JP3580281B2 - 最適パスを生成するための方法およびネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワークにおいてパスを提供するシステムおよび方法に係り、特にIPディファレンシエーテッド・サービス(differentiated service)ネットワークおよび光ネットワークにおけるSLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)の実行およびトラフィックフローのためのプロビジョニング(provisioning)を行うシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のIPディファレンシエテッド・サービス(Diffserv)は、インターネット内でQoS(Quality of Service:サービス品質)保証を実現するための効率的且つスケーラブルな仕組みを提供する。従来のDiffservは、従来のフロー単位でシグナリングを行う手法に比べて有利である。従来のフロー単位シグナリングは、エンド・ツー・エンドのQoS保証を実現するためにコアネットワークにおいてフロー毎に状態をもつ必要があり、そのために拡張性がない。これに対して、従来のDiffserv手法は、IPトラフィックをクラスベースで集約されたフローとして取り扱うことにより、フロー単位シグナリングの拡張性の問題を解決しており、アプリケーションレベルのフローに基づく従来のインテグレイテッド・サービス(Integrated Service : IntServ)アプローチとは異なっている。
【0003】
Diffserv手法では、各IPパケットがいくつかの予め定義されたDiffservクラスの一つに分類され、Diffservクラスに基づいてサービス品質が割り当てられる。Diffserv仕様はDiffservドメインとして知られるネットワークエリアにインプリメントされ、DiffservドメインはIPパケットの出入り口となるエッジエレメントを有する。なお、Diffservアーキテクチャについてのより詳細な記述は、K.KilkkiのDifferentiated Services for the Internet, 1999を参照のこと。
【0004】
IPパケットがエッジエレメントからDiffservドメインに入ると、IPパケットはエッジエレメント(たとえば、入口ルータ(ingress router))で分類され、入IPパケットのDiffservクラスを特定するDiffservコードポイント(DSCP:Diffserv code point)でマーキングされる。より詳しくは、DSCPは、IPパケットヘッドのサービスクラス/サービスタイプ(COS/TOS:Class of Service/Type of Service)フィールドにエンコードされる。IPパケットはパケットから抽出された情報(たとえばレイヤ3あるいはレイヤ4)に基づいて分類される。
【0005】
IPパケットがDSCPでマーキングされると、Diffservドメインのコアにあるルータは、そのDiffservクラスに基づいて当該IPパケットを処理する。たとえば、各DiffservクラスのQoS保証を満たすように、コアルータは当該コア内においてクラス別のキューイング、スケジューリング及びルーティングを実行する。
【0006】
しかしながら、この従来の分類システムには種々の課題がある。たとえば、各Diffservドメインは、個別に、Diffservクラスの範囲と、異なるDiffservクラスを差別化(differentiated treatment)するメカニズムと、を定義することができる。このために、Diffservドメイン間での分類の共通性が失われる。IPパケットは、Diffservドメインが異なれば、入口ルータによって異なるクラスに分類されマーキングされるかもしれないからである。
【0007】
上記課題を解決するために、隣接するDiffservドメインの間で転送しうるクラス別のトラフィック量を指定するSLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)を取り決めることができる。クラス別ポリシング(policing)は入口ルータで実行され、シェーピング(shaping)は、前記SLAを監視し遵守するように出口ルータ(egress router)で実行される。なお、詳細は後述する。
【0008】
さらに、IETF(インターネット技術標準化委員会)は、いくつかのDiffservクラスに対するPHB(Per Hop Behavior)に基づくスケジューリングガイドラインを提供している(K. Nichols, S. Blake, F. Baker およびD. BlackのDefinition of the Differentiated Services Field (DS Field) in the IPv4 and IPv6 Headers, IETF Request for Comments 2474, December 1998を参照のこと)。
【0009】
あるインターネット接続業者(ISP)に対する任意のドメインについては、クラス別のスケジューリング及びルーティングを用いることでDiffservクラスパフォーマンス要求が満たされる。ルータはクラス別PHBに基づいた特定のスケジューリングメカニズムを有する。たとえば、EF(Expedited Forwarding)Diffservクラスは、キューイングに対して極めて高精度を保証するプリエンプティブな優先スケジューリングを要求するのに対し、AF(Assured Forwarding)クラスは、適当なスケジューリング重みを有する重み付けフェアキューイング(WFQ:Weighted Fair Queuing)を用いて処理することができる。しかしながら、これらスケジューリングメカニズムは静的(すなわち非適応型)であり、一度ルータインタフェース上に設定されると、あるクラスのトラフィックプロファイル変化を補償するように調整することができず、トラフィックパターンの変化に伴って変化しない。
【0010】
図1は、従来のドメイン間サービスレベル契約(SLA)を説明するためのネットワーク図である。上述したように、SLAは入口ルータを通してあるドメインに入ることができるトラフィック総量を指定することができる。図1に示すように、SLAλは、第1のドメインAから第2のドメインBへドメインBの入口ルータIを通して入ることができるトラフィック総量を指定する。ドメインAは、長期間のトラフィック測定および他の隣接ドメインとのSLAからSLAレートを見積もる。図1において、このSLAに対するトラフィックフローが実線の矢印で示され、他のフローは点線の矢印で示される。また、入口ルータ(たとえば、I)でのポリシングおよび出口ルータ(たとえば、E)でのシェーピングのために、SLAパラメータが使用される。
【0011】
異なる出口ルータ(たとえば、E、E)へ転送されるトラフィックλの複数部分のそれぞれを指定できる場合には、さらに細かいSLAがE→Iに対して提供されうる。たとえば、ドメインAから入口ルータIを介してドメインBに到着するトラフィックが出口ルータE、Eを通して出て行くものであれば、それぞれのレートλ、λをSLAにおいて指定することができる。これらのレートはDiffservパスをプロビジョニングする上で有用である。しかしながら、ドメインAが細かいフロー分配を推定できない場合には、SLAはこの情報を含まないから、ドメインAは動的トラフィック測定から細かいフロー分配を推定しなければならない。
【0012】
ドメインBの各入口ルータIはSLA情報を用いて当該入口ルータIと同じドメインの全ての出口ルータE、Eとの間でクラス別トラフィックの推定量を計算し、NxNマトリクスMを生成する。ここで、Nは当該ドメインのエッジルータの数である。あるクラスに対するトラフィックマトリクスの(i,j)要素は、入口ルータiから出口ルータjまでの当該クラスにより使用される帯域幅の合計を表す。たとえば、図1に示すように、ドメインBにおいて、マトリクスMの(1,1)要素はλに等しく、(1,2)要素はλに等しい。いったん構築されると、これらトラフィックマトリクスを用いて非0要素ごとにプロビジョニング・ルート(たとえばパス)を計算し、計算されたパスは、Diffservネットワークにおけるマルチプロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS:Multi−protocol label switching)あるいは光ネットワークにおけるマルチプロトコル・ラムダ・スイッチング(MPλS:Multi−protocol lambda switching)を用いて固定される。
【0013】
図1に示す従来例において、EFクラスについては当該仕様のピークレートλがトラフィックマトリクスで使用され、AFクラスについては、トークンバケットパラメータを組み合わせて単一のレートパラメータ(たとえば、SLA仕様における等価な帯域幅)を生成し、その単一レートパラメータを用いてトラフィックマトリクスMを構築することができる。たとえば、図1に示すAF・SLAごとのSLAレート情報は、{λp, λm, B}として指定されうる。ここで、λpはピークバケットレート、λmは平均バケットレート、Bは最大バーストサイズである。集約されたフローがその等価な帯域幅で割り当てられ、そのフローがSLAトークンバケットパラメータに従うならば、当該フローのIPパケットは、そのフローによって指定される通信品質QoSを保証される。等価なバンド幅は損失条件も満たすために、損失限度が自動的に保証される。
【0014】
PHBのほかに、クラス別ルーティングも使用して、Diffservクラスに対するエンド・ツー・エンド・ドメイン内QoSを保証する。Diffservマーキングを有するIPパケットは静的に設定された(provisioned)エンド・ツー・エンド・パスを用いて転送されうるからである。K. Nichols, V. Jacobson, L. ZhangによるA Two−bit Differentiated Services Architecture for the Internet, IETF Request for Comments 2638, July 1999では、設定されたパスに対するルートが帯域幅ブローカを用いて集中的に計算されるか、あるいは分散方式で計算されうる。
【0015】
従来のパス・プロビジョニング・システムでは、個々のフローを分離することでネットワーク負荷のバランスをとっている。フロー分離は、受信トラフィックフローの総帯域幅を増加させるという利点を有するかもしれないが、個々のミクロフローに対するパケット順序づけの保証を困難にするという問題点も有している。たとえば、パケット毎のレイヤ3ルックアップおよびハッシングが入口ルータで必要となるであろう。
【0016】
Diffservドメイン(あるいは光ドメイン)はグラフ空間で記述することができる。たとえば、N個のノード、E個のリンクを有する有向グラフG=(N,E)を考える。グラフGの各リンクeについて、Ceをリンク容量、Beを当該リンクの空き帯域幅とし、Ce≧Beである。さらに、トラフィックマトリクス(たとえば、SLAマトリクス)の各要素(すなわち、トラフィックフロー)は3つの変数の組であるトリプレット(r,s,d)であり、ここでsは入口ノード、dは出口ノードおよびrは入口ノードsから出口ノードdまでのトラフィックレートを表す。このトリプレットは一般にT(i)=(r,s,d)と表され、i=1,・・・,Kであり、Kはトリプレット(すなわちトラフィックマトリクスの非0要素)の総数である。受け入れられるトリプレット(すなわちフロー)もあれば、帯域幅が、あるいは光ネットワークの場合は波長の空きが、不足しているために拒絶されるトリプレットもある。
【0017】
上記トリプレットを用いてパスのプロビジョニングを行うとき、最適パスプロビジョニングのために、3つの基準を考慮しなければならない。第1の基準は、式(1)に従うフロー阻止レートRrを最小にすることである。
【0018】
Rr=R/K (1)
ここで、Rは拒絶されたトリプレットT(j)、・・・T(j)の数であり、Kはトリプレットの総数である。
【0019】
第2の基準は、式(2)〜(4)に従うトラフィック受け入れレートVrを最大にすることである。
【0020】
Vr=V/W (2)
ここで、Vは受け入れられたフローの帯域幅の総量、Wは全てのフローの帯域幅の総量であり、
【0021】
【数1】
Figure 0003580281
【0022】
【数2】
Figure 0003580281
である。
【0023】
第3の基準は、式(5)に従うホップ帯域幅積Cを最小にすることである。
【0024】
【数3】
Figure 0003580281
ここでhは受け入れられたトリプレットT(i)に対応するホップ数であり、rは上述したように受け入れられたトリプレットのトラフィックレートである。
【0025】
これらのパフォーマンスメトリクスRr、VrおよびCは、それぞれの目的が相反している。すなわち、フローが要求する帯域幅は異なるので、多くの“小さな”フローを犠牲にしてより少ない“大きな”フローを受け入れるという選択肢も、またその逆の選択肢も通常存在する。さらに、受け入れられた帯域幅はプロバイダ(ISP)の収入に直接影響するために、どのフローを受け入れ、どのフローを拒絶するかを決定することによりトラフィック受け入れレートVrを最大にすることが最も高い優先順位となる。その次の優先順位は、ホップ帯域幅積Cを最小にすることである。
【0026】
パス・プロビジョニングを遂行するために、従来のナイーブアルゴリズム(NA)では、最初、i番目のエッジルータが他の(N−1)個のエッジルータへのトラフィックベクトルを計算する。各トラフィックベクトルは、当該ドメインのトラフィックマトリクス(すなわち、SLA情報)のi番目の行に対応する。SLA情報がi番目のエッジルータにおいて局所的に得られない場合には、中央SLAマネージャは関連するSLA仕様をi番目のエッジルータへダウンロードする。そして、他のルータとは独立に、各エッジルータは当該ドメインにおける他の全てのエッジルータへのプロビジョニング・パスを計算し固定する。
【0027】
上記NAをインプリメントするために、図2に示す従来のステップが実行される。第1ステップS1において、Diffservクラスが選択され、選択されたクラスのトリプレットT(i)が任意の順序で列挙される。第2ステップS2において、第1のトリプレットがリストから選択される。第3ステップS3において、Beがrよりも小さいリンク(すなわち、使用するだけの十分な帯域幅がないリンク)がすべて削除され、サブネットワークが定義される。第4ステップにおいて、選択されたトリプレットT(i)=(r,s,d)に対して、サブネットワークにおける入口ノードsから出口ノードdまでの最小ホップパスPが計算される。このサブネットワークは、前記パスPにおける各リンクeの現帯域幅の利用可能性を満たすものである(すなわち、Be>r)。第5ステップS5において、最短のパスPが存在するかどうかが判定される。最短パスPが存在しなければ、T(i)は第6ステップS6において拒絶される。最短パスPが存在すれば、T(i)は次のステップS7で受け入れられ、続くステップS8において当該パスPにおけるリンクeごとにBeが再計算され、Beは、Be=Be−rのように調整される。次のステップS9において、次のトリプレットT(i)がリストから選択され、上述したようにして処理が繰り返される。この従来のNAプロセスは未選択のクラス毎に繰り返される。
【0028】
上記従来のNAは、集中QoSサーバを用いてパス・プロビジョニング計算を行うことの利点を評価するための基準である。このNAの性能は、エッジルータが他のルータとは独立にそれぞれのトラフィックフローに対するパスを選択し帯域幅利用可能性情報がQOSPFプロトコルによりルータへ伝達される分散型のパス・プロビジョニングの性能に近い。
【0029】
QoSサーバはパス選択の順序と方法を調整することができる。従来では、電話ネットワーク及び仮想プライベートネットワークの環境において、これらのネットワークで使用されるルーティングアルゴリズムが製造業者により提供される特定の交換機に依存しているために、単一のパスルーティングサービスに対していくらかは有効であった。たとえば、F. LinおよびJ. Wangの”A Minimax Utilization Routing Algorithm in Networks with Single−Path Routing”(Proceedings of IEEE Globecom’93, 1993)では、単一パスルーチングを用いて最大リンク利用率を最小化するシナリオが議論されている。Lin等は次善の解を得るためにラグランジュ緩和を用いた線形計画問題としてこのことを記述している。
【0030】
反復ソート(IS:iterated sorting)アルゴリズムと呼ばれる従来のQoSサーバベースのアルゴリズムを図3に示す。従来のISアルゴリズムでは、従来のNAと同様に、第1ステップS10においてクラスが選択される。第2ステップS11において、トリプレットが第1フィールド(すなわち、レートr)に関してソートされる。トリプレットT(i)=(r,s,d)が条件r≧r≧・・・≧rを満たすと仮定する。ここで、Kは非0レートを有するトリプレット(すなわちSLAエントリ)の総数である。第3ステップS12において、ソートされたリストは、従来のナイーブアルゴリズムのステップS2〜S9と同様に処理される。
【0031】
各反復において、ISアルゴリズムは、要求される帯域幅に関して最も大きいフローを拒絶されていないフローリストから選択し、選択されたフローをネットワークに適合させようとする。このアルゴリズムは、図4に示すように、最適とはいえないかもしれない。たとえば、図4に示すネットワークの全てのリンクが10単位の空き容量を有し、SLAには2つのトリプレット(6,5,6)および(5,1,4)のみが存在するものとすると、第1トリプレット(6,5,6)に対するパス(5,2,3,6)のプロビジョニングは第2トリプレット(5,1,4)をブロックする。しかしながら、従来のアルゴリズムには、そのシーケンシャルな性質によって、既にプロビジョンされたパスをリバースするメカニズムが存在しない。これは、従来のISおよびNA手法の本質的な問題である。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアルゴリズムは種々の課題を有している。C. Frei, B. Faltingsの”Abstraction and Constraint Satisfaction Techniques for Planning Bandwidth Allocation”(Proceedings of IEEE Infocom, 2000)によって指摘されたように、パス・プロビジョニング問題はNP困難であり、ヒューリスティックアルゴリズムによって取り組むべきである。従来のナイーブアルゴリズムおよび反復ソートアルゴリズムでは、逐次解を提供できるだけであり、パス・プロビジョニング問題のその他の解を示すことも示唆することもない。
【0033】
本発明の目的は、サービスレベル契約SLAを満たすドメイン内トラフィックに対するパス・プロビジョニング(すなわち、ルート計算)の方法を提供することにある。
【0034】
本発明の他の目的は、トラフィックマトリクスを満たすドメイン内トラフィックに対するパス・プロビジョニング(すなわち、ルート計算)の方法を提供することにある。
【0035】
本発明の別の目的は、トラフィック受け入れレートVrを最大化する方法を提供することにある。
【0036】
本発明のさらに別の目的は、コスト(すなわちホップ・帯域幅の積)Cを最小化する方法を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ドメイン内に最適パスを生成する方法は、a)前記ドメインのトラフィック量を推定するステップと、b)前記推定トラフィック量に従ってトラフィックマトリクスを構築するステップと、c)前記トラフィックマトリクスの各非0要素に対応する、変更可能なプロビジョニングルートを計算するステップと、d)前記計算されたプロビジョニングルートに応じて前記トラフィックマトリクスを再調整するステップと、を有し、前記ステップa)〜d)を少なくとも1つのクラスに対して優先順位の高い順に実行することを特徴とする。
【0038】
さらに、本発明によれば、ネットワークの最適パスを計算する方法は、a)複数のディファレンシエーテッドサービス(Diffserv)クラスから最も高い未選択のクラスを選択するステップと、前記ドメインのトラフィック量を推定するステップと、b)ソース、デスティネーション、前記ソースと前記デスティネーションとの間のレート、及びパス変更可能性を示すインジケータを有するパスからなるクワドラプレットであって、前記選択されたクラスに対応する全てのものを列挙し、前記レートに従ってソートするステップと、c)拒絶されていない第1クワドラプレットを選択するステップと、d)前記第1クワドラプレットに対応する帯域幅利用要求を満たす全てのパスからなる前記ネットワークのサブネットワークでの前記ソース及び前記デスティネーション間の最適パスを計算するステップと、e)前記第1クワドラプレットの前記最適パスに従って前記ネットワークの帯域幅利用可能性を調整するステップと、を有し、前記ステップd)は、d−1)前記第1クワドラプレットの前記理想的最短パスと当該理想的最短パスのホップ数Hとを計算するステップと、d−2)前記第1クワドラプレットの前記最短利用可能パスと当該最短利用可能パスのホップ数Hとを計算するステップと、d−3)前記レート、前記ホップ数HおよびHに従って、前記サブ・オプティマリティ・コストを計算するステップと、d−4)前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロの場合には、前記第1クワドラプレットに対応する最短利用可能パスを受け入れるステップと、d−5)前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロでない場合には、前記第1クワドラプレットの理想的最短パスが実現可能かどうかを決定するバックトラッキングステップを実行するステップと、を有し、前記バックトラッキングステップは、 変更可能に設定された先のクワドラプレットを有し、当該先のクワドラプレットが前記サブネットワークにおける当該先のクワドラプレットの前記ソース及び前記デスティネーションとの間の全てのリンクを有するマトリクスを生成するステップと、前記マトリクスが空ならば、前記第1クワドラプレットの前記利用可能な最短パスを受け入れるステップと、前記マトリクスが空でないならば、前記先のクワドラプレットを削除し、前記第1クワドラプレットを加えることで、前記先のクワドラプレットに対応する変更されたパスを生成するステップと、前記先のクワドラプレットのレートと、前記現在のパスのホップ数と前記マトリクスにおける前記先のクワドラプレットに対する前記変更されたパスのホップ数との差と、に従って前記先のクワドラプレットのシフティングコストの最小値を計算するステップと、前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コストより大きいならば、前記利用可能な最短パスを受け入れるステップと、前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コスト以下ならば、前記先のクワドラプレットを新たなパスPでルーティングし、前記先のクワドラプレットの前記利用可能な最短パスを前記新たなパスPにリセットするステップと、前記第1クワドラプレットを前記第1クワドラプレットに対する前記最短理想的パスでルーティングし、前記利用可能な最短パスを前記第1クワドラプレットに対する前記最短理想的パスにリセットするステップと、前記第1クワドラプレットを変更不可に設定するステップと、を有する、ことを特徴とする。
【0039】
さらに、本発明によれば、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)のパス・プロビジョニングのためのネットワークは、各々が、前記SLAに従った所定量トラフィックの受信及び送信のいずれかを行う複数のエッジノードと、受信及び送信エッジノードを互いに接続し、各々が最大キャパシティを有する複数のリンクと、を有し、先に計算されたパスをリセットするコストが現在のサブ・オプティマルパスに対するサブ・オプティマリティ・コストより少ないならば、前記先に計算されたパスをリセットして前記現在のサブ・オプティマルパスに対する最適パスを計算する、ことを特徴する。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。本発明において、用語の定義は明細書内で与えられるが、それ以外は明細書によって限定されるものではない。
【0041】
本発明は、Diffservあるいは光ネットワークでのパス・プロビジョニング方法において、ヒューリスティック・アルゴリズム、より詳しくは、逐次パスシフト(SPS: sequential path shifting)アルゴリズムと呼ばれるバックトラッキングを有する欲張り(greedy)アルゴリズムを提供する。更に詳しくは、本発明は、SLAを満たすドメイン内パス・プロビジョニングを規定する。なお、等価的な帯域幅の計算はDiffservドメイン内でのローカルポリシー及びアルゴリズムに基き、クラス別リソース・パーティション、スケジューリングおよびAF・QoS条件は当該ドメイン内で一様であり、かつ全リソースに知られているものと仮定する。
【0042】
本実施形態によるパス・プロビジョニング方法は、Diffservクラスごとに、厳格さの最も強いクラス(すなわち、EF)から最も弱いクラス(すなわち、AF4)へ順次別々に実行される。たとえば、EFに対してプロビジョンされるパスが計算され固定されると、残りの利用可能な帯域幅は、そのリンクの空き容量から前記EFに予約された帯域幅を差し引くことで調整され、この同じステップが残りのDiffservクラスの各々に対して実行される。このように、本実施形態は、ある与えられたDiffservクラスに関して説明されるが、Diffservクラスの各々に対して順番に本実施形態が適用されることは理解されるであろう。さらに、本発明は、Diffservネットワークだけでなく、光ネットワークに対しても適用可能である。
【0043】
本実施形態では、次の表1に示すように、種々のDiffservクラスが含まれる。
【0044】
【表1】
Figure 0003580281
従来のISアルゴリズムと同様に、SPSアルゴリズムは、第1フィールド(すなわちレート)に関してシーケンシャルにソートされたトリプレットリストを用いる。すでに受け入れられたトリプレットのパスを変更(すわなち、バックトラッキング)するかもしれない各トリプレットT(i)を受け入れるべきかどうかを判断する。このバックトラッキングを組み入れるために、各トリプレットT(i)は、過剰ビットbを加えることで4つ1組のクワドラプレットT(i)に拡張される。このビットbは、フローに対してプロビジョンされたパスがそれに続くフローによって変更されるかどうかを示す。最初は、全てのクワドラプレットに対してビットbに「TRUE(真)」がセットされる(すなわち、全てのフローに対するパスが変更可能である)。
【0045】
本実施形態によれば、SPSアルゴリズムにおいて、プロビジョンされるべきパスのシーケンスをバックトラッキングしリバースすることにより、図4に示した第2トリプレット(5,1,4)のブロッキングを防止することができる。具体的には、第1ステップにおいて、トリプレット(5,1,4)に対してパス(1,2,3,4)が提供され、第2ステップにおいて、トリプレット(6,5,6)のフローはパス(5,7,8,9,6)に沿って転送され、トリプレット(5,1,4)のブロッキングを防止できる。SPSアルゴリズムはバックトラッキングを有する欲張りアルゴリズムであり、その詳細について次に説明する。
【0046】
あるグラフGが与えられると、トラフィックマトリクスの各トリプレットT(i)=(r,s,d)に対して、2つのパスが可能である。第1は、理想的な最短パスSPI(i)である。すなわち、そのパスにおける全てのリンクに対してCe≧rであるような、グラフGにおけるsからdへの最短パスである。言い換えれば、SPI(i)は、他のトリプレットによる帯域幅予約のない状態での最短パスである。第2は、利用可能な最短パスSPA(i)である。すなわち、そのパスにおける全てのリンクに対してBe≧rであるような、Gにおけるsからdへの最短パスである。言い換えれば、SPA(i)は、他のトリプレットによる帯域幅予約がある状態での最短パスである。
【0047】
予約帯域幅rを持っている任意のパスpに対して、2つの可能なオペレーションAddおよびDelが存在する。Add(G,p,r)では、パスpにおける各リンクeに対して、利用可能な帯域幅Beはrだけ減少する(Be:=Be−r)。言い換えれば、Add(G,p,r)により、Gにおける利用可能な帯域幅は、パスpに沿った帯域幅予約量rを反映するように調整される。Del(G,p,r)では、パスpにおける各リンクeに対して、利用可能な帯域幅Beはrだけ増加する(Be:=Be+r)。言い換えれば、Del(G,p,r)により、Gにおける利用可能な帯域幅は、パスpに沿った帯域幅解放量rを反映するように調整される。
【0048】
(SPSアルゴリズム)
図5は、本発明の一実施形態による逐次パスシフト(SPS)アルゴリズムに基づくパスプロビジョニング方法を示す。i=1,…,Kに対して、SPSアルゴリズムは、バックトラッキングを組み入れたi番目のクワドラプレットに対する入口(ingress)から出口(egress)までのパスを発見しようと順次試みる。
【0049】
第1ステップS13において、クラスが選択される。本実施形態では、この選択されるクラスは、未だ選択されていない最も高い優先順位のクラスである。第2ステップS14において、選択されたクラスにおけるクワドラプレットT(i)はその第1フィールドのレートrに基づいてソートされる。第3ステップS15において、それに対するパス計算が必要な最初のクワドラプレットT(i)=(r,s,d,b)が選択される(すなわちT(1))。第4ステップS16において、SPI(i)、SPA(i)、HおよびH が計算される。ここで、HおよびH は、それぞれSPI(i)およびSPA(i)におけるホップ数を示す。もしSPA(i)が定義されていない(すなわち、前記i番目のフローを転送するに十分な帯域幅がネットワークに存在しない)ならば、H は無限に設定される。HおよびH の差は、SPA(i)が最適パスSPI(i)を上回るホップ数を表す。
【0050】
続いて、第5ステップS17において、サブ・オプティマリティ(sub−optimality:劣最適性)コストW(i)がr(H −H)によって計算される。サブ・オプティマリティ・コストW(i)は、最適パスSPI(i)と比べて、i番目のフローにより使用される帯域幅がどれくらい増大するかを表す。次のステップS18において、W(i)=0であるかどうかが判定される。W(i)=0(すなわち、利用可能なパスが理想的なパスと同じ帯域幅を使用している:SPA(i)がSPI(i)である)ならば、次のステップS19においてパスSPA(i)はT(i)について受け入れられる。そして、ステップS20において、次のクワドラプレットがリストから選択され、上述したステップS16へ戻る。
【0051】
W(i)≠0ならば(ステップS18のNO)、パスSPI(i)は当該i番目のフローを収容するために使用することができない。なぜならば、SPI(i)におけるリンクeの少なくとも1つは、利用可能な帯域幅Beがフローレートrより小さいからである。このような全てのリンクeの集合Qは、Q={e:e∈SPI(i);Be<r}で示される。ネットワーク内に他のフローが存在しなければ、SPI(i)の全てのリンクはフローレートrを収容可能である。しかしながら、それ以前の(i−1)ステップの間にパスがすでに準備されているのであるから、SPI(i)のリンクのなかには、そのフローレートrをサポートするのに必要な空き帯域幅を持たないもの(すなわち、集合Qに属するリンク)が存在する。
【0052】
そこで、次のステップS21において、以下の示す2つの条件を満たし、以前の(i−1)ステップの間ですでに受け入れられたクワドラプレットT(1)、・・・T(i−1)の部分集合をMと定義する。
【0053】
第1の条件は、クワドラプレットのビットbが「真」で、パスSPA(j)が変更可能であること、第2の条件は、Q={e:e∈SPI(i);Be<r}の全てのリンクeがパスSPA(j)に属すること、すなわちQ⊂SPA(j)であること、である。従って、パスSPA(j)のクワドラプレットT(j)のレートrに対応する帯域幅予約が解除されると、Qにおける各リンクeでの利用可能な帯域幅がrだけ増加する。i番目のフローはr(r≦r)の帯域幅予約を必要とするから、この利用可能な帯域幅増加は、パスSPI(i)を使用するi番目のフローを収容するのに十分である。
【0054】
次に、ステップS22において、システムは集合Mが空であるかどうかを判定する。Mが空であり(ステップS22のYES)かつSPA(i)が定義されている、すなわち、H が無限ではないならば(ステップS23のNO)、現在のパスSPA(j)はステップS25においてi番目のフローに対するパスとして受け入れられる。言い換えれば、そのパスはサブ・オプティマルであるが、それを収容するために解除可能なパスがひとつも存在しない。そして、ステップS20において、次のクワドラプレットがリストから選択され、上述したステップS16へ戻る。
【0055】
が無限である時には(ステップS23のYES)、当該i番目のフローはステップS24において拒絶される。
【0056】
Mが空でないならば(ステップS22のNO)、ステップS26においてバックトラッキングが集合M上で実行される。
【0057】
(バックトラッキング)
図6にバックトラッキングアルゴリズムを示す。バックトラッキングにおいて、集合Mの要素は、次に述べるようにi番目のフローを収容することができる。MがステップS21において定義され、バックトラッキングがステップS22に基づいて実行されるものとすれば、上述したように、集合Mのすでに処理された各クワドラプレットT(k)に対して、そのパスSPA(k)はQにおける全てのリンクを含む。したがって、トリプレットT(k)に対して予約された帯域幅を解放しネットワークからパスSPA(k)を除去すると、そのi番目のフローをパスSPI(i)上に収容することが可能となる。すなわち、ステップS32において、Del(G,P(k),r)を実行し、続いてステップS33においてAdd(G,SPI(i),r)を実行することで、GからT(k)に対する新たなグラフGを得る。これらのオペレーションは、T(k)に対する帯域幅プロビジョニングの削除およびT(i)に対する帯域幅プロビジョニングの追加の結果を反映する。こうして、ステップS34において、P(k)は、T(k)に対する新たなパスとして定義される。
【0058】
続いて、ステップS35において、新たに定義されたパスP(k)が存在するか否かが判断される。パスP(k)が存在しないならば、ステップS36においてL を無限にセットする。パスP(k)が存在するならば、ステップS37においてL をGにおいて計算されたパスP(k)のホップ数として定義する。
【0059】
除去されたクワドラプレットT(k)は再度ルーティングされる必要があり、その新たな変更ルートは当初スケジュールされたものより長くなるかもしれない。ステップS38において、この集合Mにおける各クワドラプレットT(k)(k∈M)に対して、シフティング・コストSをr(L −L)として定義する。ここで、Lは、当該クワドラプレットT(k)に対応する現在のパスP(k)におけるホップ数であり、前述したように計算される。
【0060】
ステップS39において、集合Mで得られる全てのシフティング・コストS(k∈M)のうち最小のものをSminとし、その最小シフティング・コストはk=jのときに達成されるものとする。こうして、ステップS40において、P=P(j)が決定される。
【0061】
図5に戻って、ステップS27に示すように、SminとW(i)のうちのどちらが大きいかによって、ステップS25あるいはステップS28のいずれかが実行される。より詳しくは、バックトラッキングステップS26が終了すると、ステップS27において、以前処理されたクワドラプレットT(j)のパスをシフトさせる最小コストであるSminが現在選択されているクワドラプレットT(i)に対するサブ・オプティマリティ・コストW(i)より大きいかどうかを判定する。Smin>W(i)であれば、SPA(i)上の現在のパスT(i)を受け入れる方がコスト的に有利であるから、ステップS25においてSPA(i)上の現在のパスT(i)を受け入れ、以前処理されたクワドラプレットT(j)に対するパスは変更しない。そして、ステップS20において、次のクワドラプレットがリストから選択され、上述したステップS16へ戻る。
【0062】
他方、SminがW(i)以下であれば(ステップS27のNO)、前に処理されたクワドラプレットT(j)のシフティング・コストが現在選択されているクワドラプレットT(i)に対するサブ・オプティマリティ・コストW(i)以下なのであるから、クワドラプレットT(j)がパスP(j)でルーティングされ、ステップS28においてSPA(j)はP(j)にリセットされる。T(j)のシフトの結果、L(すなわち、シフト前のT(j)に対するパスP(j)におけるホップ数)より長いパスになれば、ステップS29においてクワドラプレットT(j)のビットbは「偽」にセットされ、後続するフロー(i+1,・・・,N)によるSPA(i)のシフトを防止し、アルゴリズムを簡略化する。すなわち、もしSPA(i)が続くフローT(k)によってシフト可能ならば、クワドラプレットT(j)に対する変更されたパスは再び変更されうる。クワドラプレットT(i)はパスSPI(i)上で転送され、SPA(i)は次のステップS30でSPI(i)にリセットされる。
【0063】
実験において、次に述べるような種々の負荷条件下で、2つのネットワークについて、従来のNAおよびISアルゴリズムのパフォーマンスと本発明のSPS方法とを比較した。
【0064】
(ネットワーク例1)
図7は、12ノードからなるIPバックボーンの物理的トポロジを示す。各リンクは10単位の帯域幅を乗せることが可能であるとする。シアトル(1)、サンフランシスコ(2)およびロサンジェルス(3)がソース(送信元)として選択され、ケンブリッジ(8)、ニューヨーク(9)およびワシントンDC(10)がデスティネーション(送信先)として選択された。
【0065】
各ソースが3つのデスティネーションへの3つのフローを生成し、合計9個のフローが生成された。各フローのトラフィックレートはインターバル(0,10ρ)でランダムに分散された。ここで、ρは0〜1の間で変化するスケールパラメータである。したがって、各フローの平均トラフィックレートはρ/2に等しい。ρの9個の異なる値(すなわち、ρ=0.1,ρ=0.2,・・・ ρ=0.9)がテストされ、ρの各値に対して、全部で3つのアルゴリズム(NA、ISおよびSPS)を15回実行して平均トラフィック受け入れレートR、平均フロー拒絶レートV、および平均ホップ・帯域幅積Cをそれぞれ計算した。平均トラフィック受け入れレートRは、総トラフィック量(この例では9ρ/2である)により正規化された平均受け入れトラフィック量Rとして定義される。平均フロー拒絶レートVは、トラフィックフローの総数(この例では9個)により正規化された拒絶トラフィックフローの平均数として定義される。平均ホップ・帯域幅積Cは、受け入れられたフローの平均ホップ・帯域幅積として定義される。
【0066】
この一連の実験には、第4のアルゴリズムとしてブルートフォース(以下、BFと記す。)アルゴリズムも使用された。NAのパフォーマンスが下限を示すのに対して、BFアルゴリズムのパフォーマンスは有効な上限を示す。一連の実験において、BFアルゴリズムを用いて、NA、ISおよびSPSの場合と同様のパフォーマンスメトリクスを計算した。
【0067】
図8〜10は実験結果を示すグラフである。ρが小さな値に対しては、3つのパフォーマンスメトリクスにほとんど差はない。言い換えれば、小さな負荷では、全てのアルゴリズムがほぼ同じパフォーマンスを示す。しかしながら、平均フロー要求が0.3に達してシステムへの全体的な負荷が増大すると、パフォーマンスに差が現れる。
【0068】
図8に示すように、平均トラフィック受け入れレート(主要なターゲットであるパフォーマンスメトリック)に関して、分散NAアルゴリズムと集中IS、SPSおよびBFアルゴリズムとの間に明らかな差が存在する。IS、SPSおよびBFアルゴリズムの間の相対的な差は比較的小さい。これらのアルゴリズムの中では、SPSがISより良好なパフォーマンスを示し、BFがSPSより良好なパフォーマンスを示す。BFとSPSとの間の差は小さい。このことは、SPSのパフォーマンスが最適なBFのパフォーマンスに実質的に近いことを示している。
【0069】
図9に示すように、フロー阻止レート(二次的なパフォーマンスメトリック)に関しては、NAと他のアルゴリズム(IS、SPSおよびBF)との間の関係は逆転する。すなわち、NAは、平均して、他のアルゴリズムよりも多くのフローを受け入れる。この逆転が起こるのは、トラフィック受け入れレートとフロー阻止レートとの間のトレードオフによる。すなわち、IS、SPSおよびBFは、より大きな帯域幅要求のフローをより少ない数受け入れることにより、より大きなトラフィック量を収容するからである。
【0070】
最後に、図10に示すように、ホップ・帯域幅積(三次的なパフォーマンスメトリック)に関しては、アルゴリズム間でほとんど差がない。
【0071】
図7に示すIPバックボーンネットワークに加えて、図11に示す京都大学のネットワークが用いられた。
【0072】
(ネットワーク例2)
図11に示すように、京都大学ネットワークは5個のコアノードからなり、それらは1244Mbpsの10本の論理的リンクにより完全に接続されている。ただし、1本の論理的リンクは2本の622Mbps物理的リンクから構成される。コアノードは、8ドメイン(すなわちデパートメント)のゲートウエイノード(すなわち、スイッチ)と622Mbpsのリンクで接続されている。各ドメイン内では、8〜10の(ノーマル)ノードが155Mbpsリンクで相互接続されている。これらノーマルノードの中には、対応するゲートウエイノードを回避して、5個のコアノードと622Mbpsリンクを介して直接コネクションを有するものもある。これらコアノードと直接接続されたノーマルノードはバイパスノードと呼ばれ、各ドメインはただ1つのバイパスノードを有する。トラフィックは、各ドメイン内ノードから他のドメイン内ノードへ送信される(京都大学のネットワークでは64個のドメイン内ノードが存在する)。トラフィック強度はソースとデスティネーション間の関係に依存する。たとえば、トラフィックの50%はドメイン内トラフィックであり、残りの50%は他の7つのドメインへ均一に転送される。図11に示す京都大学のネットワークは対称ではないので、この構成によりネットワークの異なるリンクに異なるトラフィック負荷がかかることとなる。
【0073】
図12〜14は、結果的に64x64トラフィックマトリクスを有する京都大学のネットワークの実験結果を示す。アルゴリズムの相対的なパフォーマンスは、上記IPバックボーンを用いた実験で観測されたものと同じパターンに従っている。特に、SPSアルゴリズムは、ISに近い、最も良いトラフィック受け入れレートを示している。
【0074】
この実験結果は、集中QoSサーバによってパス・プロビジョニング問題を処理することの有用性を証明しており、かつSPSアルゴリズム(すなわち、バックトラッキングを持つ欲張りアルゴリズム)のパフォーマンスの1つはコンピュータにより実現可能な最適解に極めて近づくことができるという利点を証明している。
【0075】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により従来の課題を解決することができる。たとえば、フロー分離が不要となるために、従来のフロー分離にまつわる問題を解消できる。本発明では、トラフィックマトリクスの各要素に対して、ただ1つの入口−出口パスが選択され、そして固定される。
【0076】
更に、本発明によれば、処理の中間段階のパスプロビジョニングを後続するステップによって逆転させることが可能である。従って、逐次的なパスプロビジョニングの問題を解決できる。更に、本発明は集中型デバイス(たとえばQoSサーバ)にインプリメントすることができ、パフォーマンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のドメイン間サービスレベル契約(SLA)を説明するためのネットワーク図である。
【図2】パス・プロビジョニング方法のための従来のナイーブアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】パス・プロビジョニング方法のための従来の反復ソートアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】IS方法のサブオプティマリティの一例を示す模式的ネットワーク図である。
【図5】パス・プロビジョニング方法のための逐次パスシフト(SPS)アルゴリズムを適用する本発明の一実施形態による方法を示すフローチャートである。
【図6】パス・プロビジョニング方法のためのSPSアルゴリズムによるバックトラッキング方法を示すフローチャートである。
【図7】IPバックボーンの物理的トポロジを示す図である。
【図8】IPバックボーンに適用された本発明による一実施形態における実験結果のトラフィック受け入れレートを示すグラフである。
【図9】IPバックボーンに適用された本発明による一実施形態における実験結果のフロー阻止レートを示すグラフである。
【図10】IPバックボーンに適用された本発明による一実施形態における実験結果のホップ帯域幅積を示すグラフである。
【図11】京都大学のネットワークの物理的トポロジを示す図である。
【図12】前記京都大学のネットワークに適用された本発明による一実施形態における実験結果のトラフィック受け入れレートを示すグラフである。
【図13】前記京都大学のネットワークに適用された本発明による一実施形態における実験結果のフロー阻止レートを示すグラフである。
【図14】前記京都大学のネットワークに適用された本発明による一実施形態における実験結果のホップ帯域幅積を示すグラフである。

Claims (13)

  1. ドメイン内に最適パスを生成する方法において、
    a)前記ドメインのトラフィック量を推定するステップと、
    b)前記推定トラフィック量に従ってトラフィックマトリクスを構築するステップと、
    c)前記トラフィックマトリクスの各非0要素に対応する、変更可能なプロビジョニングルートを計算するステップと、
    d)前記計算されたプロビジョニングルートに応じて前記トラフィックマトリクスを再調整するステップと、
    を有し、
    前記ステップc)は、
    c−1)ソース、デスティネーション、前記ソースと前記デスティネーションとの間のレート、及びパス変更可能性を示すインジケータを有するパスからなるクワドラプレットであって、前記少なくとも1つのクラスに対応する全てのものを列挙してソートするステップと、
    c−2)拒絶されていない第1クワドラプレットを選択するステップと、
    c−3)前記第1クワドラプレットに対応する利用可能最短パスの帯域幅が前記第1クワドラプレットの理想的最短パスの帯域幅よりどれだけ増大するかを表す前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストを計算するステップと、
    c−4)前記サブ・オプティマリティ・コストがゼロの場合には前記利用可能最短パスを受け入れ、前記サブ・オプティマリティ・コストがゼロでない場合には前記理想的最短パスが実現可能かどうかを決定するバックトラッキングを実行することで、前記第1クワドラプレットに対応する帯域幅利用要求を満たす全てのパスからなるサブネットワークにおける前記ソース及び前記デスティネーション間の最適パスを計算するステップと、
    を有し、
    前記バックトラッキングは、
    変更可能に設定された先のクワドラプレットと、前記サブネットワークにおける前記先のクワドラプレットの前記ソース及び前記デスティネーションとの間の全てのリンクを有するマトリクスを生成するステップと、
    前記マトリクスが空ならば、前記第1クワドラプレットの前記利用可能最短パスを受け入れるステップと、
    前記マトリクスが空でないならば、前記先のクワドラプレットを削除し、前記第1クワドラプレットを加えることで、前記先のクワドラプレットに対応する変更されたパスを生成するステップと、
    前記先のクワドラプレットのレートと、前記現在のパスのホップ数と前記マトリクスにおける前記先のクワドラプレットに対する前記変更されたパスのホップ数との差と、に従って前記先のクワドラプレットのシフティングコストの最小値を計算するステップと、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コストより大きいならば、前記利用可能最短パスを受け入れるステップと、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コスト以下ならば、
    i)前記先のクワドラプレットを新たなパスでルーティングし、前記先のクワドラプレットの前記現在の利用可能最短パスを前記新たなパスにリセットするステップと、
    ii)前記第1クワドラプレットを前記第1クワドラプレットに対する前記理想的最短パスでルーティングし、前記利用可能最短パスを前記第1クワドラプレットに対する前記理想的最短パスにリセットするステップと、
    iii)前記第1クワドラプレットを変更不可に設定するステップと、
    を有し、
    前記ステップa)〜d)を少なくとも1つのクラスに対して優先順位の高い順に実行することを特徴とする最適パス生成方法。
  2. 前記ドメインは、IPバックボンネットワーク、および、複数のコアノードが論理リンクを介して隣接ドメインのゲートウエイノードに接続され、かつ少なくとも1つのバイパスノードが前記コアノードの少なくとも1つに接続されているネットワーク、のうちの1つである、ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記ステップc−3)におけるサブ・オプティマリティ・コストは、前記第1クワドラプレットの前記理想的最短パスと当該理想的最短パスのホップ数Hと、前記第1クワドラプレットの前記利用可能最短パスと当該利用可能最短パスのホップ数H* と、前記レートと、に従って、計算されることを特徴とする請求項記載の方法。
  4. さらに、
    複数のディファレンシエーテッドサービス(Diffserv)クラスから最も高い未選択のクラスを選択するステップと、
    前記第1クワドラプレットの前記最適パスに従って、前記ネットワークの帯域幅利用可能性を調整するステップと、
    を有することを特徴とする請求項記載の方法。
  5. 前記ステップd)は、前記ドメインがDiffservネットワークの場合には帯域幅の利用可能性を調整し、前記ドメインが光ネットワークの場合には光波長の利用可能性を調整するステップを有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. SLA(Service Level Agreement:サービスレベル契約)のパス・プロビジョニングのためのネットワークにおいて、
    各々が、前記SLAに従った所定量トラフィックの受信及び送信のいずれかを行う複数のエッジノードと、
    受信及び送信エッジノードを互いに接続し、各々が最大キャパシティを有する複数のリンクと、を有し、
    前記エッジノードの1つは入口( ingress )ルータであり、前記入り口ルータは、先に計算されたパスをリセットするコストが現在のサブ・オプティマルパスに対するサブ・オプティマリティ・コストより少ないならば、前記先に計算されたパスをリセットして前記現在のサブ・オプティマルパスに対する最適パスを計算する、ことを特徴するネットワーク。
  7. 前記ネットワークはDiffservネットワークであり、前記キャパシティは帯域幅であることを特徴とする請求項記載のネットワーク。
  8. 前記ネットワークは光ネットワークであり、前記キャパシティは光波長であることを特徴とする請求項記載のネットワーク。
  9. 前記ネットワークは、IPバックボンネットワーク、および、複数のコアノードが論理リンクを介して隣接ドメインのゲートウエイノードに接続され、かつ少なくとも1つのバイパスノードが前記コアノードの少なくとも1つに接続されているネットワーク、のうちの1つである、ことを特徴とする請求項記載のネットワーク。
  10. 前記入口ルータは、
    a)前記ネットワークのトラフィック量を推定し、
    b)前記推定トラフィック量に従ってトラフィックマトリクスを構築し、
    c−1)ソース、デスティネーション、前記ソースと前記デスティネーションとの間のレート、及びパス変更可能性を示すインジケータを有するパスからなるクワドラプレットであって、前記少なくとも1つのクラスに対応する全てのものをソートし、
    c−2)拒絶されていない第1クワドラプレットを選択し、
    c−3)前記第1クワドラプレットに対応する利用可能最短パスの帯域幅が前記第1クワドラプレットの理想的最短パスの帯域幅よりどれだけ増大するかを表す前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストを計算し、
    c−4)前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロの場合には前記第1クワドラプレットに対応する利用可能最短パスを受け入れ、前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロでない場合には前記第1クワドラプレットの理想的最短パスが実現可能かどうかを決定するバックトラッキングを実行すること により、前記第1クワドラプレットに対応する帯域幅利用要求を満たす全てのパスからなるサブネットワークにおける前記ソース及び前記デスティネーション間の最適パスを計算する、ことによって、前記トラフィックマトリクスの各非0要素に対応する、変更可能なプロビジョニングルートを計算し、
    前記バックトラッキングは、
    変更可能に設定された先のクワドラプレットと、当該先のクワドラプレットが前記サブネットワークにおける当該先のクワドラプレットの前記ソース及び前記デスティネーションとの間の全てのリンクを有するマトリクスを生成し、
    前記マトリクスが空ならば、前記第1クワドラプレットの前記利用可能最短パスを受け入れ、
    前記マトリクスが空でないならば、前記先のクワドラプレットを削除し、前記第1クワドラプレットを加えることで、前記先のクワドラプレットに対応する変更されたパスを生成し、
    前記先のクワドラプレットのレートと、前記現在のパスのホップ数と前記マトリクスにおける前記先のクワドラプレットに対する前記変更されたパスのホップ数との差と、に従って前記先のクワドラプレットのシフティングコストの最小値を計算し、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コストより大きいならば、前記利用可能最短パスを受け入れ、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コスト以下ならば、
    前記先のクワドラプレットを新たなパスP * でルーティングし、前記先のクワドラプレットの利用可能最短パスを前記新たなパスP * にリセットし、
    前記第1クワドラプレットを前記第1クワドラプレットに対する前記理想的最短パスでルーティングし、前記利用可能最短パスを前記第1クワドラプレットに対する前記理想的最短パスにリセットし、
    前記第1クワドラプレットを変更不可に設定する、
    ことにより実行され、
    d)前記計算されたプロビジョニングルートに応じて前記トラフィックマトリクスを再調整し、
    前記ステップa)〜d)を少なくとも1つのクラスに対して優先順位の高い順に実行ことを特徴とする請求項記載のネットワーク。
  11. 前記サブ・オプティマリティ・コストは、前記第1クワドラプレットの前記理想的最短パスと当該理想的最短パスのホップ数Hと、前記第1クワドラプレットの前記利用可能最短パスと当該利用可能最短パスのホップ数H* と、前記レートと、に従って、計算されることを特徴とする請求項10記載のネットワーク。
  12. 前記入口ルータは、さらに、
    複数のディファレンシエーテッドサービス(Diffserv)クラスから最も高い未選択のクラスを選択し、
    前記第1クワドラプレットの前記最適パスに従って、前記ネットワークの帯域幅利用可能性を調整する、
    ことを特徴とする請求項10記載のネットワーク。
  13. 請求項記載のネットワークにおける前記入口ルータを動作させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    a)前記ネットワークのトラフィック量を推定し、
    b)前記推定トラフィック量に従ってトラフィックマトリクスを構築し、
    c−1)ソース、デスティネーション、前記ソースと前記デスティネーションとの間のレート、及びパス変更可能性を示すインジケータを有するパスからなるクワドラプレットであって、前記少なくとも1つのクラスに対応する全てのものをソートし、
    c−2)拒絶されていない第1クワドラプレットを選択し、
    c−3)前記第1クワドラプレットに対応する利用可能最短パスの帯域幅が前記第1クワドラプレットの理想的最短パスの帯域幅よりどれだけ増大するかを表す前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストを計算し、
    c−4)前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロの場合には前記第1クワドラプレットに対応する利用可能最短パスを受け入れ、前記第1クワドラプレットのサブ・オプティマリティ・コストがゼロでない場合には前記第1クワドラプレットの理想的最短パスが実現可能かどうかを決定するバックトラッキングを実行することにより、前記第1クワドラプレットに対応する帯域幅利用要求を満たす全てのパスからなるサブネットワークにおける前記ソース及び前記デスティネーション間の最適パスを計算する、ことによって、前記トラフィックマトリクスの各非0要素に対応する、変更可能なプロビジョニングルートを計算し、
    前記バックトラッキングは、
    変更可能に設定された先のクワドラプレットと、当該先のクワドラプレットが前記サブネットワークにおける当該先のクワドラプレットの前記ソース及び前記デスティネーションとの間の全てのリンクを有するマトリクスを生成し、
    前記マトリクスが空ならば、前記第1クワドラプレットの前記利用可能最短パスを受け入れ、
    前記マトリクスが空でないならば、前記先のクワドラプレットを削除し、前記第1クワドラプレットを加えることで、前記先のクワドラプレットに対応する変更されたパスを生成し、
    前記先のクワドラプレットのレートと、前記現在のパスのホップ数と前記マトリクスにおける前記先のクワドラプレットに対する前記変更されたパスのホップ数との差と、に従って前記先のクワドラプレットのシフティングコストの最小値を計算し、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コストより大きいならば、前記利用可能最短パスを受け入れ、
    前記先のクワドラプレットの前記最小シフティングコストが前記第1クワドラプレットの前記サブ・オプティマリティ・コスト以下ならば、
    前記先のクワドラプレットを新たなパスP * でルーティングし、前記先のクワドラプレットの前記利用可能最短パスを前記新たなパスP * にリセットし、
    前記第1クワドラプレットを前記第1クワドラプレットに対する前記最短理想的パスでルーティングし、前記利用可能最短パスを前記第1クワドラプレットに対する前記最短理想的パスにリセットし、
    前記第1クワドラプレットを変更不可に設定する、
    ことにより実行され、
    d)前記計算されたプロビジョニングルートに応じて前記トラフィックマトリクスを再調整し、
    前記ステップa)〜d)を少なくとも1つのクラスに対して優先順位の高い順に実行するステップを有することを特徴とする前記入口ルータ用コンピュータプログラム。
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