JP3579590B2 - Work vehicle support device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業時に作業車の車体に設けられたジャッキを接地させて車体を支持する支持装置に関し、さらにはこのジャッキによって車体を支持した時に車輪を確実に地切りさせることができる作業車の支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車のように車体上に起伏旋回等が自在なブームを備えた作業車の前後左右にはジャッキが取り付けられている。そして、これらのジャッキを適宜伸長させてその下端に取り付けられた接地板を接地させることにより、ブームの自重や先端荷重をもとに車体を転倒させる方向に作用するモーメント(以下「転倒モーメント」と称する)に抗して車体を安定に支持することができるようになっている。
【0003】
このようなジャッキを備えた高所作業車によって高所作業を行う場合は、ジャッキに十分な接地反力が作用するまで接地板の伸長作動を行わせる必要がある。すなわち、高所作業車のような作業車は、一般道路上を走行可能なトラックをベースとして構成されていることから車輪にはサスペンションが設けられている。このため、ジャッキの伸長作動が不十分であるとジャッキが接地していても車輪が接地しているとサスペンションの反発力が車体に作用して車体をしっかりと支持することができなくなる。従って、高所作業を行う場合には、高所作業車の車輪が地面から完全に離れた状態とする(いわゆる「地切りさせる」)まで接地板の伸長作動を行う
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような高所作業車においては、各ジャッキが接地したか否かの検出を行う接地検出器は設けられているが、このような検出器では車輪が地切りされているか否かの検出は行うことが出来なかった。このため、車輪の地切り検出は作業者の目視によって行なわなけらばならず、ジャッキの接地作業が繁雑になるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ジャッキの接地作業を迅速に行うことができるとともに、確実に車輪を地切りさせた状態でしっかりと車体を安定支持させることができる作業車の支持装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る作業車の支持装置は、格納状態から伸長作動を行うことにより接地して車体を安定支持する複数のジャッキを前後左右に車輪が設けられた車体の前後左右に配設している。これらの各ジャッキは、接地検出手段によって接地したか否かの検出がなされる。また、複数のジャッキのうちの前側、後側、左側および右側のいずれか一対のジャッキを伸長させたときにこの伸長させたジャッキが設けられた側の一対の車輪を地切りさせる車体の傾斜角である地切り傾斜角を車体の傾斜角に応じて地切り傾斜角記憶手段に記憶している。また、車体の前後左右方向の傾斜角を検出するための傾斜角検出手段も設けられており、接地検出手段により複数のジャッキの全てが接地したことが検出されたときには、この傾斜角検出手段によって検出された車体の傾斜角に基づいて、ジャッキ伸長制御手段(例えば、実施形態に記載の給排量算出器20b)が、複数のジャッキのうちのいずれか一対を伸長させて地切り傾斜角記憶手段に記憶された地切り傾斜角まで車体を傾斜させる。
【0007】
このように構成された作業車の支持装置によれば、複数のジャッキのうちのいずれか一対を伸長させて車体を地切り傾斜角まで傾斜させれば、伸長させたジャッキが設けられた側の一対の車輪を地切りさせることができるため、別途、車輪の地切りを検出するセンサを設けなくても、確実に車輪の地切りを行うことができる。
【0008】
なお、本発明に係る作業車の支持装置においては、地切り傾斜角記憶手段に記憶された地切り傾斜角まで車体を傾斜させるまでの間に車体の傾斜角が許容傾斜角以上となる場合、この許容傾斜角となったときには伸長作動規制手段によっていずれか一対のジャッキの伸長作動を規制するように構成することが好ましい。このような構成とすることにより、一回のジャッキの伸長作動で車輪を地切りさせようとすると車体の傾斜角が大きくなってしまうような場合には、一旦、いずれか一対のジャッキを伸長させて許容傾斜角まで車体を傾斜させ、対称位置にある一対のジャッキを伸長させた後に、再度初めに伸長させた一対のジャッキを伸長させれば、車体の傾斜角が大きくならずに各車輪の地切りを行うことができる。
【0009】
さらに、本発明に係る作業車の支持装置においては、ジャッキ伸長制御手段による各ジャッキの伸長作動を行って車体を支持した状態が、水平であって、且つ、各車輪が地切りされた状態となるようにジャッキの作動制御を行う自動水平手段(例えば、実施形態に記載の自動水平スイッチ17a)を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、作業者は自動水平手段の作動制御操作を行うだけで、一対のジャッキが一回づつ、もしくは複数回づつ伸長作動を行って地切り傾斜角まで傾斜した後に車体が水平になった状態で支持される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、図2を参照して本発明に係る作業車の支持装置を備えた高所作業車10について説明する。高所作業車10は、車体11の前後左右にはサスペンションによって支持された道路走行用の一対の前輪Fおよび一対の後輪Rを有しており、車体11の前部に車体11に対して水平旋回が自在な旋回台12を有している。旋回台12の上部には、テレスコピックに(入れ子式に)伸縮自在に構成されたブーム13が起伏自在に取り付けられている。さらに、ブーム13の先端には、作業台14が取り付けられており、この作業台に搭乗した作業者は、旋回台12やブーム13の作動を通じて任意の高所に移動することができる。
【0011】
ブーム13を作動させると、車体11には転倒モーメントが作用するため、車体11を地面に対して支持するために、図3にも示すように車体11の前部の左右には左前ジャッキ15および右前ジャッキ15´からなる一対の前ジャッキ(以下、便宜上「前ジャッキ15」と称する)が設けられ、車体11の後部の左右には左後ジャッキ16および右後ジャッキ16′からなる一対の後ジャッキ(以下、便宜上「後ジャッキ16」と称する)が設けられている。そして、この前ジャッキ15と後ジャッキ16とは、車体11の前後方向に距離Lだけ離れて配設されている。
【0012】
左前ジャッキ15を例にとってジャッキの構成を説明すると、ジャッキ15は、車体11に取り付けられたシリンダチューブ15aと、このシリンダチューブ15aに対して上下方向に伸縮自在なロッド15bと、このロッドの下端部に取り付けられた接地板15cとから構成され、車体11に設けられた油圧ポンプ(図示せず)によって供給される作動油の給排制御を行うことにより、ロッド15bがシリンダチューブ15aに対して伸縮作動を行うようになっている。そして、伸長作動を行うことにより、実線で示す格納状態から鎖線で示す最大伸長状態までストロークJSのロッド15bの伸長作動が可能に構成されている。
【0013】
このように構成された4本のジャッキ15等は、図3に示すように、各ジャッキ15等に対応して設けられた制御バルブ25,25′,26,26′による作動油の給排制御を行うことによって個別に伸縮作動制御が可能となっている。従って、高所作業車10においては、高所作業車10の前後方向に傾斜している地面や左右方向に傾斜している地面に停車した場合でも、各ジャッキ15等の伸長量を調整することにより高所作業車10を水平をはじめとする所望の傾斜角度に設置することができる。なお、制御バルブ24,24′,25,25′の作動制御は、車体11の後部に備えられた操作装置17を操作することによってなされる。ジャッキ15等の接地・格納を行うために操作装置17を操作すると、操作装置17からの操作信号はコントローラ20に送信され、コントローラ20はその操作信号に基づいて、各ジャッキ15等に対する作動油の給排制御を行う制御バルブ24,24′,25,25′の作動制御を行い各ジャッキ15,15′,16,16′の接地作動や格納作動の制御を行う。
【0014】
自動水平スイッチ17aが操作されたときは、本発明に係る作業車の支持装置1によって各ジャッキ15等が伸長作動制御された上で上記のようなジャッキ15等の伸長作動がなされる。作業車の支持装置1は、前記の各ジャッキ15等、制御バルブ24等および自動水平スイッチ17aに加えて、車体11の前後左右方向の傾斜角を検出する傾斜角検出センサ19と、コントローラ20と、各接地板15c,15c´,16c,16c´が地面に接地したか否かを検出する左前接地検出センサ15d、右前接地検出センサ15d´、左後接地検出センサ16d、右後接地検出センサ16d´を有して構成されている。そして、ジャッキ15等の伸長作動を行うことにより接地板15c等の接地が検出されたときは、対応する設置検出センサ15d等から接地検出信号がコントローラ20に送信される。
【0015】
なお、ここでいうジャッキの接地とは、各ジャッキ15等において車体11を支持している(所定の接地反力を得た状態である)のみならず、高所作業車10の前輪Fおよび後輪Rにおいても車体11を支持している状態(車輪F,Rが地面から浮いていない状態であって、いわゆる車輪が地切りされていない状態)をいう。このような接地検出を行うための接地検出センサ15d等は、各ジャッキ15等における油圧を検出することによって接地板15c等の接地を判断するように構成されたり、ロッド15bと接地板15cとの間に設けられたリミットスイッチやロードセルの作動を検出することにより、ジャッキ15等の接地検出を行うように構成されている。
【0016】
次に、このように構成されたジャッキ15等を備えた高所作業車10において、各ジャッキ15,15′,16,16′を接地することにより車体11を支持させる作業車の支持装置1による作動制御について図1を加えて説明する。なお、以下の作動制御においては、便宜上、前ジャッキ15,15′および、後ジャッキ16,16′においては左右のジャッキについては区別せずに、前ジャッキ15および後ジャッキ16のみを区別して説明する。また、制御バルブ25,25′,26,26′や接地検出センサ15d,15d′,16d,16d′においても、左右については区別せずに前後のみを区別して説明する。
【0017】
ジャッキ15等によって車体10を支持した状態で、前輪Fおよび後輪Rが地切りされるとともに、車体11が水平となるように各ジャッキ15等の伸長作動を行う場合には、操作装置17に設けられた自動水平スイッチ17aを操作する。この自動水平スイッチ17aが操作された場合には、接地状態において前輪Fおよび後輪Rが地切りされるとともに、車体11が水平となるように各ジャッキ15等の伸長作動がなされる。例えば、図2に示すように水平な地面Gにおいてジャッキ15等の接地を行う場合には、まず、自動水平スイッチ17aを操作する。これにより、前および後ジャッキ15,16ともに図2において実線で示す格納状態から鎖線で示すように伸長作動を開始し、図1(A)に示すように前後ジャッキ15,16の接地板15c,16cが地面Gに接地する。
【0018】
このような接地によって接地検出センサ15d等からは接地検出信号が送信され、接地検出信号を受信したコントローラ20は、接地板15c等が接地したジャッキ15等の伸長作動を停止させる制御バルブ25等の制御を行う。これにより、全ての接地板15c等が地面Gに接地した状態でジャッキ15等の伸長作動が停止することとなる。なお、このように全ての接地板15c等が接地した状態においては、サスペンションの反力が前輪Fおよび後輪Rに作用しているため、ジャッキ15等だけで高所作業車10を支持している状態ではないが、車体11を下方に押し付ける力が作用してもサスペンションがそれ以上沈み込むことはない。
【0019】
このようにして全ての接地板15c等が接地したことが検出された場合には、コントローラ20は、傾斜角検出センサ19により全ての接地板15c等が接地した状態の前後左右方向の車体11の傾斜角度の検出を行う。そして、検出された車体傾斜角に基づいて、コントローラ20内に設けられている地切り傾斜角記憶器20aに記憶されているデータから対応する地切り傾斜角を求める。
【0020】
ここで、地切り傾斜角について説明する。地切り傾斜角とは、上記のように全ての接地板15c等が接地した状態の車体11の傾斜角度から、車体11の前後左右に配設されたジャッキ15等のうち、前側の一対のジャッキ15,15´、後側の一対のジャッキ16,16´、左側の一対のジャッキ15,16あるいは右側の一対のジャッキ15´,16´のいずれか一対のジャッキを伸長させて車体11の前後左右のいずれかを持ち上げた状態で、持ち上げた側に設けられている一対の車輪が地切りされており、且つ、当該一対のジャッキの伸長状態を維持したまま他方の一対のジャッキを伸長させたときに車体11を所望の傾斜角(多くは、水平)とさせることができるとともに全ての車輪を地切りさせることができるまでの車体11の傾斜角度をいう。
【0021】
以下、地面Gが水平(全ての接地板15c等が接地した状態の車体11の角度が水平)であり、前後輪F,Rを地切りさせて車体11を支持したときの車体11の傾斜角を水平とした場合に、先に前輪Fを地切りさせるようにしてジャッキの接地を行う場合の地切り傾斜角θ1の算出について説明する。なお、ここで先に前輪Fを地切りさせることとしたのは、高所作業車10においては後輪Rにパーキングブレーキが作用するように構成されているため、パーキングブレーキが作用する後輪Rを後から地切りさせた方が接地作業時に車体11が安定するからである。
【0022】
地面Gが水平である場合には、図1(A)に示すように全ての接地板15c等が接地した状態においても車体11は水平となる。そして、図1(B)に示すように地切り傾斜角θ1に達するまで車体11の前方が上がるように前ジャッキ15のみを伸長させる。このときの地切り傾斜角θ1は、全ての接地板15c等が接地した状態から前輪Fを移動量Sだけ上昇させた状態の車体11の傾斜角である。
【0023】
移動量Sは、図2や図1(A)さらには図1(B)において鎖線で示すように、車体11の重量によって前輪Fのサスペンションが沈み込んでいる状態から、図1(B)において実線で示すようにサスペンションが伸びきって前輪Fが自由になる位置までの前輪Fの移動量である第1移動量S1と、目視において前輪Fが完全に地面Gから浮き上がっていると把握することができるまでの前輪Fの移動量である第2移動量S2とを合わせた移動量である。
【0024】
なお、図示のような高所作業車10においては、前ジャッキ15の前方に前輪Fが設けられているため、図1(B)に示す状態から後ジャッキ16を伸長させると前ジャッキ15を支点として車体11の後部が持ち上げられ、車体11の前部が下がって前輪Fが若干下方に移動する。このため、第2移動量S2は、サスペンションが伸びきってから前輪Fが地面Gから完全に離れたことが明らかになる移動量に加えて、上記のような後ジャッキ16の伸長時における前輪Fの移動量も考慮して設定する。
【0025】
高所作業車10においては、前後ジャッキ15,16が距離Lで設けられているため、地切り傾斜角θ1は、θ1=S/L×tan−1で求めることができる。なお、ジャッキ15等を接地させる地面Gが傾斜地である場合には、地切り傾斜角θ1の算出に当り、傾斜地において後輪Rを確実に地切りさせるために第2移動量S2を単に前輪Fを地面Gから浮かせることができる移動量ではなく、詳細を後述するように地面Gの傾斜角に応じた移動量を加味する。従って、地切り傾斜角θ1(移動量S)は常に一定であるものではなく、地面Gの傾斜角によって変化するものであり、コントローラ20の地切り傾斜角記憶器20aには、地面Gの前後左右の傾斜角に応じて予め算出された地切り傾斜角θ1が記憶されている。
【0026】
すなわち、ここでは前輪Fを地切りさせるための地切り傾斜角θ1について説明したが、地切り傾斜角記憶器20aにおいては後輪Rを地切りさせるための地切り傾斜角も前記と同様に地面Gの傾斜角に応じて記憶されている。また、この地切り傾斜角θ1は、最大角度が定められている。すなわち、高所作業車10の構成によっては、サスペンションの伸びしろが大きく形成されているものがある。このような高所作業車10において、前後ジャッキ15,16をそれぞれ一回づつの伸長作動で地切りさせようとすると、まず最初に伸長させるほうのジャッキ15等の伸長量が大きくなって、車体11の傾斜角度が大きくなる。このように車体11の傾斜角が大きくなると、車体11上に載置しておいた工具が移動する等の種々の不具合を生じるおそれがある。このため、本実施形態に係る作業車の支持装置1においては、地面Gの傾斜角に対応する許容傾斜角を予め定めておくことにより、ジャッキ15等の伸長作動時に車体11の傾斜角が大きくならないようにしている。
【0027】
まず、前後輪F,Rのサスペンションの伸びしろが比較的少なく、前後ジャッキ15,16をそれぞれ1回づつ伸長させることによって、水平である地面Gにおいて車体11が水平となるようにジャッキ15,16を接地させる場合について説明する。このような場合には、最初に、前記のように接地板15c等が接地した状態の前後方向の車体11の傾斜角度に基づいて地切り傾斜角記憶器20aから地切り傾斜角θ1を求める。地切り傾斜角θ1を求めた後は、車体11を地切り傾斜角θ1まで起仰させる前ジャッキ15の伸長量を得るために必要な前ジャッキ15への作動油の給排量を、同じくコントローラ20に設けられた給排量算出器20bによって算出する。コントローラ20は、算出された給排量を給排するのに必要な時間だけ、もしくは車体11の傾斜角が地切り傾斜角θ1となるまで、図1(B)に示すように前制御バルブ25を作動させて前ジャッキ15を伸長させる。
【0028】
給排量算出器20bによって算出された量の作動油の前ジャッキ15への給排が終了して車体11の起仰作動が停止したときは、再度、傾斜角検出センサ19による車体11の傾斜角の検出を行う。そして、このときの検出角度が地切り傾斜角θ1と一致している場合には、前ジャッキ15の伸長作動が確実に行われて前輪Fが地切りしたと判断することができるとともに、車体11が水平となるまで後ジャッキ16を伸長させれば後輪Rを地切りさせることができる状態であると判断することができる。このため、検出角度が地切り傾斜角θ1と一致している場合には、前制御バルブ25の作動制御を終了させてそれ以降の前ジャッキ15の伸長作動は行わない。また、地切り傾斜角θ1と不一致である場合には、再度給排量算出器20bによる作動油の給排量の算出を行って、算出された量の作動油の前ジャッキ15への給排を行い、検出角度と地切り傾斜角θ1とを一致させる。
【0029】
傾斜角検出センサ19によって検出された車体11の傾斜角が地切り傾斜角θ1と一致した場合には、再度、前ジャッキ15の伸長作動を停止させた状態における傾斜角検出センサ19による車体11の傾斜角の検出を行う。そして、前記と同様に後輪Rを地切りさせることができる地切り傾斜角を地切り傾斜角記憶器20aから求め、図1(C)に示すように、車体11の傾斜角が求められた地切り傾斜角となるまで後ジャッキ16を伸長させることができる作動油の給排制御を行わせる。なお、前記のように、このときの地切り傾斜角は車体11が水平となる傾斜角であるため、後ジャッキ16の伸長作動が終了した状態においては、車体11が水平であるとともに前輪Fおよび後輪Rが地切りした状態で、且つ、ジャッキ15等によって転倒モーメントに抗した力で車体11を安定支持させることができる。
【0030】
次に、図4を参照して、上記の高所作業車10に比して前後輪F,Rのサスペンションの伸びしろが大きい高所作業車10´を、水平な地面Gにおいて車体11が水平になるように接地する場合について説明する。前記のように、サスペンションの伸びしろが大きい場合、例えば、図1(B)に示すように前輪Fが地切りされるまで前ジャッキ15の伸長作動を行うと車体11の傾斜角が大きくなる。このため、高所作業車10´においては、前後ジャッキ15,16の伸長作動を2回に分けて行うことにより、1回のジャッキ15等の伸長作動時における車体11の傾斜角が予め定められた許容傾斜角θ2を越えないようにしている。
【0031】
このような場合、まず、前記と同様に傾斜角検出センサ19により全ての接地板15c等が接地した状態の前後左右方向の車体11の傾斜角度の検出を行う。そして、検出された車体傾斜角に基づいて、コントローラ20内に設けられている地切り傾斜角記憶器20aに記憶されているデータから対応する地切り傾斜角を求めるわけであるが、この場合、地面Gは水平であるため地切り傾斜角θ1は許容傾斜角θ2よりも大きくなる。従って、このような場合には、図4(A)に示すように、車体11の傾斜角が許容傾斜角θ2に達した時点で、コントローラ20に設けられた伸長作動規制装置20cによって前ジャッキ15の伸長作動が規制される。
【0032】
このように伸長作動規制装置20cによって前ジャッキ15の伸長作動が規制された状態では、図示のように前輪Fは地切りされていない。そして、この状態における車体11の傾斜角度の検出を行い、検出された車体傾斜角に基づいて、地切り傾斜角記憶器20aに記憶されているデータから対応する地切り傾斜角を求め、後ジャッキ16の伸長作動を行って図4(B)に示すように車体11を地切り傾斜角まで傾斜させる。このように前後ジャッキ15,16をある程度伸長させた後は、図1に示す場合と同様に図4(C)に示すように再度前ジャッキ15の伸長作動を行った後に、後ジャッキ16の伸長作動を行って車体11を水平にさせることができれば、前輪Fおよび後輪Rが地切りした状態で車体11を安定支持させることができる。
【0033】
次に、図5(A)に示すように、高所作業車10がθ3だけ前下がりとなる状態の傾斜地においてジャッキ15,16の伸長作動を行うことにより、図5(C)に示すように高所作業車10の車体11が水平になるように設置する場合について説明する。高所作業を行う位置で高所作業車10を停車させた後は、前記と同様にジャッキ15等の接地を行うべく操作装置17に設けられた自動水平スイッチ17aを操作する。これにより前および後ジャッキ15,16を伸長させ、前後ジャッキ15,16がともに接地した状態で傾斜角検出センサ19による車体11の傾斜角の検出を行い、地切り傾斜角記憶器20aに記憶された地切り傾斜角θ1を求める。
【0034】
前記のように、地切り傾斜角は地面Gの傾斜角に応じて記憶されているため、地切り傾斜角θ1は、地面Gの傾斜角θ3に対応したものが用いられる。すなわち、地面の傾斜角θ3が大きい場合、地面Gが水平である場合と同じ伸長量で前ジャッキ15を伸長させても、後ジャッキ16の伸長を行っても車体11を水平にすることができなかったり、車体11を水平にするまで後ジャッキ16の伸長を行っても後輪Rが地切りされなかったりすることとなる。このため、地面Gが傾斜しているときには、この傾斜角θ3に応じて第2移動量S2を予め多めに設定しておく。
【0035】
地切り傾斜角θ1が求められた後は、図5(B)に示すようにコントローラ20は車体11の前後方向の傾斜角が地切り傾斜角θ1となるまで前ジャッキ15を伸長させる。そして、前記と同様に車体11の傾斜角の検出を行った後に、後ジャッキ16の伸長を行って図5(C)に示すように車体11を水平にさせることができれば、前輪Fおよび後輪Rが地切りした状態で車体11を安定支持させることができる。
【0036】
従って、上記のように構成された作業車の車体支持装置1によれば、検出器としては従来から高所作業車に設けられている接地検出センサ15d等や、傾斜角検出センサ19を用いるだけであるため、別途検出センサを設ける必要はなく、高所作業車10の製作コストを上昇させずに、簡単な構成で、ジャッキ15,16の接地操作を行う作業者の習熟度に関係なく、短時間で確実に高所作業車10を地切りさせ状態で水平に設置することができる。
【0037】
なお、上記のような高所作業車10においては、最終的に車体11を水平に設置させた状態とすることが多いが、車体11は必ずしも水平に設置させるように構成する必要はなく、水平以外の予め定めておいた所望の角度に設置させるようにしてもよい。また、自動水平スイッチ17aは必ずしも設ける必要はなく、作業者が操作装置17を操作することによって車体11が水平になるようにこうせいしてもよい。さらに、一回のジャッキの伸長作動で地切りすることができるようなサスペンションの伸びしろが小さい車両を用いて高所作業車10を構成した場合には、必ずしも伸長作動規制手段を設ける必要はない。
【0038】
また、上記の実施形態においては、高所作業車10を設置する地面が車体11の前後方向にのみ傾斜している状態について説明したが、本発明に係る作業車の支持装置においては、地面が車体11の左右方向に傾斜している場合には、各ジャッキ15,15′,16,16′が接地したときに、車体11がどの方向に何度傾斜しているかを検出する。そして、この検出角度に基づいて、前記と同様に左ジャッキ15,16もしくは右ジャッキ15′,16′の一方に適切な量の作動油の給排を行った後に、他方にも適切な量の作動油の給排を行うことにより、確実に各車輪F,Rの地切りを行うことができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る作業車の支持装置は、複数のジャッキのうちのいずれか一対のジャッキを伸長させたときにこの伸長させたジャッキが設けられた側の一対の車輪を地切りさせる車体の傾斜角である地切り傾斜角を車体の傾斜角に応じて地切り傾斜角記憶手段に記憶している。また、接地検出手段により複数のジャッキの全てが接地したことが検出されたときには、傾斜角検出手段によって検出された車体の傾斜角に基づいて、複数のジャッキのうちのいずれか一対を伸長させて地切り傾斜角記憶手段に記憶された地切り傾斜角まで車体を傾斜させるようになっている。このように構成された作業車の支持装置によれば、複数のジャッキのうちのいずれか一対を伸長させて車体を地切り傾斜角まで傾斜させれば、伸長させたジャッキが設けられた側の一対の車輪を地切りさせることができる。このため、ジャッキのストロークを検出するセンサや、車輪に接地反力が作用しているか否かを検出するセンサ等を設けなくても、車輪の地切りを検出することができることから、安価に、且つ、確実にジャッキによって車体を支持した状態で車輪を地切りさせることができる。
【0040】
なお、本発明に係る作業車の支持装置においては、車体の傾斜角が許容傾斜角となったときには伸長作動規制手段によっていずれか一対のジャッキの伸長作動を規制するように構成することが好ましい。このような構成とすることにより、一回のジャッキの伸長作動で車輪を地切りさせようとすると車体の傾斜角が大きくなってしまうような場合には、一旦、いずれか一対のジャッキを伸長させて許容傾斜角まで車体を傾斜させ、対称位置にある一対のジャッキを伸長させた後に、再度初めに伸長させた一対のジャッキを伸長させれば、車体の傾斜角が大きくならずに各車輪の地切りを行うことができ、車体上に載置した工具などが移動することもない。
【0041】
さらに、本発明に係る作業車の支持装置においては、ジャッキ伸長制御手段による各ジャッキの伸長作動を行って車体を支持した状態が、水平であって、且つ、各車輪が地切りされた状態となるようにジャッキの作動制御を行う自動水平手段を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、作業者は自動水平手段の作動制御操作を行うだけで、一対のジャッキが一回づつ、もしくは複数回づつ伸長作動を行って地切り傾斜角まで傾斜した後に車体が水平になった状態で支持される。このため、ジャッキによる車体の支持作業に不慣れな作業者であっても、安全に作業を行うことができるジャッキによる支持を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業車の支持装置を備えた高所作業車の側面図であり、(A)には水平地におけるジャッキの接地状態を示し、(B)には前ジャッキを伸長させることにより前輪を地切りさせた状態を示し、(C)には前後輪を地切りさせて車体を水平に支持した状態を示す。
【図2】上記高所作業車の側面図である。
【図3】上記作業車の支持装置の構成を示すブロック図である。
【図4】上記作業車の支持装置を備えた他の高所作業車の側面図であり、(A)には前ジャッキを伸長させた状態を示し、(B)には前後ジャッキを伸長させた状態を示し、(C)には前ジャッキを伸長させることにより前輪を地切りさせた状態を示す。
【図5】本発明に係る作業車の支持装置を備えた高所作業車の側面図であり、(A)には傾斜地におけるジャッキの接地状態を示し、(B)には前ジャッキを伸長させることにより前輪を地切りさせた状態を示し、(C)には前後輪を地切りさせて車体を水平に支持した状態を示す。
【符号の説明】
10 高所作業車
11 車体
15 前ジャッキ
16 後ジャッキ
15d,16d 接地検出センサ
19 傾斜角検出センサ
20 コントローラ
25,26 制御バルブ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a support device for supporting a vehicle body by grounding a jack provided on the vehicle body of a work vehicle at the time of work, and further relates to a work vehicle capable of surely grounding wheels when the vehicle body is supported by the jack. It relates to a supporting device.
[0002]
[Prior art]
Jacks are attached to the front, rear, left and right of a work vehicle equipped with a boom that can swing up and down on the vehicle body like a high work vehicle. By appropriately extending these jacks and grounding the grounding plate attached to the lower end thereof, a moment acting on the body in the direction of tipping over based on the weight of the boom and the load at the tip (hereinafter referred to as the “falling moment”) ) Can be supported stably.
[0003]
When performing high-altitude work using an aerial vehicle equipped with such a jack, it is necessary to extend the grounding plate until a sufficient ground reaction force acts on the jack. That is, a work vehicle such as an aerial work vehicle is configured on the basis of a truck that can travel on a general road, so that wheels are provided with suspensions. For this reason, if the jack is not sufficiently extended, even if the jack is in contact with the ground, if the wheels are in contact with the ground, the repulsive force of the suspension acts on the vehicle body and the vehicle cannot be firmly supported. Therefore, when performing the work at a high place, the extension operation of the grounding plate is performed until the wheels of the work at a high place are completely separated from the ground (so-called “cut off the ground”).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the aerial work vehicle as described above, a grounding detector that detects whether each jack has touched the ground is provided, but in such a detector, it is determined whether the wheels are grounded or not. Could not be detected. For this reason, the detection of the ground separation of the wheels must be performed visually by the operator, and there is a problem that the work of grounding the jack becomes complicated.
[0005]
The present invention has been made in view of such a problem, and it is possible to quickly perform a grounding operation of a jack and to stably support a vehicle body firmly with a grounded wheel. It is intended to provide a vehicle support device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a work vehicle support device according to the present invention is provided with a plurality of jacks for stably supporting a vehicle body by touching the ground by performing an extension operation from a stowed state. It is arranged in front, back, left and right. Each of these jacks is detected by a ground detecting means as to whether or not the jack is grounded. Further, when a pair of jacks on the front side, the rear side, the left side, and the right side of the plurality of jacks are extended, a pair of wheels on the side provided with the extended jacks are grounded. Is stored in the land inclination angle storage means according to the inclination angle of the vehicle body. Further, an inclination angle detecting means for detecting an inclination angle of the vehicle body in the front-rear and left-right directions is also provided, and when it is detected that all of the plurality of jacks are in contact with the ground, the inclination angle detecting means is used. On the basis of the detected inclination angle of the vehicle body, the jack extension control means (for example, the supply / discharge amount calculator 20b described in the embodiment) extends one of the plurality of jacks and stores the ground-cut inclination angle. The vehicle body is tilted to the sloping tilt angle stored in the means.
[0007]
According to the working vehicle support device configured as described above, if one of a plurality of jacks is extended to incline the vehicle body to the ground inclination angle, the side on which the extended jack is provided is provided. Since the pair of wheels can be grounded, the wheels can be reliably grounded without separately providing a sensor for detecting the grounding of the wheels.
[0008]
In the support device for a work vehicle according to the present invention, when the inclination angle of the vehicle body is equal to or more than the allowable inclination angle until the vehicle body is inclined to the inclination angle stored in the inclination angle storage means, It is preferable that the extension operation restricting means restricts the extension operation of one of the pair of jacks when the allowable inclination angle is reached. By adopting such a configuration, in a case where the inclination angle of the vehicle body becomes large when trying to separate the wheels by one operation of extending the jack, once one of the pair of jacks is extended. After tilting the vehicle body to the permissible tilt angle, extending the pair of jacks at the symmetrical position, and then extending the pair of jacks that were initially expanded again, the tilt angle of the vehicle body does not increase and each wheel Land cutting can be performed.
[0009]
Furthermore, in the working vehicle support device according to the present invention, the state in which the jacks are extended by the jack extension control means to support the vehicle body is horizontal, and the wheels are grounded. It is preferable to provide an automatic leveling means (for example, the automatic leveling switch 17a described in the embodiment) for controlling the operation of the jack. With such a configuration, the operator only needs to perform the operation control operation of the automatic leveling means, and after the pair of jacks perform the extension operation once or a plurality of times and incline to the ground inclination angle, the vehicle body is tilted. Is supported in a horizontal state.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. First, an
[0011]
When the
[0012]
The configuration of the jack will be described with reference to the
[0013]
As shown in FIG. 3, the four
[0014]
When the automatic horizontal switch 17a is operated, the extension operation of the
[0015]
Here, the grounding of the jack means not only that the
[0016]
Next, in the
[0017]
When the front wheels F and the rear wheels R are ground and the
[0018]
A ground detection signal is transmitted from the ground detection sensor 15d and the like by the ground, and the
[0019]
In this way, when it is detected that all the ground plates 15c and the like have touched the ground, the
[0020]
Here, the ground-cut inclination angle will be described. The ground inclination angle is defined as the angle of inclination of the vehicle body 11 in a state where all the grounding plates 15c and the like are in contact with the ground as described above. 15, 15 ', a pair of
[0021]
Hereinafter, the inclination angle of the vehicle body 11 when the ground G is horizontal (the angle of the vehicle body 11 when all the grounding plates 15c and the like are in contact with the ground is horizontal) and the front and rear wheels F and R are ground and the vehicle body 11 is supported. The following describes the calculation of the ground inclination angle θ1 in the case where the jack is grounded first so that the front wheel F is grounded first. The reason why the front wheel F is grounded first is that the parking brake is applied to the rear wheel R in the
[0022]
When the ground G is horizontal, the vehicle body 11 is horizontal even when all the ground plates 15c and the like are in contact with the ground as shown in FIG. Then, as shown in FIG. 1 (B), only the
[0023]
The movement amount S is changed from a state in which the suspension of the front wheels F is sinking due to the weight of the vehicle body 11 as shown by a chain line in FIGS. 2, 1A, and 1B, in FIG. As shown by a solid line, a first movement amount S1 which is a movement amount of the front wheel F to a position where the suspension is fully extended and the front wheel F is free, and visually grasping that the front wheel F is completely lifted off the ground G. And the second movement amount S2, which is the movement amount of the front wheel F, until the movement is completed.
[0024]
In the
[0025]
Since the front and
[0026]
That is, here, the description has been given of the ground inclination angle θ1 for grounding the front wheel F. However, in the ground inclination angle storage device 20a, the ground inclination angle for grounding the rear wheel R is also the same as described above. It is stored according to the inclination angle of G. In addition, a maximum angle is determined for the slope angle θ1. That is, depending on the configuration of the
[0027]
First, the suspension of the front and rear wheels F and R has a relatively small extension, and the front and
[0028]
When the supply / discharge of the amount of hydraulic oil calculated by the supply / discharge amount calculator 20b to the
[0029]
When the inclination angle of the vehicle body 11 detected by the inclination
[0030]
Next, referring to FIG. 4, the
[0031]
In such a case, first, the inclination
[0032]
In the state where the extension operation of the
[0033]
Next, as shown in FIG. 5A, the
[0034]
As described above, since the ground-cut tilt angle is stored according to the tilt angle of the ground G, the one that corresponds to the tilt angle θ3 of the ground G is used as the ground-cut tilt angle θ1. That is, when the inclination angle θ3 of the ground is large, the vehicle body 11 can be horizontal even if the
[0035]
After the ground inclination angle θ1 is obtained, the
[0036]
Therefore, according to the work vehicle
[0037]
Note that, in the
[0038]
Further, in the above-described embodiment, the state where the ground on which the
[0039]
【The invention's effect】
As described above, the work vehicle support device according to the present invention is configured such that when a pair of jacks out of a plurality of jacks are extended, a pair of wheels on the side provided with the extended jacks are grounded. The ground-cut tilt angle, which is the tilt angle of the vehicle body to be made, is stored in the ground-cut tilt angle storage means according to the tilt angle of the vehicle body. Further, when it is detected by the ground detecting means that all of the plurality of jacks are touched, one of the plurality of jacks is extended based on the inclination angle of the vehicle body detected by the inclination angle detecting means. The vehicle body is tilted to the slope angle stored in the slope angle storage means. According to the working vehicle support device configured as described above, if one of a plurality of jacks is extended to incline the vehicle body to the ground inclination angle, the side on which the extended jack is provided is provided. A pair of wheels can be grounded. For this reason, without providing a sensor for detecting the stroke of the jack or a sensor for detecting whether or not a ground reaction force is acting on the wheel, the grounding of the wheel can be detected. In addition, the wheels can be grounded while the vehicle body is reliably supported by the jack.
[0040]
In the work vehicle support device according to the present invention, it is preferable that the extension operation restricting means restricts the extension operation of any one of the pair of jacks when the inclination angle of the vehicle body reaches the allowable inclination angle. By adopting such a configuration, in a case where the inclination angle of the vehicle body becomes large when trying to separate the wheels by one operation of extending the jack, once one of the pair of jacks is extended. After tilting the vehicle body to the permissible tilt angle, extending the pair of jacks at the symmetrical position, and then extending the pair of jacks that were initially expanded again, the tilt angle of the vehicle body does not increase and each wheel Ground cutting can be performed, and a tool or the like placed on the vehicle body does not move.
[0041]
Furthermore, in the working vehicle support device according to the present invention, the state in which the jacks are extended by the jack extension control means to support the vehicle body is horizontal, and the wheels are grounded. It is preferable to provide automatic leveling means for controlling the operation of the jack. With such a configuration, the operator only needs to perform the operation control operation of the automatic leveling means, and after the pair of jacks perform the extension operation once or a plurality of times and incline to the ground inclination angle, the vehicle body is tilted. Is supported in a horizontal state. For this reason, even a worker who is unfamiliar with the work of supporting the vehicle body with the jack can easily support the work with the jack that can safely perform the work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an aerial work vehicle provided with a support device for a work vehicle according to the present invention, wherein (A) illustrates a ground contact state of a jack on a horizontal ground, and (B) illustrates an extended front jack. (C) shows a state in which the front and rear wheels are ground and the vehicle body is supported horizontally.
FIG. 2 is a side view of the aerial work vehicle.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration of a support device for the work vehicle.
4A and 4B are side views of another aerial work vehicle equipped with the work vehicle support device, wherein FIG. 4A shows a state in which a front jack is extended, and FIG. (C) shows a state where the front wheels are separated by extending the front jack.
FIGS. 5A and 5B are side views of an aerial work vehicle equipped with a work vehicle support device according to the present invention, wherein FIG. 5A shows a ground contact state of a jack on a slope, and FIG. This shows a state in which the front wheels are grounded, and FIG. 4C shows a state in which the front and rear wheels are grounded and the vehicle body is horizontally supported.
[Explanation of symbols]
10 Aerial work vehicles
11 Body
15 Front jack
16 Rear jack
15d, 16d ground detection sensor
19 Inclination angle detection sensor
20 Controller
25, 26 control valve
Claims (3)
これら各ジャッキの接地を検出する接地検出手段と、
前記車体の前後左右方向の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、
前記複数のジャッキのうちの前側、後側、左側および右側のいずれか一対のジャッキを伸長させたときにこの伸長させたジャッキが設けられた側の一対の車輪を地切りさせる前記車体の傾斜角である地切り傾斜角を前記車体の傾斜角に応じて記憶した地切り傾斜角記憶手段と、
前記接地検出手段により前記複数のジャッキの全てが接地したことが検出されたときに前記傾斜角検出手段によって検出された前記車体の傾斜角に基づいて、前記複数のジャッキのうちのいずれか一対を伸長させ、前記地切り傾斜角記憶手段に記憶された地切り傾斜角まで前記車体を傾斜させるジャッキ伸長制御手段とからなることを特徴とする作業車の支持装置。A plurality of jacks arranged on the front, rear, left and right of the vehicle body provided with wheels on the front, rear, left and right, performing grounding operation by performing an extension operation from a stored state and stably supporting the vehicle body,
Ground detection means for detecting the ground of each of these jacks,
Inclination angle detection means for detecting an inclination angle in the front-rear and left-right directions of the vehicle body,
When the pair of jacks on the front side, the rear side, the left side, and the right side of the plurality of jacks are extended, the pair of wheels on the side provided with the extended jacks are grounded to tilt the vehicle body. A terrain inclination angle storage means that stores the terrain inclination angle according to the inclination angle of the vehicle body,
When one of the plurality of jacks is detected based on the inclination angle of the vehicle body detected by the inclination angle detection means when it is detected that all of the plurality of jacks are touched by the ground detection means. A support device for a work vehicle, comprising: jack extension control means for extending the vehicle body to the inclination angle stored in the inclination angle storage means.
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