JP3554831B2 - Organic solvent composition for nail enamel modification - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着色剤を主成分とするネールエナメル改質用有機溶剤組成物に関する。さらに詳しくは、ネールエナメルに添加してネールエナメルに新たな機能を発現させるネールエナメルうすめ液に関する。
【０００２】
【従来の技術】
爪を保護し、指先を美しくするために用いられる美爪料には、使う役割によってネールケア製品、ベースコート、ネールエナメル、トップコート、ネールドライヤー、エナメルリムーバー等がある。これらの中で、ネールエナメルは、爪を保護すると同時に、爪に美観を与える最もポピュラーな美爪料である。ネールエナメルは、一般に被膜形成性樹脂、接着性樹脂、可塑剤、有機溶剤、色材、ゲル化剤等の成分から構成され、溶剤を揮発させ爪上で塗膜つくるものである。従って、溶剤には沸点が８０〜１４０℃前後の低い有機溶剤が用いられている。そのため、溶剤が使用中容器から揮発してネールエナメル製品の粘度が高くなり爪に塗布しにくくなったり、使用不能になったりして、途中で使われなくなり、机の引出しにしまわれたり、捨てられたりしていた。これを改善するために溶剤からなるネールエナメルうすめ液が使われている。
【０００３】
一方、本出願人の行ったアンケートによれば、一つのネールエナメルを使っていると途中で飽きがくることも使わなくなる大きな理由の一つであり、ただ単にネールエナメルとしての機能を復元させるのみのうすめ液では不充分であり、使い古したネールエナメルに新たな機能を発現させるネールエナメルうすめ液の出現が望まれていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、新たな機能を発現させるネールエナメル改質用有機溶剤組成物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、着色剤の有機溶剤分散液が、ネールエナメルの機能を復元すると共に、新たに質感、色調等を改質して、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００６】
すなわち本発明は、着色剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中２〜１５重量％、樹脂類をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０〜１０重量％及び総炭素数が５以下の酢酸エステルをネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０重量％以上含む有機溶剤を含有することを特徴とする使用済のネールエナメルのうすめ液として使用するネールエナメル改質用有機溶剤組成物である。
【０００７】
また、本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物においては、樹脂類の含有量をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．１〜１０重量％とすることが好ましい。この場合の一実施態様は、有機溶剤、着色剤及び樹脂類からなるネールエナメル改質用有機溶剤組成物である。
【０００８】
また、本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物においては、２５℃の粘度が２〜１００ｍＰａ・ｓであることが好ましい。
【００１０】
また、本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物においては、着色剤はラメ剤及び／又はパール剤であることが好ましい。また、樹脂類はニトロセルロースであることが好ましい。
【００１２】
前記ネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、ネールエナメル質感改質用有機溶剤組成物であることができる。また、前記ネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、ネールエナメル色調改質用有機溶剤組成物であることができる。
【００１３】
また、本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、ネールエナメルうすめ液であることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳述する。
【００１５】
本発明において用いられる有機溶剤は、従来ネールエナメルで用いられているエステル類、アルコール類、炭化水素類等の公知のものを使用することができる。例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール類、トルエン等の炭化水素類等が挙げられる。中でも酢酸ブチル、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、エチルアルコール等が好ましく用いられる。溶剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。
【００１６】
本発明においては、総炭素数が５以下の酢酸エステルをネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０重量％以上配合することが、ネールエナメルの速乾性が得られる点で好ましい。総炭素数が５以下の酢酸エステルとしては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピルが挙げられる。
【００１７】
溶剤の配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０〜９９．５重量％が好ましい。さらに好ましくは、３０〜９９．４重量％である。特に、４２〜９６．９４重量％が好ましい。また、６１〜９２．８５重量％が最も好ましい。
【００１８】
本発明において用いられる着色剤は、化粧料に配合できる着色剤であれば特に制限されない。着色剤の例を挙げれば、例えば、ラメ剤、パール剤、顔料、染料等である。これらの着色剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でラメ剤、パール剤が意匠的に特に好ましい。
【００１９】
ラメ剤の具体的な例を挙げれば、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末、アクリル樹脂被覆アルミニウム末等のポリマー積層被覆粉末等である。
【００２０】
また、パール剤の例としては、雲母チタン、黄酸化鉄・カーミン被覆雲母チタン、ベンガラ・紺青被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、魚燐箔、酸化チタン被覆マイカ、着色酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆合成雲母等が挙げられる。
【００２１】
また、顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄（ベンガラ）、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黄土、カーボンブラック、低次酸化チタン、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、群青、紺青、赤色２０１号、赤色２０２号、赤色２０４号、赤色２０５号、赤色２０６号、赤色２２０号、赤色２２６号、赤色２２８号、赤色４０５号、橙色２０３号、橙色２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号、青色４０４号、赤色３号、赤色１０４号、赤色１０６号、赤色２２７号、赤色２３０号、赤色４０１号、赤色５０５号、橙色２０５号、黄色４号、黄色５号、黄色２０２号、黄色２０３号、緑色３号、青色１号、クロロフィル、β−カロチン等が挙げられる。
【００２２】
着色剤の配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．５〜３０重量％である。配合量が０．５重量％未満では、質感変化、色調変化等の効果が得られない。一方、３０重量％を超えて配合すると、操作性が悪くなる。好ましい配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中２〜１５重量％である。さらに好ましくは、４〜１０重量％である。
【００２３】
本発明におけるネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、２５℃の粘度が２〜１００ｍＰａ・ｓであることが操作性の点から好ましい。特に、４〜５０ｍＰａ・ｓが好ましい。なお、上記粘度は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物調製時に、ローターＮｏ．１／６０ｒｐｍの条件で測定した値である。
【００２４】
本発明においては、上記必須成分の他、樹脂類を配合することが好ましい。樹脂類の配合によって、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物の粘度を上げ、爪への塗布の際の操作性を向上することができる。本発明において用いられる樹脂類は、従来ネールエナメルで用いられている樹脂類を使用することができる。例えば、ニトロセルロース、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル等のアクリル系樹脂、アクリルシリコーン樹脂、バーサティック酸グリシジルエステル変性アルキッド樹脂等の変性アルキッド樹脂、スルホンアミド樹脂、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル、シリコーン系グラフト共重合体、シュークローズベンゾエート等が挙げられる。
【００２５】
これらのうち、最もポピュラーな皮膜形成剤であるニトロセルロース配合のネールエナメルとの相溶性の観点から、ニトロセルロース、変性アルキッド樹脂、スルホアミド樹脂、シュークローズベンゾエートが好ましい。操作性の向上を考えればニトロセルロースが最も好ましい。
【００２６】
ニトロセルロースは、従来からネールエナメルで用いられている公知のものを、１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。例えば、ニトロセルロース１／１６秒、ニトロセルロース１／８秒、ニトロセルロース１／４秒、ニトロセルロース１／２秒、ニトロセルロース１秒、ニトロセルロース２秒、ニトロセルロース７秒、ニトロセルロース２０秒等である。これらの中で、ニトロセルロース１／８秒、ニトロセルロース１／４秒、ニトロセルロース１／２秒が好ましい。なお、ニトロセルロースは、イソプロピルアルコールで湿潤させた状態、すなわちニトロセルロース（７０重量％）とイソプロピルアルコール（３０重量％）の混合物（以下、３０％ＩＰＡと称する。）で配合されるのが好適である。
【００２７】
変性アルキッド樹脂は、無水フタル酸などの多塩基酸とグリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコールのエステルを基体とし、さらに各種の油又は脂肪酸、その他の変性剤で変性した合成樹脂であるが、特に好ましい例としては特公昭５７−２７０８２号公報に記載されているバーサティック酸グリシジルエステル変性アルキッド樹脂等が挙げられる。
【００２８】
シュークローズベンゾエートは、例えば第一工業製薬株式会製の商品名モノペットＳＢやシュークローズベンゾエート（米国ヴェルシコールケミカルコーポレーション社製）等である。
【００２９】
これらの樹脂類の配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中１０重量％以下である。さらに好ましくは、８重量％以下である。特に、６重量％以下が好ましい。ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中１０重量％を超えると、使用性改善効果が得られず、操作性が悪化する。下限は、樹脂類の配合効果を充分に発揮させるためには、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．１重量％が好ましく、特に、１重量％が好ましい。さらに、３重量％が好ましい。
【００３０】
本発明においては、さらに可塑剤及び／又は充填剤を配合することもできる。可塑剤及び／又は充填剤の配合により、爪塗膜のつや、はがれ具合等の化粧持ちを向上することができる。
【００３１】
可塑剤はネールエナメル用可塑剤であり、ネールエナメルに一般的に配合されるフタル酸エステル系、クエン酸エステル系、二塩基酸エステル等の周知の可塑剤を使用することができる。可塑剤の例を挙げれば、例えば、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、フタル酸ジ−（２−エチルヘキシル）、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ブチルエチルヘキシル、フタル酸ジデシル、フタル酸エチルヘキシルデシル、イソフタル酸ジ−（２−エチルヘキシル）、アジピン酸ジ−（２−エチルヘキシル）、アジピン酸ジデシル、アジピン酸ジブチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル等である。これらの中から一種または二種以上が任意に選択される。これらのうち、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル及びクエン酸アセチルトリブチル等のクエン酸エステルが好ましく、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチルが特に好ましい。
【００３２】
充填剤はネールエナメル用充填剤であり、ネールエナメルに一般的に配合される得る周知の充填剤を使用することができる。充填剤の例を挙げれば、例えば、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、板状水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイト等の炭酸塩、硫酸バリウム、板状硫酸バリウム、硫酸カルシウム等の硫酸塩、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、タルク、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セリサイト等のケイ酸塩、リン酸カルシウム等のリン酸塩、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等の窒化物、木炭粉末等の炭素類、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト等のアパタイト類等の無機質充填剤、テフロン粉、パルプ、セルロース、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー等の有機質充填剤である。これらの中から一種または二種以上が任意に選択される。また、前記可塑剤と併用しても構わない。これらの充填剤のうち、シリカ、炭酸カルシウム、板状硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、マイカ、セリサイト、窒化ホウ素が特に好ましい。
【００３３】
可塑剤及び／又は充填剤の配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０５〜１０重量％が好ましい。配合量が０．０５重量％未満では、化粧持ち等の効果が得られない。一方、１０重量％を超えて配合すると、操作性が悪くなる。好ましい配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．１〜８重量％であり、特に好ましくは１〜５重量％である。
【００３４】
本発明においては、さらにエモリエント剤を配合することもできる。エモリエント剤の配合により、爪にエモリエント性を付与することができる。
【００３５】
エモリエント剤は、化粧品に用いられる原料でエモリエント効果が発揮されるものであればいずれも配合することができ、特に限定されるものではない。エモリエント剤の例を挙げれば、例えば、動物油脂、植物油脂等の油脂、ロウ、炭化水素、エステル油等の油分、植物抽出物等が挙げられる。以下にエモリエント剤の具体的な例を挙げる。ホホバ油、米胚芽油、小麦胚芽油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、硬化ヤシ油、ゴマ油、ツバキ油、茶実油、オリーブ油、グレープシードオイル、ピスタチオオイル、ヒマワリ油、水添綿実油、綿実油、ローマカミツレ油、ラベンダーオイル、紅花油、オレンジ油、ハッカ油、ローズマリー油、月見草油、セージ油、大豆油、カカオ脂、アボガド油、硬化アボガドオイル、水添ホホバ油、植物性スクワラン、トウモロコシ油、ナタネ油、アマニ油、落花生油、コメヌカ油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油等の植物油脂、ミンク油、馬脂、牛脂、羊脂、硬化牛脂、豚脂、牛骨脂、牛脚脂等の動物油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ等のロウ類、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、１２−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−２−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸Ｎ−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−２−へプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−２−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−２−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−２−エチルヘキサン酸グリセリン、セチル２−エチルヘキサノエート、２−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸２−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸−２−オクチルドデシルエーテル、アジピン酸ジ−２−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−２−エチルヘキシル、ミリスチン酸２−ヘキシルデシル、アジピン酸２−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸２−エチルヘキシル等のエステル油、キイチゴ、十六夜バラ、カモミール、サボンソウ、ハトムギ、西洋ノコギリ草、タイム、テンチャ、ヘチマ、ユキノシタ、海藻、人参、ホワイトリリー、地黄等の植物の抽出物等である。これらの中で、好ましいエモリエント剤としては、動物油脂、植物油脂等の油脂、植物抽出物を挙げることができる。特に、植物油脂、植物抽出物が好ましい。これらのエモリエント剤は１種または２種以上を組み合わせて用いることができる。
【００３６】
エモリエント剤の配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０１〜２０重量％が好ましい。配合量が０．０１重量％未満では、エモリエント性付与の効果が得られない。一方、２０重量％を超えて配合すると、操作性が悪くなる。好ましい配合量は、ネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０５〜１０重量％重量％である。さらに好ましくは、０．１〜５重量％である。
【００３７】
本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物には、本発明の効果を損なわない程度に必要に応じて、香料、薬剤、保湿剤、紫外線吸収剤、艶消剤、界面活性剤、金属石鹸等の一般にネールエナメルに配合される原料を配合することができる。
【００３８】
本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、ネールエナメルのうすめ液を好ましい実施形態とする。前記ネールエナメル改質用有機溶剤組成物の最も特徴的な改質は質感又は色調である。
【００３９】
本発明のネールエナメル改質用有機溶剤組成物は、長い期間使用の結果、溶剤が揮発して使用性が悪くなったり、使用できなくなったりしたネールエナメルに添加して使用することにより、ネールエナメルを蘇生すると共に、新たな質感、色調等の機能をネールエナメルに与えることができる。従って、新しい機能を持った、使用済のネールエナメルのうすめ液として使用することができる。
【００４２】
本発明の好ましいネールエナメル改質用有機溶剤組成物を例示するならば、（１）総炭素数が５以下の酢酸エステルをネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０〜９６．９４重量％含む有機溶剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中４２〜９６．９４重量％、着色剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中２〜１５重量％、樹脂類をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中１〜８重量％、可塑剤及び／又は充填剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０５〜１０重量％、エモリエント剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０１〜２０重量％含有するネールエナメル改質用有機溶剤組成物、（２）総炭素数が５以下の酢酸エステルをネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０〜９２．８５重量％含む有機溶剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中６１〜９２．８５重量％、着色剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中４〜１０重量％、樹脂類をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３〜６重量％、可塑剤及び／又は充填剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．１〜８重量％、エモリエント剤をネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中０．０５〜１０重量％含有するネールエナメル改質用有機溶剤組成物である。
【００４３】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、配合量は重量％である。
【００４４】
実施例の説明に先立ち、本実施例で用いた各評価方法について説明する。
【００４５】
［使用性改善効果］
ガラスビンに下記標準ネールエナメル１００ｇを充填した後、１５ｇの溶剤を揮発させた。それを１０名の専門パネルが各人の左手の爪に塗布した。次いで、前記溶剤を揮発させた標準ネールエナメルに各試料１５ｇを添加し、再度同じ１０名の専門パネルが各人の右手の爪に塗布した。各試料添加前後の使用性を比較し、使用性改善効果を評価した。評価は１０名の合議で行った。
（評価基準）
◎：改善効果が大きい。
○：改善効果がやや大きい。
△：改善効果がやや小さい。
×：改善効果がない。
【００４６】
［操作性］
上記使用性改善効果で用いた各試料添加後のネールエナメルを、１０名の専門パネルが各人の爪に塗布する際の操作性を評価した。評価は１０名の合議で行った。
（評価基準）
◎：操作しやすい。
○：操作ややしやすい。
△：やや操作しにくい。
×：操作しにくい。
【００４７】
［質感変化効果］
上記使用性改善効果試験と同様にして、各試料添加前後の質感の変化を視感で評価した。評価は１０名の合議で行った。
（評価基準）
◎：変化が大きい。
○：変化がやや大きい。
△：変化がやや小さい。
×：変化が小さい。
【００４８】
［色調変化効果］
上記使用性改善効果試験と同様にして、各試料添加前後の色調の変化を視感で評価した。評価は１０名の合議で行った。
（評価基準）
◎：変化が大きい。
○：変化がやや大きい。
△：変化がやや小さい。
×：変化が小さい。
【００４９】
［速乾性］
上記使用性改善効果試験と同様にして、各試料添加前後の速乾性を比較し、速乾性を評価した。評価は１０名の合議で行った。
（評価基準）
◎：乾燥時間が短くなった。
○：乾燥時間がやや短くなった。
△：乾燥時間の変化が小さい。
×：乾燥時間の変化がない。
【００５０】
（実施例１〜１２）（比較例１〜９）
表１、２に示す組成でネールエナメル改質用有機溶剤組成物を調製し、それぞれにつき上記評価方法により、使用性改善効果、操作性、質感変化効果、色調変化効果、速乾性を評価した。結果を表１、２に示す。
【００５２】
（製法）溶剤にパール剤、ラメ材又は顔料を添加して撹拌分散してネールエナメル改質用有機溶剤組成物を得た。なお、ニトロセルロース配合のものは、溶剤にニトロセルロースを添加し攪拌溶解した後、それにパール剤、ラメ材又は顔料を添加して撹拌分散してネールエナメル改質用有機溶剤組成物を得た。
【００５３】
【表１】
表１から明らかなように、本発明の実施例１〜１２は、使用性改善効果、操作性、質感変化効果、色調変化効果、速乾性のいずれも優れていることが分かる。
【００５５】
【表２】
表２から、着色剤の配合量が少ない比較例１、３及び５は、質感変化効果、色調変化効果に劣り、また、配合量が多い比較例２、４及び６は、操作性に劣ることが分かる。さらに、樹脂類を多量に配合すると、使用性改善効果、操作性に問題が起こってくることが分かる。
【００５７】
以下、実施例１３〜２５のネールエナメルうすめ液を得た。評価は、６ｇの標準ネールエナメルを１／２になるまで使用して、０．５ｇの試料を添加した以外は前記と同様にして行った。いずれも、使用性改善効果、操作性、質感変化効果、色調変化効果、速乾性に優れていた。
【００５８】
マイカ ０．５
窒化ホウ素 ０．５
月見草油 ０．２５
ラベンダーオイル ０．２５
ホワイトリリー抽出物 ０．２５
パルミチン酸イソプロピル ０．２５
保湿剤 適量
紫外線吸収剤 適量
【００７１】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、使用性改善効果、操作性、質感変化効果、色調変化効果に優れるネールエナメルをうすめるネールエナメル改質用有機溶剤組成物が得られる。また、有機溶剤として、総炭素数が５以下の酢酸エステルをネールエナメル改質用有機溶剤組成物全量中３０重量％以上含んだものを使用すれば、速乾性に優れるネールエナメルをうすめるネールエナメル改質用有機溶剤組成物が得られる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an organic solvent composition for modifying a nail enamel containing a colorant as a main component. More specifically, the present invention relates to a nail enamel diluent which is added to nail enamel to exhibit a new function in the nail enamel.
[0002]
[Prior art]
Nail care products, base coats, nail enamels, top coats, nail dryers, enamel removers, and the like, depending on the role to be used, are used as nail care products used to protect nails and make fingertips beautiful. Of these, nail enamel is the most popular nail enrichment that protects nails and at the same time gives nails aesthetics. Nail enamel is generally composed of components such as a film-forming resin, an adhesive resin, a plasticizer, an organic solvent, a coloring material, and a gelling agent, and evaporates the solvent to form a coating film on the nail. Therefore, a low organic solvent having a boiling point of about 80 to 140 ° C. is used as the solvent. As a result, the solvent evaporates from the container during use, increasing the viscosity of the nail enamel product, making it difficult to apply to nails, making it unusable, becoming unusable halfway, being pulled out of the desk, being thrown away or thrown away I was being. In order to improve this, a nail enamel thinner comprising a solvent is used.
[0003]
On the other hand, according to a questionnaire conducted by the present applicant, using one nail enamel is one of the major reasons why you will not be bored on the way and simply restore the function as a nail enamel Nose diluents are not sufficient, and there has been a demand for a new nail enamel diluent that allows used nail enamels to exhibit new functions.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide an organic solvent composition for modifying a nail enamel which exhibits a new function.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, the organic solvent dispersion of the coloring agent restores the function of the nail enamel, and newly modifies the texture, color tone, etc. The inventors have found that the problem is solved, and have completed the present invention.
[0006]
That is, in the present invention, the coloring agent is used in an amount of 2 to 15 % by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel , the resin is used in an amount of 0 to 10% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying an enamel, and the total carbon number is 5 An organic solvent composition for modifying a nail enamel used as a diluted solution of a used nail enamel, comprising an organic solvent containing the following acetate ester in an amount of at least 30% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel. Things.
[0007]
In the organic solvent composition for modifying nail enamel of the present invention, the content of the resins is preferably 0.1 to 10% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . One embodiment in this case is an organic solvent composition for modifying nail enamel comprising an organic solvent, a colorant, and resins.
[0008]
In the organic solvent composition for modifying nail enamel of the present invention, the viscosity at 25 ° C. is preferably 2 to 100 mPa · s.
[0010]
In the organic solvent composition for modifying nail enamel of the present invention, the colorant is preferably a lame agent and / or a pearl agent. Further, the resins are preferably nitrocellulose.
[0012]
The nail enamel modifying organic solvent composition may be a nail enamel texture modifying organic solvent composition. Further, the organic solvent composition for modifying nail enamel may be an organic solvent composition for modifying color of nail enamel.
[0013]
Further, the organic solvent composition for modifying a nail enamel of the present invention can be a nail enamel thinner.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0015]
As the organic solvent used in the present invention, known solvents such as esters, alcohols, and hydrocarbons conventionally used in nail enamel can be used. For example, esters such as methyl acetate, ethyl acetate, propyl acetate, isopropyl acetate, butyl acetate, isobutyl acetate, amyl acetate, ethyl lactate, butyl lactate, alcohols such as ethyl alcohol, propyl alcohol, isopropyl alcohol and butyl alcohol, toluene And the like. Among them, butyl acetate, ethyl acetate, isopropyl alcohol, butyl alcohol, ethyl alcohol and the like are preferably used. The solvents can be used alone or in combination of two or more.
[0016]
In the present invention, it is preferable that an acetate having a total carbon number of 5 or less is blended in an amount of 30% by weight or more based on the whole amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel, since the quick drying property of the nail enamel can be obtained. Examples of the acetate having a total carbon number of 5 or less include methyl acetate, ethyl acetate, propyl acetate, and isopropyl acetate.
[0017]
The amount of the solvent is preferably 30 to 99.5% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . More preferably, it is 30 to 99.4% by weight. In particular, 42 to 96.94% by weight is preferable. Further, 61 to 92.85% by weight is most preferable.
[0018]
The colorant used in the present invention is not particularly limited as long as it is a colorant that can be blended with cosmetics. Examples of the coloring agent include a lame agent, a pearl agent, a pigment, a dye, and the like. These colorants can be used alone or in combination of two or more. Among them, a lame agent and a pearl agent are particularly preferable in terms of design.
[0019]
Specific examples of the lame agent include metal powders such as polyethylene terephthalate / aluminum / epoxy laminated powder, aluminum powder, copper powder, and polymer laminated coating powder such as acrylic resin-coated aluminum powder.
[0020]
Examples of the pearling agent include titanium mica, iron oxide yellow / carmine coated mica titanium, mung bean / navy blue coated mica titanium, navy blue coated mica titanium, titanium oxide coated bismuth oxychloride, bismuth oxychloride, fish phosphor foil, titanium oxide Examples include coated mica, colored titanium oxide-coated mica, and titanium oxide-coated synthetic mica.
[0021]
In addition, pigments include titanium dioxide, zinc oxide, iron oxide (iron oxide), iron titanate, γ-iron oxide, yellow iron oxide, loess, carbon black, lower titanium oxide, mango violet, cobalt violet, chromium oxide, Chromium hydroxide, cobalt titanate, ultramarine, navy blue, red 201, red 202, red 204, red 205, red 206, red 220, red 226, red 228, red 405, orange 203 No., Orange No. 204, Yellow No. 205, Yellow No. 401, Blue No. 404, Red No. 3, Red No. 104, Red No. 106, Red No. 227, Red No. 230, Red No. 401, Red No. 505, Orange No. 205, Yellow No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Green No. 3, Blue No. 1, chlorophyll, β-carotene and the like.
[0022]
The compounding amount of the coloring agent is 0.5 to 30% by weight based on the whole amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . If the amount is less than 0.5% by weight, effects such as a change in texture and a change in color tone cannot be obtained. On the other hand, when the content exceeds 30% by weight, the operability is deteriorated. A preferred compounding amount is 2 to 15% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . More preferably, it is 4 to 10% by weight.
[0023]
The organic solvent composition for modifying a nail enamel in the present invention preferably has a viscosity at 25 ° C. of 2 to 100 mPa · s from the viewpoint of operability. In particular, 4 to 50 mPa · s is preferable. In addition, the above viscosity was measured at the time of preparing the organic solvent composition for modifying nail enamel . It is a value measured under the condition of 1/60 rpm.
[0024]
In the present invention, it is preferable to mix resins in addition to the above essential components. By blending the resins, the viscosity of the organic solvent composition for nail enamel modification can be increased, and the operability at the time of application to nails can be improved. As the resins used in the present invention, resins conventionally used in nail enamel can be used. For example, acrylic resins such as nitrocellulose, polyacrylates, polymethacrylates, acrylic silicone resins, modified alkyd resins such as glycidyl versatate modified alkyd resins, sulfonamide resins, sucrose acetate isobutyrate, silicone System-graft copolymer, shoe-closed benzoate, and the like.
[0025]
Among these, nitrocellulose, a modified alkyd resin, a sulfamide resin, and shoe-closed benzoate are preferred from the viewpoint of compatibility with nitrocellulose-containing nail enamel, which is the most popular film-forming agent. Nitrocellulose is most preferable in view of improvement in operability.
[0026]
As the nitrocellulose, known ones conventionally used in nail enamel can be used alone or in combination of two or more. For example, nitrocellulose 1/16 sec, nitrocellulose 1/8 sec, nitrocellulose 1/4 sec, nitrocellulose 1/2 sec, nitrocellulose 1 sec, nitrocellulose 2 sec, nitrocellulose 7 sec, nitrocellulose 20 sec, etc. It is. Among these, nitrocellulose １ ／ second, nitrocellulose ４ second, and nitrocellulose 秒 second are preferred. In addition, nitrocellulose is preferably wetted with isopropyl alcohol, that is, mixed with a mixture of nitrocellulose (70% by weight) and isopropyl alcohol (30% by weight) (hereinafter referred to as 30% IPA). is there.
[0027]
Modified alkyd resin is a synthetic resin modified with a polybasic acid such as phthalic anhydride and an ester of a polyhydric alcohol such as glycerin or pentaerythritol, and further modified with various oils or fatty acids, and other modifiers. Preferred examples include glycidyl versatate ester-modified alkyd resins described in JP-B-57-27082.
[0028]
The shoe-closed benzoate is, for example, Monopet SB (trade name) manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd., or shoe-closed benzoate (manufactured by Versicol Chemical Corporation, USA).
[0029]
The compounding amount of these resins is 10% by weight or less based on the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . More preferably, it is at most 8% by weight. In particular, it is preferably at most 6% by weight. If the content exceeds 10% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel, the effect of improving the usability is not obtained, and the operability deteriorates. The lower limit is preferably 0.1% by weight, more preferably 1% by weight, based on the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel in order to sufficiently exert the effect of blending the resins. Further, 3% by weight is preferable.
[0030]
In the present invention, a plasticizer and / or a filler may be further blended. By blending the plasticizer and / or the filler, it is possible to improve the cosmetic durability such as the gloss and peeling of the nail coating film.
[0031]
The plasticizer is a plasticizer for nail enamel, and a well-known plasticizer such as a phthalate ester, a citrate ester, a dibasic ester and the like generally blended in the nail enamel can be used. Examples of the plasticizer include, for example, dibutyl phthalate, dioctyl phthalate, di- (2-ethylhexyl) phthalate, diisooctyl phthalate, butyl ethyl hexyl phthalate, didecyl phthalate, ethyl hexyl decyl phthalate, di- (2 -Ethylhexyl), di- (2-ethylhexyl) adipate, didecyl adipate, dibutyl adipate, dibutyl sebacate, dioctyl sebacate, triethyl citrate, tributyl citrate, acetyl triethyl citrate, acetyl tributyl citrate and the like. . One or more of these are arbitrarily selected. Among them, citrate esters such as triethyl citrate, tributyl citrate, acetyl triethyl citrate and acetyl tributyl citrate are preferred, and acetyl triethyl citrate and acetyl tributyl citrate are particularly preferred.
[0032]
The filler is a filler for nail enamel, and a well-known filler that can be generally incorporated into nail enamel can be used. Examples of the filler include, for example, silica, diatomaceous earth, alumina, oxides such as titanium oxide, zinc oxide, calcium oxide, and magnesium oxide, calcium hydroxide, magnesium hydroxide, aluminum hydroxide, and sheet aluminum hydroxide. , Hydroxides such as basic magnesium carbonate, carbonates such as calcium carbonate, magnesium carbonate, zinc carbonate, barium carbonate, dawsonite, hydrotalcite, sulfates such as barium sulfate, plate barium sulfate, calcium sulfate, and silicic acid Magnesium, calcium silicate, barium silicate, aluminum silicate, clay, talc, mica, montmorillonite, bentonite, activated clay, silicates such as sericite, phosphates such as calcium phosphate, boron nitride, aluminum nitride, silicon nitride Such as nitride, charcoal powder, etc. , Fluorapatite, inorganic fillers such as apatites such as hydroxyapatite, Teflon powder, pulp, cellulose, nylon powder, organic fillers such as polyethylene powder. One or more of these are arbitrarily selected. Moreover, you may use together with the said plasticizer. Among these fillers, silica, calcium carbonate, barium sulfate, magnesium silicate, calcium silicate, barium silicate, aluminum silicate, talc, mica, sericite, and boron nitride are particularly preferred.
[0033]
The blending amount of the plasticizer and / or the filler is preferably 0.05 to 10% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel . If the amount is less than 0.05% by weight, effects such as long-lasting makeup cannot be obtained. On the other hand, when the content exceeds 10% by weight, the operability is deteriorated. The preferred compounding amount is 0.1 to 8% by weight, particularly preferably 1 to 5% by weight, based on the whole amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel .
[0034]
In the present invention, an emollient may be further added. An emollient property can be imparted to the nail by blending the emollient agent.
[0035]
Any emollient can be used as long as the emollient effect is exhibited by the raw materials used in cosmetics, and is not particularly limited. Examples of emollients include oils and fats such as animal fats and oils, vegetable oils and fats, oils such as waxes, hydrocarbons and ester oils, and plant extracts. Specific examples of the emollient are described below. Jojoba oil, rice germ oil, wheat germ oil, castor oil, hardened castor oil, macadamia nut oil, coconut oil, hardened coconut oil, sesame oil, camellia oil, teaseed oil, olive oil, grape seed oil, pistachio oil, sunflower oil, water Soybean oil, cottonseed oil, Roman chamomile oil, lavender oil, safflower oil, orange oil, peppermint oil, rosemary oil, evening primrose oil, sage oil, soybean oil, cacao butter, avocado oil, hydrogenated avocado oil, hydrogenated jojoba oil, plant Vegetable oils such as sex squalane, corn oil, rapeseed oil, linseed oil, peanut oil, rice bran oil, palm kernel oil, mokuro, mokuro kernel oil, hydrogenated oil, etc., mink oil, horse fat, tallow, sheep fat, hardened tallow, pig Animal fats such as fat, beef bone fat, beef leg fat, beeswax, candelilla wax, cotton wax, carnauba wax, bayberry wax, ibota wax, whale wax, mo Waxes such as tan wax, nuka wax, lanolin, kapok wax, lanolin acetate, liquid lanolin, sugar cane wax, isopropyl lanolin fatty acid, reduced lanolin, jojoba wax, hard lanolin, shellac wax, liquid paraffin, ozokerite, squalene, pristane, paraffin, ceresin, vaseline , Microcrystalline wax and other hydrocarbons, isopropyl myristate, cetyl octoate, octyl dodecyl myristate, isopropyl palmitate, butyl stearate, hexyl laurate, myristyl myristate, decyl oleate, hexyl decyl dimethyl octanoate, cetyl lactate , Myristyl lactate, lanolin acetate, isocetyl stearate, isocetyl isostearate, cholesteryl 12-hydroxystearate, Ethylene glycol 2-ethylhexylate, fatty acid ester of dipentaerythritol, N-alkyl glycol monoisostearate, neopentyl glycol dicaprate, diisostearyl malate, glycerin di-2-heptylundecanoate, tri-2-ethylhexane Trimethylolpropane acid, trimethylolpropane triisostearate, pentaerythritol tetra-2-ethylhexanoate, glycerin tri-2-ethylhexanoate, cetyl 2-ethylhexanoate, 2-ethylhexyl palmitate, glyceryl trimmyristate, Glycerin tri-2-heptylundecanoate, methyl ester of castor oil fatty acid, oleyl oleate, cetostearyl alcohol, acetoglyceride, 2-heptylun palmitate Decyl, diisobutyl adipate, N-lauroyl-L-glutamic acid-2-octyldodecyl ether, di-2-heptylundecyl adipate, ethyl laurate, di-2-ethylhexyl sebacate, 2-hexyldecyl myristate, adipin Ester oils such as 2-hexyldecyl acid, diisopropyl sebacate, 2-ethylhexyl succinate, raspberry, rose, chamomile, saponosa, barley, western saw, thyme, tencha, loach, yukinoshita, seaweed, ginseng, white Extracts of plants such as lily and ground yellow. Among these, preferred emollients include oils and fats such as animal oils and fats and vegetable oils and fats, and plant extracts. Particularly, vegetable fats and oils and plant extracts are preferable. These emollients can be used alone or in combination of two or more.
[0036]
The compounding amount of the emollient is preferably 0.01 to 20% by weight based on the whole amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . If the amount is less than 0.01% by weight, the effect of imparting emollient properties cannot be obtained. On the other hand, when the content exceeds 20% by weight, the operability is deteriorated. A preferred compounding amount is 0.05 to 10% by weight in the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel . More preferably, it is 0.1 to 5% by weight.
[0037]
The organic solvent composition for modifying a nail enamel of the present invention may contain a fragrance, a chemical, a humectant, an ultraviolet absorber, a matting agent, a surfactant, a metal soap, if necessary, to the extent that the effects of the present invention are not impaired. And the like, which are generally blended with nail enamel.
[0038]
The preferred embodiment of the organic solvent composition for modifying nail enamel of the present invention is a thin liquid of nail enamel. The most characteristic modification of the organic solvent composition for modifying nail enamel is texture or color.
[0039]
The organic solvent composition for modifying a nail enamel of the present invention is obtained by adding to a nail enamel that has been used for a long period of time, and the solvent has volatilized and the usability has deteriorated. As well as giving the nail enamel new functions such as texture and color tone. Therefore, it can be used as a thinner of used nail enamel having a new function.
[0042]
Examples of the preferred organic solvent composition for modifying nail enamel of the present invention include: ( 1 ) 30 to 96.94% by weight of an acetate having a total carbon number of 5 or less in the total amount of the organic solvent composition for modifying nail enamel. the organic solvent nail enamel modified organic solvent composition the total amount of 42 to 96.94 wt%, colorant nail enamel modified organic solvent composition 2-15% by weight in total amount, nail enamel modifying resins containing 1 to 8% by weight based on the total amount of the organic solvent composition, 0.05 to 10% by weight of the plasticizer and / or filler based on the total amount of the organic solvent composition for modifying the nail enamel , and the emollient agent as the organic solvent for modifying the nail enamel. Nail enamel-reforming organic solvent composition containing 0.01 to 20% by weight of the total amount of the composition, and ( 2 ) an acetate having a total carbon number of 5 or less in an amount of 30 to 9 of the total amount of the nail-enamel-reforming organic solvent composition 61-92.85% by weight of the total amount of the organic solvent composition for modifying the nail enamel containing an organic solvent containing 2.85% by weight, 4-10% by weight of the total amount of the organic solvent composition for modifying the nail enamel , resins the nail enamel modified organic solvent composition 3-6 wt% in the total amount, a plasticizer and / or filler nail enamels modified organic solvent composition the total amount of 0.1 to 8 wt%, nail enamel emollient The organic solvent composition for modifying nail varnish contains 0.05 to 10% by weight based on the total amount of the organic solvent composition for modifying .
[0043]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on examples. In addition, the compounding amount is weight%.
[0044]
Prior to the description of the embodiment, each evaluation method used in the present embodiment will be described.
[0045]
[Usability improvement effect]
After filling 100 g of the following standard nail enamel into a glass bottle, 15 g of the solvent was volatilized. It was applied to the nails of each person's left hand by 10 specialized panels. Next, 15 g of each sample was added to the standard nail enamel from which the solvent was volatilized, and the same 10 specialized panels were applied to the right nails of each person again. Usability before and after addition of each sample was compared, and the effect of improving usability was evaluated. The evaluation was conducted by a meeting of 10 people.
(Evaluation criteria)
A: Great improvement effect.
：: The improvement effect is somewhat large.
Δ: The improvement effect is slightly small.
×: No improvement effect.
[0046]
[Operability]
The operability at the time of applying the nail enamel after the addition of each sample used for the effect of improving the usability to each person's nail by 10 specialized panels was evaluated. The evaluation was conducted by a meeting of 10 people.
(Evaluation criteria)
A: Easy to operate.
：: Easy to operate.
Δ: Operation is somewhat difficult.
×: It is difficult to operate.
[0047]
[Texture change effect]
In the same manner as in the usability improvement effect test, the change in texture before and after the addition of each sample was visually evaluated. The evaluation was conducted by a meeting of 10 people.
(Evaluation criteria)
A: The change is large.
：: The change is slightly large.
Δ: Change is slightly small.
X: The change is small.
[0048]
[Color change effect]
In the same manner as in the usability improvement effect test, the change in color tone before and after the addition of each sample was visually evaluated. The evaluation was conducted by a meeting of 10 people.
(Evaluation criteria)
A: The change is large.
：: The change is slightly large.
Δ: Change is slightly small.
X: The change is small.
[0049]
[Quick drying]
In the same manner as in the usability improving effect test, quick drying before and after addition of each sample was compared to evaluate quick drying. The evaluation was conducted by a meeting of 10 people.
(Evaluation criteria)
A: Drying time was shortened.
：: The drying time was slightly shortened.
Δ: Change in drying time is small.
X: There is no change in the drying time.
[0050]
(Examples 1 to 12) (Comparative Examples 1 to 9)
Nail enamel-reforming organic solvent compositions having the compositions shown in Tables 1 and 2 were prepared, and the usability improvement effect, operability, texture change effect, color tone change effect, and quick drying property were evaluated for each of the compositions according to the above-described evaluation methods. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0052]
(Preparation method) A pearl agent, a lame material or a pigment was added to a solvent, and the mixture was stirred and dispersed to obtain an organic solvent composition for modifying a nail enamel . In the case of the nitrocellulose-containing composition, nitrocellulose was added to the solvent, and the mixture was stirred and dissolved. Then, a pearl agent, a lame material, or a pigment was added thereto, and the mixture was stirred and dispersed to obtain an organic solvent composition for modifying nail enamel .
[0053]
[Table 1]
As is clear from Table 1, Examples 1 to 12 of the present invention are excellent in all of the usability improvement effect, operability, texture change effect, color tone change effect, and quick drying property.
[0055]
[Table 2]
From Table 2, it is found that Comparative Examples 1, 3, and 5 in which the amount of the coloring agent is small are inferior in the texture changing effect and the color tone changing effect, and Comparative Examples 2, 4, and 6 in which the amount of the coloring agent is large are inferior in operability. I understand. Further, it can be seen that if a large amount of resin is blended, problems arise in the usability improvement effect and operability.
[0057]
Hereinafter, the nail enamel thinning liquids of Examples 13 to 25 were obtained. The evaluation was performed in the same manner as described above except that 0.5 g of a sample was added using 6 g of standard nail enamel until the amount became 1/2. All were excellent in usability improvement effect, operability, texture change effect, color tone change effect, and quick drying property.
[0058]
Mica 0.5
Boron nitride 0.5
Evening primrose oil 0.25
Lavender oil 0.25
White Lily Extract 0.25
Isopropyl palmitate 0.25
Suitable amount of humectant Suitable amount of UV absorber
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to obtain an organic solvent composition for modifying a nail enamel which is excellent in a usability improving effect, an operability, a texture change effect, and a color tone change effect. When an organic solvent containing an acetate having a total carbon number of 5 or less in the total amount of the organic solvent composition for modifying a nail enamel is used in an amount of 30% by weight or more, it is possible to improve the quick drying property of the nail enamel. A quality organic solvent composition is obtained.
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