JP3547457B2 - 陰極線管用電子銃のビードサポータ及びその選別供給装置 - Google Patents
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- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/04—Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極線管用電子銃のビードサポータ及びその選別供給装置に係り、詳しくは電子銃の複数のカソード組立体を支持し、それを両側ビードガラスに固定するためのサポータ及び該サポータを組み立てに適した正しい方向にした状態で組立ラインに選別供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、陰極線管用電子銃は、図1に示す形式で、カソード4、ヒータ5及びアイレット6を含むみ、ビードサポータ7によって支持される、等間隔で同一平面上の3個のカソード組立体10と、各カソード組立体の前方に配置され、予め設定された間隔で両側ビードガラス14に固定される、第1、2及び3グリッド1、2、3とからなる。
【0003】
このように構成された陰極線管用の電子銃は、カソード組立体のカットオフ電圧が互いに常時等しくないので、一定電流値を得るため互いに異なる電圧を各カソード組立体に印加しなければならない。それ故、陰極線管のスクリーン上に良質の画像を得るために、動作開始後、短時間以内に各カソード組立体のカソード電流を相互に等しくすることが望ましい。
【0004】
また、同一平面上のカソード組立体10を第1グリッドから等間隔に維持することにより、良質の画像を得ることができる。しかし、電子銃の動作中、第1グリッド1と各カソード組立体10との間の距離が、カソード組立体とその隣接構造物がヒータ5によって加熱されることにより変化し、スクリーン上の画像に悪影響を及ぼす。特に、電子銃のヒータ5の動作中、カソード組立体10は約800°Cに加熱され、アイレット6は約400°Cに加熱される。その結果、カソード組立体の長さは、その初期長さから△L膨張する。
【0005】
【数1】
△L=α・L・△T
ここで、αはカソード組立体の熱膨張係数
Lはカソード組立体の長さ
△Tはカソード組立体の通常時の温度と加熱された時の温度との差
このとき、中央に配置されたカソード組立体10は、輻射熱によって外側の2個のカソード組立体(図示せず)よりも20°C高く加熱される。したがって、図2に示すように、中心部のカソード組立体10の膨張長さAは、外側のカソード組立体の膨張長さより長くなるので、各カソード組立体と第1グリッドとの間の距離が変化する。
【0006】
これを補償するために、例えば、中心部のカソード組立体を支持するビードサポータ7を、アイレット6の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料により形成するか、アイレットの膨張長さBよりも長い膨張長さをもつように形成すると、中心部のカソード組立体と外側のカソード組立体の膨張長さの変化値が補償され、第1グリッドと各カソード組立体との間の距離を等しく維持する。
【0007】
また、ビードサポータ7とアイレット6の膨張長さを調整するために、ビードサポータには、アイレットに対する組立位置を決定することができる複数の突起7aが形成されている。特に、ビードサポータの膨張長さを補償するために、外側のカソード組立体を支持するビードサポータは、その長さ方向の中心線に沿って設けられた突起を有し、一方、中心部のカソード組立体を支持するビードサポータは、その長さ方向の中心線の下方部分に形成された突起を有している。
【0008】
電子銃の組立作業において、このように構成されたビードサポータが組立ラインに供給されたとき、外側のカソード組立体用のビードサポータは、各サポータの長さ方向の中心線に沿って配置された突起が対称形状で正逆位置が互いに等しいので、選別することなく供給することができる。これとは反対に、中心部のカソード組立体10用のビードサポータ7は、その長さ方向の下部分に形成された突起7aを有し、非対称形状であり、そのために上下方向が正しい正方向と上下方向が逆になった逆方向を検知する装置によって選別し、次いで正方向のサポータのみを組立ラインに供給しなければならない。
【0009】
従来技術によると、図5に示すように、長さ方向の中心線の下部分に形成された突起7aを有するビードサポータ7を組立ラインに供給する場合、最初に部品供給部(図示せず)からビードサポータ選別供給装置に送る。このビードサポータ選別供給装置は、図3に示すように、部品供給ピン8と、該部品供給ピン8により供給されるビードサポータ7の通路に配置された位置検知ピン9と、光学センサ(図示せず)と、一時的にビードサポータを停止する把持部13とから構成される。
【0010】
そして、光学センサが、正方向検知のためにビードサポータ7が設定位置に到着したことを検知したとき、前進後退可能に配置された把持部13が、前進してビードサポータを一時停止させる。この状態で、図4に示すように、位置検知ピン9が、停止したサポータ7の下のピン後退位置からサポータの中央通路15を通って上方に延びて、ビードサポータの中央通路の内壁に突設された突起7aに接触することによって突起7aの位置を検知し、それによりビードサポータが正方向か逆方向かを認識する。サポータが正方向で正しく置おかれたときには、サポータはアイレットと接合するために次工程に移送される。これとは反対にサポータが上下が逆になった逆方向のときには、図3の選別供給装置のシャッター16により反転させて上下を正しくして次工程に移送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各サポータの突起の位置を検知する、従来のビードサポータ選別供給装置は、その構造が複雑で、製造コストが高くなり、また突起7aが非常に小さいので、異物が突起に張り付いたり、ビードサポータが傾斜状態で把持されたり、上昇して延びた位置検知ピンがわずかに傾いたりする場合、サポータの方向が誤って検知される。
【0012】
従って、本発明は、前記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、正方向、逆方向によってきまる、陰極線管の電子銃用のビードサポータを選別し、正方向の突起を有するビードサポータのみを組立ラインに供給することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、陰極線管用の電子銃のカソード組立体を支持し、該組立体を両側ビードガラスに固定するビードサポータにして、中央部分の下側に形成された複数の位置決め突起と、サポータの正方向、逆方向によって重量中心が変化するように該突起と反対側の上端部分に形成された切欠部とを具備してなることを特徴としている。
【0014】
また、本発明は、陰極線管の電子銃用のビードサポータを正方向、逆方向によって選別して、正しい方向に置かれたサポータを組立ラインに供給する装置にして、正方向、逆方向により重量中心が変化するように形成された切欠部を有するビードサポータが逆方向のときに選別面から落下するように、供給面よりも狭い幅を有し、ビードサポータを移送する水平選別面と、前記サポータを案内するために前記選別面に対して垂直に形成された垂直選別壁とを具備してなることを特徴としている。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例により添付図面の図6、7及び8を参照して詳細に説明する。図6は本発明のビードサポータの斜視図、図7及び8は本発明のビードサポータ選別供給装置において正方向、逆方向のビードサポータの供給状態をそれぞれ示している。
【0016】
ヒータとカソード及びアイレットによりなり、ビードサポータによってビードガラスに固定されるカソード組立体の構成は、従来技術と同一であり、それゆえここではその詳細な説明を省略する。
【0017】
本発明の一実施例によると、図6に示すように、ビードサポータ17は、その中央部分の下側に形成された一対の突起17aと、サポータの正方向、逆方向によって重量中心が変化するように該突起17aと反対側の上端両側部分に形成された一対の切欠部17bとを具備している。
【0018】
切欠部17bは、矩形の形状で示されているが、多角形又は曲線状に形成してもよい。また、図7に示すように、切欠部は、後述する垂直選別壁と接触する支持部分と反対方向のビードサポータ17の上端部分に形成されている。
【0019】
また、本発明では、部品供給部11に、ビードサポータの正方向と逆方向とを選別する選別領域12が設けられ、これにより上下方向が正しい正方向のサポータのみを常に組立ラインに供給する。選別領域12は、ビードサポータ17を案内する垂直選別壁12aと、該ビードサポータを移送する、垂直選別壁12aに対して直角の水平選別面12bとからなっている。水平選別面12bの幅Wは、図7に示すように切欠部17bが上側に位置する正方向を向いたビードサポータ17が水平選別面12bから落下することなく次の工程に供給され、一方、図8に示すように、切欠部17bが下側に位置する逆方向に向いたビードサポータ17は、切欠部が設けられているためにビードサポータの重量を支持する面の幅が狭く、ビードサポータの重量が支えられず、ビードサポータが倒れ、このとき、同ビードサポータが支えられずに水平選別面12bから落下するように、部品供給部の供給面よりも狭く設定されている。
【0020】
このように構成された本発明の装置の作用を図7及び図8を参照して以下に説明する。
【0021】
まず、ビードサポータ17が、ばらばらに部品供給部11に供給される。次いで、部品供給部に電源を投入して作動させると、部品供給部の振動子(図示せず)によってサポータ17が順次選別領域12を通る。選別領域では、上方に切欠部17bが向いた正方向のビードサポータ17は、図7に示すように、垂直選別壁12a、水平選別面12bの両方と接触するようになるサポータ部分が支持されずに突出する部分よりも重く、その結果安定して水平選別面に支持されるために、組立ラインに移送される。
【0022】
他方、図8に示すように、下方に切欠部17bが向いた逆方向のビードサポータ17の場合には、サポータの支持されずに突出するが垂直選別壁12a、水平選別面12bの両方に接触するようになるサポータ部分よりも重くなり、サポータの重量中心が支持されていない部分に向かって移動するので、移送されたサポータは選別面から下側の供給面に自由落下してひっくり返り、正方向状態になる。次いで、サポータは正しい向きで組立ラインに移送される。したがって、ビードサポータは常に正しく置かれた状態で組立ラインに供給される。
【0023】
本発明を好ましい実施例によって説明してきたが、請求の範囲によって画定された発明の範囲を逸脱することなく変更、改良が可能であることが理解できるであろう。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ビードサポータの上端に切欠部を形成することによる重量中心移動の簡単な原理を採用することにより、正しく置かれたビードサポータのみを組立ラインに供給することができ、したがってビードサポータの異常配置による検知誤差が防止され、簡単な構成によって効率的な部品供給ができる。その結果、コストの低減と生産性向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の陰極線管用の電子銃の中心線に沿った縦断面図である。
【図2】図1の電子銃の重要な部分であるカソード組立体とビードサポータを示す概略側断面図である。
【図3】従来技術によるビードサポータ選別供給装置の概略平面図である。
【図4】従来技術による中央カソード組立体用のビードサポータの正方向、逆方向の検知方法を説明する概略断面図である。
【図5】従来のビードサポータを示す概略斜視図である。
【図6】本発明のビードサポータの概略斜視図である。
【図7】正方向のビードサポータの供給状態を示す、本発明のビードサポータ選別供給装置の斜視図である。
【図8】図7と同様の図であるが、逆方向のビードサポータの供給状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 カソード組立体
11 部品供給部
12 選別領域
12a 垂直選別壁
12b 水平選別面
14 ビードガラス
17 ビードサポータ
17a 突起
17b 切欠部
【産業上の利用分野】
本発明は、陰極線管用電子銃のビードサポータ及びその選別供給装置に係り、詳しくは電子銃の複数のカソード組立体を支持し、それを両側ビードガラスに固定するためのサポータ及び該サポータを組み立てに適した正しい方向にした状態で組立ラインに選別供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、陰極線管用電子銃は、図1に示す形式で、カソード4、ヒータ5及びアイレット6を含むみ、ビードサポータ7によって支持される、等間隔で同一平面上の3個のカソード組立体10と、各カソード組立体の前方に配置され、予め設定された間隔で両側ビードガラス14に固定される、第1、2及び3グリッド1、2、3とからなる。
【0003】
このように構成された陰極線管用の電子銃は、カソード組立体のカットオフ電圧が互いに常時等しくないので、一定電流値を得るため互いに異なる電圧を各カソード組立体に印加しなければならない。それ故、陰極線管のスクリーン上に良質の画像を得るために、動作開始後、短時間以内に各カソード組立体のカソード電流を相互に等しくすることが望ましい。
【0004】
また、同一平面上のカソード組立体10を第1グリッドから等間隔に維持することにより、良質の画像を得ることができる。しかし、電子銃の動作中、第1グリッド1と各カソード組立体10との間の距離が、カソード組立体とその隣接構造物がヒータ5によって加熱されることにより変化し、スクリーン上の画像に悪影響を及ぼす。特に、電子銃のヒータ5の動作中、カソード組立体10は約800°Cに加熱され、アイレット6は約400°Cに加熱される。その結果、カソード組立体の長さは、その初期長さから△L膨張する。
【0005】
【数1】
△L=α・L・△T
ここで、αはカソード組立体の熱膨張係数
Lはカソード組立体の長さ
△Tはカソード組立体の通常時の温度と加熱された時の温度との差
このとき、中央に配置されたカソード組立体10は、輻射熱によって外側の2個のカソード組立体(図示せず)よりも20°C高く加熱される。したがって、図2に示すように、中心部のカソード組立体10の膨張長さAは、外側のカソード組立体の膨張長さより長くなるので、各カソード組立体と第1グリッドとの間の距離が変化する。
【0006】
これを補償するために、例えば、中心部のカソード組立体を支持するビードサポータ7を、アイレット6の熱膨張係数よりも大きい熱膨張係数を有する材料により形成するか、アイレットの膨張長さBよりも長い膨張長さをもつように形成すると、中心部のカソード組立体と外側のカソード組立体の膨張長さの変化値が補償され、第1グリッドと各カソード組立体との間の距離を等しく維持する。
【0007】
また、ビードサポータ7とアイレット6の膨張長さを調整するために、ビードサポータには、アイレットに対する組立位置を決定することができる複数の突起7aが形成されている。特に、ビードサポータの膨張長さを補償するために、外側のカソード組立体を支持するビードサポータは、その長さ方向の中心線に沿って設けられた突起を有し、一方、中心部のカソード組立体を支持するビードサポータは、その長さ方向の中心線の下方部分に形成された突起を有している。
【0008】
電子銃の組立作業において、このように構成されたビードサポータが組立ラインに供給されたとき、外側のカソード組立体用のビードサポータは、各サポータの長さ方向の中心線に沿って配置された突起が対称形状で正逆位置が互いに等しいので、選別することなく供給することができる。これとは反対に、中心部のカソード組立体10用のビードサポータ7は、その長さ方向の下部分に形成された突起7aを有し、非対称形状であり、そのために上下方向が正しい正方向と上下方向が逆になった逆方向を検知する装置によって選別し、次いで正方向のサポータのみを組立ラインに供給しなければならない。
【0009】
従来技術によると、図5に示すように、長さ方向の中心線の下部分に形成された突起7aを有するビードサポータ7を組立ラインに供給する場合、最初に部品供給部(図示せず)からビードサポータ選別供給装置に送る。このビードサポータ選別供給装置は、図3に示すように、部品供給ピン8と、該部品供給ピン8により供給されるビードサポータ7の通路に配置された位置検知ピン9と、光学センサ(図示せず)と、一時的にビードサポータを停止する把持部13とから構成される。
【0010】
そして、光学センサが、正方向検知のためにビードサポータ7が設定位置に到着したことを検知したとき、前進後退可能に配置された把持部13が、前進してビードサポータを一時停止させる。この状態で、図4に示すように、位置検知ピン9が、停止したサポータ7の下のピン後退位置からサポータの中央通路15を通って上方に延びて、ビードサポータの中央通路の内壁に突設された突起7aに接触することによって突起7aの位置を検知し、それによりビードサポータが正方向か逆方向かを認識する。サポータが正方向で正しく置おかれたときには、サポータはアイレットと接合するために次工程に移送される。これとは反対にサポータが上下が逆になった逆方向のときには、図3の選別供給装置のシャッター16により反転させて上下を正しくして次工程に移送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各サポータの突起の位置を検知する、従来のビードサポータ選別供給装置は、その構造が複雑で、製造コストが高くなり、また突起7aが非常に小さいので、異物が突起に張り付いたり、ビードサポータが傾斜状態で把持されたり、上昇して延びた位置検知ピンがわずかに傾いたりする場合、サポータの方向が誤って検知される。
【0012】
従って、本発明は、前記従来技術の問題に鑑みてなされたもので、正方向、逆方向によってきまる、陰極線管の電子銃用のビードサポータを選別し、正方向の突起を有するビードサポータのみを組立ラインに供給することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、陰極線管用の電子銃のカソード組立体を支持し、該組立体を両側ビードガラスに固定するビードサポータにして、中央部分の下側に形成された複数の位置決め突起と、サポータの正方向、逆方向によって重量中心が変化するように該突起と反対側の上端部分に形成された切欠部とを具備してなることを特徴としている。
【0014】
また、本発明は、陰極線管の電子銃用のビードサポータを正方向、逆方向によって選別して、正しい方向に置かれたサポータを組立ラインに供給する装置にして、正方向、逆方向により重量中心が変化するように形成された切欠部を有するビードサポータが逆方向のときに選別面から落下するように、供給面よりも狭い幅を有し、ビードサポータを移送する水平選別面と、前記サポータを案内するために前記選別面に対して垂直に形成された垂直選別壁とを具備してなることを特徴としている。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例により添付図面の図6、7及び8を参照して詳細に説明する。図6は本発明のビードサポータの斜視図、図7及び8は本発明のビードサポータ選別供給装置において正方向、逆方向のビードサポータの供給状態をそれぞれ示している。
【0016】
ヒータとカソード及びアイレットによりなり、ビードサポータによってビードガラスに固定されるカソード組立体の構成は、従来技術と同一であり、それゆえここではその詳細な説明を省略する。
【0017】
本発明の一実施例によると、図6に示すように、ビードサポータ17は、その中央部分の下側に形成された一対の突起17aと、サポータの正方向、逆方向によって重量中心が変化するように該突起17aと反対側の上端両側部分に形成された一対の切欠部17bとを具備している。
【0018】
切欠部17bは、矩形の形状で示されているが、多角形又は曲線状に形成してもよい。また、図7に示すように、切欠部は、後述する垂直選別壁と接触する支持部分と反対方向のビードサポータ17の上端部分に形成されている。
【0019】
また、本発明では、部品供給部11に、ビードサポータの正方向と逆方向とを選別する選別領域12が設けられ、これにより上下方向が正しい正方向のサポータのみを常に組立ラインに供給する。選別領域12は、ビードサポータ17を案内する垂直選別壁12aと、該ビードサポータを移送する、垂直選別壁12aに対して直角の水平選別面12bとからなっている。水平選別面12bの幅Wは、図7に示すように切欠部17bが上側に位置する正方向を向いたビードサポータ17が水平選別面12bから落下することなく次の工程に供給され、一方、図8に示すように、切欠部17bが下側に位置する逆方向に向いたビードサポータ17は、切欠部が設けられているためにビードサポータの重量を支持する面の幅が狭く、ビードサポータの重量が支えられず、ビードサポータが倒れ、このとき、同ビードサポータが支えられずに水平選別面12bから落下するように、部品供給部の供給面よりも狭く設定されている。
【0020】
このように構成された本発明の装置の作用を図7及び図8を参照して以下に説明する。
【0021】
まず、ビードサポータ17が、ばらばらに部品供給部11に供給される。次いで、部品供給部に電源を投入して作動させると、部品供給部の振動子(図示せず)によってサポータ17が順次選別領域12を通る。選別領域では、上方に切欠部17bが向いた正方向のビードサポータ17は、図7に示すように、垂直選別壁12a、水平選別面12bの両方と接触するようになるサポータ部分が支持されずに突出する部分よりも重く、その結果安定して水平選別面に支持されるために、組立ラインに移送される。
【0022】
他方、図8に示すように、下方に切欠部17bが向いた逆方向のビードサポータ17の場合には、サポータの支持されずに突出するが垂直選別壁12a、水平選別面12bの両方に接触するようになるサポータ部分よりも重くなり、サポータの重量中心が支持されていない部分に向かって移動するので、移送されたサポータは選別面から下側の供給面に自由落下してひっくり返り、正方向状態になる。次いで、サポータは正しい向きで組立ラインに移送される。したがって、ビードサポータは常に正しく置かれた状態で組立ラインに供給される。
【0023】
本発明を好ましい実施例によって説明してきたが、請求の範囲によって画定された発明の範囲を逸脱することなく変更、改良が可能であることが理解できるであろう。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ビードサポータの上端に切欠部を形成することによる重量中心移動の簡単な原理を採用することにより、正しく置かれたビードサポータのみを組立ラインに供給することができ、したがってビードサポータの異常配置による検知誤差が防止され、簡単な構成によって効率的な部品供給ができる。その結果、コストの低減と生産性向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の陰極線管用の電子銃の中心線に沿った縦断面図である。
【図2】図1の電子銃の重要な部分であるカソード組立体とビードサポータを示す概略側断面図である。
【図3】従来技術によるビードサポータ選別供給装置の概略平面図である。
【図4】従来技術による中央カソード組立体用のビードサポータの正方向、逆方向の検知方法を説明する概略断面図である。
【図5】従来のビードサポータを示す概略斜視図である。
【図6】本発明のビードサポータの概略斜視図である。
【図7】正方向のビードサポータの供給状態を示す、本発明のビードサポータ選別供給装置の斜視図である。
【図8】図7と同様の図であるが、逆方向のビードサポータの供給状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 カソード組立体
11 部品供給部
12 選別領域
12a 垂直選別壁
12b 水平選別面
14 ビードガラス
17 ビードサポータ
17a 突起
17b 切欠部
Claims (3)
- 陰極線管用の電子銃のカソード組立体を支え、該組立体を両側ビードガラスに固定するビードサポータにおいて、
前記カソード組立体を支える半円形の中間部、
前記中間部の正方向下部内側に形成される複数の位置決め突起、
前記中間部から外側に延びて前記カソード組立体を前記ビードガラスに固定する一対の延長部、及び
当該ビードサポータが正方向に置かれたときに、同ビードサポータの重量中心を含み且つ同ビードサポータの上端面に垂直な仮想の平面と、同ビードサポータの上端面との交点を含むように前記各延長部の上端に形成された切欠部、を含めてなることを特徴とする陰極線管用の電子銃のビードサポータ。 - 請求項1に記載のビードサポータにして、
前記切欠部は多角形又は曲線形状であることを特徴とする陰極線管用の電子銃のビードサポータ。 - 陰極線管用の電子銃のビードサポータを正方向、逆方向によって選別して、正方向に置かれたビードサポータを組立ラインに供給するビードサポータ選別供給装置において、
前記ビードサポータが正方向に置かれたときに、前記カソード組立体を支える中間部と、前記中間部の内側下部に形成される位置決め突起と、前記中間部から外側に延びた一対の延長部と、前記ビードサポータの重量中心を含み且つ同ビードサポータの上端面に垂直な仮想の平面と、同ビードサポータの上端面との交点を含むように各延長部の上端を凹ませて形成される切欠部とを含めてなるビードサポータ、を移送する供給面と、
前記ビードサポータが逆方向に置かれて移送されるとき、前記延長部に切欠部が設けられているために、前記ビードサポータの重量中心を支えられず、前記ビードサポータが倒れるときに同ビードサポータが支えられずに落下するように、前記供給面より幅が狭く形成される水平選別面と、
前記ビードサポータを案内するために前記供給面と前記水平選別面に対して垂直に形成された垂直選別壁と、を含めてなることを特徴とする陰極線管用の電子銃のビードサポータ選別供給装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1019910023815A KR940006199B1 (ko) | 1991-12-21 | 1991-12-21 | 이산화탄소 레이저의 가스소비량 제어장치 |
KR91-23815 | 1991-12-24 |
Publications (2)
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