JP3545092B2 - コンパンダ回路及び無線電話装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、コンパンダ回路及び無線電話装置に関するものであり、更に詳しく言えば、アナログ信号を増幅又は減衰して入力レベルに対する出力レベルを圧縮又は伸長する回路及びその応用装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車電話やコードレス電話等のように無線を使用する電話には、S/N(信号対雑音)比の劣化を防止するために、いわゆるコンパンダ回路が使用されている。コンパンダ回路はコンプレッサ回路とエキスパンダ回路の両方を総称したものである。コンプレッサ回路はアナログ信号の利得を調整して入力レベルに対する出力レベルを圧縮するものであり、エキスパンダ回路はアナログ信号の利得を調整して入力レベルに対する出力レベルを伸長するものである。このようなコンパンダ回路を無線電話装置の子機や親機に適用することにより、この子機と親機間で送受しているときに、無線電波に介入したノイズが除去できる。なお、コンパンダ回路に要求される特性として第1の上げられるのは、音質の劣化が少ないことである。
【0003】
図9は従来例に係るコンパンダ回路の構成図を示している。図9において、1はレベル検出回路であり、整流回路1A、ローパスフィルタ(LPF)1B、コンパレータ1Cから成る。整流回路1Aは、音声や音響信号等のアナログ入力信号(以下単に入力信号という)を全波整流して、この整流電圧をローパスフィルタ1Bに出力する。フィルタ1Bは整流電圧から高周波成分を除去して直流電圧DCにし、この電圧DCをコンパレータ1Cに出力する。コンパレータ1Cは直流電圧DCの大きさと基準電圧VRの大きさとを比較して入力信号のレベルを検出する。
【0004】
2はボリューム制御回路であり、オーバーフローカウンタ2A、クロック停止回路2B及びアップダウンカウンタ2Cから成る。オーバーフローカウンタ2Aはコンパレータ1Cの出力データをクロック信号CKに基づいてカウントし、ダウンデータ(以下Dデータという)又はアップデータ(以下Uデータという)をアップダウンカウンタ2Cに出力する。
【0005】
さらに、オーバーフローカウンタ2Aはイネーブル信号(以下EN信号という)をクロック停止回路2Bに出力する。EN信号はアップダウンカウンタ2Cに供給するためのクロック信号をON/OFFする制御信号であり、入力信号のレベルが一定のときには、「H」レベルとなり、入力信号のレベルが変化するときには、「L」レベルとなる。クロック停止回路2BはEN信号=「L」レベルでクロック信号をONし、EN信号=「H」レベルでクロック信号をOFFする。アップダウンカウンタ2CはD又はUデータとクロック信号とに基づいてボリューム制御データを発生する。
【0006】
3は電子ボリュームであり、ボリューム制御データに応じて複数の基準電圧VREF の中から1つの基準電圧VRを選択し、この電圧VRをコンパレータ1Cに出力する。4は電子ボリュームであり、ボリューム制御データに応じて入力信号を増幅又は減衰して入力レベルに対する出力レベルを調整する。
このコンパンダ回路をコンプレッサ回路として使用する場合には、図9において、電子ボリューム4の出力信号をレベル検出回路1に入力する。これをエキスパンダ回路として使用する場合には、電子ボリューム4の入力信号をレベル検出回路1に入力する。
【0007】
次に、図10を参照しながらエキスパンダ回路の動作を説明する。図10は、一定レベルの入力信号がステップ状に大きくレベル変化をした場合示している。まず、レベル検出回路1では、整流回路1Aによって入力信号が全波整流され、この整流電圧がローパスフィルタ1Bを介して直流電圧DCにされ、この電圧DCの大きさと電子ボリューム3からの基準電圧VRの大きさとがコンパレータ1Cで比較され、入力信号のレベルが検出される。
【0008】
また、ボリューム制御回路2では、オーバーフローカウンタ2Aがコンパレータ1Cの出力データをクロック信号CKに基づいてカウントする。例えば、「H」レベルが続くことによって、Uデータをアップダウンカウンタ2Cに出力する。さらに、オーバーフローカウンタ2AはEN信号をクロック停止回路2Bに出力する。ここでは、入力信号のレベルが変化して、カウンタ2Aがオーバーフローするときには、EN信号は「L」レベルとなる。
【0009】
さらに、入力信号のレベルが一定で、カウンタ2Aがオーバーフローしないようなときには、EN信号は「H」レベルとなる。クロック停止回路2BではEN信号=「L」レベルによって、クロック信号がONされ、このクロック信号がアップダウンカウンタ2Cに出力される。
アップダウンカウンタ2CではDデータとクロック信号からボリューム制御データが発生され、このデータが電子ボリューム3及び4に出力される。この結果、電子ボリューム3では制御データに基づいて複数の基準電圧VREF の中から1つの基準電圧VRが選択され、この電圧VRがコンパレータ1Cに出力される。電子ボリューム4では、電子ボリューム3に連動して、ローパスフィルタ1Bの電圧DCに追従して入力信号が減衰され、入力レベルに対する出力レベルが伸長される。これにより、出力信号VOUT が電子ボリューム4から出力され、利得変動によるS/N比の劣化を防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示すように、入力信号のレベルが連続的に変化しているときであっても、コンパレータ1Cからオーバーフローカウンタ2Aへオーバーフローさせないようなデータが出力された場合には、EN信号が「H」レベルに固定されてしまうので、アップダウンカウンタ2Cへのクロック信号がクロック停止回路2BによってOFFされることとなる。このEN信号が「H」レベルとなっている期間(以下増幅度や減衰度等の利得の変更を停止する期間という)では、入力信号のレベルが連続的に変化している場合であっても、EN信号が「L」レベルにならないために、アップダウンカウンタを動作させることができない。
【0011】
したがって、入力信号のレベルが連続的に変化している期間の途中であっても利得変更停止期間が挿入されてしまい、EN信号が「H」から「L」レベルに変化するときには、既に、電子ボリュームの調整時刻を逃してしまう。この時点では、ローパスフィルタ1Bの出力が大きく変化しており、アップダウンカウンタ2CではDデータと、クロック停止回路2BでONされたクロック信号によって、急激に利得を変化させるような制御データが発生されてしまう。
【0012】
この結果、この制御データを受けた電子ボリューム3では、その出力がローパスフィルタ1Bの出力に対して大きな階段状に変化するので、電子ボリューム4の利得が急激に変化するようになる。この変化点でノイズが発生する。
このノイズは、無線電話装置において、呼出し音であるRBT(Ring Back Tone :400Hzの正弦波を16Hzの正弦波で振幅変調した信号)をコンパンダ回路で利得変更したときに、耳障りな音として現れ、コンパンダ回路のS/N比の劣化につながる。
【0013】
本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作されたものであり、入力信号のレベルが連続的に変わった場合でも、電子ボリュームの調整を円滑にしてノイズの発生を抑制することが可能となるコンパンダ回路及び無線電話装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態に係るコンパンダ回路は、その一実施例として図1に示すように、入力信号の振幅を減衰する減衰回路(13)と、前記入力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路(11)と、前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記入力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記入力信号の振幅が基準を越えるときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を短く設定して前記減衰回路の減衰度を調整する制御回路(12)とを備え、該制御回路が、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタ(24)と、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路(25)と、前記クロック信号とアップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタ(28)と、前記アップデータ又はダウンデータを一時保持するメモリ回路(26)と、該メモリ回路に保持されたアップデータ又はダウンデータと前記振幅検出回路の出力信号とを比較して前記調整信号を出力する比較回路(27)とを有していることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の第2の形態に係るコンパンダ回路は、同様に一実施例として図1に示すように、入力信号の振幅を増幅する増幅回路(13)と、前記増幅回路の出力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路(11)と、前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記増幅回路の出力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記増幅回路の出力信号の振幅が基準を越えるときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を短く設定して前記増幅回路の増幅度を調整する制御回路(12)とを備え、該制御回路が、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタ(24)と、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路(25)と、前記クロック信号とアップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタ(28)と、前記アップデータ又はダウンデータを一時保持するメモリ回路(26)と、該メモリ回路に保持されたアップデータ又はダウンデータと前記振幅検出回路の出力信号とを比較して前記調整信号を出力する比較回路(27)とを有していることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の第3の形態に係るコンパンダ回路は、その一実施例として図1及び図6に示すように、入力信号の振幅を減衰する減衰回路又は入力信号の振幅を増幅する増幅回路(13)と、前記入力信号の振幅又は前記増幅回路の出力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路(11)と、前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記入力信号の振幅又は前記増幅回路の出力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記減衰回路の減衰度又は前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記入力信号の振幅又は前記増幅回路の出力信号の振幅が基準を越えるときには、前記減衰回路の減衰度又は前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を短く設定して前記減衰回路の減衰度又は前記増幅回路の増幅度を調整する制御回路(30)とを備え、該制御回路(30)が、前記減衰回路の減衰度又は前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタ(34)と、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路(35)と、前記クロック信号と前記アップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタ(38)と、前記振幅検出回路の出力信号を一時保持するメモリ回路(36)と、該メモリ回路に保持された前記振幅検出回路の出力信号と前記オーバーフローカウンタから出力されたアップデータ又はダウンデータとを比較して前記調整信号を出力する比較回路(37)とを有していることを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の無線電話装置は、その実施例を図7に示すように、入力信号を増幅し入力振幅に対して出力振幅を圧縮するコンプレッサ回路と、前記コンプレッサ回路で圧縮された信号を無線電波に変換する送信機と、到来電波を受信する受信機と、前記受信機の出力信号を減衰し入力振幅に対して出力振幅を伸長するエキスパンダ回路とを備え、前記エキスパンダ回路が本発明の第1のコンパンダ回路から成り、前記コンプレッサ回路が第2のコンパンダ回路から成ることを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の無線電話装置は、子機として使用する第1の無線電話機と、前記子機の親機として使用する第2の無線電話機とを備え、前記第1の無線電話機及び第2の無線電話機が本発明の第1の無線電話装置から成ることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0020】
【作 用】
本発明の第1のコンパンダ回路の動作を説明する。まず、振幅検出回路が入力信号の振幅の変動を検出すると、振幅検出回路の出力信号を入力した制御回路は、入力信号の振幅の変動が基準以下のときには、「入力信号の振幅が一定である」と判断し、減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を長く設定する。また、制御回路は、入力信号の振幅の変動が基準を越えるときには、「入力信号の振幅が変化する」と判断し、減衰回路の減衰度の変更後の減衰度の変更を停止する期間を短く設定する。
【0021】
このように本発明の第1のコンパンダ回路では、入力信号の振幅が一定である場合には、減衰度の変更を停止する期間が長く設定されるので、この期間中の減衰回路の減衰度の変化が防止できる。また、入力信号の振幅が変化する場合には、減衰度の変更を停止する期間が短く設定されるので、減衰度の変更周期が短くなり、入力信号の振幅変化に追従して減衰回路の減衰度を小刻みに調整できる。
【0022】
従って、入力信号が急激に増加又は減少する方向に変化するような場合には、減衰度の変更を停止する期間を短く設定できる。また、入力信号が緩やかに連続的に増加又は減少する方向に変化するような場合には、減衰度の変更を停止する期間が長く設定できるので、急激な減衰度の変化が生ぜず、出力信号の急激な振幅変化が防止できる。
【0023】
本発明の第2のコンパンダ回路では、増幅回路の出力信号の振幅が一定である場合には、増幅度の変更を停止する期間が長く設定されるので、この期間中の増幅回路の増幅度の変化が防止できる。また、増幅回路の出力信号の振幅が変化する場合には、増幅度の変更を停止する期間が短く設定されるので、増幅度の変更周期が短くなり、増幅回路の出力信号の振幅変化に追従して増幅回路の増幅度を小刻みに可変できる。
【0024】
従って、増幅回路の出力信号が急激に増加又は減少する方向に変化するような場合には、増幅度の変更を停止する期間を短く設定できる。また、増幅回路の出力信号が緩やかに連続的に増加又は減少する方向に変化するような場合には、増幅度の変更を停止する期間が長く設定できるので、急激な増幅度の変化が生ぜず、出力信号の急激な振幅変化が防止できる。
【0025】
本発明の無線電話装置では、エキスパンダ回路が本発明の第1のコンパンダ回路から成り、コンプレッサ回路が第2のコンパンダ回路から構成されているので、コンプレッサ回路とエキスパンダ回路で、受信機及び送信機等の通信経路を挟み込むことにより、無線電波特有の雑音を除去できる共に、通話信号のレベルの圧縮時及び伸長時の雑音が除去できる。
【0026】
【実施例】
次に、図を参照しながら本発明の実施例について説明をする。図1〜8は、本発明の実施例に係るコンパンダ回路及び無線電話装置の説明図である。
(1)第1の実施例の説明
図1は、本発明の第1の実施例に係るコンパンダ回路の構成図を示している。図1において、11は入力信号のレベル(振幅)を検出するレベル検出回路であり、振幅調整回路の一例である。レベル検出回路11は整流回路21、ローパスフィルタ回路(LPF)22及びコンパレータ23から成る。整流回路21は、音声や音響信号等のアナログ入力信号(以下単に入力信号VINという)を全波整流して、この整流電圧をローパスフィルタ22に出力する。フィルタ22は整流電圧から高周波成分を除去して直流電圧DCにし、この電圧DCをコンパレータ23に出力する。コンパレータ23は直流電圧DCの大きさと基準電圧VRの大きさとを比較して入力信号VINのレベルを検出する。コンパレータ23の出力データ(DATA)は、電圧DC<VRのときには、「H」(ハイ)レベルとなり、電圧DC>VRのときには、「L」(ロー)レベルとなる。
【0027】
12はボリューム制御回路であり、コンパレータ23の出力データによって、入力信号VINのレベルが一定となる場合には、電子ボリューム13や14の減衰度の変更を停止する期間を長く設定し、又は、入力信号VINのレベルが変化する場合には、電子ボリューム13や14の減衰度の変更を停止する期間を短く設定するものである。
【0028】
ボリューム制御回路12は、ビット長可変型オーバーフローカウンタ24、クロック停止回路25、D型フリップ・フロップ回路(以下FF回路という)26、比較回路27及びアップダウンカウンタ28から成る。
オーバーフローカウンタ24はコンパレータ23の出力データをクロック信号CK及びビット長可変信号(調整信号:以下BLEN信号という)に基づいてカウントし、ダウンデータ(以下Dデータという)又はアップデータ(以下Uデータという)をアップダウンカウンタ28に出力するものである。例えば、カウンタ24は図2に示すように、4個のフリップ・フロップ回路F1〜F4と、それぞれ1個の二入力AND回路201 、二入力NAND回路202 及び二入力OR回路206 と、5個の二入力NOR回路203 、204 、207 、208 及び209 から成る。
【0029】
回路F1〜F4は4ビットカウンタを構成し、二入力NOR回路203 及び207 は、この4ビットカウンタをBLEN信号に基づいて2ビットのカウンタ機能にする。回路F1とF2の各々の出力は回路202 の入力と回路206 の入力にそれぞれ接続され、回路F3とF4の各々の出力は回路201 の入力と回路205 の入力にそれぞれ接続されている。また、回路201 の出力とBLEN信号は回路203 に入力され、回路205 の出力とBLEN信号は回路207 にそれぞれ入力されている。回路202 の出力と回路203 の出力は回路204 に接続され、回路206 の出力と回路207 の出力は回路208 にそれぞれ接続されている。回路204 の出力はDデータ又はUデータである。
【0030】
BLEN信号は4ビットカウンタを2ビットのカウンタに切り換える信号であり、カウンタ出力のビット長を4ビットから2ビットに可変する信号である。このビット長を可変することで、電子ボリューム13や14の減衰度の変更を停止する期間が調整できる。
回路204 の出力は、コンパレータ23の出力データの内容によって、「H」レベルが続いたときには、Uデータがアップダウンカウンタ28に出力され、「L」レベルが続いたときには、Dデータがアップダウンカウンタ28に出力される。
【0031】
さらに、オーバーフローカウンタ24はイネーブル信号(クロック制御信号:以下EN信号という)をクロック停止回路25に出力する。EN信号は回路209 から出力され、アップダウンカウンタ28に供給するためのクロック信号(CK)をON/OFFする制御信号である。EN信号は入力信号VINのレベルが一定のときには、「H」レベルとなり、入力信号VINのレベルが変化するときには、「L」レベルとなる。なお、EN信号の「H」レベルのパルス幅は、電子ボリューム13や14の減衰度の変更を停止する期間(以下減衰度変更停止期間という)であり、その「L」レベルのパルス幅は、電子ボリューム13や14の減衰度の変更をする期間に等しい。
【0032】
クロック停止回路25はEN信号に基づいてクロック信号を停止する。例えば、回路25は二入力NOR回路から成り、EN信号=「H」レベルでクロック信号をOFFし、EN信号=「L」レベルでクロック信号をONする。
FF回路26はメモリ回路の一例であり、オーバーフローカウンタ24からアップダウンカウンタ28に前回出力されたUデータ又はDデータを一時保持するものである。比較回路27はFF回路26に保持されたUデータ又はDデータと、今回のコンパレータ23の出力データとを比較してBLEN信号をオーバーフローカウンタ24に出力する。比較回路27は図2に示すように二入力EXNOR回路から成る。
【0033】
例えば、比較回路27は前回のUデータ又はDデータの論理値と今回のコンパレータ23の出力データの論理値とが一致する場合,すなわち、入力信号VINが連続的に変化している場合には、「L」レベルのBLEN信号をカウンタ24に出力する。それ以外,すなわち、入力信号VINに変化が無い場合には、「H」レベルのBLEN信号をカウンタ24に出力する。
【0034】
アップダウンカウンタ28はD又はUデータとクロック信号とに基づいてボリューム制御データを発生する。制御データは、例えば、3ビットのデータD0〜D2であり、8通りのデータが電子ボリューム13や14に出力される。
13は、制御データD0〜D2に応じて入力信号VINを減衰する電子ボリュームであり、減衰回路の一例である。例えば、コンプレッサ回路に使用する電子ボリューム31は図3(A)に示すように、利得を調整する8個の基準抵抗Rと、基準抵抗を選択する8個のスイッチ素子S0〜S7と、制御データD0〜D2を解読するデコーダ301 と、入力信号VINを増幅するオペアンプ302 から成る。コンプレッサ回路は入力信号VINを増幅して入力レベルに対し出力レベルを圧縮するものである。図4(B)にコンプレッサ回路の入出力特性を示している。図4(B)において、縦軸は相対出力レベルGout dBであり、横軸は相対入力レベルGindBである。表1はコンプレッサ回路での制御データD0〜D2の内容と、ONするスイッチ素子S0〜S7及び利得の関係をまとめたものである。
【0035】
【表1】
Figure 0003545092
【0036】
なお、エキスパンダ回路に使用する電子ボリューム32は図4(A)に示すように、利得を調整する9個の基準抵抗Rと、基準抵抗を選択する8個のスイッチ素子S0〜S7と、制御データD0〜D2を解読するデコーダ303 と、入力信号VINを減衰するオペアンプ304 から成る。エキスパンダ回路は入力信号VINを減衰して入力レベルに対し出力レベルを伸長するものである。図4(C)にエキスパンダ回路の入出力特性を示している。図4(C)において、縦軸は相対出力レベルGout dBであり、横軸は相対入力レベルGindBである。表2はエキスパンダ回路での制御データD0〜D2の内容と、ONするスイッチ素子S0〜S7及び利得の関係をまとめたものである。
【0037】
【表2】
Figure 0003545092
【0038】
14は、制御データD0〜D2に応じて複数の基準電圧VREF の中から1つの基準電圧VRを選択し、この電圧VRをコンパレータ23に出力する電子ボリュームである。電子ボリューム14は図3(B)に示すように、基準電圧VREF を分割する9個の基準抵抗Rと、基準抵抗を選択する8個のスイッチ素子S0〜S7と、制御データD0〜D2を解読するデコーダ401 から成る。
【0039】
次に、本実施例のコンパンダ回路(エキスパンダ)の動作を説明する。例えば、400Hzの正弦波を16Hzの正弦波で振幅変調したような入力信号VIN(図5参照)をレベル調整する場合、まず、レベル検出回路11で入力信号VINのレベルを検出する。このとき入力信号VINは整流回路21によって全波整流され、この整流電圧がローパスフィルタ22で直流電圧DCにされ、この電圧DCの大きさと基準電圧VRの大きさとがコンパレータ23で比較される。コンパレータ23の出力データ(DATA)は、電圧DC<VRのときに、「H」(ハイ)レベルとなり、電圧DC>VRのときに、「L」(ロー)レベルとなる。
【0040】
また、ボリューム制御回路12では、図5に示すように入力信号VINのレベルが増加する方向にあることから、コンパレータ23の出力データは「H」レベルを継続する。そして、オーバーフローカウンタ24の各フリップ・フロップ回路F1〜F4の出力データは全て「H」レベルとなる。これを受けた二入力AND回路201 の出力は「H」レベル、二入力NAND回路202 の出力は「L」レベル、二入力NOR回路205 の出力は「L」レベル、二入力OR回路206 の出力は「H」レベルとなる。
【0041】
さらに、本実施例では入力信号VINが連続的に変化しているので、オーバーフローカウンタ24からアップダウンカウンタ28に前回出力されたUデータと今回のコンパレータ23の出力データとが一致する。このときにはBLEN信号が「L」レベルになる。これを受けた二入力NOR回路203 の出力は「L」レベル、二入力NOR回路207 の出力は「L」レベルとなる。この結果、4ビットのカウンタ24が2ビットカウンタ機能に切り換えられ、カウンタ出力4ビットの内、2ビットが利用される。この回路202 , 203 の出力を受けた二入力NOR回路204 の出力,すなわち、Uデータは「H」レベルになる。
【0042】
また、二入力NOR回路208 の出力は「L」レベルとなり、これと回路204 の出力「H」レベルを受けた二入力NOR回路209 の出力,すなわち、EN信号は「L」レベルになる。
これによって、クロック停止回路25はクロック信号をアップダウンカウンタ28に出力する。カウンタ28は「H」レベルのUデータ及びクロック信号を受けて制御データD0〜D2を発生し、このデータをD0〜D2を電子ボリューム13や14に出力する。このとき電子ボリューム13や14ではBLEN信号によって減衰度変更停止期間が短く設定されているので、Uデータが「H」レベルを維持する期間で、小刻みに減衰度が調整され、入力信号VINのレベルが伸長される。
【0043】
さらに、図5に示すように入力信号VINのレベルが増加方向から異方向に転じて、それが一定した場合には、オーバーフローカウンタ24の各フリップ・フロップ回路F1〜F4の出力データは「H」又は「L」レベルを繰り返す。また、オーバーフローカウンタ24からアップダウンカウンタ28に前回出力されたUデータと今回のコンパレータ23の出力データとが一致しなくなる。このときには、BLEN信号が「H」レベルになる。この結果、先の2ビットのカウンタが4ビットカウンタに切り換えられ、カウンタ出力4ビットが利用される。このBLEN信号=「H」レベルと、各論理回路201 , 202 , 205 , 206 の出力を受けた二入力NOR回路203 の出力は「H」レベル、二入力NOR回路207 の出力は「H」レベルとなる。
【0044】
また、二入力NOR回路203 の出力は「H」レベル、二入力NOR回路207 の出力は「H」レベルとなる。二入力NOR回路208 の出力は「H」レベルとなり、これと回路204 の出力「H」レベルを受けた二入力NOR回路209 の出力,すなわち、EN信号は「H」レベルになる。
これによって、クロック停止回路25はアップダウンカウンタ28へのクロック信号を停止し、電子ボリューム13や14の減衰度の変更が停止する。このときBLEN信号によって減衰度変更停止期間が長く設定されているので、この期間中、電子ボリューム13や14の減衰度の変化が防止できる。
【0045】
なお、図5において、入力信号VINのレベルが一定している状態から減少方向に転じた動作については、先に説明した入力信号VINが連続的に変化している場合と同様であるのでその説明を省略する。
このようにして、本発明の第1の実施例に係るコンパンダ回路では、入力信号VINのレベルに一定の変化がない場合には、比較回路27から出力されたBLEN信号=「H」レベルによって、オーバーフローカウンタ24が4ビットカウンタとして機能されるので、電子ボリューム13や14の減衰度変更停止期間が長く設定できる。この期間中、電子ボリューム13や14の増幅度の変化が防止できる。
【0046】
また、入力信号VINのレベルが、あるレベルから一旦増加又は減少する方向に転ずると、該入力信号VINのレベルが一定するまで、BLEN信号=「L」レベルによって、カウンタ24が2ビットカウンタとして機能されるので、電子ボリューム13や14の減衰度変更停止期間が短く設定できる。
従って、入力信号VINが急激に増加又は減少する方向に変化するような場合には、減衰度変更停止期間を短く設定することによって、入力信号VINの変化に対し電子ボリューム13や14の減衰度の変更を小刻みに追従させることができる。また、入力信号VINが緩やかに連続的に増加又は減少する方向に変化するような場合には、減衰度変更停止期間が長く設定できるので、入力信号VINの変化に対し電子ボリューム13や14の減衰度の変更を緩やかに追従させることができる。これにより、変化点でのノイズや、出力信号の急激な振幅変化が防止できる。
【0047】
(2)第2の実施例の説明
図6は、本発明の第2の実施例に係るコンパンダ回路のボリューム制御回路の構成図を示している。第2の実施例では第1の実施例と異なり、レベル検出回路の出力データ(DATA)を一時保持し、このデータとオーバーフローカウンタ34から出力されたUデータ又はDデータとを比較するものである。
【0048】
第2の実施例で使用するボリューム制御回路30は図6において、ビット長可変型オーバーフローカウンタ34、クロック停止回路35、D型フリップ・フロップ回路(以下FF回路という)36、比較回路37及びアップダウンカウンタ38から成る。
メモリ回路36はクロック信号に基づいてレベル検出回路の出力データ(DATA)を一時保持するものである。比較回路37は、オーバーフローカウンタ34からアップダウンカウンタ38に今回出力されるU又はDデータと、FF回路36に一時保持されている前回のコンパレータ23の出力データとを比較する。入力信号VINが連続的に変化している場合には、このデータが一致することから、比較回路37は、BLEN信号=「L」レベルをカウンタ34に出力する。また、入力信号VINが一定の場合には、このデータが異なることから、比較回路37は、BLEN信号=「H」レベルをカウンタ34に出力する。その他の構成及び第1の実施例と同じ名称のものは、同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0049】
このように本発明の第2の実施例に係るコンパンダ回路では、比較回路37から出力されたBLEN信号=「H」レベルによって、オーバーフローカウンタ34が4ビットカウンタとして機能されるので、入力信号VINのレベルに一定の変化がない場合には、電子ボリュームの減衰度変更停止期間や増幅度変更停止期間が長く設定できる。この期間中、電子ボリュームの減衰度や増幅度の変化が防止できる。
【0050】
また、入力信号VINのレベルが、あるレベルから一旦増加又は減少する方向に転ずると、該入力信号VINのレベルが一定するまで、BLEN信号=「L」レベルによって、カウンタ34が2ビットカウンタとして機能されるので、電子ボリューム13や14の減衰度変更停止期間や増幅度変更停止期間が短く設定できる。
【0051】
従って、第1の実施例と同様に、入力信号VINの変化状態に応じて減衰度変更停止期間や増幅度変更停止期間を調整することによって、入力信号VINの変化に対し電子ボリューム13や14の利得可変を円滑に制御できる。
(3)第3の実施例の説明
図7は、本発明の第3の実施例に係るコンパンダ回路を応用した親子電話機の構成図を示している。図7において、100 はコードレス電話器(子機)であり、マイク部101 、コンプレッサ回路102 、送信機103 、信号入出力端子104 、アンテナ105 、受信機106 、エキスパンダ回路107 、スピーカー部108 から成る。 200は本体電話器(親機)であり、アンテナ201 、信号入出力端子202 、205 、受信機203 、エキスパンダ回路204 、コンプレッサ回路206 、送信機207 から成る。
【0052】
コンプレッサ回路102 は本発明の第1や第2の実施例のコンパンダ回路から成り、図8(A)に示すように、電子ボリューム31、ボリューム制御回路12、レベル検出回路11及び電子ボリューム14から成る。コンプレッサ回路102 の動作については、子機100 の動作と共に説明する。
また、エキスパンダ回路107 は本発明の第1や第2の実施例のコンパンダ回路から成り、図8(B)に示すように、電子ボリューム32、ボリューム制御回路12、レベル検出回路11及び電子ボリューム14から成る。エキスパンダ回路107 の動作については第1の実施例で説明しているので、その説明を省略する。
【0053】
本実施例に係る親子電話機の子機100 の動作を説明する。まず、ユーザの音声はマイク部101 によって通話信号に変換され、この通話信号はコンプレッサ回路102 によって増幅され、入力レベルに対して出力レベルが圧縮される。このときコンプレッサ回路102 では、レベル検出回路11が電子ボリューム12の出力信号のレベルを検出すると、このレベル検出回路11の検出結果が「出力信号の振幅が一定である」とされるときには、ボリューム制御回路12は電子ボリューム31や14の増幅度変更停止期間を長く設定する。また、このレベル検出回路11の検出結果が「出力信号の振幅が変化する」とするときには、ボリューム制御回路12は電子ボリューム31や14の増幅度変更停止期間をを短く設定する。
【0054】
また、コンプレッサ回路102 で圧縮された通話信号は送信機103 によって、無線電波に変換され、この電波が信号入出力端子104 を介してアンテナ105 から親機200 に伝送される。
さらに、親機200 ではアンテナ201 に到来する無線電波が受信機203 によって受信され、この無線電波が復調される。復調信号はエキスパンダ回路204 によって伸長される。この回路204 の動作は第1の実施例で述べた通りである。ここで伸長された通話信号は信号入出力端子205 を介して電話回線に送出される。また、相手方からの通話信号は電話回線から信号入出力端子205 を介して受信されてコンプレッサ回路206 に入力される。通話信号はコンプレッサ回路206 によって増幅され、入力レベルに対して出力レベルが圧縮される。圧縮された通話信号は送信機207 によって、無線電波に変換され、信号入出力端子202 を介してアンテナ201 から子機100 に伝送される。
【0055】
さらに、子機100 ではアンテナ105 に到来する無線電波が受信機106 によって受信され、この無線電波が復調される。復調信号はエキスパンダ回路107 によって伸長される。そして、スピーカー部108 から相手方の音声がユーザの耳に到達する。
このようにして本発明の第3の実施例に係るコンパンダ回路を応用した親子電話機では、子機100 のコンプレッサ回路102 やエキスパンダ回路107 と、親機200 のエキスパンダ回路204 やコンプレッサ回路206 が本実施例のコンパンダ回路から構成されている。
このため、子機100 のコンプレッサ回路107 と親機200 のエキスパンダ回路204 とによって、送信機103 、信号入出力端子104 、アンテナ105 、201 、受信機203 を挟み込むことにより、子機100 から親機200 への送信時に、無線電波の伝搬経路で入り込む雑音が除去できる。また、親機200 から子機200 への受信時に、親機200 のコンプレッサ回路206 と子機100 のエキスパンダ回路104 とによって、送信時と同様に無線電波に入り込む雑音が除去できる。
【0056】
しかも、本実施例の親子電話機に使用したコンプレッサ回路102 や206 では、電子ボリューム31や14の出力信号のレベルが一定である場合には、増幅度変更停止期間が長く設定されるので、この期間中の電子ボリューム31や14の増幅度の変化が防止できる。また、電子ボリューム31や14の出力信号のレベルが変化する場合には、増幅度変更停止期間が短く設定されるので、増幅度変更周期が短くなり、電子ボリューム31や14の出力信号のレベル変化に追従して電子ボリューム31や14の利得を小刻みに調整できる。
【0057】
従って、RBT回路を経た通話信号等のように、電子ボリューム31や14の出力信号が緩やかに連続的に増加又は減少する方向に変化するような場合には、コンプレッサ回路102 や206 によって、増幅度変更停止期間が長く設定できるので、急激な増幅度の変化が生ぜず、出力信号の急激なレベル変化が防止できる。これにより、親子電話機のS/N比が改善できるので、音質が向上する。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンパンダ回路によれば、入力信号の振幅が一定である場合には、減衰度変更停止期間や増幅度変更停止期間が長く設定されるので、この期間中の減衰回路の減衰度や増幅回路の増幅度の変化が防止できる。また、入力信号の振幅が変化する場合には、減衰度変更停止期間や増幅度変更停止期間が短く設定されるので、減衰度変更周期や増幅度変更周期が短くなり、入力信号の振幅変化に追従して減衰度や増幅度を小刻みに調整できる。
【0059】
また、本発明の無線電話装置では、本発明のコンパンダ回路から構成したコンプレッサ回路とエキスパンダ回路とによって無線電波特有の雑音が除去できると共にレベルの圧縮時及び伸長時の雑音が除去できるので、親子電話機や自動車電話等の音質向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るコンパンダ回路の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るボリューム制御回路の構成図である。
【図3】本発明の各実施例に係るコンプレッサ回路で使用する電子ボリュームの構成図である。
【図4】本発明の各実施例に係るエキスパンダ回路で使用する電子ボリュームの構成図及びコンパンダ回路の入出力特性図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るコンパンダ回路の動作波形図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係るボリューム制御回路の構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係るコンパンダ回路を応用した親子電話機の構成図である。
【図8】本発明の各実施例に係るコンプレッサ回路及びエキスパンダ回路の構成図である。
【図9】従来例に係るコンパンダ回路の構成図である。
【図10】従来例に係るコンパンダ回路の動作( エキスパンダ)波形図である。
【図11】従来例に係る問題点を説明するコンパンダ回路の動作波形図である。
【符号の説明】
1,11…レベル検出回路、2,12…ボリューム制御回路、3,4,13,14,31,32…電子ボリューム、1A,21…整流回路、1B,22…ローパスフィルタ、1C,23…コンパレータ、2A…オーバーフローカウンタ、24,34…ビット長可変型オーバーフローカウンタ、2B,25,35…クロック停止回路、26,F1〜F4,36…D型フリップ・フロップ回路、27,37…比較回路、2C,28,38…アップダウンカウンタ、100 …子機、101 …マイク部、102 , 206 …コンプレッサ回路、103 , 207 …送信機、104 , 202 , 205 …信号入出力端子、105 , 201 …アンテナ、106 , 203 …受信機、107 , 204 …エキスパンダ回路、200 …親機、201 …二入力AND回路、202 …二入力NAND回路、203 〜205 , 207 〜209 …二入力NOR回路、206 …二入力OR回路、301 , 303 , 401 …デコーダ、302 , 304 …オペアンプ。

Claims (6)

  1. 入力信号の振幅を減衰する減衰回路と、
    前記入力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記入力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記入力信号の振幅が基準を越えるときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を短く設定して前記減衰回路の減衰度を調整する制御回路とを備え、
    該制御回路が、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタと、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路と、前記クロック信号とアップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタと、前記アップデータ又はダウンデータを一時保持するメモリ回路と、該メモリ回路に保持されたアップデータ又はダウンデータと前記振幅検出回路の出力信号とを比較して前記調整信号を出力する比較回路とを有していることを特徴とするコンパンダ回路。
  2. 入力信号の振幅を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記増幅回路の出力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記増幅回路の出力信号の振幅が基準を越えるときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を短く設定して前記増幅回路の増幅度を調整する制御回路とを備え、
    該制御回路が、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタと、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路と、前記クロック信号とアップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタと、前記アップデータ又はダウンデータを一時保持するメモリ回路と、該メモリ回路に保持されたアップデータ又はダウンデータと前記振幅検出回路の出力信号とを比較して前記調整信号を出力する比較回路とを有していることを特徴とするコンパンダ回路。
  3. 入力信号の振幅を減衰する減衰回路と、
    前記入力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記入力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記入力信号の振幅が基準を越えるときには、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を短く設定して前記減衰回路の減衰度を調整する制御回路とを備え、
    該制御回路が、前記減衰回路の減衰度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタと、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路と、前記クロック信号と前記アップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタと、前記振幅検出回路の出力信号を一時保持するメモリ回路と、該メモリ回路に保持された前記振幅検出回路の出力信号と前記オーバーフローカウンタから出力されたアップデータ又はダウンデータとを比較して前記調整信号を出力する比較回路とを有していることを特徴とするコンパンダ回路。
  4. 入力信号の振幅を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号の振幅の変動を検出する振幅検出回路と、
    前記振幅検出回路の出力信号を入力し、前記増幅回路の出力信号の振幅の変動が基準以下のときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を長く設定し、かつ、前記増幅回路の出力信号の振幅が基準を越えるときには、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を短く設定して前記増幅回路の増幅度を調整する制御回路とを備え、
    該制御回路が、前記増幅回路の増幅度の変更を停止する期間を調整する調整信号に基づいて前記振幅検出回路の出力信号をカウントし、アップデータ又はダウンデータを出力すると共にクロック制御信号を出力するオーバーフローカウンタと、前記クロック制御信号に基づいてクロック信号を停止するクロック停止回路と、前記クロック信号と前記アップデータ又はダウンデータとに基づいてボリューム制御データを出力するアップダウンカウンタと、前記振幅検出回路の出力信号を一時保持するメモリ回路と、該メモリ回路に保持された前記振幅検出回路の出力信号と前記オーバーフローカウンタから出力されたアップデータ又はダウンデータとを比較して前記調整信号を出力する比較回路とを有していることを特徴とするコンパンダ回路。
  5. 入力信号を増幅し入力振幅に対して出力振幅を圧縮するコンプレッサ回路と、前記コンプレッサ回路で圧縮された信号を無線電波に変換する送信機と、到来電波を受信する受信機と、前記受信機の出力信号を減衰し入力振幅に対して出力振幅を伸長するエキスパンダ回路とを備え、
    前記エキスパンダ回路が、請求項1及び3のいずれか一項に記載のコンパンダ回路から成り、前記コンプレッサ回路が、請求項2及び4のいずれか一項に記載のコンパンダ回路から成ることを特徴とする無線電話装置。
  6. 子機として使用する第1の無線電話機と、前記子機の親機として使用する第2の無線電話機とを備え、前記第1の無線電話機及び第2の無線電話機が、請求項5に記載の無線電話装置から成ることを特徴とする無線電話装置。
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