【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ハンバーガー、フライドチッキン、フレンチポテト、サンドウイッチ、寿司、焼ソバ等のファースト・フード店のメニュー、値段等の電飾看板に用いられる用紙に関する。
【0002】
【従来技術】
電飾看板は、従来はスリ硝子板や乳白色のハイインパクトポリスチレン板(HIPS板)の表面に店名や電話番号をペンキで描き、これら板の背面から電球や蛍光灯の光を照射して通行人や客にこれら板に描かれた文字、図柄に注意を引かせていた。
【0003】
しかし、ファースト・フード店、百貨店や美術館の宣伝に店内や地下道に電飾看板としての用途が広がるにつれ、多色刷の美的なポスター的色彩が要求され、すり硝子、乳白色のHIPS板に代って半透明のトレース紙が用いられ、このトレース紙にグラビア多色刷り印刷、オフセット多色刷り印刷、スクリーン多色刷り印刷等を施こし、これに光源を背面より照射して電飾看板として利用されることが多くなった。
【0004】
かかる半透明なトレース紙として、炭酸カルシウムまたは焼成クレイからなる白色無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の延伸フィルムよりなる不透明度(JIS P−8138)が15〜35%のトレース合成紙が、腰強度も高く、印刷性に優れ、印刷の見映えも良好であると言う理由で電飾看板用紙として用いられている。
【0005】
例えば、特開平1−156062号公報には、プロピレン系樹脂75〜95重量%、高密度ポリエチレン25〜5重量%よりなる樹脂フィルムの二軸延伸物を基材層(A)とし、該基材層(A)の少くとも片面に、(a)プロピレン系樹脂80〜95重量%、(b)高密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレンより選ばれたオレフィン系樹脂10〜0重量%および(c)無機微細粉末20〜5重量%よりなるオレフィン系樹脂組成物よりなるフィルム(B)とプロピレンのホモ重合体またはプロピレン系ランダム共重合体のフィルム(C)との積層物の一軸延伸物が、後者のプロピレンのホモ重合体またはプロピレン系ランダム共重合体のフィルムの一軸延伸物(C)が表面層となるように積層された複合フィルムであって、この複合フィルムであって、この複合フィルムのJIS P−8138の規格で測定した不透明度が3〜25%、表面層(C)側よりJIS P−8142の規格で測定した光沢度が65〜95%である半透明のプロピレン系樹脂多層複合フィルムを電飾看板用紙として用いられる旨記載されている。
【0006】
この電飾看板用紙への多色オフセット印刷は、電飾看板用紙の表面に版板を用いてハンバーグ、ステーキ等の文字や図柄等と印刷した後、1日おいてインキの乾燥を十分にさせ、次いで前記版板の逆の版板を用いて表面が多色刷印刷された電飾看板用紙の裏面に印刷を施し、表裏の印刷で十分な印刷濃度を出すことにより、光線の照射により通行人に鮮やかな色彩が映えるようにしている。
【0007】
しかし、従来のこの多色刷電飾看板用紙においては、正の版板と、逆の版板の二枚の版板が必要であり、一看板の需要が高々300枚程度の電飾看板においてはそのコストを上げる原因となっていた。
又、表面と裏面の印刷の位置合わせが面倒であり、更に表面の印刷後、裏面を印刷するのに1日の乾燥時間が必要とされ、印刷メーカーにとっては印刷に2日要するという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、電飾看板用紙として、版板が一枚で済み、且つ、印刷の位置合わせにも手間がかからない電飾看板用紙の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、不透明度(JIS P−8138)が25〜70%、白色度(JIS L−1015)が80〜100%の可撓性樹脂フィルムの表面に、文字、図柄が印刷された主フィルム(A)の裏面に、表面に同じ文字、図柄が印刷された不透明度が0〜10%の可撓性の透明樹脂フィルム(B)を積層してなる電飾看板用積層フィルム、を提供するものである。
【0010】
【作用】
主フィルム(A)および透明フィルム(B)の印刷に同じ版板を用いるので印刷の位置合わせが容易であり、又、該フィルム(A)(B)2枚重ねることにより印刷濃度が高められて印刷の輪郭が明瞭となり、電飾された印刷の文字、図柄が通行人に鮮明に映える。
【0011】
(発明の具体的な説明)
主フィルム(A)
本発明の電飾看板に用いられる主フィルム(A)は、不透明度(JIS P−8138)が25〜70%、白色度(JIS L−1015)が80〜100%の可撓性樹脂フィルムの表面に、文字、図柄が印刷されたものである。
【0012】
この主フィルムは、印刷ができる程度の可撓性を持っていればよく、通常は肉厚が20〜500μm、好ましくは35〜200μmのトレース合成紙、半透明の白色ポリエチレンテレフタレート(PET)や白色ポリ塩化ビニル、あるいは白色無機微細粉末を5〜40重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムの二軸延伸フィルムを基材層(a)とし、この基材層の両面に、酸化チタン、酸化亜鉛等の反射性白色顔料を0.3〜5重量%、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、ゼオライト、焼成クレイより選ばれた白色無機微細粉末を10〜60重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムの一軸延伸フィルムを表裏層(b、b’)とする積層フィルムが用いられる。
【0013】
白色無機微細粉末
基材層に用いられる白色無機微細粉末としては、平均粒径が0.03〜16ミクロンの重質炭酸カルシウム、焼成けいそう土、クレイ、シリカ、タルク、ゼオライト、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛等が利用できる。
表裏層に用いられる白色無機微細粉末の組合せは上記のようであるが、特に酸化チタンと、炭酸カルシウムまたは焼成クレイとの組み合せが経済性、耐候性の面で良好である。
【0014】
熱可塑性樹脂
フィルム素材の熱可塑性樹脂としては、プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−1共重合体等のプロピレン系樹脂;密度が0.945〜0.970g/cm3 の高密度ポリエチレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド類;ポリフェニレンスルフィド、ポリカーボネート等の融点が132℃以上の熱可塑性樹脂が利用できる。
【0015】
共重合体はランダム共重合体であっても、ブロック共重合体であってもよい。これら融点が132℃以上の熱可塑性樹脂に、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体の金属塩(Li,Na,K,Zn,Al等)、ポリスチレン、石油樹脂等の融点が80〜126℃の低融点樹脂を3〜15重量%配合して延伸を容易にすることもできる。
【0016】
延伸は、ロール群の周速差、テンター、マンドレル等を用いて行なう。延伸倍率は縦方向3.5〜7倍、横方向3.5〜12倍である。延伸温度は、得られる半透明フィルムの不透明度(JIS P−8138)が25〜70%、白色度が80〜100%となるような条件、例えば 熱可塑性樹脂がプロピレン単独重合体である場合には、縦方向の延伸を、該樹脂の融点よりは5〜15℃低い温度で行ない、横延伸を該樹脂の融点より2〜15℃高い温度で行なう。
【0017】
半透明フィルムは、マイクロボイドが生じていてもよく、その空孔率は次式で算出される値で0〜15%である。又、好ましくは全光線平均透過率(JIS K−7105−1981)が30〜70%、全光線平均反射率(JIS K−7105−1981)が30〜60%のものが好ましい。
【0018】
【式1】
【0019】
半透明フィルムは、単層の二軸延伸フィルムでもよいが、腰強度と、表裏層の表面強度の面からは、基材層を二軸延伸フィルム、表裏層を一軸延伸フィルムとするのが好ましい。
半透明フィルムの肉厚は、50〜150μm、好ましくは60〜150μmであり、積層構造とする場合には、基材層の肉厚が40〜80%を占めるようにする。
【0020】
これら半透明フィルムの不透明度が70%を越えては光線の透過率が悪くなり、電飾看板の文字、図柄が暗くなる。逆に不透明度が25%未満であると文字、図柄と背景との境界が明瞭ではなく、通行人には鮮明には映えない。
白色度が80%未満では印刷の映えが悪い。
【0021】
透明樹脂フィルム(B)
表面と同じ版板で、同じ印刷が施される透明樹脂フィルム(B)としては、不透明度が0〜10%、好ましくは0〜5%の可撓性の透明樹脂フィルム、例えばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン6等の熱可塑性樹脂フィルム、又はこれらの二軸延伸フィルム等が挙げられる。
この透明樹脂フィルム(B)も印刷ができる程度の可撓性を有していればよく、通常、肉厚が8〜600μm、好ましくは20〜200μmのものが使用される。
不透明度が10%を越えては、電飾看板の文字、図柄が暗くなる。
【0022】
電飾看板
半透明のフィルム(A)の表面、および透明フィルム(B)の表面にグラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等で商品(メニュー)、価格、店名、図柄等を印刷(2)を施し、両フィルム(A)、(B)を重ね合わせて積層した後、両者を二枚の透明なガラス板や透明なアクリル樹脂板、ポリカーボネート板(肉厚500〜3,000μm)の剛性板間に挟み込み、これを枠(3)に固定し、裏面側より蛍光灯、電球、水銀灯、キセノン灯等の光源(4)より光線を照射し、光を印刷された電飾看板用積層フィルム(1)より透過させることにより電飾看板(5)は形成される。
印刷された半透明のフィルム(A)と印刷された透明フィルム(B)は接着剤を用いて両者を貼合してもよい。又、ガラス板やアクリル板に積層したフィルムを接着剤で貼合してもよい。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
無機微細粉末含有樹脂フィルム延伸物の製造
例 1
(1) メルトフローレート(MFR)0.8g/10分のホモポリプロピレン(融点164℃)92重量%と高密度ポリエチレン8重量%の混合物(A)を押出機で溶融混練した後、ダイよりシート状に押出し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。このシートを、155℃に加熱した後、縦方向に5倍延伸した。
【0024】
(2) MFRが4.0g/10分のポリプロピレン56重量%に平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム40重量%と平均粒径0.8μmのアナターゼ型酸化チタン0.5重量%と高密度ポリエチレン3.5重量%を混合した組成物(B)とを別々の押出機で溶融混練し、(1)の5倍延伸シートの両面に(B)が外側になるようにダイ内で共押出して積層し、ついでこの積層物を185℃に加熱したのち横方向に7.5倍の延伸を行なって、三層積層フィルムを得た。
【0025】
(3) この三層積層フィルムの表面をコロナ放電処理して、(B)/(A)/(B)の各フィルムの肉厚が20/50/20ミクロン(μm)の三層構造の積層物を得た。
この肉厚が90ミクロンの三層積層フィルムの物性は、表1に示す通りであった。
【0026】
【表1】
【0027】
(実施例1)
上記例1で得た半透明の三層積層フィルムの表面、および不透明度が2%、肉厚が100μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に、ステーキ焼肉、ハンバーグ、フライドポテト、フライドチキン、野菜サラダの図柄と、商品名、売価を5色オフセット印刷し、6時間放置して乾燥後、両者を重ね合わせて上端を粘着テープで止めて、電飾看板用ポスター紙(縦2.0m、横1.0m)を得た。
これを肉厚1mmの2枚のアクリル樹脂板の間に、印刷された半透明の三層積層フィルムの印刷面が外側になるように挟み、フレーム枠内に固定し、該ポスター紙の裏面より5cmのところに、52Wの白色蛍光灯6本を並べ電飾看板を得た。
【0028】
【発明の効果】
印刷の明度を低下させることなく、黄褐色系の印刷物の輪郭が明瞭な電飾看板を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は電飾看板の一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】図2は電飾看板用積層フィルムを二枚アクリル樹脂板の間に挟んだ断面図である。
【符号の説明】
1 電飾看板用積層フィルム
2 印刷
3 枠
4 光源
5 電飾看板
A 主フィルム
B 透明フィルム[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to paper used for illuminated signs such as menus and prices of fast food restaurants such as hamburgers, fried chicken, French potatoes, sandwiches, sushi, and baked buckwheat.
[0002]
[Prior art]
The illuminated signboard conventionally draws store names and telephone numbers on the surface of a pickpocket glass plate or milky high-impact polystyrene plate (HIPS plate), and illuminates the back of these plates with light from a light bulb or fluorescent light to pass by. And customers were attracted to the characters and patterns drawn on these boards.
[0003]
However, as the use as an illuminated signboard in stores and underpasses for the promotion of fast food stores, department stores and art museums has increased, aesthetically pleasing poster-like colors have been required, and half of ground glass and milky white HIPS boards have been replaced. Transparent trace paper is used, and this trace paper is subjected to gravure multicolor printing, offset multicolor printing, screen multicolor printing, etc., and is illuminated with a light source from the back to be used as an illuminated signboard. became.
[0004]
As such translucent trace paper, trace synthetic paper having an opacity (JIS P-8138) of 15 to 35% made of a stretched film of a thermoplastic resin containing a white inorganic fine powder made of calcium carbonate or calcined clay is used. It is used as an illuminated signboard paper because of its high strength, excellent printability, and good print appearance.
[0005]
For example, JP-A-1-15662 discloses that a biaxially stretched product of a resin film composed of 75 to 95% by weight of a propylene-based resin and 25 to 5% by weight of a high-density polyethylene is used as a base material layer (A). On at least one side of the layer (A), (a) 80 to 95% by weight of a propylene-based resin, and (b) olefin-based resin 10 to 0 selected from high-density polyethylene, ethylene / vinyl acetate copolymer, and low-density polyethylene. Of a film (B) composed of an olefin-based resin composition comprising 20 to 5% by weight of an inorganic fine powder and (c) a film (C) of a propylene homopolymer or a propylene-based random copolymer. A composite film in which a uniaxially stretched product is laminated such that a uniaxially stretched product (C) of the latter film of a propylene homopolymer or a propylene-based random copolymer becomes a surface layer. The opacity of the composite film measured according to JIS P-8138 is 3 to 25%, and the gloss measured from the surface layer (C) side according to JIS P-8142. It is described that a translucent propylene-based resin multilayer composite film having a degree of 65 to 95% is used as an electric signboard.
[0006]
This multicolor offset printing on the illuminated signboard paper uses a plate on the surface of the illuminated signboard paper to print letters and patterns such as hamburgers and steaks. Then, by printing on the back side of the illuminated signboard paper, the surface of which is multicolor-printed by using a printing plate opposite to the printing plate, and by providing sufficient printing density by printing on the front and back sides, by irradiating light rays to passers-by The colors are vivid.
[0007]
However, in this conventional multicolor printing illuminated signboard paper, two plates, a positive plate and a reverse plate, are required, and the demand for a single signboard is at most about 300 sheets. This was causing the cost to rise.
Further, there is a drawback that the alignment of the printing on the front side and the back side is troublesome, and furthermore, after printing on the front side, it takes one day of drying time to print the back side, and the printing maker requires two days for printing. .
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an illuminated signboard sheet that requires only one plate as an illuminated signboard sheet and that does not require much time for printing alignment.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a main film in which characters and designs are printed on the surface of a flexible resin film having an opacity (JIS P-8138) of 25 to 70 % and a whiteness (JIS L-1015) of 80 to 100%. Provided is a laminated film for an illuminated signboard, which is formed by laminating a flexible transparent resin film (B) having an opacity of 0 to 10% on which the same characters and patterns are printed on the back surface of (A). Things.
[0010]
[Action]
Since the same printing plate is used for printing the main film (A) and the transparent film (B), printing alignment is easy, and the printing density can be increased by overlapping the two films (A) and (B). The outline of the print becomes clear, and the illuminated printed letters and patterns are clearly seen by passers-by.
[0011]
(Specific description of the invention)
Main film (A)
The main film (A) used for the illuminated signboard of the present invention is a flexible resin film having an opacity (JIS P-8138) of 25 to 70 % and a whiteness (JIS L-1015) of 80 to 100%. Characters and designs are printed on the surface.
[0012]
The main film only needs to be flexible enough to be printed, and usually has a thickness of 20 to 500 μm, preferably 35 to 200 μm, synthetic trace paper, translucent white polyethylene terephthalate (PET) or white. polyvinyl chloride, have is a biaxially stretched film of a thermoplastic resin film containing 5 to 40 wt% white color inorganic fine powder base material layer (a), on both sides of the base layer, titanium oxide, Uniaxial thermoplastic resin film containing 0.3 to 5% by weight of a reflective white pigment such as zinc and 10 to 60% by weight of white inorganic fine powder selected from calcium carbonate, calcined clay, silica, zeolite and calcined clay. A laminated film having a stretched film as the front and back layers (b, b ′) is used.
[0013]
White inorganic fine powder As the white inorganic fine powder used for the base material layer, heavy calcium carbonate having an average particle size of 0.03 to 16 microns, calcined diatomaceous earth, clay, silica, talc, zeolite, Titanium oxide, barium sulfate, zinc oxide and the like can be used.
The combinations of the white inorganic fine powders used for the front and back layers are as described above. In particular, the combination of titanium oxide and calcium carbonate or calcined clay is favorable in terms of economy and weather resistance.
[0014]
Thermoplastic resin As the thermoplastic resin of the film material, propylene homopolymer, propylene / ethylene copolymer, propylene / butene-1 copolymer, propylene / ethylene / butene-1 copolymer, propylene / A propylene-based resin such as 4-methylpentene-1 copolymer; a high-density polyethylene having a density of 0.945 to 0.970 g / cm 3 ; an olefin-based resin such as poly (4-methylpentene-1); polyethylene terephthalate; Polyesters such as polybutylene terephthalate; polyamides such as nylon 6, nylon 6,6; and thermoplastic resins having a melting point of 132 ° C. or more such as polyphenylene sulfide and polycarbonate can be used.
[0015]
The copolymer may be a random copolymer or a block copolymer. Metal salts of low-density polyethylene, linear low-density polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-acrylate copolymer, ethylene-methacrylic acid copolymer are added to these thermoplastic resins having a melting point of 132 ° C. or higher. Li, Na, K, Zn, Al, etc.), polystyrene, petroleum resin, and other low melting point resins having a melting point of 80 to 126 ° C. may be blended at 3 to 15% by weight to facilitate stretching.
[0016]
Stretching is performed using a peripheral speed difference between rolls, a tenter, a mandrel, and the like. The stretching ratio is 3.5 to 7 times in the vertical direction and 3.5 to 12 times in the horizontal direction. Stretching temperature, opacity of the translucent film obtained (JIS P-8138) of 25 to 70%, conditions as whiteness is 80% to 100%, for example, when the thermoplastic resin is a propylene homopolymer , The longitudinal stretching is performed at a temperature 5 to 15 ° C. lower than the melting point of the resin, and the horizontal stretching is performed at a temperature 2 to 15 ° C. higher than the melting point of the resin.
[0017]
The translucent film may have microvoids, and the porosity is 0 to 15% as a value calculated by the following equation. Preferably, the total light ray average transmittance (JIS K-7105-1981) is 30 to 70%, and the total light ray average reflectance (JIS K-7105-1981) is 30 to 60%.
[0018]
(Equation 1)
[0019]
The translucent film may be a single-layer biaxially stretched film, but from the viewpoint of the waist strength and the surface strength of the front and back layers, the base layer is preferably a biaxially stretched film, and the front and back layers are preferably a uniaxially stretched film. .
The thickness of the translucent film is 50 to 150 μm, preferably 60 to 150 μm, and in the case of a laminated structure, the thickness of the base material layer is set to occupy 40 to 80%.
[0020]
When the opacity of these translucent films exceeds 70 %, the transmittance of light rays deteriorates, and the characters and designs of the illuminated signboard become dark. Conversely, if the opacity is less than 25 %, the boundary between the character, the design and the background is not clear, and it does not look clear to passers-by.
If the whiteness is less than 80%, the appearance of printing is poor.
[0021]
Transparent resin film (B)
As the transparent resin film (B) on the same plate as the surface and on which the same printing is performed, a flexible transparent resin film having an opacity of 0 to 10%, preferably 0 to 5%, for example, polypropylene, polyethylene terephthalate And thermoplastic resin films such as polycarbonate, polyvinyl chloride, polystyrene, and nylon 6, and biaxially stretched films of these.
The transparent resin film (B) also needs to have flexibility enough to allow printing, and usually has a thickness of 8 to 600 μm, preferably 20 to 200 μm.
When the opacity exceeds 10%, the characters and designs on the illuminated signboard become dark.
[0022]
Illuminated signboard The product (menu), price, store name, design, etc. are printed on the surface of the translucent film (A) and the surface of the transparent film (B) by gravure printing, screen printing, offset printing, etc. ( 2) the subjecting both films (a), of (after stacking by superimposing B), the two both transparent glass plate or transparent acrylic resin plate, polycarbonate plate (thickness 500~3,000Myuemu) It is sandwiched between rigid boards, fixed to a frame (3), irradiated with light from a light source (4) such as a fluorescent lamp, a light bulb, a mercury lamp, a xenon lamp, etc. from the back side, and printed with light. The illuminated signboard (5) is formed by transmitting the light through the film (1).
The printed translucent film (A) and the printed transparent film (B) may be bonded together using an adhesive. Also, a full Irumu laminated to a glass plate or an acrylic plate may be stuck with an adhesive.
[0023]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
Production of stretched resin film containing inorganic fine powder Example 1
(1) A mixture (A) of 92% by weight of homopolypropylene (melting point: 164 ° C.) and 8% by weight of high-density polyethylene was melt-kneaded with an extruder at a melt flow rate (MFR) of 0.8 g / 10 minutes, and then sheeted from a die. The sheet was extruded into a shape and cooled by a cooling device to obtain a non-stretched sheet. After heating this sheet to 155 ° C, it was stretched 5 times in the machine direction.
[0024]
(2) 56% by weight of polypropylene having an MFR of 4.0 g / 10 minutes, 40% by weight of calcium carbonate having an average particle size of 1.5 μm, 0.5% by weight of anatase type titanium oxide having an average particle size of 0.8 μm, and high-density polyethylene The composition (B) mixed with 3.5% by weight is melt-kneaded by a separate extruder, and co-extruded in a die so that (B) is on both sides of the 5-fold stretched sheet of (1). The laminate was heated to 185 ° C. and then stretched 7.5 times in the transverse direction to obtain a three-layer laminate film.
[0025]
(3) The surface of this three-layer laminated film is subjected to a corona discharge treatment to laminate a three-layer structure in which the thickness of each film (B) / (A) / (B) is 20/50/20 microns (μm). I got something.
The physical properties of the three-layer laminated film having a thickness of 90 microns were as shown in Table 1.
[0026]
[Table 1]
[0027]
(Example 1)
On the surface of the translucent three-layer laminated film obtained in Example 1 and on the surface of a biaxially stretched polyethylene terephthalate film having an opacity of 2% and a wall thickness of 100 μm, grilled steak, hamburger, french fries, fried chicken, vegetables After printing the salad design, product name and selling price in 5 colors, leave it for 6 hours and dry it. Lay them together and fasten them with adhesive tape on the top. 1.0 m).
This is sandwiched between two acrylic resin plates having a thickness of 1 mm such that the printed surface of the printed translucent three-layer laminated film is on the outside, and is fixed in a frame. However, six 52 W white fluorescent lamps were arranged to obtain an illuminated signboard.
[0028]
【The invention's effect】
An illuminated signboard with a clear outline of a yellow-brown printed matter is provided without lowering the brightness of the print.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view in which a part of an illuminated signboard is cut away.
FIG. 2 is a cross-sectional view in which a laminated film for an illuminated signboard is sandwiched between two acrylic resin plates.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Laminated film for illuminated signboard 2 Printing 3 Frame 4 Light source 5 Illuminated signboard A Main film B Transparent film