JP3588913B2 - 電動移動体のコントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電動移動体のコントローラに係り、特に、コントローラケースにより電動移動体のフレームの強度を向上し得て、軽量化を果たし得て、取付スペースを縮小し得て、コントローラケースの排水性を向上し得て、取付位置の自由度を高め得て、制御回路用基板に接続されるハーネスの電気部品との接触によるショートを防止し得て、コントローラケースの組付後にハーネスを固定し得て、コントローラケースを小型化したにもかかわらず組付性を向上し得て、簡単な構造により樹脂の充填を要せずに防水性を確保し得て、コストの低減を果たし得て、コントローラケースの組付性を向上し得る電動移動体のコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時は、バッテリを利用した各種の電動移動体が開発されている。このような電動移動体には、例えば、電動自転車や電動車いす、電動手押し車等がある。これら電動移動体は、駆動源として電動モータを搭載するとともに動力源としてバッテリを搭載している。
【0003】
このような電動移動体としては、図31に示すものがある。図31において、202は電動移動体である電動自転車、204はフレームである。電動自転車202は、フレーム204の前後に前輪206及び後輪208を軸支し、ハンドル210及びサドル212を設けている。
【0004】
フレーム204の下方には、駆動軸214を軸支し、この駆動軸214にクランク216によりペダル218を取付けている。駆動軸214には、駆動スプロケット220を設け、チェーン222により後輪208のスプロケット224に連絡されている。
【0005】
電動自転車202は、フレーム204に電動モータ及び駆動力伝達機構(図示せず)を内蔵した補助駆動装置226とバッテリ228とコントローラ230とを取付けている。
【0006】
電動自転車202は、コントローラ230によって、人によるペダル218の踏力や車速に応じて電動モータにバッテリ228の電源を供給して電動モータの駆動力を駆動力伝達機構により駆動軸214に伝達し、ペダル218の踏力を電動モータのモータトルクによりアシストして、登坂走行等の困難な走行を容易にするものである。
【0007】
このような電動移動体のコントローラとしては、特開平7−125677号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるものは、車体フレームに固定される下面が開口した樹脂製の上ケース半体と、上ケース半体にその下面開口を塞ぐように下方から取付けられる金属製の下ケース半体と、下ケース半体の内底面に固定され、その上面に電動モータの主回路の少なくともスイッチング素子が取付けられた板状のヒートシンクと、ヒートシンクの一辺から上方へ起立し、下ケース半体を上ケース半体に下方から取付ける際に上ケース半体内に進入して上縁が上ケース半体の内面に係止される回路基板と、を備えたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の前記図31に示す電動移動体たる電動自転車202は、図32に示す如く、電動モータを制御するコントローラ230をフレーム204のメインパイプ232に取付け、あるいは、図33に示す如く、コントローラ230をフレーム204のシートパイプ234に取付けている。
【0009】
このため、従来の電動自転車202は、コントローラ230をフレーム204に支えているため、フレーム204に加わる各種応力を負担することができないことから、フレーム204を充分な強度に形成しなければならず、重量の増加を招く不都合がある。
【0010】
また、前記電動自転車202は、例えば図34に示す如く、コントローラ230を直方体形状に形成しているため、取付スペースが大きくなる不都合があり、排水性を考慮して図32・図33に示す如く、傾斜状態あるいは略垂直状態に取付ける必要があるため、取付位置が限定される不都合がある。
【0011】
さらに、前記電動自転車202のコントローラ230は、例えば図34に示す如く、コントローラケース236を設け、このコントローラケース236をロアケース体238とこのロアケース体238に嵌装されるアッパケース体240とから形成している。
【0012】
前記コントローラケース236内には、電動モータを制御する制御回路用基板242を設けている。この制御用回路基板242には、半導体素子等の電気部品244を組付けて電動モータ(図示せず)の制御回路246を設け、複数本のハーネス248を接続している。
【0013】
ところが、前記コントローラ230は、制御回路用基板242に接続されるハーネス248のコントローラケース236内の配設に自由度を持たせるために、また、発熱する電気部品244とハーネス248との接触により絶縁被覆が溶解してショートすることを防止するために、コントローラケース236の内部空間250を大きくしなければならず、コントローラケース236が大形化する不都合がある。
【0014】
また、前記コントローラ230は、ハーネス248の配設に自由度を持たせるよう内部空間250を大きくすることにより組付けを容易にしていたため、コントローラケース236を小型化すると、組付時にハーネス248の配設処理に手間がかかって組付性を低下させる不都合があるとともに、内部空間250が小さくなることにより電気部品244とハーネス248との接触の可能性が高まってショートを発生する不都合がある。
【0015】
さらにまた、電動自転車202のコントローラ230は、図35・図36に示す如く、コントローラケース236のロアケース体238とアッパケース体240とに夫々ロア側ネジ止め用ボス部252及びアッパ側ネジ止め用ボス部254を設け、ネジ(図示せず)により組付固定している。
【0016】
ところが、前記コントローラ230は、防水性を確保するために、ロアケース体238に内部空間250を囲繞するよう周壁256を形成するとともにこの周壁256とロア側ネジ止め用ボス部252との間に周溝258を形成し、あるいは、コントローラケース236の内部空間252に絶縁性の樹脂(図示せず)を充填している。
【0017】
このため、前記コントローラ230は、防水性を確保するために、周壁256や周溝258を形成した場合には構造の複雑化を招く不都合があり、一方、コントローラケース236の内部空間250に絶縁性の樹脂を充填した場合には材料や工程、設備費等の増大によりコストの上昇を招く不都合がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述の不都合を除去するために、有底箱形状のロアケース体とこのロアケース体に嵌装される有蓋箱形状のアッパケース体とからなるコントローラケースを設け、このコントローラケース内に電動移動体の電動モータを制御する制御回路用基板を設け、前記電動移動体のフレームを構成する前後方向に延設される部材とこの前後方向に延設される部材の後端に固設され上下方向に延設される部材との2部材の下部に補助駆動装置を取付け、前記補助駆動装置の上方の前記フレームを構成する2部材の下部に前記コントローラケースを配設し、前記フレームを構成する2部材の下部と前記コントローラケースとにより三角形が形成されるように前記フレームを構成する2部材の下部に前記コントローラケースを取付けて設けたことを特徴とする。
【0019】
前記コントローラは、前記アッパケース体の天板部の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて前記天板部の表面を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設け、長手方向を前記電動移動体の前後方向に向け後下がり姿勢で前記電動移動体のフレームを構成する2部材に取付けて設けるとともに、前記制御回路用基板に接続されるハーネスを保持して前記コントローラケースの後側から外部に導出するグロメットを取付けて設けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の電動移動体のコントローラは、補助駆動装置の上方のフレームを構成する2部材の下部にコントローラケースを配設し、電動移動体のフレームを構成する2部材の下部とコントローラケースとにより三角形が形成されるように、フレームを構成する2部材の下部にコントローラケースを取付けて設けたことにより、コントローラケースをフレームと一体化してフレームに加わる各種応力を負担する構造材として機能させることができる。
【0021】
また、前記コントローラは、アッパケース体の天板部の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて設け、天板部の表面を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設けたことにより、コントローラケースを小型化することができるとともに、天板部の表面に落下する水を上に突のテーパ面形状により容易に流去させることができる。
【0022】
【実施例】
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1〜図30は、この発明の実施例を示すものである。図5において、2は電動移動体としての電動自転車、4はフレームである。この電動自転車2は、フレーム4のヘッドパイプ6に軸支したフロントフォーク8の下端に前輪軸10を軸支し、この前輪軸10に前輪12を取付けている。前記フロントフォーク8には、フォークステー14を固設し、フォークステー14の上端にハンドル16を取付けている。
【0023】
前記ヘッドパイプ6には、前後方向に延設されたメインパイプ18の前端側を固設している。メインパイプ18は、後端側を斜め後下方に延設している。メインパイプ18の後端側には、図3・図4に示す如く、前後方向に延設された2本のブリッジパイプ20の前端側を固設している。ブリッジパイプ20の後端側は、斜め後方に延設され、上下方向に延設されるシートパイプ22の下方途中に固設している。
【0024】
前記2本のブリッジパイプ20は、メインパイプ18を両側から挟むように前端側を固設するとともにシートパイプ22を両側から挟むように後端側を固設している。このシートパイプ22の上端には、サドル24を取付けている。
【0025】
前記シートパイプ22の上端には、前後方向に延びる2本のシートステー26の前端側を両側から挟むように取付けている。2本のシートステー26は、後端側を斜め後下方に延設している。また、シートパイプ22の下端には、幅方向に延設される短かいボトムパイプ28を固設している。ボトムパイプ28には、幅方向両端に前後方向に延設される2本のチェーンステー30の前端側を固設し、後端側を後方に延設している。前記シートステー26の後端側は、チェーンステー30の後端側に固設している。
【0026】
前記チェーンステー30の後端には、後輪軸32を軸支し、この後輪軸32に後輪34を取付けている。
【0027】
この電動自転車2のフレーム4には、図3〜図4に示す如く、メインパイプ18の後端側に固設されるブリッジパイプ20の前端側と、ブリッジパイプ20の後端側が固設される部位よりも下方に位置するシートパイプ22の下端側とに、夫々メイン側取付プレート36及びシート側取付プレート38を固設している。
【0028】
各取付プレート36・38には、電動モータ及び駆動力伝達機構(図示せず)を内蔵した補助駆動装置40を取付ボルト42により取付けている。補助駆動装置40は、上方の2本のブリッジパイプ20と後方のシートパイプ22との間に三角形状の空間を設けて取付けている。
【0029】
補助駆動装置40は、幅方向に駆動軸44を軸支している。駆動軸44には、電動モータ(図示せず)の駆動力が駆動力伝達機構(図示せず)を介して伝達される。この駆動軸44には、クランク46の一端側を取付け、クランク46の他端側にペダル48を取付けている。また、駆動軸44には、駆動スプロケット50を取付け、チェーン52により後輪軸32の被動スプロケット54に連絡している。
【0030】
また、電動自転車2のフレーム4には、メインパイプ18上にバッテリ56を搭載している。バッテリ56は、前記電動モータに電源を供給する。このバッテリ56は、バッテリケース58に内蔵されている。バッテリケース58は、フレームカバー60のバッテリケース収納部62に嵌合されて搭載される。フレームカバー60は、フレーム4のメインパイプ18とブリッジパイプ20とシートパイプ22の一部と補助駆動装置40の一部とを覆うように取付けられる。
【0031】
この電動自転車2は、補助駆動装置40の電動モータ(図示せず)を制御するコントローラ64を設けている。電動自転車2は、コントローラ64によって、人によるペダル48の踏力や車速に応じて電動モータにバッテリ56の電源を供給し、電動モータの駆動力を駆動力伝達機構により駆動軸44に伝達し、ペダル48の踏力を電動モータのモータトルクによりアシストして、登坂走行等の困難な走行を容易にする。
【0032】
前記コントローラ64のコントローラケース66は、図14〜図17に示す如く、有底箱形状のロアケース体68と、このロアケース体68に嵌装される有蓋箱形状のアッパケース体70と、からなる。
【0033】
前記ロアケース体68は、金属製であり、図18〜図23に示す如く、長四角板形状の底板部72の周囲に側板部74を立設している。底板部72の長手方向他端側の辺に立設された側板部74の幅方向両端部位には、夫々ネジ止め用ボス部76を設け、夫々ネジ孔78を設けている。幅方向両側の側板部74とネジ止め用ボス部76との接続する部位には、傾斜する接続側板部80を設けている。ネジ止め用ボス部76の対向する部位には、後述のグロメット118の係合される突条形状の突部82を夫々設けている。
【0034】
底板部72の長手方向他端側の辺に立設した側板部74には、四角台形状の係合突部84を突出させて設け、平板形状のメイン用取付部材86を突出させて設け、メイン用取付部材86にメイン用取付孔88を設けている。また、底板部72の長手方向他端側の辺に立設した側板部74には、平板形状のシート用取付部材90を突出させて設け、シート用取付部材90にシート用取付孔92を設けている。
【0035】
前記アッパケース体70は、樹脂製であり、図24〜図30に示す如く、長四角板形状の天板部94の周囲に幅の狭い延設部96を設け、延設部96の周囲に側板部98を垂設している。前記天板部94は、長手方向中間部位を幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて、中間部位から両端部位に対して下降傾斜させて設けている。中間部位を湾曲突出させた天板部94と長手方向両側の延設部96との間には、略三角形状の覆板部95を設けている。
【0036】
前記延設部96は、長手方向他端側の辺近傍を前記接続側板部80に沿うように傾斜させて傾斜延設部99を設け、長手方向他端側の辺に前記ネジ止め用ボス部76に当接される当接延設部100を設けている。当接延設部100の幅方向両端部位には、前記ネジ孔78に一致させて夫々取付孔102を設けている。
【0037】
天板部94の長手方向一端側の辺に垂設した側板部98には、四角板形状の係合片部104を垂設し、前記係合突部84の係合される係合孔106を設けている。また、天板部94の長手方向他端側の辺に垂設した側板部98には、後述のグロメット118用の切欠部108を設けている。なお、符合109は、グロメット押えである。
【0038】
前記ロアケース体68の側板部74に囲まれる内部には、図7・図18に示す如く、制御回路用基板110を設けている。制御回路用基板110には、ICや半導体素子等の電気部品112を組付けて制御回路114を設けている。制御回路用基板110には、複数本のハーネス116が接続される。ハーネス116は
、グロメット118に保持されてロアケース体68の外部に導出される。
【0039】
グロメット118には、図17に示す如く、ハーネス116を挿通する透孔120を設け、図7に示す如く、両端に前記突部82に係合される溝条形状の溝部122を夫々設けている。グロメット118は、ロアケース体68の突部82に夫々溝部122を係合することにより、ロアケース体68に取付けられる。
【0040】
コントローラケース66の組付けに際しては、ロアケース体68内に制御回路用基板110を取付けて設け、制御回路用基板110に接続されるハーネス116を保持して外部に導出するグロメット118の溝部122をロアケース体68の突部82に係合し、グロメット118をロアケース体68に取付ける。
【0041】
アッパケース体70は、長手方向一端側の係合片部104の係合孔106をロアケース体66の係合突部84に係合させ、この係合突部84に係合孔106を係合させた状態においてアッパケース体70の長手方向他端側を回転降下させてロアケース体68に嵌装する。
【0042】
ロアケース体68に嵌装されたアッパケース体70は、側板部98をロアケース体68の側板部74に係合され、当接延設部100をロアケース体68のネジ止め用ボス部76に当接され、当接延設部100の取付孔102をネジ止め用ボス部76のネジ孔78に一致される。アッパケース体70は、当接延設部100の取付孔102に取付ネジ124を挿通してネジ止め用ボス部76のネジ孔78に螺着することにより、ロアケース体68に取付けられる。
【0043】
このように、この電動自転車2のコントローラ64は、有底箱形状のロアケース体68とこのロアケース体68に嵌装される有蓋箱形状のアッパケース体70とからなるコントローラケース66を設け、このコントローラケース66内に電動自転車2の電動モータ(図示せず)を制御する制御回路用基板110を設けている。
【0044】
この電動自転車2のコントローラ64は、図3〜図5に示す如く、補助駆動装置40の上方の2本のブリッジパイプ20と後方のシートパイプ22との間の三角形状の空間に配設している。
【0045】
ブリッジパイプ20の前端側に固設したメイン側取付プレート36には、図1に示す如く、メイン側取付孔126を設けている。ブリッジパイプ20の後端側が固設される部位よりも下方に離間するシートパイプ22の下端側に固設したシート側取付プレート38には、シート側取付孔128を設けている。
【0046】
コントローラケース66は、ロアケース体68のメイン用取付部材86のメイン用取付孔88とメイン側取付プレート36のメイン側取付孔126とに、取付ボルト130を挿通して取付ナット132に螺着する。また、コントローラケース66は、ロアケース体68のシート用取付部材90のシート用取付孔92とシート側取付プレート38のシート側取付孔128とに、取付ボルト134を挿通して取付ナット136に螺着する。
【0047】
これにより、コントローラケース66は、金属製のロアケース体68を、図1に破線で示す如く、ブリッジパイプ20とシートパイプ22とにより三角形が形成されるように、ブリッジパイプ20及びシートパイプ22に傾斜させて取付けている。
【0048】
また、コントローラ64は、図24〜図27に示す如く、アッパケース体70の天板部94の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて設け、図2に示す如く、天板部94の表面138を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設けている。
【0049】
このように、この電動自転車2のコントローラ64は、電動自転車2のフレーム4を構成するブリッジパイプ20及びシートパイプ22の2部材とコントローラケース66とにより三角形が形成されるように、ブリッジパイプ20及びシートパイプ22の2部材にコントローラケース66の金属製のロアケース体68を取付けて設けている。
【0050】
これにより、コントローラ64は、コントローラケース66をフレーム4と一体化して、電動自転車2のフレーム4に加わる各種応力を負担する構造材として機能させることができる。
【0051】
このため、このコントローラ64は、コントローラケース66により電動自転車2のフレーム4の強度を向上することができ、フレーム4の構造材を1つをコントローラケース66に代替することができることにより、軽量化を果たすことができる。
【0052】
また、コントローラ64は、アッパケース体70の天板部94の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させることにより、天板部94の表面138を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設けている。天板部94の表面138は、長手方向中間部位から両端部位に向い夫々下降傾斜するように形成して設けている。
【0053】
これにより、コントローラ64は、図2に示す如く、コントローラケース66を従来の直方体形状に比べて小型化することができるとともに、天板部94の表面138に落下する水を上に突のテーパ面形状により容易に流去させることができる。
【0054】
このため、このコントローラ64は、コントローラケース66の小型化により取付スペースを縮小することができるとともに、天板部94の表面138に落下する水を流去させ得ることによりコントローラケース66の排水性を向上することができる。
【0055】
また、このコントローラ64は、コントローラケース66を傾斜させて取付けていることも相俟って、さらに排水効果を向上することができる。しかも、このコントローラ64は、排水性を考慮して傾斜状態あるいは略垂直状態に取付ける必要がなく、取付位置の自由度を高めることができる。さらに、このコントローラ64は、アッパケース体70を樹脂製としていることにより、軽量化を果たすことができる。
【0056】
なお、この実施例のコントローラケース66は、2組の取付ボルト130・134及び取付ナット132・136により取付けたが、例えば、メイン側取付プレート36にロアケース体68のメイン用取付部材86を係止し、シート側取付プレート38にロアケース体68のシート用取付部材90を取付ボルト134及び取付ナット136によって取付ける構成とすることにより、組付性を向上することができる。
【0057】
また、この電動自転車2のコントローラ64は、図6に示す如く、アッパケース体70の天板部94の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させることにより、天板部94の裏面140を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設けている。天板部94の裏面140は、長手方向中間部位から両端部位に向い夫々下降傾斜するように形成して設けている。
【0058】
これにより、コントローラ64は、コントローラケース66を小型化することができるとともに、組付時に上に突のテーパ面形状の裏面140によりハーネス116を押えながら組付けることができ、コントローラケース66の形状に沿ってハーネス118を固定することができるようになり、グロメット118にハーネス116を容易に集めることができる。
【0059】
このため、このコントローラ64は、コントローラケース66の小型化により取付スペースを縮小することができ、コントローラケース66を小型化したにもかかわらず組付時にハーネス116がじゃまになることもなく、組付性を向上することができる。
【0060】
また、コントローラ64は、図6に示す如く、天板部94の裏面140に円柱形状の保持部142を設けている。この保持部142は、ロアケース体68にアッパケース体70を嵌装した際に、図7に示す如く、制御回路用基板110に接続される複数本のハーネス116を、夫々の接続される部位のグループ毎に区分けして一定領域に保持する。
【0061】
これにより、コントローラ64は、組付時に制御回路用基板110の発熱する電気部品112からハーネス116を離間させるように保持することができる。
【0062】
このため、このコントローラ64は、制御回路用基板110に接続されるハーネス116と電気部品112との接触を回避することができ、発熱する電気部品112との接触により絶縁被覆(図示せず)が溶解してショートすることを防止することができる。
【0063】
しかも、このコントローラ64は、前記上に突のテーパ面形状の裏面140によりハーネス116を押え得ることに加えて、電気部品112からハーネス116を離間させるように保持し得ることと相俟って、組付後にハーネス116を一定領域に固定保持することができるようになり、発熱する電気部品112との接触によるショートや組付性の低下をさらに確実に防止することができる。
【0064】
なお、この実施例においては、アッパケース体70の天板部94の裏面140に円柱形状の保持部142を設けたが、一定領域に区分けするように平板形状の保持部(図示せず)を設けることができる。
【0065】
また、前記保持部142は、図8に示す如く、アッパケース体70の天板部94の裏面140に、対向する2つの突条144からなる逆U字形状に形成することもできる。この2つの突条144は、下方に向かって先細りの断面テーパ形状に形成することにより、2つの突条144間にハーネス116を集め易くし得て
、2つの突条144間にハーネス116を保持する空間(2点鎖線で示す)を形成することができる。
【0066】
さらにまた、コントローラ64は、図22〜図23に示す如く、ロアケース体68の側板部74の上端側に上に向かって先細りの断面テーパ形状のロア側嵌合部146を設け、図28〜図29に示す如く、アッパケース体70の側板部98の下端側に前記ロア側嵌合部146を両側から挟むように外嵌される断面逆U字形状のアッパ側嵌合部148を設けている。
【0067】
また、前記コントローラ64は、図18〜図21に示す如く、ロアケース体68にアッパケース体70のネジ止めされるネジ止め用ボス部76を設けており、図10に示す如く、このロアケース体68のネジ止め用ボス部76の外側面150に下方に指向する排水溝152を設け、さらに、ロアケース体68の中で方向他端側の側板部74の外側面150にも排水溝152を設けている。
【0068】
このネジ止め用ボス部76の外側面150は、図12・図13に示す如く、上に向かって先細りの断面テーパ形状に形成している。アッパケース体70の天板部94の裏面140の長手方向一端側には、側板部98との間でネジ止め用ボス部76を挾む係合部154を突出させて設けている。
【0069】
これにより、コントローラケース66は、図11に示す如く、ロアケース体68の側板部74のロア側嵌合部146とアッパケース体70の側板部98のロア側嵌合部148との嵌合によって、従来のように周壁や周溝を設けることになく液密に組付けることができるとともに、図13に示す如く、ロアケース体68のロア側嵌合部146とアッパケース体70のアッパ側嵌合部148との嵌合によってガイドしながら組付けることができる。
【0070】
このため、このコントローラ64は、従来のように周壁や周溝を設けていないことにより構造が簡単であり、また、従来のように内部に樹脂を充填することなく液密に組付けることができ、したがって、簡単な構造により樹脂の充填を要せずに防水性を確保し得て、コストの低減を果たすことができる。
【0071】
また、このコントローラ64は、組付時にロアケース体68のロア側嵌合部146とアッパケース体70のアッパ側嵌合部148との嵌合によってガイドすることができ、組付性を向上することができる。
【0072】
さらに、コントローラ64は、ロアケース体68のネジ止め用ボス76の外側面150に下方に指向する排水溝152を設けたことにより、ネジ止め用ボス部76の間に侵入しようとする水を逃がすことができる。しかも、ネジ止め用ボス部76の外側面150は、上に向かって先細りの断面テーパ形状に形成していることにより、水を逃げやすくしている。
【0073】
このため、このコントローラ64は、ロアケース体68のロア側嵌合部146とアッパケース体70のアッパ側嵌合部148との嵌合による液密な組付けと相俟って、さらに防水性を確保することができる。
【0074】
【発明の効果】
このように、この発明の電動移動体のコントローラは、補助駆動装置の上方のフレームを構成する2部材の下部にコントローラケースを配設し、電動移動体のフレームを構成する2部材の下部とコントローラケースとにより三角形が形成されるように、フレームを構成する2部材の下部にコントローラケースを取付けて設けたことにより、コントローラケースをフレームと一体化して電動移動体のフレームに加わる各種応力を負担する構造材として機能させることができる。
【0075】
このため、このコントローラは、コントローラケースにより電動移動体のフレームの強度を向上し得て、フレームの構造材を1つをコントローラケースに代替し得て、軽量化を果たすことができる。
【0076】
また、前記コントローラは、アッパケース体の天板部の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて設け、天板部の表面を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設けたことにより、コントローラケースを小型化することができるとともに、天板部の表面に落下する水を上に突のテーパ面形状により容易に流去させることができる。
【0077】
このため、このコントローラは、コントローラケースの小型化により取付スペースを縮小し得て、天板部の表面に落下する水を流去させ得ることによりコントローラケースの排水性を向上し得て、また、排水性を考慮して傾斜状態あるいは略垂直状態に取付ける必要がなく、取付位置の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す電動自転車のコントローラの取付状態を示す斜視図である。
【図2】コントローラの排水状態を説明する側面図である。
【図3】電動自転車のコントローラの取付部位の側面図である。
【図4】電動自転車のコントローラの取付部位の平面図である。
【図5】電動自転車の側面図である。
【図6】コントローラケースの組付状態を示す断面図である。
【図7】ロアケース体に取付けた制御回路用基板の平面図である。
【図8】保持部の変形例を示すアッパケース体の天板部の拡大断面図である。
【図9】アッパケース体の斜視図である。
【図10】ロアケース体の斜視図である。
【図11】ロアケース体の側板部とアッパケース体の側板部との嵌合状態を示す拡大断面図である。
【図12】ロアケース体のネジ止め用ボス部とアッパケース体の延設部との嵌合状態を示す拡大断面図である。
【図13】コントローラケースの取付途中の側面図である。
【図14】コントローラの平面図である。
【図15】コントローラの側面図である。
【図16】コントローラの正面図である。
【図17】コントローラの背面図である。
【図18】ロアケース体の平面図である。
【図19】ロアケース体の側面図である。
【図20】ロアケース体の正面図である。
【図21】ロアケース体の背面図である。
【図22】図18のXXII−XXII線による拡大断面図である。
【図23】図18のXXIII−XXIII線による拡大断面図である。
【図24】アッパケース体の平面図である。
【図25】アッパケース体の側面図である。
【図26】アッパケース体の正面図である。
【図27】アッパケース体の背面図である。
【図28】図24のXXVIII−XXVIII線による断面図である。
【図29】図24のXXIX−XXIX線による断面図である。
【図30】図24のXXX−XXX線による断面図である。
【図31】従来例を示す電動自転車の側面図である。
【図32】図31の矢印XXXII部位の拡大側面図である。
【図33】図31の矢印XXXIII部位の拡大側面図である。
【図34】コントローラの組付状態を示す斜視図である。
【図35】アッパケース体の斜視図である。
【図36】ロアケース体の斜視図である。
【符号の説明】
2 電動自転車
4 フレーム
18 メインパイプ
20 ブリッジパイプ
22 シートパイプ
36 メイン側取付プレート
38 シート側取付プレート
40 補助駆動装置
56 バッテリ
64 コントローラ
66 コントローラケース
68 ロアケース体
70 アッパケース体
72 底板部
74 側板部
76 ネジ止め用ボス部
78 ネジ孔
84 係合突部
86 メイン用取付部材
88 メイン用取付孔
90 シート用取付部材
92 シート用取付孔
94 天板部
98 側板部
100 当接延設部
102 取付孔
104 係合片部
106 係合孔
110 制御回路用基板
112 電気部品
114 制御回路
116 ハーネス
118 グロメット
126 メイン側取付孔
128 シート側取付孔
130 取付ボルト
132 取付ナット
134 取付ボルト
136 取付ナット
138 表面
140 裏面
142 保持部
146 ロア側嵌合部
148 アッパ側嵌合部
150 外側面
152 排水溝

Claims (2)

  1. 有底箱形状のロアケース体とこのロアケース体に嵌装される有蓋箱形状のアッパケース体とからなるコントローラケースを設け、このコントローラケース内に電動移動体の電動モータを制御する制御回路用基板を設け、前記電動移動体のフレームを構成する前後方向に延設される部材とこの前後方向に延設される部材の後端に固設され上下方向に延設される部材との2部材の下部に補助駆動装置を取付け、前記補助駆動装置の上方の前記フレームを構成する2部材の下部に前記コントローラケースを配設し、前記フレームを構成する2部材の下部と前記コントローラケースとにより三角形が形成されるように前記フレームを構成する2部材の下部に前記コントローラケースを取付けて設けたことを特徴とする電動移動体のコントローラ。
  2. 前記コントローラは、前記アッパケース体の天板部の長手方向中間部位を両端部位に対して幅方向に指向する嶺状に湾曲突出させて前記天板部の表面を側面視において長手方向中間部位が上に突のテーパ面形状になるよう形成して設け、長手方向を前記電動移動体の前後方向に向け後下がり姿勢で前記電動移動体のフレームを構成する2部材に取付けて設けるとともに、前記制御回路用基板に接続されるハーネスを保持して前記コントローラケースの後側から外部に導出するグロメットを取付けて設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動移動体のコントローラ。
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