JP3574956B2 - Twin fire shutter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大開口に設置することができる連装式防火シャッタ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、空間の有効利用を図るため建物の柱間隔を大きくしたものがあるが、一連のシャッタ−で区画できる幅には限界があり、かかる大空間の防災区画においては、複数のシャッタ−を連設しなければ対応できない場合がある。一方、防火シャッタ−としての役割をまっとうするためには、火災区画と非火災区画とを遮蔽することが必要であり、通常、シャッタ−を連設する場合には、隣合うシャッタ−カ−テンの端部を受け入れるための中柱を設ける必要があると考えられている。
【0003】
ところが、防火シャッタ−は常時は、開口上方に格納されており、火災報知器による検知に連動して降下するように構成されているが、中柱を火災報知器に連動させて可動させることは困難であった。したがって、連装式の防火シャッタ−は実用化されていないのが実情である。
【0004】
一方、屋内用の防火シャッタ−のシャッタ−カ−テンの内外にかかる圧力差はせいぜい1kg/m2のオ−ダ−であり、防火シャッタ−のシャッタ−カ−テン(特にスチ−ル製のもの)の座板はかなりの重量を持つので、この程度の圧力差では、シャッタ−カ−テンの前後方向の変形量は小さいものと考えられ、中柱を設けなくてもシャッタ−カ−テンに作用する面圧に耐え得るものと考えられる。
【0005】
したがって、火災区画と非火災区画との間に防火上有害な直線的な貫通孔を作らないようにさえすれば、必ずしも連設したシャッタ−カ−テンの端部を固定中柱で強度負担する必要がないものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる考えに立脚して創案されたものであって、複数のシャッタ−を連設して火災区画と非火災区画とを区画するものでありながら、火災区画と非火災区画の間に防火上有害な貫通孔を生じさせず、もって、屋内の大空間を仕切ることができるようにする連装式防火シャッタ−を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、防火区画部位上方の天井部に一の巻取シャフトを長さ方向に所定間隔を存して複数配設し、隣合う一の巻取シャフトの近接する端部間に亘って他の巻取シャフトを対向させて配設し、耐火シ−トの一端を他の巻取シャフトに連結すると共に他端を天井部まぐさ部位に装着し、常時は一の巻取シャフトに巻装されたシャッタ−カ−テンはその下端部が他の巻取シャフトに巻装された耐火シ−トの上方に臨んだ状態で天井部に収納されており、シャッタ−カ−テンの降下に連動してシャッタ−カ−テンの重みで耐火シ−トが降下し、降下したシャッタ−カ−テンの近接する端部間に亘って耐火シ−トが前後から重合し、シャッタ−カ−テンと耐火シ−トが一体として火災側と非火災側とを区画するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1(a)は、本発明に係る連装式防火シャッタ−の概略正面図及びシャッタ−カ−テンと耐火シ−トの重合の状態を示す概略平面図であって、二つのシャッタ−カ−テン1、1が所定の隙間2を存して幅方向に並設してある。天井部には長さ方向に並設された巻取シャフト3、3が設けてあり、シャッタ−カ−テン1、1は、常時には巻取シャフト3、3に巻回されており、火災報知機等の検知に連動して降下するようになっている。
【0009】
降下時においてシャッタ−カ−テン1、1間には隙間2が生じるが、シャッタ−カ−テン1、1の近接する端部間に亘って前後から耐火シ−ト4、4が重合するようになっており、耐火シ−ト4が前後両側から隙間2を閉塞するようにしている。シャッタ−カ−テン1と耐火シ−ト4とは所定幅を有するオ−バ−ラップ部5を形成しており、シャッタ−カ−テン全体に面圧が作用しても、火災側と非火災側とで貫通孔が生じることがないようにしている。
【0010】
耐火シ−ト4は常時は耐火シ−トの巻取シャフト6に巻回されている。巻取シャフト6は、シャッタ−カ−テンの巻取シャフト3、3の隣合う端部に亘って、両シャフト3、3に略並行して配設されているが、両シャフト3、3に対して所定寸法のオ−バ−ラップするような長さを有し、前述したようにシャッタ−カ−テン1とシ−ト4との間にオ−バ−ラップを大きく取れるようにしてある。
【0011】
図1(c)に示すように、耐火シ−ト4は一端を巻取シャフト6に固着すると共に、他端をシャッタ−カ−テンの巻取シャフト3の下方に位置するまぐさ部に固定してあり、常時は図示しないスプリング等で巻取方向に付勢されて巻き取られている。常時の収納状態において、シャッタ−カ−テン1の下端部の座板7がシ−ト4の上に位置あるいは載置するようになっており、シャッタ−カ−テン1の降下に伴って、シャッタ−カ−テン1の重みでシ−ト4が降下するようになっている。
【0012】
もっとも、シ−トの巻取シャフト6を配設する位置は図示したものに限定されるものではなく、図1(d)のように配置してもよい。要は、シャッタ−カ−テン1の降下に連動してシ−ト4が降下して、シ−ト4がシャッタ−カ−テン1、1の近接する端部間に亘って前後から重合するようになればよい。
【0013】
図1(b)はシャッタ−カ−テン1とシ−ト4とが重合した時の下端部位を示す概略正面図及び概略側面図である。シャッタ−カ−テンの座板7のシ−トに近接する部位にはロ−ラ8の軸を受け入れる軸受7aが設けてあり、軸受7aはばね7bを介して上下動できるように装着されている。図では一方のみを示しているが、軸受は他方のシャッタ−カ−テン1の座板7にも設けてあり、ロ−ラ8を両側から回転自在に支持するようになっている。
【0014】
シャッタ−カ−テン1の降下時に、シャッタ−カ−テン下端部位に設けたロ−ラ8がシ−ト4上を摺動するので、シャッタ−カ−テン1と耐火シ−ト4との摩擦が可及的に減却され、シ−ト4の巻き出しがスム−ズに行われる。ロ−ラ8はばね7bを介して両側から弾持されているので、開口部全閉時には、座板7とロ−ラ8の下端が水平に揃って、下部に隙間が生じないようになっている。尚、図中、9はダクトであって、本発明によれば、従来ダクトが邪魔になって防火シャッタ−を設置できなかったような部位にも設置することが可能となる。
【0015】
本発明は二枚のシャッタ−カ−テンを連装するのに留まるものではなく、複数のシャッタ−カ−テンを連装することで大開口に対応することができる。図2は、三連の防火シャッタ−の平面図であって、三つのシャッタ−カ−テン1、1、1を所定の隙間を存して幅方向に並設したものを示している。シャッタ−カ−テン1は、常時は長さ方向に連設した三つの巻取シャフト3、3、3にそれぞれ巻回されている。巻取シャフト3は駆動軸を介して連結されており、いずれかの巻取シャフトを駆動させることで全体を回転させるようになっている。もっとも、それぞれの巻取シャフトを別個に駆動させてもよい。
【0016】
隣合う巻取シャフト3、3端部に略並行して耐火シ−トの巻取シャフト6、6が配設してあり、シャッタ−カ−テン1の降下に連動してシ−ト4が巻き出され、降下時には、シャッタ−カ−テン1の近接する端部間に亘って前後から重合して隙間を前後両側から覆うようになっている。
【0017】
まぐさ部にはシャッタ−カ−テン1の両端部に位置してロ−ラ10が設けてあり、シャッタ−カ−テン1を構成するスラットのずれを防止している。また、耐火シ−トの巻取シャフトの下方に位置させてシ−トのずれ防止部材を設けてもよい。
【0018】
火災側と非火災側を区画する場合において、シャッタ−カ−テン1とシ−ト4との間には隙間がないのが好ましく、防火シャッタ−のシャッタ−カ−テン1がスチ−ル製の部材から構成されるような場合には、シ−ト4の所望部位に磁石11を設け、あるいは内蔵させ、降下後にシ−ト4とシャッタ−カ−テン1とが磁着して隙間が生じないようにするのがよい。もっとも、磁石の磁力はシャッタ−カ−テンの降下に伴うシ−トの降下を妨げないような強さのものが好適に選択される。
【0019】
左右両端に位置するシャッタ−カ−テン1の端部の所望部位(適宜位置のスラット)には耐風フックが12設けてあり、開口部左右両側に立設した図示しないガイドレ−ル溝に係止するようになっている。三つのシャッタ−カ−テン1及び二つのシ−ト4が一体として大開口を区画するようになっており、面圧を受けた場合にはシャッタ−カ−テン1とシ−ト4が一体となって全体として撓むようになっている。シャッタ−カ−テン1とスラット4とは三重構造を有すると共に、所望寸法のオ−バ−ラップ部5を有して重合されているので、少々シャッタ−カ−テン1やシ−ト4が変形しても、火災側と非火災側とに防火上不利な直線的な貫通孔が生じることはない。屋内に設置される場合には、シャッタ−カ−テン1及び座板7の重量により、全体として受ける面圧に十分に対抗できるものと考えられる。また、消防のため火災側に進入したい場合には、隣接するシャッタ−カ−テンの間から進入することができ、シャッタ−カ−テン自体を切断する必要はない。
【0020】
図3は、シ−ト4下方部位に設けた閉塞部材13を示すものであって、シ−ト4を一種の中柱と考えた場合に、かかる中柱の底板の役割を有する。閉塞部材13には所定温度でV字状に拡開する形状記憶合金ばね部材14が装着されており、巻取時等の常時は畳込まれており、降下後に周囲が所定温度に達すると、ばね材14が起き上がって、シ−ト4、4間に生じた空間を塞ぐようになっている。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、防火区画部位上方の天井部に一の巻取シャフトを長さ方向に所定間隔を存して複数配設し、隣合う一の巻取シャフトの近接する端部間に亘って他の巻取シャフトを対向させて配設し、耐火シ−トの一端を他の巻取シャフトに連結すると共に他端を天井部まぐさ部位に装着し、常時は一の巻取シャフトに巻装されたシャッタ−カ−テンはその下端部が他の巻取シャフトに巻装された耐火シ−トの上方に臨んだ状態で天井部に収納されており、シャッタ−カ−テンの降下に連動してシャッタ−カ−テンの重みで耐火シ−トが降下し、降下したシャッタ−カ−テンの近接する端部間に亘って耐火シ−トが前後から重合し、シャッタ−カ−テンと耐火シ−トが一体として火災側と非火災側とを区画するようにしたことを特徴とするので、防火シャッタ−を連装するものでありながら、全体の納まりもよく、従来は設置できなかった大開口に対応することができる。また、本発明によれば、シャッタ−カ−テンがスチ−ルスラットから構成されるような場合において、近接するシャッタ−カ−テンの隙間から消防が侵入することができるので、従来のように消防の侵入に際してスチ−ルスラットを切断する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は連装式防火シャッタ−の概略正面図(シャッタ−カ−テン、シ−ト、巻取シャフトのみ示す)及びシャッタ−カ−テンとシ−トとの重合状態を示す概略平面図、(b)はシャッタ−カ−テンとシ−トとの重合部の下方部位の概略正面図及び概略側面図、(c)は連装式防火シャッタ−の概略側面図、(d)はシ−トの巻取シャフトの配置位置の他の実施例を示す概略側面図である。
【図2】三連式防火シャッタ−の概略平面図である。
【図3】シ−トに設けられた閉塞部材を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ−カ−テン
2 隙間
3 シャッタ−カ−テンの巻取シャフト
4 耐火シ−ト
5 オ−バ−ラップ部
6 シ−トの巻取シャフト[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
In recent years, there has been an increase in the spacing between pillars of a building in order to make effective use of space. However, there is a limit to the width that can be divided by a series of shutters. Otherwise, it may not be possible. On the other hand, in order to fulfill the role of a fire prevention shutter, it is necessary to shield a fire compartment and a non-fire compartment. Normally, when shutters are connected in series, adjacent shutter curtains are required. It is believed that a center post must be provided to receive the end.
[0003]
However, the fire prevention shutter is always stored above the opening, and is configured to descend in conjunction with detection by the fire alarm. However, it is not possible to move the center pillar in conjunction with the fire alarm. It was difficult. Therefore, a twin fire shutter has not been put to practical use.
[0004]
On the other hand, the pressure difference between the inside and outside of the shutter curtain of an indoor fireproof shutter is at most on the order of 1 kg / m 2 , and the shutter curtain of the fireproof shutter (especially steel Since the seat plate has a considerable weight, the amount of deformation of the shutter curtain in the front-rear direction is considered to be small at such a pressure difference. Is considered to be able to withstand the contact pressure acting on the surface.
[0005]
Therefore, the end of the shutter curtain, which is continuously provided, does not necessarily have to bear the fixed pillar as long as a straight through-hole that is harmful to fire prevention is not formed between the fire compartment and the non-fire compartment. It is considered unnecessary.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made on the basis of the above idea, and has a structure in which a plurality of shutters are connected in a row to partition a fire compartment and a non-fire compartment. It is another object of the present invention to provide a fireproof shutter that is capable of partitioning a large indoor space without causing harmful through holes in fire prevention.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The technical means adopted by the present invention to solve the above-mentioned problem is that a plurality of winding shafts are arranged at predetermined intervals in a length direction on a ceiling portion above a fire protection section, and one adjacent winding shaft is arranged. Another take-up shaft is arranged to face between the adjacent ends of the take-up shaft, and one end of the refractory sheet is connected to the other take-up shaft and the other end is attached to the ceiling lintel. Normally, the shutter curtain wound on one winding shaft is housed in the ceiling with its lower end facing above the refractory sheet wound on the other winding shaft. The refractory sheet descends with the weight of the shutter curtain in conjunction with the lowering of the shutter curtain, and the refractory sheet extends between the adjacent ends of the lowered shutter curtain. Are superposed from the front and back, and the shutter curtain and the refractory sheet are integrated into a fire side and a non-fire side. It is characterized in that as fractionating.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 (a) is a schematic front view of a multiple fire protection shutter according to the present invention and a schematic plan view showing a state where a shutter curtain and a refractory sheet are overlapped.
[0009]
A gap 2 is formed between the
[0010]
The
[0011]
As shown in FIG. 1 (c), one end of the
[0012]
However, the position where the
[0013]
FIG. 1B is a schematic front view and a schematic side view showing a lower end portion when the
[0014]
When the
[0015]
The present invention is not limited to connecting two shutter curtains continuously, but can cope with a large aperture by connecting a plurality of shutter curtains. FIG. 2 is a plan view of a triple fireproof shutter, in which three
[0016]
Winding
[0017]
[0018]
When the fire side and the non-fire side are partitioned, it is preferable that there is no gap between the
[0019]
Wind-
[0020]
FIG. 3 shows the closing member 13 provided below the
[0021]
【The invention's effect】
According to the present invention, a plurality of one take-up shafts are arranged at predetermined intervals in a length direction on a ceiling portion above a fire protection section, and another one is provided between adjacent ends of one adjacent take-up shaft. And one end of the refractory sheet is connected to the other winding shaft, and the other end is attached to the ceiling lintel, and is usually wound around one winding shaft. The shutter curtain is housed in the ceiling with its lower end facing above a refractory sheet wound around another winding shaft, and is linked with the lowering of the shutter curtain. As a result, the refractory sheet descends due to the weight of the shutter curtain, and the refractory sheet overlaps from the front and rear between the adjacent ends of the lowered shutter curtain, and the shutter curtain and the shutter curtain overlap. It is characterized by the fact that the refractory sheet integrally separates the fire side and the non-fire side, Shutter - yet one that twin the may fit the entire conventionally may correspond to the large opening that could not be installed. Further, according to the present invention, when the shutter curtain is made of steel slats, the fire can enter through the gap between the adjacent shutter curtains. There is no need to cut the steel slats when entering.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a schematic front view (showing only a shutter curtain, a sheet, and a winding shaft) of a twin fire shutter, and shows a state where a shutter curtain and a sheet are overlapped. FIG. 3B is a schematic plan view, FIG. 4B is a schematic front view and a schematic side view of a lower portion of a portion where a shutter curtain and a sheet overlap, FIG. FIG. 9 is a schematic side view showing another embodiment of the arrangement position of the winding shaft of the sheet.
FIG. 2 is a schematic plan view of a triple fire shutter.
FIG. 3 is a plan view showing a closing member provided on the sheet.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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