JP3550622B2 - クラッチレス片側可変容量型圧縮機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主として車両空調用に供して好適な片側可変容量型圧縮機に関し、詳しくは、駆動軸への回転の伝達・遮断を行う電磁クラッチを無くしたクラッチレス片側可変容量型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の片側可変容量型圧縮機として、実開昭62−135875号公報記載のものが知られている。この圧縮機では、ハウジングに形成されたクランク室内に駆動軸が延在され、この駆動軸にはクランク室内でハウジングとの間にスラスト軸受を介してロータが固着されている。ロータにはヒンジ機構を介し、かつ駆動軸にはスリーブを介して回転斜板が支持され、回転斜板は駆動軸と共に回転しつつ傾角変位可能になされている。回転斜板には揺動斜板及びピストンロッドを介して複数の単頭ピストンが連係され、単頭ピストンは回転斜板の回転揺動に基づいてシリンダブロックに形成された各ボア内を直動可能になされている。また、ハウジングには、各ボア内へ冷媒ガスを供給する吸入室と、各ボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出室とが形成され、吸入室とクランク室との間にはクランク室圧力を調整する制御弁が設けられている。また、特徴的な構成として、駆動軸の後端とシリンダブロックとの間には、駆動軸を軸方向外側へ付勢するばね作用を有するスラストレースを備えたスラスト軸受が介装されている。
【0003】
また、駆動軸とシリンダブロック又は弁板との間に、駆動軸を軸方向外側へ付勢するコイルばねが設けられた一般的な圧縮機も知られている。
これらの圧縮機では、車両空調用に供される場合、駆動軸に電磁クラッチを接続し、電磁クラッチのON・OFFを通じてその駆動軸の回転の伝達・遮断が行われる。そして、制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整することにより、回転斜板の最小傾角から最大傾角までの傾角変位を介して冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積が変化される。
【0004】
そして、駆動軸を軸方向外側に付勢する各部材により生ずるスラスト力等は、ロータとハウジングとの間に設けられたスラスト軸受で受承され、これによりクランク室内の駆動軸の位置を適正に確保し、もって単頭ピストンのトップクリアランスを一定に保っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記各圧縮機では、電磁クラッチを介して駆動軸が回転される構成であるため、車両空調装置のON・OFF時、車両の急加速時、冷凍回路の異常時、エンジン冷却水の異常時等において、電磁クラッチのON・OFFを行えば、これにより急激な負荷変動がエンジン等に生じることから、車両からの体感フィーリングに悪さを生じるとともに、電磁クラッチ分だけ圧縮機全体の重量化と製造コストの高騰とを生じている。
【0006】
また、上記各圧縮機では、ハウジング内に設けられるコイルばね等によりクランク室内の駆動軸の適正位置を確保せんとしているため、次のような不具合を生じる。
すなわち、上記一般的な圧縮機では、駆動軸の回転により、ハウジング内においてコイルばねが駆動軸又はシリンダブロック若しくは弁板との間で回転摺動を起こし、冷媒ガス中の潤滑油が好適に供給されないのであれば、潤滑不良により、駆動軸のトルクの増大をもたらすとともに、摩耗粉を生じて容量制御等にも支障を来すおそれがある。
【0007】
また、駆動軸の位置を適正に確保するためには比較的大きな付勢力を要することから、上記各圧縮機のように、かかる付勢力をコイルばねやスラストレースで賄う場合、圧縮機は、必然的にコイルばねやスラストレースの大型化により、長軸化されて車両等への搭載性が損なわれる。
本発明は、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室内の駆動軸の適正位置を確保することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のクラッチレス片側可変容量型圧縮機は、上記課題を解決するため、ハウジングに形成されたクランク室内に延在する駆動軸と、該クランク室内で該駆動軸に固着され、該ハウジングとの間にスラスト軸受を介して該駆動軸とともに回転するロータと、該ロータとの間にヒンジ機構を介して支持され、該駆動軸と共に回転しつつ傾角変位可能な回転斜板と、該回転斜板に連係され、その回転揺動に基づいて各ボア内を直動する複数の単頭ピストンと、該各ボア内へ冷媒ガスを供給する吸入室と、該各ボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出室と、クランク室圧力を調整する制御弁とを含み、該制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整し、該回転斜板の最小傾角から最大傾角までの傾角変位を介して該冷媒ガスの各該ボアへの取り込み容積を変化させるようにした可変容量型圧縮機において、
前記ハウジング外に延出された前記駆動軸には駆動プーリが結合され、該ハウジング外において、該駆動軸は、前記ハウジングに対して軸方向外側へ向かう付勢力をもつ付勢部材と連繋されているという新規な構成を採用している。
【0009】
(2)本発明圧縮機において、付勢部材は、駆動プーリとハウジングとの間に介在されていることが好ましい。
(3)さらに本発明の圧縮機において、駆動プーリとハウジングとの間には、該駆動プーリに固定された外輪と該ハウジングに軸方向にのみ所定長移動可能に設けられた内輪とを有するラジアル軸受が介在され、該ハウジングと該内輪との間に付勢部材が介在されていることが好ましい。
【0010】
【作用】
(1)本発明の圧縮機では、ハウジング外に延出された駆動軸に駆動プーリが結合されており、電磁クラッチを介することなく駆動軸が回転される構成である。そして、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態を得るためには、制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整し、回転斜板を最小傾角状態に維持して冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積を最小とする。これにより、駆動軸のトルクが最小になることから、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態となる。
【0011】
逆に、制御弁により差圧を調整し、回転斜板を最大傾角状態に維持すれば、冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積が最大となる。
回転斜板のかかる傾角変位は、電磁クラッチのON・OFFと比べれば、徐々に行われるため、車両空調装置のON・OFF時等において、エンジンに急激な負荷変動が生じることはない。
【0012】
そして、この圧縮機では、ハウジング外において、駆動軸に関連して付勢部材が取付けられ、この付勢部材はその付勢力によりハウジングに対して軸方向外側へ付勢している。このため、駆動軸は軸方向外側へ付勢される。なお、付勢部材により生ずるスラスト力等は、ロータとハウジングとの間に設けられたスラスト軸受で受承される。こうして、クランク室内の駆動軸の適正位置が確保される。
【0013】
(2)この圧縮機では、駆動軸の回転時に駆動軸の後端で従来のようにコイルばねが回転摺動を起こすこともない。また、比較的大きな付勢力の付勢部材を介在させたとしても、好ましい態様ではこの付勢部材は駆動プーリとハウジングとに必然的生じる間隙に介在され、電磁クラッチの省略も相まって、圧縮機は短軸化される。
また、駆動軸の回転に伴って付勢部材が回転しても、付勢部材はハウジング外に露出しているため、付勢部材の潤滑が容易である。
【0014】
(3)駆動プーリとハウジングとの間にラジアル軸受を介在し、付勢部材がハウジングとこのラジアル軸受の内輪との間に設けられた場合には、駆動軸の回転に伴って付勢部材が回転することはなく、付勢部材の潤滑が不要となる。
ここで、内輪は軸方向にのみ所定長移動可能であるため、付勢部材の付勢力は内輪を通じて駆動プーリに作用し、駆動軸の軸方向外側への付勢は阻止されない。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1において、圧縮機の主体をなすシリンダブロック1の前端にはフロントハウジング2が結合され、後端にはリアハウジング3が吸入弁形成板32、弁板4、吐出弁形成板33及びリテーナ形成板34を介して結合されるとともに、フロントハウジング2内に形成されたクランク室5には軸封装置6aを介して駆動軸6が挿通され、この駆動軸6には図示しない車両のエンジンにベルトにより連動連結される駆動プーリ7が軸方向に螺合されたボルト6bにより直結されている。
【0016】
フロントハウジング2のボス部にはスプラインによりラジアル軸受8の内輪8aが嵌合されており、この内輪8aはボス部先端に係合されたサークリップ9によりそれ以上の軸方向への移動が規制されている。内輪8aの後方にはシム41が当接されており、このシム41とフロントハウジング2との間には皿ばね42が介在されている。転動子8cを介して内輪8aと対向する外輪8bは係合部材10と固着されており、係合部材10は安全ピン11を介して駆動プーリ7と固着されている。なお、ラジアル軸受8としては、ラジアル加重及びスラスト加重を受承可能なアンギュラ軸受、深溝玉軸受が好ましい。
【0017】
また、シリンダブロック1には駆動軸6を囲んで平行状に配置された複数個のボア12が穿設されており、各ボア12にはそれぞれ単頭ピストン13が嵌挿されている。
クランク室5内の駆動軸6には、駆動軸6と共動するロータ14が嵌合固着され、ロータ14の前端側ボスとフロントハウジング2との間にはスラスト軸受14aが介在されている。駆動軸6上には球帯状の軸受面をもつスリーブ15が回転及びスライド可能に嵌装され、スリーブ15は駆動軸6の段差部との間に配置された対抗ばね16によって常にリア方向へ付勢されている。スリーブ15には、上記球帯状の軸受面と嵌合する球帯内面を備えた回転斜板17が傾動可能に枢支されている。図1に示す対抗ばね16の最収縮状態においては、回転斜板17の下部背面に傾設された規制面17aがロータ14の内端面に衝接し、回転斜板17の最大傾角が規制されている。そして、回転斜板17の外周部に形成されたディスク面には半球状のシュ−18、18を介して上記ピストン13が係留されている。
【0018】
一方、上記ロータ14の外周縁部には、一対のヒンジ機構Kを構成する2本のアーム14b、14bが後方に向け突出されており、各アーム14b、14bの先端部には駆動軸直角方向に支軸19が回動可能に挿入されている。この支軸19には上記各アーム14b、14bを挟んで径方向に貫通するガイドピン20、20の基端が固着され、延在する両ガイドピン20、20の先端部分は上記回転斜板17の前面側に形成された連節部17bにスライド可能に挿通されている。
【0019】
上記リアハウジング3内は、隔壁によって吸入室21及び吐出室22に区画され、弁板4には各ボア12に対応して吸入口23及び吐出口24が開口形成されており、各吸入口23は吸入弁により、吐出口24はリテーナに規制される吐出弁により、それぞれピストン13の往復動に応じて開閉される。そして、シリンダブロック1等にはクランク室5と吸入室21とを接続する抽気通路35が形成されており、リアハウジング3及びシリンダブロック1等には、クランク室5と吐出室22とを接続する給気通路25が形成されている。給気通路25にはリアハウジング3内において容量制御弁30が設けられている。
【0020】
また、リアハウジング3の中央には外部冷凍回路と接続される吸入通路26が軸方向に貫設され、この吸入通路26と容量制御弁30との間には検知通路27が形成されている。シリンダブロック1の中心部には収容孔1aが軸方向に貫設されており、この収容孔1aの後端部は、周囲に弁座1bを形成しつつ弁板4等を貫通して吸入通路26に連通されているとともに、弁座1bの外側で弁板4等を貫通して吸入室21とも連通されている。収容孔1aにはOリングを介して蓋状の遮断体28がスライド可能に収容され、最後退時の遮断体28は弁座1bに着座して吸入通路26を閉鎖可能になされている。
【0021】
遮断体28の段差部にはシリンダブロック1との間に開放ばね29が介在されており、この開放ばね29により遮断体28は常にはクランク室5側に付勢されている。遮断体28の内面には油溝28aが刻設され、遮断体28内には駆動軸6が挿入されている。駆動軸6と遮断体28との間には深溝玉軸受36が介在されている。深溝玉軸受36の外輪は遮断体28に固定され、深溝玉軸受36の内輪は駆動軸6の周面をスライド可能になされているとともに駆動軸6の段差部によってそれ以上の前進が規制されている。駆動軸6の周面には、スリーブ15の後端と当接可能な伝達筒31がスライド可能に設けられており、この伝達筒31は深溝玉軸受36の内輪と当接可能になされている。回転斜板17は、スリーブ15が伝達筒31、深溝玉軸受36の内輪を介して遮断体28を押圧し、遮断体28が最後退して弁座1bに着座することにより、零より僅かに大きい最小傾角(実施例では3%程度の吐出容量)が定められている。
【0022】
この圧縮機は、上述のように構成されており、駆動プーリ7がベルトにより駆動されれば、駆動軸6が回転し、回転斜板17の回転揺動に基づいて各単頭ピストン13が各ボア12内を直動する。これにより、各ボア12内へは吸入室21から冷媒ガスが供給され、各ボア12内で圧縮された冷媒ガスは吐出室22に吐出される。
【0023】
この間、この圧縮機では、フロントハウジング2外に延出された駆動軸6に駆動プーリ7が直結されており、電磁クラッチを介することなく駆動軸6が回転される。このため、電磁クラッチのON・OFF時のショックによる体感フィーリングの悪さを解消できるとともに、圧縮機全体の軽量化及び製造コストの低廉化が実現可能される。
【0024】
そして、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態を得るためには、容量制御弁30により吸入室圧力Psとクランク室圧力Pcとの差圧を調整し、回転斜板17を最小傾角状態に維持して冷媒ガスの各ボア12への取り込み容積を最小とするとともに、遮断体28により吸入通路26を閉鎖する。これにより、駆動軸6のトルクが最小になることから、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態となる。
【0025】
逆に、容量制御弁30により差圧を調整し、回転斜板17を最大傾角状態に維持すれば、冷媒ガスの各ボア12への取り込み容積が最大となる。
回転斜板17のかかる傾角変位は、電磁クラッチのON・OFFと比べれば、徐々に行われるため、車両空調装置のON・OFF時等において、エンジンに急激な負荷変動が生じることはない。
【0026】
また、この圧縮機では、フロントハウジング2外において、駆動プーリ7とフロントハウジング2との間に皿ばね42が介在され、この皿ばね42は駆動軸6と連繋されている。すなわちその付勢力によりシム41、内輪8a、転動子8c、外輪8b、係合部材10を介して駆動プーリ7を軸方向外側へ付勢している。そしてこの駆動プーリ7には軸方向に螺合されたボルト6bを介して駆動軸6が結合されているため、駆動軸6も軸方向外側へ付勢される。ここで、内輪8aは軸方向にのみ所定長移動可能であるため、皿ばね42の付勢力は内輪8aを通じて駆動プーリ7に作用し、駆動軸6の軸方向外側への付勢は阻止されない。なお、皿ばね42により生ずるスラスト力等は、ロータ14とフロントハウジング2との間に設けられたスラスト軸受14aで受承される。こうして、クランク室5内の駆動軸6の適正位置が確保される。
【0027】
このとき、この圧縮機では、駆動軸6の回転時に駆動軸6の後端で従来のようにコイルばねが回転摺動を起こすこともない。また、比較的大きな付勢力の皿ばね42を介在させたとしても、この皿ばね42は駆動プーリ7とフロントハウジング2とに必然的生じる間隙に介在され、電磁クラッチの省略も相まって、圧縮機は短軸化されている。
【0028】
また、駆動プーリ7とフロントハウジング2との間にスライド可能な内輪8aをもつラジアル軸受8が介在され、皿ばね42がフロントハウジング2とこの内輪8aとの間に設けられているため、駆動軸6の回転に伴って皿ばね42は回転することはなく、皿ばね42の潤滑が不要である。
したがって、この圧縮機では、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室5内の駆動軸6の適正位置を確保することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の圧縮機では、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室内の駆動軸の適正位置を確保することができる。
【0030】
したがって、この圧縮機では、電磁クラッチの省略により、車両空調装置のON・OFF時、車両の急加速時、冷凍回路の異常時、エンジン冷却水の異常時等において、車両からの体感フィーリングが向上するとともに、電磁クラッチ分だけ圧縮機全体の軽量化と製造コストの低廉化とを実現することができる。
また、この圧縮機では、内部の摺動部分を減少させることができるので、優れた耐久性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…フロントハウジング
3…リアハウジング 5…クランク室 6…駆動軸
14a…スラスト軸受 14…ロータ
K…ヒンジ機構 17…回転斜板 12…ボア
13…単頭ピストン 21…吸入室 22…吐出室
30…容量制御弁 6b…ボルト 7…駆動プーリ
42…皿ばね(付勢部材) 8b…外輪
8a…内輪 8…ラジアル軸受
【産業上の利用分野】
本発明は、主として車両空調用に供して好適な片側可変容量型圧縮機に関し、詳しくは、駆動軸への回転の伝達・遮断を行う電磁クラッチを無くしたクラッチレス片側可変容量型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の片側可変容量型圧縮機として、実開昭62−135875号公報記載のものが知られている。この圧縮機では、ハウジングに形成されたクランク室内に駆動軸が延在され、この駆動軸にはクランク室内でハウジングとの間にスラスト軸受を介してロータが固着されている。ロータにはヒンジ機構を介し、かつ駆動軸にはスリーブを介して回転斜板が支持され、回転斜板は駆動軸と共に回転しつつ傾角変位可能になされている。回転斜板には揺動斜板及びピストンロッドを介して複数の単頭ピストンが連係され、単頭ピストンは回転斜板の回転揺動に基づいてシリンダブロックに形成された各ボア内を直動可能になされている。また、ハウジングには、各ボア内へ冷媒ガスを供給する吸入室と、各ボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出室とが形成され、吸入室とクランク室との間にはクランク室圧力を調整する制御弁が設けられている。また、特徴的な構成として、駆動軸の後端とシリンダブロックとの間には、駆動軸を軸方向外側へ付勢するばね作用を有するスラストレースを備えたスラスト軸受が介装されている。
【0003】
また、駆動軸とシリンダブロック又は弁板との間に、駆動軸を軸方向外側へ付勢するコイルばねが設けられた一般的な圧縮機も知られている。
これらの圧縮機では、車両空調用に供される場合、駆動軸に電磁クラッチを接続し、電磁クラッチのON・OFFを通じてその駆動軸の回転の伝達・遮断が行われる。そして、制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整することにより、回転斜板の最小傾角から最大傾角までの傾角変位を介して冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積が変化される。
【0004】
そして、駆動軸を軸方向外側に付勢する各部材により生ずるスラスト力等は、ロータとハウジングとの間に設けられたスラスト軸受で受承され、これによりクランク室内の駆動軸の位置を適正に確保し、もって単頭ピストンのトップクリアランスを一定に保っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記各圧縮機では、電磁クラッチを介して駆動軸が回転される構成であるため、車両空調装置のON・OFF時、車両の急加速時、冷凍回路の異常時、エンジン冷却水の異常時等において、電磁クラッチのON・OFFを行えば、これにより急激な負荷変動がエンジン等に生じることから、車両からの体感フィーリングに悪さを生じるとともに、電磁クラッチ分だけ圧縮機全体の重量化と製造コストの高騰とを生じている。
【0006】
また、上記各圧縮機では、ハウジング内に設けられるコイルばね等によりクランク室内の駆動軸の適正位置を確保せんとしているため、次のような不具合を生じる。
すなわち、上記一般的な圧縮機では、駆動軸の回転により、ハウジング内においてコイルばねが駆動軸又はシリンダブロック若しくは弁板との間で回転摺動を起こし、冷媒ガス中の潤滑油が好適に供給されないのであれば、潤滑不良により、駆動軸のトルクの増大をもたらすとともに、摩耗粉を生じて容量制御等にも支障を来すおそれがある。
【0007】
また、駆動軸の位置を適正に確保するためには比較的大きな付勢力を要することから、上記各圧縮機のように、かかる付勢力をコイルばねやスラストレースで賄う場合、圧縮機は、必然的にコイルばねやスラストレースの大型化により、長軸化されて車両等への搭載性が損なわれる。
本発明は、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室内の駆動軸の適正位置を確保することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のクラッチレス片側可変容量型圧縮機は、上記課題を解決するため、ハウジングに形成されたクランク室内に延在する駆動軸と、該クランク室内で該駆動軸に固着され、該ハウジングとの間にスラスト軸受を介して該駆動軸とともに回転するロータと、該ロータとの間にヒンジ機構を介して支持され、該駆動軸と共に回転しつつ傾角変位可能な回転斜板と、該回転斜板に連係され、その回転揺動に基づいて各ボア内を直動する複数の単頭ピストンと、該各ボア内へ冷媒ガスを供給する吸入室と、該各ボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出室と、クランク室圧力を調整する制御弁とを含み、該制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整し、該回転斜板の最小傾角から最大傾角までの傾角変位を介して該冷媒ガスの各該ボアへの取り込み容積を変化させるようにした可変容量型圧縮機において、
前記ハウジング外に延出された前記駆動軸には駆動プーリが結合され、該ハウジング外において、該駆動軸は、前記ハウジングに対して軸方向外側へ向かう付勢力をもつ付勢部材と連繋されているという新規な構成を採用している。
【0009】
(2)本発明圧縮機において、付勢部材は、駆動プーリとハウジングとの間に介在されていることが好ましい。
(3)さらに本発明の圧縮機において、駆動プーリとハウジングとの間には、該駆動プーリに固定された外輪と該ハウジングに軸方向にのみ所定長移動可能に設けられた内輪とを有するラジアル軸受が介在され、該ハウジングと該内輪との間に付勢部材が介在されていることが好ましい。
【0010】
【作用】
(1)本発明の圧縮機では、ハウジング外に延出された駆動軸に駆動プーリが結合されており、電磁クラッチを介することなく駆動軸が回転される構成である。そして、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態を得るためには、制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整し、回転斜板を最小傾角状態に維持して冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積を最小とする。これにより、駆動軸のトルクが最小になることから、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態となる。
【0011】
逆に、制御弁により差圧を調整し、回転斜板を最大傾角状態に維持すれば、冷媒ガスの各ボアへの取り込み容積が最大となる。
回転斜板のかかる傾角変位は、電磁クラッチのON・OFFと比べれば、徐々に行われるため、車両空調装置のON・OFF時等において、エンジンに急激な負荷変動が生じることはない。
【0012】
そして、この圧縮機では、ハウジング外において、駆動軸に関連して付勢部材が取付けられ、この付勢部材はその付勢力によりハウジングに対して軸方向外側へ付勢している。このため、駆動軸は軸方向外側へ付勢される。なお、付勢部材により生ずるスラスト力等は、ロータとハウジングとの間に設けられたスラスト軸受で受承される。こうして、クランク室内の駆動軸の適正位置が確保される。
【0013】
(2)この圧縮機では、駆動軸の回転時に駆動軸の後端で従来のようにコイルばねが回転摺動を起こすこともない。また、比較的大きな付勢力の付勢部材を介在させたとしても、好ましい態様ではこの付勢部材は駆動プーリとハウジングとに必然的生じる間隙に介在され、電磁クラッチの省略も相まって、圧縮機は短軸化される。
また、駆動軸の回転に伴って付勢部材が回転しても、付勢部材はハウジング外に露出しているため、付勢部材の潤滑が容易である。
【0014】
(3)駆動プーリとハウジングとの間にラジアル軸受を介在し、付勢部材がハウジングとこのラジアル軸受の内輪との間に設けられた場合には、駆動軸の回転に伴って付勢部材が回転することはなく、付勢部材の潤滑が不要となる。
ここで、内輪は軸方向にのみ所定長移動可能であるため、付勢部材の付勢力は内輪を通じて駆動プーリに作用し、駆動軸の軸方向外側への付勢は阻止されない。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1において、圧縮機の主体をなすシリンダブロック1の前端にはフロントハウジング2が結合され、後端にはリアハウジング3が吸入弁形成板32、弁板4、吐出弁形成板33及びリテーナ形成板34を介して結合されるとともに、フロントハウジング2内に形成されたクランク室5には軸封装置6aを介して駆動軸6が挿通され、この駆動軸6には図示しない車両のエンジンにベルトにより連動連結される駆動プーリ7が軸方向に螺合されたボルト6bにより直結されている。
【0016】
フロントハウジング2のボス部にはスプラインによりラジアル軸受8の内輪8aが嵌合されており、この内輪8aはボス部先端に係合されたサークリップ9によりそれ以上の軸方向への移動が規制されている。内輪8aの後方にはシム41が当接されており、このシム41とフロントハウジング2との間には皿ばね42が介在されている。転動子8cを介して内輪8aと対向する外輪8bは係合部材10と固着されており、係合部材10は安全ピン11を介して駆動プーリ7と固着されている。なお、ラジアル軸受8としては、ラジアル加重及びスラスト加重を受承可能なアンギュラ軸受、深溝玉軸受が好ましい。
【0017】
また、シリンダブロック1には駆動軸6を囲んで平行状に配置された複数個のボア12が穿設されており、各ボア12にはそれぞれ単頭ピストン13が嵌挿されている。
クランク室5内の駆動軸6には、駆動軸6と共動するロータ14が嵌合固着され、ロータ14の前端側ボスとフロントハウジング2との間にはスラスト軸受14aが介在されている。駆動軸6上には球帯状の軸受面をもつスリーブ15が回転及びスライド可能に嵌装され、スリーブ15は駆動軸6の段差部との間に配置された対抗ばね16によって常にリア方向へ付勢されている。スリーブ15には、上記球帯状の軸受面と嵌合する球帯内面を備えた回転斜板17が傾動可能に枢支されている。図1に示す対抗ばね16の最収縮状態においては、回転斜板17の下部背面に傾設された規制面17aがロータ14の内端面に衝接し、回転斜板17の最大傾角が規制されている。そして、回転斜板17の外周部に形成されたディスク面には半球状のシュ−18、18を介して上記ピストン13が係留されている。
【0018】
一方、上記ロータ14の外周縁部には、一対のヒンジ機構Kを構成する2本のアーム14b、14bが後方に向け突出されており、各アーム14b、14bの先端部には駆動軸直角方向に支軸19が回動可能に挿入されている。この支軸19には上記各アーム14b、14bを挟んで径方向に貫通するガイドピン20、20の基端が固着され、延在する両ガイドピン20、20の先端部分は上記回転斜板17の前面側に形成された連節部17bにスライド可能に挿通されている。
【0019】
上記リアハウジング3内は、隔壁によって吸入室21及び吐出室22に区画され、弁板4には各ボア12に対応して吸入口23及び吐出口24が開口形成されており、各吸入口23は吸入弁により、吐出口24はリテーナに規制される吐出弁により、それぞれピストン13の往復動に応じて開閉される。そして、シリンダブロック1等にはクランク室5と吸入室21とを接続する抽気通路35が形成されており、リアハウジング3及びシリンダブロック1等には、クランク室5と吐出室22とを接続する給気通路25が形成されている。給気通路25にはリアハウジング3内において容量制御弁30が設けられている。
【0020】
また、リアハウジング3の中央には外部冷凍回路と接続される吸入通路26が軸方向に貫設され、この吸入通路26と容量制御弁30との間には検知通路27が形成されている。シリンダブロック1の中心部には収容孔1aが軸方向に貫設されており、この収容孔1aの後端部は、周囲に弁座1bを形成しつつ弁板4等を貫通して吸入通路26に連通されているとともに、弁座1bの外側で弁板4等を貫通して吸入室21とも連通されている。収容孔1aにはOリングを介して蓋状の遮断体28がスライド可能に収容され、最後退時の遮断体28は弁座1bに着座して吸入通路26を閉鎖可能になされている。
【0021】
遮断体28の段差部にはシリンダブロック1との間に開放ばね29が介在されており、この開放ばね29により遮断体28は常にはクランク室5側に付勢されている。遮断体28の内面には油溝28aが刻設され、遮断体28内には駆動軸6が挿入されている。駆動軸6と遮断体28との間には深溝玉軸受36が介在されている。深溝玉軸受36の外輪は遮断体28に固定され、深溝玉軸受36の内輪は駆動軸6の周面をスライド可能になされているとともに駆動軸6の段差部によってそれ以上の前進が規制されている。駆動軸6の周面には、スリーブ15の後端と当接可能な伝達筒31がスライド可能に設けられており、この伝達筒31は深溝玉軸受36の内輪と当接可能になされている。回転斜板17は、スリーブ15が伝達筒31、深溝玉軸受36の内輪を介して遮断体28を押圧し、遮断体28が最後退して弁座1bに着座することにより、零より僅かに大きい最小傾角(実施例では3%程度の吐出容量)が定められている。
【0022】
この圧縮機は、上述のように構成されており、駆動プーリ7がベルトにより駆動されれば、駆動軸6が回転し、回転斜板17の回転揺動に基づいて各単頭ピストン13が各ボア12内を直動する。これにより、各ボア12内へは吸入室21から冷媒ガスが供給され、各ボア12内で圧縮された冷媒ガスは吐出室22に吐出される。
【0023】
この間、この圧縮機では、フロントハウジング2外に延出された駆動軸6に駆動プーリ7が直結されており、電磁クラッチを介することなく駆動軸6が回転される。このため、電磁クラッチのON・OFF時のショックによる体感フィーリングの悪さを解消できるとともに、圧縮機全体の軽量化及び製造コストの低廉化が実現可能される。
【0024】
そして、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態を得るためには、容量制御弁30により吸入室圧力Psとクランク室圧力Pcとの差圧を調整し、回転斜板17を最小傾角状態に維持して冷媒ガスの各ボア12への取り込み容積を最小とするとともに、遮断体28により吸入通路26を閉鎖する。これにより、駆動軸6のトルクが最小になることから、電磁クラッチをOFFしたと同様の状態となる。
【0025】
逆に、容量制御弁30により差圧を調整し、回転斜板17を最大傾角状態に維持すれば、冷媒ガスの各ボア12への取り込み容積が最大となる。
回転斜板17のかかる傾角変位は、電磁クラッチのON・OFFと比べれば、徐々に行われるため、車両空調装置のON・OFF時等において、エンジンに急激な負荷変動が生じることはない。
【0026】
また、この圧縮機では、フロントハウジング2外において、駆動プーリ7とフロントハウジング2との間に皿ばね42が介在され、この皿ばね42は駆動軸6と連繋されている。すなわちその付勢力によりシム41、内輪8a、転動子8c、外輪8b、係合部材10を介して駆動プーリ7を軸方向外側へ付勢している。そしてこの駆動プーリ7には軸方向に螺合されたボルト6bを介して駆動軸6が結合されているため、駆動軸6も軸方向外側へ付勢される。ここで、内輪8aは軸方向にのみ所定長移動可能であるため、皿ばね42の付勢力は内輪8aを通じて駆動プーリ7に作用し、駆動軸6の軸方向外側への付勢は阻止されない。なお、皿ばね42により生ずるスラスト力等は、ロータ14とフロントハウジング2との間に設けられたスラスト軸受14aで受承される。こうして、クランク室5内の駆動軸6の適正位置が確保される。
【0027】
このとき、この圧縮機では、駆動軸6の回転時に駆動軸6の後端で従来のようにコイルばねが回転摺動を起こすこともない。また、比較的大きな付勢力の皿ばね42を介在させたとしても、この皿ばね42は駆動プーリ7とフロントハウジング2とに必然的生じる間隙に介在され、電磁クラッチの省略も相まって、圧縮機は短軸化されている。
【0028】
また、駆動プーリ7とフロントハウジング2との間にスライド可能な内輪8aをもつラジアル軸受8が介在され、皿ばね42がフロントハウジング2とこの内輪8aとの間に設けられているため、駆動軸6の回転に伴って皿ばね42は回転することはなく、皿ばね42の潤滑が不要である。
したがって、この圧縮機では、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室5内の駆動軸6の適正位置を確保することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の圧縮機では、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、体感フィーリングの悪さ等の電磁クラッチによる不具合を無くすとともに、潤滑不良等を生じることなくクランク室内の駆動軸の適正位置を確保することができる。
【0030】
したがって、この圧縮機では、電磁クラッチの省略により、車両空調装置のON・OFF時、車両の急加速時、冷凍回路の異常時、エンジン冷却水の異常時等において、車両からの体感フィーリングが向上するとともに、電磁クラッチ分だけ圧縮機全体の軽量化と製造コストの低廉化とを実現することができる。
また、この圧縮機では、内部の摺動部分を減少させることができるので、優れた耐久性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…フロントハウジング
3…リアハウジング 5…クランク室 6…駆動軸
14a…スラスト軸受 14…ロータ
K…ヒンジ機構 17…回転斜板 12…ボア
13…単頭ピストン 21…吸入室 22…吐出室
30…容量制御弁 6b…ボルト 7…駆動プーリ
42…皿ばね(付勢部材) 8b…外輪
8a…内輪 8…ラジアル軸受
Claims (3)
- ハウジングに形成されたクランク室内に延在する駆動軸と、該クランク室内で該駆動軸に固着され、該ハウジングとの間にスラスト軸受を介して該駆動軸とともに回転するロータと、該ロータとの間にヒンジ機構を介して支持され、該駆動軸と共に回転しつつ傾角変位可能な回転斜板と、該回転斜板に連係され、その回転揺動に基づいて各ボア内を直動する複数の単頭ピストンと、該各ボア内へ冷媒ガスを供給する吸入室と、該各ボア内で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出室と、クランク室圧力を調整する制御弁とを含み、該制御弁により吸入室圧力とクランク室圧力との差圧を調整し、該回転斜板の最小傾角から最大傾角までの傾角変位を介して該冷媒ガスの各該ボアへの取り込み容積を変化させるようにした可変容量型圧縮機において、
前記ハウジング外に延出された前記駆動軸には駆動プーリが結合され、該ハウジング外において、該駆動軸は、前記ハウジングに対して軸方向外側へ向かう付勢力をもつ付勢部材と連繋されていることを特徴とするクラッチレス片側可変容量型圧縮機。 - 前記付勢部材は、前記駆動プーリと前記ハウジングとの間に介在されていることを特徴とする請求項1記載のクラッチレス片側可変容量型圧縮機。
- 前記駆動プーリとハウジングとの間には、該駆動プーリに固定された外輪と該ハウジングに軸方向にのみ所定長移動可能に設けられた内輪とを有するラジアル軸受が介在され、該ハウジングと該内輪との間に付勢部材が介在されていることを特徴とする請求項2記載のクラッチレス片側可変容量型圧縮機。
Priority Applications (1)
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JP27457493A JP3550622B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | クラッチレス片側可変容量型圧縮機 |
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JP27457493A JP3550622B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | クラッチレス片側可変容量型圧縮機 |
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JPH07127570A JPH07127570A (ja) | 1995-05-16 |
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JP27457493A Expired - Fee Related JP3550622B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | クラッチレス片側可変容量型圧縮機 |
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KR100896903B1 (ko) * | 2003-02-25 | 2009-05-12 | 한라공조주식회사 | 클러치리스 압축기의 동력전달장치 |
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1993
- 1993-11-02 JP JP27457493A patent/JP3550622B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07127570A (ja) | 1995-05-16 |
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