JP3564713B2

JP3564713B2 - Vehicle instrument panel structure

Info

Publication number: JP3564713B2
Application number: JP26486493A
Authority: JP
Inventors: 功平島
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1993-10-22
Filing date: 1993-10-22
Publication date: 2004-09-15
Anticipated expiration: 2019-09-15
Also published as: JPH07117526A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本願発明は、自動車のインストルメントパネル構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
通常、自動車の車室前部に横設されるインストルメントパネルの内側(車体前方寄り部位)には、車体両側部に配置された左右一対のフロントピラー間に跨って取り付けられ且つステアリングシャフトを支持可能とする支持メンバーが横設配置される(例えば、実開平３ー１０９９２８号公報参照)。この場合、上記インストルメントパネルは、その車室側面に配置される各種機器の操作性あるいは視認性の観点からシートに着座した乗員の目の高さに対応して設定され、また支持メンバーはこれに支持されるステアリングシャフトの配置位置が操作性及び前方視界確保の観点からシートに着座した乗員の姿勢に対応して設定される。従って、上掲公報にも示されるように、上記支持メンバーと該支持メンバーよりも車体後方側に位置するインストルメントパネルに設けた各種の車載機器のいくつかとが車体前後方向において重合する場合も生じる。
【０００３】
尚、上記インストルメントパネルに取り付けられる各種車載機器は、衝突時における乗員保護の観点から、車体前方側へ向けて所定以上の荷重が入力された場合に該インストルメントパネルに対して車体前方側へ移動できるようにされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のようにインストルメントパネルの内側に横設配置された支持メンバーと該支持メンバーより車体後方において上記インストルメントパネルに取り付けられる車載機器とが車体前後方向において重合していると、例えば、自動車の衝突時に衝突荷重を受けて車載機器が車体前方側へ移動した場合、該車載機器が支持メンバーに衝突することが考えられる。この場合、支持メンバーはその両端が左右一対のフロントピラーに固定されていることから、その剛性は高く、従って、該支持メンバーに車載機器が衝突した場合、該車載機器はこの支持メンバーに衝突した時点でそれ以上の移動が規制されることとなり、結果的に乗員の保護機能が十分に果たせないことも起こり得る。
【０００５】
また、かかる場合、予じめ上記支持メンバーと車載機器との当初設定間隔を大きくしておくことも考えられるが、かかる構成とする場合には、該支持メンバーの配置位置がフロントピラーとの関係で一義的に決定されることから、インストルメントパネルを車室側へ後退させて配置せざるを得ず、結果的に車室スペースの狭小化を招来することとなり、車室内における居住性という点からして好ましくない。
【０００６】
そこで本願発明は、支持メンバーとインストルメントパネルに取り付けられる車載機器とが車体前後方向で重合する構造のものにおいて、車室の居住性を損ねることなく、衝突時等における乗員の保護性能を高め得るようにした自動車のインストルメントパネル構造を提案せんとしてなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として、請求項１記載の発明では、車室前部に横設配置されたインストルメントパネルの内側に、左右一対のフロントピラー間に跨って横設されステアリングシャフトを支持可能とした支持メンバーと、上記インストルメントパネルの幅方向の略中央部に開口するセンター吹出口に空調風を誘導する空調用センターダクトとを配置する一方、上記インストルメントパネルに、上記支持メンバーと車体前後方向において重合し且つその車体前方側端面が上記支持メンバーに対して所定間隔もって車体後方側に位置するようにして車載機器を取り付け、上記センターダクトを、上記支持メンバーと車載機器の上方側を通って上記インストルメントパネル側位置と上記支持メンバーよりも車体前方寄り位置との間に跨って延設するとともに、上下方向において上記支持メンバーと車載機器との中間位置に対応する部分を下方に延出させて該車載機器と上記支持メンバーとの間に配設し、当該配設部分を衝撃吸収機能をもつ緩衝体とし、衝突時の衝撃力により車載機器が車体前方に移動して上記緩衝体が支持メンバーとの間で押しつぶされて変形することにより、車載機器にかかった衝撃力を吸収緩和するように構成したことを特徴としている。
【０００８】
請求項２記載の発明では、車室前部に横設配置されたインストルメントパネルの内側に、左右一対のフロントピラー間に跨って横設されステアリングシャフトを支持可能とした支持メンバーと、上記インストルメントパネルの幅方向の略中央部に開口するセンター吹出口に空調風を誘導する空調用センターダクトとを配置する一方、上記インストルメントパネルに、上記支持メンバーと車体前後方向において重合し且つその車体前方側端面が上記支持メンバーに対して所定間隔もって車体後方側に位置するようにして車載機器を取り付け、上記センターダクトを上記支持メンバーの下方側から該支持メンバーと車載機器の中間を通って上記車載機器の上方側へ延びる如く配置するとともに該支持メンバーと車載機器との間に対応する部分を衝撃吸収機能をもつ緩衝体とし、衝突時の衝撃力により車載機器が車体前方に移動して上記緩衝体が支持メンバーとの間で押しつぶされて変形することにより、車載機器にかかった衝撃力を吸収緩和するように構成したことを特徴としている。
請求項３記載の発明では、請求項１または２記載の自動車のインストルメントパネル構造において、上記センターダクトの上記緩衝体を構成する部位に車体前後方向に延びる緩衝用リブを一体形成したことを特徴としている。
【０００９】
【作用】
本願各発明ではかかる構成とすることにより、支持メンバーと該支持メンバーよりも車室側おいてインストルメントパネルに取り付けられた車載機器との間に緩衝体が配置されているため、例えば、自動車の衝突により乗員の体が上記車載機器に衝突し、該車載機器が車体前方へ移動せしめられる場合、該車載機器と支持メンバーとの間に挟まれた緩衝体が次第に変形しながら該車載機器の移動を許容することで該車載機器にかかった衝撃力が次第に吸収緩和され、例えば緩衝体が存在せずに直接車載機器が支持メンバーに衝突してその移動が規制されるような場合に比して、乗員に与えるダメージは可及的に少ならしめられる。また、例え最終的に車載機器が支持メンバーに衝突したとしても、その時点においては既に衝撃力が小さくなっているため、乗員がダメージを受けることはほとんどない。
【００１０】
【発明の効果】
従って、本願各発明の自動車のインストルメントパネル構造によれば、車載機器が乗員側からの衝撃力を受けて車体前方側へ移動する場合、該車載機器と支持メンバーとの間に配置された緩衝体によってその衝撃力が吸収緩和されることで衝突時における乗員の保護性能が高められるものである。
【００１１】
また、緩衝体によって車載機器にかかった衝撃力が吸収緩和されるため、支持メンバーと車載機器との直接衝突を回避すべくこれらの間隔を必要以上に大きく設定するような必要もなく、該支持メンバーと車載機器との間隔をできるだけ小さくしてインストルメントパネルの車室側への張り出し量を抑えて車室内における居住スペースを十分に確保しもってその居住性を良好に維持し得るという効果もある。
【００１２】
さらに、このような基本的効果に加えて、特に請求項１または２記載の自動車のインストルメントパネル構造によれば、緩衝体が、自動車の機能上から本来的に設けられている空調用ダクト、特にインストルメントパネルの車幅方向略中央部に配置されるセンターダクトで構成されていることから、緩衝体として専用部材を設ける場合に比して、部品点数の低減あるいは組付作業の簡略化が図れるという効果も得られるものである。
【００１３】
また、請求項３記載の自動車のインストルメントパネル構造の如く、センターダクトの緩衝体部分に緩衝用リブを設けることで、該センターダクトのみによる緩衝作用よりもさらに高い緩衝作用が得られ、乗員の保護性能がより一層と高められるものである。
【００１４】
【実施例】
以下、本願発明の自動車のインストルメントパネル構造を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【００１５】
第１実施例
図１〜図３には、本願の請求項１及び３記載の発明が適用された第１実施例にかかるインストルメントパネル構造を備えた自動車の要部が示されており、同各図において符号１は車体の左右両サイドに配置されたフロントピラー、２は上記一対のフロントピラー１,１間に跨って配置されステアリングシャフト(図示省略)を支持する支持メンバー、３は上記支持メンバー２をその内側に位置せしめた状態で該支持メンバー２よりも車体後方寄り(車室寄り)に配置されて車室最前部を画成するインストルメントパネルである。
【００１６】
上記インストルメントパネル３は、図１に示すように、車幅方向に向けて横設され、その一側寄りにはステアリングシャフト取付用開口１１が形成されるとともに、上半部の幅方向中央部にはセンター吹出口８,８が、また両サイドにはベント吹出口１０,１０がそれそれ形成され、さらにその上壁面の最前部には図２に示すようにデフロスト吹出口９が形成されている。また、このインストルメントパネル３の幅方向中央部で且つ上記センター吹出口８,８の下側位置には、後述の車載機器２０が取り付けられている。
【００１７】
上記車載機器２０は、例えば、ナビゲーション装置、オーディオ装置等を一体的に組み込んで一つのユニットとしたものであって、その後端の上部隅部が切り欠かれているものの、全体としてその外周が鋼板で覆われた略矩形ブロック状の形態を有している。そして、この車載機器２０は、上記インストルメントパネル３に対して、その後部を該インストルメントパネル３の裏面側に形成された内部空間３０側へ突出させた状態で取り付けられている。この場合、この車載機器２０は、上記ナビゲーション装置の視認性を確保する等の観点から、上下方向の配置位置が、上記インストルメントパネル３の上記センター吹出口８に近接した比較的高い位置に設定されており、上述の切り欠き部分の縦壁面で構成される後方端面２０aは、上記支持メンバー２の車体前方寄りにおいて所定間隔をもって対向配置されている。尚、車載機器２０は、これに対して所定以上の車体前方側への荷重がかかった時には車体前方側(即ち、支持メンバー２側)へ移動し得るようにしてインストルメントパネル３に取り付けられている。
【００１８】
このように、高い剛性をもつ車体側部材の一つである上記支持メンバー２と、該支持メンバー２よりも車体後方寄り(即ち、車室寄り)に位置するインストルメントパネル３に取り付けた上記車載機器２０の後方端面２０aとが車体前後方向において重合状態で対向配置されていると、例えば、衝突時に上記車載機器２０の前面側に乗員が衝突して該車載機器２０に過大な衝撃力がかかってこれが車体前方へ移動せしめられる場合、この支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間隔を極めて大きくとっているため車載機器２０が乗員側からの衝撃力を受けて車体前方へ移動したとしても到底これが支持メンバー２に達することはないというような場合は別にして、通常はインストルメントパネル３の車室側への張り出し量を抑えて車室スペースの拡大を図るという観点から、該支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間隔は比較的小さく設定されているため、衝突時に乗員側からの衝撃力を受けて車載機器２０が車体前方へ移動すると該後方端面２０aが支持メンバー２に衝突してそれ以上の移動が規制され、結果的に乗員に大きなダメージを与えるというようなことが起こり得ることは既述の通りである。
【００１９】
そこで、この実施例においては本願発明を適用して、後述のセンターダクト５の一部に緩衝機能を持たせ、これを緩衝体として上記支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間に配置し、該緩衝体の変形に伴う緩衝効果によって上記衝撃力の吸収緩和を図りもって乗員にかかる衝突時のダメージを可及的に小ならしめて高い乗員保護性能を確保するとともに、同時に車室スペースを十分に確保して車室内における居住性をも良好ならしめるようにしている。以下、これを詳述する。
【００２０】
図２及び図３に示すように、上記内部空間３０内のしかも上記支持メンバー２よりも車体前方寄り位置にはヒータユニット４が配置されている。そして、このヒータユニット４には、上記インストルメントパネル３のセンター吹出口８,８に空調風を誘導するセンターダクト５と、上記ベント吹出口１０に空調風を誘導するベントダクト６と、上記デフロスト吹出口９に空調風を誘導するデフロストダクト７とが設けられている。尚、図２において符号８aは上記センター吹出口８に設けられたセンタールーバである。
【００２１】
そして、この実施例においては、上記各ダクト５〜７のうち、センターダクト５はインストルメントパネル３の幅方向中央部にあって上記車載機器２０と対応することから、該センターダクト５を利用して緩衝体を構成するようにしている。
【００２２】
即ち、センターダクト５は、上記ヒータユニット４から上記支持メンバー２の車体前方側位置を通って該支持メンバー２の上方へ延出した後、該支持メンバー２を巻き込むようにインストルメントパネル３側に屈曲し、該支持メンバー２及び上記車載機器２０の上方を通って上記センター吹出口８に至る如き形状とされている。ここで、このセンターダクト５の下壁面のしかも上記支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの中間位置に対応する部分を下方に延出させて矩形框状の延設部１３を形成し、該延設部１３を車体前後方向において該支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとに重合させるとともに、その車体前後方向の両側壁１３a,１３bをそれぞれ支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとに近接対向させている。即ち、この実施例においては、センターダクト５から延出形成された上記延設部１３が特許請求の範囲中の緩衝体を構成することとなる。
【００２３】
さらに、この延設部１３には、その両側壁１３a,１３bの同軸状に対向する位置をそれぞれ内方に向けて凹入させてなる凹入部１４,１４が、該延設部１３の幅方向に所定間隔で複数箇(この実施例では三箇)設けられている。この相互に対向する一対の凹入部１４,１４はその底部が相互に接触しており、従って該各凹入部１４,１４の壁面はそれぞれ車体前後方向に延びて、延設部１３をその厚さ方向に押しつぶす荷重に対して所定の抵抗力をもつことになる。即ち、この実施例においては、上記各凹入部１４,１４の壁面が特許請求の範囲中の緩衝用リブを構成することとなる。
【００２４】
叙上の如く、センターダクト５の一部で形成される延設部１３を緩衝体として支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間に配置すると、衝突時に乗員側から車載機器２０に衝撃力が入力され、これを受けて該車載機器２０が車体前方へ移動する場合、該車載機器２０の後方端面２０aは先ず延設部１３の一方の側壁１３aに当接して該延設部１３を全体的に支持メンバー２側に押しやるとともに、該延設部１３の他方の側壁１３bが上記支持メンバー２に当接した後は、該支持メンバー２との間で延設部１３及び上記各凹入部１４,１４,・・を押しつぶしながら車体前方側へ移動する。このように延設部１３等が押しつぶされて変形することにより、上記車載機器２０にかかった衝撃力が次第に吸収緩和され、例えば、かかる衝撃力の吸収緩和作用をもつ延設部１３が設けられておらず上記車載機器２０の後方端面２０aが直接支持メンバー２に衝突する場合に比して、乗員にかかるダメージが可及的に少ならしめられるものである。即ち、衝突実施例における乗員保護性能が高められるものである。
【００２５】
また一方、このように支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間に緩衝体として機能する延設部１３が存在することで、該支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間隔を必要以上に大きく設定する必要がなく、該支持メンバー２に対して上記インストルメントパネル３を可及的に近付けることが可能となる。このようにインストルメントパネル３が支持メンバー２側に近付けられるということは、該インストルメントパネル３の前面側に位置する車室スペースが拡大されるということであり、この結果、車室内の居住性がさらに良好ならしめられるものである。
【００２６】
第２実施例
図４には、本願の請求項２及び３記載の発明が適用された第２実施例にかかるインストルメントパネル構造を備えた自動車の要部が示されている。この第２実施例のものも上記第１実施例のものと基本構成を同じにするものであるが、これと異なる点は緩衝体の構成方法のみである。即ち、上記第１実施例のものは上記センターダクト５を支持メンバー２と車載機器２０の上方側に延設するとともに、その一部を下方に延出させて延設部１３とし、この延設部１３で特許請求の範囲中の緩衝体を構成していたのに対して、この第２実施例のものにおいては、上記ヒータユニット４から延びる上記センターダクト５を、支持メンバー２の下方側から該支持メンバー２と車載機器２０の後方端面２０aとの間を通して上方へ延出させた後、該車載機器２０の上方を通して上記センター吹出口８側に至らしめたものである。そして、このセンターダクト５のうち、上記支持メンバー２と０の後方端面２０aとの間に位置する部分をそのまま特許請求の範囲中の緩衝体として利用するようにしたものである。尚、このセンターダクト５のうち、緩衝体として利用される部分には、上記第１実施例の場合と同様に凹入部１５,１５,・・を形成している。
【００２７】
このように構成すると、上記第１実施例の場合と同様の作用効果が奏せられることは勿論のこと、これに加えて、センターダクト５の途中に延設部分を形成するような必要がないことから、該センターダクト５そのものの構造が簡略化されその製作が容易となり、延いてはコストダウンにも貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の第１実施例にかかるインストルメントパネル構造を備えた自動車のインストルメントパネル部分の正面図である。
【図２】図１のII-II縦断面図である。
【図３】図２のIII-III矢視図である。
【図４】本願発明の第２実施例にかかるインストルメントパネル構造を備えた自動車のインストルメントパネル部分の縦断面図である。
【符号の説明】
１はフロントピラー、２は支持メンバー、３はインストルメントパネル、４はヒータユニット、５はセンターダクト、６はベントダクト、７はデフロストダクト、８はセンター吹出口、９はデフロスト吹出口、１０はベント吹出口、１１はステアリングシャフト取付用開口、１３は延設部(緩衝体)、１４は凹入部、１５は凹入部、２０は車載機器、３０は内部空間である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to an instrument panel structure for an automobile.
[0002]
[Prior art]
Normally, inside the instrument panel (portion closer to the front of the vehicle body) installed laterally in the front of the cabin of the car, it is attached across the pair of left and right front pillars arranged on both sides of the vehicle body and supports the steering shaft. A supporting member that can be used is disposed horizontally (for example, see Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-109998). In this case, the instrument panel is set in accordance with the eye level of the occupant seated on the seat from the viewpoint of the operability or visibility of various devices arranged on the side of the cabin, and the supporting member is The arrangement position of the steering shaft supported by the vehicle is set in accordance with the posture of the occupant seated on the seat from the viewpoint of operability and securing a front view. Therefore, as also shown in the above-mentioned publication, the support member and some of the various in-vehicle devices provided on the instrument panel located on the rear side of the vehicle body with respect to the support member sometimes overlap in the vehicle front-rear direction. .
[0003]
In addition, from the viewpoint of protection of the occupant in the event of a collision, various on-vehicle devices attached to the instrument panel may be moved forward with respect to the instrument panel when a load greater than a predetermined value is input toward the front of the vehicle body. Be able to move.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, when the support member disposed laterally inside the instrument panel and the vehicle-mounted device attached to the instrument panel at the rear of the vehicle body from the support member overlap in the vehicle front-rear direction, for example, When an in-vehicle device receives a collision load at the time of a collision of an automobile and moves toward the front of the vehicle body, the in-vehicle device may collide with the support member. In this case, since the support member has both ends fixed to the pair of left and right front pillars, the rigidity thereof is high. Therefore, when the vehicle-mounted device collides with the support member, the vehicle-mounted device collides with the support member. At this point, further movement will be restricted, and as a result, the occupant may not be sufficiently protected.
[0005]
In such a case, it is conceivable to increase the initially set interval between the support member and the on-vehicle device in advance, but in such a configuration, the position of the support member is determined by the relationship with the front pillar. Therefore, the instrument panel must be retracted to the cabin side and arranged, resulting in a reduction in the cabin space and the livability in the cabin. Not preferred.
[0006]
Therefore, the present invention can improve the occupant protection performance at the time of a collision or the like without impairing the livability of the passenger compartment in a structure in which the support member and the on-vehicle device attached to the instrument panel overlap in the vehicle longitudinal direction. It was made as a proposal of an instrument panel structure for an automobile as described above.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the invention of the present application, as a specific means for solving such a problem, according to the invention described in claim 1, a laterally extending side of a pair of left and right front pillars is provided inside an instrument panel horizontally disposed in a front part of a vehicle compartment. A supporting member provided to support a steering shaft and an air conditioning center duct for guiding air conditioning air to a center outlet opening at a substantially central portion in the width direction of the instrument panel; The vehicle-mounted device is mounted such that the support member overlaps with the support member in the front-rear direction and the front end surface of the vehicle body is positioned at a rear side of the vehicle body at a predetermined interval with respect to the support member, and the center duct is attached to the support member. And the upper side of the vehicle-mounted equipment and the instrument panel side position and the vehicle body ahead of the support member While extending across between the deviation position, disposed between the vertical direction and the portion corresponding to the intermediate position by extending downward該車mounting device and the support members between the supporting member and the vehicle-mounted device The disposition portion is a shock absorber having a shock absorbing function, and the impact force at the time of the collision causes the in-vehicle device to move forward in the vehicle body, and the shock absorber is crushed and deformed by the support member, thereby causing the shock absorber to deform. It is characterized in that it is configured to absorb and reduce the impact force applied to the device .
[0008]
According to the second aspect of the present invention, a support member is provided laterally between a pair of left and right front pillars and capable of supporting a steering shaft inside an instrument panel horizontally disposed in a front portion of the vehicle compartment ; An air-conditioning center duct for guiding air-conditioned air is disposed at a center outlet opening at a substantially central portion in the width direction of the instrument panel, while the instrument panel overlaps the support member with the support member in the front-rear direction of the vehicle body. The in-vehicle equipment is mounted such that the front end face is located at the rear side of the vehicle body at a predetermined interval with respect to the support member, and the center duct is passed from below the support member through the middle of the support member and the in-vehicle equipment. collision portions corresponding to between the supporting member and the vehicle-mounted device while as disposed upwardly extending side of the vehicle equipment A cushion having an absorption function, by the cushion vehicle device by the impact force upon collision is moved forward of the vehicle body and a crushed deformation child between the support members, the impact force applied to the vehicle equipment It is characterized in that it is configured to absorb and relax .
According to a third aspect of the present invention, in the instrument panel structure for an automobile according to the first or second aspect , a buffer rib extending in a vehicle longitudinal direction is integrally formed at a portion of the center duct that constitutes the buffer. It is set to.
[0009]
[Action]
In each of the inventions of the present application, by adopting such a configuration, the shock absorber is disposed between the support member and the vehicle-mounted device attached to the instrument panel on the vehicle cabin side with respect to the support member. When the occupant's body collides with the above-mentioned vehicle-mounted device due to the collision and the vehicle-mounted device is moved forward of the vehicle body, the shock absorber sandwiched between the vehicle-mounted device and the support member is gradually deformed while moving. By allowing the impact force applied to the on-vehicle device is gradually absorbed and alleviated, for example, compared to a case where the on-vehicle device directly collides with the supporting member without the presence of the buffer and the movement is restricted. The damage to the occupants is reduced as much as possible. Further, even if the onboard equipment finally collides with the supporting member, the occupant is hardly damaged at that time because the impact force is already small.
[0010]
【The invention's effect】
Therefore, according to the instrument panel structure of the present invention, when the in-vehicle device is moved forward by the impact force from the occupant, the cushioning device is disposed between the in-vehicle device and the support member. By absorbing and relaxing the impact force by the body, the occupant protection performance in the event of a collision is enhanced.
[0011]
In addition, since the shock force applied to the on-vehicle device is absorbed and reduced by the shock absorber, there is no need to set the distance between the support members and the on-vehicle device unnecessarily large in order to avoid a direct collision. There is also an effect that the distance between the member and the on-vehicle equipment is made as small as possible, and the amount of the instrument panel protruding toward the cabin side is suppressed, so that a sufficient living space in the cabin is ensured and the livability can be maintained well. .
[0012]
Furthermore, in addition to such a basic effect, in particular, according to the instrument panel structure of the vehicle according to claim 1 or 2 , the cushioning member is provided with an air conditioning duct originally provided from the function of the vehicle, In particular, since it is composed of a center duct located at the approximate center of the instrument panel in the vehicle width direction, the number of parts can be reduced or the assembly work can be simplified compared to the case where a dedicated member is provided as a buffer. Also, the effect of achieving it can be obtained.
[0013]
Further, as the instrument panel of a motor vehicle according to claim 3, by providing the cushioning ribs buffer body part of the Center duct, higher cushioning effect than the cushioning effect due to only the center duct is obtained, the passenger Can be further enhanced .
[0014]
【Example】
Hereinafter, an instrument panel structure of an automobile according to the present invention will be specifically described with reference to the accompanying drawings.
[0015]
The first embodiment Figs. 1 3, and a main portion of a motor vehicle with a instrument panel structure according to a first embodiment the invention of claim 1及 beauty 3 described is applied is shown, In the drawings, reference numeral 1 denotes a front pillar disposed on both left and right sides of the vehicle body, 2 denotes a support member that is disposed across the pair of front pillars 1 and 1 and supports a steering shaft (not shown), and 3 denotes the above-described member. The instrument panel is disposed closer to the rear of the vehicle body (closer to the passenger compartment) than the support member 2 in a state where the support member 2 is positioned inside the support member 2, and defines the frontmost portion of the passenger compartment.
[0016]
As shown in FIG. 1, the instrument panel 3 is provided laterally in the vehicle width direction. A steering shaft mounting opening 11 is formed near one side of the instrument panel 3, and a widthwise central portion of an upper half portion is provided. In FIG. 2, there are formed center outlets 8, 8 and vent outlets 10, 10 on both sides. Further, a defrost outlet 9 is formed at the forefront of the upper wall surface as shown in FIG. I have. At the center of the instrument panel 3 in the width direction and below the center outlets 8, 8, an in-vehicle device 20, which will be described later, is mounted.
[0017]
The on-vehicle device 20 is, for example, a device in which a navigation device, an audio device, and the like are integrally incorporated into one unit. It has a substantially rectangular block shape covered with. The in-vehicle device 20 is attached to the instrument panel 3 with its rear portion protruding toward the internal space 30 formed on the back surface of the instrument panel 3. In this case, from the viewpoint of securing the visibility of the navigation device, the on-vehicle device 20 is set at a relatively high position close to the center outlet 8 of the instrument panel 3 in a vertical direction. The rear end face 20a formed by the vertical wall surface of the above-described cutout portion is opposed to the support member 2 at a predetermined interval near the front of the vehicle body. The in-vehicle device 20 is attached to the instrument panel 3 so as to be able to move to the front side of the vehicle body (that is, to the support member 2 side) when a predetermined load or more is applied to the front side of the vehicle body. I have.
[0018]
As described above, the support member 2 which is one of the vehicle body-side members having high rigidity, and the vehicle mounted on the instrument panel 3 located closer to the rear of the vehicle than the support member 2 (that is, closer to the passenger compartment). If the rear end face 20a of the device 20 is opposed to the front end of the vehicle-mounted device 20 in an overlapping state in the vehicle longitudinal direction, for example, an occupant collides with the front side of the vehicle-mounted device 20 and an excessive impact force is applied to the vehicle-mounted device 20 during a collision. When this is moved forward of the vehicle body, the distance between the support member 2 and the rear end face 20a of the vehicle-mounted device 20 is extremely large, so that the vehicle-mounted device 20 is moved forward by the impact force from the occupant. Apart from the case where this does not reach the support member 2 at all, the amount of the instrument panel 3 projecting toward the cabin is usually reduced to reduce the cabin. From the viewpoint of achieving economies of pace, because the distance between the rear end surface 20a of the supporting member 2 and the vehicle-mounted device 20 is set relatively small, the vehicle-mounted device receives an impact force from the occupant side at the time of a collision As described above, when the vehicle 20 moves forward, the rear end face 20a collides with the support member 2 and further movement is restricted, and as a result, it is possible that the occupant may be seriously damaged. is there.
[0019]
Therefore, in this embodiment, the present invention is applied, a part of a center duct 5 described later is provided with a buffer function, and this is used as a buffer between the support member 2 and the rear end face 20a of the vehicle-mounted device 20. In order to reduce the damage at the time of collision on the occupant as much as possible and secure high occupant protection performance, at the same time, Is ensured enough to improve the livability in the passenger compartment. Hereinafter, this will be described in detail.
[0020]
As shown in FIGS. 2 and 3, a heater unit 4 is disposed in the internal space 30 at a position closer to the front of the vehicle than the support member 2. The heater unit 4 includes a center duct 5 that guides conditioned air to the center outlets 8 of the instrument panel 3, a vent duct 6 that guides conditioned air to the vent outlet 10, The air outlet 9 is provided with a defrost duct 7 that guides the conditioned air. In FIG. 2, reference numeral 8a denotes a center louver provided in the center outlet 8.
[0021]
In this embodiment, of the ducts 5 to 7, the center duct 5 is located at the center in the width direction of the instrument panel 3 and corresponds to the on-vehicle device 20, so that the center duct 5 is used. To form a buffer.
[0022]
That is, the center duct 5 extends from the heater unit 4 to a position above the support member 2 through a position on the vehicle body front side of the support member 2, and then moves toward the instrument panel 3 so that the support member 2 is involved. It is bent so as to pass over the support member 2 and the vehicle-mounted device 20 and reach the center outlet 8. Here, a portion of the lower wall surface of the center duct 5 that corresponds to an intermediate position between the support member 2 and the rear end surface 20a of the vehicle-mounted device 20 is extended downward to form a rectangular frame-shaped extending portion 13. The extension portion 13 is overlapped with the support member 2 and the rear end face 20a of the vehicle-mounted device 20 in the vehicle front-rear direction, and the side walls 13a and 13b in the vehicle front-rear direction are respectively positioned behind the support member 2 and the vehicle-mounted device 20. It is closely opposed to the end face 20a. That is, in this embodiment, the extending portion 13 formed so as to extend from the center duct 5 constitutes a buffer in the claims.
[0023]
Further, in the extending portion 13, recessed portions 14, 14 formed by indenting the coaxially opposed positions of both side walls 13 a, 13 b respectively toward the inside are provided in the width direction of the extending portion 13. Are provided at predetermined intervals (three in this embodiment). The bottoms of the pair of recesses 14, 14 facing each other are in contact with each other. Accordingly, the wall surfaces of the recesses 14, 14 extend in the front-rear direction of the vehicle body, and the extension 13 It has a predetermined resistance to a load crushed in the direction. That is, in this embodiment, the wall surface of each of the recessed portions 14, 14 constitutes a cushioning rib in the claims.
[0024]
As described above, when the extending portion 13 formed by a part of the center duct 5 is arranged between the support member 2 and the rear end face 20a of the vehicle-mounted device 20 as a buffer, the occupant side moves to the vehicle-mounted device 20 at the time of collision. When the impact force is input and the in-vehicle device 20 moves forward in response to the impact force, the rear end face 20a of the in-vehicle device 20 first contacts one of the side walls 13a of the extension portion 13 and the extension portion 13 Is pushed to the support member 2 side as a whole, and after the other side wall 13b of the extension portion 13 abuts on the support member 2, the extension portion 13 and the concave It moves to the front side of the vehicle body while crushing the entrances 14, 14,. As the extension 13 and the like are crushed and deformed in this manner, the impact force applied to the on-vehicle device 20 is gradually absorbed and reduced. For example, the extension 13 having an absorbing and absorbing effect of the impact is provided. However, as compared with the case where the rear end face 20a of the in-vehicle device 20 collides directly with the support member 2, damage to the occupant is reduced as much as possible. That is, the occupant protection performance in the collision example is enhanced.
[0025]
On the other hand, the presence of the extension 13 functioning as a buffer between the support member 2 and the rear end surface 20a of the vehicle-mounted device 20 as described above allows the support member 2 and the rear end surface 20a of the vehicle-mounted device 20 to be in contact with each other. The interval does not need to be set larger than necessary, and the instrument panel 3 can be brought as close as possible to the support member 2. The fact that the instrument panel 3 is brought closer to the support member 2 in this way means that the cabin space located on the front side of the instrument panel 3 is expanded, and as a result, the livability in the cabin is improved. Is even better.
[0026]
The Second Embodiment FIG. 4, a main part of the vehicle equipped with an instrument panel structure according to a second embodiment the invention of claim 2及 beauty 3 described is applied is shown. The second embodiment also has the same basic configuration as that of the first embodiment, except for the method of forming the buffer. That is, in the first embodiment, the center duct 5 extends above the support member 2 and the on-vehicle device 20, and a part of the center duct 5 extends downward to form an extension portion 13. In the second embodiment, the center duct 5 extending from the heater unit 4 is connected to the support member 2 from below. After extending upward between the support member 2 and the rear end face 20a of the vehicle-mounted device 20, it reaches the center outlet 8 side above the vehicle-mounted device 20. A portion of the center duct 5 located between the support member 2 and the rear end face 20a of the center duct 5 is used as it is as a buffer in the claims. In the center duct 5, recesses 15, 15,... Are formed in a portion used as a buffer, as in the first embodiment.
[0027]
With this configuration, the same operation and effect as those of the first embodiment can be obtained, and in addition, there is no need to form an extension part in the center duct 5. Therefore, the structure of the center duct 5 itself is simplified, the manufacture thereof is facilitated, and the cost can be further reduced .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an instrument panel portion of an automobile having an instrument panel structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a vertical sectional view taken along the line II-II of FIG.
FIG. 3 is a view taken in the direction of arrows III-III in FIG. 2;
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of an instrument panel portion of an automobile having an instrument panel structure according to a second embodiment of the present invention .
[Explanation of symbols]
1 is a front pillar, 2 is a support member, 3 is an instrument panel, 4 is a heater unit, 5 is a center duct, 6 is a vent duct, 7 is a defrost duct, 8 is a center outlet, 9 is a defrost outlet, and 10 is a defrost outlet. A vent outlet, 11 is an opening for attaching a steering shaft, 13 is an extended portion (buffer), 14 is a concave portion, 15 is a concave portion , 20 is on-vehicle equipment, and 30 is an internal space.

Claims

Inside the instrument panel horizontally arranged at the front of the vehicle cabin, a support member that is laterally arranged between a pair of left and right front pillars and is capable of supporting the steering shaft, and approximately the center of the instrument panel in the width direction. An air-conditioning center duct that guides air-conditioning air is disposed at a center air outlet that opens to the portion, and the instrument panel overlaps the support member in the vehicle front-rear direction and the front end face of the vehicle body overlaps with the support member. The in-vehicle device is mounted so as to be located on the rear side of the vehicle body at a predetermined interval with respect to the vehicle body . The center duct passes through the support member and the upper side of the in-vehicle device, and the vehicle body position is higher than the position of the instrument panel and the support member. The support member extends between the frontward position and the support member in the vertical direction. A portion corresponding to an intermediate position between the vehicle device by extending downward is disposed between the該車mounting device and the support member, the damping body in the arranged partial with shock absorbing function, the impact of the collision The shock absorber applied to the in-vehicle device is configured to absorb and reduce the impact force applied to the in-vehicle device by force of the in-vehicle device moving forward of the vehicle body and crushing and deforming the buffer body with the supporting member. The instrument panel structure of the car.

Inside the instrument panel horizontally arranged at the front of the vehicle cabin, a support member that is laterally arranged between a pair of left and right front pillars and is capable of supporting the steering shaft, and approximately the center of the instrument panel in the width direction. An air-conditioning center duct that guides air-conditioning air is disposed at a center air outlet that opens to the portion, and the instrument panel overlaps the support member in the vehicle front-rear direction and the front end face of the vehicle body overlaps with the support member. The in-vehicle device is mounted so as to be located on the rear side of the vehicle body at a predetermined interval with respect to the center duct , and the center duct extends from a lower side of the support member to an upper side of the in-vehicle device through an intermediate portion between the support member and the in-vehicle device. corresponding portions between said support members and vehicle equipment while being as arranged extending with a shock absorbing function And 衝体, by the cushion vehicle device is moved forward of the vehicle body is deformed crushed between the support member by an impact force during a collision, so that the impact force applied to the vehicle device is absorbed alleviated instrument panel of a motor vehicle, characterized in that it is configured to.

According to claim 1 or 2, instrument panel of a vehicle cushioning ribs extending in the longitudinal direction of the vehicle body at a portion constituting the buffer body of the center duct, characterized in that it is integrally formed.