JP3549980B2 - Radiant tube mounting method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続焼鈍炉、連続亜鉛メッキなどの加熱炉に用いられるW型又はU型のラジアントチューブの取付方法に関するものであり、詳しくは、稼働中の熱応力を低減して寿命を延ばすことのできるラジアントチューブの取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の典型的なW型ラジアントチューブの構造を図6に示す。ラジアントチューブ1は、炉内に酸素が侵入するのを防止するため、バーナー22側のバーナー側端部2、及びレキュペレータ23側のレキュペレータ側端部10はともにバンク15に溶接され、さらに、バンク15は加熱炉炉壁24に溶接され、それぞれ固定されている。また、炉内においては、第3ベンド8の先端の第3ベンド先端支持受け部13が、バーナー22とは反対側の加熱炉炉壁19からの炉壁支持治具18によって支えられており、さらに、第2直管5の第1ベンド側下部と第3直管7上部との間にラジアントチューブ間サドル11が、第3直管7の第2ベンド側下部と第4直管9の上部との間にラジアントチューブ間サドル12が設けられている。
【0003】
ところで、ラジアントチューブ1は高温加熱により、熱膨張に対して上述した支持及び取付構造による拘束を受け、熱応力と変形が発生し、長期間の使用によるチューブ材質の強度劣化に伴い、亀裂や板に接触するような変形が発生して使用不能となるので、その都度取り替える必要がある。この熱応力と変形について図7及び図8により詳しく説明する。なお、ラジアントチューブへの熱負荷状態として、炉昇温時と通常操業時の2つの状態を考える。
【0004】
図7は、常温から通常操業状態までの炉昇温時の状態を示す。バーナー22の燃焼により、第1直管3の温度は急激に上昇し、第1ベンド4以降の部分との温度差が大きく開く。この温度差は、第1直管3と第4直管9では一時的には数百℃に達することがある。この場合、第1直管3は急激に軸方向(水平方向)25に熱膨張を始める。例えば、ラジアントチューブの第1直管3から第4直管9に到る各直管の代表温度を600℃、400℃、300℃、200℃、長さを2000mm、1600mm、1600mm、2000mmとし、チューブの線膨張率を17×10−6と仮定すると、レキュペレータ側端部10が固定されている場合には、バーナー側端部2は炉外側へ約11mm移動しようとする。
【0005】
この熱膨張に対して、バーナー側端部2がバンク15に固定されている場合、バンク15と第1ベンド4以降との間で熱膨張の拘束を受けるため、第1直管3には大きな圧縮力である第1直管軸方向力26が発生し、ベンド部によって第1直管曲げモーメント(昇温時)27が発生する。この結果、第1直管3に大きな応力が発生する。また、第1ベンド4は下方に変形しようとし、サドル11による拘束により、第1ベンド側面に第1ベンド曲げモーメント(昇温時)28が発生するとともに、サドル近傍の直管部は大きな上下方向の力であるサドル部近傍の直管への垂直荷重(昇温時)29を受ける。また、第1ベンド4の下方への変形は、第2ベンド6の下方への変形を引き起こし、サドル12による拘束により、サドル近傍の直管部は大きな上下方向の力であるサドル部近傍の直管への垂直荷重(昇温時)30を受ける。
【0006】
通常、炉修のため定期的に炉の昇降温を繰り返すが、材質の経年劣化や酸化減肉、さらに熱疲労の蓄積や、スケールの発生等による温度偏差が加わり、前述の荷重発生時に第1直管バーナー側に第1直管亀裂(昇温時)31が、あるいは第1ベンド側面に第1ベンド亀裂(昇温時)32が発生する。また、サドル11近傍の第2直管5及び第3直管7、あるいはサドル12近傍の第3直管7及び第4直管9に座屈が発生することがある。
【0007】
図8は通常操業時の状態を示す。炉内の温度は900℃付近に達し、また、ラジアントチューブ1の温度はそれより数十℃以上高くなる。この時、バンク15の温度は通常100℃から200℃であるのに対し、炉内のラジアントチューブ1は950℃を越える高温であるため、第3ベンド8の先端の支持受け部13を起点とし、第3ベンド8、サドル11、第1ベンド4に到る高さ方向(垂直方向)33の熱膨張により第1直管3の先端部はかなり上向きの変形を余儀無くされる。例えば、第1直管3と第4直管9の軸芯間距離が900mmのラジアントチューブの場合、バンクの温度を150℃、炉内のラジアントチューブの温度を950℃、ラジアントチューブの熱膨張率を17×10−6と仮定すると、バンク部分の垂直方向伸びは約2.3mm、先端部分の垂直方向伸びは約14.5mmであり、10mm以上の差がある。
【0008】
この熱膨張による第1直管3の先端部の上向きの変形とサドル11による変形拘束のため、第1直管3にきわめて大きな第1直管曲げモーメント(通常操業時)34が発生する。また、第1ベンド4にも大きな第1ベンド曲げモーメント(通常操業時)35が発生するとともに、サドル11近傍の直管部は大きな上下方向の力であるサドル部近傍の直管への垂直荷重(通常操業時)36を受ける。また、高温下においてはサドル11、12はチューブの自重の一部を受持ち、第3直管7、及び第4直管9のサドル近傍は上下の力である垂直荷重36、37を恒常的に受ける。この時、各直管の軸方向25の熱膨張差は小さく、昇温時ほど問題にならない。
【0009】
ラジアントチューブは高温にさらされている時間が長く、前述の応力、さらには自重の影響によりクリープ変形し、また、材質の経年劣化や酸化減肉、さらにはスケールの発生等による温度偏差が加わり、サドル11近傍の第2直管5及び第3直管7に第2直管座屈38、第3直管座屈39が、サドル12近傍の第3直管7及び第4直管9に第3直管座屈40、第4直管座屈41が発生する。さらに、座屈38と、これによるチューブの断面剛性の極端な低下が第2直管垂れ42につながり、ラジアントチューブの使用寿命末期に到る。
【0010】
以上のように、ラジアントチューブ、特に、第1直管及び第1ベンドは炉壁からの支持部、サドルによって拘束を受け、昇温時には軸力と曲げモーメントの、また、通常操業時には曲げモーメントの作用を大きく受ける。また、サドルの拘束によりサドル近傍の直管部には大きな圧縮力が作用する。これらにより、ラジアントチューブは亀裂や変形、座屈を起こし、寿命に到る。従って、膨張に伴う曲げモーメントを低減し、サドルによる拘束力を緩和して座屈の発生を阻止することが、ラジアントチューブの寿命を大きく延ばすことになる。
【0011】
この変形や亀裂の発生を防止する手段として、特開平5−272708号公報では、バーナー側端部にバーナー側直管の軸方向伸びを吸収するベローズを取り付けた構造を、また、実開平1−38415号公報では、バーナー側端部にチューブの軸方向にベローズを、さらに、高さ方向にはバーナー及びチューブ自重の一部を支持するバネを併設したベローズを有し、熱膨張を自由にする構造を提示している。また、第1直管あるいは第1及び第2直管の直径を他の部分より大きくし、第1ベンド先端を炉壁から支持する方法が、特開平3−226519号公報で報告されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−272708号公報及び実開平1−38415号公報の構造では、ベローズが応力緩和に効果があるものの、ベローズの設置はコストを上げ、また、ベローズの耐久性にも問題があった。また、特開平3−226519号公報において、第1ベンド先端を炉壁から支持する方法は、既設の炉に新たに設置する場合、炉壁の改造を伴うため、長期間の炉休止や相当額の改造費を必要とするため現実的ではない。
【0013】
本発明は上記課題を解決するものであり、昇温時ならびに通常操業時におけるチューブの熱応力を大幅に緩和し、亀裂やクリープ変形、座屈を阻止することにより、チューブの長寿命化に優れた効果を奏するラジアントチューブの取付方法を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、ラジアントチューブのバーナー側端部及び排ガス側端部が上下位置になるように炉壁に取り付けられたW型又はU型のラジアントチューブの取付方法において、ラジアントチューブのバーナー側端部及び排ガス側端部を稼働後における炉内のチューブの高さ方向の熱膨張量に合わせて上下方向に開いた位置に予め固定して初期応力を与えることを特徴とするラジアントチューブの取付方法である。ラジアントチューブのバーナー側端部及び排ガス側端部を予め上下方向に開く量δは、次式数2により定めることが好ましい。
【0015】
【数2】
δ=kL0 (TR ・αR /TB ・αB −1) (ただし、0<k≦1)
【0016】
ここに、TR 、αR はラジアントチューブの炉内部分の平均温度と線膨張率、TB 、αB はバンクの平均温度と線膨張率、L0 はラジアントチューブのバーナー中心とレキュペレータ中心間距離、kは定数とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、従来のバンクへのバーナー側端部取付部16、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17に対し、本発明では、ラジアントチューブ1のバンク15への取付位置を上下に開くようにオフセットし、バーナー側端部2、レキュペレータ側端部10をそれぞれバンクへのバーナー側端部取付部16’、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17’に固定することにより、第1直管3と第4直管9にオフセット時初期曲げモーメント(第1直管側)20、オフセット時初期曲げモーメント(第4直管側)21を与えて熱間における応力を低減させる。
【0019】
図2(a)は、昇温前における従来のラジアントチューブの取付位置をバンク15の外側より見たものである。バーナー側端部2とレキュペレータ側端部10がバンクへのバーナー側端部取付部16、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17に取り付けられており、この間の距離をL0 とする。通常操業時のバンク15の温度をTB 、バンク15の線膨張率をαB とすると、図2(b)に示すように熱膨張によりバンクへのバーナー側端部取付部16、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17間の距離はL0 ・TB ・αB となる。一方、同図に示すように、炉内においては、ラジアントチューブ1は上下方向にも熱膨張し、その量が第1ベンド4と第3ベンド8付近で最大となり、第1直管3と第4直管9の中心軸間距離は、チューブの平均温度をTR 、線膨張率をαR とすると、L0 ・TR ・αR となる。炉内の温度は、バンクに比べて数百℃以上高く、
L0 ・TB ・αB <L0 ・TR ・αR
となり、この熱膨張差が様々な損傷の原因となる。
【0020】
本発明では、図2(c)に示すように、昇温前にバーナー側端部2とレキュペレータ側端部10をδだけ上下に広げたバンクへのバーナー側端部取付部16’、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17’にオフセットする。オフセット量δは、図2(d)に示すように、通常操業時におけるバンク15におけるバンクへのバーナー側端部取付部16’、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17’間の熱膨張量が、炉内におけるラジアントチューブ1の上下方向の熱膨張量の最大値L0 ・TR ・αR 以下になるように、即ち、以下の式数3を満たすようにとる。
【0021】
【数3】
(L0 +δ)・TB ・αB ≦ L0 ・TR ・αR
【0022】
以上により、初期のオフセット量δは、以下の式数4で定義できる。
【0023】
【数4】
δ=kL0 (TR ・αR /TB ・αB −1) (ただし、0<k≦1)
【0024】
上式において、k=1としてオフセット量δを決定した場合、通常操業時では、図2(d)に示すように、熱間におけるラジアントチューブ1の上下方向の熱膨張変位とバンクへのバーナー側端部取付部16’、バンクへのレキュペレータ側端部取付部17’の熱膨張変位がほぼ等しくなり、図8に示したようなチューブの曲げ変形がほぼなくなり、これに起因する様々な損傷を軽減することができる。kの値は必ずしも1である必要はなく、0から1の間であればよい。しかしながら、熱応力低減効果を発揮させるためには0.5以上が望ましい。例えば、熱応力を半減するためにはk=0.5近傍でよい。なお、k=0とすると従来の取付方法と等しくなる。
【0025】
また、昇温時においては、ラジアントチューブのバーナー側の高温部とレキュペレータ側の低温部の差により、図3に示すような曲げモーメント27が一次的にかかる。この時においても、本発明の取付方法では、初期に逆の初期曲げモーメント20がかかっているので、相殺により曲げモーメントを低下させることができる。
【0026】
【実施例】
本発明により取り付けたラジアントチューブに発生する軸力と曲げモーメントの低減効果について試算する。対象は、図1に示すW型のラジアントチューブ1であり、第1直管3及び第4直管9の長さは2500mm、第2直管5及び第3直管7の長さは1650mmである。外径、内径はそれぞれ194mmと177mm、材質はJIS G 5122記載のSCH22である。各直管の軸芯間距離はそれぞれ300mmであり、第1直管3と第4直管9の軸中心間距離L0 は900mmである。
【0027】
ラジアントチューブ1の通常操業時の平均温度を950℃、バンク15の平均温度を200℃、ラジアントチューブ1の線膨張率を17×10−6、バンク15の線膨張率を13×10−6とすると、両者の熱膨張差は12.2mmとなる。そこで、オフセット量δを4mm、8mm、及び12mmにしたときのチューブに発生する軸力、及び曲げモーメントの分布を図4、図5に示す。これより、オフセットによって大幅に軸力、及び曲げモーメントが下がっていることがわかる。軸力、及び曲げモーメントが下がれば、ラジアントチューブに発生する応力も必然的に下がる。
【0028】
本発明方法によりラジアントチューブのバーナー側端部のオフセット量を10mmとして取り付け、実炉に入れて6年を経過しても、異常なく稼働した。従来構造の寿命は、平均的に3〜4年であり、長寿命化が実現できた。
【0029】
【発明の効果】
本発明により、昇温時ならびに通常操業時におけるラジアントチューブの熱応力を大幅に緩和して、亀裂やクリープ変形、座屈を阻止することができ、ラジアントチューブの長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】本発明の一実施例の詳細な説明図である。
【図3】本発明の効果の説明図である。
【図4】ラジアントチューブの軸力分布の試算結果を示す図である。
【図5】ラジアントチューブの曲げモーメント分布の試算結果を示す図である。
【図6】従来の典型的なW型ラジアントチューブの構造の説明図である。
【図7】従来の典型的なW型ラジアントチューブの昇温時における変形及び損傷形態の説明図である。
【図8】従来の典型的なW型ラジアントチューブの通常操業時における変形及び損傷形態の説明図である。
【符号の説明】
1 ラジアントチューブ
2 バーナー側端部
3 第1直管
4 第1ベンド
5 第2直管
6 第2ベンド
7 第3直管
8 第3ベンド
9 第4直管
10 レキュペレータ側端部
11 ラジアントチューブ間サドル
12 ラジアントチューブ間サドル
13 第3ベンド先端支持受け部
14 耐火物
15 バンク
16 バンクへのバーナー側端部取付部
16’ バンクへのバーナー側端部取付部
17 バンクへのレキュペレータ側端部取付部
17’ バンクへのレキュペレータ側端部取付部
18 炉壁支持治具
19 加熱炉炉壁
20 オフセット時初期曲げモーメント(第1直管側)
21 オフセット時初期曲げモーメント(第4直管側)
22 バーナー
23 レキュペレータ
24 加熱炉炉壁
25 軸方向(水平方向)
26 第1直管軸方向力
27 第1直管曲げモーメント(昇温時)
28 第1ベンド曲げモーメント(昇温時)
29 サドル部近傍の直管への垂直荷重(昇温時)
30 サドル部近傍の直管への垂直荷重(昇温時)
31 第1直管亀裂(昇温時)
32 第1ベンド亀裂(昇温時)
33 高さ方向(垂直方向)
34 第1直管曲げモーメント(通常操業時)
35 第1ベンド曲げモーメント(通常操業時)
36 サドル部近傍の直管への垂直荷重(通常操業時)
37 サドル部近傍の直管への垂直荷重(通常操業時)
38 第2直管座屈
39 第3直管座屈
40 第3直管座屈
41 第4直管座屈
42 第2直管垂れ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for mounting a W-shaped or U-shaped radiant tube used in a continuous annealing furnace, a heating furnace such as continuous galvanization, and more specifically, to reduce thermal stress during operation and extend the life. And a method of mounting a radiant tube.
[0002]
[Prior art]
FIG. 6 shows the structure of a typical conventional W-shaped radiant tube. In the
[0003]
By the way, the
[0004]
FIG. 7 shows a state when the furnace is heated from normal temperature to a normal operation state. Due to the combustion of the
[0005]
When the
[0006]
Usually, the temperature of the furnace is repeatedly raised and lowered periodically to repair the furnace. However, temperature deviation due to aging deterioration of the material, oxidation thinning, accumulation of thermal fatigue, scale generation, etc. is added. A first straight pipe crack (at the time of temperature rise) 31 occurs on the straight pipe burner side, or a first bend crack (at the time of temperature rise) 32 occurs at the side surface of the first bend. In addition, buckling may occur in the second
[0007]
FIG. 8 shows a state during normal operation. The temperature in the furnace reaches around 900 ° C., and the temperature of the
[0008]
Due to the upward deformation of the distal end of the first
[0009]
The radiant tube is exposed to high temperature for a long time, and it undergoes creep deformation due to the above-mentioned stress and further the influence of its own weight.In addition, the temperature deviation due to the deterioration of the material over time, oxidation thinning, and the generation of scale is added, The second straight pipe buckling 38 and the third
[0010]
As described above, the radiant tube, in particular, the first straight tube and the first bend are restrained by the support section and the saddle from the furnace wall, and the axial force and the bending moment during the temperature rise and the bending moment during the normal operation. Greatly affected. Further, a large compressive force acts on the straight pipe portion near the saddle due to the restraint of the saddle. As a result, the radiant tube is cracked, deformed, and buckled, and its life is extended. Therefore, reducing the bending moment due to the expansion and relaxing the restraining force by the saddle to prevent buckling will greatly extend the life of the radiant tube.
[0011]
As means for preventing the deformation and the occurrence of cracks, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-272708 discloses a structure in which a bellows for absorbing the axial elongation of a burner-side straight pipe is attached to a burner-side end. Japanese Patent No. 38415 discloses that a bellows is provided at a burner side end in an axial direction of a tube, and further, a bellows provided with a spring supporting a part of a weight of the tube and a burner is provided in a height direction to make thermal expansion free. The structure is presented. Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-226519 discloses a method in which the diameter of the first straight pipe or the first and second straight pipes is made larger than that of other parts, and the tip of the first bend is supported from the furnace wall.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the structures disclosed in JP-A-5-272708 and JP-A-1-38415, although the bellows is effective in relieving stress, the installation of the bellows increases the cost and has a problem in durability of the bellows. Was. In Japanese Patent Laid-Open Publication No. Hei 3-226519, the method of supporting the tip of the first bend from the furnace wall involves remodeling the furnace wall when newly installing the furnace in an existing furnace. It is not realistic because it requires remodeling costs.
[0013]
The present invention has been made to solve the above problems, and significantly reduces the thermal stress of the tube at the time of temperature rise and during normal operation, and prevents cracks, creep deformation, and buckling, thereby improving the life of the tube. Provided is a method of mounting a radiant tube having an advantageous effect.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention is to provide a method of mounting a W-shaped or U-shaped radiant tube attached to a furnace wall such that a burner side end and an exhaust gas side end of a radiant tube are positioned vertically, wherein the radiant tube has a burner side end. Characterized in that an initial stress is given by pre-fixing the part and the exhaust side end to a vertically open position in accordance with the amount of thermal expansion in the height direction of the tube in the furnace after the operation, and applying an initial stress. It is. It is preferable that the amount δ in which the burner side end and the exhaust gas side end of the radiant tube are opened in advance in the vertical direction is determined by the following equation (2).
[0015]
(Equation 2)
δ = kL 0 (T R · α R / T B · α B -1) ( however, 0 <k ≦ 1)
[0016]
Here, T R and α R are the average temperature and linear expansion coefficient of the radiant tube inside the furnace, T B and α B are the average temperature and linear expansion coefficient of the bank, and L 0 is the distance between the burner center and the recuperator center of the radiant tube. The distance and k are constants.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0018]
As shown in FIG. 1, in the present invention, the mounting position of the
[0019]
FIG. 2A shows the mounting position of the conventional radiant tube before the temperature rise, as viewed from the outside of the
L 0 · T B · α B <L 0 · T R · α R
This difference in thermal expansion causes various damages.
[0020]
In the present invention, as shown in FIG. 2 (c), the burner-side end mounting portion 16 'is attached to a bank in which the burner-
[0021]
(Equation 3)
(L 0 + δ) · T B · α B ≦ L 0 · T R · α R
[0022]
As described above, the initial offset amount δ can be defined by the following equation (4).
[0023]
(Equation 4)
δ = kL 0 (T R · α R / T B · α B -1) ( however, 0 <k ≦ 1)
[0024]
In the above equation, when the offset amount δ is determined with k = 1, during normal operation, as shown in FIG. 2D, the vertical thermal expansion displacement of the
[0025]
Further, at the time of temperature rise, a bending
[0026]
【Example】
A trial calculation will be made on the effect of reducing the axial force and bending moment generated in the radiant tube attached according to the present invention. The target is the W-shaped
[0027]
The average temperature of the
[0028]
According to the method of the present invention, the radiant tube was mounted with an offset amount of 10 mm at the burner side end, and even after 6 years had passed from the actual furnace, it was operated without any abnormality. The life of the conventional structure is 3 to 4 years on average, and a long life can be realized.
[0029]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION By this invention, the thermal stress of a radiant tube at the time of a temperature rise and normal operation is remarkably eased, a crack, creep deformation, and buckling can be prevented, and the life of a radiant tube can be extended.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a detailed explanatory diagram of one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of an effect of the present invention.
FIG. 4 is a view showing a trial calculation result of an axial force distribution of a radiant tube.
FIG. 5 is a diagram showing a trial calculation result of a bending moment distribution of a radiant tube.
FIG. 6 is an explanatory view of a structure of a conventional typical W-shaped radiant tube.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a deformation and damage mode of a conventional typical W-shaped radiant tube at the time of temperature rise.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a deformation and a damage mode of a conventional typical W-shaped radiant tube during normal operation.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
21 Initial bending moment at offset (4th straight pipe side)
22
26 First straight pipe
28 1st bend bending moment (at elevated temperature)
29 Vertical load on the straight pipe near the saddle (when the temperature rises)
30 Vertical load on the straight pipe near the saddle (when heated)
31 First straight pipe crack (when temperature rises)
32 First bend crack (at elevated temperature)
33 Height direction (vertical direction)
34 1st straight tube bending moment (during normal operation)
35 1st bending moment (during normal operation)
36 Vertical load on straight pipe near saddle part (during normal operation)
37 Vertical load on straight pipe near saddle part (normal operation)
38 second straight pipe buckling 39 third straight pipe buckling 40 third straight pipe buckling 41 fourth straight pipe buckling 42 second straight pipe sag
Claims (2)
【数1】
δ=kL0 (TR ・αR /TB ・αB −1) (ただし、0<k≦1)
ここに、TR 、αR はラジアントチューブの炉内部分の平均温度と線膨張率、TB 、αB はバンクの平均温度と線膨張率、L0 はラジアントチューブのバーナー中心とレキュペレータ中心間距離、kは定数とする。The method for mounting a radiant tube according to claim 1, wherein the amount δ of opening the burner side end and the exhaust gas side end of the radiant tube in the vertical direction is determined in advance by the following equation (1).
(Equation 1)
δ = kL 0 (T R · α R / T B · α B -1) ( however, 0 <k ≦ 1)
Here, T R and α R are the average temperature and linear expansion coefficient of the radiant tube inside the furnace, T B and α B are the average temperature and linear expansion coefficient of the bank, and L 0 is the distance between the burner center and the recuperator center of the radiant tube. The distance and k are constants.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13740496A JP3549980B2 (en) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | Radiant tube mounting method |
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