JP3586376B2 - Ptcサーミスタ素子を用いた限流装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば過電流保護回路に用いられ、短絡電流または大電流(以下、両電流を総称して短絡電流という)の限流を行う、抵抗値が正の温度係数を有するPTCサーミスタ素子(導電性複合素子)を用いた限流装置に関し、特にその電極間の短絡を防止するために取り付けらる絶縁枠の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば特開平4−266001号公報に示された従来の限流装置を示す側断面図である。図において、1はPTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスタ素子であり、ポリマー材料とポリマー材料中に分散させた導電性の粉末材料とを含んだ正の抵抗温度係数を持つ導電性のポリマーコンパウンドから形成されており、2つの平行な主平面1a、1bを有している。2および3はPTCサーミスタ素子1に電流を流すために、PTCサーミスタ素子1の2つの平行な主平面1a、1bに当接接触するように配設された電極である。4および5は絶縁物からなる押圧部材であり、PTCサーミスタ素子1および2つの電極2、3を圧して挟持する。6は押圧部材4、5の端部に形成された貫通孔に挿入されたボルト、7は止めナット、8は弾性部材としてのバネであり、押圧部材4、5を付勢して、PTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bと電極2、3との電気的接触を向上させるように所定の圧力を加える。
【0003】
図8は上記図7のものを改良した従来の限流装置の側断面図である。図において、1乃至8は上記図7と同一のものである。9は絶縁枠であり、PTCサーミスタ素子1の外縁周を覆うように取り付けられ、後述の導電性ガスを阻止するためのものである。この絶縁枠9は、PTCサーミスタ素子1との形状合せや、製造の容易さなどから樹脂の成形品が用いられている。
【0004】
PTCサーミスタ素子1の抵抗値は、例えばPTCサーミスタ素子1の動作温度135℃以下においては数mΩである。このような限流装置を用いた過電流保護回路に短絡電流が流れると、ジュール熱が発生し、このジュール熱によって接触点でのPTCサーミスタ素子1の温度を上昇させる。この温度がPTCサーミスタ素子1の動作温度を超えると、PTCサーミスタ素子1は低抵抗状態から高抵抗状態へと連鎖的に変化し、抵抗値は数Ωに急増し短絡電流が限流される。
【0005】
PTCサーミスタ素子1に短絡電流が流れたときに、PTCサーミスタ素子1と電極2、3との接触点の微小領域の温度は、PTCサーミスタ素子1の動作温度をはるかに超えてポリマー材料の気化温度に達しているため、この領域からガスが発生する。このガスにはPTCサーミスタ素子1に含まれた導電性の粉末材料を含むため導電性を有している。このため、PTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bの端面周辺から放出された高温の導電性ガスが、PTCサーミスタ素子1の縁周辺部にて、電極2、3間の短絡を引き起こす。これを防止するため絶縁枠9を設けることが必要となる。
【0006】
PTCサーミスタ素子1は短絡電流が流れることによりポリマー材料の一部がガス化して放出されるので、短絡電流が流れる毎にPTCサーミスタ素子1は痩せて薄くなる。薄くなったPTCサーミスタ素子1に電極2、3の圧接をバネ8が追随させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような限流装置においては、押圧部材4、5と絶縁枠9の間隙が少ない所があると、PTCサーミスタ素子1の痩せ細りにより絶縁枠9と押圧部材4、5が当たってしまい、電極2、3とPTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bの接触が阻害され導通不良を起こす。また、絶縁枠9が薄いと絶縁枠9の外で両面の導電性ガスが交わり短絡を起こす可能性が残る。
【0008】
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、PTCサーミスタ素子1の痩せ細りに対処し、絶縁枠の絶縁効果を確実にし、信頼性の高い限流装置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るPTCサーミスタ素子を用いた限流装置は、2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたものにおいて、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の押圧部材間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気口と下面に通じる排気口とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気口と下面に通じる排気口を異なる方向に配置したものである。
【0010】
また、2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたものにおいて、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の電極間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の全周に沿って所定の間隔で設けられた上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気溝と下面に通じる排気溝とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気溝と下面に通じる排気溝とをサーミスタ平面方向に互いにずらせた位置に配置したものである。
【0011】
また、2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたものにおいて、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の電極間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気口と下面に通じる排気口とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気口と下面に通じる排気口を異なる方向に配置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る限流装置を示す側断面図、図2はPTCサーミスタ素子に絶縁枠を形成したものの斜視図である。これらの図において、1はPTCサーミスタ素子であり、ポリマー材料とポリマー材料中に分散させた導電性の粉末材料とを含んだ正の抵抗温度係数を持つ導電性のポリマーコンパウンドから形成されており、2つの平行な主平面1a、1bを有している。2および3はPTCサーミスタ素子1に電流を流すために、PTCサーミスタ素子1の2つの平行な主平面1a、1bに当接接触するように配設された電極である。4および5は絶縁物からなる押圧部材であり、PTCサーミスタ素子1および2つの電極2、3を圧して挟持する。なお、押圧部材4、5の端部に形成された貫通孔に挿入されたボルト6、止めナット7、弾性部材としてのバネ8は図示を省略している。
【0013】
10は絶縁枠であり、弾力性に富んだ材料、例えばゴムやゴムと樹脂をブレンドしたエラストマーなどで形成され、板状四辺形のPTCサーミスタ素子1端面の周囲に設けられている。10aは絶縁枠10に形成された防壁であり、PTCサーミスタ素子1の一方の面側の対向する2辺に設けられる。すなわち、PTCサーミスタ素子1の上面側に形成された一対の防壁とPTCサーミスタ素子1の下面側に形成された一対の防壁とは90度位置がずれている。10bは排気口であり、防壁10aが形成されていない上下のそれぞれ2辺に設けられている。この絶縁枠10は押圧部材4、5間に狭持されている。
【0014】
このPTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bに電極2、3を当接させ、さらに、電極2、3を押圧部材4、5により図示しないバネ8にて押圧してPTCサーミスタ素子1と電極2、3を通電可能に接触させている。この状態で、防壁10aの頂辺は押圧部材4、5に当接し、その弾性で押圧部材4、5との隙間は閉塞される。また、排気口10bは押圧部材4、5の間に空隙を作る。
【0015】
このように構成された限流装置では、短絡電流が流れたときに発生する導電性ガスは防壁10aに遮られ排気口10bから図中矢印A方向にのみ放出される。この導電性ガスはPTCサーミスタ素子1の上面側と下面側とで直交する方向に放出されるので、両方のガスが交わることがなく、導電性ガスによる短絡を防止することができる。そして、短絡電流によるPTCサーミスタ素子1の痩せ細りに対しては、バネ8の力により絶縁枠10が弾性変形縮減して痩せ細りに追随し、PTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bと電極2、3の接触圧力を阻害しないので導通不良にならない。
【0016】
絶縁枠10はインサート成形と一般に呼ばれる方法でPTCサーミスタ素子1に成形される。インサート成形は予め用意した部品を金型に入れ、金型と部品の空間に樹脂を射出成形して一体化するものである。元の部品と新しく成形した部分は隙間無く接合される。また樹脂同士の特殊な応用例として、1つの金型内でそれぞれを連続して成形する2色成形と呼ばれる方法もあり、出来上がりは同様である。
【0017】
インサート成形でPTCサーミスタ素子1の周囲に絶縁枠10を成形する場合、絶縁枠10の樹脂素材は溶融した状態で金型内に射出された後に冷却されて固まる。ところが大半の樹脂は冷却中に数パーセント程度の収縮率を持つので、固形物のPTCサーミスタ素子1を締め付けるように力が加わり、場合によってはこの応力はPTCサーミスタ素子1を変形、破壊させたり、逆に枠が切断する事態を招いていた。
【0018】
この発明では、絶縁枠10を弾力性に富んだ材料、代表的なものとしてゴムやゴムと樹脂をブレンドしたエラストマーで構成しているので、絶縁枠10の成形時の収縮によるPTCサーミスタ素子1の応力を一般の樹脂に比べ大幅に緩和し、絶縁枠10をインサート成形する場合でも信頼性の高い限流装置を得ることができるという効果もある。
【0019】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る限流装置を示す側断面図、図4はPTCサーミスタ素子に絶縁枠を取り付けたものの斜視図である。図において、1乃至4は上記実施の形態1の説明と同様である。11は絶縁枠であり、弾力性に富んだ材料、例えばゴムやゴムと樹脂をブレンドしたエラストマーなどで別体に形成されており、板状四辺形のPTCサーミスタ素子1端面周囲に密着して取り付けられ、電極2、3により狭持されている。11aは排気溝であり、絶縁枠11の四辺の上下両平面に放射状に設けら、両平面の排気溝11aは互いに位置をずらせて配置され、外辺の排気溝11aの出口間隔を隔離している。
【0020】
絶縁枠11の内四辺寸法はPTCサーミスタ素子1の外四辺寸法より若干小さく形成して、その弾力でPTCサーミスタ素子1端面の周囲に密着するように取り付けられる。そして、絶縁枠11の厚さはPTCサーミスタ素子1の厚さより若干厚くしてあり、PTCサーミスタ素子1の外形より一回り広い電極2、3に挟んで押圧した際には絶縁枠11が圧縮されて、PTCサーミスタ素子1と絶縁枠11の接触面を気密にする。
【0021】
上記ように構成された限流装置では、PTCサーミスタ素子1の全面積に電極2、3が接触するので、実施の形態1のものに比べ同一面積のPTCサーミスタ素子1で電流容量の大きい限流装置が得られる。そして、短絡電流が流れたときに発生する導電性ガスは排気溝11aから放出される。この導電性ガスは絶縁枠11の表裏で離れた位置に放出されるので両方のガスによる短絡をなくすることができる。そして、短絡電流によるPTCサーミスタ素子1の痩せ細りに対しては、バネ8の力により絶縁枠11が弾性変形縮減して痩せ細りに追随し、PTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bと電極2、3の接触圧力を阻害せず導通不良にならない。
【0022】
もし、この実施の形態2のものにおいて、排気溝11aが設けられていない場合は、短絡電流により発生する導電性ガスの逃げ場がなく、PTCサーミスタ素子1と絶縁枠11の接触面に入り込み、その圧力で絶縁枠11を膨張変形させるだけでなくその隙間でガスによる短絡が起きる。これの防止に排気溝11aは大きな効果がある。
【0023】
前述の実施の形態1のように、電極2、3の面積がPTCサーミスタ素子1よりも小さいものでは、PTCサーミスタ素子1の面上で電極2、3の端部を境界にし加圧される部分とされない部分ができる。このため、大電流の発生時、電極2、3との境界部にてPTCサーミスタ素子1が溶融気化することで消耗し、PTCサーミスタ素子1に電極2、3が食い込んでくるので、電極の境界部にストレスがかかりやすく、PTCサーミスタ素子1厚が薄い場合や大電流の抑制回数が多くなるとPTCサーミスタ素子1が破壊されることがあった。ところが、電極2、3の面積がPTCサーミスタ素子1よりも一回り広い状態で構成される本実施の形態2の構成例では、PTCサーミスタ素子1は均一に加圧、消耗が行われるので、上記の問題点は解消される。
【0024】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る限流装置を示す側断面図、図6はPTCサーミスタ素子に絶縁枠を取り付けたものの斜視図である。図において、1乃至4は上記実施の形態1の説明と同様である。12は絶縁枠であり、弾力性に富んだ材料、例えばゴムやゴムと樹脂をブレンドしたエラストマーなどでPTCサーミスタ素子1とほぼ同じ厚さに形成され、板状四辺形のPTCサーミスタ素子1端面周囲に密着して取り付けられる。12aは排気口であり、絶縁枠12の厚さの一部を薄くし形成している。12bは固定突起であり、排気口12aの任意の位置にPTCサーミスタ素子1の厚さより若干厚く複数個所に設けられる。排気口12aはPTCサーミスタ素子1の面に対して対向する辺が同じ側となるように表裏に設けられており、表裏の排気口12aの方向は直交している。絶縁枠12が取り付けられたPTCサーミスタ素子1をPTCサーミスタ素子1の外形より一回り広い電極2、3に挟んで押圧した際には、固定突起12bが圧縮されて、PTCサーミスタ素子1と絶縁枠12の排気口12aでない部分の接触面を気密にする。
【0025】
上記のように構成された限流装置では、PTCサーミスタ素子1の全面積に電極2、3が接触するので、実施の形態1のものに比べ同一面積のPTCサーミスタ素子1で電流容量の大きい限流装置が得られる。そして、短絡電流が流れたときに発生する導電性ガスは排気口12aから放出されるが、導電性ガスはPTCサーミスタ素子1の表裏で直交する方向に放出されるので、両方のガスが交わることがなく、短絡をなくすることができる。そして、短絡電流によるPTCサーミスタ素子1の痩せ細りに対しては、バネ8の力により固定突起12bが弾性変形縮減して痩せ細りに追随し、PTCサーミスタ素子1の主平面1a、1bと電極2、3の接触圧力を阻害せず導通不良にならない。
【0026】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、導電性ガスによる短絡を防止することができるとともに、短絡電流によるPTCサーミスタ素子の痩せ細りに対しては、バネ力により絶縁枠が弾性変形縮減して痩せ細りに追随し、PTCサーミスタ素子の主平面と電極の接触を阻害しないので導通不良を起こすことが防止できる。
【0027】
また、PTCサーミスタ素子の全面積に電極が接触するようにすることにより、同一面積のPTCサーミスタ素子で電流容量の大きい限流装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る限流装置を示す側断面図である。
【図2】実施の形態1のPTCサーミスタ素子および絶縁枠を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る限流装置を示す側断面図である。
【図4】実施の形態2のPTCサーミスタ素子および絶縁枠を示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係る限流装置を示す側断面図である。
【図6】実施の形態3のPTCサーミスタ素子および絶縁枠を示す斜視図である。
【図7】従来の限流装置を示す側断面図である。
【図8】従来の別の限流装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 PTCサーミスタ素子、2、3 電極、4、5 押圧部材、6 ボルト、
7 止めナット、8 バネ、10 絶縁枠、10a 防壁、10b 排気口、
11 絶縁枠、11a 排気溝、12 絶縁枠、12a 排気口、
12b 固定突起。
Claims (3)
- 2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたPTCサーミスタ素子を用いた限流装置において、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の押圧部材間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気口と下面に通じる排気口とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気口と下面に通じる排気口を異なる方向に配置したことを特徴とするPTCサーミスタ素子を用いた限流装置。
- 2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたPTCサーミスタ素子を用いた限流装置において、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の電極間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の全周に沿って所定の間隔で設けられた上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気溝と下面に通じる排気溝とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気溝と下面に通じる排気溝とをサーミスタ平面方向に互いにずらせた位置に配置したことを特徴とするPTCサーミスタ素子を用いた限流装置。
- 2つの平行な平面を有し、正の温度係数の抵抗値を持つ導電性のポリマーコンパウンドからなるPTCサーミスタ素子と、このPTCサーミスタ素子の2つの平行な平面にそれぞれ接触する一対の電極と、この電極を上記PTCサーミスタ素子に常に所定の圧力で押圧する一対の押圧部材とを備えたPTCサーミスタ素子を用いた限流装置において、弾力性に富んだ絶縁材料で構成され、上記PTCサーミスタ素子の端面周囲を覆い、上記一対の電極間に挟まれるように配置された絶縁枠を備え、この絶縁枠には上記PTCサーミスタ素子の上面に通じる排気口と下面に通じる排気口とをそれぞれ形成し、上面に通じる排気口と下面に通じる排気口を異なる方向に配置したことを特徴とするPTCサーミスタ素子を用いた限流装置。
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