JP3582266B2 - 通信中継制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信中継制御装置に関し、特に端末間の通信の中継制御を行う通信中継制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
端末の小型化によって、ネットワーク間を移動する端末をサポートする通信技術が必要とされており、近年の無線ネットワークの整備によりますます需要が高くなっている。
【0003】
移動端末をサポートすることを目的としたルーティング技術としては、SonyのVIP(F.Teraoka,Y.Yokote,and J.Murai,“A Network Architechture Providing Host Migration Transparency”, ACM SIGCOMM,1991)、コロンビア大学方式(J.Ioannidis,D.Duchamp,and G.Q.Maguire Jr,“IP BasedProtocols for Mobile Internetworking”,ACM SIGCOMM,1991)、松下方式(和田、興澤、大西、田中、“パケット転送にもとづく移動透過通信方式”、電子情報通信学会技術研究報告IN92−58,1992)などがある。これらの方式では、アドレッシングとパケットの転送方式を工夫することによって、端末がネットワーク間を移動しても送信端末の方に移動を意識させないようにしている。例えば、VIP方式は、TCP/IPをベースとしたプロトコルで、端末にIPアドレスの他に端末識別子となるVIPアドレスを割り当て、IPアドレスとVIPアドレスの対応表を作り、上位層が端末をVIPアドレスで指定することで端末の移動に対処している。
【0004】
ところが、端末が移動すると、輻輳状態が異なるネットワークの管理下に入ったり、同じネットワークでも輻輳状況が変化するため常に効率よく中継できるわけではない。例えば、VIP方式や松下方式は、移動端末の移動頻度が極端に少なかったり、多かったりするとパケットのブロードキャストが多くなる。また、コロンビア方式では、送信の度にパケットがブロードキャストされるため、端末の移動頻度よりも転送経路のネットワークの輻輳に依存して効率が悪くなる。したがって、移動先のネットワーク上の輻輳状況を考慮する必要がある。
【0005】
移動先のネットワーク上の輻輳状況を考慮したものとして、特開平7−235927号公報に開示された情報中継装置では、移動先までのネットワークの輻輳状態や端末の移動頻度を調べ、その結果をもとに複数あるパケット転送方式の中から最適となる方式を1つ選択してパケットを中継している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の情報中継装置の場合は、端末がネットワーク間を移動してパケットの転送経路が変わると、輻輳状態や端末の移動頻度を調べた後に、新たにQOSの協議をする必要がある。このため転送経路が変わる度に送信側から受信側までの経路にQOS制御パケットが流れ、トラフィックが増えるという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、通信中に端末がネットワーク間を移動した場合に、効率的にQOS制御を行う通信中継制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、端末間の通信の中継制御を行う通信中継制御装置において、端末が移動した移動経路間の状態情報を取得する移動経路間状態情報取得手段と、送信端末が要求する前記送信端末と移動後の前記端末との経路間である送受信経路間のQOSを取得するQOS取得手段と、前記移動経路間の状態情報と前記QOSとにもとづいて前記送受信経路間の転送QOSを設定する転送QOS設定手段と、を有することを特徴とする通信中継制御装置が提供される。
【0009】
ここで、端末が他のネットワークに移動すると、移動経路間状態情報取得手段は、その端末の移動経路の状態情報を取得する。QOS取得手段は、送信端末が要求するQOSを取得する。このQOSは、送信端末と移動後の受信端末との経路間である送受信経路間のQOSである。転送QOS設定手段は、取得した移動経路の状態情報とQOSとを比較して、送受信経路間のQOSを設定する。
【0010】
また、端末間の通信の中継制御を行う通信中継制御装置において、送信端末から前記送信端末の中継制御を行う中継点までの経路間の経路状態情報を取得して、前記経路状態情報の変化を管理する経路状態情報管理手段と、受信端末が要求する前記送信端末から前記受信端末までの経路間である送受信経路間のQOSを取得するQOS取得手段と、前記経路状態情報と前記QOSとにもとづいて前記送受信経路間の転送QOSを設定するための設定制御を行う転送QOS設定制御手段と、を有することを特徴とする通信中継制御装置が提供される。
【0011】
ここで、経路状態情報管理手段は、送信端末から中継制御を行う中継点までの経路間の経路状態情報を取得して、この経路状態情報の変化を管理する。QOS取得手段は、受信端末が要求する送信端末から受信端末までの経路間である送受信経路間のQOSを取得する。転送QOS設定制御手段は、経路状態情報とQOSとにもとづいて送受信経路間の転送QOSを設定する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の通信中継制御装置がネットワーク上に配置された全体図である。3つのネットワークであるNet0〜Net2に対して、Net0に送信端末1が、Net1に通信中継制御装置10が、Net2に移動後の受信端末2が接続されている。またNet0とNet1はルータ21で相互接続され、Net1とNet2はルータ22で相互接続されている。
【0013】
受信端末2がNet1から切断すると、移動先のNet2へ接続して通信が再開されるまで、通信中継制御装置10は、Net1に存在しない受信端末2への通信情報であるパケットを取り込む。そして、移動経路間状態情報取得手段11は、受信端末2のNet1からNet2への移動経路間状態情報を取得する。ここでの移動経路間状態情報は、ルータ21〜ルータ22と、ルータ22〜移動後の受信端末2との経路間情報である。
【0014】
QOS取得手段12は、送信端末1が要求する通信サービス品質であるQOS(Quality Of Service)を取得する。このQOSは、送信端末1と移動後の受信端末2との経路である送受信経路間のQOSである。また、転送QOS設定手段13は、取得した移動経路間状態情報とQOSとを比較し、送受信経路間でパケットを転送するための最終的な転送QOSを設定する。
【0015】
転送QOSが設定されると、通信中継制御装置10は蓄積していたパケットを受信端末2へ転送する。その後、送信端末1と受信端末2間で通信が再開される。
【0016】
次に、第1の実施の形態の階層型プロトコルを構成する構成部について説明する。図2は、通信中継制御装置10の階層型プロトコルを制御する構成部を示す図である。通信中継制御装置はトランスポートレイヤまでを制御しており、下位レイヤ制御部100と、ネットワークレイヤ制御部200と、トランスポートレイヤ制御部300とから構成される。
【0017】
下位レイヤ制御部100は、物理レイヤ、データリンクレイヤに相当する。ネットワークレイヤ制御部200は、インターネットワーキングを担当し、中継部201と、アドレス処理部202と、移動端末データ部203とを備えている。また、ルーティング機能を持つ通信中継制御装置の場合は、このネットワークレイヤ制御部200にルーティング処理部を持つことになる。
【0018】
トランスポートレイヤ制御部300は、パケット通信の制御を行い、通信制御部301とQOS情報格納部302を備えている。さらに、通信制御部301は、第1の実施の形態の主要部である移動経路間状態情報取得手段とQOS取得手段と転送QOS設定手段とを含む。また、取得した移動経路間状態情報とQOSとは、QOS情報格納部302に格納される。
【0019】
次に、各レイヤで行われる処理について説明する。通信制御部301は、移動経路間状態情報やQOSの取得などの通信を行う場合は、アドレス処理部202と、中継部201と、下位レイヤ制御部100とを通じて行う。下位レイヤ制御部100の物理レイヤでは、ネットワーク媒体にビット列を渡し、データリンクレイヤではデータフレームの送受信を行う。中継部201は、下位レイヤ制御部100とネットワークレイヤ制御部200を中継する。
【0020】
また、アドレスの制御は、アドレス処理部202と移動端末データ部203とで行われる。移動端末データ部203は、端末が移動しても不変のアドレスである実アドレスと移動先のネットワークで割り当てられる一時アドレスの対応表を保持する機能を持つ。アドレス処理部202は、それらの情報をもとにアドレスの変換をして、端末が移動しても実際に端末が存在するネットワークに転送できるようにする。実アドレスに対応するネットワークをホームネットワークと呼び、移動後の端末宛のパケットはすべてこのホームネットワークに送られてくる。
【0021】
次に、第1の実施の形態の動作についてフローチャートを用いて説明する。図3は、第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
〔S1〕通信中継制御装置は、取り込んだパケットを別のネットワークに転送する必要が生じた場合には、移動経路間状態情報取得手段は、転送先までの経路の通信の状態情報を経路上のルータに問い合わせて取得する。
〔S2〕QOS取得手段は、送信端末が要求するQOSを取得する。
〔S3〕転送QOS設定手段は、取得した移動経路間状態情報が、送信端末が要求するQOSを満たすかどうかを判断する。要求を満たす場合はステップS4へ、要求を満たさない場合はステップS5へ行く。
〔S4〕転送先のネットワークまで2Mbpsのスループットが保証され、送信端末は1Mbpsのスループットを要求していたとする。この場合は、要求が満たされる。したがって、転送QOS設定手段は、経路間のQOSを1Mbpsと設定する。その後、転送先とコネクションを確立する。
〔S5〕送信端末が3Mbpsのスループットを要求していた場合は、要求が満たされない。したがって、転送QOS設定手段は、代替要求の有無を送信端末に対して調べる。例えば「3Mbpsで送信不可能なら1Mbpsで送信する。」あるいは「どんなに低速でもよいから送信する。」などがある。代替要求がある場合はステップS6へ、ない場合はステップS7へ行く。
〔S6〕代替要求を満たせる場合はステップS4へ、代替要求を満たせない場合はステップS7へ行く。
〔S7〕代替要求がない、あるいは代替要求を満たすことができない場合は、送信端末の要求に答えられない旨の通知を送信端末に送る。
〔S8〕転送先とコネクションが確立された後は、通信を開始する。
〔S9〕通信を終了する。
〔S10〕通信終了後は、転送先とのコネクションを切断する。
【0022】
次に、第1の実施の形態の通信中継制御装置が設置されたネットワーク上で行われるQOS制御についてさらに詳しく説明する。図4は、受信端末2が移動した際のパケットの送信経路を示す図である。3つのネットワークNet3〜Net5が、それぞれルータ23〜ルータ25で相互に接続されている。Net3には、送信端末1と通信中継制御装置10aが存在する。Net4には、通信中継制御装置10bが存在する。Net5には、通信中継制御装置10cと移動後の受信端末2が存在する。
【0023】
Net3の送信端末1がNet4に接続していた受信端末2へパケットを送信している途中で、受信端末2がNet4からNet5へ移動したとする。送信端末1から受信端末2へのパケットは、一旦Net4に送信され、通信中継制御装置10bがこのパケットを取り込む。
【0024】
通信中継制御装置10bの移動経路間状態情報取得手段は、受信端末2の移動経路間状態情報を取得する。ここでの移動経路は、ルータ24〜ルータ25と、ルータ25〜受信端末2の経路であって、ルータ24〜ルータ25の経路間状態情報はルータ24から、ルータ25〜受信端末2の経路間状態情報はルータ25から取得する。
【0025】
通信中継制御装置10bのQOS取得手段は、送受信経路のQOSを送信端末1から取得する。ここで送受信経路とは、送信端末1から移動後の受信端末2までの経路のことである。
【0026】
通信中継制御装置10bの転送QOS設定手段は、移動経路間状態情報と、送信端末1が要求するQOSとを比較判断して、最終的に送受信経路間でパケットが転送されるための転送QOSを設定する。
【0027】
図5は、QOSテーブルを示す図である。QOSテーブル302aは、経路の開始と、経路の終点と、QOSパラメータとからなる項目で構成され、QOS情報格納部に格納される。また、QOSパラメータは、スループット、ディレイ、通信コストからなる。受信端末2が移動した移動経路間状態情報としてのQOSパラメータは、ルータ24〜ルータ25では(3,5,10)であり、ルータ25〜受信端末2では(2,10,5)である。
【0028】
例えば、送信端末1が送受信経路間に要求するQOSのパラメータが(3,4,5)であるならば、ルータ24〜ルータ25では、すべての要求を満たすが、ルータ25〜受信端末2ではスループットの要求が満たされない。したがって、転送QOS設定手段は、送信端末1に代替要求があるかどうかを聞き、代替要求がある場合はその要求を同様にして比較判断する。代替要求がない場合、あるいは代替要求があっても条件を満たすことができない場合は、送信端末1に要求に答えられない旨を通知する。
【0029】
次に、ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上で行われるパケットの送信経路について説明する。図6は、ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上でのパケットの送信経路を示す図である。3つのネットワークNet6〜Net8は、それぞれ通信中継制御装置10d、10e、10fで相互に接続されている。Net6には、送信端末1が存在する。Net8には、受信端末2が存在する。
【0030】
Net6の送信端末1が、Net7に接続していた受信端末2へパケットを送信している途中で、受信端末2がNet7からNet8へ移動したとする。送信端末1から受信端末2へのパケットは、一旦Net7に送信され、通信中継制御装置10eがこのパケットを取り込む。通信中継制御装置10eは、QOS制御を行ったのち、蓄積したパケットを受信端末2へ送信する。QOS制御については、上述したので説明は省略する。
【0031】
以上説明したように、第1の実施の形態の通信中継制御装置は、送信端末1が行っていた移動端末へのQOSの制御を通信中継制御装置10でより効率的に行う構成とした。これにより、QOSの再協議による送信側のデータ伝送断を最小にすることが可能になる。また、QOSの制御をトランスポートレイヤで行うため、ネットワークレイヤ以下は従来の構成をそのまま使用することが可能になる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、受信端末2がQOSを送信端末1に要求して通信のイニシアチブをとる構成である。
【0033】
図7は、本発明の第2の実施の形態の通信中継制御装置がネットワーク上に配置された全体図である。2つのネットワークであるNet10とNet11に対して、Net10に送信端末1が、Net11に通信中継制御装置30と受信端末2が接続されている。またNet10とNet11はルータ21で相互接続される。
【0034】
経路状態情報管理手段31は、送信端末1から送信端末1の中継制御を行う中継点までの経路の状態情報、すなわち送信端末1と通信中継制御装置30間の経路状態情報を取得する。図では、送信端末1〜ルータ21と、ルータ21〜中継点と、からなる経路に相当する。
【0035】
QOS取得手段32は、受信端末2が要求する送信端末1と受信端末2との経路間である送受信経路間のQOSを取得する。
転送QOS設定制御手段33は、経路状態情報とQOSとにもとづいて送受信経路間の転送QOSの設定制御を行う。
【0036】
次に、経路状態情報管理手段31について説明する。図8は、経路状態情報テーブルを示す図である。経路状態情報テーブル31aは、経路の始点と、経路の終点と、経路状態情報とからなる項目で構成され、経路状態情報管理手段31内で保存管理される。また、経路状態情報は、スループット、ディレイからなる。図では、通信中継制御装置30と送信端末1間の経路状態情報は(3,5)である。
【0037】
次に、QOS取得手段32について説明する。図9は、QOSテーブルを示す図である。QOSテーブル32aは、受信端末2が要求する送受信経路間のQOSの要求値を示すテーブルであり、QOS取得手段32で保存される。
【0038】
QOSテーブル32aは、受信端末識別子と、送信端末識別子と、QOSパラメータとからなる項目で構成される。ここでの端末識別子は実質的には、ホームアドレスやMACアドレスに対応する。また、QOSパラメータは、スループット、ディレイからなる。図では送受信経路間のQOSは、(3,5)と要求されている。
【0039】
次に、第2の実施の形態の動作について説明する。図10は、第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
〔S20〕QOS取得手段32は、受信端末2から要求されたQOS(以降、要求QOSメッセージと呼ぶ。)を取得する。
〔S21〕転送QOS設定制御手段33は、要求QOSメッセージを出した受信端末2が自通信中継制御装置30が管理している端末かどうかを判断する。自通信中継制御装置30が管理している端末であればステップS23へ、そうでなければステップS22へ行く。
〔S22〕転送QOS設定制御手段33は、通常QOS処理を行う。
〔S23〕転送QOS設定制御手段33は、QOS取得手段32で現在取得した要求QOSメッセージを出した受信端末2に関する情報が、すでに取得してあるQOSテーブルにあるかどうかを判断する。ある場合はステップS25へ、ない場合はステップS24へ行く。
〔S24〕経路間状態情報管理手段31は、ルータ21を通じて通信中継制御装置30から受信端末2に対応する送信端末1までの経路間状態情報を取得する。
〔S25〕転送QOS設定制御手段33は、経路間状態情報が受信端末が要求するQOSを満たすかどうかを判断する。要求を満たす場合はステップS27へ、要求を満たさない場合はステップS26へ行く。
〔S26〕転送QOS設定制御手段33は、要求を満たせないことを受信端末2に通知する。
〔S27〕通信中継制御装置30は、通信中継制御装置30から送信端末1までのネットワークに接続されている資源を予約する。
【0040】
次に、第2の実施の形態の通信中継制御装置が設置されたネットワーク上で行われるQOS制御についてさらに詳しく説明する。図11は、受信端末2が移動した際のパケットの送信経路を示す図である。3つのネットワークNet12〜Net14が、それぞれルータ23〜ルータ25で相互に接続されている。Net12には、送信端末1と通信中継制御装置30aが存在する。Net13には、通信中継制御装置30bが存在する。Net14には、通信中継制御装置30cと移動後の受信端末2が存在する。
【0041】
Net12の送信端末1がNet13に接続していた受信端末2へパケットを送信している途中で、受信端末2がNet13からNet14へ移動したとする。送信端末1から受信端末2へのパケットは、一旦Net13に送信され、通信中継制御装置30bがこのパケットを取り込む。
【0042】
通信中継制御装置30bの経路間状態情報管理手段は、送信端末1と通信中継制御装置30b間の経路状態情報を取得する。ここでの経路は、送信端末1〜ルータ23と、ルータ23〜ル−タ24との経路であって、送信端末1〜ルータ23の経路状態情報はルータ23から、ルータ23〜ルータ24の経路状態情報はルータ24から取得する。
【0043】
通信中継制御装置30bのQOS取得手段は、送受信経路のQOSを受信端末2から取得する。ここで送受信経路とは、送信端末1から移動後の受信端末2までの経路のことである。
【0044】
通信中継制御装置30bの転送QOS設定制御手段は、経路状態情報と、受信端末2が要求するQOSとを比較判断して、最終的に送受信経路間でパケットが転送されるための転送QOSを設定する。
【0045】
以上説明したように、受信端末2がNET13からNET14に移動しても送信端末1から受信端末2への経路間に通信中継制御装置30bが介するので、通信中継制御装置30bは受信端末2からのQOS要求を受信することができる。
【0046】
したがって、通信中継制御装置30bが送信端末1までのQOS設定を行うために送信端末1までのQOSネゴシエーションをする必要がなくなり、より速くQOS設定を行うことが可能になる。
【0047】
次に、ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上で行われるパケットの送信経路について説明する。図12は、ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上でのパケットの送信経路を示す図である。3つのネットワークNet15〜Net17は、それぞれ通信中継制御装置30d、30e、30fで相互に接続されている。Net15には、送信端末1が存在する。Net17には、移動後の受信端末2が存在する。
【0048】
Net15の送信端末1が、Net16に接続していた受信端末2へパケットを送信している途中で、受信端末2がNet16からNet17へ移動したとする。送信端末1から受信端末2へのパケットは、一旦Net16に送信され、通信中継制御装置30eがこのパケットを取り込む。通信中継制御装置30eは、QOS制御を行ったのち、蓄積したパケットを受信端末2へ送信する。QOS制御については、上述したので説明は省略する。
【0049】
次に、経路状態情報が変化した場合の動作について説明する。図13は、送信端末が移動して経路状態情報が変化する様子を説明する図である。3つのネットワークNet18〜Net20が、それぞれルータ23〜ルータ25で相互に接続されている。Net18には、送信端末1と通信中継制御装置30gが存在する。Net19には、移動後の送信端末1aと通信中継制御装置30hが存在する。Net20には、通信中継制御装置30iと受信端末2、2aが存在する。また、送信端末1と受信端末2、送信端末1aと受信端末2aが通信を行うものとする。
【0050】
最初Net18に接続していた送信端末1aが、Net20に接続している受信端末2aへパケットを送信している途中で、送信端末1aがNet18からNet19へ移動したとする。
【0051】
通信中継制御装置30iの経路状態情報管理手段は常に送信端末1、1aと自通信中継制御装置30i間の経路状態情報を管理している。このため、経路状態情報の変化を検知すると送信端末1aの移動後の新しい経路状態情報を受信端末2aに通知する。
【0052】
次に、経路状態情報が変化した場合の動作をフローチャートを用いて説明する。図14は、経路状態情報が変化した場合の動作手順を示すフローチャートである。ここでは図13を例にして説明する。
〔S30〕通信中継制御装置30iの経路状態情報管理手段は、登録されている送信端末1、1aと通信中継制御装置30iまでの経路状態情報を継続的に取得する。
〔S31〕通信中継制御装置30iの転送QOS設定制御手段は、すでに取得している経路状態情報と、現在取得した経路状態情報とが同じであるかどうかを比較する。同じ場合はステップS32へ、異なる場合はステップS33へ行く。
〔S32〕転送QOS設定制御手段は、すべての送信端末について調べたかどうかを判断する。すべての送信端末について調べた場合はステップS30へ戻り、そうでない場合はステップS31へ戻る。
〔S33〕通信中継制御装置30iの転送QOS設定制御手段は、送信端末1aと通信を行っていた受信端末をQOSテーブルをもとに検索して、受信端末2aであることを知る。
〔S34〕通信中継制御装置30iの転送QOS設定制御手段は、受信端末2aに経路状態情報の変化情報を通知する。
【0053】
次に、受信端末2でQOSの変更を行う際の動作について説明する。図15は、受信端末2でQOSの変更を行う際の動作手順を示すフローチャートである。
〔S40〕QOS取得手段32は、受信端末2からQOS変更メッセージを取得する。
〔S41〕転送QOS設定制御手段33は、すでに取得している受信端末2のQOSテーブルのQOSパラメータを変更する。
〔S42〕転送QOS設定制御手段33は、すでに取得している経路状態情報と変更後のQOSとを比較して要求を満たせるかどうかを判断する。要求を満たせる場合はステップS43へ、満たせない場合はステップS44へ行く。
〔S43〕通信中継制御装置30は、通信中継制御装置30から送信端末1までのネットワークに接続されている資源を予約する。
〔S44〕転送QOS設定制御手段33は、要求を満たせないことを受信端末2に通知する。
【0054】
以上説明したように本発明の第2の実施の形態では、端末が移動した場合に、送信端末1と通信中継制御装置間30の経路状態情報と受信端末2の要求するQOSとを比較して、送受信経路間のQOSを設定する構成とした。これにより、経路が変更する度に送受信端末間でQOSの協議をする必要がないので、ネットワークパフォーマンスの低下を防ぐことが可能になる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の通信中継制御装置は、端末が移動した場合に移動経路間の状態情報と送信端末の要求するQOSとを比較して、送受信経路間のQOSを設定する構成とした。これにより、経路が変更する度に送受信端末間でQOSの協議をする必要がないので、ネットワークパフォーマンスの低下を防ぐことが可能になる。
【0056】
また、本発明の通信中継制御装置は、端末が移動した場合に送信端末と通信中継制御装置間の経路状態情報と受信端末の要求するQOSとを比較して、送受信経路間のQOSを設定する構成とした。これにより、経路が変更する度に送受信端末間でQOSの協議をする必要がないので、ネットワークパフォーマンスの低下を防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の通信中継制御装置がネットワーク上に配置された全体図である。
【図2】通信中継制御装置の階層型プロトコルを制御する構成部を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】受信端末が移動した際のパケットの送信経路を示す図である。
【図5】QOSテーブルを示す図である。
【図6】ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上でのパケットの送信経路を示す図である。
【図7】第2の実施の形態の通信中継制御装置がネットワーク上に配置された全体図である。
【図8】経路状態情報テーブルを示す図である。
【図9】QOSテーブルを示す図である。
【図10】第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図11】受信端末が移動した際のパケットの送信経路を示す図である。
【図12】ルーティング機能を持つ通信中継制御装置が設置されたネットワーク上でのパケットの送信経路を示す図である。
【図13】送信端末が移動して経路状態情報が変化する様子を説明する図である。
【図14】経路状態情報が変化した場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図15】受信端末でQOSの変更を行う際の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 送信端末
2 受信端末
10 通信中継制御装置
11 移動経路間状態情報取得手段
12 QOS取得手段
13 転送QOS設定手段
21、22 ルータ

Claims (8)

  1. 端末間の通信の中継制御を行う通信中継制御装置において、
    端末が移動した移動経路間の状態情報を取得する移動経路間状態情報取得手段と、
    送信端末が要求する前記送信端末から移動後の前記端末までの経路間である送受信経路間のQOSを取得するQOS取得手段と、
    前記移動経路間の状態情報と前記QOSとにもとづいて前記送受信経路間の転送QOSを設定する転送QOS設定手段と、
    を有することを特徴とする通信中継制御装置。
  2. 前記移動経路間状態情報取得手段は、前記移動経路間の状態情報を経路上のルータに問い合わせて取得することを特徴とする請求項1記載の通信中継制御装置。
  3. 前記転送QOS設定手段は、前記移動経路間の状態情報が前記QOSを満たさない場合は、代替のQOSで前記送受信経路間の前記転送QOSを設定することを特徴とする請求項1記載の通信中継制御装置。
  4. 前記通信中継制御装置は、前記端末間で転送される通信情報のルーティングを行うことを特徴とする請求項1記載の通信中継制御装置。
  5. 端末間の通信の中継制御を行う通信中継制御装置において、
    送信端末から前記送信端末の中継制御を行う中継点までの経路間の経路状態情報を取得して、前記経路状態情報の変化を管理する経路状態情報管理手段と、
    受信端末が要求する前記送信端末から前記受信端末までの経路間である送受信経路間のQOSを取得するQOS取得手段と、
    前記経路状態情報と前記QOSとにもとづいて前記送受信経路間の転送QOSを設定するための設定制御を行う転送QOS設定制御手段と、
    を有することを特徴とする通信中継制御装置。
  6. 前記経路状態情報管理手段は、前記経路状態情報を経路上のルータに問い合わせて取得することを特徴とする請求項5記載の通信中継制御装置。
  7. 前記経路状態情報管理手段は、前記経路状態情報を継続的に取得し、すでに取得済みの前記経路状態情報と変化があれば変化情報を前記受信端末に通知することを特徴とする請求項5記載の通信中継制御装置。
  8. 前記転送QOS設定制御手段は、前記受信端末からの指示により、前記転送QOSを変更することを特徴とする請求項5記載の通信中継制御装置。
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