JP3588663B2 - 鉛蓄電池の充電方法および装置 - Google Patents
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- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉛蓄電池(鉛酸電池)の充電方法および装置に関し、特に電気自動車などで使用される組鉛蓄電池を定電流・定電圧充電方式によって充電する充電方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉛蓄電池の充電方法として、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式のものが知られており、この充電方法は特開昭58−63040号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
定電流・定電圧充電方式の充電方法は、比較的短時間で効率よく鉛蓄電池の充電を行うことができるが、しかし急速充電のために定電流充電の充電電流値が大きいと、定電圧充電の開始電圧値を水の電気分解が発生しない通常の電圧値に設定しても、水の電気分解が生じ、鉛蓄電池の電解液が枯渇し、電池容量や電池の出力が低下する。
【0004】
特に組鉛蓄電池の場合には、個々の鉛蓄電池の内部抵抗のばらつきによって水の電気分解が発生しない限界電圧値がばらつき、このばらつきによっても大電流充電時には水の電気分解が発生する。
【0005】
この発明は、上述のような問題点に着目してなされたものであり、水の電気分解を緩和し、鉛蓄電池の劣化を抑えて効率よく鉛蓄電池の充電を行う充電方法および装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明の請求項1による鉛蓄電池の充電方法は、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、定電流充電開始後、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、その電圧値による定電圧充電を開始し、充電電流値が所定値まで低下すれば、通常の電圧値による定電圧充電を行うものである。
【0007】
また上述の目的を達成するために、この発明の請求項2による鉛蓄電池の充電方法は、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、定電流充電開始後、電池の電圧値が所定値に達する度に充電電流値を所定量ずつ低減して定電流充電を続行し、充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電を開始するものである。
【0008】
また、上述の目的を達成するために、この発明の請求項3による鉛蓄電池の充電装置は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、充電電流値を検出する電流検出手段と、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達するまでは定電流充電手段により定電流充電を行い、定電流充電開始後、電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値より所定量低い電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行い、電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行うように制御する充電制御手段とを有している。
【0009】
また、上述の目的を達成するために、この発明の請求項4による鉛蓄電池の充電装置は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、充電電流値を検出する電流検出手段と、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達するまでは定電流充電手段により定電流充電を行い、定電流充電開始後、電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達する度に定電流充電手段による定電流充電の充電電流値を所定量ずつ低減し、電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電手段による定電圧充電を開始する制御を行う充電制御手段とを有している。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明を実施の形態例について詳細に説明する。
【0011】
図1はこの発明による鉛蓄電池の充電装置の実施例を示している。充電装置は、マイクロコンピュータ等によるコントローラ1と、充電器3と、充電電流値を検出する電流計5と、電池の電圧値を検出する電圧計7とを有し、複数個の鉛蓄電池9を直列接続してなる組鉛蓄電池11の充電を行う。
【0012】
充電器3は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電部13と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電部15とを有している。
【0013】
コントローラ1は、電流計5より充電電流値を、電圧計7より電圧値を入力し、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧より所定量低い電圧値に達するまでは定電流充電部13により定電流充電を行い、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、定電圧充電部15による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値より所定量低い電圧値に設定して定電圧充電部15により定電圧充電を行い、充電電流値が水の電気分解の問題を生じることがない所定値まで低下すれば定電圧充電部15による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値に設定して定電圧充電部15により定電圧充電を行うように充電器3を制御する。
【0014】
次に図2に示されているフローチャートと図3に示されているタイムチャートとを参照してこの発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順を説明する。
【0015】
先ず、充電電流値(CC値)Iを電池の特性や温度等に応じて定められる初期充電電流値Ioとし(ステップS10)、組鉛蓄電池11の定電流急速充電(CC充電)を開始する(ステップS20)。
【0016】
この定電流充電下では、電圧計7の出力信号によって組鉛蓄電池11の電圧値Vを監視し、電圧値Vが通常の定電圧充電開始電圧値Vhより所定量ΔVだけ低い電圧値Vh−ΔVに達したか否かを判別する(ステップS30)。
【0017】
V>Vh−ΔVになるまではCC充電を続行し、V>Vh−ΔVになると、定電圧充電の電圧値CVをVh−ΔVとし(ステップS40)、電圧値Vh−ΔVをもって組鉛蓄電池11の定電圧充電(CV充電)を開始する(ステップS50)。
【0018】
定電圧充電下では、電流計5の出力信号によって充電電流値Iを監視し、充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じることがない所定値Isetまで低下したか否かを判別する(ステップS60)。
【0019】
I<Isetになるまでは、Vh−ΔVによるCV充電を行い、I<Isetになると、定電圧充電の電圧値CVをVhとし(ステップS70)、電圧値Vhによる組鉛蓄電池11の定電圧充電へ移行する(ステップS80)。
【0020】
この後は充電終了条件が成立したか否かをチェックし(ステップS90)、充電終了条件が成立するまでVhによる定電圧充電を行う。
【0021】
これにより、充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値Iset以上である間は電圧値CVが通常の定電圧充電開始電圧値Vhより所定量ΔVだけ低い電圧値Vh−ΔVに達すれば、その電圧値Vh−ΔVによる定電圧充電が開始され、充電電流値Iが所定値まで低下すれば、通常の電圧値Vhによる定電圧充電が行われ、水の電気分解が抑制される。
【0022】
他の実施例として、コントローラ1は、電流計5より充電電流値を、電圧計7より電圧値を入力し、電圧値が所定値に達するまでは定電流充電部13により所定の初期充電電流値をもって定電流充電を開始し、電圧値が所定値に達する度に定電流充電部13による定電流充電の充電電流値を所定量ずつ低減し、充電電流値が所定値まで低下すれば、定電圧充電部による定電圧充電を開始するように充電器3を制御してもよい。
【0023】
次にこの場合の充電方法の実施手順を図4に示されているフローチャートと図5に示されているタイムチャートとを参照して説明する。
【0024】
先ず、充電電流値(CC値)Iを電池の特性や温度等に応じて定められる初期充電電流値Ioとし(ステップS100)、組鉛蓄電池11の定電流急速充電(CC充電)を開始する(ステップS110)。
【0025】
この定電流充電下では、電圧計7の出力信号によって組鉛蓄電池11の電圧値Vを監視し、電圧値Vが定電圧充電開始電圧値Vhに達したか否かを判別する(ステップS120)。
【0026】
V>Vhになるまでは初期充電電流値IoによるCC充電を続行し、V>Vhになると、定電流充電の充電電流値IをΔIだけ低減する(ステップS130)。
【0027】
つぎに低減した充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じることがない所定値Isetまで低下したか否かを判別する(ステップS140)。
【0028】
I<Isetになるまでは、低減した充電電流値Iをもって定電流充電を行い、I<Isetになれば、定電圧充電の電圧値CVをVhとし(ステップS150)、電圧値Vhによる組鉛蓄電池11の定電圧充電を開始する(ステップS160)。
【0029】
この後は充電終了条件が成立したか否かをチェックし(ステップS170)、充電終了条件が成立するまでVhによる定電圧充電を行う。
【0030】
これにより充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値Iset以上である間は電圧値Vが所定値、この場合、定電圧充電開始電圧値Vhに達する度に充電電流値Iが所定量ΔVずつ低減して定電流充電が続行され、充電電流値Iが所定値Isetまで低下すれば定電圧充電が開始され、水の電気分解が抑制される。
【0031】
なお、上述の何れの実施例においても、電圧値Vが定電圧充電開始電圧値Vhに到達するまでは、定電流充電を行ったが、この定電流充電は定電力充電(CP充電)に置き換えることもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1、3による鉛蓄電池の充電方法および装置によれば、充電電流値が水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値以上である間は、定電圧充電の電圧値が通常の電圧値より所定量下げられて定電圧充電が行われるから、水の電気分解が抑制され、水の電気分解による鉛蓄電池の性能低下が緩和される。
【0033】
請求項2、4による鉛蓄電池の充電方法および装置によれば、充電電流値が水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値以上である間は、電池の電圧値が定電圧充電の開始電圧値になっても定電圧充電を開始せずに充電電流値を所定量下げて定電流充電を続行するから、水の電気分解が抑制され、水の電気分解による鉛蓄電池の性能低下が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による鉛蓄電池の充電装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の一例を示すタイムチャートである。
【図4】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の他の一例を示すフローチャートである。
【図5】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の他の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 コントローラ
3 充電器
5 電流計
7 電圧計
9 鉛蓄電池
11 組鉛蓄電池
13 定電流充電部
15 定電圧充電部
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉛蓄電池(鉛酸電池)の充電方法および装置に関し、特に電気自動車などで使用される組鉛蓄電池を定電流・定電圧充電方式によって充電する充電方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉛蓄電池の充電方法として、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式のものが知られており、この充電方法は特開昭58−63040号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
定電流・定電圧充電方式の充電方法は、比較的短時間で効率よく鉛蓄電池の充電を行うことができるが、しかし急速充電のために定電流充電の充電電流値が大きいと、定電圧充電の開始電圧値を水の電気分解が発生しない通常の電圧値に設定しても、水の電気分解が生じ、鉛蓄電池の電解液が枯渇し、電池容量や電池の出力が低下する。
【0004】
特に組鉛蓄電池の場合には、個々の鉛蓄電池の内部抵抗のばらつきによって水の電気分解が発生しない限界電圧値がばらつき、このばらつきによっても大電流充電時には水の電気分解が発生する。
【0005】
この発明は、上述のような問題点に着目してなされたものであり、水の電気分解を緩和し、鉛蓄電池の劣化を抑えて効率よく鉛蓄電池の充電を行う充電方法および装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明の請求項1による鉛蓄電池の充電方法は、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、定電流充電開始後、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、その電圧値による定電圧充電を開始し、充電電流値が所定値まで低下すれば、通常の電圧値による定電圧充電を行うものである。
【0007】
また上述の目的を達成するために、この発明の請求項2による鉛蓄電池の充電方法は、充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、定電流充電開始後、電池の電圧値が所定値に達する度に充電電流値を所定量ずつ低減して定電流充電を続行し、充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電を開始するものである。
【0008】
また、上述の目的を達成するために、この発明の請求項3による鉛蓄電池の充電装置は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、充電電流値を検出する電流検出手段と、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達するまでは定電流充電手段により定電流充電を行い、定電流充電開始後、電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値より所定量低い電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行い、電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行うように制御する充電制御手段とを有している。
【0009】
また、上述の目的を達成するために、この発明の請求項4による鉛蓄電池の充電装置は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、充電電流値を検出する電流検出手段と、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達するまでは定電流充電手段により定電流充電を行い、定電流充電開始後、電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達する度に定電流充電手段による定電流充電の充電電流値を所定量ずつ低減し、電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電手段による定電圧充電を開始する制御を行う充電制御手段とを有している。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明を実施の形態例について詳細に説明する。
【0011】
図1はこの発明による鉛蓄電池の充電装置の実施例を示している。充電装置は、マイクロコンピュータ等によるコントローラ1と、充電器3と、充電電流値を検出する電流計5と、電池の電圧値を検出する電圧計7とを有し、複数個の鉛蓄電池9を直列接続してなる組鉛蓄電池11の充電を行う。
【0012】
充電器3は、所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電部13と、所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電部15とを有している。
【0013】
コントローラ1は、電流計5より充電電流値を、電圧計7より電圧値を入力し、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧より所定量低い電圧値に達するまでは定電流充電部13により定電流充電を行い、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、定電圧充電部15による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値より所定量低い電圧値に設定して定電圧充電部15により定電圧充電を行い、充電電流値が水の電気分解の問題を生じることがない所定値まで低下すれば定電圧充電部15による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値に設定して定電圧充電部15により定電圧充電を行うように充電器3を制御する。
【0014】
次に図2に示されているフローチャートと図3に示されているタイムチャートとを参照してこの発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順を説明する。
【0015】
先ず、充電電流値(CC値)Iを電池の特性や温度等に応じて定められる初期充電電流値Ioとし(ステップS10)、組鉛蓄電池11の定電流急速充電(CC充電)を開始する(ステップS20)。
【0016】
この定電流充電下では、電圧計7の出力信号によって組鉛蓄電池11の電圧値Vを監視し、電圧値Vが通常の定電圧充電開始電圧値Vhより所定量ΔVだけ低い電圧値Vh−ΔVに達したか否かを判別する(ステップS30)。
【0017】
V>Vh−ΔVになるまではCC充電を続行し、V>Vh−ΔVになると、定電圧充電の電圧値CVをVh−ΔVとし(ステップS40)、電圧値Vh−ΔVをもって組鉛蓄電池11の定電圧充電(CV充電)を開始する(ステップS50)。
【0018】
定電圧充電下では、電流計5の出力信号によって充電電流値Iを監視し、充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じることがない所定値Isetまで低下したか否かを判別する(ステップS60)。
【0019】
I<Isetになるまでは、Vh−ΔVによるCV充電を行い、I<Isetになると、定電圧充電の電圧値CVをVhとし(ステップS70)、電圧値Vhによる組鉛蓄電池11の定電圧充電へ移行する(ステップS80)。
【0020】
この後は充電終了条件が成立したか否かをチェックし(ステップS90)、充電終了条件が成立するまでVhによる定電圧充電を行う。
【0021】
これにより、充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値Iset以上である間は電圧値CVが通常の定電圧充電開始電圧値Vhより所定量ΔVだけ低い電圧値Vh−ΔVに達すれば、その電圧値Vh−ΔVによる定電圧充電が開始され、充電電流値Iが所定値まで低下すれば、通常の電圧値Vhによる定電圧充電が行われ、水の電気分解が抑制される。
【0022】
他の実施例として、コントローラ1は、電流計5より充電電流値を、電圧計7より電圧値を入力し、電圧値が所定値に達するまでは定電流充電部13により所定の初期充電電流値をもって定電流充電を開始し、電圧値が所定値に達する度に定電流充電部13による定電流充電の充電電流値を所定量ずつ低減し、充電電流値が所定値まで低下すれば、定電圧充電部による定電圧充電を開始するように充電器3を制御してもよい。
【0023】
次にこの場合の充電方法の実施手順を図4に示されているフローチャートと図5に示されているタイムチャートとを参照して説明する。
【0024】
先ず、充電電流値(CC値)Iを電池の特性や温度等に応じて定められる初期充電電流値Ioとし(ステップS100)、組鉛蓄電池11の定電流急速充電(CC充電)を開始する(ステップS110)。
【0025】
この定電流充電下では、電圧計7の出力信号によって組鉛蓄電池11の電圧値Vを監視し、電圧値Vが定電圧充電開始電圧値Vhに達したか否かを判別する(ステップS120)。
【0026】
V>Vhになるまでは初期充電電流値IoによるCC充電を続行し、V>Vhになると、定電流充電の充電電流値IをΔIだけ低減する(ステップS130)。
【0027】
つぎに低減した充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じることがない所定値Isetまで低下したか否かを判別する(ステップS140)。
【0028】
I<Isetになるまでは、低減した充電電流値Iをもって定電流充電を行い、I<Isetになれば、定電圧充電の電圧値CVをVhとし(ステップS150)、電圧値Vhによる組鉛蓄電池11の定電圧充電を開始する(ステップS160)。
【0029】
この後は充電終了条件が成立したか否かをチェックし(ステップS170)、充電終了条件が成立するまでVhによる定電圧充電を行う。
【0030】
これにより充電電流値Iが水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値Iset以上である間は電圧値Vが所定値、この場合、定電圧充電開始電圧値Vhに達する度に充電電流値Iが所定量ΔVずつ低減して定電流充電が続行され、充電電流値Iが所定値Isetまで低下すれば定電圧充電が開始され、水の電気分解が抑制される。
【0031】
なお、上述の何れの実施例においても、電圧値Vが定電圧充電開始電圧値Vhに到達するまでは、定電流充電を行ったが、この定電流充電は定電力充電(CP充電)に置き換えることもできる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1、3による鉛蓄電池の充電方法および装置によれば、充電電流値が水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値以上である間は、定電圧充電の電圧値が通常の電圧値より所定量下げられて定電圧充電が行われるから、水の電気分解が抑制され、水の電気分解による鉛蓄電池の性能低下が緩和される。
【0033】
請求項2、4による鉛蓄電池の充電方法および装置によれば、充電電流値が水の電気分解の問題を生じる虞れがある所定値以上である間は、電池の電圧値が定電圧充電の開始電圧値になっても定電圧充電を開始せずに充電電流値を所定量下げて定電流充電を続行するから、水の電気分解が抑制され、水の電気分解による鉛蓄電池の性能低下が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による鉛蓄電池の充電装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図2】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の一例を示すタイムチャートである。
【図4】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の他の一例を示すフローチャートである。
【図5】この発明による鉛蓄電池の充電方法の実施手順の他の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 コントローラ
3 充電器
5 電流計
7 電圧計
9 鉛蓄電池
11 組鉛蓄電池
13 定電流充電部
15 定電圧充電部
Claims (4)
- 充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、
前記定電流充電開始後、電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、その電圧値による定電圧充電を開始し、充電電流値が所定値まで低下すれば、通常の電圧値による定電圧充電を行うことを特徴とする鉛蓄電池の充電方法。 - 充電中における電池の電圧値が所定値になるまでは所定の充電電流値をもって定電流充電を行い、電池の電圧値が所定値になれば所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電流・定電圧充電方式の鉛蓄電池の充電方法において、
前記定電流充電開始後、電池の電圧値が所定値に達する度に充電電流値を所定量ずつ低減して定電流充電を続行し、充電電流値が所定値まで低下すれば定電圧充電を開始することを特徴とする鉛蓄電池の充電方法。 - 所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、
所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、
充電電流値を検出する電流検出手段と、
電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧より所定量低い電圧値に達するまでは前記定電流充電手段により定電流充電を行い、前記定電流充電開始後、前記電圧検出手段により検出される電圧値が通常の定電圧充電開始電圧値より所定量低い電圧値に達すれば、前記定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値より所定量低い電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行い、前記電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば前記定電圧充電手段による定電圧充電の電圧値を通常の電圧値に設定して当該定電圧充電手段により定電圧充電を行うように制御する充電制御手段と、
を有していることを特徴とする鉛蓄電池の充電装置。 - 所定の充電電流値をもって定電流充電を行う定電流充電手段と、
所定の電圧値をもって定電圧充電を行う定電圧充電手段と、
充電電流値を検出する電流検出手段と、
電池の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達するまでは前記定電流充電手段により定電流充電を行い、前記定電流充電開始後、前記電圧検出手段により検出される電圧値が所定値に達する度に前記定電流充電手段による定電流充電の充電電流値を所定量ずつ低減し、前記電流検出手段により検出される充電電流値が所定値まで低下すれば前記定電圧充電手段による定電圧充電を開始する制御を行う充電制御手段と、を有していることを特徴とする鉛蓄電池の充電装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24485395A JP3588663B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 鉛蓄電池の充電方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24485395A JP3588663B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 鉛蓄電池の充電方法および装置 |
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- 1995-09-22 JP JP24485395A patent/JP3588663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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