JP3580225B2

JP3580225B2 - Vehicle door structure

Info

Publication number: JP3580225B2
Application number: JP2000165422A
Authority: JP
Inventors: 隆行佐野
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 2000-06-02
Filing date: 2000-06-02
Publication date: 2004-10-20
Anticipated expiration: 2020-06-02
Also published as: JP2001341529A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、効果的に軽量化と強度確保を得られるようにした車両用ドア構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車等の車両のドアは、ドア本体の上部にドアサッシュを有する構造を備えている。
【０００３】
近年、軽量化と強度確保を目的として、ドアを軽合金で構成することが行われている。そして、この種の技術は、特開平０６−３２０９５５号公報等に開示されている。
【０００４】
この公報では、図１８に示すように、サイドミラー取付用孔ａを有するアルミニウム合金製の第１ブラケットｂの下端部が、略Ｕ字状をしたドアインナパネルｃの内側壁ｄにスポット溶接によって接合された構成が記載されている。
【０００５】
また、ドア本体に対するドアサッシュの結合部が、第１ブラケットｂと、内側壁ｄと、アルミニウム合金製の第１押出材ｅとの３部品で構成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記車両用ドア構造では、第１ブラケットｂと内側壁ｄとが一体構造ではないので、曲げ剛性が弱いという問題がある。
【０００７】
また、第１ブラケットｂと内側壁ｄとを溶接しているので、溶接による熱歪で、ドアサッシュがあばれて精度確保が困難である。しかも、溶接軟化により強度低下を生じるので、溶接点数を増やしたり、補強を行ったりする必要が発生し、コスト高や重量増加を招く。
【０００８】
更に、ドア本体に対するドアサッシュの結合部が、第１ブラケットｂと、内側壁ｄと、アルミニウム合金製の第１押出材ｅとの３部品で構成されているので、重ね合わせ部の余剰肉により重量増を招く。また、コストも高くなる。
【０００９】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、効果的に軽量化と強度確保を得られるようにすることのできる車両用ドア構造を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１に記載された発明では、ドア本体の上部にドアサッシュを有する車両用ドア構造において、前記ドア本体に、該ドア本体の前縁を構成し、且つ、前記ドア本体下縁のシル部から前記ドア本体上縁のウエスト部および該ウエスト部より上の三角形状をしたドアミラー固定部までを一体形成して成るドアインナ前方部材を備え、前記ドアミラー固定部の下部にアウタウエストレインフォースとインナウエストレインフォースの取付面を設け、前記ドアミラー固定部の前記インナウエストレインフォースとアウタウエストレインフォースとの取付面間を肉抜きしたことを特徴としている。
【００１１】
このように構成された請求項１にかかる発明によれば、前記ドアインナ前方部材には、ウエスト部でのドアミラー固定部の接合がないので、ウエスト部の付根部分の曲げ剛性が向上する。
【００１２】
また、ドアインナ前方部材には接合部分がないので、精度が向上する。
【００１３】
更に、ドアインナ前方部材は、ウエスト部一体成形なので、ウエスト部でのシール段差をなくすことができる。
【００１４】
そして、一体形成により、ドアインナ前方部材は各部位ごとに最適肉厚にすることができ、軽量化を図ることが可能となる。前記ドアミラー固定部の下部にアウタウエストレインフォースとインナウエストレインフォースの取付面を設けたことにより、ドアインナ前方部材側の受け平面が拡大し、側突の入力を、アウタウエストレインフォースとインナウエストレインフォースとドアインナ前方部材とで受けることができ、効率的である。前記ドアミラー固定部の前記インナウエストレインフォースとアウタウエストレインフォースとの取付面間を肉抜きしたことにより、インナウエストレインフォースとアウタウエストレインフォースとの接地面を設けるのと同時に、軽量化を計ることが可能である。
【００１５】
請求項２に記載された発明では、前記ドアインナ前方部材に、ガードバー取付ブラケットを一体成形したことを特徴としている。
【００１６】
このように構成された請求項２にかかる発明によれば、前記ドアインナ前方部材に、ガードバー取付ブラケットを一体成形したことにより、ガードバー取付ブラケットの成形部分の軽量化が可能で、且つ、サイドガードバーに対する必要な取付強度の確保が可能となる。
【００１７】
また、ガードバー取付ブラケットを一体成形することにより、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。
【００１８】
更に、ガードバー取付ブラケットの精度を向上することが可能となる。
【００１９】
請求項３に記載された発明では、前記ドアインナ前方部材に設けられるヒンジ取付部とチェックリンク取付部とを厚肉に構成したことを特徴としている。
【００２０】
このように構成された請求項３にかかる発明によれば、前記ヒンジ取付部やチェックリンク取付部やその他の一般部分を最適肉厚とすることで軽量化が可能となり、且つ、必要な取付強度の確保が可能となる。また、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。更に、精度を向上することが可能となる。
【００２３】
請求項４に記載された発明では、前記インナウエストレインフォースの前面が前記ドアインナ前方部材と正面視で重複されるよう構成したことを特徴としている。
【００２４】
このように構成された請求項４にかかる発明によれば、前記インナウエストレインフォースの前面を前記ドアインナ前方部材と正面視で重複するよう構成したことにより、前突、特にオフセット衝突などの前突の入力をドアインナ前方部材からインナウエストレインフォースへ効率良く伝えることが可能となる。
【００２７】
請求項５に記載された発明では、前記ドアインナ前方部材のシル部に、シル部押出材との接合用のジョッグル部を形成したことを特徴としている。
【００２８】
このように構成された請求項５にかかる発明によれば、前記ドアインナ前方部材のシル部に、シル部押出材との接合用のジョッグル部を形成したことにより、ウエザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００２９】
請求項６に記載された発明では、前記ドアインナ前方部材のサッシュ上縁部材との結合部を、凹凸形状の嵌合により行わせるよう構成したことを特徴としている。
【００３０】
このように構成された請求項６にかかる発明によれば、前記ドアインナ前方部材のサッシュ上縁部材との結合部を、凹凸形状の嵌合により行わせるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。
【００３１】
この場合において、凹形状はドアミラー固定部側とし、ドアサッシュ長手方向へ延びる凹溝としても良い。
【００３２】
このように、凹溝の嵌合構造とすることで、接合面が長くとれるので、曲げ剛性、強度を確保することが可能となり、また見栄えも良い。なお、接着剤による結合とすることも可能である。
【００３３】
請求項７に記載された発明では、前記ドアインナ前方部材のロアサッシュ部との結合部を、ドアミラー固定部側に凹形状の部分を設けて嵌合させるよう構成したことを特徴としている。
【００３４】
このように構成された請求項７にかかる発明によれば、前記ドアインナ前方部材のロアサッシュ部との結合部を、ドアミラー固定部側に凹形状の部分を設けて嵌合させるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。
【００３５】
また、ドア開閉時のロアサッシュ部の車室内外方向の倒れを抑制することが可能となる。なお、接着剤による結合とすることも可能である。
【００３６】
【発明の実施の形態１】
以下、本発明の具体的な実施の形態１について、図示例と共に説明する。
【００３７】
図１〜図１７は、この発明の実施の形態１を示すものである。
【００３８】
まず、構成を説明すると、この実施の形態１の車両用ドア１は、図１に示すように、ドア本体２の上部にドアサッシュ３を有した構成を備えており、フロントドアに適用した場合を示している。
【００３９】
そして、この車両用ドア１は、ドア本体２の前縁を形成するドアインナ前方部材４と、ドア本体２の後縁およびドアサッシュ３の後縁を形成するドアインナ後方部材５と、ドア本体２下縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材６（シル部押出材６）と、ドア本体２上縁のウエスト部に沿って配設されウエスト部を補強するウエスト補強材７と、ロアブレース材６およびウエスト補強材７の間でドア本体２の外側の位置にこれらとほぼ平行に配設されるサイドガードバー８，９と、ドアサッシュ３の上縁を形成するサッシュ上縁部材１０と、ドアサッシュ３の前縁を形成しドア本体２内にその下部が配置されるロアサッシュ部１１とを備えている。
【００４０】
このうち、ドアインナ前方部材４とドアインナ後方部材５とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または軽合金の鋳物（鋳造成形品）または鍛造成形品として構成されている。また、ロアブレース材６とウエスト補強材７とサイドガードバー８，９とサッシュ上縁部材１０とロアサッシュ部１１とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または軽合金の押出成形品で構成されている。なお、ウエスト補強材７は、後述するように、インナウエストレインフォース１２と、アウタウエストレインフォース１３とで構成されている。
【００４１】
そして、ドアインナ前方部材４は、図２、図３に示すように、ドア本体２下縁のシル部の一部となるようその下縁から後方に突出したシル部４Ａからドア本体２上縁のウエスト部まで、および、ウエスト部より上のドアサッシュ３部分の三角形状をしたドアミラー固定部１４までを、側面視で略Ｌ字形状となるよう一体形成したものとしている。
【００４２】
ドアインナ前方部材４の前端下部には、ドアヒンジ（図示せず）がその外側に取付けられるヒンジ取付部２２が設けられ、このヒンジ取付部２２近傍に、図５〜図７に示すように、サイドガードバー８を取付けるためのガードバー取付ブラケット１５が後方に向けて突出するように一体成形されている。このガードバー取付ブラケット１５に対しサイドガードバー８は、接着剤１６やボルト１７、ナット１８等を用いて固定される。
【００４３】
図８に示すように、ドアインナ前方部材４の前端上部に設けられるヒンジ取付部２１の肉厚ａ１を、他の一般部２４の肉厚ａ４に比べて厚肉に構成している（ａ１＞ａ４）。
【００４４】
また、図９に示すように、ドアインナ前方部材４の前端下部に設けられるヒンジ取付部２２の肉厚ａ２を、他の一般部２４の肉厚ａ４に比べて厚肉に構成している（ａ２＞ａ４）。
【００４５】
更に、図１０に示すように、ドアインナ前方部材４の前端上下中間部に設けられるチェックリンク取付部２３の肉厚ａ３を、他の一般部２４の肉厚ａ４に比べて厚肉に構成している（ａ３＞ａ４）。なお、チェックリンク取付部２３には、ドア本体２を中間開度で保持するためのチェックリンク機構２５が取付けられる。このチェックリンク機構２５は、要するに、車体のピラー２６部分に軸着されると共に複数の凹凸部２７を有する軸部２８と、この軸部２８を挟持状態で案内可能な一対のローラ部２９と、一対のローラ部２９を挟持方向へ付勢する弾性部材３０と、ローラ部２９および弾性部材３０を収容するケーシング部３１とで構成され、一対のローラ部２９が軸部２８の凹凸部２７間で係止されることにより、ドア本体２を中間開度で保持し得るようになっている。
【００４６】
図１１〜図１６に示すように、ドアミラー固定部１４の外方の下部にアウタウエストレインフォース１３の取付面３２（アウタ側取付面）を設けている。この取付面３２は、平面状をなし、その下部にアウタウエストレインフォース１３の中空部３３の下部３３ａを載置する棚部３４を外方突出させて備えている。この取付面３２に対しアウタウエストレインフォース１３は接着剤３５を用いて固定される。アウタウエストレインフォース１３は、その中空部３３の外方の下部から中空部３３の外方の面に沿って下方に延びる延長部１３Ａが形成され、その外方にはドアアウタパネル３６が設けられる。Ｍは、延長部１３Ａの外方面とドアアウタパネル３６内面との間に介在するマスチックシーラを示す。
【００４７】
また、ドアミラー固定部１４の内方の下部にインナウエストレインフォース１２の取付面３７（インナ側取付面）を設けている。この取付面３７は、インナウエストレインフォース１２の中空部３８下部の外方側に位置する下向きの傾斜面３９が当接可能な傾斜した上向きの平面４０を備えている。即ち、取付面３７は階段状に形成されている。この取付面３７に対しインナウエストレインフォース１２は接着剤４１や取付面３７の孔３７ｈを介してボルト４２、ナット４３等を用いて固定される。尚、インナウエストレインフォース１２は、その中空部３８の上下からそれぞれフランジ１２Ａ，１２Ｂが突出した形状になっている。
【００４８】
そして、図１３、図１６に示すように、インナウエストレインフォース１２の前面がドアインナ前方部材４と正面視で重複されるよう構成している。そのために、ドアインナ前方部材４の内方の前方側にはインナウエストレインフォース１２の前面との対向面が後方を向くよう段差部４４が設けられている。
【００４９】
更に、図１５、図１６に示すように、ドアミラー固定部１４のインナウエストレインフォース１２とアウタウエストレインフォース１３との取付面３２，３７間を下方からの肉抜き構造として、中空部４５を形成している。
【００５０】
また、図１１〜図１５に示すように、ドアインナ前方部材４の上部のドアミラー固定部１４の前下方に傾斜した上縁には、サッシュ上縁部材１０の前端部との結合部４６が設けられ、この結合部４６とサッシュ上縁部材１０との結合は、凹凸形状の嵌合により行わせるよう構成している。
【００５１】
この場合において、凹形状はドアミラー固定部１４側とし、ドアサッシュ３長手方向でウエスト部近傍へ延びる凹溝４７としてある。そして、結合部４６の前端部１４Ｂは、サッシュ上縁部材１０の断面形状と合致するように形成して、サッシュ上縁部材１０の外方側面と面一に連なるようにしてある。また、凹溝４７の前端は、前端部１４Ｂで終わるようにしてある。反対に、特に図示しないが、凹形状はサッシュ上縁部材１０側とし、ドアミラー固定部１４をドアサッシュ３長手方向へ延びる突条としても良い。サッシュ上縁部材１０と凹溝４７等の結合部４６とは、接着剤４８等を用いて固定される。尚、サッシュ上縁部材１０の後端部は、ドアインナ後方部材５の上端部と結合するようになっている。
【００５２】
更に、図５、図１１〜図１３、図１６に示すように、ドアインナ前方部材４のロアサッシュ部１１との結合部４９を、ドアミラー固定部１４側の後縁フランジ１４Ａとアウタ側取付面３２の後方から突出させたフランジ５１との間で凹形状に形成して、後縁フランジ１４Ａとフランジ５１の間に略コ字状断面したロアサッシュ部１１を嵌合させるよう構成している。また、ロアサッシュ部１１下部は、図５に示すように、ガードバー取付ブラケット１５の後端に凹形状の取付部分５０を形成して、ここに嵌合させるよう取付けている。尚、ロアサッシュ部１１と各結合部４９とは接着剤５２やボルト５３等を用いて固定される。
【００５３】
そして、図１、図２、図４、図１７に示すように、ドアインナ前方部材４のシル部４Ａに、シル部押出材６との接合用のジョッグル部５４を形成している。
【００５４】
次に、この実施の形態１の作用について説明する。
【００５５】
ドアインナ前方部材４を、ドア本体２下縁のシル部からドア本体２上縁のウエスト部まで、および、ウエスト部より上のドアサッシュ３部分の三角形状をしたドアミラー固定部１４までを、一体形成したものとすることにより、ドアインナ前方部材４には、ウエスト部でのドアミラー固定部１４の接合がないので、ウエスト部の付根部分の曲げ剛性が向上する。
【００５６】
また、ドアインナ前方部材４にはその他の部分を含めて溶接による接合部分がないので、溶接による熱歪もなく、精度が向上する。
【００５７】
更に、ドアインナ前方部材４は、ウエスト部一体成形なので、ウエスト部でのシール段差をなくすことができる。
【００５８】
そして、一体形成により、ドアインナ前方部材４は各部位ごとに最適肉厚にすることができ、軽量化を図ることが可能となる。
【００５９】
ドアインナ前方部材４に、ガードバー取付ブラケット１５を一体成形したことにより、ガードバー取付ブラケット１５の成形部分の軽量化が可能で、且つ、サイドガードバー８，９に対する必要な取付強度の確保が可能となる。
【００６０】
また、ガードバー取付ブラケット１５を一体成形することにより、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。
【００６１】
更に、ガードバー取付ブラケット１５の精度を向上することが可能となる。
【００６２】
そして、ヒンジ取付部２１，２２やチェックリンク取付部２３やその他の一般部分を最適肉厚とすることで軽量化が可能となり、且つ、必要な取付強度の確保が可能となる。また、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。更に、精度を向上することが可能となる。
【００６３】
また、ドアミラー固定部１４の下部にアウタウエストレインフォース１３とインナウエストレインフォース１２の取付面３２，３７を設けたことにより、ドアインナ前方部材４側の受け平面が拡大し、側面衝突の入力を、アウタウエストレインフォース１３とインナウエストレインフォース１２とドアインナ前方部材４とで受けることができ、効率的である。さらに、取付面３２に棚部３４を、取付面３７に傾斜した平面４０を、設けてあるから、アウタウエストレインフォース１３およびインナウエストレインフォース１２の取付面３２，３７への取付けの際に、その位置決めを容易にする作用を果たす。特に、アウタウエストレインフォース１３は、取付面３２に対し接着剤のみで固定する構成としてあるため、特に有効である。
【００６４】
そして、インナウエストレインフォース１２の前面をドアインナ前方部材４と正面視で重複するよう構成（段差部４４と、これに対向するインナウエストレインフォース１２の前面）したことにより、前突、特にオフセット前面衝突などの前突の入力をドアインナ前方部材４からインナウエストレインフォース１２へ効率良く伝えることが可能となる。
【００６５】
更に、ドアミラー固定部１４のインナウエストレインフォース１２とアウタウエストレインフォース１３との取付面３２，３７間を肉抜きしたことにより、インナウエストレインフォース１２とアウタウエストレインフォース１３との接地面を設けるのと同時に、軽量化を計ることが可能である。
【００６６】
また、ドアインナ前方部材４のサッシュ上縁部材１０との結合部４６を、凹凸形状の嵌合により行わせるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。
【００６７】
この場合において、凹形状はドアミラー固定部１４側とし、ドアサッシュ３長手方向へ延びる凹溝４７とすることで、接合面が長くとれるので、曲げ剛性、強度を確保することが可能となり、また見栄えも良い。なお、接着剤による結合とすることも可能である。
【００６８】
更に、ドアインナ前方部材４のロアサッシュ部１１との結合部４９を、ドアミラー固定部１４側に凹形状の部分を設けて嵌合させるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。
【００６９】
また、ドア開閉時のロアサッシュ部１１の車室内外方向の倒れを抑制することが可能となる。なお、接着剤５２による結合とすることも可能である。
【００７０】
そして、ドアインナ前方部材４のシル部に、シル部押出材６との接合用のジョッグル部５４を形成したことにより、ウエザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００７１】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項１の発明によれば、ドアインナ前方部材には、ウエスト部でのドアミラー固定部の接合がないので、ウエスト部の付根部分の曲げ剛性が向上する。また、ドアインナ前方部材には接合部分がないので、精度が向上する。更に、ドアインナ前方部材は、ウエスト部一体成形なので、ウエスト部でのシール段差をなくすことができる。そして、一体形成により、ドアインナ前方部材は各部位ごとに最適肉厚にすることができ、軽量化を図ることが可能となる。ドアミラー固定部の下部にアウタウエストレインフォースとインナウエストレインフォースの取付面を設けたことにより、ドアインナ前方部材側の受け平面が拡大し、側突の入力を、アウタウエストレインフォースとインナウエストレインフォースとドアインナ前方部材とで受けることができ、効率的である。ドアミラー固定部のインナウエストレインフォースとアウタウエストレインフォースとの取付面間を肉抜きしたことにより、インナウエストレインフォースとアウタウエストレインフォースとの接地面を設けるのと同時に、軽量化を計ることが可能である。
【００７２】
請求項２の発明によれば、ドアインナ前方部材に、ガードバー取付ブラケットを一体成形したことにより、ガードバー取付ブラケットの成形部分の軽量化が可能で、且つ、サイドガードバーに対する必要な取付強度の確保が可能となる。また、ガードバー取付ブラケットを一体成形することにより、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。更に、ガードバー取付ブラケットの精度を向上することが可能となる。
【００７３】
請求項３の発明によれば、ヒンジ取付部２１，２２やチェックリンク取付部２３やその他の一般部分を最適肉厚とすることで軽量化が可能となり、且つ、必要な取付強度の確保が可能となる。また、部品点数の削減が可能となり、コスト低減を得ることができる。更に、精度を向上することが可能となる。
【００７５】
請求項４の発明によれば、インナウエストレインフォースの前面をドアインナ前方部材と正面視で重複するよう構成したことにより、前突、特にオフセット衝突などの前突の入力をドアインナ前方部材からインナウエストレインフォースへ効率良く伝えることが可能となる。
【００７７】
請求項５の発明によれば、ドアインナ前方部材のシル部に、シル部押出材との接合用のジョッグル部を形成したことにより、ウエザーストリップのシール面の段差をなくすことが可能となる。
【００７８】
請求項６の発明によれば、ドアインナ前方部材のサッシュ上縁部材との結合部を、凹凸形状の嵌合により行わせるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。この場合において、凹形状はドアミラー固定部側とし、ドアサッシュ長手方向へ延びる凹溝としても良い。このように、凹溝の嵌合構造とすることで、接合面が長くとれるので、曲げ剛性、強度を確保することが可能となり、また見栄えも良い。なお、接着剤による結合とすることも可能である。
【００７９】
請求項７の発明によれば、ドアインナ前方部材のロアサッシュ部との結合部を、ドアミラー固定部側に凹形状の部分を設けて嵌合させるよう構成したことにより、組立て時の位置決めを容易にすることができ、且つ、組立て易い構造を得ることができる。また、ドア開閉時のロアサッシュ部の車室内外方向の倒れを抑制することが可能となる。なお、接着剤による結合とすることも可能である、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１にかかるドアの側面図である。
【図２】図１のドアインナ前方部材の側面図である。
【図３】図２の背面図である。
【図４】ドアインナ前方部材の一部省略した斜視図である。
【図５】図２のＡ−Ａ断面図である。
【図６】図２のＢ−Ｂ断面図である。
【図７】ガードバー取付ブラケット部分の斜視図である。
【図８】図２のＣ−Ｃ断面図である。
【図９】図２のＤ−Ｄ断面図である。
【図１０】図２のＥ−Ｅ断面図である。
【図１１】ドアミラー固定部を外側後方から見た斜視図である。
【図１２】ドアミラー固定部を外側前方から見た斜視図である。
【図１３】ドアミラー固定部を内側後方から見た斜視図である。
【図１４】ドアミラー固定部を内側前方から見た斜視図である。
【図１５】図２のＦ−Ｆ断面図である。
【図１６】図２のＧ−Ｇ断面図である。
【図１７】図２のＨ−Ｈ矢視図である。
【図１８】従来例の側面図である。
【符号の説明】
１車両用ドア
２ドア本体
３ドアサッシュ
４ドアインナ前方部材
６シル部押出材
１０サッシュ上縁部材
１２インナウエストレインフォース
１３アウタウエストレインフォース
１４ドアミラー固定部
１５ガードバー取付ブラケット
２１ヒンジ取付部
２２ヒンジ取付部
２３チェックリンク取付部
３２取付面
３７取付面
４６結合部
４９結合部
５４ジョッグル部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle door structure capable of effectively reducing weight and securing strength.
[0002]
[Prior art]
A door of a vehicle such as an automobile is provided with a structure having a door sash on an upper part of a door body.
[0003]
In recent years, doors have been made of light alloys for the purpose of weight reduction and securing strength. Such a technique is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 06-320955.
[0004]
In this publication, as shown in FIG. 18, a lower end of a first bracket b made of an aluminum alloy having a side mirror mounting hole a is spot-welded to an inner wall d of a substantially U-shaped door inner panel c. A joined configuration is described.
[0005]
Further, the connecting portion of the door sash to the door body is composed of three parts: a first bracket b, an inner wall d, and a first extruded material e made of an aluminum alloy.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the vehicle door structure, since the first bracket b and the inner wall d are not an integral structure, there is a problem that bending rigidity is weak.
[0007]
In addition, since the first bracket b and the inner wall d are welded, the door sash is exposed due to thermal distortion due to welding, and it is difficult to ensure accuracy. In addition, since the strength is reduced due to the softening of the welding, it is necessary to increase the number of welding points or to reinforce, resulting in an increase in cost and weight.
[0008]
Furthermore, since the connecting portion of the door sash to the door body is composed of the three parts of the first bracket b, the inner wall d, and the first extruded material e made of an aluminum alloy, the excess portion of the overlapping portion causes Invites weight increase. Also, the cost is increased.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a vehicle door structure that can solve the above-mentioned problems and can effectively reduce weight and ensure strength.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, according to the invention described in claim 1, in a vehicle door structure having a door sash at an upper portion of a door body, the door body has a front edge of the door body, and A door inner front member integrally formed from a sill portion at a lower edge of the door body to a waist portion at an upper edge of the door body and a triangular door mirror fixing portion above the waist portion; a lower portion of the door mirror fixing portion; And a mounting surface for an outer waist reinforcement and an inner waist reinforcement is provided, and a portion of the door mirror fixing portion between the mounting surfaces of the inner waist reinforcement and the outer waist reinforcement is lightened .
[0011]
According to the first aspect of the present invention, since the door inner front member does not have the door mirror fixing portion joined at the waist portion, the bending rigidity at the base portion of the waist portion is improved.
[0012]
In addition, since the door inner front member has no joint, the accuracy is improved.
[0013]
Further, since the door inner front member is formed integrally with the waist portion, a seal step at the waist portion can be eliminated.
[0014]
And, by the integral formation, the door inner front member can be made to have an optimum thickness for each part, and the weight can be reduced. By providing the outer waist reinforcement and the inner waist reinforcement mounting surface below the door mirror fixing part, the receiving plane on the door inner front member side is enlarged, and the input of a side collision is reduced by the outer waist reinforcement and the inner waist reinforcement. The force can be received by the force and the door inner front member, which is efficient. By reducing the thickness between the mounting surfaces of the inner waist reinforce and the outer waist reinforce of the door mirror fixing portion, the ground surface of the inner waist reinforce and the outer waist reinforce is provided, and at the same time, the weight is reduced. It is possible.
[0015]
The invention described in claim 2 is characterized in that a guard bar mounting bracket is integrally formed with the door inner front member.
[0016]
According to the invention according to claim 2 configured as described above, by forming the guard bar mounting bracket integrally with the door inner front member, it is possible to reduce the weight of the molded portion of the guard bar mounting bracket and to reduce the side guard bar. Necessary mounting strength can be secured.
[0017]
Also, by integrally forming the guard bar mounting bracket, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced.
[0018]
Further, the accuracy of the guard bar mounting bracket can be improved.
[0019]
The invention described in claim 3 is characterized in that the hinge attachment portion and the check link attachment portion provided on the door inner front member are thickened.
[0020]
According to the invention according to claim 3 configured as described above, the hinge mounting portion, the check link mounting portion, and other general portions are made to have an optimum thickness, so that the weight can be reduced, and the required mounting strength is achieved. Can be secured. Further, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced. Further, accuracy can be improved.
[0023]
The invention according to claim 4 is characterized in that the front surface of the inner waist reinforcement is configured to overlap with the door inner front member in a front view.
[0024]
According to the invention according to claim 4 configured as described above, the front surface of the inner waist reinforcement is configured to overlap with the door inner front member in a front view, so that a front collision such as an offset collision is performed. Can be efficiently transmitted from the door inner front member to the inner waist reinforcement.
[0027]
According to a fifth aspect of the present invention, a sill portion of the door inner front member is formed with a juggle portion for joining with a sill portion extruded material.
[0028]
According to the invention according to claim 5 configured as described above, the jiggle portion for joining with the sill portion extruded material is formed on the sill portion of the door inner front member, so that the step of the sealing surface of the weather strip is reduced. It can be eliminated.
[0029]
The invention described in claim 6 is characterized in that the joint of the door inner front member and the sash upper edge member is formed by fitting in a concave and convex shape.
[0030]
According to the invention according to claim 6 configured as described above, the connecting portion of the door inner front member with the sash upper edge member is configured to be fitted by the uneven shape, so that the positioning at the time of assembly is performed. It is possible to obtain a structure that can be made easy and easy to assemble.
[0031]
In this case, the concave shape may be on the side of the door mirror fixing portion, and may be a concave groove extending in the longitudinal direction of the door sash.
[0032]
In this way, by adopting the concave groove fitting structure, a long bonding surface can be obtained, so that bending rigidity and strength can be secured, and the appearance is good. In addition, it is also possible to connect with an adhesive.
[0033]
The invention described in claim 7 is characterized in that the joint portion of the door inner front member with the lower sash portion is fitted with a concave portion provided on the door mirror fixing portion side.
[0034]
According to the invention according to claim 7 configured as described above, the coupling portion with the lower sash portion of the door inner front member is configured to be fitted by providing a concave portion on the door mirror fixing portion side. Positioning during assembly can be facilitated, and a structure that can be easily assembled can be obtained.
[0035]
Further, it is possible to suppress the lower sash portion from falling down in the vehicle interior and exterior direction when the door is opened and closed. In addition, it is also possible to connect with an adhesive.
[0036]
Embodiment 1 of the present invention
Hereinafter, a specific embodiment 1 of the present invention will be described with reference to illustrated examples.
[0037]
1 to 17 show a first embodiment of the present invention.
[0038]
First, the configuration will be described. The vehicle door 1 according to the first embodiment has a configuration in which a door sash 3 is provided at an upper portion of a door body 2 as shown in FIG. Is shown.
[0039]
The vehicle door 1 includes a door inner front member 4 forming a front edge of the door body 2, a door inner rear member 5 forming a rear edge of the door body 2 and a rear edge of the door sash 3, and a lower portion of the door body 2. A lower brace material 6 (sill portion extruded material 6) arranged along the sill portion of the edge, a waist reinforcing material 7 arranged along the waist portion of the upper edge of the door body 2 to reinforce the waist portion, and a lower brace material 6 Side guard bars 8, 9 disposed substantially parallel to the outside of the door body 2 between the waist reinforcing member 7 and the waist reinforcing member 7, a sash upper edge member 10 forming an upper edge of the door sash 3, and a door sash. 3 and a lower sash 11 whose lower part is arranged in the door main body 2.
[0040]
Among these, the door inner front member 4 and the door inner rear member 5 are configured as a casting (casting molded product) or a forged molded product of a light metal or a light alloy such as aluminum or magnesium. Further, the lower brace material 6, the waist reinforcing material 7, the side guard bars 8, 9, the sash upper edge member 10, and the lower sash portion 11 are formed by extrusion of a light metal or light alloy such as aluminum or magnesium. The waist reinforcing member 7 includes an inner waist reinforcement 12 and an outer waist reinforcement 13 as described later.
[0041]
As shown in FIGS. 2 and 3, the door inner front member 4 extends from the sill 4 </ b> A projecting rearward from the lower edge of the door main body 2 so as to become a part of the sill at the lower edge of the door main body 2. The portion up to the waist and up to the triangular door mirror fixing portion 14 of the door sash 3 above the waist are integrally formed so as to be substantially L-shaped in side view.
[0042]
At the lower part of the front end of the door inner front member 4, a hinge attachment portion 22 to which a door hinge (not shown) is attached is provided. Near the hinge attachment portion 22, as shown in FIGS. A guard bar mounting bracket 15 for mounting 8 is integrally formed so as to protrude rearward. The side guard bar 8 is fixed to the guard bar mounting bracket 15 using an adhesive 16, a bolt 17, a nut 18, and the like.
[0043]
As shown in FIG. 8, the thickness a1 of the hinge attachment portion 21 provided at the upper front end of the door inner front member 4 is made thicker than the thickness a4 of the other general portions 24 (a1> a4). ).
[0044]
As shown in FIG. 9, the thickness a2 of the hinge attachment portion 22 provided at the lower front end of the door inner front member 4 is configured to be thicker than the thickness a4 of the other general portions 24 (a2). > A4).
[0045]
Further, as shown in FIG. 10, the thickness a3 of the check link mounting portion 23 provided at the upper and lower middle portions of the front end of the door inner front member 4 is made thicker than the thickness a4 of the other general portion 24. (A3> a4). A check link mechanism 25 for holding the door body 2 at an intermediate opening degree is attached to the check link attachment portion 23. The check link mechanism 25 is, in short, a shaft 28 having a plurality of irregularities 27 and a pair of rollers 29 capable of guiding the shaft 28 in a sandwiched state. An elastic member 30 for urging the pair of roller portions 29 in the pinching direction, and a casing portion 31 for accommodating the roller portions 29 and the elastic member 30 are provided. By being locked, the door main body 2 can be held at an intermediate opening.
[0046]
As shown in FIGS. 11 to 16, a mounting surface 32 (outer side mounting surface) of the outer waist reinforcement 13 is provided at a lower portion outside the door mirror fixing portion 14. The mounting surface 32 has a planar shape, and is provided with a shelf 34 on the lower side of which a lower portion 33a of the hollow portion 33 of the outer waist reinforcement 13 is placed so as to protrude outward. The outer waist reinforcement 13 is fixed to the mounting surface 32 using an adhesive 35. The outer waist reinforcement 13 is formed with an extension 13A extending downward from a lower portion outside the hollow portion 33 along the outer surface of the hollow portion 33, and a door outer panel 36 is provided outside the outer portion. M indicates a mastic sealer interposed between the outer surface of the extension 13A and the inner surface of the door outer panel 36.
[0047]
A mounting surface 37 (inner side mounting surface) of the inner waist reinforcement 12 is provided at a lower portion inside the door mirror fixing portion 14. The mounting surface 37 has an inclined upward flat surface 40 to which a downward inclined surface 39 located outside the lower portion of the hollow portion 38 of the inner waist reinforcement 12 can abut. That is, the mounting surface 37 is formed in a step shape. The inner waist reinforcement 12 is fixed to the mounting surface 37 by using a bolt 42, a nut 43, or the like via an adhesive 41 or a hole 37h of the mounting surface 37. The inner waist reinforcement 12 has a shape in which flanges 12A and 12B protrude from above and below the hollow portion 38, respectively.
[0048]
As shown in FIGS. 13 and 16, the front surface of the inner waist reinforcement 12 is configured to overlap the door inner front member 4 in a front view. For this purpose, a step portion 44 is provided on the inner front side of the door inner front member 4 so that the surface facing the front surface of the inner waist reinforcement 12 faces rearward.
[0049]
Further, as shown in FIGS. 15 and 16, a hollow portion 45 is formed between the mounting surfaces 32 and 37 of the door mirror fixing portion 14 between the inner waist reinforcement 12 and the outer waist reinforcement 13 from below. are doing.
[0050]
As shown in FIGS. 11 to 15, a coupling portion 46 with the front end of the sash upper edge member 10 is provided on the upper edge of the upper portion of the door inner front member 4, which is inclined forward and downward of the door mirror fixing portion 14. The coupling between the coupling portion 46 and the sash upper edge member 10 is configured to be performed by fitting in a concave and convex shape.
[0051]
In this case, the concave shape is on the side of the door mirror fixing portion 14 and is a concave groove 47 extending to the vicinity of the waist in the longitudinal direction of the door sash 3. The front end 14B of the connecting portion 46 is formed so as to conform to the cross-sectional shape of the sash upper edge member 10 so as to be flush with the outer side surface of the sash upper edge member 10. The front end of the groove 47 ends at the front end 14B. Conversely, although not specifically shown, the concave shape may be the sash upper edge member 10 side, and the door mirror fixing portion 14 may be a ridge extending in the longitudinal direction of the door sash 3. The sash upper edge member 10 and the connecting portion 46 such as the concave groove 47 are fixed using an adhesive 48 or the like. Note that the rear end of the sash upper edge member 10 is connected to the upper end of the door inner rear member 5.
[0052]
Further, as shown in FIGS. 5, 11 to 13, and 16, the connecting portion 49 of the door inner front member 4 with the lower sash portion 11 is connected to the rear edge flange 14 </ b> A of the door mirror fixing portion 14 and the outer mounting surface 32. The lower sash portion 11 having a substantially U-shaped cross section is formed between the trailing edge flange 14A and the flange 51 by being formed in a concave shape between the flange 51 protruding from the rear. As shown in FIG. 5, a lower mounting portion 50 is formed in the lower end of the lower sash portion 11 at the rear end of the guard bar mounting bracket 15 so as to be fitted therein. In addition, the lower sash portion 11 and each connecting portion 49 are fixed using an adhesive 52, a bolt 53, or the like.
[0053]
As shown in FIGS. 1, 2, 4 and 17, a sill portion 4 </ b> A of the door inner front member 4 is formed with a juggle portion 54 for joining with the sill portion extruded material 6.
[0054]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0055]
The door inner front member 4 is integrally formed from the sill at the lower edge of the door body 2 to the waist at the upper edge of the door body 2 and the triangular door mirror fixing portion 14 of the door sash 3 above the waist. By doing so, the door inner front member 4 does not have the joint of the door mirror fixing portion 14 at the waist, so that the bending rigidity at the base of the waist is improved.
[0056]
In addition, since the door inner front member 4 does not have any welded portions including other portions, there is no thermal distortion due to welding, and the accuracy is improved.
[0057]
Further, since the door inner front member 4 is formed integrally with the waist portion, a seal step at the waist portion can be eliminated.
[0058]
And, by integral formation, the door inner front member 4 can be made to have an optimum thickness for each part, and it is possible to reduce the weight.
[0059]
Since the guard bar mounting bracket 15 is integrally formed with the door inner front member 4, the weight of the formed portion of the guard bar mounting bracket 15 can be reduced, and the necessary mounting strength to the side guard bars 8, 9 can be ensured.
[0060]
Further, by integrally forming the guard bar mounting bracket 15, the number of components can be reduced, and the cost can be reduced.
[0061]
Further, the accuracy of the guard bar mounting bracket 15 can be improved.
[0062]
By making the hinge attachment portions 21 and 22, the check link attachment portion 23, and other general portions have the optimum thickness, the weight can be reduced, and the necessary attachment strength can be secured. Further, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced. Further, accuracy can be improved.
[0063]
Further, by providing the mounting surfaces 32, 37 for the outer waist reinforcement 13 and the inner waist reinforcement 12 below the door mirror fixing part 14, the receiving plane on the door inner front member 4 side is enlarged, and the input of the side collision is reduced. It can be received by the outer waist reinforcement 13, the inner waist reinforcement 12, and the door inner front member 4, which is efficient. Further, since the mounting surface 32 is provided with the shelf 34 and the mounting surface 37 is provided with the inclined plane 40, when the outer waist reinforcement 13 and the inner waist reinforcement 12 are mounted on the mounting surfaces 32 and 37, It serves to facilitate its positioning. In particular, the outer waist reinforcement 13 is particularly effective because it is configured to be fixed to the mounting surface 32 with only an adhesive.
[0064]
The front surface of the inner waist reinforcement 12 is configured to overlap the front surface of the door inner front member 4 when viewed from the front (the step portion 44 and the front surface of the inner waist force 12 opposed thereto). An input of a front collision such as a collision can be efficiently transmitted from the door inner front member 4 to the inner waist reinforcement 12.
[0065]
Furthermore, the ground surface between the inner waist reinforcement 12 and the outer waist reinforcement 13 is provided by removing the thickness between the mounting surfaces 32 and 37 of the door mirror fixing part 14 between the inner waist reinforcement 12 and the outer waist reinforcement 13. At the same time, it is possible to reduce the weight.
[0066]
In addition, since the connecting portion 46 of the door inner front member 4 and the sash upper edge member 10 is formed by fitting in a concave and convex shape, positioning at the time of assembling can be facilitated and the structure is easy to assemble. Can be obtained.
[0067]
In this case, by forming the concave shape on the side of the door mirror fixing portion 14 and the concave groove 47 extending in the longitudinal direction of the door sash 3, a long joint surface can be obtained, so that bending rigidity and strength can be ensured, and appearance is improved. Is also good. In addition, it is also possible to connect with an adhesive.
[0068]
Furthermore, since the connecting portion 49 of the door inner front member 4 and the lower sash portion 11 is configured to be fitted with a concave portion on the side of the door mirror fixing portion 14, positioning during assembly can be facilitated. In addition, a structure that is easy to assemble can be obtained.
[0069]
In addition, it is possible to suppress the lower sash 11 from falling in the vehicle interior and exterior directions when the door is opened and closed. In addition, it is also possible to connect with the adhesive 52.
[0070]
The jig 54 for joining with the sill extruded member 6 is formed in the sill of the door inner front member 4, so that a step on the sealing surface of the weather strip can be eliminated.
[0071]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, since the door inner front member does not have the door mirror fixing portion joined at the waist portion, the bending rigidity at the base portion of the waist portion is improved. In addition, since the door inner front member has no joint, the accuracy is improved. Further, since the door inner front member is formed integrally with the waist portion, a seal step at the waist portion can be eliminated. And, by the integral formation, the door inner front member can be made to have an optimum thickness for each part, and the weight can be reduced. By providing the outer waist reinforcement and inner waist reinforcement mounting surfaces below the door mirror fixing part, the receiving plane of the door inner front member side is enlarged, and the input of side collision is reduced by the outer waist reinforcement and inner waist reinforcement. And the door inner front member, which is efficient. By reducing the thickness between the mounting surfaces of the inner waist reinforce and the outer waist reinforce of the door mirror fixing part, it is possible to provide a grounding surface between the inner waist reinforce and the outer waist reinforce and at the same time reduce the weight. It is possible.
[0072]
According to the second aspect of the present invention, since the guard bar mounting bracket is integrally formed with the door inner front member, the weight of the molded portion of the guard bar mounting bracket can be reduced, and the necessary mounting strength to the side guard bar can be secured. It becomes. Also, by integrally forming the guard bar mounting bracket, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced. Further, the accuracy of the guard bar mounting bracket can be improved.
[0073]
According to the third aspect of the present invention, the hinge mounting portions 21 and 22, the check link mounting portion 23, and other general portions are made to have an optimum thickness, so that the weight can be reduced and the necessary mounting strength can be secured. It becomes. Further, the number of parts can be reduced, and the cost can be reduced. Further, accuracy can be improved.
[0075]
According to the fourth aspect of the present invention, the front surface of the inner waist reinforcement is configured to overlap with the door inner front member in a front view, so that a front collision such as an offset collision can be input from the door inner front member to the inner waist. It is possible to efficiently communicate to the reinforcement.
[0077]
According to the fifth aspect of the present invention, since the jig portion for joining with the sill portion extruded member is formed in the sill portion of the door inner front member, it is possible to eliminate a step on the sealing surface of the weather strip.
[0078]
According to the sixth aspect of the present invention, the connecting portion of the door inner front member with the sash upper edge member is configured to be formed by fitting in an uneven shape, so that positioning during assembly can be facilitated, and Thus, a structure that is easy to assemble can be obtained. In this case, the concave shape may be on the side of the door mirror fixing portion, and may be a concave groove extending in the longitudinal direction of the door sash. In this way, by adopting the concave groove fitting structure, a long bonding surface can be obtained, so that bending rigidity and strength can be secured, and the appearance is good. In addition, it is also possible to connect with an adhesive.
[0079]
According to the seventh aspect of the present invention, the connecting portion of the door inner front member with the lower sash portion is provided with a concave portion on the side of the door mirror fixing portion and fitted therein, thereby facilitating positioning during assembly. And a structure that is easy to assemble can be obtained. Further, it is possible to suppress the lower sash portion from falling down in the vehicle interior and exterior direction when the door is opened and closed. In addition, a practically useful effect that bonding by an adhesive is possible can be exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a door according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the door inner front member of FIG. 1;
FIG. 3 is a rear view of FIG. 2;
FIG. 4 is a partially omitted perspective view of a door inner front member.
FIG. 5 is a sectional view taken along line AA of FIG. 2;
FIG. 6 is a sectional view taken along line BB of FIG. 2;
FIG. 7 is a perspective view of a guard bar mounting bracket portion.
FIG. 8 is a sectional view taken along line CC of FIG. 2;
FIG. 9 is a sectional view taken along line DD of FIG. 2;
FIG. 10 is a sectional view taken along line EE of FIG. 2;
FIG. 11 is a perspective view of the door mirror fixing portion as viewed from the outside rear.
FIG. 12 is a perspective view of the door mirror fixing portion as viewed from the front outside.
FIG. 13 is a perspective view of the door mirror fixing portion as viewed from the inside rear side.
FIG. 14 is a perspective view of the door mirror fixing portion as viewed from the inside front.
FIG. 15 is a sectional view taken along line FF of FIG. 2;
FIG. 16 is a sectional view taken along line GG of FIG. 2;
FIG. 17 is a view as viewed in the direction of arrows HH in FIG. 2;
FIG. 18 is a side view of a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Vehicle door 2 Door body 3 Door sash 4 Door inner front member 6 Sill part extruded material 10 Sash upper edge member 12 Inner waist reinforcement 13 Outer waist reinforcement 14 Door mirror fixing part 15 Guard bar mounting bracket 21 Hinge mounting part 22 Hinge mounting part 23 Check link mounting part 32 Mounting surface 37 Mounting surface 46 Connecting part 49 Connecting part 54 Jogging part

Claims

In a vehicle door structure having a door sash on an upper part of a door body,
A front edge of the door body is formed on the door body;
A door inner front member formed integrally from a sill portion at the lower edge of the door main body to a waist portion at the upper edge of the door main body and a triangular door mirror fixing portion above the waist portion ;
At the lower part of the door mirror fixing portion, an outer waist reinforcement and an inner waist reinforcement mounting surface are provided,
A door structure for a vehicle , wherein a portion of a mounting surface between the inner waist reinforcement and the outer waist reinforcement of the door mirror fixing portion is lightened .

2. The vehicle door structure according to claim 1, wherein a guard bar mounting bracket is integrally formed with the door inner front member.

The vehicle door structure according to claim 1, wherein a hinge attachment portion and a check link attachment portion provided on the door inner front member are configured to be thick.

The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 3 , wherein a front surface of the inner waist reinforcement is configured to overlap with the door inner front member in a front view.

The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 4 , wherein a sill portion of the door inner front member is formed with a juggle portion for joining with a sill portion extruded material.

The vehicle door structure according to any one of claims 1 to 5 , wherein a connecting portion of the door inner front member with the sash upper edge member is formed by fitting in an uneven shape.

The vehicle door according to any one of claims 1 to 6 , wherein a connecting portion of the door inner front member to the lower sash portion is fitted with a concave portion provided on a door mirror fixing portion side. Construction.