JP3571321B2 - 錠剤・カプセル取出器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PTP包装された錠剤・カプセルを取り出すことができる錠剤・カプセル取出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、錠剤・カプセルの包装方法の一つとして、上から押すとアルミ箔が破れて錠剤・カプセルが出てくるPress Through Pack(プレス スルー パック)包装が主流となっている。
そのため、薬局、病院等から調剤される薬は、すべてPTP包装されており、人差し指と中指でアルミ箔側を押さえ、親指で錠剤・カプセルを押すことにより取り出すことができるが、親指で押す力、すなわち握力が弱い老人では錠剤・カプセルを取り出すことが困難となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、老人のように握力のない人でも簡単にPTP包装された錠剤・カプセルを取り出すことができる錠剤・カプセル取出器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の錠剤・カプセル取出器は、ストッパー棒を立設し、該ストッパー棒より錠剤・カプセルの厚みだけ長く形成した押上棒を複数個立設させた基台と、前記押上棒より長く形成され、前記基台の隅部に立設された支柱と、錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの厚板からなり、錠剤・カプセルの大きさに合わせた種々形状の錠剤・カプセル形状孔を前記基台の押上棒の位置と一致させて貫通形成し、隅部に前記基台の支柱と一致する位置に貫通孔を有し、該貫通孔を前記支柱に上下動自在に嵌合させた保持板と、錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの厚板からなり、前記保持板の錠剤・カプセル形状孔に一致させた同形状の錠剤・カプセル形状孔を形成し、蝶番を介して保持板の上に重畳可能に連結された押さえ板と、さらに前記支柱の基台と保持板との間にコイルスプリングを巻回させたものである。
【0005】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の錠剤・カプセル取出器は、図1に示すように、プラスチック等から形成され、多数個の押上棒1を立設した矩形の基台2と、該基台2の四隅に立設された支柱3と、該支柱3に貫通孔4を介して上下動自在に嵌合され、錠剤・カプセル形状孔5を有する同等矩形の保持板6と、該保持板6に蝶番7を介して連結され、錠剤・カプセル形状孔5を有する同等矩形の押さえ板8と、前記支柱3の基台2と保持板6との間に巻回されたコイルスプリング9とからなる。
【0006】
前記基台2は、図2(a)正面図に示すように、前記支柱3より内側にそれぞれストッパー棒10を立設し、前記押さえ板8及び保持板6を下動させた時、保持板6に当接してストッパーとして機能させる。
さらに、前記基台2の内側には錠剤・カプセルの厚みだけ前記ストッパー棒10より長く形成した押上棒1を複数個立設させる。
なお、押上棒1は、錠剤・カプセルの大きさに合わせて直径の違うものを使用しても良いが、最小の錠剤径に合わせた円柱棒を各錠剤・カプセル形状孔5の中心に配置すればよい。
【0007】
前記支柱3は、抜け防止のための頭部11を有する円柱からなり、前記押上棒1より長く形成され、前記保持板6の四隅に形成された貫通孔4に嵌合させ、さらに基台2と保持板6との間にコイルスプリング9を巻回させ、前記コイルスプリング9は前記押さえ板8及び保持板6を押下した時の戻しスプリングとして作用させる。
なお、前記支柱3にコイルスプリング9を巻回させるには、予め支柱3にコイルスプリング9を嵌合させ、前記基台2に形成した支柱穴14に接着剤を塗布した支柱3を挿入することにより立設することができる。
同様にして、図3に示すように、前記基台2に形成した棒穴15に接着剤を塗布したストッパー棒10及び押上棒1を立設することができる。
【0008】
前記保持板6は、図1に示すように、ほぼ錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの矩形板からなり、四隅に前記基台2の支柱3と一致する位置に貫通孔4を有すると共に、錠剤・カプセルの大きさに合わせた種々形状の錠剤・カプセル形状孔5を前記基台2の押上棒1の位置と一致させて貫通形成する。
なお、前記錠剤・カプセル形状孔5の種類や数は必要に応じて適宜設計変更できる。
前記押さえ板8は、ほぼ錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの矩形板からなり、前記保持板6の錠剤・カプセル形状孔5に一致させた同形状の錠剤・カプセル形状孔5を形成し、図2(b)左側面図に示すように、蝶番7を介して保持板6と連結され、図1の状態から図2の状態へと保持板6上に開閉自在とされる。
なお、押さえ板8の四隅には、前記支柱3の頭部11より大きく切り欠かれた切込部12を形成し、押さえ板8と保持板6とが重畳できるようにする。
【0009】
次に、本発明の錠剤・カプセル取出器の使用法に述べると、
図1に示すように、押さえ板8を開いた状態で、PTP包装された錠剤13(又はカプセル)を保持板6の錠剤・カプセル形状孔5にアルミ箔側を上にして嵌合させる。
そして、押さえ板8を閉じて押さえ板8と保持板6とを重畳させ、PTP包装を押さえ板8と保持板6とで挟む。
次に、重畳されている押さえ板8及び保持板6を一緒に手で押し下げて保持板6をストッパー棒10に当接させるまで押し下げると、図3に示すように、押し下げ途中で押上棒1が錠剤13(又はカプセル)を上方に押し上げるので、錠剤13(又はカプセル)はアルミ箔を破り、押さえ板8側の錠剤・カプセル形状孔5に移動する。
次いで、手を離すと、コイルスプリング9の作用で押さえ板8及び保持板6は当初の位置まで戻るので、図1に示すように、押さえ板8を開いて保持板6の錠剤・カプセル形状孔5上に載っている錠剤13(又はカプセル)を破れたアルミ箔から簡単に取り出すことが出来る。
【0010】
【効果】
本発明の錠剤・カプセル取出器は、老人のように握力が弱い人であっても、手で押し下げるだけで簡単に錠剤又はカプセルをPTP包装からアルミ箔を破って取り出すことが出来る。
また、多種類の錠剤・カプセルに合わせた形状の錠剤・カプセル形状孔を形成しているので、一台ですべてに対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤・カプセル取出器の押さえ板を開いた状態の正面図である。
【図2】本発明の錠剤・カプセル取出器の押さえ板を閉じた状態の(a)正面図、(b)左側面図である。
【図3】本発明の錠剤・カプセル取出器の使用状態での図2(a)のA−A拡大断面図である。
【符号の説明】
1 押上棒
2 基台
3 支柱
4 貫通孔
5 錠剤・カプセル形状孔
6 保持板
7 蝶番
8 押さえ板
9 コイルスプリング
10 ストッパー棒
11 頭部
12 切込部
13 錠剤
14 支柱穴
15 棒穴
Claims (1)
- ストッパー棒を立設し、該ストッパー棒より錠剤・カプセルの厚みだけ長く形成した押上棒を複数個立設させた基台と、前記押上棒より長く形成され、前記基台の隅部に立設された支柱と、錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの厚板からなり、錠剤・カプセルの大きさに合わせた種々形状の錠剤・カプセル形状孔を前記基台の押上棒の位置と一致させて貫通形成し、隅部に前記基台の支柱と一致する位置に貫通孔を有し、該貫通孔を前記支柱に上下動自在に嵌合させた保持板と、錠剤・カプセルの厚みと同等の厚さの厚板からなり、前記保持板の錠剤・カプセル形状孔に一致させた同形状の錠剤・カプセル形状孔を形成し、蝶番を介して保持板の上に重畳可能に連結された押さえ板と、さらに前記支柱の基台と保持板との間にコイルスプリングを巻回させたことを特徴とする錠剤・カプセル取出器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001348554A JP3571321B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | 錠剤・カプセル取出器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001348554A JP3571321B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | 錠剤・カプセル取出器 |
Publications (2)
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JP3571321B2 true JP3571321B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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2001
- 2001-11-14 JP JP2001348554A patent/JP3571321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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