JP3578791B2 - Steel pipe cutting equipment - Google Patents
Steel pipe cutting equipment Download PDFInfo
- Publication number
- JP3578791B2 JP3578791B2 JP02130894A JP2130894A JP3578791B2 JP 3578791 B2 JP3578791 B2 JP 3578791B2 JP 02130894 A JP02130894 A JP 02130894A JP 2130894 A JP2130894 A JP 2130894A JP 3578791 B2 JP3578791 B2 JP 3578791B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- blade
- cut
- cutting blade
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sawing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電縫管等の鋼管を連続的に製造する装置の後部に配置し、連続的に出来上がる電縫管を一定の長さに切断する鋼管切断装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から鋼管切断装置における切込刃の機構に関しては、米国特許第4637287号公報の如き技術が公知とされているのである。
前記従来技術においても、電縫管を切断する場合に先ず切込刃により、切込みを入れて、次に該切込み部分に上刃を挿入して全体的に切断すべく構成していたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来技術においては、次のような不具合があったのである。
即ち、切込刃は電縫管の上面を回動しながら通過する際に切込みを入れ、次に上下動する上刃を下降して、全体的に電縫管を切断するのであるから、切込刃の駆動系統と、上刃の駆動系統が全く別の系統となり、両者の間に係合しないようにタイムラグを構成する必要がある為に、確実な時間的間隔を作る必要があり、これが一切断に要する行程を長くする結果となり、最終的には切断能力の低下に繋がっていたのである。
本発明は、上刃と切込刃を同じく回動取付体に固定し、回動取付体を回動と上下動の2方向の移動を行わせることにより、切込みと完全切断を可能とし、一体的に移動させることにより時間的間隔を短くし、切断に要する1行程の時間を短くし、切断能力の向上を図ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、上刃1と切込刃2を一体的に固定し、該上刃1と切込刃2が被切断鋼管Aの上方で回動して、まず切込刃2が被切断鋼管Aの上部に切込みを入れるように通過し、次に上刃1が回動により被切断鋼管Aの直上に至ると下降動作を開始して、上刃1による被切断鋼管Aの切断を行うように構成したものである。
【0005】
請求項2においては、上刃1と切込刃2とを被切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置すべく、上刃1と切込刃2の両方を固定する回動取付体4を設けたものである。
【0006】
請求項3においては、上刃1と切込刃2を固定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃2が通過する際には、回動し、切込刃2が通過し上刃1が被切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成したものである。
【0007】
請求項4においては、切込刃2は被切断鋼管Aの上面から、被切断鋼管Aの下端まで移動すべく調節可能としたものである。
【0008】
請求項5においては、回動取付体4を中間摺動プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動ガイド柱12,13の中途部において上下摺動可能とし、該中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガイドスリーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレート5を配置し、該上部摺動プレート5はクランクレール25に沿って上下動しながら前後に摺動可能とし、上部摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7を設け、該押動体7により、中間摺動プレート6の下面の枢支軸3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく構成したものである。
【0009】
請求項6においては、中間摺動プレート6は上部摺動プレート5が上方に戻った際において摺動下降することの無いように、中間摺動プレート6の係止ロック機構を設けたものである。
【0010】
請求項7においては、切込刃2の突出量を設定する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により回動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を専用ノギス10の先端に接当することより、規定の突出量を設定可能としたものである。
【0011】
【作用】
次に作用を説明する。
請求項1によれば、上刃1と切込刃2を一体的に固定し、上刃1と切込刃2が共に切断の為に移動すべく構成したので、従来の技術の如く、切込刃が切断の為の移動して切断を終了するまで、上刃の動きを待機させる必要がなく、切込刃2の動きと並行して上刃1も移動を開始するので、1切断行程を短くすることが出来る。
【0012】
請求項2によれば、上刃1と切込刃2とを被切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置したので、上刃1と切込刃2に対して掛かる負荷を、刃の取付部に向かって真直ぐに掛けることができ、従来の如く、切込刃2が上刃の位置を避けて回動すべく構成した場合の如く、切込刃2に曲げ方向の負荷が掛かることが無くなり、切込刃2とその支持部の耐久性を向上することが出来た。
【0013】
請求項3によれば、上刃1と切込刃2を固定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃2が通過する際には回動し、切込刃2が通過し上刃1が被切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成したので、上刃1と切込刃2とを固定した回動取付体4の動きは、回動と下降動の2種類の動きを1つで行うこととなり、駆動系統を1つに統一することができるので、機構が簡単となり、2駆動系統で構成した場合の如く、両者が干渉しないように間隔を開ける必要がなく、動きをシンプルにすることが出来た。
【0014】
請求項4によれば、切込刃2は被切断鋼管Aの上面から、被切断鋼管Aの下端より下方まで移動可能としたので、切込刃2は上刃1と同じ上下運動をすることとなるので、上刃1と切込刃2とを同じ駆動機構に納めることが可能となったのである。従来は切込刃2は上方で回動するのみに構成していたので、被切断鋼管Aの下面まで下降する上刃1と同じ動きをさせることが出来なかったのである。本発明は切込刃2の動きを被切断鋼管Aの上下まで認めることにより、上刃1と切込刃2との一体駆動が可能となった。
【0015】
請求項5によれば、回動取付体4を中間摺動プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動ガイド柱12,13の中途部において上下摺動可能とし、該中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガイドスリーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレート5を配置し、該上部摺動プレート5はクランクレール25に沿って上下動しながら前後に摺動可能とし、上部摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7を設け、該押動体7により、中間摺動プレート6の下面の枢支軸3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく構成したので、中間摺動プレート6により上刃1と切込刃2の駆動源を構成することができ、また中間摺動プレート6は回動取付体4を枢支する枢支軸3の取付部にも兼用することが出来た。
【0016】
請求項6によれば、上部摺動プレート5により押動体7を押した際に、最初は回動取付体4が回動する動きのみをして、回動取付体4が下降する動きをしてはいけないのである。
この回動取付体4の下降を止めて、回動のみを可能とする動きを係止ロック杆8,8により規制することが可能となったのである。これにより、切込刃2より切り込みをいれる操作において、回動取付体4が下降して、切り込み量が大きくなり、切込刃2が損傷されたり、深すぎる切り込み溝をいれてしまい、切断面が荒れるという不具合いを解消することが出来た。
【0017】
請求項7によれば、切込刃2の突出量を設定する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により回動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を専用ノギス10の先端に接当することより、規定の突出量を設定可能としたので、専用ノギス10を切込刃2に当てるだけで、簡単に切込刃2の突出量を規定しセットすることが出来るので、従来の如く、ハンドルや螺子により構成した、複雑な切込刃の調整機構を設ける必要が無くなった。
【0018】
【実施例】
次に実施例を説明する。
図1は本発明の鋼管切断装置の全体正面図、図2は同じく本発明の鋼管切断装置の全体側面図、図3は摺動ガイド柱12,13と基台14の部分の正面図、図4は同じく摺動ガイド柱12,13と基台14の部分の側面図、図5は係止ロック杆8,8と中間摺動プレート6とが離脱した状態の側面図、図6は係止ロック杆8と摺動ガイド柱13と基台14の部分の正面図、図7は基台14と受刃23,24と摺動ガイド柱12,13を示す平面図、図8は上部摺動プレート5の部分の平面図、図9は中間摺動プレート6の部分の平面図、図10は上刃1と切込刃2と、切込刃2の突出量を決定する専用ノギス10の拡大図、図11は専用ノギス10のみを取り出した図面である。
【0019】
図1と図2において、本発明の鋼管切断装置の全体的な構成を説明する。
本発明の鋼管切断装置は、電縫管連続製造装置の後部に配置されており、連続的に製造されてくる電縫管を、一定長さに切断する役目をする。故に、移動する電縫管の上で、該電縫管の速度と同じ速度に同調した状態で、所定の長さの位置で電縫管をクランプし、まず切込刃2により表面に切込みを入れて、次に上刃1を一気に前記切込みに挿入して切断するものである。
該切込刃2により先に、被切断鋼管Aの表面に切込み切断溝を入れることにより、上刃1を挿入切断する場合に出来るディンプルを無くすことが出来るのである。
【0020】
しかし、切込刃2による切込みは、被切断鋼管Aの厚みの3分の1程度の浅い溝であるので、側方から横移動しながら切込みをいれる必要があり、本発明においては、切込刃2は側方から回動切込みを行うべく構成しているのである。故に、切込刃2は側方からの切込みであり、上刃1は上方からの下降切断であるので、異なる動きを切込刃2と上刃1に与える必要がある。
従来は前記した如く、上刃1と切込刃2とは別々の駆動系統を構成していたのである。
【0021】
しかし、別々の駆動系統を構成すると、両者の駆動系統の間の余裕を取る必要があることから、1行程の時間が長くなるという不具合があったのである。
本発明においては、上刃1と切込刃2とは一体的に回動取付体4に固定し、回動取付体4自体により回動運動と上下運動を行わせたものである。
【0022】
本発明の鋼管切断装置は、下方の基台14の部分を、摺動レール28の上に載置して、抱持体29により摺動レール28を抱持している。故に該摺動レール28の上で、モーターにより駆動されながら、往復動を行っているのである。該切込刃2と上刃1と回動取付体4と上部摺動プレート5と中間摺動プレート6を上下させるのは、クランクレール25である。
該クランクレール25はクランクアームに枢支されており、長いレール部分を上部摺動プレート5の上面の抱持体30により抱持しており、クランクレール25に沿って前後に摺動可能であると共に、クランクレール25の上下動により、上部摺動プレート5を摺動ガイドスリーブ70,71の外周に沿って下方に押圧摺動させる。
【0023】
前記上部摺動プレート5の下方に、摺動ガイド柱12,13に案内されて更に中間摺動プレート6が配置されている。該中間摺動プレート6は摺動ガイドスリーブ70,71に固定されており、該摺動ガイドスリーブ70,71と共に摺動ガイド柱12,13の外周に遊嵌されて上下摺動する。該中間摺動プレート6の下面に枢支体3aを固定し、該枢支体3aに軸受した枢支軸3に回動取付体4の中央部を枢支している。該回動取付体4の他端には接当体11(図10)を設け、該接当体11の上面に押動体7を接当させている。
前記押動体7は中間摺動プレート6に穿設した押動体嵌装穴6a内で上下に摺動可能としている。また回動取付体4の他端には、戻し付勢バネ17が中間摺動プレート6との間に介装されており、上部摺動プレート5と押動体7から接当体11を押圧する力が解除されると、回動取付体4は元の位置に戻る方向に付勢されている。
【0024】
前記回動取付体4の他端で、戻し付勢バネ17を接当した部分の更に先端位置に、中間摺動プレート6より突出したストッパー9が突設されており、該回動取付体4は押動体7により押圧した状態で、切込刃2が被切断鋼管Aに切込みを入れた後に、該ストッパー9に接当して停止すべく構成している。
該回動取付体4がストッパー9に接当した位置が、上刃1が鉛直方向に向いた位置であり、次は、上部摺動プレート5が中間摺動プレート6を直接に押圧する結果、上刃1は枢支軸3と回動取付体4を介して、真下に押し込まれ、クランプ装置を兼用する受刃23,24により挟持された被切断鋼管Aを切断する。
【0025】
前記回動取付体4に対して、上刃1と切込刃2が切断面と同一平面上に併置されている。切断後は、クランクレール25が上昇することにより、押動体7と上部摺動プレート5下方から戻しバネ15,16により押圧されて一体化された状態で上昇する。該上部摺動プレート5は摺動ガイドスリーブ70,71の外周に遊嵌されており、該摺動ガイドスリーブ70,71は摺動ガイド柱12,13の外周に遊嵌されており、摺動ガイドスリーブ70,71に中間摺動プレート6が固定されている。該中間摺動プレート6の下方から戻しバネ15,16が付勢されている。
そして、摺動ガイド柱12,13の上端には、摺動ガイドスリーブ70,71がそれ以上摺動出来ないストッパー75が設けられているので、摺動ガイドスリーブ70,71はストッパー75の位置で上昇を停止し、中間摺動プレート6も押動体7も上昇を停止する。これにより上部摺動プレート5が押動体7から離れて、上部摺動プレート5は摺動ガイドスリーブ70,71の最大位置のストッパー70a,71aまで上昇する。
【0026】
前記中間摺動プレート6が上昇した位置で、機体の振動等により、中間摺動プレート6が戻しバネ15,16に抗して下降することの無いように、係止ロック杆8,8が設けられている。前記係止ロック杆8,8は、その下端をブラケット62,63に設けた枢支軸37,38に枢支している。該ブラケット62,63は基台14の前後の位置に固定されている。該係止ロック杆8,8は枢支軸37,38を中心に上端を前後に回動するのであるが、ブラケット62,63の上部に付勢バネ60,61が介装されており、該付勢バネ60,61により、係止ロック杆8,8は中間摺動プレート6に設けた係合突起35,36の方向に向けて付勢しているのである。
故に、中間摺動プレート6が上昇し、次に下降する方向には、該係合突起35,36が係止ロック杆8,8の係合凹部8a,8aが係合するのである。
【0027】
該係合凹部8a,8aと係合突起35,36による係合状態は、上部摺動プレート5により押動体7の押圧を開始すると、直ぐに、押動体7と中間摺動プレート6の摩擦により下降を開始することがあり、この時点で中間摺動プレート6が下降すると、上刃1と切込刃2が下降することとなり、切込刃2の切込み量が大きくなり、切込刃2が被切断鋼管Aの上面を切断する可能性があるのである。
故に、上部摺動プレート5が下降し、押動体7を押圧して、切込刃2が被切断鋼管Aの上面に切込みを入れて、回動取付体4の他端がストッパー9に接当する位置近くまでは、中間摺動プレート6の下降が始まることの無いように、係合凹部8a,8aと係合突起35,36を係合しているのである。
【0028】
そして、該切込刃2が被切断鋼管Aの上面を通過し切込みを入れ、回動取付体4の他端とストッパー9が接当した位置では、中間摺動プレート6の下降を可能とする必要があり、係止ロック杆8,8を解除方向に押し拡げる操作が必要である。この操作を行う為に上部摺動プレート5の前後の位置に解除ローラー26,27が設けられており、該解除ローラー26,27が、係止ロック杆8,8の内側に設けた解除カム40,40の解除カーブの部分を押して、規定のタイミングで、係合凹部8a,8aと係合突起35,36のロックを解除するのである。
【0029】
次に、被切断鋼管Aのクランプ機構が、上部摺動プレート5と連動して作動すべく構成した部分を説明する。該上部摺動プレート5の一部に図8に示す如く、突出部5aを設けており、該突出部5aの下面にカムガイド18を固定している。該カムガイド18には、押圧アーム19を下方に押し込む部分である押込カム面18dと、該押圧アーム19を押し込んだ状態に維持する押込維持カム面18cが設けられている。
そしてカムガイド18が下降を開始した当初に、押込カム面18dの部分でカムローラー18eを押圧して、押圧アーム19を押し込み、その上部摺動プレート5は押込維持カム面18cの部分でカムローラー18eを保持して、押圧アーム19と開閉カム体22の部分を、一定の押し込み状態に維持する。
該押圧アーム19の一端が、クランプバネ21と開閉カム体22の内部に貫通され遊嵌された貫通杆76に連結されており、押圧アーム19の押圧下降に伴い、貫通杆76は規定の位置まで下降されるが、開閉カム体22は、受刃取付体33,34により、被切断鋼管Aをクランプした位置で停止し、その上部摺動プレート5はクランプバネ21による付勢力で、開閉カム体22と受刃取付体33,34を押圧して、被切断鋼管Aをクランプしている。
故に、上部摺動プレート5からカムガイド18により伝達された押圧力がクランプ力となることはなく、クランプ力はクランプバネ21により与えられている。該カムガイド18の下端に、押圧アーム19の中央が枢支されている。該押圧アーム19の一端は基台14から突出した枢支ブラケット65に枢支されており、他端は貫通杆76の上端を押圧している。該開閉カム体22の外周には戻しバネ21と開閉カム体22が遊嵌されている。該開閉カム体22は、受刃取付体33,34の間に嵌入すべく構成している。該受刃取付体33と受刃取付体34は平行して長く配置されており、受刃24の他端に固定している。
また、受刃取付体34は、受刃取付体33と平行して短く配置されており摺動可能に載置され、受刃23が固定されている。該受刃23と24の間で被切断鋼管Aをクランプし、該クランプ力はクランプバネ21により与えられるので、一定のクランプ力以上が附加されることはない。また受刃23,24はその名称通り、上方から下降してくる上刃1との間で、被切断鋼管Aを切断する刃の役目もしている。
【0030】
このように、受刃取付体33,34の間に開閉カム体22が嵌入すると、受刃取付体33と34の間は離れる方向にスライドするが、受刃23と24の間は挟持する方向にスライドするのである。
該開閉カム体22の嵌入力が直接に被切断鋼管Aを押圧すると、被切断鋼管Aの変形に繋がるので、受刃23と24の間を弾性的に押圧するクランプバネ21が設けられている。またカムガイド18と貫通杆76と開閉カム体22が上昇した状態で受刃23,24を開放するバネが開放バネ66として設けられている。
【0031】
次に図10と図11において、切込刃2の突出量の調整方法を説明する。回動取付体4に取り付けた通常の状態は図1において図示されている。該状態で切込刃2が被切断鋼管Aの上面に厚さの3分の1程度の切込溝を入れるのであるが、図1に示す如く、被切断鋼管Aの径が変化すると、切込刃2の先端の位置を調整する必要があるのである。上刃1はどの径の被切断鋼管Aの場合にも、その被切断鋼管Aの下端まで貫通すべくストロークに構成しているので、調整の必要は少ないのであるが、切込刃2は被切断鋼管Aの径が変更する都度、突出量を変更する必要があるのである。
【0032】
この切込刃2の突出量の変更は、仮固定ボルト68と、本固定ボルト69の両方を少し緩めて、専用ノギス10によりその突出量を測定しながら、突出位置を固定するのである。まず専用ノギス10とノギス本体67との間で、突出量を設定し、その設定した状態で、ノギス本体67の角部分を、回動取付体4の下面の基準面4aと本固定ボルト69の挿入体の直角角部に接当するのである。
該専用ノギス10は規定の長さに決定しているので、切込刃2を突出して、専用ノギス10の先端の切込刃接当部10aに接当するだけで所望の切込刃2の突出量を得ることが出来るのである。ノギス本体67と回動取付体4とは固定する必要はなく、基準面4aに接当するだけで良いのである。規定の突出量を得た状態で仮固定ボルト68を締めて、次に本固定ボルト69で本格的に切込刃2を固定する。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1の如く、上刃1と切込刃2を一体的に固定し、該上刃1と切込刃2が被切断鋼管Aの上方で回動して、まず切込刃2が被切断鋼管Aの上部に切込みを入れるように通過し、次に上刃1が回動により被切断鋼管Aの直上に至ると下降動作を開始して、上刃1による被切断鋼管Aの切断を行うように構成したので、従来の技術の如く、切込刃が切断の為に移動して切断を終了するまでのタイムラグを大きくする必要がなく、切込刃2の動きと並行して上刃1も移動を開始するので、一切断行程を短くすることが出来るのである。
【0034】
請求項2の如く、上刃1と切込刃2とを被切断鋼管Aの切断平面と同一平面上に配置したので、上刃1と切込刃2に対して掛かる負荷を、刃の取付部に向かって真直ぐに掛けることができ、従来の如く、切込刃2が上刃の位置を避けて回動すべく構成した場合の如く、切込刃2に曲げ方向の負荷が掛かることが無くなり、切込刃2とその支持部の耐久性を向上することが出来たのである。
【0035】
請求項3の如く、上刃1と切込刃2を固定した回動取付体4は、被切断鋼管Aの上部を切込刃2が通過する際には回動し、切込刃2が通過し上刃1が被切断鋼管Aの上方に至ると上下動を開始すべく構成したので、上刃1と切込刃2とを固定した回動取付体4の動きは、回動と下降動の2種類の動きを1つで行うこととなり、駆動系統を1つに統一することができるので、機構が簡単となり、2駆動系統で構成した場合の如く、両者が干渉しないように間隔を開ける必要がなく、動きをシンプルにすることが出来たのである。
【0036】
請求項4の如く、切込刃2は被切断鋼管Aの上面から、被切断鋼管Aの下端まで移動すべく調節可能としたので、切込刃2は上刃1と同じ上下運動をすることとなるので、上刃1と切込刃2とを同じ駆動機構に納めることが可能となったのである。
従来は切込刃2は上方で回動するのみに構成していたので、被切断鋼管Aの下面まで下降する上刃1と同じ動きをさせることが出来なかったのである。本発明は切込刃2の動きを被切断鋼管Aの上下まで認めることにより、上刃1と切込刃2との一体駆動が可能となったのである。
また、切込刃2は被切断鋼管Aの径が変更する都度、突出量を変更すべく調節することが可能となったのである。
【0037】
請求項5の如く、回動取付体4を中間摺動プレート6に固定し、該中間摺動プレート6は摺動ガイド柱12,13の中途部において上下摺動可能とし、該中間摺動プレート6の更に上方において、摺動ガイドスリーブ70,71に沿って上下摺動する上部摺動プレート5を配置し、該上部摺動プレート5はクランクレール25に沿って上下動しながら前後に摺動可能とし、上部摺動プレート5の下降に伴い押動する押動体7を設け、該押動体7により、中間摺動プレート6の下面の枢支軸3に枢支した回動取付体4の一端を押動すべく構成したので、中間摺動プレート6により上刃1と切込刃2の駆動源を構成することができ、また中間摺動プレート6は回動取付体4を枢支する枢支軸3の取付部にも兼用することが出来たのである。
【0038】
請求項6の如く、中間摺動プレート6は上部摺動プレート5が上方に戻った際において摺動下降することの無いように、中間摺動プレート6の係止ロック機構を設けたので、上部摺動プレート5により押動体7を押した際に、最初は回動取付体4が回動する動きのみをして、回動取付体4が下降する動きをしてはいけないのである。この回動取付体4の下降を止めて、回動のみを可能とする動きを係止ロック杆8,8により規制することが可能となったのである。これにより、切込刃2より切り込みをいれる操作において、回動取付体4が下降して、切り込み量が大きくなり、切込刃2が損傷されたり、深すぎる切り込み溝をいれてしまい、切断面が荒れるという不具合いを解消することが出来たのである。
【0039】
請求項7の如く、切込刃2の突出量を設定する専用ノギス10を設け、該専用ノギス10により回動取付体4からの突出量を設定し、切込刃2の先端を専用ノギス10の先端の切込刃接当部10aに接当することより、規定の突出量を設定可能としたので、専用ノギス10を切込刃2に当てるだけで、簡単に切込刃2の突出量を規定しセットすることが出来るので、従来の如く、ハンドルや螺子により構成した、複雑な切込刃の調整機構を設ける必要が無くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管切断装置の全体正面図。
【図2】同じく本発明の鋼管切断装置の全体側面図。
【図3】摺動ガイド柱12,13と基台14の部分の正面図。
【図4】同じく摺動ガイド柱12,13と基台14の部分の側面図。
【図5】係止ロック杆8,8と中間摺動プレート6とが離脱した状態の側面図。
【図6】係止ロック杆8と摺動ガイド柱13と基台14の部分の正面図。
【図7】基台14と受刃23,24と摺動ガイド柱12,13を示す平面図。
【図8】上部摺動プレート5の部分の平面図。
【図9】中間摺動プレート6の部分の平面図。
【図10】上刃1と切込刃2と、切込刃2の突出量を決定する専用ノギス10の拡大図。
【図11】専用ノギス10のみを取り出した図面。
【符号の説明】
A 被切断鋼管
1 上刃
2 切込刃
3 枢支軸
4 回動取付体
5 上部摺動プレート
6 中間摺動プレート
7 押動体
8 係止ロック杆
8a 係合凹部
10 専用ノギス
10a 切込刃接当部
40 解除カム[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a configuration of a steel pipe cutting device which is disposed at a rear portion of a device for continuously manufacturing steel tubes such as an electric resistance welded tube and cuts a continuously formed electric resistance welded tube to a predetermined length.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as for the mechanism of a cutting blade in a steel pipe cutting device, a technique as disclosed in U.S. Pat. No. 4,637,287 is known.
Also in the prior art, when cutting an electric resistance welded tube, first, a cut is made by a cutting blade, and then an upper blade is inserted into the cut portion to cut the whole.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional technique has the following disadvantages.
That is, the cutting blade makes a cut when passing through the upper surface of the ERW pipe while rotating, and then descends the upper blade that moves up and down to cut the ERW pipe as a whole. The drive system of the blade and the drive system of the upper blade are completely different systems, and it is necessary to construct a time lag so that they do not engage with each other. As a result, the stroke required for one cutting was lengthened, which eventually led to a decrease in cutting ability.
The present invention enables the cutting and complete cutting by fixing the upper blade and the cutting blade to the rotation mounting body and moving the rotation mounting body in two directions of rotation and vertical movement. In this way, the time interval can be shortened by moving the workpiece in a horizontal direction, the time required for one stroke for cutting can be shortened, and the cutting ability can be improved.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
In
[0005]
In order to dispose the
[0006]
According to the third aspect, when the
[0007]
In
[0008]
According to a fifth aspect of the present invention, the rotating
[0009]
In the sixth aspect, the intermediate
[0010]
In
[0011]
[Action]
Next, the operation will be described.
According to the first aspect, the
[0012]
According to the second aspect, since the
[0013]
According to the third aspect, the
[0014]
According to the fourth aspect, since the
[0015]
According to the fifth aspect, the rotating
[0016]
According to the sixth aspect, when the
It is possible to stop the lowering of the
[0017]
According to
[0018]
【Example】
Next, an embodiment will be described.
1 is an overall front view of a steel pipe cutting device of the present invention, FIG. 2 is an overall side view of the same steel pipe cutting device of the present invention, and FIG. 3 is a front view of sliding
[0019]
1 and 2, the overall configuration of the steel pipe cutting device of the present invention will be described.
The steel pipe cutting device of the present invention is arranged at the rear of the continuous electric resistance welded pipe manufacturing device, and serves to cut a continuously manufactured electric resistance welded pipe to a fixed length. Therefore, on the moving electric resistance welded tube, the electric resistance welded tube is clamped at a position of a predetermined length while being synchronized with the same speed as the speed of the electric resistance welded tube. Then, the
By making a notch and cutting groove in the surface of the steel pipe A to be cut first by the
[0020]
However, since the cut by the
Conventionally, as described above, the
[0021]
However, if separate drive systems are configured, there is a problem that the time required for one stroke becomes longer because it is necessary to provide a margin between the two drive systems.
In the present invention, the
[0022]
In the steel pipe cutting apparatus according to the present invention, the
The
[0023]
Below the upper sliding
The pushing
[0024]
A
The position where the
[0025]
The
Further, since
[0026]
At the position where the intermediate sliding
Therefore, the engaging
[0027]
The state of engagement between the engagement recesses 8a, 8a and the
Therefore, the upper sliding
[0028]
Then, the
[0029]
Next, a portion configured so that the clamp mechanism of the steel pipe A to be cut operates in conjunction with the upper sliding
When the cam guide 18 starts lowering, the cam roller 18e is pressed by the pushing
One end of the
Therefore, the pressing force transmitted from the
Further, the receiving
[0030]
Thus, when the opening /
If the fitting input of the opening /
[0031]
Next, a method of adjusting the amount of protrusion of the
[0032]
In order to change the amount of protrusion of the
Since the
[0033]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
As in
[0034]
Since the
[0035]
As described in
[0036]
As described in
Conventionally, since the
Further, the
[0037]
The rotary mounting member is fixed to the intermediate sliding plate, and the intermediate sliding plate is slidable up and down in the middle of the sliding guide columns. 6, an upper sliding
[0038]
Since the intermediate sliding
[0039]
A
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall front view of a steel pipe cutting device according to the present invention.
FIG. 2 is an overall side view of the steel pipe cutting device of the present invention.
FIG. 3 is a front view of sliding
FIG. 4 is a side view of a portion of the sliding
FIG. 5 is a side view showing a state in which the locking
FIG. 6 is a front view of a portion of a locking
FIG. 7 is a plan view showing a
FIG. 8 is a plan view of a portion of the upper sliding
FIG. 9 is a plan view of a portion of the intermediate sliding
FIG. 10 is an enlarged view of an
FIG. 11 is a drawing showing only a
[Explanation of symbols]
A Steel pipe to be cut
1 Upper blade
2 Cutting blade
3 pivot axis
4 Rotating mounting body
5 Upper sliding plate
6 Intermediate sliding plate
7 Pushing body
8 Locking rod
8a engagement recess
10 Exclusive caliper
10a Cutting blade contact part
40 Release cam
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02130894A JP3578791B2 (en) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | Steel pipe cutting equipment |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02130894A JP3578791B2 (en) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | Steel pipe cutting equipment |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227712A JPH07227712A (en) | 1995-08-29 |
JP3578791B2 true JP3578791B2 (en) | 2004-10-20 |
Family
ID=12051528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02130894A Expired - Fee Related JP3578791B2 (en) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | Steel pipe cutting equipment |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3578791B2 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106363227A (en) * | 2016-11-16 | 2017-02-01 | 广东技术师范学院 | Controllable copper pipe cutting-off equipment for copper processing |
CN106826309B (en) * | 2016-12-26 | 2018-10-26 | 重庆市永川区华益机械铸造有限责任公司 | Steel plate cutting pedestal |
CN108405972A (en) * | 2018-05-24 | 2018-08-17 | 金阿益 | A kind of petroleum pipeline cutting supporting table |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP02130894A patent/JP3578791B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07227712A (en) | 1995-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100325795B1 (en) | Sewing machine | |
JP3578791B2 (en) | Steel pipe cutting equipment | |
US5839315A (en) | Bend-straightening machine | |
US4471678A (en) | Ring saw for cutting a tube | |
JPH04262545A (en) | Frame fixation device for wire bonder | |
JPH0587341B2 (en) | ||
US5553526A (en) | Clamp and lower blade mechanism for a steel pipe travelling cutting machine | |
JPS5824015B2 (en) | wire bonding equipment | |
SU1581557A1 (en) | Arrangement for assembling parts by press-fitting | |
JP2003145239A (en) | Device for stepwise advancing of bandshaped workpiece | |
JP2774448B2 (en) | Band sawing machine bending prevention device | |
JPH091242A (en) | Bending die device and bending machine | |
JPS6136956B2 (en) | ||
JP3279906B2 (en) | Die setting equipment | |
JP2532537Y2 (en) | Cutter head for substrate scribing | |
JPH0421530A (en) | Glass cutter | |
JP2531034B2 (en) | Mold for thin plate | |
KR930009399B1 (en) | Feed bar operating device for a transfer press | |
JP4074684B2 (en) | Band saw machine | |
JPS6232764Y2 (en) | ||
JPS6320508Y2 (en) | ||
JPS5914087Y2 (en) | processing machinery | |
JPS6018251Y2 (en) | Device for pressing the tip of the material to be cut in a cutting machine | |
JPS6018252Y2 (en) | Cutting length setting device for cut material in cutting machine | |
SU1602597A1 (en) | Arrangement for fixing sheet material in the die |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040323 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040521 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040713 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |