JP3571838B2 - Blood test container - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液検査用容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一端が開口し、他端が閉塞する有底管体と、該管体の開口部を密封する栓体とからなる血液検査用容器が、血液検査に使用される血液の採血管として、又は採血された血液の検査時の容器として使用されている。
【０００３】
上記血液検査用容器の栓体には、通常、表面処理剤が塗布されている。栓体に表面処理剤を必要とする理由は、▲１▼栓体を管体に打栓する際に潤滑剤として働くものが要る、▲２▼血清又は血漿の採取を目的とする血液検査用容器の場合、使用時の遠心分離工程において血液が栓体に接触し、その際、表面処理剤がないと栓体に血液が付着して残ることがあり、栓体の取り外し時にその付着血液が血清又は血漿検体に混入して検査値に影響を及ぼす、▲３▼予め、上記管体内に薬剤（例えば、血液凝固促進剤、血液抗凝固剤など）が封入された血液検査用容器の場合、封入薬剤と血液とを混和させるために転倒混和するが、この場合も血液が栓体に接触し上記▲２▼と同様の現象が起こる、からである。
【０００４】
表面処理剤としては、従来、粘度が数百〜千数百センチストークス程度のポリジメチルシロキサンのようなシリコーンオイルが使用されている。また、特公平５−７３１７４号公報には、表面処理剤として、ポリオキシアルキレン変性シリコーン化合物（粘度は６２５〜１４００センチストークス（２５℃）程度）が開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、栓体の表面処理剤は血液などの検体に触れると、微量ではあるが検体に移行する。近年、特に免疫血清学的検査のように検体中に極く微量存在するものを検出する要望の高まり、及び測定機器の発達により、高感度で検査する項目が増大しており、移行した極く微量のシリコーンオイルの影響を無視できなくなってきている。このため、従来の表面処理剤を使用するものにあっては、検査項目によっては、正確な検査値が得られないという問題が起こってきている。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、栓体が血液と接触しても栓体の表面処理剤が血液へ殆ど移行しない血液検査用容器を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の血液検査用容器（以下、請求項１記載の発明を本発明１という）は、一端が開口し、他端が閉塞する有底管体と、該管体の開口部を密封する栓体とからなり、該栓体の少なくとも該管体内部側に位置する面に架橋型シリコーンオイルが塗布されてなることを特徴とする。
【０００８】
上記有底管体の材質としては、ガラス、プラスチックなどが挙げられ、プラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが好適に使用される。
【０００９】
上記栓体の材質としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【００１０】
本発明１で使用される架橋型シリコーンオイルとは、付加反応、縮合反応または紫外線照射による反応などによって、シリコーンポリマーが架橋硬化するものであり、架橋硬化は、室温硬化型、加熱硬化型のいずれでもよい。
【００１１】
上記架橋型シリコーンオイルの例としては、付加反応型のものとしては、室温硬化型であり空気中の水分で付加反応する、トーレダウコーニングシリコーン社製、商品名「ＳＲ２４１０」；室温硬化型のトーレダウコーニングシリコーン社製、商品名「ＳＥ１９８０クリヤー」；溶剤硬化型のトーレダウコーニングシリコーン社製、商品名「ＳＲ２３０９」が挙げられ、また、縮合反応型のものとしては、トーレダウコーニングシリコーン社製、商品名「ＳＲＸ２９０」が挙げられ、更に、紫外線照射による反応型のものとしては、トーレダウコーニングシリコーン社製、商品名「ＢＹ２４−５５１Ａ／Ｂ」が挙げられる。
【００１２】
本発明１において、栓体に架橋型シリコーンオイルを塗布する方法は、例えば、洗浄ドラム装置に架橋型シリコーンオイルそのもの又は有機溶媒で希釈された架橋型シリコーンオイルを入れ、この中に栓体をいれ、ドラムを回転させて架橋型シリコーンオイルと栓体が十分接触するようにさせればよい。塗布方法はこれに限らず、架橋型シリコーンオイルが栓体の少なくとも管体内部側に位置する面に十分接触し得る方法であれば、特に限定されない。
【００１３】
塗布後の栓体は、架橋型シリコーンオイルのタイプに応じて、室温放置または加熱により硬化させて皮膜を形成させる。硬化後の栓体は、清浄な水で十分洗浄するのが好ましい。
【００１４】
本発明１の血液検査用容器の使用方法は、従来の技術の項に挙げた方法と同様である。
【００１５】
請求項２記載の血液検査用容器（以下、請求項２記載の発明を本発明２という）は、一端が開口し、他端が閉塞する有底管体と、該管体の開口部を密封する栓体とからなり、該栓体の少なくとも該管体内部側に位置する面にフッ素系離型剤が塗布されてなることを特徴とする。
【００１６】
本発明２では、本発明１の架橋型シリコーンオイルの代わりに、フッ素系離型剤が使用されることの他は、本発明１と同様である。
【００１７】
本発明２で使用されるフッ素系離型剤とは、従来からゴムやプラスチックの成形に際して金型の離型剤として使用されてきたフッ素系離型剤であれば特に限定されず、例えば、代替フロンタイプやエアゾールタイプが挙げられる。
【００１８】
上記フッ素系離型剤の例としては、代替フロンタイプのものとしては、ダイキン工業社製、商品名「ダイフリーＧＦ−６０３０」；エアゾールタイプのものとしては、ダイキン工業社製、商品名「ダイフリーＧＡ−６０１０」が挙げられる。
【００１９】
本発明２において、栓体にフッ素系離型剤を塗布する方法は、例えば、洗浄ドラム装置にフッ素系離型剤そのもの又は溶媒で希釈されたフッ素系離型剤を入れ、この中に栓体をいれ、ドラムを回転させてフッ素系離型剤と栓体が十分接触するようにさせればよい。塗布方法はこれに限らず、フッ素系離型剤が栓体の少なくとも管体内部側に位置する面に十分接触し得る方法であれば、特に限定されない。
【００２０】
塗布後の栓体は、通常、室温放置によりフッ素系離型剤を硬化させて皮膜を形成させる。硬化後の栓体は、清浄な水で十分洗浄するのが好ましい。
【００２１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を説明する。
（実施例１）
架橋型シリコーンオイルとして、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＲ２４１０」を洗浄ドラム装置に加え、これに塩素化ブチルゴム製の栓体（上端直径１６ｍｍ、下端直径１４ｍｍ、高さ１６ｍｍ）を入れた後、ドラムを回転させ、該栓体表面全体に架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度２５℃、相対湿度５０％の雰囲気中で２４時間放置して架橋型シリコーンオイルの硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていた硬化シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり１０〜２０μｇであった。
【００２２】
この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２３】
（実施例２）
架橋型シリコーンオイルとして、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＲ２３０９」を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体に架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度１５０℃の雰囲気中で３０分間放置して架橋型シリコーンオイルの硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていた硬化シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり１０〜１５μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２４】
（実施例３）
架橋型シリコーンオイルとして、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＥ１９８０クリヤー」を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体に架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度２５℃の雰囲気中で２４時間放置して架橋型シリコーンオイルの硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていた硬化シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり１０〜２０μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２５】
（実施例４）
架橋型シリコーンオイルとして、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＲＸ２９０」を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体に架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度１３０℃の雰囲気中で１０分間放置して架橋型シリコーンオイルの硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていた硬化シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり１０〜１５μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２６】
（実施例５）
架橋型シリコーンオイルとして、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＢＹ２４−５５１Ａ／Ｂ」を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体に架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度２５℃の雰囲気中で６０分間、紫外線照射して架橋型シリコーンオイルの硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていた硬化シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり１５〜３０μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２７】
（実施例６）
架橋型シリコーンオイル、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＲ２４１０」の代わりに、フッ素系離型剤、ダイキン工業社製、商品名「ダイフリーＧＦ−６０３０」を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体にフッ素系離型剤を塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度２５℃の雰囲気中で６０分間放置してフッ素系離型剤の硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていたフッ素系離型剤の量は、１ｃｍ２ あたり５〜１５μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２８】
（実施例７）
フッ素系離型剤として、ダイキン工業社製、商品名「ダイフリーＧＡ−６０１０」を使用した他は、実施例５と同様にして栓体表面全体にフッ素系離型剤を塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出し、温度２５℃の雰囲気中で６０分間放置してフッ素系離型剤の硬化皮膜を形成させ、次いで清浄な水で十分洗浄した。得られた栓体に塗布されていたフッ素系離型剤の量は、１ｃｍ２ あたり５〜１５μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００２９】
（比較例１）
架橋型シリコーンオイル、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＲ２４１０」の代わりに、非架橋型シリコーンオイル、トーレダウコーニングシリコーン社製、「ＳＨ３７４９」（粘度１３００センチストークス、水溶性）を使用した他は、実施例１と同様にして栓体表面全体に非架橋型シリコーンオイルを塗布した。次いで上記栓体を洗浄ドラム装置から取り出した。得られた栓体に塗布されていた非架橋型シリコーンオイルの量は、１ｃｍ２ あたり５０〜１００μｇであった。この栓体をポリエチレンテレフタレート製の有底管体（開口部内径１３．５ｍｍ、長さ１００ｍｍ）に打栓して血液検査用容器を製造した。
【００３０】
性能評価
実施例１〜７および比較例１で得られた血液検査用容器にヒト血液を１０ｍｌ採取後、緩やかに転倒混和した。次いで、常温で５時間、静置しておき、血液が十分凝固したことを確認後、３０００回転、１０分の条件で遠心分離し血清を得た。
【００３１】
得られた血清中の遊離サイロキシン（Ｆｒｅｅ Ｔ４、甲状腺機能に関連する検査項目）量を、日本コダックダイアグノスティックス社製検査装置、「アマライトプロセッシングセンター」を用いて測定した。
【００３２】
この試験のコントロールとして、栓体を使用しないポリエチレンテレフタレート製の有底管体を使用したことの他は、上記と同様にして得た血清中の遊離サイロキシン量を測定した。
【００３３】
コントロールの測定値を１００としたときの、各実施例および比較例の血液検査用容器を使用して得られた血清の測定値を表１に示した。
【００３４】
【表１】
表１より、実施例１〜７の血液検査用容器を使用したものでは、遊離サイロキシン量は、コントロールの測定値と殆ど差異がないが、比較例１の血液検査用容器を使用したものでは、遊離サイロキシン量は、コントロールの測定値の約１０倍となった。
【００３６】
【発明の効果】
本発明１の血液検査用容器の構成は、上記の通りであり、栓体に架橋型シリコーンオイルが塗布されているので、栓体が血液と接触しても栓体の表面処理剤が血液へ殆ど移行しない。従って、本発明の血液検査用容器は、血液中に微量存在する物質を高感度で検査する際に特に適している。
本発明２の血液検査用容器の構成は、上記の通りであり、栓体にフッ素系離型剤が塗布されているので、栓体が血液と接触しても栓体の表面処理剤が血液へ殆ど移行しない。従って、本発明の血液検査用容器は、血液中に微量存在する物質を高感度で検査する際に特に適している。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a blood test container.
[0002]
[Prior art]
A blood test container consisting of a bottomed tube having one end opened and the other end closed, and a stopper sealing the opening of the tube is used as a blood collection tube for blood used for blood test, or It is used as a container for testing blood samples.
[0003]
A surface treatment agent is usually applied to the stopper of the blood test container. The reason why the surface treatment agent is required for the plug body is as follows: (1) The one which works as a lubricant when the plug body is plugged into the tube is required; (2) Blood test for the purpose of collecting serum or plasma In the case of a container for blood, the blood comes into contact with the plug in the centrifugation step at the time of use, and at that time, if there is no surface treatment agent, blood may adhere to the plug and remain, and when the plug is removed, the attached blood Is mixed with serum or plasma samples to affect the test value. (3) In the case of a blood test container in which a drug (eg, a blood coagulation accelerator, a blood anticoagulant, etc.) is enclosed in advance in the above tube In order to mix the encapsulated drug and the blood, the mixture is inverted, but in this case also, the blood comes into contact with the plug, and the same phenomenon as the above (2) occurs.
[0004]
As a surface treatment agent, conventionally, a silicone oil such as polydimethylsiloxane having a viscosity of about several hundred to several hundred centistokes has been used. Japanese Patent Publication No. 5-73174 discloses a polyoxyalkylene-modified silicone compound (viscosity of about 625 to 1400 centistokes (25 ° C.)) as a surface treatment agent.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the surface treatment agent of the plug comes in contact with a sample such as blood, it is transferred to the sample although it is a small amount. In recent years, in particular, there has been an increasing demand for detecting very small amounts present in a specimen such as immunoserologic tests, and with the development of measuring instruments, the number of items to be tested with high sensitivity has been increasing. The effects of trace amounts of silicone oil are no longer negligible. For this reason, in the case of using the conventional surface treatment agent, there has been a problem that an accurate inspection value cannot be obtained depending on an inspection item.
[0006]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a blood test container in which a surface treatment agent of a plug hardly transfers to blood even when the plug comes into contact with blood. is there.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The blood test container according to claim 1 (hereinafter, the invention according to claim 1 is referred to as the present invention 1) has a bottomed tube body that is open at one end and closed at the other end, and seals the opening of the tube body. And a cross-linkable silicone oil is applied to at least a surface of the plug located inside the tube.
[0008]
Examples of the material of the bottomed tubular body include glass and plastic. As the plastic, polyethylene terephthalate, nylon, polypropylene, polyethylene and the like are suitably used.
[0009]
Examples of the material of the plug include natural rubber, butyl rubber, chlorinated butyl rubber, brominated butyl rubber, and thermoplastic elastomer.
[0010]
The crosslinkable silicone oil used in the present invention 1 is one in which a silicone polymer is crosslinked and cured by an addition reaction, a condensation reaction, or a reaction by irradiation with ultraviolet rays, and the crosslinking and curing may be any of a room temperature curing type and a heat curing type. May be.
[0011]
As an example of the cross-linkable silicone oil, as an addition-reaction type oil, a room temperature-curable Toray Toray Dow Corning Silicone, trade name "SR2410"; Dow Corning Silicone Co., Ltd., trade name "SE1980 Clear"; solvent-curable Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd., trade name "SR2309". Examples of the condensation reaction type include Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. The trade name is "SRX290", and the reaction type by ultraviolet irradiation is "BY24-551A / B" manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.
[0012]
In the first aspect of the present invention, a method of applying the cross-linkable silicone oil to the stopper is, for example, to put the cross-linkable silicone oil itself or the cross-linkable silicone oil diluted with an organic solvent in a cleaning drum device, and put the stopper in the same. Then, the drum may be rotated so that the crosslinked silicone oil and the plug come into sufficient contact. The application method is not limited to this, and is not particularly limited as long as the cross-linkable silicone oil can sufficiently contact at least the surface of the plug located inside the tube.
[0013]
The plug after application is left at room temperature or cured by heating to form a film, depending on the type of the crosslinked silicone oil. The cured plug is preferably sufficiently washed with clean water.
[0014]
The method of using the blood test container of the present invention 1 is the same as the method described in the section of the prior art.
[0015]
The blood test container according to claim 2 (hereinafter, the invention according to claim 2 is referred to as the present invention 2) has a bottomed tube body that is open at one end and closed at the other end, and seals the opening of the tube body. And a fluorine-based release agent is applied to at least a surface of the plug located on the inner side of the tube.
[0016]
The present invention 2 is the same as the present invention 1 except that a fluorine-based release agent is used instead of the crosslinkable silicone oil of the present invention 1.
[0017]
The fluorine-based release agent used in the present invention 2 is not particularly limited as long as it is a fluorine-based release agent that has been conventionally used as a mold release agent in molding rubber or plastics. Freon type and aerosol type are mentioned.
[0018]
Examples of the fluorine-based release agent include, as an alternative fluorocarbon type, Daikin Industries, Ltd., trade name “DAIFREE GF-6030”; as an aerosol type, Daikin Industries, trade name, “Diefree GF-6030” Free GA-6010 ".
[0019]
In the present invention 2, a method of applying a fluorine-based release agent to the stopper is, for example, putting a fluorine-based release agent itself or a fluorine-based release agent diluted with a solvent into a cleaning drum device, and in this, the stopper Then, the drum may be rotated so that the fluorine-based release agent and the plug come into sufficient contact. The coating method is not limited to this, and is not particularly limited as long as the fluorine-based release agent can sufficiently contact at least the surface of the plug at the inner side of the tube.
[0020]
The plug after application is usually left at room temperature to cure the fluorine-based release agent to form a film. The cured plug is preferably sufficiently washed with clean water.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, examples of the present invention will be described.
(Example 1)
As a crosslinked silicone oil, “SR2410” manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. was added to the washing drum device, and a plug made of chlorinated butyl rubber (upper diameter: 16 mm, lower diameter: 14 mm, height: 16 mm) was added thereto. The drum was rotated to apply a crosslinked silicone oil to the entire surface of the plug. Next, the stopper was taken out of the washing drum device, left standing in an atmosphere at a temperature of 25 ° C. and a relative humidity of 50% for 24 hours to form a cured film of crosslinked silicone oil, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the cured silicone oil applied to the obtained plug was 10 to 20 μg per 1 cm 2 .
[0022]
The stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to manufacture a blood test container.
[0023]
(Example 2)
A cross-linked silicone oil was applied to the entire surface of the plug body in the same manner as in Example 1, except that "SR2309" manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. was used as the cross-linked silicone oil. Next, the stopper was taken out of the washing drum device and left in an atmosphere at a temperature of 150 ° C. for 30 minutes to form a cured film of crosslinked silicone oil, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the cured silicone oil applied to the obtained plug was 10 to 15 μg / cm 2 . The stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to manufacture a blood test container.
[0024]
(Example 3)
A cross-linked silicone oil was applied to the entire surface of the plug in the same manner as in Example 1, except that "SE1980 Clear" manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. was used as the cross-linked silicone oil. Next, the stopper was taken out of the washing drum device and left standing in an atmosphere at a temperature of 25 ° C. for 24 hours to form a cured film of crosslinked silicone oil, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the cured silicone oil applied to the obtained plug was 10 to 20 μg per 1 cm 2 . This stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to produce a blood test container.
[0025]
(Example 4)
A crosslinked silicone oil was applied to the entire surface of the stopper body in the same manner as in Example 1 except that "SRX290" manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. was used as the crosslinked silicone oil. Next, the stopper was taken out of the washing drum device and left standing in an atmosphere at a temperature of 130 ° C. for 10 minutes to form a cured film of crosslinked silicone oil, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the cured silicone oil applied to the obtained plug was 10 to 15 μg / cm 2 . This stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to produce a blood test container.
[0026]
(Example 5)
Except for using "BY24-551A / B" manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. as the crosslinked silicone oil, a crosslinked silicone oil was applied to the entire plug body surface in the same manner as in Example 1. Next, the stopper was taken out of the washing drum device and irradiated with ultraviolet rays in an atmosphere at a temperature of 25 ° C. for 60 minutes to form a cured film of crosslinked silicone oil, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the cured silicone oil applied to the obtained plug was 15 to 30 μg per 1 cm 2 . This stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to produce a blood test container.
[0027]
(Example 6)
Cross-linked silicone oil, manufactured by Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd. Same as Example 1 except that instead of "SR2410", a fluorine-based release agent, Daikin Industries, Ltd., trade name "DAIFREE GF-6030" was used. Then, a fluorine-based release agent was applied to the entire surface of the plug. Next, the plug was taken out of the washing drum device and left standing in an atmosphere at a temperature of 25 ° C. for 60 minutes to form a cured film of a fluorine-based release agent, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the fluorine-based release agent applied to the obtained plug was 5 to 15 μg / cm 2 . The stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to manufacture a blood test container.
[0028]
(Example 7)
Except for using “DAIFREE GA-6010” (trade name, manufactured by Daikin Industries, Ltd.) as the fluorine-based release agent, a fluorine-based release agent was applied to the entire surface of the plug body in the same manner as in Example 5. Next, the plug was taken out of the washing drum device and left standing in an atmosphere at a temperature of 25 ° C. for 60 minutes to form a cured film of a fluorine-based release agent, and then sufficiently washed with clean water. The amount of the fluorine-based release agent applied to the obtained plug was 5 to 15 μg / cm 2 . The stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to manufacture a blood test container.
[0029]
(Comparative Example 1)
Except for using a non-crosslinked silicone oil, "SH3749" (viscosity 1300 centistokes, water-soluble) instead of "SR2410" in place of "SR2410" in place of crosslinked silicone oil, "Toray Dow Corning Silicone" A non-crosslinked silicone oil was applied to the entire surface of the plug in the same manner as in Example 1. Next, the stopper was removed from the washing drum device. The amount of the non-crosslinked silicone oil applied to the obtained plug was 50 to 100 μg / cm 2 . The stopper was plugged into a polyethylene terephthalate bottomed tube (opening inner diameter 13.5 mm, length 100 mm) to manufacture a blood test container.
[0030]
Performance Evaluation 10 ml of human blood was collected in the blood test containers obtained in Examples 1 to 7 and Comparative Example 1, and then gently mixed by inversion. Next, the mixture was allowed to stand at room temperature for 5 hours, and after confirming that blood had sufficiently coagulated, centrifugation was performed at 3000 rpm for 10 minutes to obtain serum.
[0031]
The amount of free thyroxine (Free T4, a test item related to thyroid function) in the obtained serum was measured using a test device manufactured by Kodak Diagnostics Japan, Inc., “Amarite Processing Center”.
[0032]
As a control of this test, the amount of free thyroxine in the serum obtained in the same manner as described above was measured except that a bottomed tube made of polyethylene terephthalate without using a plug was used.
[0033]
Table 1 shows the measured values of the serum obtained using the blood test containers of the respective examples and comparative examples, where the measured value of the control was 100.
[0034]
[Table 1]
From Table 1, in the case of using the blood test container of Examples 1 to 7, the amount of free thyroxine hardly differs from the measured value of the control, but in the case of using the blood test container of Comparative Example 1, The amount of free thyroxine was about 10 times the measured value of the control.
[0036]
【The invention's effect】
The configuration of the blood test container of the present invention 1 is as described above, and since the plug is coated with the cross-linkable silicone oil, even if the plug comes into contact with blood, the surface treatment agent of the plug is transferred to the blood. Almost no migration. Therefore, the blood test container of the present invention is particularly suitable for testing a substance present in a trace amount in blood with high sensitivity.
The configuration of the blood test container of the present invention 2 is as described above, and the plug is coated with the fluorine-based release agent. Almost no transition to. Therefore, the blood test container of the present invention is particularly suitable for testing a substance present in a trace amount in blood with high sensitivity.
Claims (2)
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP04723496A JP3571838B2 (en) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | Blood test container |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04723496A JP3571838B2 (en) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | Blood test container |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH09238928A JPH09238928A (en) | 1997-09-16 |
| JP3571838B2 true JP3571838B2 (en) | 2004-09-29 |
Family
ID=12769532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04723496A Expired - Lifetime JP3571838B2 (en) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | Blood test container |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-03-05 JP JP04723496A patent/JP3571838B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09238928A (en) | 1997-09-16 |
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