JP3581562B2 - Double solenoid - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通電された一対のコイルに発生する磁界によってプランジャを軸方向に往復運動させるダブルソレノイドに関し、特にプランジャを高速駆動させるダブルソレノイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からソレノイドは各種方面で利用されているが、そのような中、高速駆動するものとしては、例えば無杼織機における緯糸係止ピン装置などへの利用が挙げられる。その緯糸係止ピン装置は、緯糸を貯留ドラム上に巻き付けて貯留するためのものであり、緯糸が所定時間内に所定の長さだけ解放されて緯入れ動作が実行できるように係止ピンが設けられている。そして、その所定のタイミングで係止ピンを突出或いは引き込むためにソレノイドが利用されている。
更に緯糸係止ピン装置は、往復運動するプランジャによって係止ピンが緯糸を巻付け貯留するドラムの表面に対して進退動作を行い、緯糸がドラムから解放されるのを禁止する係止位置と、これを許容する解放位置とをとるよう構成されたものである。この係止ピンを動作させるための機構としては、いわゆるシングルソレノイドやダブルソレノイドが利用されている。
【0003】
そのうちダブルソレノイドは、シングルソレノイドに比べて大型化するものの、応答性の良さから緯糸係止ピン装置への利用が見られる。ダブルソレノイドの一例としては、特開平2−300352号公報に開示されたものを挙げることができる。図3は、当該公報に掲載された緯糸係止ピン装置のダブルソレノイドを示した断面図である。
このダブルソレノイドは、ピンシャフト111と第一コイル121及び第二コイル122とを主要部材として構成されたものであり、ボディ123とカバー124とからなる本体に一体に収納されている。ボディ123の底部及びカバー124には同軸上に透孔が穿設され、ピンシャフト111が軸方向に移動可能なようにブッシュ141,142に摺接支持されている。
【0004】
ピンシャフト111は、非磁性体からなる棒部材の中央部に円板状のストッパ112が固定され、更にそのストッパ112の両側に筒状のプランジャ113,114が固着されている。
第一コイル121と第二コイル122は、それぞれ筒状のフレーム131,132に内装され、その中央側端部にはダンパブラケット133,134が、そして両端部には固定鉄心135,136が嵌合されて上下に2個のソレノイドが構成されている。これらは、ダンパブラケット133,134の間に設けられたリング状のスペーサ137を介して位置決めされている。
また、ダンパブラケット123,124の内側には、ストッパ112が衝突した際に衝撃をやわらげるためのダンパ138,139が取り付けられている。
【0005】
そこで、第一コイル121及び第二コイル122が交互に通電され、励磁された各固定鉄心135,136へプランジャ113,114がそれぞれ吸引される。従って、ピンシャフト111は、第一コイル121が通電されれば図示する係止位置に突出し、ピンシャフト111の先端がドラムDの挿入孔(不図示)内に進入し、ドラムDの表面に巻き付けられた緯糸が係止して貯留される。一方、第二コイル122が通電されればピンシャフト111は引き込まれ、緯糸は解放されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、緯糸係止ピン装置に使用される従来のダブルソレノイドは、そのシャフト111が中実であるため、プランジャ113,114を含む可動部分が重くなってしまい、応答性が損なわれていた。
また、プランジャ113,114を高速駆動させるには、その動きが滑らかであることが要求されるが、従来のダブルソレノイドは、シャフト111を2箇所のブッシュ141,142で支持する構成としているため、ブッシュ141,142の軸がずれている場合には、上下方向に移動するシャフト111の摺動抵抗が大きくなってしまい、駆動速度を低下させる問題があった。
従って、駆動速度を上げるにはブッシュ141,142の正確な心出しが要求されるが、そのためにはブッシュ141,142が固定される部品のみならず、関連する各部品への寸法精度が非常に高いレベルで要求されることとなり、各部品の加工が困難となり、歩留まりが悪くなる問題や、ダブルソレノイド自体のコストをアップさせるという問題がを生じさせていた。
【0007】
一方、例えばシャフト111が摺動するブッシュ141,142との摺動接触面積を大きくすることで、ブッシュ141,142の摩耗量を減少させてダブルソレノイドの耐久性を向上させることができる。しかし、摺動接触面積を大きくすることは、それだけシャフト111の摺動抵抗を大きくし、応答性及び駆動速度の低下を招くことになる。
【0008】
そこで、本発明は、かかる問題点を解消すべく、簡易な製造で高速駆動を可能にしたダブルソレノイド、また耐久性向上とともに高速駆動を可能にしたダブルソレノイドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のダブルソレノイドは、本体内同軸上に配置され、円筒形状のコイルボビンに巻回されたコイルからなる一対の第一コイル部材及び第二コイル部材と、前記第一コイル部材及び第二コイル部材の円筒内部に固定された第一固定鉄心及び第二固定鉄心と、前記第一固定鉄心と第二固定鉄心との間を軸方向に移動可能であって、その第一コイル部材及び第二コイル部材の内側端面に装着された緩衝材に対して当接するストッパが突設されたプランジャとを有するものであって、前記プランジャの軸方向に穿設された貫通孔を通って当該プランジャに固定された中空円筒形状のシャフトと、前記第一コイル部材及び第二コイル部材の軸心上に位置するように前記本体に対して固設された支持ロッドとを備え、前記シャフトが、前記支持ロッドにはめ込まれ、前記プランジャの駆動に合わせて前記支持ロッドを摺動することを特徴とする。
【0010】
よって、一対の第一コイル部材及び第二コイル部材が交互に通電されると、プランジャが第一固定鉄心及び第二固定鉄心に交互に吸引され、そのプランジャと一体に形成されたシャフトが支持ロッドを摺動する。
従って、シャフトは支持ロッド1本で支持されて摺動するため、従来のように支持部の軸ズレによって摺動抵抗を大きくしてしまうことがなく、加えて、シャフトが中空になって軽量化されて高速駆動が可能となった。
また、シャフトを支持ロッド1本で支持するため、従来のように極めて厳格な心出し精度が要求されることがなくなり、各部品に要求される寸法精度及び、組み付け精度が低いレベルでよく、ダブルソレノイドの製造が簡易なものとなった。
【0011】
また、本発明のダブルソレノイドは、前記支持ロッドが、前記シャフトとの摺動部をポリフェニレンスルフィドにグラファイトを混入させたものとしたことを特徴とする。
よって、ブッシュとシャフトの摺動接触面積が大きくなったため耐久性が向上するとともに、その摺動抵抗が極めて低いため、シャフトの動きが滑らかで高速駆動が可能となった。
また、ネジで支持ロッドを固定している為、ブッシュの摩耗が発生した場合、交換が容易であり、支持ロッドのみの組み換えですむ為、コストが低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明にかかるダブルソレノイドの一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1及び図2は、ダブルソレノイドの一実施の形態を示した断面図であり、特に図1は引き込み時、図2は突出時の状態を示した図である。なお、本実施の形態のダブルソレノイドは、前記従来例でも示したように無杼織機における緯糸係止ピン装置に使用するものとして以下に説明する。
ダブルソレノイド1は、巻線の方向が逆向きである第一コイル11と第二コイル21とを主要部として、それぞれボディ2内に第一コイル部材10及び第二コイル部材20が構成されている。
【0013】
第一コイル部材10は、円筒形状のコイルボビン12に巻回された第一コイル11が、その外周を取り巻くフレーム13、とコイルボビン12を上下から挟み込むプレート14,15とを組み付けて形成されたヨークによって画設されて構成されている。
一方、第二コイル部材20は、第一コイル部材10と対称的に構成され、円筒形状のコイルボビン22に巻回された第一コイル21が、その外周を取り巻くフレーム23と、コイルボビン22を上下から挟み込むプレート24,25とを組み付けて形成されたヨークによって画設されている。
【0014】
そして、このような第一コイル部材10及び第二コイル部材20は、その中間に非磁性材からなる管形状のスペーサ3を介在させて有底円筒形状のボディ2内に装填され、そのボディ2の開口部が、ネジ止めされたカバー4によって閉じられている。このボディ2とカバー4とで本体が形成されている。
この場合、第一コイル部材10及び第二コイル部材20は、ボディ2に対して固定されることなく各々が独立して設けられているが、一端面のプレート14がボディ2底面との間に緩衝材としてのクッションゴム16を、他端面のプレート24がカバー4との間に同様に緩衝材としてのクッションゴム26を挟み込んで位置決めされている。
従って、本実施の形態のダブルソレノイド1は、第一コイル部材10及び第二コイル部材20がボディ2内を軸方向(図面上下方向)に移動可能なよう自由度をもって構成されている。
【0015】
ダブルソレノイド1は、第一コイル部材10及び第二コイル部材20の上下方向からそれぞれのコイルボビン12,22内に、円筒形状の固定鉄心17,27が嵌合されている。そして、第二コイル部材20に設けられた固定鉄心27には、カバー4に対してネジ31によって固定された軸受32が挿入されている。その軸受32には、固定鉄心17,27の両方にまたがって軸受ロッド33が設けられている。そして、その軸受ロッド33には、パイプ形状のブッシュ34が被覆されている。ブッシュ34は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)にグラファイトを混入させて成形したものである。なお、この軸受ロッド33、軸受32及びブッシュ34が、請求項1に記載の「支持ロッド」に該当する。
軸受ロッド33及びブッシュ34からなる案内部材は、第一コイル部材10及び第二コイル部材20の軸上に配設され、シャフト35がブッシュ34にはめ込まれ摺接されている。
【0016】
シャフト35は、非磁性材で形成された薄肉なパイプであって、その下端には、このダブルソレノイド1が緯糸係止ピン装置として機能するよう係止ピン36が取り付けられている。
また、シャフト35の略中央には円筒形状のプランジャ37が固定され、そのシャフト35と一体のものとなっている。更に、そのプランジャ37の略中央には直交方向に張り出したストッパ37aが形成され、そのストッパ37aに対して第一コイル部材10及び第二コイル部材20のプレート15,25に緩衝材としてのクッションゴム19,29が固着されている。
【0017】
このようなダブルソレノイド1は、第一コイル部材10を構成するフレーム13及びプレート14,15、第二コイル部材20を構成するフレーム23及びプレート24,25、そして固定鉄心17,27及びプランジャ37は磁性体材料で形成されている。そして、励磁された第一コイル11によってフレーム13、プレート14,15、固定鉄心17及びプランジャ37を通る磁気回路が形成される第一ソレノイドと、励磁された第二コイル21によってフレーム23、プレート24,25、固定鉄心27及びプランジャ37を通る磁気回路が形成される第二ソレノイドとによってダブルソレノイドが構成されている。
また、固定鉄心17,27は、プランジャ37との磁束の通りを良くするために図示するような断面円錐状の円形突起が形成されている。
【0018】
ボディ2の底面には中心に貫通孔2aが穿設され、そこから係止ピン36が突設されている。本実施の形態のダブルソレノイド1は、無杼織機緯糸係止ピン装置に使用することを想定したものであるが、例えばその貫通孔2aから風綿などがボディ2内に侵入しないように、係止ピン36の回りに異物侵入阻止部材としてリング形状のフェルト41が嵌装されている。
また、ダブルソレノイド1には、第一コイル11へ通電するためのリード線43と、第二コイル21へ通電するためのリード線44とが、カバー4に嵌合されたリード線ブッシュ42を通してボディ2内に拡設された配線室2bに導かれ、それぞれ不図示のコイル端子に接続されている。
【0019】
次に、このような構成からなるダブルソレノイド1の作用について説明する。ダブルソレノイド1は、図1に示す状態で緯糸がドラムから解放されている。この場合、リード線44を介して第二コイル21が通電され、発生する磁界によってフレーム23、プレート24,25、固定鉄心27及びプランジャ37を通る磁気回路が形成され、励磁された固定鉄心27にプランジャ37が吸引される。
よって、プランジャ37と一体のシャフト35が、その中にはめ込まれたブッシュ34を摺動して上昇することによって、係止ピン36が透孔2a内に引き込まれて図示する状態となる。
【0020】
そして、第二コイル21への通電が絶たれる一方、リード線32を介して第一コイルが通電されれば、第二コイル部材20側は非励磁状態となり、逆に第一コイル部材10側が励磁状態となる。そのため、固定鉄心27に吸引され上昇していたプランジャ37が解放され、第一コイル部材10側に発生する磁界によってフレーム13、プレート14,15、固定鉄心17及びプランジャ37を通る磁気回路が形成されて励磁された固定鉄心17にプランジャ37が吸引される。
よって、図2に示すようにプランジャ37と一体のシャフト35がブッシュ34を摺動して下降し、その先端の係止ピン36が透孔2aから突出される。このとき、突出された係止ピン36によって緯糸がドラム上に巻き付けられ貯留されることとなる。
【0021】
次いで、第一コイル11への通電が絶たれて第二コイル21が通電されれば、プランジャ37は再び図1に示す位置へ上昇する。このように第一コイル11と第二コイル21とで通電・非通電が交互に繰り返えされ、それによって係止ピン36の突出及び引き込み動作が行われる。
ところで、本実施の形態のダブルソレノイド1は、プランジャ37が励磁された固定鉄心17,27に吸引されて上下動する際、ブッシュ34にはめ込まれたシャフト35が、そのブッシュ34を摺動することによって、プランジャ37、ひいては係止ピン36の直線運動が案内される。ブッシュ34は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)にグラファイトを混入させたものであって、シャフト35との摺動抵抗は極めて低く、シャフト35の移動は滑らかである。
【0022】
また、係止ピン36の突出及び引き込み動作を行う際、上下の固定鉄心17,27に吸引されるプランジャ37が勢い良く動作し、そのプランジャ37に突設されたストッパ37aが移動方向のクッションゴム19,29に衝突して停止する。
そのときの衝撃吸収作用を第一コイル10側で示すならば、プランジャ37による衝撃、即ちプランジャ37の運動エネルギは、直接衝突するクッションゴム19の変形によって一部吸収されるとともに第一コイル部材10へ伝達され、軸方向に移動自在な第一コイル部材10の運動エネルギに変換される。そして、その第一コイル部材10の運動エネルギがボディ2底面との間のクッションゴム16の変形によって吸収される。更には、第一コイル部材10は複数の部材から構成されているため、伝達された運動エネルギは各部材に分散され、そこでも一部吸収されることとなる。
このような衝撃吸収作用は第二コイル20の場合でも同様である。
【0023】
従って、本実施の形態のダブルソレノイド1は、上下動するシャフト35を1本のブッシュ34で支持するようにしたため、従来の2箇所でシャフトを支持していたものに比べ格段に製造が容易になった。
即ち、本実施の形態のダブルソレノイド1では、シャフト35が他の部品に干渉することなく滑らかに摺動するようにブッシュ34を成形及び位置決めすればよく、従来のように2箇所の支持部の軸ズレを考慮する必要がなくなった。そのため、2個のブッシュの心出しをするために各部品の寸法精度などが要求された従来のものに比べ、部品寸法精度の許容範囲が広がり、組み付けも容易になったことから格段に製造が容易になった。また、これによってダブルソレノイド1のコストダウンにもなった。
また、本実施の形態のダブルソレノイド1は、シャフト35を中空形状にして軽量化することによって応答性が高まり、高速駆動が可能となった。
【0024】
なお、ブッシュ34とシャフト35との摺動接触面積が大きくなるが、そのブッシュ34をPPSにグラファイトを混入して成形した摺動抵抗の極めて低いものを採用しているため、プランジャ37の高速駆動を低下させることはないし、また、このようにブッシュ34とシャフト35との摺動接触面積が広くなったのに伴ってブッシュ35の単位面積当たりの摩耗量が減少し、ダブルソレノイド1の耐久性が上がった。
【0025】
また、第一コイル部材10及び第二コイル部材20がボディ2内を軸方向に移動が可能なよう自由度をもって構成したので、プランジャ37の運動エネルギが第一コイル部材10及び第二コイル部材20の運動エネルギへと変換され、衝撃によるプランジャ37のジャンピングが極めて高いレベルで抑制された。
その要因を更に分析すれば、プランジャ37の運動エネルギを第一コイル部材10及び第二コイル部材20の運動エネルギへ変換したことで、プランジャと第一コイル部材10及び第二コイル部材20とが受ける反発力の位相がずれ、不具合を生じさせるほどの跳ね返りが発生しなくなったこと、また、衝撃吸収能力が高まり、その反発力が極めて小さく抑えられるたことによる。
【0026】
更に、本実施の形態のダブルソレノイド1は、複数の部材からなる第一コイル部材10及び第二コイル部材20の上下端にクッションゴム16,26を介在させてボディ2及びカバー4の箱体内に装填したので、そのクッションゴム16,26の弾性によって各部材寸法のバラツキが補正された。よって、部品寸法について極めて高い精度を追求する必要がなくなり、その点でコストの削減に寄与している。
また、ジャンピング防止専用の部材としてはクッションゴム16,26を設けたにすぎないので、ジャンピング防止に高い効果を奏するも、その構造をコンパクトにすることができた。よって、ダブルソレノイド型の高速性の効果と相まって、高速駆動が可能となった。
【0027】
なお、本発明は前記実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施の形態では、緯糸係止ピン装置に使用するダブルソレノイドを示したが、これ以外の用途によるものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、本体内同軸上に配置され、円筒形状のコイルボビンに巻回されたコイルからなる一対の第一コイル部材及び第二コイル部材と、第一コイル部材及び第二コイル部材の円筒内部に固定された第一固定鉄心及び第二固定鉄心と、第一固定鉄心と第二固定鉄心との間を軸方向に移動可能であって、その第一コイル部材及び第二コイル部材の内側端面に装着された緩衝材に対して当接するストッパが突設されたプランジャとを有するものであって、プランジャの軸方向に穿設された貫通孔を通って当該プランジャに固定された中空円筒形状のシャフトと、第一コイル部材及び第二コイル部材の軸心上に位置するように本体に対して固設された支持ロッドとを備え、シャフトが、支持ロッドにはめ込まれ、プランジャの駆動に合わせて支持ロッドを摺動する構成としたので、簡易な製造で高速駆動を可能にしたダブルソレノイド提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるダブルソレノイドの一実施の形態を示した、係止ピン引き込み時の断面図である。
【図2】本発明にかかるダブルソレノイドの一実施の形態を示した、係止ピン突出時の断面図である。
【図3】ダブルソレノイドの従来例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 ダブルソレノイド
2 ボディ
4 カバー
10 第一コイル部
17 固定鉄心
20 第二コイル部
27 固定鉄心
33 軸受ロッド
34 ブッシュ
35 シャフト
36 係止ピン
37 プランジャ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a double solenoid for reciprocating a plunger in an axial direction by a magnetic field generated in a pair of energized coils, and more particularly to a double solenoid for driving a plunger at high speed.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, solenoids have been used in various fields, and among them, a device driven at high speed includes, for example, a weft locking pin device in a shuttleless loom. The weft locking pin device is for winding and storing the weft on a storage drum, and the locking pin is released so that the weft is released by a predetermined length within a predetermined time and the weft insertion operation can be performed. Is provided. A solenoid is used to project or retract the locking pin at the predetermined timing.
Further, the weft locking pin device has a locking position in which a locking pin performs an advancing / retreating operation with respect to a surface of a drum that winds and stores a weft by a reciprocating plunger, and prohibits the weft from being released from the drum. It is configured to assume a release position allowing this. As a mechanism for operating the locking pin, a so-called single solenoid or double solenoid is used.
[0003]
Among them, the double solenoid is larger in size than the single solenoid, but has been used for a weft locking pin device because of its good responsiveness. As an example of the double solenoid, one disclosed in JP-A-2-300352 can be mentioned. FIG. 3 is a cross-sectional view showing a double solenoid of the weft locking pin device disclosed in this publication.
The double solenoid has a
[0004]
In the
The
In addition,
[0005]
Then, the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional double solenoid used for the weft locking pin device has a
Further, in order to drive the
Accordingly, accurate centering of the
[0007]
On the other hand, for example, by increasing the sliding contact area with the
[0008]
In view of the above, an object of the present invention is to provide a double solenoid that enables high-speed driving with simple manufacturing and a double solenoid that enables high-speed driving with improved durability.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The double solenoid of the present invention is arranged coaxially in the main body, a pair of first coil member and second coil member composed of a coil wound around a cylindrical coil bobbin, and the first coil member and the second coil member A first fixed core and a second fixed core fixed inside the cylinder, and a first coil member and a second coil which are movable in the axial direction between the first fixed core and the second fixed core. A plunger provided with a stopper abutting against a cushioning material mounted on the inner end surface of the member, the plunger being fixed to the plunger through a through hole formed in an axial direction of the plunger. A hollow cylindrical shaft, and a support rod fixed to the main body so as to be located on the axis of the first coil member and the second coil member, wherein the shaft is Inlaid, characterized by sliding the support rod in accordance with the driving of the plunger.
[0010]
Therefore, when the pair of first coil members and the second coil members are energized alternately, the plunger is alternately attracted to the first fixed iron core and the second fixed iron core, and the shaft formed integrally with the plunger is supported by the support rod. Slide.
Therefore, since the shaft is supported and slid by one support rod, the sliding resistance does not increase due to the misalignment of the support portion as in the prior art. In addition, the shaft becomes hollow and the weight is reduced. This has made high-speed driving possible.
In addition, since the shaft is supported by one support rod, extremely strict centering accuracy is not required as in the related art, and the dimensional accuracy and assembling accuracy required for each part may be at a low level. Manufacturing of solenoids has become simple.
[0011]
Further, in the double solenoid according to the present invention, the sliding portion of the support rod, which slides with the shaft, is obtained by mixing graphite into polyphenylene sulfide.
Therefore, the sliding contact area between the bush and the shaft is increased, so that the durability is improved, and the sliding resistance is extremely low, so that the movement of the shaft is smooth and high-speed driving is possible.
In addition, since the support rod is fixed with screws, when the bush is worn, replacement is easy, and only the support rod needs to be replaced, so that the cost can be reduced.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the double solenoid according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. 1 and 2 are cross-sectional views showing an embodiment of the double solenoid. FIG. 1 is a view showing a state where the double solenoid is retracted, and FIG. 2 is a view showing a state where the double solenoid is projected. The double solenoid according to the present embodiment will be described below as being used for a weft locking pin device in a shuttleless loom as described in the conventional example.
The
[0013]
The
On the other hand, the
[0014]
The
In this case, the
Therefore, the
[0015]
The
The guide member including the bearing
[0016]
The
A
[0017]
Such a
Further, the fixed
[0018]
A through
The
[0019]
Next, the operation of the
Therefore, the
[0020]
When the power supply to the
Therefore, as shown in FIG. 2, the
[0021]
Next, when the energization of the
By the way, in the
[0022]
Further, when the locking
If the shock absorbing action at that time is shown on the
Such a shock absorbing effect is the same in the case of the
[0023]
Therefore, in the
That is, in the
In addition, the
[0024]
Although the sliding contact area between the
[0025]
In addition, since the
If the factors are further analyzed, the kinetic energy of the
[0026]
Further, the
Further, since
[0027]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various changes can be made without departing from the gist of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the double solenoid used for the weft locking pin device has been described, but the double solenoid may be used for other purposes.
[0028]
【The invention's effect】
The present invention is arranged coaxially in the main body, and a pair of first coil member and second coil member composed of a coil wound around a cylindrical coil bobbin, and inside the cylinder of the first coil member and the second coil member. The first fixed core and the second fixed core that are fixed are movable in the axial direction between the first fixed core and the second fixed core, and the inner end faces of the first coil member and the second coil member are provided. A hollow cylindrical shaft fixed to the plunger through a through hole formed in the axial direction of the plunger, the plunger having a stopper protruding from the mounted cushioning material. And a support rod fixed to the main body so as to be located on the axis of the first coil member and the second coil member, wherein the shaft is fitted into the support rod and supported in accordance with driving of the plunger. B Since a structure that slides de, it is possible to provide double solenoid and enables high-speed driving by a simple production.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment of a double solenoid according to the present invention when a locking pin is retracted.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing one embodiment of a double solenoid according to the present invention when a locking pin is projected.
FIG. 3 is a sectional view showing a conventional example of a double solenoid.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記第一コイル部材及び第二コイル部材の円筒内部に固定された第一固定鉄心及び第二固定鉄心と、
前記第一固定鉄心と第二固定鉄心との間を軸方向に移動可能であって、その第一コイル部材及び第二コイル部材の内側端面に装着された緩衝材に対して当接するストッパが突設されたプランジャとを有するダブルソレノイドにおいて、
前記プランジャの軸方向に穿設された貫通孔を通って当該プランジャに固定された中空円筒形状のシャフトと、
前記第一コイル部材及び第二コイル部材の軸心上に位置するように前記本体に対して固設された支持ロッドとを備え、
前記シャフトが、前記支持ロッドにはめ込まれ、前記プランジャの駆動に合わせて前記支持ロッドを摺動することを特徴とするダブルソレノイド。A pair of a first coil member and a second coil member, which are arranged coaxially in the main body and include a coil wound around a cylindrical coil bobbin,
A first fixed core and a second fixed core fixed inside the cylinder of the first coil member and the second coil member,
A stopper that is movable in the axial direction between the first fixed core and the second fixed core and that abuts against a cushioning material mounted on the inner end surfaces of the first coil member and the second coil member protrudes. A double solenoid having an installed plunger and
A hollow cylindrical shaft fixed to the plunger through a through hole formed in the axial direction of the plunger,
A support rod fixed to the main body so as to be located on the axis of the first coil member and the second coil member,
The double solenoid, wherein the shaft is fitted into the support rod, and slides on the support rod in accordance with driving of the plunger.
前記支持ロッドは、前記シャフトとの摺動部がポリフェニレンスルフィドにグラファイトを混入させたものであることを特徴とするダブルソレノイド。The double solenoid according to claim 1,
A double solenoid in which the support rod has a sliding portion with the shaft formed by mixing graphite into polyphenylene sulfide.
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JP14254498A JP3581562B2 (en) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | Double solenoid |
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