JP3585729B2 - 長尺の折板建築用板のロール成形装置及びその成形方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ドーム状の屋根を施工するのに好適な長手方向に沿ってテーパーを有する台形状の折板建築用板を効率的且つ正確に成形することができる長尺の折板建築用板のロール成形装置及び成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、種々の金属製の折板タイプの建築用板からなる屋根,壁等の外囲体が施工されている。このような外囲体では球形状或いは繭形状の種々の形状のドームタイプの外囲体も存在する。このような特殊なタイプの屋根,壁等から構成される外囲体では、折板タイプの建築用板も長手方向に沿って長方形状では、施工することができない。
【0003】
そこで、特に、両連結用屈曲部が互いに平行とならずに長手方向に沿ってテーパーを有する台形状とした長尺の折板建築用板が使用されることになる。その折板建築用板のテーパー角度は、極めて小さいが、この折板建築用板が多数集合すると大型建造物のドーム屋根を構成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記台形状の折板建築用板の主板は、平面的に見て長手方向にテーパーを有する略台形状としたものである。このような折板建築用板をパネル原材の幅方向両側に連結屈曲部を形成するには、まず幅方向一端側に連結屈曲部を成形して後、他方側端に連結屈曲部を成形するものであった。
【0005】
しかし、これでは、パネル原材の幅方向一端側に成形する連結屈曲部は比較的正確に仕上げることができるが、幅方向他端側に連結屈曲部を成形する工程で、連結屈曲部に余分なしわが形成されたり、或いは主板となる部分に歪みが生じたりすることが多かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発明を、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるようにしたテーパーを有するパネル原材から,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部を形成してなる有底V形状の長尺で且つテーパー角度が極めて小さい折板建築用板を成形するにおいて、幅方向一端側のみに連結屈曲部を成形する第1ロール成形機と、幅方向他端側のみに連結屈曲部を成形する第2ロール成形機とを送り方向に沿って,パネル原材の全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置すると共に、前記第1ロール成形機の送り方向線と、第2ロール成形機の送り方向線とのなす幅は送り方向に向かって次第に狭くなる長尺の折板建築用板のロール成形装置及びその成形方法等としたことにより、幅方向両側に長手方向に沿って種々の形状の連結屈曲部を迅速且つ正確に成形することができ、前記の課題を解決したものである。
【0007】
【作用】
まず、第1ロール成形機Aと第2ロール成形機Bの配置状態について述べる。第1ロール成形機Aを所定位置に配置し、該第1ロール成形機Aの送り方向に沿って、適宜の間隔をおいて第2ロール成形機Bを配置する。具体的には、第1ロール成形機Aの送り出側端部と第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部との間隔は、パネル原材Pmの全長の略半分程度にセットする。さらに、その第1ロール成形機Aの送り方向線LA と第2ロール成形機Bとの送り方向線LB とがパネル原材Pmのテーパー角度θと一致するように、第2ロール成形機Bを第1ロール成形機Aに対して傾斜状に配置する〔図2(A)参照〕。
【0008】
そして、ロール状に巻いた薄板金属材をテーパー状に切断するスリッターに通して台形状なるパネル原材Pmが形成される。次いで、パネル原材Pmが第1ロール成形機Aのパネル挿入側より送り込まれ、第1ロール成形群A1 により、まずパネル原材Pmの幅方向一端側に連結屈曲部21が成形される〔図2(B),(C)参照〕。
【0009】
そのパネル原材Pmが第1ロール成形群A1 により幅方向一端側に連結屈曲部21が成形されてゆくに伴い、第1ロール成形機Aの送り出側端から一方側のみに連結屈曲部21が成形されたパネル原材Pmの先端が第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部に送り込まれる〔図3(A)参照〕。
【0010】
第2ロール成形機Bは、パネル原材Pmのテーパー角度θに沿って設置されたもので、パネル原材Pmが送り方向に移動することで、その先端がそのまま入り込む〔図4(A)参照〕。その第2ロール成形機Bによる第2ロール成形群B1 の成形初期段階では、まだ第1ロール成形機Aの第1ロール成形群A1 に成形も行なわれた状態で、第1ロール成形群A1 により幅方向一端は支持状態を維持している〔図4(B)参照〕。そのために、第2ロール成形機Bの第2ロール成形群B1 にて連結屈曲部21を成形する初期段階で、パネル原材Pmの後部が振れることなく、安定した状態で第2ロール成形群B1 による成形が行なわれることになる(図5参照)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。まず、本発明にて成形される折板建築用板Paは、主板20は長手方向に沿ってテーパーを有しており、平面的に見て長手方向に略台形状に形成されている。その幅方向両側に連結用屈曲部21,21が形成されている〔図12(A),(B)参照〕。
【0012】
その折板建築用板Paの全長は約20mで、そのテーパー角度は極めて小さく約0.1°乃至0.3°である。この折板建築用板Paが幅方向に多数集合し、平面的に見て円形状の大型屋根を施工することができるものである(図9参照)。該折板建築用板Paは、長手方向に端部同士を接続して使用するとともに、幅方向の連結においては対向する連結屈曲部21,21にキャップ材Pcを嵌合して連結してゆくものである〔図11(B)参照〕。
【0013】
次に、第1ロール成形機Aは、そのパネル原材Pmの送り方向に沿って複数段の上下成形ロールからなる第1ロール成形群A1 が設けられている。該第1ロール成形群A1 は、図1,図6(A),(B)に示すように、成形機枠5の幅方向一端側にのみから突出する下部ロール軸11 ,12 ,…,1n に下側端部成形ロール21 ,22 ,…,2n が軸支されている。ここで、添字nは、任意の数で、適宜の段数に該当する下部ロール軸或いは下側端部成形ロールを示す。
【0014】
また、同様に前記下部ロール軸1n と同方向に設けた上部ロール軸31 ,32 ,…,3n には上側端部成形ロール41 ,42 ,…,4n が夫々軸支され、該上側端部成形ロール4n が前記下部ロール軸1n と対応している〔図6(A)参照〕。その上部ロール軸31 ,32 ,…,3n は上下方向に移動且つ適宜の箇所に固定自在とし、下側端部成形ロール21 ,22 ,…,2n と上部ロール軸31 ,32 ,…,3n との間隔を微調整し、パネル原材Pmの厚さにより適宜に対応することができるようになっている。
【0015】
その第1ロール成形群A1 は、図6(A)に示すように、下側端部成形ロール21 ,22 ,…,2n の列とこれらに対応する上側端部成形ロール41 ,42 ,…,4n の列とから構成されている。即ち、夫々の第1段の下側端部成形ロール21 と第1段の上側端部成形ロール41 とが上下に対応する。同様に、第2段の下側端部成形ロール22 と第2段の上側端部成形ロール42 とが上下に対応し、さらに、最終段の第n段の下側端部成形ロール2n と第n段の上側端部成形ロール4n とが上下に対応し、それぞれの添字の下側端部成形ロールと上側端部成形ロールとが対をなして第1ロール成形群A1 を構成する。
【0016】
その第1ロール成形群A1 の段数は約20段前後程度(補助成形ロールは含まない)としているが、この段数に限定されるものでなく、パネル原材Pmから成形される長尺の折板建築用板Paの形状及びその長手方向の長さ等の用件により、適宜に段数増減して調整することもある。
【0017】
図8(A)は、初期段階の下側端部成形2n と上側端部成形ロール4n との構成を示している。また、図8(B)は、中期段階の下側端部成形2n と上側端部成形ロール4n との構成を示している。また、図8(C)は、仕上げ段階の下側端部成形2n と上側端部成形ロール4n との構成を示している。
【0018】
その下部ロール軸1n と上部ロール軸3n には、それぞれに下部歯車及び上部歯車が設けられ、対応する歯車同士が噛み合い、下部ロール軸1n と上部ロール軸3n とが適正な回転速度にて回転することができるようになっている。さらに、上記各段の両下側端部成形ロール21 ,22 ,…,2n 及び両上側端部成形ロール41 ,42 ,…,4n は前述したように固定軸受け部材及び調整用軸受け部材により適宜調整可能である。
【0019】
次に、第2ロール成形機Bは、成形機枠11に第2ロール成形群B1 を設けている。第2ロール成形機Bは、第1ロール成形機Aと略同等であるが、第1ロール成形機Aの構成と、左右対称状態の勝手反対となっている。そして、第2ロール成形群B1 は、第1ロール成形群A1 と同様に下部ロール軸71 ,72 ,…,7n には下側端部成形ロール81 ,82 ,…,8n が軸支され、上部ロール軸91 ,92 ,…,9n には上側端部成形ロール101 ,102 ,…,10n が夫々軸支されている。そして、第1ロール成形群A1 と略同等の段数で、約20段前後程度(補助成形ロールは含まない)としているが、この段数に限定されるものでなく、パネル原材Pmから成形される折板建築用板Paの形状及びその長手方向の長さ等の用件により、適宜に段数増減して調整することもある。さらに、上記各段の両下側端部成形ロール81 ,82 ,…,8n 及び両上側端部成形ロール101 ,102 ,…,10n は、第1ロール成形群A1 と同様に固定軸受け部材及び調整用軸受け部材により適宜調整可能である。
【0020】
その第1ロール成形機Aの第1ロール成形群A1 がパネル原材Pmを成形しながら送りだす方向を第1ロール成形機Aの送り方向線LA とし、第2ロール成形機Bの送り方向線LB とする。そして、第1ロール成形機Aの送り方向線LA に対して第2ロール成形機Bの送り方向線LB は、パネル原材Pmのテーパー角度θとなるように配置される〔図1及び図2(B),(C)参照〕。
【0021】
まず、第1ロール成形機Aを所定位置に配置し、該第1ロール成形機Aより適宜の間隔をおいて第2ロール成形機Bを配置する。第1ロール成形機Aと第2ロール成形機Bは、その第1ロール成形機Aの送り出側端部と第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部との間隔をパネル原材Pmの全長の略半分程度にセットするのが好適である
【0022】
スリッター等によりテーパー角度θを有するパネル原材Pmが形成される〔図2(A)参照〕。そのパネル原材Pmが第1ロール成形機Aのパネル挿入側より送り込まれ、第1ロール成形群A1 により、まずパネル原材Pmの幅方向一端側に連結屈曲部21が成形される〔図2(B),(C)参照〕。
【0023】
そのパネル原材Pmが第1ロール成形群A1 により幅方向一端側に連結屈曲部21が成形されてゆくに伴い、第1ロール成形機Aの送り出側端から一方側のみに連結屈曲部21が成形されたパネル原材Pmの先端が第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部に送り込まれる。
【0024】
第2ロール成形機Bは、その送り方向線LB が、前述したように、第1ロール成形機Aの送り方向線LA に対して、パネル原材Pmのテーパー角度θと同等角度傾斜して設置されたもので、パネル原材Pmの先端がそのまま入り込むことができる〔図3(A)参照〕。
【0025】
その第2ロール成形機Bによる第2ロール成形群B1 の成形初期段階では、まだ第1ロール成形機Aの第1ロール成形群A1 に連結屈曲部21の成形が行なわれる状態であり、第1ロール成形群A1 の成形工程がパネル原材Pmの幅方向一端を支持している状態にある。そのために、第2ロール成形機Bの第2ロール成形群B1 にて連結屈曲部21を成形する初期段階において、パネル原材Pmの長手方向の後部側が大きく振れようとしても、第1ロール成形群A1 によりこの振れ動作が抑えられ、安定且つ正確なる状態で第2ロール成形群B1 による成形が行なわれることになる〔図4(A)及び図5参照〕。
【0026】
そして、第1ロール成形機Aによるパネル原材Pmの幅方向一端側の連結屈曲部21の成形が完了したときには、パネル原材Pmは第2ロール成形機Bの第2ロール成形群B1 によって、略半分以上の連結屈曲部21の成形が完了しており、このときには、パネル原材Pmが幅方向に振れることがなく、第2ロール成形機Bの送り方向線LB に沿ってパネル原材Pmから長尺の折板建築用板Paが成形されてゆくものである。
【0027】
【発明の効果】
請求項1においては、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるようにしたテーパーを有するパネル原材Pmから,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部21を形成してなる有底V形状の長尺で且つテーパー角度が極めて小さい折板建築用板Paを成形するにおいて、幅方向一端側のみに連結屈曲部21を成形する第1ロール成形機Aと、幅方向他端側のみに連結屈曲部21を成形する第2ロール成形機Bとを送り方向に沿って,パネル原材Pmの全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置すると共に、前記第1ロール成形機Aの送り方向線LA と、第2ロール成形機Bの送り方向線LB とのなす幅は送り方向に向かって次第に狭くなる長尺の折板建築用板のロール成形装置としたことにより、パネル原材Pmから断面略有底V形状で且つ長手方向にテーパーを有する長尺の折板建築用板を正確且つ良好なる作業効率にて成形することができる。
【0028】
上記効果を詳述すると、パネル原材Pmの幅方向一端側のみに連結屈曲部21を成形する第1ロール成形機Aと、幅方向他端側のみに連結屈曲部21を成形する第2ロール成形機Bとを送り方向に沿って,パネル原材Pmの全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置している。
【0029】
そして、パネル原材Pmを第1ロール成形機Aのパネル挿入側端部より送り込み、まずパネル原材Pmの幅方向一端側に連結屈曲部21が形成され、さらに前記第1ロール成形機Aと第2ロール成形機Bとは送り方向において、パネル原材Pmの全長より短くなるように適宜の間隔を有してずれていることで、第1ロール成形機Aにて連結屈曲部21の成形途中において、パネル原材Pmの先端が第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部より入り込み、その幅方向他端側の連結屈曲部21の成形が開始されるものである。
【0030】
これによって、第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部より入り込んだパネル挿入側端部は、パネル原材Pmの幅方向一端側はフリーの状態でありながら、後部は第1ロール成形機Aにて連結屈曲部21成形の途中であり、その連結屈曲部21の成形途中の状態があたかもパネル原材Pmの幅方向一端側を支持するかのごとく作用し、第2ロール成形機Bにより連結屈曲部21を成形するときに、パネル原材Pm大きく振れることを防止し、正確なる成形作業を維持し、パネル原材Pmの表面に歪みが生じることなく、安定した状態で成形を行なうことができる。
【0031】
次に、請求項2の発明は、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるようにしたテーパーを有するパネル原材Pmから,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部21を形成してなる有底V形状の長尺で且つテーパー角度が極めて小さい折板建築用板Paを成形するにおいて、成形機枠5の幅方向一端側にのみに設け,複数段の上下部成形ロールからなり,前記パネル原材Pmの幅方向一端側のみに連結屈曲部21を成形する第1ロール成形群を装着した第1ロール成形機Aと、該第1ロール成形機Aの第1ロール成形群と略同等構成とし,成形機枠の幅方向一端側のみに設け,パネル原材Pmの幅方向他端側のみに連結屈曲部21を成形する第2ロール成形群を装着した第2ロール成形機Bとからなり、前記第1ロール成形群と第2ロール成形群とを対向させ、且つパネル原材Pmの送り方向に沿って第1ロール成形機Aの送り出側端部と第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部との間にパネル原材Pmの全長より短い適宜の間隔を設け、第2ロール成形機Bの送り方向線LB が第1ロール成形機Aの送り方向線LA に対して前記パネル原材Pmのテーパー角度θと略一致するように配置すると共に、前記第1ロール成形機Aの送り方向線LA と、前記第2ロール成形機B送り方向線LB とのなす幅は送り方向に向かって次第に狭くしてなる長尺の折板建築用板のロール成形装置としたことにより、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるパネル原材Pmから,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部21,21を形成してなる有底V形状の長尺の折板建築用板Paを正確且つ効率的に成形することができる。
【0032】
上記効果を詳述すると、その第1ロール成形機Aは、前記パネル原材Pmの幅方向一端側のみに連結屈曲部21を成形する第1ロール成形群A1 を装着し、また第2ロール成形機Bはパネル原材Pmの幅方向他端側のみに連結屈曲部21を成形する第2ロール成形群B1 を装着している。
【0033】
そして、第1ロール成形機Aと第2ロール成形機Bとは、前記第1ロール成形群A1 と第2ロール成形群B1 とを対向させ、且つパネル原材Pmの送り方向に沿って第1ロール成形機Aの送り出側端部と第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部との間にパネル原材Pmの全長より短い適宜の間隔を設けている。
【0034】
そのために、第1ロール成形機Aのパネル挿入側端部より送り込んだパネル原材Pmの幅方向一端側が第1ロール成形群A1 により連結屈曲部21が成形されて送り方向に移動し、そのパネル原材Pmの先端が第2ロール成形機Bに到達し、第2ロール成形群B1 にて連結屈曲部21の成形が開始されたときには、パネル原材Pmの後部がまだ第1ロール成形群A1 により連結屈曲部21が成形途中である。
【0035】
そのために、第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部より入り込んだパネル挿入側端部は、パネル原材Pmの幅方向一端側はフリーの状態でありながら、後部は第1ロール成形機Aにて連結屈曲部21成形途中であり、その連結屈曲部21の成形途中の状態があたかもパネル原材Pmの幅方向一端側を支持するかのごとく作用し、第2ロール成形機Bによる連結屈曲部21の成形で、パネル原材Pm大きく振れることを防止し、正確なる成形作業を維持し、パネル原材Pmの表面に歪みが生じることなく、安定した状態で成形を行なうことができる。
【0036】
さらに、第2ロール成形機Bの送り方向線LB が第1ロール成形機Aの送り方向線LA に対して前記パネル原材Pmのテーパー角度θと略一致するように配置していることにより、パネル原材Pmが第1ロール成形機Aの送り出側端部より第2ロール成形機Bのパネル挿入側端部から入り込むときに、スムーズに入り込み、初期成形段階で極めて良好なる成形とすることができる。
【0037】
次に、請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記第1ロール成形機Aと第2ロール成形機Bとの間隔は、パネル原材Pmの全長の略半分程度としてなる長尺の折板建築用板のロール成形装置としたことにより、パネル原材Pmが第2ロール成形機Bに到達した状態で、その後部が略半分以上残った状態であり、その第1ロール成形群A1 による連結屈曲部21の成形による、支持状態の範囲が広くなるとともに、そのパネル原材Pmの第1ロール成形機Aから離れた前方側略半分がフリー状態であるため良好なる成形を行なうことができる。
【0038】
次に、請求項4の発明は、第1ロール成形機Aと、第2ロール成形機Bとを送り方向に沿って,パネル原材Pmの全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置すると共に、前記第1ロール成形機Aの送り方向線LA と、第2ロール成形機Bの送り方向線LB とのなす幅を送り方向に向かって次第に狭くなるようにした長尺の折板建築用板のロール成形装置において、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なる前記パネル原材Pmの幅方向一方側に前記第1ロール成形機にて幅方向一端側に高さを有する連結屈曲部21を形成し、次いで送り方に沿って,前記第1ロール成形機A側にパネル原材Pmの送り方向後部側が成形途中状態で前記第2ロール成形機Bに前記パネル原材Pmを送り込み、該パネル原材Pmの幅方向他端側にも連結屈曲部21を成形してなる長尺の折板建築用板の成形方法としたことにより、台形状のパネル原材Pmから長尺の折板建築用板Paの成形を良好且つ効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成配置を示す略示斜視図
【図2】(A)はパネル原材が成形される工程図
(B)は第1ロール成形機にパネル原材を送り込む工程図
(C)は第1ロール成形機にパネル原材を送り込みパネル原材が第2ロール成形機に向かう工程図
【図3】(A)はパネル原材が第1ロール成形機と第2ロール成形機の両方に成形状態となっている工程図
(B)は第2ロール成形機から折板建築用板が略完成した工程図
【図4】(A)はパネル原材が第2ロール成形機に入り始めた初期状態図
(B)はパネル原材が第2ロール成形機により成形されている工程図
【図5】パネル原材の第2ロール成形機による初期段階の振れを防止する状態図
【図6】(A)は第1ロール成形機の側面図
(B)は第1ロール成形機の平面図
【図7】第2ロール成形機の平面図
【図8】(A)は第1ロール成形群の初期段数の要部拡大図
(B)は第1ロール成形群の中期段数の要部拡大図
(C)は第1ロール成形群の仕上げ段数の要部拡大図
【図9】長尺の折板建築用板を使用したドーム建造物及び要部拡大斜視図
【図10】(A)は長尺の折板建築用板の斜視図
(B)は長尺の折板建築用板の平面図
【図11】(A)は長尺の折板建築用板の集合した平面図
(B)は(A)の一部拡大縦断正面図
【符号の説明】
Pa…折板建築用板
Pm…パネル原材
A…第1ロール成形機
B…第2ロール成形機
5…成形機枠
10…成形機枠
21…連結屈曲部
LB …送り方向線
LA …送り方向線
θ…テーパー角度
Claims (4)
- 平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるようにしたテーパーを有するパネル原材から,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部を形成してなる有底V形状の長尺で且つテーパー角度が極めて小さい折板建築用板を成形するにおいて、幅方向一端側のみに連結屈曲部を成形する第1ロール成形機と、幅方向他端側のみに連結屈曲部を成形する第2ロール成形機とを送り方向に沿って,パネル原材の全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置すると共に、前記第1ロール成形機の送り方向線と、第2ロール成形機の送り方向線とのなす幅は送り方向に向かって次第に狭くなることを特徴とする長尺の折板建築用板のロール成形装置。
- 平面的にみて長手方向の両端の幅が異なるようにしたテーパーを有するパネル原材から,幅方向両側に高さを有する連結屈曲部を形成してなる有底V形状の長尺で且つテーパー角度が極めて小さい折板建築用板を成形するにおいて、成形機枠5の幅方向一端側にのみに設け,複数段の上下部成形ロールからなり,前記パネル原材の幅方向一端側のみに連結屈曲部を成形する第1ロール成形群を装着した第1ロール成形機と、該第1ロール成形機の第1ロール成形群と略同等構成とし,成形機枠の幅方向一端側のみに設け,パネル原材の幅方向他端側のみに連結屈曲部を成形する第2ロール成形群を装着した第2ロール成形機とからなり、前記第1ロール成形群と第2ロール成形群とを対向させ、且つパネル原材の送り方向に沿って第1ロール成形機の送り出側端部と第2ロール成形機のパネル挿入側端部との間にパネル原材の全長より短い適宜の間隔を設け、第2ロール成形機の送り方向線が第1ロール成形機の送り方向線に対して前記パネル原材のテーパー角度θと略一致するように配置すると共に、前記第1ロール成形機の送り方向線と、前記第2ロール成形機送り方向線とのなす幅は送り方向に向かって次第に狭くしてなることを特徴とする長尺の折板建築用板のロール成形装置。
- 請求項1又は2において、前記第1ロール成形機と第2ロール成形機との間隔は、パネル原材の全長の略半分程度としてなること特徴とする長尺の折板建築用板のロール成形装置。
- 第1ロール成形機と、第2ロール成形機とを送り方向に沿って,パネル原材の全長より短くなるように適宜の間隔ずらして配置すると共に、前記第1ロール成形機の送り方向線と、第2ロール成形機の送り方向線とのなす幅を送り方向に向かって次第に狭くなるようにした長尺の折板建築用板のロール成形装置において、平面的にみて長手方向の両端の幅が異なる前記パネル原材の幅方向一方側に前記第1ロール成形機にて幅方向一端側に高さを有する連結屈曲部を形成し、次いで送り方に沿って,前記第1ロール成形機側にパネル原材の送り方向後部側が成形途中状態で前記第2ロール成形機に前記パネル原材を送り込み、該パネル原材の幅方向他端側にも連結屈曲部を成形してなることを特徴とする長尺の折板建築用板の成形方法。
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JP07365298A Expired - Fee Related JP3585729B2 (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | 長尺の折板建築用板のロール成形装置及びその成形方法 |
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1998
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JPH11270088A (ja) | 1999-10-05 |
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