JP3562204B2 - インピーダンスセンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、測定電極、通電電極及び基準電極の3個の電極を用いて皮膚等のインピーダンスを測定するインピーダンスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、皮膚インピーダンスを測定する方法の1つとして、AC通電法が知られている。このAC通電法は、図7に示す測定装置が使用される。ここでは、測定用の電極は測定電極EL1 、通電電極EL2 及び基準電極ELRの3個の電極が使用され、通電電極EL2 を手の掌に、測定電極EL1 、基準電極ELRを前腕に装着している。正弦波発振器1から出力電圧を電圧/電流変換器2で同相の電流に変換し、皮膚に通電する。その電流により皮膚インピーダンスの変化を電位降下として取り出し、差動増幅器3で増幅する。これを乗算器4で基準信号によって同期整流し、基準信号に対して2倍の周波数成分をもつ成分を遮断周波数3.5Hzの低域通過フィルタ(LPF)5を通じて取り除くことにより、LPF出力には直流信号が取り出され、皮膚インピーダンスZの等価直列抵抗成分Rに比例した電圧(SIL)となる。さらに、このSILを遮断周波数0.05Hzの高域通過フィルタ6に通すことにより、皮膚インピーダンスの変動成分に比例した波形(SIR)を取り出すことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の皮膚インピーダンスセンサを用いて、複数点のインピーダンスを同時に測定する場合を想定すると、各チャンネル毎の交流信号源1は、通電電極EL2 に加えられ、測定電極EL1 は接地されるものであり、多チャンネルの場合、通電電極EL2 に流れる電流を一定に制御しても、測定電極EL1 には他チャンネル、その他からの干渉電流が流れ、絶縁対策を完全にしないと精度良く測定ができない。
【0004】
したがって、医学・生理学の計測に用いられている皮膚インピーダンスセンサは、精度維持(ノイズ対策)あるいは被験者の安全確保(漏電防止)の観点から、計測回路を完全に絶縁構造とする対策が取られている。このため、複数のセンサを1人の被験者の身体上に配置し、同時計測しても各センサの電極通電が相互に干渉することがなく、各々独立に管理・制御されることになり、複数チャンネルの同時計測において不具合なく複数センサを同時に使用することができた。
【0005】
しかしながら、厳密な絶縁構造を各センサ毎に持つものであるため、複数チャンネル分のセンサ機器を特徴とする機器費用が非常に高価になるという問題があり、家庭用健康機器、アミューズ機器など「学術研究以外」への応用を制約する要因になっていた。
この発明は上記問題点に着目してなされたものであって、厳密な絶縁構造をとらずとも、チャンネル間の通電干渉を排除し得る皮膚等のインピーダンスセンサを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のインピーダンスセンサは、測定電極(EL11)、通電電極(EL21)及び基準電極(ELR1)の3個の電極と、前記測定電極と前記基準電極が両入力端に接続され、測定電極と基準電極の間のインピーダンスを求めるための差動出力を導出する差増幅器(3 -1 )と、一端が前記通電電極に接続される交流信号源(1 -1 )と、入力に前記交流信号源の他端が接続され、出力端が前記測定電極に接続され、入力の大きさに従って、所定の電流を流す電流駆動回路(7 -1 )と、を備える第1回路(11)と、この第1の回路と同構成の、少なくとも第2回路(12)とを備える。
このインピーダンスセンサでは、交流信号源からの交流が、電流駆動回路を経て測定電極に加えられ、電流制御されるので、複数チャンネルとした場合でも相互の干渉を受けずに測定電極の通電電流を制御できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態である皮膚インピーダンスの要部を示す回路図である。ここでは2チャンネルの皮膚インピーダンスセンサ回路11、21を備えており、センサ回路11は測定電極EL11、通電電極EL21及び基準電極ELR1 を備えており、通電電極EL21は接地され、測定電極EL11には交流信号源(正弦波信号発生器)1−1が、電流駆動回路7−1を介して接続されている。また、測定電極EL11及び基準電極ELR1 が差動増幅器3−1の両入力端に接続されている。センサ回路21も同様に、測定電極EL12、通電電極EL22、及び基準電極ELR2 を備えており、測定電極EL12に同様に交流信号源1−2が、電流駆動回路7−2を介して接続されている。なお、図示はしていないが、センサ回路11、21とも、図7の回路と同様の乗算器、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタを備えている。
【0008】
この実施形態皮膚インピーダンスセンサの各チャンネルの測定電極EL11、基準電極ELR1 、通電電極EL21を測定点1に配置し、測定電極EL12、基準電極ELR2 、通電電極EL22を測定点2に配置して、それぞれ測定点1における皮膚インピーダンスと、測定点2における皮膚インピーダンスを測定した場合の干渉の度合を検討する。なお、Z1 、Z2 、Z3 及びZ 1 ’、Z 2 ’、Z 3 ’は、それぞれ皮膚接触インピーダンスである。これら皮膚接触インピーダンスZ1 、Z2 、Z3 及びZ 1 ’、Z 2 ’、Z 3 ’は検討の便宜上、実際の皮膚に代えて図2に示すモデルインピーダンスを使用する。
【0009】
今、チャンネルCH1のセンサ回路1に係るモデルインピーダンスZ1 及びチャンネルCH2のセンサ回路2に係るモデルインピーダンスZ1 ’を30kΩとし、また両チャンネル間の干渉インピーダンスZf を60〔kΩ〕とし、インピーダンスZ1 のみを、さらにΔZ=3〔kΩ〕直列に接続し、この3〔kΩ〕の接続と短絡を一定周期で繰り返した場合の、それぞれの各センサ回路の出力を図3に示す。図3によれば、SIL−2、SIR−2ともほとんど変化がでないのに対し、SIL−1、SIR−1の方は、3〔kΩ〕の入、切りに応じ、パルス状に出力が変化しており、チャンネルCH1とチャンネルCH2のセンサは互いに干渉していないことがわかる。通常、センサ回路の入力端子におけるインピーダンスは非常に大きな値の10〔MΩ〕程度となっており、近似的には無限大の大きさを持つものとして扱うことができる。したがって、上記モデルインピーダンスZ1 を流れた電流I1 は測定電極EL11を通過して、全て電流駆動回路7−1に流れ込むことになる。電流駆動回路は、理想的には入力信号の大きさに従って、所定の電流を流す動作を行うものであるから、この動作が飽和したり、非線型になったりしない限りは、その出力電流は入力信号によって制御されることになる。
【0010】
図1の実施形態皮膚インピーダンスセンサと、全く同条件のモデルインピーダンスで図5に示した従来の皮膚インピーダンスセンサで測定し、チャンネル間の出力比較を行うと、すなわち、図5の回路において、モデルインピーダンスは図2のものと同接続とし、Z1 のみ、ΔZ=3〔kΩ〕の直列接続、その短絡を一定周期で繰り返した場合の出力は、図6に示すようにSIL−1とSIL−2、SIR−1とSIR−2は干渉が強くて、両者の弁別さえ困難である。
【0011】
図4は、図1の実施形態のものと、図5の従来のものの干渉の度合の相違を説明する他の例である。二人の被験者が、それぞれ一方の手をそれぞれ各チャンネルの測定電極、通電電極基準電極に配して、他方の手を相互接触させた場合の出力の比較である。図1の実施形態の回路によるものは、SIL −1、SIR−1ともほとんど相互接触の有無の影響を受けていないが、図5の回路によるSIL−2、SIR−2は、相互接触の影響を著しく受け、干渉が強いことを示している。
【0012】
【発明の効果】
この発明によれば、測定電極に交流信号源を電流駆動回路を介して接続しているので、複数チャンネルを同時使用する場合でもチャンネル間の通電干渉を排除でき、したがって複数チャンネル分のセンサ回路を一括して絶縁構造とすることができ、全体としての機器装置費用を軽減できる。
【0013】
その結果、安価な機器で測定条件の制約を受けることなく、複数チャンネルの同時計測が可能となり、学術用途以外での多様な応用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態皮膚インピーダンスセンサを示す回路図である。
【図2】図1の皮膚インピーダンス、干渉インピーダンスをモデルインピーダンスに代えた回路図である。
【図3】上記実施形態皮膚インピーダンスセンサにおける複数チャンネルの干渉度合を説明する図である。
【図4】上記実施形態皮膚インピーダンスセンサと、従来のものとの複数チャンネル間の干渉度合を比較説明するための他の図である。
【図5】従来の皮膚インピーダンスセンサを示す回路図である。
【図6】同従来の皮膚インピーダンスセンサを複数チャンネル配置した場合の干渉を説明するための図である。
【図7】3個の電極を用いた従来の皮膚インピーダンス測定方法を説明する通電装置のブロック図である。
【符号の説明】
EL11、EL12 測定電極
EL21、EL22 通電電極
ELR1 、ELR2 基準電極
1−1、1−2 交流信号源
3−1、3−2 差動増幅器
7−1、7−2 電流駆動回路
11、21 センサ回路
Claims (1)
- 測定電極、通電電極及び基準電極の3個の電極と、
前記測定電極と前記基準電極が両入力端に接続され、測定電極と基準電極の間のインピーダンスを求めるための差動出力を導出する差動増幅器と、
一端が前記通電電極に接続される交流信号源と、
入力に前記交流信号源の他端が接続され、出力端が前記測定電極に接続され、入力の大きさに従って、所定の電流を流す電流駆動回路と、
を備える第1回路と、
この第1の回路と同構成の、少なくとも第2回路とを備えたことを特徴とするインピーダンスセンサ。
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ID=14001504
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JP09054997A Expired - Lifetime JP3562204B2 (ja) | 1996-09-05 | 1997-04-09 | インピーダンスセンサ |
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