JP3569020B2 - Ink jet recording sheet - Google Patents

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JP3569020B2
JP3569020B2 JP03609795A JP3609795A JP3569020B2 JP 3569020 B2 JP3569020 B2 JP 3569020B2 JP 03609795 A JP03609795 A JP 03609795A JP 3609795 A JP3609795 A JP 3609795A JP 3569020 B2 JP3569020 B2 JP 3569020B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、インクジェット記録用シートに関し、更に詳しくは画像出力後加熱するだけで貼合可能なインクジェット記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンターは、種々の作動原理によりインクの微少液滴を飛翔させて紙などの記録シートに付着させ、画像・文字などの記録を行うものであるが、出力方式の簡便さ、ノイズの少なさ、そして低コストであるなどの特徴があり、漢字を含め各種図形およびカラー画像等の記録装置として種々の用途において、近年急速に普及している。
【0003】
ところで、出力後の記録シートを、ディスプレイに用いる場合には、壁面などに接着剤または画鋲を用いて固定するのが一般的である。また、野外ディスプレイのように雨水や直射日光のあたるところに展示する場合には、通常透明なフィルムをラミネートし画像面を保護したうえ、更に裏面に粘着テープまたは画鋲、その他の補助材料により壁面に固定するという方法や、バックプリント用シートの受像面にミラーイメージで出力した後、受像面に防水処理を施し、接着剤を用いて壁面に張り合わせるなどといった方法がある。しかし、これらは画像出力後に後処理が必要であるため、手間やコストがかかり不便であった。さらに、防水処理は大きな面積に液体を塗布するという作業であり、均一な塗膜が得られないと同時に、塗布液の揮発した溶剤を作業者が吸入するなどの健康上の問題もあり、作業の改善が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、画像出力後加熱するだけで貼着可能なインクジェット記録用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、このような従来のインクジェット記録用シートの欠点を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤をインク受容層に用いることにより、インク受容性に優れ加熱接着が可能であり、従来技術の問題を解決することを見い出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0006】
即ち、本発明のインクジェット記録用シートは、基材の一方の面にインク受容層を設けたインクジェット記録用シートにおいて、前記インク受容層が、熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤を含み、前記インク受容層における結晶性可塑剤および粘着付与剤の添加量が、熱可塑性樹脂100重量部に対して、結晶性可塑剤が30〜300重量部、粘着付与剤が10〜150重量部であり、かつ加熱接着可能であることを特徴とするものである。
【0007】
以下、本発明を図に従って説明する。ここで、図1は本発明にかかるインクジェット記録用シートの断面図である。
【0008】
本発明に使用される基材1は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロースなどのプラスチックフィルム、紙、布などが挙げられる。またプラスチックフィルムは、印字画像の耐候性アップのため紫外線吸収剤が練り込まれたものを使用しても良く、紙、布などは、耐水加工が施してあるものが好ましい。さらにこれらの基材は、インク受容層側から見る場合は白色系のもの、基材側から見る場合は透明なものといった具合に適宜選択すると良い。
【0009】
インク受容層2は、基本的に熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤からなる層である。
【0010】
熱可塑性樹脂は、粘着力・接着力の根源となるものである。具体例としては酢酸ビニル、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド、アルキッド樹脂、シアノアクリレート、ポリエステル、フェノキシ、ポリスルフォン、ポリアリルスルフォン、ポリエチレン、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル、スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレンブロックポリマー、エチレン−酢酸ビニル、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸エステル、エチレン−塩化ビニル、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル、エチレン−(メタ)アクリル酸、塩化ビニル−塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ウレタン、ビニルピロリドン−スチレン、ビニルピロリドン−(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられ、これらの一種または二種以上を混合して使用する。さらに熱可塑性樹脂のうち親水性樹脂などは、インク受容性の点で特に好ましい。具体的には、スルホン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド架橋物、エチレンビニルアルコール、水溶性ポリエステルなどがある。このようなものは、ゴーセランL−0301、L−0302、ゴーセファイマーLL−02、ソアノール、ポリエスターWR−900、WR−901、XWR−930、XWR−950(以上、日本合成化学工業社製)、アクアコーク(住友精化工業社製)、などとして市販されているが、これらはいずれも本発明に好適に使用することができる。
【0011】
また、結晶性可塑剤は常温においては固体であるため樹脂に可塑性を与えず、加熱により溶融して樹脂を膨潤あるいは軟化させるもので、常温では非粘着性のインク受容層に加熱により粘着性を発現させる作用をする。これにより、かなり長い間過冷状態が続くから、その間はインク受容層が粘着性を失わない。通常、数日間は粘着力が保持されるので一般の感熱性接着剤とは異なり、ヒートラミネーターなどの機械を用いることなく、手軽に貼合作業が行えるという利点がある。
【0012】
本発明に使用する結晶性可塑剤としては、その融点が50〜100℃程度が好ましい。室温にあまり近い温度に融点があるとブロッキングが生じやすくなり、高すぎると加熱作業が不便となるからである。主な結晶性可塑剤としては、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロース、二安息香酸エチレングリコール、三安息香酸トリメチロールエタン、三安息香酸グリセリド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミドなどがある。さらに、結晶性可塑剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して30〜300重量部が好ましく、50〜150重量部がより好ましい。30〜300重量部であると、粘着性の発現効果が非常に大きいからである。
【0013】
粘着付与剤は、初期粘着性または残留粘着性を改良するために用いられる。粘着付与剤の種類及び混合量は、原料ポリマーとの相溶性によって制限され、粘度曲線や貯蔵性に影響を与える。従って、使用する熱可塑性樹脂の種類により一概にいえないが、ロジン系樹脂およびその誘導体、ブチラール樹脂、ポリイソブチレン、アクリロニトリルポリマー、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−インデン樹脂、キシレン樹脂などが使用可能である。粘着付与剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して10〜150重量部であることが好ましい。10重量部以上としたのは、充分な初期粘着性を得るためであり、150重量部以下としたのはインク受容性をより向上させるためである。
【0014】
上記の熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤、粘着付与剤は、水性エマルジョンまたは有機溶剤溶液として単独あるいは2種類以上の混合物で使用することができる。
【0015】
塗工溶液の調製方法としては、結晶性可塑剤を水中に分散させ、これをエマルジョンと混合させる方法、結晶性可塑剤を溶融し水中に乳化してから、エマルジョンと混合させる方法、溶融した結晶性可塑剤中にエマルジョンを分散させる方法などがあるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
また、このインク受容層は、インク受容性を向上させるために親水性樹脂を添加することも可能である。親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダなどの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリフェニルアセトアセタール、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合体などの合成樹脂が挙げられる。また、親水性樹脂の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜100重量部であることが好ましい。1重量部以上としたのはインク受容性を向上させるためであり、100重量部以下としたのは粘着性をより向上させるためである。また、支持体との密着性や、熱可塑性樹脂との兼ね合いから他の樹脂を併用することも可能である。
【0017】
さらに、インク吸収性やブロッキング防止性をより向上させるために、上記の作用を損なわない程度に、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、スメクタイト、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタンなどの充填剤をインク受容層中に混合、分散させることもできる。
【0018】
なお、同層には必要に応じて、分散剤、蛍光染料、pH調節剤、消泡剤、湿潤剤、防腐剤、酸化防止剤、界面活性剤などの各種添加剤を前記塗膜性能を損なわない範囲で添加することができる。
【0019】
インク受容層の膜厚としては3〜100μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。3μm以上としたのは良好なインク吸収性を得るためであり、100μm以下としたのは生産性を考慮したものである。また、本記録用シートをインク受容層に印字し基材面から見るようないわゆるバックプリントと呼ばれる用途として用いる場合は、同層を5〜30μmにすることが特に好ましい。これはインクがインク受容層と基材との界面まで良好に浸透し、基材面から鮮明な画像を得るためである。
【0020】
本発明のインクジェット記録用シートは、上記構成を主とするが、加熱処理を施した後離型シートを積層するか、あるいは離型シートを積層した後加熱処理を施すようなことも適宜行うことができる。また、必要によりインク受容層の下に下引き層を施しても良く、さらに耐候性などを考慮して紫外線吸収剤を下引き層に混合しても良い。この紫外線吸収剤は、インク受容層の反対の面に積層することも可能である。
【0021】
本発明のインクジェット記録用シートは、基材上に、上記組成の塗工液をロールコーター、ワイヤーバーコーター、エアーナイフコーター、グラビアコーター法などで塗布乾燥することにより、製造することができる。
【0022】
【作用】
上記に示すように、基材上に熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤、粘着付与剤および必要に応じて親水性樹脂を添加してなるインク受容層を設けることにより、インク受容性に優れ、画像出力後に補助材料を用いた貼着処理や、防水処理などといった後処理を必要とせず、加熱するだけで長期間の粘着持続力(オープンタイム)を得ることが可能な貼合作業性に優れたインクジェット記録用シートを得ることができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本実施例における「部」は、特記しない限り固形分の重量基準を表す。
【0024】
・実施例1
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0025】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 150部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
【0026】
・実施例2
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0027】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 150部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社製)
【0028】
・実施例3
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0029】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(アクリル樹脂) 100部
(スミカフレックス753:住友化学工業社製)
結晶性可塑剤 150部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社製)
【0030】
・実施例4
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0031】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 150部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 100部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社製)
【0032】
・実施例5
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0033】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 250部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社製)
【0034】
・比較例1
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0035】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 5部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
【0036】
・比較例2
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0037】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 500部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
【0038】
・比較例3
厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて60℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0039】
[インク受容層]
熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部
(モビニール730:ヘキスト合成社製)
結晶性可塑剤 150部
(フタル酸ジシクロヘキシル)
粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部
(SE−E−730−55:荒川化学工業社製)
親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 400部
(ゴーセノールKH−17:日本合成化学工業社製)
【0040】
そして、上記のようにして得た実施例1〜5及び比較例1〜3のインクジェット記録用シートを用いて、インクジェットプリンタ(BJC600J:キャノン社製)で出力サンプルを作製した。そして、印字画像の乾燥性や鮮明性について目視にて評価した。評価結果については、乾燥性において、速いものを○とし、やや遅いものを△、遅いものを×とした。また、鮮明性において、印字がシャープなものを◎とし、やや滲むものを○、かなり滲むものを×とした。
【0041】
さらに、粘着性について、そのオープンタイムと粘着力について以下の方法で評価を行った。
【0042】
オープンタイム:加熱による粘着性発現後、20℃・65%RHで放置し、その粘着力持続時間を測定した。評価結果については、粘着力持続時間が1時間〜24時間のものを△、24時間以上のものを○とした。また発現しない、あるいは粘着力持続時間が1時間未満のものについては×とした。
【0043】
粘着力:加熱による粘着性発現後、速やかに、プラスチックフィルムに貼り付け、JISZ−0237に準じて、180度剥離により粘着強度を測定した。
【0044】
これらの結果を表1に示す。
【0045】
【表1】

Figure 0003569020
【0046】
表1に示すように、実施例1においては、親水性樹脂が添加されていないためインク受容性にやや劣るものの、充分な粘着性が得られており、使用に耐え得るものであった。実施例2においては、親水性樹脂を添加することでインク受容性が良好となり、粘着性も充分であった。実施例3においては、アクリル系の熱可塑性樹脂を用い、これに親水性樹脂を添加しているが、インク受容性、粘着性共に非常に良好であった。実施例4においては、親水性樹脂の熱可塑性樹脂に対する添加量がやや多めであったため粘着性にやや劣るものの、充分なインク受容性が得られており、使用に耐え得るものであった。実施例5においては、結晶性可塑剤の熱可塑性樹脂に対する添加量がやや多めであったため、粘着性にやや劣るものの、充分なインク受容性が得られており、使用に耐え得るものであった。
【0047】
一方、比較例1においては、結晶性可塑剤の熱可塑性樹脂に対する添加量が少ないため、加熱しても粘着力が発現しなかった。比較例2においては、結晶性可塑剤の熱可塑性樹脂に対する添加量が多すぎたため、発現した粘着力は弱いものであった。また、インク受容性においても使用に耐え得るものではなかった。比較例3においては、熱可塑性樹脂に対する親水性樹脂の添加量が多すぎたため、インク受容性は良好であったが、粘着力が発現しなかった。
【0048】
【発明の効果】
以上本発明においては、基材上に熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤、粘着付与剤および必要に応じて親水性樹脂を添加してなるインク受容層を設けることにより、インク受容性に優れ、画像出力後に補助材料を用いた粘着処理を必要とせず、加熱するだけで長期間の粘着持続力を得ることが可能であるために貼合作業性に優れ、また印字面が直接外気にさらされることがないため防水処理などを必要とせずとも良好な耐候性を有するインクジェット記録用シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るインクジェット記録用シートの断面図
【符号の説明】
1・・・・基材
2・・・・インク受容層[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to an ink jet recording sheet, and more particularly, to an ink jet recording sheet that can be bonded only by heating after image output.
[0002]
[Prior art]
Ink jet printers are used to record images and characters by flying small droplets of ink by various operating principles and attaching them to a recording sheet such as paper, but the output method is simple and the noise is low. In recent years, it has been widely used in various applications as a recording device for various figures including Chinese characters, color images, and the like.
[0003]
When the output recording sheet is used for a display, the recording sheet is generally fixed to a wall or the like using an adhesive or a thumbtack. In addition, when exhibiting in places exposed to rainwater or direct sunlight, such as an outdoor display, usually a transparent film is laminated to protect the image surface, and on the back surface, an adhesive tape or thumbtack or other auxiliary material is used to attach to the wall surface. There is a method of fixing, or a method of outputting a mirror image on the image receiving surface of the back print sheet, applying a waterproof treatment to the image receiving surface, and bonding the image to the wall surface using an adhesive. However, these require post-processing after image output, which is troublesome and costly and inconvenient. Furthermore, waterproofing is a process of applying a liquid to a large area, and not only does not provide a uniform coating film, but also has a health problem, such as the worker inhaling the solvent from which the coating solution has volatilized. Improvement was desired.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above problems, and has as its object to provide an ink jet recording sheet that can be attached only by heating after image output.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have intensively studied to solve such disadvantages of the conventional ink jet recording sheet. As a result, it has been found that by using a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer, and a tackifier in the ink receiving layer, the ink receiving layer has excellent ink receiving properties and can be heated and bonded, thereby solving the problems of the prior art. The present invention has been completed based on such findings.
[0006]
That is, the ink jet recording sheet of the present invention is an ink jet recording sheet provided with an ink receiving layer on one surface of a substrate, wherein the ink receiving layer contains a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer, and a tackifier. The amount of the crystalline plasticizer and the tackifier in the ink receiving layer is 30 to 300 parts by weight of the crystalline plasticizer and 10 to 150 parts by weight of the tackifier with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic resin. And heat-bondable.
[0007]
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the drawings. Here, FIG. 1 is a sectional view of an ink jet recording sheet according to the present invention.
[0008]
The substrate 1 used in the present invention includes plastic films such as polyester, polycarbonate, polypropylene, polyvinyl chloride, and acetylcellulose, paper, and cloth. Further, as the plastic film, a film into which an ultraviolet absorbent has been kneaded may be used in order to increase the weather resistance of the printed image, and paper and cloth preferably have been subjected to a water-resistant treatment. Further, these base materials may be appropriately selected such as a white type when viewed from the ink receiving layer side and a transparent type when viewed from the base side.
[0009]
The ink receiving layer 2 is a layer basically composed of a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer, and a tackifier.
[0010]
Thermoplastic resin is a source of adhesive strength and adhesive strength. Specific examples include vinyl acetate, acrylic resin, styrene resin, polyamide, alkyd resin, cyanoacrylate, polyester, phenoxy, polysulfone, polyallylsulfone, polyethylene, (meth) acrylate, styrene- (meth) acrylate, Styrene-butadiene, styrene-isoprene block polymer, ethylene-vinyl acetate, vinyl acetate- (meth) acrylate, ethylene-vinyl chloride, ethylene- (meth) acrylate, ethylene- (meth) acrylic acid, vinyl chloride- Examples thereof include vinylidene chloride, polybutadiene, urethane, vinylpyrrolidone-styrene, vinylpyrrolidone- (meth) acrylate, and a mixture of one or more of these. Further, among the thermoplastic resins, hydrophilic resins and the like are particularly preferable in terms of ink receptivity. Specific examples include a sulfone group-modified polyvinyl alcohol, an acetoacetyl group-modified polyvinyl alcohol, a crosslinked product of polyethylene oxide, ethylene vinyl alcohol, and a water-soluble polyester. Such products are available as Gohselan L-0301, L-0302, Gohsefimer LL-02, Soarnol, Polyester WR-900, WR-901, XWR-930, XWR-950 (all manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.). ), Aqua Coke (manufactured by Sumitomo Seika Kogyo Co., Ltd.), etc., all of which can be suitably used in the present invention.
[0011]
In addition, the crystalline plasticizer is a solid at room temperature, so that it does not impart plasticity to the resin, and melts by heating to swell or soften the resin.At room temperature, the non-adhesive ink receiving layer becomes tacky by heating. It acts to express. As a result, the ink receiving layer does not lose its tackiness during the supercooling state for a considerably long time. Usually, since the adhesive strength is maintained for several days, unlike a general heat-sensitive adhesive, there is an advantage that the bonding operation can be easily performed without using a machine such as a heat laminator.
[0012]
The melting point of the crystalline plasticizer used in the present invention is preferably about 50 to 100 ° C. If the melting point is too close to room temperature, blocking tends to occur, and if it is too high, the heating operation becomes inconvenient. The main crystalline plasticizers are diphenyl phthalate, dicyclohexyl phthalate, dihexyl phthalate, dihydroabiethyl phthalate, dimethyl isophthalate, sucrose benzoate, ethylene glycol dibenzoate, trimethylolethane tribenzoate, and tribenzoate. Acid glyceride, pentaerythritol tetrabenzoate, sucrose octaacetate, tricyclohexyl citrate, N-cyclohexyl-p-toluenesulfonamide and the like. Further, the amount of the crystalline plasticizer added is preferably 30 to 300 parts by weight, more preferably 50 to 150 parts by weight, based on 100 parts by weight of the thermoplastic resin. This is because when the amount is 30 to 300 parts by weight, the effect of exhibiting adhesiveness is extremely large.
[0013]
Tackifiers are used to improve initial or residual tack. The type and amount of the tackifier are limited by the compatibility with the raw material polymer, and affect the viscosity curve and the storage stability. Therefore, although it cannot be said unconditionally depending on the type of thermoplastic resin to be used, rosin-based resins and derivatives thereof, butyral resin, polyisobutylene, acrylonitrile polymer, aliphatic petroleum resin, aromatic petroleum resin, terpene resin, phenol resin, Terpene-indene resin, xylene resin and the like can be used. The addition amount of the tackifier is preferably 10 to 150 parts by weight based on 100 parts by weight of the thermoplastic resin. The amount of 10 parts by weight or more is for obtaining sufficient initial tackiness, and the amount of 150 parts by weight or less is for further improving ink receptivity.
[0014]
The above thermoplastic resins, crystalline plasticizers and tackifiers can be used alone or as a mixture of two or more as an aqueous emulsion or organic solvent solution.
[0015]
As a method for preparing the coating solution, a method in which a crystalline plasticizer is dispersed in water and mixed with an emulsion, a method in which a crystalline plasticizer is melted and emulsified in water, and then mixed with an emulsion, The method includes, but not limited to, a method of dispersing an emulsion in a flexible plasticizer.
[0016]
In addition, a hydrophilic resin can be added to the ink receiving layer to improve the ink receiving property. As the hydrophilic resin, albumin, gelatin, casein, starch, gum arabic, natural resins such as alginate, carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, polyvinylpyrrolidone, polyamide, polyacrylamide, polyhydroxyethylmethacrylate, polyphenylacetoacetal, polyethyleneimine And synthetic resins such as polyvinyl alcohol, polyester, sodium polyacrylate, and acrylate copolymer. Further, the addition amount of the hydrophilic resin is preferably 1 to 100 parts by weight based on 100 parts by weight of the thermoplastic resin. The amount of 1 part by weight or more is for improving ink receptivity, and the amount of 100 parts by weight or less is for further improving adhesiveness. It is also possible to use another resin in combination with the adhesion to the support and the balance with the thermoplastic resin.
[0017]
Furthermore, in order to further improve the ink absorption and anti-blocking properties, silica, clay, talc, diatomaceous earth, calcium carbonate, barium sulfate, aluminum silicate, synthetic zeolite, smectite, alumina And fillers such as zinc oxide and titanium oxide can be mixed and dispersed in the ink receiving layer.
[0018]
In the same layer, if necessary, various additives such as a dispersant, a fluorescent dye, a pH adjuster, an antifoaming agent, a wetting agent, a preservative, an antioxidant, and a surfactant impair the coating film performance. It can be added in a range that does not exist.
[0019]
The thickness of the ink receiving layer is preferably 3 to 100 μm, more preferably 5 to 50 μm. The value of 3 μm or more is for obtaining good ink absorbency, and the value of 100 μm or less is in consideration of productivity. When the present recording sheet is used for a so-called back print in which an ink receiving layer is printed on the ink receiving layer and viewed from the substrate surface, the thickness of the layer is particularly preferably 5 to 30 μm. This is because the ink penetrates well to the interface between the ink receiving layer and the substrate, and a clear image is obtained from the substrate surface.
[0020]
The ink jet recording sheet of the present invention mainly has the above-described configuration, but it is also possible to appropriately perform the heat treatment after laminating the release sheet after the heat treatment or the laminating the release sheet. Can be. If necessary, an undercoat layer may be provided below the ink receiving layer, and an ultraviolet absorber may be mixed into the undercoat layer in consideration of weather resistance and the like. This UV absorber can be laminated on the opposite side of the ink receiving layer.
[0021]
The ink jet recording sheet of the present invention can be manufactured by applying and drying a coating solution having the above composition on a substrate by a roll coater, a wire bar coater, an air knife coater, a gravure coater method, or the like.
[0022]
[Action]
As described above, by providing an ink receiving layer formed by adding a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer, a tackifier and, if necessary, a hydrophilic resin on a base material, the ink receiving layer has excellent ink receiving properties, and It does not require post-processing such as bonding using an auxiliary material or waterproofing after output, and has excellent laminating workability that can provide long-lasting adhesive strength (open time) only by heating. An ink jet recording sheet can be obtained.
[0023]
【Example】
Hereinafter, examples of the present invention will be described. In addition, "part" in this example represents a solid content weight basis unless otherwise specified.
[0024]
-Example 1
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0025]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 150 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
[0026]
-Example 2
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0027]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 150 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
10 parts of hydrophilic resin (polyvinyl alcohol) (Gohsenol KH-17: manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.)
[0028]
-Example 3
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0029]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (acrylic resin) (Sumika Flex 753: manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 150 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
10 parts of hydrophilic resin (polyvinyl alcohol) (Gohsenol KH-17: manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.)
[0030]
-Example 4
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0031]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 150 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
100 parts of hydrophilic resin (polyvinyl alcohol) (Gohsenol KH-17: manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.)
[0032]
-Example 5
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0033]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 250 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
10 parts of hydrophilic resin (polyvinyl alcohol) (Gohsenol KH-17: manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.)
[0034]
-Comparative example 1
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0035]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 5 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
[0036]
-Comparative example 2
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0037]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
500 parts of crystalline plasticizer (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
[0038]
-Comparative example 3
A coating liquid for the ink receiving layer in which the following substances are dissolved or dispersed in water is applied on a 75 μm-thick transparent polyester film (Lumirror Q-81: manufactured by Toray Industries, Inc.) and dried at 60 ° C. for 5 minutes in a drier. Thus, an ink jet recording sheet having an ink receiving layer having a dry film thickness of 10 μm was obtained.
[0039]
[Ink receiving layer]
100 parts of thermoplastic resin (ethylene-vinyl acetate copolymer) (Movinyl 730: Hoechst Gosei Co., Ltd.)
Crystalline plasticizer 150 parts (dicyclohexyl phthalate)
100 parts of tackifier (rosin ester) (SE-E-730-55: manufactured by Arakawa Chemical Industries)
400 parts of hydrophilic resin (polyvinyl alcohol) (Gohsenol KH-17: manufactured by Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd.)
[0040]
Then, using the inkjet recording sheets of Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 3 obtained as described above, output samples were produced by an inkjet printer (BJC600J: manufactured by Canon Inc.). The dryness and sharpness of the printed image were visually evaluated. Regarding the evaluation results, in terms of the drying property, 速 い indicates that the drying was fast, Δ indicates that the drying was slow, and x indicates that the drying was slow. Regarding clarity, 印字 indicates that the print was sharp, ○ indicates that the print slightly spread, and x indicates that the print was considerably spread.
[0041]
Further, regarding the adhesiveness, the open time and the adhesive strength were evaluated by the following methods.
[0042]
Open time: After the adhesiveness was developed by heating, the film was left at 20 ° C. and 65% RH, and the adhesive force duration was measured. With respect to the evaluation results, those having an adhesive force duration of 1 hour to 24 hours were rated as △, and those with 24 hours or more were rated as ○. In addition, those which did not develop, or those in which the adhesive force duration was less than 1 hour, were evaluated as x.
[0043]
Adhesive force: Immediately after the adhesiveness was developed by heating, it was stuck to a plastic film, and the adhesive strength was measured by 180-degree peeling according to JISZ-0237.
[0044]
Table 1 shows the results.
[0045]
[Table 1]
Figure 0003569020
[0046]
As shown in Table 1, in Example 1, although the hydrophilic resin was not added, although the ink receptivity was slightly inferior, sufficient adhesiveness was obtained and the product could be used. In Example 2, by adding a hydrophilic resin, the ink receptivity was good and the adhesiveness was sufficient. In Example 3, an acrylic thermoplastic resin was used and a hydrophilic resin was added thereto, but both ink receptivity and adhesiveness were very good. In Example 4, although the addition amount of the hydrophilic resin to the thermoplastic resin was slightly large, the ink adhesion was slightly inferior, but sufficient ink receptivity was obtained and the ink could withstand use. In Example 5, since the amount of the crystalline plasticizer added to the thermoplastic resin was slightly large, the ink was slightly inferior in adhesiveness, but sufficient ink receptivity was obtained and it could be used. .
[0047]
On the other hand, in Comparative Example 1, since the amount of the crystalline plasticizer added to the thermoplastic resin was small, no adhesive strength was exhibited even when heated. In Comparative Example 2, since the amount of the crystalline plasticizer added to the thermoplastic resin was too large, the developed adhesive force was weak. In addition, the ink receptivity was not endurable. In Comparative Example 3, since the amount of the hydrophilic resin added to the thermoplastic resin was too large, the ink receptivity was good, but no adhesive strength was exhibited.
[0048]
【The invention's effect】
In the present invention as described above, by providing an ink receiving layer formed by adding a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer, a tackifier and, if necessary, a hydrophilic resin on a substrate, excellent ink receiving properties, image Adhesive treatment using auxiliary materials after output is not required, and it is possible to obtain a long-lasting adhesive strength only by heating, so it is excellent in laminating workability, and the printed surface is directly exposed to the outside air Therefore, an ink jet recording sheet having good weather resistance can be obtained without requiring a waterproof treatment or the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of an inkjet recording sheet according to an embodiment of the present invention.
1. Base material 2. Ink receiving layer

Claims (2)

基材の一方の面にインク受容層を設けたインクジェット記録用シートにおいて、前記インク受容層が、熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤を含み、前記インク受容層における結晶性可塑剤および粘着付与剤の添加量が、熱可塑性樹脂100重量部に対して、結晶性可塑剤が30〜300重量部、粘着付与剤が10〜150重量部であり、かつ加熱接着可能であることを特徴とするインクジェット記録用シート。In an ink jet recording sheet provided with an ink receiving layer on one surface of a substrate, the ink receiving layer contains a thermoplastic resin, a crystalline plasticizer and a tackifier, and a crystalline plasticizer in the ink receiving layer and The addition amount of the tackifier is 30 to 300 parts by weight of the crystalline plasticizer, 10 to 150 parts by weight of the tackifier, and can be heat-bonded to 100 parts by weight of the thermoplastic resin. Sheet for inkjet recording. 前記インク受容層が、親水性樹脂を含み、前記インク受容層における親水性樹脂の添加量が、熱可塑性樹脂100重量部に対して、1〜100重量部であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用シート。 Claim wherein the ink-receiving layer, viewed contains a hydrophilic resin, the addition amount of the hydrophilic resin in the ink-receiving layer, with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic resin, characterized in that 1 to 100 parts by weight 2. The ink jet recording sheet according to 1.
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