JP3580249B2 - トラヒック配分値算出装置とトラヒック配分制御システムおよびトラヒック配分値算出方法とそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

トラヒック配分値算出装置とトラヒック配分制御システムおよびトラヒック配分値算出方法とそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークにおいて、呼の処理が特定のネットワーク装置に集中し、その装置が輻輳となることによって起こるネットワーク全体の性能低下を防ぐために、周期的に測定されるトラヒックデータに基づいて、発信呼を当該輻輳装置よりも前段に位置する他のネットワーク装置において規制し、当該輻輳装置へ到着する呼を少なくして当該輻輳装置の負荷を低下させ、ネットワーク全体の処理能力を維持させるトラヒック配分に関する技術に係わり、特に、SVC(Swiched Virtual Connection)タイプのATM(Asynchronous Transfer Mode)網や、コネクション型タイプのインターネット等のマルチメディア通信ネットワークにおいて提供される複数のクラス別のサービスを考慮して上記トラヒック配分を効率的に行うのに好適なトラヒック配分値算出装置とトラヒック配分制御システムおよびトラヒック配分値算出方法とそのプログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、呼の処理が特定のネットワーク装置に集中し、その装置が輻輳となることによって起こるネットワーク全体の性能低下を防ぐために、周期的に測定されるトラヒックデータに基づいて、発信呼を当該輻輳装置よりも前段に位置する他のネットワーク装置において規制し、当該輻輳装置へ到着する呼を少なくして当該輻輳装置の負荷を低下させ、ネットワーク全体の処理能力を維持させるトラヒック配分を行う技術が、例えば、下垣、長谷川による「全国から集中する電話の輻輳を防ぐことが可能に」(NTT技術ジャーナル1991.2)や、中島、徳永、川野による「絶対量規制を用いたトラヒックふくそう制御方式の提案と性能評価」(電子情報通信学会論文誌B−I Vol.J73−B−I No.5,1991)に記載され、さらに、これらの技術における問題点を解決するための技術が特開平11−266302号公報に記載されている。
【0003】
この特開平11−266302号公報に記載の技術では、通信ネットワークの交換機や回線などの装置の輻輳時に、当該輻輳装置へ処理を要求する呼のうち当該輻輳装置での処理が可能な呼の呼数がXであり、当該輻輳装置への加わる呼を呼種や方路等でクラス分けし、そのクラスの集合Gに属するクラスiの発信呼数、すなわち、当該輻輳装置向けに発呼されたクラスi毎の呼数をaとした通信ネットワークにおけるトラヒック測定を周期的に行い、測定周期k−1の測定データに基づいて、輻輳装置処理可能呼数Xを次周期kでのクラスごとの配分呼数xi,kに配分して、クラスiの当該加わる呼数を前記xi,k以下になるように、発信呼を、当該輻輳装置より前段に位置する規制実施ネットワーク装置において規制することによって、当該輻輳装置が受け付ける呼数合計をX以下に制限するトラヒック制御において、測定周期k−1の測定データとして、当該輻輳装置で呼接続完了した呼数(クラスiの完了呼数)bi,k−1とクラス毎の該規制実施ネットワーク装置で規制を通過しネットワークに加わった呼数x’i,k−1、ならびに、クラス毎の発信呼数ai,k−1を測定し、さらに、0以上1以下の予め決められた定数αとし、そして、クラスiの配分完了比率ri,k−1を、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」として求め、クラスi毎のzに関する非減少関数をf(z)として周期kの各クラスの配分呼数xi,kを、「xi,k=[{bi,k−1×f(ri,k−1)}/Σ {bj,k−1×f(rj,k−1)}]×X」、または、「xi,k=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1))×α}+{(bi,k−1×f(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×f(rj,k−1))}×(1−α)]×X」とするトラヒック配分技術が採用されている。
【0004】
この技術では、クラス毎の完了呼数見合いに配分、または、完了呼数見合いと発呼数見合いの加重平均による配分を行っており、クラス毎に利用されるネットワーク装置の処理可能呼数が配分呼数を下回るクラスが存在する場合には、完了呼が最大化となり、クラス毎に利用されるネットワーク装置の処理可能呼数が配分呼数を下回るクラスが存在しない場合にはクラス毎の公平性が満足されることとなる。
【0005】
しかし、マルチメディアを取り扱うネットワーク(マルチメディア通信ネットワーク)においては、複数の制御対象クラス、例えば、複数の制御対象サービスが存在し、前記の制御対象クラス毎に通信料金や、輻輳制御における優先順位が異なる可能性がある。
【0006】
上述のような従来の技術では、これらクラス毎の優先順位等を考慮していないため、ネットワーク全体の完了呼数を最大にすることは可能であるが、制御実施後の通話収入を最大にすることや、優先順位を考慮した制御を行うことができない。
【0007】
例えば、制御対象クラスが2つのサービスであり、前記制御対象サービスは、制御実施交換機から輻輳交換機まで同一回線を使用し、前周期の完了呼数、発信呼数が共に同一の値の場合、従来技術を使用すると、2つのサービスの制御配分値も同じ値となる。しかし、前記2つのサービスの通信料金が異なる場合には、制御実施後の通信料金は必ずしも最大とはならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、マルチメディア通信ネットワークにおける複数の制御対象クラス毎の通信料金や輻輳制御優先順位を考慮した輻輳制御を行うことができない点である。
【0009】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、マルチメディア通信ネットワーク全体の完了呼数を最大にすると共に、優先順位を考慮した制御を行うことで、例えば、輻輳制御実施後の通話収入を最大にすることを可能とするトラヒック配分値算出装置とトラヒック配分制御システムおよびトラヒック配分値算出方法とそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のトラヒック配分値算出装置とトラヒック配分制御システムおよびトラヒック配分値算出方法では、特開平11−266302号公報に記載された非減少関数を、優先順位に対応する制御クラス毎に設定した関数に変更して、トラヒック配分値を算出するものであり、配分完了比率が一定値を超える、つまり、配分した制御数がほとんど完了することが見込まれるクラスにおいては、より優先順位の高い、例えば、通信料金の高いクラスに対して、より多くの規制量を配分することを特徴とする。これにより、従来技術のように、制御実施後のネットワーク全体の完了呼数を最大にしつつ、さらに、優先順位の高いクラスに対しては優先順位の低いクラスよりも多く制御量を配分し、通話収入を最大化する制御量配分を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明に係るトラヒック配分制御システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるトラヒック配分値算出装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0012】
図2において、21はCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置、22はキーボードやマウス等からなる入力装置、23はHDD(Hard Disk Drive)等からなる外部記憶装置、24はCPU(Central Processing Unit)24aや主メモリ24bおよび入出力インタフェース24c等を具備してコンピュータ処理を行なう情報処理装置、25は本発明に係わるプログラムやデータを記録したCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)もしくはDVD(Digital Video Disc/Digital Versatile Disc)等からなる光ディスク、26は光ディスク25に記録されたプログラムおよびデータを読み出すための駆動装置、27は通信装置である。
【0013】
光ディスク25に格納されたプログラムおよびデータを情報処理装置24により駆動装置26を介して外部記憶装置23内にインストールした後、外部記憶装置23から主メモリ24bに読み込みCPU24aで処理することにより、情報処理装置24内に図1に示すトラヒック配分値算出装置1の各処理部が構成される。
【0014】
図1において、1はトラヒック配分値算出装置、2は輻輳交換機、3は発呼数規制交換機であり、それぞれ、SVC(Switched Virtual Connection)タイプのATM(Asynchronous Transfer Mode)網からなるマルチメディアネットワークで接続されている。
【0015】
輻輳交換機2は、処理すべき呼が増大して輻輳状態となったために、発呼の規制を発呼数規制交換機3で行うよう要求する交換機であり、発呼数規制要求部2aと処理可能呼数算出部2bを有し、輻輳時には、発呼数規制要求部2aにより、処理可能呼数算出部2bで算出した輻輳交換機2での処理が可能な呼の呼数をトラヒック配分値算出装置1に通知し、輻輳交換機2へ向かう発呼数の規制を要求する。
【0016】
発呼数規制交換機3は、トラヒック配分値算出装置1からの指示に基づき、輻輳交換機2へ向かう配分呼数に従っての発呼規制を行う交換機であり、発呼規制部3aとデータ測定部3bを有し、ネットワーク中に複数台存在する。
【0017】
この発呼数規制交換機3では、輻輳交換機2の輻輳中には、データ測定部3bにより、輻輳交換機2に向けての各クラスiごとの発信呼数と、実際に輻輳交換機2に加えた呼の数(規制通過呼数)、および、実際に輻輳交換機2に加えた呼の内で、発呼数規制交換機3と輻輳交換機2の間の中継装置において破棄されることなく、かつ輻輳交換機2で呼接続完了した呼の数(各クラス毎の完了呼数)を測定する。
【0018】
トラヒック配分値算出装置1は、発呼数規制交換機3がデータ測定部3bで測定したトラヒック測定データに基づき、クラスi毎の配分呼数を算出する装置であり、制御パラメータ管理部4aと演算部4bからなる配分値決定部4、および、測定データ蓄積部5aと交換機指示部5bからなる測定データ管理部5により構成されている。
【0019】
この測定データ管理部5は、関連するネットワーク装置である発呼数規制交換機3と輻輳交換機2からトラヒックデータを受け取り、測定データ蓄積部5aに蓄積すると共に、それらを配分値決定部4へ通知し、また、配分値決定部4が算出した配分値を交換機指示部5bを介して発呼数規制交換機3に通知する。
【0020】
配分値決定部4は、制御パラメータ管理部4aにおいて設定されているクラスi毎の「1」を最優先とした優先順位C(1以上の整数)と、測定データ管理部5から受け取ったトラヒック測定データを基に、演算部4bにおいて、以下のケース▲1▼〜▲3▼のようにして、トラヒック配分値を決定する。
【0021】
ケース▲1▼:
輻輳交換機2は、輻輳時には、輻輳交換機2へ処理を要求する呼のうち輻輳交換機2での処理が可能な呼の呼数Xを処理可能呼数算出部2bで算出し、トラヒック配分値算出装置1に通知する。トラヒック配分値算出装置1では、制御パラメータ管理部4aにおいて、予め輻輳交換機2へ加わる呼を呼種や方路等でクラス分けし、そのクラスの集合Gに属するクラスi毎に予め設定された優先順位Cを管理する。
【0022】
そして、発呼数規制交換機3では、データ測定部3bにより、ネットワークにおけるトラヒック測定を周期的に行い、測定周期k−1の測定データをトラヒック配分値算出装置1に通知する。測定周期k−1の測定データとしては、輻輳交換機2向けに発呼されたクラスi毎の呼数(発信呼数a)と、輻輳交換機2向けの呼の内で輻輳交換機2に加わったクラスi毎の呼数x’および輻輳交換機2で呼接続完了した呼数(完了呼数b)がある。
【0023】
トラヒック配分値算出装置1では、測定周期k−1の測定データに基づいて、演算部4bにより、輻輳装置処理可能呼数Xを、次周期kでのクラスごとの配分呼数xi,kに配分し、輻輳交換機2の前段に位置する発呼数規制交換機3に対して、クラスiの加わる呼数を配分個数xi,k以下になるように発信呼を規制させ、輻輳交換機2が受け付ける呼数合計をX以下に制限する。
【0024】
このようにして、輻輳交換機2が受け付ける呼数合計をX以下に制限する際、本例のトラヒック配分値算出装置1では、以下のようにして、各クラスの配分呼数xi,kを求める。
【0025】
測定データ管理部5において、発呼数規制交換機3から通知された測定周期k−1の測定データ(クラスiの完了呼数bi,k−1、クラスi毎の呼数x’i,k−1を蓄積する。そして、この測定データに基づき、配分値決定部4において、まず、クラスiの配分完了比率ri,k−1を、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」として求め、次に、制御パラメータ管理部4aにおいてクラスi毎に予め設定された優先順位C毎に予め定義されたzに関する非減少関数fc(z)に基づき、周期kの各クラスの配分呼数xi,kを、「xi,k=[{bi,k−1×fc(ri,k−1)}/Σ {bj,k−1×fc(rj,k−1)}]×X」として求める。
【0026】
このケース▲1▼においては、例えば、クラスi毎の制御周期k−1における配分完了率ri,k−1に関する非減少関数を同じ関数、つまり、「fC(ri,k−1)=fC(rj,k−1)」とした場合は、特開平11−266302号公報に記載の配分技術と同一となる。
【0027】
しかし、「fC(ri,k−1)=fC(rj,k−1)」以外の場合では、優先順位の高いクラスの非減少関数の解をいかなる変数に対しても、優先順位の低いクラスの非減少関数の解以上となるように定義することにより、周期k−1で高い完了率となったクラスは、周期k−1で低い完了率となったクラスに比べて、周期kではより多くの配分となる。
【0028】
このように、優先順位の高いクラスは、優先順位の低いクラスに比べて、周期kでは、より多くの配分されることとなり、完了呼数の最大化を維持しつつ、優先順位の高いクラスの完了呼数が優先順位の低い完了呼数よりも多くなり、通話収入の最大化が可能となる。
【0029】
例えば、呼種iの優先順位Cを最優先の優先順位を「1」として「C≧1」とした場合に、「fC(ri,k−1)=ri,k−1*(1+C/10)」とすることや、「ri,k−1≧0.8」の場合に「fC(ri,k−1)=1+C/10」、「ri,k−1<0.8」の場合に「fC(ri,k−1)=1」とすることが、このことを満たしている。
【0030】
ケース▲2▼:
ケース▲2▼では、本例のトラヒック配分値算出装置1において、輻輳交換機2が受け付ける呼数合計をX以下に制限する際、以下のようにして、各クラスの配分呼数xi,kを求める。
【0031】
測定データ管理部5においては、測定周期k−1の測定データとして、ケース▲1▼でのクラスiの完了呼数bi,k−1と、クラス毎の発呼数規制交換機3での規制を通過しネットワークに加わった呼数x’i,k−1とに加えて、さらに、発呼数規制交換機3で測定されて通知されたクラス毎の発信呼数ai,k−1を蓄積する。
【0032】
そして、これらの測定データに基づき、配分値決定部4において、まず、クラスiの配分完了比率ri,k−1を、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」として求め、さらに、制御パラメータ管理部4aにおいてクラスi毎に予め設定された優先順位C毎に予め定義されたzに関する非減少関数fc(z)、および、「0」以上「1」以下の定数αに基づき、周期kの各クラスの配分呼数xi,kを、「xi,k=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1))×α}+{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×(1−α)]×X」として求める。
【0033】
このケース▲2▼においては、「{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}」の部分で、完了呼数を最大化しつつ、優先順位の高いクラスの完了呼数を、優先順位の低いクラスよりも多くする点と、「(ai,k−1/Σ (aj,k−1))」の部分で、発信ごとの規制される率がクラスを通じて均等化されるという点とを、互いに定数αで加重平均させることで、ケース▲1▼での完了呼数を最大化しつつ、優先順位の高いクラスの完了呼数を優先順位の低いクラスよりも多くするという点と、発信ごとの規制される率がクラスを通じて均等化されるという点を、トラヒック条件に応じて使い分けることができる。
【0034】
ケース▲3▼:
ケース▲3▼では、ケース▲1▼やケース▲2▼において、発呼数規制交換機3で測定して測定データ管理部5で蓄積した、測定周期k−1の測定データとしての、クラスiの完了呼数(bi,k−1)がゼロ(「0」)であっても、このクラスiに対して、ある程度の配分呼数を与える。
【0035】
すなわち、ケース▲1▼やケース▲2▼におけるトラヒック配分技術では、トラヒック制御中に、周期k−1において、クラスiの完了呼数がゼロになった場合、それ以降の周期においてクラスiの発呼があったとしても、クラスiに対しての配分呼数がゼロとなってしまうため、発呼に対する規制率について著しく不公平となる可能性がある。さらに、クラスiの発呼を考慮に入れず、次周期の配分呼数を決定することは、完了呼数や通話収入が最大化されない可能性がある。そこで、ケース▲3▼においては、ある程度少なめの数の配分呼数を最低でも与えることによって、クラスiに対する配分呼数がゼロになることを防ぐことができる。
【0036】
以下、図3〜図6を用いて、このようなトラヒック配分に係わる処理動作を説明する。
【0037】
図3は、本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第1の処理手順例を示すフローチャートであり、図4は、本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第2の処理手順例を示すフローチャート、図5は、本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第3の処理手順例を示すフローチャート、図6は、本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第4の処理手順例を示すフローチャートである。
【0038】
図3に示すトラヒック配分値算出方法では、ステップ101とステップ102において、測定データ管理部5でのデータの収集を行う。すなわち、ステップ101においては、発呼数規制交換機3で測定された、周期k−1における実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1と、クラスi毎の完了呼数bi,k−1を、また、ステップ102においては、輻輳交換機2で算出された、輻輳交換機2の次周期での処理可能呼数Xを、それぞれ、測定データ管理部5で受け取る。
【0039】
ステップ103において、測定データ管理部5により、ステップ101で収集した、周期k−1におけるクラスi毎の完了呼数bi,k−1と制御通過呼数x’i,k−1、および、ステップ102で収集した周期kにおける処理可能呼数Xを、配分値決定部4へ通知する。
【0040】
ステップ104において、配分値決定部4により、通知された情報を用いて、次の式に基づき、クラスの集合Gの要素であるクラスiそれぞれについて、周期kのための配分呼数xi,kを算出し、その算出結果を測定データ管理部5へ通知する。
【0041】
「xi,k={(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×X」。ただし、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」、「fc(z)=1+C/10・・・(z>0.8)」または「fc(z)=1・・・(z=others)」とする。
【0042】
ステップ105において、測定データ管理部5により、配分値決定部4から通知された算出結果、すなわち、周期kのための配分呼数xi,kを、発呼数規制交換機3へ通知する。
【0043】
次の図4に示すトラヒック配分値算出方法では、ステップ101〜103、および、ステップ105における各処理は、図3に示したステップ101〜103,105での各処理と同じであり、まず、図3に示したステップ101とステップ102での処理と同様にして、測定データ管理部5でのデータの収集を行う。
【0044】
すなわち、ステップ101においては、発呼数規制交換機3で測定された、周期k−1における実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1と、クラスi毎の完了呼数bi,k−1を、また、ステップ102においては、輻輳交換機2で算出された、輻輳交換機2の次周期での処理可能呼数Xを、それぞれ、測定データ管理部5で受け取る。
【0045】
さらに、ステップ103において、測定データ管理部5により、ステップ101で収集した、周期k−1におけるクラスi毎の完了呼数bi,k−1と制御通過呼数x’i,k−1、および、ステップ102で収集した周期kにおける処理可能呼数Xを、配分値決定部4へ通知する。
【0046】
ステップ104aにおいては、配分値決定部4により、通知された情報を用いて、次の式に基づき、クラスの集合Gの要素であるクラスiそれぞれについて、周期kのための配分呼数xi,kを算出し、その算出結果を測定データ管理部5へ通知する。
【0047】
「xi,k={(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×X」。ただし、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」、ならびに、「fc(z)=z×(1+C/10)」とする。
【0048】
そして、ステップ105において、測定データ管理部5により、配分値決定部4から通知された算出結果、すなわち、周期kのための配分呼数xi,kを、発呼数規制交換機3へ通知する。
【0049】
次の図5に示すトラヒック配分値算出方法では、ステップ102、および、ステップ105における各処理は、図3および図4に示したステップ102,105での各処理と同じである。
【0050】
ステップ101aにおいては、発呼数規制交換機3で測定された、周期k−1におけるクラスi毎の発呼数ai,k−1と、実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1、および、クラスi毎の完了呼数bi,k−1を、測定データ管理部5で受け取る。
【0051】
また、ステップ102においては、輻輳交換機2で算出された、輻輳交換機2の次周期での処理可能呼数Xを、それぞれ、測定データ管理部5で受け取る。
【0052】
ステップ103aにおいては、測定データ管理部5により、ステップ101aで収集した周期k−1におけるクラスi毎の発呼数ai,k−1と実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1、クラスi毎の完了呼数bi,k−1、および、ステップ102で収集した周期kにおける処理可能呼数Xを、配分値決定部4へ通知する。
【0053】
そして、ステップ104bにおいて、配分値決定部4により、測定データ管理部5から通知された情報を用いて、次の式に基づき、クラスの集合Gの要素であるクラスiそれぞれについて、周期kのための配分呼数xi,kを算出し、その算出結果を測定データ管理部5へ通知する。
【0054】
「xi,k=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1))×α}+{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×(1−α)]×X」。
ただし、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」、「fc(z)=1+C/10・・・(z>0.8)」または「fc(z)=1・・・(z=others)」、および、「α=0.05」とする。
【0055】
そして、ステップ105において、測定データ管理部5により、配分値決定部4から通知された算出結果、すなわち、周期kのための配分呼数xi,kを、発呼数規制交換機3へ通知する。
【0056】
次の図6に示すトラヒック配分値算出方法では、ステップ102、および、ステップ105における各処理は、図3〜図5に示したステップ102,105での各処理と同じであり、ステップ101a、および、ステップ103aにおける各処理は、図5に示したステップ101a,103aでの各処理と同じである。
【0057】
ステップ101aにおいては、発呼数規制交換機3で測定された、周期k−1におけるクラスi毎の発呼数ai,k−1と、実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1、および、クラスi毎の完了呼数bi,k−1を、測定データ管理部5で受け取る。
【0058】
また、ステップ102においては、輻輳交換機2で算出された、輻輳交換機2の次周期での処理可能呼数Xを、それぞれ、測定データ管理部5で受け取る。
【0059】
ステップ103aにおいては、測定データ管理部5により、ステップ101aで収集した周期k−1におけるクラスi毎の発呼数ai,k−1と実際に受け付けたクラスi毎の規制通過呼数(制御通過呼数)x’i,k−1、クラスi毎の完了呼数bi,k−1、および、ステップ102で収集した周期kにおける処理可能呼数Xを、配分値決定部4へ通知する。
【0060】
そして、ステップ104cにおいて、配分値決定部4により、測定データ管理部5から通知された情報を用いて、次の式に基づき、クラスの集合Gの要素であるクラスiそれぞれについて、周期kのための配分呼数xi,kを算出し、その算出結果を測定データ管理部5へ通知する。
【0061】
「xi,k=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1)×α}+{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×(1−α)]×X」。ただし、「ri,k−1=(bi,k−1)/(x’i,k−1)」、「fc(z)=z×(1+C/10)」、および、「α=0.05」とする。
【0062】
そして、ステップ105において、測定データ管理部5により、配分値決定部4から通知された算出結果、すなわち、周期kのための配分呼数xi,kを、発呼数規制交換機3へ通知する。
【0063】
以上、図1〜図6を用いて説明したように、本例のトラヒック配分値算出装置と方法では、特開平11−266302号公報に記載のトラヒック配分技術で使用した非減少関数を、優先順位に対応する制御クラス毎に設定した関数に変更した配分技術であり、配分完了比率が一定値を超える、つまり、配分した制御数がほとんど完了することが見込まれるクラスにおいては、より優先順位の高い、例えば、通信料金の高いクラスに対して、より多くの規制量を配分するように作用する。このことにより、従来技術に比べて、制御実施後のネットワーク全体の完了呼数を最大にしつつ、優先順位の高いクラスを優先順位の低いクラスよりも多く制御量を配分し、通話収入を最大化する制御量配分を行うことができる。
【0064】
尚、本発明は、図1〜図6を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、ATM(SVCタイプ)網をマルチメディア通信ネットワークの例としているが、コネクションタイプのインターネット等のネットワークにおいても適用できる。
【0065】
また、本例では、交換機(輻輳交換機2、発呼数規制交換機3)を、輻輳した装置および規制実施ネットワーク装置としているが、輻輳した回線に対しても、あるいは、インターネットを構成するルータに対しても、同様の規制、制御を適用して行うことができる。
【0066】
また、本例では、トラヒック配分値算出装置の構成として図2のコンピュータ構成例を示したが、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、輻輳装置へ到着する呼を規制して少なくして当該輻輳装置の負荷を軽減させる際、マルチメディア通信ネットワークにおける、制御対象クラス毎の優先順位を考慮することができ、ネットワーク全体の完了呼数を最大化しつつも、例えば、優先順位の高いクラスに多くの制御量を配分して、通話収人の最大化を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラヒック配分制御システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるトラヒック配分値算出装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第1の処理手順例を示すフローチャートである。
【図4】本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第2の処理手順例を示すフローチャートである。
【図5】本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第3の処理手順例を示すフローチャートである。
【図6】本発明のトラヒック配分値算出方法に係わる第4の処理手順例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:トラヒック配分値算出装置、2:輻輳交換機、2a:発呼数規制要求部、2b:処理可能呼数算出部、3:発呼数規制交換機、3a:発呼規制部、3b:データ測定部、4:配分値決定部、4a:制御パラメータ管理部、4b:演算部、5:測定データ管理部、5a:測定データ蓄積部、5b:交換機指示部、21:表示装置、22:入力装置、23:外部記憶装置、24:情報処理装置、24a:CPU、24b:主メモリ、24c:入出力インタフェース、25:光ディスク、26:駆動装置、27:通信装置。

Claims (13)

  1. ネットワークにおける測定周期k−1でのトラヒック測定結果に基づき、該ネットワーク上で輻輳した輻輳装置に次の周期kにおいて加わる呼の呼数を、予め設定された該輻輳装置で処理可能な呼の数(処理可能呼数X)に制限する際の、当該輻輳装置に加わる呼のクラスの集合Gに属するクラスi別の配分呼数xi,kを算出するトラヒック配分値算出装置であって、
    測定周期k−1におけるトラヒック測定データとして、上記輻輳装置に向けて送出されたクラスi毎の呼数x’i,k−1と該輻輳装置向けの呼の内で呼接続完了した呼数(完了呼数bi,k−1)とを取得する手段と、
    上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1の式「ri,k−1=bi,k−1/x’i,k−1」から算出される測定周期k−1におけるクラスiの配分完了比率ri,k−1を求める手段と、
    上記処理可能呼数Xならびに上記測定周期k−1におけるクラスiの完了呼数bi,k−1と配分完了比率ri,k−1、および予め記憶装置に記録されたクラスi毎の優先順位C別に定義されたzに関する非減少関数fc(z)を用いた式「xi,k=[{bi,k−1×fc(ri,k−1)}/Σ {bj,k−1×fc(rj,k−1)}]×X」に基づき、周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kを算出する手段と
    を有することを特徴とするトラヒック配分値算出装置。
  2. ネットワークにおける測定周期k−1でのトラヒック測定結果に基づき、該ネットワーク上で輻輳した輻輳装置に次の周期kにおいて加わる呼の呼数を、予め設定された該輻輳装置で処理可能な呼の数(処理可能呼数X)に制限する際の、当該輻輳装置に加わる呼のクラスの集合Gに属するクラスi別の配分呼数xi,kを算出するトラヒック配分値算出装置であって、
    測定周期k−1におけるトラヒック測定データとして、上記輻輳装置向けに発呼されたクラスi毎の呼数(発信呼数ai,k−1)と該輻輳装置向けの呼の内で輻輳装置に向けて送出されたクラスi毎の呼数x’i,k−1および該輻輳装置で呼接続完了した呼数(完了呼数bi,k−1)を取得する手段と、
    上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1の式「ri,k−1=bi,k−1/x’i,k−1」から算出される測定周期k−1におけるクラスiの配分完了比率ri,k−1を求める手段と、
    上記発信呼数ai,k−1と上記処理可能呼数Xならびに上記測定周期k−1におけるクラスiの完了呼数bi,k−1と配分完了比率ri,k−1、および予め記憶装置に記録されたクラスi毎の優先順位C別に定義されたzに関する非減少関数fc(z)と定数αを用いた式「xi,k−1=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1))×α}+{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×(1−α)]×X」に基づき、周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kを算出する手段と
    を有することを特徴とするトラヒック配分値算出装置。
  3. 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載のトラヒック配分値算出装置であって、測定周期k−1におけるトラヒック測定データとしてのクラスiの完了呼数bi,k−1がゼロであれば、該クラスiに対して予め定められた配分呼数を周期kにおける付与する手段を有することを特徴とするトラヒック配分値算出装置。
  4. 請求項1、もしくは、請求項3のいずれかに記載のトラヒック配分値算出装置と、上記輻輳装置の前段に設けられて該輻輳装置に対する上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1を測定して上記トラヒック配分値算出装置に通知すると共に、該トラヒック配分値算出装置から通知される上記周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kに基づき上記輻輳装置に向けての呼数をクラス別に制限する規制実施装置とを有することを特徴とするトラヒック配分制御システム。
  5. 請求項2、もしくは、請求項3のいずれかに記載のトラヒック配分値算出装置と、上記輻輳装置の前段に設けられて該輻輳装置に対する上記発信呼数ai,k−1と上記呼数x’i,k−1および上記完了呼数bi,k−1を測定して上記トラヒック配分値算出装置に通知すると共に、該トラヒック配分値算出装置から通知される上記周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kに基づき上記輻輳装置に向けての呼数をクラス別に制限する規制実施装置とを有することを特徴とするトラヒック配分制御システム。
  6. 請求項4、もしくは、請求項5のいずれかに記載のトラヒック配分制御システムであって、
    上記輻輳装置は、自輻輳装置で処理可能な呼の呼数Xを算出する手段と、該算出した処理可能呼数Xを上記トラヒック配分値算出装置に通知する手段とを有することを特徴とするトラヒック配分制御システム。
  7. ネットワークにおける測定周期k−1でのトラヒック測定結果に基づき、該ネットワーク上で輻輳した輻輳装置に次の周期kにおいて加わる呼の呼数を、予め設定された該輻輳装置で処理可能な呼の数(処理可能呼数X)に制限する際の、当該輻輳装置に加わる呼のクラスの集合Gに属するクラスi別の配分呼数xi,kを算出するトラヒック配分値算出方法であって、
    測定周期k−1におけるトラヒック測定データとして、上記輻輳装置に向けて送出されたクラスi毎の呼数x’i,k−1と該輻輳装置向けの呼の内で呼接続完了した呼数(完了呼数bi,k−1)とを取得するステップと、
    上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1の式「ri,k−1=bi,k−1/x’i,k−1」から算出される測定周期k−1におけるクラスiの配分完了比率ri,k−1を求めるステップと、
    上記処理可能呼数Xならびに上記測定周期k−1におけるクラスiの完了呼数bi,k−1と配分完了比率ri,k−1、および予め記憶装置に記録されたクラスi毎の優先順位C別に定義されたzに関する非減少関数fc(z)を用いた式「xi,k=[{bi,k−1×fc(ri,k−1)}/Σ {bj,k−1×fc(rj,k−1)}]×X」に基づき、周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kを算出するステップと
    を有することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  8. ネットワークにおける測定周期k−1でのトラヒック測定結果に基づき、該ネットワーク上で輻輳した輻輳装置に次の周期kにおいて加わる呼の呼数を、予め設定された該輻輳装置で処理可能な呼の数(処理可能呼数X)に制限する際の、当該輻輳装置に加わる呼のクラスの集合Gに属するクラスi別の配分呼数xi,kを算出するトラヒック配分値算出方法であって、
    測定周期k−1におけるトラヒック測定データとして、上記輻輳装置向けに発呼されたクラスi毎の呼数(発信呼数ai,k−1)と該輻輳装置向けの呼の内で輻輳装置に向けて送出されたクラスi毎の呼数x’i,k−1および該輻輳装置で呼接続完了した呼数(完了呼数bi,k−1)を取得するステップと、
    上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1の式「ri,k−1=bi,k−1/x’i,k−1」から算出される測定周期k−1におけるクラスiの配分完了比率ri,k−1を求めるステップと、
    上記発信呼数ai,k−1と上記処理可能呼数Xならびに上記測定周期k−1におけるクラスiの完了呼数bi,k−1と配分完了比率ri,k−1、および予め記憶装置に記録されたクラスi毎の優先順位C別に定義されたzに関する非減少関数fc(z)と定数αを用いた式「xi,k−1=[{(ai,k−1/Σ (aj,k−1))×α}+{(bi,k−1×fc(ri,k−1))/Σ (bj,k−1×fc(rj,k−1))}×(1−α)]×X」に基づき、周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kを算出するステップと
    を有することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  9. 請求項7、もしくは、請求項8のいずれかに記載のトラヒック配分値算出方法であって、測定周期k−1におけるトラヒック測定データとしてのクラスiの完了呼数bi,k−1がゼロであれば、該クラスiに対して予め定められた配分呼数を付与することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  10. 請求項7、もしくは、請求項9のいずれかに記載のトラヒック配分値算出方法であって、
    上記呼数x’i,k−1と上記完了呼数bi,k−1を、上記輻輳装置の前段に設けられて該輻輳装置に対する上記周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kに基づくクラス別の呼数制限を行う規制実施装置において測定することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  11. 請求項8、もしくは、請求項9のいずれかに記載のトラヒック配分値算出方法であって、
    上記発信呼数ai,k−1と上記呼数x’i,k−1および上記完了呼数bi,k−1を、上記輻輳装置の前段に設けられて該輻輳装置に対する上記周期kにおける各クラス別iの配分呼数xi,kに基づくクラス別の呼数制限を行う規制実施装置において測定することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  12. 請求項10、もしくは、請求項11のいずれかに記載のトラヒック配分値算出方法であって、
    上記輻輳装置において、自輻輳装置で処理可能な呼の呼数Xを算出し、上記トラヒック配分値算出装置に通知する手段とを有することを特徴とするトラヒック配分値算出方法。
  13. ネットワークにおける測定周期k−1でのトラヒック測定結果に基づき、該ネットワーク上で輻輳した輻輳装置に次の周期kにおいて加わる呼の呼数を、予め設定された該輻輳装置で処理可能な呼の数(処理可能呼数X)に制限する際の、集合Gに属するクラスi別の配分呼数xi,kを算出する方法の処理手順を記述したプログラムをコンピュータに読取り可能に記録する記録媒体であって、
    請求項7から請求項12のいずれかに記載の配分値算出方法における各処理を上記コンピュータに実行させるための処理プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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