JP3592308B2 - ポップコーン用油脂 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、電子レンジでポップコーンを作る際に使用するポップコーン用油脂及びその製造方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子レンジによりポップコーンを作る際には、図7及び図8に示すように、電子レンジにかけてできあがったポップコーンを美味しくするために、調味料4a及び油脂5aをスプーン等で計量し、ポップコーンの原材料であるトウモロコシの実に添加していた。
【0003】
即ち、図7に示すように、容器6内に入れたトウモロコシの実7、7、7・・・・が加熱されてはじけてできたポップコーンをを美味しくするために、ポップコーンの原材料であるトウモロコシの実7を必要量だけコップ状の容器6に入れる。
【0004】
そして、容器6内のトウモロコシの実7に上から容器4に入れられている調味料4a及び容器5に入れられている油脂5aをトウモロコシの実7に振りかけて添加していた。
【0005】
また、容器4、5から添加する調味料4a及び油脂5aは、ポップコーンの原材料であるトウモロコシの実7、7、7、7、7・・・・・・の上から必要な量を添加し、添加する際にはスプーンや秤等で必要量を計量している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法で調味料4aや油脂5aを計量し添加して、ポップコーンを作る場合には、原材料であるトウモロコシの実7に添加する油脂や調味料の量をその都度計量して添加するために効率が悪いとともに、正確な計量をして毎回混合割合を同一にすることは困難であった。
【0007】
また、図8に示すように、調味料4aが粉末の食塩である場合に、そのまま食塩を添加するので原材料であるトウモロコシの実7の表面に万遍なく付着することなく、粉末の食塩がトウモロコシの実7とトウモロコシの実7の間の隙間をすり抜けて容器6の容器底にたまってしまい味が一様になりにくい欠点があった。また、油脂を添加しても同様な結果であった。
【0008】
そこで、本発明では電子レンジでポップコーンを作る際、ポップコーンの原材料であるトウモロコシの実7の表面に万遍なく容易にかつ均一に油脂及び調味料を付着させることができ、極めて美味しいポップコーン用油脂及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、常温で固形であるとともに融点が34℃〜42℃の油脂と粒度が500μ以下の粉末状調味料とを前記油脂の割合が84%以上から88%以下となるように混合し、一人分のポップコーンをつくる際に使用できるように任意の形状に成形し、電子レンジにかけて前記一人分のポップコーンをつくれるようにしたことを特徴とするポップコーン用油脂とした。
【0010】
【実施例】
以下に、添付図面に基づいて、本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法について説明する。先ず、ポップコーン用油脂及び製造方法について説明する。次に、製造したポップコーン用油脂を使用してポップコーンを作る工程を説明する。
【0011】
先ず、ポップコーン用油脂及びその製造方法について説明する。本発明であるポップコーン用油脂の製造工程について以下に詳細に説明する。本ポップコーン用油脂の製造工程は、調味料準備工程A、油脂準備工程B、混合工程C及び成形工程Dからなる。
【0012】
調味料準備工程A
準備する調味料としては、粉末食塩、コショウ、カレー粉、レッドペッパー等である。勿論、その他の調味料を必要に応じて使用しても良い。粉末調味料の粒度は、トウモロコシの表面に均一に味を付けるため500μ以下がよく、望ましいのは250μ以下である。
【0013】
油脂準備工程B
準備する油脂は、常温で固形のものであり、融点は、34℃〜42℃が最も良い。これらの油脂としては、単独あるいは混合した時点で常温で固形であればよい。
【00014】
例えば、ココアバター、シア脂、サル脂、パーム油、ヤシ油、パーム核油、菜種油、大豆油、ひまわり種子油、綿実油、落花生油、オリーブ油、カッポク油、ゴマ油、月見草油、米糖油、コーン油、サフラワー油等の植物性油脂並びに乳脂、牛脂、ラード、魚油、鯨油等の動物性油脂を使用してもよい。また、上記油脂類の単独又は混合油、あるいはそれらの硬化、分別、エステル交換等を施した加工油脂を使用しても良い。
【0015】
混合工程C
この混合工程Cとは、油脂と粉末調味料等を一定の割合で混合することである。
【0016】
成形工程D
成形工程Dとは、混合工程で混合されてできた油脂と粉末調味料を任意の形状に成形する工程である。
【0017】
形状については固形であればよく、板状、碁石状、円盤状、サイコロ状等できるが、カップに入れて使用することからしてカップの底面に近い形状の円盤状、正方形の板状等がもっとも向いている。
【0018】
成形方法としては、任意の形状に成形できれば良く、例えば、(1)型に流して冷却固化し剥離する方法、(2)ベルトコンベア上に絞って冷却固化後剥離する方法、(3)両端にガイドを設けたコンベアに一定の厚みで流したあと冷却固化、切断、剥離する方法等があるがこの方法にこだわることはない。
【0019】
以下にポップコーン1人分(トウモロコシの実13g)に使用するポップコーン油脂の配合例及び製造例を示す。
【0020】
上記割合で混合後、6.83g(1人分)を直径5cmの円形の型に流して成形し厚さ3.5mmの円盤状の成形物を得た。
【0021】
上記割合で混合後、両端にガイドのついたコンベアに流して縦横一辺の長さが4cm厚さ約4.3mmになるよう成形し1枚6.9gの板状の成形物を得た。
【0022】
【0023】
【0024】
以下に、製造したポップコーン用油脂を使用してポップコーンを作る工程を説明する。図2及び図3に示すように、コップ状の容器1の容器内にポップコーンの原材料であるトウモロコシの実2、2、2、2・・・・を必要量を入れる。
【0025】
その後、図4に示すように、容器内1aに入れられ容器底1bに積もっているトウモロコシの実2、2、2、2・・・・の上に、本発明であるポップコーン用油脂3をトウモロコシの実2を覆い被せるような大きさに成形したポップコーン用油脂3を載せる。
【0026】
そして、図5に示すように、トウモロコシの実2、2、2、2・・・・上に成形したポップコーン用油脂3を載せた状態で容器1全体を加熱する。すると、加熱によりポップコーン用油脂3は溶解する。
【0027】
電子レンジ内に入れて加熱されて溶解したポップコーン用油脂3aは、容器内1aのトウモロコシの実2、2、2・・・の表面に流れ落ちながら、トウモロコシの実2、2、2、2・・・・の表面に調味料4a及び溶解油脂3aが万遍なく付着する。
【0028】
この場合には、溶解した油脂3aは、容器1の容器底1bに、溶解した油脂3aがポップコーン用のトウモロコシの実2、2、2、2・・・・の外周面に付着するために容器の容器底1bに溶解した油脂3aが溜まることはない。
【0029】
そして、図6に示すように、電子レンジ内で加熱し続けていると、容器内1aの容器底1bにあり、外周面に溶解油脂3a及び調味料4aが万遍なく付着している状態で加熱されてトウモロコシの実2、2、2・・・が破裂してポップコーン3b、3b、3b・・・・が膨張し続けて、容器内1aが一杯になる。
【0030】
できあがった容器内1aのポップコーン3b、3b、3b・・・・の表面及びポップコーン3bの内部にまで、溶解した油脂3a及び調味料4aが浸透して、極めて味付けの良いポップコーン3bができあがるのである。
【0031】
【発明の効果】
本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法は、以上のような構成であるから容器にポップコーンの原材料であるトウモロコシの実を入れて極めて容易にポップコーンに均一な美味しい実施例のような様々な味付けをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるポップコーン用油脂の製造工程を示した流れ図である。
【図2】本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法に使用するトウモロコシの実を入れた容器の正面図である。
【図3】本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法に使用するトウモロコシの実を容器内に入れた状態の縦断面図である。
【図4】本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法に使用するトウモロコシの実の上にポップコーン用油脂を載せた状態を示した縦断面図である。
【図5】本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法に使用するトウモロコシの実の上のポップコーン用油脂が溶解した状態を示し図である。
【図6】本発明であるポップコーン用油脂及びその製造方法により製造したポップコーンを入れた容器の縦断面図である。
【図7】従来のポップコーンの製造方法を示した縦断面図である。
【図8】従来のポップコーン製造方法において、油脂及び調味料を入れた状態を示した縦断面図である。
【符号の説明】
A 調味料準備工程
B 油脂準備工程
C 混合工程
D 成形工程
1 容器
1a 容器内
1b 容器底
2 トウモロコシの実
3 ポップコーン用油脂
3a 溶解油脂
3b ポップコーン
4 容器
4a 調味料
5 容器
5a 油脂
6 容器
7 トウモロコシの実
Claims (2)
- 常温で固形であるとともに融点が34℃〜42℃の油脂と粒度が500μ以下の粉末状調味料とを前記油脂の割合が84%以上から88%以下となるように混合し、一人分のポップコーンをつくる際に使用できるように任意の形状に成形し、電子レンジにかけて前記一人分のポップコーンがつくれるようにしたことを特徴とするポップコーン用油脂。
- 粉末状調味料を粉末食塩、コショウ、カレー粉、レッドペッパーのいずれかとしたことを特徴とする請求項1に記載のポップコーン用油脂。
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2002
- 2002-03-15 JP JP2002071151A patent/JP3592308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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