JP3562897B2 - 通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法 - Google Patents

通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法に係り、特にATM(Asynchronous Transfer Mode)伝送装置等のATM交換装置における情報記憶装置及び記憶情報の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ通信のネットワークにおける高速・大容量の通信を可能にする交換方式に、ATM(Asynchronous Transfer Mode)があり、ATMセルの伝送を行うスイッチノードでは、通信規約の定めに従って様々な通信情報のセルの通信処理が行われる。例えば、保守運用管理を担うOAM(Operation,Administration and Maintenance)セルや、VC(Virtual Channel)又はVP(Virtual Path)の流量管理等のリソース管理を行うRM(ResourceManagement)セルといったセルの経路の使用は、通常セルの処理に必要とされる情報と異なる情報を必要とし、さらに、通信規約により定められているセルのQOS(Quality of Service;サービス品質(品質クラス))によっても処理に必要とされる情報は異なっている。これらの様々な通信情報のセルの処理を行うための情報は、記憶装置に例えばVC又はVP毎に保持されている。
【0003】
図6は、従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図である。
【0004】
従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法においては、これらの情報は、通信情報のセルの種別、例えばセルのサービス品質、ペイロード、経路等の情報によるセルの種別によらず、情報の要素毎にセル情報記憶手段中の一定の領域を割り当てられて記憶されている。即ち、すべてのセルの処理に共通して必要な共通セル情報60、各セル種別にセル種1用情報61、セル種2用情報62、セル種3用情報63、セル種4用情報64、...、セル種N用情報65のように、情報の要素毎にセル種別によらず一定の記憶領域を順次割り当てられて記憶されている。このようなセルの種別によらない記憶領域の割当ての態様においては、図6に示されるように、記憶領域を可能な限り効率よく使用するような割当てが行われる。
【0005】
図7は、従来の通信情報の処理方法に用いられる通信用情報記憶装置のブロック図である。
【0006】
従来の通信用情報記憶装置70の構成の概略は、セル情報を記憶するセル情報記憶手段73と、入力セル74の入力に応じてセル情報記憶手段73に対し、セル情報の読出し指令を行ってセル情報を読み出し(セル情報読出し指令76、セル情報77)、このセル情報77を用いて入力セル74を処理し、出力セル75として出力するセル処理手段72とから構成されている。
【0007】
セル情報記憶手段73の典型的な一例は図6に示されるものであり、従って、セル情報記憶手段73に記憶された情報を使用する際は、セルの種別によらずすべてのセル情報を読み出して使用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法においては、以下のような問題点があった。
【0009】
即ち、通信情報のセル種別に依存しないセル情報記憶手段の構成又はセルの処理方法では、当該通信用情報記憶装置において処理対象となるセルの処理に使用されないセル情報までもセル情報記憶手段に保持するため、これに応じてセル情報記憶手段中の記憶領域が本来不必要な領域まで使用されることとなり、また、セル処理手段に情報を読み込む際においても冗長なアクセス時間を費やすこととなる。
【0010】
また、同一のVC又はVPを有するセルであっても、そのセル種別に依存して処理に必要な情報は異なるにもかかわらず、セル種別に依存せずに常に同一の記憶領域の記憶情報を読み込むことは、セル情報記憶手段にアクセスする機会や時間を不必要に浪費することとなる。
【0011】
さらに、従来のセル情報記憶手段の構成では、記憶すべき情報を追加しなければならない場合には、以下のような不都合があった。
【0012】
図8は、従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域に、追加情報を記憶させる場合の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図である。
【0013】
例えば、セル情報記憶手段の記憶領域80の幅がアクセス等に都合の良い32ビットで構成されていた場合において、さらに追加情報81を記憶させなければならない場合について検討する。従来のセル情報記憶手段の構成では記憶領域を可能な限り効率よく使用するような割当てが行われているため、アクセス回数が3回に限られており、既にセル情報に追加情報を追加する余裕がない場合において、セル情報の記憶領域が3段で構成されていたとすると、セルの記憶領域の3段の構成を変えずに追加情報81を追加するためには、追加情報80を追加情報82、83、84に3分割して各段に追加するという形態を採らざるを得ない。その結果、記憶領域の幅は、例えば34ビット等となって、アクセスの効率が低下する等の不都合が生ずることとなる。
【0014】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、通信用情報記憶装置の記憶容量の利用効率及び通信用情報記憶装置に対するアクセスの効率を向上させる通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る通信用情報記憶装置によれば、
通信情報の入力セルの入力に応じて、入力セルが有する入力セルの種類についてのセル識別情報に基づき入力セルの種類を識別するセル種識別手段と、
通信情報の複数種類のセルの処理に用いる複数種類のセル情報が分割された複数の記憶領域に一又は複数種類毎に記憶保持され、入力セルのセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づき、複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみが選択的に読み出されるセル情報記憶手段と、
所定セル情報を用いて入力セルの通信処理を行い、出力セルとして出力するセル処理手段とを備えたことを特徴とし、
入力されたセルの種別についての情報を識別するセル種識別手段を設け、セル種識別手段により識別されたセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づいて、当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うこととしたので、
セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0017】
セル種識別手段は、識別した入力セルの種類に応じて複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生し、セル情報記憶手段からは、セル識別情報に基づく選択情報に応じて所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみが選択的に読み出されるものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0018】
セル処理手段は、入力セルについて行った通信処理に応じて、選択的に読み出されたセル情報のうちセル情報記憶手段の記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すものとしたので、
セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率及びセル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができ、さらに、統計情報等の管理を効率的に行うことができる。
【0019】
セル情報記憶手段に記憶保持された複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0020】
セル情報は、行単位で分割されたセル情報記憶手段の記憶領域に、セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0021】
セル情報は、列単位で分割されたセル情報記憶手段の記憶領域に、セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0022】
さらに、複数種類のセル情報を、複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別するセル情報識別手段を備えたものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0023】
セル識別情報は、通信規約におけるセルの経路についての情報であるものとすると良い。
【0024】
セル識別情報は、通信規約におけるセルのサービス品質についての情報であるものとすると良い。
【0026】
本発明に係る通信情報の処理方法によれば、
通信情報の入力セルの入力に応じて、入力セルが有する入力セルの種類についてのセル識別情報に基づき入力セルの種類を識別するセル種識別過程と、
通信情報の複数種類のセルの処理に用いる複数種類のセル情報が分割された複数の記憶領域に一又は複数種類毎に記憶保持されたセル情報記憶手段から、入力セルのセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づき、複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみを選択的に読み出す所定セル情報読出し過程と、
所定セル情報を用いて入力セルの通信処理を行い、出力セルとして出力するセル処理過程とを備えたことを特徴とし、
入力されたセルの種別についての情報を識別し、セル種識別手段により識別されたセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づいて、当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うこととしたので、
セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0027】
セル種識別過程は、識別した入力セルの種類に応じて複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生する選択情報発生過程を含み、所定セル情報読出し過程は、セル識別情報に基づく選択情報に応じて所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみを選択的に読み出す過程であるものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0028】
さらに、セル処理過程において入力セルについて行った通信処理に応じて、選択的に読み出されたセル情報のうちセル情報記憶手段の記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すセル情報書戻し過程を備えたものとしたので、
セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率及びセル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができ、さらに、統計情報等の管理を効率的に行うことができる。
【0029】
セル情報記憶手段に記憶保持された複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0030】
セル情報は、行単位で分割されたセル情報記憶手段の記憶領域に、セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0031】
セル情報は、列単位で分割されたセル情報記憶手段の記憶領域に、セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0032】
複数種類のセル情報は、複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別することができるものとしたので、
セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0033】
セル識別情報は、通信規約におけるセルの経路についての情報であるものとすると良い。
【0034】
セル識別情報は、通信規約におけるセルのサービス品質についての情報であるものとすると良い。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態について説明する。
【0036】
本発明に係る通信用情報記憶装置の特徴は、通信情報のセルの処理に必要なセル情報を保持するセル情報記憶手段と、セル情報を用いてセルの処理を行うセル処理手段とに加えて、入力されたセルの種別についての情報を識別するセル種識別手段を設け、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報をセル情報記憶手段から選択的に使用できるようにしたことにある。即ち、本発明に係る通信用情報記憶装置におけるセル処理手段は、セル種識別手段により識別されたセル種別に応じて、当該セルの処理に必要な情報を含む記憶領域のセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことができる。
【0037】
従って、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減することができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0038】
図1は、本発明に係る通信用情報記憶装置の実施の形態のブロック図である。通信用情報記憶装置10は、通信情報のセルの通信のためにセルに関する処理を行う手段であり、具体的な構成は以下の通りである。入力セル14の入力に応じて、入力セル14のセルの種類についてのセル識別情報を識別し、識別したセルの種類に応じてセル種ごとに当該セルの処理に必要な情報の種類を選択する選択情報16を発生するセル種識別手段11と、セルの処理に必要なセル情報が記憶され、セル種識別手段11からの選択情報16に応じて、選択されたセル情報17が読み出されるセル情報記憶手段13と、セル情報記憶手段13から選択的に読み出されたセル情報17を用いて入力セル14の通信処理を行い、出力セル15として出力するセル処理手段とから本発明に係る通信用情報記憶装置10は構成されている。
【0039】
セル種識別手段11は入力セル14の入力に応じて、入力セル14の種別、例えばセルのサービス品質、ペイロード、経路等の情報により入力セル14のセル種別を識別し、入力セル14の処理に必要なセル情報の種類を選択する選択情報16を発生し、セル情報記憶手段13に対して出力する。選択情報16が入力されたセル情報記憶手段13からは、その選択情報16に従って選択されたセル情報17が読み出され、セル情報17はセル処理手段12に対して出力され、書き込まれる。あるいは、セル種識別手段11において入力セル14の種別に応じて発生された第1の選択情報16に対応して、セル情報記憶手段13から必要最小限のセル情報17を読み出してセル処理手段12に書き込むとともにセル種識別手段11にフィードバックし、セル種識別手段11においてさらに追加のセル情報が必要か否かをこの必要最小限のセル情報17と入力セル14の種別とに基づいて判断し、必要な場合には追加のセル情報を選択する第2の選択情報16を発生して、入力セル14の処理に必要な追加のセル情報をセル情報記憶手段13から読出し、必要な追加のセル情報17をセル処理手段12に対して出力し、書き込むようにしても良い。セル処理手段12では、選択的に読出し書込みされたセル情報17を用いて入力セル14の通信のための処理を行い、出力セル15として出力する。さらに、セル処理手段12は入力セル14の処理を行った後、選択的に読み出されたセル情報のうち、セル情報記憶手段13の記憶領域に対して書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すものとすると良い。例えば、セルの流量管理、情報経路の接続・断絶の頻度等についての統計情報を書き戻す必要のあるセル情報について、選択的な書戻しを行うようにする。これにより、統計情報等の管理を効率的に行うことができる。
【0040】
セル情報記憶手段13が外部記憶装置である場合には、上述のように、セル種別毎に必要な情報について選択的にセル情報記憶手段から読出し書込みを行うことにより、外部記憶装置であるセル情報記憶手段とのアクセスの効率を向上させることができる。
【0041】
また、通信用情報記憶装置10に入力されると予想されるセルの処理に必要な情報のみを、セル情報記憶手段13に記憶させることによってセル情報記憶手段13の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0042】
図2は、本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、通信情報のセルの種別によってセルの処理に用いる情報が異なる場合のセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図である。
【0043】
通信情報のセルの処理に必要なセル情報は、すべてのセルの処理に共通して必要な共通セル情報20、各セル種別にその処理に必要とされる固有の情報又は特別なセル種の範疇にあるものの処理に必要な固有の情報であるセル種1用情報21、セル種2用情報22、...、セル種N用情報23とをそれぞれ分離して記憶領域を割り当て、記憶保持されている。記憶領域の分割割り当ては、セル情報の選択的読出しが容易となるように、記憶領域を行(ロー)単位又は列(カラム)単位で分割することにより行い、分割された各記憶領域に各セル情報をセル情報の種類毎に分けて記憶保持させる。
【0044】
通信情報のセルの種別によってセルの処理に用いる情報が異なる場合には、図2に示されるように、共通セル情報20、セル種1用情報21、セル種2用情報22、...、セル種N用情報23をそれぞれ分離して記憶領域を割り当て、セルの処理に際し当該セルの処理に必要な情報のみについて選択的に読出し書込みを行い使用することによって、セル情報記憶手段へのアクセスの効率と記憶容量の利用効率とを向上させることができる。
【0045】
また、常に同時に使用する複数のセル情報が、1ワードで読出し可能な記憶領域に収まる場合には、同時に使用するセル情報毎に記憶領域を割り当てて記憶保持することにより、さらにセル情報記憶手段へのアクセスの効率と記憶容量の利用効率とを向上させることができる。同時に使用しない複数のセル情報についても、1ワードで読出し可能な記憶領域に収まる場合には、当該記憶領域に記憶可能な複数のセル情報をまとめて記憶保持させても良い。
【0046】
従って、以上のいずれの場合においても、入力セルの処理に使用されないセル情報のみが記憶保持されている記憶領域を除く各記憶領域のセル情報が読み出されることになり、記憶容量の利用効率を優先した場合には、入力セルの処理に使用されないセル情報も使用されるセル情報とともに読み出されることもあり得るが、必要な記憶領域のセル情報を読み出すためのワード数は常に最小限のものとすることができる。
【0047】
より具体的なセル情報記憶手段の記憶領域の割当てについて、以下説明する。
【0048】
図3は、本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、RM(Resource Management)セルの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に表した説明図である。
【0049】
図3のRMセルの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てにおいては、すべてのセルの処理に共通して必要とされる共通セル情報30と、Loop Backセルの処理にのみ用いるLoop Back用情報31と、BECNセルの処理にのみ用いるBECN用情報32とに記憶領域が分割されて割り当てられている。
【0050】
RMセルの種別による選択的な記憶情報の使用方法について説明する。RMセルの種類には、Loop BackセルとBECN(Backward Explicit Congestion Notification)セルとがあり、Loop Backセルはマルチキャスト時のみに、BECNセルはユニキャスト時のみにそれぞれ発生する。即ち、Loop BackセルとBECNセルとは、同一スイッチノードの同一のVC(Virtual Channel)又はVP(Virtual Path)においては、同時に発生することはない。従って、Loop Backセルの処理に使用するLoop Back用情報とBECNセルの処理に使用するBECN用情報とは同時に使用されることはなく、RMセルを処理する場合にはLoop Back用情報とBECN用情報とのいずれかを選択的に使用することになる。
【0051】
例えば、通信情報のセルの処理に必要な情報を外部記憶装置に記憶させ保持する場合、図3に示したように、セルの処理に必要な情報を、すべてのセルの処理に共通して必要とされる共通セル情報30と、Loop Backセルの処理にのみ用いるLoop Back用情報31と、BECNセルの処理にのみ用いるBECN用情報32とに分類して記憶させ保持しておく。このような情報の分類を例えばワードによって行い、必要な情報を含むワードを入力することにより、当該外部記憶装置からセルの処理に必要な情報を選択的に最小限のアクセスにより読み出すことができる。
【0052】
また、外部記憶装置に保持する情報についても、不要なセル情報のワードをあらかじめ削除しておけば、外部記憶装置の記憶領域を効率よく使用することができる。例えば、ATM通信における通信情報のQOS(Quality of Service;サービス品質(品質クラス))には、後述するように、ABRクラスとABRクラス以外のクラスとがあり、ABRクラスではRMセルの処理が必要とされるのに対し、ABRクラス以外のクラスではRMセルの処理は不要である。従って、ABRクラスの通信情報を取り扱うことのない回線に配設された通信用情報記憶装置の記憶領域のテーブルからRMセルの処理に必要とされるセル情報のワードをあらかじめ削除しておくことにより、記憶領域を無駄なく使用することができる。
【0053】
図4は、本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、QOSの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に表した説明図である。
【0054】
図4のQOSの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てにおいては、すべての通信情報のセルの処理に共通して必要とされる共通セル情報40と、ABRクラスのセルの処理にのみ必要とされるABR用情報とに記憶領域が分割されて割り当てられている。
【0055】
記憶情報の分類した記憶保持及び選択的な使用は、QOSについても効果的である。QOSの種類は、ABRクラスとABRクラス以外のクラスとに分類されるが、ABRクラスではRMセルによって流量を管理するための情報が必要とされるのに対し、ABRクラス以外のクラスではRMセルの処理がないのでRMセルの処理の関する情報は不要である。そこで、図4に示したように、通信情報のセルの処理に必要な情報を、すべてのセルの処理に共通して必要とされる共通セル情報40と、ABRクラスのセルの処理にのみ必要とされるABR用情報とに分類して記憶保持し、選択的に使用することにより、セル情報記憶手段へのアクセスの効率と、記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0056】
さらに、本発明に係る通信用情報記憶装置のセル情報記憶手段の構成は、記憶すべき情報を追加しなければならない場合においても、以下に説明するように効果がある。
【0057】
図5は、本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域に、追加情報を記憶させる場合の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図である。
【0058】
最初に、共通セル情報50、セル種1用情報51、セル種2用情報52、セル種3用情報53、セル種4用情報54、セル種5用情報55、セル種6用情報56がそれぞれ記憶領域に記憶保持されていたとし、ここにセル種3用情報53への追加情報であるセル種3’用情報57を追加する場合について説明する。ここで、セル種2用情報52とセル種3用情報53とは同時に使用されることがないセル情報であるものとする。即ち、記憶領域の利用効率を優先してセル種2用情報52とセル種3用情報53とが同一のワードで読み出される記憶領域に記憶保持され、セル種2用情報52又はセル種3用情報53のうち一方を使用する場合には、使用しない他方も同時に読み出される状態であるものとする。
【0059】
ここに、追加セル種3’用情報57を追加する場合、追加セル種3’用情報57自体は分割せずに、同時に使用しないにもかかわらず記憶領域の利用効率を優先して同一のワードで読み出される記憶領域に記憶保持されているセル種2用情報52とセル種3用情報53とを別々のワードで読み出される記憶領域に分割して記憶保持し、セル種3用情報53が記憶保持された記憶領域の余白領域に追加セル種3’用情報57を記憶保持させる。場合によっては、余白領域58、59が生ずることもあり得る。
【0060】
例えば、第1のセルを処理するために共通セル情報50、セル種1用情報51、セル種2用情報52が必要であり、第2のセルを処理するために共通セル情報50、セル種1用情報51、セル種3用情報53(追加情報の追加後はさらに追加セル種3’用情報57)が必要であるとすると、追加セル種3’用情報57の追加前と追加後とにおいて、第1のセル、第2のセルいずれの処理に際しても、2ワードで読み出される記憶領域のセル情報が必要であることに変わりはない。即ち、記憶領域全体の構成は変更しても、アクセスの効率を低下させることなく追加セル種3’用情報57を追加して記憶保持させることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る通信用情報記憶装置によれば、入力されたセルの種別についての情報を識別するセル種識別手段を設け、セル種識別手段により識別されたセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づいて、当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うこととしたので、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0063】
セル種識別手段は、識別した入力セルの種類に応じて複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生し、セル情報記憶手段からは、セル識別情報に基づく選択情報に応じて所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみが選択的に読み出されるものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0064】
セル処理手段は、入力セルについて行った通信処理に応じて、選択的に読み出されたセル情報のうちセル情報記憶手段の記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すものとしたので、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率及びセル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができ、さらに、統計情報等の管理を効率的に行うことができる。
【0065】
セル情報記憶手段に記憶保持された複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0066】
さらに、複数種類のセル情報を、複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別するセル情報識別手段を備えたものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0067】
さらに追加情報をセル情報記憶手段に記憶させなければならない場合においても、追加情報を分割せず、かつ、記憶領域全体の構成を変更せずに、追加情報をセル情報記憶手段に記憶させることができ、セル情報記憶手段へのアクセスの効率の低下を防止することができる。
【0069】
また、本発明に係る通信情報の処理方法によれば、入力されたセルの種別についての情報を識別し、セル種識別手段により識別されたセル識別情報に応じて読み出された複数種類のセル情報の一部と入力セルのセル識別情報とに基づいて、当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うこととしたので、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0070】
セル種識別過程は、識別した入力セルの種類に応じて複数種類のセル情報のうち入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生する選択情報発生過程を含み、所定セル情報読出し過程は、セル識別情報に基づく選択情報に応じて所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみを選択的に読み出す過程であるものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0071】
さらに、セル処理過程において入力セルについて行った通信処理に応じて、選択的に読み出されたセル情報のうちセル情報記憶手段の記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すセル情報書戻し過程を備えたものとしたので、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率及びセル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができ、さらに、統計情報等の管理を効率的に行うことができる。
【0072】
セル情報記憶手段に記憶保持された複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【0073】
複数種類のセル情報は、複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別することができるものとしたので、セル種識別手段により識別されたセルの種別に応じて当該セルの処理に必要なセル情報のみをセル情報記憶手段から選択的に読出し書込みして、当該セルの処理を行うことにより、セル情報記憶手段へのアクセス回数を低減してアクセスの効率を向上させることができ、かつ、セル情報記憶手段の記憶容量の利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信用情報記憶装置の実施の形態のブロック図。
【図2】本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、セルの種別によってセルの処理に用いる情報が異なる場合のセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図。
【図3】本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、RMセルの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に表した説明図。
【図4】本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法の実施の形態において、QOSの種別によるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に表した説明図。
【図5】本発明に係る通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域に、追加情報を記憶させる場合の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図。
【図6】従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図。
【図7】従来の通信情報の処理方法に用いられる通信用情報記憶装置のブロック図。
【図8】従来の通信用情報記憶装置及び通信情報の処理方法におけるセル情報記憶手段の記憶領域に、追加情報を記憶させる場合の記憶領域の割当てを模式的に示した説明図。
【符号の説明】
10、70 通信用情報記憶装置
11 セル種識別手段
12、72 セル処理手段
13、73 セル情報記憶手段
14、74 入力セル
15、75 出力セル
16 選択情報
17 セル情報
20、30、40、50、60 共通セル情報
21、51、61 セル種1用情報
22、52、62 セル種2用情報
23、65 セル種N用情報
31 Loop Back用情報
32 BECN用情報
41 ABR用情報
57 追加情報
76 セル情報読出し指令
77 セル情報

Claims (18)

  1. 通信情報の入力セルの入力に応じて、前記入力セルが有する前記入力セルの種類についてのセル識別情報に基づき前記入力セルの種類を識別するセル種識別手段と、
    通信情報の複数種類のセルの処理に用いる複数種類のセル情報が分割された複数の記憶領域に一又は複数種類毎に記憶保持され、前記入力セルの前記セル識別情報に応じて読み出された前記複数種類のセル情報の一部と前記入力セルの前記セル識別情報とに基づき、前記複数種類のセル情報のうち前記入力セルの処理に必要な所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみが選択的に読み出されるセル情報記憶手段と、
    前記所定セル情報を用いて前記入力セルの通信処理を行い、出力セルとして出力するセル処理手段とを備えたことを特徴とする通信用情報記憶装置。
  2. 請求項1に記載の通信用情報記憶装置において、前記セル種識別手段は、識別した前記入力セルの種類に応じて前記複数種類のセル情報のうち前記入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生し、前記セル情報記憶手段からは、前記セル識別情報に基づく前記選択情報に応じて前記所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみが選択的に読み出されることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通信用情報記憶装置において、前記セル処理手段は、前記入力セルについて行った前記通信処理に応じて、選択的に読み出された前記セル情報のうち前記セル情報記憶手段の前記記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すものであることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の通信用情報記憶装置において、前記セル情報記憶手段に記憶保持された前記複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  5. 請求項4に記載の通信用情報記憶装置において、前記セル情報は、行単位で分割された前記セル情報記憶手段の記憶領域に、前記セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  6. 請求項4に記載の通信用情報記憶装置において、前記セル情報は、列単位で分割された前記セル情報記憶手段の記憶領域に、前記セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の通信用情報記憶装置において、さらに、前記複数種類のセル情報を、前記複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別するセル情報識別手段を備えたことを特徴とする通信用情報記憶装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の通信用情報記憶装置において、前記セル識別情報は、通信規約におけるセルの経路についての情報であることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の通信用情報記憶装置において、前記セル識別情報は、通信規約におけるセルのサービス品質についての情報であることを特徴とする通信用情報記憶装置。
  10. 通信情報の入力セルの入力に応じて、前記入力セルが有する前記入力セルの種類についてのセル識別情報に基づき前記入力セルの種類を識別するセル種識別過程と、
    通信情報の複数種類のセルの処理に用いる複数種類のセル情報が分割された複数の記憶領域に一又は複数種類毎に記憶保持されたセル情報記憶手段から、前記入力セルの前記セル識別情報に応じて読み出された前記複数種類のセル情報の一部と前記入力セルの前記セル識別情報とに基づき、前記複数種類のセル情報のうち前記入力セルの処理に必要な所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみを選択的に読み出す所定セル情報読出し過程と、
    前記所定セル情報を用いて前記入力セルの通信処理を行い、出力セルとして出力するセル処理過程とを備えたことを特徴とする通信情報の処理方法。
  11. 請求項10に記載の通信情報の処理方法において、前記セル種識別過程は、識別した前記入力セルの種類に応じて前記複数種類のセル情報のうち前記入力セルの処理に必要な所定セル情報を選択する選択情報を発生する選択情報発生過程を含み、前記所定セル情報読出し過程は、前記セル識別情報に基づく前記選択情報に応じて前記所定セル情報を含む記憶領域に記憶保持されたセル情報のみを選択的に読み出す過程であることを特徴とする通信情報の処理方法。
  12. 請求項10又は11に記載の通信情報の処理方法において、さらに、前記セル処理過程において前記入力セルについて行った前記通信処理に応じて、選択的に読み出された前記セル情報のうち前記セル情報記憶手段の前記記憶領域に書き戻す必要のあるセル情報を選択的に書き戻すセル情報書戻し過程を備えたことを特徴とする通信情報の処理方法。
  13. 請求項10乃至12のいずれかに記載の通信情報の処理方法において、前記セル情報記憶手段に記憶保持された前記複数種類のセル情報は、セルの種類に対応したセル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信情報の処理方法。
  14. 請求項13に記載の通信情報の処理方法において、前記セル情報は、行単位で分割された前記セル情報記憶手段の記憶領域に、前記セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信情報の処理方法。
  15. 請求項13に記載の通信情報の処理方法において、前記セル情報は、列単位で分割された前記セル情報記憶手段の記憶領域に、前記セル情報の種類毎に分類されて記憶保持されているものであることを特徴とする通信情報の処理方法。
  16. 請求項10乃至15のいずれかに記載の通信情報の処理方法において、前記複数種類のセル情報は、前記複数種類のセル情報にそれぞれ与えられたワード情報に基づき識別することができるものであることを特徴とする通信情報の処理方法。
  17. 請求項10乃至16のいずれかに記載の通信情報の処理方法において、前記セル識別情報は、通信規約におけるセルの経路についての情報であることを特徴とする通信情報の処理方法。
  18. 請求項10乃至16のいずれかに記載の通信情報の処理方法において、前記セル識別情報は、通信規約におけるセルのサービス品質についての情報であることを特徴とする通信情報の処理方法。
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