JP3546910B2 - Door lock mechanism - Google Patents

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JP3546910B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のドアに設けられ、車体に取り付けられた被係合部に係合してこのドアを閉止状態に維持するドアロック機構に関し、さらに詳しくは、キー操作によって、被係合部に係合した状態を解除可能若しくは解除不能とできるドアロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15及び図16には、従来の一般的なドアロック機構110が示されている。
【0003】
このドアロック機構110では、ドア112に取り付けられたハンドルユニット111のアウトサイドハンドル114を引くと、アウトサイドハンドル114に連結されたハンドル側リンク116が下方に移動し、ハンドル側リンク116の下端が連結されたアーム117が支軸119を中心として回動し、ハンドル側レバー118が下方に移動する。これにより、ハンドル側レバー118に形成された押圧壁120に解除レバー122の突起124が押圧される。解除レバー122は支軸125を中心にして図16反時計周り方向に回転し、車体のストライカ100(図17参照)に係合しているラッチ(いずれも図示省略)を係合解除方向に回転させる。
【0004】
また、キー操作により、ハンドルユニット111のキーシリンダー126を回してキー側リンク128を引き上げると、キー側リンク128の下端が連結されたキー側レバー130が支軸132を中心として図16時計周り方向に回転し、キー側レバー130と同軸的に取り付けられたロッキングレバー134の突起136がキー側レバー130に形成された押圧面138に押されて、ロッキングレバー134も時計周り方向に回転する。この回転により、ロッキングレバー134に連結されたハンドル側レバー118が、アーム117上の支軸121を中心にして反時計周り方向に回転し、ハンドル側レバー118の押圧壁120が解除レバー122の突起124から離れるため、ドアロック機構110はロック状態となる。この状態では、アウトサイドハンドル114を引いてハンドル側レバー118を押し下げても解除レバー122を回転させることができず、ラッチを係合解除方向に回転させることができない。
【0005】
逆に、キーシリンダー126を回してキー側リンク128を押し下げると、キー側レバー130及びロッキングレバー134が反時計周り方向に回転し、ハンドル側レバー118が時計周り方向に回転してハンドル側レバー118の押圧壁120が解除レバー122の突起124の上方に位置するため、ドアロック機構110はアンロック状態となる。このため、アウトサイドハンドル114を引いてハンドル側レバー118を押し下げ、ラッチを係合解除方向に回転させることができる。
【0006】
また、ロッキングレバー134には、アクチュエータ140の出力軸に接続されたアクチュエータ側レバー142が連結されており、アクチュエータ140への電気的な信号によっても、ロッキングレバー134を時計周り方向又は反時計周り方向に回転させることができる。
【0007】
そして、このドアロック機構110では、キー側リンク128とキー側レバー130との連結部分が、ドア112の先端(ドア112を車両本体に対して回転可能に軸支するヒンジが取り付けられた側と反対側の先端)112Aに近い場所に位置している。
【0008】
ところで、一般的に、図17に示すように、車両のドア112では、ドア112の周囲(図17では左側)に、ドア112と車体とのシールを確実に行うためのドアシール面112Bが設けられているため、その近傍には車室内側からドアトリム150が貼着されておらず、ドア112を構成する鋼板152がドア112の内側面(車室内側の面)を構成している。従って、図17に二点鎖線で示すように、ドア112の先端112Aに近い位置にハンドルユニット111を取り付けると、ドアシール面112Bを構成する鋼板152に、ハンドルユニット111取付用の工具156を差し入れる作業孔154を形成しなけらばならず、この作業孔154を別部品で覆う必要が生じるため、部品点数及び作業工程が増える。そこで、ハンドルユニット111は、図17に実線で示すように、ドア112の先端112Aからドア112の中央に入った位置に取り付けられている。
【0009】
しかし、このような位置にハンドルユニット111を取り付けると、図15に示すように、キー側リンク128は、その下端がドア112の先端112A付近に位置し、上端がドア112の先端112Aから所定距離離れた場所に位置することとなり、正面視にて、上部がドア112の中央に向かって傾くことになる。ところが、キー側リンク128の下端が連結されたキー側レバー130の先端は、ほぼ鉛直方向に移動する。このため、キー側リンク128の長手方向に沿って力が伝達されず、キー操作時に必要以上に大きな力を作用させてキーシリンダー126を回転させなければならないことになる。
【0010】
また、上記したドアロック機構110は、キー操作及びアクチュエータ140の駆動力によってロック状態又はアンロック状態とするために、キー側レバー130、アクチュエータ側レバー142及びロッキングレバー134の3個の部材が必要となり、全体として部品点数が多くなっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、少ない部品点数でロック状態とアンロック状態への切り替えができ、しかも、キー側レバーの向きをキー操作時にキー側レバーに作用する力の向きと一致させて、力の無駄を生じさせることなくキー操作でロック状態とアンロック状態への切り替えができるドアロック機構を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、車両のドアに設けられ、車体に設けられた被係合部に係合してこのドアを閉止状態に維持するドアロック機構であって、前記被係合部に係合可能なラッチと、前記ラッチを前記被係合部からの係合解除方向に移動させる解除手段と、ドア開放操作によって前記解除手段を駆動する第1位置と、ドア開放操作によって前記解除手段を駆動不能な第2位置と、の間を移動可能な第1レバー体と、前記ドアの板厚方向と略同方向で前記第1レバー体の回転軸と直交する方向の回転軸を有し、一端がキー操作による回転力が作用する作用部とされ、他端がこの作用部と前記回転軸に対して反対側で前記第1レバー体を前記第1位置と第2位置との間で移動させる移動部とされた第2レバー体と、スイッチ操作によって正転又は逆転するアクチュエータと、を有し、前記第2レバー体が、前記アクチュエータの出力軸に軸支されてアクチュエータからの回転力を直接受けて回転され、前記第2レバー体の一端側の作用部が、他端側の移動部と、前記アクチュエータの出力軸に対して反対側で、前記ドアの中央に向かってオフセットされていることを特徴とする。
【0013】
キー操作により、第2レバー体の作用部に回転力を作用させて第2レバー体を回転させると、第1レバー体が、ドア開放操作によって解除手段を駆動する第1位置へと移動され、ドアロック機構をアンロック状態とすることができる。このアンロック状態で解除操作すると、第1レバー体が解除手段を駆動させるので、ラッチが被係合部からの係合解除方向に移動されて被係合部から外れ、ドアを開放することができる。
【0014】
一方、ドアを閉止した状態で、キー操作により第2レバー体を回転させると、第1レバー体がドア開放操作によって解除手段を駆動不能な第2位置へと移動され、ドアロック機構をロック状態とすることができる。このロック状態で解除操作しても、第1レバー体は解除手段は駆動することができず、ラッチが被係合部からの係合解除方向に移動しないので、ドアを開放することができない。
【0015】
このように、キー操作によるロック状態又はアンロック状態の切り替えが、第2レバー体の回転のみによって行えるため、従来のドアロック機構と比較して、部品点数が少なくなる。
【0016】
また、第2レバー体の作用部は、移動部と回転軸に対して反対側に位置している。従って、キー操作される部材(例えばキーシリンダ)がドアの先端から所定の距離をあけてドア中央寄りに取り付けられていても、第2レバー体の作用部をキー操作される部材の近くに配置すると共に、キー操作による回転力の接線方向成分と、作用部に作用する回転力の接線方向成分とを同一の直線に沿って位置させることができる。このため、キー操作による回転力が、第2レバー体の作用部に回転力として無駄なく伝わり、従来よりも少ない力でキー操作して第2レバー体を回転させることができる。
しかも、キー操作に加えて、アクチュエータへの電気的な信号によっても、第2レバー体を回転させて、ドアロック機構をロック状態又はアンロック状態へ切り換えることができる。
また、第2レバー体はアクチュエータの出力軸に軸支され、アクチュエータの駆動力が直接回転力として作用するので、アクチュエータの駆動力を第2レバー体に伝達するための部材が不要となり、部品点数が少なくなる。
加えて、第2レバー体の一端側の作用部が、他端側の移動部と、アクチュエータの出力軸に対して反対側で、ドアの中央に向かってオフセットされているので、小さな力で、ドアロック機構をロック状態又はアンロック状態とすることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、キー操作によって回転するキーアームと、キー操作によって回転すると共に前記キーアームが延出されたキーシリンダと、前記キーアームの先端と前記第2レバー体の前記作用部とを連結するキー側リンクと、を有し、前記キーアームの先端の移動方向と前記キー側リンクの長手方向とが一致され、前記キーシリンダの回転軸と、前記第2レバー体の回転軸とが略同一方向で、且つ、各回転軸から前記キー側リンクまでの距離がほぼ同一とされ、前記キーアームが、前記キー側リンクに対して略直交水平面を回動範囲の中心として、上下方向に略等しい角度だけ回転するように設けられていることを特徴とする。
【0018】
このため、キー側リンクがこじられることがなく、キー操作の抵抗とならない。また、小さな力で第2レバー体を回転させることができる。しかも、キーシリンダの回転によるキー側リンクの先端の移動ストロークを大きくとることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1及び図2には、本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構10が示されている。また、図3及び図4には、このドアロック機構10が取り付けられた車両のバックドア12の一部が示されており、さらに図11及び図12には、このバックドア12を有する車両の一部が示されている。
【0021】
図4及び図12に示すように、バックドア12には、ハンドルユニット14が取り付けられている。ハンドルユニット14は、車両外側から手を掛けて上方に回動させることができるアウトサイドハンドル16と、バックドア12のドアパネル内に配置され、車両外側からキーを差し込んで回転させることができるキーシリンダ18と、を有している。
【0022】
図7及び図10に示すように、アウトサイドハンドル16に手を掛けて上方に回動させると、バックドア12のドアパネル内で、連結部材22によってアウトサイドハンドル16に連結されたハンドル側リンク20が押し下げられる。また、図5及び図8に示すように、キーシリンダ18にキーを差し込んで回転させると、キーシリンダ18の径方向に延出されたキーアーム24が回転し、キーアーム24の先端に連結されたキー側リンク26が上方又は下方に移動する。なお、キーアーム24は、キー側リンク26に対して略直交する水平面Fを回動範囲の中心として、上方及び下方にほぼ等しい角度だけ回動する。これによって、キーシリンダ18の回転によるキー側リンク26の先端の移動ストロークを、図5上下方向に大きくとれる。
【0023】
図4及び図11にも示すように、ドアロック機構10は、アウトサイドハンドル16の下方で、バックドア12のドアパネル内に取り付けられている。
【0024】
ドアロック機構10は、図3に示すように、ラッチハウジング30を有している。ラッチハウジング30は、ドアパネルの先端面(ドアパネルを回転可能に支持するヒンジが取り付けられた側と反対側の面)32に沿って取り付けられている。また、ラッチハウジング30内には、車体に取り付けられた略U字状のストライカ100(図17参照)に係合するラッチ34が、支軸36を中心として回転可能に支持されており、ラッチ34の一部は、ラッチハウジング30に形成された開口38から露出している。バックドア12を閉めると、ラッチ34に形成された凹部40にストライカ100(図17参照)が収容されて、この状態で、ラッチ34がストライカ100に押されて図3反時計周り方向(矢印A方向)に回転する(図3は、ラッチ34が矢印A方向に回転した後の状態を示している)。そして、ラッチ34は、その一部がポール35に係止されて回転不能とされ、バックドア12が閉止状態に維持される。ポール35は、ラッチハウジンブ30内で支軸37を中心として回転可能に軸支されている。そして、このポール35が、後述する解除レバー44によって回転されると、ポール35によるラッチ34の係止が解除される。これにより、ラッチ34はラッチハウジング30内の図示しないスプリングの付勢力で図3時計周り方向(矢印Aと反対方向)に回転し、バックドア12が開放される。
【0025】
図5及び図8に示すように、ラッチハウジング30の内面(ドアパネルの中央側に位置する面)30Aの略中央部からは、回転軸42が突出されており、この回転軸42の略中間部に、略J字状(図6参照)の解除レバー44が、回転可能に軸支されている。解除レバー44の一端(図5及び図6における上端)44Aからは、ラッチハウジング30に向かって突軸46が突出されており、解除レバー44は、ラッチハウジング30内の図示しないスプリングから突軸46を介して、図6時計周り方向(矢印B方向)への付勢力を受けている。そして、図7に示すように、この付勢力に抗して解除レバー44を反時計周り方向(矢印C方向)に回転させると、突軸46がラッチハウジング30内のポール35(図3参照)に作用して、ポール35によるラッチ34の回転不能状態を解除する。
【0026】
回転軸42の先端側には、図6に示すように、側面視にて略T字状の第1レバー48が回転可能に取り付けられている。また、解除レバー44と第1レバー48との間の回転軸42には円筒状のカラー50がはめられており、さらにこのカラー50に、捩じりコイルスプリング52が装着されている。捩じりコイルスプリング52の一端はラッチハウジング30に固着され、他端は第1レバー48に固着されており、第1レバー48を図6時計周り方向(矢印B方向)に付勢している。
【0027】
第1レバー48に形成された図6左側の腕片54は、図1及び図2にも示すように、略中間の位置でバックドア12の中央(図4及び図5右側)に向かって屈曲され、さらにその先端側の位置でラッチハウジング30の内面30Aと略平行な向きに屈曲されている。図5に示すように、腕片54の先端には、回転軸42と同方向に支軸56が突出されており、この支軸56が、ハンドル側リンク20の下端に取り付けられた板片60の長孔62内に収容されている。支軸56には、圧縮コイルスプリング58が装着されており、この圧縮コイルスプリング58の付勢力で、支軸56の下端を、支軸56の先端に形成された拡径部56Aとの間に挟み込んで、支軸56の抜けを防止している。図7及び図10に示すように、ハンドル側リンク20が下方向に移動すると、支軸56が長孔62の上面に押し下げられ、第1レバー48が捩じりコイルスプリング52の付勢力に抗して図7及び図10反時計周り方向(矢印C方向)に回転する。
【0028】
回転軸42から略下方に向かって延出された、第1レバー48の脚部64には、この脚部64の延出方向が長手方向とされた長孔66が形成されている。また、脚部64には、長孔66と同方向に移動可能に、移動ブロック68が取り付けられている。第1レバー48と移動ブロック68とで、第1レバー体を構成している。
【0029】
移動ブロック68は、略四角筒状に形成されて、中空部70A(図2参照)に脚部64が挿入されるブロック本体70と、ブロック本体70からバックドア12の中央側(図5右側)に向かって突出する第2レバー側突軸72及び、第2レバー側突軸72と反対側に向かって突出する解除レバー側突軸74と、で構成されている。さらに、ブロック本体70の内面からは収容突起(図示省略)が突出されて長孔66に収容されており、ブロック本体70の脚部64からの抜けを防止すると共に、ブロック本体70の移動範囲を制限している。
【0030】
図6に示すように、移動ブロック68が脚部64の先端側(第1位置)にあるとき、解除レバー側突軸74が、解除レバー44の他端(図6における下端)44Bと図6左側の位置で対面し、ドアロック機構10はアンロック状態となっている。すなわち、この状態で、図7に示すように、第1レバー48が反時計周り方向(矢印C方向)に回転すると、解除レバー側突軸74は図7右側に向かって移動し、解除レバー44の他端44Bに当たって解除レバー44を押す。これにより、解除レバー44が図7反時計周り方向(矢印C方向)に回転し、突軸46が、ラッチハウジング30内のポール35(図3参照)に作用して、このポール35によるラッチ34の回転不能状態を解除する。
【0031】
一方、図8及び図9に示すように、移動ブロック68が脚部64の根元付近(回転軸42の近く、第2位置)にあるときには、解除レバー側突軸74の側面は、解除レバー44の他端44Bと対面しておらず、ドアロック機構10はロック状態となっている。すなわち、図10に示すように、この状態で第1レバー48が反時計周り方向(矢印C方向)に回転し、解除レバー側突軸74が図10右側に向かって移動しても、解除レバー44の他端44Bには当たらない。このため、解除レバー44は図10反時計周り方向(矢印C方向)に回転せず、ポール35(図3参照)によるラッチ34の回転不能状態を解除できない。
【0032】
移動ブロック68の第2レバー側突軸72は、第2レバー体としての第2レバー76に形成された長孔92に収容されている。また、第2レバー76は、アクチュエータ78の出力軸80に軸支されて、このアクチュエータ78の回転力を直接受けて回転する。
【0033】
アクチュエータ78は、図1及び図4にも示すように、バックドア12の中央に向かって、ラッチハウジング30と略直角方向に取り付けられており、出力軸80の軸方向が、ドアパネルの板厚方向と略一致している。また、アクチュエータ78は、図示しないスイッチの操作等によって発生した電気信号が入力される入力端子(図示省略)を有している。入力端子への電気信号の入力によって、アクチュエータ78に内蔵されたモータが正転又は逆転し、出力軸80を正転又は逆転させる。
【0034】
出力軸80に軸支された第2レバー76は、図5及び図8に示すように正面視にて略L字状に形成され、長片部76Aの略中央で出力軸80に軸支されている。図2に示すように、アクチュエータ78と第2レバー76の短片部76Bとの間には捩じりコイルスプリング82が配設されており、捩じりコイルスプリング82の一端がアクチュエータ78に固着され、他端が短片部76Bに固着されている。この捩じりコイルスプリング82の付勢力は、第2レバー76が図5に示す位置(反時計周り方向に回転した位置)と、図8に示す位置(時計周り方向に回転した位置)との中間の位置にあるときに最も捩じり変形されて、弾性エネルギー的に不安定な平衡状態となっている。従って、この位置から僅かでも、時計周り方向(矢印D方向)又は反時計周り方向に第2レバー76が回転すると、この回転方向に向かって捩じりコイルスプリング82が第2レバー76を付勢し、第2レバー76は、図5に示す位置又は図8に示す位置に到る。また、図5に示す位置にある第2レバー76を時計周り方向(矢印D方向)に回転させようとすると、この回転によって捩じりコイルスプリング82が変形するため、回転の抵抗となる。しかし、第2レバー76の位置が上記した中間の位置を越えると、捩じりコイルスプリング82が第2レバー76を時計周り方向に付勢して、第2レバー76は、図8に示す位置に到る。逆に、図8に示す位置にある第2レバー76を反時計周り方向に回転させようとすると、中間の位置に到るまでは捩じりコイルスプリング82の弾性力が回転の抵抗となる。しかし、第2レバー76の位置が中間の位置を越えると、捩じりコイルスプリング82が第2レバー76を反時計周り方向に付勢して、第2レバー76は、図5に示す位置に到る。
【0035】
第2レバー76の長片部76Aは、図1及び図2にも示すように、出力軸80よりも若干先端側の位置でアクチュエータ78から離間する方向に屈曲され、さらにその先端側の位置でラッチハウジング30から離間する方向に屈曲されている。長片部76Aの先端は、図8上下方向に幅広に形成され、この幅広部分に、出力軸80を中心とする円弧状の長孔84が形成されている。長孔84には、キー側リンク26の下端部が収容され、止め具86によって抜け止めされている。これにより、第2レバー76の一端は、キー操作によるキーシリンダ18の回転力が、第2レバー76を回転させる回転力として作用する作用部となっている。すなわち、キーシリンダ18が図8に示す位置から反時計周り方向に回転してキーアーム24の先端が上方に移動すると、キー側リンク26が図8上方に移動し、長孔84の上端を上方に引き上げて、図5に示すように第2レバー76が反時計周り方向に回転する。逆に、キーシリンダ18が図5に示す位置から時計周り方向に回転してキーアーム24の先端が下方に移動すると、図8に示すように、キー側リンク26が長孔84の下端を下方に押し下げて、第2レバー76が時計周り方向に回転する。
【0036】
また、第2レバー76の長片部76Aの他端(長孔84が形成された一端と反対側の端部)には、図1及び図2にも示すように、アクチュエータ78の出力軸80と略同方向に、板片90が突設されている。板片90には、その長手方向、すなわち、出力軸80と略同方向に、且つ、ラッチハウジング30の回転軸42を中心として円弧状とされた長孔92が形成されており、この他端側が移動部とされている。この長孔92に、移動ブロック68の第2レバー側突軸72が挿通されて、第1レバー48の回転範囲が、長孔92内を第2レバー側突軸72が移動可能な範囲に制限されている。そして、図8に示すように、第2レバー76が時計周り方向(矢印D方向)に回転して板片90が上方に移動すると、板片90の長孔92に挿通された第2レバー側突軸72も上方に移動し、ドアロック機構10はロック状態となる。逆に、図5に示すように、第2レバー76が反時計周り方向(矢印Dと反対方向)に回転して、長孔92が下方に移動すると、長孔92に挿通された第2レバー側突軸72も下方に移動し、ドアロック機構10はアンロック状態となる。また、移動ブロック68の突起が長孔66に収容されて移動ブロック68の移動範囲が制限されていることで、長孔92の上下方向の移動範囲も制限され、第2レバー76の回転範囲が制限されることになる。
【0037】
そして、第2レバー76は、その一端側の作用部が、他端側の移動部と、アクチュエータ78の出力軸80に対して反対側で、バックドア12の中央に向かってオフセットされている(距離L、図8参照)。このため、図4に示すように、ハンドルユニット14をバックドア12の先端面32から中央寄りに入った位置に取り付けた場合であっても、キー側リンク26を略鉛直方向に配置することができる。また、キーシリンダ18から突設されたキーアーム24の先端の移動方向(略鉛直方向)が、キー側リンク26の軸方向と一致する。
【0038】
次に、第1の実施の形態に係るドアロック機構10の作用を説明する。
図3及び図12に示すように、バックドア12を閉めた状態では、車体に取り付けられたストライカ100(図17参照)がラッチ34の凹部40に収容され、ラッチ34がラッチハウジング30内の図示しないスプリングの付勢力に抗して反時計周り方向(矢印A方向)に回転している。そして、ラッチハウジング30内のポール35(図3参照)によってラッチ34が回転不能とされ、バックドア12が閉止状態に維持される。
【0039】
この状態でドア開放操作を行い、図7に示すように、アウトサイドハンドル16に手を掛けて上方に回動させると、ハンドル側リンク20が下方に移動し、第1レバー48が反時計周り方向(矢印C方向)に回転する。このとき、移動ブロック68は第1レバー48の脚部64の先端側に位置して、ドアロック機構10がアンロック状態となっている。第1レバー48の反時計周り方向への回転によって、移動ブロック68の解除レバー側突軸74が解除レバー44の他端44Bを押すため、解除レバー44も反時計周り方向(矢印C方向)に回転する。これによって、解除レバー44の突軸46がラッチハウジング30内のポール35(図3参照)に作用して、ラッチ34の回転不能状態を解除する。ラッチ34は、ラッチハウジング30内の図示しないスプリングの付勢力で、図3時計周り方向(矢印Aと反対方向)に回転し、図11に示すように、バックドア12が開けられる。
【0040】
バックドア12が閉められて、図3に示すようにラッチ34が反時計周り方向(矢印A方向)に回転し、ポール35によって回転不能とされた状態で、キーシリンダ18にキーを差し入れて、図8に示すように、キーシリンダ18を時計周り方向に回転させる。キー側リンク26が下方に押し下げられ、第2レバー76が時計周り方向(矢印D方向)に回転する。これにより、移動ブロック68のブロック本体70は長孔66に沿って上方に移動して脚部64の根元付近に位置し、解除レバー側突軸74が、解除レバー44の先端面から離れて、ドアロック機構10はロック状態となる。この状態で、アウトサイドハンドル16を上方に回動させてハンドル側リンク20を下方に移動させ、第1レバー48を反時計周り方向に回転させても、移動ブロック68の解除レバー側突軸74は解除レバー44の他端44Bに接触しないため、解除レバー44は反時計周り方向に回転しない。このため、ラッチハウジング30内のポール35によるラッチ34の回転不能状態を解除できず、バックドア12は閉止状態に維持される。
【0041】
一方、この状態で、図5に示すように、キーシリンダ18にキーを差し入れて反時計周り方向に回転させ、キー側リンク26を引き上げると、第2レバー76が反時計周り方向(矢印D方向)に回転する。これにより、移動ブロック68のブロック本体70は長孔66に沿って下方に移動して脚部64の先端に位置し、解除レバー側突軸74が、解除レバー44の他端44Bの図6左側に位置して、ドアロック機構10はアンロック状態となる。この状態では、アウトサイドハンドル16を上方に回転させて、バックドア12を開けることができる。
【0042】
また、第2レバー76は、アクチュエータ78の駆動力によっても回転して、ロック状態(図8に示す位置)又はアンロック状態(図5に示す位置)とすることができる。すなわち、例えば乗員が図示しないスイッチ等を操作することでアクチュエータ78の入力端子に電気信号が入力されると、アクチュエータ78内の図示しないモータが回転して出力軸80が回転する。これによって、出力軸80に軸支された第2レバー76が回転して、ドアロック機構10がロック状態又はアンロック状態となる。
【0043】
このように、第1の実施の形態に係るドアロック機構10では、キー操作によるロック状態とアンロック状態の切り替え、及びスイッチ等の操作によるアクチュエータ78を駆動させてのロック状態とアンロック状態の切り替えを、第2レバー76を回転させることによって行うことができる。このため、従来のドアロック装置と比較して、部品点数が少なくなる。
【0044】
また、第2レバー76は、キーシリンダー18の回転力が作用する長孔84(作用部)が、回転中心である出力軸80に対して、移動ブロック68を移動させる長孔92(移動部)と反対側で、バックドア12の中央に向かってオフセットされている。このため、キーアーム24の先端と、長孔84とを連結するキー側リンク26が略鉛直方向に配置される。キーアーム24は、その先端が略上下方向に移動するので、この移動方向とキー側リンク26の長手方向とが一致することになる。このため、キーシリンダ18の回転力が無駄にならずに、小さな力でキーシリンダ18を回転させて、ドアロック機構10をロック状態又はアンロック状態とすることができる。
【0045】
さらに、キーシリンダ18の回転軸と、第2レバー体76の回転軸80とが略同一方向で、且つ、各回転軸からリンク26までの距離がほぼ同一であるため、キー操作によるリンクの動きほぼ平行となる。このため、リンク26が短くても、リンク26とキーアーム24との連結部分や、リンク26と第2レバー76との連結部分等でリンク26がこじられることがなく、キー操作の抵抗とならない。
【0046】
図13及び図14には、本発明の第2の実施の形態に係るドアロック機構210が示されている。
【0047】
このドアロック機構210では、第1の実施の形態に係るドアロック機構210と比較して第2レバー212の形状及び軸支構造が異なっている。(以下、第1の実施の形態と同じ部材については、同一符号を付して説明を省略する。)
すなわち、このドアロック機構210の第2レバー212は、図14にも示すように平面視にて略J字状に形成されており、アクチュエータ78側の短片部212Aがアクチュエータ78の出力軸80に固定されて、アクチュエータ78によって回転する。また、短片部212Aと略平行に対向する長片部212Bの先端に、キー側リンク26の下端を収容する長孔214が形成されている。
【0048】
一方、ラッチハウジング30からは支持アーム216が突設されており、この支持アーム216の先端に、長片部212Bがその略中央で回転可能に軸支されている。長片部212Bの回転軸は、アクチュエータ78の出力軸80の延長線上にあり、短片部212Aの回転軸と長片部212Bの回転軸とが一致している。
【0049】
また、第2レバー212の底片部212Cには、第1の実施の形態の第2レバー76と同様の長孔92が形成されており、この長孔92に、移動ブロック68の第2レバー側突軸72が収容されている(図14参照)。従って、長孔214は、出力軸80に対して長孔92と反対側で、バックドア12の中央に向かってオフセットされていることになる。
【0050】
このドアロック機構210においても、第1の実施の形態に係るドアロック機構10と同様、アクチュエータ78の駆動力及び、キー操作によるキー側リンク26の上下動によって第2レバー212を回転させ、移動ブロック68を上下動させて、ロック状態又はアンロック状態とすることができ、しかも、キーシリンダ18を回転させる力を小さくすることができる。
【0051】
さらに、このドアロック機構210では、第2レバー212を平面視にて略J字状に形成したことで、図14に示すように、短片部212Aと長片部212Bとの間に所定のスペースが構成され、このスペースを、ウインドウガラス218の昇降軌跡として使用することができる。すなわち、キー側リンク26と第2レバー212との連結部分をウインドウガラス218の昇降軌跡から逃がしているため、ウインドウガラス218が昇降する際に第2レバー212が邪魔にならない。これにより、第1の実施の形態に係るドアロック機構10と比較して、特に、ウインドウガラスが昇降するタイプのドア(例えば、一般的なサイドドア等)に適する。もちろん、第1の実施の形態に係るドアロック機構10及び第2の実施の形態に係るドアロック機構210のいずれも、車両のどのドアであっても適用することができる。例えば、ドアロック機構10であっても、ウインドウガラスが昇降するタイプのドアに適用することも可能であり、この場合には、ドアロック機構10から離れた位置で、ウインドウガラスが昇降するようにすればよい。
【0052】
なお、上記説明においては、アクチュエータ78が取り付けられたドアロック機構10、210について説明したが、アクチュエータ78は必ずしも取り付けられていなくてもよい。この場合でも、キー操作によって第2レバー76、212を回転させて、ドアロック機構をロック状態又はアンロック状態とすることができる。また、アクチュエータとしても、上記したアクチュエータ78のように、モータの回転力を利用するものではなく、例えば、ソレノイドによってプランジャを移動させ、この移動力によって第2レバー76、212を回転させるものでもよい。
【0053】
さらに、第1レバー体は、必ずしも上記した形状とされている必要はなく、第1レバー体の少なくとも一部が、解除レバー44と接触可能又は接触不能となっており、解除レバー44と接触した状態で解除操作によって図6及び図7反時計周り方向に回転されると、解除レバーを押圧して反時計周り方向に回転させることができるものであればよい。例えば、脚部64に移動ブロック68を取り付ける代わりに、第1レバー48自体が上下に移動可能に回転軸42に支持されるようにしてもよい。
【0054】
また、解除レバー44としても、上記したようにラッチハウジング30内のポール35に作用してラッチ34の回転不能状態を解除するだけでなく、例えば、第1レバー48の回転力をラッチ34に直接作用させて強制的に係合方向及び係合解除方向に回転させるようなものであってもよい。この場合には、ラッチハウジング30内でスプリングや係止機構を不要とすることもできる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明では、車両のドアに設けられ、車体に設けられた被係合部に係合してこのドアを閉止状態に維持するドアロック機構であって、前記被係合部に係合可能なラッチと、前記ラッチを前記被係合部からの係合解除方向に移動させる解除手段と、ドア開放操作によって前記解除手段を駆動する第1位置と、ドア開放操作によって前記解除手段を駆動不能な第2位置と、の間を移動可能な第1レバー体と、前記ドアの板厚方向と略同方向で前記第1レバー体の回転軸と直交する方向の回転軸を有し、一端がキー操作による回転力が作用する作用部とされ、他端がこの作用部と前記回転軸に対して反対側で前記第1レバー体を前記第1位置と第2位置との間で移動させる移動部とされた第2レバー体と、スイッチ操作によって正転又は逆転するアクチュエータと、を有し、前記第2レバー体が、前記アクチュエータの出力軸に軸支されてアクチュエータからの回転力を直接受けて回転され、前記第2レバー体の一端側の作用部が、他端側の移動部と、前記アクチュエータの出力軸に対して反対側で、前記ドアの中央に向かってオフセットされている。キー操作によってロック状態又はアンロック状態とする動作が第2レバー体の回転のみによって行えるため、従来のドアロック機構と比較して部品点数が少なくなる。また、キーシリンダー等のキー操作される部材がドアの先端から所定の距離をあけてドア中央寄りに取り付けられていても、第2レバー体の作用部をキー操作される部材の近くに配置し、従来よりも少ない力でキー操作して第2レバー体を回転させることができる。また、アクチュエータへの電気的な信号によっても第2レバー体を回転させて、ドアロック機構をロック状態又はアンロック状態とすることができる。また、アクチュエータの駆動力を第2レバー体に伝達するための部材が不要となり、部品点数が増えることはない。
【0056】
請求項2の発明では、キー操作によって回転するキーアームと、キー操作によって回転すると共に前記キーアームが延出されたキーシリンダと、前記キーアームの先端と前記第2レバー体の前記作用部とを連結するキー側リンクと、を有し、前記キーアームの先端の移動方向と前記キー側リンクの長手方向とが一致され、前記キーシリンダの回転軸と、前記第2レバー体の回転軸とが略同一方向で、且つ、各回転軸から前記キー側リンクまでの距離がほぼ同一とされ、前記キーアームが、前記キー側リンクに対して略直交水平面を回動範囲の中心として、上下方向に略等しい角度だけ回転するように設けられている。このため、キー側リンクがこじられることがなく、キー操作の抵抗とならない。また、小さな力で第2レバー体を回転させることができる。しかも、キーシリンダの回転によるキー側リンクの先端の移動ストロークを大きくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構が取り付けられたバックドアの拡大斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構とハンドルユニットの関係を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のアンロック状態の正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のアンロック状態の側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のアンロック状態の側面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のロック状態の正面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のロック状態の側面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構のロック状態の側面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構が取り付けられたバックドアを有する車両の一部を示す斜視図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係るドアロック機構が取り付けられたバックドアを有する車両の一部を示す斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るドアロック機構の斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るドアロック機構が取り付けられたドアの断面図である。
【図15】従来のドアロック機構の正面図である。
【図16】従来のドアロック機構の側面図である。
【図17】一般的な車両のドアの内部構造を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ドアロック機構
12 バックドア(ドア)
34 ラッチ
44 解除レバー(解除手段)
48 第1レバー(第1レバー体)
68 移動ブロック(第1レバー体)
76 第2レバー(第2レバー体)
78 アクチュエータ
80 出力軸
212 第2レバー(第2レバー体)
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a door lock mechanism provided on a door of a vehicle and engaged with an engaged portion attached to a vehicle body to maintain the door in a closed state. The present invention relates to a door lock mechanism that can release or cannot release the state of engagement with the door lock mechanism.
[0002]
[Prior art]
15 and 16 show a conventional general door lock mechanism 110. FIG.
[0003]
In this door lock mechanism 110, when the outside handle 114 of the handle unit 111 attached to the door 112 is pulled, the handle side link 116 connected to the outside handle 114 moves downward, and the lower end of the handle side link 116 The connected arm 117 rotates about the support shaft 119, and the handle-side lever 118 moves downward. As a result, the protrusion 124 of the release lever 122 is pressed against the pressing wall 120 formed on the handle lever 118. The release lever 122 rotates counterclockwise in FIG. 16 about the support shaft 125, and rotates a latch (both not shown) engaged with the striker 100 (see FIG. 17) of the vehicle body in the engagement release direction. Let it.
[0004]
When the key cylinder 126 of the handle unit 111 is turned by a key operation to pull up the key-side link 128, the key-side lever 130 to which the lower end of the key-side link 128 is connected is rotated clockwise in FIG. Then, the projection 136 of the locking lever 134 coaxially attached to the key-side lever 130 is pushed by the pressing surface 138 formed on the key-side lever 130, and the locking lever 134 also rotates clockwise. Due to this rotation, the handle side lever 118 connected to the locking lever 134 rotates counterclockwise about the support shaft 121 on the arm 117, and the pressing wall 120 of the handle side lever 118 causes the protrusion of the release lever 122 to move. Since the door lock mechanism 110 is away from the door 124, the door lock mechanism 110 is locked. In this state, even if the outside handle 114 is pulled and the handle side lever 118 is pressed down, the release lever 122 cannot be rotated, and the latch cannot be rotated in the disengagement direction.
[0005]
Conversely, when the key cylinder 126 is turned to depress the key-side link 128, the key-side lever 130 and the locking lever 134 rotate counterclockwise, and the handle-side lever 118 rotates clockwise to rotate the handle-side lever 118. Is located above the protrusion 124 of the release lever 122, the door lock mechanism 110 is unlocked. For this reason, the outside handle 114 is pulled down to push down the handle side lever 118, and the latch can be rotated in the disengagement direction.
[0006]
An actuator-side lever 142 connected to the output shaft of the actuator 140 is connected to the locking lever 134, and the locking lever 134 can be rotated clockwise or counterclockwise by an electric signal to the actuator 140. Can be rotated.
[0007]
In the door lock mechanism 110, the connecting portion between the key-side link 128 and the key-side lever 130 is connected to the tip of the door 112 (the side on which the hinge for rotatably supporting the door 112 with respect to the vehicle body is attached). (The opposite end) 112A.
[0008]
In general, as shown in FIG. 17, a door seal surface 112B is provided around the door 112 (left side in FIG. 17) of the vehicle 112 for securely sealing the door 112 and the vehicle body. Therefore, the door trim 150 is not attached to the vicinity of the door 112 from the vehicle interior side, and the steel plate 152 forming the door 112 forms the inner side surface (surface on the vehicle interior side) of the door 112. Accordingly, when the handle unit 111 is attached to a position near the front end 112A of the door 112 as shown by a two-dot chain line in FIG. 17, a tool 156 for attaching the handle unit 111 is inserted into the steel plate 152 constituting the door seal surface 112B. The working hole 154 must be formed, and it is necessary to cover the working hole 154 with another part, so that the number of parts and the number of working steps increase. Therefore, the handle unit 111 is attached at a position where the handle unit 111 enters the center of the door 112 from the front end 112A of the door 112 as shown by a solid line in FIG.
[0009]
However, when the handle unit 111 is attached to such a position, as shown in FIG. 15, the lower end of the key-side link 128 is located near the front end 112A of the door 112, and the upper end is located at a predetermined distance from the front end 112A of the door 112. As a result, the upper part is inclined toward the center of the door 112 when viewed from the front. However, the tip of the key-side lever 130 to which the lower end of the key-side link 128 is connected moves substantially vertically. For this reason, no force is transmitted along the longitudinal direction of the key-side link 128, and the key cylinder 126 must be rotated by applying an unnecessarily large force during key operation.
[0010]
Further, the door lock mechanism 110 needs three members of a key-side lever 130, an actuator-side lever 142, and a locking lever 134 in order to lock or unlock by a key operation and a driving force of the actuator 140. , And the number of parts is increased as a whole.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In consideration of the above fact, the present invention can switch between the locked state and the unlocked state with a small number of parts, and furthermore, matches the direction of the force acting on the key side lever at the time of key operation with the direction of the key side lever, An object of the present invention is to provide a door lock mechanism that can be switched between a locked state and an unlocked state by key operation without wasting power.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, there is provided a door lock mechanism that is provided on a door of a vehicle and engages with an engaged portion provided on a vehicle body to maintain the door in a closed state. A latch that can be engaged with the latch, a release unit that moves the latch in a direction of releasing the engagement from the engaged portion, a first position that drives the release unit by a door opening operation, and the release by a door opening operation. A first lever body movable between a second position in which the means cannot be driven, and a substantially same direction as the thickness direction of the door;A direction perpendicular to the rotation axis of the first lever bodyHas a rotation axis ofOne end is an action section on which a rotational force is applied by a key operation, and the other end moves the first lever body between the first position and the second position on a side opposite to the action section and the rotation shaft. Moving partA second lever body, and an actuator that rotates forward or backward by a switch operation, wherein the second lever body is supported by an output shaft of the actuator and directly receives a rotational force from the actuator. Rotated,The action part on one end side of the second lever body is offset toward the center of the door on the opposite side to the moving part on the other end side with respect to the output shaft of the actuator.It is characterized by having.
[0013]
When the second lever body is rotated by applying a rotational force to the action portion of the second lever body by a key operation, the first lever body is moved to a first position for driving the release means by a door opening operation, The door lock mechanism can be in an unlocked state. When the release operation is performed in this unlocked state, the first lever body drives the release means, so that the latch is moved in the direction of disengagement from the engaged portion and disengages from the engaged portion to open the door. it can.
[0014]
On the other hand, when the second lever body is rotated by key operation in a state where the door is closed, the first lever body is moved to the second position where the release means cannot be driven by the door opening operation, and the door lock mechanism is locked. It can be. Even if the release operation is performed in this locked state, the first lever body cannot drive the release means and the latch does not move in the direction of releasing the engagement from the engaged portion, so that the door cannot be opened.
[0015]
As described above, since the switching between the locked state and the unlocked state by the key operation can be performed only by rotating the second lever body, the number of parts is reduced as compared with the conventional door lock mechanism.
[0016]
Further, the action portion of the second lever body is located on the opposite side to the moving portion and the rotation axis. Therefore, even if a member operated by a key (for example, a key cylinder) is attached to the center of the door at a predetermined distance from the front end of the door, the action portion of the second lever body is arranged near the member operated by the key. At the same time, the tangential component of the rotational force due to the key operation and the tangential component of the rotational force acting on the action portion can be positioned along the same straight line. For this reason, the rotational force due to the key operation is transmitted to the operating portion of the second lever body as a rotational force without waste, and the second lever body can be rotated by operating the key with less force than in the related art.
In addition, the second lever body can be rotated by the electric signal to the actuator in addition to the key operation to switch the door lock mechanism between the locked state and the unlocked state.
Further, the second lever body is supported by the output shaft of the actuator, and the driving force of the actuator directly acts as a rotational force. Therefore, a member for transmitting the driving force of the actuator to the second lever body is not required, and the number of parts is reduced. Is reduced.
In addition, since the action part at one end of the second lever body is offset toward the center of the door on the opposite side to the moving part at the other end and the output shaft of the actuator, with a small force, The door lock mechanism can be in a locked state or an unlocked state.
[0017]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, a key arm which is rotated by a key operation is provided;A key cylinder which is rotated by a key operation and has the key arm extended,A key-side link for connecting the distal end of the key arm and the operating portion of the second lever body, wherein a moving direction of the distal end of the key arm coincides with a longitudinal direction of the key-side link;The rotation axis of the key cylinder and the rotation axis of the second lever body are in substantially the same direction, and the distance from each rotation axis to the key-side link is substantially the same. Is provided so as to rotate by a substantially equal angle in the vertical direction with the substantially horizontal plane as the center of the rotation range.It is characterized by the following.
[0018]
For this reason, the key side link is not twisted, and there is no resistance to key operation. Further, the second lever body can be rotated with a small force.Moreover, the movement stroke of the tip of the key side link due to the rotation of the key cylinder can be increased.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIGS. 1 and 2 show a door lock mechanism 10 according to a first embodiment of the present invention. FIGS. 3 and 4 show a part of a back door 12 of a vehicle to which the door lock mechanism 10 is attached. FIGS. 11 and 12 further show a vehicle having the back door 12. Some are shown.
[0021]
As shown in FIGS. 4 and 12, the handle unit 14 is attached to the back door 12. The handle unit 14 includes an outside handle 16 that can be turned upward by a hand from the outside of the vehicle, and a key cylinder that is disposed in a door panel of the back door 12 and that can be rotated by inserting a key from the outside of the vehicle. And 18.
[0022]
As shown in FIGS. 7 and 10, when the user puts his hand on the outside handle 16 and turns the handle upward, the handle side link 20 connected to the outside handle 16 by the connection member 22 in the door panel of the back door 12. Is pushed down. 5 and 8, when a key is inserted into the key cylinder 18 and rotated, the key arm 24 extending in the radial direction of the key cylinder 18 rotates, and the key connected to the tip of the key arm 24 is rotated. The side link 26 moves upward or downward. Note that the key arm 24 rotates upward and downward at substantially equal angles about a horizontal plane F substantially orthogonal to the key-side link 26 as the center of the rotation range. Thereby, the moving stroke of the tip of the key side link 26 due to the rotation of the key cylinder 18 can be increased in the vertical direction in FIG.
[0023]
As shown in FIGS. 4 and 11, the door lock mechanism 10 is mounted below the outside handle 16 in the door panel of the back door 12.
[0024]
The door lock mechanism 10 has a latch housing 30, as shown in FIG. The latch housing 30 is mounted along a front end surface (a surface opposite to a side on which a hinge for rotatably supporting the door panel is mounted) 32 of the door panel. In the latch housing 30, a latch 34 that engages with a substantially U-shaped striker 100 (see FIG. 17) attached to the vehicle body is supported rotatably about a support shaft 36. Is exposed from an opening 38 formed in the latch housing 30. When the back door 12 is closed, the striker 100 (see FIG. 17) is housed in the concave portion 40 formed in the latch 34, and in this state, the latch 34 is pushed by the striker 100 and the counterclockwise direction in FIG. (FIG. 3 shows the state after the latch 34 has rotated in the direction of arrow A). Then, a part of the latch 34 is locked by the pawl 35 and cannot be rotated, and the back door 12 is maintained in a closed state. The pawl 35 is rotatably supported around a support shaft 37 in the latch housing 30. When the pawl 35 is rotated by a release lever 44, which will be described later, the latch of the latch 34 by the pawl 35 is released. Thereby, the latch 34 rotates clockwise in FIG. 3 (the direction opposite to the arrow A) by the urging force of a spring (not shown) in the latch housing 30, and the back door 12 is opened.
[0025]
As shown in FIGS. 5 and 8, a rotation shaft 42 protrudes from a substantially central portion of an inner surface (a surface located on the center side of the door panel) 30 </ b> A of the latch housing 30, and a substantially intermediate portion of the rotation shaft 42. A release lever 44 having a substantially J shape (see FIG. 6) is rotatably supported. A protruding shaft 46 protrudes from one end (upper end in FIGS. 5 and 6) 44A of the release lever 44 toward the latch housing 30. The release lever 44 is protruded from a spring (not shown) in the latch housing 30 by a protruding shaft 46. 6 receives a biasing force in the clockwise direction (arrow B direction) in FIG. Then, as shown in FIG. 7, when the release lever 44 is rotated counterclockwise (in the direction of arrow C) against this urging force, the protruding shaft 46 causes the pawl 35 in the latch housing 30 (see FIG. 3). To release the unrotatable state of the latch 34 by the pawl 35.
[0026]
As shown in FIG. 6, a first lever 48 having a substantially T-shape in a side view is rotatably attached to the distal end side of the rotating shaft 42. A cylindrical collar 50 is fitted on the rotation shaft 42 between the release lever 44 and the first lever 48, and a torsion coil spring 52 is mounted on the collar 50. One end of the torsion coil spring 52 is fixed to the latch housing 30, and the other end is fixed to the first lever 48, and urges the first lever 48 in the clockwise direction in FIG. .
[0027]
The arm 54 on the left side of FIG. 6 formed on the first lever 48 is bent toward the center of the back door 12 (the right side in FIGS. 4 and 5) at a substantially intermediate position as shown in FIGS. Further, it is bent in a direction substantially parallel to the inner surface 30A of the latch housing 30 at a position on the distal end side. As shown in FIG. 5, a support shaft 56 projects from the tip of the arm piece 54 in the same direction as the rotation shaft 42, and the support shaft 56 is attached to a plate piece 60 attached to the lower end of the handle side link 20. Is accommodated in the long hole 62. A compression coil spring 58 is mounted on the support shaft 56, and the biasing force of the compression coil spring 58 causes the lower end of the support shaft 56 to move between the lower end of the support shaft 56 and the enlarged diameter portion 56 </ b> A formed at the tip of the support shaft 56. The support shaft 56 is pinched to prevent the support shaft 56 from coming off. As shown in FIGS. 7 and 10, when the handle side link 20 moves downward, the support shaft 56 is pushed down to the upper surface of the long hole 62, and the first lever 48 resists the urging force of the torsion coil spring 52. 7 and 10 in the counterclockwise direction (direction of arrow C).
[0028]
The leg portion 64 of the first lever 48 extending substantially downward from the rotation shaft 42 is formed with a long hole 66 whose longitudinal direction extends in the leg portion 64. A moving block 68 is attached to the leg 64 so as to be movable in the same direction as the long hole 66. The first lever 48 and the moving block 68 constitute a first lever body.
[0029]
The moving block 68 is formed in a substantially quadrangular cylindrical shape, and has a block body 70 into which a leg portion 64 is inserted into a hollow portion 70A (see FIG. 2), and a center side of the back door 12 from the block body 70 (right side in FIG. 5). And a release lever side protruding shaft 74 protruding toward the side opposite to the second lever side protruding shaft 72. Further, a housing projection (not shown) is protruded from the inner surface of the block body 70 and is housed in the elongated hole 66 to prevent the block body 70 from coming off from the leg portion 64 and to make the movement range of the block body 70 movable. Restricted.
[0030]
As shown in FIG. 6, when the moving block 68 is at the tip end side (first position) of the leg portion 64, the release lever side protruding shaft 74 is connected to the other end (lower end in FIG. 6) 44B of the release lever 44 and FIG. The door lock mechanism 10 faces the left position, and is in an unlocked state. That is, in this state, as shown in FIG. 7, when the first lever 48 rotates counterclockwise (direction of arrow C), the release lever side protruding shaft 74 moves rightward in FIG. And presses the release lever 44 against the other end 44B. As a result, the release lever 44 rotates counterclockwise in FIG. 7 (in the direction of arrow C), and the protruding shaft 46 acts on the pawl 35 (see FIG. 3) in the latch housing 30 so that the latch 34 by the pawl 35 Release the unrotatable state of.
[0031]
On the other hand, as shown in FIGS. 8 and 9, when the moving block 68 is near the root of the leg portion 64 (near the rotation shaft 42, the second position), the side surface of the release lever side protruding shaft 74 is Of the door lock mechanism 10 is in a locked state. That is, as shown in FIG. 10, even if the first lever 48 rotates counterclockwise (direction of arrow C) in this state and the release lever side protruding shaft 74 moves rightward in FIG. It does not hit the other end 44B of 44. For this reason, the release lever 44 does not rotate in the counterclockwise direction in FIG. 10 (the direction of arrow C), and the unrotatable state of the latch 34 by the pawl 35 (see FIG. 3) cannot be released.
[0032]
The second lever side protruding shaft 72 of the moving block 68 is accommodated in an elongated hole 92 formed in a second lever 76 as a second lever body. The second lever 76 is supported by the output shaft 80 of the actuator 78, and rotates by directly receiving the rotational force of the actuator 78.
[0033]
1 and 4, the actuator 78 is attached to the center of the back door 12 in a direction substantially perpendicular to the latch housing 30, and the axial direction of the output shaft 80 is set in the thickness direction of the door panel. And almost match. The actuator 78 has an input terminal (not shown) to which an electric signal generated by operating a switch (not shown) or the like is input. By the input of the electric signal to the input terminal, the motor built in the actuator 78 rotates forward or backward, and rotates the output shaft 80 forward or reverse.
[0034]
The second lever 76 pivotally supported by the output shaft 80 is formed in a substantially L-shape as viewed from the front as shown in FIGS. 5 and 8, and is pivotally supported by the output shaft 80 at substantially the center of the long piece 76A. ing. As shown in FIG. 2, a torsion coil spring 82 is disposed between the actuator 78 and the short piece 76B of the second lever 76, and one end of the torsion coil spring 82 is fixed to the actuator 78. The other end is fixed to the short piece 76B. The urging force of the torsion coil spring 82 is applied between the position shown in FIG. 5 (the position rotated counterclockwise) in FIG. 5 and the position shown in FIG. 8 (the position rotated clockwise). When it is at the intermediate position, it is most torsionally deformed and is in an equilibrium state that is unstable in terms of elastic energy. Therefore, when the second lever 76 rotates clockwise (in the direction of arrow D) or counterclockwise even slightly from this position, the torsion coil spring 82 biases the second lever 76 toward this rotational direction. Then, the second lever 76 reaches the position shown in FIG. 5 or the position shown in FIG. Further, when the second lever 76 at the position shown in FIG. 5 is to be rotated clockwise (in the direction of arrow D), the torsion coil spring 82 is deformed by this rotation, thereby causing a resistance to rotation. However, when the position of the second lever 76 exceeds the intermediate position described above, the torsion coil spring 82 urges the second lever 76 clockwise, and the second lever 76 is moved to the position shown in FIG. To reach. Conversely, when the second lever 76 at the position shown in FIG. 8 is to be rotated counterclockwise, the elastic force of the torsion coil spring 82 becomes a resistance to rotation until the second lever 76 reaches the intermediate position. However, when the position of the second lever 76 exceeds the intermediate position, the torsion coil spring 82 urges the second lever 76 counterclockwise to move the second lever 76 to the position shown in FIG. Reach.
[0035]
1 and 2, the long piece 76A of the second lever 76 is bent at a position slightly distal from the output shaft 80 in a direction away from the actuator 78, and further bent at a position on the distal side. It is bent in a direction away from the latch housing 30. The distal end of the long piece 76A is formed wide in the vertical direction in FIG. 8, and an arc-shaped long hole 84 centered on the output shaft 80 is formed in this wide part. The lower end of the key-side link 26 is housed in the long hole 84 and is prevented from coming off by a stopper 86. As a result, one end of the second lever 76 is an action portion in which the rotational force of the key cylinder 18 due to the key operation acts as a rotational force for rotating the second lever 76. That is, when the key cylinder 18 rotates counterclockwise from the position shown in FIG. 8 and the tip of the key arm 24 moves upward, the key-side link 26 moves upward in FIG. When lifted, the second lever 76 rotates counterclockwise as shown in FIG. Conversely, when the key cylinder 18 rotates clockwise from the position shown in FIG. 5 and the tip of the key arm 24 moves downward, the key side link 26 moves the lower end of the long hole 84 downward as shown in FIG. When pressed down, the second lever 76 rotates clockwise.
[0036]
As shown in FIGS. 1 and 2, the output shaft 80 of the actuator 78 is connected to the other end of the long piece 76A of the second lever 76 (an end opposite to the end where the long hole 84 is formed). In the same direction as above, a plate 90 is protruded. A long hole 92 is formed in the plate piece 90 in the longitudinal direction, that is, in substantially the same direction as the output shaft 80, and in an arc shape around the rotation shaft 42 of the latch housing 30. The side is a moving part. The second lever-side protruding shaft 72 of the moving block 68 is inserted into the long hole 92, and the rotation range of the first lever 48 is limited to the range in which the second lever-side protruding shaft 72 can move in the long hole 92. Have been. Then, as shown in FIG. 8, when the second lever 76 rotates clockwise (in the direction of arrow D) and the plate piece 90 moves upward, the second lever side inserted through the long hole 92 of the plate piece 90. The protruding shaft 72 also moves upward, and the door lock mechanism 10 is locked. Conversely, as shown in FIG. 5, when the second lever 76 rotates counterclockwise (the direction opposite to the arrow D) and the long hole 92 moves downward, the second lever inserted into the long hole 92 The side protruding shaft 72 also moves downward, and the door lock mechanism 10 is unlocked. Further, since the protrusion of the moving block 68 is accommodated in the elongated hole 66 and the moving range of the moving block 68 is limited, the moving range of the elongated hole 92 in the vertical direction is also limited, and the rotation range of the second lever 76 is limited. Will be restricted.
[0037]
Then, the second lever 76 has its action part on one end side offset from the moving part on the other end side on the opposite side to the output shaft 80 of the actuator 78 toward the center of the back door 12 ( Distance L, see FIG. 8). For this reason, as shown in FIG. 4, even when the handle unit 14 is mounted at a position closer to the center from the front end surface 32 of the back door 12, the key side link 26 can be arranged in a substantially vertical direction. it can. The moving direction (substantially vertical direction) of the tip of the key arm 24 protruding from the key cylinder 18 matches the axial direction of the key-side link 26.
[0038]
Next, the operation of the door lock mechanism 10 according to the first embodiment will be described.
As shown in FIGS. 3 and 12, when the back door 12 is closed, the striker 100 (see FIG. 17) attached to the vehicle body is housed in the recess 40 of the latch 34, and the latch 34 is shown in the latch housing 30. It rotates counterclockwise (direction of arrow A) against the urging force of the spring that does not. Then, the latch 34 is disabled from rotating by the pawl 35 (see FIG. 3) in the latch housing 30, and the back door 12 is maintained in the closed state.
[0039]
In this state, when the door opening operation is performed, and as shown in FIG. 7, when the user puts his hand on the outside handle 16 and turns the handle upward, the handle side link 20 moves downward, and the first lever 48 rotates counterclockwise. It rotates in the direction (arrow C direction). At this time, the moving block 68 is located on the distal end side of the leg portion 64 of the first lever 48, and the door lock mechanism 10 is in the unlocked state. The rotation of the first lever 48 in the counterclockwise direction causes the release lever side protruding shaft 74 of the moving block 68 to push the other end 44B of the release lever 44, so that the release lever 44 also moves in the counterclockwise direction (arrow C direction). Rotate. As a result, the protruding shaft 46 of the release lever 44 acts on the pawl 35 (see FIG. 3) in the latch housing 30 to release the latch 34 from the unrotatable state. The latch 34 rotates in the clockwise direction in FIG. 3 (the direction opposite to the arrow A) by the urging force of a spring (not shown) in the latch housing 30, and the back door 12 is opened as shown in FIG.
[0040]
When the back door 12 is closed and the latch 34 is rotated in the counterclockwise direction (the direction of arrow A) as shown in FIG. As shown in FIG. 8, the key cylinder 18 is rotated clockwise. The key side link 26 is pushed down, and the second lever 76 rotates clockwise (the direction of arrow D). As a result, the block body 70 of the moving block 68 moves upward along the elongated hole 66 and is located near the base of the leg 64, and the release lever side protruding shaft 74 separates from the distal end surface of the release lever 44, The door lock mechanism 10 is locked. In this state, even if the outside handle 16 is rotated upward to move the handle side link 20 downward and the first lever 48 is rotated counterclockwise, the release lever side protrusion shaft 74 Does not contact the other end 44B of the release lever 44, the release lever 44 does not rotate counterclockwise. For this reason, the unrotatable state of the latch 34 due to the pawl 35 in the latch housing 30 cannot be released, and the back door 12 is maintained in the closed state.
[0041]
On the other hand, in this state, as shown in FIG. 5, when the key is inserted into the key cylinder 18 and rotated counterclockwise and the key side link 26 is pulled up, the second lever 76 is rotated counterclockwise (direction of arrow D). ) To rotate. As a result, the block body 70 of the moving block 68 moves downward along the elongated hole 66 and is positioned at the tip of the leg 64, and the release lever side protruding shaft 74 is moved to the left end of the other end 44B of the release lever 44 in FIG. , The door lock mechanism 10 is unlocked. In this state, the back door 12 can be opened by rotating the outside handle 16 upward.
[0042]
The second lever 76 can also be rotated by the driving force of the actuator 78 to be in a locked state (the position shown in FIG. 8) or an unlocked state (the position shown in FIG. 5). That is, when an occupant operates an unillustrated switch or the like to input an electric signal to the input terminal of the actuator 78, a motor (not shown) in the actuator 78 rotates and the output shaft 80 rotates. As a result, the second lever 76 pivotally supported by the output shaft 80 rotates, and the door lock mechanism 10 enters a locked state or an unlocked state.
[0043]
As described above, in the door lock mechanism 10 according to the first embodiment, switching between the locked state and the unlocked state by a key operation, and the locking state and the unlocked state by driving the actuator 78 by operating a switch or the like are performed. Switching can be performed by rotating the second lever 76. Therefore, the number of parts is reduced as compared with the conventional door lock device.
[0044]
The second lever 76 has an elongated hole 84 (operating portion) on which the rotational force of the key cylinder 18 acts, and an elongated hole 92 (moving portion) for moving the moving block 68 with respect to the output shaft 80 which is the center of rotation. , And is offset toward the center of the back door 12. For this reason, the key side link 26 connecting the tip of the key arm 24 and the long hole 84 is arranged in a substantially vertical direction. Since the distal end of the key arm 24 moves substantially vertically, the moving direction coincides with the longitudinal direction of the key-side link 26. For this reason, the rotation force of the key cylinder 18 is not wasted, and the key cylinder 18 can be rotated with a small force to bring the door lock mechanism 10 into the locked state or the unlocked state.
[0045]
Further, since the rotation axis of the key cylinder 18 and the rotation axis 80 of the second lever body 76 are substantially in the same direction, and the distances from each rotation axis to the link 26 are substantially the same, the movement of the link by key operation They are almost parallel. For this reason, even if the link 26 is short, the link 26 is not twisted at the connecting portion between the link 26 and the key arm 24 or at the connecting portion between the link 26 and the second lever 76, so that there is no resistance to key operation.
[0046]
FIGS. 13 and 14 show a door lock mechanism 210 according to a second embodiment of the present invention.
[0047]
This door lock mechanism 210 differs from the door lock mechanism 210 according to the first embodiment in the shape and the pivotal support structure of the second lever 212. (Hereinafter, the same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.)
That is, the second lever 212 of the door lock mechanism 210 is formed in a substantially J-shape in plan view as shown in FIG. 14, and the short piece 212A on the actuator 78 side is connected to the output shaft 80 of the actuator 78. It is fixed and rotated by the actuator 78. Further, a long hole 214 for accommodating the lower end of the key-side link 26 is formed at the tip of the long piece 212B facing the short piece 212A substantially in parallel.
[0048]
On the other hand, a support arm 216 protrudes from the latch housing 30, and a long piece portion 212B is rotatably supported at the distal end of the support arm 216 at substantially the center thereof. The rotation axis of the long piece 212B is on an extension of the output shaft 80 of the actuator 78, and the rotation axis of the short piece 212A matches the rotation axis of the long piece 212B.
[0049]
An elongated hole 92 similar to the second lever 76 of the first embodiment is formed in the bottom piece portion 212C of the second lever 212, and the elongated hole 92 is provided on the second lever side of the moving block 68. The protruding shaft 72 is housed (see FIG. 14). Therefore, the elongated hole 214 is offset toward the center of the back door 12 on the side opposite to the elongated hole 92 with respect to the output shaft 80.
[0050]
Also in the door lock mechanism 210, similarly to the door lock mechanism 10 according to the first embodiment, the second lever 212 is rotated and moved by the driving force of the actuator 78 and the vertical movement of the key-side link 26 by the key operation. The block 68 can be moved up and down to a locked state or an unlocked state, and the force for rotating the key cylinder 18 can be reduced.
[0051]
Further, in the door lock mechanism 210, by forming the second lever 212 in a substantially J shape in plan view, a predetermined space is provided between the short piece 212A and the long piece 212B as shown in FIG. This space can be used as a path for raising and lowering the window glass 218. That is, since the connecting portion between the key-side link 26 and the second lever 212 is released from the vertical path of the window glass 218, the second lever 212 does not hinder the vertical movement of the window glass 218. Thereby, compared to the door lock mechanism 10 according to the first embodiment, it is particularly suitable for a door of a type in which a window glass moves up and down (for example, a general side door or the like). Of course, both the door lock mechanism 10 according to the first embodiment and the door lock mechanism 210 according to the second embodiment can be applied to any door of the vehicle. For example, even the door lock mechanism 10 can be applied to a door of a type in which the window glass moves up and down. In this case, the window glass moves up and down at a position away from the door lock mechanism 10. do it.
[0052]
In the above description, the door lock mechanisms 10 and 210 to which the actuator 78 is attached have been described, but the actuator 78 does not necessarily have to be attached. Even in this case, the second levers 76 and 212 can be rotated by a key operation to bring the door lock mechanism into a locked state or an unlocked state. Also, the actuator does not use the rotational force of the motor as in the case of the actuator 78 described above. For example, the actuator may be one that moves a plunger by a solenoid and rotates the second levers 76 and 212 by this moving force. .
[0053]
Further, the first lever body does not necessarily have to have the above-mentioned shape, and at least a part of the first lever body can or cannot contact the release lever 44, and has come into contact with the release lever 44. 6 and 7 can be rotated in the counterclockwise direction by the release operation in this state, as long as the release lever is pressed and can be rotated in the counterclockwise direction. For example, instead of attaching the moving block 68 to the leg 64, the first lever 48 itself may be supported by the rotating shaft 42 so as to be vertically movable.
[0054]
As described above, the release lever 44 acts not only on the pawl 35 in the latch housing 30 to release the unrotatable state of the latch 34 but also, for example, directly applies the rotational force of the first lever 48 to the latch 34. It may be such that it is operated to forcibly rotate in the engagement direction and the disengagement direction. In this case, a spring or a locking mechanism in the latch housing 30 may not be required.
[0055]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, there is provided a door lock mechanism provided on a door of a vehicle to engage with an engaged portion provided on a vehicle body and maintain the door in a closed state. A latch that can be engaged, a release unit that moves the latch in a direction of releasing the latch from the engaged portion, a first position that drives the release unit by a door opening operation, and a release unit that releases the release unit by a door opening operation. A first lever body movable between a second position that cannot be driven and a second position that is movable in the same direction as the thickness direction of the door;A direction perpendicular to the rotation axis of the first lever bodyHas a rotation axis ofOne end is an action section on which a rotational force is applied by a key operation, and the other end moves the first lever body between the first position and the second position on a side opposite to the action section and the rotation shaft. Moving partA second lever body, and an actuator that rotates forward or backward by a switch operation, wherein the second lever body is supported by an output shaft of the actuator and directly receives a rotational force from the actuator. Rotated,The action part on one end side of the second lever body is offset toward the center of the door on the opposite side to the moving part on the other end side with respect to the output shaft of the actuator.ing. Since the operation of setting the locked state or the unlocked state by the key operation can be performed only by the rotation of the second lever body, the number of parts is reduced as compared with the conventional door lock mechanism. Further, even if a key operated member such as a key cylinder is mounted at a predetermined distance from the front end of the door toward the center of the door, the operating portion of the second lever body is arranged near the key operated member. In addition, the second lever body can be rotated by operating the key with less force than before. In addition, the second lever body can be rotated also by an electric signal to the actuator, so that the door lock mechanism can be brought into the locked state or the unlocked state. Further, a member for transmitting the driving force of the actuator to the second lever body becomes unnecessary, and the number of components does not increase.
[0056]
According to the second aspect of the present invention, the key arm which is rotated by the key operation, the key cylinder which is rotated by the key operation and the key arm is extended, and the tip of the key arm and the operating portion of the second lever body are connected. A key-side link, wherein the moving direction of the tip of the key arm and the longitudinal direction of the key-side link are coincident, and the rotation axis of the key cylinder and the rotation axis of the second lever body are substantially in the same direction. And the distance from each rotation shaft to the key-side link is substantially the same, and the key arm is substantially equal in the vertical direction with the horizontal plane substantially orthogonal to the key-side link as the center of the rotation range. It is provided to rotate. For this reason, the key side link is not twisted, and there is no resistance to key operation. Further, the second lever body can be rotated with a small force. Moreover, the movement stroke of the tip of the key side link due to the rotation of the key cylinder can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a door lock mechanism according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged perspective view of the back door to which the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention is attached.
FIG. 4 is a front view showing a relationship between the door lock mechanism and the handle unit according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention in an unlocked state.
FIG. 6 is a side view of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention in an unlocked state.
FIG. 7 is a side view of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention in an unlocked state.
FIG. 8 is a front view showing a locked state of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a side view of the locked state of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a side view showing a locked state of the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a perspective view showing a part of a vehicle having a back door to which the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention is attached.
FIG. 12 is a perspective view showing a part of a vehicle having a back door to which the door lock mechanism according to the first embodiment of the present invention is attached.
FIG. 13 is a perspective view of a door lock mechanism according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a sectional view of a door to which a door lock mechanism according to a second embodiment of the present invention is attached.
FIG. 15 is a front view of a conventional door lock mechanism.
FIG. 16 is a side view of a conventional door lock mechanism.
FIG. 17 is an explanatory view showing an internal structure of a door of a general vehicle.
[Explanation of symbols]
10. Door lock mechanism
12 Backdoor (door)
34 Latch
44 Release lever (release means)
48 1st lever (1st lever body)
68 Moving block (1st lever body)
76 Second lever (second lever body)
78 Actuator
80 output shaft
212 second lever (second lever body)

Claims (2)

車両のドアに設けられ、車体に設けられた被係合部に係合してこのドアを閉止状態に維持するドアロック機構であって、
前記被係合部に係合可能なラッチと、
前記ラッチを前記被係合部からの係合解除方向に移動させる解除手段と、
ドア開放操作によって前記解除手段を駆動する第1位置と、ドア開放操作によって前記解除手段を駆動不能な第2位置と、の間を移動可能な第1レバー体と、
前記ドアの板厚方向と略同方向で前記第1レバー体の回転軸と直交する方向の回転軸を有し、一端がキー操作による回転力が作用する作用部とされ、他端がこの作用部と前記回転軸に対して反対側で前記第1レバー体を前記第1位置と第2位置との間で移動させる移動部とされた第2レバー体と、
スイッチ操作によって正転又は逆転するアクチュエータと、
を有し、
前記第2レバー体が、前記アクチュエータの出力軸に軸支されてアクチュエータからの回転力を直接受けて回転され、
前記第2レバー体の一端側の作用部が、他端側の移動部と、前記アクチュエータの出力軸に対して反対側で、前記ドアの中央に向かってオフセットされていることを特徴とするドアロック機構。
A door lock mechanism provided on a door of the vehicle and engaging with an engaged portion provided on the vehicle body to maintain the door in a closed state,
A latch engageable with the engaged portion;
Releasing means for moving the latch in the direction of releasing the engagement from the engaged portion;
A first lever body movable between a first position at which the unlocking means is driven by a door opening operation and a second position at which the unlocking means cannot be driven by a door opening operation;
A rotation axis in a direction substantially perpendicular to the rotation axis of the first lever body in the same direction as the thickness direction of the door, one end of which is an operation section to which a rotational force by a key operation is applied; A second lever body serving as a moving part for moving the first lever body between the first position and the second position on the opposite side to the part and the rotation axis ;
An actuator that rotates forward or backward by operating a switch,
Has,
The second lever body is rotatably supported by the output shaft of the actuator and directly receives the rotational force from the actuator, and is rotated.
A door, wherein the action part on one end side of the second lever body is offset toward the center of the door on the opposite side to the moving part on the other end side with respect to the output shaft of the actuator. Lock mechanism.
キー操作によって回転するキーアームと、
キー操作によって回転すると共に前記キーアームが延出されたキーシリンダと、
前記キーアームの先端と前記第2レバー体の前記作用部とを連結するキー側リンクと、
を有し、
前記キーアームの先端の移動方向と前記キー側リンクの長手方向とが一致され、
前記キーシリンダの回転軸と、前記第2レバー体の回転軸とが略同一方向で、且つ、各回転軸から前記キー側リンクまでの距離がほぼ同一とされ、
前記キーアームが、前記キー側リンクに対して略直交水平面を回動範囲の中心として、上下方向に略等しい角度だけ回転するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアロック機構。
A key arm that rotates by key operation,
A key cylinder which is rotated by a key operation and has the key arm extended,
A key-side link connecting the tip of the key arm and the operating portion of the second lever body,
Has,
The moving direction of the tip of the key arm coincides with the longitudinal direction of the key-side link,
The rotation axis of the key cylinder and the rotation axis of the second lever body are in substantially the same direction, and the distance from each rotation axis to the key-side link is substantially the same,
2. The door lock according to claim 1 , wherein the key arm is provided so as to rotate by a substantially equal angle in a vertical direction about a horizontal plane substantially orthogonal to the key-side link as a center of a rotation range. 3. mechanism.
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