JP3584703B2 - Sliding vane compressor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用空調装置などに供されるスライディングベーン式圧縮機である。
【0002】
【従来の技術】
従来、周知のようにスライディングベーン式圧縮機においては、ロータの回転に伴ってベーンがその先端をシリンダ内壁に接して回転摺動運動をするようベーン後端に高圧の潤滑油を圧力差により供給する構造が広く用いられている。以下図面を参照しながら、上述した従来のスライディングベーン式圧縮機について説明する。
【0003】
図6乃至図10は従来の差圧給油方式のスライディングベーン式圧縮機の具体構成を示すものである。同図において、1は円筒内壁を有するシリンダ、2はその外周の一部がシリンダ1内壁と微少隙間を形成するロータ、3はロータ2に設けられた複数のベーンスロット、4はベーンスロット4内に摺動自在に挿入された複数のベーン、5はロータ2と一体的に形成され回転自在に軸支される駆動軸、6及び7はそれぞれシリンダ1の両端を閉塞して内部に作動室8を形成する前部側板及び後部側板である。
【0004】
9は低圧側の作動室8に連通する吸入口、10は高圧側の作動室8に連通する吐出口、11は吐出口に配設された吐出弁、12は高圧通路13に連通する高圧室14を形成して圧縮された高圧流体中の潤滑油を分離捕捉するセパレータ15を配設した高圧ケースである。16は後部側板に配設されたベーン背圧付与装置で、高圧室14下方の油溜り部の潤滑油をベーン背圧室17に供給している。
【0005】
18は高圧室14下方の油溜り部とベーン背圧室17とを連通する給油通路、39は後部側板7に設けられベーン背圧室17と給油通路を連通遮断する油溝、19は差圧による給油量を制限する通路、20は給油通路途中に設けられた第1球座、21は第1球座20と遊離あるいは当接して給油通路18を連通遮断する第1球体、22は第1球座20に第1球体21と反対側で開口する第1プランジャ室、23は第1プランジャ室22内室に摺動自在に配設され第1球座20側へ移動した時第1球体21を第1球座20から遊離される第1プランジャ、24は第1プランジャ23下端の第1上部プランジャ室25と吐出弁直前の作動室8とを連通する第1圧力導入路、27はその一端をベーン背圧室17に連通する第1ガス供給通路、28はその一端を高圧室14の上方部分に連通する第2ガス供給通路、29は第1ガス供給通路27と第2ガス供給通路28の連通部に設けられた第2球座、30は第2球座29と遊離あるいは当接して第1ガス供給通路27と第2ガス供給通路28とを連通遮断する第2球体、31は第2球体30の動きを制限するストッパー、33は第2プランジャ室32内部に摺動自在に配設され第2球座29側へ移動した時第2球体30を第2球座29から遊離される第2プランジャ、35は第2プランジャ33下端の第2下部プランジャ室34にあり第2プランジャ33を介して第2球体30を第2球座29から遊離する向きに付勢するばね、36は第2プランジャ33の下端の第2下部プランジャ室34と作動室8の中間圧部分に連通する第2圧力導入路、37はベーン背圧室17に連通する第1ガス供給通路27途中に設けられた第3球座、38は第1ガス供給通路27内のガスの流れを一方向のみとするとともに第1ガス供給通路27内の流れを連通遮断する第3球体である。
【0006】
以上のように構成されたスライディングベーン式圧縮機について以下その動作を説明する。エンジンなどの駆動源より動力伝達を受けて駆動軸5及びロータ2が図7において時計方向に回転すると、これに伴い低圧流体が吸入口9より作動室8内に流入する。
【0007】
ロータ2の回転に伴い圧縮された高圧流体は吐出口10より吐出弁11を押し上げて高圧通路13より高圧室14内に流入し、セパレータ15によって潤滑油が分離捕捉される。一方、第1圧力導入路24からは高圧流体の圧力に打ち勝って吐出弁11を押し上げるだけの圧力を有する作動室8内の過圧縮ガスが第1上部プランジャ室25へ供給されるので、第1プランジャ23は第1球座20側へ移動して第1球体21を第1球座20から遊離させる。
【0008】
また、第2ガス供給通路28は高圧室14の上方部分に連通しているため、第2圧力導入路36から第2下部プランジャ室34に流入する作動室8の中間圧の圧力とばね35の付勢力に打ち勝って図10に示す位置に第2プランジャ33を保持する。
【0009】
すなわち、第2球体30は第2球座31に当接し第1ガス供給通路27と第2ガス供給通路28は遮断される。また、第1ガス供給通路27に設けられた第3球体38は第1ガス供給通路27のベーン背圧室17側の圧力が高いため第3球座37に当接し第1ガス供給通路27を遮断する。
【0010】
したがって、ベーン背圧室17へは高圧室14下方の油溜り部に蓄えられた潤滑油が通路19、給油通路18から供給されてベーン4の押圧に供されロータ2と前部側板6及び後部側板7との隙間を通り作動室8内へ流入するのである(図8)。
【0011】
また圧縮機が停止した場合は、作動室8内の圧力は急激に低圧流体の圧力まで降下し、作動室8内に開口する第1圧力導入路24に連通する第1プランジャ23下端の圧力は第1プランジャ23の上端の圧力より小さくなるので第1プランジャ23は下部プランジャ側へ移動して第1球体21は第1球座20に当接する。
【0012】
また、冷凍サイクル内の高圧側と圧縮機内部は第1球体21を境に仕切られるため高圧室14の上方部分の圧力は高く図9に示す位置に第2プランジャを保持する。すなわち第2球体30は第2球座29に当接し、第1ガス供給通路27と第2ガス供給通路28は遮断される。
【0013】
また、圧縮機内部すなわち作動室8内の圧力は急激に低圧側流体の圧力まで降下するため第3球体38は第3球座37から遊離する。したがって圧縮機停止後潤滑油は供給されないから、作動室8内に潤滑油が滞留することによって生ずる圧縮機起動時の液圧縮を防止することができる。
【0014】
圧縮機停止後ある時間が経過して高圧側と低圧側の圧力差が所定値になるとばね35は第2プランジャ33を第2球座29側に移動させるため図10に示す状態になり、この状態から圧縮機を始動した場合には瞬時にガス状流体が第2ガス供給通路28から第1ガス供給通路27,供給通路18を介してベーン背圧室17に供給される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスライディングベーン式圧縮機では、圧縮機停止後ある時間が経過し、高圧側と低圧側の圧力差が第2球体が第2球座より遊離する高圧側(高圧室)と低圧側(低圧室)の圧力差より若干大きい状態で、特に給油通路途中に潤滑油が充満している時に圧縮機を起動すると、第2球体が第2球座に当接しているためガス状流体を第2ガス供給通路よりベーン背圧室には供給できず、給油通路より潤滑油を供給するが、潤滑油の水頭、粘性及び慣性による流れ始めの抵抗が大きいことなどのため、結果としてベーンの伸張没入の際生ずるベーン背圧室の容積変動に対し十分な潤滑油量が供給できない。
【0016】
このため特に圧縮機始動時の回転数が低い場合にベーン背圧室の圧力低下を生じベーンがシリンダ内壁から遊離し再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象が生ずるという問題点を有していた。
【0017】
そのため、潤滑油が給油通路よりベーン背圧室に充分供給できるだけの高圧側と低圧側の圧力差を確保するために、ばねの荷重を大きくする方法がある。しかし、ばね荷重を大きくすると低負荷における定常運転時に常時ベーン背圧室にガス状流体を供給するため、潤滑油の供給が全くなされず、圧縮機の異常摩耗等を引き起こす問題点を有していた。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスライディングベーン式圧縮機は、従来の圧縮機の高圧側と低圧側の流体との圧力差が所定値以下の時、二つのガス供給通路を連通し、所定値より大きい時は常に二つのガス供給通路の通路断面積が小さいもののみ連通するガス開閉手段を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、スライディングベーン式圧縮機において、高圧側と低圧側の流体との圧力差が所定値以下の時、二つのガス供給通路を連通し、所定値より大きい時は常に前記二つのガス供給通路の通路断面積が小さいもののみ連通するガス開閉手段を設けることにより、高圧側と低圧側の流体の圧力差が小さい時に圧縮機を始動すると二つのガス供給通路からベーン背圧室へガス状流体を供給し、更に圧力差が所定値より大きい時に圧縮機を始動すると、前記二つのガス供給通路の通路断面積が小さいものよりガス状流体を供給し、シリンダ内壁から遊離し、再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、前記二つのガス供給通路の通路断面積が小さいものをベーン背圧付与装置の外装ケースに一体的に設けることにより、請求項1記載の発明による効果とともに、部品点数の低減と加工性の向上によるコストダウンが図れる。
【0021】
請求項3記載の発明は、前記二つのガス供給通路断面積が小さいものを従来のスライディングベーン式圧縮機と同一の構成である鋼球と球座からなるガス開閉手段の球座に凹部を設けることにより、請求項1記載の発明による効果とともに、請求項2記載の発明による効果もある。
【0022】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面の図1乃至図5を参照しながら説明する。同図において前記従来のスライディングベーン式圧縮機と同一の作用効果を有するものは同一の符号を記して説明を省略する。
【0023】
同図において50は第1ガス供給通路27と第2ガス供給通路28間に設けられた通路断面積が小さい第3ガス供給通路51aと、通路断面積が大きい第3ガス供給通路51bを一体的に形成した第3プランジャ、52は第3プランジャ端面が当接することにより、第1,2ガス通路を遮断するシール座面である。
【0024】
以上のように構成されたスライディングベーン式圧縮機について以下その動作を説明する。
【0025】
(実施例1)
圧縮機始動後ある時間が経過して給油するのに充分な高圧側と低圧側の圧力差が存在するような定常運転状態では、第1圧力導入路24からは高圧流体の圧力に打ち勝って吐出弁11を押し上げるだけの圧力を有する作動室8内の過圧縮ガスが第1プランジャ室25へ供給されるので、第1プランジャ23は第1球座20側へ移動して第1球体20から遊離される。
【0026】
また、第2ガス供給通路28は高圧室14の上方部分に連通しているため、第2圧力導入路36から第2下部プランジャ室34に流入する作動室8の中間圧力の圧力とばね35の付勢力に打ち勝って図1に示す位置に第2プランジャ33を保持する。すなわち第3プランジャ50下端はシール座面52に当接し、通路断面積が大きい第3ガス供給通路51bを遮断する。
【0027】
また、第1ガス供給通路27途中に設けられた第3球体38は第1ガス供給通路27のベーン背圧室17側の圧力が高いため第3球座37に当接し第1ガス供給通路27を遮断する。従って、第3ガス供給通路51aは第1,2ガス供給通路27,28を連通するが極めて通路断面積が小さいため、ベーン背圧室17へは高圧室14下方の油溜り部に蓄えられた潤滑油が通路19,給油通路18から供給されてベーン4の押圧に供される。
【0028】
圧縮機が停止すると、作動室内8の圧力は急激に低圧側流体の圧力まで低下するため、第1下部プランジャ室25内の圧力も低圧側流体の圧力まで降下し第1プランジャ23下端の圧力は第1プランジャ23上端の圧力より小さくなるので第1プランジャ23は下部プランジャ室側へ移動して第1球体21は第1球座20に当接する。
【0029】
また、冷凍サイクル内の高圧側と圧縮機内部は第1球体21を境に仕切られているため高圧室14の上方部分の圧力は高く図2に示す位置に第2プランジャ33を保持する。すなわち、第3プランジャ50下端はシール座面52に当接し、通路断面積が大きい第3ガス供給通路51bを遮断する。
【0030】
また、圧縮機内部の圧力は低圧側流体の圧力まで降下するため第3球体38は第3球座37から遊離する。したがって、作動室8内への潤滑油の流入が防止できることは従来のスライディングベーン式圧縮機のベーン背圧付与装置と同様である。停止後時間が経過し起動しても、第3プランジャ50は、シール座面52に当接し、通路断面積が大きい第3ガス供給通路51bは遮断されているが、通路断面積が小さい第3ガス供給通路51aは第1,2ガス供給通路28,27を連通しているため、瞬時にガス状流体をベーン背圧室17に供給することができる。
【0031】
圧縮機停止後ある時間が経過して高圧側と低圧側の圧力差が小さくなるとばね35は第2プランジャ33をシール座面側52に移動させるため図3に示す状態となり、この状態から圧縮機を始動した場合には瞬時にガス状流体が第2ガス供給通路28から第3ガス供給通路51a,51b,第1ガス供給通路27,給油通路18を介してベーン背圧室17に供給する。
【0032】
その直後、高圧室14内の圧力上昇に伴いその圧力がばね35の付勢力及び第2下部プランジャ室34の圧力に打ち勝って、すなわち、第3プランジャ50下端はシール座面52に当接し、通路断面積が大きい第3ガス供給通路51bを遮断することによりオイル供給へと切り替えられる。
【0033】
以上のように本実施例によれば、スライディングベーン式圧縮機として、高圧側と低圧側の流体との圧力差が所定値以下の時、二つのガス供給通路を連通し、圧力差が所定値以上の時は常に、前記二つのガス供給通路の通路断面積が小さいもののみ連通するガス開閉手段を一体的に備えることにより、圧縮機停止後高圧側と低圧側の圧力差がいかなる状態の時も、瞬時に高圧のガス状流体をベーン背圧室に供給するため、ベーンがシリンダ内壁から遊離し再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象が防止できるとともに、圧縮機の耐久性や効率を損なうことがない。
【0034】
(実施例2)
図4は、本発明の実施例2におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図である。
実施例1は、第3プランジャ50内に第3ガス供給通路51a,51bを一体的に設けたが、第3プランジャ50はFe系の材料よりなることから、通路断面積が極めて小さい第3ガス供給通路51aの加工が非常に困難であるため、一般的にAl系の材料からなるベーン背圧付与装置16の外装ケースに設けることにより、請求項1記載の発明の効果とともに、加工性の向上、また、その他部品が従来のものと共用できるためコストダウンが図れる。
【0035】
(実施例3)
図5は、(a)本発明の実施例3におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図、(b)(a)の矢印矢視図(球座の拡大図)である。
従来のベーン背圧付与装置16において第3ガス供給通路51aを第2球座29の一部に凹部となる追加加工をすることにより、請求項1記載の発明効果とともに請求項2の記載の発明の効果も有する。
【0036】
さらに、実施例においてスライディングベーン式圧縮機は吸入口9,吐出口10が各々一つしかない真円式を示したが吸入口9,吐出口10が各々複数ある型式のものでもよいし、ベーン枚数は3枚のものを示したが何枚あってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記説明から明らかなように、上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、スライディングベーン式圧縮機において、高圧側と低圧側の流体との圧力差が所定値以下の時、二つのガス供給通路を連通し、所定値より大きい時は前記ガス供給通路の通路断面積が小さいもののみ連通するガス開閉手段を一体的に設けることにより、圧縮機停止後いかなる条件下で圧縮機を起動させても、少なくとも断面積が小さいガス供給通路よりベーン背圧室にガス状流体を供給することによりシリンダ内壁から遊離し、再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象を防止することができる。
【0038】
請求項2に記載の発明は、前記二つのガス供給通路の通路断面積が小さいものをベーン背圧付与装置の外装ケースに一体的に設けることにより、圧縮機停止後いかなる条件下で圧縮機を起動させても、少なくとも断面積が小さいガス供給通路よりベーン背圧室にガス状流体を供給することにより、シリンダ内壁から遊離し再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象を防止することができるとともに、部品点数の低減と加工性の向上によるコストダウンが図れる。
【0039】
請求項3記載の発明は、前記二つのガス供給通路の通路断面積の小さいものを球座に凹部を設けることにより、圧縮機停止後いかなる条件下で圧縮機を起動させても、少なくとも断面積が小さいガス供給通路よりベーン背圧室にガス状流体を供給することにより、シリンダ内壁から遊離し再び衝突する周知の不調現象や流体を圧縮しない圧縮不良現象を防止することができるとともに、部品点数の低減と加工性の向上によるコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図(定常運転時)
【図2】本発明の実施例1におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図(停止時)
【図3】本発明の実施例1におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図(始動時)
【図4】本発明の実施例2におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図
【図5】(a)本発明の実施例3におけるベーン背圧付与装置の要部拡大図
(b)(a)の矢印矢視図(球座の拡大図)
【図6】従来のスライディングベーン式圧縮機の縦断面図
【図7】図6のX−X線による断面図
【図8】従来のベーン背圧付与装置の要部拡大図(定常運転時)
【図9】従来のベーン背圧付与装置の要部拡大図(停止時)
【図10】従来のベーン背圧付与装置の要部拡大図(始動時)
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ロータ
3 ベーンスロット
4 ベーン
5 駆動軸
6 前部側板
7 後部側板
8 作動室
9 吸入口
10 吐出口
11 吐出弁
12 高圧ケース
13 高圧通路
14 高圧室
15 スクリーン
16 ベーン背圧付与装置
17 ベーン背圧室
18 給油通路
19 通路
20 第1球座
21 第1球体
22 第1プランジャ室
23 第1プランジャ
24 第1圧力導入路
25 第1上部プランジャ室
27 第1ガス供給通路
28 第2ガス供給通路
29 第2球座
30 第2球体
31 ストッパー
32 第2プランジャ室
33 第2プランジャ
34 第2下部プランジャ室
35 ばね
36 第3圧力導入路
37 第3球座
38 第3球体
50 第3プランジャ
51a,51b 第3ガス供給通路
52 シール座面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is a sliding vane type compressor used for an air conditioner for a vehicle or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as is well known, in a sliding vane type compressor, a high pressure lubricating oil is supplied to a rear end of a vane by a pressure difference so that the vane makes a rotary sliding motion with the tip of the vane contacting the inner wall of the cylinder as the rotor rotates. Is widely used. Hereinafter, the above-mentioned conventional sliding vane type compressor will be described with reference to the drawings.
[0003]
6 to 10 show a specific configuration of a conventional sliding vane compressor of the differential pressure oil supply system. In FIG. 1,
[0004]
9 is a suction port communicating with the low-pressure
[0005]
[0006]
The operation of the sliding vane compressor configured as described above will be described below. When the
[0007]
The high-pressure fluid compressed with the rotation of the
[0008]
Further, since the second
[0009]
That is, the
[0010]
Therefore, the lubricating oil stored in the oil reservoir below the
[0011]
When the compressor is stopped, the pressure in the
[0012]
Further, since the high pressure side in the refrigeration cycle and the inside of the compressor are separated by the
[0013]
Further, the pressure inside the compressor, that is, inside the
[0014]
When a certain time elapses after the compressor is stopped and the pressure difference between the high pressure side and the low pressure side reaches a predetermined value, the
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional sliding vane type compressor, a certain time has elapsed after the compressor was stopped, and the pressure difference between the high pressure side and the low pressure side becomes lower than the high pressure side (high pressure chamber) where the second sphere is released from the second ball seat. When the compressor is started in a state slightly larger than the pressure difference on the side (low pressure chamber), particularly when lubricating oil is filled in the middle of the oil supply passage, the gaseous fluid is in contact with the second sphere because it is in contact with the second sphere seat. Cannot be supplied from the second gas supply passage to the vane back pressure chamber, and the lubricating oil is supplied from the oil supply passage. A sufficient amount of lubricating oil cannot be supplied with respect to the volume fluctuation of the vane back pressure chamber caused by the extension and retraction of the vane.
[0016]
For this reason, particularly when the number of revolutions at the time of starting the compressor is low, a pressure drop in the vane back pressure chamber occurs, and the well-known malfunctioning phenomenon in which the vane separates from the inner wall of the cylinder and collides again, and a poor compression phenomenon in which the fluid is not compressed occur. Had.
[0017]
For this reason, there is a method of increasing the load of the spring in order to secure a pressure difference between the high pressure side and the low pressure side that can supply the lubricating oil from the oil supply passage to the vane back pressure chamber sufficiently. However, when the spring load is increased, a gaseous fluid is always supplied to the vane back pressure chamber during steady operation at a low load, so that lubricating oil is not supplied at all, and there is a problem of causing abnormal wear of the compressor and the like. Was.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a sliding vane compressor according to the present invention communicates two gas supply passages when a pressure difference between a high-pressure side and a low-pressure side fluid of a conventional compressor is equal to or less than a predetermined value. When the value is larger than the value, a gas opening / closing means is provided for communicating only the two gas supply passages each having a small passage sectional area.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to
[0020]
According to a second aspect of the invention, by providing the one cross-sectional area of the two gas supply passage is smaller integrally with the outer casing of the vane back pressure applying equipment, together with the effect of the invention of
[0021]
According to a third aspect of the present invention, the two gas supply passages having a small cross-sectional area are provided with a concave portion in the ball seat of the gas opening / closing means having the same configuration as that of the conventional sliding vane type compressor. Thus, there is the effect of the invention of
[0022]
【Example】
The following examples of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 5 of the drawings. In the figure, components having the same functions and effects as those of the conventional sliding vane type compressor are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0023]
In the figure,
[0024]
The operation of the sliding vane compressor configured as described above will be described below.
[0025]
(Example 1)
In a steady operation state in which there is a sufficient pressure difference between the high pressure side and the low pressure side to refuel after a certain period of time has elapsed since the start of the compressor, the discharge from the first
[0026]
Further, since the second
[0027]
Further, the
[0028]
When the compressor stops, the pressure in the working
[0029]
Since the high pressure side in the refrigeration cycle and the inside of the compressor are separated by the
[0030]
Further, the pressure inside the compressor drops to the pressure of the low-pressure side fluid, so that the
[0031]
When the pressure difference between the high-pressure side and the low-pressure side decreases after a certain period of time after the compressor stops, the
[0032]
Immediately thereafter, as the pressure in the high-
[0033]
As described above, according to the present embodiment, as a sliding vane type compressor, when the pressure difference between the high-pressure side and the low-pressure side fluid is equal to or less than a predetermined value, two gas supply passages are communicated, and the pressure difference is equal to the predetermined value. In any of the above cases, by always integrally providing the gas opening / closing means for communicating only those having a small passage cross-sectional area of the two gas supply passages, when the pressure difference between the high-pressure side and the low-pressure side after the compressor is stopped, In addition, the instantaneous supply of high-pressure gaseous fluid to the vane back pressure chamber prevents the well-known malfunctioning phenomenon in which the vane separates from the inner wall of the cylinder and collides again, and the poor compression phenomenon in which the fluid is not compressed, and the durability of the compressor. There is no loss in performance or efficiency.
[0034]
(Example 2)
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of the vane back pressure applying device according to the second embodiment of the present invention.
In the first embodiment, the third
[0035]
(Example 3)
5A is an enlarged view of a main part of the vane back pressure applying device according to the third embodiment of the present invention, and FIG. 5B is an enlarged view of an arrow in FIG.
In the conventional vane back
[0036]
Further, in the embodiment, the sliding vane type compressor has a perfect circular type having only one
[0037]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention according to
[0038]
The invention according to
[0039]
According to a third aspect of the present invention, the two gas supply passages each having a small passage cross-sectional area are provided with a concave portion in a ball seat, so that at least the cross-sectional area can be increased under any condition after the compressor is stopped. By supplying gaseous fluid to the vane back pressure chamber from the small gas supply passage, it is possible to prevent the well-known malfunctioning phenomenon that separates from the cylinder inner wall and collides again and the poor compression phenomenon that does not compress the fluid, and also reduces the number of parts. The cost can be reduced by reducing the cost and improving the workability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged view of a main part of a vane back pressure applying device according to a first embodiment of the present invention (during steady operation).
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of the vane back pressure applying device according to the first embodiment of the present invention (when stopped).
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of the vane back pressure applying device according to the first embodiment of the present invention (at start-up).
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of a vane back pressure applying device according to a second embodiment of the present invention. FIG. 5 (a) is an enlarged view of a main part of a vane back pressure applying device according to a third embodiment of the present invention. ) Arrow view (enlarged view of the ball seat)
6 is a longitudinal sectional view of a conventional sliding vane type compressor. FIG. 7 is a sectional view taken along line XX of FIG. 6. FIG. 8 is an enlarged view of a main part of the conventional vane back pressure applying device (at the time of steady operation).
FIG. 9 is an enlarged view of a main part of the conventional vane back pressure applying device (when stopped).
FIG. 10 is an enlarged view of a main part of a conventional vane back pressure applying device (at start-up).
[Explanation of symbols]
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