JP3571110B2 - スクイズオフ工具 - Google Patents
スクイズオフ工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3571110B2 JP3571110B2 JP13038295A JP13038295A JP3571110B2 JP 3571110 B2 JP3571110 B2 JP 3571110B2 JP 13038295 A JP13038295 A JP 13038295A JP 13038295 A JP13038295 A JP 13038295A JP 3571110 B2 JP3571110 B2 JP 3571110B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- squeeze
- bar
- bracket
- receiving
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/10—Means for stopping flow from or in pipes or hoses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、スクイズオフ工具に関し、詳しくはプラスチック管を用いたガス管や上下水道管等の既設配管において、管の取換や枝管接続のため、管を圧搾してガスや上下水の流れを止めるのに使用されるスクイズオフ工具に関する。
【0002】
【従来技術】
スクイズオフ工具は一般に、一側が開閉可能で、開いた一側より管側方に当てがわれて押し込められるフレームと、フレーム下端の受けバーと、フレーム上に取着される油圧シリンダーと、油圧シリンダーによって昇降し、受けバーと協働してプラスチック管を圧搾する加圧バーとより構成され、既知のスクイズオフ工具には、全体が一体型をなすものと、個々の部品をボルト締め等によって組付けたものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スクイズオフ工具は、適用される管の口径が大きなもの程、重量が重くなって持ち運びが困難となり、とくに埋設管のように、堀削溝内で作業を行う場合の作業性が悪くなる。
各部の部品をボルト締め等によって組付けたスクイズオフ工具では、各部の部品に分解すれば、持ち運びは容易であるが、従来のスクイズオフ工具は部品点数が多く、分解後の組付方法も複雑で、堀削溝内で管に取付け或いは取外し作業を行うのは容易でない。
【0004】
【課題の解決手段及び作用】
本発明のスクイズオフ工具は、シリンダー固定金具と、シリンダー固定金具上に固着される油圧シリンダーと、油圧シリンダーによって昇降する加圧バーとよりなる加圧部と、シリンダー固定金具が着脱可能に装着される受け部と、受け部に装着されたシリンダー固定金具を取外し可能に固定する固定手段とよりなるブラケット部と、加圧バーと協働してプラスチック管を圧搾する受けバーと、受けバーの両側に取着され、上端がそれぞれブラケット部に取着されるサイドアームとよりなり、サイドアームのうち、少なくとも一方は受けバーに軸支され、枢動可能とされると共に、ブラケット部に止着手段によって係脱可能に止着される受圧部とよりなるものである。
【0005】
本発明のスクイズオフ工具によりスクイズオフを行うときには、止着手段の止着を解除してサイドアームを倒し、プラスチック管の側方より当てがって押し込む。プラスチック管を工具内に位置させたのち、サイドアームを起こし、止着手段でブラケット部に止着する。その後、油圧シリンダーにより加圧バーを降下し、受けバーとの間でプラスチック管を圧搾してスクイズオフする。
【0006】
スクイズオフされる管は、過不足なくスクイズオフできるように、そのサイズによって加圧バーの降下位置をコントロールできるようにするのが望ましい。それには例えば、受けバー上にプラスチック管をスクイズオフしたときのプラスチック管の厚みに相当する厚みを有するスペーサを設け、加圧バーがスペーサに当たってそれ以上の降下ができないようにしておくとよい。このスペーサは、プラスチック管の口径に応じて厚みの異なるスペーサを複数用意しておき、プラスチック管をスクイズオフするときに、その口径に応じたスペーサを選んで、受けバー上に取付けるようにしてもよいが、段を備えたスペーサを受けバー或いはサイドアームに受けバー或いはサイドアームと直交する方向に摺動可能に取付け、スクイズオフされるプラスチック管の口径に応じてスペーサを押し込み、或いは引き出して所定の高さの段を受けバー上に位置させるようにするのが望ましい。これによりスペーサを出し入れするだけでスクイズオフされるプラスチック管の口径に応じた切換えができるようになる。
【0007】
プラスチック管をスクイズオフするときには、加圧バーによるプラスチック管への作用線がプラスチック管の軸心を通るようにすることが望まれ、それにはスクイズオフされるプラスチック管を受けバー上の所定位置に位置決めする必要がある。位置決めを容易にするには、加圧バー中央部に作用点を表示する目印を付すか、或いは矢印や逆V形の切欠きを有するセンタリング具を加圧バーに昇降可能に取付けるとよい。センタリング具に合わせてプラスチック管の位置決めを行う際には、センタリングが容易に行えるように、センタリング具をプラスチック管に接触させることが望ましいが、センタリング具を昇降できるようにすることにより、センタリング時には加圧バーより下方に突出してプラスチック管に接触させ、スクイズオフ時には加圧バーより突出しないようにスライドし、加圧バーがプラスチック管を加圧するのに支障を生じないようにすることができる。
【0008】
受け部に装着されたシリンダー固定金具を固定する固定手段は、固定金具を取外し可能に固定できるようなものであれば、どのようなものであっても差し支えはなく、こうしたものとしては例えば、ボルトとナットよりなる止め具、受け部と共に固定金具をクランプするクランプ機構などを例示することができる。
止着手段もブラケットとサイドアームを係脱可能に連結できるようなものであればどのようなものであってもよい。こうしたものとしては例えば、ピンが好ましい例として挙げられる。構造が簡単で、ピンの抜き差しによって連結或いはその解除が容易に行えるようになるからである。
【0009】
【実施例】
全体を符号1で示すスクイズオフ工具は、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとからなっており、以下これらについて順に図2及び図3に基づいて説明する。
加圧部Aは、シリンダー固定金具としての矩形状をなす固定板2と、固定板2上に並設され、上端にカプラー4を備えた油圧シリンダー3と、油圧シリンダー3によって上下動する台形状の加圧バー5と、加圧バー5の前後面中央部にそれぞれ昇降可能に支持され、常には自重によって図示省略したストッパーで止められる位置まで降下し、ストッパーでその降下が止められた状態で加圧バー5より下向きに突出するようになっており、中央に逆V形の切欠き6を形成したセンタリング具7と、油圧シリンダー3の上端を連結し、把手8を備えた連結金具9とよりなっている。
【0010】
ブラケット部Bは、固定板2が納まる形状をなす筐形のシリンダーブラケット11と、該ブラケット11の両端にそれぞれ一定間隔を存して下向きに突設される取付部11aと、ブラケット11の両端に上向きに突設される把手12と、ブラケット11上端に三か所、一定間隔を存してそれぞれに開閉可能に軸支され、閉じた状態でブラケット11内に納まる固定板2を上方より押さえて固定する押え金具13と、ブラケット11にヒンジ15により起倒可能に軸支され、押え金具自由端の凹部に嵌合して押え金具自由端を締着する蝶ネジ14とよりなっている。
【0011】
受け部Cは、上辺が円弧形をなす断面の受けバー16と、受けバー両端の軸部16aにそれぞれ回動可能に軸支され、内側面に加圧バー5の端部が摺動可能に嵌合する縦溝17を備えたサイドアーム18と、サイドアーム上端と取付部11aとにそれぞれ形成される軸孔19、20に差込まれる連結ピン21と、サイドアーム下端部の縦溝部分にプラスチック管23の軸方向に摺動可能に嵌挿され、両端に抜け止め用の突起24aを有すると共に、突起間が摺動方向に段状24b、24cをなすスペーサ24(図4参照)とよりなっている。
【0012】
本実施例のスクイズオフ工具は以上のように構成され、使用の前後に持ち運びするときには、図2及び図3に示すように、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとに分解し、一つ一つ持ち運ぶ。
堀削溝内でプラスチック管のスクイズオフを行うときには、一方のサイドアーム18を倒した状態で、受け部Cを堀削溝内に下ろし、倒したサイドアーム18と共に受けバー16をプラスチック管23の下に通して、受けバー16をプラスチック管23と直交するようにして配置する。次に倒したサイドアーム18を起こし、プラスチック管23を囲むサイドアーム上にブラケット部Bを把手12を掴んで運び、各サイドアーム上端に取付部11aをそれぞれ連結ピン21を通して連結する。ついで加圧部Aを把手8を掴んで運び、各押え金具13を開いた状態で、シリンダーブラケット11内に加圧部Aの固定板2を装着する。そして各押え金具13を順に閉じ、蝶ネジ14を起こして押え金具自由端の凹部に嵌合し、押え金具自由端を締着する。これによりシリンダーブラケット11内に装着した固定板2が固定される。
【0013】
以上のようにして、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cを一体に連結したのち、センタリング具7の切欠き6上端がプラスチック管23の軸心に一致するように、スクイズオフ工具1の位置調整を行うと共に、スペーサ24を出し入れしてスクイズオフされるプラスチック管23の口径に応じた段24b或いは24cを選択する。その後、各油圧シリンダー3のカプラー4に図示省略した油圧機器のホース端のカプラーを繋ぎ、切換弁の操作により圧油を油圧シリンダー3に送って加圧バー5を降下させ、受けバー16と協働してプラスチック管23を圧搾する(図5)。加圧バー5の降下は、スペーサ24の段24b又は24cに当たるまで行われ、段に当たって停止し、受けバー16との間をプラスチック管23の口径に応じた一定の間隔に保ってスクイズオフを行う。
【0014】
本実施例のスクイズオフ工具は、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとに分解することができ、各部の重量は小さくなるため、一人の作業員で容易に運搬及び組立てが可能となること、受け部Cとブラケット部Bの脱着は、サイドアーム上端と取付部の軸孔19、20に連結ピン21を抜き差しするだけで容易に行え、またブラケット部Bと加圧部Aの脱着も蝶ネジ14を弛締して起倒することにより簡単に行えること、サイドアーム18の倒れる方向はプラスチック管23に沿う方向であり、プラスチック管と直交する方向にサイドアーム開閉のためのスペースを要しないため、狭い堀削溝でも使用できること、加圧バー5はサイドアーム18の縦溝17に案内されて昇降するため、スクイズオフが確実に行えること、スペーサを設けたことにより、スクイズオフ時の加圧バーと受けバーとの間隔がプラスチック管の口径に応じて一定に保たれ、そのためプラスチック管を過不足なくスクイズオフすることができること、スペーサは出し入れすることにより、プラスチック管の口径に応じた切換えが簡単かつ容易に行えることなどの効果を有する。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成され、次のような効果を奏する。
請求項1記載のスクイズオフ工具によれば、加圧部とブラケット部と受け部の重量の小さな三つの部分に分解することができるため、持ち運びが容易となり、組付けも受け部に固定金具を装着して固定手段で固定すると共に、サイドアーム上端とブラケット部を止着手段によって止着するだけで簡単かつ容易に行うことができる。
【0016】
請求項2記載のスクイズオフ工具のように、スペーサを用いれば、スクイズオフ時の加圧バーと受けバーの間隔をプラスチック管の口径に応じて所定の間隔に保つことができ、スクイズオフを過不足なく行うことができる。
請求項3記載のスクイズオフ工具のようなスペーサを用いれば、スペーサを出し入れするだけでプラスチック管の口径に応じた切換えを簡単に行うことができる。
【0017】
請求項4記載のスクイズオフ工具のように、加圧バー中央部に目印を設ければ、スクイズオフ時の加圧バーの作用線とプラスチック管の軸心を合わせるのが容易となり、プラスチック管のスクイズオフを確実に行うことができるようになる。
請求項5記載のスクイズオフ工具のようなセンタリング具を用いれば、プラスチック管のセンタリングがより一層容易に行えるようになる。
【0018】
請求項6記載のスクイズオフ工具によれば、プラスチック管からの脱着時にサイドアームはプラスチックに沿う方向に倒れるようにしてあるため、堀削溝内の狭い場所でも、溝巾を広げることなく作業することができる。
請求項7記載のスクイズオフ工具のように、固定手段としてクランプ機構を用いれば、固定及びその解除をワンタッチ操作で簡単に行うことができる。
【0019】
請求項8記載のスクイズオフ工具のように、止着手段としてピンを用いれば、ピンを抜き差しするだけでブラケット部と受け部の連結或いは分解を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組付時のスクイズオフ工具の正面図。
【図2】三つに分解したスクイズオフ工具の正面図。
【図3】同工具の側面図。
【図4】スペーサを備えたサイドアームの拡大断面図。
【図5】プラスチック管をスクイズオフしたときのスクイズオフ工具の正面図。
【符号の説明】
A・・加圧部 B・・ブラケット部
C・・受け部 1・・スクイズオフ工具
2・・固定板 3・・油圧シリンダー
5・・加圧バー 6・・切欠き
7・・センタリング具 11・・シリンダーブラケット
11a・・取付部 13・・押え金具
14・・蝶ネジ 16・・受けバー
17・・縦溝 18・・サイドアーム
21・・連結ピン 23・・プラスチック管
24・・スペーサ
【産業上の利用分野】
本発明は、スクイズオフ工具に関し、詳しくはプラスチック管を用いたガス管や上下水道管等の既設配管において、管の取換や枝管接続のため、管を圧搾してガスや上下水の流れを止めるのに使用されるスクイズオフ工具に関する。
【0002】
【従来技術】
スクイズオフ工具は一般に、一側が開閉可能で、開いた一側より管側方に当てがわれて押し込められるフレームと、フレーム下端の受けバーと、フレーム上に取着される油圧シリンダーと、油圧シリンダーによって昇降し、受けバーと協働してプラスチック管を圧搾する加圧バーとより構成され、既知のスクイズオフ工具には、全体が一体型をなすものと、個々の部品をボルト締め等によって組付けたものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スクイズオフ工具は、適用される管の口径が大きなもの程、重量が重くなって持ち運びが困難となり、とくに埋設管のように、堀削溝内で作業を行う場合の作業性が悪くなる。
各部の部品をボルト締め等によって組付けたスクイズオフ工具では、各部の部品に分解すれば、持ち運びは容易であるが、従来のスクイズオフ工具は部品点数が多く、分解後の組付方法も複雑で、堀削溝内で管に取付け或いは取外し作業を行うのは容易でない。
【0004】
【課題の解決手段及び作用】
本発明のスクイズオフ工具は、シリンダー固定金具と、シリンダー固定金具上に固着される油圧シリンダーと、油圧シリンダーによって昇降する加圧バーとよりなる加圧部と、シリンダー固定金具が着脱可能に装着される受け部と、受け部に装着されたシリンダー固定金具を取外し可能に固定する固定手段とよりなるブラケット部と、加圧バーと協働してプラスチック管を圧搾する受けバーと、受けバーの両側に取着され、上端がそれぞれブラケット部に取着されるサイドアームとよりなり、サイドアームのうち、少なくとも一方は受けバーに軸支され、枢動可能とされると共に、ブラケット部に止着手段によって係脱可能に止着される受圧部とよりなるものである。
【0005】
本発明のスクイズオフ工具によりスクイズオフを行うときには、止着手段の止着を解除してサイドアームを倒し、プラスチック管の側方より当てがって押し込む。プラスチック管を工具内に位置させたのち、サイドアームを起こし、止着手段でブラケット部に止着する。その後、油圧シリンダーにより加圧バーを降下し、受けバーとの間でプラスチック管を圧搾してスクイズオフする。
【0006】
スクイズオフされる管は、過不足なくスクイズオフできるように、そのサイズによって加圧バーの降下位置をコントロールできるようにするのが望ましい。それには例えば、受けバー上にプラスチック管をスクイズオフしたときのプラスチック管の厚みに相当する厚みを有するスペーサを設け、加圧バーがスペーサに当たってそれ以上の降下ができないようにしておくとよい。このスペーサは、プラスチック管の口径に応じて厚みの異なるスペーサを複数用意しておき、プラスチック管をスクイズオフするときに、その口径に応じたスペーサを選んで、受けバー上に取付けるようにしてもよいが、段を備えたスペーサを受けバー或いはサイドアームに受けバー或いはサイドアームと直交する方向に摺動可能に取付け、スクイズオフされるプラスチック管の口径に応じてスペーサを押し込み、或いは引き出して所定の高さの段を受けバー上に位置させるようにするのが望ましい。これによりスペーサを出し入れするだけでスクイズオフされるプラスチック管の口径に応じた切換えができるようになる。
【0007】
プラスチック管をスクイズオフするときには、加圧バーによるプラスチック管への作用線がプラスチック管の軸心を通るようにすることが望まれ、それにはスクイズオフされるプラスチック管を受けバー上の所定位置に位置決めする必要がある。位置決めを容易にするには、加圧バー中央部に作用点を表示する目印を付すか、或いは矢印や逆V形の切欠きを有するセンタリング具を加圧バーに昇降可能に取付けるとよい。センタリング具に合わせてプラスチック管の位置決めを行う際には、センタリングが容易に行えるように、センタリング具をプラスチック管に接触させることが望ましいが、センタリング具を昇降できるようにすることにより、センタリング時には加圧バーより下方に突出してプラスチック管に接触させ、スクイズオフ時には加圧バーより突出しないようにスライドし、加圧バーがプラスチック管を加圧するのに支障を生じないようにすることができる。
【0008】
受け部に装着されたシリンダー固定金具を固定する固定手段は、固定金具を取外し可能に固定できるようなものであれば、どのようなものであっても差し支えはなく、こうしたものとしては例えば、ボルトとナットよりなる止め具、受け部と共に固定金具をクランプするクランプ機構などを例示することができる。
止着手段もブラケットとサイドアームを係脱可能に連結できるようなものであればどのようなものであってもよい。こうしたものとしては例えば、ピンが好ましい例として挙げられる。構造が簡単で、ピンの抜き差しによって連結或いはその解除が容易に行えるようになるからである。
【0009】
【実施例】
全体を符号1で示すスクイズオフ工具は、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとからなっており、以下これらについて順に図2及び図3に基づいて説明する。
加圧部Aは、シリンダー固定金具としての矩形状をなす固定板2と、固定板2上に並設され、上端にカプラー4を備えた油圧シリンダー3と、油圧シリンダー3によって上下動する台形状の加圧バー5と、加圧バー5の前後面中央部にそれぞれ昇降可能に支持され、常には自重によって図示省略したストッパーで止められる位置まで降下し、ストッパーでその降下が止められた状態で加圧バー5より下向きに突出するようになっており、中央に逆V形の切欠き6を形成したセンタリング具7と、油圧シリンダー3の上端を連結し、把手8を備えた連結金具9とよりなっている。
【0010】
ブラケット部Bは、固定板2が納まる形状をなす筐形のシリンダーブラケット11と、該ブラケット11の両端にそれぞれ一定間隔を存して下向きに突設される取付部11aと、ブラケット11の両端に上向きに突設される把手12と、ブラケット11上端に三か所、一定間隔を存してそれぞれに開閉可能に軸支され、閉じた状態でブラケット11内に納まる固定板2を上方より押さえて固定する押え金具13と、ブラケット11にヒンジ15により起倒可能に軸支され、押え金具自由端の凹部に嵌合して押え金具自由端を締着する蝶ネジ14とよりなっている。
【0011】
受け部Cは、上辺が円弧形をなす断面の受けバー16と、受けバー両端の軸部16aにそれぞれ回動可能に軸支され、内側面に加圧バー5の端部が摺動可能に嵌合する縦溝17を備えたサイドアーム18と、サイドアーム上端と取付部11aとにそれぞれ形成される軸孔19、20に差込まれる連結ピン21と、サイドアーム下端部の縦溝部分にプラスチック管23の軸方向に摺動可能に嵌挿され、両端に抜け止め用の突起24aを有すると共に、突起間が摺動方向に段状24b、24cをなすスペーサ24(図4参照)とよりなっている。
【0012】
本実施例のスクイズオフ工具は以上のように構成され、使用の前後に持ち運びするときには、図2及び図3に示すように、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとに分解し、一つ一つ持ち運ぶ。
堀削溝内でプラスチック管のスクイズオフを行うときには、一方のサイドアーム18を倒した状態で、受け部Cを堀削溝内に下ろし、倒したサイドアーム18と共に受けバー16をプラスチック管23の下に通して、受けバー16をプラスチック管23と直交するようにして配置する。次に倒したサイドアーム18を起こし、プラスチック管23を囲むサイドアーム上にブラケット部Bを把手12を掴んで運び、各サイドアーム上端に取付部11aをそれぞれ連結ピン21を通して連結する。ついで加圧部Aを把手8を掴んで運び、各押え金具13を開いた状態で、シリンダーブラケット11内に加圧部Aの固定板2を装着する。そして各押え金具13を順に閉じ、蝶ネジ14を起こして押え金具自由端の凹部に嵌合し、押え金具自由端を締着する。これによりシリンダーブラケット11内に装着した固定板2が固定される。
【0013】
以上のようにして、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cを一体に連結したのち、センタリング具7の切欠き6上端がプラスチック管23の軸心に一致するように、スクイズオフ工具1の位置調整を行うと共に、スペーサ24を出し入れしてスクイズオフされるプラスチック管23の口径に応じた段24b或いは24cを選択する。その後、各油圧シリンダー3のカプラー4に図示省略した油圧機器のホース端のカプラーを繋ぎ、切換弁の操作により圧油を油圧シリンダー3に送って加圧バー5を降下させ、受けバー16と協働してプラスチック管23を圧搾する(図5)。加圧バー5の降下は、スペーサ24の段24b又は24cに当たるまで行われ、段に当たって停止し、受けバー16との間をプラスチック管23の口径に応じた一定の間隔に保ってスクイズオフを行う。
【0014】
本実施例のスクイズオフ工具は、加圧部Aとブラケット部Bと受け部Cとに分解することができ、各部の重量は小さくなるため、一人の作業員で容易に運搬及び組立てが可能となること、受け部Cとブラケット部Bの脱着は、サイドアーム上端と取付部の軸孔19、20に連結ピン21を抜き差しするだけで容易に行え、またブラケット部Bと加圧部Aの脱着も蝶ネジ14を弛締して起倒することにより簡単に行えること、サイドアーム18の倒れる方向はプラスチック管23に沿う方向であり、プラスチック管と直交する方向にサイドアーム開閉のためのスペースを要しないため、狭い堀削溝でも使用できること、加圧バー5はサイドアーム18の縦溝17に案内されて昇降するため、スクイズオフが確実に行えること、スペーサを設けたことにより、スクイズオフ時の加圧バーと受けバーとの間隔がプラスチック管の口径に応じて一定に保たれ、そのためプラスチック管を過不足なくスクイズオフすることができること、スペーサは出し入れすることにより、プラスチック管の口径に応じた切換えが簡単かつ容易に行えることなどの効果を有する。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成され、次のような効果を奏する。
請求項1記載のスクイズオフ工具によれば、加圧部とブラケット部と受け部の重量の小さな三つの部分に分解することができるため、持ち運びが容易となり、組付けも受け部に固定金具を装着して固定手段で固定すると共に、サイドアーム上端とブラケット部を止着手段によって止着するだけで簡単かつ容易に行うことができる。
【0016】
請求項2記載のスクイズオフ工具のように、スペーサを用いれば、スクイズオフ時の加圧バーと受けバーの間隔をプラスチック管の口径に応じて所定の間隔に保つことができ、スクイズオフを過不足なく行うことができる。
請求項3記載のスクイズオフ工具のようなスペーサを用いれば、スペーサを出し入れするだけでプラスチック管の口径に応じた切換えを簡単に行うことができる。
【0017】
請求項4記載のスクイズオフ工具のように、加圧バー中央部に目印を設ければ、スクイズオフ時の加圧バーの作用線とプラスチック管の軸心を合わせるのが容易となり、プラスチック管のスクイズオフを確実に行うことができるようになる。
請求項5記載のスクイズオフ工具のようなセンタリング具を用いれば、プラスチック管のセンタリングがより一層容易に行えるようになる。
【0018】
請求項6記載のスクイズオフ工具によれば、プラスチック管からの脱着時にサイドアームはプラスチックに沿う方向に倒れるようにしてあるため、堀削溝内の狭い場所でも、溝巾を広げることなく作業することができる。
請求項7記載のスクイズオフ工具のように、固定手段としてクランプ機構を用いれば、固定及びその解除をワンタッチ操作で簡単に行うことができる。
【0019】
請求項8記載のスクイズオフ工具のように、止着手段としてピンを用いれば、ピンを抜き差しするだけでブラケット部と受け部の連結或いは分解を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組付時のスクイズオフ工具の正面図。
【図2】三つに分解したスクイズオフ工具の正面図。
【図3】同工具の側面図。
【図4】スペーサを備えたサイドアームの拡大断面図。
【図5】プラスチック管をスクイズオフしたときのスクイズオフ工具の正面図。
【符号の説明】
A・・加圧部 B・・ブラケット部
C・・受け部 1・・スクイズオフ工具
2・・固定板 3・・油圧シリンダー
5・・加圧バー 6・・切欠き
7・・センタリング具 11・・シリンダーブラケット
11a・・取付部 13・・押え金具
14・・蝶ネジ 16・・受けバー
17・・縦溝 18・・サイドアーム
21・・連結ピン 23・・プラスチック管
24・・スペーサ
Claims (8)
- シリンダー固定金具と、シリンダー固定金具上に固着される油圧シリンダーと、油圧シリンダーによって昇降する加圧バーとよりなる加圧部と、シリンダー固定金具が着脱可能に装着される受け部と、受け部に装着されたシリンダー固定金具を取外し可能に固定する固定手段とよりなるブラケット部と、加圧バーと協働してプラスチック管を圧搾する受けバーと、受けバーの両側に取着され、上端がそれぞれブラケット部に取着されるサイドアームとよりなり、サイドアームのうち、少なくとも一方は受けバーに軸支され、枢動可能とされると共に、ブラケット部に止着手段によって係脱可能に止着される受圧部とよりなるスクイズオフ工具。
- スクイズオフされるプラスチック管の径に応じた厚みを有し、加圧バーの降下時に加圧バーに当たって加圧バーの降下を止めるスペーサが設けられる請求項1記載のスクイズオフ工具。
- スペーサはサイドアーム又は受けバーに摺動可能に支持され、摺動方向に段をなす請求項2記載のスクイズオフ工具。
- 加圧バー中央部には目印が付される請求項1記載のスクイズオフ工具。
- 矢印或いは逆V形の切欠きを有するセンタリング具が加圧バー中央部に昇降可能に取付けられる請求項1記載のスクイズオフ工具。
- サイドアームは、スクイズオフされるプラスチック管に沿う方向に起倒可能である請求項1記載のスクイズオフ工具。
- 固定手段は、クランプ機構である請求項1記載のスクイズオフ工具。
- 止着手段は、サイドアーム上端とブラケット部に抜き差し可能に差し込まれるピンである請求項1記載のスクイズオフ工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13038295A JP3571110B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | スクイズオフ工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13038295A JP3571110B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | スクイズオフ工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08326987A JPH08326987A (ja) | 1996-12-10 |
JP3571110B2 true JP3571110B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=15033004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13038295A Expired - Fee Related JP3571110B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | スクイズオフ工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3571110B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP13038295A patent/JP3571110B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08326987A (ja) | 1996-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU651121B2 (en) | Accessory detachable mechanism of construction machine | |
US5640748A (en) | Pipeline assembling apparatus for use with large diameter pipes | |
US7128560B2 (en) | Expansion tool device for socket pliers | |
CA2529865A1 (en) | Vascular clamp | |
EP0902229B1 (fr) | Procédé et dispositif de mise en place d'une prise de branchement depuis le haut d'un puits de fouille | |
AU775641B2 (en) | Hand tool for disconnection of couplings | |
CA2500759A1 (fr) | Dispositif de mise a l'eau et de recuperation d'un vehicule submersible | |
SK283450B6 (sk) | Zariadenie na uzatváranie vnútrajška potrubia | |
US5282302A (en) | Sucker rod guide clamping devices | |
JP3571110B2 (ja) | スクイズオフ工具 | |
JPS58130878A (ja) | 配管装置 | |
EP2128512A2 (en) | Clamp installation tool | |
CN210849937U (zh) | 一种水电管道支撑装置 | |
WO1995023444A1 (en) | Tool for assembling wire connectors | |
USRE29869E (en) | Pincer mechanism for pipelines | |
KR100306490B1 (ko) | 호스-커넥터 결합장치 | |
JP2964000B2 (ja) | バケット装置の目くら板自動閉鎖装置 | |
CN212351837U (zh) | 一种适用于冷却水管卡套接头快速连接的辅助工具 | |
EP1593894A1 (en) | Fastening clamp for pipe | |
US4306592A (en) | Method of and tool for use in applying soft wire clamps to flexible tubing | |
JPH10283985A (ja) | 蛍光灯の取り替え工具 | |
CN219477523U (zh) | 一种通信管道装配用防松转接口 | |
JP2000225580A (ja) | ワンタッチ継手に挿入されたチュ−ブの取り外し具 | |
FR2613811A1 (fr) | Dispositif pour colmater les fuites de gaz a distance et hors fouille | |
JP2534619Y2 (ja) | 建設機械の掴み爪装置の取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040525 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040623 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |