JP3550997B2

JP3550997B2 - Tilt sunroof for vehicles

Info

Publication number: JP3550997B2
Application number: JP00484898A
Authority: JP
Inventors: 直克加賀美; 雄二浅井; 光孝渋谷; 朝通川瀬
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 1998-01-13
Filing date: 1998-01-13
Publication date: 2004-08-04
Anticipated expiration: 2018-01-13
Also published as: JPH11198660A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、後部にスライド式のサンルーフを備える車両の前部に設置される車両用チルト式サンルーフに関する。
【０００２】
【従来の技術】
前部にチルト式のサンルーフ２、後部にスライド式のサンルーフ４を備える車両ｗでは（図５参照）、走行中に前部のチルト式サンルーフ２を開くと、図５（Ｃ）に示されるように、チルト式サンルーフ２に沿う気流がチルト式サンルーフ後端ではく離して背後に周期的な渦（カルマン渦）が発生する。このため、この状態で、後部のスライド式サンルーフ４を開放すると、車内に気柱振動（ウインドスロッブ）が発生することがある。ウインドスロッブが発生すると、周期的な圧力変動により、快適さが大きく損なわれる。
このため、前記車両ｗではウインドスロッブを抑制するため、図１（Ｂ）に示されるように、前部のチルト式サンルーフ２のチルトアップ量を少なくして背後に発生する渦を小さくしたり、後部のスライド式サンルーフ４の開口部前端に設けられるディフレクタ４ｄ（導風板）の高さを高くしてチルト式サンルーフ２の背後に発生した渦を乱すようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前部のチルト式サンルーフ２のチルトアップ量を少なくすると、車内の空気の流出量が減り、チルト式サンルーフ２の本来の機能が低下する。また、スライド式サンルーフ４の開口部前端に設けられるディフレクタ４ｄの高さを高くすると、高速走行時に風切り音が発生して同様に快適さが損なわれる。
そこで、本発明のうち請求項１、請求項２に記載の発明は、チルト式サンルーフの後端にチルト式サンルーフに沿う気流の流れを乱すことができる部材を取り付けて、カルマン渦の発生を抑えることにより、チルト式サンルーフのチルトアップ量を大きく、またスライド式サンルーフ４の開口部前端に設けられるディフレクタの高さを低くできるようにすることをその目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、以下の各部構造を有する車両用チルト式サンルーフによって解決される。
即ち、請求項１に記載の車両用チルト式サンルーフは、後部にスライド式のサンルーフを備える車両の前部に設置される車両用チルト式サンルーフにおいて、サンルーフ開口部を開閉するチルト式サンルーフガラスと、前記チルト式サンルーフガラスの周縁に一体成形されたモールと、前記モールと一体に形成されており、前記チルト式サンルーフガラスの後端中央において上方に突出し、前側が緩やかな勾配で後側が急勾配の山形で、前記チルト式サンルーフガラス及びスライド式サンルーフガラスが開いた状態において、前記チルト式サンルーフガラスの背後で周期的な渦が発生して前記スライド式サンルーフの開口部においてウインドスロッブが発生しないように、前記チルト式サンルーフガラスに沿う気流を前記チルト式サンルーフの後端で乱す突起物とを有する。
【０００５】
本発明によると、チルト式サンルーフガラスの後端には、上方に突出する突起物が形成されている。このため、チルト式サンルーフガラスを規定量開いてもその突起物によりチルト式サンルーフガラスに沿う気流の流れがチルト式サンルーフガラス後端（はく離点）で乱されて、前記チルト式サンルーフガラスの背後で周期的な渦が発生しなくなる。したがって、チルト式サンルーフを規定量開いた状態で後部のスライド式サンルーフを開いてもウインドスロッブが発生し難くなる。即ち、チルト式サンルーフのチルトアップ量を大きくできるようになり、チルト式サンルーフ本来の機能を十分発揮させることができる。また、従来のように後部のスライド式サンルーフの開口部前端に設けられるディフレクタの高さを高くしてチルト式サンルーフの背後に発生した渦を乱す必要がなくなるため、そのディフレクタの高さを低くでき、風切り音も抑制することができる。
また、前記突起物はモールと一体に形成されるため、ほとんどコストアップなしでウインドスロッブ対策を施すことができる。
【０００６】
また、請求項２に記載の車両用チルト式サンルーフは、後部にスライド式のサンルーフを備える車両の前部に設置される車両用チルト式サンルーフにおいて、サンルーフ開口部を開閉するチルト式サンルーフガラスと、前記チルト式サンルーフガラスを車両の内側から開閉動作させるための把手と、前記把手を前記チルト式サンルーフガラスに固定するためのリテーナと、前記リテーナと一体に形成されており、前記チルト式サンルーフガラスの後端中央において上方に突出し、前側が緩やかな勾配で後側が急勾配の山形で、前記チルト式サンルーフガラス及びスライド式サンルーフガラスが開いた状態において、前記チルト式サンルーフガラスの背後で周期的な渦が発生して前記スライド式サンルーフの開口部においてウインドスロッブが発生しないように、前記チルト式サンルーフガラスに沿う気流を前記チルト式サンルーフの後端で乱す突起物とを有する。
本実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフにおいても請求項１に記載された発明と同様にウインドスロッブを抑制することができる。また、突起物は把手をチルト式サンルーフガラスに固定するためのリテーナと一体に形成されているため、ほとんどコストアップなしでウインドスロッブ対策を施すことができる。

【０００７】
【発明の実施の形態】
〔第１の実施の形態〕
以下、図１〜図３に基づいて本発明の第１の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフの説明を行う。本実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフ１０は、後部にスライド式のサンルーフ２０を備える車両ｗの前部に設置されるチルト式サンルーフであり、図１（Ａ）にその全体斜視図、図１（Ｂ）に図１（Ａ）のＢ−Ｂ矢視断面図、図１（Ｃ）にそのチルト式サンルーフ１０を備える車両ｗの屋根部の斜視図が示されている。また、図２（Ａ）はチルト式サンルーフ１０の取付け一部破断斜視図、図２（Ｂ）はチルト式サンルーフ１０の把手部分の斜視図であり、図３は図２（Ａ）のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視拡大断面図である。
【０００８】
前記チルト式サンルーフ１０は、車両ｗのルーフパネルｗｐ前部に形成されたサンルーフ開口部ｗｏを開閉する蓋状のチルト式サンルーフガラス１４を備えている。
前記チルト式サンルーフガラス１４は幅方向に広い略角形のガラス板であり、図１（Ａ）に示されるように、下面周縁にセラミック黒塗装１４ｂが施されている（一点鎖線の外側）。なお、図１（Ａ）は作図上の関係で幅方向の長さを縮小して表している。また、前記チルト式サンルーフガラス１４の周縁には樹脂モール１５が一体成形されている。
【０００９】
前記樹脂モール１５はチルト式サンルーフガラス１４を保護するとともに装飾効果を意図したものであり、図１（Ｂ）に示されるように、断面略コ字形に成形されてチルト式サンルーフガラス１４の端縁を上下及び側面の三方向から覆っている。また、チルト式サンルーフガラス１４の後端中央において前記樹脂モール１５の上面には、山形の突起物１５ｔがその樹脂モール１５と一体に形成されている。前記突起物１５ｔはチルト式サンルーフガラス１４の上面に沿う気流の流れをチルト式サンルーフガラス１４の後端で乱すためのものであり、その断面形状は、図１（Ｂ）に示されるように、前側が緩やかな勾配で後側が急勾配となっている。さらに、樹脂モール１５の外縁部には下向きの係止突条１５ｗが形成されており、この係止突条１５ｗに水や埃等を遮断するゴム製のウェザストリップ１６が嵌合されている。
【００１０】
また、前記チルト式サンルーフガラス１４の前部には幅方向の二箇所にヒンジ１２ｅが取付けられており、両ヒンジ１２ｅを介してチルト式サンルーフガラス１４はチルト式サンルーフハウジング１２の前部に上下回動可能な状態で連結されている（図１（Ｃ），図２（Ａ）参照）。さらに、前記チルト式サンルーフガラス１４の後部には下面中央に、図３に示されるように、断面略Ｕ字形のサポート材１４ｓが固定されており、そのサポート材１４ｓにチルト式サンルーフガラス１４を開閉するための把手１８がボルト＆ナット機構１８ｙにより取付けられている。
【００１１】
前記把手１８には、前側に板状の把持部１８ｘが形成されており、後側にはバネ力で一定寸法だけ後方に突出する係合爪１８ｋが装着されている。また、把手１８の側面には前記係合爪１８ｋをバネ力に抗して把手１８内に収納するロック解除用のノブ１８ｎ（図２（Ｂ）参照）が装着されている。
一方、ルーフパネルｗｐのサンルーフ開口部ｗｏの後端縁にはロックブラケット１９が固定されており、そのロックブラケット１９の中央位置に把手１８の係合爪１８ｋと係合するロック部材１９ｒが取付けられている。前記ロック部材１９ｒはローラ形に形成されており、そのローラの下側に前記係合爪１８ｋが掛けられる切欠き１９ｄが形成されている。
【００１２】
この構造により、サンルーフ開口部ｗｏを閉じる際に把手１８を下に引くとその把手１８が下がる過程で係合爪１８ｋが自動的にロック部材１９ｒの外周に倣ってそのロック部材１９ｒを乗り越え、その係合爪１８ｋはバネ力で切欠き１９ｄに掛けられる。これによって、チルト式サンルーフガラス１４は開放不能状態（ロック状態）に保持される。一方、この状態で、把手１８のノブ１８ｎを押せば、係合爪１８ｋが把手１８に引き込まれてロック状態が解除され、チルト式サンルーフガラス１４は開放可能状態となる。
また、前記ロックブラケット１９の上面にはチルト式サンルーフガラス１４を支えるクッションゴム１９ｚが取付けられている。
なお、前記ロックブラケット１９は、サンシェード１７により車内からは見えないようになっている（図２（Ａ），図３）。
【００１３】
このように、本実施の形態に係るチルト式サンルーフ１０では、チルト式サンルーフガラス１４の後端中央において、樹脂モール１５の上面に山形の突起物１５ｔが一体に形成されているため、チルト式サンルーフガラス１４の上面に沿う気流の流れがチルト式サンルーフガラス１４の後端でその突起物１５ｔにより乱される。このため、チルト式サンルーフ１０を規定量開いてもその突起物１５ｔで気流の流れが乱されることにより、前記チルト式サンルーフ１０の背後で周期的な渦が発生しなくなる。したがって、チルト式サンルーフ１０を規定量開いた状態で後部のスライド式サンルーフ２０を開いても、ウインドスロッブがほとんど発生することはない。なお、従来のチルト式サンルーフでは走行速度が６０Ｋｍ／Ｈ程度でウインドスロッブが発生していたが、前記チルト式サンルーフ１０では走行速度が１００Ｋｍ／Ｈを超えてもウインドスロッブは発生しなかった。
【００１４】
したがって、チルト式サンルーフ１０のチルトアップ量を大きくでき、チルト式サンルーフ本来の機能を十分発揮させることができるようになる。また、従来のように、後部のスライド式サンルーフ２０の開口部前端に設けられるディフレクタの高さを高くしてチルト式サンルーフ１０の背後に発生した渦を乱す必要がなくなるため、そのディフレクタの高さを低くでき、風切り音も抑制することができる。
また、前記突起物１５ｔはチルト式サンルーフガラス１４に一体成形された樹脂モール１５と一体に形成されるため、ほとんどコストアップなしでウインドスロッブ対策を施すことができる。
ここで、本実施の形態に係るチルト式サンルーフ１０では、チルト式サンルーフガラス１４の後端において樹脂モール１５の上面中央に突起物１５ｔを一個だけ形成する例を説明したが、これに限定されるわけではなく複数形成することも可能である。また、樹脂モール１５の幅方向中央に突起物１５ｔを配置したが特に中央に限定されることもない。
【００１５】
〔第２の実施の形態〕
次に、図４に基づいて本発明の第２の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフの説明を行う。本実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフ３０は把手２８をチルト式サンルーフガラス１４に固定するためのリテーナ２８ｎにチルト式サンルーフガラス１４に沿う気流の流れを乱す突起物２８ｔを一体に形成したものであり、その他の構造は第１の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフ１０と同様である。
前記突起物２８ｔは、第１の実施の形態に係る突起物１５ｔとほぼ等しい外形形状に形成されている。
【００１６】
前記リテーナ２８ｎの下面にはナット部が突出形成されており、そのナット部の周囲にグロメット２８ｂが装着されている。前記グロメット２８ｂはチルト式サンルーフガラス１４の貫通孔２４ｋに嵌合される筒部２８ｅとそのチルト式サンルーフガラス１４の上面に当接するフランジ部２８ｆとから構成されており、そのフランジ部２８ｆがリテーナ２８ｎの下面に形成されたリング状の凹部２８ｐに収納される。これによって、リテーナ２８ｎ及び突起物２８ｔはチルト式サンルーフガラス１４の上面に確実に面接触するようになる。
【００１７】
前記チルト式サンルーフガラス１４の下面（車両の内側）にはリテーナ２８ｎの反対側からスペーサ２８ｓが面接触するようになっており、そのスペーサ２８ｓを介して把手２８がボルト２８ｙ及びリテーナ２８ｎによってチルト式サンルーフガラス１４に締結される。即ち、前記チルト式サンルーフガラス１４はリテーナ２８ｎとスペーサ２８ｓ及び把手２８によって上下から挟まれ、前記把手２８は間接的にチルト式サンルーフガラス１４に固定される。
前記把手２８は、第１の実施の形態に係る把手１８と同一の構造であり、その把手２８の係合爪２８ｋをロック部材１９ｒに係合させることにより、チルト式サンルーフガラス１４をロック状態に保持することができる。また、把手２８のノブ（図示されていない）を押すことによりロック状態を解除することができる。
【００１８】
このように本実施の形態に係るチルト式サンルーフ３０でも、第１の実施の形態と同様に、チルト式サンルーフガラス１４の後端中央に山形の突起物２８ｔが形成されているため、その突起物２８ｔの作用でウインドスロッブの発生が抑えられる。
また、前記突起物２８ｔはチルト式サンルーフガラス１４に把手２８を固定するためのリテーナ２８ｎと一体に形成したものであるため、ほとんどコストアップなしでウインドスロッブ対策を施すことができる。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によると、チルト式サンルーフの後端においてチルト式サンルーフガラス周縁に一体成形されたモール又はチルト式サンルーフガラスを開閉動作させるための把手固定用のリテーナと一体に形成された突起物によってウインドスロッブの発生を抑制することができるため、チルト式サンルーフのチルトアップ量を大きくしたり、後部のスライド式サンルーフの開口部前端に設けられるディフレクタの高さを低くすることができる。このため、車両の乗り心地が向上する。また、前記突起物はモール又はリテーナと一体に形成されるため、ほとんどコストアップなしでウインドスロッブ対策を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフの全体斜視図（Ａ図）、Ａ図のＢ−Ｂ矢視断面図（Ｂ図）、及びその車両用チルト式サンルーフを備える車両の屋根部の斜視図である（Ｃ図）。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフの取付け一部破断斜視図（Ａ図）、前記チルト式サンルーフの把手部分の斜視図である（Ｂ図）。
【図３】図２（Ａ）のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視拡大断面図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態に係る車両用チルト式サンルーフの図３に対応する断面図である。
【図５】従来の前部にチルト式サンルーフ、後部にスライド式サンルーフを備える車両の屋根部を示す斜視図（Ａ図），前記車両における気流の流れを表す模式図（Ｂ図，Ｃ図）である。
【符号の説明】
ｗ車両
ｗｐルーフパネル
ｗｏサンルーフ開口部
１４チルト式サンルーフガラス
１５樹脂モール
１５ｔ突起物
１８把手
２８把手
２８ｔ突起物[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tilt sunroof for a vehicle, which is installed at a front portion of a vehicle having a sliding sunroof at a rear portion.
[0002]
[Prior art]
In a vehicle w provided with a tilt-type sunroof 2 at the front and a slide-type sunroof 4 at the rear (see FIG. 5), when the front tilt-type sunroof 2 is opened during traveling, as shown in FIG. In addition, the airflow along the tilt-type sunroof 2 is separated at the rear end of the tilt-type sunroof, and a periodic vortex (Karman vortex) is generated behind the airflow. Therefore, when the rear slide sunroof 4 is opened in this state, air column vibration (wind throb) may occur in the vehicle. When a windslob occurs, the comfort is greatly impaired by periodic pressure fluctuations.
Therefore, in the vehicle w, as shown in FIG. 1B, in order to suppress the wind slop, the tilt-up amount of the front tilt type sunroof 2 is reduced to reduce the vortex generated behind. The height of the deflector 4d (baffle plate) provided at the front end of the opening of the rear sliding sunroof 4 is increased to disturb the vortex generated behind the tilting sunroof 2.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the tilt-up amount of the front tilt-type sunroof 2 is reduced, the amount of outflow of air in the vehicle is reduced, and the original function of the tilt-type sunroof 2 is reduced. When the height of the deflector 4d provided at the front end of the opening of the sliding sunroof 4 is increased, wind noise is generated during high-speed running, and the comfort is similarly impaired.
Therefore, according to the first and second aspects of the present invention, a member capable of disturbing an air flow along the tilt-type sunroof is attached to the rear end of the tilt-type sunroof to suppress the occurrence of Karman vortices. It is an object of the present invention to increase the amount of tilt-up of the tilt-type sunroof and to reduce the height of a deflector provided at the front end of the opening of the slide-type sunroof 4.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The above-mentioned problem is solved by a vehicle tilt type sunroof having the following components.
In other words, the tilt sunroof for a vehicle according to claim 1 is a tilt sunroof glass that opens and closes a sunroof opening in a tilt sunroof for a vehicle installed at a front portion of a vehicle having a sliding sunroof at a rear portion, A molding integrally formed on the periphery of the tilt-type sunroof glass, and formed integrally with the molding, protruding upward at the center of the rear end of the tilt-type sunroof glass, having a gentle front side and a steep rear side. When the tilt type sunroof glass and the slide type sunroof glass are open in a mountain shape, a periodic vortex is generated behind the tilt type sunroof glass so that a wind throb does not occur at the opening of the slide type sunroof. in the tilt sunroof airflow along the tilt sunroof glass And a projection for disturbing at the rear end.
[0005]
According to the present invention, a protrusion protruding upward is formed at the rear end of the tilt-type sunroof glass. For this reason, even if the tilt-type sunroof glass is opened by a predetermined amount, the flow of the air current along the tilt-type sunroof glass is disturbed at the rear end (peeling point) of the tilt-type sunroof glass by the projections, and behind the tilt-type sunroof glass. Periodic vortices no longer occur. Therefore, even if the rear slide-type sunroof is opened with the tilt-type sunroof opened by a predetermined amount, windslob hardly occurs. That is, the tilt-up amount of the tilt-type sunroof can be increased, and the original function of the tilt-type sunroof can be sufficiently exhibited. Also, unlike the conventional case, it is not necessary to increase the height of the deflector provided at the front end of the opening of the rear sliding sunroof to disturb the vortex generated behind the tilt type sunroof, so that the height of the deflector can be reduced. Also, wind noise can be suppressed.
In addition, since the protrusion is formed integrally with the molding, it is possible to take measures against wind throb with almost no increase in cost.
[0006]
Further, the tilt sunroof for a vehicle according to claim 2 is a tilt sunroof glass for opening and closing a sunroof opening in a vehicle tilt sunroof installed at the front of a vehicle having a sliding sunroof at the rear, A handle for opening and closing the tilt-type sunroof glass from the inside of the vehicle, a retainer for fixing the handle to the tilt-type sunroof glass, and a handle formed integrally with the retainer; At the rear end center, it projects upward, the front side has a gentle slope and the rear side has a steep chevron, and in a state where the tilt type sunroof glass and the sliding type sunroof glass are open, a periodic vortex behind the tilt type sunroof glass. Occurs, and a windslob is formed at the opening of the sliding sunroof. Not to live, and a projection to disturb the air flow along the tilt sunroof glass the rear end of the tilt sunroof.
Also in the tilt sunroof for a vehicle according to the present embodiment, the windslob can be suppressed in the same manner as the invention described in claim 1. In addition, since the projection is formed integrally with the retainer for fixing the handle to the tilt-type sunroof glass, it is possible to take measures against windslop with almost no increase in cost.

[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, a tilt sunroof for a vehicle according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The tilt sunroof 10 for a vehicle according to the present embodiment is a tilt sunroof installed at the front of a vehicle w having a sliding sunroof 20 at the rear, and FIG. 1 (B) is a sectional view taken along line BB of FIG. 1 (A), and FIG. 1 (C) is a perspective view of a roof portion of a vehicle w provided with the tilt type sunroof 10. 2 (A) is a partially cutaway perspective view of the mounting of the tilt-type sunroof 10, FIG. 2 (B) is a perspective view of a handle portion of the tilt-type sunroof 10, and FIG. FIG. III is an enlarged cross-sectional view as viewed in the direction of the arrow.
[0008]
The tilt-type sunroof 10 includes a lid-shaped tilt-type sunroof glass 14 that opens and closes a sunroof opening wo formed in a front portion of a roof panel wp of a vehicle w.
The tilt type sunroof glass 14 is a substantially rectangular glass plate that is wide in the width direction, and has a ceramic black paint 14b on the lower surface periphery (outside of the dashed line) as shown in FIG. In FIG. 1A, the length in the width direction is reduced for drawing purposes. A resin molding 15 is integrally formed around the periphery of the tilt-type sunroof glass 14.
[0009]
The resin molding 15 is intended to protect the tilt-type sunroof glass 14 and to provide a decorative effect. As shown in FIG. 1 (B), the resin molding 15 is formed into a substantially U-shaped cross section to form an edge of the tilt-type sunroof glass 14. Is covered from the top, bottom, and sides. A mountain-shaped projection 15t is formed integrally with the resin molding 15 on the upper surface of the resin molding 15 at the center of the rear end of the tilt type sunroof glass 14. The protrusion 15t is for disturbing the flow of the air current along the upper surface of the tilt-type sunroof glass 14 at the rear end of the tilt-type sunroof glass 14, and has a sectional shape as shown in FIG. The front side is gentle and the rear side is steep. Further, a downward locking ridge 15w is formed on the outer edge of the resin molding 15, and a rubber weather strip 16 that blocks water, dust, and the like is fitted to the locking ridge 15w.
[0010]
Hinges 12e are attached to the front part of the tilt-type sunroof glass 14 at two places in the width direction, and the tilt-type sunroof glass 14 is vertically moved to the front part of the tilt-type sunroof housing 12 via both hinges 12e. They are movably connected (see FIGS. 1C and 2A). Further, as shown in FIG. 3, a support member 14s having a substantially U-shaped cross section is fixed to the rear of the tilt-type sunroof glass 14 at the center of the lower surface, and the tilt-type sunroof glass 14 is opened and closed by the support member 14s. Handle 18 is attached by a bolt & nut mechanism 18y.
[0011]
The handle 18 has a plate-shaped grip portion 18x formed on the front side, and an engagement claw 18k projecting rearward by a predetermined dimension by a spring force is mounted on the rear side. A lock release knob 18n (see FIG. 2 (B)) for accommodating the engaging claw 18k in the handle 18 against the spring force is attached to a side surface of the handle 18.
On the other hand, a lock bracket 19 is fixed to the rear edge of the sunroof opening wo of the roof panel wp, and a lock member 19r that engages with the engaging claw 18k of the handle 18 is attached to a center position of the lock bracket 19. ing. The lock member 19r is formed in a roller shape, and a notch 19d is formed below the roller so that the engaging claw 18k is hooked.
[0012]
With this structure, when the handle 18 is pulled down when closing the sunroof opening wo, the engaging claw 18k automatically climbs over the lock member 19r following the outer periphery of the lock member 19r while the handle 18 is lowered, and The engaging claw 18k is hooked on the notch 19d by a spring force. As a result, the tilt-type sunroof glass 14 is held in a state in which it cannot be opened (locked state). On the other hand, if the knob 18n of the handle 18 is pressed in this state, the engaging claw 18k is pulled into the handle 18 to release the locked state, and the tilt-type sunroof glass 14 can be opened.
A cushion rubber 19z that supports the tilt-type sunroof glass 14 is attached to the upper surface of the lock bracket 19.
The lock bracket 19 is invisible from the inside of the vehicle due to the sunshade 17 (FIGS. 2A and 3).
[0013]
As described above, in the tilt type sunroof 10 according to the present embodiment, since the mountain-shaped projection 15t is integrally formed on the upper surface of the resin molding 15 at the center of the rear end of the tilt type sun roof glass 14, the tilt type sun roof The flow of the airflow along the upper surface of the glass 14 is disturbed by the projection 15t at the rear end of the tilt type sunroof glass 14. For this reason, even if the tilt type sunroof 10 is opened by a predetermined amount, the airflow is disturbed by the projections 15t, so that a periodic vortex is not generated behind the tilt type sunroof 10. Therefore, even if the rear slide-type sunroof 20 is opened with the tilt-type sunroof 10 opened by a predetermined amount, almost no wind throb occurs. In the conventional tilt-type sunroof, a windslob was generated at a traveling speed of about 60 Km / H. However, in the tilt-type sunroof 10, no windslob was generated even when the traveling speed exceeded 100 Km / H. .
[0014]
Therefore, the tilt-up amount of the tilt-type sunroof 10 can be increased, and the original function of the tilt-type sunroof can be sufficiently exhibited. Further, unlike the related art, it is not necessary to increase the height of the deflector provided at the front end of the opening of the rear sliding sunroof 20 to disturb the vortex generated behind the tilting sunroof 10. Can be reduced, and wind noise can also be suppressed.
In addition, since the protrusion 15t is formed integrally with the resin molding 15 integrally formed with the tilt-type sunroof glass 14, it is possible to take measures against windslop with almost no increase in cost.
Here, in the tilt type sunroof 10 according to the present embodiment, an example is described in which only one protrusion 15t is formed at the center of the upper surface of the resin molding 15 at the rear end of the tilt type sunroof glass 14, but the present invention is not limited to this. However, it is also possible to form a plurality. In addition, although the protrusion 15t is arranged at the center in the width direction of the resin molding 15, it is not particularly limited to the center.
[0015]
[Second embodiment]
Next, a tilt sunroof for a vehicle according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The tilt-type sunroof 30 for a vehicle according to the present embodiment has a retainer 28n for fixing the handle 28 to the tilt-type sunroof glass 14 and integrally formed with a projection 28t that disturbs the flow of airflow along the tilt-type sunroof glass 14. The other structure is the same as that of the tilt sunroof 10 for a vehicle according to the first embodiment.
The protrusion 28t is formed in an outer shape substantially equal to the protrusion 15t according to the first embodiment.
[0016]
A nut portion protrudes from the lower surface of the retainer 28n, and a grommet 28b is mounted around the nut portion. The grommet 28b includes a cylindrical portion 28e fitted into the through hole 24k of the tilt-type sunroof glass 14 and a flange portion 28f abutting on the upper surface of the tilt-type sunroof glass 14, and the flange portion 28f has a retainer 28n. Is housed in a ring-shaped recess 28p formed on the lower surface of the. As a result, the retainer 28n and the protrusion 28t come into surface contact with the upper surface of the tilt-type sunroof glass 14 without fail.
[0017]
A spacer 28s comes into surface contact with the lower surface (inside of the vehicle) of the tilt type sunroof glass 14 from the opposite side of the retainer 28n, and the handle 28 is tilted by the bolt 28y and the retainer 28n via the spacer 28s. Fastened to the sunroof glass 14. That is, the tilt type sunroof glass 14 is sandwiched from above and below by the retainer 28n, the spacer 28s, and the handle 28, and the handle 28 is indirectly fixed to the tilt type sunroof glass 14.
The handle 28 has the same structure as the handle 18 according to the first embodiment, and the tilt type sunroof glass 14 is locked by engaging the engaging claw 28k of the handle 28 with the lock member 19r. Can be held. The locked state can be released by pressing a knob (not shown) of the handle 28.
[0018]
As described above, also in the tilt type sunroof 30 according to the present embodiment, similarly to the first embodiment, since the mountain-shaped protrusion 28t is formed at the center of the rear end of the tilt type sun roof glass 14, the protrusion is formed. The operation of 28t suppresses the occurrence of wind throb.
Further, since the protrusion 28t is formed integrally with the retainer 28n for fixing the handle 28 to the tilt-type sunroof glass 14, a windslob countermeasure can be taken with almost no increase in cost.
[0019]
【The invention's effect】
According to the present invention, at the rear end of the tilt-type sunroof, a molding formed integrally with the periphery of the tilt-type sunroof glass or a projection integrally formed with a retainer for holding the handle for opening and closing the tilt-type sunroof glass is provided. Since the occurrence of the rotation can be suppressed, the tilt-up amount of the tilt-type sunroof can be increased, and the height of the deflector provided at the front end of the opening of the rear slide-type sunroof can be reduced. Therefore, the riding comfort of the vehicle is improved. In addition, since the protrusion is formed integrally with the molding or the retainer, it is possible to take measures against the wind throb with almost no increase in cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of a tilt type sunroof for a vehicle according to a first embodiment of the present invention (FIG. A), a cross-sectional view taken along the line BB of FIG. A (FIG. B), and the tilt type for a vehicle; It is a perspective view of the roof part of the vehicle provided with the sunroof (C figure).
FIG. 2 is a partially cutaway perspective view (A) of a mounting of a tilt type sunroof for a vehicle according to the first embodiment of the present invention (FIG. 2A), and a perspective view of a handle portion of the tilt type sun roof (FIG. 2B).
FIG. 3 is an enlarged sectional view taken on line III-III of FIG. 2 (A).
FIG. 4 is a sectional view corresponding to FIG. 3 of a tilt sunroof for a vehicle according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a perspective view showing a roof portion of a vehicle having a conventional tilt-type sunroof at a front portion and a slide-type sunroof at a rear portion (A diagram), and a schematic diagram showing airflow in the vehicle (FIGS. B and C). It is.
[Explanation of symbols]
w Vehicle wp Roof panel wo Sunroof opening 14 Tilt-type sunroof glass 15 Resin molding 15t Projection 18 Handle 28 Handle 28t Projection

Claims

In a vehicle tilt type sunroof installed at the front of a vehicle having a sliding sunroof at the rear,
A tilt-type sunroof glass that opens and closes the sunroof opening,
A molding integrally formed on the periphery of the tilt-type sunroof glass,
The tilt-type sunroof glass and the sliding-type sunroof glass are formed integrally with each other, project upward at the center of the rear end of the tilt-type sunroof glass, have a gentle slope on the front side, and a steep slope on the rear side. In this state, the airflow along the tilt-type sunroof glass is reduced by the tilt-type sunroof so that a periodic vortex is generated behind the tilt-type sunroof glass and a windslob is not generated at the opening of the slide- type sunroof. With a protrusion that disturbs at the rear end of
A vehicle-type tilt sunroof having:

In a vehicle tilt type sunroof installed at the front of a vehicle having a sliding sunroof at the rear,
A tilt-type sunroof glass that opens and closes the sunroof opening,
A handle for opening and closing the tilt-type sunroof glass from inside the vehicle,
A retainer for fixing the handle to the tilt-type sunroof glass,
The tilt-type sunroof glass and the sliding-type sunroof glass are formed integrally with the retainer, project upward at the center of the rear end of the tilt-type sunroof glass, have a gentle slope on the front side, and a steep mountain shape on the rear side. In this state, the airflow along the tilt-type sunroof glass is reduced by the tilt-type sunroof so that a periodic vortex is generated behind the tilt-type sunroof glass and a windslob is not generated at the opening of the slide- type sunroof. With a protrusion that disturbs at the rear end of
A vehicle-type tilt sunroof having: