【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ウッドゴルフクラブ，アイアンゴルフクラブにおけるゴルフクラブのトウダウン量測定方法に係わり、更に詳しくはティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせし、次いでゴルフクラブをスウィングした時にクラブヘッドにかかる遠心力と重力との作用からクラブシャフトが撓んで、クラブヘッドのフェース面中心が、ゴルフボールの中心に対して内側に移動、即ち、ゴルフクラブをスウィングした時に、クラブヘッドがプレーヤー側に引き寄せられる現象，所謂，トウダウン現象が生じる時に、そのトウダウン量を自動的に測定する測定方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ウッドゴルフクラブ，アイアンゴルフクラブのゴルフクラブをスウィングした時に、クラブヘッドがプレーヤー側に引き寄せられる現象，所謂，トウダウン現象が生じることが知られている。
このトウダウン現象は、例えば、図４に示すように、クラブヘッド１の重心位置Ｇが、クラブシャフト２の軸線ＸーＸから一般に３０ｍｍ〜５０ｍｍ（ウッドゴルフクラブヘッドの場合）程度離れているので、ゴルフクラブをスウィングした時に、クラブヘッド１にかかる遠心力と重力との作用からクラブシャフト２が図４の一点鎖線に示すように撓んでクラブヘッド１がプレーヤー側（図の矢印方法）に引き寄せようとする力から生ずるものである。
【０００３】
その結果、実際にティーアップしたゴルフボールＱの中心に対して、クラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐ（一般にスイートスポット）の位置は、アドレス位置よりプレーヤー側に所定距離Ｌ（一般に５ｍｍ〜３０ｍｍ程度）ずれることになり、ティーアップしたゴルフボールＱの中心に対して、クラブヘッド１のフェース面３のトウ側３ａが位置して打球することになる。
【０００４】
このため、ゴルフボールＱの弾き出す方向が定まらず、プレーヤーが狙った目標方向に飛ばなかったり、また不安定となる現象が生じていた。
また、上記のトウダウン現象により、ゴルフボールＱを打球する位置が外れた場合には、クラブヘッド１の最大の反発特性が得られず、飛距離を損なう確率も増大すると言う問題があった。
【０００５】
例えば、本願発明者等が実際に、新規に設計したゴルフクラブを評価するため、スウィングロボットのアームにゴルフクラブを装着し、アドレス時にゴルフボールＱをクラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐに位置合わせしてスウィングすると、殆どゴルフボールＱは真っ直ぐに飛ばないことが多いことが判った。
そこで、本願発明者等は、上記のような現象を解決すべく、種々の検討や実験を行った結果、ゴルフボールＱが真っ直ぐに飛ばない原因の一つとして、上述したトウダウン現象であることの知見を得た。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、ゴルフボールＱの方向性は別として、トウダウン現象を抑える手段として、概念的に単にスウィングスピードが速い場合には、硬めのシャフトにして、トウダウン量を抑えると言う考えもあるが、然し、この方法の場合では、シャフトの硬さのみでトウダウン量をコントロールすると精度が悪く、限界があった。
【０００７】
本願発明者等は、上記のようなトウダウン量の種々の問題に鑑み、トウダウン量を解析してみたところ、図４及び下記のような式で、解析的にトウダウン量（δ）を求めることが出来ることが判った。
但し、ここでは簡素化のために、ｒ’＝ｒとすると、
トウダウン量（δ）＝（ｒｍｅ／２ＥＩ）ｖ２ となる。 ここで、
ｅ：クラブシャフト２の軸線ＸーＸからクラブヘッド１の重心位置Ｇまでの距離
ｒ：クラブの長さ
ｍ：クラブヘッドの質量
ＥＩ：シャフト等価曲げ剛性、である。
【０００８】
然し、上記の式において、シャフトの曲げ剛性（ＥＩ）は、シャフト全長にわたる剛性分布の積分値を用いるのが良いが、ここではゴルフ業界で用いられる周知の３点曲げによる全体剛性を用いたため、実際のトウダウン量（δ）の絶対値とは誤差が生じることが懸念されるため、実際のトウダウン量（δ）を正確に、かつ直接的に測定する必要が生じた。
【０００９】
トウダウン量（δ）を直接的に求める方法としては、例えば、クラブヘッドのフェース面にスプレー等でマーキングを塗布し、ゴルフクラブをロボットアームに装着する。そして、ゴルフクラブのアドレス時、ティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせしてスウィングし、フェース面に付いたゴルフボールの痕跡と、ゴルフクラブのアドレス時の位置とのズレ、即ち、移動距離がトウダウン量となり、この距離を測定する。
【００１０】
然しながら、ゴルファーがスウィングする場合には、アドレス位置が不安定で、しかもスウィング軌道も一定になり難いため、正確なトウダウン量を得ることは難しい。
また、その他の方法としては、図５に示すように、クラブシャフト２に歪みゲージ４を所定の間隔で複数箇所（４ヵ所）取付け、クラブシャフト２の撓み量からクラブヘッドのトウダウン量を求めることも考えられるが、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや、クラブシャフト２に歪みゲージ４を貼付けること自体の違和感、更にはクラブシャフト２の曲げ剛性等に影響を与え、その結果、安定したスウィングによる試験が再現でき難いと言う問題があった。
【００１１】
この発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、ゴルフクラブのトウダウン量を測定する場合に、テレビカメラや光学的検出手段を用いることで、クラブヘッドのフェース面やクラブシャフトに、測定手段を塗布したり、貼付けることなくトウダウン量を測定出来、従って、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや違和感、或いはシャフトの曲げ剛性に影響を与えることなく、常に正確なトウダウン量を測定することが出来るゴルフクラブのトウダウン量測定方法を提供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、ティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせし、次いでゴルフクラブをスウィングした時にクラブヘッドにかかる遠心力と重力との作用からクラブシャフトが撓んで、クラブヘッドのフェース面中心が、ゴルフボールの中心に対して内側に移動し、その時のクラブヘッドの移動距離を測定するトウダウン量測定方法であって、前記ティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせした位置と、ゴルフクラブをスウィングした時のクラブヘッドのフェース面中心の移動距離とをスウィングの前方に設置されたテレビカメラで撮像し、この撮像した画像を演算処理装置に入力して画像処理すると共に、比較演算することにより、前記クラブヘッドの移動距離を自動的に測定することを要旨とするものである。
【００１３】
また、この発明は、ティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせし、次いでゴルフクラブをスウィングした時にクラブヘッドにかかる遠心力と重力との作用からクラブシャフトが撓んで、クラブヘッドのフェース面中心が、ゴルフボールの中心に対して内側に移動し、その時のクラブヘッドの移動距離を測定するトウダウン量測定方法であって、
予め、クラブヘッドの打球位置の前後部に、投光部と受光部とから成る光学的検出手段を配設し、前記ティーアップしたゴルフボールの中心に対して、クラブヘッドのフェース面中心を位置合わせした位置で、光学的検出手段の投光部からフェース面に水平光を照射し、その時の遮光量を検出して演算処理装置に入力すると共に、この位置を基準位置として設定し、次いで光学的検出手段の投光部から光を照射している状態で、ゴルフクラブをスウィングした時の前記基準位置の遮光量と同一になった時の位置を検出し、この検出値を演算処理装置に入力して、基準位置との距離を比較演算することにより、基準位置からゴルフクラブをスウィングした時のクラブヘッドの移動距離を自動的に測定することを要旨とするものである。
【００１４】
なお、前記光学的検出手段にレーザービームを用いてクラブヘッドの移動距離を自動的に測定することも可能である。
この発明は上記のように構成され、ゴルフクラブのトウダウン量を測定する場合に、テレビカメラによりゴルフクラブのスウィング時を撮像して画像を処理し演算処理装置によりトウダウン量を演算して自動的に求めることにより、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや違和感、或いはシャフトの曲げ剛性に影響を与えることなく、常に正確なトウダウン量を測定することが出来るものである。
【００１５】
また、ゴルフクラブのトウダウン量を測定する場合に、光学的検出手段で、クラブヘッドのアドレス時と、スウィング時とのクラブヘッドのフェース面の遮光量を検出し、その検出した値を演算処理装置によりトウダウン量を演算して自動的に求めることにより、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや違和感、或いはシャフトの曲げ剛性に影響を与えることなく、常に正確なトウダウン量を測定することが出来るものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
図１は、この発明のゴルフクラブのトウダウン量測定方法を実施するための第１実施形態を示す概略構成図を示し、Ｑはティーアップしたゴルフボール、１はウッドゴルフクラブのクラブヘッド、２はクラブシャフト、５はクラブヘッド１をスウィングする前方に設置されたテレビカメラ（ＣＣＤカメラ）、６はテレビカメラ５に接続された演算処理装置で、マイクロコンピュータにより画像処理されるもので、また７はトウダウン量（δ）を表示する表示装置を示している。
【００１７】
この発明の第１実施形態は、上記テレビカメラ５を用いてトウダウン量測定する方法であり、その測定方法を具体的に説明する。
トウダウン量の測定とは、上記図４を参照して詳述したように、ティーアップしたゴルフボールＱの中心に対して、クラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐを位置合わせする。
【００１８】
次いでゴルフクラブをスウィングした時、クラブヘッド１にかかる遠心力と重力との作用からクラブシャフト２が二点鎖線に示すように撓んで、クラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐが、ゴルフボールＱの中心に対して内側に移動し、その時のクラブヘッド１の移動距離Ｌ、即ち、トウダウン量（δ）を測定するものである。
【００１９】
即ち、前記ティーアップしたゴルフボールＱの中心Ｐに対して、クラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐを位置合わせした位置（アドレス位置）と、ゴルフクラブをスウィングした時のクラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐの移動距離Ｌとを前記テレビカメラ５で撮像し、この撮像した画像を演算処理装置６に入力して画像処理すると共に、比較演算することにより、前記クラブヘッドの移動距離Ｌ、即ち、トウダウン量（δ）を自動的に測定することが出来るものである。
【００２０】
次に、図２及び図３は、この発明のゴルフクラブのトウダウン量測定方法を実施するための第２実施形態を示す概念図と、測定方法の説明図であって、この実施形態は、上記第１実施形態のテレビカメラ５（ＣＣＤカメラ）の代わりに、光学的検出手段８を用いてトウダウン量（δ）を自動的に測定する方法である。
即ち、この第２実施形態では、予め、クラブヘッド１の打球位置の前後部に、投光部９ａ（光センサー）と受光部９ｂ（光センサー）とをゴルフクラブをスウィングした時に邪魔にならない位置に平行に立設する。
【００２１】
そして、前記ティーアップしたゴルフボールＱの中心Ｐに対して、クラブヘッド１のフェース面３の中心Ｐを位置合わせした位置（アドレス位置）で、図３に示すように、光学的検出手段８の投光部９ａからフェース面３に水平光を照射し、その時の遮光量Ｚ（図３において斜線部で示す）を検出して演算処理装置６に入力して、この位置を基準位置として設定する。
【００２２】
次いで、光学的検出手段８の投光部９ａから光を照射している状態で、ゴルフクラブをスウィングした時の前記基準位置の遮光量Ｘと同一になった時の位置を検出し、この検出値を演算処理装置６に入力して、基準位置との距離を比較演算することにより、基準位置からゴルフクラブをスウィングした時のクラブヘッド１の移動距離を自動的に測定するものである。
【００２３】
なお、前記光学的検出手段８にレーザービームを用いてクラブヘッドの移動距離を自動的に測定することも可能である。
以上のように、ゴルフクラブのトウダウン量を測定する場合に、テレビカメラ５（ＣＣＤカメラ）や、光学的検出手段８によりゴルフクラブのスウィング時を光学的に検出して、演算処理装置６によりクラブヘッドの移動距離Ｌ、即ち、トウダウン量（δ）を演算して自動的に求めることにより、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや違和感、或いはシャフトの曲げ剛性に影響を与えることなく、常に正確なトウダウン量を測定することが出来るものである。
【００２４】
次に、この発明の実施例を説明すると、実験方法としては、パネラーＡ（トップアマチュア）と、パネラーＢ（一般のアマチュア）との２人にスウィングしてもらい、それぞれパネラーＡ，Ｂについて、テレビカメラ５（ＣＣＤカメラ）によりトウダウン量を測定した場合を実施例１，光学的検出手段８で測定した場合を実施例２，ショットマーカー法（フェース面にマーカを塗布してトウダウン量を測定する方法）を比較例１，図５に示すように、シャフトに歪みゲージを取付けてトウダウン量を測定する方法を比較例２の４通りについて実験を行った。
【００２５】
また、使用したゴルフクラブは、２人ともウッドゴルフクラブの１番（ドライバー）で、各方法を５０回スウィングを繰返し、その時のトウダウン量の平均値を標準偏差により求めた。
【００２６】
【００２７】
【００２８】
〔実験結果〕
▲１▼．上記、実験結果からも明らかなように、σｎ−１ （標準偏差）が比較例１，２とも、１．７〜２．３ｍｍ対して、実施例１，２は、０．７〜０．９ｍｍでバラツキが小さく、精度の良いデータが、パネラーＡ，Ｂとも得られた。
因みに、ＡＶＥ（ｍｍ）（平均値）の絶対値は、パネラーＡの方が大きくでており、これは、パネラーＡの方がスウィングスピード（ヘッドスピード）が速かったためである。
▲２▼．歪みゲージ法は、ワイヤレス歪みゲージをシャフトに４ヵ所貼付けて、シャフトの撓み量からクラブヘッドのトウダウン量を求めたが、フィーリング欄でパネラーＡ，Ｂ両者とも×印を付した。これは、クラブシャフトに歪みゲージを貼付けること自体違和感を生じ、その結果、安定したスウィングによる試験が再現でき難いことが推測される。
▲３▼．ショットマーカー法は、ゴルフボールの打球痕跡をスケールで計測する誤差も大きいが、フェース面に白色のマーカーを塗ることによる違和感が出てしまった。特に、パネラーＡは、フィーリングも×印となった。
【００２９】
なお、上記の実施形態では、ウッドゴルフクラブヘッドのトウダウン量の測定方法について説明したが、アイアンゴルフクラブについても適用出来ることは勿論である。
【００３０】
【発明の効果】
この発明は、上記のようにゴルフクラブのトウダウン量を測定する場合に、テレビカメラ（ＣＣＤカメラ）や、光学的検出手段によりゴルフクラブのスウィング時を光学的に検出して、演算処理装置によりクラブヘッドの移動距離、即ち、トウダウン量を演算して自動的に求めることにより、クラブヘッドのフェース面やクラブシャフトに、測定手段を塗布したり、貼付けることなくトウダウン量を自動的に測定出来、従って、ゴルフクラブのスウィング時のフィーリングや違和感、或いはシャフトの曲げ剛性に影響を与えることなく、常に正確なトウダウン量を測定することが出来る効果がある。
【００３１】
また、この結果、ゴルファーのヘッドスピード，スウィングに合ったトウダウン量のゴルフクラブを選択するだけで、違和感なくスウィングでき、適性なトウダウン量が得られ、クラブフェース面上の前後位置の常に一定箇所、即ち、一定の重心位置（スイートスポット）でボールを打球でき、左右に振れない安定したショットを得ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のゴルフクラブのトウダウン量測定方法を実施するための第１実施形態を示す概略構成図である。
【図２】この発明のゴルフクラブのトウダウン量測定方法を実施するための第２実施形態を示す概念図である。
【図３】第２実施形態のトウダウン量の測定方法の説明図である。
【図４】一般のゴルフクラブにおけるトウダウン量の説明図である。
【図５】クラブシャフトに歪みゲージを取付けて測定する従来の歪みゲージ測定法の説明図である。
【符号の説明】
１ ウッドゴルフクラブのクラブヘッド ２ クラブシャフト
３ フェース面 ３ａ クラブヘッドのトウ側
４ 歪みゲージ
５ テレビカメラ（ＣＣＤカメラ） ６ 演算処理装置
７ 表示装置 ８ 光学的検出手段
９ａ 投光部（光センサー） ９ｂ 受光部（光センサー）
Ｑ ゴルフボール Ｌ 移動距離（トウダウン量）
Ｐ フェース面の中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for measuring a toe down amount of a golf club in a wood golf club or an iron golf club. More specifically, the center of a face surface of a club head is aligned with the center of a golf ball teeed up, and then the golf club When the golf club is swung, the club shaft is bent by the action of the centrifugal force and gravity applied to the club head, and the center of the face surface of the club head moves inward with respect to the center of the golf ball, that is, when the golf club is swung. The present invention relates to a measuring method for automatically measuring a toe down amount when a phenomenon in which a club head is attracted to a player side, a so-called toe down phenomenon occurs.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, it is known that when swinging a golf club such as a wood golf club or an iron golf club, a phenomenon in which the club head is attracted to the player side, a so-called toe-down phenomenon occurs.
For example, as shown in FIG. 4, the tow down phenomenon is that the center of gravity G of the club head 1 is generally 30 mm to 50 mm away from the axis XX of the club shaft 2 (in the case of a wood golf club head). When the golf club is swung, the club shaft 2 bends as shown by a one-dot chain line in FIG. 4 due to the action of centrifugal force and gravity applied to the club head 1, and the club head 1 is drawn toward the player side (arrow method in the figure). It arises from the power of
[0003]
As a result, the position of the center P (generally a sweet spot) of the face surface 3 of the club head 1 relative to the center of the golf ball Q actually teeed up is a predetermined distance L (generally 5 mm to 30 mm) from the address position to the player side. And the toe side 3a of the face surface 3 of the club head 1 is positioned and hits the center of the golf ball Q that has been teeed up.
[0004]
For this reason, the direction in which the golf ball Q is ejected is not fixed, and the player does not fly in the target direction aimed by the player, or becomes unstable.
Further, when the position where the golf ball Q is hit is deviated due to the toe-down phenomenon, there is a problem that the maximum repulsion characteristic of the club head 1 cannot be obtained and the probability of impairing the flight distance is increased.
[0005]
For example, in order to evaluate a golf club newly designed by the inventors of the present application, the golf club is mounted on the arm of a swing robot, and the golf ball Q is positioned at the center P of the face surface 3 of the club head 1 at the time of addressing. When swinging together, it has been found that the golf ball Q often does not fly straight.
Accordingly, the inventors of the present application have conducted various studies and experiments in order to solve the above-described phenomenon. As a result, the golf ball Q does not fly straight. Obtained knowledge.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, conventionally, apart from the directionality of the golf ball Q, as a means of suppressing the toe-down phenomenon, when the swing speed is conceptually merely high, there is also an idea that a tougher shaft is used to reduce the toe-down amount. However, in the case of this method, if the toe down amount is controlled only by the hardness of the shaft, the accuracy is poor and there is a limit.
[0007]
The inventors of the present application have analyzed the tow down amount in view of the various problems of the toe down amount as described above, and can determine the toe down amount (δ) analytically by the following formula in FIG. I knew I could do it.
However, here for simplification, if r ′ = r,
The toe down amount (δ) = (rme / 2EI) v 2 . here,
e: distance from the axis XX of the club shaft 2 to the center of gravity G of the club head 1 r: club length m: club head mass EI: shaft equivalent bending rigidity.
[0008]
However, in the above formula, it is preferable to use the integral value of the stiffness distribution over the entire length of the shaft as the bending stiffness (EI) of the shaft, but here, since the overall stiffness by the well-known three-point bending used in the golf industry is used, Since there is a concern that an error may occur with the absolute value of the actual toe down amount (δ), the actual toe down amount (δ) needs to be measured accurately and directly.
[0009]
As a method for directly obtaining the toe down amount (δ), for example, marking is applied to the face surface of the club head by spraying or the like, and the golf club is mounted on the robot arm. At the time of golf club addressing, the center of the face surface of the club head is aligned with the center of the teeed-up golf ball, and the swing is performed. The deviation from the position, that is, the movement distance becomes the toe down amount, and this distance is measured.
[0010]
However, when the golfer swings, it is difficult to obtain an accurate toe-down amount because the address position is unstable and the swing trajectory is difficult to be constant.
As another method, as shown in FIG. 5, strain gauges 4 are attached to the club shaft 2 at a plurality of locations (four locations) at predetermined intervals, and the club head toe-down amount is obtained from the deflection amount of the club shaft 2. However, it may affect the feeling when swinging the golf club, the uncomfortable feeling of sticking the strain gauge 4 to the club shaft 2, and the bending rigidity of the club shaft 2. As a result, stable swing There was a problem that it was difficult to reproduce the test.
[0011]
The present invention has been devised by paying attention to such a conventional problem. When measuring the toe-down amount of a golf club, a television camera or optical detection means is used to measure the face surface of the club head or the club shaft. In addition, it is possible to measure the toe down amount without applying or sticking a measuring means, and therefore, always to ensure an accurate toe down amount without affecting the feeling or discomfort during swing of the golf club or the bending rigidity of the shaft. An object of the present invention is to provide a method for measuring a toe down amount of a golf club that can be measured.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention aligns the center of the face of the club head with the center of the teeed-up golf ball, and then acts on the club head centrifugal force and gravity when the golf club is swung. The club shaft is bent, the center of the face surface of the club head moves inward with respect to the center of the golf ball, and the toe-down amount measuring method measures the moving distance of the club head at that time. The position where the center of the face of the club head is aligned with the center of the ball and the movement distance of the center of the face of the club head when the golf club is swung are captured with a TV camera installed in front of the swing. The captured image is input to an arithmetic processing unit to perform image processing and comparison calculation And by, it is an gist measuring a moving distance of the club head automatically.
[0013]
Further, according to the present invention, the center of the face surface of the club head is aligned with the center of the golf ball that has been teeed up, and then the golf club shaft swings due to the action of centrifugal force and gravity applied to the club head when the golf club is swung. A toe-down amount measuring method for measuring a moving distance of the club head at the time when the face surface center of the club head is bent and moves inward with respect to the center of the golf ball,
Optical detection means comprising a light projecting part and a light receiving part are arranged in front and rear of the ball hitting position of the club head in advance, and the face surface center of the club head is positioned with respect to the center of the teeed-up golf ball. At the combined position, horizontal light is irradiated to the face surface from the light projecting unit of the optical detection means, the amount of light shielding at that time is detected and input to the arithmetic processing unit, and this position is set as the reference position, and then the optical In a state where light is irradiated from the light projecting unit of the target detecting means, the position when the amount of light shielding of the reference position when the golf club is swung is detected, and this detected value is input to the arithmetic processing unit. The gist is to automatically measure the moving distance of the club head when the golf club is swung from the reference position by inputting and comparing the distance with the reference position.
[0014]
It is also possible to automatically measure the moving distance of the club head using a laser beam to the optical detection means.
The present invention is configured as described above, and when measuring the toe down amount of a golf club, an image of the swing of the golf club is picked up by a TV camera, the image is processed, and the toe down amount is automatically calculated by an arithmetic processing unit. By obtaining this, it is possible to always measure an accurate toe-down amount without affecting the feeling or uncomfortable feeling when swinging the golf club or the bending rigidity of the shaft.
[0015]
Further, when measuring the toe down amount of the golf club, the optical detection means detects the light shielding amount of the face surface of the club head at the time of addressing the club head and at the time of swinging, and calculates the detected value. By calculating and automatically calculating the toe down amount, it is possible to always measure the toe down amount accurately without affecting the feeling or strangeness when swinging the golf club, or the bending rigidity of the shaft. is there.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
Note that the same components as those in the conventional example are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a first embodiment for carrying out the method for measuring a toe down amount of a golf club of the present invention, Q is a golf ball teeed up, 1 is a club head of a wood golf club, 2 is The club shaft 5 is a television camera (CCD camera) installed in front of the club head 1 and swings. The arithmetic processing device 6 is connected to the television camera 5 and is subjected to image processing by a microcomputer. A display device for displaying a toe down amount (δ) is shown.
[0017]
The first embodiment of the present invention is a method of measuring the toe down amount using the television camera 5, and the measurement method will be specifically described.
With the measurement of the toe down amount, as described in detail with reference to FIG. 4, the center P of the face surface 3 of the club head 1 is aligned with the center of the golf ball Q teeed up.
[0018]
Next, when the golf club is swung, the club shaft 2 bends as indicated by a two-dot chain line due to the action of the centrifugal force applied to the club head 1 and gravity, and the center P of the face surface 3 of the club head 1 becomes the golf ball Q The distance L of the club head 1 at that time, that is, the toe down amount (δ) is measured.
[0019]
That is, the position (address position) where the center P of the face surface 3 of the club head 1 is aligned with the center P of the tee-up golf ball Q, and the face surface of the club head 1 when the golf club is swung. 3 is captured by the television camera 5, and the captured image is input to the arithmetic processing unit 6 to perform image processing, and by comparing and calculating, the club head moving distance L, That is, the toe down amount (δ) can be automatically measured.
[0020]
Next, FIG. 2 and FIG. 3 are a conceptual diagram showing a second embodiment for carrying out the toe-down amount measuring method of the golf club of the present invention, and an explanatory diagram of the measuring method. This is a method of automatically measuring the toe down amount (δ) using the optical detection means 8 instead of the television camera 5 (CCD camera) of the first embodiment.
That is, in the second embodiment, the light projecting portion 9a (light sensor) and the light receiving portion 9b (light sensor) are previously placed in front and rear portions of the ball hitting position of the club head 1 so as not to interfere when the golf club is swung. Standing parallel to
[0021]
Then, at the position (address position) where the center P of the face surface 3 of the club head 1 is aligned with the center P of the tee-up golf ball Q, as shown in FIG. The projection surface 9a irradiates the face surface 3 with horizontal light, detects the light shielding amount Z (indicated by the hatched portion in FIG. 3) and inputs it to the arithmetic processing unit 6, and sets this position as the reference position. .
[0022]
Next, in a state where light is emitted from the light projecting portion 9a of the optical detection means 8, a position when the same as the light shielding amount X of the reference position when the golf club is swung is detected. By inputting a value into the arithmetic processing unit 6 and comparing and calculating the distance from the reference position, the movement distance of the club head 1 when the golf club is swung from the reference position is automatically measured.
[0023]
It is also possible to automatically measure the moving distance of the club head using a laser beam to the optical detection means 8.
As described above, when measuring the toe down amount of the golf club, the golf club swing is optically detected by the TV camera 5 (CCD camera) or the optical detection means 8, and the club is calculated by the arithmetic processing unit 6. By automatically calculating the head moving distance L, that is, the toe down amount (δ), it is always accurate without affecting the feeling or discomfort during swing of the golf club or the bending rigidity of the shaft. The amount of tow down can be measured.
[0024]
Next, an embodiment of the present invention will be described. As an experimental method, two persons, a paneler A (top amateur) and a paneler B (general amateur), swing, Example 1 in which the tow-down amount is measured by the camera 5 (CCD camera), Example 2 in which the optical detection means 8 is used in the measurement, Example 2 in which the marker is applied to the face surface, and the toe-down amount is measured As shown in Comparative Example 1 and FIG. 5, four methods of Comparative Example 2 were used to measure the toe down amount by attaching a strain gauge to the shaft.
[0025]
The golf clubs used were both wood golf club No. 1 (driver), and each method was repeated 50 times, and the average value of the toe-down amount at that time was obtained from the standard deviation.
[0026]
[0027]
[0028]
〔Experimental result〕
(1). As is clear from the experimental results, σ n-1 (standard deviation) is 1.7 to 2.3 mm in both Comparative Examples 1 and 2, while Examples 1 and 2 are 0.7 to 0.00 mm. Panels A and B obtained data with high accuracy and small variations at 9 mm.
Incidentally, the absolute value of AVE (mm) (average value) is larger in panel A, and this is because panel A has a higher swing speed (head speed).
(2). In the strain gauge method, four wireless strain gauges were affixed to the shaft, and the club head toe-down amount was determined from the amount of deflection of the shaft. Both panelists A and B were marked with an X in the feeling column. This causes a sense of incongruity per se when a strain gauge is attached to the club shaft, and as a result, it is presumed that it is difficult to reproduce a test by a stable swing.
(3). The shot marker method has a large error in measuring a golf ball hitting trace on a scale, but the feeling of incongruity caused by applying a white marker on the face surface has appeared. In particular, the paneler A also had a feeling of “X”.
[0029]
In the above embodiment, the method for measuring the toe down amount of the wood golf club head has been described, but it is needless to say that the method can be applied to an iron golf club.
[0030]
【The invention's effect】
In the present invention, when the toe down amount of a golf club is measured as described above, the golf club swing is optically detected by a television camera (CCD camera) or optical detection means, and the club is calculated by an arithmetic processing unit. By automatically calculating the head moving distance, that is, the toe down amount, the toe down amount can be automatically measured without applying or sticking the measuring means to the face surface of the club head or the club shaft. Therefore, there is an effect that an accurate toe down amount can be always measured without affecting the feeling or uncomfortable feeling when swinging the golf club or the bending rigidity of the shaft.
[0031]
In addition, as a result, just select a golf club with a toe down amount that matches the golfer's head speed and swing, you can swing without a sense of incongruity, an appropriate toe down amount can be obtained, and a constant position at the front and back positions on the club face That is, the ball can be hit at a certain center of gravity (sweet spot), and a stable shot that does not swing left and right can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a first embodiment for carrying out a method for measuring a toe down amount of a golf club according to the present invention.
FIG. 2 is a conceptual diagram showing a second embodiment for carrying out the toe-down amount measuring method of the golf club of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a method for measuring a toe down amount according to a second embodiment.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a toe down amount in a general golf club.
FIG. 5 is an explanatory diagram of a conventional strain gauge measurement method in which a strain gauge is attached to a club shaft for measurement.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Club head of wood golf club 2 Club shaft 3 Face surface 3a Toe side of club head 4 Strain gauge 5 Television camera (CCD camera) 6 Arithmetic processing device 7 Display device 8 Optical detection means 9a Light projection part (light sensor) 9b Light receiver (light sensor)
Q Golf ball L Travel distance (toe down amount)
P Center of the face surface
