JP3576751B2 - 摺動面の潤滑油供給構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械等に於て、工具等を設けた移動体とベースとの間の摺動面に潤滑油を供給する摺動面の潤滑油供給構造に属する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械のサドル等の摺動面に於て、従来は図3に示すように、中台16側からキリ穴19により、ジブ17に設けたジブ調整を考慮した連結溝20に潤滑油を供給し、更にその連結溝20にキリ穴21を開けてサドル15との摺動面側の油溝22に潤滑油を供給していた。尚、18はワイパである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では連結溝付近の中台とジブとの合せ面から潤滑油が漏れることがあり、多くの潤滑油を必要としたり、漏れた油が飛散したりして問題であった。
そこで、本発明は潤滑油の漏れることの無い摺動面の潤滑油供給構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明による摺動面の潤滑油供給構造は、ベース(1)に設けられた摺動面を移動可能な移動体(2)と、移動体とベースの摺動面との隙間を調節するために設けられたジブ(3)との間で、ジブとベースとの摺動面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給構造であって、移動体とジブとの互いの接触面に、同一角度の斜面を夫々設け、移動体の内部に、潤滑油が供給されて移動体先端面に設けた開口部に連通する流路(7)を設ける一方、ジブの内部に、ジブの前面に設けられた開口部と、ジブにおけるベースとの摺動面に設けられた開口部とを連通する流路(9)を設け、前記移動体先端面に設けた開口部と前記ジブ前面に設けた開口部とをU字状流路(8)により連結して構成される。
【0005】
請求項2の発明による摺動面の潤滑油供給構造は、移動体(2)を摺動可能に備えたベース(1)と、移動体とベースの摺動面との隙間を調節するために設けられたジブ(3)との間で、ジブとベースとの摺動面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給構造であって、
移動体とジブとの互いの接触面に、同一角度の斜面を夫々設け、移動体の内部に、潤滑油が供給されて移動体先端面に設けた開口部に連通する流路(7)を設ける一方、ジブの内部に、ジブの前面に設けられた開口部と、ジブにおけるベースとの摺動面に設けられた開口部とを連通する流路(9)を設け、前記移動体先端面に板を固着し、該板に一方が前記移動体先端面に設けた開口部に連通し他方が同一面上で前記ジブの前面に設けた開口部と対向する部位に開口する流路(8)を設け、前記ジブと前記板との互いに対向する開口部に両端を挿入した管を設けて構成される。
【0006】
請求項3の発明による摺動面の潤滑油供給構造は、前記U字状流路を設置あるいは前記板を固着する移動体の先端面を凹状に形成し、U字状流路あるいは板を含めた先端面が近傍の移動体の先端面より突出しないように設けた構成とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を具体化した実施の形態の1例を図面を基に詳細に説明する。図1は摺動面の潤滑油供給構造を示す図であり、(a)はサドル上を摺動する中台を示す要部正面図で、左右対称形であるため左側のみ示している。そして(b)は(a)のY−Y面の断面図である。
図に於て、1はベースであるサドル、2は移動体としての中台、3はサドル1と中台2との隙間を補正するためのジブで中台側との接触面は中台と同一傾斜を有している。また、4は板であり中台2の先端に固着され、その先端面は周囲の中台2の先端面位置と同一位置に形成してある。そして、5は摺動部内に切粉等の異物が侵入しないように中台2の先端面に取り付けられたワイパである。尚このワイパは図(a)では省略してある。
【0008】
中台2内には潤滑油供給のためのキリ穴7が先端に向けて形成され、中台2の先端に固着された板4の略U字状に形成された流路であるキリ穴8と連通している。そして、板4に形成されたキリ穴8は中台2から流れて来た潤滑油が板4を通り、ジブ3の油溝13に潤滑油を供給するためのキリ穴9に流れ込むように形成されている。
また、6は円筒状の管で、ジブ3と板4との間に有する隙間が変化しても油が漏れる事無く通過するように長手方向に移動可能に設けてある。尚、ワイパ5は中台2の先端面の全体に亘り設けられているもので、サドル1と中台2との間の隙間を全て覆うように構成されている。
【0009】
このように構成することで、ジブ3と中台2との合せ面に潤滑油の流路が無くなるため、油の漏れを防ぐことができる。また、板4を含んだ中台2の先端面を周囲の中台2の先端面と同一面位置となるように形成しているので、従来のワイパ5を中台2の先端面に設置することができるので、サドル1と中台2との間に切粉等が入り込むことが無い。
また、U字状の流路は板体に形成しなくともよく、U字状の管であっても良い。この場合、例えば両先端部はネジ込み式の金属管、途中のU字状部は可撓性を有するゴムパイプ等であれば良い。
【0010】
尚、U字状の流路を板に形成し、この板を固着した先端面を周囲の中台の先端面位置と同一にせずとも、少なくとも周囲の中台の先端面位置より突出しないように設ければ、ワイパを固着できるため切粉等の進入を防止することができる。更に、板を中台の先端面全体と覆う形状とすれば、中台に凹部を形成せずとも均一な先端面を確保でき、容易にワイパを装着することができる。
【0011】
図2は具体的に旋盤の刃物台に上記摺動面の潤滑油供給構造を適用した図で、(a)は主要部の正面図、(b)は側面図であり、10は主軸チャックを示している。
このように、ジブと中台2との潤滑油供給路を直接接続せず、迂回路を形成し外部で板を介して接続しても突出部が無くコンパクトな構造とすることができ、他のユニットとの干渉をすることも無い。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1,2の発明によれば、ジブと中台との合せ面から油が漏れることが無い。
【0013】
請求項3の発明によれば、上記効果に加え、従来のワイパを使用できるので切粉等が摺動部内に入り込むことが無いし、コンパクトな構造であるため他のユニットとの干渉をすることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動面の潤滑油供給構造の実施の形態を示す図で(a)は要部正面図、(b)はY−Y矢視断面図である。
【図2】図1の摺動面の潤滑油供給構造を旋盤に適用した場合を示す図で、(a)は要部正面図、(b)は側面図である。
【図3】従来の摺動面の潤滑油供給構造を示す図で、(a)は要部正面図、(b)はX−X矢視断面図である。
【符号の説明】
1・・サドル、2・・中台、3・・ジブ、4・・板、5・・ワイパ、6・・管、7,8,9・・キリ穴。
Claims (3)
- ベース(1)に設けられた摺動面を移動可能な移動体(2)と、移動体とベースの摺動面との隙間を調節するために設けられたジブ(3)との間で、ジブとベースとの摺動面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給構造であって、
移動体とジブとの互いの接触面に、同一角度の斜面を夫々設け、
移動体の内部に、潤滑油が供給されて移動体先端面に設けた開口部に連通する流路(7)を設ける一方、ジブの内部に、ジブの前面に設けられた開口部と、ジブにおけるベースとの摺動面に設けられた開口部とを連通する流路(9)を設け、
前記移動体先端面に設けた開口部と前記ジブ前面に設けた開口部とをU字状流路(8)により連結した摺動面の潤滑油供給構造。 - 移動体(2)を摺動可能に備えたベース(1)と、移動体とベースの摺動面との隙間を調節するために設けられたジブ(3)との間で、ジブとベースとの摺動面へ潤滑油を供給するための潤滑油供給構造であって、
移動体とジブとの互いの接触面に、同一角度の斜面を夫々設け、
移動体の内部に、潤滑油が供給されて移動体先端面に設けた開口部に連通する流路(7)を設ける一方、ジブの内部に、ジブの前面に設けられた開口部と、ジブにおけるベースとの摺動面に設けられた開口部とを連通する流路(9)を設け、
前記移動体先端面に板を固着し、該板に一方が前記移動体先端面に設けた開口部に連通し他方が同一面上で前記ジブの前面に設けた開口部と対向する部位に開口する流路(8)を設け、
前記ジブと前記板との互いに対向する開口部に両端を挿入した管を設けてなる摺動面の潤滑油供給構造。 - 前記U字状流路を設置或いは前記板を固着する移動体の先端面を凹状に形成し、U字状流路あるいは板を含めた先端面が近傍の移動体の先端面より突出しないように設けた請求項1又は2に記載の摺動面の潤滑油供給構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14677097A JP3576751B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 摺動面の潤滑油供給構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14677097A JP3576751B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 摺動面の潤滑油供給構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10337634A JPH10337634A (ja) | 1998-12-22 |
JP3576751B2 true JP3576751B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=15415163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14677097A Expired - Lifetime JP3576751B2 (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 摺動面の潤滑油供給構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3576751B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10022831B2 (en) | 2014-07-11 | 2018-07-17 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Industrial machine provided with foreign matter expulsion mechanism |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP14677097A patent/JP3576751B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10022831B2 (en) | 2014-07-11 | 2018-07-17 | Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha | Industrial machine provided with foreign matter expulsion mechanism |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10337634A (ja) | 1998-12-22 |
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