JP3549084B2

JP3549084B2 - How to make a lithographic printing plate

Info

Publication number: JP3549084B2
Application number: JP23931597A
Authority: JP
Inventors: 彰治岡
Original assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Current assignee: Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date: 1997-09-04
Filing date: 1997-09-04
Publication date: 2004-08-04
Anticipated expiration: 2017-09-04
Also published as: JPH1184669A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版の作成方法に関し、特にドライ（乾式）方式による平版印刷版の作成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
銀錯塩拡散転写法（ＤＴＲ法）によって得られる転写銀画像を直ちにインキ受理性として利用することができる平版印刷版は周知である。例えば、支持体上にハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を有する平版印刷版として、特公昭４８−３０５６２号、特開昭５３−９６０３号、同５３−２１６０２号、同５４−１０３１０４号、同５６−９７５０号公報等、また、アルミニウム支持体に担持された物理現像核の上にハロゲン化銀乳剤層を有する平版印刷版として、特開平５−２１６２３６号、同６−８１１９４号公報等に記載されている。
【０００３】
かかる平版印刷版の製版法によれば、ＤＴＲ現像液で処理すると潜像が形成されているハロゲン化銀は乳剤層中で黒化銀となる。同時に潜像が形成されていないハロゲン化銀は現像処理液中に含まれるハロゲン化銀溶剤の作用で溶解し、物理現像核層へ拡散してくる。溶解し拡散してきた銀錯塩が物理現像核を触媒として現像主薬の還元作用によって画像銀として析出し、この析出銀をインキ受理性として利用する。
【０００４】
かかる平版印刷版の製版法は、多くの利点を有しているが、湿式現像処理が故に、例えば処理条件の影響を受けやすく、平版印刷材料の設計と処理液の設計に困難を伴う。またユーザーは処理装置や処理液の保守、管理が面倒であり、環境面から廃液の管理も問題となる。近年、環境対応（廃液量の減少）や処理装置のメンテナンス性向上等が求められており、少量の処理液で処理できる塗布処理方式が開発されているが（例えば、特開平４−３０７２４５号、同平６−２７６８２号、同平７−１７５２１９号公報等を参照）、根本的な解決策とは言い難い。
【０００５】
特開平８−３１４１４３号、同平８−３１４１４４号には、少量の水とアルカリ発生剤とハロゲン化銀溶剤を用いて加熱ＤＴＲ現像する平版印刷版の作成方法が開示されている。この方法は、少量の水を均一に供給しなければ、転写銀画像のムラ、ひいては印刷画像のムラを生じやすいと言う問題がある。
【０００６】
他方、熱現像性である印刷版の作成のための方法も公知である。例えばＲｅｓｅａｒｃｈＤｉｓｃｌｏｓｕｒｅＮｏ．３３３０３（１９９２年）には、熱可塑性ポリマー粒子および赤外線吸収性顔料（例えばカーボンブラック）を含む架橋親水性を支持体上に有する感熱性画像形成材料を開示している。赤外レーザーで画像通りに露光すると、熱可塑性ポリマー粒子が画像通りに凝析し、インキ受理性となる。この方法の欠点は、非印刷領域に圧力が加わると、そこがインキ受理性、即ち地汚れになりやすく、また平版印刷性能が十分ではないことである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、湿式処理における前記したような欠点が無く、水を用いない乾式法によって、印刷特性に優れた平版印刷版の簡便な作成方法を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、熱現像性銀塩感光要素と物理現像核とを接触状態で、水を用いることなく、加熱現像することで達成される。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる熱現像性銀塩感光要素は、支持体上に少なくとも、（ａ）被還元性有機銀塩及び還元剤からなる酸化ー還元画像形成成分、（ｂ）感光性ハロゲン化銀または（および）感光性ハロゲン化銀形成成分、および（ｃ）バインダーを有している。
【００１０】
本発明に用いられる物理現像核は、上記熱現像性銀塩感光要素と接触状態にするために、該要素に物理現像核層として設けるか、あるいは別の支持体上に物理現像核層として設けられる。
【００１１】
熱現像性銀塩感光要素は公知であり、例えば特公昭４３−４９２４号、同昭５２−１７４１５号、同昭５３−２６８７号、同昭５９−２８２８９５号、特開昭４８−９７５２３号などを挙げることが出来る。
【００１２】
（ａ）酸化ー還元画像形成成分としての被還元性有機銀塩は、好ましくは炭素数１２〜２４個の長鎖脂肪酸の銀塩、例えば、ベヘン酸銀、ステアリン酸銀、パルミチン酸銀、ミリスチン酸銀、ラウリン酸銀、オレイン酸銀等が挙げられるが、特にベヘン酸銀が有用である。
【００１３】
（ａ）酸化ー還元画像形成成分としての還元剤は、種々のものをあげることが出来る。一般的には、通常のハロゲン化銀感光材料に用いられる現像主薬、具体的にはハイドロキノン、メチルハイドロキノン、クロロハイドロキノン、メチルヒドロキシナフタレン、ジエチルアミノ−ｐ−フェニレンジアミン、アミノフェノール、アスコルビン酸、１−フェニル−３−ピラゾリドン、２，２′−メチレンビス（６−ｔ−ブチル−４−メチルフェノール、４，４’−ブチリデンビス（６−ｔ−ブチル−３−メチルフェノール、４，４’−チオビス（６−ｔ−ブチル−３−メチルフェノール等を挙げることが出来る。
【００１４】
（ｂ）感光性ハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、沃化銀、、塩臭化銀、塩沃化銀、塩臭沃化銀が使用できる。感光性ハロゲン化銀は微粒子状のものが好ましい。調製方法としては、被還元性有機銀塩の一部をハロゲン化銀形成成分、例えば臭化アンモニウム、臭化リチウム、塩化ナトリウム、Ｎ−ブロムコハク酸イミド等によりハロゲン化して、微細なハロゲン化銀を調製する方法が挙げられる。又、いわゆる系外ハロゲン化銀を含有させる方法も用いることができる。
【００１５】
この系外ハロゲン化銀を含有する熱現像性感光要素は、例えばベルギー特許第７７４４３６号明細書に記載されている。即ち、熱現像性感光要素とは別のところで、換言すると、酸化一還元画像形成成分の外で感光性ハロゲン化銀を調製し、その後、そのハロゲン化銀を上記画像形成成分に添加して混合することによって調製される。ハロゲン化銀（又は、ハロゲン化銀形成成分）の好適な含有量は、被還元性有機銀塩１モル当たり好ましくは０．００１モル〜０．３モル特に好ましくは０．０１モル〜０．１５モルの範囲である。
【００１６】
感光性ハロゲン化銀は、化学増感することもでき、露光光源、例えばＨｅ−Ｎｅレーザー、赤色ＬＤレーザー、赤外ＬＤレーザーなど、所望の光源波長に応じてスペクトル増感することもできる。
【００１７】
本発明の平版印刷版の作製方法に用いられる熱現像性銀塩感光要素は、（ｃ）バインダーを単独若しくは組合せて層中に含有する。バインダーの適当な材料は疎水性あるいは親水性であることができ、又、透明若しくは半透明であることができる。具体的には、ポリビニルブチラール、セルロースアセテートブチレート、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルピロリドン、エチルセルローズ、酢酸セルローズ、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カナダ特許第７７４０５４号明細書に記載のスルホベタイン繰返し単位を有するもの等を挙げることができる。バインダーの使用量は被還元性有機銀塩に対し、重量比で１０：１乃至１：１０が好ましく、更に好ましくは４：１乃至１：２の範囲である。
【００１８】
本発明に用いられる物理現像核としては、亜鉛、カドミウム、鉛、鉄、ニッケル、錫、コバルト、銅などの重金属、パラジウム、白金、銀、金などの貴金属、あるいはこれら諸金属の硫化物、セレン化物、テルル化物など従来から公知のものを使用することが出来る。これらの物理現像核は、対応する金属イオンを還元して、金属コロイド分散物作るか、あるいは金属イオン溶液と、可溶性硫化物、セレン化物またはテルル化物溶液を混合して、水不溶性金属硫化物、金属セレン化物または金属テルル化物のコロイド分散物を作ることによって得られる。
【００１９】
物理現像核は、熱現像性銀塩感光要素の上部（表面）あるいは場合によっては下部（支持体と感光層の間）に担持されるか、熱現像性銀塩感光要素とは別の支持体上に担持される。印刷特性上、好ましいのは後者である。物理現像核の担持量は、通常、１０^−５〜１０^−１ｇ／ｍ^２の範囲である。
【００２０】
物理現像核は、コロイド溶液として、塗布により物理現像核層を設けるのが一般的に好ましいが、その他の方法、例えばコロイド液に浸漬する方法等でも良い。物理現像核コロイド溶液には、バインダー、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、各種セルロース誘導体、アクリルアミド重合体、澱粉などを含んでいてもよい。バインダーを含む場合は、物理現像核に対して３００重量％以下が好ましい。また本発明に用いられる熱現像性銀塩感光要素の上部に物理現像核層を設ける場合には、二酸化珪素（シリカ）、澱粉、ポリメチルメタクリレート等、平均粒径１〜１０μｍ程度のマット剤を含有する物理現像核層を設けることが好ましい。
【００２１】
本発明に用いられる熱現像性銀塩感光要素は、適当な支持体上に被覆を形成して得ることができる。支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、酢酸セルロース等の合成樹脂フィルム、合成紙、ポリエチレン等の合成樹脂フィルムで被覆された紙、アート紙、写真用バライタ紙等の紙類、又は、アルミニウム等の金属板（箔）、通常の方法により金属蒸着膜を形成する合成樹脂フィルム又はガラス板等を挙げることができる。物理現像核が熱現像性銀塩感光要素に設けられる場合は、該感光要素が平版印刷版となるため、少なくとも印刷版としての物理的特性を満足するものが選択される。熱現像性銀塩感光要素とは別の支持体上に設けられる場合はその支持体が平版印刷版となるため、同様な物理的特性が要求される。
【００２２】
本発明に用いられる熱現像性銀塩感光要素は、カブリ防止剤、例えば特公昭５５−４２３７５号公報に記載の１，２，４−トリアゾール化合物、特開昭５７−３０８２８号公報に記載のテトラゾール化合物、特開昭５７−１３８６３０号公報記載の安息香酸類及び特開昭５７−１４７６２７号公報記載のスルホニルチオ基を有する化合物及び特開昭５８−１０７５３４号公報に記載の二塩基酸類を含有することが出来る。更に現像促進剤、例えば特公昭６４−８８０９号公報に記載の脂肪酸のアルカリ金属塩化合物を含有することができる。
【００２３】
本発明に用いられる熱現像性銀塩感光要素は、帯電防止剤として含フッ素系界面活性剤、又は、特開昭６４−２４２４５号公報に記載された含フッ素系界面活性剤とノニオン界面活性剤を併用して含有することができる。また既述したマット剤を含有することもできる。
【００２４】
本発明の平版印刷版の作成方法は、例えば物理現像核を表面に担持した熱現像性銀塩感光要素を画像露光した後、少なくとも７０℃の温度で数秒〜数分間、好ましくは９０〜２００℃で１〜２００秒程度の加熱を施し、非露光部に物理現像核を触媒として物理現像銀を生成させる。また別の支持体上に物理現像核を担持したシートの場合は、熱現像性銀塩感光要素を画像露光した後、前記シートと密着しながら同様な加熱を施し、該シートの上に物理現像銀を生成させる。
【００２５】
本発明の加熱現像方法として、熱現像性銀塩感光要素の露光部に相当する感光層中に銀画像を形成するため、例えば１００〜１４０℃で１〜５０秒の加熱を施し、その後、前記の加熱条件より高温、さらには長時間の強い加熱条件、例えば１３０〜２００℃で５〜２００秒の再加熱を施し、非露光部に相当する感光層から物理現像を促進させる方法も採用できる。
【００２６】
加熱現像は、熱ロールでの加熱、熱板上での加熱、シリコンオイル中での加熱、熱風による加熱などいずれの方法でも良い。水を用いることなく加熱するとは、水はもとより、アルカリ現像液などの液体を用いないことを意味している。
【００２７】
本発明により得られた平版印刷版は、市販されているＤＴＲ平版印刷版用のエッチ液（メルカプト基を有する複素環化合物を親油化剤として含有している）で処理してインキ受理性を強化することが好ましく、また湿し水、インキなどの印刷条件は慣用されている方法によることが出来る。
【００２８】
【実施例】
以下、本発明を実施例に従って説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００２９】
実施例１
（感光性ハロゲン化銀の調製）
赤色安全光下、ステアリン酸銀１１．０ｇをエタノール２００ｍｌに分散し、更に、ポリビニルブチラール７．５ｇを加え、撹拌溶解した。得られたステアリン酸銀の分散液を５０℃に保ち撹拌しながら、Ｎ−ブロムコハク酸イミド５．５ｇと臭化ナトリウム６．４ｍｇを溶解したアセトン溶液５０ｍｌを１時間かけて滴下した。滴下終了後、更に１時間５０℃で撹拌を続けた後、室温に下げて臭化銀分散液を作った。この臭化銀分散液を激しく撹拌している水１０００ｍｌ中に滴下し、析出物を濾過、乾燥し、ステアリン酸を含む臭化銀−ポリビニルブチラール固形物（以下、臭化銀固形物と記す）の１９．７ｇを調製した。
【００３０】
（熱現像性銀塩感光要素の調製）
下記の構成よりなる感光性組成物を調製した。
ペヘン酸銀２５ｇ
臭化銀固形物４．１５ｇ
ペヘン酸１８ｇ
２，２−メチレン−ビス−（６−ｔ−ブチル−４−メチルフェノール）２０ｇ
フタラジン６．０ｇ
臭化第２水銀の２０％メタノール溶液５ｍｌ
キシレン／ブタノール（容積比１／１）１０００ｍｌ
【００３１】
これを厚さ１００μｍのポリエステルフィルム上に塗布・乾燥して、厚さ１０μｍの感光層を設けた。
【００３２】
次いで、特開昭５６−２７１５１号の実施例に記載の物理現像核Ａに従い、ポリビニルアルコールをバインダーとする硫化パラジウム核液を調製し、それに平均粒径１．３μｍの二酸化珪素（シリカ）マット剤０．４ｇ／ｍ^２となるように加えて、上記の感光層上に塗布・乾燥して、印刷版前駆体となる熱現像性銀塩感光要素を作製した。
【００３３】
得られた熱現像性銀塩感光要素をタングステン光を光源と露光機により露光し、１４０℃、３０秒で加熱現像を行ったところ、非露光部の物理現像核層に鏡面の銀が析出した。
【００３４】
この平版印刷版をシルバーマスター用エッチ液（ＳＬＭーＯＨ）で版面を拭いた後、オフセット印刷機（エービーディック３６５；ＡＢ−Ｄｉｃｋ社製オフセット印刷機の商標）にセットし、インキはＡＢ−Ｄｉｃｋ３−１０１２墨インキ、シルバーマスター用湿し水（ＳＬＭーＯＤ）を用いて印刷した。地汚れも少なく、インキ濃度も良好な印刷物を多数枚得ることが出来た。
【００３５】
実施例２
実施例１の物理現像核液から二酸化珪素を除いて、陽極酸化・粗面化されたアルミニウム支持体に塗布した。実施例１の物理現像核層を有しない熱現像性銀塩感光要素を同様に露光し、その感光層とアルミニウム支持体の核層を密着した状態で２枚の熱板に挟んで両側から加熱し現像した。物理現像核層に鏡面の銀画像が得られた。以下実施例１に準じて印刷したところ、実施例１よりも良品質の印刷物をより多数枚得ることが出来た。
【００３６】
【発明の効果】
熱現像性銀塩感光要素と物理現像核を組み合わすことで、水やアルカリ現像液などを使用することなく、乾式法により、良好な平版印刷版を得ることが出来る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of preparing a lithographic printing plate, and more particularly to a method of preparing a lithographic printing plate by a dry (dry) method.
[0002]
[Prior art]
A lithographic printing plate in which a transferred silver image obtained by a silver complex salt diffusion transfer method (DTR method) can be immediately used as ink acceptability is well known. For example, as a lithographic printing plate having a silver halide emulsion layer and a physical development nucleus layer on a support, JP-B-48-30562, JP-A-53-9603, JP-A-53-21602, JP-A-54-103104, JP-A-56-9750 and the like, and lithographic printing plates having a silver halide emulsion layer on a physical development nucleus supported on an aluminum support are disclosed in JP-A-5-216236 and JP-A-6-81194. Has been described.
[0003]
According to the lithographic printing plate making method, when processed with a DTR developer, the silver halide on which the latent image is formed becomes blackened silver in the emulsion layer. At the same time, the silver halide having no latent image formed thereon is dissolved by the action of the silver halide solvent contained in the developing solution and diffuses into the physical development nucleus layer. The dissolved and diffused silver complex is deposited as image silver by the reducing action of the developing agent using the physical development nucleus as a catalyst, and the deposited silver is used as ink receptivity.
[0004]
Although the method of making a lithographic printing plate has many advantages, it is susceptible to, for example, processing conditions because of the wet development processing, and it is difficult to design a lithographic printing material and a processing solution. Also, maintenance and management of the processing apparatus and the processing liquid are troublesome for the user, and management of the waste liquid is also a problem from the environmental point of view. In recent years, there has been a demand for environmental protection (reduction of the amount of waste liquid) and improvement of maintainability of a processing apparatus, and a coating processing method capable of processing with a small amount of processing liquid has been developed (for example, JP-A-4-307245). (See JP-A-6-27682 and JP-A-7-175219, etc.), which is hardly a fundamental solution.
[0005]
JP-A-8-314143 and JP-A-8-314144 disclose a method of preparing a lithographic printing plate which is heated and DTR-developed using a small amount of water, an alkali generator and a silver halide solvent. This method has a problem that, unless a small amount of water is supplied uniformly, unevenness of the transferred silver image and eventually unevenness of the printed image are likely to occur.
[0006]
On the other hand, methods for producing printing plates that are heat developable are also known. For example, Research Disclosure No. No. 33303 (1992) discloses a heat-sensitive image-forming material having cross-linked hydrophilicity on a support containing thermoplastic polymer particles and an infrared absorbing pigment (for example, carbon black). Upon image-wise exposure with an infrared laser, the thermoplastic polymer particles coagulate image-wise and become ink-receptive. Disadvantages of this method are that when pressure is applied to the non-printing area, it tends to become ink receptive, i.e. background smear, and the lithographic printing performance is not sufficient.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a simple method for preparing a lithographic printing plate having excellent printing characteristics by a dry method without using water, which does not have the above-mentioned disadvantages in wet processing.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention can be achieved by performing heat development without using water in a state in which a heat developable silver salt photosensitive element and a physical development nucleus are in contact with each other.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The heat-developable silver salt photosensitive element used in the present invention comprises, on a support, at least (a) an oxidation-reduction image-forming component comprising a reducible organic silver salt and a reducing agent, (b) a photosensitive silver halide or (And) a photosensitive silver halide forming component, and (c) a binder.
[0010]
The physical development nucleus used in the present invention is provided as a physical development nucleus layer on the heat-developable silver salt photosensitive element, or is provided on another support as a physical development nucleus layer. Can be
[0011]
Heat-developable silver salt photosensitive elements are known. For example, JP-B-43-4924, JP-B-52-17415, JP-B-53-2687, JP-B-59-282895, and JP-A-48-97523. Can be mentioned.
[0012]
(A) The reducible organic silver salt as an oxidation-reduction image forming component is preferably a silver salt of a long-chain fatty acid having 12 to 24 carbon atoms, for example, silver behenate, silver stearate, silver palmitate, myristine Silver acid, silver laurate, silver oleate and the like can be mentioned, and silver behenate is particularly useful.
[0013]
(A) As the oxidation-reduction image forming component, various reducing agents can be used. Generally, developing agents used in ordinary silver halide photosensitive materials, specifically, hydroquinone, methylhydroquinone, chlorohydroquinone, methylhydroxynaphthalene, diethylamino-p-phenylenediamine, aminophenol, ascorbic acid, 1-phenyl -3-pyrazolidone, 2,2'-methylenebis (6-t-butyl-4-methylphenol, 4,4'-butylidenebis (6-t-butyl-3-methylphenol, 4,4'-thiobis (6- t-butyl-3-methylphenol and the like.
[0014]
(B) As the photosensitive silver halide, silver chloride, silver bromide, silver iodide, silver chlorobromide, silver chloroiodide, and silver chlorobromoiodide can be used. The photosensitive silver halide is preferably in the form of fine particles. As a preparation method, a part of the reducible organic silver salt is halogenated with a silver halide forming component, for example, ammonium bromide, lithium bromide, sodium chloride, N-bromosuccinimide, etc., to obtain fine silver halide. The method of preparation is mentioned. Further, a method of containing a so-called extra-system silver halide can also be used.
[0015]
This heat-developable light-sensitive element containing silver halide outside the system is described in, for example, Belgian Patent No. 774436. That is, separately from the heat-developable photosensitive element, in other words, a photosensitive silver halide is prepared outside the oxidized-reduced image-forming component, and then the silver halide is added to the image-forming component and mixed. It is prepared by The suitable content of silver halide (or silver halide forming component) is preferably 0.001 mol to 0.3 mol, particularly preferably 0.01 mol to 0.15 mol per mol of the reducible organic silver salt. Range of moles.
[0016]
The photosensitive silver halide can be chemically sensitized, or can be spectrally sensitized in accordance with a desired light source wavelength such as an exposure light source such as a He-Ne laser, a red LD laser, and an infrared LD laser.
[0017]
The heat-developable silver salt photosensitive element used in the method of preparing a lithographic printing plate according to the invention contains (c) a binder alone or in combination in a layer. Suitable materials for the binder can be hydrophobic or hydrophilic, and can be transparent or translucent. Specifically, polyvinyl butyral, cellulose acetate butyrate, polymethyl methacrylate, polyvinyl pyrrolidone, ethyl cellulose, cellulose acetate, polyvinyl acetate, polyvinyl alcohol, gelatin, a sulfobetaine repeating unit described in Canadian Patent No. 774,054 And the like. The amount of the binder used is preferably from 10: 1 to 1:10, more preferably from 4: 1 to 1: 2, by weight, based on the reducible organic silver salt.
[0018]
Physical development nuclei used in the present invention include heavy metals such as zinc, cadmium, lead, iron, nickel, tin, cobalt and copper, noble metals such as palladium, platinum, silver and gold, or sulfides of these metals and selenium. Conventionally known compounds such as chlorides and tellurides can be used. These physical development nuclei reduce the corresponding metal ion to form a metal colloid dispersion, or mix a metal ion solution with a soluble sulfide, selenide or telluride solution to form a water-insoluble metal sulfide, It is obtained by making a colloidal dispersion of metal selenide or metal telluride.
[0019]
The physical development nucleus is supported on the upper part (surface) or in some cases lower part (between the support and the photosensitive layer) of the heat-developable silver salt light-sensitive element or on a support different from the heat-developable silver salt light-sensitive element. Carried on top. The latter is preferred in terms of printing characteristics. The loading amount of the physical development nucleus is usually in the range of 10 ⁻⁵ to 10 ⁻¹ g / m ² .
[0020]
The physical development nucleus is generally preferably provided with a physical development nucleus layer by coating as a colloid solution, but other methods such as a method of dipping in a colloid solution may be used. The physical development nucleus colloid solution may contain a binder, for example, gelatin, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, various cellulose derivatives, acrylamide polymer, starch and the like. When a binder is contained, the content is preferably 300% by weight or less based on the physical development nucleus. When a physical development nucleus layer is provided on the heat-developable silver salt photosensitive element used in the present invention, a matting agent having an average particle diameter of about 1 to 10 μm such as silicon dioxide (silica), starch, polymethyl methacrylate and the like is used. It is preferable to provide a contained physical development nucleus layer.
[0021]
The heat-developable silver salt photosensitive element used in the present invention can be obtained by forming a coating on a suitable support. As the support, polyethylene, polypropylene, polyethylene terephthalate, polycarbonate, synthetic resin film such as cellulose acetate, synthetic paper, paper coated with a synthetic resin film such as polyethylene, art paper, paper such as photographic baryta paper, or And a metal plate (foil) of aluminum or the like, a synthetic resin film or a glass plate which forms a metal deposition film by a usual method. When a physical development nucleus is provided on a heat-developable silver salt photosensitive element, the photosensitive element is a lithographic printing plate, so that a material that satisfies at least the physical properties of the printing plate is selected. When provided on a support different from the heat-developable silver salt light-sensitive element, the support is a lithographic printing plate, and thus the same physical properties are required.
[0022]
The heat-developable silver salt photosensitive element used in the present invention may be a fog inhibitor such as a 1,2,4-triazole compound described in JP-B-55-42375 and a tetrazole compound described in JP-A-57-30828. A compound, a benzoic acid described in JP-A-57-138630, a compound having a sulfonylthio group described in JP-A-57-147627, and a dibasic acid described in JP-A-58-107534. Can be done. Further, a development accelerator, for example, an alkali metal salt compound of a fatty acid described in JP-B-64-8809 can be contained.
[0023]
The heat-developable silver salt photosensitive element used in the present invention may be a fluorinated surfactant as an antistatic agent, or a fluorinated surfactant and a nonionic surfactant described in JP-A-64-24245. May be used in combination. Further, the above-mentioned matting agent can be contained.
[0024]
The method for preparing a lithographic printing plate of the present invention is, for example, after imagewise exposing a heat-developable silver salt photosensitive element having a physical development nucleus on its surface, at least at a temperature of 70 ° C for several seconds to several minutes, preferably 90 to 200 ° C. For about 1 to 200 seconds to generate physically developed silver in the non-exposed area using the physical development nucleus as a catalyst. In the case of a sheet carrying a physical development nucleus on another support, the heat-developable silver salt photosensitive element is subjected to image exposure, and then subjected to the same heating while being in close contact with the sheet, to thereby undergo physical development on the sheet. Generate silver.
[0025]
As a heat development method of the present invention, in order to form a silver image in the photosensitive layer corresponding to the exposed portion of the heat-developable silver salt photosensitive element, for example, heating at 100 to 140 ° C. for 1 to 50 seconds, and thereafter, A method in which physical heating is accelerated from the photosensitive layer corresponding to the non-exposed area by performing reheating at a temperature higher than the above heating conditions and further for a long period of strong heating conditions, for example, at 130 to 200 ° C. for 5 to 200 seconds can be adopted.
[0026]
The heat development may be performed by any method such as heating with a hot roll, heating on a hot plate, heating in silicone oil, and heating with hot air. Heating without using water means that not only water but also a liquid such as an alkali developing solution is not used.
[0027]
The lithographic printing plate obtained by the present invention is treated with a commercially available etchant for a DTR lithographic printing plate (containing a heterocyclic compound having a mercapto group as a lipophilic agent) to improve ink receptivity. It is preferable to enhance the printing conditions, and printing conditions such as fountain solution and ink can be determined by a commonly used method.
[0028]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to Examples, but the present invention is not limited thereto.
[0029]
Example 1
(Preparation of photosensitive silver halide)
Under red safety light, 11.0 g of silver stearate was dispersed in 200 ml of ethanol, and 7.5 g of polyvinyl butyral was further added, followed by stirring and dissolution. While keeping the obtained dispersion of silver stearate at 50 ° C. and stirring, 50 ml of an acetone solution containing 5.5 g of N-bromosuccinimide and 6.4 mg of sodium bromide were added dropwise over 1 hour. After completion of the dropwise addition, the mixture was further stirred at 50 ° C. for 1 hour, and then cooled to room temperature to prepare a silver bromide dispersion. This silver bromide dispersion is dropped into 1,000 ml of vigorously stirred water, the precipitate is filtered, dried, and a silver bromide-polyvinyl butyral solid containing stearic acid (hereinafter referred to as a silver bromide solid). Was prepared.
[0030]
(Preparation of heat developable silver salt photosensitive element)
A photosensitive composition having the following composition was prepared.
25 g of silver pehenate
4.15 g of silver bromide solids
18 g of pehenic acid
2,2-methylene-bis- (6-t-butyl-4-methylphenol) 20 g
Phthalazine 6.0g
Mercuric bromide 20% methanol solution 5ml
Xylene / butanol (volume ratio 1/1) 1000ml
[0031]
This was applied on a 100 μm-thick polyester film and dried to form a 10 μm-thick photosensitive layer.
[0032]
Then, a palladium sulfide nucleus solution containing polyvinyl alcohol as a binder was prepared according to the physical development nucleus A described in Examples of JP-A-56-27151, and a silicon dioxide (silica) matting agent having an average particle diameter of 1.3 μm was prepared. 0.4 g / m ² was added, and the composition was coated and dried on the photosensitive layer to prepare a heat-developable silver salt photosensitive element serving as a printing plate precursor.
[0033]
The obtained heat-developable silver salt photosensitive element was exposed to tungsten light by a light source and an exposing machine, and was heated and developed at 140 ° C. for 30 seconds. As a result, mirror-surface silver was deposited on the physical development nucleus layer in the non-exposed area. .
[0034]
After the lithographic printing plate was wiped with a silver master etchant (SLM-OH), the plate was set on an offset printing machine (AB-Dick 365; trademark of an offset printing machine manufactured by AB-Dick Co.), and the ink was AB-Dick3. Printing was performed using -1012 black ink and fountain solution for silver master (SLM-OD). A large number of prints with little background stain and good ink density could be obtained.
[0035]
Example 2
Silicon dioxide was removed from the physical development nucleus solution of Example 1 and applied to an anodized and roughened aluminum support. The heat-developable silver salt photosensitive element having no physical development nucleus layer of Example 1 was similarly exposed, and the photosensitive layer and the nucleus layer of the aluminum support were heated from both sides while sandwiched between two hot plates in a state where the nucleus layer was in close contact with the photosensitive layer. And developed. A mirror-finished silver image was obtained on the physical development nucleus layer. When printing was carried out according to Example 1 below, a larger number of prints of higher quality than in Example 1 could be obtained.
[0036]
【The invention's effect】
By combining the heat-developable silver salt photosensitive element with the physical development nucleus, a good lithographic printing plate can be obtained by a dry method without using water or an alkali developing solution.

Claims

A method for preparing a lithographic printing plate, comprising subjecting a heat-developable silver salt photosensitive element to physical development nuclei in contact with each other and performing heat development without using water.