JP3572031B2 - Bodの測定方法 - Google Patents

Bodの測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3572031B2
JP3572031B2 JP2001137124A JP2001137124A JP3572031B2 JP 3572031 B2 JP3572031 B2 JP 3572031B2 JP 2001137124 A JP2001137124 A JP 2001137124A JP 2001137124 A JP2001137124 A JP 2001137124A JP 3572031 B2 JP3572031 B2 JP 3572031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bod
liquid
wastewater
wastewater treatment
activated sludge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001137124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002333440A (ja
Inventor
村 一 彦 志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP2001137124A priority Critical patent/JP3572031B2/ja
Publication of JP2002333440A publication Critical patent/JP2002333440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3572031B2 publication Critical patent/JP3572031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Activated Sludge Processes (AREA)

Description

【0001】
【発明の背景】
発明の分野
本発明は、廃水、特に産業廃水など、の生物学的酸素要求量(以下、BODという)を迅速かつ正確に測定する方法に関するものである。
【0002】
背景技術
各種の製造設備または工場から排出される排水は、通常、排水処理施設によって処理される。このような排水処理施設において、活性汚泥法による処理が行われる場合、処理状態を良好に維持するために、未処理排水の濃度を測定し、排水量と排水負荷とを管理することが必要である。このような未処理排水の濃度の指標としては、BODが適当であり、一般的に用いられてきた。しかしながら、JISに定められたBOD測定法では、測定に長時間(5日)かかること、分析操作の熟練度などに起因する測定結果の個人差、およびその他の問題点がある。特に、測定に長時間かかることは、未処理排水の濃度を測定して排水処理の条件を決めるまで、排水処理ができないので、未処理排水を蓄えておく必要が生じるので致命的である。
【0003】
このような観点から、短時間で未処理排水のBODを測定または予測する方法が検討されている。例えば、JIS K3602で規定されている、酵母利用センサーを用いて酸素消費速度を測定し、その測定値をもとにBODを予測する方法がある。しかし、この方法では一般的にセンサーが不安定であるために、実際の処理施設においては定期的なセンサー交換が必要であり、また測定範囲がある程度限定されているという問題点があった。また、対象とする排水に含まれる成分と、センサー用酵母との相性により、測定精度や安定性が損なわれるという問題点もあった。さらには、排水が懸濁成分を含んでいる場合、その懸濁成分のBODを検出できない。このため、懸濁成分を多く含む排水に対して、この方法を適用することは難しい。
【0004】
一方、特許第2909723号(廃水処理制御方法および装置)、特許第2952282号(廃水処理制御方法)各公報、などには排水処理を行っている途中の曝気槽混合液を対象とした方法が開示されている。この方法では、酸素消費パターンからの汚泥活性予測、および通気後の溶存酸素(以下、DOという)濃度の変化からの未処理廃液のBODが予測できるとされている。しかし、この方法は、処理途中の曝気槽混合液を対象としたものであるから、当然、処理前に未処理排水のBODを知ることができない。
【0005】
さらに特公平3−77460号公報(BODの測定方法およびその装置)には、未処理排水のBODを迅速に測定する方法が記載されている。この方法では、内生呼吸によってDO濃度が0ppmとなった活性汚泥に未処理排水を加え、通気撹拌をしたとき、通気撹拌開始からDO濃度が増加を始めるまでの時間を測定し、それから未処理排水のBODを予測している。しかしながら、実際の場合、活性汚泥に未処理排水を加えて通気撹拌したときのDO濃度増加は、初期に緩やかに増加した後、急激に増加するので、DO濃度増加開始のタイミングを明確に見極めることが困難であることが多い。
【0006】
一方、化学的酸素要求量(以下、CODという)の簡易分析や、全有機炭素(以下、TOCという)測定を行い、その測定結果を用いて、CODまたはTOCとJIS法BOD値との相関式からJIS法BODを求める方法も検討されている。しかし、実際のCOD測定の方法として用いられるCODcr法(重クロム酸カリウムを用いたCOD測定法)などでは、それに用いる薬品の管理が必須であり、またTOC分析計は装置そのものが高価で、かつ装置維持に手間がかかるという問題点がある。また、排水の性質の変化があったりするので、CODあるいはTOCとBODとの相関式を定期的に見直す必要もある。
【0007】
【発明の概要】
本発明の方法は、前記の問題点を解決するものであり、液体のBODを迅速かつ正確に測定する方法を提供するものである。
【0008】
本発明のBODを予測する方法は、下記の工程を含んでなることを特徴とするものである。
(1a)BODが既知の液体を用意し、
(1b)実質的に酸素に接触していない状態で定常状態にある活性汚泥を、前記の液体に、一定の容積比で混合した混合液を一定温度の条件下で撹拌し、
(1c)前記混合液が、十分に嫌気的状態になったあと、一定温度条件および撹拌を継続したまま、一定の速度で通気を開始し、
(1d)前記混合液の、溶存酸素および酸化還元電位からなる群から選ばれる、液体のBOD成分の消化状態(処理状態)を示すパラメーターの経時変化を連続的に測定し、
(1e)通気を開始してから、液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターが、選択された一定値に達するまでの時間tを測定し、
(1f)(1a)〜(1e)の測定を既知BODが異なった、2種類以上の液体について繰り返して、BODとtとの関係式を決定し、
(2)BOD濃度が未知の検水に対して、前記(1a)〜(1e)の測定を行って、(1f)で決定したBODとtの関係式から、検水のBODを決定する。
【0009】
また、本発明の排水処理方法は、定常的に排水を排出する工程に付随した活性汚泥排水処理施設において、排水処理施設に導入される排水のBODを、前記のBODを予測する方法によって予測し、排水処理の条件を調整すること、を特徴とするものである。
【0010】
本発明の方法により、特に活性汚泥排水処理施設において、これから処理しようとしている排水のBODを迅速かつ正確に予測することができ、排水処理の条件を適切に制御することができる。
【0011】
【発明の具体的説明】
本発明においては、まず、BODが既知の液体を複数種使用して、BODと、後述するtとの関係式を決定する。
【0012】
この関係式を決定するために、第一にBODが既知の液体を2種類以上用意する。これらの液体のBOD値は、検水のBODを予測するための基準となるものであるから、慣用の方法、例えばJIS法、よって測定されたものであることが好ましい。また、既知BODの液体を、希釈または混合した液体を準備し、そのBODを計算によって求めてもよい。このように用いるBOD既知液体は、事前に用意し、冷蔵または冷蔵保存などしておくことが好ましい。
【0013】
用意するBODが既知の液体の種類は、予測の精度を高めるために、多ければ多い程良い。また、モデル排水として培地のように調整することも可能である。
【0014】
このようにして準備したBODが既知の液体に、実質的に酸素に接触していない状態で定常状態にある活性汚泥を一定の割合で混合する。
【0015】
有機物を含む排水または汚水に、酸素または空気を吹き込むと、経時的にその排水または汚水に適した好気性微生物が繁殖する。この好気性微生物を多く含んだ汚泥状の物質を一般的に活性汚泥という。この活性汚泥と排水とを混合し、酸素を導入すると、微生物が活発に作用し、排水中の有機物を活性汚泥に吸着させ、また酸化または同化させる。この作用は排水の浄化処理に利用されている。本発明の方法において用いる活性汚泥は、このような一般的な活性汚泥の中から任意に選択できる。
【0016】
本発明においては、測定に先立って前記活性汚泥が実質的に酸素に接触していない状態で定常状態になければならない。この状態では、活性汚泥中の溶存酸素は内生呼吸によって実質的に含んでいない状態になっている。活性汚泥をこのような状態にするためには、活性汚泥が実質的に酸素に接触していない状態で放置しておけばよいが、より迅速に所定の状態にするために、撹拌を組み合わせることもできる。
【0017】
本発明の方法は、実際の排水処理施設において利用されることが好ましい。そして、実際の排水処理施設において、前記の実質的に酸素に接触していない状態で定常状態にある活性汚泥は、沈殿槽から曝気槽に戻される返送汚泥として容易に入手できる。この返送汚泥は、その排水処理施設において処理される排水によく馴致していることは当然であるから、検水として、その排水処理施設において処理しようとする排水を用いる場合には特に適していることも明らかである。従って、実際の排水処理施設において本願発明の方法を用いる場合には、予測精度を改善する点から、さらに入手の容易性から、その排水処理施設の返送汚泥を用いることが特に好ましい。
【0018】
BODが既知の液体と前記活性汚泥との混合比は、液体の汚染度や活性汚泥の種類などによって変化するが、一般に容積比で液体1に対して0.5〜3.0、好ましくは1.0〜2.0、である。
【0019】
このような混合により得られた混合液は、一定温度の条件下で撹拌される。この操作によって、液体中の溶存酸素が活性汚泥中の微生物によって消費され、嫌気的状態になる。一定に保持する温度は、微生物の活動が維持できる温度であれば特に限定されないが、一般に20〜40℃、好ましくは25〜35℃、である。また、嫌気的状態に達するまでの時間も、微生物の種類や温度条件によって左右されるが、一般に1.0〜10分である。
【0020】
混合液が嫌気的状態に達したことは、例えば溶存酸素濃度を測定することにより確認することができる。溶存酸素(DO)とは一般的に液相中に溶解している分子状酸素をいう。そして、工場排水などにおいては、有機腐敗性物質や還元性物質によってBODやCODが増大し、DOは消費されている。このため、本発明において、DO濃度は排水のBOD成分の消化状態を示すパラメーターとしても利用される。
【0021】
本発明において、溶存酸素は一般的に用いられる任意の方法により測定できる。このような方法としては、ミラー法、ウィンクラー法、ポーラログラフ法、比色法、およびその他の方法が挙げられるが、本発明においては、溶存酸素計またはDOセンサーを用いることが好ましい。
【0022】
本発明の方法において、理想的には、溶存酸素が0になった時点で嫌気的状態に達したとするべきである。しかし、実際の測定にあたっては、測定時間が短縮できること、測定雰囲気の制限が少ないこと、およびその他の理由から、溶存酸素が0.05〜0.1mg/リットルの範囲内の値になった時点で嫌気的状態に達したとすることが便利である。
【0023】
混合液が嫌気的状態に達した後、この混合液中に一定速度で通気を開始する。通気により導入される気体は、理想的には酸素であるが、空気の導入が簡便であって好ましい。通気速度は、例えば空気を通気する場合には、単位容積の混合液に対して、単位容積の気体を1分間で通気する場合の速度を1vvmとしたとき、一般的には0.1〜2.0vvm、好ましくは0.5〜1.0vvm、である。
【0024】
通気開始と同時に、混合液のBOD成分の消化状態を示すパラメーターの測定を開始し、そのパラメーターの経時変化を測定する。
【0025】
BOD成分の消化状態を示すパラメーターとしては、前記したDO濃度、または酸化還元電位(以下、ORPという)を用いる。ORPの測定には、一般的な測定装置を用いることができる
【0026】
このような測定によって、DO濃度またはORPの経時変化が測定されるが、その変化のパターンは例えば、図1または図4に示されるようなものとなる。すなわち、通気開始からDO濃度またはORPは緩やかに増加し、ある時点から急激に増加する。そして、その緩やかに増加する時間は、BODが大きいほど長くなる傾向を有する。
【0027】
そして、BODが異なる複数の液体について前記の測定を繰り返し、DO濃度またはORPが一定値に達する時間tを測定すると、BODとtとは強い相関を有することがわかる(図2または図5参照)。この結果より、BODとtの関係式を決めることができる。一般にBODとtとは一次の関係であり、
BOD = at+b (I)
(ここで、aおよびbは定数)
と表すことができる。
【0028】
ここで、(I)式の相関関係が高く保てるように、液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターとしてDO濃度を選択した場合には、一定値として1.0〜5.0mg/リットルの範囲内の値を選ぶことが好ましく、ORPを選択した場合には、一定値として−100〜+50mVの範囲内の値を選ぶことが好ましい。
【0029】
このようにして求めたBODとtとの関係式を、BODが未知の検水に適用して、そのBODを予測することができる。すなわち、BODが未知の検水について、BODが既知の液体について行ったものと同じ測定を行い、tを測定する。そして、(I)式を用いて、その液体のBODを予測することができる。
【0030】
予測することのできるBODの範囲は、(I)式の関係が維持されている範囲であれば特に限定されないが、特に相関が強い、BODが100〜2000mg/リットルの範囲であることが好ましい。
【0031】
なお、本発明の方法において、測定に用いる活性汚泥と、既知BODの液体、および検水は、よく馴致していることが好ましい。従って、本発明の方法を活性汚泥排水処理施設において用いる場合、(1)活性汚泥としての沈殿槽から曝気槽に戻される返送汚泥、(2)既知BODの液体としての、当該活性汚泥排水処理施設の任意の箇所から採取した未処理、または処理済み排水、あるいはそれを希釈または混合した液体、および(3)検水としての、当該活性汚泥排水処理施設に導入される排水、を組み合わせて用いることが特に好ましい。
【0032】
また、本発明に方法によって、排水処理施設の工程管理が行うことができる。すなわち、定常的に排水を排出する工程に付随した排水処理施設において、活性汚泥排水処理施設に導入される排水のBODを、本発明の方法によって予測し、排水処理の条件を制御することができる。本発明の方法を用いる場合、複数のBODが既知の液体と排水とを多連で供試することが好ましい。
【0033】
なお、排水処理施設においては、通常、継続的に処理が行われる。しかし、例えば特定の工程に付随した排水処理施設であっても、用いる原材料のロットが変更されたり、製造する製品の種類が変わったり、あるいは季節変動などにより、排水や活性汚泥の状態が変動する。このような変動は、本発明によるBOD予測結果の誤差の原因となり得る。従って、定期的または不定期に、BODが既知の標準物質を用いて、(I)式の定数の校正を行うことが好ましい。
【0034】
【実施例】
実施例1
実際の工場廃液を用いて、本発明の方法を適用した結果は下記の通りであった。
供試験排水として、ビール工場における排水処理施設の調整槽および嫌気処理槽から原排水を入手し、それを希釈および/または嫌気処理して、試料1〜8を準備した。各試料のBODをJIS法で測定したところ、それぞれ以下のBODを有することがわかった。
Figure 0003572031
【0035】
前記の排水処理施設より、返送汚泥を入手し、その返送汚泥2リットルを5リットル容のジャーファーメンターに投入し、温度30℃においてしばらく撹拌した。これに前記の試料を1リットル投入し、さらに通気せずに撹拌混合した。このとき、混合物のDO濃度は、内生呼吸により低下していった。混合液のDO濃度が0.1mg/リットルまで低下した時点で、3リットル/分の速度で通気を開始し、その後のDO濃度変化を追跡した。
得られた結果は図1に示すとおりであった。
【0036】
この結果より、各試料のBOD濃度に応じて、DO濃度上昇パターンが変化していることがわかった。さらに、各試料におけるDO濃度の経時変化曲線は、いずれも通気開始直後から緩やかに上昇し、全体的にはS字を描いていることもわかった。
【0037】
これらの曲線が一定のDO濃度値に達するまでの時間tと、各試料のBODの関係は図2に示すとおりであった。この図から明らかなように、各試料のBODとtDOとは、特にBODが100〜2000mg/リットルの領域で、直線関係を有している。従って、特定の排水について、tDOを測定することにより、その排水のBODを予測することができる。
【0038】
また、ひとつの試料に関して、測定に要する時間はBODが2000mg/リットル以上であっても2時間未満であり、試料排水について迅速にBODの測定ができることがわかった。
【0039】
なお、DO濃度の経時変化曲線は上記のように立ち上がりが明確ではなく、特公平3−77460号公報に記載されているように、DO濃度が急激に増加する点を決めることは困難である。
【0040】
実施例2
BODが、75、150、435、1290、1860、2430mg/リットルである排水を準備し、実施例1と同様の方法によって、混合物に通気を開始してからDO濃度が所定の値に達するまでの時間tを測定した。得られた結果は図3に示すとおりであった。この結果においても、排水のBODとtDOとは直線関係を有することが確認された。
【0041】
実施例3
実施例1と同様の測定を、異なった測定日に行った。得られた結果は実施例1と同様であり、測定日が異なっても再現性よく測定が行えることがわかった。
【0042】
実施例4
実施例2を、DO濃度の代わりにORPを測定して、繰り返した。得られた結果は、図4に示すとおりであった。この図から、各試料のBODに応じてORP変化が現れることがわかった。さらに、ORPの変化は上記したDO濃度の変化の約半分の時間で現れており、排水のBODが2000mg/リットル以上であっても約1時間で測定できることがわかった。
【0043】
さらに、ORPが0mVに達するまでの時間tORPと各試料のBODとの関係は図5に示すとおりであった。tORPとBODも直線関係を有しており、排水のtORPを測定することで、その排水のBODを予測できることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、返送汚泥と排水とを混合し、通気を開始した後の溶存酸素濃度の経時変化を示す図。
【図2】実施例1における、BODとtDOの関係を示す図。
【図3】実施例2における、BODとtDOの関係を示す図。
【図4】実施例4において、返送汚泥と排水とを混合し、通気を開始した後の酸化還元電位の経時変化を示す図。
【図5】実施例4における、BODとtORPの関係を示す図。

Claims (11)

  1. 下記の工程を含んでなることを特徴とする、液体の生物学的酸素需要量(BOD)を予測する方法。
    (1a)BODが既知の液体を用意し、
    (1b)実質的に酸素に接触していない状態で定常状態にある活性汚泥を、前記の液体に、一定の容積比で混合した混合液を一定温度の条件下で撹拌し、
    (1c)前記混合液が、十分に嫌気的状態になったあと、一定温度条件および撹拌を継続したまま、一定の速度で通気を開始し、
    (1d)前記混合液の、溶存酸素および酸化還元電位からなる群から選ばれる、液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターの経時変化を連続的に測定し、
    (1e)通気を開始してから、液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターが、選択された一定値に達するまでの時間tを測定し、
    (1f)(1a)〜(1e)の測定を既知BODが異なった、2種類以上の液体について繰り返して、BODとtとの関係式を決定し、
    (2)BOD濃度が未知の検水に対して、前記(1a)〜(1e)の測定を行って、(1f)で決定したBODとtの関係式から、検水のBODを決定する。
  2. 実質的に酸素に接触していない状態で定常状態にある活性汚泥が、活性汚泥排水処理設備の返送汚泥である、請求項1に記載の方法。
  3. BODが既知の液体が、前記活性汚泥排水処理設備の任意の箇所から採取されたものであり。検水が前記活性汚泥排水処理施設に導入される排水である、請求項2に記載の方法。
  4. 液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターが、液体中の溶存酸素濃度である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. (1e)において選択される一定値が、1〜8mg/リットルの範囲内の値である、請求項4に記載の方法。
  6. 液体のBOD成分の消化状態を示すパラメーターが、液体の酸化還元電位である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  7. (1e)において選択される一定値が、−100〜+50mVの範囲内の値である、請求項6に記載の方法。
  8. 予測されるBODが100〜2000mg/リットルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. (1b)において、一定温度が20〜40℃の範囲内の値である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. (1f)において決定されたBODとtの関係式を、BODが既知の標準物質を用いて、その都度校正する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 定常的に排水を排出する工程に付随した排水処理施設において、活性汚泥排水処理施設に導入される排水のBODを、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法によって測定し、排水処理の条件を制御することを特徴とする、排水処理方法。
JP2001137124A 2001-05-08 2001-05-08 Bodの測定方法 Expired - Lifetime JP3572031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001137124A JP3572031B2 (ja) 2001-05-08 2001-05-08 Bodの測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001137124A JP3572031B2 (ja) 2001-05-08 2001-05-08 Bodの測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002333440A JP2002333440A (ja) 2002-11-22
JP3572031B2 true JP3572031B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=18984277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001137124A Expired - Lifetime JP3572031B2 (ja) 2001-05-08 2001-05-08 Bodの測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3572031B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007148368A1 (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Ogawa Environmental Research Institute, Inc. 廃水処理における混合液解析方法
JP6225522B2 (ja) * 2013-07-11 2017-11-08 栗田工業株式会社 水質測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002333440A (ja) 2002-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ellis et al. Respirometric technique for determination of extant kinetic parameters describing biodegradation
Vanrolleghem et al. An on‐line respirographic biosensor for the characterization of load and toxicity of wastewaters
AU752613B2 (en) Apparatus and method for measuring NOx and nitrification/ denitrification rates in biochemical processes
Vanrolleghem et al. Limitations of short-term experiments designed for identification of activated sludge biodegradation models by fast dynamic phenomena
JP3572031B2 (ja) Bodの測定方法
AU765651B2 (en) Apparatus and method for measuring NOx and Nitrification/Denitrification rates in biochemical processes
JP3664888B2 (ja) Bodバイオセンサ測定装置
Massone et al. Biosensors for nitrogen control in wastewaters
Logan et al. The HBOD test: a new method for determining biochemical oxygen demand
US6811706B1 (en) Activated sludge process optimization
RU2192474C2 (ru) Способ мониторинга микробиологического процесса в потоке жидкости (варианты)
US5698412A (en) Method for monitoring and controlling biological activity in fluids
Fenu et al. Nitrous oxide gas emissions estimated by liquid-phase measurements: robustness and financial opportunity in single and multi-point monitoring campaigns
Jimenez et al. The effect of degree of recycle on the nitrifier growth rate
JP2006084240A (ja) 廃水処理測定方法
WO2007020675A1 (ja) Bod測定方法および装置
Viet et al. Effects of oxidation reduction potential and organic compounds on anammox reaction in batch cultures
Chernysh et al. A batch study of the aerobic and anaerobic removal of chlorinated organic compounds in an aerated lagoon
US5856119A (en) Method for monitoring and controlling biological activity in fluids
Babcock Jr et al. Use of biodegradable dissolved organic carbon to assess treatment process performance in relation to solids retention time
žgajnar Gotvajn Whole effluent and single substances approach: a tool for hazardous wastewater management
EP0537210B1 (en) Continuous rbcod measurement
Choubert et al. Nitrogen removal from urban wastewater by activated sludge process operated over the conventional carbon loading rate limit at low temperature
AU676362B2 (en) Quick biochemical oxygen demand test and apparatus for the same
EP0757017A2 (en) Method to monitor in liquids the concentration of substances which are degraded by acidifying or alkalizing microorganisms and related instrumentation

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350