JP3577405B2 - Precautionary statement display method in sun visor of car - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグなどの使用に関する注意書きを自動車内部のサンバイザに記載する場合に、美観が良い多色の注意書きをサンバイザ表皮に表示する方法に関し、サンバイザ表皮への融着によって耐久性が高い注意書き表示の柄フィルム片に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、運転者と同乗者の安全を確保するためにエアバッグとシートベルトの設置が義務づけられている。図1に示すように、サンバイザ3は、自動車1の内部でフロントガラス2の上方に取り付け、図2の矢印のように下向きに位置3’へ回すと日光を遮ることができる。サンバイザ3,3は、フロントガラス2の上方に位置するため、運転席および助手席に坐ると眼につきやすい。運転者と助手席の同乗者について、エアバッグに関する注意書きはフロントガラス上方のサンバイザに表示すると見落とすことが少ないうえに運転の邪魔にならないので、各自動車メーカーともエアバッグなどの使用に関する注意書きをサンバイザ3の表面に表示している。
【0003】
注意書きをサンバイザ3に記載するには、その注意書きを印刷したアルミ箔やプラスチックフィルム製の感圧着ラベルをサンバイザ表面に貼着するのがもっとも容易である。この種の感圧着ラベルは、貼着後にサンバイザ表面と違和感があるうえに、永久的な接着でないから貼着後に子供らが簡単に剥がせる。このため、消費者が製品の欠陥で被害を被った場合に過失の有無を問わず製造者が責任を負うとするPL法の制定により、この種の感圧着ラベルは現在では全く使用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現在では、注意書きをサンバイザに記載するために、電子印刷法、直接スクリーン印刷法、注意書き印刷シート片の高周波融着法などが実施されている。電子印刷法では、表皮シート地にスクリーンを通してトナーを模様付けし、次に速乾性溶剤を吹き付けてトナーを溶着する方法である。この電子印刷法は、単色印刷だけで多色刷りできず、有害な溶剤を使用するうえに、一般に鮮明な印刷ができず、特にエンボス加工した凹凸面では不鮮明になり、布シート地に印刷することが困難である。一方、直接スクリーン印刷法は、表皮シート地に直接スクリーン印刷するため、一般に多色刷りが作業上困難である。この印刷法は、布シート地のような柔軟で凹凸のある表皮素材に適用することが難しく、表皮素材に応じて表面を平らにするための熱加工が必要となり、このような前処理を加算すると割高になる。
【0005】
また、注意書き印刷シート片の高周波融着法では、あらかじめスクリーン印刷したビニルシートを用い、該シートを所定の寸法に裁断した後に、得たシート片を表皮シート上に高周波で融着する。この融着法は、シート片の融着を表皮シート地の裏側から行うので、該シート片の位置ずれを起こしやすい。融着したシート片は、かなりの厚さを有するうえに表皮シート地と素材が異なるので違和感があり、しかも表面を光沢処理していることにより、光の反射によって印刷文字が読みにくくなる。
【0006】
本発明は、自動車内部のサンバイザに注意書きを記載する方法に関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、美観が優れた多色の注意書きをサンバイザの表皮に容易且つ鮮明に表示する方法を提供することを目的としている。本発明の他の目的は、加熱・加圧でサンバイザの表皮に融着することにより、耐久性があって違和感がない注意書き表示の柄フィルム片を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明方法では、図1と図2に示すように、自動車1の内部でフロントガラス2の上方に取り付けるサンバイザ3,3について、サンバイザ表皮5に所定の注意書き6や図形を表示した柄フィルム片7を融着する。横細で平たいサンバイザ3は、布シート製または軟質や硬質プラスチックシート製である。サンバイザ3の素材に関し、一般に、高級車には布シート地18(図3(1)参照)を、大衆車にはプラスチックシート地20(図3(2)参照)を用いる。
【0008】
柄フィルム片7は、サンバイザ表皮5の布シート地18に接着する際に、図4に例示するように、剥離性ベースシート8上に、所定の注意書き6や図形を逆向きに印刷し且つ転写温度で溶融しない図柄層10と、図形層10よりも伸縮性に富む中間層12と、図柄層10の平面形状と実質的に等しい接着層14とを順次塗布および乾燥して形成する。ベースシート8は、長寸のロール状または枚葉である。
【0009】
中間層12は、軟質または硬質プラスチックシート地用の柄フィルム片22(図5)では省略できる。所望に応じて、白色バックアップ層16を図柄層10と中間層12または接着層14との間に介在させ、該白色バックアップ層は図柄層10の全面に形成する。
【0010】
本発明方法では、裏返した柄フィルム片7をサンバイザ表皮5の布シート地18などと接触させて加熱・加圧する。この加熱温度によって接着層14を溶融または軟化させ、加圧によってサンバイザ表皮の布シート地18に融着する。図3(2)のようにサンバイザ表皮5がプラスチックシート製であれば、裏返した柄フィルム片7をプラスチックシート地20と接触させる。好ましくは、ベースシート8はロール状であり、接着層14の加熱転写後すぐにベースシート8を剥離すると製造時間を短縮できる。
【0011】
本発明の柄フィルム片7は、図3に示すように、自動車のサンバイザ3における表皮5の布シート地18またはプラスチックシート地20の上に融着し、そこに所定の注意書き6や図形を表示する。柄フィルム片7は、転写時の加熱温度で溶融または軟化する主としてポリウレタン樹脂含有の接着層14と、該接着層の上に形成し且つイソシアネート架橋したポリウレタン樹脂含有の中間層12と、該接着層の上に形成し且つイソシアネート架橋したポリウレタン樹脂含有の図柄層10とを一体的に有する。サンバイザ表皮5がプラスチックシート地20であれば中間層12は設けなくてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の柄フィルム片7を融着するサンバイザ3,3は、図2に示すように自動車1の内部においてフロントガラス2の上方に回動自在に取り付ける。融着した柄フィルム片7は、サンバイザ3が図2で実線で示すように不使用状態である時に運転者または同乗者の方を向き、所定の注意書き6や図形を長期間且つ明確に表示する。柄フィルム片7は、通常、運転席または助手席上方のサンバイザ3,3のいずれにも融着するけれども、片方だけ融着することも可能である。
【0013】
例えば、図3(1)における布シート地18は、ポリエステル布のような織布地、起毛布地または植毛布地にウレタンシートを裏張りしたものである。柄フィルム片7を布シート地18に接着する場合には、図4に例示するように、剥離性ベースシート8上に、図柄層10として1種または2種以上の着色インクで所定の注意書き6や図形を逆向きに印刷して乾燥する。この印刷法は一般にスクリーン印刷法である。図柄層10は、イソシアネート架橋したポリウレタン樹脂を含有すると好ましい。
【0014】
サンバイザ表皮5の地色が濃色や模様で透過する場合には、図3のように、隠蔽力を増すために、白色バックアップ層16を図柄層10と中間層12または接着層14との間に介在させると好ましい。白色バックアップ層16は、通常、スクリーン印刷によって図柄層10の全面に塗布および乾燥して形成し、該白色バックアップ層もイソシアネート架橋したポリウレタン樹脂を含有する。
【0015】
中間層12は、通常、図柄層10の上にスクリーン印刷によって塗布および乾燥して形成する。中間層12は、図柄層10と同様に、イソシアネート架橋したポリウレタン樹脂を含有するけれども、顔料などを含んでいないので図柄層10よりも伸縮性に富む。
【0016】
接着層14は、図柄層10の平面形状と実質的に等しくつまり同一またはその平面形状よりも僅かに大きくなるように塗布および乾燥して形成する。接着層14は、ポリウレタン樹脂およびポリエステル樹脂を含有し、転写時の加熱温度で溶融または軟化することを要する。接着層14は、布シート地18に融着できるように、通常、数回スクリーン印刷を行って比較的厚く形成すると好ましい。
【0017】
本発明方法では、サンバイザ表皮5が布シート地18である場合、裏返した柄フィルム片7を布シート地18と接触させ、温度140〜160℃、圧力1kg/cm2で8〜12秒間加熱・加圧する。この加熱温度によって接着層14を溶融または軟化させ、加圧によってサンバイザ表皮5の布シート地18へ入り込ませて強固に融着する。ベースシート8がロール状であって、接着層14の加熱転写後すぐにベースシート8を剥離すると、製造時間の短縮の点で好ましい。また、ベースシート8が枚葉である場合には、接着層14が冷却して固化した後にベースシート8を剥離することも可能である。
【0018】
一方、図3(2)に示すように、柄フィルム片22は、サンバイザ表皮5のプラスチックシート地20の上に強固に融着することも可能である。一般に、軟質のプラスチックシート地20としてポリ塩化ビニル、ポリプロピレン製などであり、且つ硬質のプラスチックシート地20としてABS樹脂、アクリル系樹脂製などが例示でき、ABS樹脂は高級車のミラー付きサンバイザのカバーとして用いる。
【0019】
柄フィルム片22をプラスチックシート地20(図3)に接着する場合に、図5に例示するように、剥離性ベースシート8上に、図柄層10として1種または2種以上の着色インクで所定の注意書き6や図形を逆向きに印刷して乾燥する。図柄層10は、イソシアネート架橋したポリウレタン樹脂を含有すると好ましい。所望に応じて、白色バックアップ層16を図柄層10と接着層14との間に介在させる。
【0020】
接着層14は、図柄層10の平面形状と実質的に等しくつまり同一またはその平面形状よりも僅かに大きくなるように塗布および乾燥して形成する。接着層14は、主としてポリウレタン樹脂を含有し、転写時の加熱温度で溶融または軟化することを要する。接着層14は、プラスチックシート地20に強固に融着できるように多少厚く形成すると好ましい。
【0021】
本発明方法では、裏返した柄フィルム片22をサンバイザ表皮5のプラスチックシート地20と接触させ、ポリ塩化ビニルシートの場合、温度110〜120℃、圧力1kg/cm2で6〜10秒間加熱・加圧し、ABS樹脂、アクリル系樹脂シートではより高い温度で加熱・加圧すると好ましい。この加熱温度によって接着層14を溶融または軟化させ、加圧によってサンバイザ表皮のプラスチックシート地20に融着する。
【0022】
本発明の柄フィルム片7,22は、通常、全厚200μm以下であって非常に薄い。柄フィルム片7,22を融着したサンバイザを自動車備品として用いるために、温度38℃、湿度95〜100%で14日間の放置による耐湿性と、100±2℃で7日間の耐熱老化性と、キセノンウェザーメータによる200時間の耐光性と、所定の耐環境変化性および柔軟性を有することが必要であり、柄フィルム片7,22はこれらの要求をいずれも充足する。
【0023】
正確には、耐環境変化性を有するには、温度100±2℃で2時間、温度38±1℃,相対湿度95〜100%で4時間および温度40±1℃で1時間という条件を10回繰り返して無変化であることを要する。また、柔軟性を有するには、温度−40±1℃で7日間、80±2℃で7日間、−30±1℃で7日間柔軟であることを要する。
【0024】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1
図3(1)に示すポリエステル織布地18用の柄フィルム片7を製造するために、剥離性ベースシート8を用いる。ロール状のベースシート8は、厚さ100μmのポリエステルシートの全面に300メッシュのスクリーン版でセルロース系樹脂などの離型剤を1〜5μm印刷・乾燥して形成する。
【0025】
図4に示すように、図柄層10を剥離性ベースシート8の上に設ける。図柄層10として、例えば、用いる黒インクはポリウレタン樹脂50重量%、ポリエステル系樹脂10重量%、イソシアネート樹脂10重量%、カーボンブラック顔料30重量%からなる。この2液架橋型ペーストを225メッシュのスクリーン版によって印刷し、厚さ4〜8μmの所定の黒色模様を形成する。次に、黒インクと同様の組成の赤インク、黄インク、白インクを順次180メッシュのスクリーン版によって印刷することにより、逆向きに印刷された多色の図柄層10を形成する。
【0026】
中間層12は、図柄層10の全面にスクリーン印刷によって形成する。中間層12は、例えば、ポリウレタン樹脂40重量%、ポリエステル系樹脂36重量%、ポリアミド樹脂8重量%。イソシアネート樹脂16重量%からなる。この2液架橋型ペーストを70メッシュのスクリーン版によって印刷・乾燥し、厚さ15〜20μmの中間層12を形成する。
【0027】
接着層14は、図柄層10の全面より0.2mm拡大してスクリーン印刷によって形成する。接着層14は、例えば、ポリウレタン樹脂30重量部、ポリエステル系樹脂70重量部からなる。これを100メッシュのスクリーン版を用いて印刷・乾燥すると、接着層14の厚さは全体で60〜100μmになる。
【0028】
こうして得た柄フィルム片7を裏返し、サンバイザ表皮5のポリエステル織布地18の所定の個所に接触させ、ホットプレス機によって温度140〜160℃、圧力1kg/cm2で8〜12秒間加熱・加圧する。これによって、接着層14を溶融または軟化させ、ポリエステル織布地18へ入り込ませて柄フィルム片7を強固に接着する。接着層14が冷えてからベースシート8を剥離し、次のサンバイザへの接着作業に移行する。
【0029】
次に、柄フィルム片7を融着したサンバイザ表皮5について、所定の耐久性試験を行う。この結果、柄フィルム片7は、温度38℃、湿度95〜100%で14日間の放置による耐湿性と、100±2℃で7日間の耐熱老化性と、キセノンウェザーメータによる200時間の耐光性と、温度100±2℃で2時間、温度38±1℃,相対湿度95〜100%で4時間および温度40±1℃で1時間という条件を10回繰り返して無変化である耐環境変化性と、温度−40±1℃で7日間、80±2℃で7日間、−30±1℃で7日間柔軟である柔軟性とを有する。これらの物性を有することにより、柄フィルム片7を融着したサンバイザ3を自動車備品として用いることが可能である。
【0030】
実施例2
ポリエステル織布地18用の柄フィルム片7を製造するために、実施例1と同様の剥離性ベースシート8を用いる。剥離性ベースシート8の上に、実施例1と同様の多色の図柄層10を形成する。
【0031】
図柄層10と中間層12との間には、白色バックアップ層16を介在させる。白色バックアップ層16は、図柄層10の全面より0.2mm縮小して形成する。白色バックアップ層16は、ポリウレタン樹脂30重量%、ポリエステル系樹脂8重量%、イソシアネート樹脂10重量%、ルチル型二酸化チタン52重量%からなる。この2液架橋型ペーストを180メッシュのスクリーン版によって印刷・乾燥し、厚さ10〜20μmの白色バックアップ層16を形成する。
【0032】
さらに、中間層12および接着層14は、実施例1と同様にスクリーン印刷によって形成する。中間層12は厚さ15〜20μmであり、接着層14は厚さ60〜100μmである。
【0033】
こうして得た柄フィルム片7を裏返し、有色のポリエステル織布地18の所定の個所で接触させ、実施例1と同様に加熱・加圧する。接着層14が冷えてからベースシート8を剥離する。融着した柄フィルム片7は、実施例1と同様の耐湿性、耐熱老化性、耐光性、耐環境変化性および柔軟性を有するうえにいっそう鮮明であり、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることが可能である。
【0034】
実施例3
柄フィルム片7を実施例1と同様に製造する。但し、図柄層10は黒色の単色であり、用いる黒インクはポリウレタン樹脂50重量%、ポリエステル系樹脂10重量%、イソシアネート樹脂10重量%、カーボンブラック顔料30重量%からなる。この2液架橋型ペーストを225メッシュのスクリーン版によって印刷し、厚さ4〜8μmの図柄層10を形成する。
【0035】
柄フィルム片7には、黒色の文字によって所定の注意書き6だけが表示されている。柄フィルム片7を裏返し、ポリエステル織布地の所定の個所に加熱・加圧で接着する。接着層が冷えてからベースシートを剥離すると、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることができる。
【0036】
実施例4
柄フィルム片7を実施例1と同様に製造する。但し、図柄層10は黒色の単色であり、黒インクはポリウレタン樹脂50重量%、ポリエステル系樹脂10重量%、イソシアネート樹脂10重量%、カーボンブラック顔料30重量%からなる。この2液架橋型ペーストを225メッシュのスクリーン版によって印刷し、厚さ15〜20μmの図柄層10を形成する。
【0037】
柄フィルム片7には、黒色の文字によって所定の注意書き6だけが表示されている。柄フィルム片7を裏返し、ウレタンシート裏張りの起毛布地の所定の個所に加熱・加圧で接着する。接着層が冷えてからベースシートを剥離すると、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることができる。
【0038】
実施例5
図3(2)に示すポリ塩化ビニルシート地20用の柄フィルム片22を製造するために、実施例1と同様のベースシート8を用いる。図5に示すように、図柄層10をベースシート8の上に設け、該図柄層は実施例1と同様の樹脂組成と色構成であり、実施例1と同様に形成する。
【0039】
接着層14は、図柄層10の全面より0.2mm拡大してスクリーン印刷によって形成する。接着層14は、例えば、ポリウレタン樹脂100重量部からなる。これを100メッシュのスクリーン版を用いて印刷・乾燥し、接着層14の厚さを10〜30μmとする。
【0040】
こうして得た柄フィルム片22を裏返し、サンバイザ表皮5のポリ塩化ビニルシート地20の所定の個所に接触させ、ホットプレス機によって温度110〜120℃、圧力1kg/cm2で6〜10秒間加熱・加圧する。これによって、接着層14を溶融または軟化させ、ポリ塩化ビニルシート地20に柄フィルム片22を強固に接着する。接着層14が冷えてからベースシート8を剥離し、次のサンバイザへの接着作業に移行する。
【0041】
次に、柄フィルム片22を融着したサンバイザ表皮5について、所定の耐久性試験を行う。この結果、柄フィルム片22は、温度38℃、湿度95〜100%で14日間の放置による耐湿性と、100±2℃で7日間の耐熱老化性と、キセノンウェザーメータによる200時間の耐光性と、温度100±2℃で2時間、温度38±1℃,相対湿度95〜100%で4時間および温度40±1℃で1時間という条件を10回繰り返して無変化である耐環境変化性と、温度−40±1℃で7日間、80±2℃で7日間、−30±1℃で7日間柔軟である柔軟性とを有する。これらの物性を有することにより、柄フィルム片22を融着したサンバイザ3を自動車備品として用いることが可能である。
【0042】
実施例6
実施例5において、図柄層10と接着層14との間に、白色バックアップ層16を介在させる。白色バックアップ層16は、実施例2と同様の樹脂組成であり、実施例2と同様に形成する。さらに、接着層14を実施例5と同様にスクリーン印刷によって形成する。
【0043】
こうして得た柄フィルム片22を裏返し、有色のポリ塩化ビニルシート地20の所定の個所で接触させ、実施例5と同様に加熱・加圧する。接着層14が冷えてからベースシート8を剥離する。融着した柄フィルム片22は、実施例5と同様の耐湿性、耐熱老化性、耐光性、耐環境変化性および柔軟性を有するうえにいっそう鮮明であり、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることが可能である。
【0044】
実施例7
柄フィルム片22を実施例5と同様に製造する。但し、図柄層10は黒色の単色であり、これを実施例3と同様に形成する。
【0045】
柄フィルム片22には、黒色の文字によって所定の注意書き6だけが表示されている。柄フィルム片22を裏返し、ポリ塩化ビニルシート地の所定の個所に加熱・加圧で接着する。接着層が冷えてからベースシートを剥離すると、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることができる。
【0046】
実施例8
柄フィルム片22を実施例5と同様に製造する。但し、図柄層10は黒色の単色で厚さ15〜20μmであり、接着層14はポリウレタン樹脂100重量部からなり、これをスクリーン印刷によって厚さを10〜30μmとする。
【0047】
柄フィルム片22には、黒色の文字によって所定の注意書き6だけが表示されている。柄フィルム片22を裏返し、硬質のABS樹脂シート地の所定の個所に加熱・加圧で接着する。接着層が冷えてからベースシートを剥離すると、該柄フィルム片を融着したサンバイザを自動車備品として用いることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明方法では、所定の注意書きや図形を逆向きに印刷した柄フィルム片を接着することにより、美麗で多色の注意書きを自動車のサンバイザ表皮に鮮明に表示できる。本発明方法は、多層の柄フィルム片を加熱・加圧するだけであり、注意書きの作成作業が単純迅速でしかも安全である。柄フィルム片を融着できるサンバイザは、高級車用の布シート製または大衆車用のプラスチックシート製のいずれにも適用可能である。
【0049】
本発明の柄フィルム片は、通常、全厚200μm以下のように非常に薄くてサンバイザとの違和感が少なく、サンバイザ表皮と強固に接着されるので接着後に破損したり剥離せず、しかも斜め位置からでも印刷文字が読みやすくて長期間鮮明さを維持できる。この柄フィルム片を融着したサンバイザは、自動車備品として使用可能な所定の物性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンバイザを備えた自動車を例示する概略斜視図である。
【図2】自動車内部のフロントガラスの個所を示す概略正面図である。
【図3】(1)は布シート製のサンバイザを示す概略縦断面図および(2)は軟質プラスチックシート製のサンバイザを示す概略縦断面図であり、柄フィルム片を実際よりも厚く図示している。
【図4】本発明の柄フィルム片を示す概略断面図であり、該柄フィルム片を実際よりも厚く図示している。
【図5】本発明の変形例を示す概略断面図であり、該柄フィルム片を実際よりも厚く図示している。
【符号の説明】
3 サンバイザ
7 柄フィルム片
8 ベースシート
10 図柄層
12 中間層
14 接着層
16 白色バックアップ層
18 布シート地
20 プラスチックシート地[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for displaying a multicolored precautionary note with good appearance on the sun visor skin when a precautionary note on use of an airbag or the like is written on a sun visor inside the automobile. It relates to a pattern film piece with a high cautionary sign.
[0002]
[Prior art]
Automobiles are obliged to install airbags and seatbelts to ensure the safety of drivers and passengers. As shown in FIG. 1, the
[0003]
In order to write the notice on the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
At present, electronic printing, direct screen printing, high-frequency fusion of precautionary notes printed sheet, and the like are performed in order to write the instructions on the sun visor. In the electronic printing method, a toner is patterned on a skin sheet material through a screen, and then the toner is fused by spraying a quick-drying solvent. In this electronic printing method, multicolor printing cannot be performed only by single color printing, harmful solvents are used, and in general, clear printing can not be performed, especially on embossed uneven surface, it becomes unclear, and printing on cloth sheet fabric Is difficult. On the other hand, in the direct screen printing method, since screen printing is performed directly on a skin sheet material, multicolor printing is generally difficult in operation. This printing method is difficult to apply to a soft and uneven surface material such as cloth sheet material, and requires thermal processing to flatten the surface according to the surface material. Then it becomes expensive.
[0005]
In the high frequency fusing method of the precautionary note printed sheet piece, a vinyl sheet which has been screen-printed in advance is used, the sheet is cut into a predetermined size, and the obtained sheet piece is fused on a skin sheet by high frequency. In this fusing method, the sheet pieces are fused from the back side of the skin sheet material, so that the sheet pieces are easily displaced. The fused sheet piece has a considerable thickness and a different material from the skin sheet material, giving a sense of incongruity, and the glossy surface makes printed characters difficult to read due to light reflection.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been proposed to solve the above-mentioned problem relating to a method of writing a notice on a sun visor inside a vehicle, and a multi-color notice with an excellent appearance can be easily and clearly printed on the skin of the sun visor. It is intended to provide a way to display. It is another object of the present invention to provide a patterned film piece having a durable and uncomfortable notice by being fused to the skin of a sun visor by applying heat and pressure.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the method of the present invention, as shown in FIGS. 1 and 2, for a
[0008]
When the
[0009]
The
[0010]
In the method of the present invention, the turned
[0011]
As shown in FIG. 3, the
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The
[0013]
For example, the
[0014]
When the ground color of the
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
In the method of the present invention, when the
[0018]
On the other hand, as shown in FIG. 3B, the
[0019]
When the
[0020]
The
[0021]
In the method of the present invention, the turned
[0022]
The
[0023]
Precisely, in order to have environmental change resistance, the conditions of 2 hours at 100 ± 2 ° C., 38 ± 1 ° C., 4 hours at 95-100% relative humidity, and 1 hour at 40 ± 1 ° C. It needs to be repeated and not change. In order to have flexibility, it is necessary to be flexible at a temperature of −40 ± 1 ° C. for 7 days, at 80 ± 2 ° C. for 7 days, and at −30 ± 1 ° C. for 7 days.
[0024]
【Example】
Next, the present invention will be described based on examples, but the present invention is not limited to the examples.
Example 1
A
[0025]
As shown in FIG. 4, the
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
Next, a predetermined durability test is performed on the
[0030]
Example 2
In order to manufacture the
[0031]
A
[0032]
Further, the
[0033]
The
[0034]
Example 3
The
[0035]
On the
[0036]
Example 4
The
[0037]
On the
[0038]
Example 5
In order to manufacture the
[0039]
The
[0040]
The thus-obtained
[0041]
Next, a predetermined durability test is performed on the
[0042]
Example 6
In the fifth embodiment, a
[0043]
The
[0044]
Example 7
The
[0045]
On the
[0046]
Example 8
The
[0047]
On the
[0048]
【The invention's effect】
According to the method of the present invention, a beautiful and multicolored precautionary note can be clearly displayed on the sun visor skin of a car by bonding a predetermined precautionary note or a pattern film piece on which a figure is printed in reverse. The method of the present invention only requires heating and pressurizing the multi-layered pattern film pieces, so that the work of creating the precautionary statement is simple, quick and safe. The sun visor to which the pattern film pieces can be fused can be applied to either a cloth sheet for a luxury car or a plastic sheet for a public car.
[0049]
The pattern film piece of the present invention is usually very thin, having a total thickness of 200 μm or less, and has little discomfort with the sun visor, and is firmly bonded to the sun visor skin, so that it is not broken or peeled off after bonding, and from an oblique position. However, printed characters are easy to read and can maintain sharpness for a long time. The sun visor to which the pattern film pieces are fused has predetermined physical properties that can be used as automotive equipment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view illustrating an automobile equipped with a sun visor.
FIG. 2 is a schematic front view showing a location of a windshield inside an automobile.
FIG. 3 is a schematic vertical sectional view showing a sun visor made of a cloth sheet, and FIG. 3 (2) is a schematic vertical sectional view showing a sun visor made of a soft plastic sheet. I have.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a pattern film piece of the present invention, and shows the pattern film piece thicker than it actually is.
FIG. 5 is a schematic sectional view showing a modified example of the present invention, in which the pattern film piece is shown thicker than it actually is.
[Explanation of symbols]
3
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033397A JP3577405B2 (en) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | Precautionary statement display method in sun visor of car |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24033397A JP3577405B2 (en) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | Precautionary statement display method in sun visor of car |
Publications (2)
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JPH1165455A JPH1165455A (en) | 1999-03-05 |
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ID=17057930
Family Applications (1)
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-
1997
- 1997-08-20 JP JP24033397A patent/JP3577405B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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JPH1165455A (en) | 1999-03-05 |
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