JP3597632B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、排泄物を吸収保持するための使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、使い捨ておむつの外面シートとして、ポリエチレンフィルム等の不透液性プラスチックフィルムを使用することは慣用技術として周知である。また、特開平3−86159号公報には、プラスチックフィルムと、その外面に接合する不織布とからなる複合シートを前記外面シートとして使用する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プラスチックフィルムを外面シートに使用する前記慣用技術のおむつでは、プラスチックフィルム特有の肌触りが需要者に嫌われることがある。前記公報に教示されているように、かかるフィルムの外面に不織布が接合した複合シートであると、おむつの外面が布のような肌触りになって、フィルム特有の問題は解消される。しかしながら、外面シートがそのような複合シートであると、フィルムだけの場合に比べて剛性が高くなり、胴周りや脚周りの弾性部材が収縮して生じるギャザーは、ピッチが比較的大きくなる傾向にある。脚周りでギャザーのピッチが大きいと、換言すれば、脚周りに細かなギャザーが得られないと、おむつの脚周りへの密着性が低下し、体液が漏れ易くなる。
【0004】
そこで、この発明は、使い捨ておむつにおいて、前後胴周り域と股下域の肌触りをよくすると同時に、脚周りへの密着性をよくすることを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、この発明においては、透液性内面シートと、プラスチックフィルムの外面に繊維不織布が一体的に接合する不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとから積層体が構成され、前記内外面シートの中央域両側に湾曲状に切欠形成された脚周り部に沿って前記内外面シート間に介在する伸縮性の脚周り弾性部材を備えた使い捨ておむつを前提にしている。
かかる前提において、この発明が特徴とするところは、前記繊維不織布は、疎水性繊維から構成されて、耐水圧値が20mm以上であり、前記プラスチックフィルムは、前記脚周り部に沿って湾曲状に切欠しているとともに該湾曲状脚周り部を除いて前記繊維不織布と同形同大に形成されており、前記弾性部材は、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁の外側における前記内面シートと前記繊維不織布との間において、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁に沿って湾曲状に位置しているとともに、前記弾性部材のうちで前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁と最も近い該弾性部材の内側縁が、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁と5〜35mm離間していることにある。
【0006】
【実施例】
添付の図面を参照して、この発明にかかる使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0007】
図1に部分破断平面図で示されたおむつ1は、肌接触側の内面シート2と、肌非接触側の外面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とからなり、前胴周り域6と、後胴周り域7と、これら両域6,7間に位置する股下域8とを有する。内外面シート2,3は、コア4の四周から延出する部分で接合し、前後胴周り端縁部10,11と、前後胴周り側縁部12,13と、股下域8の左右に位に切置する脚周り部14とを形成し、その脚周り部14は、おむつ内方に湾曲状に切欠している。前後胴周り端縁部10,11と脚周り部14とには、内外面シート2,3間に3条の胴周り弾性部材16,17と3条の脚周り弾性部材18とが配置され、それら弾性部材16,17,18がシート2,3のいずれかの内面に伸長状態で接合している。左右の後胴周り側縁部13からは、前胴周り側縁部12に対して着脱可能なテープファスナ19が延出している。
【0008】
内面シート2は、この技術分野において周知の砂時計型をなし、それには透液性の不織布や透液性の開孔プラスチックフィルムが使用されている。
【0009】
外面シート3は、内面シート2と実質的に同形同大の繊維不織布22と、不織布22の内面に一体的に接合する不透液性または通気不透液性のプラスチックフィルム21とによって構成されている。フィルム21は、湾曲状に切欠する脚周り部14を除いて不織布22と同形同大であり、その脚周り部14において、フィルム21の脚周り部14の湾曲状切欠縁は、不織布22の脚周り部14の湾曲状切欠縁よりも内側に位置し、3条(A,B,C)の弾性部材18のうちでフィルム21の脚周り部14の湾曲状切欠縁に最も近い弾性部材Cの内側縁と5〜35mm離間している。この離間距離が5mm未満であると、この種のおむつに一般に用いられているコア、プラスチックフィルムおよび弾性部材の場合、弾性部材がコア4及びフィルム21の剛性のため着用者の脚周りを充分に締め付けることができるように収縮しにくい。
【0010】
図2は、図1のII−II線断面図である。脚周り部14では、3条の弾性部材18が内面シート2と不織布22との間に介在している。この脚周り部14で体液が不織布22から滲出することがないように、不織布22は、疎水性繊維で構成され、かつ、JIS L 1092に基づく耐水圧値20mm以上を有する。
【0011】
このように構成されたおむつ1では、外面シート3の外面全体が不織布22で構成されて布の肌触りを有し、不織布22の内面にはフィルム21が接合して体液漏れを生じることがない。不織布22とフィルム21とが接合する外面シート3は、比較的剛性の高いものになるが、脚周り部14では、フィルム21が欠除していて剛性が低い。それゆえ、脚周り弾性部材18が収縮すると、脚周り部14には比較的細かいギャザーが生じ、そこにフィルム21が存在する場合に比べて脚周りへの密着性が向上する。不織布22とフィルム21との接合には、おむつ1のその他の部材の接合と同様に、ホットメルト型接着剤等の接着剤を使用したり、熱溶着技術を利用したりすることができる。胴周りと脚周りの弾性部材16,17,18は、図示例に限らず、所要の本数にすることができる。
【0012】
【発明の効果】
この発明にかかるおむつでは、外面シートが不織布とプラスチックフィルムとで構成されているから、肌触りが布のようになり、しかも体液は漏れることがない。脚周り部は、外面シートのプラスチックフィルムが切欠しているから、通気性がよく、しかも柔軟で、肌に密着し易い細かいギャザーが生じる。加えて、外面シートの不織布は耐水圧値20mm以上を有するから、この脚周り部では、簡単に排泄物が漏れたり滲出したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの部分破断平面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【符号の説明】
1 おむつ
2 内面シート
3 外面シート
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
18 弾性部材
21 フィルム
22 不織布
Claims (1)
- 透液性内面シートと、プラスチックフィルムの外面に繊維不織布が一体的に接合する不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとから積層体が構成され、前記内外面シートの中央域両側に湾曲状に切欠形成された脚周り部に沿って前記内外面シート間に介在する伸縮性の脚周り弾性部材を備えた使い捨ておむつにおいて、
前記繊維不織布は、疎水性繊維から構成されて、耐水圧値が20mm以上であり、前記プラスチックフィルムは、前記脚周り部に沿って湾曲状に切欠しているとともに該湾曲状脚周り部を除いて前記繊維不織布と同形同大に形成されており、前記弾性部材は、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁の外側における前記内面シートと前記繊維不織布との間において、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁に沿って湾曲状に位置しているとともに、前記弾性部材のうちで前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁と最も近い該弾性部材の内側縁が、前記プラスチックフィルムの前記脚周り部の湾曲状切欠縁と5〜35mm離間していることを特徴とする前記おむつ。
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Families Citing this family (1)
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1996
- 1996-03-28 JP JP07486596A patent/JP3597632B2/ja not_active Expired - Lifetime
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