JP3580888B2 - Stick-shaped cosmetic dispensing container - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、中皿の径を拡張させた棒状化粧品繰出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の容器に、実開平3‐123423号公報のものがある。この棒状化粧品繰出し容器は、案内縦長孔を有する案内筒の外側に、内周面に螺旋溝を形成した回転筒を回転自在に嵌合させるとともに、その案内筒の内側に、棒状化粧品を起立させる昇降筒(いわゆる中皿)を摺動自在に嵌合させ、該昇降筒の外面の適所から突子を突設し、かつ、該突子を前記案内縦長孔に摺動自在に貫通させて前記螺旋溝に摺動自在に挿入させ、もって、回転筒の左右の回転で昇降筒を昇降させる螺旋昇降手段を構成している。
なお、この場合、案内筒の基端部に、上縁から複数の圧接片を突設した板ばね製のリングを嵌着し、それらの圧接片を回転筒へ摺動自在に圧接させて、回転筒に一定の制動を与え、回転筒の不安定な自由動を制限している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのような構造では、昇降筒は、回転筒と案内筒とで二重に包まれるため、その径がかなり小さくなり、また、これに伴い、起立させる棒状化粧品も小径となって、その量が容器の大きさの割に少なくなる欠点があった。
そこで、請求項1乃至請求項4の発明は、かかる欠点を除去しようとするものであり、これに加えて、請求項2の発明は、回転筒を薄肉で、強靱で、美麗で、かつ、経済的なものにしようとするものであり、請求項3の発明は、回転筒を薄肉で、より強靱で、美麗なものにしようとするものであり、更に、請求項4の発明は、美麗な外装を付し、かつ、美麗なキャップを装備させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1の発明は、短小の基筒1から案内縦長孔3を有する適数の案内起立片2を突設し、該基筒1乃至案内起立片2の外側に、内周面に螺旋溝5を形成した回転筒4の下部を回転自在に嵌合させ、該回転筒4の内側に、棒状化粧品を起立させる昇降筒6を摺動自在に嵌合させるとともに、該昇降筒には外面に前記案内起立片2と対応させて縦溝7を形成して、該縦溝とその案内起立片2とを摺動自在に嵌合させ、かつ、その縦溝7内の下部から突子8を突設して、該突子を前記案内縦長孔3に摺動自在に貫通させて前記螺旋溝5へ摺動自在に挿入させたことを特徴とする。
【0005】
請求項2発明は、短小の基筒1から案内縦長孔3を有する適数の案内起立片2を突設し、該基筒1乃至案内起立片2の外側に、内周面に螺旋溝5を形成した回転筒4の下部を回転自在に嵌合させ、該回転筒4の内側に、棒状化粧品を起立させる昇降筒6を摺動自在に嵌合させるとともに、該昇降筒には外面に前記案内起立片2と対応させて縦溝7を形成して、該縦溝とその案内起立片2とを摺動自在に嵌合させ、かつ、その縦溝7内の下部から突子8を突設して、該突子を前記案内縦長孔3に摺動自在に貫通させて前記螺旋溝5へ摺動自在に挿入させ、而して、前記回転筒4は、合成樹脂製胴筒9の上端部に金属製口筒10を、また、その合成樹脂製胴筒9の下端部に金属製補強筒11をそれぞれ嵌合一体化させて形成したことを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、短小の基筒1から案内縦長孔3を有する適数の案内起立片2を突設し、該基筒1乃至案内起立片2の外側に、内周面に螺旋溝5を形成した回転筒4の下部を回転自在に嵌合させ、該回転筒4の内側に、棒状化粧品を起立させる昇降筒6を摺動自在に嵌合させるとともに、該昇降筒には外面に前記案内起立片2と対応させて縦溝7を形成して、該縦溝とその案内起立片2とを摺動自在に嵌合させ、かつ、その縦溝7内の下部から突子8を突設して、該突子を前記案内縦長孔3に摺動自在に貫通させて前記螺旋溝5へ摺動自在に挿入させ、而して、前記回転筒4は、合成樹脂製胴筒9の外周全般に一の金属製化粧筒12を嵌合一体化させて形成したことを特徴とする棒状化粧品繰出し容器。
【0007】
また、請求項4の発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載した棒状化粧品繰出し容器にあって、前記回転筒4の外周下部に外装筒13を回転自在に嵌合乃至遊嵌させて、該外装筒の下端を前記基筒に連結させ、かつ、該外装筒の上端にキャップ14を着脱自在に嵌合させたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
如上の構成であるから、いずれの発明にあっても、基筒1に対し回転筒4を右又は左に回転させれば、昇降筒6の突子8が案内起立片2の案内縦長孔3に案内されつつ回転筒4の螺旋溝5内を昇降摺動し、その昇降筒6の上端から起立させた棒状化粧品Aが回転筒4から突出し又は回転筒4内に没入する。また、その昇降筒6は、回転筒4の内面に接するまで大径化し、棒状化粧品Aも大径化可能となる。
【0009】
而して、請求項2の発明にあっては、回転筒4において、上下の金属製口筒10と金属製補強筒11は、合成樹脂製胴筒9の上端部と下端部を補強して強靱なものにし、結果として、回転筒4の薄肉化を可能にするとともに、各部の所要強度の確保を合理的に可能にし、また、その金属製口筒10は、回転筒4の外周下部に外装筒13を被せたときに、外観を表出部分のみで合理的かつ経済的に美化する。
【0010】
請求項3の発明にあっては、回転筒4において、金属製化粧筒12は、合成樹脂製胴筒9を全体的に補強して、より強靱なものにし、回転筒4の薄肉化を可能にするとともに、回転筒4の外観を全体的に美化する。
【0011】
請求項4の発明にあっては、外装筒13とキャップ14は、容器全体における美麗な外観を可能にする。
【0012】
【実施例】
図1乃至図6は、請求項1、請求項2及び請求項4の発明に係る棒状化粧品繰出し容器の実施例を示している。
図において、1は、上端から案内縦長孔3を有する左右一対の案内起立片2を突設した短小の基筒、4は、該基筒1乃至案内起立片2の外側に下部を回転自在に嵌合させ、該下部の内周面に左右一対の螺旋溝5を形成した回転筒である。
6は、上記回転筒4の内側に摺動自在に嵌合させるとともに、外面に前記案内起立片2と対応させて縦溝7を形成して、該縦溝とその案内起立片2とを摺動自在に嵌合させ、かつ、その縦溝7内の下部から突子8を突設して、該突子を前記案内縦長孔3に摺動自在に貫通させて前記案内縦長孔3へ摺動自在に挿入させた昇降筒であり、棒状化粧品Aを起立させるいわゆる中皿である。
13は、前記回転筒4の外周下部にわずかな隙間を介して回転自在に遊嵌させて、内側へ折り返した下端を前記基筒1の下端へ連結させた外装筒、14は、該外装筒の上端に着脱自在に嵌合させたキャップである。
なお、特に金属製と記載するもの以外は、主として合成樹脂により成形した部材を用いるものとする。
【0013】
基筒1は、上記案内起立片2を突設した所定外周径の基筒上端部15より下の部分すなわち基筒下部16をやや小径に形成し、その基筒上端部15の外周に係合横溝17を形成し、該係合横溝の直下から折り下げ状態で複数の弾性片18を垂設し、基筒下部16の外周に多数の縦突条19を、また、内周に係止横突条20を周設している。
回転筒4は、合成樹脂製胴筒9の上端部に金属製口筒10を、また、その合成樹脂製胴筒9の下端部に金属製補強筒11をそれぞれ嵌合一体化させており、その合成樹脂製胴筒9の下端に一対の係合突片21を垂設して、該係合突片を前記基筒上端部15の係合横溝17に回転自在に係合させ、上記金属製補強筒11の下端を係合突片21より更に下方へ伸出させて、該伸出部を上記基筒1の複数の弾性片18の外側へその弾性に抗して摩擦摺動自在に圧接嵌合させている。合成樹脂製胴筒9の上端部と下端部の外周は、やや小径に形成して金属製口筒10と金属製補強筒11を嵌合させ、その金属製口筒10の上部すなわち嵌合部分より上の部分は、内側へ向けてやや肉厚に形成し、内径を合成樹脂製胴筒9の内径とほぼ同等にしている。
昇降筒6は、基筒1の案内起立片2よりも少し長くし、下降限でも上端部がその案内起立片2の上に位置するようにして、該上端部の全外周を回転筒4の内周に接するようにし、該上端部から棒状化粧品Aを起立させるようにしている。
かかる構成であるから、基筒1に対し回転筒4を右又は左に回転させると、昇降筒6の突子8が案内起立片2の案内縦長孔3に案内されつつ回転筒4の螺旋溝5により上方又は下方へ移動されて、昇降筒6が回転筒4内を昇降動され、その昇降筒6の上端から起立する棒状化粧品Aが出没する。
【0014】
図7乃至図11は、請求項1、請求項3及び請求項4の発明に係る棒状化粧品繰出し容器の実施例を示している。
この場合は、前例のものにおいて、回転筒4の金属製口筒10と金属製補強筒11とを一連のもの、つまり、一の金属製化粧筒12として合成樹脂製胴筒9の外周に嵌合一体化させている。したがって、合成樹脂製胴筒9の外周は、全体を通じてやや小径に形成している。
その他については、前例と同じにつき、前例をもって説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項4の発明によれば、回転筒4の内側に棒状化粧品を起立させる昇降筒6を摺動自在に嵌合させるとともに、該昇降筒の外面に形成した縦溝7に基筒1から突設した案内起立片2を摺動自在に嵌合させ、かつ、その縦溝7内の下部から突設した突子8をその案内起立片2の案内縦長孔3に摺動自在に貫通させて回転筒4内周面の螺旋溝5へ摺動自在に挿入させているので、昇降筒6を回転筒4の内面に接するまで大径化させることができ、したがって、昇降筒6から起立させる棒状化粧品Aも大径化させることができて、その量を多量化させることができ、一方、従来品と棒状化粧品Aの径を同じとするならば、容器全体の径を細くすることができる。
【0016】
これに加えて、請求項2の発明によれば、合成樹脂製胴筒9の上端部に金属製口筒10を、また、その合成樹脂製胴筒9の下端部に金属製補強筒11をそれぞれ嵌合一体化させて回転筒4を形成しているので、回転筒を薄肉で、強靱で、美麗で、かつ、経済的なものにすることができる。
【0017】
また、請求項3の発明によれば、合成樹脂製胴筒9の外周全般に一の金属製化粧筒12を嵌合一体化させて回転筒4を形成しているので、回転筒を薄肉で、かつ、より強靱で、美麗なものにすることができる。
【0018】
更に、請求項4の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3に記載した棒状化粧品繰出し容器にあって、回転筒4の外周下部に外装筒13を回転自在に嵌合乃至遊嵌させて、該外装筒の下端を前記基筒に連結させ、該外装筒の上端にキャップ14を着脱自在に嵌合させているので、美麗な外装とキャップを装備させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2及び請求項4の発明に係る棒状化粧品繰出し容器の実施例を示す昇降筒下降限における縦断正面図である。
【図2】同縦断側面図である。
【図3】同例の昇降筒上昇限における側面図である。
【図4】同縦断正面図である。
【図5】同例の分解截断側面図である。
【図6】同例の分解斜視図である。
【図7】請求項1、請求項3及び請求項4の発明に係る棒状化粧品繰出し容器の他の実施例を示す昇降筒下降限における縦断正面図である。
【図8】同例の昇降筒上昇限における側面図である。
【図9】同縦断正面図である。
【図10】同例の分解截断側面図である。
【図11】同例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1…基筒 2…案内起立片
3…案内縦長孔 4…回転筒
5…螺旋溝 6…昇降筒
7…縦溝 8…突子
9…合成樹脂製胴筒 10…金属製口筒
11…金属製補強筒 12…金属製化粧筒
13…外装筒 14…キャップ
15…基筒上端部 16…基筒下部
17…係合横溝 18…弾性片
19…縦突条 20…係止横突条
21…係合突片 A…棒状化粧品[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a stick-shaped cosmetic dispensing container in which the diameter of an inner plate is expanded.
[0002]
[Prior art]
A conventional container of this type is disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-123423. In this stick-shaped cosmetic dispensing container, a rotating cylinder having a spiral groove formed on the inner peripheral surface is rotatably fitted to the outside of a guide cylinder having a vertically long guide hole, and the stick-shaped cosmetic is erected inside the guide cylinder. An elevating cylinder (so-called middle plate) is slidably fitted, a protrusion is protruded from an appropriate position on the outer surface of the elevating cylinder, and the protrusion is slidably penetrated into the guide vertical hole. A helical elevating means is slidably inserted into the helical groove, and thereby elevates the elevating cylinder by rotating the rotating cylinder to the left and right.
In this case, a ring made of a leaf spring having a plurality of pressure contact pieces projecting from the upper edge is fitted to the base end of the guide cylinder, and these pressure contact pieces are slidably pressed against the rotary cylinder, A constant braking is applied to the rotating cylinder to limit unstable free movement of the rotating cylinder.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a structure, the elevating cylinder is double-wrapped by the rotating cylinder and the guide cylinder, so that its diameter is considerably reduced, and accordingly, the stick-shaped cosmetic to be raised is also reduced in diameter. There was a drawback that the amount was small for the size of the container.
Therefore, the inventions of
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0005]
According to the present invention, an appropriate number of guide
[0006]
According to the invention of
[0007]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the stick-shaped cosmetic dispensing container according to the first, second, or third aspect, wherein the
[0008]
[Action]
In any of the inventions, if the rotating
[0009]
According to the second aspect of the present invention, in the rotating
[0010]
According to the third aspect of the present invention, in the rotating
[0011]
According to the invention of
[0012]
【Example】
FIGS. 1 to 6 show an embodiment of a stick-shaped cosmetic dispensing container according to the first, second and fourth aspects of the present invention.
In the drawing,
6, a
13 is an outer cylinder which is rotatably and loosely fitted to the lower part of the outer periphery of the
It should be noted that, except for those specifically described as being made of metal, members mainly formed of synthetic resin are used.
[0013]
The
The
The elevating
With this configuration, when the
[0014]
7 to 11 show an embodiment of a stick-shaped cosmetic dispensing container according to the first, third and fourth aspects of the present invention.
In this case, in the previous example, the
Others are the same as the previous example, and the description is omitted with the previous example.
[0015]
【The invention's effect】
According to the first to fourth aspects of the present invention, the elevating
[0016]
In addition to this, according to the invention of
[0017]
According to the third aspect of the present invention, the
[0018]
Furthermore, according to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional front view of a rod-shaped cosmetic dispensing container according to an embodiment of the present invention, showing the embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a vertical sectional side view of the same.
FIG. 3 is a side view of the same example of the ascending and descending cylinder ascending limit.
FIG. 4 is a vertical sectional front view of the same.
FIG. 5 is an exploded side view of the same example.
FIG. 6 is an exploded perspective view of the same example.
FIG. 7 is a vertical sectional front view at the lower limit of the lifting cylinder, showing another embodiment of the stick-shaped cosmetic dispensing container according to the first, third and fourth aspects of the present invention.
FIG. 8 is a side view of the same example of the ascending and descending cylinder ascending limit.
FIG. 9 is a vertical sectional front view of the same.
FIG. 10 is an exploded side view of the same example.
FIG. 11 is an exploded perspective view of the same example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03314195A JP3580888B2 (en) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | Stick-shaped cosmetic dispensing container |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
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JPH08196342A JPH08196342A (en) | 1996-08-06 |
JP3580888B2 true JP3580888B2 (en) | 2004-10-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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