JP3576538B2 - グリズム - Google Patents

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    • G02B5/1828Diffraction gratings having means for producing variable diffraction

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリズムに関し、さらに詳細には、天文学、地球惑星科学、気象学、環境衛生学などの各種観測装置、理化学、鉱物、生物、病理学などの各種分光分析装置、食品、医薬品、化学製品の製造装置や品質管理装置、光通信の光多重技術(WDM:Wavelength Division Multiplexing)の根幹をなす全光ルーティング装置などに用いて好適なグリズムに関する。
【0002】
なお、グリズム(grism)とは、任意の次数、任意の波長の光を直進あるいは任意の方向に進ませるように透過型回折格子とプリズムとを組み合わせた透過型分散素子である。
【0003】
【従来の技術】
近年、天文学、地球惑星科学、気象学、大気環境学の分野においては、2次元検出器の進歩により、撮像機能と分光機能との両方の機能を備えた多数の観測装置が開発されてきており、こうした観測装置においては、分散素子としてグリズムが多く用いられている。
【0004】
従来のグリズムは、グリズムを構成するプリズムの頂角が固定されているために、直進波長や最大効率波長は固定されていた。
【0005】
そのため、広い波長で高分散分光測定を行う場合に、直進波長の異なる複数のグリズムを用意しなければならないという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のグリズムを用いることなしに、単一で広い波長の高分散分光測定を行うことができるグリズムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるグリズムは、頂角が変角可能なプリズムとボリューム・フェイズ・ホログラム(Volume Phase Hologram:VPH)とを組み合わせて構成するようにしたものである。
【0008】
即ち、本発明のうちの請求項1に記載の発明は、頂角が変角可能なプリズムと、上記プリズムの頂角を含む側面と略直交して配設された回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムとを有し、上記プリズムの側面と略直交する軸線周りに、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムが回転し、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムと所定の面とにより形成される傾斜角が変化するようにしたものである。
【0009】
また、本発明のうちの請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外部から上記プリズムの表面を介して光が入射され、上記プリズム内に入射された光は上記プリズム内を透過して上記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過した光は、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムの表面を介して外部へ出射され、上記プリズムの頂角と上記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、上記外部に出射する光の方向を変化させるようにしたものである。
【0010】
また、本発明のうちの請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外部から上記ボリューム・フェイズ・ホログラムの表面を介して光が入射され、上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内に入射された光は上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過して上記プリズムに入射され、上記プリズム内を透過した光は、上記プリズムの表面を介して外部へ出射され、上記プリズムの頂角と上記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、上記外部に出射する光の方向を変化させるようにしたものである。
【0011】
また、本発明のうちの請求項4に記載の発明は、頂角が変角可能なプリズムと、上記プリズムの頂角を含む側面と略直交して配設された回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムと、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムを保持する保持基板とを有し、上記プリズムの側面と略直交する軸線周りに、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムが回転し、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムと所定の面とにより形成される傾斜角が変化するようにしたものである。
【0012】
また、本発明のうちの請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、外部から上記プリズムの表面を介して光が入射され、上記プリズム内に入射された光は上記プリズム内を透過して上記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過した光は、上記保持基板の表面を介して外部へ出射され、上記プリズムの頂角と上記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、上記外部に出射する光の方向を変化させるようにしたものである。
【0013】
また、本発明のうちの請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、外部から上記保持基板の表面を介して光が入射され、上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内に入射された光は上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過して上記プリズムに入射され、上記プリズム内を透過した光は、上記プリズムの表面を介して外部へ出射され、上記プリズムの頂角と上記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、上記外部に出射する光の方向を変化させるようにしたものである。
【0014】
また、本発明のうちの請求項7に記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の発明において、上記プリズムは、透明な材料により形成される2つの外部部材と、使用波長領域において透明であり上記2つの外部部材の間に封入される液体の内部部材とを有するようにしたものである。
【0015】
また、本発明のうちの請求項8に記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記プリズムの頂角と上記傾斜角とをそれぞれ所定の角に変化させて、上記ボリューム・フェイズ・ホログラムがブラッグの条件を満たす状態を保持しながら、外部に出射する光の方向を所定の方向に維持するようにしたものである。
【0016】
また、本発明のうちの請求項9に記載の発明は、頂角が変角可能な第1のプリズムと、頂角が変角可能な第2のプリズムと、回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムとを有し、上記第1のプリズムの頂角と上記第2のプリズムの頂角とを対向させるようにして、上記第1のプリズムと上記第2のプリズムとによって上記ボリューム・フェイズ・ホログラムを挟み込んで形成し、外部から上記第1のプリズムの表面を介して光が入射され、上記第1のプリズム内に入射された光は上記第1のプリズム内を透過して上記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、上記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を通過した光は上記第2のプリズム内に入射され、上記第2のプリズム内を透過した光は、上記第2のプリズムの表面を介して外部へ出射されるようにしたものである。
【0017】
また、本発明のうちの請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、上記第1のプリズムならびに上記第2のプリズムはそれぞれ、上記第1のプリズムならびに上記第2のプリズムの外部の屈折率の2倍の屈折率を有するようにしたものである。
【0018】
また、本発明のうちの請求項11に記載の発明は、請求項9または請求項10のいずれか1項に記載の発明において、上記第1のプリズムの頂角と上記第2のプリズムの頂角とをそれぞれ所定の角に変化させて、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムがブラッグの条件を満たす状態を保持しながら、外部に出射する光の方向を所定の方向に維持するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるグリズムの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0020】
図1には、本発明によるグリズムの第1の実施の形態を示す概念構成説明図が示されているが、このグリズム10は、頂角が変角可能なプリズム12と回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラム16とを有して構成されている。
【0021】
ここで、プリズム12は、一方の端部12a−t,12b−tを支点として互いに角度を大きくする方向と小さくする方向とに開閉自在な2枚の板状の外部部材12a,12bと、外部部材12aの他方の端部12a−bと外部部材12bの他方の端部12b−bとを連結するようにして配設されたゴム状の封止部材12cによって形成される内部空間に封入された内部部材12dとを有して構成されている。
【0022】
ここで、外部部材12a,12bや内部部材12dは、透明な材質により形成されている。例えば、外部部材12a,12bはガラスにより形成され、内部部材12dとしては、使用波長領域において透明な液体であるシリコンオイルなどが用いられる。また、封止部材12cは、例えば、合成ゴムにより形成されている。
【0023】
そして、プリズム12の外部部材12aと外部部材12bとのなす角を、プリズム12の頂角αとする。このプリズム12の頂角αは、図示しない駆動手段によって変角可能となされている。
【0024】
一方、ボリューム・フェイズ・ホログラム16を構成する材料としては、例えば、重クロムゼラチンや感光性樹脂などを用いることができる。そして、ボリューム・フェイズ・ホログラム16は、プリズム12の頂角αを含む側面(図1において略三角形形状の領域を示すプリズム12の面に対応する。)と略直交して配設されている。
【0025】
そして、外部部材12aと密着されたボリューム・フェイズ・ホログラム16と入射光に垂直な面100とのなす角を、グリズム10の傾斜角βとする。このグリズム10の傾斜角βは、図示しない駆動手段によって変角可能となされている。
【0026】
なお、ボリューム・フェイズ・ホログラム16は、2枚の保持基板17−1,17−2のよって狭持されるものであってもよい。この場合、図2に示すグリズム10’のように、ボリューム・フェイズ・ホログラム16を保持する保持基板17−1が、ボリューム・フェイズ・ホログラム16とプリズム12との間に位置するようになる。
【0027】
この保持基板17−1と保持基板17−2とはそれぞれ、使用波長領域において透明で均質な材質、例えば、ガラスやプラスチック(樹脂)などにより形成されている。また、保持基板17−1,17−2の屈折率は、例えば、ボリューム・フェイズ・ホログラム16と等しくするとよい。
【0028】
以上の構成において、グリズム10(図1参照)においては、外部からプリズム12の表面を介して、即ち、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射され、プリズム12内を透過した光はボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過した光は、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の端面16a側から外部に出射されることになる。
【0029】
また、保持基板17−1,17−2を有するグリズム10’(図2参照)の場合には、外部からプリズム12の表面を介して、即ち、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射され、プリズム12内を透過した光はボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過した光は、保持基板17−2の端面17−2a側から外部に出射されることになる。
【0030】
ここで、図示しない駆動手段の駆動力により、例えば、プリズム12の外部部材12bの端部12b−tと外部部材12aの端部12a−tとを支点として、外部部材12bの他方の端部12b−bを外部部材12aの他方の端部12a−tから離隔する方向あるいは端部12a−tに接近する方向に移動させるのに応じて内部部材12dが移動し、プリズム12の頂角αを変角させることが可能である。
【0031】
同様に、図示しない駆動手段の駆動力によって、グリズム10全体を、プリズム12の側面と略直交する軸線周りに、ボリューム・フェイズ・ホログラム16のプリズム12の頂角α側の端部16tを支点として回転すると、ボリューム・フェイズ・ホログラム16と入射光に垂直な面100とがなす傾斜角βを変角させることが可能である。
【0032】
ここで、図3に示すように、表面にノコギリ状の格子形状をもつレリーフ格子の場合には、プリズム基板の頂角や入射角を変化させても、回折効率を大きく変化させることができない。一方、ボリューム・フェイズ・ホログラム16は、ブラッグの条件を満たす場合に最も高い効率を示す回折格子である。
【0033】
そして、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の格子が、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の表面および側面に対してほぼ垂直である場合に、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の屈折率を「n」とし、格子間隔を「d」とし、回折次数を「m」とし、波長を「λ」とすると、ブラッグ回折の式は、次の式(1)である。
【0034】
mλ=2ndsinθ ・・・式(1)
ここで、θは、ブラッグ角である。図1において、プリズム12における光の入射面12bbおよびプリズム12とボリューム・フェイズ・ホログラム16との界面における屈折の式は、外部媒質の屈折率を「n」、プリズム12の内部部材12dの屈折率を「n」、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の屈折率を「n」とすると、次の式(2)および式(3)である。
【0035】
sin(α+β)=nsinθ ・・・式(2)
sin(α−θ)=nsinθ ・・・式(3)
このとき、θがブラッグの条件を満たすとするとθ=θなので、式(3)は次の式(4)となる。
【0036】
sin(α−θ)=nsinθ ・・・式(4)
一方、ブラッグの条件を満たしながら、出射光が入射光と角度θをなす方向にボリューム・フェイズ・ホログラム16の表面(例えば、図1に示すグリズム10の場合には、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の端面16a)、あるいは、ボリューム・フェイズ・ホログラム16を挟む保持基板の表面(例えば、図2に示すプリズム10’の場合には、保持基板17−2の端面17−2a)から外部に出射される場合に、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の表面あるいはボリューム・フェイズ・ホログラム16を挟む保持基板の表面における屈折の式は、次の式(5)である。
【0037】
sinθ=nsin(β+θ) ・・・式(5)
ここで、厳密にブラッグの条件を満たしていなくても、ブラッグ角の近傍ではボリューム・フェイズ・ホログラム16の回折効率が高いので(図3に示す回折効率bを参照)、
sin(α+β)=α+β
sinθ=θ
sin(α−θ)=α−θ
sinθ=θ
sin(β+θ)=β+θ
とみなすことができるとすると、式(2)、式(4)ならびに式(5)より、次の式(6)が導かれる。
【0038】
α=n(2β+θ)/(n−n) ・・・式(6)
なお、出射光が入射光と平行に外部に出射される場合にはθ=0なので、式(5)は、次に式(7)となる。
【0039】
sinθ=nsinβ ・・・式(7)
また、式(6)は、次の式(8)となる。
【0040】
α=2nβ/(n−n) ・・・式(8)
即ち、上記の式(6)あるいは式(8)により求められる比率でプリズム12の頂角αと、ボリューム・フェイズ・ホログラム16と入射光に垂直な面100とがなす傾斜角βとを変化させることにより、常にブラッグの条件を保ちながら高い回折効率を維持した状態で波長を変えることができる(図3に示す回折効率aを参照)。
【0041】
例えば、外部媒質の屈折率「n」が1.0であって、出射光が入射光と平行に外部に出射され、内部部材12dの屈折率「n」が1.5の場合には、α=4β、「n」が2.0の場合には、α=2βの比率にすると、高い回折効率を維持した状態で波長を変えることができる。
【0042】
従って、本発明によるグリズム10,10’によれば、複数のグリズムを用いることなしに、単一のグリズムによって、高い効率を保ったまま、広い波長の高分散分光測定を行うことができる。
【0043】
一方、頂角可変プリズムの表面に階段形状の透過型回折格子(レリーフ格子)を組み合わせてグリズムを形成することも可能である。しかしながら、こうしたグリズムの場合には、プリズムの頂角を変角することにより、出射光の方向と波長を任意に変えることはできるが、最大効率波長を変えることはできない(図3に示す回折効率cを参照)。
【0044】
即ち、本発明によるグリズム10,10’は、このような頂角可変プリズムの表面に階段形状の透過型回折格子を組み合わせたグリズムを用いてはできない、広い波長における高い効率を保った高分散分光測定を行うことができるものである。
【0045】
また、本発明によるグリズム10,10’においては、頂角が変角可能なプリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射されるのに限られるこものではない。
【0046】
例えば、図1に示すグリズム10の場合には、外部からボリューム・フェイズ・ホログラム16の表面を介して、即ち、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の端面16aから光が入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射された光はボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過してプリズム12に入射され、プリズム12内を透過した光は、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから外部に出射されるようにしてもよい。
【0047】
図2に示すグリズム10’の場合には、外部から保持基板17−2の表面を介して、即ち、保持基板17−2の端面17−2aから光が入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射された光はボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過してプリズム12に入射され、プリズム12内を透過した光は、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから外部に出射されるようにしてもよい。
【0048】
こうした場合においても、グリズム10,10’によれば、高い効率を保ったまま、広い波長の高分散分光測定を行うことができる。
【0049】
次に、図4を参照しながら、本発明によるグリズムの第2の実施の形態について説明する。
【0050】
なお、図4においては、図1乃至図2に示す構成と同一または相当する構成に関しては、図1乃至図2において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は省略する。
【0051】
この第2の実施の形態のグリズム20は、上記した第1の実施の形態のグリズム10と比較して、プリズム14が配設されている点が異なっている。
【0052】
より詳細には、このグリズム20は、頂角が変角可能なプリズム12と頂角が変角可能なプリズム14とによって、回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラム16を挟み込むようにして構成されている。
【0053】
プリズム14は、プリズム12と共通な構造を備えており、一方の端部14a−t,14b−tを支点として互いに角度を大きくする方向と小さくする方向とに開閉自在な2枚の板状の外部部材14a,14bと、外部部材14aの他方の端部14a−bと外部部材14bの他方の端部14b−bとを連結するようにして配設されたゴム状の封止部材14cによって形成される内部空間に封入された内部部材14dとを有して構成されている。
【0054】
ここで、外部部材14a,14bや内部部材14dは、透明な材質により形成されている。例えば、外部部材14a,14bはガラスにより形成され、内部部材14dとしては、使用波長領域において透明な液体であるシリコンオイルなどが用いられる。また、封止部材14cは、例えば、合成ゴムにより形成されている。
【0055】
なお、この実施の形態においては、プリズム12とプリズム14とは共通な材料により形成され、プリズム12の屈折率とプリズム14の屈折率とは同一である。
【0056】
そして、プリズム12の外部部材12aと外部部材12bとのなす角を、プリズム12の頂角αとし、プリズム14の外部部材14aと外部部材14bとのなす角を、プリズム14の頂角γとする。このプリズム12の頂角αならびにプリズム14の頂角γはそれぞれ、図示しない駆動手段によって変角可能となされている。
【0057】
こうしたプリズム12の外部部材12aとプリズム14の外部部材14aとを対向させるとともに、プリズム12の頂角αとプリズム14の頂角γとを対向させるようにして、ボリューム・フェイズ・ホログラム16を挟み込んでいる。この際、ボリューム・フェイズ・ホログラム16は、プリズム12の頂角αを含む側面(図4において略三角形形状の領域を示すプリズム12の面に対応する。)ならびにプリズム14の頂角γを含む側面(図4において略三角形形状の領域を示すプリズム14の面に対応する。)と略直交して配設される。
【0058】
以上の構成において、このグリズム20においては、外部からプリズム12の表面を介して、即ち、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射され、プリズム12内に入射された光はプリズム12内を透過してボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過した光はプリズム14内に入射される。このプリズム14内に入射された光は、プリズム14内を透過しプリズム14の表面を介して、即ち、プリズム14の外部部材14b側から外部へ出射されることになる。
【0059】
ここで、図示しない駆動手段の駆動力により、プリズム12の外部部材12bを外部部材12aから離隔する方向あるいは外部部材12aに接近する方向に移動させるのに応じて内部部材12dが変動し、プリズム12の頂角αを変角させることが可能である。
【0060】
同様に、図示しない駆動手段の駆動力により、プリズム14の外部部材14bを外部部材14aから離隔する方向あるいは外部部材14aに接近する方向に移動させるのに応じて内部部材14dが変動し、プリズム14の頂角γを変角させることが可能である。
【0061】
ここで、図3に示すように、表面にノコギリ状の格子形状をもつレリーフ格子の場合には、プリズム基板の頂角や入射角を変化させても、回折効率を大きく変化させることができない。一方、ボリューム・フェイズ・ホログラム16は、ブラッグの条件を満たす場合に最も高い効率を示す回折格子である。
【0062】
そして、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の格子が、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の表面および側面に対してほぼ垂直である場合に、ボリューム・フェイズ・ホログラム16の屈折率を「n」とし、格子間隔を「d」とし、回折次数を「m」とし、波長を「λ」とすると、ブラッグ回折の式は、次の式(9)である。
【0063】
mλ=2ndsinθ ・・・式(9)
ここで、θは、ブラッグ角である。図4において、プリズム12における光の入射面12bbおよびプリズム12とボリューム・フェイズ・ホログラム16との界面における屈折の式は、外部媒質の屈折率を「n」とし、プリズム12の屈折率を「n」とすると、次の式(10)および式(11)である。
【0064】
sinα=nsinθ ・・・式(10)
sin(α−θ)=nsinθ ・・・式(11)
そして、θ=θとして、式(11)に式(9)を代入すると、式(12)が得られる。
【0065】
sin(α−θ)=mλ/2d ・・・式(12)
ここで、頂角が変角可能なプリズム12が、プリズム12の外部媒質の屈折率「n」の2倍の屈折率を有する。即ち、n=2nの場合に、式(10)よりsinα=2sinθなので、α=2θとみなせると、式(12)は、
sinθ=mλ/2d ・・・式(13)
となり、この式(13)ならびに式(10)とより、次の式(14)が導かれる。
【0066】
sinα=mλ/2d
mλ=2ndsinα ・・・式(14)
即ち、上記した式(14)により、頂角αを変化させることによって、常にブラッグの条件を保ちながら高い効率を維持した状態で波長を変えることができる。
【0067】
また、頂角が変角可能なプリズム14の屈折率を「n」とすると、
sinθ=nsin(γ−θ) ・・・式(15)
である。さらに、出射光が入射光と角度θをなす方向に進むとすると、
sinθ=nsin(γ+θ) ・・・式(16)
である。ここで、n=2n、θ=0の場合に、式(16)は、
sinγ=2sinθ ・・・式(17)
なので、γ=2θとみなせると、式(15)は、
sinθ=nsinθ
なので、式(12)と同様に、
sinθ=mλ/2d ・・・式(18)
となり、この式(18)ならびに式(17)とにより、式(19)が導かれる。
【0068】
sinγ=mλ/2d
mλ=2ndsinγ ・・・式(19)
この式(19)と式(14)より、
γ=α
となり、直進方向に常に高い効率を維持した状態で波長を変えることができる。
【0069】
例えば、グリズム20の外部媒質が空気である場合には、空気の屈折率「n=1」に対してプリズム12の屈折率n=2にすると、ボリューム・フェイズ・ホログラム16がブラッグの条件を満足するために、高い効率を維持した状態で波長を変えることができる。従って、プリズム12の外部が空気や、水や、あるいは、その他の種類液体などに変更されるのに応じて、プリズム12の材料を変更し、プリズム12の屈折率を外部の屈折率の2倍になるように変更すればよい。
【0070】
従って、本発明によるグリズム20によれば、複数のグリズムを用いることなしに、単一のグリズムによって、高い効率を保ったまま、広い波長の高分散分光測定を行うことができる。
【0071】
また、本発明によるグリズム20においては、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射される位置と、プリズム14の外部部材14b側から外部へ光が出射される位置とが一致しており、光軸をずらさずに広い波長の高分散分光測定を行うことができる。
【0072】
なお、頂角γを任意に選択することにより、所望の方向に任意の波長を進ませることも可能である。
【0073】
また、グリズム20においては、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから光が入射されるのに限られることなしに、外部からプリズム14の表面を介して、即ち、外部部材14b側から光が入射され、プリズム14内に入射された光はプリズム14内を透過してボリューム・フェイズ・ホログラム16に入射され、ボリューム・フェイズ・ホログラム16内を透過した光はプリズム12内に入射される。そして、このプリズム12内に入射された光は、プリズム12内を透過しプリズム12の表面を介して、即ち、プリズム12の外部部材12bの入射面12bbから外部へ出射されるようにしてもよい。この場合においてもグリズム20によれば、高い効率を保ったまま、広い波長の高分散分光測定を行うことができる。
【0074】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)〜(3)に示すように変形することができるものである。
【0075】
(1)上記した実施の形態においては、ボリューム・フェイズ・ホログラム16を構成する材料として、重クロムゼラチンや感光性樹脂などを示したが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0076】
(2)上記した実施の形態においては、液体を用いてプリズム12やプリズム14の頂角が変化するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、プリズムとして、頂角が変角可能な他の種類のプリズムを用いるようにしてもよい。
【0077】
(3)上記した実施の形態ならびに上記した(1)〜(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、複数のグリズムを用いることなしに、単一で広い波長の高分散分光測定を行うことができるグリズムを提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるグリズムの第1の実施の形態を示す概念構成説明図である。
【図2】本発明によるグリズムの実施の形態の他の例を示す概念構成説明図である。
【図3】ボリューム・フェイズ・ホログラムの回折角を固定した場合(b)とブラッグ角に保った場合(a)およびレリーフ回折格子(c)との回折効率を示すグラフである。
【図4】本発明によるグリズムの第2の実施の形態を示す概念構成説明図である。
【符号の説明】
10,10’20 グリズム
12 プリズム
12a,12b 外部部材
12a−t,12b−t 端部
12a−b,12b−b 端部
12bb 入射面
12c 封止部材
12d 内部部材
14 プリズム
14a,14b 外部部材
14a−t,14b−t 端部
14a−b,14b−b 端部
14c 封止部材
14d 内部部材
16 ボリューム・フェイズ・ホログラム
16a 端面
16t 端部
17−1,17−2 保持基板
17−2a 端面

Claims (11)

  1. 頂角が変角可能なプリズムと、
    前記プリズムの頂角を含む側面と略直交して配設された回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムと
    を有し、
    前記プリズムの側面と略直交する軸線周りに、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムが回転し、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムと所定の面とにより形成される傾斜角が変化する
    ことを特徴とするグリズム。
  2. 請求項1に記載のグリズムにおいて、
    外部から前記プリズムの表面を介して光が入射され、前記プリズム内に入射された光は前記プリズム内を透過して前記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過した光は、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムの表面を介して外部へ出射され、前記プリズムの頂角と前記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、前記外部に出射する光の方向を変化させる
    ものであるグリズム。
  3. 請求項1に記載のグリズムにおいて、
    外部から前記ボリューム・フェイズ・ホログラムの表面を介して光が入射され、前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内に入射された光は前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過して前記プリズムに入射され、前記プリズム内を透過した光は、前記プリズムの表面を介して外部へ出射され、前記プリズムの頂角と前記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、前記外部に出射する光の方向を変化させる
    ものであるグリズム。
  4. 頂角が変角可能なプリズムと、
    前記プリズムの頂角を含む側面と略直交して配設された回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムと、
    前記ボリューム・フェイズ・ホログラムを保持する保持基板と
    を有し、
    前記プリズムの側面と略直交する軸線周りに、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムが回転し、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムと所定の面とにより形成される傾斜角が変化する
    ことを特徴とするグリズム。
  5. 請求項4に記載のグリズムにおいて、
    外部から前記プリズムの表面を介して光が入射され、前記プリズム内に入射された光は前記プリズム内を透過して前記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過した光は、前記保持基板の表面を介して外部へ出射され、前記プリズムの頂角と前記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、前記外部に出射する光の方向を変化させる
    ものであるグリズム。
  6. 請求項4に記載のグリズムにおいて、
    外部から前記保持基板の表面を介して光が入射され、前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内に入射された光は前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を透過して前記プリズムに入射され、前記プリズム内を透過した光は、前記プリズムの表面を介して外部へ出射され、前記プリズムの頂角と前記傾斜角との少なくともいずれか一方を変化させて、前記外部に出射する光の方向を変化させる
    ものであるグリズム。
  7. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載のグリズムにおいて、
    前記プリズムは、透明な材料により形成される2つの外部部材と、使用波長領域において透明であり前記2つの外部部材の間に封入される液体の内部部材とを有する
    ものであるグリズム。
  8. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載のグリズムにおいて、
    前記プリズムの頂角と前記傾斜角とをそれぞれ所定の角に変化させて、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムがブラッグの条件を満たす状態を保持しながら、外部に出射する光の方向を所定の方向に維持する
    ものであるグリズム。
  9. 頂角が変角可能な第1のプリズムと、
    頂角が変角可能な第2のプリズムと、
    回折格子としてのボリューム・フェイズ・ホログラムと
    を有し、
    前記第1のプリズムの頂角と前記第2のプリズムの頂角とを対向させるようにして、前記第1のプリズムと前記第2のプリズムとによって前記ボリューム・フェイズ・ホログラムを挟み込んで形成し、外部から前記第1のプリズムの表面を介して光が入射され、前記第1のプリズム内に入射された光は前記第1のプリズム内を透過して前記ボリューム・フェイズ・ホログラムに入射され、前記ボリューム・フェイズ・ホログラム内を通過した光は前記第2のプリズム内に入射され、前記第2のプリズム内を透過した光は、前記第2のプリズムの表面を介して外部へ出射される
    ものであるグリズム。
  10. 請求項9に記載のグリズムにおいて、
    前記第1のプリズムならびに前記第2のプリズムはそれぞれ、前記第1のプリズムならびに前記第2のプリズムの外部の屈折率の2倍の屈折率を有する
    ものであるグリズム。
  11. 請求項9または請求項10のいずれか1項に記載のグリズムにおいて、
    前記第1のプリズムの頂角と前記第2のプリズムの頂角とをそれぞれ所定の角に変化させて、前記ボリューム・フェイズ・ホログラムがブラッグの条件を満たす状態を保持しながら、外部に出射する光の方向を所定の方向に維持する
    ものであるグリズム。
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