JP3562949B2 - プラント運転装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電等のプラントの監視を行いプラントの起動・停止運転を計算機を用いて行うプラント運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラントなどの監視を行うための計算機は、運転員からの要求を自動化コンソールを介して検出したり、プラントのプロセス状態量の変化を検出し、プロセス出力信号を出力することにより必要な自動化の処理を判断しプラントの起動・停止等の操作を行っている。
【0003】
一方、プラント自動化運転で異常が発生したとき、その原因追求のためにプラントの運転状態を再現することが行われる。
【0004】
図27は、上記する過去のプラントの運転状態を再現する装置の一例を示し、図のように再現装置は、計算機1と自動化再現計算機10とから構成されている。まず、計算機1のプロセス状態量読込手段101によってプラント状態量が読み込まれプラント監視手段103へ送られ、プラント監視手段103によってプラントの変化が監視されている。プラントの変化が検出されると自動運転手段104によってプロセス出力装置105へ通知されると共に、自動化に関するメッセージがCRT表示装置5及びタイパ6から出力される。プロセス出力装置105からは、操作信号が自動化コンソール3へ出力される。
【0005】
以上のプラント自動化のための処理の他に計算機1では、自動化状態判定手段110によってプラントの運転開始と終了がこの判定に応じプロセス状態量送信手段107からプラント状態量が通信手段7によって自動化再現計算機10へ送られる。また、自動化状態判定手段110によってプラントの開始や終了及び自動運転手段104からプラントの進行が自動化情報送信手段108へ通知され、自動化情報送信手段108から自動化再現計算機10へ通知がされる。
【0006】
自動化再現計算機10のプロセス状態量受信手段112によって通信手段7を介してプロセス状態量が受信されると、時系列にプロセス状態量がプロセス状態量記憶手段113へ記憶される。また、自動化再現計算機10の自動化情報受信手段114によってプラントの変化や進行状況が通信手段8を介して受信され、自動化情報記憶手段116へ記憶される。再現要求が再現対話装置12からされると、プロセスデータ再現手段115がプロセス状態量記憶手段113よりプロセス状態量を読み出して自動化情報再現手段117へ出力する。
【0007】
自動化情報再現手段117では、自動化情報記憶手段116からプラントの進行状況を取込み、プロセス出力装置118を介して再現自動化コンソール11へ出力すると共に、再現CRT表示装置9及び再現タイパ13へ出力する。
【0008】
一方、再現計算機は計算機からのプラント状態を示すプロセス状態量とプラント運転の進捗を示す自動化情報を計算機より受け取り時系列に記憶し、再現要求により記憶したプロセス状態量と自動化情報を復元することにより再現計算機のCRT表示装置やタイパに自動化関連のメッセージを再現でき、同様に自動化コンソールのランプの点灯や消灯の動作も再現できる。また、プラントの状態はプロセス状態量を計算機から周期的に受信し、時系列に記憶することにより、再現時には、プラントの働きを再現することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図27に示すプラント自動化再現装置は、再現の為にプラント運転計算機と同一のCRT表示装置やタイパや自動化コンソールやプロセス出力装置が必要となるばかりではなく、自動化再現のためのメッセージや操作信号の情報を常に同一にしておかなければならず、計算機の改造時に再現計算機も同一の改造を実施しなければ、実際の目測化運転と異なった現象が再現されるという問題があった。
【0010】
一般に自動化の再現は、運転員の教育・訓練の為や、プラント自動化運転不具合時の解析の為に使用されるため、運転員の時間的に余裕のあるプラント停止時や静定時に実施され、自動化が使用されない時間帯に再現を行うことが可能である。
【0011】
そこで、本発明は、プラント運転装置に再現機能を具備し、計算機のCRT表示装置やタイパや自動化コンソールを再現時にも自動化の情報やプロセス状態量の情報を共有することを可能とし、経済的で保守性に優れた自動化再現機能を備えたプラント運転装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プラントからのプロセス状態量を読み込み保存開始指令から保存終了指令の間、プロセス状態量記憶手段へプロセス状態量を保存するプロセス状態量読込手段と、このプロセス状態量読込手段からのプラント状態量によりプラント各所の状態の変化を検出して変化通知を出力する一方、プラント状態量の再現時に再現された再現プラント状態量によりプラント各所の状態の変化を検出して再現時の変化通知をするプラント監視手段と、このプラント監視手段からのプラントの変化通知を受け取りプラント各所の機器の操作を行う操作信号を出力すると共に、自動運転に関するメッセージを運転員へ知らせる報知装置へ出力する自動運転手段と、この自動運転手段からの操作信号によりプラントの各所の機器を駆動しプラントを運転するプロセス信号に変換し出力するプロセス出力装置と、このプロセス出力装置からのプロセス出力信号によりランプの点灯・消灯や表示の変更を行い自動化運転の進捗状況を示すと共に、自動運転を許可する運転員の指令をプロセス状態量読込手段へ通知する自動化コンソールと、プロセス状態量読込手段によりプラント自動化の開始や終了を判断してプロセス状態量記憶手段へ保存開始指令及び保存終了指令を出力して保存要求する自動化状態判定手段と、運転員の再現開始指示により、プロセス状態量記憶手段に記憶されたプロセス状態量を読み出し、プラント監視手段へ出力するプロセスデータ再現手段と、再現時にプラント操作に関連する操作信号を抑制するプロセス出力抑制手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、自動化状態判定手段によりプロセス状態量の保存の開始指令が出力されると、プロセス状態量記憶手段へプロセス状態量が保存される。再現の開始指令があると、プロセス再現手段によりプロセス状態量記憶手段から保存していたプロセス状態量を読み込み、プラント監視手段へ再現プロセス状態量が送られる。プラント監視手段では、再現プロセス状態量に切り替えて、状態量の変化の検出が行われる。自動運転手段は、再現時も実際のプラント運転時と同様の自動化処理が実施され出力装置へ再現時も実際のプラント運転時と同一のメッセージを出力される。従って、従来のように、実際のプラント運転時に自動運転手段からのメッセージ情報を保存する必要がなくなる。また、自動運転手段からプラント機器への操作信号が出力されるが、プロセス出力抑制手段により、再現時にはプラント機器への操作信号が抑制され、自動化コンソールへの出力のみプロセス出力装置へ操作信号が伝達される。このように従来保存していた自動運転手段からの操作信号も保存することなく、自動化コンソールのランプの点消灯は行うことが可能となる。プラント機器への操作信号がプロセス出力抑制手段にて抑制され、プラント機器の操作がなされないが、プロセス状態量記憶手段には実際のプラント機器の動作したプロセス状態量が保存され、プロセスデータ再現にて復元されるため、プラント機器が操作されたことが再現され、自動化再現が可能となる。従って、再現のための専用の装置を設ける必要がなく、経済的に再現が実現できる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載のプラント運転装置において、自動運転手段より出力するプロセス出力データと出力メッセージを入力して解析判断するプロセス出力解析手段と、このプロセス出力解析手段により解析されたデータを記憶するプロセス出力記憶手段と、このプロセス出力記憶手段に記憶された解析データを報知装置へ出力するプロセス出力解析結果出力手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、再現した自動化データを用いて容易に解析が可能となり、プラントの自動化調整をより容易にすると共に、自動化運転のファイル具合の解析を即座に行うことができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1記載のプラント運転装置において、プロセス状態量記憶手段に保存されたデータを指定してプロセス状態量の編集要求をオペレータが行う編集対話装置と、指定されたプロセス状態量記憶手段の保存データを検索し、保存データのプロセス状態量を変更し、プロセス状態量記憶手段へ更新保存するプロセス状態量変更手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、あるプラント機器が稼働していない状態でプラントの起動あるいは停止、その他の運転を実施した際に、プロセス状態量を保存した場合でも、運転訓練のために使用するデータとしてプロセス状態量記憶手段の保存データを変更して、運転訓練のために実際のプラントの自動化運転と異なったプラント状態の自動化を再現することができるデータを作成することができる。従って、プラントの一部の機器の動作を実際の動作と異なった状態に設定し、実際と異なった自動化操作を実現することができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1記載のプラント運転装置において、再現対話装置を介して自動化再現速度を指定すると、プロセス状態量読込手段のプロセス状態量の収集周期からプロセスデータ再現手段のプロセス状態量の送信周期を換算し書き換えて自動化再現速度を変更可能とする自動化再現速度変更手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、再現速度を変更することで、自動化運転にて短時間に多くの操作が実行するステージでは進行を遅くし、単純な操作が長く続くステージでは進行を早くすることができ、自動化運転の操作について全工程を漏らさずに学習することができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1記載のプラント運転装置において、プロセス状態量記憶手段のプロセス状態量をプロセスデータ再現手段から読み込み、読み込んだデータから再現プラント状態量の変化を検出し、プラント変化情報を出力する再現プラント監視手段と、この再現プラント監視手段により出力されるプラント変化情報から自動化運転の進行状況を判断し、状況を表す自動化メッセージを再現用出力装置へ出力する再現自動運転手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、実際のプラントの運転と平行して、実際のプラントへ影響を与えることなく過去の自動化運転の操作を再現することができ、また、実際のプラントの運転と同じステージの過去の操作を再現し、比較しながら運転することが可能となり、異常を即座に知ることができる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1記載のプラント運転装置において、自動化の各進行ステージ毎にステージの開始条件/終了条件と各ステージ内の操作項目の開始条件/終了条件を保存する操作項目情報ファイルを参照して自動化実行中/再現時のプラント状態より進行するステージを判定する進行ステージ判定手段と、この進行ステージ判定手段により判定された自動化実行中の各ステージにおける操作項目の開始/終了時刻を収集し、各操作項目の開始/終了時刻を操作時刻保存ファイルへ保存する操作状況判定手段とを設けるようにしたものである。この手段によれば、自動化実施時の各操作項目の操作内容が一覧にて出力され確認することができるので、操作内容及び操作状況の把握が容易にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、従来技術を示す図27と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図1において、図27と異なる主な点は、自動化再現計算機10を削除したことである。
【0020】
ここで、プロセス状態量読込手段101は、プラント2からのプラント状態量aを読み込み、計算機1内で処理可能なプロセス状態量bに変換するものである。自動化状態判定手段110は、プロセス状態量bにより自動化の開始・終了を判定するものである。プロセス状態量記憶手段102は、自動化開始から終了迄の間のプロセス状態量bを自動化状態判定手段110からの指令により指定された周期で全点収集するものである。
【0021】
プラント監視手段103は、プラント2や自動化コンソール3の変化を検出し自動化の操作を行う自動運転手段104に通知するものである。プロセス出力装置105は自動運転手段104の操作信号をリレー信号に変換し、プラント機器の駆動や自動化コンソール3のランプの点灯・消灯を行うものである。自動化コンソール3は、自動化の操作の進行状態をランプで示し、自動化の進行の許可を運転員のボタン操作によって計算機1へ指示するものである。CRT表示装置5とタイパ6は自動運転手段104からの運転員へのメッセージを表示・印字するものである。
【0022】
再現対話装置4は、運転員が自動化再現の開始・終了を指令する計算機1内の各手段へ通知するものである。プロセスデータ再現手段106は、プロセス状態量記憶手段102からのプロセス状態量を再現するものである。プロセス出力抑制手段110は自動運転手段104からの操作信号kの出力を抑制するものである。
【0023】
次に、本発明の第1実施の形態の作用について図1乃至図7を参照して説明する。
【0024】
最初に、プラント2の状態がプラント状態量aとして、計算機1のプロセス状態量読込手段101により、計算機1内で処理可能なプロセス状態量bに変換される。
【0025】
自動化状態判定手段110では、プロセス状態量読込手段101からのプロセス状態量bの自動化の開始や終了を示すプロセス状態量を周期的に監視し、自動化の開始・終了を検出したときに、図2に示す如くの自動化開始終了指令信号cをプロセス状態量記憶手段102に出力する。自動化開始終了指令信号cは、図に示すように、自動化の開始と終了を示す自動化指標20とプロセス状態量bの収集周期21により構成されている。
【0026】
プロセス状態量記憶手段102では、自動化状態判定手段110からの自動化開始終了指令信号cの開始指令により、図3に示す如くの保存データファイルfを作成し、自動化状態判定手段110から終了を示す自動化開始終了指令信号cが入力するまで、収集した周期でプロセス状態量bを読み込む。図3に示す保存データファイルfは、1回の起動または停止操作毎に1つのファィルが作成され、その作成は、起動・停止種別と収集周期による1回分の起動・停止ファイル22と1周期分のデータ23による各周期毎のポイント識別情報とポイントのプロセス状態量より成り立っている。
【0027】
再現対話装置4では、運転員からの指令により再現の開始または終了の要求を受けた時には、プロセス状態量記憶手段102内に記憶されている保存データファイルfを検索し図4に示すメニュー画面24を表示する。運転員が、再現を開始したいときには先頭の(24a)内に、“1”を設定し、次の(24b)内に、再現したいファイルの番号を入力することにより再現が開始される。同様に、終了時には先頭の(24a)内に2を設定すると再現が中止される。再現の開始・終了指令iは、プロセスデータ再現手段106とプラント監視手段103とプロセス出力抑制手段111に通知される。
【0028】
プロセスデータ再現手段106では、再現開始指令が再現対話装置4より通知されると、プロセス状態量記憶手段102により対応する保存データファイルfを読み込み、図3に示された保存データファイルf内の収集周期毎に1周期分のデータを読み込み、図5に示す再現プロセス状態量gとしてプラント監視手段103へ伝達される。再現プロセス状態量gは、プロセス状態量bと同一の構成であってポイント番号順にアナログ値またはディジタル値が格納されている。
【0029】
次に、図6に示す処理がプラント監視手段103により実行され、計算機の立ち上がり時には、処理S1にて、初期状態として、プロセス状態量からのデータで処理することとするために切り替え指標が“0”とされる。次に処理S2にて、前回値として、全プロセス状態量の読み込み処理が行われる。
【0030】
続いて、判定処理S3では、再現対話装置4からの再現の開始・終了指令iの有無が確認され、再現の開始・終了指令iがあるときには、更に指令の内容を判定処理S4にて開始指令か終了指令か判定する。この判定で開始指令の時には処理S5でプロセスデータ再現手段106からの再現プロセス状態量gが全て読み込まれ、OLDへ確保され、処理S6にて以降のプロセス状態量が再現データを読み込むように切り替え指標が設定される。
【0031】
一方、判定処理S4にて再現終了指令があったときには、処理S7にてOLDにプロセス状態量読込手段101からのプロセス状態量bが読み込まれ、処理S8にて、切り替え指標を“0”とし以降プロセス状態量読込手段101からのプロセス状態量bによってプラント監視が実施される。以上の処理S3から処理S8迄の処理によって、変化を検出するための、前回データをOLDに設定すること及び読み込む先を切り替えるための切り替え指標の操作が行われる。
【0032】
次に、判定処理S3で、再現対話装置4からの新たな再現開始・終了指令iが無いときの処理が行われる。判定処理S9では現在の再現状態を判定し、この判定で切り替え指標が“0”のときは、再現を実施していない状態のため実際のプラント2から処理S10でプロセス状態量読込手段101よりNEWに読み込む。
【0033】
一方、判定処理S9で切り替え指標が“1”のときは処理S11でプロセスデータ再現手段106からの再現プロセス状態量gをNEWに読み込む。この処理S10または処理S11の処理が行われ、前回データOLDと比較するための今回データNEWが作成される。
【0034】
次に、処理S12及び処理S13によって、プロセス状態量bまたは再現プロセス状態量gの変化の有無が検出される。検出がされると変化があったポイントが処理S14にて自動運転手段104へ通知される。続いて、処理S12〜処理S16によって全てのプロセス状態量bまたは再現プロセス状態gの有無が検知されると終了する。
【0035】
次に、自動運転手段104では、状態変化情報iを受け取り、その変化に応じた処理が実施され、運転員への通知情報がCRT表示装置5やタイパ6に通知され、メッセージが出力される。同ように、プラント機器の操作が発生したときは、自動運転手段104より操作信号kが出力される。
【0036】
次に、操作信号kを受信したプロセス出力抑制手段111では、図7に示す出力可否の判定処理が実施される。
【0037】
まず、計算機の立ち上がり時には処理S21にて、再現をしていない状態にされる。
【0038】
判定処理S22では、再現対話装置4からの再現開始・終了指令iの有無を判定し、再現開始・終了指令iがあったときには、更に判定処理S23を行い再現開始指令か終了指令か判定する。この判定で再現開始時の処理S24にて再現状態とするため切替え指標を“1”とする。一方、再現終了指令のときには、処理S25にて、切り替え指標を“0”とする。
【0039】
更に、判定処理S26では、自動運転手段104からの操作信号kの有無が判定され、この判定で操作信号kがあるときには、判定処理S27で実際のプラントの運転中か再現中かの判定がなされる。この判定で実際の運転中のときは、処理S28にて、プロセス出力装置105へ操作信号kが出力される。
【0040】
判定処理S26で再現中と判定されたときには、判定処理S29を行い、自動化コンソール3へは処理S28にてプロセス出力装置105へ操作信号kが出力され、自動化コンソール3のランプの点灯・消灯が再現される。この場合、実際のプラント機器への操作信号kは、プロセス出力装置105へ出力されない。
【0041】
これにより、再現ときには、実際のプラントへの影響を与えないようになる。プラント2への出力はなされなくとも、プラント監視手段103へのデータは、再現プロセス状態量gを用いるため実際の操作がなされなくても、プラント2が変化したかの如く再現プロセス状態量gが変化し、プラントの自動運転が進行していく。以降、処理S22からS29迄の処理がプロセス出力抑制手段111により、周期的に繰り返えされる。
【0042】
このように本発明の第1実施の形態によれば、プラント監視手段103により入力するデータを再現対話装置4からの再現開始・終了指令iにより、プロセス状態量bと再現プロセス状態量gを切り替えることと自動化状態判定手段110で再現時のプラントへの操作信号kを抑制することにより、プラント運転装置にてプラント自動運転の再現を行うことが可能となり、CRT表示装置5やタイパ6やプロセス出力装置105や自動化コンソール3を再現時にも使用可能となり経済的な自動運転の再現装置が提供できる。
【0043】
同様に、自動運転手段104への状態変化情報iの発生元の情報を切り替えることにより実際のプラント運転と同ように自動運転手段104が処理される。従って、運転のための処理やCRT表示装置5やタイパ6や自動化コンソール3への出力が再現時にも実際と同様に処理され、再現のためのメッセージ情報の保存が不要となる。更に、プロセス出力抑制手段111を設けるので、再現ときにはプラント2への影響を与えることなく自動化コンソールのランプの状態の再現をすることができる。
【0044】
図8は、本発明の第2実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図8において、図1と異なる主な点は、プロセス出力解析手段120とプロセス出力記憶手段121とプロセス出力解析結果表示手段122とを付加したことである。
【0045】
ここで、プロセス出力解析手段120は、図9に示すように、再現対話装置4より通知される解析タイミングデータを記憶するプロセス出力解析タイミング記憶手段120aとプロセス出力解析タイミング記憶手段120aで記憶した解析データタイミングを判定しプロセス出力記憶手段121に記憶要求を出力及び自動運転手段に運転保持通知を出力するプロセス出力解析データ判定手段120bとにより構成される。プロセス出力記憶手段121は、プロセス出力解析データ判定手段120bより通知されるプロセス出力記憶通知により、時間単位、プロセス出力単位、メッセージ単位に記憶するものである。
【0046】
プロセス出力解析結果表示手段122は、再現対話装置4を介した出力通知に対し、プロセス出力記憶手段121で記憶したデータをCRT表示装置5及びタイパ6へ出力するものである。
【0047】
次に、本発明の第2実施の形態の作用について図8乃至図11を参照して説明する。
【0048】
まず、オペレータが自働化再現にて解析するタイミングデータを再現対話装置4を介してプロセス出力解析手段120へ通知する。
【0049】
プロセス出力解析手段120は、図9に示すように再現対話装置4より通知される解析タイミングデータ25を図10に示すようにプロセス出力解析タイミング記憶手段120aで記憶しプロセス出力解析データ判定手段120bへ通知する。
【0050】
プロセス出力解析データ判定手段120bでは、自動運転手段104より出力されるプロセス出力データ、CRT表示メッセージ、タイパメッセージを入力し、プロセス出力解析タイミング記憶手段120aに記憶した解析タイミングデータと比較し、要求タイミングを判定する。
【0051】
この判定で、タイミングが成立したとき、プロセス出力データ、CRTメッセージ、タイパメッセージを記憶するため、プロセス出力記憶手段121へ各データの記憶通知が出力される。また、解析データタイミングで自動化保持記憶されている場合、プロセス出力解析データ判定手段120bはタイミングが成立したとき、自動運転手段104に対し、自動運転保持通知を出力し自動化進行を保持する。なお、この自動化運転保持通知の解除は、再現対話装置4よりプロセス出力解析タイミング記憶手段120aに通知し、プロセス出力解析データ判定手段120bで解除する。
【0052】
プロセス出力記憶手段121は、プロセス出力解析データ判定手段120bより記憶通知を入力すると、時間単位及び、メッセージ単位、プロセス出力単位にプロセス出力データとして記憶する。プロセス出力解析結果表示手段122は、プロセス出力記憶手段121により記憶されたプロセス出力データを再現対話装置4を介し図11に示すCRT表示画面26に時間単位、プロセス出力単位、メッセージ単位で出力する。
【0053】
このように第2実施の形態によれば、予め登録した自動化操作時におけるプラント状態を容易に入手することができ、このデータを解析することによりプラント自動化をより円滑行うことができる。
【0054】
図12は本発明の第3実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図12において、図1と異なる主な点は、図1に対して編集対話装置130とプロセス状態量変更手段131とを追設したことである。
【0055】
ここで、編集対話装置130は、プロセス状態量記憶手段102の保存データを指定してプロセス状態量の編集要求をオペレータがCRTとキーボードを介して行うものである。プロセス状態量変更手段131は、指定されたプロセス状態量記憶手段102の保存データを検索し、保存データのプロセス状態量を変更し、プロセス状態量記憶手段102を更新するものである。
【0056】
次に、本発明の第3実施の形態の作用について図12乃至図13を参照して説明する。
【0057】
プロセス状態量変更手段131は、図13に示す処理を実行しこれに対応して図14に示す(ステップ1)〜(ステップ4)のようにプロセス状態量の変更が行われる。
【0058】
(ステップ1)
編集対話装置13にて、オペレータは変更するプロセス状態量記憶手段102内のプロセス状態量の収集時刻D300およびプロセス状態量のポイント(以降ポイントと呼ぶ)を指定する(S31)。
【0059】
(ステップ2)
指定を受けてプロセス状態量変更手段131は収集時刻D310を検索し、その中の上記指定のポイントのデータD311を検索する(S32)。
【0060】
(ステップ3)
プロセス状態量変更手段131は編集対話装置130に検索結果として、プロセス状態量D320を表示する。オペレータはプロセス状態量D320を参照し、変更する値D321を指定する(S33)。
【0061】
(ステップ4)
プロセス状態量変更手段131は上記変更内容を受けて(S34)、収集時刻D310を検索し、上記指定のポイントのデータD330を変更する(S35)。
【0062】
このような第3実施の形態によれば、プロセス状態量記憶手段102の保存データが、プラントの一部の機器が稼働していない等運転訓練用として参考にできない状態のデータであっても、また、運転訓練のために、実際と異なるプラント状態を本装置を用いることにより作成することができるので、各種のプラント状態を作成することができ、より効果的な運転訓練を実現することができる。
【0063】
図15は本発明の第4実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図15において、図1と異なる主な点は、自動化再現速度変更手段141を追設したことである。
【0064】
ここで、自動化再現速度変更手段は、オペレータから再現対話装置4を介し再現速度D401を受け取り、プロセス状態量読込手段101の収集周期D402から、プロセスデータ再現手段106の送信周期D403を換算し書き換えるものである。
【0065】
次に、本発明の第4実施の形態の作用について図15及び図16を参照して説明する。
【0066】
まず、再現対話装置4に表示される図16に示す再現速度設定画面P401において、オペレータの要求で再現速度D401を受け取ると、プロセス状態量読込手段101の収集周期D402から、自動化再現速度変更手段141が、以下の計算式(1)で送信周期D403を換算する。
【0067】
送信周期D403=収集周期D402÷再現速度D401 …(1)
【0068】
例えば、収集周期D402=1000(ms)
再現速度D401=2.5(倍)ならば、次の式(2)により、
送信周期D403=400(ms)が得られる。
【0069】
{400(ms)=1000(ms)÷2.5(倍)} …(2)
【0070】
この結果処理によってプラント監視手段103の送信周期D403が書き換えられる。
【0071】
このように第4実施の形態によれば、再現対話装置4より再現速度D401を要求するとプロセスデータ再現手段106の送信周期D403が変わり、自動化再現速度の変更を実施することができる。
【0072】
図17は本発明の第5実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図17において、図1と異なる主な点は、再現プラント監視手段150と再現自動運転手段151と再現用CRT表示装置152とを追設したことである。
【0073】
ここで、再現プラント監視手段150は、プロセス状態量記憶手段102のプロセス状態量をプロセスデータ再現手段106から読み込み、読み込んだデータから再現上のプラント状態の変化を検出するものである。再現自動運転手段151は、再現プラント監視手段150のプロセス状態量からプラント状態の変化通知より自動化運転の進行状況を判断し、状況を表し自動化メッセージを後記再現用CRT表示装置152に出力し、プラント機器や自動化コンソール3のランプ点灯・消灯の操作信号の出力を行うものである。再現用CRT表示装置152は、再現自動運転手段151により出力される自動化メッセージを表示するものである。
【0074】
次に、本発明の第5実施の形態の作用について図17を参照して説明する。
【0075】
最初、プロセス状態量読込手段101によりプラント2からのプロセス状態量が読み込まれる。例えば、軸受け油温度(ポイントAA000)が60℃の制限値を逸脱したことをプラント監視手段103により検出される。この変化情報が自動運転手段104へ通知される。自動運転手段104には、軸受け油温度(ポイントAA000)が60℃の制限値を逸脱した時の対応処理として、軸受け油冷却ポンプの起動が設定されており、軸受け油冷却ポンプが起動されていなければ、軸受け油冷却ポンプの起動の操作信号(例:ポイントAO900:ON)がプロセス出力装置105を介して、プラント2へ出力され、軸受け油冷却ポンプが起動される。同時に、CRT表示装置5とタイパ6に対して軸受け油冷却ポンプ起動のメッセージが出力され、運転員は軸受け油冷却ポンプの起動を知ることができる。
【0076】
このような場合、プロセス状態量記憶手段102より再現している再現プロセス状態量では、軸受け油温度が60℃の制限値を逸脱していないため、軸受け油冷却ポンプの起動を行う操作信号や再現CRT表示装置152へのメッセージが表示されない。
【0077】
次に、再現自動運転手段151が行う再現自動運転について説明する。
【0078】
プロセス状態量記憶手段102からの再現プロセス状態量が「点火」ステージを再現し、点火の条件が揃ったときには、再現自動運転手段151では、運転員へ「点火」の操作の許可を確認するため、自動化コンソール3のフリッカ点灯を行う操作信号(例:ZD900オン)を出力し、再現用CRT表示装置152に、「点火」の準備が整った事を通知するメッセージを表示する。この場合、自動化コンソール3のフリッカ点灯を行う操作信号(ZD900:オン)は、プロセス出力抑制手段111で実際のプラントの自動化運転が行われているため抑制され、プロセス出力装置105へは出力されず、自動化コンソール3の「点火」PBのフリッカ点灯は行われない。
【0079】
プロセス状態量記憶手段102からは、過去の記憶時の再現プロセス状態量の「点火」PB(ZD900:オン)が再現され、再現プラント監視手段150にて、「点火」PB(ZD900:オン)が検出され、再現自動運転手段151に通知され、再現自動運転手段151にて「点火」時の自動運転操作やメッセージの処理が行われる。このようにして、再現側の自動化は、過去の保存したプラント状態量に基づき再現が進行していくが、実際のプラント機器や自動化コンソールへの出力は抑制され、実際のプラント運転への影響を与えることがない。
【0080】
このように第5実施の形態によれば、実際のプラントの運転に支障なく、過去の自動化運転操作を実現できる。
【0081】
図18は本発明の第6実施の形態を示すプラント運転装置の構成図であって、第1実施の形態を示す図1と同一符号は、同一部分または相当部分を示し、図18において、図1と異なる主な点は、進行ステージ判定手段161と操作項目情報ファイル162と操作状況判定手段163と操作時刻保存ファイル164と操作過程表示手段165とを追設したことである。
【0082】
ここで、進行ステージ判定手段161は、自動化実行中及び自動化再現中のプラント状態をプラント監視手段103より受け収り、操作項目情報ファイル162に設定されたステージ開始条件/終了条件より、現在の自動化進行ステージを判断し、その時刻を操作時刻保存ファイル164へ保存するものである。操作状況判定手段163は、自動化実行時に、プラント監視手段103より通知されるプラント状態と進行ステージ判定手段161より通知された進行ステージ番号に対応するステージの操作項目の開始条件/終了条件を操作項目情報ファイル162より読み込み、各操作項目の開始時刻及び終了時刻を収集し操作時刻保存ファイル164へ保存するものである。操作過程表示手段165は、自動化再現時にオペレータからの操作過程表示要求を再現対話装置4を介して受け進行ステージ判定手段161より通知された進行ステージ番号に対応する各操作項目の開始時刻及び終了時刻を操作時刻保存ファイル164より読み込み、各操作項目を操作時刻順に表示装置へ表示するものである。
【0083】
次に、本発明の第6実施の形態の作用について図18乃至図26を参照して説明する。
【0084】
まず、プラント監視手段103からプラント状態の変化通知を受けると、進行ステージ判定手段161により図19に示す処理が実行され、処理S41で図20に示す操作項目情報ファイル162を読み込む、図示する操作項目情報ファイル162はステージ番号27に対してステージ共通情報28と操作項目情報29のファイルと開始条件と終了のファイル30とから構成されている。そして、処理S42,S43で、順次ステージ番号1からステージ開始条件が規定値と一致するか否かの判定がされる。この判定で一致する場合、処理S44で開始時刻が保存されていないとき、処理S45で図21に示す操作時刻保存ファイル164へステージ開始時刻が保存される。この操作時刻保存ファイル164は、ステージ番号31に対してステージ開始時刻とステージ終了時刻によるファイル32と各操作項目の開始と終了時刻によるファイル33から構成されている。
【0085】
続いて、処理S46によってステージ終了条件が成立するか否かの判定がされ、この判定で未だステージ終了条件が不成立のとき、処理S47によって自動化再現中か否かの判定がされる。この判定で、自動化実行中の場合、処理S48で実行ステージが操作状況判定手段163へ通知される。
【0086】
一方、自動化再現中のとき実行ステージが処理S49で操作過程表示手段165へ通知される。また、処理S46でステージ終了条件が成立するときステージ終了時刻が操作時刻保存ファイル164へ保存され、処理S51,処理S52で全ステージ終了まで繰り返される。
【0087】
次に、操作状況判定手段163により、図22に示す処理が実行され、まず、プラント監視手段103によりプラント状態の変化通知を処理61で進行ステージ判定手段161から実行ステージ番号が読み込まれる。処理S62で該当する実行ステージ番号の操作項目条件が操作項目情報ファイル162から読み込まれる。そして、処理S63及びS64で操作項目番号1から順次操作項目の開始条件が成立するか否かの判定がされる。処理S65で判定が成立し、開始時刻が保存されていないとき、処理S66によって操作開始時刻が保存される。
【0088】
続いて、処理S67によって終了条件が成立するか否かの判定がされる。この判定で一致するとき、処理S68で操作終了時刻が保存される。そして、処理S69で操作時刻保存ファイル164へ操作項目番号、開始時刻、終了時刻が保存され、処理S70で開始時刻がクリアされる。このようにして、処理S71,処理S72では、全操作項目が終了するまで繰り返される。
【0089】
このように自動化実行ときには、進行ステージ判定手段161は操作項目情報ファイル162よりステージ共通情報を読み込み現在の実行ステージを判定し操作状況判定手段163へ通知する。また、ステージの開始条件成立時と終了条件成立ときには時刻を操作時刻保存ファイル164へ保存する。また、操作状況判定手段163進行ステージ判定手段161から通知された実行ステージ番号を読み込み、ステージ番号に対応する操作項目情報を操作項目情報ファイル162より読み込む。その後、各操作項目の操作開始時刻及び操作終了時刻を収集して操作時刻保存ファイル164へ保存する。
【0090】
また、自動化再現ときには、進行ステージ判定手段161は現在の実行ステージを判定し操作過程表示手段165へ通知する。操作過程表示手段165は再現対話装置を介してオペレータからの操作過程表示要求を受けつけ進行ステージ判定手段161から通知されたステージ番号に該当するステージのステージ名称及び操作項目名称を操作項目情報ファイル162より操作時刻データを操作時刻保存ファイル164より読み込み操作時刻順にCRT表示装置へ一覧表示する。
【0091】
例えば、図23に示す操作項目情報ファイル162のステージ1の場合は、自動化実行時に図24に示すように操作が実施された場合、ステージ共通情報ファイル28ステージ1に対する開始条件入力A1000がONすると進行ステージ判定手段161がステージ1を実行中ステージと判断しA1000がONした時刻tsを図25に示す操作時刻保存ファイル164のステージ開始時刻のテーブル32へ保存する。時刻t1からt5までの間は操作状況判定手段163が操作項目1〜操作項目3の操作開始時刻及び操作終了時刻を図22の手順にて収集し操作時刻保存ファイル164へ保存する。
【0092】
最後に、ステージ1の終了条件入力B1000がONすると進行ステージ判定手段161はステージ1の終了と判断しB1000がONした時刻teを操作時刻保存ファイル164のステージ終了時刻のテーブル32へ保存する。このようにして図25に示す操作時刻保存ファイルが作成される。
【0093】
自動化再現時にオペレータは再現対話装置4より操作過程表示要求を行う。進行ステージ判定手段161はプラント監視手段よりA1000のONが通知されると図19の手順によりステージ1実行中と判断し操作過程表示手段165へ通知する。操作過程表示手段165は進行ステージ判定手段161より通知されたステージ1に該当するステージ名称と操作項目名称を図23に示す操作項目情報ファイル162より操作時刻データを図25に示す操作時刻保存ファイルより読み出し、各操作項目を操作の実行時刻順にCRT表示装置5へ図26に示すように表示する。この図26による操作過程表示画面34は、ステージ開始時刻tsとステージ終了時刻teにおいて、各操作項目1,2,3に対して操作開始時刻と操作終了時刻とがバーグラフ状に表示されている。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、従来保存していた自動運転手段からの操作信号も保存することなく、自動化コンソールのランプの点消灯が行うことができ、プラント機器への操作信号が抑制され、プラント機器の操作がなされなくても、プロセス状態量記憶手段には実際のプラント機器の動作したプロセス状態量が保存され、プロセスデータの再現にて復元される。従って、再現のための専用の装置を設ける必要がなく、経済的に再現が実現できる。
【0095】
また、請求項2の発明によれば、再現した自動化データを容易に解析が可能となり、プラントの自動化調整をより容易にすると共に、自動化運転のファイルの内容の解析を即座に行うことができる。
【0096】
また、請求項3の発明によれば、運転訓練のために使用するデータとして保存データを変更して、運転訓練のために実際のプラントの自動化運転と異なったプラント状態の自動化を再現することができる。従って、プラントの一部の機器の動作を実際の動作と異なった状態に設定し、実際と異なった自動化操作を実現することができる。
【0097】
また、請求項4の発明によれば、再現速度を変更できるので、自動化運転にて短時間に多くの操作を実行するステージでは進行を遅くし、単純な操作が長く続くステージでは進行を早くすることができ、自動化運転の操作について全工程を漏らさずに効率的に学習することができる。
【0098】
また、請求項5の発明によれば、実際のプラントの運転と平行して、プラントへ影響を与えず過去の自動化運転の操作を再現することができ、また、実際のプラントの運転と同じステージの過去の操作を再現し、比較しながら運転することが可能となり、異常を即座に知ることができる。
【0099】
また、請求項6の発明によれば、自動化実施時の各操作項目の操作内容が一覧にて出力され確認することができるので、操作内容及び操作状況の把握が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図2】図1の自動化状態判定手段が出力する自動化開始終了指令信号を示す構成図である。
【図3】図1のプラント運転装置の保存データファイルを示す構成図である。
【図4】図1の再現対話装置に表示される再現対話装置選択画面例である。
【図5】プロセス状態量及び再現プロセス状態量の構成図である。
【図6】図1のプラント監視手段の処理を示すフローチャートである。
【図7】図1のプロセス出力抑制手段の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図9】図8のプロセス出力解析手段を示す構成図である。
【図10】解析タイミングデータの構成図である。
【図11】図8のCRTへ表示されるCRT表示装置の画面例である。
【図12】本発明の第3実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図13】図12のプロセス状態量変更手段の処理を示すフローチャートである。
【図14】図13のプロセス状態量変更手段の処理に対応する説明図である。
【図15】本発明の第4実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図16】再現速度設定画面例である。
【図17】本発明の第5実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図18】本発明の第6実施の形態を示すプラント運転装置の構成図である。
【図19】図18の進行ステージ判定手段の処理を示すフローチャートである。
【図20】図18の操作項目情報ファイルを示す構成図である。
【図21】図18の操作時刻保存ファイルを示す構成図である。
【図22】図18の操作状況判定手段の処理を示すフローチャートである。
【図23】図20に対応する説明図である。
【図24】ステージ1の自動操作例である。
【図25】図21に対応する説明図である。
【図26】操作過程表示画面例である。
【図27】従来の自動化再現のための装置の構成例である。
【符号の説明】
1 計算機
2 プラント
3 自動化コンソール
4 再現対話装置
5 CRT表示装置
6 タイパ
101 プロセス状態量読込手段
102 プロセス状態量記憶手段
103 プラント監視手段
104 自動運転手段
105 プロセス出力装置
106 プロセスデータ再現手段
110 自動化状態判定手段
111 プロセス出力抑制手段
120 プロセス出力解析手段
120a プロセス出力解析タイミング記憶手段
120b プロセス出力解析データ判定手段
121 プロセス出力記憶手段
122 プロセス出力解析結果表示手段
130 編集対話装置
131 プロセス状態量変更手段
141 自動化再現速度変更手段
150 再現プラント監視手段
151 再現自動運転手段
152 再現用CRT表示装置
161 進行ステージ判定手段
162 操作項目情報ファイル
163 操作状況判定手段
164 操作時刻保存ファイル
165 操作過程表示手段

Claims (6)

  1. プラントからのプロセス状態量を読み込み保存開始指令から保存終了指令の間、プロセス状態量記憶手段へ前記プロセス状態量を保存するプロセス状態量読込手段と、
    このプロセス状態量読込手段からのプラント状態量によりプラント各所の状態の変化を検出して変化通知を出力する一方、プラント状態量の再現時に再現された再現プラント状態量によりプラント各所の状態の変化を検出して再現時の変化通知をするプラント監視手段と、
    このプラント監視手段からのプラントの変化通知を受け取りプラント各所の機器の操作を行う操作信号を出力すると共に、自動運転に関するメッセージを運転員へ知らせる報知装置へ出力する自動運転手段と、
    この自動運転手段からの操作信号によりプラントの各所の機器を駆動しプラントを運転するプロセス信号に変換し出力するプロセス出力装置と、
    このプロセス出力装置からのプロセス出力信号によりランプの点灯・消灯や表示の変更を行い自動化運転の進捗状況を示すと共に、自動運転を許可する運転員の指令を前記プロセス状態量読込手段へ通知する自動化コンソールと、
    前記プロセス状態量読込手段によりプラント自動化の開始や終了を判断して前記プロセス状態量記憶手段へ前記保存開始指令及び前記保存終了指令を出力して保存要求する自動化状態判定手段と、
    運転員の再現開始指示により、前記プロセス状態量記憶手段に記憶されたプロセス状態量を読み出し、前記プラント監視手段へ出力するプロセスデータ再現手段と、
    再現時にプラント操作に関連する操作信号を抑制するプロセス出力抑制手段とを備えることを特徴とするプラント運転装置。
  2. 自動運転手段より出力するプロセス出力データと出力メッセージを入力して解析判断するプロセス出力解析手段と、このプロセス出力解析手段により解析されたデータを記憶するプロセス出力記憶手段と、このプロセス出力記憶手段に記憶された解析データを報知装置へ出力するプロセス出力解析結果出力手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のプラント運転装置。
  3. 前記プロセス状態量記憶手段に保存されたデータを指定してプロセス状態量の編集要求をオペレータが行う編集対話装置と、前記指定されたプロセス状態量記憶手段の保存データを検索し、前記保存データのプロセス状態量を変更し、前記プロセス状態量記憶手段へ更新保存するプロセス状態量変更手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のプラント運転装置。
  4. 再現対話装置を介して自動化再現速度を指定すると、前記プロセス状態量読込手段のプロセス状態量の収集周期から前記プロセスデータ再現手段のプロセス状態量の送信周期を換算し書き換えて自動化再現速度を変更可能とする自動化再現速度変更手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のプラント運転装置。
  5. 前記プロセス状態量記憶手段のプロセス状態量を前記プロセスデータ再現手段から読み込み、読み込んだデータから再現プラント状態量の変化を検出し、プラント変化情報を出力する再現プラント監視手段と、この再現プラント監視手段により出力されるプラント変化情報から自動化運転の進行状況を判断し、状況を表す自動化メッセージを再現用出力装置へ出力する再現自動運転手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のプラント運転装置。
  6. 自動化の各進行ステージ毎にステージの開始条件/終了条件と各ステージ内の操作項目の開始条件/終了条件を保存する操作項目情報ファイルを参照して自動化実行中/再現時のプラント状態より進行するステージを判定する進行ステージ判定手段と、この進行ステージ判定手段により判定された自動化実行中の各ステージにおける操作項目の開始/終了時刻を収集し、各操作項目の開始/終了時刻を操作時刻保存ファイルへ保存する操作状況判定手段とを設けることを特徴とする請求項1記載のプラント運転装置。
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