JP3589252B2 - Head transfer mechanism of magnetic recording / reproducing device - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は磁気記録再生装置のヘッド移送機構に係り、さらに詳しくは、下側磁気ヘッドを有するキヤリッジと上側磁気ヘッドを有するホールドケースとがヒンジ結合されたヘッド移送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクカートリッジに内蔵された磁気ディスクに対して情報の記録再生を行うようにした磁気記録再生装置においては、ステッピングモータを駆動源として回転するスクリューシャフトと、このスクリューシャフトの回転によって磁気ディスクの半径方向に往復移動されるキヤリッジ等で構成されたヘッド移送機構が具備されている。前記キヤリッジ上にはホールドケースがヒンジ結合されると共に、ホールドケースをキヤリッジ方向へ弾性付勢するロードスプリングが掛合されており、これらキヤリッジとホールドケースに上下一対の磁気ヘッドが取付けられている。
【0003】
このように概略構成された磁気記録再生装置において、ディスクカートリッジが装着されると、このディスクカートリッジを保持するホルダがアンローディング位置からローディング位置へと下降し、このホルダの移動に伴ってホールドケースがヒンジ部を支点としてキヤリッジ方向へ回動するため、キヤリッジの下側磁気ヘッドとホールドケースの上側磁気ヘッドが磁気ディスクを介して圧接される。この状態で、ステッピングモータを駆動してスクリューシャフトが回転すると、この回転がキヤリッジに伝達されることにより、キヤリッジとホールドケースがガイドシャフトに沿って磁気ディスクの半径方向に往復移動され、両磁気ヘッドから回転する磁気ディスクに対して情報の記録再生が行われる。これとは逆に、ホルダがローディング位置からアンローディング位置へと上昇すると、それに伴ってホールドケースがキヤリッジから離れる方向へ回動するため、ディスクカートリッジの非装着時は、両磁気ヘッドは離反状態に維持される。
【0004】
図48はかかるヘッド移送機構の従来例を示す平面図、図49はその断面図である。これらの図に示すように、シャーシ100上にはガイドシャフト101とスクリューシャフト102が互いに平行に配設されており、スクリューシャフト102は図示せぬステッピングモータを駆動源として回転するようになっている。前記ガイドシャフト101にはキヤリッジ103が摺動自在に嵌合されており、このキヤリッジ103の先端部に下側磁気ヘッド104が取付けられている。前記キヤリッジ103の側面には係合凸部103aが突出形成されており、この係合凸部103aはスクリューシャフト102のスクリュー溝に係合している。また、前記キヤリッジ103にはフォロワばね105がねじ止めされており、このフォロワばね105とキヤリッジ103の係合凸部103aとでスクリューシャフト102を挾みつけることにより、係合凸部103aをスクリューシャフト102のスクリュー溝に安定的に係合させている。さらに、前記キヤリッジ103の後端部にはホールドケース106に一体化されたリーフヒンジばね107がねじ止めされており、このホールドケース106の先端部に上側磁気ヘッド108が取付けられている。前記キヤリッジ103とホールドケース106間には捩じりコイルばねからなるロードスプリング109が掛止されており、このロードスプリング109によってホールドケース106はキヤリッジ103方向、すなわち、上側磁気ヘッド108が下側磁気ヘッド104と圧接する方向に付勢されている。また、前記ホールドケース106の両側部には第1支持腕106aと第2支持腕106bがそれぞれ突出形成されており、これら両支持腕106a,106bは前記ロードスプリング109からのばね力を受けてホルダ110の天面に当接している。このホルダ110は図示せぬスライド板と協働してアンローディング位置とローディング位置間を上下動するようになっている。
【0005】
このように構成されたヘッド移送機構において、図49に示すアンローディング状態では、ホールドケース106はホルダ110によって上方へ持ち上げられており、上側磁気ヘッド108は下側磁気ヘッド104から離れている。一方、図示せぬディスクカートリッジが装着され、ホルダ110がディスクカートリッジを保持しながらアンローディング位置からローディング位置へと下降すると、このホルダ110の移動に伴ってホールドケース106がリーフヒンジバネ107の基部を支点としてキヤリッジ103方向へ回動し、ディスクカートリッジ内に収納された磁気ディスクの表裏両面に上側磁気ヘッド108と下側磁気ヘッド104が接触する。この状態で、ステッピングモータを駆動してスクリューシャフト102を回転させると、この回転がスクリュー溝と係合凸部103aを介してキヤリッジ103に伝達され、キヤリッジ103がガイドシャフト101に沿って磁気ディスクの半径方向に往復移動するため、回転する磁気ディスクに対して上側磁気ヘッド108と下側磁気ヘッド104から情報の記録/再生が行われる。これとは逆に、ホルダ110がローディング位置からアンローディング位置へと上昇すると、それに伴ってホールドケース106がキヤリッジ103から離れる方向へ回動するため、図49に示すように、上側磁気ヘッド108と下側磁気ヘッド104は再び離反状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の磁気記録再生装置のヘッド移送機構では、図49に示すアンローディング状態において、ホールドケース106は第1支持腕106aと第2支持腕106bがホルダ110に当接することによって上方へ持ち上げられており、キヤリッジ103はフォロワばね105からのばね力を受けて係合凸部103aがスクリューシャフト102に圧接している。この時、ホールドケース106の第1支持腕106aと第2支持腕106bにはそれぞれF1,F2の上向きの力が作用し、キヤリッジ103の係合凸部103aにはF3の下向きの力が作用し、ガイドシャフト101から各作用点F1,F2,F3までの距離をa,b,cとすると、ガイドシャフト101回りのモーメントは、矢印A方向にF1・a+F3・c、矢印B方向にF2・bとなる。ここで、キヤリッジ103がシャーシ100から浮き上がらず、係合凸部103aとスクリューシャフト102の係合が安定的に維持されるためには、矢印A方向のモーメントが矢印B方向のモーメントよりも大きいこと、すなわち、
F1・a+F3・c>F2・b…………▲1▼
の関係が成立しなければならない。
【0007】
しかしながら、力F1,力F2の大きさはロードスプリング109のばね力のばらつきによって変動し、また、力F3の大きさはフォロワばね105自体のばね力のばらつきや、フォロワばね105をキヤリッジ103に取り付ける際のねじの締め付け力によって変動し、作業上、ねじの締め付け力を一定にすることは困難であるため、力F3の値が大きくばらつくことがある。そして、上記▲1▼式の関係が崩れ、
F1・a+F3・c<F2・b
となると、キヤリッジ103の係合凸部103aがスクリューシャフト102から外れ易くなり、ヘッド移送機構の動作不良が発生するという問題があった。
【0008】
なお、他の従来例として、ホールドケース106に第1支持腕106aのみを形成し、第2支持腕106bを省略したヘッド移送機構も知られている。このものは、上記▲1▼式中でF2・b=0であるから、力F3の値が大きくばらついたとしても、キヤリッジ103がシャーシ100から浮き上がることはなくなる。しかしながら、落下等によってホールドケース106が外部から大きな力を受けた時に、ホールドケース106が第1支持腕106aとホルダ110との当接部分を支点として傾き、上側磁気ヘッド108が下側磁気ヘッド104にぶつかって破損するという問題があった。また、ホールドケース106が第1支持腕106aのみをホルダ110との作用点として回動するため、ホールドケース106に一体化された板状のリーフヒンジばね107に捩じりモーメントが作用し、長年の間にリーフヒンジばね107が変形するという別の問題もあった。
【0009】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、キヤリッジの浮き上がりを防止しつつ磁気ヘッドの破損を防止できる磁気記録再生装置のヘッド移送機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の目的は、モータを駆動源として回転するスクリューシャフトと、このスクリューシャフトに平行に配設されたガイドシャフトと、このガイドシャフトに摺動自在に嵌合され、先端部に下側磁気ヘッドが取付けられたキヤリッジと、このキヤリッジに設けられた係合凸部を前記スクリューシャフトのスクリュー溝に圧接するフォロワばねと、先端部に上側磁気ヘッドが取付けられ、前記キヤリッジの後端部にリーフヒンジばねを介してヒンジ結合されたホールドケースと、このホールドケースと前記キャリッジ間に掛止され、前記上側磁気ヘッドを前記下側磁気ヘッド方向へ付勢するロードスプリングとを備え、前記ホールドケースの両側部に前記ガイドシャフト方向に延びる第1支持腕と前記スクリューシャフト方向に延びる第2支持腕とをそれぞれ形成し、この第1支持腕をアンローディング位置とローディング位置との間で上下動するホルダの天面に当接させると共に、前記第2支持腕を前記ホルダの天面から所定間隔を保って離反させることによって達成される。
【0012】
【作用】
ホルダが上昇したアンローディング状態において、ホールドケースはガイドシャフト寄りに延びる第1支持腕のみがホルダと当接して持ち上げられ、上側磁気ヘッドは下側磁気ヘッドから離反状態に保たれる。この時、ガイドシャフトの回りにはキヤリッジの係合凸部をスクリューシャフトに係合させる方向のモーメントのみが作用するため、ロードスプリングやフォロワばねのばね力のばらつきに拘らず、キヤリッジの浮き上がりは確実に防止される。
【0013】
ここで、キヤリッジにリーフヒンジばねのガイドシャフト寄りの一側部を押圧する押さえ部を形成した場合、この押さえ部によってリーフヒンジばねが捩じれにくくなるため、リーフヒンジばねの変形を防止できる。
【0014】
また、ホールドケースにスクリューシャフト方向に延びる第2支持腕を形成し、この第2支持腕とホルダ間に所定間隔を形成した場合、万一、落下等によってホールドケースが外部から大きな力を受けたとしても、ホールドケースは第2支持腕がホルダに衝当した時点で、それ以上キヤリッジ方向へ傾くことがないため、上側磁気ヘッドと下側磁気ヘッドの破損が防止される。
【0015】
さらに、上記押さえ部と上記第2支持腕を共に形成した場合、キヤリッジの浮き上がりを防止しつつ、リーフヒンジばねの変形と磁気ヘッドの破損とを防止できるため、理想的な磁気記録再生装置のヘッド移送機構を提供できる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1〜図47は本発明の一実施例を説明するもので、図1は磁気記録再生装置の平面図、図2は該磁気記録再生装置の正面図、図3は該磁気記録再生装置の背面図、図4は該磁気記録再生装置の側面図、図5はディスクカートリッジの平面図、図6は図1から上カバーを取り除いて示す平面図、図7はその背面図、図8はその側面図、図9は図6からホルダを取り除いて示す平面図、図10はシャーシの平面図、図11は該シャーシの側面図、図12は該シャーシのガイド突起と突部を示す斜視図、図13はスライド板の平面図、図14は該スライド板の背面図、図15は該スライド板の側面図、図16はシャーシとスライド板の係合状態を示す断面図、図17はホルダの平面図、図18は該ホルダの背面図、図19は該ホルダの側面図、図20は該ホルダを母材から外形抜きする状態を示す説明図、図21はシャッタ開閉機構の要部を示す斜視図である。
【0017】
図1〜図4に示すように、本実施例に係る磁気記録再生装置は、互いに接合・一体化されて筐体を形成する上カバー1および下カバー2と、これら上・下カバー1,2の内部に収納されたメカニズム本体と、上・下カバー1,2の前方の開口に取付けられた前面板3とで構成されている。前面板3には横長形状の挿入口3aが穿設されると共に、後述するイジェクト釦4が出入可能に配設されている。また、前面板3の裏側には扉5が回動可能に支承されており、この扉5は図示せぬ捩じりコイルばねによって挿入口3aを閉塞する方向に付勢されている。
【0018】
上記磁気記録再生装置に用いられるディスクカートリッジ6は公知のもので、図5に示すように、硬質プラスチックで成形されたカートリッジケース7と、このカートリッジケース7の内部に回転自在に収納された磁気ディスク8と、カートリッジケース7の一側縁に沿って往復移動可能なシャッタ9とで構成されている。カートリッジケース7の一隅はテーパ状に切り落されており、当該個所が誤挿入防止部7aとなっている。シャッタ9はコの字状に折り曲げられており、その上下両面に長方形の窓孔9aが形成され、カートリッジケース7にもこれら窓孔9aに対応する開口7bが形成されている。このシャッタ9は図示せぬバネによって開口7bを閉鎖する方向へ付勢されているが、ディスクカートリッジ6が前面板3の挿入口3aから内部に挿入されると、後述するシャッタ開閉機構によって開口7bと窓孔9aとが一致する方向へ移動され、これら開口7bと窓孔9aから磁気ディスク8が露出するようになっている。
【0019】
図6〜図9に示すように、前記メカニズム本体は、下カバー2の上面に固定されたシャーシ10と、このシャーシ10上面に前後進可能に載置されたスライド板11と、このスライド板11に保持されたホルダ12等で構成されている。以下、これらシャーシ10とスライド板11およびホルダ12の具体的構成について説明する。
【0020】
前記シャーシ10は、母材である鉄板の上下両面に亜鉛メッキを施したものが用いられている。図10〜図12に示すように、このシャーシ10の前後両端には起立壁10a,10bがそれぞれ折り曲げ形成されており、前方の起立壁10aの近傍に円形孔10cが穿設されている。円形孔10cの周囲にはL字形状をなす複数のガイド突起10dが底面に対して直角に折り曲げ形成されており、このガイド突起10dはシャーシ10の片側について2個ずつ、左右両側で4個形成されている。シャーシ10の底面には複数の突部10eが上方に向けて突出形成されており、これら突部10eは各ガイド突起10dの近傍、好ましくは10mm以内に配置されている。各突部10eはシャーシ10を板厚方向にプレス加工することによって形成され、前述したように、シャーシ10には予め亜鉛メッキが施されているため、各突部10eは表面に亜鉛メッキが施された平坦面を有することになる。また、シャーシ10の底面には複数の補強用リブ10fが形成されると共に、前記ディスクカートリッジ6の下降位置を規定する2つのストッパ突起10gや、後方の起立壁10bと所定間隔を存して対向する支持壁10h等が折り曲げ形成されている。さらに、シャーシ10の左右両側面には切欠き10iが形成され、後方の起立壁10bにはねじ孔10jが形成されている。
【0021】
前記スライド板11も前記シャーシ10と同様に、母材である鉄板の上下両面に亜鉛メッキを施したものが用いられている。図13〜図15に示すように、このスライド板11は断面U状に折り曲げ形成されており、その底面中央に開口11aが穿設されている。また、スライド板11の前後端には取付片11bと係止爪11cとがそれぞれ折り曲げ形成されており、この取付片11bに前記イジェクト釦4が取付けられるようになっている。さらに、スライド板11の底面には複数のガイド孔11dと1つの挿通孔11fが穿設されており、スライド板11の側面には片側について2個ずつ、左右両側で4個のカム溝11eが形成されている。このスライド板11は各ガイド孔11dを前記ガイド突起10dと一方のストッパ突起10gに挿入し、他方のストッパ突起10gを挿通孔11fに挿入した状態で前記シャーシ10上に載置され、各ガイド孔11dが対応するガイド突起10dによって上下方向と左右方向に位置規制されることにより、シャーシ10の前後方向にのみ移動できるようになっている(図9参照)。その際、図16に示すように、スライド板11の下面はシャーシ10に形成された各突部10eの上面を摺動し、これらスライド板11の下面と突部10eの上面には共に亜鉛メッキが施されているため、スライド板11をシャーシ10に対して滑らかに摺動させることができる。
【0022】
前記ホルダ12も前記シャーシ10やスライド板11と同様に、母材である鉄板の上下両面に亜鉛メッキを施したものが用いられている。図17〜図19に示すように、このホルダ12は断面逆U状に折り曲げ形成されており、その両側面の下端にホルダ12の上面と所定間隔を存して対向する支持片12aが折り曲げ形成されている。ホルダ12の上面には上方に若干膨らんだ膨出部12bが形成されており、この膨出部12bには後端に向かって延びる平面視凹状の長孔12cと円弧状の逃孔12dとが形成されている。膨出部12bの近傍には抜け止め突起12eが折り曲げ形成されると共に、係止孔12fが穿設されている。また、ホルダ12の上面前端には平面視凸状のストッパ突片12gが形成されており、このストッパ突片12gの幅寸法W1は長孔12cの幅寸法W2以下(W1≦W2)に設定されている。さらに、ホルダ12の側面には片側について2個ずつ、左右両側で4個の突起12hが形成されると共に、下方へ延びる垂下片12iが形成されている。
【0023】
図20に示すように、前記ホルダ12は平板状の母材(亜鉛メッキを施した鉄板)をプレスで外形抜きした後、これに折り曲げ加工等を施すことにより、前述の如き形状にフォーミングされる。かかる外形抜き時に、ストッパ突片12gの幅寸法W1と長孔12cの幅寸法W2との関係がW1≦W2に設定されているため、任意のホルダ12に形成されるストッパ突片12gを隣接する別のホルダ12に形成される長孔12c内に位置させることにより、母材から生じるスクラップを極力少なくすることができる。すなわち、凹状の長孔12cを外形抜きする際に母材に残る凸状部分は本来スクラップとして廃棄されるものであるが、当該部分を別のホルダ12のストッパ突片12gとして利用できるため、母材の無駄分を少なくすることができる。
【0024】
図6〜図9に戻り、前記ホルダ12は前記スライド板11の両側面間に挿入され、ホルダ12の上面とスライド板11の一側面との間には引っ張りばね13が掛合されている。ここで、ホルダ12の垂下片12iはスライド板11の底面を貫通して前記シャーシ10の切欠き10i内に挿入され、これら垂下片12iと切欠き10iとの係合によりホルダ12はシャーシ10に対して上下方向にのみ移動できるよう規制されており、一方、前述したように、スライド板11はシャーシ10の前後方向にのみ移動可能であるため、スライド板11は引っ張りばね13によってシャーシ10の前端方向へ付勢されている。また、スライド板11とホルダ12の後方には回動部材14が配置されており、この回動部材14はシャーシ10に植設された支軸15に回転可能に支承され、捩じりコイルばね16によって図6の反時計回り方向に付勢されている。
【0025】
前記回動部材14はプラスチックの成形材からなり、図21に示すように、この回動部材14は、支軸15に挿入される筒状の軸部14aと、この軸部14aから側方へ突出する一対の腕部14b,14cとを有している。軸部14aの上端には鉤形をなす一対の支持壁14d,14eが形成されており、これら支持壁14d,14eの周囲に前記捩じりコイルばね16が巻回されている。その際、両支持壁14d,14e間に軸線方向に延びる一対のスリット14fが形成され、かつ、一方の支持壁14eが他方の支持壁14fよりも厚肉に形成されているため、薄肉側の支持壁14eを撓めることにより、捩じりコイルばね16の巻回部分を両支持壁14d,14e間に容易に挿入できるようになっている。また、一方の腕部14bの先端にはシャッタ開閉ピン14gが立設されており、このシャッタ開閉ピン14gは前記逃孔12dを貫通してホルダ12の上方に達し、該シャッタ開閉ピン14gに前記捩じりコイルばね16の一端が掛止されている。さらに、他方の腕部14cの先端にはロック爪14hが形成されており、このロック爪14hは前記スライド板11の係止爪11cと係脱可能である。なお、捩じりコイルばね16の他端は前記ホルダ12の抜け止め突起12eを通り、その先端に形成された折曲部16aが係止孔12fに掛止されている。
【0026】
図22はヘッド移送機構の平面図、図23は該ヘッド移送機構の断面図、図24は該ヘッド移送機構に備えられるキャリッジの平面図、図25は該キャリッジの裏面図、図26は該キャリッジの背面図、図27は図25のA−A線に沿う断面図、図28は該キャリッジへフォロワばねを取付ける状態を示す説明図、図29は該キャリッジのヘッド取付部を示す斜視図、図30は該キャリッジと下側磁気ヘッドの取付け状態を長手方向から見た断面図、図31はその短手方向から見た断面図、図32は該ヘッド移送機構に備えられるホールドケースの平面図、図33は該ホールドケースとキャリッジの取付け部分を示す要部平面図、図34は図33のB−B線に沿う断面図である。
【0027】
前記シャーシ10の後部にはヘッド移送機構17が配置されており、図22,23に示すように、このヘッド移送機構17はキャリッジ18と該キャリッジ18の上方にヒンジ結合されたホールドケース19とで構成されている。これらキャリッジ18とホールドケース19は共にプラスチック材で成形されており、キャリッジ18の上面には下側磁気ヘッド20が、ホールドケース19の下面には上側磁気ヘッド21がそれぞれ固定されている。
【0028】
図24〜図27に示すように、前記キャリッジ18の後部には段付状の連結部18aが形成されており、この連結部18aの上面には、円形溝18b、ねじ孔18c、規制突部18d、一対の位置決めピン18e、ばね受部18f、L字状のばね支持部18g等が形成されている。また、前記連結部18aの裏側には、下面を開放した凹部18hと、該凹部18hを介して対向する一対の支持部18iと、凹部18hに向かって傾斜するガイド部18jとが形成されており、一方の支持部18iにはねじ孔18kと位置決めピン18lが設けられている。前記両支持部18iの下面はほぼ同一平面を形成し、これら支持部18i間に2点鎖線で示すフォロワばね22が固定されるようになっている。
【0029】
このフォロワばね22の取付けに際しては、図28に示すように、まず、前記キャリッジ18を逆さにした状態で、フォロワばね22を連結部18aの裏側から両支持部18i上に落とし込み、該フォロワばね22の位置決め孔22aを位置決めピン18lに挿入する。しかる後、ねじ23をフォロワばね22の透孔22bを挿通してねじ孔18kに螺入し、該ねじ23を締め付けることにより、フォロワばね22はキャリッジ18の連結部18a裏面に取付固定される。その際、凹部18hの開口端にはガイド部18jが形成されているため、フォロワばね22は該ガイド部18jに沿って両支持部18i上に確実に落とし込まれ、フォロワばね22を簡単に取付けることができる。
【0030】
図22〜図27に戻り、前記キャリッジ18の一側部には貫通孔18mが形成されており、この貫通孔18mが前記シャーシ10に固定されたガイドシャフト24に挿通されることにより、キャリッジ18はシャーシ10の前後方向に案内されている。また、キャリッジ18の他側部にはL字状腕18nが形成されており、このL字状腕18nはスクリューシャフト25の上方を通り、シャーシ10上に配設されたフォトインタラプタ等からなる検出部26まで達している。前記L字状腕18nの裏面には係合凸部18oが刻設されており、この係合凸部18oは前記フォロワばね22の弾発力を受けてスクリューシャフト25のスクリュー溝と安定的に係合している。前記スクリューシャフト25は前記シャーシ10の後方の起立壁10bに取付けられたステッピングモータ27の回転軸であり、該スクリューシャフト25の先端はシャーシ10の前記支持壁10hに軸支されている。したがって、ステッピングモータ27を駆動源としてスクリューシャフト25が回転すると、該スクリューシャフト25の回転が係合凸部18oを介してキャリッジ18に伝達され、該キャリッジ18がシャーシ10の前後方向、すなわち、前記磁気ディスク8の半径方向へ移動される。また、その際に、L字状腕18nの先端が検出部26を横切ると、ゼロトラック信号が出力される。
【0031】
図29〜図31に示すように、前記キャリッジ18の先端中央部には取付台18pが形成されており、この取付台18pの周囲は窪み部18qとなっている。取付台18pの上面にはキャリッジ18の長手方向に延びる接着剤充填溝18rと、該接着剤充填溝18rを介して対向する逃げ溝18sとが形成され、該取付台18pの両側部には貫通孔18tが形成されており、前記接着剤充填溝18rの一端は他の部分に比べて幅寸法が大きい円形の幅広部となっている。このように構成された取付台18p上には前記下側磁気ヘッド20が載置され、該下側磁気ヘッド20は前記接着剤充填溝18rに充填された接着剤28によって取付台18pに固定されている。その際、接着剤充填溝18rの一端に形成された円形の幅広部は下側磁気ヘッド20より外方に位置しており、この幅広部から注入された接着剤28は接着剤充填溝18rを通って下側磁気ヘッド20と取付台18pとの間に確実に充填される。また、接着剤充填溝18rは下側磁気ヘッド20の下面中央に沿って延びているため、下側磁気ヘッド20は取付台18pに対してバランス良く接着固定される。さらに、下側磁気ヘッド20は薄肉コア部20aと厚肉コア部20bとを有しているが、厚肉コア部20bに比べて剛性の低い薄肉コア部20aは、接着剤充填溝18rを跨いで両逃げ溝18s上に位置し、接着剤充填溝18rから下側磁気ヘッド20の下面を通って流出する余剰の接着剤28がこれら逃げ溝18s内に溜められるようになっている。その結果、薄肉コア部20aと取付台18pとの接触面積が少なくなるため、薄肉コア部20aが接着剤28の硬化によって破損することが防止される。
【0032】
なお、接着剤28によって下側磁気ヘッド20を取付台18pに固定した後、必要に応じて、下側磁気ヘッド20の周囲にUV樹脂等の接着剤29を塗布すると、下側磁気ヘッド20は取付台18pに一層確実に固定される(図30参照)。そして、このようにキャリッジ18の取付台18p上に接着固定された下側磁気ヘッド20はFPC(フレキシブルプリント基板)30に接続され、該FPC30は前記窪み部18qを通って後述するプリント基板まで導かれるようになっている。
【0033】
図32に示すように、前記ホールドケース19の上面にはばね受部19aが形成されると共に、その両側部には第1支持腕19bと第2支持腕19cとが突出形成されている。第1支持腕19bの下面は第2支持腕19cの下面に対して低い位置にあり、本実施例の場合、第1支持腕19bの先端を下方へ向けてL字状に形成することにより、第1支持腕19bの先端が第2支持腕19cより下方へ突出するようになっている。また、ホールドケース19の後端部には弾性金属板からなるリーフヒンジばね31が設けられており、これらホールドケース19とリーフヒンジばね31はアウトサート成形によって一体化されている。さらに、ホールドケース19の先端部にはジンバルばねを介して前記上側磁気ヘッド21が固定されており、この上側磁気ヘッド21も図示省略したFPCを介して後述するプリント基板まで導かれるようになっている。
【0034】
このように構成されたホールドケース19は、図22,23に示すように、前記キャリッジ18の連結部18a上にリーフヒンジばね31と取付板32とを重ね合わせて載置した後、上方から止めねじ33を連結部18aのねじ孔18cに螺入することにより、キャリッジ18の連結部18a上にヒンジ結合される。その際、図26に示すように、リーフヒンジばね31の一側縁をキャリッジ18のばね支持部18gの基部に形成されたスリット状の押さえ部18u内に挿通しながら連結部18aに載置することにより、該押さえ部18uによってリーフヒンジばね31のガイドシャフト24寄りの一側縁が押さえられている。この状態で、ホールドケース19を止めねじ33の締付力に抗して微小回転し、下側磁気ヘッド20と上側磁気ヘッド21のアライメントを調整した後、キャリッジ18の円形溝18bに接着剤34を充填することにより、リーフヒンジばね31が連結部18aに仮固定される。この場合、図33,34に示すように、リーフヒンジばね31は円形溝18bをほぼ半分だけ覆うように連結部18aに載置されるため、該円形溝18bの露出部分から接着剤34をキャリッジ18とリーフヒンジばね31との間に容易に充填することができる。また、リーフヒンジばね31の取付板32に切欠き32aが形成されているため、余剰の接着剤34は該切欠き32a内に溜められ、接着剤34の不所望なはみ出しが防止される。なお、上記仮固定が終了した後、止めねじ33を強く締め付けて本固定されるが、この場合、リーフヒンジばね31は接着剤34によって連結部18aに仮固定されているため、下側磁気ヘッド20と上側磁気ヘッド21のアライメントは維持される。
【0035】
前記取付板32は金属平板をプレス抜きすることによって形成されたものであり、該プレス抜きの際に取付板32の一方の面にバリが発生する。このバリの高さは不均一であり、仮りに、バリが発生した面を裏にして取付板32をキャリッジ18の連結部18aに載置した場合、止めねじ33の締付力がリーフヒンジばね31に均一に作用しなくなる。そこで、本実施例では、図22に示すように、取付板32の一隅に切り落とし部32cを形成し、この切り落とし部32c内に前記キャリッジ18の規制突部18dを位置させることにより、取付板32に方向性を持たせてある。したがって、取付板32をキャリッジ18の連結部18aに載置した状態では、常にバリが上を向くようになり、取付板32を逆にした状態でキャリッジ18に組み込めないようになっている。
【0036】
再び図22に戻り、前記キャリッジ18のばね支持部18gにはロードスプリング35の巻回部分が挿入されており、該ロードスプリング35の両自由端をばね受部18f,19aにそれぞれ掛止することにより、ホールドケース19はキャリッジ18に向けて弾性付勢されている。前記ロードスプリング35は捩じりコイルばねからなり、その巻回部分から両自由端までの長さl1,l2はほぼ等しい長さに設定されている。このため、ロードスプリング35を組み込む際に、その向きを気にする必要がなくなり、作業性の向上が図られている。また、ホールドケース19は前記ホルダ12の長孔12c内に位置しており、該ホールドケース19に設けられた2つの支持腕19b,19cのうち、第1支持腕19bはロードスプリング35の弾発力を受けてホルダ12の膨出部12bと当接しているが、第2支持腕19cと膨出部12b間には所定のクリアランスが確保されている。その際、第1支持腕19bに対して第2支持腕19cがリーフヒンジばね31から遠い位置に形成されているため、第2支持腕19cと膨出部12b間に必要とされるクリアランスを確保した上で、第2支持腕19cの厚さ寸法を可及的に大きくすることができるようになっている。さらに、第1支持腕19bはガイドシャフト24のほぼ真上でホルダ12の膨出部12bと当接し、該ガイドシャフト24から離れた位置でヘッド移送機構17がフォロワばね22によって弾性的に支持されているため、ばね力が小さいフォロワばね22を用いても、キャリッジ18を含むヘッド移送機構17の浮き上がりを防止することができる。
【0037】
図35は前記シャーシを裏側から見た図であり、同図に示すように、シャーシ10の下面にはサブシャーシ36と前述したプリント基板37とが固定されている。サブシャーシ36上にはスピンドルモータ38が搭載されており(図9参照)、このスピンドルモータ38は制御基板やFPCを介してプリント基板37と電気的に接続されている。プリント基板37には前記ステッピングモータ27やスピンドルモータ38等の駆動回路用素子等を含む回路素子が実装されると共に、図9に示すように、その上面後端部には2つのコネクタ39,40が取付けられている。これらコネクタ39,40は複数の接続ピン39a,40aを有する雄コネクタであり、2点鎖線で示す外部機器の雌コネクタ41をこれらコネクタ39,40に挿入することにより、磁気記録再生装置は外部機器に接続されるようになっている。
【0038】
図36は前記上カバーの平面図、図37は該上カバーの背面図、図38は該上カバーの側面図、図39は前記下カバーの平面図、図40は該下カバーの背面図、図41は該下カバーの側面図である。
【0039】
図36〜図38に示すように、前記上カバー1は平板状の天面2aと該天面1aの両側縁から垂下する一対の側面1bおよび天面1aの後端から垂下する背面1cとを有し、これら側面1bと背面1cは天面1aに対して直角に折り曲げ形成されている。背面1cには透孔1dが形成され、一方の側面1bの下端にはL字状をなす脚片1eが2個、他方の側面1bの下端にはL字状をなす脚片1eと角形の垂下片1fが1個ずつ形成されている。これら脚片1eと垂下片1fの形成位置は互いに上カバー1の前後方向に位置ずれしており、したがって、上カバー1を金属平板の母材から多数個取りする際に、任意の上カバー1に形成される脚片1eや垂下片1fを、別の上カバー1に形成される両脚片1e間または脚片1eと垂下片1f間に位置させることにより、母材から生じるスクラップを極力少なくすることができる。
【0040】
図39〜図41に示すように、前記下カバー2は平板状の底面2aと該底面2aの両側縁から起立する一対の側面2bおよび底面2aの後端から起立する背面2cとを有し、これら側面2bと背面2cは底面2aに対して直角に折り曲げ形成されている。下カバー2の底面2aの奥行き寸法は前記上カバー1の天面2aの奥行き寸法より大きく設定されており、上カバー1はその短寸分だけ材料の削減と軽量化が図られている。また、背面2cの高さ寸法は各側面2bに対して十分に小さく設定されており、該背面2cの上端には一対の規制壁2dが突設されている。一方の側面2bには2個の係止片2eが形成され、他方の側面2bには1個の係止片2eと透孔2fを有する折り曲げ片2gが形成されている。これら係止片2eは垂直線に沿って側面2bの内方へ略直角に折り曲げ形成されたものである。また、各側面2bには開口を介して対向する支持片2hと止片2iの組が、片側について2組ずつ左右両側で4組形成されている。各組における支持片2hと止片2iは上下方向に位置ずれしており、止片2iの下端は上方へ向かって傾斜している。該止片2iはプレス抜きされた状態であるが、支持片2hはプレス抜き後に垂直線に沿って側面2bの内方へ略直角に折り曲げられている。
【0041】
このように構成された下カバー2に対して前記メカニズム本体を固定した後、下カバー2に上カバー1を被せて両者1,2を互いに接合・一体化することにより、前述の如く、磁気記録再生装置の筐体が形成される。この場合、図42に示すように、まず、組立が完了したメカニズム本体のシャーシ10を下カバー2の内部に挿入して各支持片2h上に載置した後、各止片2iを側面2bの内方へ略直角に折り曲げ、それぞれの止片2iと支持片2hの組でシャーシ10を挾持する。図6〜図8はこの状態を示すものであり、これらの図から明らかなように、プリント基板37上に取付けられたコネクタ39,40の側方に下カバー2の規制壁2dが位置する。
【0042】
次いで、図43(a)に示すように、下カバー2の両側面2bの内側に上カバー1の両側面1bを挿入し、上カバー1を下カバー2の後端方向(矢印方向)に押し込むと、図43(b)に示すように、上カバー1の側面1b下端と各脚片1eの先端との間に下カバー2の対応する各係止片2eが入り込み、上カバー1が下カバー2に結合される。この場合、脚片1eとそこに係止される係止片2eは上カバー1や下カバー2の母材をプレス抜きしたものであるから、いずれも高い寸法精度が確保されており、したがって、各係止片2eの折り曲げ角度にかかわらず、各脚片1eは対応する係止片2eに確実に係止される。また、係止片2eをプレス抜きした際に形成される開口が脚片1eによって塞がれるため、防塵や磁気シールドが図られている。しかる後、図44に示すように、ねじ42を上カバー1と下カバー2の透孔1d,2fを挿通してシャーシ10のねじ孔10jに螺入すると、シャーシ10を含むメカニズム本体と下カバー2および上カバー1の三者が互いに接合・一体化される。
【0043】
図1〜図4はこの状態を示すものであり、これらの図から明らかなように、メカニズム本体の大部分は上下カバー1,2によって覆われるが、プリント基板37上に取付けられたコネクタ39,40と、シャーシ10の起立壁10bに取付けられたステッピングモータ26とは、上カバー1の後端から外方へ露出し、下カバー2の後端部上方の開放部分に位置している。また、前述したように、下カバー2の背面2cに形成された両規制壁2dが各コネクタ39,40の側方に位置する。したがって、外部機器の雌コネクタ41をこれらコネクタ39,40に挿入する際、雌コネクタ41は規制壁2dによって横方向のズレが規制され、雌コネクタ41をコネクタ39,40に対して容易に挿入することができる。さらに、ステッピングモータ26の取付位置を調整する必要が生じた場合は、この調整作業をステッピングモータ26の上方の広い空間を利用して行うことができる。
【0044】
本実施例に係る磁気記録再生装置は上記したように構成されており、次に、その動作について説明する。
【0045】
ディスクカートリッジ6の未装着状態において、回動部材14は捩じりコイルばね16に弾性付勢されて図6の位置にあり、該回動部材14のロック爪14hがスライド板11の係止爪11cに係合することにより、スライド板11は後退位置に保たれている。この場合、図45に示すように、ホルダ12の各突起12hはスライド板11の各カム溝11eの上端に係止され、ホルダ12は上昇位置に保たれている。
【0046】
ディスクカートリッジ6を前面板3の挿入口3aから内部に挿入すると、ディスクカートリッジ6によって扉5が回動されるが、この扉5の過度の回動はホルダ12のストッパ突片12gと当接することにより規制される。ディスクカートリッジ6をさらに挿入し、ホルダ12の上面と支持片12aとの間を通って回動部材14のシャッタ開閉ピン14gに突き当てると、その挿入途中で、捩じりコイルばね16の折曲部16aはテーパ状の誤挿入防止部7aによって外方へ逃がされる。なお、ディスクカートリッジ6の天地を逆にして誤挿入した場合は、カートリッジケース7の先端が折曲部16aに当接するため、ディスクカートリッジ6をそれ以上挿入することができないようになっている。
【0047】
さらに、ディスクカートリッジ6を内部に挿入すると、図47に示すように、回動部材14は捩じりコイルばね16の弾性力に抗して図6の時計回り方向に回転し、ディスクカートリッジ6の先端部分はヘッド移送機構17のキャリッジ18とホールドケース19との間に入り込む。そして、この回動部材14の回転に伴い、シャッタ開閉ピン14gがホルダ12の透孔12d内を回動するため、該シャッタ開閉ピン14gによってシャッタ9が移動され、カートリッジケース7内の磁気ディスク8が開口7bと窓孔9aから露出する。また、前記回動部材14の回転に伴い、ロック爪14hと係止爪11cの係止が解除されるため、スライド板11が引っ張りばね13によって前進位置へ移動され、スライド板11の取付板11cに固定されたイジェクト釦4が前面板3から突出する。その結果、図45に示すように、ホルダ12の各突起12hがスライド板11の各カム溝11eの下端へ移動し、ホルダ12はディスクカートリッジ6と共に下降位置、すなわち、ローディング位置へと移動する。また、ホルダ12の膨出部12bに第1支持腕19bが当接しているため、ホルダ12の下降に伴い、ロードスプリング35に付勢されたホールドケース19も下降し、キャリッジ18側の下側磁気ヘッド20とホールドケース19側の上側磁気ヘッド21がそれぞれ磁気ディスク8に接触する。ここで、ホルダ12の膨出部12bに当接するのは第1支持腕19bのみであり、その反力がリーフヒンジばね31に捩じりモーメントとして作用するが、前述したように、リーフヒンジばね31の一側縁がキャリッジ18の押さえ部18uによって押さえ付けられているため、リーフヒンジばね31の変形が防止されている。なお、万が一、落下等によって大きな外力が作用した場合は、ホールドケース19の第2支持腕19cがホルダ12の膨出部12bに衝当し、ホールドケース19がキャリッジ18側へ過度に傾かないため、両磁気ヘッド20,21が衝突して破損しないようになっている。
【0048】
このようにしてディスクカートリッジ6がローディング位置まで移動された後、ステッピングモータ27を駆動してスクリューシャフト25を回転させると、該スクリューシャフト25の回転がスクリュー溝と係合凸部18oの係合部分を介してキャリッジ18に伝達され、ヘッド移送機構17はガイドシャフト24に沿って磁気ディスク8の半径方向へ移動する。また、スピンドルモータ38を駆動することにより磁気ディスク8が回転し、該磁気ディスク8に対して下側磁気ヘッド20および上側磁気ヘッド21から情報の記録/再生が行われる。
【0049】
また、ローディング位置にあるディスクカートリッジ6を排出する場合は、前面板3より突出するイジェクト釦4を押圧し、スライド板11を引っ張りばね13の弾性力に抗して後退位置へ移動する。すると、ホルダ12は図46のローディング位置から図45に示すアンローディング位置へと上昇し、図47の反時計回り方向に回動する回動部材14によって、ディスクカートリッジ6が前面板3の挿入口3aから排出されると共に、回動部材14のロック爪14hがスライド板11の係止爪11cに係止することにより、スライド板11が再び後退位置に保たれる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、ホールドケースの両側部に第1支持腕と第2支持腕を形成し、ガイドシャフト寄りに延びる第1支持腕のみをホルダの天面と当接させるようにした本発明によれば、アンローディング状態において、ホールドケースは第1支持腕のみがホルダと当接して持ち上げられるため、キヤリッジの浮き上がりを防止できるのみならず、万一、落下等によってホールドケースが外部から大きな力を受けたとしても、ホールドケースは第2支持腕がホルダに衝当した時点で、それ以上キヤリッジ方向へ傾くことがないため、上側磁気ヘッドと下側磁気ヘッドの破損を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の平面図である。
【図2】該磁気記録再生装置の正面図である。
【図3】該磁気記録再生装置の背面図である。
【図4】該磁気記録再生装置の側面図である。
【図5】ディスクカートリッジの平面図である。
【図6】図1から上カバーを取り除いて示す平面図である。
【図7】その背面図である。
【図8】その側面図である。
【図9】図6からホルダを取り除いて示す平面図である。
【図10】該磁気記録再生装置に備えられるシャーシの平面図である。
【図11】該シャーシの側面図である。
【図12】該シャーシのガイド突起と突部を示す斜視図である。
【図13】該磁気記録再生装置に備えられるスライド板の平面図である。
【図14】該スライド板の背面図である。
【図15】該スライド板の側面図である。
【図16】該スライド板とシャーシの係合状態を示す断面図である。
【図17】該磁気記録再生装置に備えられるホルダの平面図である。
【図18】該ホルダの背面図である。
【図19】該ホルダの側面図である。
【図20】該ホルダを母材から外形抜きする状態を示す説明図である。
【図21】該磁気記録再生装置に備えられるシャッタ開閉機構の要部を示す斜視図である。
【図22】該磁気記録再生装置に備えられるヘッド移送機構の平面図である。
【図23】該ヘッド移送機構の断面図である。
【図24】該ヘッド移送機構に備えられるキャリッジの平面図である。
【図25】該キャリッジの裏面図である。
【図26】該キャリッジの背面図である。
【図27】図25のA−A線に沿う断面図である。
【図28】該キャリッジへフォロワばねを取付ける状態を示す説明図である。
【図29】該キャリッジのヘッド取付部を示す斜視図である。
【図30】該キャリッジと下側磁気ヘッドの取付け状態を長手方向から見た断面図である。
【図31】その短手方向から見た断面図である。
【図32】該ヘッド移送機構に備えられるホールドケースの平面図である。
【図33】該ホールドケースとキャリッジの取付け部分を示す要部平面図である。
【図34】図33のB−B線に沿う断面図である。
【図35】図10のシャーシを裏側から見た図である。
【図36】該磁気記録再生装置に備えられる上カバーの平面図である。
【図37】該上カバーの背面図である。
【図38】該上カバーの側面図である。
【図39】該磁気記録再生装置に備えられる下カバーの平面図である。
【図40】該下カバーの背面図である。
【図41】該下カバーの側面図である。
【図42】該下カバーとシャーシの固定関係を示す説明図である。
【図43】上カバーと下カバーの組立工程を示す説明図である。
【図44】上カバーと下カバーおよびシャーシの固定部分を示す要部断面図である。
【図45】アンローディング時のホルダとスライド板の関係を示す説明図である。
【図46】ローディング時のホルダとスライド板の関係を示す説明図である。
【図47】図6のローディング状態を示す平面図である。
【図48】従来のヘッド移送機構の平面図である。
【図49】該ヘッド移送機構の断面図である。
【符号の説明】
1 上カバー
1e 脚片
2 下カバー
2e 係止片
2h 支持片
2i 止片
5 扉
6 ディスクカートリッジ
7 カートリッジケース
7a 誤挿入防止部
8 磁気ディスク
9 シャッタ
10 シャーシ
10d ガイド突起
10e 突部
11 スライド板
11c 係止爪
11d ガイド孔
11e カム溝
12 ホルダ
12c 長孔
12f 係止孔
12g ストッパ突片
12h 突起
13 引っ張りばね
14 回動部材
14a 軸部
14b,14c 腕部
14d,14e 支持壁
14f スリット
14g シャッタ開閉ピン
14h ロック爪
16 捩じりコイルばね
16a 折曲部
17 ヘッド移送機構
18 キャリッジ
18a 連結部
18b 円形溝
18c,18k ねじ孔
18d 規制突部
18e,18l 位置決めピン
18f ばね受部
18g ばね支持部
18h 凹部
18i 支持部
18j ガイド部
18o 係合凸部
18p 取付台
18q 窪み部
18r 接着剤充填溝
18s 逃げ溝
18u 押さえ部
19 ホールドケース
19a ばね受部
19b 第1支持腕
19c 第2支持腕
20 下側磁気ヘッド
20a 薄肉コア部
20b 厚肉コア部
21 上側磁気ヘッド
22 フォロワばね
23 ねじ
24 ガイドシャフト
25 スクリューシャフト
27 ステッピングモータ
28 接着剤
31 リーフヒンジばね
32 取付板
32a 切欠き
32c 切り落とし部
33 止めねじ
34 接着剤
35 ロードスプリング
37 プリント基板
39,40 コネクタ
41 雌コネクタ
42 ねじ[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a head transfer mechanism of a magnetic recording / reproducing apparatus, and more particularly, to a head transfer mechanism in which a carriage having a lower magnetic head and a hold case having an upper magnetic head are hinged.
[0002]
[Prior art]
In a magnetic recording / reproducing apparatus that records and reproduces information on a magnetic disk incorporated in a disk cartridge, a screw shaft that rotates by using a stepping motor as a driving source, and the rotation of the screw shaft causes a radial And a head transfer mechanism constituted by a carriage or the like reciprocatingly moved. Together hold case is hinged on the carriage, load spring that elastically biases the hold case the carriage direction and is engaged, the upper and lower pair of magnetic heads to these carriage and hold the case is attached.
[0003]
In the magnetic recording / reproducing apparatus thus configured, when the disk cartridge is mounted, the holder holding the disk cartridge is lowered from the unloading position to the loading position, and the holder case is moved with the movement of the holder. In order to rotate in the carriage direction about the hinge portion, the lower magnetic head of the carriage and the upper magnetic head of the hold case are pressed against each other via the magnetic disk. In this state, when the screw shaft rotates by driving the stepping motor, the rotation is transmitted to the carriage, whereby the carriage and the hold case are reciprocated in the radial direction of the magnetic disk along the guide shaft, and both magnetic heads are moved. Recording and reproduction of information are performed on a magnetic disk rotating from the beginning. Conversely, when the holder rises from the loading position to the unloading position, the hold case rotates in the direction away from the carriage, so that when the disc cartridge is not mounted, both magnetic heads are separated. Will be maintained.
[0004]
FIG. 48 is a plan view showing a conventional example of such a head transfer mechanism, and FIG. 49 is a sectional view thereof. As shown in these figures, a
[0005]
In the unloading state shown in FIG. 49 in the head transfer mechanism configured as described above, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the head transfer mechanism of the conventional magnetic recording / reproducing apparatus described above, in the unloading state shown in FIG. 49, the
F 1 · a + F 3 · c> F 2 · b ............ ▲ 1 ▼
Must be established.
[0007]
However, the magnitudes of the forces F 1 and F 2 fluctuate due to the variation in the spring force of the
F 1 · a + F 3 · c <F 2 · b
In this case, the
[0008]
As another conventional example, a head transfer mechanism in which only the
[0009]
The present invention has such has been made in view of the circumstances of prior art, the purpose of that is to provide a head transport mechanism of a magnetic recording and reproducing apparatus capable of preventing damage to the magnetic head while preventing floating of the carriage near Ru.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention described above is to provide a screw shaft that rotates with a motor as a driving source, a guide shaft disposed in parallel with the screw shaft, and a slidably fitted to the guide shaft, and a lower end at a tip end. A carriage to which a magnetic head is attached, a follower spring that presses an engagement projection provided on the carriage to a screw groove of the screw shaft, and an upper magnetic head to a tip end, and a rear end of the carriage. A hold case hinged via a leaf hinge spring, and a load spring hung between the hold case and the carriage and biasing the upper magnetic head toward the lower magnetic head; A first supporting arm extending in the guide shaft direction on both sides of the first arm and a screw arm extending in the screw shaft direction A second support arm is formed, and the first support arm is brought into contact with a top surface of a holder that moves up and down between an unloading position and a loading position, and the second support arm is attached to the top surface of the holder. At a predetermined interval from the target.
[0012]
[Action]
In the unloading state in which the holder is raised, the hold case is lifted by contacting only the first support arm extending toward the guide shaft with the holder, and the upper magnetic head is kept separated from the lower magnetic head. At this time, only the moment acting in the direction of engaging the engagement protrusion of the carriage with the screw shaft acts around the guide shaft, so that the carriage is surely lifted regardless of the variation in the spring force of the load spring or follower spring. Is prevented.
[0013]
Here, when a pressing portion for pressing one side of the leaf hinge spring near the guide shaft is formed on the carriage, the leaf hinge spring is less likely to be twisted by the pressing portion, so that deformation of the leaf hinge spring can be prevented.
[0014]
Further, when a second support arm extending in the screw shaft direction is formed on the hold case and a predetermined interval is formed between the second support arm and the holder, the hold case receives a large force from the outside due to a fall or the like. However, since the hold case does not further tilt in the carriage direction when the second support arm collides with the holder, damage to the upper magnetic head and the lower magnetic head is prevented.
[0015]
Furthermore, when the holding portion and the second support arm are formed together, the deformation of the leaf hinge spring and the damage of the magnetic head can be prevented while preventing the carriage from floating, so that the head of the ideal magnetic recording / reproducing apparatus can be prevented. A transfer mechanism can be provided.
[0016]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 47 illustrate an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a plan view of a magnetic recording / reproducing apparatus, FIG. 2 is a front view of the magnetic recording / reproducing apparatus, and FIG. 4 is a side view of the magnetic recording / reproducing apparatus, FIG. 5 is a plan view of a disk cartridge, FIG. 6 is a plan view of the disk cartridge with the upper cover removed from FIG. 1, FIG. 7 is a rear view thereof, and FIG. FIG. 9 is a plan view showing the chassis with the holder removed, FIG. 10 is a plan view of the chassis, FIG. 11 is a side view of the chassis, FIG. 12 is a perspective view showing guide projections and projections of the chassis, 13 is a plan view of the slide plate, FIG. 14 is a rear view of the slide plate, FIG. 15 is a side view of the slide plate, FIG. 16 is a cross-sectional view showing an engagement state between the chassis and the slide plate, and FIG. FIG. 18 is a rear view of the holder, FIG. 19 is a side view of the holder, and FIG. 0 is an explanatory view showing a state in which the outer shape punching the holder from the base material. FIG. 21 is a perspective view showing a main portion of the shutter opening and closing mechanism.
[0017]
As shown in FIGS. 1 to 4, the magnetic recording / reproducing apparatus according to the present embodiment includes an
[0018]
The
[0019]
As shown in FIGS. 6 to 9, the mechanism body includes a
[0020]
The
[0021]
Similarly to the
[0022]
Like the
[0023]
As shown in FIG. 20, the
[0024]
Referring back to FIGS. 6 to 9, the
[0025]
The turning
[0026]
22 is a plan view of the head transfer mechanism, FIG. 23 is a cross-sectional view of the head transfer mechanism, FIG. 24 is a plan view of a carriage provided in the head transfer mechanism, FIG. 25 is a rear view of the carriage, and FIG. 27 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 25, FIG. 28 is an explanatory view showing a state where a follower spring is mounted on the carriage, and FIG. 29 is a perspective view showing a head mounting portion of the carriage. 30 is a cross-sectional view of the mounting state of the carriage and the lower magnetic head viewed from the longitudinal direction, FIG. 31 is a cross-sectional view of the carriage from the short direction, FIG. 32 is a plan view of a hold case provided in the head transfer mechanism, FIG. 33 is a plan view of a main part showing a mounting portion of the hold case and the carriage, and FIG. 34 is a cross-sectional view taken along line BB of FIG.
[0027]
A
[0028]
As shown in FIGS. 24 to 27, a stepped connecting portion 18a is formed at the rear portion of the
[0029]
When the
[0030]
Returning to FIG. 22 to FIG. 27, a through
[0031]
As shown in FIGS. 29 to 31, a mounting base 18p is formed at the center of the distal end of the
[0032]
After the lower
[0033]
As shown in FIG. 32, a spring receiving portion 19a is formed on the upper surface of the
[0034]
22 and 23, the
[0035]
The mounting
[0036]
Returning to FIG. 22, the winding portion of the
[0037]
FIG. 35 is a view of the chassis viewed from the rear side. As shown in FIG. 35, a
[0038]
36 is a plan view of the upper cover, FIG. 37 is a rear view of the upper cover, FIG. 38 is a side view of the upper cover, FIG. 39 is a plan view of the lower cover, FIG. 40 is a rear view of the lower cover, FIG. 41 is a side view of the lower cover.
[0039]
As shown in FIGS. 36 to 38, the
[0040]
As shown in FIGS. 39 to 41, the
[0041]
After the mechanism main body is fixed to the
[0042]
Next, as shown in FIG. 43 (a), the both sides 1b of the
[0043]
FIGS. 1 to 4 show this state. As is clear from these figures, most of the mechanism body is covered by the upper and
[0044]
The magnetic recording / reproducing apparatus according to the present embodiment is configured as described above, and the operation will be described next.
[0045]
When the
[0046]
When the
[0047]
Further, when the
[0048]
After the
[0049]
When ejecting the
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the first support arm and the second support arm are formed on both sides of the hold case, and only the first support arm extending toward the guide shaft is brought into contact with the top surface of the holder. According to this, in the unloading state, the hold case is lifted by contacting only the first support arm with the holder, so that not only the lifting of the carriage can be prevented, but also the hold case exerts a large force from the outside due to a fall or the like. Even if it is received, the hold case does not further tilt in the carriage direction when the second support arm hits the holder, so that the upper magnetic head and the lower magnetic head can be reliably prevented from being damaged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a magnetic recording / reproducing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 3 is a rear view of the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 4 is a side view of the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 5 is a plan view of the disk cartridge.
FIG. 6 is a plan view showing an upper cover removed from FIG. 1;
FIG. 7 is a rear view thereof.
FIG. 8 is a side view thereof.
FIG. 9 is a plan view showing a state where a holder is removed from FIG. 6;
FIG. 10 is a plan view of a chassis provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 11 is a side view of the chassis.
FIG. 12 is a perspective view showing a guide projection and a projection of the chassis.
FIG. 13 is a plan view of a slide plate provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 14 is a rear view of the slide plate.
FIG. 15 is a side view of the slide plate.
FIG. 16 is a sectional view showing an engagement state between the slide plate and a chassis.
FIG. 17 is a plan view of a holder provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 18 is a rear view of the holder.
FIG. 19 is a side view of the holder.
FIG. 20 is an explanatory diagram showing a state where the outer shape of the holder is removed from the base material.
FIG. 21 is a perspective view showing a main part of a shutter opening / closing mechanism provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 22 is a plan view of a head transfer mechanism provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 23 is a sectional view of the head transfer mechanism.
FIG. 24 is a plan view of a carriage provided in the head transfer mechanism.
FIG. 25 is a rear view of the carriage.
FIG. 26 is a rear view of the carriage.
FIG. 27 is a sectional view taken along the line AA of FIG.
FIG. 28 is an explanatory diagram showing a state in which a follower spring is mounted on the carriage.
FIG. 29 is a perspective view showing a head mounting portion of the carriage.
FIG. 30 is a cross-sectional view of the mounting state of the carriage and the lower magnetic head as viewed from the longitudinal direction.
FIG. 31 is a cross-sectional view as viewed from the lateral direction.
FIG. 32 is a plan view of a hold case provided in the head transfer mechanism.
FIG. 33 is a plan view of relevant parts showing a mounting portion of the hold case and the carriage.
34 is a sectional view taken along line BB of FIG.
FIG. 35 is a view of the chassis of FIG. 10 as viewed from the back side.
FIG. 36 is a plan view of an upper cover provided in the magnetic recording / reproducing apparatus.
FIG. 37 is a rear view of the upper cover.
FIG. 38 is a side view of the upper cover.
FIG. 39 is a plan view of a lower cover provided in the magnetic recording / reproducing device.
FIG. 40 is a rear view of the lower cover.
FIG. 41 is a side view of the lower cover.
FIG. 42 is an explanatory view showing a fixed relationship between the lower cover and a chassis.
FIG. 43 is an explanatory view showing an assembling step of the upper cover and the lower cover.
FIG. 44 is an essential part cross-sectional view showing a fixed portion of the upper cover, the lower cover, and the chassis.
FIG. 45 is an explanatory diagram showing the relationship between the holder and the slide plate during unloading.
FIG. 46 is an explanatory diagram showing the relationship between the holder and the slide plate during loading.
FIG. 47 is a plan view showing the loading state of FIG. 6;
FIG. 48 is a plan view of a conventional head transfer mechanism.
FIG. 49 is a sectional view of the head transfer mechanism.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Upper cover 1e Leg 2 Lower cover 2e Locking piece 2h Supporting piece 2i Stopping piece 5 Door 6 Disk cartridge 7 Cartridge case 7a Erroneous insertion prevention part 8 Magnetic disk 9 Shutter 10 Chassis 10d Guide projection 10e Projection 11 Slide plate 11c Stop claw 11d Guide hole 11e Cam groove 12 Holder 12c Long hole 12f Locking hole 12g Stopper protruding piece 12h Projection 13 Tension spring 14 Rotating member 14a Shaft portions 14b, 14c Arm portions 14d, 14e Support wall 14f Slit 14g Shutter opening / closing pin 14h Lock claw 16 Torsion coil spring 16a Bending portion 17 Head transfer mechanism 18 Carriage 18a Connection portion 18b Circular groove 18c, 18k Screw hole 18d Restriction projection 18e, 18l Positioning pin 18f Spring receiving portion 18g Spring support portion 18h Depression 18i Support Part 18j Guide part 18 o Engagement convex portion 18p Mounting base 18q Depressed portion 18r Adhesive filling groove 18s Relief groove 18u Pressing portion 19 Hold case 19a Spring receiving portion 19b First support arm 19c Second support arm 20 Lower magnetic head 20a Thin core portion 20b Thickness Meat core 21 Upper magnetic head 22 Follower spring 23 Screw 24 Guide shaft 25 Screw shaft 27 Stepper motor 28 Adhesive 31 Leaf hinge spring 32 Mounting plate 32a Notch 32c Cut-off portion 33 Set screw 34 Adhesive 35 Load spring 37 Printed circuit board 39 , 40 Connector 41 Female connector 42 Screw
Claims (1)
前記ホールドケースの両側部に前記ガイドシャフト方向に延びる第1支持腕と前記スクリューシャフト方向に延びる第2支持腕とをそれぞれ形成し、この第1支持腕をアンローディング位置とローディング位置との間で上下動するホルダの天面に当接させると共に、前記第2支持腕を前記ホルダの天面から所定間隔を保って離反させたことを特徴とする磁気記録再生装置のヘッド移送機構。A screw shaft that rotates with a motor as a drive source, a guide shaft disposed parallel to the screw shaft, and a carriage that is slidably fitted to the guide shaft and has a lower magnetic head attached to a tip end thereof. A follower spring that presses the engaging projection provided on the carriage with the screw groove of the screw shaft, and an upper magnetic head attached to the tip end, and is hinged to the rear end of the carriage via a leaf hinge spring. And a load spring that is hung between the hold case and the carriage and biases the upper magnetic head toward the lower magnetic head,
A first support arm extending in the guide shaft direction and a second support arm extending in the screw shaft direction are formed on both sides of the hold case, and the first support arm is moved between an unloading position and a loading position. A head transfer mechanism for a magnetic recording / reproducing apparatus, wherein the second support arm is separated from the top surface of the holder at a predetermined interval while being brought into contact with the top surface of a holder that moves up and down.
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