JP3596695B2 - Iron-casein complex and method for producing the same - Google Patents

Iron-casein complex and method for producing the same Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体及びその製造法に関する。本発明の炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体は、加熱殺菌しても鉄独特の収斂味を呈さないという特長を有するので、貧血の予防あるいは治療、鉄強化を目的とした食品、医薬品、飼料原料等として有用である。
【0002】
【従来の技術】
日本人の鉄摂取量は、昭和50年以降、所要量の充足率 100%前後を横ばいで推移しており、鉄分は食事上、気をつけて摂取しなければならない栄養素の一つといえる。また、世界的にみても、先進工業国各国で、鉄分は不足しがちな栄養素とされている場合が多く、特に貧血傾向の人、妊産婦向けの鉄強化食品や医薬品の供給が望まれている。しかし、一般に鉄強化に用いられる硫酸鉄、クエン酸鉄等の鉄塩は、食品等に添加すると鉄独特の収斂味を感じるという問題や、胃腸の粘膜を傷める等の副作用の点から、添加する量に限界がある。また、有機鉄のヘム鉄であっても、金属味、生臭味等、風味上の問題があり、食品等への添加には制約が多いという現状にある。
鉄の吸収を促進するためにミルクカゼイン、アミノ酸、あるいはカゼインホスホペプチド(特開昭 59−162843号公報)を添加すること等が試みられている。しかしながら、これらの方法では、鉄の収斂味をなくすことはできないし、また、鉄の収斂味をなくすほどに鉄の添加量を減らすこともできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは既に、鉄とカゼインとを結合させることにより鉄独特の収斂味を弱めた鉄剤を開発することに成功している (特開平2− 83400号公報) 。しかし、この鉄カゼインは耐熱性に乏しく、90℃10分間の加熱殺菌、 120℃2〜3秒間の加熱殺菌、レトルト滅菌等を行うと、鉄独特の収斂味を呈するという欠点を有している。したがって、この鉄カゼインを食品等に利用する場合、製造ラインを無菌化する等の工夫が必要となり、製造コストが嵩むという問題があった。なお、鉄カゼインが加熱殺菌により鉄独特の収斂味を呈してしまう原因としては、鉄とカゼインとの結合が弱い為に、加熱により鉄がカゼインから遊離し、水酸化鉄等が生成することによると考えられる。そこで、本発明者らは、鉄とカゼインとの結合性を強固にすることにより、耐熱性があり、しかも加熱殺菌しても鉄独特の収斂味を呈することのない鉄剤を開発できるのではないかと考えた。
本発明は、加熱殺菌して食品等に添加しても鉄独特の収斂味を呈することのない鉄剤を供給することを目的とする。すなわち、本発明は、加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がない炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体およびその製造法を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討したところ、炭酸イオンまたは重炭酸イオンを含む溶液と、カゼイン類および鉄イオンを含む溶液を加えて混合すると、炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体が形成され、この炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体は、鉄を高い比率で含有するが鉄独特の収斂味を有していないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸を1分子以上含有する、炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体に関する。このような複合体は、加熱殺菌しても鉄独特の収斂味を呈さない特長を有する。
【0006】
そして、このような複合体は、i)炭酸、または ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸を含む溶液(A溶液)と、 iv)鉄を含む溶液(B1溶液)と、v)カゼイン類を含む溶液(B2溶液)とを混合することによって得られ、このとき vi)B1溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の 1/3以下、好ましくは1/10、より好ましくは1/30、さらには1/60、最も好ましくは 1/100であって、vii)B2溶液のカゼイン類のモル数は、B1溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である必要がある。
なお、A溶液、B1溶液およびB2溶液は、同時に混合しても良いし、A溶液にB2溶液を混合した後、B1溶液を混合しても良い。さらには、B1溶液およびB2溶液を混合した後、A溶液にこの混合溶液を混合しても良いし、この混合溶液にA溶液を混合しても良い。さらに、反応溶液中の炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度を高く保つために、予め、溶解しきれない量の炭酸および/または重炭酸をA溶液に含有させておいても良いし、A溶液にB1溶液とB2溶液との混合溶液を添加している途中に、i)炭酸、ii) 重炭酸塩、iii)炭酸および重炭酸溶液を添加しても良い。
本発明で添加する炭酸および/または重炭酸は、酸の形で添加してもよく、あるいは水溶性塩の形で添加してもよい。また、鉄は、通常水溶性塩の形で添加される。さらに、本発明では、添加するi)炭酸および/または重炭酸、 ii)鉄、およびiii)カゼイン類は、溶液として添加しても良いし、塩類等の固体状態で添加しても良い。また、固体状態のi)炭酸塩類および/または重炭酸塩類、 ii)鉄、およびiii)カゼイン類を同時に溶解しても良い。ただし、i)炭酸塩類および/または重炭酸塩類と ii)鉄のみが溶解している状態となるような手順は避けなければならない。
【0007】
本発明において使用することができるカゼイン類としては、ヒトやウシ等の哺乳類の乳等の分泌液から分離されるカゼイン、酸カゼイン、カゼインナトリウム、乳酸カゼイン、α−カゼイン、β−カゼイン、κ−カゼイン等を例示することができる。そして、これらのカゼイン類については、既に大量に分離する方法が多数知られているが、どのような方法で分離されたものであっても良い。また、遺伝子操作によって微生物、動物細胞あるいはトランスジェニック動物から生産されたものであっても良い。
なお、カゼイン類として、粗カゼインのようなα−カゼイン、β−カゼイン及びκ−カゼインの混合物を用いる場合、その構成比から平均分子量を求め、これをもとに溶解したカゼイン類のモル濃度を算出することができる。
【0008】
炭酸または重炭酸を含むA溶液としては、炭酸水、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の溶液およびそれらの混合溶液等を例示することができる。これらの溶液にpH調整剤として水酸化ナトリウム、アンモニア、水酸化カリウム、塩酸、クエン酸、乳酸等を混合して使用しても良い。また、このA溶液には、炭酸または重炭酸以外に、例えば、糖、蛋白質、脂肪等が含まれていても良い。
【0009】
しかし、重要なことは、反応時の鉄イオンのモル濃度と、炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の比が、鉄独特の収斂味を消失させた炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の形成に影響を及ぼすという点である。次に、このことに関する試験例を示す。
【0010】
【試験例1】
(材料)
(A溶液)各モル濃度の重炭酸ナトリウムを含む溶液1リットル
(B1溶液)塩化第二鉄を含む溶液 0.2リットル
(B2溶液)カゼインナトリウム(太陽化学社製) 1ミリモルを含む溶液 0.8リットル。ただし、モル濃度の調整には平均分子量を用いた。また、平均分子量は、尿素−ソジウムドデシルサルフェート(SDS) −電気泳動から求めたα−カゼイン、β−カゼイン及びκ−カゼインの構成比と各カゼインの理論的分子量より算出した。
B1溶液とB2溶液を混合してB溶液を作成し、A溶液にB溶液1リットルを加えて鉄を結合したカゼインを作成した。なお、B溶液は脱イオン水で希釈したものを用いた。また、最終重炭酸イオンのモル濃度を 0.6以上とする場合には、A溶液とB溶液混合時に重炭酸ナトリウムを添加するか、予めA溶液に必要量の重炭酸ナトリウムを添加して飽和溶液とした。これらの溶液を分子量5000カットの限外濾過膜にて炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体と水溶液を分離した。膜を透過した溶液中の鉄濃度を発光分光分析計(ICP) にて測定したところ、鉄は全く検出されず、鉄が全ての複合体の一部となったことが判った。そして、この複合体を0.05モル/リットルのイミダゾール、0.15モル/リットルの食塩を含む pH7.5の液状食品を模倣した緩衝液 (模擬緩衝液) で 3.6ミリモル/リットルの鉄濃度となるまで希釈し、90℃で10分間加熱殺菌した。
【0011】
このようにして得られた溶液について、以下のような官能評価試験を行った。
男10名女10名のパネラーに模擬緩衝液を対照とし、各溶液について収斂味を感じるか否かを判定させた。各パネラーには目隠しをし、外見による判断要因を与えないよう配慮した。一試料のための試験は、対照、試料の順に試験させ、一試料評価後、最低一日の間隔をあけて、次の試料を評価するための試験を実施した。また、試料評価の日間偏差をなくすため、各パネラー毎に試料評価の順番をランダム化した。その結果、パネラー20名の中で収斂味を感じたパネラーの人数を表1に示す。なお、表の重炭酸イオン/鉄イオンの最小モル濃度比は、A溶液とB溶液混合後の重炭酸イオンのモル濃度を、B溶液の鉄イオンのモル濃度で除して算出した。
【0012】
【表1】

Figure 0003596695
【0013】
【表2】
Figure 0003596695
【0014】
以上のように、B1溶液の鉄濃度を高めた場合、重炭酸イオン濃度を高める必要がある。このように、本発明の炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の調製にあたっては、A溶液にB溶液を添加して行く過程において、添加した鉄1原子の周囲には少なくとも3分子、好ましくは10分子以上の炭酸および/または重炭酸分子が常に存在している必要がある。さらにいえば、カゼイン類1分子に 200原子を越える量の鉄原子を結合させる場合には、鉄1原子の周囲には30分子以上、好ましくは60分子以上、より好ましくは 100分子以上の炭酸および/または重炭酸分子が存在している必要がある。
【0015】
本発明で使用することができる鉄化合物としては、例えば、塩化第二鉄、硝酸第二鉄、硫酸第二鉄等の3価の鉄化合物、さらには、硝酸第一鉄、硫酸第二鉄、クエン酸鉄等の2価の鉄化合物を例示することができる。また、添加する鉄の量は、カゼイン類1モルに対して鉄イオンとして、好ましくは10モル以上、より好ましくは16モル以上、さらに好ましくは46モル以上であり、上限は1000モル以下、好ましくは 500モル以下、より好ましくは 250モル以下である。次に、このことに関する試験例を示す。
【0016】
【試験例2】
(材料)
(A溶液)1200ミリモル/リットルの重炭酸ナトリウムを含む溶液1リットル
(B1溶液)各モル濃度の塩化第二鉄を含む溶液 0.2リットル
(B2溶液)乳酸カゼイン (ニュージーランド・デイリーボード社製) 1ミリモルを含む溶液 0.8リットル。ただし、乳酸カゼインのモル濃度は試験例1と同様の方法にて算出した。また、乳酸カゼインは極少量の1N水酸化ナトリウム溶液にて溶解し、これを脱イオン水で希釈した。
B1溶液とB2溶液を混合してB溶液を作成し、A溶液にB溶液1リットルを加えて鉄を結合したカゼインを作成した。なお、B溶液は必要に応じて脱イオン水で希釈し、最終鉄イオン/カゼイン類のモル濃度比を 100以上とした。これらの溶液を分子量5000カットの限外濾過膜にて加水脱塩し、さらに濃縮した。そして、模擬緩衝液で 3.6ミリモル/リットルの鉄濃度となるまで希釈し、90℃で10分間加熱殺菌した。
このようにして得られた溶液について、試験例1と同様の方法で官能評価試験を行った。その結果、パネラー20名の中で収斂味を感じたパネラーの人数を表3に示す。
【0017】
【表3】
Figure 0003596695
【0018】
以上のように、カゼイン類に対する鉄の結合量によっては鉄の収斂味を消せる場合がある。このように、本発明の炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の調製にあたっては、添加する鉄の量をカゼイン類1モルに対して鉄イオンとして、好ましくは10モル以上、より好ましくは16モル以上、さらに好ましくは46モル以上とすべきであり、上限は1000モル以下、好ましくは 500モル以下、より好ましくは 250モル以下とすべきである。
【0019】
【発明の実施の形態】
【実施例1】
重炭酸ナトリウム 1.2モルとα−カゼイン(シグマ社製)10マイクロモルを含む溶液1リットル(A溶液)と、硫酸第二鉄を鉄イオンとして 1.5ミリモルを含む溶液1リットル(B溶液)を作成した。そして、A溶液にB溶液を加え、鉄を結合したα−カゼインを作成した。この溶液を分子量5000カットの限外濾過膜にて脱塩・濃縮し、模擬緩衝液にて、鉄濃度が26mg/100mlとなるよう希釈した後、ネジ口付き試験管に密封し、90℃で10分間加熱した。加熱後、室温まで自然冷却し、室温にて1か月保存した。この溶液について、試験例1と同様の方法で官能評価試験を実施したところ、パネラー20名の中で収斂味を感じたものは1名も認められなかった。
【0020】
【実施例2】
炭酸ナトリウム 0.5モル/リットルと重炭酸ナトリウム 0.5モル/リットルを含み酢酸でpH 8.2に調整した溶液1リットル(A溶液)、鉄イオンとして 1.5ミリモルを含む硝酸第二鉄溶液1リットル(B1溶液)、粉末状α−カゼイン(シグマ社製)10マイクロモル(B2)を作成した。そして、A溶液にB1溶液とB2を加え、鉄を結合したα−カゼインを作成した。この溶液を分子量5000カットの限外濾過膜にて脱塩・濃縮し、模擬緩衝液にて、鉄濃度が26mg/100mlとなるよう希釈した後、ネジ口付き試験管に密封し、90℃で10分間加熱した。加熱後、室温まで自然冷却し、室温にて1か月保存した。この溶液について、試験例1と同様の方法で官能評価試験を実施したところ、パネラー20名の中で収斂味を感じたものは1名も認められなかった。
【0021】
【実施例3】
炭酸ナトリウム 1.5モル/リットルを含み塩酸でpH 8.0に調整した溶液1リットル(A溶液)、鉄イオンとして 1.5ミリモルを含むクエン酸鉄溶液 0.2リットル(B1溶液)、κ−カゼイン(シグマ社製)10マイクロモルを含む溶液 0.8リットル(B2溶液)を作成した。そして、B1溶液とB2溶液を混合した後、この混合溶液にA溶液を加え、鉄を結合したκ−カゼインを作成した。この溶液を分子量5000カットの限外濾過膜にて脱塩・濃縮し、模擬緩衝液にて、鉄濃度が26mg/100mlとなるよう希釈した後、ネジ口付き試験管に密封し、90℃で10分間加熱した。加熱後、室温まで自然冷却し、室温にて1か月保存した。この溶液について、試験例1と同様の方法で官能評価試験を実施したところ、パネラー20名の中で収斂味を感じたものは1名も認められなかった。
【0022】
【試験例3】
実施例1で作成した溶液(試験群)および硫酸第一鉄溶液(対照群1)について、鉄濃度が20mg/100mlとなるようアスコルビン酸およびアスコルビン酸ナトリウムをビタミンCとして6.2mg/100g含む生理的リン酸緩衝液(pH 7.2)に溶解し、90℃で10分間加熱したものを試験試料とした。また、対照群2としてビタミンCを6.2mg/100g含む生理的リン酸緩衝液(pH 7.2)を90℃で10分間の加熱したものも試験試料とした。
【0023】
離乳直後の21日齢ウィスター系雌ラット(日本チャールスリバー社製)の中、体重が45〜50g のものを選び、除鉄食(オリエンタル酵母社製、鉄含量 0.25mg/100g飼料)を2週間与え、血中ヘモグロビン値が7g/100ml以下の貧血ラットを作成した。ラットは1群5〜8匹として、その後も除鉄食を与え続けながら、試験試料を1ml/日、6週間、強制経口(ゾンデ)投与した。そして、試験試料投与後6週間目に、尾静脈より採血し、自動血球計測装置(東亜医用電子)でヘモグロビン値を測定した。その結果を表4に示す。
【0024】
【表4】
Figure 0003596695
【0025】
以上のように、本発明の炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体は、貧血治療効果を示し、さらに、その効果は無機鉄である硫酸第一鉄よりも優れていることが明らかとなった。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex and a method for producing the same. The carbonic acid and / or bicarbonate-iron-casein complex of the present invention has the feature that it does not exhibit the unique astringent taste of iron even when sterilized by heating. It is useful as a drug, feed material, etc.
[0002]
[Prior art]
Since 1975, Japanese iron intake has been around the 100% sufficiency rate of the required amount, and iron can be said to be one of the nutrients that must be taken with care when eating. In the world, iron is often regarded as a nutrient deficient in many industrialized nations, and there is a demand for iron-enriched foods and pharmaceuticals especially for people with anemia and pregnant women. . However, iron salts such as iron sulfate and iron citrate, which are generally used for iron fortification, are added in view of problems such as a feeling of iron-specific astringent taste when added to foods and side effects such as damaging gastrointestinal mucosa. The amount is limited. Further, even heme iron, which is an organic iron, has problems in flavor such as metallic taste and fresh smell, and there is a lot of restrictions on its addition to foods and the like.
Attempts have been made to add milk casein, amino acids, or casein phosphopeptide (JP-A-59-162843) to promote the absorption of iron. However, in these methods, the astringent taste of iron cannot be eliminated, and the amount of iron added cannot be reduced so as to eliminate the astringent taste of iron.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors have already succeeded in developing an iron agent in which the astringent taste unique to iron is reduced by binding iron and casein (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-83400). However, this iron casein has poor heat resistance, and has the drawback that it exhibits a unique astringent taste when subjected to heat sterilization at 90 ° C. for 10 minutes, heat sterilization at 120 ° C. for 2 to 3 seconds, and retort sterilization. . Therefore, when this iron casein is used for foods and the like, it is necessary to take measures such as sterilization of the production line, and there is a problem that the production cost increases. The reason why iron casein presents a unique astringent taste due to heat sterilization due to the weak bond between iron and casein, is that iron is released from casein by heating, and iron hydroxide and the like are generated. it is conceivable that. Therefore, the present inventors cannot develop an iron agent which has heat resistance by strengthening the binding property between iron and casein, and which does not exhibit a unique astringent taste even when sterilized by heating. I thought.
An object of the present invention is to provide an iron agent that does not exhibit a unique astringent taste even when added to food or the like after heat sterilization. That is, an object of the present invention is to provide a carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex which does not have an astringent taste unique to iron even when heat sterilized, and a method for producing the same.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Means for Solving the Problems The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and found that when a solution containing carbonate ions or bicarbonate ions and a solution containing caseins and iron ions are added and mixed, carbonic acid and / or bicarbonate- An iron-casein complex was formed, and it was found that the carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex contained a high ratio of iron but did not have an iron-specific astringent taste, and completed the present invention. I came to.
[0005]
That is, the present invention relates to a carbonic acid and / or bicarbonate-iron-casein complex containing 1 to 1000 atoms of iron and one or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate per casein molecule. Such a complex has the feature that it does not exhibit the unique astringent taste of iron even when sterilized by heating.
[0006]
And such a complex comprises: i) carbonic acid, or ii) bicarbonate, or iii) a solution containing carbonic acid and bicarbonate (A solution); iv) a solution containing iron (B1 solution); and v) casein. And (b) the molar concentration of iron ions in the B1 solution is 1/1 / the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the A solution. 3 or less, preferably 1/10, more preferably 1/30, further 1/60, and most preferably 1/100, and vii) the number of moles of caseins in the B2 solution is It must be from 1 to 1/1000 of the number of moles.
The A solution, the B1 solution, and the B2 solution may be mixed at the same time, or the B1 solution may be mixed after the B2 solution is mixed with the A solution. Further, after mixing the B1 solution and the B2 solution, the mixed solution may be mixed with the A solution, or the A solution may be mixed with the mixed solution. Further, in order to keep the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions in the reaction solution high, an insoluble amount of carbonic acid and / or bicarbonate may be previously contained in the A solution, During the addition of the mixed solution of the B1 solution and the B2 solution, i) carbonic acid, ii) bicarbonate, iii) carbonic acid and bicarbonate solution may be added.
The carbonic acid and / or bicarbonate added in the present invention may be added in the form of an acid or in the form of a water-soluble salt. Iron is usually added in the form of a water-soluble salt. Furthermore, in the present invention, i) carbonic acid and / or bicarbonate, ii) iron, and iii) caseins to be added may be added as a solution or in a solid state such as a salt. In addition, solid state i) carbonates and / or bicarbonates, ii) iron, and iii) caseins may be simultaneously dissolved. However, procedures must be avoided in which only i) carbonates and / or bicarbonates and ii) iron are dissolved.
[0007]
Caseins that can be used in the present invention include casein, acid casein, sodium casein, lactate casein, α-casein, β-casein, κ- Casein and the like can be exemplified. Many methods of separating these caseins in a large amount have already been known, but they may be separated by any method. It may also be produced from microorganisms, animal cells or transgenic animals by genetic manipulation.
When a mixture of α-casein, β-casein, and κ-casein such as crude casein is used as the caseins, the average molecular weight is determined from the composition ratio, and the molar concentration of the dissolved caseins is determined based on the average molecular weight. Can be calculated.
[0008]
Examples of the A solution containing carbonic acid or bicarbonate include solutions of carbonated water, ammonium bicarbonate, sodium bicarbonate, potassium bicarbonate, sodium carbonate, calcium carbonate, and the like, and mixed solutions thereof. Sodium hydroxide, ammonia, potassium hydroxide, hydrochloric acid, citric acid, lactic acid and the like may be mixed and used as a pH adjuster with these solutions. The A solution may contain, for example, sugar, protein, fat, etc., in addition to carbonic acid or bicarbonate.
[0009]
It is important, however, that the ratio of the molar concentration of iron ions to the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions during the reaction depends on the carbonic acid and / or bicarbonate-iron-casein complex in which the unique astringent taste of iron has been eliminated. It affects the formation of the body. Next, test examples relating to this will be described.
[0010]
[Test Example 1]
(material)
(A solution) 1 liter of a solution containing sodium bicarbonate of each molar concentration (B1 solution) A solution containing ferric chloride 0.2 liter (B2 solution) A solution containing 1 mmol of sodium caseinate (manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) 8 liters. However, the average molecular weight was used for adjusting the molar concentration. The average molecular weight was calculated from the composition ratio of α-casein, β-casein, and κ-casein determined by urea-sodium dodecyl sulfate (SDS) -electrophoresis and the theoretical molecular weight of each casein.
The B1 solution and the B2 solution were mixed to prepare a B solution, and 1 liter of the B solution was added to the A solution to prepare iron-bound casein. The B solution used was diluted with deionized water. When the final molar concentration of bicarbonate ions is to be 0.6 or more, add sodium bicarbonate at the time of mixing the solution A and the solution B, or add a necessary amount of sodium bicarbonate to the solution A in advance and saturate the solution. The solution was used. These solutions were separated from the aqueous solution of carbonic acid and / or bicarbonate-iron-casein complex with an ultrafiltration membrane having a molecular weight cutoff of 5,000. When the concentration of iron in the solution that passed through the membrane was measured by an emission spectrometer (ICP), no iron was detected, and it was found that iron became a part of all the complexes. Then, the complex was treated with a buffer solution (simulated buffer solution) containing 0.05 mol / l of imidazole and 0.15 mol / l of salt and imitating a liquid food of pH 7.5 at a concentration of 3.6 mmol / l of iron. The mixture was diluted to a concentration and sterilized by heating at 90 ° C. for 10 minutes.
[0011]
The solution thus obtained was subjected to the following sensory evaluation test.
A panel of 10 males and 10 females was used as a control to determine whether or not each solution had an astringent taste. Each panelist was blindfolded so as not to give any external judgment factor. The test for one sample was performed in the order of the control and the sample. After the evaluation of one sample, the test for evaluating the next sample was performed at least one day apart. In addition, in order to eliminate the daily deviation of sample evaluation, the order of sample evaluation was randomized for each panelist. As a result, Table 1 shows the number of panelists who felt astringent taste among the 20 panelists. Note that the minimum molar concentration ratio of bicarbonate ion / iron ion in the table was calculated by dividing the molar concentration of bicarbonate ion after mixing the A solution and the B solution by the molar concentration of iron ion in the B solution.
[0012]
[Table 1]
Figure 0003596695
[0013]
[Table 2]
Figure 0003596695
[0014]
As described above, when the iron concentration of the B1 solution is increased, it is necessary to increase the bicarbonate ion concentration. As described above, in the preparation of the carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex of the present invention, in the process of adding the B solution to the A solution, at least three molecules are added around one atom of the added iron. Preferably, at least 10 carbonic acid and / or bicarbonate molecules must always be present. Furthermore, when more than 200 atoms of iron atoms are bound to one casein molecule, 30 or more, preferably 60 or more, more preferably 100 or more carbonic acid and carbon atoms around one iron atom are bonded. And / or the presence of bicarbonate molecules.
[0015]
As the iron compound that can be used in the present invention, for example, ferric chloride, ferric nitrate, trivalent iron compounds such as ferric sulfate, further, ferrous nitrate, ferric sulfate, Examples thereof include divalent iron compounds such as iron citrate. The amount of iron to be added is preferably at least 10 mol, more preferably at least 16 mol, and still more preferably at least 46 mol, as iron ions, per mol of caseins, and the upper limit is at most 1,000 mol, preferably at most 1,000 mol. It is at most 500 mol, more preferably at most 250 mol. Next, test examples relating to this will be described.
[0016]
[Test Example 2]
(material)
(A solution) 1 liter solution containing 1200 mmol / L sodium bicarbonate (B1 solution) 0.2 liter solution containing each molar ferric chloride (B2 solution) Casein lactate (New Zealand Daily Board) 0.8 liter of solution containing 1 mmol. However, the molar concentration of casein lactate was calculated in the same manner as in Test Example 1. Casein lactate was dissolved in a very small amount of a 1N sodium hydroxide solution, and the solution was diluted with deionized water.
The B1 solution and the B2 solution were mixed to prepare a B solution, and 1 liter of the B solution was added to the A solution to prepare iron-bound casein. The B solution was diluted with deionized water as required, so that the final iron ion / casein molar concentration ratio was 100 or more. These solutions were hydrodesalted with an ultrafiltration membrane having a molecular weight of 5,000 and further concentrated. Then, the mixture was diluted with a simulated buffer to an iron concentration of 3.6 mmol / liter, and sterilized by heating at 90 ° C. for 10 minutes.
The solution thus obtained was subjected to a sensory evaluation test in the same manner as in Test Example 1. As a result, Table 3 shows the number of panelists who felt astringent taste among the 20 panelists.
[0017]
[Table 3]
Figure 0003596695
[0018]
As described above, the astringent taste of iron may be eliminated depending on the amount of iron bound to caseins. As described above, in preparing the carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex of the present invention, the amount of iron to be added is preferably at least 10 mol, more preferably at least 10 mol, per mol of caseins. It should be at least 16 mol, more preferably at least 46 mol, and the upper limit should be at most 1,000 mol, preferably at most 500 mol, more preferably at most 250 mol.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiment 1
One liter of a solution containing 1.2 mol of sodium bicarbonate and 10 μmol of α-casein (manufactured by Sigma) (A solution), and one liter of a solution containing 1.5 mmol of ferric sulfate as iron ion (B solution) )created. Then, the solution B was added to the solution A to prepare α-casein bound with iron. This solution was desalted and concentrated using an ultrafiltration membrane having a molecular weight of 5,000, diluted with a simulated buffer so that the iron concentration became 26 mg / 100 ml, sealed in a test tube with a screw hole, and heated at 90 ° C. Heat for 10 minutes. After heating, the mixture was naturally cooled to room temperature and stored at room temperature for one month. This solution was subjected to a sensory evaluation test in the same manner as in Test Example 1. As a result, none of the 20 panelists felt astringent taste.
[0020]
Embodiment 2
1 liter of a solution containing 0.5 mol / l of sodium carbonate and 0.5 mol / l of sodium bicarbonate and adjusted to pH 8.2 with acetic acid (solution A), ferric nitrate containing 1.5 mmol as iron ions One liter of the solution (B1 solution) and 10 micromoles of powdery α-casein (Sigma) (B2) were prepared. Then, the B1 solution and the B2 were added to the A solution to prepare α-casein bound with iron. This solution was desalted and concentrated using an ultrafiltration membrane having a molecular weight of 5,000, diluted with a simulated buffer so that the iron concentration became 26 mg / 100 ml, sealed in a test tube with a screw hole, and heated at 90 ° C. Heat for 10 minutes. After heating, the mixture was naturally cooled to room temperature and stored at room temperature for one month. This solution was subjected to a sensory evaluation test in the same manner as in Test Example 1. As a result, none of the 20 panelists felt astringent taste.
[0021]
Embodiment 3
1 liter of a solution containing 1.5 mol / l of sodium carbonate and adjusted to pH 8.0 with hydrochloric acid (solution A), 0.2 liter of an iron citrate solution containing 1.5 mmol of iron ions (solution B1), κ 0.8 liter of a solution (B2 solution) containing 10 micromoles of casein (manufactured by Sigma) was prepared. Then, after mixing the B1 solution and the B2 solution, the A solution was added to the mixed solution to prepare κ-casein to which iron was bound. This solution was desalted and concentrated using an ultrafiltration membrane having a molecular weight of 5,000, diluted with a simulated buffer so that the iron concentration became 26 mg / 100 ml, sealed in a test tube with a screw hole, and heated at 90 ° C. Heat for 10 minutes. After heating, the mixture was naturally cooled to room temperature and stored at room temperature for one month. This solution was subjected to a sensory evaluation test in the same manner as in Test Example 1. As a result, none of the 20 panelists felt astringent taste.
[0022]
[Test Example 3]
The solution prepared in Example 1 (test group) and the ferrous sulfate solution (control group 1) contained 6.2 mg / 100 g of ascorbic acid and sodium ascorbate as vitamin C so that the iron concentration became 20 mg / 100 ml. A test sample was dissolved in a typical phosphate buffer (pH 7.2) and heated at 90 ° C. for 10 minutes. As a control group 2, a physiological phosphate buffer (pH 7.2) containing 6.2 mg / 100 g of vitamin C heated at 90 ° C. for 10 minutes was also used as a test sample.
[0023]
A 21-day-old Wistar female rat (manufactured by Charles River Japan) immediately after weaning was selected from those having a body weight of 45 to 50 g, and two iron-free diets (manufactured by Oriental Yeast Co., iron content 0.25 mg / 100 g feed) were selected. The rats were fed for weeks, and anemic rats having a blood hemoglobin value of 7 g / 100 ml or less were prepared. The test samples were administered by gavage (sonde) at a rate of 1 ml / day for 6 weeks while continuing to receive an iron-free diet, with 5 to 8 rats in each group. Six weeks after the administration of the test sample, blood was collected from the tail vein, and the hemoglobin value was measured with an automatic blood cell counter (Toa Medical Electronics). Table 4 shows the results.
[0024]
[Table 4]
Figure 0003596695
[0025]
As described above, it is apparent that the carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex of the present invention exhibits an anemia treatment effect, and that the effect is superior to ferrous sulfate, which is an inorganic iron. became.

Claims (7)

1 原子当り、炭酸および / または重炭酸分子 3 分子以上を混合することによって得られ、次の1 )および 2) 性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上を含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
Iron per atom, obtained by mixing or carbonate and / or bicarbonate molecule 3 molecules, carbonate and / or bicarbonate indicate the nature of the next one) and 2) - Iron - casein complexes.
1) Each casein molecule contains 1 to 1000 atoms of iron and one or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸を含む溶液(A溶液)と、iv)鉄を含む溶液(B1溶液)と、v)カゼイン類を含む溶液(B2溶液)とを混合することによって得られ、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体。
ただし、このときvi)B1溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)B2溶液のカゼイン類のモル数は、B1溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) carbonic acid, ii) bicarbonate, or iii) a solution containing carbonic acid and bicarbonate (A solution), iv) a solution containing iron (B1 solution), and v) a solution containing caseins (B2 solution). A carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex obtained by mixing and exhibiting the following properties 1) and 2):
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B1 solution is 1/3 or less of the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the A solution, and vii) the molar concentration of caseins in the B2 solution. The number is from 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B1 solution.
1) 1 to 1000 atoms of iron and 1 or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate per casein molecule,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸を含む溶液(A溶液)と、iv)鉄およびv)カゼイン類を含む溶液(B溶液)とを混合することによって得られ、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体。
ただし、このときvi)B溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液と、B溶液の一部または全部が混合した溶液(反応溶液)に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)B溶液のカゼイン類のモル数は、B溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) carbonic acid, ii) bicarbonate, or iii) a solution containing carbonic acid and bicarbonate (solution A) and iv) a solution containing iron and v) caseins (solution B), 1) and 2) carbonate and / or bicarbonate indicate the nature of the - iron - casein complexes.
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B solution is the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the solution (reaction solution) in which the solution A and a part or all of the solution B are mixed (reaction solution). Vii) The number of moles of caseins in the B solution is 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B solution.
1) 1 to 1000 atoms of iron and 1 or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate per casein molecule,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸、とiv)カゼイン類とを含む溶液(A溶液)と、v)鉄を含む溶液(B溶液)とを混合することによって得られ、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体。
ただし、このときvi)B溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液と、B溶液の一部または全部が混合した溶液(反応溶液)に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)A溶液のカゼイン類のモル数は、B溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) carbonic acid, ii) bicarbonate, or iii) carbonic acid and bicarbonate, and iv) a solution containing caseins (A solution) and v) a solution containing iron (B solution). , following 1) Oyo carbonate indicate the nature of beauty 2) and / or bicarbonate - iron - casein complexes.
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B solution is the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the solution (reaction solution) in which the solution A and a part or all of the solution B are mixed (reaction solution). Vii) The number of moles of caseins in the A solution is 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B solution.
1) 1 to 1000 atoms of iron and 1 or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate per casein molecule,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸を含む溶液(A溶液)と、iv)鉄を含む溶液(B1溶液)と、カゼイン類を含む溶液(B2溶液)とを混合することを特徴とする、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の製造法。
ただし、このときvi)B1溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)B2溶液のカゼイン類のモル数は、B1溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上を含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) Carbonic acid, ii) Bicarbonate, or iii) A solution containing carbonic acid and bicarbonate (A solution), iv) A solution containing iron (B1 solution), and a solution containing caseins (B2 solution) A method for producing a carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex exhibiting the following properties 1) and 2):
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B1 solution is 1/3 or less of the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the A solution, and vii) the molar concentration of caseins in the B2 solution. The number is from 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B1 solution.
1) Each casein molecule contains 1 to 1000 atoms of iron and one or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸を含む溶液(A溶液)と、iv)鉄およびv)カゼイン類を含む溶液(B溶液)とを混合することを特徴とする、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の製造法。
ただし、このときvi)B溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液と、B溶液の一部または全部が混合した溶液(反応溶液)に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)B溶液のカゼイン類のモル数は、B溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上を含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) carbonic acid, ii) bicarbonate, or iii) a solution containing carbonic acid and bicarbonate (A solution) and iv) a solution containing iron and v) caseins (B solution), A method for producing a carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex exhibiting the following properties 1) and 2).
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B solution is the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the solution (reaction solution) in which the solution A and a part or all of the solution B are mixed (reaction solution). Vii) The number of moles of caseins in the B solution is 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B solution.
1) Each casein molecule contains 1 to 1000 atoms of iron and one or more molecules of carbonic acid and / or bicarbonate,
2) No astringent taste unique to iron even when heat sterilized.
i)炭酸、ii)重炭酸、またはiii)炭酸および重炭酸、iv)カゼイン類を含む溶液(A溶液)に、v)鉄を含む溶液(B溶液)を混合することを特徴とする、次の1)および2)の性質を示す炭酸および/または重炭酸−鉄−カゼイン複合体の製造法。
ただし、このときvi)B溶液の鉄イオンのモル濃度は、A溶液と、B溶液の一部または全部が混合した溶液(反応溶液)に溶解している炭酸イオンおよび重炭酸イオンのモル濃度の1/3以下であって、vii)A溶液のカゼイン類のモル数は、B溶液の鉄イオンのモル数の1から1/1000である。
1) カゼイン類1分子当り、鉄を1乃至1000原子、かつ炭酸および/または重炭酸1分子以上含有すること、
2) 加熱殺菌しても鉄独特の収斂味がないこと。
i) carbonic acid, ii) bicarbonate, or iii) carbonic acid and bicarbonate, iv) a solution containing caseins (A solution) and v) a solution containing iron (B solution). A method for producing a carbonate and / or bicarbonate-iron-casein complex exhibiting the properties of 1) and 2).
However, at this time, vi) the molar concentration of iron ions in the B solution is the molar concentration of carbonate ions and bicarbonate ions dissolved in the solution (reaction solution) in which the solution A and a part or all of the solution B are mixed (reaction solution). Vii) The number of moles of caseins in the A solution is 1 to 1/1000 of the number of moles of iron ions in the B solution.
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