JP3558777B2

JP3558777B2 - Open / close control device for vehicle roof

Info

Publication number: JP3558777B2
Application number: JP10974196A
Authority: JP
Inventors: 信夫伊藤; 好文堀内; 優吹野
Original assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd; Fuji Jukogyo KK
Current assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd; Subaru Corp
Priority date: 1996-04-30
Filing date: 1996-04-30
Publication date: 2004-08-25
Anticipated expiration: 2016-04-30
Also published as: JPH09290642A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チルトルーフとスライドルーフを備えた車両用ルーフの開閉制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の車両用ルーフとしては、例えば、図１８（ａ）、（ｂ）のように、ルーフ５０の前側の開口部５０Ａにチルトルーフ５１を備え、その後側の開口部５０Ｂにスライドルーフ５２を備えたものがあり、このようなルーフ５０は、ダブルサンルーフなどと称されている。チルトルーフ５１は、その前側部分を支点としてチルトアップおよびチルトダウンする構成となっており、またスライドルーフ５２は、後方にスライドオープンおよび前方にスライドクローズする構成となっている。図１８（ａ）、（ｂ）においては、ルーフ５０の下方が車内側、その上方が車外側であり、また５３はディフレクターである。
【０００３】
従来、チルトルーフ５１とスライドルーフ５２は、それぞれ独立的に制御されて、それぞれが任意の位置まで開閉できるようになっていた。また、例えば、特開昭６１−７１２１７号公報には、チルトルーフ５１とスライドルーフ５２を同一の駆動源によって連動させる装置が記載されており、チルトルーフ５１を完全にチルトアップさせてから、スライドルーフ５２をスライドオープンさせる構成となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のように、チルトルーフ５１とスライドルーフ５２のそれぞれを任意の位置まで独立的に開閉した場合には、それらの開度の関係から、ウインドスロッブが発生することがあった。すなわち、車両の走行時に、図１８（ｂ）のようにチルトルーフ５１の開度が比較的小さく、かつスライドルーフ５２の開度が比較的大きかった場合、図中の点線のように外気が流れ、その渦が開口部５０Ｂ内に入り込むことによって、ウインドスロッブによる大きな風音が発生することがあった。
【０００５】
一方、特開昭６１−７１２１７号公報のように、チルトルーフ５１を完全にチルトアップさせてから、スライドルーフ５２をスライドオープンさせる構成のものにあっては、チルトルーフ５１とスライドルーフ５２の開度の関係を任意に設定することができず、また図１８（ｂ）のようなウインドスロッブの防止に関しては対処することができない。
【０００６】
本発明の目的は、ウインドスロッブの発生を回避して、車両の快適な走行を実現することができる車両用ルーフの開閉制御装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用ルーフの開閉制御装置の第１形態は、車両のルーフの前側に備えられてチルトアップおよびチルトダウン可能なチルトルーフと、前記車両のルーフの後側に備えられてスライドオープンおよびスライドクローズ可能なスライドルーフを制御する車両用ルーフの開閉制御装置であって、前記チルトルーフが全閉位置と全開位置との間の中間チルト位置に位置していることを検出する検出手段と、前記チルトルーフのチルトアップおよびチルトダウン中に、前記検出手段によって前記チルトルーフが前記中間チルト位置に位置したことが検出されたときに、前記チルトルーフのチルトアップおよびチルトダウンを停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
本発明の車両用ルーフの開閉制御装置の第２形態は、車両のルーフの前側に備えられてチルトアップおよびチルトダウン可能なチルトルーフと、前記車両のルーフの後側に備えられてスライドオープンおよびスライドクローズ可能なスライドルーフを制御する車両用ルーフの開閉制御装置であって、前記チルトルーフが全閉位置と全開位置との間の中間チルト位置に位置していることを検出する第１の検出手段と、前記スライドルーフが開いていることを検出する第２の検出手段と、前記チルトルーフのチルトアップ中に、前記第２の検出手段によって前記スライドルーフが開いていることが検出され、かつ前記第１の検出手段によって前記チルトルーフが前記中間チルト位置に位置したことが検出されたときに、前記チルトルーフのチルトアップを停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【０００９】
本発明の車両用ルーフの開閉制御装置の第３形態は、車両のルーフの前側に備えられてチルトアップおよびチルトダウン可能なチルトルーフと、前記車両のルーフの後側に備えられてスライドオープンおよびスライドクローズ可能なスライドルーフを制御する車両用ルーフの開閉制御装置であって、前記チルトルーフが全閉位置と全開位置との間の中間チルト位置よりもチルトアップしていることを検出する検出手段と、前記スライドルーフのスライドオープン動作時に、前記検出手段によって前記チルトルーフが前記中間チルト位置よりもチルトアップしていることが検出されたときに、前記チルトルーフを前記中間チルト位置までチルトダウンさせる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の実施の形態の説明に先立ち、本発明を適用可能な自動車のフロント側のチルトルーフ装置、およびリア側のスライドルーフ装置の機械的な概略構成について説明する。
【００１１】
（チルトルーフ装置の機械的な構成例）
図１は、チルトルーフ装置を備えた自動車のルーフ１の部分的な平面図であり、同図中の左方がフロント側、同図中の右方がリア側となる。ルーフ１には、リッド部材（以下、「チルトルーフ」という）２によって開閉される開口部１Ａが形成されている。チルトルーフ２は、そのフロント側がヒンジ３によって開口部１Ａの縁部に揺動支持されていて、そのリア側と開口部１Ａの縁部との間に備えられたチルト機構１０によって、チルトアップおよびチルトダウンされるようになっている。
【００１２】
図２はチルト機構１０の拡大平面図、図３は、図２のＩＩＩ矢視図である。チルト機構１０は、ルーフ１に取り付けられるベースプレート１１上のガイドレール１２と、チルトルーフ２に取り付けられる支持ブラケット１３，１３との間に、左右２つのリンク機構１４，１４を備えている。リンク機構１４は、ガイドレール１２によって左右方向（図２中においては上下方向）にガイドされる一対のスライド部材１４Ａ，１４Ａと、それらの間に連結された一対のリンク部材１４Ｂ，１４Ｂとを有している。そして、可逆転モータ１５が正転し、図示しない駆動機構によって対のスライド部材１４Ａ，１４Ａが互いに離間する方向に移動されたときに、図２中の実線のように支持ブラケット１３が下降して、チルトルーフ２がチルトダウンし、一方、モータ１５が逆転し、図示しない駆動機構によって対のスライド部材１４Ａ，１４Ａが互いに接近する方向に移動されたときに、図２中の２点鎖線のように支持ブラケット１３が上昇して、チルトルーフ２がチルトアップする。チルトルーフ２は、最大限チルトアップされることによって開口部１Ａを全開状態とし、また最大限チルトダウンされることによって開口部１Ａを全閉状態とする。
【００１３】
ベースプレート１１には、チルトルーフ２が全閉位置と全開位置の間の所定の中間位置（以下、「中間チルト位置」という）に位置したことを検出するためのセンサＳ１が備えられている。図４は、そのセンサＳ１の拡大図である。本例のセンサＳ１は、常閉と常開の接点部を有する２つのマイクロスイッチＳ１−１，Ｓ１−２と、軸心Ｏ１を中心として回動可能な可動体１６を用いた構成となっており、前述したスライド部材１４Ａに連動して可動体１６が回動することによって、その可動体１６のカム面１６Ａ，１６ＢがマイクロスイッチＳ１−１，Ｓ１−２をスイッチ動作させるようになっている。すなわち、２つのマイクロスイッチＳ１−１，Ｓ１−２は、図４中の紙面の表裏方向に並んで配備され、またカム面１６Ａ，１６Ｂは、軸心Ｏ１を通る直線上の位置Ｐ１部分を中心として起伏関係が逆転する形態とされている。そして、マイクロスイッチＳ１−１は、チルトルーフ２が完全にチルトダウンする全閉位置においては、図４（ａ）のように、その接触子がカム面１６Ａの伏部と対向して、常閉の接点部がＯＮ、常開の接点部がＯＦＦとなっており、チルトルーフ２が中間チルト位置にまでチルトアップしてからは、図４（ｂ）、（ｃ）のように、その接触子がカム面１６Ａの起部と対向し、常閉の接点部がＯＦＦ、常開の接点部がＯＮとなる。一方、マイクロスイッチＳ１−２は、チルトルーフ２が完全にチルトアップする全開位置においては、図４（ｃ）のように、その接触子がカム面１６Ｂの伏部と対向して、常閉の接点部がＯＮ、常開の接点部がＯＦＦとなっており、チルトルーフ２が中間チルト位置にまでチルトダウンしてからは、図４（ｂ）、（ａ）のように、その接触子がカム面１６Ｂの起部と対向し、常閉の接点部がＯＦＦ、常開の接点部がＯＮとなる。
【００１４】
したがって、マイクロスイッチＳ１−１は、チルトルーフ２がチルトアップによって中間チルト位置に達したときに常閉の接点部がＯＮからＯＦＦに切り換わり、一方、マイクロスイッチＳ１−２は、チルトルーフ２がチルトダウンによって中間チルト位置に達したときに常閉の接点部がＯＮからＯＦＦに切り換わることになる。そこで、以下においては、マイクロスイッチＳ１−１を「チルトアップ中間スイッチＳ１−１」といい、マイクロスイッチＳ１−２を「チルトダウン中間スイッチＳ１−２」という。
【００１５】
（スライドルーフ装置の機械的な構成例）
図５は、スライドルーフ装置を備えた自動車のルーフ１の部分的な平面図である。同図中の矢印Ａ１方向がフロント側、同図中の矢印Ａ２方向がリア側となり、そのフロント側に、前述したチルトルーフ装置が備えられている。図５において、ルーフ１には、開閉体（以下、「スライドルーフ」という）５の前後方向のスライドによって開閉される開口部１Ｂが形成されている。スライドルーフ５は、その左右の側縁部がガイドレール６，６によってガイドされていて、スライド機構２０によって前後方向にスライドされるようになっている。本例のスライド機構２０は、スライドルーフ５の右側縁部（図５中矢印Ｂ１側の側縁部）にギヤドケーブル２１Ａを連結すると共に、スライドルーフ５の左側縁部（図５矢印Ｂ２側の側縁部）にギヤドケーブル２１Ｂを連結し、それらに噛合するピニオン２２を可逆転モータ２３によって回転駆動させる構成となっており、ピニオン２２が一方向に回転したときに、スライドルーフ５が左右のバランスを保ちつつ図５中の矢印Ａ２方向にスライドして開口部１Ｂをオープンし、またピニオン２２が他方向に回転したときに、スライドルーフ５が左右のバランスを保ちつつ図５中の矢印Ａ１方向にスライドして開口部１Ｂをクローズする。
【００１６】
図６は、スライド機構２０の拡大平面図であり、モータ２３の回転力は、ウオーム２４Ａ、ウオームホイール２４Ｂを含むギア列によってピニオン２２に伝達される。また、ウオームホイール２４Ｂの回転は、減速用のギア列によって回転体２５に伝達される。回転体２５の外周面には、その軸線Ｏ２方向にずれるようにして３つのカム面２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｃが形成されており、それらのカム面２５Ａ，２５Ｂ，２５Ｃによって対応する第１、第２、第３のマイクロスイッチ（以下、「第１、第２、第３スイッチ」という）Ｓ２−１，Ｓ２−２，Ｓ２−３をスイッチ動作させるようになっている。本例の場合、スイッチＳ２−１，Ｓ２−２，Ｓ２−３は、それぞれ常開の接点部と常閉の接点部を有している。
【００１７】
図７は、第１スイッチＳ２−１とカム面２５Ａとの関係の説明図であり、以下においては、回転体２５の軸線Ｏ２を通る１つの直線上の位置Ｐ２を回転体２５の基準位置として説明する。回転体２５は、スライドルーフ５が前方へスライドして開口部１Ｂを完全に閉じているスライドルーフ全閉時に、図７（ａ）の回動位置にあって、スイッチＳ２−１は、その接触子がカム面２５Ａの起部に押されて、常閉の接点部がＯＦＦ、常開の接点部がＯＮとなっている。そして、スライドルーフ５が後方へスライドして開口部１Ｂが開かれるにつれて、回転体２５は図中の時計回りに回転し、スライドルーフ５が後方へ１５０ｍｍスライドした図７（ｂ）の回動位置と、スライドルーフ５が後方へ完全にスライドして開口部１Ｂを全開とする図７（ｃ）の回動位置との間において、スイッチＳ２−１は、その接触子がカム面２５Ａの伏部と対向し、常閉の接点部がＯＮ、常開の接点部がＯＦＦとなる。
【００１８】
図８は、第２スイッチＳ２−２とカム面２５Ｂとの関係の説明図であり、スライドルーフ全閉時には、回転体２５が図８（ａ）の回動位置にあって、スイッチＳ２−２は、その接触子がカム面２５Ｂの起部に押されて、常閉の接点部がＯＦＦ、常開の接点部ＯＮとなっている。そして、スライドルーフ５が後方へ若干スライドして開口部１Ｂが微小量開かれた図８（ｂ）の回動位置と、スライドルーフ５が後方へ完全にスライドして開口部１Ｂを全開とする図８（ｃ）の回動位置との間において、スイッチＳ２−２は、その接触子がカム面２５Ｂの伏部と対向し、常閉の接点部がＯＮ、常開の接点部がＯＦＦとなる。
【００１９】
図９は、第３スイッチＳ２−３とカム面２５Ｃとの関係の説明図であり、スライドルーフ全閉時には、回転体２５が図９（ａ）の回動位置にあって、スイッチＳ２−３は、その接触子がカム面２５Ｃの起部に押されて、常閉の接点部がＯＦＦ、常開の接点部がＯＮとなっている。そして、スライドルーフ５が後方へ若干スライドして開口部１Ｂが微小量開かれた図９（ｂ）の回動位置と、スライドルーフ５が後方へ完全にスライドして開口部１Ｂを全開とする図９（ｃ）の回動位置との間において、スイッチＳ２−３は、その接触子がカム面２５Ｃの伏部と対向し、常閉の接点部がＯＮ、常開の接点部がＯＦＦとなる。
【００２０】
「第１の実施形態」
次に、上述したチルトルーフのチルト機構１０、およびスライドルーフのスライド機構２０に適用した本発明の第１の実施形態を図１０から図１４により説明する。本実施形態の場合は、チルト機構１０とスライド機構２０は独立的に制御され、後者のスライド機構２０の制御に関しては、オープンスイッチとクローズスイッチのＯＮ操作に応じて、モータ２３を正転、逆転させる従来の制御装置を利用してスライドルーフ５を開閉制御することができる。そこで、以下においては、前者のチルト機構１０の制御部についてのみ説明する。
【００２１】
図１０は、チルト機構１０の制御部の回路図であり、そのチルト機構１０のモータ１５は、チルトアップ用リレーＲ１−１が動作することにより正転してチルトルーフ２をチルトアップし、一方、チルトダウン用リレーＲ１−２が動作することにより逆転してチルトルーフ２をチルトダウンさせるようになっている。３０は車載バッテリー、３１は、チルトルーフ２をチルトアップ、およびチルトダウンさせるべく操作されるスイッチであり、以下においては、チルトアップ時にＯＮとなるスイッチ部をチルトアップスイッチ３１Ａ、チルトダウン時にＯＮとなるスイッチ部をチルトダウンスイッチ３１Ｂという。
【００２２】
チルトアップスイッチ３１Ａは、前述したチルトアップ中間スイッチＳ１−１の常閉の接点部に接続され、そのスイッチＳ１−１は、ダイオードＤ１−１を介してチルトアップ用リレーＲ１−１のコイルに接続されていると共に、ダイオードＤ１−２を介してアップ再開リレーＲ１−３のコイルに接続されている。アップ再開リレーＲ１−３は、動作することによって切り替わる接点部を備えており、その接点部は、リレーＲ１−３のＯＦＦ時に、図１０のようにチルトアップ用リレーＲ１−１のコイルとチルトアップスイッチ３１Ａとを接続し、リレーＲ１−３のＯＮ時に、そのコイルとチルトアップスイッチ３１Ａとを接続する。一方、チルトダウンスイッチ３１Ｂは、前述したチルトダウン中間スイッチＳ１−２の常閉の接点部に接続され、そのスイッチＳ１−２は、ダイオードＤ１−３を介してチルトダウン用リレーＲ１−２のコイルに接続されていると共に、ダイオードＤ１−４を介してダウン再開リレーＲ１−４のコイルに接続されている。ダウン再開リレーＲ１−４は、動作することによって切り替わる接点部を備えており、その接点部は、リレーＲ１−４のＯＦＦ時に、図１０のようにチルトダウン用リレーＲ１−２のコイルとチルトダウンスイッチ３１Ｂとを接続し、リレーＲ１−４のＯＮ時に、そのコイルとチルトダウンスイッチ３１Ｂとを接続する。
【００２３】
図１１は、チルトルーフ２のチルト位置の説明図であり、同図中の矢印Ａ１方向がフロント側、矢印Ａ２方向がリア側となる。図１１中において、ＰＤはチルトルーフ２の全閉位置、ＰＵはチルトルーフ２の全開位置である。ＰＭは、チルトアップ中間スイッチＳ１−１とチルトダウン中間スイッチＳ１−２がスイッチ動作するチルトルーフ２の中間チルト位置である。この中間チルト位置ＰＭは、この位置ＰＭにおけるチルトルーフ２がルーフ１から所定距離（例えば、３０ｍｍ）Ｈだけ上方に位置するように設定されており、その距離Ｈは、ウインドスロッブを発生させない大きさとされている。すなわち、仮に、図１１のようにスライドルーフ５を全開状態としたまま走行したとしても外気を図中の点線のように流して、その渦が開口部１Ｂ内に入り込むことを回避するために充分な大きさとされている。７はディフレクターであり、チルトルーフ２と協働してウインドスロッブの発生を防止することになる。チルトルーフ２のみによってウインドスロッブの発生が防止できる場合には、そのディフレクター７は不要である。
【００２４】
次に、チルト機構１０の制御部の動作について説明する。
【００２５】
図１２は、チルト機構１０の制御部の動作を説明するためのタイムチャートであり、まず、チルトルーフ２が全閉位置ＰＤにあるときは、前述したようにチルトアップ中間スイッチＳ１−１がＯＮ、チルトダウン中間スイッチＳ１−２がＯＦＦとなっている。このようにチルトルーフ２が全閉位置ＰＤにある時点Ｔ１１にて、チルトアップスイッチ３１ＡをＯＮ操作した場合、チルトアップスイッチＳ１−１を介して、チルトアップ用リレーＲ１−１とアップ再開リレーＲ１−３のそれぞれのコイルが通電され、それらのリレーＲ１−１，Ｒ１−２がＯＮとなって、モータ１５が正転しチルトルーフ２がチルトアップすることになる。アップ再開リレーＲ１−３は、ＯＮとなることによって接点部が切り換わり、そして、その切り換え状態を保持する自己保持回路がチルトアップスイッチ３１Ａを通して形成される。
【００２６】
そして、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭまでチルトアップしたときに、チルトアップ中間スイッチＳ１−１がＯＦＦとなり、チルトアップ用リレーＲ１−１がＯＦＦとなって、モータ１５が停止される。本例の場合は、リレー回路のタイムラグなどを考慮し、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭに達する時点Ｔ１３の若干前の時点Ｔ１２にて、チルトアップ中間スイッチＳ１−１がＯＦＦとなる。
【００２７】
その後、一旦、チルトアップスイッチ３１ＡをＯＦＦ操作し、アップ再開リレーＲ１−３の自己保持回路を切って、それをＯＦＦにしてから、再び、チルトアップスイッチ３１ＡをＯＮ操作することにより、その時点Ｔ１４から、アップ再開リレーＲ１−３の接点部を通してチルトアップ用リレーＲ１−１のコイルが通電され、それがＯＮとなってチルトルーフ２のチルトアップが再開することになる。
【００２８】
そして、チルトルーフ２が全開位置ＰＵまでチルトアップした時点Ｔ１５にて、機械的な手段によってチルトルーフ２が強制的に停止され、それを待って、チルトアップスイッチ３１ＡをＯＦＦ操作する。
【００２９】
ところで、このようなチルトルーフ２のチルトアップ中において、それを中間チルト位置ＰＭにて強制的に一時停止させることは、操作者に対して、中間チルト位置ＰＭを認識させることになる。したがって、利用者は、前述したように設定された中間チルト位置ＰＭを有効に利用して、ウインドスロッブの発生を防止することができる。
【００３０】
一方、チルトルーフ２を全開位置ＰＵから全閉位置ＰＤまでチルトダウンさせる場合も同様であって、スイッチ３１Ａ，Ｓ１−１、リレーＲ１−１，Ｒ１−３に代わって、スイッチ３１Ｂ，Ｓ１−２、リレーＲ１−２，Ｒ１−４が機能することになり、図１３中の時点Ｔ１６〜Ｔ２０が時点Ｔ１１〜１５に対応する。したがって、チルトルーフ２のチルトダウン中においても、それを中間チルト位置ＰＭにて強制的に一時停止させることになる。なお、チルトルーフ２のチルトアップ、チルトダウン中において、スイッチ３１Ａ，３１ＢをＯＦＦ操作することによって、チルトルーフ２を任意の位置に停止できることは勿論である。
【００３１】
「第２の実施形態」
次に、チルトルーフのチルト機構１０、およびスライドルーフのスライド機構２０に適用した本発明の第２の実施形態を図１３から図１７により説明する。本実施形態の場合は、チルト機構１０とスライド機構２０を関連的に制御する構成となっている。
【００３２】
図１３は、チルト機構１０とスライド機構２０を関連的に制御するための制御装置の回路図であり、同図中のＦがフロント側のチルト機構１０の制御に関与する制御部、Ｒがリア側のスライド機構２０の制御に関与する制御部である。そこで、まず、制御部Ｆ、Ｒの構成を分けて説明する。なお、前述した実施形態と同様の部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【００３３】
（制御部Ｆの構成）
図１３において、チルトアップスイッチ３１Ａは、チルトアップ中間スイッチＳ１−１の常閉の接点部と、前述したスライドルーフ装置側の第３スイッチＳ２−３の常開の接点部との並列回路を介して、チルトアップ用リレーＲ１−１のコイルに接続されている。一方、チルトダウンスイッチ３１Ｂは、チルトダウン用リレーＲ１−２のコイルに接続されていると共に、チルトダウン中間スイッチＳ１２の常開の接点部を介して、後述する制御部Ｒのオープンスイッチ３２Ａに接続されている。
【００３４】
（制御部Ｒの構成）
スライド機構２０のモータ２３は、オープン用リレーＲ２−１が動作することにより正転してスライドルーフ５をオープンし、一方、クローズ用リレーＲ２−２が動作することにより逆転してスライドルーフ５をクローズさせるようになっている。３２は、スライドルーフ５をオープンおよびクローズさせるべく操作されるスイッチであり、以下においては、オープン時にＯＮとなるスイッチ部をオープンスイッチ３２Ａ、クローズ時にＯＮとなるスイッチ部をクローズスイッチ３２Ｂという。
【００３５】
オープンスイッチ３２Ａは、前述した制御部Ｆのチルトダウン中間スイッチＳ１−２に接続されていると共に、オープン用リレーＲ２−１のコイルに接続されている。一方、クローズスイッチ３２Ｂは、前述した第１スイッチＳ２−１の常閉の接点部に接続され、そのスイッチＳ２−１は、ダイオードＤ２−１と前述した第２スイッチＳ２−２の常閉の接点部を介してクローズ用リレーＲ２−２のコイルに接続されていると共に、ダイオードＤ２−２を介してクローズ停止リレーＲ２−３のコイルに接続されている。クローズ停止リレーＲ２−３は、動作することによって切り替わる接点部を備えており、その接点部は、リレーＲ２−３のＯＦＦ時に、図１３のように第２スイッチＳ２−２とクローズスイッチ３２Ｂとを接続し、リレーＲ２−３のＯＮ時に、そのコイルとクローズスイッチ３２Ｂとを接続する。
【００３６】
次に、以上のように構成された制御部Ｆ、Ｒの動作をＡ（スライドルーフ全閉時におけるチルトルーフ単独の開閉動作）、Ｂ（チルトルーフ全閉時におけるスライドルーフ単独の開閉動作）、およびＣ（チルトルーフとスライドルーフの関連動作）に分けて説明する。
【００３７】
Ａ（スライドルーフ全閉時におけるチルトルーフ単独の開閉動作）
スライドルーフ５が全閉の時は、制御部Ｆ内の第３スイッチＳ２−３がＯＮとなっている。したがって、チルトアップスイッチ３１Ａとチルトダウンスイッチ３１Ｂのそれぞれに対して、チルトアップ用リレーＲ１−１のコイルとチルトダウン用リレーＲ１−２のコイルが接続されることになり、図１４のように、スイッチ３１Ａまたは３１ＢをＯＮ操作することによって、モータ１５が正転または逆転し、チルトルーフ２がチルトアップまたはチルトダウンすることになる。図１４において、Ｔ２１はチルトアップ開始時点、Ｔ２２は、チルトルーフ２が全開位置ＰＵにて機械的な構成によって強制的にストップされた時点、Ｔ２３はチルトダウン開始時点、Ｔ２４は、チルトルーフルーフ２が全閉位置ＰＤにて機械的な構成によって強制的にストップされた時点である。
【００３８】
勿論、チルトルーフ２のチルトアップ、チルトダウン中において、スイッチ３１Ａ，３１ＢをＯＦＦ操作することによって、チルトルーフ２を任意の位置に停止させることができる。
【００３９】
Ｂ（チルトルーフ全閉時におけるスライドルーフ単独の開閉動作）
制御部Ｒ内において、オープンスイッチ３２Ａはオープン用リレーＲ２−１のコイルに接続されているため、そのスイッチ３２ＡをＯＮ操作することによって、図１５のようにモータ２３が正転し、スライドルーフ５がオープンする。Ｔ３１はオープン開始時点、Ｔ３２はスライドルーフ５が１５０ｍｍ開いた時点、Ｔ３３は、スライドルーフ５が機械的な構成によって全開位置にて強制的にストップされた時点である。
【００４０】
スライドルーフ５の全閉により、第１、第２スイッチＳ２−１，Ｓ２−２がＯＮとなる。したがって、この状態の時点Ｔ３４にて、クローズスイッチ３２ＢをＯＮ操作することによって、スイッチＳ２−１，Ｓ２−２とダイオードＤ２−１を介してクローズ用リレーＲ２−２のコイルの通電回路が形成されると共に、スイッチＳ２−１とダイオードＤ２−２を介してクローズ停止リレーＲ２−３のコイルの通電回路が形成されることになる。この結果、クローズ用リレーＲ２−２がＯＮとなり、モータ２３が逆転してスライドルーフ５がクローズ動作を開始すると共に、クローズ停止リレーＲ２−３がＯＮとなり、その接点部が切り換わって、その切り換え状態を保持する自己保持回路が形成される。
【００４１】
そして、スライドルーフ５のクローズ動作が進行し、その開き量が１５０ｍｍとなった時点Ｔ３５にて、第１スイッチＳ２−１がＯＦＦとなり、クローズ用リレーＲ２−２がＯＦＦとなって、モータ２３が停止する。したがって、スライドルーフ５は、１５０ｍｍの開き量を残して、そのクローズ動作が停止されることになる。これは、スライドルーフ５による挟み込み事故の発生を未然に防止するためである。
【００４２】
その後の時点Ｔ３６にて、クローズスイッチ３２Ｂを再度ＯＮ操作し直すことにより、クローズ停止リレーＲ２−３の自己保持が解かれ、その接点部と第２スイッチＳ２−２を介してクローズ用リレーＲ２−２のコイルの通電回路が形成される。したがって、そのリレーＲ２−２が再びＯＮとなって、スライドルーフ５のクローズ動作が再開することになる。
【００４３】
そして、スライドルーフ５が全閉位置に達した時点Ｔ３７にて、そのスライドルーフ５が機械的な構成によって強制的にストップされる。
【００４４】
勿論、スライドルーフ５のオープン、クローズ動作中において、スイッチ３２Ａ、３２ＢをＯＦＦ操作することによって、スライドルーフ５を任意の位置に停止させることができる。
【００４５】
Ｃ（チルトルーフとスライドルーフの関連動作）
この関連動作にについては、Ｃ−１（スライドルーフが少しでも開いているときのチルトアップ動作）と、Ｃ−２（チルトルーフが中間チルト位置よりもチルトアップしているときのスライドオープン動作）に分けて説明する。
【００４６】
Ｃ−１（スライドルーフが少しでも開いているときのチルトアップ動作）
スライドルーフ５が少しでも開いているとき、つまり、それが全閉以外の状態のときは、第３スイッチＳ２−３がＯＦＦとなるため、制御部Ｆのチルトアップスイッチ３１Ａに対しては、チルトアップ中間スイッチＳ１−１のみを介してチルトアップ用リレーＲ１−１のコイルが接続されることになる。
【００４７】
したがって、このような状態の時点Ｔ４１にてチルトアップスイッチ３１ＡをＯＮ操作した場合、チルトアップ中間スイッチＳ１−１がＯＮとなっている期間、つまりチルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭまでチルトアップする間に限って、チルトアップ用リレーＲ１−１のＯＮ、ひいてはチルトルーフ２のチルトアップが許容され、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭに達した時点Ｔ４２にて、そのチルトアップがストップされることになる。このことは、図１７（ａ）のように少しでもスライドルーフ５が開いているときにおいて、ウインドスロッブの発生をより確実に回避できることになる。このようにチルトルーフ２を中間チルト位置ＰＭにて強制的にストップさせた後は、利用者の要求により、それをさらにチルトアップさせることができる制御モードを付加してもよい。
【００４８】
勿論、チルトルーフ２の全閉位置ＰＤと中間チルト位置ＰＭとの間においては、スライドルーフ５の開閉の如何に拘わらず、そのチルトルーフ２のチルトアップおよびチルトダウンは制約を受けない。また、スライドルーフ５の開度は１５０ｍｍの前後のいずれであってもよく、つまり第１スイッチＳ２−１がＯＮ、ＯＦＦのいずれであってもよいため、図１６中においては、このような時点に対応するスイッチＳ２−１の状態としてＯＮ、ＯＦＦ両方を併せて表している。
【００４９】
Ｃ−２（チルトルーフが中間チルト位置よりもチルトアップしているときのスライドオープン動作）
チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭよりもチルトアップしているときは、チルトアップ中間スイッチＳ１−１はＯＦＦ、チルトダウン中間スイッチＳ１−２はＯＮとなっており、その後者のスイッチＳ１−２を介して、制御部Ｆ側のチルトダウン用リレーＲ１−２のコイルが制御部Ｒ側のオープンスイッチ３２Ａに接続されている。
【００５０】
したがって、このような状態の時点Ｔ４３にて、オープンスイッチ３２ＡをＯＮ操作した場合、オープン用リレーＲ２−１がＯＮとなってスライドルーフ５がオープン動作を開始すると共に、制御部Ｒ１−２側のチルトダウン用リレーＲ１−２もＯＮとなって、チルトルーフ２がチルトダウンを開始することになる。そして、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭまでチルトアップした時点Ｔ４４にて、チルトダウン中間スイッチＳ１−２がＯＦＦとなって、チルトルーフ２のチルトダウンがストップする。Ｔ４５は、スライドルーフ５が１５０ｍｍ開いた時点である。
【００５１】
このように、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭよりもチルトアップしているときに、スライドルーフ５をオープンさせた場合、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭまで強制的にチルトダウンされることになる。このことは、図１７（ｂ）のようにスライドルーフ５が開かれるときにおいて、そのスライドルーフ５の開度を何ら規制することなく、ウインドスロッブの発生をより確実に回避できることになる。このようにチルトルーフ２を中間チルト位置ＰＭまで強制的にチルトダウンさせた後は、利用者の要求により、それをさらにチルトアップさせることができる制御モードを付加してもよい。
【００５２】
勿論、チルトルーフ２が中間チルト位置ＰＭまでチルトアップしていないときは、そのチルトルーフ２は、スライドルーフ５のオープン動作に連動してチルトダウンすることはない。
【００５３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、チルトルーフの全閉位置と全開位置との間に中間チルト位置を設定し、その中間チルト位置にてチルトルーフを止めるように制御するため、その中間チルト位置のチルトルーフによって、スライドルーフの開口部内に外気の渦が入り込むことを防止し、ウインドスロッブの発生を回避して、車両の快適な走行を実現することができる。
【００５４】
また、スライドルーフのオープン動作に関連して、チルトルーフを中間チルト位置まで自動的にチルトダウンさせることにより、スライドルーフの開度を何ら規制することなく、ウインドスロッブの発生を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用可能なチルトルーフの平面図である。
【図２】図１に示すチルト機構の拡大平面図である。
【図３】図２のＩＩＩ矢視図である。
【図４】図２に示すセンサの動作説明図である。
【図５】本発明を適用可能なスライドルーフの平面図である。
【図６】図５に示すスライド機構の拡大平面図である。
【図７】図６に示す第１スイッチの動作説明図である。
【図８】図６に示す第２スイッチの動作説明図である。
【図９】図６に示す第３スイッチの動作説明図である。
【図１０】本発明の第１の実施形態の回路構成図である。
【図１１】本発明の第１の実施形態の動作を説明するためのルーフの概略側面図である。
【図１２】本発明の第１の実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図１３】本発明の第２の実施形態の回路構成図である。
【図１４】本発明の第２の実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図１５】本発明の第２の実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図１６】本発明の第２の実施形態の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図１７】本発明の第２の実施形態の動作を説明するためのルーフの概略側面図である。
【図１８】チルトルーフとスライドルーフの従来の動作例を説明するための概略側面図である。
【符号の説明】
１ルーフ
２チルトルーフ
５スライドルーフ
１０チルト機構
１５モータ
２０スライド機構
２３モータ
３１Ａチルトアップスイッチ
３１Ｂチルトダウンスイッチ
３２Ａオープンスイッチ
３２Ｂクローズスイッチ
Ｓ１−１チルトアップ中間スイッチ
Ｓ１−２チルトダウン中間スイッチ
Ｓ２−１第１スイッチ
Ｓ２−２第２スイッチ
Ｓ２−３第３スイッチ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle roof open / close control device including a tilt roof and a slide roof.
[0002]
[Prior art]
As this type of vehicle roof, for example, as shown in FIGS. 18A and 18B, a tilt roof 51 is provided in a front opening 50A of a roof 50, and a slide roof 52 is provided in a rear opening 50B. Some roofs are provided, and such a roof 50 is called a double sunroof or the like. The tilt roof 51 is configured to tilt up and down with its front portion as a fulcrum, and the slide roof 52 is configured to slide open backward and close slide forward. 18A and 18B, the lower side of the roof 50 is the vehicle interior, the upper side thereof is the vehicle exterior, and 53 is a deflector.
[0003]
Conventionally, the tilt roof 51 and the slide roof 52 are independently controlled so that each can be opened and closed to an arbitrary position. Further, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-71217 discloses a device in which a tilt roof 51 and a slide roof 52 are linked by the same drive source. The roof 52 is configured to slide open.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when each of the tilt roof 51 and the slide roof 52 is independently opened and closed to an arbitrary position as in the related art, a wind throb may occur due to the degree of opening thereof. That is, when the opening degree of the tilt roof 51 is relatively small and the opening degree of the slide roof 52 is relatively large as shown in FIG. 18B during traveling of the vehicle, outside air flows as indicated by a dotted line in the figure. When the vortex enters the opening 50B, a loud wind noise may be generated by the wind throb.
[0005]
On the other hand, in a configuration in which the tilt roof 51 is completely tilted up and then the slide roof 52 is slid open as in Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-71217, the tilt roof 51 and the slide roof 52 are opened. The relationship between the degrees cannot be set arbitrarily, and no countermeasure can be taken for the prevention of windslob as shown in FIG.
[0006]
An object of the present invention is to provide a vehicle roof opening / closing control device capable of realizing comfortable traveling of a vehicle while avoiding occurrence of a wind throb.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
A first embodiment of a vehicular roof opening / closing control device according to the present invention includes a tilt roof provided on a front side of a vehicle roof and capable of tilting up and down, a slide roof provided on a rear side of the vehicle roof and A vehicle roof opening / closing control device that controls a slide roof that can slide and close, wherein a detection unit that detects that the tilt roof is located at an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position, Control means for stopping tilt-up and tilt-down of the tilt roof when the detection means detects that the tilt roof is located at the intermediate tilt position during tilt-up and tilt-down of the tilt roof; It is characterized by having.
[0008]
A second embodiment of the vehicle roof opening / closing control device according to the present invention includes a tilt roof provided on the front side of the vehicle roof and capable of tilting up and down, and a slide open and rear provided on the rear side of the vehicle roof. A first opening / closing control device for a vehicle roof for controlling a slide roof capable of sliding closing, wherein a first detection for detecting that the tilt roof is located at an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position. Means, second detection means for detecting that the slide roof is open, and that the slide roof is open by the second detection means during tilt-up of the tilt roof, and When the first detection means detects that the tilt roof is located at the intermediate tilt position, the tilt roof tilts. Characterized in that a control means for stopping-up.
[0009]
A third embodiment of a vehicle roof opening / closing control device according to the present invention includes a tilt roof provided at a front side of a vehicle roof and capable of tilting up and down, and a slide open and rear provided at a rear side of the vehicle roof. A vehicle roof opening / closing control device for controlling a slide roof capable of closing a slide, comprising: detecting means for detecting that the tilt roof is tilted up from an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position. And tilting the tilt roof down to the intermediate tilt position when the detecting unit detects that the tilt roof is tilted up above the intermediate tilt position during the slide open operation of the slide roof. And control means.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Prior to the description of embodiments of the present invention, a mechanical schematic configuration of a front-side tilt roof device and a rear-side slide roof device of an automobile to which the present invention can be applied will be described.
[0011]
(Mechanical configuration example of tilt roof device)
FIG. 1 is a partial plan view of a roof 1 of an automobile provided with a tilt roof device, in which a left side in the figure is a front side and a right side in the figure is a rear side. The roof 1 has an opening 1 </ b> A that is opened and closed by a lid member (hereinafter, referred to as a “tilt roof”) 2. The tilt roof 2 has its front side swingably supported by the hinge 3 at the edge of the opening 1A, and is tilted up and down by a tilt mechanism 10 provided between the rear side and the edge of the opening 1A. It is designed to be tilted down.
[0012]
FIG. 2 is an enlarged plan view of the tilt mechanism 10, and FIG. 3 is a view taken in the direction of the arrow III in FIG. The tilt mechanism 10 includes two left and right link mechanisms 14 between a guide rail 12 on a base plate 11 attached to the roof 1 and support brackets 13 attached to the tilt roof 2. The link mechanism 14 includes a pair of slide members 14A, 14A guided in the left-right direction (up-down direction in FIG. 2) by the guide rail 12, and a pair of link members 14B, 14B connected therebetween. are doing. Then, when the reversible motor 15 rotates forward and the pair of slide members 14A, 14A are moved in a direction away from each other by a drive mechanism (not shown), the support bracket 13 is lowered as shown by the solid line in FIG. When the tilt roof 2 is tilted down, the motor 15 rotates in the reverse direction, and the pair of slide members 14A, 14A are moved in a direction approaching each other by a drive mechanism (not shown), as indicated by a two-dot chain line in FIG. Then, the support bracket 13 is raised, and the tilt roof 2 is tilted up. The tilt roof 2 makes the opening 1A fully open by tilting up to the maximum, and makes the opening 1A fully closed by tilting down to the maximum.
[0013]
The base plate 11 is provided with a sensor S1 for detecting that the tilt roof 2 is located at a predetermined intermediate position between the fully closed position and the fully opened position (hereinafter, referred to as “intermediate tilt position”). FIG. 4 is an enlarged view of the sensor S1. The sensor S1 of this example has a configuration using two micro switches S1-1 and S1-2 having normally-closed and normally-open contact points, and a movable body 16 rotatable about an axis O1. When the movable member 16 rotates in conjunction with the slide member 14A, the cam surfaces 16A and 16B of the movable member 16 switch the micro switches S1-1 and S1-2. . That is, the two microswitches S1-1 and S1-2 are arranged side by side in the front and back directions on the paper surface of FIG. 4, and the cam surfaces 16A and 16B are centered on a position P1 on a straight line passing through the axis O1. The undulation relationship is reversed. In the fully closed position where the tilt roof 2 is completely tilted down, as shown in FIG. 4 (a), the microswitch S1-1 faces the contact on the cam surface 16A and the normally closed position. After the tilt roof 2 is tilted up to the intermediate tilt position, the contacts are turned on and the normally open contact is turned off, as shown in FIGS. 4B and 4C. Opposes the starting portion of the cam surface 16A, the normally closed contact portion is OFF, and the normally open contact portion is ON. On the other hand, in the fully open position where the tilt roof 2 is completely tilted up, the microswitch S1-2 is normally closed as shown in FIG. Since the contact portion is ON and the normally open contact portion is OFF, and the tilt roof 2 is tilted down to the intermediate tilt position, as shown in FIGS. The normally closed contact portion is turned off, and the normally opened contact portion is turned on, facing the starting portion of the cam surface 16B.
[0014]
Therefore, the micro switch S1-1 switches the normally closed contact portion from ON to OFF when the tilt roof 2 reaches the intermediate tilt position by tilting up, while the micro switch S1-2 switches the tilt roof 2 When the tilt position reaches the intermediate tilt position, the normally closed contact portion switches from ON to OFF. Therefore, hereinafter, the micro switch S1-1 is referred to as a "tilt up intermediate switch S1-1", and the micro switch S1-2 is referred to as a "tilt down intermediate switch S1-2".
[0015]
(Example of mechanical configuration of slide roof device)
FIG. 5 is a partial plan view of a roof 1 of an automobile provided with a slide roof device. The direction of the arrow A1 in the figure is the front side, the direction of the arrow A2 in the figure is the rear side, and the tilt roof device described above is provided on the front side. In FIG. 5, an opening 1 </ b> B that is opened and closed by a front-rear sliding of an opening / closing body (hereinafter, referred to as a “slide roof”) 5 is formed in the roof 1. The left and right side edges of the slide roof 5 are guided by guide rails 6, 6, and are slid in the front-rear direction by a slide mechanism 20. The slide mechanism 20 of the present embodiment connects the geared cable 21A to the right edge (the side edge on the arrow B1 side in FIG. 5) of the slide roof 5 and the left edge of the slide roof 5 (the arrow B2 side in FIG. 5). And a pinion 22 meshing with the geared cable 21B is rotated by a reversible motor 23. When the pinion 22 rotates in one direction, the slide roof 5 The opening 1B is opened by sliding in the direction of arrow A2 in FIG. 5 while maintaining the left-right balance, and when the pinion 22 rotates in the other direction, the slide roof 5 maintains the left-right balance while maintaining the left-right balance. The opening 1B is closed by sliding in the direction of arrow A1.
[0016]
FIG. 6 is an enlarged plan view of the slide mechanism 20, and the rotational force of the motor 23 is transmitted to the pinion 22 by a gear train including a worm 24A and a worm wheel 24B. Further, the rotation of the worm wheel 24B is transmitted to the rotating body 25 by a gear train for deceleration. Three cam surfaces 25A, 25B, and 25C are formed on the outer peripheral surface of the rotating body 25 so as to be shifted in the direction of the axis O2, and the first and second cam surfaces 25A, 25B, and 25C correspond to the three cam surfaces 25A, 25B, and 25C. , A third microswitch (hereinafter, referred to as “first, second, and third switches”) S2-1, S2-2, and S2-3. In the case of this example, the switches S2-1, S2-2, and S2-3 each have a normally open contact portion and a normally closed contact portion.
[0017]
FIG. 7 is an explanatory diagram of the relationship between the first switch S2-1 and the cam surface 25A. In the following, a position P2 on one straight line passing through the axis O2 of the rotating body 25 is defined as a reference position of the rotating body 25. explain. When the sliding roof 5 is slid forward and the opening 1B is completely closed, the rotating body 25 is in the rotation position shown in FIG. 7A when the sliding roof is fully closed. The child is pushed by the starting portion of the cam surface 25A, so that the normally closed contact portion is OFF and the normally open contact portion is ON. Then, as the sliding roof 5 slides rearward to open the opening 1B, the rotating body 25 rotates clockwise in the drawing, and the sliding position of FIG. When the slide roof 5 is completely slid rearward and the opening 1B is fully opened, the switch S2-1 turns the switch S2-1 so that the contact thereof is on the cam surface 25A. The normally closed contact portion is turned on, and the normally opened contact portion is turned off.
[0018]
FIG. 8 is an explanatory diagram of the relationship between the second switch S2-2 and the cam surface 25B. When the slide roof is fully closed, the rotating body 25 is in the rotation position of FIG. The contact is pushed by the starting portion of the cam surface 25B, so that the normally closed contact portion is OFF and the normally open contact portion is ON. Then, the sliding roof 5 is slightly slid rearward and the opening 1B is opened by a small amount, and the rotation position in FIG. 8B, and the sliding roof 5 is completely slid rearward to fully open the opening 1B. 8C, the contact of the switch S2-2 is opposed to the recessed portion of the cam surface 25B, and the normally closed contact is ON and the normally open contact is OFF. Become.
[0019]
FIG. 9 is an explanatory diagram of the relationship between the third switch S2-3 and the cam surface 25C. When the slide roof is fully closed, the rotating body 25 is in the rotation position of FIG. In this case, the contact is pushed by the starting portion of the cam surface 25C, so that the normally closed contact portion is OFF and the normally open contact portion is ON. Then, the sliding roof 5 is slightly slid rearward and the opening 1B is opened by a small amount, and the rotation position in FIG. 9B, and the sliding roof 5 is completely slid rearward to fully open the opening 1B. Between the rotation position of FIG. 9C and the switch S2-3, the contact of the switch S2-3 is opposed to the recessed portion of the cam surface 25C, and the normally closed contact is ON and the normally open contact is OFF. Become.
[0020]
"First Embodiment"
Next, a first embodiment of the present invention applied to the above-described tilt roof tilt mechanism 10 and slide roof slide mechanism 20 will be described with reference to FIGS. In the case of the present embodiment, the tilt mechanism 10 and the slide mechanism 20 are independently controlled. Regarding the control of the latter slide mechanism 20, the motor 23 rotates forward and backward in accordance with the ON operation of the open switch and the close switch. The opening and closing of the slide roof 5 can be controlled by using a conventional control device that controls the sliding roof 5. Therefore, hereinafter, only the control unit of the former tilt mechanism 10 will be described.
[0021]
FIG. 10 is a circuit diagram of a control unit of the tilt mechanism 10. The motor 15 of the tilt mechanism 10 rotates forward by operating the tilt-up relay R1-1 to tilt the tilt roof 2 up. When the tilt-down relay R1-2 is operated, the tilt roof 2 is rotated in the reverse direction to tilt down. Reference numeral 30 denotes an in-vehicle battery, and 31 denotes a switch operated to tilt the tilt roof 2 up and down. In the following, a switch that is turned on when the tilt is up is set to a tilt-up switch 31A, and turned on when the tilt is down. Is called a tilt down switch 31B.
[0022]
The tilt-up switch 31A is connected to the normally-closed contact portion of the above-described tilt-up intermediate switch S1-1, and the switch S1-1 is connected to the coil of the tilt-up relay R1-1 via the diode D1-1. And connected to the coil of the up restart relay R1-3 via the diode D1-2. The up-restart relay R1-3 has a contact portion which is switched by operation. The contact portion is connected to the coil of the tilt-up relay R1-1 as shown in FIG. 10 when the relay R1-3 is turned off. When the relay R1-3 is ON, the coil is connected to the tilt-up switch 31A. On the other hand, the tilt-down switch 31B is connected to the normally closed contact portion of the above-described tilt-down intermediate switch S1-2, and the switch S1-2 is connected to the coil of the tilt-down relay R1-2 via a diode D1-3. , And to the coil of the down restart relay R1-4 via the diode D1-4. The down-restart relay R1-4 has a contact portion which is switched by operation. The contact portion is connected to the coil of the tilt-down relay R1-2 and the tilt-down relay as shown in FIG. 10 when the relay R1-4 is turned off. When the relay R1-4 is turned on, the coil is connected to the tilt-down switch 31B.
[0023]
FIG. 11 is an explanatory diagram of the tilt position of the tilt roof 2, in which the direction of arrow A1 is the front side and the direction of arrow A2 is the rear side. In FIG. 11, PD is a fully closed position of the tilt roof 2, and PU is a fully open position of the tilt roof 2. PM is an intermediate tilt position of the tilt roof 2 at which the tilt-up intermediate switch S1-1 and the tilt-down intermediate switch S1-2 operate. The intermediate tilt position PM is set such that the tilt roof 2 at the position PM is located above the roof 1 by a predetermined distance (for example, 30 mm) H, and the distance H is large enough not to generate a windslob. It is said. In other words, even if the vehicle travels with the slide roof 5 fully opened as shown in FIG. 11, sufficient air is allowed to flow as shown by the dotted line in the figure to prevent the vortex from entering the opening 1B. Size. Reference numeral 7 denotes a deflector, which cooperates with the tilt roof 2 to prevent the occurrence of wind slob. If the windslob can be prevented from occurring only by the tilt roof 2, the deflector 7 is unnecessary.
[0024]
Next, the operation of the control unit of the tilt mechanism 10 will be described.
[0025]
FIG. 12 is a time chart for explaining the operation of the control unit of the tilt mechanism 10. First, when the tilt roof 2 is at the fully closed position PD, the tilt-up intermediate switch S1-1 is turned on as described above. , The tilt-down intermediate switch S1-2 is OFF. When the tilt-up switch 31A is turned on at the time T11 when the tilt roof 2 is at the fully closed position PD, the tilt-up relay R1-1 and the up-restart relay R1 via the tilt-up switch S1-1. -3 are energized, the relays R1-1 and R1-2 are turned on, the motor 15 rotates forward, and the tilt roof 2 tilts up. The contact portion of the up restart relay R1-3 is switched by being turned on, and a self-holding circuit for holding the switching state is formed through the tilt-up switch 31A.
[0026]
Then, when the tilt roof 2 is tilted up to the intermediate tilt position PM, the tilt-up intermediate switch S1-1 is turned off, the tilt-up relay R1-1 is turned off, and the motor 15 is stopped. In the case of this example, the tilt-up intermediate switch S1-1 is turned off at a time point T12 slightly before the time point T13 when the tilt roof 2 reaches the intermediate tilt position PM in consideration of the time lag of the relay circuit and the like.
[0027]
Thereafter, the tilt-up switch 31A is once turned off, the self-holding circuit of the up-restart relay R1-3 is turned off, and the switch is turned off. Thereafter, the coil of the tilt-up relay R1-1 is energized through the contact portion of the up-restart relay R1-3, and turns on to restart the tilt-up of the tilt roof 2.
[0028]
Then, at time T15 when the tilt roof 2 is tilted up to the fully open position PU, the tilt roof 2 is forcibly stopped by mechanical means, and after that, the tilt-up switch 31A is turned off.
[0029]
Incidentally, forcibly temporarily stopping the tilt roof 2 at the intermediate tilt position PM during the tilt-up of the tilt roof 2 causes the operator to recognize the intermediate tilt position PM. Therefore, the user can effectively use the intermediate tilt position PM set as described above to prevent the occurrence of the wind throb.
[0030]
On the other hand, the same applies to the case where the tilt roof 2 is tilted down from the fully open position PU to the fully closed position PD. Instead of the switches 31A and S1-1 and the relays R1-1 and R1-3, the switches 31B and S1-2 are used. , Relays R1-2 and R1-4 function, and times T16 to T20 in FIG. 13 correspond to times T11 to T15. Therefore, even when the tilt roof 2 is tilted down, it is forcibly stopped at the intermediate tilt position PM. It is needless to say that the tilt roof 2 can be stopped at an arbitrary position by turning off the switches 31A and 31B while the tilt roof 2 is tilting up and down.
[0031]
"Second embodiment"
Next, a second embodiment of the present invention applied to the tilt mechanism 10 of the tilt roof and the slide mechanism 20 of the slide roof will be described with reference to FIGS. In the case of the present embodiment, the tilt mechanism 10 and the slide mechanism 20 are controlled in a related manner.
[0032]
FIG. 13 is a circuit diagram of a control device for controlling the tilt mechanism 10 and the slide mechanism 20 in a related manner. In FIG. 13, F denotes a control unit related to control of the front side tilt mechanism 10 and R denotes a rear. The control unit is involved in controlling the slide mechanism 20 on the side. Therefore, first, the configurations of the control units F and R will be described separately. The same parts as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0033]
(Configuration of the control unit F)
In FIG. 13, a tilt-up switch 31A is connected via a parallel circuit of a normally-closed contact portion of the tilt-up intermediate switch S1-1 and a normally-opened contact portion of the third switch S2-3 on the slide roof device side. Connected to the coil of the tilt-up relay R1-1. On the other hand, the tilt-down switch 31B is connected to the coil of the tilt-down relay R1-2, and is connected to an open switch 32A of the control unit R to be described later via a normally-open contact of the tilt-down intermediate switch S12. Have been.
[0034]
(Configuration of control unit R)
The motor 23 of the slide mechanism 20 rotates forward to open the slide roof 5 when the open relay R2-1 operates, and reversely rotates the slide roof 5 when the close relay R2-2 operates. It is designed to be closed. Reference numeral 32 denotes a switch that is operated to open and close the slide roof 5. In the following, a switch that is turned on when opened is referred to as an open switch 32A, and a switch that is turned on when closed is referred to as a close switch 32B.
[0035]
The open switch 32A is connected to the tilt-down intermediate switch S1-2 of the control unit F and to the coil of the open relay R2-1. On the other hand, the close switch 32B is connected to the normally closed contact portion of the first switch S2-1, and the switch S2-1 is connected to the diode D2-1 and the normally closed contact of the second switch S2-2. It is connected to the coil of the close relay R2-2 via a diode D2-2 and to the coil of the close stop relay R2-3 via a diode D2-2. The close stop relay R2-3 includes a contact portion that is switched by operation. The contact portion switches the second switch S2-2 and the close switch 32B as shown in FIG. 13 when the relay R2-3 is turned off. When the relay R2-3 is turned on, the coil is connected to the close switch 32B.
[0036]
Next, the operations of the control units F and R configured as described above are described as A (opening / closing operation of the tilt roof alone when the slide roof is fully closed), B (opening / closing operation of the slide roof alone when the tilt roof is fully closed), And C (related operation of the tilt roof and the slide roof) will be described separately.
[0037]
A (opening / closing operation of the tilt roof alone when the slide roof is fully closed)
When the slide roof 5 is fully closed, the third switch S2-3 in the control unit F is ON. Therefore, the coil of the tilt-up relay R1-1 and the coil of the tilt-down relay R1-2 are connected to each of the tilt-up switch 31A and the tilt-down switch 31B, as shown in FIG. By turning on the switch 31A or 31B, the motor 15 rotates forward or backward, and the tilt roof 2 tilts up or down. In FIG. 14, T21 is the time when the tilt-up is started, T22 is the time when the tilt roof 2 is forcibly stopped by the mechanical configuration at the fully open position PU, T23 is the time when the tilt-down is started, and T24 is the tilt roof 2 Is forcibly stopped at the fully closed position PD by a mechanical configuration.
[0038]
Of course, the tilt roof 2 can be stopped at any position by turning off the switches 31A and 31B while the tilt roof 2 is tilting up and down.
[0039]
B (opening / closing operation of the slide roof alone when the tilt roof is fully closed)
In the control unit R, the open switch 32A is connected to the coil of the open relay R2-1, so that turning on the switch 32A causes the motor 23 to rotate forward as shown in FIG. Opens. T31 is a time point when the opening is started, T32 is a time point when the slide roof 5 is opened by 150 mm, and T33 is a time point when the slide roof 5 is forcibly stopped at the fully open position by a mechanical configuration.
[0040]
When the slide roof 5 is fully closed, the first and second switches S2-1 and S2-2 are turned on. Therefore, by turning ON the close switch 32B at the time T34 in this state, an energizing circuit for the coil of the close relay R2-2 is formed via the switches S2-1 and S2-2 and the diode D2-1. At the same time, an energizing circuit for the coil of the close stop relay R2-3 is formed via the switch S2-1 and the diode D2-2. As a result, the closing relay R2-2 is turned on, the motor 23 rotates in the reverse direction to start the closing operation of the slide roof 5, and the close stop relay R2-3 is turned on, and the contact portion thereof is switched to switch over. A self-holding circuit for holding the state is formed.
[0041]
Then, the closing operation of the slide roof 5 proceeds, and at a time point T35 when the opening amount becomes 150 mm, the first switch S2-1 is turned off, the closing relay R2-2 is turned off, and the motor 23 is turned off. Stop. Therefore, the closing operation of the slide roof 5 is stopped while leaving the opening amount of 150 mm. This is to prevent a pinch accident caused by the slide roof 5 from occurring.
[0042]
At the subsequent time point T36, the close switch 32B is turned ON again, whereby the self-holding of the close stop relay R2-3 is released, and the close relay R2- is connected via the contact portion and the second switch S2-2. An energization circuit of two coils is formed. Accordingly, the relay R2-2 is turned on again, and the closing operation of the slide roof 5 is restarted.
[0043]
Then, at time T37 when the slide roof 5 reaches the fully closed position, the slide roof 5 is forcibly stopped by a mechanical configuration.
[0044]
Of course, during opening and closing operations of the slide roof 5, the slide roof 5 can be stopped at an arbitrary position by turning off the switches 32A and 32B.
[0045]
C (Related operation of tilt roof and slide roof)
Regarding this related operation, C-1 (tilt-up operation when the slide roof is slightly open) and C-2 (slide-open operation when the tilt roof is tilted up from the intermediate tilt position) Will be described separately.
[0046]
C-1 (Tilt-up operation when the slide roof is slightly open)
When the slide roof 5 is slightly opened, that is, when the slide roof 5 is in a state other than the fully closed state, the third switch S2-3 is turned off. The coil of the tilt-up relay R1-1 is connected via only the up intermediate switch S1-1.
[0047]
Therefore, when the tilt-up switch 31A is turned ON at time T41 in such a state, the period during which the tilt-up intermediate switch S1-1 is ON, that is, the period during which the tilt roof 2 tilts up to the intermediate tilt position PM. Only when the tilt-up relay R1-1 is turned on and the tilt-roof 2 is allowed to tilt up, the tilt-up is stopped at the time T42 when the tilt roof 2 reaches the intermediate tilt position PM. Become. This means that when the slide roof 5 is slightly open as shown in FIG. After the tilt roof 2 is forcibly stopped at the intermediate tilt position PM, a control mode capable of further tilting the tilt roof 2 may be added at the request of the user.
[0048]
Of course, between the fully closed position PD of the tilt roof 2 and the intermediate tilt position PM, regardless of whether the slide roof 5 is opened or closed, the tilt up and tilt down of the tilt roof 2 are not restricted. In addition, the opening degree of the slide roof 5 may be around 150 mm, that is, the first switch S2-1 may be either ON or OFF. , Both ON and OFF are shown as the state of the switch S2-1 corresponding to.
[0049]
C-2 (Slide open operation when the tilt roof is tilted up from the intermediate tilt position)
When the tilt roof 2 is tilted up from the intermediate tilt position PM, the tilt-up intermediate switch S1-1 is OFF, the tilt-down intermediate switch S1-2 is ON, and the latter switch S1-2 is turned on. Through this, the coil of the tilt-down relay R1-2 on the control unit F side is connected to the open switch 32A on the control unit R side.
[0050]
Therefore, when the open switch 32A is turned on at the time T43 in such a state, the open relay R2-1 is turned on, the slide roof 5 starts the open operation, and the control unit R1-2 side operates. The tilt-down relay R1-2 is also turned on, and the tilt roof 2 starts tilting down. Then, at time T44 when the tilt roof 2 is tilted up to the intermediate tilt position PM, the tilt down intermediate switch S1-2 is turned off, and the tilt down of the tilt roof 2 is stopped. T45 is a point in time when the slide roof 5 is opened by 150 mm.
[0051]
Thus, when the slide roof 5 is opened while the tilt roof 2 is tilted up from the intermediate tilt position PM, the tilt roof 2 is forcibly tilted down to the intermediate tilt position PM. . This means that when the slide roof 5 is opened as shown in FIG. 17B, the occurrence of a windslob can be more reliably avoided without any restriction on the opening degree of the slide roof 5. After the tilt roof 2 is forcibly tilted down to the intermediate tilt position PM, a control mode capable of further tilting the tilt roof 2 may be added at the request of the user.
[0052]
Of course, when the tilt roof 2 is not tilted up to the intermediate tilt position PM, the tilt roof 2 does not tilt down in conjunction with the opening operation of the slide roof 5.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, the present invention sets the intermediate tilt position between the fully closed position and the fully opened position of the tilt roof and controls the tilt roof to stop at the intermediate tilt position. With the tilt roof, it is possible to prevent the vortex of the outside air from entering the opening of the slide roof, to avoid the occurrence of a wind throb, and to realize a comfortable traveling of the vehicle.
[0054]
In addition, by automatically lowering the tilt roof to the intermediate tilt position in connection with the opening operation of the slide roof, the occurrence of a windslob can be reliably avoided without restricting the opening degree of the slide roof. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a tilt roof to which the present invention can be applied.
FIG. 2 is an enlarged plan view of the tilt mechanism shown in FIG.
FIG. 3 is a view taken in the direction of the arrow III in FIG. 2;
FIG. 4 is an operation explanatory diagram of the sensor shown in FIG. 2;
FIG. 5 is a plan view of a slide roof to which the present invention can be applied.
6 is an enlarged plan view of the slide mechanism shown in FIG.
FIG. 7 is an operation explanatory diagram of the first switch shown in FIG. 6;
FIG. 8 is an operation explanatory diagram of the second switch shown in FIG. 6;
FIG. 9 is an operation explanatory diagram of the third switch shown in FIG. 6;
FIG. 10 is a circuit configuration diagram of the first embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic side view of the roof for explaining the operation of the first embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a time chart for explaining an operation of the first exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a circuit configuration diagram according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a time chart for explaining the operation of the second exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a time chart for explaining the operation of the second exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a time chart for explaining the operation of the second exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a schematic side view of a roof for explaining the operation of the second embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a schematic side view for explaining a conventional operation example of a tilt roof and a slide roof.
[Explanation of symbols]
1 Roof
2 Tilt roof
5 slide roof
10. Tilt mechanism
15 Motor
20 slide mechanism
23 motor
31A tilt up switch
31B tilt down switch
32A open switch
32B close switch
S1-1 Tilt-up intermediate switch
S1-2 Tilt down intermediate switch
S2-1 First switch
S2-2 Second switch
S2-3 Third switch

Claims

A tilt roof provided at a front side of a vehicle roof and capable of tilting up and down, and a vehicle roof opening / closing control device provided at a rear side of the vehicle roof to control a sliding roof capable of sliding open and slide closing And
Detecting means for detecting that the tilt roof is located at an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position,
Control means for stopping tilt-up and tilt-down of the tilt roof when the detecting means detects that the tilt roof is located at the intermediate tilt position during tilt-up and tilt-down of the tilt roof; and An opening / closing control device for a vehicle roof, comprising:

A tilt roof provided at a front side of a vehicle roof and capable of tilting up and down, and a vehicle roof opening / closing control device provided at a rear side of the vehicle roof to control a sliding roof capable of sliding open and slide closing And
First detection means for detecting that the tilt roof is located at an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position;
Second detection means for detecting that the slide roof is open;
During tilt-up of the tilt roof, the second detecting means detects that the slide roof is open, and the first detecting means detects that the tilt roof is located at the intermediate tilt position. Control means for stopping the tilt-up of the tilt roof when it is performed.

A tilt roof provided at a front side of a vehicle roof and capable of tilting up and down, and a vehicle roof opening / closing control device provided at a rear side of the vehicle roof to control a sliding roof capable of sliding open and slide closing And
Detecting means for detecting that the tilt roof is tilted up from an intermediate tilt position between a fully closed position and a fully opened position,
Control means for tilting the tilt roof down to the intermediate tilt position when the detecting means detects that the tilt roof is tilted up from the intermediate tilt position during the slide open operation of the slide roof; A vehicle roof opening / closing control device comprising: