JP3572976B2 - Endoscope with objective lens moving mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用等として用いられる内視鏡の挿入部に設けられ、観察部を構成する対物光学系において、観察深度、結像倍率、視野角等のうちの少なくとも1つを可変にするために、対物光学系を構成する少なくとも1個のレンズを遠隔操作により光軸方向に移動させるようにした対物レンズ移動機構付き内視鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療用等として用いられる内視鏡は、一般に、術者が手で把持して操作する本体操作部に体腔内への挿入部及び光源装置等に着脱可能に接続されるユニバーサルコードを連設して設けることにより大略構成される。挿入部は、その構造及び機能上、先端側から先端部本体,アングル部及び軟性部から構成され、軟性部は本体操作部への連設部側から大半の長さを有するもので、挿入経路に沿って任意の方向に曲がる構造となっている。先端部本体には、その先端面に照明部,観察部等が設けられると共に、鉗子等の処置具を導出させる処置具導出部が開口している。アングル部は本体操作部側からの遠隔操作で湾曲させることにより、先端部本体を任意の方向に向けることができるようになっている。
【0003】
以上のように、先端部本体には少なくとも照明部と観察部とが設けられるが、照明部には光学繊維束からなるライトガイドの出射端が臨んでおり、このライトガイドは挿入部から本体操作部を経てユニバーサルコード内にまで延在される。また、観察部には対物光学系が装着されるが、電子内視鏡として構成した場合には、この対物光学系における結像位置に固体撮像素子が配置される。ここで、観察部は、通常、先端部本体の縦断面におけるほぼ中心位置に配置され、照明部はこの観察部に近接した位置に1乃至複数箇所設けられる。これによって、挿入部の概略中心位置に観察視野が形成され、またこの観察視野を中心とした視野範囲の全体に照明光が照射される。とりわけ、挿入部の先端にフードを装着した時に、観察視野がこのフードによりけられるのを最小限に抑制できる。
【0004】
観察部に設けられる対物光学系としては対物レンズ群を備えているが、この対物レンズ群は複数枚のレンズで構成される。観察部位や治療の目的等によっては観察対象部に対する焦点深度や、結像倍率、さらに視野角等を変化させるようにするのが望ましい。そこで、対物レンズ群のうちの1乃至複数枚のレンズを光軸方向に移動可能な可動レンズとなし、この可動レンズを移動させることにより、焦点深度、結像倍率、視野角等を調整できるように構成したものは従来から知られている。このために、固定的に保持されるレンズは固定レンズ枠に設け、また可動レンズを可動レンズ枠に装着して、この可動レンズ枠を固定レンズ枠内に配置して、この固定レンズ枠をガイドとして可動レンズ枠を光軸方向に移動させるように構成する。
【0005】
可動レンズを光軸方向に移動させるための駆動手段としては、例えば圧電素子や形状記憶合金、さらには人工筋肉等を用いることが提案されているが、通常は制御ケーブルを用い、この制御ケーブルの先端を可動レンズに連結し、かつその基端部を本体操作部内にまで延在させるようになし、この制御ケーブルを遠隔操作により可動レンズを光軸方向に移動させるように構成される。そして、制御ケーブルの具体的な構成としては、可撓性のあるスリーブ内に伝達部材を挿通させたものとするが、伝達部材としては、押し引き操作用のワイヤか、または回転駆動用のフレキシブルシャフトが用いられる。
【0006】
伝達部材をワイヤまたはフレキシブルシャフトのいずれを用いて構成するにしろ、可動レンズは被写体側の位置と、結像側の位置との2位置に位置決めされることになる。つまり、可動レンズを結像側に位置させると、その結像倍率が小さくなるが、焦点深度が深くなる。一方、可動レンズを被写体側に位置させると、結像倍率が大きくなり、また視野角が狭く、焦点深度も浅くなる。従って、観察する箇所やどのような診断を行うか等に基づいて、術者は適宜伝達部材を駆動して、可動レンズの位置を変化させる。この操作は挿入部を体腔内に挿入した状態でも行われる。
【0007】
このように、観察状態に応じて、可動レンズを光軸方向に移動させることができるが、鮮明な像を取得するには、前述した2つの位置において、可動レンズを正確に位置決めしなければならない。とりわけ、可動レンズの被写体側の位置では、焦点深度が浅くなることから、僅かでも位置がずれていると、像の劣化が著しく大きくなる。従って、少なくとも可動レンズが被写体側に移動した時に、それを正確に位置決めしなければならない。このために、対物レンズ群のうちの固定レンズを固定レンズ枠に装着した時に、固定レンズ枠には固定レンズにおける可動レンズとの対面側に光軸方向に所定の長さ突出するスペーサを設け、可動レンズが装着されている可動レンズ枠をこのスペーサに当接させることによって、可動レンズの位置決めを行うようにするのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可動レンズの駆動は遠隔操作により行うものであるから、可動レンズ枠に制御ケーブルを連結して設け、この制御ケーブルを駆動することにより、可動レンズを光軸方向に移動させるようにする。ここで、制御ケーブルは可動レンズに対して、例えば180°の位置に2箇所設けるようにすれば、その光軸方向への動きを円滑に行わせ、かつスペーサへの当接も高精度に行えるが、2本の制御ケーブルを装着すると、内視鏡の挿入部が太径化することになる。特に、アングル部内においては、その内部に挿通されている各種の部材がアングル操作時にある程度の動きを許容するために、必要なスペースを確保しておかなければならず、制御ケーブルを2本挿通させるスペース的な余裕が残されていないのが一般的である。従って、可動レンズ枠から1本のアームを引き出して、このアームに制御ケーブルを連結する構成としなければならない。
【0009】
以上のように構成すると、可動レンズ枠は片持ち状態になり、可動レンズを変位させる際には、可動レンズ枠とは離れた部位に駆動力が作用することになるのに対して、可動レンズを所定の位置に位置決めされるのはこの駆動力が作用する位置から離れた可動レンズ側である。このように、力が作用する部位と位置決めされる部位とが異なる結果、可動レンズを正確に位置決めするために、つまり可動レンズ枠とスペーサとを安定的に接触させようとすると、可動レンズ枠をスペーサに対して強力に押し付けなければならない。ここで、可動レンズ枠とその駆動手段との連結部はアームで片持ち状態となっているので、位置決めを行う際に可動レンズ枠が傾く方向に力が作用することから、可動レンズ枠がスペーサと当接した位置からの始動が円滑に行われなくなり、操作性が悪くなって、最悪の場合には可動レンズがロックした状態になるという問題点がある。
【0010】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、可動レンズの少なくとも被写体側のストローク端位置に位置決めする際に、軽い力で正確に所定の位置に位置決めでき、かつ可動レンズ枠の駆動時には円滑な動きを確保することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、挿入部の先端部本体に、固定レンズ枠に装着した固定レンズと、この固定レンズ枠の内面に対して摺動する可動レンズ枠に装着した少なくとも1個の可動レンズとを有する対物光学系を設け、この可動レンズ枠を遠隔操作で光軸方向に移動させる構成とした内視鏡であって、前記可動レンズ枠にはアーム部を延出させて設け、このアーム部に駆動軸を連結して設けると共に、この駆動軸に前記可動レンズの少なくとも被写体側のストローク端位置を位置決めするストローク端規制機構を軸線方向に位置調整可能に装着する構成としたことをその特徴とするものである。
【0012】
ここで、駆動軸は、ねじ軸で構成することができ、この場合にはアーム部に、このねじ軸に螺合するナット部を設け、またねじ軸にはフレキシブルシャフトを接続し、このフレキシブルシャフトをスリーブ内に挿通させ、フレキシブルシャフトの基端部を軸回りに回転させることによって、ねじ軸を回転駆動する構成できる。この場合には、ねじ軸の先端に他のねじ部を設けて、この他のねじ部にナット部のストローク端位置を規制するストッパリングを螺合させ、このストッパリングの他のねじ部への螺合位置を調整することによって、可動レンズの被写体側のストローク端位置を設定することができる。ここで、ストッパリングとナット部との相対向面に、それぞれ軸線方向に向けて延在させた接合面を形成し、可動レンズのストローク端位置でこれら両接合面を接合させるようにするのが望ましい。さらに、駆動軸に被写体側ストローク端規制機構に加えて、結像側のストローク端位置を位置決めする結像側ストローク端規制機構も設けるようにするのがさらに望ましい。
【0013】
また、駆動軸は対物光学系の光軸と平行に設けたスライド軸で構成し、このスライド軸の少なくとも先端には前記可動レンズ枠に連結しためねじ部を形成し、かつこのスライド軸の先端にはこのめねじ部に螺挿されるおねじ部を設け、このねじの螺合位置の調整により可動レンズ枠のストローク端を所望の位置に規制できるようにすることも可能である。この場合には、スライド軸の基端部に連結部材を螺挿し、この連結部材にスライド軸を押し引き操作するための操作ワイヤを連結して設け、この連結部材を固定レンズ枠に連設した規制壁に当接させることによって、可動レンズの結像側のストローク端位置規制機構とすれば良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
そこで、以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明においては、固体撮像素子を用いた電子内視鏡として構成し、かつ対物光学系の光軸をプリズムで90°曲げるようにしたものとして説明するが、対物光学系の結像位置にイメージガイドを配置した光学式内視鏡にも適用でき、また固体撮像素子を用いたものであっても、プリズムを組み込まないタイプの電子内視鏡にも適用できるものである。
【0015】
まず、図1に内視鏡の全体の概略構成を示す。同図から明らかなように、内視鏡1は、本体操作部2に体腔内等への挿入部3を連設し、かつこの本体操作部2からユニバーサルコード4を引き出すことにより大略構成されるものである。本体操作部2に連設した挿入部3は、その機能及び構造上、先端側から順に、先端部本体3a,アングル部3b及び軟性部3cとに分かれている。
【0016】
先端部本体3aは、硬質の部材からなり、その先端面には、図2に示したように、照明部10,観察部11,処置具導出部12,洗浄ノズル13が設けられ、さらにジェット送水部14が開口している。なお、図示した照明部10としては、観察部11を囲むように3箇所設ける構成としているが、この照明部10は任意の数だけ設ければ良く、またジェット送水部14は必ずしも設ける必要はない。アングル部3bは、先端部本体3aを所望の方向に向けるべく、本体操作部2に設けたアングルノブにより上下,左右の各方向に湾曲操作できるようになっている。さらに、軟性部3cは挿入部3の大半の長さを占めるもので、この軟性部3cは曲げ方向に可撓性があり、かつ耐潰性を有する構造となっており、従って挿入経路に沿って任意の方向に曲がることになる。
【0017】
図3に挿入部3の先端側の部分の断面を示す。この図から明らかなように、先端部本体3aは、例えば金属製の本体ブロック20を有し、この本体ブロック20には所要箇所に軸線方向に貫通する透孔が形成されている。そして、本体ブロック20の先端面には絶縁キャップ21が装着されて、止めねじ22により本体ブロック20に固定されている。アングル部3bは、多数のアングルリング23を枢着ピン24により順次枢着した節輪構造となっており、アングルリング23からなる節輪構造体の外周には金属ネットとフッ素ゴム,EPDM,ウレタンゴム等からなる外皮層とを含むカバー部材25が設けられる。さらに、アングル部3bの内部から軟性部3cに向けて4本の操作ワイヤ26が延在されており、これら操作ワイヤ26は上下と、左右とでそれぞれ対をなし、上下の対の操作ワイヤの一方を引っ張り、他方を繰り出すと、アングル部3bは上下方向に湾曲し、また左右の対の操作ワイヤの一方を引っ張り、他方を繰り出すと、アングル部3bは左右方向に湾曲する。
【0018】
また、アングル部3bを構成する多数連結されたアングルリング23のうちの最先端に位置する先端リング23aは本体ブロック20に連結されている。従って、挿入部3においては、絶縁キャップ21の先端面から、アングル部3bのうちの先端リング23aとそれに枢着される他のアングルリング23との枢着部の位置までが硬質部分となっている。
【0019】
照明部10は、周知のように、ライトガイドに伝送される照明光を体腔内に向けて照射するものであり、この照明光下で体腔内を観察することができる。この体腔内の観察は観察部11により行うが、この観察部11は挿入部3の先端部本体3aの先端面において、概略その中心位置に配置されている。これによって、挿入部3の中心位置が観察視野の中心とほぼ一致することなり、この挿入部3の体腔内への挿入操作等の点で有利であると共に、例えば先端部本体3aにフードを被着させた場合等においては、観察視野のけられが最小限に抑制される。このように、先端部本体3aの先端に設けた観察部11の構成について図4乃至図7に基づいて説明する。
【0020】
まず、図4において、30は対物光学系を構成するレンズアセンブリであり、このレンズアセンブリ30は本体ブロック20に設けた観察部取付部11a(図3参照)に設けた対物光学系を構成するレンズアセンブリ30を有し、このレンズアセンブリ30は対物レンズ群31を備えたものであり、この対物レンズ群31からの光路はプリズム32により90°下方に向けて曲げられるようになっている。そして、対物レンズ群31の結像位置にはプリズム32に接合させた固体撮像素子33aとその基板33bとからなる固体撮像素子アセンブリ33が配置されている。また、対物レンズ群31とプリズム32との間には所望の特性を有するフィルタ34が設けられ、さらにこれらに加えて絞り(図示せず)等が設けられる。
【0021】
図5及び図6からも明らかなように、対物レンズ群31を構成する一部(1個または複数個)のレンズ31aは、光軸方向に移動可能な可動レンズで、残りのレンズ31bは固定レンズとなっている。固定レンズ31bは固定レンズ枠を構成するレンズ支持枠35に固定的に装着され、このレンズ支持枠35はプリズム32の表面に接合されている。また、可動レンズ31aは可動レンズ枠36に装着されて、この可動レンズ枠36をレンズ支持枠35の内面に沿って摺動させることによって、可動レンズ31aが光軸方向に移動することになる。
【0022】
可動レンズ31aと固定レンズ31bとの光軸を正確に一致させるために、可動レンズ31aを設けた可動レンズ枠36はレンズ支持枠35内において、光軸方向には移動可能で、それ以外の方向、つまり光軸と直交する方向及び倒れ方向には固定的に保持されている。しかも、光軸方向に移動する際の摺動抵抗を最小限に抑制するために、可動レンズ枠36の外周面の少なくとも2箇所に摺接面部36aが形成されて、この摺接面部36aだけをレンズ支持枠35の内面に当接させることによって、可動レンズ枠36とレンズ支持枠35との間の接触面積を少なくしている。而して、図示のものにあっては、摺接面部36aは2箇所設けられ、それらは相互に180°の位置関係にあり、しかも円周方向に所定の幅を持っている。また、可動レンズ枠36にはアーム部37が連設されており、このアーム部37はレンズ支持枠35に光軸方向に向けて設けたスリット35aを介して外部に導出され、その先端部にはナット部38が連設されている。ここで、アーム部37の幅方向の寸法はスリット35aの溝幅とほぼ一致しており、これにより可動レンズ枠36の回転方向の動きが規制される。
【0023】
以上の構成により、可動レンズ枠36は光軸方向以外の動きがほぼ完全に規制される。そして、このナット部38をねじ軸40に沿って光軸と平行な方向に移動させることによって、可動レンズ枠36が光軸方向に移動することになる。このように、可動レンズ31aを光軸方向に移動可能としたのは、観察深度、結像倍率、視野角等のうちの少なくとも1つを可変にするためのものである。
【0024】
可動レンズ31aは本体操作部2側での遠隔操作により移動可能となっている。このために、レンズ支持枠35には突出部35bが連設されており、この突出部35bには概略筒状に形成した軸支部材39が連設されている。ここで、軸支部材39は可動レンズ枠36の駆動手段を保持する支持部として機能する。駆動手段は、アーム部37の先端に連設したナット部38と、ねじ軸40とを備え、またねじ軸40を回転駆動するための制御ケーブル41とから構成される。ねじ軸40はねじ杆部40aと回転軸部40bとからなり、回転軸部40bは軸支部材39に穿設した挿通孔39aに回転自在に移動不能に挿嵌されている。また、ねじ杆部40aは軸支部材39から所定の長さ前方に向けて所定の長さ突出しており、ナット部38はこのねじ杆部40aの突出部分に螺合されている。
【0025】
制御ケーブル41は、可撓性を有するスリーブ42内に2重の密着コイルからなるフレキシブルシャフト43を挿通させたものから構成される。フレキシブルシャフト43の先端は連結部材44によりねじ軸40に連結され、またスリーブ42の先端は接続リング45で軸支部材39に固定される。従って、フレキシブルシャフト43の基端部をスリーブ42内で軸回りに回転させると、その回転がねじ軸40にまで伝達されて、このねじ軸40が回転することにより、ナット部38及びそれに連結した可動レンズ枠36が移動する。そして、この間にねじ軸40が軸線方向に動かないように固定するために、連結部材44の外径は挿通孔39aの孔径より大きくなっており、またねじ軸40の回転軸部40bにはフランジ部40cが形成されて、連結部材44とフランジ部40cとは挿通孔39aの前後の端面に当接している。
【0026】
制御ケーブル41は挿入部3から本体操作部2内に延在されており、そのフレキシブルシャフト43の基端部は回転軸47に連結され、またスリーブ42の基端部は本体操作部2のケーシング等に固定的に保持される。回転軸47には従動ギア48が連結して設けられ、この従動ギア48にはモータ49の出力軸に設けた駆動ギア50と噛合しており、モータ49により駆動ギア50を回転駆動すると、従動ギア48がそれに追従して回転することになる結果、回転軸47及びそれに連結したフレキシブルシャフト43が軸回りに回転して、このフレキシブルシャフト43に連結したねじ軸40が遠隔操作により回転駆動されて、可動レンズ31aが光軸方向に移動することになる。そして、このモータ49の作動を制御するために、本体操作部2には制御ボタン5が設けられ、この制御ボタン5を押動することにより、モータ49のON,OFF制御が行われる。
【0027】
而して、可動レンズ31aは、図4に示した結像側位置と、図6に示した被写体側位置との2位置に変位可能となっている。結像側位置では、結像倍率が小さく、かつ視野角が広くなる。これに対して、可動レンズ31aが被写体側位置に配置されると、結像倍率が大きくなると共に視野角が狭くなる。しかも、可動レンズ31aのこれら各位置での焦点深度も変化することになり、被写体側位置では焦点深度が浅くなる。そして、挿入部3を体腔内に挿入した状態で、観察部位により、またどのような診断を行うのか、どのような処置を行うのか等に応じて、可動レンズ31aを前述した2位置に適宜変位させることになる。従って、制御ケーブル41を操作することにより可動レンズ31aを変位させるが、この可動レンズ31aは前述した結像側位置及び被写体側位置の2位置で正確に位置決めされなければならない。
【0028】
ここで、対物レンズ群31を構成する可動レンズ31aの駆動機構は、制御ケーブル41と、この制御ケーブル41のフレキシブルシャフト43に連結して設けたねじ軸40と、可動レンズ31aに連結して設けられ、ねじ軸40と螺合するナット部38とから構成される。フレキシブルシャフト43を回転させると、その回転がねじ軸40に伝達され、このねじ軸40が回転することによりナット部38が軸線方向に移動する。従って、ねじ軸40とナット部38とは回転運動を直進運動に変換する手段を構成する。そして、制御ケーブル41により駆動されるのは、あくまでも可動レンズ31aであり、この可動レンズ31aを装着した可動レンズ枠36である。しかも、可動レンズ枠36はレンズ支持枠35にガイドされ、かつ駆動力が作用する位置はこの可動レンズ枠36から延在させたアーム部37に連設したナット部38である。
【0029】
このように、制御ケーブル41を操作してねじ軸40を回転させることにより可動レンズ31aを移動させるが、この可動レンズ31aは常に対物レンズ群31全体の光軸に沿って、つまり固定レンズ31bと光軸が一致した状態を保つようにしなければならない。可動レンズ枠36の摺接面部36aをレンズ支持枠35の内面に沿って摺動させるのはこのためであり、従って2箇所設けられる摺接面部36aは共にレンズ支持枠35に対して実質的に面接触状態とする。また、可動レンズ31aが移動中にみだりに回転方向に変位しないように保持する必要もあり、このためにアーム部37は、その幅方向において、つまり回転方向において、レンズ支持枠35のスリット35aに対してほぼ隙間のない状態にして挿通されている。その結果、可動レンズ31aは極めて正確に位置決めされ、光軸方向以外の動きはほぼ完全に規制される。
【0030】
以上のように、可動レンズ枠36から延在させた1本のアーム部37に連設して設けたナット部38に作用させて、可動レンズ31aを結像側位置と被写体側位置との2位置に変位するが、これら2位置において、可動レンズ31aは極めて正確に位置決めされる。ここで、これら2つの位置における可動レンズ31aの位置決めはねじ軸40とナット部38との間で行うようにしている。このために、ねじ軸40には、前後に一対のストッパリング51,52を設ける構成としている。ストッパリング51は可動レンズ31aの結像側位置での位置決め手段を構成し、またストッパリング52は可動レンズ31aの被写体側位置での位置決め手段を構成する。ただし、これら各ストッパリング51,52は直接可動レンズ31aを位置決めするものではないので、各部材の組み付け誤差の影響等を排除するために、観察部11を構成する各部を組み立てた後に、このアセンブリを挿入部3の先端部本体3aに装着する前の段階でも、ストッパリング51,52の位置を調整できるようにしている。
【0031】
このために、ストッパリング51はねじ軸40のねじ杆部40aに螺合されるが、この螺合位置を調整することによって、結像側位置の調整を行うことができるようにしている。ただし、ナット部38がこのストッパリング51に当接した状態で、このナット部38を回転させると、ストッパリング51が共回りする可能性があるので、ストッパリング51はねじ杆部40aに対して所定の位置となるように調整された後に、このストッパリング51を、その周胴部に止めねじを装着させるか、または接着,スポット溶接等により固定する。
【0032】
一方、ストッパリング52は、ねじ杆部40aに直接螺合させるのではなく、ねじ杆部40aから前方に張り出すように設けた小径の第2のねじ部40dに軸線方向に位置調整可能に螺合させる。そして、第2のねじ部40dは、ねじ杆部40aに対して、逆ねじとなるようにするか、または送りピッチ間隔を変えるようにする。この結果、ナット部38がこのストッパリング52に接合された状態で、このナット部38をさらに回転させたとしても、ストッパリング52が共回りするおそれはない。ここで、可動レンズ31aの被写体側位置では、対物レンズ群31における焦点深度が浅くなるので、結像側位置と比較して、より正確な位置決めが必要となり、また観察部11を組み立てた後にも、その位置調整も行えるようにするのが望ましい。ストッパリング52を前述のように構成したのはこのためであり、これにより可動レンズ31aを被写体側位置に極めて正確に位置決めすることができる。なお、可動レンズ31aは固定レンズ31bに対して所定の間隔となるように調整されるが、その間の間隔は対物レンズ群31のレンズ構成により予め定まるものであるので、固定レンズ31bを保持するスペーサをレンズ支持枠35に装着して、可動レンズ31aを被写体側位置に配置した時に、可動レンズ枠36がこのスペーサと当接するように設定しておき、この可動レンズ枠36がスペーサに当接した時に、同時にナット部38がストッパリング52に当接するように設定するのがさらに望ましい。
【0033】
ところで、ナット部38の停止位置で、その端面とストッパリングの端面とを接合させるように構成することもできるが、ナット部38は螺回されるものであるから、ナット部38をより高精度に位置決めするには、図7及び図8に示したように構成することができる。而して、可動レンズ31aを被写体側位置に配置した時には、その位置決めをより高精度に行う必要があるので、これらの図にはナット部38の前進側、つまり被写体側位置におけるストッパリング52に対する位置決め機構として構成したものとして説明する。なお、結像側位置でも同様の構成とすることができる。また、図4等に示したように、軸支部材39からレンズ支持枠35の前方部位にかけて、ねじ軸40とナット部38との部位を覆う保護カバー53を装着することによって、ねじ軸40とナット部38との螺合部に塵埃その他の異物が入り込まないように構成しており、このために、ナット部38とストッパリング51,52との当接面にも塵埃が付着する等のおそれがないことから、それらの端面同士の接合により可動レンズ31aの位置決めを行うように構成しても良い。
【0034】
而して、ストッパリング52には、その円周方向の一部分に軸線方向への突出部52aが形成されており、またナット部38の先端部にも、それに対応する突出部38aが設けられている。そして、これら両突出部52a,38aにはそれぞれ相対向するように接合面52T,38Tが形成され、これら接合面52T,38Tがナット部38を所定の位置に位置決めする位置決め壁として機能するようになっている。これによって、ナット部38は図8に矢印で示した回転方向に押圧力を加えることにより位置決めされる結果、その位置設定は極めて微細に行えるようになり、かつ確実に所定の位置に位置決めできる。
【0035】
以上のように、所定の位置に保持されるのは可動レンズ31aを設けた可動レンズ枠36ではあるが、この可動レンズ枠36を駆動する側のナット部38を位置決めするようにしているので、ナット部38を確実に所定の位置に保持できる。可動レンズ枠36は、その摺接面部36aがレンズ支持枠35に沿って移動することから、その動きに対してかなりの抵抗が大きいが、ナット部38が所定の位置に保持されるようになると、可動レンズ枠36も必ず所定の位置にまで変位する。このように、本来であれば、所定の位置に位置決めされるのは可動レンズ枠36であるにも拘らず、この可動レンズ枠36側ではなく、駆動側のナット部38を位置決めするようにしているので、制御ケーブル41では軽い負荷で容易に被写体側及び結像側の各位置に移動させることができる。また、可動レンズ枠36に無理な力が作用しないことから、制御ケーブル41の作動を停止した時に、可動レンズ枠36は正確に所定の位置に位置決めされ、もって可動レンズ31aを確実に所定の位置に保持され、傾き等が生じないだけでなく、焦点位置がずれる等のおそれはない。特に、被写体側位置では、回転方向での接合面52T,38T間の当接により位置決めされることから、その停止位置精度は極めて高く、しかも反対方向に動かす際における始動が円滑に行われ、部分的な押し付け力が作用する等によって作動不良となる事態を確実に防止できる。
【0036】
また、可動レンズ31aを光軸方向に移動させるための構成としては、前述した実施の形態のように、フレキシブルシャフトを回転させて、この回転運動を直進運動に変換するようにしたものだけでなく、図9及び図10に示したように、ワイヤの押し引き操作により可動レンズ31aを移動させる構成とすることもできる。
【0037】
同図において、141は制御ケーブルを示し、この制御ケーブル141はスリーブ142内にワイヤ143を挿通させたものから構成される。また、レンズ支持枠135に連設した軸支部材139には駆動軸としてのスライド軸140を挿通させて設け、このスライド軸140をワイヤ143の押し引き操作で、可動レンズ枠136をアーム部137を軸線方向に移動させるようにしている。そして、常時においては、ばね160の作用によって、可動レンズ31aは被写体側位置に保持されるようになっており、このばね160の付勢力に抗してワイヤ143を引っ張ることによって、可動レンズ31aを結像側位置にまで変位させる構成としている。
【0038】
このような構成を採用する場合においては、軸支部材139の挿通孔139aの両端の壁面を基準面139b,139cとして利用する。そして、スライド軸140には、その中間位置にフランジ部140aを設けると共に、ワイヤ143に連結部材161を設けて、この連結部材161をスライド軸140に螺挿するように構成する。そして、この連結部材161の外径を挿通孔139aの内径より大きくすることによって、スライド軸140を軸支部材139の挿通孔139a内において、これらフランジ部140aと連結部材161とによって制限された範囲で軸線方向に往復移動できるようにしている。
【0039】
しかも、スライド軸140には、その先端部にねじ部140bを突設すると共に、可動レンズ枠136に連設したアーム部137に形成しためねじ部137aをこのねじ部140bに螺合させる。そして、このねじの螺合位置を変えることによって、被写体側位置での可動レンズ31aの位置を調整できるようになる。一方、スライド軸140に基端側にはめねじ部140cを設けると共に、連結部材161にねじ部161aを連設して、このねじ部161aを適宜螺出入することによって、可動レンズ31aの結像側位置での位置調整を行えるようになっている。
【0040】
而して、図9は被写体側位置を示し、この位置ではスライド軸140がばね160の作用により前方に突出して、ワイヤ143に連結した連結部材161が軸支部材139の後端側の基準面139cと当接する、そして、連結部材161はスライド軸140に螺挿されているので、この連結部材161を適宜螺出入させることによって、結像側位置での可動レンズ枠136の位置調整を行うことができる。また、ワイヤ143を引っ張ると、スライド軸140のフランジ部140aが軸支部材139の前端側の基準面139bに当接する位置に保持されることになる。これが図10に示した結像側位置であり、この結像側位置での可動レンズ31aの固定レンズ31bとの間の間隔調整は、可動レンズ枠136のアーム部137に設けためねじ部140cとスライド軸140のねじ部140bとの螺合位置を調整することにより行うことができる。
【0041】
以上のように構成しても、可動レンズ31aを被写体側及び結像側の各位置に位置決めする機構を、可動レンズ31aが装着されている可動レンズ枠136側ではなく、その駆動側であるスライド軸140とレンズ支持枠135に連設した軸支部材139との間に持たせることができ、位置決め精度が良好になり、また一方側から他方側に変位させる際における作動の円滑性が確保され、動きに対する抵抗が大きくなったり、ロックしたりするおそれはない。
【0042】
しかも、可動レンズ31aの結像側,被写体側の各位置における位置調整を、ねじ部140bとアーム部137との間、及び連結部材161とスライド軸140との間におけるそれぞれの螺合部の位置を調整することにより行うことができるので、観察部11を構成する各部を組み立てた後に、可動レンズ31aにおける結像側位置及び被写体側位置を正確に調整できるようになる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、可動レンズ枠から延出させたアーム部に駆動軸を連結して設け、また駆動軸に可動レンズの少なくとも被写体側のストローク端位置を位置決めするストローク端規制機構を軸線方向に位置調整可能に装着する構成としたので、可動レンズの少なくとも被写体側のストローク端位置に位置決めする際に、軽い力で正確に所定の位置に位置決めでき、かつ可動レンズ枠の駆動時には円滑な動きを確保できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す内視鏡の概略構成図である。
【図2】図1の内視鏡の挿入部の先端面を示す外観図である。
【図3】挿入部の先端近傍の縦断面図である。
【図4】観察部の可動レンズの駆動機構を示す縦断面図である。
【図5】レンズアセンブリの分解斜視図である。
【図6】可動レンズを前進させた状態を示す図4と同様の断面図である。
【図7】ナット部とストッパリングとの係合前の状態を示す作用説明図である。
【図8】ナット部とストッパリングとの係合状態を示す作用説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す観察部の可動レンズの駆動機構を示す縦断面図である。
【図10】図9とは異なる作動状態を示す観察部の可動レンズの駆動機構を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 本体操作部
3 挿入部 3a 先端部本体
3b アングル部 11 観察部
30 レンズアセンブリ 31 対物レンズ群
35 レンズ支持枠 35a スリット
35b 突出部 36 可動レンズ枠
36a 摺接面部 37 アーム部
38 ナット部 38a 突出部
38T 接合面 39 軸支部材
39a 挿通孔 40 ねじ軸
40a ねじ杆部 40b 回転軸部
40c フランジ部 40d 第2のねじ部
51,52 ストッパリング 52a 突出部
52T 接合面 136 可動レンズ枠
137 アーム部 137a めねじ部
139 軸支部材 139a 挿通孔
139b,139c 基準面 140 スライド軸
140a フランジ部 141 制御ケーブル
142 スリーブ 143 ワイヤ
160 ばね 161 連結部材
161a ねじ部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is provided in an insertion section of an endoscope used for medical use or the like, and makes at least one of an observation depth, an imaging magnification, a viewing angle, and the like variable in an objective optical system constituting an observation section. Therefore, the present invention relates to an endoscope with an objective lens moving mechanism in which at least one lens constituting an objective optical system is moved in an optical axis direction by remote control.
[0002]
[Prior art]
In general, endoscopes used for medical purposes are provided with a main body operation unit that is grasped and operated by a surgeon's hand and a universal cord that is detachably connected to an insertion unit into a body cavity and a light source device. It is roughly configured by providing the same. The insertion portion is composed of a distal end main body, an angle portion, and a flexible portion from the distal end side in terms of its structure and function, and the flexible portion has most of the length from the side of the connecting portion to the main body operation portion. Bends in any direction along. The distal end main body is provided with an illumination unit, an observation unit, and the like on the distal end surface thereof, and has an opening for a treatment tool lead-out unit for leading a treatment tool such as forceps. By bending the angle portion by remote operation from the main body operation portion side, the tip portion main body can be directed in an arbitrary direction.
[0003]
As described above, at least the illumination unit and the observation unit are provided on the distal end main body, and the emission end of the light guide made of an optical fiber bundle faces the illumination unit. And extended into the universal cord through the section. An objective optical system is mounted on the observation unit. When the objective optical system is configured as an electronic endoscope, a solid-state image sensor is arranged at an image forming position in the objective optical system. Here, the observation unit is usually arranged at a substantially central position in a vertical section of the distal end body, and one or a plurality of illumination units are provided at positions close to the observation unit. As a result, an observation field is formed at the approximate center position of the insertion section, and illumination light is applied to the entire field range centered on the observation field. In particular, when a hood is attached to the distal end of the insertion portion, it is possible to minimize the shading of the observation visual field by the hood.
[0004]
The objective optical system provided in the observation unit includes an objective lens group, and the objective lens group includes a plurality of lenses. Depending on the observation site, the purpose of the treatment, and the like, it is desirable to change the depth of focus with respect to the observation target portion, the imaging magnification, the viewing angle, and the like. Therefore, one or more lenses of the objective lens group are formed as movable lenses that can be moved in the optical axis direction, and by moving this movable lens, the depth of focus, the imaging magnification, the viewing angle, and the like can be adjusted. Is conventionally known. For this purpose, the fixedly held lens is provided on the fixed lens frame, the movable lens is mounted on the movable lens frame, and the movable lens frame is disposed in the fixed lens frame, and the fixed lens frame is guided. To move the movable lens frame in the optical axis direction.
[0005]
As a driving means for moving the movable lens in the optical axis direction, for example, it has been proposed to use a piezoelectric element, a shape memory alloy, or an artificial muscle. The distal end is connected to the movable lens, and the proximal end thereof is extended into the main body operation section. The control cable is configured to remotely move the movable lens in the optical axis direction. As a specific configuration of the control cable, a transmission member is inserted into a flexible sleeve, and the transmission member may be a wire for push-pull operation or a flexible wire for rotational drive. A shaft is used.
[0006]
Regardless of whether the transmission member is configured by using a wire or a flexible shaft, the movable lens is positioned at two positions: a position on the subject side and a position on the imaging side. That is, when the movable lens is positioned on the image forming side, the image forming magnification is reduced, but the depth of focus is increased. On the other hand, when the movable lens is positioned on the subject side, the imaging magnification increases, the viewing angle becomes narrow, and the depth of focus also becomes shallow. Therefore, the operator appropriately changes the position of the movable lens by driving the transmission member based on the location to be observed and what kind of diagnosis is performed. This operation is performed even when the insertion section is inserted into the body cavity.
[0007]
As described above, the movable lens can be moved in the optical axis direction according to the observation state, but in order to obtain a clear image, the movable lens must be accurately positioned at the above-described two positions. . In particular, since the depth of focus is shallow at the position of the movable lens on the subject side, even if the position is slightly deviated, the deterioration of the image becomes extremely large. Therefore, at least when the movable lens moves to the subject side, it must be accurately positioned. For this purpose, when the fixed lens of the objective lens group is mounted on the fixed lens frame, the fixed lens frame is provided with a spacer that projects a predetermined length in the optical axis direction on the side facing the movable lens in the fixed lens, In general, the movable lens is positioned by bringing the movable lens frame on which the movable lens is mounted into contact with the spacer.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, since the movable lens is driven by remote control, a control cable is connected to the movable lens frame, and the movable cable is moved in the optical axis direction by driving the control cable. Here, if the control cable is provided at two positions, for example, at 180 ° with respect to the movable lens, the movement in the optical axis direction can be performed smoothly, and the contact with the spacer can be performed with high precision. However, if two control cables are attached, the diameter of the insertion portion of the endoscope becomes large. In particular, in the angle portion, a necessary space must be secured in order to allow some movement of various members inserted therein during the angle operation, and two control cables are inserted. Generally, there is no space left. Therefore, one arm must be pulled out from the movable lens frame, and a control cable must be connected to this arm.
[0009]
With the above configuration, the movable lens frame is in a cantilever state, and when the movable lens is displaced, a driving force acts on a portion distant from the movable lens frame. Is positioned at a predetermined position on the movable lens side away from the position where the driving force acts. As described above, as a result of the difference between the portion where the force acts and the portion to be positioned, in order to accurately position the movable lens, that is, to stably contact the movable lens frame and the spacer, the movable lens frame is moved. It must be pressed strongly against the spacer. Here, since the connecting portion between the movable lens frame and its driving means is cantilevered by the arm, a force acts in a direction in which the movable lens frame tilts when performing positioning. Starting from a position where the movable lens is in contact with the movable lens is not smoothly performed, and the operability is deteriorated. In the worst case, the movable lens is locked.
[0010]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to accurately position a movable lens at a predetermined position with a light force when positioning the movable lens at least at a stroke end position on the subject side. Another object of the present invention is to ensure smooth movement when driving the movable lens frame.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention provides a method for fixing a fixed lens mounted on a fixed lens frame to a distal end main body of an insertion portion, and at least mounting a movable lens frame sliding on an inner surface of the fixed lens frame. An endoscope having an objective optical system having one movable lens and moving the movable lens frame in the optical axis direction by remote control, wherein an arm portion is extended to the movable lens frame. A drive shaft is connected to the arm part, and a stroke end regulating mechanism for positioning at least a stroke end position of the movable lens on the subject side is mounted on the drive shaft so as to be adjustable in the axial direction. The feature is that it has done.
[0012]
Here, the drive shaft can be constituted by a screw shaft. In this case, an arm portion is provided with a nut portion screwed to the screw shaft, and a flexible shaft is connected to the screw shaft. Is inserted into the sleeve, and the proximal end of the flexible shaft is rotated around the axis, whereby the screw shaft can be driven to rotate. In this case, another screw portion is provided at the tip of the screw shaft, and a stopper ring for regulating the stroke end position of the nut portion is screwed into the other screw portion, and the stopper ring is connected to another screw portion. By adjusting the screwing position, the stroke end position of the movable lens on the subject side can be set. Here, on the opposing surfaces of the stopper ring and the nut portion, joint surfaces extending in the axial direction are formed, and these joint surfaces are joined at the stroke end position of the movable lens. desirable. Further, it is more desirable to provide an imaging-side stroke end regulating mechanism for positioning a stroke end position on the imaging side in addition to the subject-side stroke end regulating mechanism on the drive shaft.
[0013]
The drive shaft is constituted by a slide shaft provided in parallel with the optical axis of the objective optical system, and at least a distal end of the slide shaft is formed with a threaded portion for coupling to the movable lens frame. It is also possible to provide a male thread part to be screwed into this female thread part, and to regulate the stroke end of the movable lens frame to a desired position by adjusting the screwing position of this screw. In this case, a connecting member was screwed into the base end of the slide shaft, an operation wire for pushing and pulling the slide shaft was connected to the connecting member, and the connecting member was connected to the fixed lens frame. A stroke end position regulating mechanism on the image forming side of the movable lens may be provided by contacting the regulating wall.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Therefore, embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following description, it is assumed that the objective optical system is configured as an electronic endoscope using a solid-state imaging device and the optical axis of the objective optical system is bent by 90 ° by a prism. The present invention can be applied to an optical endoscope in which an image guide is arranged at a position, and can be applied to an electronic endoscope which does not incorporate a prism even if a solid-state imaging device is used.
[0015]
First, FIG. 1 shows a schematic configuration of the entire endoscope. As is apparent from FIG. 1, the
[0016]
The
[0017]
FIG. 3 shows a cross section of a portion on the distal end side of the
[0018]
The
[0019]
As is well known, the
[0020]
First, in FIG. 4,
[0021]
As is clear from FIGS. 5 and 6, a part (one or a plurality) of
[0022]
In order to accurately match the optical axes of the
[0023]
With the above configuration, the movement of the
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Thus, the
[0028]
Here, the drive mechanism of the
[0029]
As described above, the
[0030]
As described above, the
[0031]
For this purpose, the
[0032]
On the other hand, the
[0033]
By the way, at the stop position of the
[0034]
Thus, the
[0035]
As described above, it is the
[0036]
Further, as a configuration for moving the
[0037]
In the figure,
[0038]
When such a configuration is adopted, the wall surfaces at both ends of the
[0039]
In addition, the
[0040]
9 shows the subject side position, in which the
[0041]
Even with the above configuration, the mechanism for positioning the
[0042]
In addition, the position adjustment of the
[0043]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, a drive shaft is connected to an arm portion extending from the movable lens frame, and a stroke end restriction for positioning at least a stroke end position of the movable lens on the subject side on the drive shaft. Since the mechanism is mounted so that the position can be adjusted in the axial direction, when the movable lens is positioned at least at the stroke end position on the subject side, it can be accurately positioned at a predetermined position with a light force, and the movable lens frame is driven. In some cases, such an effect is obtained that a smooth movement can be ensured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an endoscope showing one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external view showing a distal end surface of an insertion section of the endoscope in FIG. 1;
FIG. 3 is a vertical cross-sectional view near the distal end of an insertion portion.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a driving mechanism of a movable lens of an observation unit.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the lens assembly.
FIG. 6 is a sectional view similar to FIG. 4, showing a state in which the movable lens has been advanced.
FIG. 7 is an operation explanatory view showing a state before engagement between a nut portion and a stopper ring.
FIG. 8 is an operation explanatory view showing an engagement state between a nut portion and a stopper ring.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a driving mechanism of a movable lens of an observation unit according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a driving mechanism of the movable lens of the observation unit in an operation state different from that of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
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