JP3579606B2

JP3579606B2 - Antibacterial and anti-mite fiber

Info

Publication number: JP3579606B2
Application number: JP00203199A
Authority: JP
Inventors: 健二馬場; 幹雄田代; 康行山崎
Original assignee: Teijin Fibers Ltd
Current assignee: Teijin Fibers Ltd
Priority date: 1999-01-07
Filing date: 1999-01-07
Publication date: 2004-10-20
Anticipated expiration: 2019-01-07
Also published as: JP2000199177A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌・防ダニ性繊維に関し、さらに詳しくは、抗菌・防ダニ効果の洗濯耐久性に優れ、特に詰綿用として好適な繊維に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、病院やサニタリー分野での病原菌感染防止を目的とした、カーペット、マット、シーツ、布団、寝具類への抗菌性付与の要望が高まってきている。とりわけ最近では、ＭＲＳＡ（メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌）における院内感染や病原性大腸菌Ｏ−１５７による食中毒などは社会問題化しており、抗菌効果へのニーズが益々高まっている。さらに、アレルギー性疾患のアトピー性皮膚炎や小児喘息などの流行に伴い、そのアレルゲンであるダニ駆除にも注目が集まってきている。
【０００３】
これらの要求に対し、繊維に抗菌剤や防ダニ剤を付与することが提案され、該抗菌剤としては、抗菌性金属イオンを出し得る金属化合物、無機微粒子またはコロイド状微粒子に抗菌性金属塩を担持させたもの、第４級アンモニウム塩系化合物など（特開平４−２２８６０８号公報、特開平３−８４０６６号公報、特開平３−２０５４３６号公報、特開平４−１９４０７４号公報、特開平４−２５５７６７号公報など）が、また、該防ダニ剤としては、ピレスロイド系、有機塩素系、有機リン系、カルバメート系、カルボン酸エステル系、ジフェニルエーテル系、フタルイミド系、チオシアネート系など（実開平５−３２５６０号公報、特開平５−３０２２６９号公報、特開平８−１３４７２０号公報など）がそれぞれ開示されている。
【０００４】
かかる抗菌剤および防ダニ剤を繊維に固着する方法としては、各種バインダー樹脂を併用したり（特開平８−１０１２７号公報、特開平８−１３３３８号公報）、または架橋オルガノポリシロキサンと併用する（特公平７−１１６００６号公報）方法などが知られている。
【０００５】
しかし、上記の従来提案されている方法では、いずれも洗濯耐久性が未だ不十分であり、さらには、抗菌性能および防ダニ性能のない他のあるいは同種の天然繊維や合成繊維と混綿すると、抗菌および防ダニ性能が著しく低下するといった問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術を背景になされたもので、その目的は、抗菌性および防ダニ性の洗濯耐久性に優れ、しかも、抗菌、防ダニ性能を有しない天然繊維や合成繊維と混綿してもこれらの性能の低下が極めて少なく、特に詰綿用として好適な抗菌・防ダニ性繊維を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の抗菌剤と防ダニ剤とを組合せ、かつ、特定のバインダーで繊維表面に固着させたとき、抗菌・防ダニ性能の洗濯耐久性が著しく向上すると共に、他の天然繊維や合成繊維と混綿したときの性能の低下が少なくなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【０００８】
かくして本発明によれば、繊維表面に、該繊維重量に対して、０．０１〜０．８重量％の下記一般式で表される第４級アンモニウム塩系抗菌剤および０．００５〜０．５重量％のピレスロイド系防ダニ剤が、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体により固着されていることを特徴とする抗菌・防ダニ性繊維が提案される。
【０００９】
【化２】

【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明で使用される第４級アンモニウム塩系抗菌剤としては、上記一般式で表される化合物であることが必要であり、塩化ジココイルジメチルアンモニウム塩、塩化セタルコニウム、アイオネン、ポリオキシアルキレンアンモニウムなどを用いることができるが、なかでも塩化ジココイルジメチルアンモニウム塩が抗菌性能、安全性などに優れており特に好ましい。なお、これらは単独で使用しても２種類以上を併用しても良い。
【００１１】
かかる抗菌剤は、繊維表面に、繊維重量に対して０．０１〜０．８重量％の範囲、好ましくは０．１〜０．６重量％の範囲で付着している必要があり、該付着量が０．０１重量％未満では、十分な抗菌性能が発揮できない。一方、０．８重量％を越えて付着させても、抗菌効果が飽和してそれ以上の効果は得られない。
【００１２】
次に、本発明で使用されるピレスロイド系防ダニ剤としては、フェノトン（３−フェノキシベンジル−ｄ−シス／トランス−クリサンテマート）、合成ピレトリン、アレクトリン、フラルトリン、バルトリン、ジメントリン、および、天然ピネトリンなどを使用できるが、なかでもダニ忌避効果、安全性などの観点から、下記一般式で示されるフェノトンが特に好ましい。なお、これらは単独で使用しても２種類以上を併用しても良い。
【００１３】
【化３】

【００１４】
かかる抗菌剤は、繊維表面に、繊維重量に対して０．００５〜０．５重量％の範囲、好ましくは０．０１〜０．３重量％の範囲で付着している必要がある。付着量が０．００５重量％未満では良好な防ダニ効果が得られず、一方、０．５重量％を越えると、防ダニ性が飽和しそれ以上の防ダニ効果が得られず、コスト的にも不経済となるので好ましくない。
【００１５】
本発明においては、上記の抗菌剤および防ダニ剤を併用することが、優れた抗菌・防ダニ性を得るために重要で、特に、これらの機能剤を繊維表面に付着した繊維は、抗菌・防ダニ性を有しない天然繊維あるいは合成繊維と混綿しても、抗菌・防ダニ性能の低下が極めて少ない。
【００１６】
本発明においては、上記要件に加えて、前記の抗菌剤および防ダニ剤が、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体で繊維表面に固着されていることが、洗濯耐久性に優れた抗菌・防ダニ効果を発現させるために肝要である。
【００１７】
スチレン・アクリル酸系エステル共重合体の付着量は、洗濯耐久性および繊維製品の風合などの観点から、抗菌剤および防ダニ剤の合計重量に対して１〜３重量倍の範囲とすることが好ましい。また、該スチレン・アクリル酸系エステル共重合体には、固着性強化のため架橋剤を併用しても良く、低温短時間で硬化できるブロックドイソシアネート系架橋剤が特に好ましい。その際、該架橋剤の添加量としては、該スチレン・アクリル酸系エステル共重合体の２０重量％以下とすることが好ましく、特に好ましくは１０〜１５％の範囲である。
【００１８】
上記の抗菌剤および防ダニ剤、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体を繊維表面に付与するには、従来公知の任意の方法を採用することができる。例えばポリエステル繊維などの合成繊維では、繊維形成後であれば任意の段階で付与することができ、なかでも、製糸・製綿工程で付与する方法が、繊維となした後に付与する方法と比べると均一付与が可能であり、工程も簡略化されるので好ましい。特に延伸工程以降の段階で付与するのが好ましい。
【００１９】
通常は、抗菌剤および防ダニ剤、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体を含有させたエマルジョンを作成し、延伸後の繊維にオイルバスディップ法（浸漬法）、オイリングローラー法、スプレー法などによって付与する。このとき、抗菌剤および防ダニ剤、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体を１つのエマルジョン中に含有させ一度に付与してもよいし、イオン性の問題などにより３者を同一のエマルジョン中に含有できないような場合は、別々エマルジョンを作成し、別々に付与してもかまわない。
【００２０】
さらに、本発明では必要に応じて、制電剤、柔軟剤、平滑剤、消泡剤などを併用しても良い。
【００２１】
本発明が対象とする繊維は、木綿、ウールなどの天然繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、アクリル、アラミド、アセテートなどの合成繊維のいずれでも良いが、成形、加工がしやすく、特に布団綿などの詰綿用として通気性、保温性、嵩高性などが良いことからポリエステル繊維、特にポリエチレンテレフタレート繊維が好ましい。
【００２２】
なお、本発明の繊維が合成繊維である場合は、用途に応じて捲縮を付与しても良く、特に布団綿などの詰綿として使用する場合には、その捲縮形状は機械捲縮よりも、繊維断面内の収縮差により発現させた立体捲縮が嵩高性、嵩高回復性からより好ましい。立体捲縮を発現させる方法としては、従来より異方冷却やコンジュゲート化などによる方法が知られているが、立体捲縮が発現し易い異方冷却による方法がより好ましい。また、単繊維繊度も、用途に応じて適宜設定すればよく、例えば詰綿用として使用する場合は、嵩高性がありかつ風合が良い２〜１８デニールの範囲が適当である。
【００２３】
本発明の繊維は、抗菌、防ダニ性能を有しない天然繊維あるいは合成繊維と混綿してもこれらの性能の低下が極めて少なく、用途に応じて、他の繊維あるいは同種の繊維と混綿して用いることができ、例えば、布団綿、クッションなどに使用する際は、木綿、ウール、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維など従来詰綿に使用されている繊維と任意の比率で混合して使用することができる。
【００２４】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の抗菌性、防ダニ性は次のようにして評価した。
【００２５】
１．抗菌性能
繊維製品新機能評価協議会（ＪＡＦＥＴ）の定める繊維製品の定量的抗菌性試験方法（統一試験方法）マニュアルに定める方法により測定した。試験菌としては黄色ブドウ状球菌を使用し、抗菌性能は菌数測定法による静菌活性値で示した。
【００２６】
２．防ダニ性能
供試ダニとしてヤケヒョウヒダニを使用し、ガラス管の一方に誘引用粉末飼料（０．０１ｇ）を均一に付着させた粘着テープをはりつけ、この端から約０．５ｃｍの厚みに検査用の未加工綿（０．０２５ｇ）を入れ、さらに０．４ｇの検体を２ｃｍの厚みにつめこんだ。供試ダニをガラス管のもう一方の端から約４ｃｍまでの間に入れ、高密度繊維で口をふさぎ全暗条件下で静置し、２日後にダニ飼育培地に誘引された生存ダニ数（粘着テープと誘引用粉末飼料、検査用未加工綿の部分）を数えた。なお、検体はあらかじめ７０℃、１０分間加熱して減ダニ処理をした。
ダニ忌避率（％）＝（無処理区の生ダニ数−処理区の生ダニ数）／無処理区の生ダニ数×１００
なお、抗菌性能および防ダニ性能の洗濯耐久性評価は、ＪＡＦＥＴに定める、ＪＩＳＬ０２１７１０３号に準じ、ＪＡＦＥＴ標準洗剤を使用する方法によって実施し、詰綿に必要な３回洗濯後の性能で評価した。表１で洗濯回数ｎをＬｎで表示した。
【００２７】
［実施例１］
固有粘度が０．６４のポリエチレンテレフタレートを、孔径０．３ｍｍ、孔数３４８ホールを有する紡糸口金から、紡糸温度３００℃、吐出量５６０ｇ／分で溶融押出し、立体捲縮を付与するために異方冷却し、引取り速度１０５０ｍ／分で紡糸し未延伸糸を得た。
【００２８】
得られた未延伸糸を７０℃の温水中で２．９倍に延伸した後、オイルバスにて塩化ジココイルジメチルアンモニウム塩系抗菌剤アンチマナイトＴ（アース製薬製）を侵漬処理した後、これをニップローラーで絞り、クリンパーにて捲縮を付与し、さらに熱処理を施し、付着量が０．２重量％となるようにした。引続き、フェノトン系防ダニ剤アンチマナイト２０ｓ（アース製薬製）をオイリングローラーで０．１重量％となるように付与した。最後に、スチレン・アクリル酸エステル共重合体ＴＯＣＲＹＬＳ−７４３２（東洋インキ製造製）とブロックドイソシアネート架橋剤ＳＵ−１１３Ｆ（明成化学工業製）とを有効成分比で９０／１０となるように混合した混合液を０．５重量％付与した後、６４ｍｍにカットし、単繊維繊度６デニールの短繊維を得た。
【００２９】
得られた短繊維１００％の試料（Ｔ１００）、該短繊維と通常のポリエステル短繊維を５０／５０となるように混綿した試料（Ｔ５０／Ｔ５０）、および、該短繊維とウール繊維を５０／５０となるように混綿した試料（Ｔ５０／Ｗ５０）の抗菌性能、防ダニ性能を評価した。結果を表１に示す。
【００３０】
［比較例１、２］
塩化ジココイルジメチルアンモニウム塩系抗菌剤の付着量を０．００５重量％およびフェノトン系防ダニ剤の付着量を０．００１重量％に変更した以外は、実施例１と同様にして得た繊維（比較例１）、また、バインダー樹脂を、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体からメラミン樹脂ユーラミンＴ−３３（ユーラミン工業製）に変更した以外は、実施例１と同様にして得た繊維（比較例２）について、上記と同様の抗菌性能、防ダニ性能の評価を行った。結果を表１に示す。
【００３１】
［比較例３、４］
さらに比較として、銀系抗菌剤ノバロン（東亜合成製）をポリエステル中に０．５重量％練込んだ単繊維繊度が６デニールの抗菌繊維（比較例３）およびフタルイミド系防ダニ剤を０．１２重量％付着させた単繊維繊度が６デニールの防ダニ繊維（比較例４）について、同様の評価を行った。結果を表１に示す。
【００３２】
【表１】

【００３３】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明の繊維は、一般式で示した特定の構造を有する第４級アンモニウム塩系抗菌剤およびピレスロイド系防ダニ剤を、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体と共に繊維表面に付着させているため、これらの剤は繊維表面に強固に付着し、耐久性、特に洗濯耐久性に優れた抗菌・防ダニ効果を発揮する。また、スチレン・アクリル酸系エステル共重合体は、ノンホルマリン系で安全性においても問題が無く、得られた繊維の風合が良いといった効果をも奏する。
さらに、本発明の繊維は、抗菌・防ダニ性能を有しない天然繊維や合成繊維と混綿しても抗菌性能および防ダニ性能の低下が極めて少なく、特に布団綿およびクッション用などの詰綿分野に好適に用いることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an antibacterial / mite-resistant fiber, and more particularly to a fiber which is excellent in antibacterial / mite-proof washing durability and is particularly suitable for cotton filling.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, there has been an increasing demand for imparting antibacterial properties to carpets, mats, sheets, futons, and bedding for the purpose of preventing pathogen infection in hospitals and sanitary fields. Particularly in recent years, hospital-acquired infections in MRSA (methicillin-resistant Staphylococcus aureus) and food poisoning due to pathogenic Escherichia coli O-157 have become social problems, and the need for an antibacterial effect is increasing more and more. Further, with the epidemic of allergic diseases such as atopic dermatitis and pediatric asthma, attention has also been focused on the elimination of mites which are allergens.
[0003]
In response to these demands, it has been proposed to add an antibacterial agent or an anti-mite agent to the fiber, and as the antibacterial agent, a metal compound capable of emitting antibacterial metal ions, an antibacterial metal salt to inorganic fine particles or colloidal fine particles. Supported, quaternary ammonium salt-based compounds (JP-A-4-228608, JP-A-3-84066, JP-A-3-205436, JP-A-4-1940074, JP-A-4-19474) No. 255,767), and examples of the anti-mite agent include pyrethroids, organochlorines, organophosphorus, carbamates, carboxylate esters, diphenyl ethers, phthalimides, thiocyanates, and the like (Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 5-32560). JP-A-5-302269, JP-A-8-134720 and the like.
[0004]
As a method of fixing the antibacterial agent and the anti-mite agent to the fiber, various binder resins are used in combination (JP-A-8-10127, JP-A-8-13338) or in combination with a crosslinked organopolysiloxane ( Japanese Patent Publication No. Hei 7-116006) is known.
[0005]
However, none of the above-mentioned conventional methods is still insufficient in washing durability, and further, when mixed with other or the same kind of natural fiber or synthetic fiber having no antibacterial performance and anti-mite performance, the antibacterial effect is reduced. In addition, there is a problem that the mite control performance is significantly reduced.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made based on the background of the above-mentioned conventional technology, and its object is to mix natural fibers and synthetic fibers which are excellent in antibacterial and mite-proof washing durability and have no antibacterial and mite-proof performance. However, it is an object of the present invention to provide antibacterial and anti-mite-resistant fibers which are hardly deteriorated in performance and are particularly suitable for use in cotton filling.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to achieve such an object, and as a result, when a specific antibacterial agent and an acaricide are combined and fixed to the fiber surface with a specific binder, the antibacterial and antimite performance It has been found that the washing durability of the present invention is remarkably improved, and that a decrease in performance when mixed with other natural fibers or synthetic fibers is reduced, and the present invention has been completed.
[0008]
Thus, according to the present invention, the quaternary ammonium salt-based antibacterial agent represented by the following general formula and the quaternary ammonium salt-based antibacterial agent represented by the following general formula are contained on the fiber surface in an amount of 0.01 to 0.8% by weight based on the weight of the fiber. An antibacterial and mite-proof fiber is proposed, wherein 5% by weight of a pyrethroid-based tick-proofing agent is fixed by a styrene / acrylic acid-based ester copolymer.
[0009]
Embedded image

[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The quaternary ammonium salt-based antibacterial agent used in the present invention needs to be a compound represented by the above general formula, such as dicocoyldimethylammonium chloride, cetalkonium chloride, ionene, and polyoxyalkylene ammonium. Of these, dicocoyldimethylammonium chloride is particularly preferred because of its excellent antibacterial performance and safety. These may be used alone or in combination of two or more.
[0011]
Such an antibacterial agent must adhere to the fiber surface in the range of 0.01 to 0.8% by weight, preferably in the range of 0.1 to 0.6% by weight based on the weight of the fiber. If the amount is less than 0.01% by weight, sufficient antibacterial performance cannot be exhibited. On the other hand, if the amount exceeds 0.8% by weight, the antibacterial effect is saturated and no further effect can be obtained.
[0012]
Next, examples of the pyrethroid-based acaricide used in the present invention include phenothone (3-phenoxybenzyl-d-cis / trans-chrysanthemate), synthetic pyrethrin, alectrin, furtalin, barthrin, dimenthline, and natural Although pinetrin can be used, phenothone represented by the following general formula is particularly preferable from the viewpoints of mite repellent effect and safety. These may be used alone or in combination of two or more.
[0013]
Embedded image

[0014]
Such an antibacterial agent needs to adhere to the fiber surface in a range of 0.005 to 0.5% by weight, preferably 0.01 to 0.3% by weight based on the weight of the fiber. If the amount of adhesion is less than 0.005% by weight, good mite-controlling effect cannot be obtained, while if it exceeds 0.5% by weight, the mite-proofing property is saturated and no more mite-controlling effect can be obtained, resulting in cost reduction. This is not preferable because it is uneconomical.
[0015]
In the present invention, it is important to use the above-mentioned antibacterial agent and mite-proofing agent in combination to obtain excellent antibacterial and mite-proofing properties. Even when cotton is mixed with natural fibers or synthetic fibers that do not have anti-mite properties, the antibacterial and anti-mite properties are not significantly reduced.
[0016]
In the present invention, in addition to the above requirements, the antibacterial agent and the anti-mite agent are fixed to the fiber surface with a styrene / acrylic ester copolymer to provide an antibacterial and anti-mite agent having excellent washing durability. It is important for the tick effect to be exhibited.
[0017]
The amount of the styrene / acrylic acid ester copolymer to be applied should be in the range of 1 to 3 times by weight based on the total weight of the antibacterial agent and the anti-mite agent from the viewpoints of washing durability and feeling of textile products. Is preferred. In addition, a crosslinking agent may be used in combination with the styrene / acrylic acid ester copolymer to enhance the adhesiveness, and a blocked isocyanate crosslinking agent which can be cured at a low temperature in a short time is particularly preferable. At this time, the amount of the cross-linking agent to be added is preferably 20% by weight or less of the styrene / acrylic acid ester copolymer, and particularly preferably in the range of 10 to 15%.
[0018]
In order to apply the above antibacterial agent, anti-mite agent, and styrene / acrylic acid ester copolymer to the fiber surface, any conventionally known method can be adopted. For example, in the case of synthetic fibers such as polyester fibers, the fibers can be applied at any stage after the fibers are formed. This is preferable because uniform application is possible and the process is simplified. In particular, it is preferable to apply at the stage after the stretching step.
[0019]
Usually, an emulsion containing an antibacterial agent, an anti-mite agent, and a styrene / acrylic acid ester copolymer is prepared, and the drawn fiber is subjected to an oil bath dipping method (immersion method), an oiling roller method, a spray method, or the like. Give. At this time, the antibacterial agent, the anti-mite agent, and the styrene-acrylic acid ester copolymer may be contained in one emulsion and applied at a time, or the three may be added in the same emulsion due to ionic problems. If it cannot be contained, separate emulsions may be prepared and applied separately.
[0020]
Further, in the present invention, if necessary, an antistatic agent, a softening agent, a leveling agent, an antifoaming agent, and the like may be used in combination.
[0021]
Fibers targeted by the present invention, cotton, natural fibers such as wool, polyester, polyamide, polyolefin, acrylic, aramid, may be any of synthetic fibers such as acetate, molding, easy to process, especially futons and the like Polyester fibers, especially polyethylene terephthalate fibers, are preferred because they have good air permeability, heat retention, bulkiness, etc. for filling.
[0022]
When the fiber of the present invention is a synthetic fiber, it may be crimped depending on the application, especially when used as a wadding such as futon cotton, its crimped shape is more than mechanical crimped. Also, a three-dimensional crimp developed by a difference in shrinkage in the fiber cross section is more preferable from the viewpoint of bulkiness and bulkiness recovery. As a method for expressing a three-dimensional crimp, a method using anisotropic cooling or conjugation has been conventionally known, but a method using anisotropic cooling in which a three-dimensional crimp easily occurs is more preferable. The fineness of the single fiber may be appropriately set according to the application. For example, when used for cotton filling, a range of 2 to 18 deniers having bulkiness and good feeling is suitable.
[0023]
The fiber of the present invention has an antibacterial property, even when mixed with a natural fiber or a synthetic fiber having no anti-mite property, the deterioration of these properties is extremely small. For example, when used for futon cotton, cushions, etc., it can be used by mixing at any ratio with fibers conventionally used for cotton filling, such as cotton, wool, polyester fiber, acrylic fiber, and polyolefin fiber. Can be.
[0024]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. In addition, the antibacterial property and the mite-proof property in an Example were evaluated as follows.
[0025]
1. Antibacterial performance Measured according to the method specified in the manual of Quantitative Antibacterial Test Method (Unified Test Method) for Textile Products specified by the New Function Evaluation Council for Textile Products (JAFET). Staphylococcus aureus was used as a test bacterium, and the antibacterial performance was indicated by a bacteriostatic activity value by a cell count method.
[0026]
2. Dermatophagoides pteronyssinus was used as a test mite, and an adhesive tape on which a powdered diet (0.01 g) was uniformly adhered was adhered to one of the glass tubes. Raw cotton (0.025 g) was charged and an additional 0.4 g of sample was packed into a 2 cm thickness. The test mite was placed between the other end of the glass tube to about 4 cm, covered with a high-density fiber, allowed to stand still in the dark, and 2 days later, the number of live mites attracted to the tick rearing medium ( Adhesive tape, powdered feed, and raw cotton for testing). The sample was previously heated at 70 ° C. for 10 minutes to reduce the mite.
Tick repellent rate (%) = (number of live mites in untreated area−number of live mites in treated area) / number of live mites in untreated area × 100
Washing durability evaluation of antibacterial performance and mite prevention performance was carried out by a method using a JAFET standard detergent in accordance with JIS L0217 103 specified in JAFET, and evaluated by performance after washing three times necessary for filling. did. In Table 1, the number of washing times n is indicated by Ln.
[0027]
[Example 1]
Polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.64 is melt-extruded from a spinneret having a hole diameter of 0.3 mm and a number of holes of 348 at a spinning temperature of 300 ° C. and a discharge rate of 560 g / min to give a three-dimensional crimp. It was cooled and spun at a take-up speed of 1050 m / min to obtain an undrawn yarn.
[0028]
The obtained undrawn yarn is drawn 2.9 times in hot water at 70 ° C., and then immersed in a dicocoyldimethylammonium chloride antibacterial agent antimanite T (manufactured by Earth Pharmaceutical Co., Ltd.) in an oil bath. This was squeezed with a nip roller, crimped with a crimper, and further subjected to a heat treatment so that the adhesion amount was 0.2% by weight. Subsequently, 20% of phenothone-based acaricide antimanite (manufactured by Earth Pharmaceutical Co., Ltd.) was applied by an oiling roller so as to be 0.1% by weight. Finally, a styrene-acrylate copolymer TOCRYL S-7432 (manufactured by Toyo Ink) and a blocked isocyanate cross-linking agent SU-113F (manufactured by Meisei Chemical Industry) are mixed so that the active ingredient ratio becomes 90/10. After applying 0.5% by weight of the resulting mixed solution, the mixture was cut into 64 mm to obtain short fibers having a single fiber fineness of 6 denier.
[0029]
A sample (T100) of 100% of the obtained staple fiber, a sample (T50 / T50) in which the staple fiber and ordinary polyester staple fiber were mixed to be 50/50, and the staple fiber and the wool fiber were mixed at 50/50. The antibacterial performance and the anti-mite performance of the sample (T50 / W50) mixed so as to be 50 were evaluated. Table 1 shows the results.
[0030]
[Comparative Examples 1 and 2]
Fibers obtained in the same manner as in Example 1 except that the amount of the dicocoyl dimethyl ammonium chloride-based antibacterial agent was changed to 0.005% by weight and the amount of the phenothone-based miticide was changed to 0.001% by weight. Comparative Example 1) A fiber obtained in the same manner as in Example 1 except that the binder resin was changed from a styrene / acrylic acid ester copolymer to a melamine resin Euramine T-33 (manufactured by Euramine Kogyo) (Comparative Example 1) For Example 2), the same antibacterial performance and anti-mite performance as described above were evaluated. Table 1 shows the results.
[0031]
[Comparative Examples 3 and 4]
For further comparison, antibacterial fiber having a single fiber fineness of 6 denier (Comparative Example 3) obtained by kneading 0.5% by weight of a silver-based antibacterial agent Novalon (manufactured by Toa Gosei) into polyester and 0.12% of a phthalimide-based tickproofing agent were used. The same evaluation was performed on the tick-proof fiber (Comparative Example 4) having a fiber denier of 6 denier and having a weight percentage of adhered thereto. Table 1 shows the results.
[0032]
[Table 1]

[0033]
【The invention's effect】
The fiber of the present invention described in detail above comprises a quaternary ammonium salt-based antibacterial agent and a pyrethroid-based acaricide having a specific structure represented by the general formula, and a styrene / acrylic acid ester copolymer on the fiber surface. Since they are adhered, these agents are firmly adhered to the fiber surface and exhibit an antibacterial and anti-mite effect with excellent durability, especially washing durability. In addition, the styrene / acrylic ester copolymer is non-formalin-based and has no problem in safety, and also has an effect that the feeling of the obtained fiber is good.
Furthermore, the fiber of the present invention has a very small decrease in antibacterial and mite-proofing properties even when mixed with natural or synthetic fibers having no antibacterial and mite-proofing properties. It can be suitably used.

Claims

A quaternary ammonium salt-based antibacterial agent represented by the following general formula of 0.01 to 0.8% by weight and a pyrethroid-based mite control of 0.005 to 0.5% by weight based on the weight of the fiber. An antibacterial and anti-mite fiber, wherein the agent is fixed by a styrene / acrylic acid ester copolymer.

The antibacterial and antimite fiber according to claim 1, wherein the quaternary ammonium salt antibacterial agent is dicocoyldimethylammonium chloride.

The antibacterial and antimite fiber according to claim 1 or 2, wherein the pyrethroid-based anti-mite agent is phenothrin.