JP3601667B2 - 耳掻き兼用耳糞掃除器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は耳掻きで外耳道内の耳糞を掃除した際に、該外耳道内において剥離した耳糞を負圧によって吸引、吸着して外耳道の外に取り出すことができるようにした耳掻き兼用耳糞掃除器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の耳糞掃除器は、スプーン状に形成した耳掻きの反対側に羽毛を球形にして取付け、耳掻きで外耳道内の耳糞を剥離した後、前記球状の羽毛を外耳道内に挿入し、これを回転させることで耳糞を羽毛に絡め、外耳道内から耳糞を取り出すのが一般であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような耳掻き兼用耳糞掃除器においては、羽毛を外耳道内に挿入する際に剥離されている耳糞を外耳道内の奥に押し込んでしまって、羽毛に絡めることができず、外耳道内に残してしまうといった恐れが多分にあった。
【0004】
また、確実に耳糞を羽毛に絡めようとして羽毛を取り付けた耳掻きの端部を外耳道の奥にまで挿入しすぎて、外耳道を耳掻きの端部で傷めてしまうなどの恐れも多かった。
【0005】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、耳掻き部で掻き落とした耳糞を負圧で吸引、吸着して外耳道内から外に取り出し、耳掻きと同時に耳糞の吸引、吸着を行って、耳の掃除を容易、かつ、迅速に行うことができる耳掻き兼用耳糞掃除器を提供せんとするにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の耳掻き兼用耳糞掃除器は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1記載の手段は、先端がスプーン状の耳掻き部を有し、前記耳掻き部に貫通して形成された吸引孔を負圧状態にしながら該耳掻き部を外耳道内に挿入して耳糞を掃除する耳掻き兼用耳糞掃除器において、前記耳掻き部の中間部に取り付けられ該中間部を覆う中空の弾性体と、前記耳掻き部の他の端部に前記吸引孔に連通して設けられ前記弾性体の圧縮時は開放し前記弾性体の膨張時は閉塞する放出弁と、を備え、前記弾性体で覆われた前記耳掻き部の中間部に、該耳掻き部の先端方向に貫通する吸引穴に連通する第1の開口と、該耳掻き部の他の端部方向に貫通する吸引孔に連通する第2の開口とを設け、前記第1の開口に前記弾性体の圧縮時には閉塞し前記弾性体の膨張時には開放する弁を取り付けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3と共に説明する。この実施の形態においては、先端をスプーン状の形状とした耳掻き部1とした耳掻きAにおいて、耳掻き部1の反対側にチューブ2の差し込み部3を有する段部4を形成し、チューブ2の反対側をモータが組み込まれた真空ポンプBに接続する。
【0008】
そして、この耳掻きAは、耳掻き部1の湾曲した内面側から差し込み部3に貫通する吸引孔5が穿設されており、この吸引孔5には全長の中程に拡大室6が設けられ、この拡大室6に外部との空気の流通が可能な小孔7が開口されており、この小孔7は耳掻きAを握ったときに握っている指で閉鎖することが可能になっている。また、前記拡大室6には綿等のフィルタ61が配置されている。
【0009】
この実施の形態においては、真空ポンプBを動作させた状態で耳掻きAを握り、耳掻き部1を外耳道内に差し込み耳糞を掃除するものであるが、この際に小孔7を指で閉鎖することなく開放しておけば、真空ポンプBは小孔7から外気を吸入するだけで、耳掻き部1に開口している吸引孔1から吸気することはない。
【0010】
しかし、耳糞を掻き落とした後、あるいは、掻き落としている最中に、耳掻きAを握っている指で小孔7を閉鎖すれば、小孔7からの吸気は遮断されるので耳掻き部1の吸引孔5の開口から真空ポンプBへの吸気が行われるようになるので、この吸気によって耳糞が吸引孔5の開口部に吸引、吸着され、耳掻きAを外耳道内から抜けば耳糞が取り出されるものである。なお、フィルタ61によって吸引孔5に吸引されるような小さな耳糞が真空ポンプB内に達するの防止できる。
【0011】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図4、図5と共に説明する。この実施の形態においては、耳掻きAは先端にスプーン状の耳掻き部1が形成され、この耳掻き部1の湾曲内面側に吸引孔5の一端が開口していることは前実施の形態と同じである。
【0012】
そして、この耳掻きAの基端側における前記耳掻き部1が形成された一面側には、中空の半球形状の弾性体11が形成されており、この弾性体11の空洞内には前記吸引孔5の反対側が開口されている。
【0013】
この実施の形態の耳掻き兼用耳糞掃除器においては、弾性体11を予め押圧して弾性体11内の空気を排出させておき、その状態を維持させながら耳掻き部1で耳糞の掻き落としを行った後、あるいは、掻き落としを行いながら弾性体11の押圧を解除する。
【0014】
すると、膨らもうとする弾性体11への空気の流入が耳掻き部1に開口している吸引孔5から行われるので、耳掻き部1によって掻き落とした耳糞が吸引、吸着されると共に吸着状態が維持されるため、耳掻き部1を外耳道内から抜けば耳掻き部1に吸着されている耳糞が取り出すことができるものである。
【0015】
図6に示す第3の実施の形態においては、第1の実施の形態における耳掻きAを拡大室6と小孔7を無くして吸引孔5を耳掻き部1とは反対側のチューブ2の差し込み部3まで導き、チューブ2の途中にバルブ12を設ける。なお、Bは真空ポンプ、Cは該真空ポンプBを駆動するためのモータである。
【0016】
この実施の形態にあっても、耳掻き部1で耳糞の掻き落としを行った後、あるいは、掻き落としを行いながらバルブ12を開いて真空ポンプBによって吸引孔5を負圧状態とすることにより、該吸引孔5に耳糞を吸引、吸着させた状態で耳糞の取り出しが行えるものである。
【0017】
図7に示す第4の実施の形態においては、前記した第3の実施の形態のバルブ12を耳掻きAの基端側に取付けたもので、その使用方法並びに作用は前記した第3の実施の形態と同一であるので説明は省略する。
【0018】
図8に示す第5の実施の形態においては、前記した第3、第4の実施の形態の真空ポンプBとモータCに代えて球形の中空弾性体13としたものである。そして、この実施の形態においては、中空弾性体13を圧縮した状態で耳掻き部1により耳糞の掻き落としを行った後、あるいは、掻き落としを行いながら中空弾性体13の圧縮を解除し、球形への復帰に伴う負圧で吸引孔5の耳掻き部1での開口に耳糞を吸引、吸着させるものである。
【0019】
図9に示す第6の実施の形態においては、前記した第5の実施の形態におけるチューブ2を省略して、中空弾性体13を直接に耳掻きAの基端側に取り付けたもので、その使用方法並びに作用と前記した第5の実施の形態と同じであるので説明は省略する。
【0020】
図10に示す第7の実施の形態においては、図6の第3の実施の形態における真空ポンプB、モータCに代えて蛇腹状の足踏み式の真空ポンプDとしたもので、この蛇腹状の真空ポンプDの吸入側にチューブ2を接続したものである。
【0021】
この実施の形態にあっても、前記した第3、第4の実施の形態と同様に、真空ポンプDを圧縮することにより耳掻きAの耳掻き部1に開口している吸引孔5で耳糞を吸引、吸着できるものである。
【0022】
次に、第8の実施の形態を図11に示すが、この実施の形態においては、耳掻きAの途中に大径部14が形成され、この大径部14に吸引孔5と連通する2つの縦孔14a,14bが開口しており、縦孔14aには外部からの空気は遮断するが吸引口5からの空気流に対しては開口する弁15が取付けられている。
【0023】
また、前記大径部14の外周には中空の弾性体16が取付けられ、また、耳掻きAの耳掻き部1とは反対側には、吸引口5からの空気は排出するが外気は吸引できないように形成された放出弁17が取付けられている。
【0024】
すなわち、放出弁17は2枚の薄い弾性片が接触状態を保つように構成されており、中空の弾性体16の圧縮時には薄い弾性片の接触が開き、空気の流出を許容するが弾性体16の膨張時には空気の流入は薄い弾性片の接触で遮断されるものである。
【0025】
この実施の形態にあっては、中空の弾性体16を圧縮した時には、該弾性体16内の空気は縦孔14b、吸引孔5、放出弁17を介して放出される。この状態において、耳掻き部1により耳糞の掻き落としを行った後、あるいは、掻き落としを行いながら弾性体16の圧縮を解除すると、弁15が開放され吸引孔5を負圧状態とするので、掻き落とされた耳糞を耳掻き部1に吸引、吸着させて取り出すことができるものである。
【0026】
なお、前記した何れの実施の形態にあっても、耳掻き部1によって剥離した耳糞を吸引するのに、耳掻きAに穿孔した吸引孔5によって行う場合について説明したが、前記吸引孔5に変えて耳掻きAの長手方向に沿って細いパイプとすることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明はこれまで詳記したように、耳掻きの耳掻き部に吸引孔の一端を開口させ、この吸引孔を常時負圧状態とする負圧発生源に、あるいは、耳糞を吸引、吸着する際に負圧を発生する負圧発生源に接続することで耳掻き部により掻き落とした耳糞を吸引、吸着させることができる。
【0028】
このようにして吸引、吸着された耳糞は、耳掻き部を外耳道の外に抜き出すことによって自動的に取り出すことが可能となり、耳糞の掻き落としと同時に耳糞の掃除が可能となるものであり、従来の羽毛を耳掻きの他端に取付けて外耳道内に羽毛を入れ、その回転で耳糞を羽毛に絡ませて耳糞の掃除を行う場合の諸問題を解決できる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の使用状態図である。
【図2】同上の耳掻きを断面とした側面図である。
【図3】図2の断面で示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の断面で示す側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の一部を断面で示す側面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の一部を断面で示す側面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の一部を断面で示す側面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態の一部を断面で示す側面図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態の一部を断面で示す斜視図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態の断面図である。
【符号の説明】
A 耳掻き
B 真空ポンプ
C モーター
D 真空ポンプ
1 耳掻き部
5 吸引孔
11,13 弾性体
14 弁
15 中空弾性体
17 放出弁
以上
Claims (1)
- 先端がスプーン状の耳掻き部を有し、前記耳掻き部に貫通して形成された吸引孔を負圧状態にしながら該耳掻き部を外耳道内に挿入して耳糞を掃除する耳掻き兼用耳糞掃除器において、
前記耳掻き部の中間部に取り付けられ該中間部を覆う中空の弾性体と、
前記耳掻き部の他の端部に前記吸引孔に連通して設けられ前記弾性体の圧縮時は開放し前記弾性体の膨張時は閉塞する放出弁と、を備え、
前記弾性体で覆われた前記耳掻き部の中間部に、該耳掻き部の先端方向に貫通する吸引穴に連通する第1の開口と、該耳掻き部の他の端部方向に貫通する吸引孔に連通する第2の開口とを設け、
前記第1の開口に前記弾性体の圧縮時には閉塞し前記弾性体の膨張時には開放する弁を取り付けた、ことを特徴とする耳掻き兼用耳糞掃除器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30210698A JP3601667B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 耳掻き兼用耳糞掃除器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30210698A JP3601667B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 耳掻き兼用耳糞掃除器 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=17905012
Family Applications (1)
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JP30210698A Expired - Fee Related JP3601667B2 (ja) | 1998-10-23 | 1998-10-23 | 耳掻き兼用耳糞掃除器 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5970622B1 (ja) * | 2016-03-31 | 2016-08-17 | コデン株式会社 | 耳道清掃具 |
-
1998
- 1998-10-23 JP JP30210698A patent/JP3601667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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