JP3588546B2 - Atmスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法 - Google Patents

Atmスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)方式にて情報通信を行うATM交換機内に搭載されるATMスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高速、広帯域な情報通信を提供するための一つの有力な手段として、ATM方式を用いた通信網(以下では、ATM網と呼ぶ)の構築が挙げられる。ATM網では、セルと呼ばれる固定長(53バイト;ヘッダ部が5バイト、ペイロード部が48バイト)のバケットにて、通信情報の転送を行う。
【0003】
上記のATM方式にて、高速、広帯域な情報通信を実現するため、ATM網内にてセルの蓄積、交換を行うATMスイッチシステムの開発が行われている。高スループットな(例えば、数十〜数百Gbit/s)ATMスイッチを実現する一つの方式として、小規模な単位スイッチを行方向、列方向に多数接続することにより構成される、多段スイッチ方式が考えられている。
【0004】
図9は、単位スイッチ(1110〜1117、1120〜1127、1130〜1137)を行方向に8段、列方向に3段接続した多段スイッチシステムの一構成例を示す。図9の(a)では、多段スイッチシステムの一構成例を、図9の(b)では、単位スイッチの一構成例を示している。本構成例では、単位スイッチでの1ポートあたりのスループットが2.4Gbit/sである場合、多段スイッチシステム全体では、2.4×8×8=約160Gbit/sのスループットが提供できることとなる。
【0005】
このような多段スイッチシステムを運用する際、各単位スイッチ内でのバッファ溢れによるセル廃棄(輻輳の発生)を防ぐことを目的とした、セルトラヒック制御が不可欠となる。図9の(b)に示した単位スイッチ構成例では、スイッチ(1015)の出側ポート毎に搭載されているバッファ(1160〜1167)でのセル廃棄を防ぐような制御の実行がATMスイッチ内において必要となる。
【0006】
ここで、ATM方式での通信において提供されるサービスクラスの一つであるABR(Available Bit Rate)サービスクラスを、上記スイッチシステムが搭載されたATM網にて提供する場合を考える。図10に、ABRサービスの概要を示す。ABRサービスでは、送信端末(21)より、通信情報が含まれるセル(データセル)の他に、一定周期毎にRMセル(Resource Managementセル;資源管理セル)が受信端末(22)宛に送出され(フォワードRMセル)、受信端末では、受け取ったRMセルを折り返し送信端末宛に送信する(バックワードRMセル)。その際、本RMセル上には、通過するATM網(23)内のATMスイッチ(24)や、折り返される受信端末により、ATM網における輻輳状況が上書きされ、これらの情報は最終的にはバックワードRMセルを受信する送信端末宛に伝わることとなり、送信端末では、ATM網内の輻輳状況に応じて、セル送出速度の変更を行う。なお、図10において、RMセルは斜線にて示している。
【0007】
ATMスイッチや受信端末では、輻輳の発生、継続を防ぐために、RMセル内の以下の情報を更新することにより、送信端末に対してセル転送速度の制御を依頼する。
・ER(Explicit Cell Rate):2バイト情報
明示的セル速度。送出可能なセル速度が記載。送信端末では、本値を越える速度でのセルの転送は許されない。
・CI(Congestion Indication):1ビット情報
輻輳表示ビット。本ビット値の設定時には、送信端末では、セル転送速度を減少しなければならない。
・NI(No Increase):1ビット情報
速度増加禁止ビット。本ビット値の設定時には、送信端末では、セル転送速度を増加してはならない。
【0008】
図9に示したような多段スイッチシステムを用いたATM網においてABRサービスを提供する場合、多段スイッチを構成する各単位スイッチにおける輻輳の回避を行うよう、受信したRMセル内の各情報の更新を行うことが必要となる。RMセル内のER値を更新する場合を考えると、本RMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクションが通過する全ての単位スイッチにおける輻輳状況を把握した上で、前記全ての単位スイッチにおいて輻輳が回避されるよう、該ER値の更新を行うことが望ましい。
【0009】
図9に示した多段スイッチシステムにおいては、単位スイッチにおける輻輳状況(例えば、バッファ1160〜1167の蓄積セル数情報)は当該単位スイッチにおいて管理されている。そのため、単位スイッチにおいてRMセルを受信すれば、本単位スイッチは、自身の輻輳状況を元に、該RMセル内の情報(ER値、CIビット、NIビット)を更新することが可能である。
【0010】
ところで、通常は、多段スイッチシステム内を、フォワードRMセルやデータセルが転送されるルートと、バックワードRMセルが転送されるルートとは、異なるものとなる。図7の(a)に示すように、データセルの送信元であるソースとATMスイッチシステムとがリンクaにて、データセルの送信先であるデスティネーションとATMスイッチシステムとがリンクbにて接続されているATM通信網形態を考える。このとき、図7の(b)に示すように、フォワードRMセルとデータセルは、リンクaを介してATMスイッチシステムに転送され、リンクbを介してATMスイッチシステムより送出されるのに対し、バックワードRMセルは、リンクbを介してATMスイッチシステムに転送され、リンクaを介してATMスイッチシステムより送出される。
【0011】
図7の(c)は、上記のフォワード方向に転送されるセル(フォワードRMセル、データセル)と、上記のバックワード方向に転送されるセル(バックワードRMセル)とがそれぞれ、ATMスイッチシステム内の多段スイッチシステム部内を通過するルートの一例を示したものである。フォワード方向に転送されるセルは、リンクaよりATMスイッチシステム内に入力され、ルートxを通り、リンクbより出力される。また、バックワード方向に転送されるセルは、リンクbよりATMスイッチシステム内に入力され、ルートyを通り、リンクaより出力される。図7の(c)の例では、ルートxが通過する単位スイッチは110、120、132であり、ルートyが通過する単位スイッチは112、121、130である。
【0012】
上述したように、RMセルを受信したATMスイッチシステムでは、本スイッチシステム自身が被っている輻輳状況を表す情報(ER値、CIビット、NIビット)を該RMセル上に上書きする。ABRコネクションに対する輻輳状況の迅速な通知を行いたいことを考えると、フォワードRMセルではなく、バックワードRM上に該情報を上書きすることが望ましい。図7の(c)の例では、フォワード方向に転送されるデータセルが通過するルートx上に存在する単位スイッチ110、120、132での輻輳状況を表す情報をバックワードRMセル上に上書きする必要がある。しかしながら、本スイッチシステム内をバックワードRMセルが通過するルートyは、ルートxとは異なり、単位スイッチ112、121、130を通過するため、これらの単位スイッチにおいては、ルートx上に存在する単位スイッチ110、120、132における輻輳状況を把握できておらず、必要な情報の該バックワードRMセル上への上書きを行うことができない。
【0013】
これを解決するため、各単位スイッチでの出側ポート毎のセルトラヒック情報を、多段スイッチシステムを構成する全ての単位スイッチより収集できる多段スイッチ制御部(図9の(a)の1014)をATMスイッチシステム内に用意し、そして、自身の出側ポート毎の前記情報を、前記多段スイッチ制御部に対して通知を行う機能を各単位スイッチ上へ搭載することが必要となる。ここで、単位スイッチが通知する出側ポート毎のセルトラヒック情報とは、例えば、該出側ポートでの蓄積セル数や、該出側ポートへのセルの到着速度等を挙げることができる。
【0014】
しかしながら、このような多段スイッチ制御部の設置、各単位スイッチへの前記情報の通知機能の搭載を行う場合、それによりスイッチシステム全体にて要する演算量、実装規模を考えると、現実システムでの実現は非常に困難であるものと思われる。例えば、図9の例においては、8×3=24個の単位スイッチ全てへの搭載が必要となり、これによる多段スイッチシステム全体の実装規模は大きくなるであろう。また、上記多段スイッチ制御部においても、図9の例においては、24個の単位スイッチ各々から発せられるセルトラヒック情報を常に収集し、監視していく必要があり、この処理は、多段スイッチ制御部における演算量を非常に大きくしてしまうであろう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来のATMスイッチシステムでは、本システムを構築する各単位スイッチにおける蓄積セル数、一定時間内の到着セル数等のセルトラヒック情報を管理するためには、これらの情報を通知する機能の搭載が単位スイッチ毎に必要となり、また、全ての単位スイッチより送出されるこれらの情報を統合し、本ATMスイッチシステムにおける輻輳制御を実行するための機能も必要となり、その結果、スイッチシステムの実装規模、演算量は巨大なものとなってしまうという問題があった。
【0016】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、各単位スイッチのセルトラヒック情報を統合し制御するための機能を搭載させないセルトラヒック制御を可能とし、その結果、スイッチシステムの実装規模や演算量の増大なしに実現を可能とするATMスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムであって、前記入側セル処理手段は、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するものであり、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したセルがABRサービスにおいて定義されるバックワードRMセルである場合に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過した回数に基づいて、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とするか前記入側セル処理手段とするかを判断し、この判断結果に従って該バックワードRMセルを自システムの外部又は前記入側セル処理手段へ送出するとともに、該入側セル処理手段への送出にあたって該回数に基づいて該バックワードRMセル内の経路情報を修正することによって、該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を、該バックワードRMセルが転送されるように経路制御するものであることを特徴とする。
好ましくは、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を1回通過したセルであれば、前記第1のルート上を転送されるように、当該バックワードRMセル内の経路情報を修正した後に前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を2回通過したセルであれば、当該バックワードRMセルが最初に前記スイッチ手段内を通過したルートと同一の第2のルート上を転送されるように、当該バックワードRMセル内の経路情報を修正した後に前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードが前記スイッチ手段を3回通過したセルであれば、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出するようにしてもよい。
好ましくは、前記入側セル処理手段は、自システムの外部より受信した前記バックワードRMセルに対して、第一のフィールドを付加し、該第一のフィールド内に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値を挿入し、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値又は2回目であることを示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断し、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが3回目であることを示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断し、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断した場合には、該バックワードRMセルより前記第一のフィールドを除去した後に、該バックワードRMセルを送出し、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断した場合には、該バックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが2回目であることを示す値に変え、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが2回目であることを示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが3回目であることを示す値に変えた後に、該バックワードRMセルを送出するようにしてもよい。
また、本発明は、入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムであって、前記入側セル処理手段は、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するものであり、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが、当該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を未だ転送されていない第1の状態のセルであるときに、該第1のルート上を転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出する処理と、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段内を最初に通過したルートと同一の第2のルート上を再度転送されていない第2の状態のセルであるときに、該第2のルート上を再度転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出する処理と、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ該第2のルート上を再度転送された第3の状態のセルであるときに、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出する処理とを行うものであることを特徴とする。
好ましくは、前記入側セル処理手段は、自システムの外部より受信した前記バックワードRMセルに対して、第一のフィールドを付加し、該第一のフィールド内に、前記第1の状態を示す値を挿入し、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、前記第1の状態を示す値又は前記第2の状態を示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断し、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが前記第3の状態を示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断し、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断した場合には、該バックワードRMセルより前記第一のフィールドを除去した後に、該バックワードRMセルを送出し、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断した場合には、該バックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、前記第1の状態を示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、前記第2の状態を示す値に変え、前記第2の状態を示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、前記第3の状態を示す値に変えた後に、該バックワードRMセルを送出するようにしてもよい。
好ましくは、前記スイッチ手段は、単位スイッチを1個または複数個並設した単位スイッチ段を、複数段接続してなるようにしてもよい。
好ましくは、前記バックワードRMセルが前記第1のルート上を転送される際に、前記スイッチ手段内の前記第1のルート上の各単位スイッチがそれぞれ前記バックワードRMセル内に記載されているペイロード情報の修正を行うようにしてもよい。
また、本発明は、入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムにおけるセルトラヒック制御方法であって、前記入側セル処理手段にて、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するステップと、前記出側セル処理手段にて、前記スイッチ手段から受信したセルがABRサービスにおいて定義されるバックワードRMセルである場合に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過した回数に基づいて、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とするか前記入側セル処理手段とするかを判断し、この判断結果に従って該バックワードRMセルを自システムの外部又は前記入側セル処理手段へ送出するとともに、該入側セル処理手段への送出にあたって該回数に基づいて該バックワードRMセル内の経路情報を修正することによって、該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を、該バックワードRMセルが転送されるように経路制御するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムにおけるセルトラヒック制御方法であって、前記入側セル処理手段にて、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するステップと、前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが、当該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を未だ転送されていない第1の状態のセルであるときに、該第1のルート上を転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段内を最初に通過したルートと同一の第2のルート上を再度転送されていない第2の状態のセルであるときに、該第2のルート上を再度転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ該第2のルート上を再度転送された第3の状態のセルであるときに、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出するステップとを有することを特徴とする。
【0023】
なお、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明としても成立する。
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0024】
本発明によれば、ATMスイッチシステムに到着したバックワードRMセルが、スイッチ手段内の所望の単位スイッチ上を転送されるための処理をスイッチ手段の前段及び後段にて行うことによって、輻輳制御時に必要となる輻輳情報の収集が、該情報の収集を行うバックワードRMセルを、該情報を保持する単位スイッチ上へ送出することで可能となるため、各単位スイッチにおけるセルトラヒック情報を一括管理するための機能を搭載させる必要がなく、その結果、実装規模、演算量を増大させることのないATMスイッチシステムの提供が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の形態を説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るATMスイッチシステムの基本構成例を示す。
【0026】
本実施形態に係るATMスイッチシステムは、単位スイッチ(110〜117、120〜127、130〜137)を多段結合してなる多段スイッチシステム部4と入側セル処理部2、そして出側セル処理部3を備えており、多段スイッチシステム部4の入側単位スイッチ部(110〜117)の前に入側セル処理部2が、出側単位スイッチ部(130〜137)の後に出側セル処理部3がそれぞれ接続された構成をとっている。また、各単位スイッチ(110〜117、120〜127、130〜137)は、それぞれ、複数の入側ポートと複数の出側ポートを持ち、スイッチ(14)の出側ポート側にバッファ(150〜157)が搭載される。
【0027】
図1(a)においては、多段スイッチシステム部4として、単位スイッチ(110〜117、120〜127、130〜137)を行方向に8段、列方向に3段接続した構成例を示している。また、この場合、各単位スイッチ(110〜117、120〜127、130〜137)は、それぞれ、図1(b)に示されるように、8つの入側ポートと8つの出側ポートを持ち、8つの出側ポート毎にバッファが搭載される。なお、以下の説明で具体例を用いるときはこの8段×3段の構成を用いるものとする。
【0028】
入側セル処理部2では、ATMスイッチシステム外部、もしくは出側セル処理部3より転送されるセルに対して処理を施した後に、多段スイッチシステム部4(本構成例では入側単位スイッチ部110〜117)へ該セルを転送する。
【0029】
出側セル処理部3では、多段スイッチシステム部4(本構成例では出側単位スイッチ部130〜137)より転送されるセルに対して処理を施した後に、ATMスイッチシステム外部、もしくは入側セル処理部2へ該セルを転送する。
【0030】
図2は本実施形態に係る入側セル処理部2の機能ブロック図の一例である。
図2に示すように、本入側セル処理部2は、ATMスイッチシステム外部より、セルフォーマット変換部22を介して到着したセルと、出側セル処理部3より到着したセルとを一旦蓄積し、多段スイッチシステム部4へ該セルを転送するセル蓄積部2100〜2107、…、2170〜2177(図1にて例示した多段スイッチシステムの構成時にはセル蓄積部は8×8=64個用意される)と、ATMスイッチシステム外部より到着したセルのフォーマットを、該ATMスイッチシステム独自のセルフォーマットに変換した後に、セル蓄積部に対して転送するセルフォーマット変換部22とを備えている。
【0031】
図3は入側セル処理部2内に搭載されるセルフォーマット変換部22で行われるセルフォーマットの変換例を示す。
セルフォーマット変換部22では、ATMスイッチシステム外部より到着したセル(ヘッダ33、ペイロード34により構成)に対して、内部付加情報フィールド31とループ情報フィールド32を付加した後に、該セルをセル蓄積部に対して転送する。ここで、内部付加情報フィールド31としては、例えば、該セルの転送先である多段スイッチシステム部4の出側ポート番号、該セルが多段スイッチシステム部4内を通過するルートを規定するルーチング情報等が挿入される。そして、ループ情報フィールド32としては、該セルが多段スイッチシステム部内を通過した回数(出側セル処理部3内を通過した回数に等しい)に関する情報が記載される。本セルフォーマット変換部22では、該ループ情報フィールドとして初期値、例えば“0”を挿入する。
【0032】
図4は本実施形態に係る出側セル処理部3の機能ブロック図の一例である。
図4に示すように、本出側セル処理部3は、多段スイッチシステム部4より到着したセルに対して一定の処理を施した後に、該セル内情報に基づき該セルの転送先をATMスイッチシステム外部とするか、もしくは前記入側セル処理部2とするかを判断し、判断結果に従って該セルを転送するセル分岐部41と、セル分岐部41より到着した、該ATMスイッチシステム独自のフォーマットを持つセルを、通常のセルフォーマットに変換した後に、ATMスイッチシステム外部に対して転送するセルフォーマット変換部42とを備えている。
【0033】
図5にセル分岐部41の動作概要のフローチャートを示す。
図5に示すように、セル分岐部41に多段スイッチシステム部4からセルが到着すると(ステップS10)、該セルが本ATMスイッチシステム内にてループ処理の対象セルであるか否かを判断する(ステップS11)。例えば、ABRサービスの提供時にバックワードRMをループ処理の対象セルとする場合、該セルがバックワードRMセルであるか否かを例えばセル内の情報をもとに判断する。
【0034】
ループ処理の対象セルであれば、本セルのループ情報フィールド32内の値が1以下となっているか否かを判断する(ステップS12)。これは、該セルが本出側セル処理部に3回以上転送されているか否かを判断するためのステップである。
【0035】
該値が1以下(0または1)であれば、該値を1加算した後に(ステップS13)、再び多段スイッチシステム内を転送されるよう、本セルを入側セル処理部2宛に転送する(ステップS14)。
【0036】
また、ステップS11にてループ処理の対象セルでないと判断されたセル、もしくは、ステップS12にてループ情報内値が1以下でない(2である)セルは、ATMスイッチシステム外部へ転送される(ステップS15)。入側セル処理部、もしくはATMスイッチシステム外部(実際は、セルフォーマット変換部42)のいずれかに該セルを転送すれば、本セル分岐部での動作は終了となる(ステップS16)。
【0037】
図6は出側セル処理部3内に搭載されるセルフォーマット変換部42で行われるセルフォーマットの変換例を示す。
セルフォーマット変換部42では、入側セル処理部2内のセルフォーマット変換部22にて付加された、内部付加情報フィールド31とループ情報フィールド32とを取り除いた後にヘッダを新たな値に付け替えて、該セルをATMスイッチシステム外部に転送する。
【0038】
ところで、図5のステップS11において、ループ処理の対象となるセルは、例えばABRサービスにおいて送信されるバックワードRMセルである。
ABRサービスの提供時には、ABRサービスを提供する仮想コネクション(以下では、ABRコネクションと記述する)が通過するATMスイッチシステムでは、該スイッチシステムの輻輳状況をABRコネクションの送信元端末に知らせるために、該端末にて生成、転送されるRMセル(資源管理セル)上に、輻輳状況を示す情報を上書きする。
【0039】
ここでATMスイッチシステムによって上書きされる情報としては、次に示すものがRMセル内に用意されている。
・ER(Explicit Cell Rate):2バイト情報
明示的セル速度。送出可能なセル速度が記載。送信端末では、本値を越える速度でのセルの転送は許されない。
・CI(Congestion Indication):1ビット情報
輻輳表示ビット。本ビット値の設定時には、送信端末では、セル転送速度を減少しなければならない。
・NI(No Increase):1ビット情報
速度増加禁止ビット。本ビット値の設定時には、送信端末では、セル転送速度を増加してはならない。
【0040】
上記RMセルには、送信元端末より送信先端末宛に転送され、本RMセルの監視対象となるデータセルと同一のルート上を転送されるフォワードRMセルと、送信先端末にて折り返し送信元端末宛に転送され、本RMセルの監視対象となるデータセルとは異なるルート上を転送されるバックワードRMセルとの2種類に分類でき、これらは、RMセル内のDIRビットにより区別される。
【0041】
ここで、バックワードRMセルに対して行われるループ処理の必要性について示す。図7に示すように、フォワードRMセル、データセルが入力されるリンクaとバックワードRMセルが入力されるリンクbとは異なるものであるので、該リンクaと接続される該ATMスイッチシステムの入力ポート、出力ポートと、該リンクbと接続される入力ポート、出力ポートとは、基本的に異なるものである(図7の(a),(b))。そのために、リンクaよりリンクb宛に転送されるセル(フォワードRMセル、データセル)が多段スイッチシステム内を通過するルートxと、リンクbよりリンクa宛に転送されるセル(バックワードRMセル)が多段スイッチシステム内を通過するルートyとは異なるものとなる(図7の(c))。
【0042】
バックワードRMセル上に、ER値、CIビット、NIビットといった、多段スイッチシステム内の輻輳状況を表す情報を上書きする際には、フォワード方向に転送されるセルが通過するルートx上に存在する単位スイッチ110、120、132での輻輳状況が参照され、バックワードRMセル上に上書きされる必要がある。しかしながら、本スイッチシステム内をバックワードRMセルが通過するルートyは、ルートxとは異なり、単位スイッチ112、121、130を通過するため、これらの単位スイッチにおいては、ルートx上に存在する単位スイッチ110、120、132における輻輳状況を把握できておらず、必要な情報の該バックワードRMセル上への上書きを行うことができない。
【0043】
そのため、本発明においては、多段スイッチシステム内において、前記バックワードRMセルがフォワード方向に転送されるセルが通過するルート(ルートx)と同一のルート上を転送されるように、ループ処理を行う。
【0044】
図8に、本発明のATMスイッチシステムにおいてバックワードRMセルに対して行うループ処理の概要を示す。ここで述べるループ処理とは、本RMセルに対して輻輳状況を記載すべき単位スイッチ(110、120、132)上をバックワードRMセルが通過するように、入側セル処理部2、出側セル処理部3にて行われる処理のことをいう。なお、図8では、フォワード方向に転送されるセルは入側セル処理部のポート(1)よりATMスイッチシステムに到着し、出側セル処理部のポート(2)よりATMスイッチシステム外へ転送され、また、バックワード方向に転送されるセルは入側セル処理部のポート(3)よりATMスイッチシステムに到着し、出側セル処理部のポート(4)よりATMスイッチシステム外へ転送されている。
【0045】
ポート(3)よりATMスイッチシステムに到着したバックワードRMセルは、入側セル処理部2により初期値0が記載されたループ情報フィールドが付与された後に、ルートyに沿ってポート(4)宛に多段スイッチシステム部内を転送され(図8中、51の経路)、出側セル処理部3にて受信される。出側セル処理部3では、受信したバックワードRMセルのループ情報フィールド値が0であることを確認すれば、本フィールド値を1とした後に、本RMセルがルートxを転送されるように、ルートxが通過する入側セル処理部2内のセル蓄積部へ本RMセルを転送する。このとき、出側セル処理部3は、ポート(1)より到着するセルを一旦蓄積するセル蓄積部と同一のセル蓄積部へ該RMセルを転送することとなる。
【0046】
再び入側セル処理部2へ転送されたバックワードRMセルは、今度はルートxに沿って多段スイッチシステム部内を転送され(図8中、52の経路)、再び出側セル処理部3にて受信される。バックワードRMセルがルートxに沿ってポート(2)宛に多段スイッチシステム部内を転送される場合は、本RMセルは輻輳状況を直接観測している単位スイッチ(110、120、132)上を通過しているので、該単位スイッチは輻輳状況を表す情報を該RMセルに上書きできる。このとき、各単位スイッチでは、受信したバックワードRMセル内のループ情報フィールドが1である場合に限り、自身の輻輳状況を表す情報を上書きできるものとする。出側セル処理部3では、受信したバックワードRMセルのループ情報フィールド値が1であることを確認すれば、本フィールド値を2とした後に、本RMセルがルートyを転送されるように、ルートbが通過する入側セル処理部2内のセル蓄積部へ本RMセルを転送する。このとき、出側セル処理部3は、ポート(3)より到着するセルを一旦蓄積するセル蓄積部と同一のセル蓄積部へ該RMセルを転送することとなる。
【0047】
三たび入側セル処理部2へ転送されたバックワードRMセルは、今度はルートyに沿ってポート(4)宛に多段スイッチシステム部内を転送され(図8中、53の経路)、三たび出側セル処理部3にて受信される。このとき、出側セル処理部3では、受信したバックワードRMセルのループ情報フィールド値が2であることを確認し、本フィールドを取り除いた後に、ポート(4)よりATMスイッチシステム外部へ該RMセルを転送する。
【0048】
なお、上述した、出側セル処理部3にて行われる、入側セル処理部2へのバックワードRMセルの転送処理であるが、図8に示したポート(2)とポート(3)、そしてポート(4)とポート(1)は通常は同一のポート番号が割り当てられるため、この転送処理は非常に簡単に行うことができる。これは、同一ノード間の通信の際に設定されるフォワード方向の仮想コネクションとバックワード方向の仮想コネクションとは同一のリンクを通過するように設定され、また、VPI/VCIも同一の値が用いられるためである。
【0049】
ところで、上記した説明では、ループ情報フィールド32内の値の一例として、1回目のループに0を、2回目のループに1を、3回目のループに2を用いているが、これに限定されるものではなく、もちろん、ループ回数が識別できれば他の値を用いても構わない。ただし、1〜3回目のループに0〜3の範囲内の整数値を用いるとループ情報フィールド32が2ビットで済むので好ましい。
【0050】
なお、本発明の実施の形態で示した各機能は、ソフトウェアとしても実現可能である。
また、本発明の実施の形態は、コンピュータに所定の手順を実行させるための(あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ATMスイッチシステムに到着したバックワードRMセルが、スイッチ手段内の所望の単位スイッチ上を転送されるための処理をスイッチ手段の前段及び後段にて行うことによって、輻輳制御時に必要となる輻輳情報の収集が、該情報の収集を行うバックワードRMを、該情報を保持する単位スイッチ上へ送出することで可能となるため、各単位スイッチにおけるセルトラヒック情報を一括管理するための機能を搭載させる必要がなく、その結果、実装規模、演算量を増大させることのないATMスイッチシステムの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るATMスイッチシステムの基本構成例を示す図
【図2】同実施形態に係る入側セル処理部の機能ブロック図
【図3】セルフォーマット変換部で行われるセルフォーマットの変換例を示す図
【図4】同実施形態に係る出側セル処理部の機能ブロック図
【図5】セル分岐部の動作概要を示すフローチャート
【図6】セルフォーマット変換部で行われるセルフォーマットの変換例を示す図
【図7】ABRサービス提供時のフォワードRMセル、バックワードRMセルの転送ルートの概要を示す図
【図8】バックワードRMセルに対して行うループ処理の概要を示す図
【図9】従来の多段スイッチシステムの構成例を示す図
【図10】ABRサービスでのRMセルの流れを説明するための図
【符号の説明】
2…入側セル処理部
3…出側セル処理部
4…多段スイッチシステム部
14…スイッチ
22…セルフォーマット変換部
41…セル分岐部
42…セルフォーマット変換部
110,117、120,127、130,137…単位スイッチ
150,157…バッファ
2100,2107、2170,2177…セル蓄積部

Claims (9)

  1. 入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムであって、
    前記入側セル処理手段は、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するものであり、
    前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したセルがABRサービスにおいて定義されるバックワードRMセルである場合に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過した回数に基づいて、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とするか前記入側セル処理手段とするかを判断し、この判断結果に従って該バックワードRMセルを自システムの外部又は前記入側セル処理手段へ送出するとともに、該入側セル処理手段への送出にあたって該回数に基づいて該バックワードRMセル内の経路情報を修正することによって、該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を、該バックワードRMセルが転送されるように経路制御するものであることを特徴とするATMスイッチシステム。
  2. 前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を1回通過したセルであれば、前記第1のルート上を転送されるように、当該バックワードRMセル内の経路情報を修正した後に前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を2回通過したセルであれば、当該バックワードRMセルが最初に前記スイッチ手段内を通過したルートと同一の第2のルート上を転送されるように、当該バックワードRMセル内の経路情報を修正した後に前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードが前記スイッチ手段を3回通過したセルであれば、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出することを特徴とする請求項1に記載のATMスイッチシステム。
  3. 前記入側セル処理手段は、自システムの外部より受信した前記バックワードRMセルに対して、第一のフィールドを付加し、該第一のフィールド内に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値を挿入し、
    前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値又は2回目であることを示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断し、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが3回目であることを示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断し、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断した場合には、該バックワードRMセルより前記第一のフィールドを除去した後に、該バックワードRMセルを送出し、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断した場合には、該バックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが1回目であることを示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが2回目であることを示す値に変え、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが2回目であることを示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが3回目であることを示す値に変えた後に、該バックワードRMセルを送出することを特徴とする請求項1または2に記載のATMスイッチシステム。
  4. 入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムであって、
    前記入側セル処理手段は、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するものであり、
    前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが、当該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を未だ転送されていない第1の状態のセルであるときに、該第1のルート上を転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出する処理と、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段内を最初に通過したルートと同一の第2のルート上を再度転送されていない第2の状態のセルであるときに、該第2のルート上を再度転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出する処理と、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ該第2のルート上を再度転送された第3の状態のセルであるときに、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出する処理とを行うものであることを特徴とするATMスイッチシステム。
  5. 前記入側セル処理手段は、自システムの外部より受信した前記バックワードRMセルに対して、第一のフィールドを付加し、該第一のフィールド内に、前記第1の状態を示す値を挿入し、
    前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、前記第1の状態を示す値又は前記第2の状態を示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断し、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過するのが前記第3の状態を示す値である場合には、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断し、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とすると判断した場合には、該バックワードRMセルより前記第一のフィールドを除去した後に、該バックワードRMセルを送出し、該バックワードRMセルの送出先を前記入側セル処理手段とすると判断した場合には、該バックワードRMセルの前記第一のフィールド内の値が、前記第1の状態を示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、前記第2の状態を示す値に変え、前記第2の状態を示す値であるときは、該第一のフィールド内の値を、前記第3の状態を示す値に変えた後に、該バックワードRMセルを送出することを特徴とする請求項4に記載のATMスイッチシステム。
  6. 前記スイッチ手段は、単位スイッチを1個または複数個並設した単位スイッチ段を、複数段接続してなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のATMスイッチシステム。
  7. 前記バックワードRMセルが前記第1のルート上を転送される際に、前記スイッチ手段内の前記第1のルート上の各単位スイッチがそれぞれ前記バックワードRMセル内に記載されているペイロード情報の修正を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のATMスイッチシステム。
  8. 入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムにおけるセルトラヒック制御方法であって、
    前記入側セル処理手段にて、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するステップと、
    前記出側セル処理手段にて、前記スイッチ手段から受信したセルがABRサービスにおいて定義されるバックワードRMセルである場合に、該バックワードRMセルが前記スイッチ手段を通過した回数に基づいて、該バックワードRMセルの送出先を自システムの外部とするか前記入側セル処理手段とするかを判断し、この判断結果に従って該バックワードRMセルを自システムの外部又は前記入側セル処理手段へ送出するとともに、該入側セル処理手段への送出にあたって該回数に基づいて該バックワードRMセル内の経路情報を修正することによって、該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を、該バックワードRMセルが転送されるように経路制御するステップとを有することを特徴とするセルトラヒック制御方法。
  9. 入力されたセルの経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替えるスイッチ手段と、該スイッチ手段の入側に位置する入側セル処理手段と、該スイッチ手段の出側に位置する出側セル処理手段とを少なくとも具備するATMスイッチシステムにおけるセルトラヒック制御方法であって、
    前記入側セル処理手段にて、自システムの外部もしくは前記出側セル処理手段から受信したセルを前記スイッチ手段へ送出するステップと、
    前記出側セル処理手段は、前記スイッチ手段から受信したバックワードRMセルのそれぞれについて、当該バックワードRMセルが、当該バックワードRMセルに対応するフォワード方向に設定された仮想コネクション上を転送されるセルトラヒックが前記スイッチ手段内を通過するルートと同一の第1のルート上を未だ転送されていない第1の状態のセルであるときに、該第1のルート上を転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ当該バックワードRMセルが前記スイッチ手段内を最初に通過したルートと同一の第2のルート上を再度転送されていない第2の状態のセルであるときに、該第2のルート上を再度転送されるように当該バックワードRMセル内の経路情報を修正して前記入側セル処理手段へ送出し、当該バックワードRMセルが、該第1のルート上を既に転送され且つ該第2のルート上を再度転送された第3の状態のセルであるときに、当該バックワードRMセルを自システムの外部へ送出するステップとを有することを特徴とするセルトラヒック制御方法。
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