【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肢体の不自由な人が座位や立位や横臥位等、多種の使用形態にて移動するのを支援する多機能車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に車椅子は、肢体の不自由な人が座位で移動するのを支援するように構成されたものであり、転向方向が自在なる一対の自在輪が前部に設けられ、前後方向のみに回転自在なる一対の大径の主輪が後部に設けられている。
また、歩行器は、立位の人を囲い立位の人が把持可能な枠体に移動用の車輪を設けたものであった。
また、ストレッチャーは、座位も立位も困難な人を横臥位として移動し得るように寝台に車輪を設けたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来これらの肢体の不自由な人のための移動支援具は、それぞれ専用器具として作られたものであって、例えば車椅子を歩行器、或いはストレッチャーとして使用することは困難であった。このため、歩行機能の回復具合に応じてこれらの専用器具が必要になるものであった。
【0004】
また従来の車椅子は、雨天時,風雪時等の外出に対応していないので、そのような時期には介助者の負担を増大させるものであった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決し、車椅子に多機能を持たせるとともに、その使い勝手を一層向上させるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の多機能車椅子は、車台を前側が開放された平面略⊂形に形成し、該車台の前部に転向方向が自在なる一対の自在輪を設け、止板により該自在輪を両側から挟むことで該自在輪の転向方向を前後方向のみに固定する方向規制手段を設け、該車台の後部に前後方向のみに回転自在なる一対の主輪を設け、転向方向が自在なる一対の補助輪を該車台の後部に二段階の高さ調節を可能として取り付け、該補助輪を下段に取り付けたとき該補助輪が接地することで前記主輪を地面から僅かに浮上させるようにする一方、一対の金属製パイプ間に背凭板を固定するとともに上端部背面にハンドルを突設してなる背凭フレームを前記車台の後部寄りに設けられた支軸により垂直面内で傾動可能に支持し、金属製パイプにより門形に形成されたヘッドレストフレームを前記背凭フレームの金属製パイプの上端開口中に挿入して上方に伸縮自在に延出し、該ヘッドレストフレームの上部に止着したシートを面ファスナーによって前記背凭板の前面に着脱自在に貼付し、金属製パイプにより門形に形成され両端部に長片状のクッション部材を固定するとともに略中間部に一対のグリップを起立傾倒自在に枢支してなる展開フレームを前記ヘッドレストフレームの上部両側に突設された軸受片により鉛直面内で回転自在なるように支持し、さらに一対の金属製パイプ間に座板を固定してなる座板フレームの後端部に前記支軸を貫挿し該座板フレームを車台上に水平に支持するとともに該座板フレームを該支軸を支点として上方に回転し前記背凭フレームの前面に重合せられるようにし、金属製パイプからなる延長フレームを該座板フレームの金属製パイプの前端開口中に挿入することで前方に伸縮自在に延出し、さらに門形のフットレストフレームを該延長フレームの金属製パイプの前端開口中に挿入して前方に延出可能なるように設け、該フットレストフレームの前部に止着されたシートを面ファスナーによって前記座板の上面に着脱自在に貼付し、前記展開フレームを回転させて前方に突出させることで該展開フレームにコートを着脱できるようにし、前記背凭フレームを前傾姿態とし座板フレームを背凭フレームの前面に重合させることで車台内で後向となった歩行訓練者が前記クッション部材上に両脇を支え前記グリップを把持することで安定した立位が採られるようにし、かつまた、前記背凭フレームを略水平位置まで後傾させ前記ヘッドレストフレーム,前記延長フレーム,前記フットレストフレームをそれぞれ伸長させることにより、横臥位となった障害者の頭部がヘッドレストフレームに止着されたシートに支持され、障害者の足がフットレストフレームに止着されたシートに支持されるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は上記多機能車椅子において、座板フレームを背凭フレームの前面に重合させ、車台内に汚物容器を置くとともに該車台上に便座を装着し得るようにしたことを特徴とする。
【0008】
このため本発明の多機能車椅子は、通常の車椅子としての使用は勿論、歩行訓練のための歩行器、および、障害者が横臥位となり得るストレッチャー、或いはポータブルトイレとしても使用し得るなど、一台の機器で多くの機能を兼ね備える。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に従い説明する。図1にこの多機能車椅子の前方斜視図、図2に後方斜視図、図3に側面図、図4に縦断側面図を示す。この車椅子では、X字状に組まれた金属製パイプ1にフラットバー2を連結することで一対の側枠を形成し、該側枠の後部に金属製パイプからなる連杆4と連杆5と連杆6を水平に溶接等により連結し組フラットバー3を連結することで、全体として前側が開放された平面略⊂形の車台7を形成している。そして、該車台7の前下部に垂直に形成された一対の軸受筒8に自在輪(キャスター)9の基部を挿入することで該自在輪を転向方向自在なるように組み付けるとともに、該車台7の後部に比較的大径の一対の主輪10を回転自在に軸支する。
【0012】
11は一対の金属製パイプ12の下端部を連杆13によって連結し上端部背面にハンドル14を突設するとともに該金属製パイプ間に背凭板15を固定してなる背凭フレームで、該金属製パイプ12の下端部付近に軸支片16が形成され、該各軸支片に車台7の後部寄りに挿通した支軸17を貫挿することによって該背凭フレームを垂直面内で傾動可能に支持する。18は該背凭フレームの傾斜角度を任意に設定できるようにするために連杆5と連杆13とを繋ぐように設けられたガスシリンダで、該ガスシリンダをプッシュプルケーブル19を介して伸縮させる操作レバー20が前記ハンドル14の一方に設けられている。
【0013】
また、21は金属製パイプより門形に形成されたヘッドレストフレームで、該ヘッドレストフレームは金属製パイプ12の上端開口中に挿入され上方に伸縮自在に延出する。22は該ヘッドレストフレームを固定するために金属製パイプ12の一側に螺合されたネジ摘子である。また、該ヘッドレストフレームの上部に布帛等のシート23が止着され、該シートは面ファスナー24によって背凭板15の前面に着脱自在に貼付される。また、25は金属製パイプより門形に形成され、両端部に長片状のクッション部材26を固定するとともに、略中間部にピン28によって一対のグリップ27を起立傾倒自在に枢支してなる展開フレームで、該展開フレームはヘッドレストフレーム21の上部両側に突設された軸受片29により鉛直面内で回転自在なるように支持される。なお、39は背凭フレーム11の一側に回転自在に設けられたフックである。
【0014】
30は一対の金属製パイプ31間に座板32を固定してなる座板フレームで、該各金属製パイプ31の後端部に前記支軸17を貫挿するとともに、車台7の両側前端部に固定された一対の受金具33上に該各金属製パイプ31の前端部を支持することにより該座板32が水平に支持されるようにしている。なお、該座板フレームは受金具33から離脱させることにより支軸17を支点として上方に回転でき、その一側に突設されたピン34に前記フック39を掛け止めることにより該座板フレーム30を背凭フレーム11の前面に重合せられるようにしている。
【0015】
35は金属製パイプからなる延長フレームで、該延長フレームは金属製パイプ31の前端開口中に挿入され前方に伸縮自在に延出する。また、36は該延長フレーム35の前端開口中に挿入されさらに前方に延出可能なるように設けられた門形のフットレストフレームである。該フットレストフレーム36の前部に布帛等のシート37が止着され、該シートは面ファスナー38によって座板32の上面に着脱自在に貼付される。
【0016】
また、40は座板32の両側で上面に舟形のクッション部材41が設けられた平面略⊂形の肘掛フレームで、該肘掛フレームは後部を背凭フレーム11の両側にピン42により枢着し、前部をフラットバー43を介して車台7の前部にネジ摘子44により枢着することで四節リンクを構成している。また、45は車台7の両側に主輪10を制動するために固設されたブレーキ装置、46はその操作レバーである。また、47は車台7の前部に前記ネジ摘子44および前記軸受筒8の前面張出板50に螺合したネジ摘子48によって着脱自在に取り付けられ、ステップ板49を不使用には跳ね上げ可能なるように構成した足掛フレームである。
【0017】
また、51は前記自在輪9の転向方向を前後方向のみに固定する方向規制手段で、該方向規制手段は自在輪9を両側から挟むことで該自在輪9の自在転向を阻止し得る止板52を前記軸受筒8の前面張出板50にネジ摘子53によって昇降可能に止着している。
【0018】
また、前記連杆6の両端部寄り上面に溶接により角筒54,55を上下段に固定し、該角筒の一側にそれぞれネジ摘子56,57を螺合するとともに、横断面四角形の取付軸58の一端に直交方向に軸受筒59を設け該軸受筒に転向方向が自在なる一対の補助輪(キャスター)60の基部を挿入し、該取付軸58を角筒54または55に挿入し、ネジ摘子56または57を締め付けることで、該補助輪60が車台後部に二段階の高さ調節を可能として着脱自在に取り付けられるようにしている。なお、取付軸58を下方の角筒54に挿入したときは補助輪60が接地することで主輪10が地面から僅かに浮上させられるように該角筒54の固定高さが設定され、上方の角筒55に挿入したときは補助輪60は主輪10より高く設定され地面から僅かに浮上した状態となる。
【0019】
このように構成された車椅子は、立位が困難な人が座板32上に座り、介助者がハンドル14を持って押してもらい、或いは自ら主輪10を手動操作することにより移動が支援される。
【0020】
また、必要に応じ補助輪60の取付軸58を下方の角筒54に取り付けて該補助輪60を接地させ主輪10を浮かすことで、車台7が前後輪とも転向方向が自在なる自在輪によって支持されるようになるので、横方向に平行移動させたり前後動を伴うことなくその場で自転できるなど、狭い場所での移動,方向転換が容易となる。
【0021】
また、操作レバー20を操作しガスシリンダ18を伸縮させることで背凭フレーム11の傾斜角度を任意に設定できリクライニングが可能であり、また、ヘッドレストフレーム21を上方に伸長させ面ファスナー24を用いてシート23を背凭板15前面とに間に張設することで、座板32上に座った人の頭部が支持される。さらに、図5に示したように、展開フレーム25を回転させて前方に突出させることで、ビニルシート等で袋状に形成されたコート61を該展開フレーム25に引っ掛けられ、雨除け,風除け,日除け等になり得るので、天候に左右されることなく外出が容易になる。
【0022】
また、この車椅子は歩行器にもストレッチャーにもポータブルトイレにもなり、一台で用途に応じた使い方ができる。歩行器として使用する場合は、ステップ板49を跳ね上げ、操作レバー20を操作して図6に示したように背凭フレーム11を前傾姿態とし座板フレーム30を背凭フレームの前面に重合させてフック39をピン34に掛け止め、歩行訓練者には該車台7内に後向となって立って展開フレーム25のクッション部材26上に両脇を支えグリップ27を把持させることで安定した立位を採ることができるとともに、止板52を降ろし転向方向を規制することにより自在輪9が前後方向にのみ回転自在なるように設定し、補助輪60の取付軸58を下方の角筒54に取り付けて該補助輪60を接地させ主輪10を地面から浮かすようにすることで、歩行訓練者の前方が該補助輪60によって転向方向自在に支持されるようにする。これによってこの車椅子を後ろ向きに移動させても専用の歩行器と遜色のない使用感を得ることができる。
【0023】
またストレッチャーとして使用する場合は、図7に示したように背凭フレーム11を略水平位置まで後傾させ、ヘッドレストフレーム21を伸長させシート23を面ファスナー24を用いて背凭板15上面に止着して張設するとともに、延長フレーム35,フットレストフレーム36を伸長させシート37を面ファスナー38を用いて座板32上面に止着し張設する。これによって障害者は横臥位となりその頭部をシート23、足をシート37に支持できる。そのとき補助輪60の取付軸58を上方の角筒55に取り付けて該補助輪60を可及的に後方に延長位置させることで車台7がバランス良く安定して支持され転倒が防止される。
【0024】
またポータブルトイレとして使用する場合は、座板フレーム30を受金具33から離脱させ上方に回転させて背凭フレームの前面に重合しピン34にフック39を掛け止めた後、図8に示したように便座62を車台7上に装着するとともに、該車台内に汚物容器63を置く。これによって移動が容易なポータブルトイレとしての使用態様となる。
【0025】
【発明の効果】
このように本発明によれば、車椅子の移動性,使い勝手を大幅に向上させるとともに、歩行器,或いはストレッチャー,ポータブルトイレとして使用することも可能にするので、一台の車椅子を常に用途に応じた使い方ができるようにする有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す多機能車椅子の前方からの斜視図。
【図2】本発明の実施の形態を示す多機能車椅子の後方からの斜視図。
【図3】本発明の実施の形態を示す多機能車椅子の側面図。
【図4】本発明の実施の形態を示す多機能車椅子の縦断側面図。
【図5】本発明の多機能車椅子の使用状態を示した前方からの斜視図。
【図6】本発明の多機能車椅子の歩行器としての使用状態を示した斜視図。
【図7】本発明の多機能車椅子のストレッチャーとしての使用状態を示した斜視図。
【図8】本発明の多機能車椅子のポータブルトイレとしての使用状態を示した斜視図。
【符号の説明】
3 側枠
7 車台
9 自在輪
10 主輪
11 背凭フレーム
15 背凭板
17 支軸
18 ガスシリンダ
21 ヘッドレストフレーム
23 シート
25 展開フレーム
27 グリップ
30 座板フレーム
35 延長フレーム
36 フットレストフレーム
37 シート
39 フック
51 方向規制手段
52 止板
60 補助輪
61 コート
62 便座
63 汚物容器[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a multifunctional wheelchair that assists a person with a limb disability to move in various use modes such as sitting, standing, or lying down.
[0002]
[Prior art]
In general, wheelchairs are designed to assist a person with a disability in moving in a sitting position, and are provided with a pair of adjustable wheels at the front that can be turned in any direction, and can be rotated only in the front-rear direction. A pair of large-diameter main wheels are provided at the rear.
In addition, the walker has a structure in which a wheel for movement is provided on a frame that surrounds a standing person and can be gripped by the standing person.
In addition, the stretcher has a bed provided with wheels so that a person who has difficulty sitting and standing can move as a recumbent position.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, these movement assisting devices for persons with disabilities have been made as dedicated devices, and it has been difficult to use, for example, a wheelchair as a walker or a stretcher. For this reason, these dedicated devices are required depending on the degree of recovery of the walking function.
[0004]
In addition, the conventional wheelchair does not support going out in the rainy weather, the snowy weather, and the like, so that the burden on the caregiver is increased in such a time.
[0005]
The present invention solves such a problem, and provides a wheelchair with multiple functions and further improves its usability.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
For this purpose, the multi-function wheelchair of the present invention is configured such that the chassis is formed in a plane having a substantially open square shape with an open front side, and a pair of free wheels that can freely turn in the front portion of the chassis are provided. Providing direction regulating means for fixing the turning direction of the free wheel only in the front-rear direction by sandwiching from both sides, providing a pair of main wheels rotatable only in the front-rear direction at the rear of the chassis, Auxiliary wheels are attached to the rear part of the chassis so as to be adjustable in height in two stages, and when the auxiliary wheels are attached to the lower stage, the auxiliary wheels contact the ground so that the main wheels float slightly above the ground. A backrest frame having a backrest fixed between a pair of metal pipes and a handle protruding from the rear end of the upper end portion is supported by a support shaft provided near the rear of the chassis so as to be tiltable in a vertical plane. Formed by a metal pipe The headrest frame is inserted into the upper end opening of the metal pipe of the backrest frame and extends upward and downward, and the seat fastened to the upper part of the headrest frame is attached to and detached from the front of the backrest plate by a hook-and-loop fastener. The headrest frame is a deployment frame that is freely affixed, is formed in a gate shape by a metal pipe, fixes long strip-shaped cushion members at both ends, and pivotally supports a pair of grips at a substantially middle portion so as to be able to stand and tilt freely. The supporting shaft is rotatably supported in a vertical plane by bearing pieces protruding on both sides of the upper part of the upper part, and the support shaft is attached to the rear end of a seat plate frame formed by fixing a seat plate between a pair of metal pipes. Penetrating and supporting the seat plate frame horizontally on the undercarriage and rotating the seat plate frame upward with the support shaft as a fulcrum so as to be overlapped with the front surface of the backrest frame, By inserting an extension frame made of a metal pipe into the front end opening of the metal pipe of the seat plate frame, it can be extended and contracted forward, and further, a gate-shaped footrest frame is opened at the front end opening of the metal pipe of the extension frame. It is provided so that it can be inserted and extended forward, and the seat fastened to the front of the footrest frame is removably attached to the upper surface of the seat plate by a hook-and-loop fastener, and the deployment frame is rotated. Walking training in which the backrest frame is inclined forward and the seat plate frame is superposed on the front surface of the backrest frame to allow the coat to be attached to and detached from the deployment frame by protruding forward, so that the rearward movement is performed in the chassis. A person supports both sides on the cushion member and grips the grip so that a stable standing position is obtained, and the backrest frame is moved to a substantially horizontal position. By tilting the headrest frame, the extension frame, and the footrest frame backward, respectively, the head of the disabled person in the lying position is supported by the seat fixed to the headrest frame, and the foot of the disabled person is supported. It is characterized by being supported by a seat fixed to a footrest frame .
[0007]
Further, the present invention is characterized in that in the multi-function wheelchair, the seat plate frame is superposed on the front surface of the backrest frame so that the waste container can be placed in the undercarriage and the toilet seat can be mounted on the undercarriage.
[0008]
Therefore, the multifunctional wheelchair of the present invention can be used not only as a normal wheelchair, but also as a walker for walking training, a stretcher in which a disabled person can be in a lying position, or a portable toilet. A single device has many functions.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front perspective view of the multi-function wheelchair, FIG. 2 is a rear perspective view, FIG. 3 is a side view, and FIG. 4 is a vertical side view. In this wheelchair, a pair of side frames is formed by connecting a flat bar 2 to a metal pipe 1 assembled in an X shape, and a connecting rod 4 and a connecting rod 5 made of a metal pipe are formed at the rear of the side frame. And the connecting rod 6 are horizontally connected by welding or the like, and the flat bar 3 is connected to form a chassis 7 having a substantially flat plane with an open front side as a whole. Then, the base of the universal wheel (caster) 9 is inserted into a pair of bearing cylinders 8 formed vertically in the lower front part of the chassis 7 so that the universal wheel can be freely turned in the turning direction. A pair of relatively large-diameter main wheels 10 are rotatably supported at the rear part.
[0012]
Reference numeral 11 denotes a backrest frame in which lower ends of a pair of metal pipes 12 are connected by a connecting rod 13 and a handle 14 is provided on the upper end rear surface and a backrest plate 15 is fixed between the metal pipes. Axle support pieces 16 are formed near the lower end of the metal pipe 12, and the support frame 17 is tilted in a vertical plane by penetrating a support shaft 17 inserted near the rear of the chassis 7 into each of the axle pieces. Support as much as possible. Reference numeral 18 denotes a gas cylinder provided so as to connect the connecting rod 5 and the connecting rod 13 so that the inclination angle of the backrest frame can be set arbitrarily. The gas cylinder is expanded and contracted via a push-pull cable 19. An operation lever 20 to be operated is provided on one of the handles 14.
[0013]
Reference numeral 21 denotes a headrest frame formed in a gate shape from a metal pipe. The headrest frame is inserted into an upper end opening of the metal pipe 12 and extends upward and downward so as to be able to expand and contract. Reference numeral 22 denotes a screw knob screwed to one side of the metal pipe 12 to fix the headrest frame. Further, a sheet 23 such as a cloth is fixed to an upper portion of the headrest frame, and the sheet is detachably attached to a front surface of the backrest plate 15 by a hook-and-loop fastener 24. Reference numeral 25 denotes a gate formed of a metal pipe, and a long piece-shaped cushion member 26 is fixed to both ends, and a pair of grips 27 are pivotally supported at a substantially middle portion by pins 28 so as to be capable of standing and tilting. In the deployment frame, the deployment frame is supported by bearing pieces 29 protrudingly provided on both upper sides of the headrest frame 21 so as to be rotatable in a vertical plane. Reference numeral 39 denotes a hook rotatably provided on one side of the backrest frame 11.
[0014]
Reference numeral 30 denotes a seat plate frame in which a seat plate 32 is fixed between a pair of metal pipes 31. The support shaft 17 is inserted through the rear end of each metal pipe 31 and both front end portions of the chassis 7 are provided. The seat plate 32 is supported horizontally by supporting the front ends of the metal pipes 31 on a pair of metal fittings 33 fixed to the base plate 32. The seat plate frame can be rotated upward with the support shaft 17 as a fulcrum by being detached from the receiving bracket 33, and the hook 39 is hooked on a pin 34 protruding from one side of the support plate frame 33 so that the seat plate frame 30 can be rotated. Can be superimposed on the front surface of the backrest frame 11.
[0015]
Reference numeral 35 denotes an extension frame made of a metal pipe. The extension frame is inserted into a front end opening of the metal pipe 31 and extends forward and backward so as to be stretchable. Reference numeral 36 denotes a gate-shaped footrest frame which is inserted into the front end opening of the extension frame 35 and is provided so as to be able to extend forward. A sheet 37 such as a cloth is fixed to a front portion of the footrest frame 36, and the sheet is detachably attached to an upper surface of the seat plate 32 by a hook-and-loop fastener 38.
[0016]
Reference numeral 40 denotes a substantially 平面 -shaped armrest frame provided with a boat-shaped cushion member 41 on the upper surface on both sides of the seat plate 32, and the armrest frame is pivotally attached to the rear portion on both sides of the backrest frame 11 by pins 42. A four-bar link is formed by pivotally connecting the front part to the front part of the chassis 7 via a flat bar 43 by a screw knob 44. Reference numeral 45 denotes a brake device fixed to both sides of the chassis 7 for braking the main wheels 10, and 46 denotes an operation lever thereof. 47 is removably attached to the front of the chassis 7 by means of the screw knob 44 screwed onto the screw knob 44 and the front extension plate 50 of the bearing sleeve 8, and the step plate 49 is bounced when not in use. It is a footrest frame configured to be liftable.
[0017]
Reference numeral 51 denotes direction restricting means for fixing the turning direction of the free wheel 9 only in the front-back direction. The direction restricting means sandwiches the free wheel 9 from both sides to prevent a free turning of the free wheel 9. 52 is fixed to the front extension plate 50 of the bearing cylinder 8 by a screw knob 53 so as to be able to move up and down.
[0018]
Further, the rectangular cylinders 54, 55 are fixed to the upper surface near both ends of the connecting rod 6 by welding, and screw knobs 56, 57 are screwed to one side of the rectangular cylinder, respectively. A bearing cylinder 59 is provided at one end of the mounting shaft 58 in an orthogonal direction, the bases of a pair of auxiliary wheels (casters) 60 capable of freely turning directions are inserted into the bearing cylinder, and the mounting shaft 58 is inserted into the square cylinder 54 or 55. By tightening the screw knob 56 or 57, the auxiliary wheel 60 can be detachably attached to the rear of the chassis with two-stage height adjustment. When the mounting shaft 58 is inserted into the lower rectangular tube 54, the fixed height of the rectangular tube 54 is set so that the main wheel 10 is slightly lifted off the ground by the auxiliary wheel 60 being in contact with the ground. When the auxiliary wheel 60 is inserted into the square cylinder 55, the auxiliary wheel 60 is set higher than the main wheel 10 and slightly floats above the ground.
[0019]
In the wheelchair configured as described above, movement is assisted by a person who has difficulty standing, sitting on the seat plate 32 and having the assistant press the handle 14 or manually operating the main wheel 10 by himself. .
[0020]
If necessary, the mounting shaft 58 of the auxiliary wheel 60 is attached to the lower rectangular tube 54, the auxiliary wheel 60 is grounded, and the main wheel 10 is floated. Since it is supported, it is easy to move and change directions in a narrow place, such as being able to rotate on the spot without translating in the horizontal direction or moving back and forth.
[0021]
By operating the operation lever 20 to extend and contract the gas cylinder 18, the inclination angle of the backrest frame 11 can be set arbitrarily and reclining is possible, and the headrest frame 21 is extended upward and the hook-and-loop fastener 24 is used. The head of a person sitting on the seat plate 32 is supported by extending the seat 23 between the backrest plate 15 and the front surface. Further, as shown in FIG. 5, by rotating the developing frame 25 and projecting forward, the coat 61 formed in a bag shape by a vinyl sheet or the like is hooked on the developing frame 25 to prevent rain, wind, Because it can be a shade, it is easy to go out without being affected by the weather.
[0022]
In addition, this wheelchair can be used as a walker, a stretcher, or a portable toilet. When used as a walker, the step board 49 is flipped up, the operation lever 20 is operated, the backrest frame 11 is tilted forward as shown in FIG. 6, and the seat plate frame 30 is overlapped on the front surface of the backrest frame. Then, the hook 39 is hooked on the pin 34, and the walking trainee is stabilized by standing rearward in the chassis 7, supporting the sides on the cushion member 26 of the deployment frame 25, and holding the grip 27. It can be set up so that the universal ring 9 can rotate only in the front-rear direction by lowering the stop plate 52 and restricting the turning direction, and the mounting shaft 58 of the auxiliary wheel 60 is connected to the lower rectangular cylinder 54. The auxiliary wheels 60 are attached to the ground so that the main wheels 10 are lifted from the ground so that the front of the walking trainee can be supported by the auxiliary wheels 60 in a freely turning direction. As a result, even when the wheelchair is moved backward, a feeling of use comparable to that of a dedicated walker can be obtained.
[0023]
When used as a stretcher, as shown in FIG. 7, the backrest frame 11 is tilted backward to a substantially horizontal position, the headrest frame 21 is extended, and the seat 23 is attached to the upper surface of the backrest plate 15 using the hook-and-loop fastener 24. The extension frame 35 and the footrest frame 36 are extended, and the seat 37 is fastened to the upper surface of the seat plate 32 using the hook-and-loop fastener 38. As a result, the disabled person is in the lying position, and the head can be supported by the seat 23 and the feet can be supported by the seat 37. At this time, the mounting shaft 58 of the auxiliary wheel 60 is attached to the upper rectangular cylinder 55 and the auxiliary wheel 60 is extended as far as possible to the rear, so that the chassis 7 is stably supported in a well-balanced manner, thereby preventing falling.
[0024]
When used as a portable toilet, the seat plate frame 30 is detached from the receiving bracket 33, rotated upward, overlaps the front surface of the backrest frame, hooks the pins 34, and hooks the pins 39, as shown in FIG. First, the toilet seat 62 is mounted on the undercarriage 7 and the waste container 63 is placed in the undercarriage. As a result, the portable toilet can be easily moved.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the mobility and the usability of the wheelchair can be greatly improved, and the wheelchair can be used as a walker, a stretcher, or a portable toilet. It has a beneficial effect that allows you to use it in different ways.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front perspective view of a multifunctional wheelchair showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a rear perspective view of the multi-function wheelchair showing the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a side view of the multifunctional wheelchair showing the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a vertical sectional side view of a multi-function wheelchair showing an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front perspective view showing a use state of the multi-function wheelchair of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a use state of the multifunctional wheelchair of the present invention as a walker.
FIG. 7 is a perspective view showing a state in which the multifunctional wheelchair of the present invention is used as a stretcher.
FIG. 8 is a perspective view showing a use state of the multifunctional wheelchair of the present invention as a portable toilet.
[Explanation of symbols]
3 Side frame 7 Undercarriage 9 Free wheel 10 Main wheel 11 Backrest frame 15 Backrest plate 17 Support shaft 18 Gas cylinder 21 Headrest frame 23 Seat 25 Deployment frame 27 Grip 30 Seat plate frame 35 Extension frame 36 Footrest frame 37 Seat 39 Hook 51 Direction regulating means 52 Stop plate 60 Auxiliary wheel 61 Coat 62 Toilet seat 63 Waste container