JP3549927B2 - Competition game equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、複数の模型を競争させる競争ゲーム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からゲームセンター等には競争ゲーム装置が設置されていることが多い。この競争ゲーム装置としては、例えば特開平1−259404号公報に開示されたよう自動車レースゲーム装置のようなものがある。
【0003】
この自動車レースゲームでは、走行面上に自走車を配設し、この自走車上に自動車模型を該自走車と一体に移動可能に配設し、走行面の下方に自走車の位置検出板を配設すると共に、この位置検出板からの出力信号を基に自走車の位置を常時検知して、この検知信号を基に制御回路で自走車の走行をフィードバック制御をさせるようにしている。
【0004】
しかしながら、この様なフィードバック制御をさせた場合には、この制御のための回路が複雑になり、好ましくなかった。
【0005】
これを解決するために、「複数列の縦ラック及び横ラックが縦横方向に交差配列された案内手段を有する走行板と、この走行板上を走行する複数の走行体と、前記縦ラックと噛み合う複数の係合歯部が形成され且つ第1のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着された走行車輪と、前記横ラックと噛み合い且つ第2のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着されたスプロケットと、走行体上に配設され且つ該走行体と一体に移動する模型と、前記走行体に設けられて前記モータを駆動制御する演算制御回路を有する競争ゲーム装置」が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走行板に形成するラックは精度を要求されるため、広い面積の走行板を形成するには熟練した技術と時間を要すると共に、コスト高になるという問題があった。
【0007】
そこで、この発明は、この様な走行板を簡易且つ安価に製造できる競争ゲーム装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明は、固定フレームと、複数列の縦ラック及び横ラックが縦横方向に交差配列された案内手段を有し且つ前記固定フレームにX方向及びY方向に移動可能に支持された走行板と、前記走行板をその板面に沿う方向に且つX方向に駆動するX方向駆動用のモータと、前記走行板をその板面に沿う方向に且つY方向に駆動するY方向駆動用のモータと、この走行板上を走行する複数の走行体と、前記縦ラックと噛み合う複数の係合歯部が形成され且つ第1のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着された走行車輪と、前記横ラックと噛み合い且つ第2のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着されたスプロケットと、走行体上に配設され且つ該走行体と一体に移動する模型と、前記走行体に設けられて前記モータを駆動制御する演算制御回路を有する競争ゲーム装置としたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[構成]
<固定フレーム1>
図4〜図7において1は固定フレームである。この固定フレーム1は、互いに対向する縦枠部材2a,2b及び横枠部材2c,2dから方形に形成された上部方形枠2と、図6,図7に示した様に上部方形枠2のコーナに設けられた支持脚3を有する。尚、図4中、固定フレーム1の長手方向を縦方向(X方向)とし、左右方向を横方向(Y方向)とし、上下方向をZ方向として以下に説明する。
【0010】
縦枠部材2aには長手方向に延びるフランジ4,第1,第2のガイド段面5,6がこの順に上部方形枠2の内側に向けて順次低くなるように設けられ、縦枠部材2bにも長手方向に延びるフランジ7,第1,第2のガイド段面8,9がこの順に上部方形枠2の内側に向けて順次低くなるように設けられている。
【0011】
<表面板可動支持構造>
この第1ガイド面5,8上には、図4,図5に示した様に長手方向の略1/3よりも僅かに外側(端側)に位置してストッパピン10,10および11,11がそれぞれ突設されていると共に、一対の支持棒12,13の両端に設けた小径軸部12a,12bおよび13a,13bがそれぞれ配設されている。
【0012】
この小径軸部12a,12bの中間部にはベアリングローラ12c,12dがそれぞれ回転自在に保持され、小径軸部13a,13bの中間部にはベアリングローラ13c,13dがそれぞれ回転自在に保持されている。
【0013】
この小径軸部12a,13aはストッパピン10,10間の外側に配設され、小径軸部12b,13bはストッパピン11,11間の外側に配設されている。また、小径軸部12a,13a間にはゴムバンド14(弾性部材)が掛け渡され、小径軸部12b,13b間にはゴムバンド15(弾性部材)が掛け渡されている。このゴムバンド14は小径軸部12a,13aをストッパピン10,10に当接させていると共に、ゴムバンド15は小径軸部12b,13bをストッパピン11,11に当接させている。また、支持棒12,13の中間部にはそれぞれ一対のベアリングローラ12e,12fおよび13e,13fが回転自在に保持されている。
【0014】
<X方向可動構造>
支持棒12,13間には図4に示した様にX方向可動フレーム20の上部が配設されている。このX方向可動フレーム20は、側板20a,20bと横枠部材20c,20dから平面形状が方形枠状に形成されている。この側板20a,20bにはベアリングローラR1,R2が回転自在に保持され、このベアリングローラR1,R2は固定フレーム1の第2段差面6,9に転動自在に支持されている。これにより、X方向可動フレーム20は縦方向(X方向)に進退移動可能に固定フレーム1に支持されている。
【0015】
また、横枠部材20cには図4,図7に示した様に左右に延びるガイド段差面21が形成され、側板20a,20b間には図6に示した様に横枠部材20dの下方に位置するガイド部材22が配設されている。このガイド部材22は、横枠部材20dと平行に延びていると共に、両端部が側板20a,20bに固定されている。
【0016】
さらに、横枠部材20c,20dの上面には図8に示した様に凹部23,23および24,24が形成され、この凹部23,24にはベアリングローラ23aおよび24aが軸23b,24bを介して回転自在に保持されている。このベアリングローラ23aおよび24aは、ベアリングローラ12e,12f間および13e,13f間より内側に位置させられている。これにより、支持位置をずらして後述する表面板Hの支持状態を良くすることができる。
【0017】
また、上述の縦枠部材2a,2bの一側部間には駆動軸25が回転自在に保持され、縦枠部材2aの一側部外面に出力軸が駆動軸25に連動するモータ26が固定され、駆動軸25の両端部にはタイミングギヤ27,27が固定されている。しかも、横枠部材2cの両側部内面には図4,図7に示した様にタイミングギヤ28,28が回転自在に保持され、タイミングギヤ27,28には両端部が上部方形枠2に固定されたタイミングベルト29が掛け渡されている。
【0018】
<Y方向可動構造>
このX方向可動フレーム20の側板20a,20bの下部間には横方向(Y方向)に移動可能な方形枠状のY方向可動フレーム30が配設されている。このY方向可動フレーム30の前側部30aの左右方向中間には上方に延びる支持板31が固定され、支持板31の上端部にはローラ32が回転自在に保持され、Y方向可動フレーム30の後側部30bにはローラ33,33が回転自在に保持されている。このローラ32はガイド段差面21上に左右方向に転動可能に支持され、ローラ33,33はガイド部材22上に左右に転動自在に支持されている。
【0019】
また、支持板31の下端にはY方向可動フレーム30の下方に突出する折曲片31aが設けられ、側板20aの下部内面には折曲片31aに対応してモータ34が固定され、モータ34の出力軸34aにはタイミングギヤ35が固定され、側板20bの下部内面にはタイミングギヤ36が回転自在に保持され、タイミングギヤ35,36には両端部が折曲片31aに固定されたタイミングベルト37が掛け渡されている。
【0020】
この様なY方向可動フレーム30内には図1に示した様に電力供給装置の送電装置40が装着され、Y方向可動フレーム30の上端には走行板50(板体)が固定されている。この走行板50は、非導磁性のある合成樹脂,アルミニューム,非導磁性のステンレス等を用いることができるが、非導磁性の材料であれば上述した以外の材料を用いてもよい。尚、電力供給装置は、上述の送電装置40(後述)と受電装置(後述)を有する。
【0021】
<走行板50>
走行板50上には、図9に示した様に、走行体案内手段51が設けられている。この走行体案内手段51は、複数の横方向(Y方向)に延びる横ラック52と、複数の横ラック52をラック歯とする縦ラック53から構成されている。
【0022】
この横ラック52は、複数のインボリュート歯形を有するラック歯52aを長手方向(Y方向)に等ピッチで有する。尚、符号54はラック歯52a,52a間に形成された係合溝(歯溝)である。この係合溝54の底面の高さは、走行板50の上面50aの高さよりもやや高くなるように形成されている。
【0023】
また、縦ラック53は、複数条の横ラック52を縦方向(X方向)に等ピッチで配列することにより構成したものである。この横ラック52のY方向側面52b,52bはインボリュート歯面に形成されている。また、走行板50上には横ラック52の側部に隣接して横歯溝55,55(係合溝)が形成されている。この横歯溝55を設けて、横ラック52のY方向側面52bを走行板50の上面50aより下方に延設することにより、横ラック52に他のギヤが噛合したときに、走行板50の上面50aがギヤのピッチ円の外接面となるように設定されている。
【0024】
<表面板Hの支持>
上述した固定フレーム1の横枠部材2c,2d及びフランジ4,7上には表面板(パネル)Hの周縁部が支持されている。また、この表面板Hの中間部は、支持棒12,13のベアリングローラ12e,12f,13e,13f及びX方向可動フレーム20のベアリングローラ23a,24a上に支持されている。このベアリングローラ12e,12f,13e,13f及びベアリングローラ23a,24aは、X方向及びY方向にずらして設けてあるので、表面板Hを比較的に薄い合成樹脂板から形成しても、表面板Hが下方に大きく撓み変形するようなことを確実に防止できる。尚、この表面板Hには、非導磁性のある合成樹脂,アルミニューム,非導磁性のステンレス等を用いることができるが、非導磁性の材料であれば上述した材料以外のものを用いてもよい。
【0025】
この表面板Hの下方には走行板50の上に載置した走行体60(電動作動体)が配設され、表面板Hの上には競馬人形Kが配設されている。
【0026】
<走行体>
この走行体60は上部に脚駆動装置61を有し、この脚駆動装置61のマグネットMG1,MG2は競馬人形Kの前足L1及び後足L2の下端部に設けたマグネット(図示せず)を表面板Hを介して磁着している。これにより、競馬人形Kが走行体60の移動に伴い表面板H上を摺接移動させられるようになっている。尚、脚駆動装置61のマグネットMG1,MG2は図示しない駆動モータで前後に相対進退駆動させられるようになっている。
【0027】
走行体60は、主に走行体本体62と、この走行体本体62を縦方向(X方向)に移動駆動させる縦移動手段と、この走行体本体62を横方向(Y方向)に移動駆動させる横移動手段を有する。
【0028】
走行体本体62は、図1,図2に示した様に前壁62a及び後壁62bを左右の側壁62d,62eの前後端部の下部間に渡架固定することにより、概略平面形状が方形状の外枠に形成されている。
【0029】
縦移動手段は、図11〜図14に示した様に走行体本体62の前側に配設された前側走行モジュールM1と、この走行モジュールM1を駆動して走行体本体62を縦方向(X方向)に移動させる縦駆動手段Dxと、走行体本体62の後側に配設された後側走行モジュールM2を有する。
【0030】
横移動手段は、走行体本体62内に配設されて横ラック52と噛合わされるスプロケット63,64と、このスプロケット63,64を駆動する横駆動手段Dyを有する。このスプロケット63,64は前後に延びる回転軸65の前部及び後部にそれぞれ固定されている。尚、この回転軸65は走行体本体62の前壁62a,後壁62bに両端部が回転自在に保持されている。
【0031】
(走行モジュールM1,M2)
この走行体本体62の前側略半分には前側走行モジュールM1がそれぞれ設けられ、後側略半分には前側走行モジュールM1と略同じ構造を有する後側走行モジュールM2がそれぞれ設けられている。
【0032】
この走行モジュールM1,M2は同じ構造であるので、前側モジュールM1についてのみ説明し、他方は同じ符号を付してその説明を省略する。
【0033】
前側走行モジュールM1は、左車輪部Lwと、右車輪部Rwと、車輪部Lw,Rwを連動させる車輪連動手段Wを有する。この左車輪部Lwと右車輪部Rwとは同じ構造である。
【0034】
この左車輪部Lwと右車輪部Rwは、側壁62dの前部に側方に向けて突出するように前後に僅かな間隔をおいてそれぞれ装着された2本の回転軸70,70と、この回転軸70,70に回転自在に装着され且つ縦ラック53と噛合わされた走行車輪71,71(駆動車輪)と、この走行車輪71,71に固着したギヤ72,72を有する。
【0035】
車輪連動手段Rwは、側壁62d,62eに回転自在に保持され且つ端部が隣接する走行車輪71,71のギヤ72,72間に突出する連動軸73と、この連動軸73の端部に固定され且つギヤ72,72に噛合する連動ギヤ74を有する。この連動ギヤ74,ギヤ72,72への噛み合わせ位置は、走行車輪71,71の位相が45°ずらされて噛み合うように設定されている。
【0036】
このため、前記前側走行モジュールM1の前後一組の走行車輪71,71は、前記ギヤ72の回転により、走行車輪71,71の一方の係合歯部13bが縦ラック53に噛み合う時に、他の走行車輪71の一の樽状ベアリング76が、走行板50上に当接するように同期して回転駆動される。
【0037】
この前側走行モジュールM1の左右の各走行車輪71,71の周縁部には、90°毎に前記走行板50上の横ラック52(ラック歯)のY方向側面52b(歯面)と噛合する係合歯部75が設けられている。この係合歯部75は、インボリュート歯面の一対の係合歯75a,75aから構成されている。
【0038】
また、走行車輪71の周縁部には、各係合歯部75,75間に夫々配設した樽状ベアリング76が設けられている。この樽状ベアリング76は、軸線が走行車輪71周縁の円弧の弦となる方向に延びるピン77を介して係合歯75aに回転自在に取り付けられている。この樽状ベアリング76の外周は、前記走行車輪71の係合歯部75のピッチ円と同じか略同じ曲率に形成されている。そして、この樽状ベアリング76の回転方向は、走行車輪71の転動方向と直交する方向としている。
【0039】
(縦駆動手段Dx)
また、この縦駆動手段Dxは、側壁62eの前部内側面上部に固定されたプレート80と、このプレート80と間隔をおいて配設されたプレート81と、プレート80,81を所定間隔に保持しているスペーサ82及びスペーサ82を貫通するボルト(図示せず)と、プレート81に固定されたモータ83(電動作動部)を有する。
【0040】
しかも、縦駆動手段Dxは、モータ83のモータ軸83aに固定されたピニオンギヤ84と、このピニオンギヤ84に噛合し且つ前側走行モジュールM1の連動軸73に固定された減速ギヤ85を有する。これにより、モータ83の回転が、ピニオンギヤ84,減速ギヤ85,連動軸73,連動ギヤ74を介して走行車輪71に伝達されるようになっている。
【0041】
(横駆動手段Dy)
この横駆動手段Dyは、側壁62d,62eに両端部が固定されたプレート90と、プレート90と間隔をおいて配設されたプレート91と、プレート90,91を所定間隔に保持しているスペーサ92及びスペーサ92を貫通するボルト(図示せず)と、プレート91に固定されたモータ93(電動作動部)を有する。
【0042】
また、横駆動手段Dyは、モータ93のプレート91を貫通する出力軸93aに固定されたピニオンギヤ94と、プレート91,92に保持され且つピニオンギヤ94の回転をスプロケット64に減速して伝達する減速ギヤ機構100を有する。
【0043】
減速ギヤ機構100は、プレート90,91に回転自在に保持された第1ギヤ部材101,第2ギヤ部材102を有する。第1ギヤ部材101は、ピニオンギヤ94に噛合する大ギヤ101aと、大ギヤ101aと一体に設けられた小ギヤ101bを有する。また、第2ギヤ部材102は、小ギヤ101bに噛合する大ギヤ102aと、大ギヤ102aと一体に設けられ且つスプロケット64に噛合するギヤ102bを有する。
【0044】
尚、スプロケット63,64の長さは、走行板8上の縦ラック53を構成する複数の横ラック52,52間の間隙に比してやや長く設定されている。
【0045】
<送電装置40>
上述したように、電力供給装置は、上述の送電装置40(一次側コイル装置)と受電装置を有する。この送電装置40は、図1,図2に示した様にY方向可動フレーム30の下端部内に固定した絶縁部材よりなるベース板41と、ベース板41上に間隔をおいて平行に配設された細幅で偏平の複数のフェライト板42(導磁板)と、複数のフェライト板42上に跨って配設された変圧誘電用のすなわち給電源としての一次側コイル組立体43ai(i=0,1,2,…n)を有する。フェライト板42は偏平に形成されていると共に板面がベース板41と平行に設けられている。
【0046】
一次側コイル組立体43aiは、複数のフェライト板42上に跨って配設され且つ板面がフェライト板41と垂直に設けられたフェライト板44(一次コア)と、フェライト44に捲回された一次コイル45から構成されている。この一次側コイル組立体43aiは、隣接するもの同士の一次コイル45,45の捲回方向が逆巻きとなっている。
【0047】
<受電装置>
また、走行体60には、図1に示した様に、補助電源としての蓄電器110が装着されていると共に、一次側コイル組立体43ai(給電源)からの電力を授受する二次側コイル組立体120(受電装置)を有する。
【0048】
この二次側コイル組立体120は、走行体60の中央に装着されていると共に、互いに平行に配設され且つ板面が上下に向けられた細幅で偏平な一対の二次コアであるフェライト板121,122(導磁性コア)と、フェライト板121の両端部に捲回された一対の第1,第2二次コイルS1,S2と、フェライト板122の両端部に捲回された一対の第3,第4二次コイルS3,S4を有する。このフェライト121,122は、長手方向が走行体60の前進・後退方向(X方向)すなわち上述した送電装置40のフェライト板42と直交する方向に向けて延びている。
【0049】
また、二次側コイル組立体120は、水平方向に捲回され且つフェライト121,122の側面を同時に捲回する第5二次コイルS5を有する。
【0050】
ここで、図15に示した様に送電装置40の複数のフェライト板44の配列ピッチをP、二次側コイル組立体120のフェライト板121,122の長手方向の長さをa、二次コイルS1,S2,S3,S4の捲回幅をB、フェライト板44の厚さをtとすると、このフェライト板121,122の長さaは、
P<a<2P(本実施例ではa=1.5P)
に設定されている。また、二次コイルS1,S2,S3,S4の捲回幅Bは、
t<B<1P
に設定されている。さらに、フェライト板44の厚さtは、
t<<a
に設定されている。
【0051】
[給電回路]
給電回路は、固定フレーム1側に設けられる固定側回路130と、走行体60に設けられる可動側回路140を有する。
【0052】
この固定側回路130は、商用電源131(交流源)に接続された電源回路132と、電源回路132からの交流周波数を高周波に変調させて電力を一次コイル45に供給する周波数変調回路133(高周波回路)を有する。
【0053】
周波数変調回路133は10KHz〜30KHzの範囲内の周波数の交流を出力するように設定され、各一次コイル45からは30w程度の電力を供給可能に電源回路132及び変調回路133が設定されている。
【0054】
また、可動側回路140は、図5に示すように二次コイルS1〜S45に夫々接続され且つ出力側が互いに直列に接続された整流回路(整流手段)141,142,143,144,145と、整流回路141,142,143,144,145から供給される直流で作動してモータ83,93に供給制御するパルス数を制御する演算制御回路146を有する。この演算制御回路146には、図示しない定電圧電源回路が設けられていると共に、蓄電器110が接続されている。尚、整流回路141,142,143,144,145から供給される直流は演算制御回路146(電動作動部)の図示しない定電圧電源回路に入力される。
【0055】
<制御回路>
この演算制御回路146には、駆動制御回路147と光通信手段148を介してコントロール装置149からの制御情報が常時供給されるようになっている。この駆動制御回路147には、コントロール装置149から入力されたデータを基に制御情報を構築するようになっている。このコントロール装置149は、メインのコンピュータ,ハードディスク等の記録装置等を有し且つ制御情報(制御プログラム)が記録装置に蓄えられている。
【0056】
また、光通信手段148は、演算制御回路146の入力側に接続され且つ走行体60に取り付けられた受光素子148a(取付位置図示せず)と、駆動制御回路147の出力側に接続され且つ上部方形枠2のコーナに取り付けられた発光素子148b(取付位置図示せず)を有する。
【0057】
尚、演算制御回路146は、整流回路141〜145から供給される電圧が高い位置に走行体60があるときに、整流回路141〜145から供給される電力の一部を蓄電器110に充電させ整流回路141〜145から供給される電圧が低い位置に走行体60があるときに、蓄電器110から電力を利用して、モータ83,93の駆動制御を行うようになっている。
【0058】
また、駆動制御回路147にはモータ26,34が接続されていて、このモータ26,34はコントロール装置149(演算制御回路)からの制御データを基に駆動制御回路147により駆動制御される。尚、モータ26,34,83,93等にはパルスモータが用いられている。
【0059】
[実施例の作用]
次に、この実施例の作用について説明する。
【0060】
(イ).可動フレーム20,30による走行板50のトラック方向への移動
走行板50には図4に二点鎖線で示した様な内周T1,外周T2で囲まれた長円形のトラックTが設けられ、走行板50の幅50BはトラックTの幅より僅かに大きく設けられている。しかも、走行板50の移動方向(X方向)の長さは図ではX方向への移動量の略1/4程度の長さに設定されている。
【0061】
今、コントロール装置149は、記録装置に記録された制御プログラムに従って、移動制御情報を駆動制御回路147に送り、駆動制御回路147によりモータ26,34を以下の(i)〜(iv)の様に駆動制御する。
【0062】
この際、コントロール装置149は、走行板50のほぼ中心がトラックTのT1,T2間のほぼ中央線Tcに上を移動するように、駆動制御回路147を介してモータ26,34を駆動制御するように設定されている。尚、複数の走行体60が走行板50上で前後・左右に駆動制御される際に、の複数の走行体60間の中心をコントロール装置149により常時演算させて、この演算により得られた中心が中央線Tc上を移動するように設定することもできる。
【0063】
また、(i)〜(iv)間の直線部分では走行板50をトラックに沿う方向に通常は定速度で移動制御し、各(i)〜(iv)のコーナー部のカーブに差し掛かったときには徐々に減速した後に(i)〜(iv)のコーナー部で停止し、次に移動方向を次のコーナー部に向けて90°変更して定常走行速度まで徐々に加速する。この様な動作を(i)〜(iv)間及び各コーナー部で行わせる。
【0064】
この様な走行板50の駆動制御とは別に、複数の走行体60を走行板50上で前後左右に移動制御することにより、複数の走行体60に追従させられる競馬人形kが表面板H上であたかもトラッTに沿って互いに競り合いながら移動している様に見える。この際、競馬人形kのトラックTに沿う方向の単位時間当りの移動量は、走行体60のトラックに沿う方向への単位時間当りの移動量と走行板50のトラックTに沿う方向への単位時間当りの移動量の総和になる。この結果、走行体60をトラックTに沿う方向に移動させる際に必要な最高速度は、走行板50を用いずに走行体50のみをトラックTに沿う方向に移動させる際に必要な最高速度と比べると、充分に低減できる。即ち、走行体60をトラックTに沿う方向に移動させる際に必要な電力は、走行板50を用いずに走行体50のみをトラックTに沿う方向に移動させる際に必要な電力と比べると、充分に低減できるものである。
【0065】
以下、(i)〜(iv)の間の走行体50の駆動制御について、上記以外の点を詳述する。
【0066】
a.(i)〜(ii)の間
従って、図4の(i)〜(ii)の間では、モータ34を停止させた状態で、モータ26を正転制御することにより、モータ26の回転を駆動軸25,タイミングギヤ27,28を回転駆動してタイミングベルト29を作動させると、X方向可動フレーム20が(i)側から(ii)側に移動させられる。
【0067】
この際、X方向可動フレーム20は、ベアリングローラ23a,24aを介して第2ガイド段差面6,8上を転動移動する、一方、X方向可動フレーム20は支持棒12に当接してこの支持棒12を横枠部材2c側に移動させる。この際、支持棒12,13同士は弾性手段であるゴムバンド14,15により互いに接近する方向に引っ張られているので、支持棒13は支持棒12側に移動しようとするが、支持棒13はストッパピン11,11に係止されて横枠部材2d側から上部枠部材2の長さの略1/3の位置に位置させられて表面板Hを支持する。
【0068】
b.(ii)〜(iii)の間
そして、X方向可動フレーム20が位置(ii)まで移動させられると、モータ26の作動が停止させられる。一方、この位置(ii)から位置(iii)の間ではモータ34が正転制御させられる。これによりモータ34の回転がタイミングギヤ35,36及びタイミングベルト37を介してY方向可動フレーム30に伝達され、Y方向可動フレーム30が(ii)側から(iii)側に移動させられる。この際、Y方向可動フレーム30を支持する支持板31のローラ32はガイド段差面21上を縦枠部材2a側に移動させられ、Y方向可動フレーム30に装着されたローラ33,33がガイド部材22上を縦枠部材2a側に移動させられる。
【0069】
c.(iii)〜(iv)の間
そして、X方向可動フレーム20が位置(iii)まで移動させられると、モータ34の作動が停止させられる。一方、この位置(iii)から位置(iv)の間ではモータ26が逆転制御させられる。これにより、モータ26の逆回転が駆動軸25,タイミングギヤ27,28に伝達されて、タイミングベルト29が上述とは逆方向に作動させられ、X方向可動フレーム20が(iii)側から(iv)側に移動させられる。
【0070】
この際、X方向可動フレーム20は、ベアリングローラ23a,24aを介して第2ガイド段差面6,8上を転動移動する。これと同時に支持棒12は、ゴムバンド14,15の作用によりX方向可動フレーム20に当接した状態で、X方向可動フレーム20が上部方形枠2の長手方向の略中央に移動させられるまで追従して、ストッパピン10,10に当接して移動を停止する。
【0071】
さらに、X方向可動フレーム20が上部方形枠2の長手方向の略中央位置から横枠部材2d側に移動させられると、X方向可動フレーム20は支持棒13を横枠部材2d側に移動させる。この際、支持棒12,13同士は弾性手段であるゴムバンド14,15により互いに接近する方向に引っ張られているので、支持棒12は支持棒13側に移動しようとするが、支持棒12は上述したようにストッパピン10,10に係止されて横枠部材2c側から上部枠部材2の長さの略1/3の位置に位置させられて表面板Hを支持する。
【0072】
d.(iv)〜(i)の間
そして、X方向可動フレーム20が位置(iv)まで移動させられると、モータ26の作動が停止させられる。一方、この位置(iv)から位置(i)の間ではモータ34が逆転制御させられる。これによりモータ34の回転がタイミングギヤ35,36及びタイミングベルト37を介してY方向可動フレーム30に伝達され、Y方向可動フレーム30が(iv)側から(i)側に移動させられる。この際、Y方向可動フレーム30を支持する支持板31のローラ32はガイド段差面21上を縦枠部材2a側に移動させられ、Y方向可動フレーム30に装着されたローラ33,33がガイド部材22上を縦枠部材2a側に移動させられる。
【0073】
(ロ)走行体60への電力供給
この様な可動フレーム20,30のトラックTに沿う方向の移動に際して、商用電源131からの電力が固定側回路130を介して複数の一次コイル45に供給される。この際、隣接する一次コイル45,45には互いに反対回り方向(逆巻き方向)に電流が流れるので、隣接する一次コイル45,45によりそのコア即ちフェライト板44,44に発生する磁束の向きは互いに逆方向となる。即ち、一次側コイル組立体43aiのうちiが偶数のものと奇数のものでは磁束の向きが逆(一方が上向きのとき、他方は下向き)となる。
【0074】
そして、二次コイルS1〜S5には一次コイル45の磁束ベクトル変化を受けて交流起電力が生じる。この各二次コイルS1〜S5で生じた交流は整流器141〜145を介して直流に変換され、この整流器141〜145からの直流は合成されて演算制御回路146に供給される。
【0075】
この際、コイル組立体すなわち可動側給電装置120の二次コイルS1,S3またはS2,S4の一方が一次コイル組立体43aiのいずれかのコアすなわちフェライト板44の真上に位置しても、 a<2P(本実施例ではa=1.5P)に設定(aはフェライト板121,122の長さ,Pは複数のフェライト板45の配列ピッチ)されていると共に、各二次コイルS1〜S5で生じた交流は整流器141〜145を介して直流に整流変換されて合成されるので、二次コイル組立体すなわち可動側給電装置120からの出力が常に得られることになる。
【0076】
この結果、整流器141〜145から出力されて合成された合成電流は、可動側給電装置120の移動位置に拘らず常時一定以上のものが得られる。従って、走行体60の移動時も無接触で電力を演算制御回路146に供給できる。
【0077】
尚、給電のためのより具体的な例を説明する。ここで、図15(a)において、送電装置40の複数のフェライト板44の配列ピッチP、二次側コイル組立体120のフェライト板121,122の長手方向の長さa、二次コイルS1,S2,S3,S4の捲回幅B等の値を、P=72mm,a=96mm(フェライト板121,122は走行体及び人形模型の長さとほぼ同じに設定)、フェライト板121,122の半分の長さC=a/2=48mm,B=32mmとすると共に、二次コイルS1,S2,S3,S4をフェライト板121,122の左右半分の略中央に配置する。
【0078】
この様な寸法関係にしたときにコイル組立体120から得られる電流は、図15(b)に示した様になる。即ち、左の二次コイルS1(S3)の整流器141(143)からは整流電流IL、右の二次コイルS1(S3)の整流器142(144)からは整流電流IRが得られ、このIL,IRは合成された整流電流I(I=IL+IR)として得られる。ここで、図15(b)は、右側の二次コイルS2(S4)の中央位置D(C/2)をフェライトがフェライト44の中央Eに対して右方に移動させたときに得られる整流電流IR,IL,Iの変化を示したものである。
【0079】
この図15(b)では、二次コイルS2(S4)の中央位置D(C/2)がフェライトがフェライト44の中央Eに一致しているときは、二次コイルS2(S4)からの整流電流IRの値が「0」となる。この位置では、二次コイルS1(S3)がフェライト44,44間の一方の付近に位置しているので、二次コイルS1(S3)の整流器141(143)からは最大の整流電流ILが得られる。
【0080】
また、二次コイルS2(S4)の中央位置D(C/2)がフェライトがフェライト44の中央Eから少しずつ右方に移動すると、二次コイルS2(S4)からの整流電流IRが徐々に増加する。この状態では、二次コイルS1(S3)がフェライト44,44間の他方に近ずく方向に移動しているので、二次コイルS1(S3)の整流器141(143)からの整流電流ILは徐々に減少する。
【0081】
従って、整流器141〜144からは全波整流された電流が得られ、整流器141(143)から得られる電流IRと整流器142(144)から得られる電流ILとは位相が90度(π/2)だけずれている状態となっているので、合成された整流電流I(I=IL+IR)は常にIL,IRの最大値以上の値として得られ、安定的に電力を受けることができる。
【0082】
(ハ)走行体60の走行板50上でのX方向駆動
今、演算制御回路146は、整流器141〜145からの電力が供給されると、モータ83,93に駆動パルスを供給可能な状態となる。
【0083】
そして、コントロール装置149は、記録装置に記録された制御プログラムに従って、縦方向の移動制御情報を駆動制御回路147に送り、駆動制御回路147により光通信手段148の発光素子148bを発光制御する。この発光素子148bからの光情報信号は走行体60の受光素子148aに受光されて、受光素子148aからの信号が演算制御回路146に入力される。
【0084】
この様にして、コントロール装置149からの縦方向の移動制御情報を信号が演算制御回路146に入力されると、演算制御回路146はこの制御情報を基にモータ83に駆動パルスを供給してモータ83を駆動制御する。このモータ83の駆動により、このモータ83の駆動力がピニオンギヤ84,減速ギヤ85を介して連動軸73,連動ギヤ74を介して前側走行モジュールM1の走行車輪71,71と一体のギヤ72,72に伝達され、前側走行モジュールM1の左右それぞれ一対の走行車輪71,71及び71,71が駆動させられる。
【0085】
これにより、前側走行モジュールM1の走行車輪71,71が走行板50の縦ラック53の配列方向(X方向)に回転駆動させられると、この走行車輪71,71の係合歯75aが縦ラック53を構成する横ラック52のX方向側面に順次交互に噛合いながら、この走行体60を縦ラック53の配列方向(X方向)に移動させる。この際、後側走行モジュールM2の左右それぞれ一対の走行車輪71,71は、係合歯75aが縦ラック53を構成する横ラック52のX方向側面に順次交互に噛合いながら回転駆動させられる。
【0086】
一方、このとき走行車輪71,71の係合歯部75のうちのいずれかが常に走行板50の横ラック52のX方向側面に噛み合っているので、スリップすることがない。このため、走行体60を走行車輪71の回転数に応じた量だけ確実に移動させることができる。
【0087】
したがって、モータ83として、ステッピングモータ等を用いた場合は、予めこのモータ83に入力されるパルス数によって走行車輪71の回転数を決定し、走行距離を制御することが出来、前記走行体60を目標位置まで正確に移動させることが出来る。このため、移動距離を測定する移動距離センサ等を配設して、フィードバック制御を行なう必要が全く無い。
【0088】
(ニ)走行体60の走行板50上でのY方向駆動
また、同様にして、コントロール装置149は、記録装置に記録された制御プログラムに従って、横方向の移動制御情報を駆動制御回路147に送り、駆動制御回路147により光通信手段148の発光素子148bを発光制御する。この発光素子148bからの光情報信号は走行体60の受光素子148aに受光されて、受光素子148aからの信号が演算制御回路146に入力される。
【0089】
この様にして、コントロール装置149からの横方向の移動制御情報を信号が演算制御回路146に入力されると、演算制御回路146はこの制御情報を基にモータ93に駆動パルスを供給してモータ93を駆動制御する。
【0090】
このモータ93の駆動回転力は、ピニオンギヤ94,減速機構100を介してスプロケット64に伝達され、スプロケット64,駆動軸65,スプロケット63が一体に回転駆動される。これにより、スプロケット63,64が横ラック52のラック歯52aに噛合しながら走行体本体60を横ラック52のラック歯52a配列方向(Y方向)に移動される。
【0091】
この際には、前記走行車輪71,71が転動していても、前側走行モジュールM1の走行車輪71,71少なくとも一の樽状ベアリング76と後側走行モジュールM2の走行車輪71,71少なくとも一の樽状ベアリング76とが走行板50上に当接し、走行体60を支えている。
【0092】
この結果、走行体60が横ラック52の延設方向(Y方向)に移動する際、走行車輪71,71の一方の係合歯75aが横ラック歯52のX方向側面に係合していても、この係合部は線接触となっていて摩擦力は非常に小さく、しかも、横方向(Y方向)へは樽状ベアリング76が走行板50の上面50aを転動するので、従来の走行体の駆動機構における駆動車輪や支持軸間に発生する摺動抵抗と比較しても、小さな抵抗で走行体60を斜行又は、横方向(Y方向)に移動させることが出来る。
【0093】
(ホ)従って、上述したように、コントロール装置149が、記録装置に記録された制御プログラムに従って、可動フレーム20の縦方向の移動制御情報及び可動フレーム30の横方向の移動制御情報を駆動制御回路147に送って、駆動制御回路147によりモータ26,34を以下のa〜dの様に駆動制御することにより、走行板50を可動フレーム20,30を介してトラックTに沿う方向に定速度で移動制御する一方、走行板上50の複数の走行体60の各々を走行板50上で前後左右に移動制御することにより、この複数の走行体60に追従する表面板H上の複数の競馬人形Kは表面板H上に設けられるトラック上を恰も競争しながら走っているような状態となる。
【0094】
【発明の効果】
以上説明した様に、この発明は、固定フレームと、複数列の縦ラック及び横ラックが縦横方向に交差配列された案内手段を有し且つ前記固定フレームにX方向及びY方向に移動可能に支持された走行板と、前記走行板をその板面に沿う方向に且つX方向に駆動するX方向駆動用のモータと、前記走行板をその板面に沿う方向に且つY方向に駆動するY方向駆動用のモータと、この走行板上を走行する複数の走行体と、前記縦ラックと噛み合う複数の係合歯部が形成され且つ第1のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着された走行車輪と、前記横ラックと噛み合い且つ第2のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着されたスプロケットと、走行体上に配設され且つ該走行体と一体に移動する模型と、前記走行体に設けられて前記モータを駆動制御する演算制御回路を有する競争ゲーム装置としたので、走行体移動用の走行板は非常に小さな物で済み、走行板を簡易且つ安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明にかかる可動体側電動駆動手段への給電装置を備える遊戯装置の概略断面図、(b)は(a)走行板下方の給電装置の平面図である。
【図2】図1に示した給電装置の概略斜視図である。
【図3】(a)は図1に示した電力受取手段の制御回路図、(b)は図1に示した一次コイルを有する給電回路の説明図である。
【図4】図1に示した走行板を支持する固定フレームの平面図である。
【図5】図4に示した支持棒と固定フレームの関係を示す要部拡大図である。
【図6】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図4を矢印B方向から見ると共に、その一部を断面して示したY方向可動部の説明図である。
【図8】(a) は図4の矢印Cの要部拡大図、 (b) は図8 (a) のD−D線に沿う断面図である。
【図9】図1に示した走行板の斜視図である。
【図10】図9に示した走行板の要部拡大説明図である。
【図11】図1に示した走行体と図9に示した走行板との関係を示す説明図である。
【図12】図11に示した走行体の平面図である。
【図13】図11に示した走行体を矢印D方向から見た説明図である。
【図14】図11に示した走行車輪の拡大説明図である。
【図15】図2,3に示した二次コイルの配置,寸法と作用説明図である。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a competition game device that competes a plurality of models.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a game center or the like is often provided with a competitive game device. As such a competitive game machine, there is, for example, a car race game machine as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 1-259404.
[0003]
In this car racing game, a self-propelled vehicle is disposed on a running surface, a car model is disposed on the self-propelled vehicle so as to be movable integrally with the self-propelled vehicle, and the self-propelled vehicle is disposed below the running surface. A position detection plate is provided, and the position of the self-propelled vehicle is constantly detected based on an output signal from the position detection plate, and the traveling of the self-propelled vehicle is feedback-controlled by a control circuit based on the detection signal. Like that.
[0004]
However, when such feedback control is performed, a circuit for this control becomes complicated, which is not preferable.
[0005]
In order to solve this, "a traveling plate having a guide means in which a plurality of rows of vertical racks and horizontal racks are arranged in a crossed manner in the vertical and horizontal directions, a plurality of traveling bodies traveling on the traveling plate, and meshing with the vertical rack A traveling wheel having a plurality of engaging teeth formed thereon and rotatably driven by a first motor and mounted on the traveling body, meshing with the lateral rack and being mounted on the traveling body so as to be rotatable by a second motor; Competitive game device having a sprocket provided, a model disposed on the traveling body and moving integrally with the traveling body, and an arithmetic control circuit provided on the traveling body and drivingly controlling the motor. I have.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the rack formed on the traveling plate requires precision, there is a problem in that a skilled technique and time are required to form a traveling plate having a large area, and the cost is increased.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide a competitive game machine that can easily and inexpensively manufacture such a traveling board.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
To this end, the present invention providesA fixed frame,A guide means in which a plurality of rows of vertical racks and horizontal racks are arranged crosswise in the vertical and horizontal directions.And is movably supported by the fixed frame in the X and Y directions.Traveling board,An X-direction drive motor that drives the traveling plate in a direction along the plate surface and in the X direction, a Y-direction drive motor that drives the traveling plate in a direction along the plate surface and in the Y direction,A plurality of traveling bodies traveling on the traveling plate, a plurality of engaging teeth meshing with the vertical rack, a traveling wheel mounted on the traveling body rotatably driven by a first motor, and A sprocket meshed with a rack and rotatably mounted on the traveling body by a second motor; a model disposed on the traveling body and moving integrally with the traveling body; and a model provided on the traveling body. A competitive game device having an arithmetic and control circuit for controlling the driving of the motor is provided.
[0009]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[Constitution]
<Fixed
4 to 7,
[0010]
The
[0011]
<Surface plate movable support structure>
As shown in FIGS. 4 and 5, on the
[0012]
[0013]
The small-
[0014]
<X-direction movable structure>
The upper part of the X-direction
[0015]
Also, a
[0016]
Further,
[0017]
A
[0018]
<Y-direction movable structure>
Between the lower parts of the
[0019]
A
[0020]
As shown in FIG. 1, a
[0021]
<Running
As shown in FIG. 9, a traveling body guide means 51 is provided on the traveling
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
<Support of surface plate H>
On the
[0025]
A traveling body 60 (electrically actuated body) mounted on the traveling
[0026]
<Traveling body>
The running
[0027]
The traveling
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 2, the traveling body
[0029]
The vertical moving means includes a front traveling module M1 disposed in front of the traveling body
[0030]
The lateral moving means includes
[0031]
(Traveling module M1, M2)
A front traveling module M1 is provided in substantially the front half of the traveling
[0032]
Since the traveling modules M1 and M2 have the same structure, only the front module M1 will be described, and the other will be denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
[0033]
The front traveling module M1 has a left wheel unit Lw, a right wheel unit Rw, and wheel interlocking means W for interlocking the wheel units Lw and Rw. The left wheel portion Lw and the right wheel portion Rw have the same structure.
[0034]
The left wheel portion Lw and the right wheel portion Rw are respectively mounted on two
[0035]
The wheel interlocking means Rw is rotatably held by the
[0036]
For this reason, a pair of front and rear traveling
[0037]
The periphery of each of the left and right traveling
[0038]
A barrel-shaped
[0039]
(Vertical drive means Dx)
The vertical drive unit Dx holds the
[0040]
Further, the vertical drive means Dx has a
[0041]
(Lateral driving means Dy)
The lateral driving means Dy includes a
[0042]
The lateral drive means Dy includes a
[0043]
The
[0044]
The length of the
[0045]
<
As described above, the power supply device includes the power transmission device 40 (primary coil device) and the power reception device. As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0046]
The primary-side coil assembly 43ai is disposed over the plurality of
[0047]
<Power receiving device>
As shown in FIG. 1, the traveling
[0048]
The secondary-
[0049]
The
[0050]
Here, as shown in FIG. 15, the arrangement pitch of the plurality of
P <a <2P (a = 1.5P in this embodiment)
Is set to The winding width B of the secondary coils S1, S2, S3, S4 is
t <B <1P
Is set to Further, the thickness t of the
t << a
Is set to
[0051]
[Power supply circuit]
The power supply circuit includes a fixed
[0052]
The fixed-
[0053]
The
[0054]
The movable-
[0055]
<Control circuit>
The control information from the
[0056]
The optical communication means 148 is connected to the input side of the arithmetic and
[0057]
Note that when the traveling
[0058]
The
[0059]
[Operation of Embodiment]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0060]
(I). Movement of the traveling
The traveling
[0061]
Now, the
[0062]
At this time, the
[0063]
In the linear portion between (i) to (iv), the traveling
[0064]
In addition to the drive control of the traveling
[0065]
Hereinafter, the drive control of the traveling
[0066]
a. Between (i) and (ii)
Therefore, during the period from (i) to (ii) in FIG. 4, the rotation of the
[0067]
At this time, the X-direction
[0068]
b. Between (ii) and (iii)
When the X-direction
[0069]
c. Between (iii) and (iv)
Then, when the X-direction
[0070]
At this time, the X-direction
[0071]
Further, when the X-direction
[0072]
d. Between (iv) and (i)
Then, when the X-direction
[0073]
(B) Power supply to the traveling
When the
[0074]
The secondary coils S1 to S5 receive a change in the magnetic flux vector of the
[0075]
At this time, even if one of the secondary coils S1, S3 or S2, S4 of the coil assembly, that is, the movable-side
[0076]
As a result, a combined current that is output from the
[0077]
A more specific example for power supply will be described. Here, in FIG. 15A, the arrangement pitch P of the plurality of
[0078]
The current obtained from the
[0079]
In FIG. 15B, when the center position D (C / 2) of the secondary coil S2 (S4) matches the center E of the
[0080]
When the center position D (C / 2) of the secondary coil S2 (S4) moves to the right little by little from the center E of the
[0081]
Therefore, full-wave rectified currents are obtained from the
[0082]
(C) X-direction driving of the traveling
Now, when the power is supplied from the
[0083]
Then, the
[0084]
In this way, when a signal of the vertical movement control information from the
[0085]
Thus, when the traveling
[0086]
On the other hand, at this time, any one of the
[0087]
Therefore, when a stepping motor or the like is used as the
[0088]
(D) Driving of the traveling
Similarly, the
[0089]
In this manner, when a signal of the lateral movement control information from the
[0090]
The driving torque of the
[0091]
In this case, even if the traveling
[0092]
As a result, when the traveling
[0093]
(E) Accordingly, as described above, the
[0094]
【The invention's effect】
As explained above, the present inventionA fixed frame,A guide means in which a plurality of rows of vertical racks and horizontal racks are arranged crosswise in the vertical and horizontal directions.And is movably supported by the fixed frame in the X and Y directions.Traveling board,An X-direction drive motor that drives the traveling plate in a direction along the plate surface and in the X direction, a Y-direction drive motor that drives the traveling plate in a direction along the plate surface and in the Y direction,A plurality of traveling bodies traveling on the traveling plate, a plurality of engaging teeth meshing with the vertical rack, a traveling wheel mounted on the traveling body rotatably driven by a first motor, and A sprocket meshed with a rack and rotatably mounted on the traveling body by a second motor; a model disposed on the traveling body and moving integrally with the traveling body; and a model provided on the traveling body. Since the competition game device has an arithmetic and control circuit for controlling the driving of the motor, the traveling board for moving the traveling body can be very small, and the traveling board can be manufactured easily and at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a schematic cross-sectional view of an amusement apparatus including a power supply device for a movable-body-side electric drive unit according to the present invention, and FIG. 1B is a plan view of the power supply device below a traveling plate.
FIG. 2 is a schematic perspective view of the power supply device shown in FIG.
3A is a control circuit diagram of the power receiving unit shown in FIG. 1, and FIG. 3B is an explanatory diagram of a power supply circuit having a primary coil shown in FIG.
FIG. 4 is a plan view of a fixed frame that supports the traveling board shown in FIG.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part showing a relationship between a support bar and a fixed frame shown in FIG. 4;
FIG. 6FIG. 5 is a sectional view taken along line AA of FIG. 4..
FIG. 7FIG. 4 is an explanatory diagram of a Y-direction movable portion, which is viewed in the direction of arrow B and partially shows a cross section thereof..
FIG. 8(A) Is an enlarged view of a main part of arrow C in FIG. 4, (B) Figure 8 (A) FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line DD of FIG..
FIG. 9 is a perspective view of the traveling plate shown in FIG.
FIG. 10 is an enlarged explanatory view of a main part of the traveling plate shown in FIG. 9;
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a relationship between the traveling body shown in FIG. 1 and the traveling plate shown in FIG. 9;
FIG. 12 is a plan view of the traveling body shown in FIG.
FIG. 13 is an explanatory diagram of the traveling body shown in FIG. 11 as viewed from the direction of arrow D.
FIG. 14 is an enlarged explanatory view of a traveling wheel shown in FIG. 11;
FIG. 15 is an explanatory view of the arrangement, dimensions and operation of the secondary coil shown in FIGS.
Claims (1)
複数列の縦ラック及び横ラックが縦横方向に交差配列された案内手段を有し且つ前記固定フレームにX方向及びY方向に移動可能に支持された走行板と、前記走行板をその板面に沿う方向に且つX方向に駆動するX方向駆動用のモータと、前記走行板をその板面に沿う方向に且つY方向に駆動するY方向駆動用のモータと、この走行板上を走行する複数の走行体と、前記縦ラックと噛み合う複数の係合歯部が形成され且つ第1のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着された走行車輪と、前記横ラックと噛み合い且つ第2のモータにより回転駆動可能に前記走行体に装着されたスプロケットと、走行体上に配設され且つ該走行体と一体に移動する模型と、前記走行体に設けられて前記モータを駆動制御する演算制御回路を有する競争ゲーム装置。 A fixed frame,
A traveling plate vertical racks and horizontal rack supported movably in X and Y directions and the fixed frame has a guide means which is crossed arranged in the horizontal and vertical directions of the plurality of rows, the running plate on the plate surface A motor for driving in the X direction that drives in the direction along the X direction, a motor for driving in the Y direction that drives the traveling plate in the direction along the plate surface and in the Y direction, and a plurality of motors that travel on the traveling plate A traveling wheel formed with a plurality of engaging teeth that mesh with the vertical rack, and mounted on the traveling body so as to be rotatable by a first motor; and a second motor that meshes with the horizontal rack. A sprocket rotatably mounted on the traveling body, a model disposed on the traveling body and moving integrally with the traveling body, and an arithmetic control circuit provided on the traveling body to drive and control the motor Competitive game with Beam apparatus.
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