JP3544346B2 - Jig for making rice, method and apparatus for making rice - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、握り飯製造用治具および握り飯製造装置に関し、より詳しくは、表面付近は固く締まり、内部は柔らかくふっくらとして歯応えと舌触りが良好な握り飯を、握り飯を作った経験がない人でも容易に作ることができる握り飯製造用治具及び製造方法、並びにこの握り飯製造用治具を用いて自動的に握り飯を製造することができる握り飯製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、握り飯は人の手で握られて作られていた。人の手で握る場合、その人が握り飯を作る経験を積んだ人であれば、その経験則に基づく適度な圧縮速度及び適度な圧縮力で飯を握ることができるので、表面付近は固く、内部は柔らかくふっくらとした握り飯を作ることが可能であった。このような握り飯は、歯応えや舌触りが良く、食感に優れた美味しいものである。しかしながら、人の手で製造する場合には、ある程度の経験を積んだ人でなけばこれらの食感に優れた握り飯を作ることができないという問題があった。また、製造速度が安定せず、また疲労のために大量に製造することが難しいという問題があった。さらに、握り飯毎の飯の量を一定にすることが難しいので、大きさ、重さ、固さ等の品質が安定しないという問題もあった。
なお、握り飯を機械で製造する試みもなされているようではあるが、この装置は、一側面が開口された所定形状の容器内に飯を入れた後、この飯を、前記開口部から進入される押し板で圧縮成形するものであった。この従来の握り飯製造装置によれば、飯は表面のみならず中心部までが固く圧縮されてしまい、飯が表面付近のみならず中心部まで押し潰されて、歯応えや舌触りが悪い握り飯となっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、表面付近は締め固められる一方で内部は柔らかくふっくらとして歯応えや舌触りが良好な握り飯を、握り飯を作った経験がない人でも容易に作ることができる握り飯製造用治具及び製造方法、並びにこの握り飯製造用治具を用いて自動的に握り飯を製造することができる握り飯製造装置の提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、握り飯の一方の面側を成形する第１の成形型部と、握り飯の他方の面側を成形するとともに周縁部が前記第１の成形型部の周縁部と係脱可能な第２の成形型部と、これら第１の成形型部と第２の成形型部を回動自在に連結する連結部とからなり、前記第１の成形型部及び第２の成形型部の周面部内面にはそれぞれ、多数の畝部及び畝合部が形成され、前記第１の成形型部及び第２の成形型部の底面部内面にはそれぞれ、格子状に並んだ多数の凹部が形成されていることを特徴とする握り飯製造用治具である。
【０００５】
握り飯の一方の面側を成形する第１の成形型部と、握り飯の他方の面側を成形するとともに周縁部が前記第１の成形型部の周縁部と係脱可能な第２の成形型部と、これら第１の成形型部と第２の成形型部を回動自在に連結する連結部とからなり、前記第１の成形型部及び第２の成形型部の正面視の形状が、略三角形状、略四角形状、略五角形状のいずれかからなる握り飯製造用治具内に飯を入れ、この握り飯製造用治具を閉じた後に、この握り飯製造用治具の周面部に対し手動的もしくは機械的に衝撃力を一回もしくは複数回与え、衝撃力を一回もしくは複数回与える毎に握り飯製造用治具を周方向に回転させ、更に同様の衝撃力を与えることを繰り返すことを特徴とする握り飯の製造方法である。
【０００６】
請求項３記載の発明は、握り飯の一方の面側を成形する第１の成形型部と、握り飯の他方の面側を成形するとともに周縁部が前記第１の成形型部の周縁部と係脱可能な第２の成形型部とからなる閉状態の握り飯製造用治具を該治具の両面が横を向いた状態で該治具が斜め下方へ回転移動するように案内するガイド部材と、このガイド部材がその基端部を中心として揺動し得るように該基端部を支持する支持部材と、前記ガイド部材の自由端側に落下運動及び瞬発的な上昇運動を繰り返し行わせ前記握り飯製造用治具をガイド部材上で回転させつつ反復的に跳躍させる上下方向駆動装置とを備えてなることを特徴とする握り飯製造装置である。
【０００７】
請求項４記載の発明は、前記上下方向駆動装置が、前記ガイド部材を支持した後にこのガイド部材を落下させるカム装置と、落下中のガイド部材に上向きの弾性力を与えて該ガイド部材を瞬発的に上昇させるバネとから構成されていることを特徴とする請求項３に記載の握り飯製造装置である。
【０００８】
請求項５記載の発明は、握り飯の一方の面側を成形する第１の成形型部と、握り飯の他方の面側を成形するとともに周縁部が前記第１の成形型部の周縁部と係脱可能な第２の成形型部とからなり閉状態における周方向の輪郭が多角形状とされた握り飯製造用治具を該治具の両面が横を向いた状態で収容するとともにこの握り飯製造用治具を該治具の軸回りに回転させる両端面横向き型の筒状回転体と、この筒状回転体内で前記握り飯製造用治具が跳躍回転する程度の速度で該筒状回転体を回転させる回転駆動装置とを備えてなることを特徴とする握り飯製造装置である。
これらの発明を提供することにより、上記課題を悉く解決する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図１は、本発明に係る握り飯製造用治具の一例を示す正面図である。図２は、図１に示す握り飯製造用治具の側面図である。図３は、図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す正面図である。図４は、図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す裏面図である。図５は、図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す側面図である。
本発明に係る握り飯製造用治具（１）は、第１の成形型部（２）と、第２の成形型部（３）と、連結部（４）とから構成されている。
以下、これら構成要素について、順次、詳説する。
【００１０】
第１の成形型部（２）は、握り飯の一方の面側を成形するものである。この第１の成形型部（２）は、製造される握り飯（５）（図１０参照）の形状に応じた形状とされる。本発明において製造される握り飯（５）の形状は特に限定されるものではなく、例えば、正面視略三角形状、略四角形状、略五角形状、略円形状等、種々の形状とすることが可能であるが、図示例では正面視略五角形状とされている。この形状に合わせて、図示例の第１の成形型部（２）は、正面視略五角形状とされている。なお、握り飯（５）は、ある程度の厚みを有するので、第１の成形型部（２）もある程度の深さを有している。この第１の成形型部（２）の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂から構成することができる。なお、第１の成形型部（２）は、飯（６）（図７参照）を入れた状態で外部から衝撃力を与えたときに内側へ容易に変形しない程度の強度は必要である。図示例では、第１の成形型部（２）、第２の成形型部（３）、及び連結部（４）は、合成樹脂によって一体成形されている。
【００１１】
なお、この握り飯製造用治具（１）によって製造される握り飯（５）（図１０参照）は、握り飯製造用治具（１）の容積と同じ大きさに成形されるのではなく、握り飯製造用治具（１）の容積よりも小さく成形される。具体的な製造工程については後程説明するが、本発明においては、握り飯製造用治具（１）内に飯（６）（図５参照）を入れて該治具（１）を閉じた後に、治具（１）に対して外部から衝撃力を与える。これにより、握り飯製造用治具（１）内の飯（６）は、治具（１）内面から衝撃力を受ける。この衝撃力は飯（６）の表面（握り飯製造用治具（１）との接触面）付近を圧縮するが、飯（６）の内部には至らない。従って、飯（６）の表面付近のみが圧縮された所望形状の握り飯（５）が出来上がる。なお、飯（６）は衝撃力によって圧縮されるので、出来上がった握り飯（５）は、握り飯製造用治具（１）の容積よりも小さくなる。
【００１２】
第１の成形型部（２）は、このような成形工程に供されるものであるため、第１の成形型部（２）の内面は、飯（６）が剥がれやすい状態とされていることが好ましい。このような状態とするために、図示例では、第１の成形型部（２）の周面部内面に、多数の畝部（７）及び畝合部（８）が形成され、第１の成形型部（２）の底面部内面に、格子状に並んだ多数の凹部（９）が形成されている。凹部（９）の形状は、特に限定されるものではないが、図示例では、四角錐等の錐状に形成されている。このような畝部（７）及び畝合部（８）、凹部（９）を形成することにより、この部分で飯（６）を圧縮した際に畝合部（８）及び凹部（９）と飯粒の間に隙間が形成されるので、次の衝撃を受けたときに飯（６）はそれまで接触していた面から容易に剥がれることができる。従って、第１の成形型部（２）の各面に与えた衝撃力が、全て確実に飯（６）へ伝達されるので、表面付近全体が満遍なく圧縮された握り飯（５）を製造することができる。
【００１３】
また、第１の成形型部（２）の周縁部には、第２の成形型部（３）の周縁部と係脱するための被係止部（１０）（図２、図５参照）が設けられている。図示例では、この被係止部（１０）は、第１の成形型部（２）の周縁部に沿って設けられた被嵌入部とされている。
一方、第２の成形型部（３）の周縁部には、第１の成形型部（２）の被係止部（１０）と係止される係止部（１１）が設けられている。係止部（１１）は、図示例では、第１の成形型部（２）の被嵌入部の内側に嵌入される嵌入部とされている。このように、被係止部（１０）および係止部（１１）を設けることより、これらが係止された状態では、飯（６）は握り飯製造用治具（１）からはみ出さない。
なお、図示例では、第１の成形型部（２）は、被係止部（１０）の外側に延出片（１２）が設けられている。この延出片（１２）は、第２の成形型部（３）に設けられている延出片（１２）に固定されるものである。その固定手段は特に限定されるものではないが、例えば、接着剤で接着固定したり、また、ステープラを用いて固定することができる。
【００１４】
第２の成形型部（３）は、握り飯の他方の面側を成形するものである。この第２の成形型部（３）の構造は、基本的には上記した第１の成形型部（２）と同様であるが、周縁部には、第１の成形型部（２）の被係止部（１０）と係止される係止部（１１）が形成されている。この係止部（１１）は、図示例では、上記した如く第１の成形型部（２）の被嵌入部に嵌入される嵌入部とされている。また、図示例では、係止部（１１）の外側に延出片（１２）が設けられている。この延出片（１２）は、前記したように、第１の成形型部（２）の延出片（１２）に対して接着剤等を用いて固定することができる。
【００１５】
連結部（４）は、第１の成形型部（２）と第２の成形型部（３）を回動自在に連結するものである。この連結部（４）の構造は特に限定されるものではないが、図示例では、第１の成形型部（２）の周縁部および第２の成形型部（３）の周縁部から延出された板状片とされている。この板状片は、可撓性の合成樹脂部材から構成されているので、容易に屈曲することができる。図示例では、連結部（４）は、第１の成形型部（２）および第２の成形型部（３）の各延出部（１２）と対向する位置に設けられている。
【００１６】
この握り飯製造用治具（１）を用いた握り飯の製造方法について以下に説明する。
この握り飯製造用治具（１）は、前記したように、握り飯製造用治具（１）内に飯（６）（図５参照）を入れて該治具（１）を閉じた後に、治具（１）に対して外部から衝撃力を与えることにより、飯（６）の表面付近のみが圧縮された握り飯（５）を製造するためのものである。
その衝撃力を付与する手段としては、手によって付与する手段と、機械を用いて自動的に付与する手段とがある。
【００１７】
ここでは、手によって衝撃力を付与する場合について説明する。
図５に示す如く、握り飯製造用治具（１）を開き、第１の成形型部（２）及び第２の成形型部（３）内にそれぞれ、飯（６）をふっくらとした状態で入れる。次に、握り飯製造用治具（１）を閉じる（図２参照）。このとき、第１の成形型部（２）の延出片（１２）と第２の成形型部（３）の延出片（１２）とを相互に固定してもよいし、固定しなくてもよい。
【００１８】
閉状態にある握り飯製造用治具（１）の一方の面（３４）（図２参照）及び他方の面（３５）が横を向くように握り飯製造用治具（１）を把持し（図６参照）、握り飯製造用治具（１）を縦方向に複数回振る。このとき、一回もしくは数回振る毎に握り飯製造用治具（１）を軸回りに若干回転させる。握り飯製造用治具（１）を縦方向に振ると、内部の飯（６）が握り飯製造用治具（１）の内面から瞬間的な力すなわち衝撃力（Ｆ）（図７乃至図１０参照）を受ける。この衝撃力（Ｆ）の殆どは、飯（６）の表面（握り飯製造用治具（１）との接触面（Ａ））付近に作用し、飯（６）の内部にまでは殆ど至らない。従って、飯（６）の表面付近のみが固く締まり、飯（６）の内部は柔らかでふっくらとした状態が維持される。このような振りの動作を、握り飯製造用治具（１）を回転させる毎に行うことで、飯（６）の表面付近全体が満遍なく固く締まる一方で、飯（６）の内部は柔らかでふっくらとした状態が維持される。これにより、歯応えと舌触りが良好な握り飯（５）を製造することができる。このように握り飯製造用治具（１）を振って飯（６）に衝撃力を加えたときの飯（６）の変形具合を、図７乃至図１０に順次、例示する。後は、握り飯製造用治具（１）を開き、内部の握り飯（５）（図１０参照）を取り出せばよい。締め固め動作の際、長さ（Ｌ）分の圧縮がなされる。
なお、機械を用いて自動的に握り飯（５）を製造する場合の説明は、握り飯製造装置の説明を行ってから行うことにする。
【００１９】
以下、本発明に係る握り飯製造装置の第１実施形態について説明する。
図１１は、第１実施形態に係る握り飯製造装置を示す斜視図である。図１２は、図１１に示す握り飯製造装置の正面図である。図１３乃至図１６は、図１１に示す握り飯製造装置の動作を示す正面図である。
第１実施形態に係る握り飯製造装置（１３）は、ガイド部材（１４）と、支持部材（１５）と、上下方向駆動装置（１６）とを備えてなるものである。
以下、これら構成要素について、順次、詳説する。
【００２０】
ガイド部材（１４）は、握り飯の一方の面側を成形する第１の成形型部（２）（図１、図２参照）と、握り飯の他方の面側を成形するとともに周縁部が第１の成形型部（２）の周縁部と係脱可能な第２の成形型部（３）とからなる握り飯製造用治具（１）を、該治具（１）の一方の面（３４）（図２参照）及び他方の面（３５）が横を向いた状態で該治具（１）が下流側へ回転移動するように案内するものである。ここで使用する握り飯製造用治具（１）には、前記した握り飯製造用治具（１）を用いることができる。
このガイド部材（１４）は、握り飯製造用治具（１）をこのように案内できるものであれば特にその形態は問わないが、図示例では、帯板状の底板部（１９）と、この底板部（１９）の両側縁から立ち上がる帯板状の側板部（２０），（２０）とからなる溝形状に構成されており、停止状態では、揺動中心側が下流側に位置するように若干傾斜した状態で設けられる。
【００２１】
握り飯製造用治具（１）は、このガイド部材（１４）上を下流側へ向けて回転しながら跳躍し、移動して行く。握り飯製造用治具（１）は、ガイド部材（１４）上に着地するときに、ガイド部材（１４）から衝撃力（Ｆ）（図７乃至図１０参照）を受ける。この衝撃力（Ｆ）が、前記したように、飯（６）の表面付近すなわち握り飯製造用治具（１）との接触面（Ａ）付近のみを締め固める。握り飯製造用治具（１）は移動中に回転するので、着地する毎に衝撃力（Ｆ）を受ける面が異なる。従って、何度も着地を繰り返すことにより、飯（６）はその表面付近全体が満遍なく締め固められる一方で、飯（６）の内部は柔らかでふっくらとした状態が維持される。
【００２２】
支持部材（１５）は、ガイド部材（１４）がその基端部（２１）を中心として揺動し得るように該基端部（２１）を支持するものである。この支持部材（１５）とガイド部材（１４）の基端部（２１）は、図示例ではピン接合されている。
【００２３】
上下方向駆動装置（１６）は、ガイド部材（１４）の自由端（２２）側に落下運動及び瞬発的な上昇運動を繰り返し行わせ、握り飯製造用治具（１）をガイド部材（１４）上で反復的に跳躍させるためのものである。上下方向駆動装置（１６）は、このような動作を行い得るものであれば、特にその形態は問わないが、図示例では、ガイド部材（１４）を支持した後にこのガイド部材（１４）を落下させるカム装置（２３）と、落下中のガイド部材（１４）に上向きの弾性力を与えてガイド部材（１４）を瞬発的に上昇させるバネ（２４）とから構成されている。
【００２４】
次に、この握り飯製造装置（１３）を用いた握り飯（５）の製造方法について説明する。
握り飯製造用治具（１）（図５参照）を開き、第１の成形型部（２）及び第２の成形型部（３）内にそれぞれ、飯（６）をふっくらとした状態で入れる。次に、握り飯製造用治具（１）を閉じる（図２参照）。このとき、第１の成形型部（２）の延出片（１２）と第２の成形型部（３）の延出片（１２）とを相互に固定することが好ましい。延出片（１２）同士を固定することにより、握り飯製造用治具（１）が跳躍している最中に該治具（１）が開いて中の飯（６）が飛び出すのを確実に防止することができる。
【００２５】
上下方向駆動装置（１６）を作動させ、ガイド部材（１４）の自由端（２２）側に落下運動及び瞬発的な上昇運動を繰り返し行わせる。図１３に示すように、ガイド部材（１４）の上流部付近に握り飯製造用治具（１）を載置する。ガイド部材（１４）の自由端（２２）側は落下運動をした（図１４参照）後、バネ（２４）が縮むことによってバネ（２４）に弾性エネルギーが蓄えられ、この弾性エネルギーによってバネ（２４）は上方へ伸び上がる（図１５参照）。バネ（２４）の上端部は、ガイド部材（１４）の下面に固定されており、バネ（２４）の下端部は、台座（３６）に固定されているので、握り飯製造用治具（１）は、上昇中にガイド部材（１４）から離れ（図１５参照）、その後、ガイド部材（１４）上に衝突する（図１６参照）。ガイド部材（１４）は、弧を描くように運動するので、握り飯製造用治具（１）には回転力が付与される。従って、握り飯製造用治具（１）は、ガイド部材（１４）上で回転しながらガイド部材（１４）上で反復的に跳躍し、ガイド部材（１４）の下流側へ次第に移動する。
【００２６】
握り飯製造用治具（１）がガイド部材（１４）の下流側端部付近に到達したときには、握り飯製造用治具（１）内の飯（６）は、表面付近全体が満遍なく衝撃力を受けて圧縮される一方で、飯（６）の内部は衝撃力を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、歯応えや舌触りが良好な握り飯（５）（図１０参照）を製造することができる。後は、握り飯製造用治具（１）を開き、中の握り飯（５）を取り出せばよい。この装置を用いた場合も、握り飯製造用治具（１）の中では、図７乃至図１０に例示するように、飯（６）が順次変形し、最終的に握り飯（５）が成形される。
以上をもって、握り飯（５）の製造工程を終了する。
【００２７】
第１実施形態に係る握り飯の製造装置によれば、握り飯製造用治具（１）をガイド部材（１４）上に載置し、上下方向駆動装置（１６）を作動させるだけで、握り飯製造用治具（１）内の飯（６）は表面付近全体が満遍なく衝撃力を受けて圧縮される一方で、飯（６）の内部は衝撃力を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、歯応えや舌触りが良好な握り飯（５）を素人であっても容易かつ確実に製造することができる。
【００２８】
なお、本発明においては、ガイド部材（１４）の底板部（１９）上面を図示例の如く波形に形成してもよい。波の隣合う山と山の間隔は、握り飯製造用治具（１）が跳ねるときの着地点同士の間隔とすることが好ましい。このようにガイド部材（１４）の底板部（１９）上面を波形に形成することにより、握り飯製造用治具（１）は、ガイド部材（１４）から上昇方向の力を確実に受けて大きく跳ね上がることができる。また、握り飯製造用治具（１）は、ガイド部材（１４）表面に対して直角に近い角度で衝突することができるので、ガイド部材（１４）からの衝撃力を確実に受けて、飯（６）の表面付近を確実に締め固めることができる。
【００２９】
次に、本発明に係る握り飯製造装置（１３）の第２実施形態について説明する。
図１７は、第２実施形態に係る握り飯製造装置を示す斜視図である。図１８乃至図２１は、図１７に示す握り飯製造装置の動作を示す正面図である。
第２実施形態に係る握り飯製造装置（１３）は、両端面横向き型の筒状回転体（２５）と、回転駆動装置（２６）とを備えてなるものである。
以下、これら構成要素について、順次、詳説する。
【００３０】
筒状回転体（２５）は、閉状態にある握り飯製造用治具（１）を該治具（１）の一方の面及び他方の面が横を向いた状態で収容するとともにこの握り飯製造用治具（１）を該治具（１）の軸回りに回転させる両端面横向き型の筒状回転体である。握り飯製造用治具（１）は、図１及び図２に例示するように、握り飯（５）の一方の面側を成形する第１の成形型部（２）と、握り飯（５）の他方の面側を成形するとともに周縁部が第１の成形型部（２）の周縁部と係脱可能な第２の成形型部（３）とからなり、閉状態における周方向の輪郭が多角形状とされたものである。握り飯製造用治具（１）の閉状態における周方向の輪郭を多角形状とする理由は、握り飯製造用治具（１）を筒状回転体（２５）内で回転させたときに、握り飯製造用治具（１）が跳ねるようにするためである。
【００３１】
筒状回転体（２５）は、握り飯製造用治具（１）に回転力及び跳躍力を与えるための筒状部（２７）と、この筒状部（２７）の両端部に設けられた端面板（２８）とから構成されている。筒状部（２７）の形状は、特に限定されるものではないが、図示例では円筒状体とされている。図示例では、この円筒状体に合わせて、各端面板（２８）は円形板とされている。
また、筒状部（２７）は、その一部を開閉できるようになっている。図示例では、筒状部（２７）の一部に開口部（２９）が形成されており、この開口部（２９）の端部に設けられた蝶番（３０）を介して、筒状部（２７）の一部をなす蓋部（３１）が開口部（２９）を開閉するようになっている。また、この蓋部（３１）の閉状態を維持するためのロック機構（図示せず）が設けられている。
【００３２】
回転駆動装置（２６）は、筒状回転体（２５）内で握り飯製造用治具（１）が跳躍回転する程度の速度で筒状回転体（２５）を回転させるものである。この回転駆動装置（２６）は、電動モータ等の駆動源（３２）と、この駆動源（３２）に設けられた回転軸（３３）とから構成されている。回転軸（３３）は、駆動源（３２）から横方向に延出しており、筒状回転体（２５）の両端面板（２８）を貫通した状態で、該端面板（２８）に固定されている。
【００３３】
次に、この握り飯製造装置（１３）を用いた握り飯の製造方法を説明する。
握り飯製造用治具（１）（図５参照）を開き、第１の成形型部（２）及び第２の成形型部（３）内にそれぞれ、飯（６）をふっくらとした状態で入れる。次に、握り飯製造用治具（１）を閉じる（図２参照）。このとき、第１の成形型部（２）の延出片（１２）と第２の成形型部（３）の延出片（１２）とを相互に固定することが好ましい。延出片（１２）同士を固定することにより、握り飯製造用治具（１）が跳躍している最中に該治具（１）が開いて中の飯（６）が飛び出すのを確実に防止することができる。
【００３４】
握り飯製造装置（１３）において筒状部（２７）の蓋部（３１）を開き、開口部（２９）から握り飯製造用治具（１）を入れる（図１８参照）。このとき入れる握り飯製造用治具（１）の数は、１個でもよいし複数個でもよい。
蓋部（３１）を閉じ、ロックをかけた状態で、回転駆動装置（２６）を作動させる（図１９参照）。すると、筒状回転体（２５）内で握り飯製造用治具（１）が跳躍回転する程度の速度で筒状回転体（２５）が回転する。握り飯製造用治具（１）は、閉状態における周方向の輪郭が多角形状である。従って、握り飯製造用治具（１）は、筒状回転体（２５）内で回転しつつ跳躍し（図２０参照）、筒状部（２７）内面に衝突する（図２１参照）。これにより、握り飯製造用治具（１）内の飯（６）は、表面付近全体が筒状部（２７）から満遍なく衝撃力（Ｆ）（図７乃至図１０参照）を受けて圧縮される一方で、飯（６）の内部は衝撃力（Ｆ）を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、歯応えや舌触りが良好な握り飯（５）を製造することができる。後は、蓋部（３１）を開き、開口部（２９）から握り飯製造用治具（１）を取り出し、治具の中から握り飯（５）を取り出せばよい。
以上をもって、握り飯（５）の製造工程を終了する。
【００３５】
第２実施形態に係る握り飯製造装置（１）によれば、握り飯製造用治具（１）を筒状回転体（２５）内に入れ、回転駆動装置（２６）を作動させるだけで、握り飯製造用治具（１）内の飯（６）は表面付近全体が満遍なく衝撃力を受けて圧縮される一方で、飯（６）の内部は衝撃力を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、歯応えや舌触りが良好な握り飯（５）を素人であっても容易かつ確実に製造することができる。
【００３６】
【発明の効果】
請求項１記載の握り飯製造用治具によれば、この握り飯製造用治具内に飯をふっくらと入れて該治具を閉じた後に、この治具を手で把持し、これを回しながら何度も振るか、或いは機械的にこの治具に回転力と衝撃力を与えることにより、飯の表面付近全体が固く締まり、飯の内部は柔らかでふっくらとした状態が維持される。これにより、握り飯を作った経験のない人であっても、歯応えと舌触りが良好な握り飯を容易かつ確実に製造することができる。
【００３７】
請求項２記載の握り飯製造方法によれば、握り飯製造用治具内に飯をふっくらと入れて該治具を閉じた後に、この治具を手で把持し、これを回しながら何度も振るか、或いは機械的にこの治具に回転力と衝撃力を与えることにより、飯の表面付近全体が固く締まり、飯の内部は柔らかでふっくらとした状態が維持される。これにより、握り飯を作った経験のない人であっても、歯応えと舌触りが良好な握り飯を容易かつ確実に製造することができる。
【００３８】
請求項３記載の握り飯製造装置によれば、握り飯製造用治具をガイド部材上に載置し、上下方向駆動装置を作動させるだけで、握り飯製造用治具内の飯は表面付近全体が満遍なく衝撃力を受けて圧縮される一方で、飯の内部は衝撃力を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、握り飯を作った経験のない人であっても、歯応えや舌触りが良好な握り飯を容易かつ確実に製造することができる。
【００３９】
請求項４記載の握り飯製造装置によれば、簡単な装置構成で上下方向駆動装置を構成することができる。
【００４０】
請求項５記載の握り飯製造装置によれば、握り飯製造用治具を筒状回転体内に入れ、回転駆動装置を作動させるだけで、握り飯製造用治具内の飯は表面付近全体が満遍なく衝撃力を受けて圧縮される一方で、飯の内部は衝撃力を受けずにふっくらとした柔らかさが維持される。これにより、歯応えや舌触りが良好な握り飯を素人であっても容易かつ確実に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る握り飯製造用治具の一例を示す正面図である。
【図２】図１に示す握り飯製造用治具の側面図である。
【図３】図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す正面図である。
【図４】図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す裏面図である。
【図５】図１に示す握り飯製造用治具を開いた状態で示す側面図である。
【図６】図１に示す握り飯製造用治具の使用状態を示す正面図である。
【図７】図１に示す握り飯製造用治具の使用状態を示す断面図である。
【図８】図１に示す握り飯製造用治具の使用状態を示す断面図である。
【図９】図１に示す握り飯製造用治具の使用状態を示す断面図である。
【図１０】図１に示す握り飯製造用治具の使用状態を示す断面図である。
【図１１】本発明に係る握り飯製造装置の第１実施形態を示す斜視図である。
【図１２】図１１に示す握り飯製造装置の正面図である。
【図１３】図１１に示す握り飯製造装置の使用状態を示す正面図である。
【図１４】図１１に示す握り飯製造装置の使用状態を示す正面図である。
【図１５】図１１に示す握り飯製造装置の使用状態を示す正面図である。
【図１６】図１１に示す握り飯製造装置の使用状態を示す正面図である。
【図１７】本発明に係る握り飯製造装置の第２実施形態を示す斜視図である。
【図１８】図１７に示す握り飯製造装置の使用状態を示す断面図である。
【図１９】図１７に示す握り飯製造装置の使用状態を示す断面図である。
【図２０】図１７に示す握り飯製造装置の使用状態を示す断面図である。
【図２１】図１７に示す握り飯製造装置の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
１・・・・・握り飯製造用治具
２・・・・・第１の成形型部
３・・・・・第２の成形型部
４・・・・・連結部
５・・・・・握り飯
１３・・・・・握り飯製造装置
１４・・・・・ガイド部材
１５・・・・・支持部材
１６・・・・・上下方向駆動装置
２３・・・・・カム装置
２４・・・・・バネ
２５・・・・・筒状回転体
２６・・・・・回転駆動装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a jig for making rice and a rice making apparatus, and more particularly, to a jig rice that is tightly tightened in the vicinity of the surface and soft and plump inside and has a good texture and tongue. The present invention relates to a jig for making rice and a manufacturing method thereof, and a rice making apparatus that can automatically make rice using the jig for making rice.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, rice is made by hand. When grasping with hands, if the person has the experience of making rice, the rice can be gripped at an appropriate compression speed and an appropriate compression force based on the rule of thumb, so the surface is hard, Inside, it was possible to make soft and plump rice. Such hand-cooked rice has a good texture and mouthfeel, and is excellent in texture. However, in the case of manufacturing by hand, there is a problem that unless the person has a certain level of experience, it is not possible to make the rice with excellent texture. Further, there has been a problem that the production speed is not stable, and it is difficult to produce a large amount due to fatigue. Furthermore, since it is difficult to make the amount of rice for each rice cake uniform, there has been a problem that the quality such as size, weight, and hardness is not stable.
In addition, although it seems that attempts have been made to manufacture rice cooked with a machine, this device puts rice in a container having a predetermined shape with one side opened, and then enters the rice through the opening. The compression molding was performed using a pressing plate. According to this conventional rice-grinding apparatus, the rice is firmly compressed not only on the surface but also on the center, and the rice is crushed not only on the surface but also on the center, so that the rice has a poor texture and texture. Was.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such circumstances, and while the surface is compacted near the surface, the inside is soft and plump and the crunchy and tongue taste is good, and even those who have no experience of making rice can easily make it. It is an object of the present invention to provide a jig for making rice and a manufacturing method thereof, and a device for manufacturing rice that can automatically manufacture rice using the jig for manufacturing rice.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0005]
A first molding die for molding one side of the rice, and a second molding die for molding the other side of the rice and the peripheral edge of which can be disengaged from the peripheral edge of the first molding die; And a connecting portion for rotatably connecting the first and second molding die portions. The shape of the first mold part and the second mold part in a front view is any one of a substantially triangular shape, a substantially square shape, and a substantially pentagonal shape. After putting rice in the jig for making rice and closing the jig for making rice, the impact force is applied to the peripheral surface of the jig for making rice one or more times manually or mechanically, This is a method of manufacturing rice grain, wherein the jig for manufacturing rice grain is rotated in the circumferential direction each time the force is applied once or more times, and the same impact force is repeatedly applied.
[0006]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a first molding die for molding one side of the rice, and a peripheral edge of the first molding die for molding the other side of the rice. A guide member for guiding a closed rice-grip making jig comprising a removable second mold part so that the jig can be rotated obliquely downward with both sides of the jig facing sideways; A supporting member that supports the base end so that the guide member can swing about the base end thereof, and a free end side of the guide member repeatedly performs a falling movement and an instantaneous ascent movement. An up-and-down drive device for repetitively jumping while rotating a jig for making rice on a guide member.
[0007]
According to a fourth aspect of the present invention, the vertical driving device supports the guide member and then drops the guide member, and the guide member that falls is instantaneously caused by applying an upward elastic force to the guide member. 4. The rice making apparatus according to
[0008]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a first molding die for molding one side of the rice, and a peripheral edge of the first molding die for molding the other side of the rice. A jig for making rice, which has a removable second mold part and has a polygonal circumferential contour in a closed state, is accommodated with both sides of the jig turned sideways. A cylindrical rotating body of a lateral type that rotates the jig around the axis of the jig, and the cylindrical rotating body is rotated at such a speed that the jig for making rice grind jumps and rotates in the cylindrical rotating body. And a rotary drive device for causing the rice to be cooked.
By providing these inventions, the above problems are completely solved.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a front view showing one example of a jig for manufacturing rice cooked rice according to the present invention. FIG. 2 is a side view of the jig for making rice shown in FIG. FIG. 3 is a front view showing the jig for making rice shown in FIG. 1 in an opened state. FIG. 4 is a rear view showing the jig for making rice shown in FIG. 1 in an opened state. FIG. 5 is a side view showing the jig for making rice shown in FIG. 1 in an opened state.
A jig (1) for making rice according to the present invention includes a first mold part (2), a second mold part (3), and a connecting part (4).
Hereinafter, these components will be sequentially described in detail.
[0010]
The first mold part (2) is for molding one side of the rice. The first mold part (2) has a shape corresponding to the shape of the rice (5) (see FIG. 10) to be manufactured. The shape of the cooked rice (5) produced in the present invention is not particularly limited, and may be various shapes such as a substantially triangular shape, a substantially square shape, a substantially pentagonal shape, and a substantially circular shape in a front view. However, in the illustrated example, it is a substantially pentagonal shape in a front view. In accordance with this shape, the first molding die portion (2) in the illustrated example has a substantially pentagonal shape in a front view. Since the rice (5) has a certain thickness, the first mold part (2) also has a certain depth. The material of the first mold part (2) is not particularly limited, but can be made of, for example, a synthetic resin such as polyethylene. The first mold part (2) needs to have such a strength that it does not easily deform inward when an impact force is applied from the outside with the rice (6) (see FIG. 7) inserted. In the illustrated example, the first molding die portion (2), the second molding die portion (3), and the connecting portion (4) are integrally formed of a synthetic resin.
[0011]
It should be noted that the rice (5) (see FIG. 10) manufactured by the rice-making jig (1) is not formed into the same size as the volume of the rice-making jig (1), but is manufactured by the rice-making. It is formed smaller than the volume of the jig (1). Although a specific manufacturing process will be described later, in the present invention, after the rice (6) (see FIG. 5) is put in the jig for rice production (1) and the jig (1) is closed, An external impact force is applied to the jig (1). As a result, the rice (6) in the jig (1) for making rice is subjected to an impact force from the inner surface of the jig (1). The impact force compresses the vicinity of the surface of the rice (6) (the contact surface with the jig for making rice (1)), but does not reach the inside of the rice (6). Therefore, the rice (5) having a desired shape is obtained in which only the vicinity of the surface of the rice (6) is compressed. Since the rice (6) is compressed by the impact force, the finished rice (5) is smaller than the volume of the jig (1) for producing rice.
[0012]
Since the first mold part (2) is subjected to such a molding step, the inner surface of the first mold part (2) is in a state where the rice (6) is easily peeled off. Is preferred. In order to achieve such a state, in the illustrated example, a large number of ridges (7) and ridges (8) are formed on the inner surface of the peripheral surface of the first molding die (2), and the first molding is performed. A large number of recesses (9) are formed in a lattice pattern on the inner surface of the bottom of the mold (2). Although the shape of the concave portion (9) is not particularly limited, it is formed in a pyramid shape such as a quadrangular pyramid in the illustrated example. By forming such a ridge portion (7), a ridge portion (8), and a concave portion (9), when the rice (6) is compressed at this portion, the ridge portion (8) and the concave portion (9) are formed. Since a gap is formed between the rice grains, the rice (6) can be easily peeled off from the surface with which it has been in contact when the next impact is received. Therefore, the impact force given to each surface of the first mold part (2) is completely transmitted to the rice (6), so that the rice cooker (5) in which the entire vicinity of the surface is uniformly compressed is manufactured. Can be.
[0013]
Further, a locked portion (10) for engaging and disengaging with the peripheral edge of the second molding die (3) is provided on the peripheral edge of the first molding die (2) (see FIGS. 2 and 5). Is provided. In the illustrated example, the locked portion (10) is a fitted portion provided along the periphery of the first molding die (2).
On the other hand, a locking portion (11) that is locked to the locked portion (10) of the first molding die (2) is provided on the peripheral edge of the second molding die (3). . In the illustrated example, the locking portion (11) is a fitting portion fitted inside the fitted portion of the first mold part (2). Thus, by providing the locked part (10) and the locking part (11), the rice (6) does not protrude from the jig (1) for making rice in a locked state.
In the illustrated example, the first mold part (2) is provided with an extending piece (12) outside the locked part (10). The extension piece (12) is fixed to the extension piece (12) provided in the second mold part (3). The fixing means is not particularly limited. For example, the fixing means can be fixed with an adhesive or fixed with a stapler.
[0014]
The second mold part (3) is for molding the other side of the rice. The structure of the second mold part (3) is basically the same as that of the first mold part (2) described above, but the periphery of the first mold part (2) is A locking portion (11) for locking with the locked portion (10) is formed. In the illustrated example, the locking portion (11) is a fitting portion that is fitted into the fitted portion of the first molding die portion (2) as described above. In the illustrated example, an extending piece (12) is provided outside the locking portion (11). As described above, the extension piece (12) can be fixed to the extension piece (12) of the first mold part (2) using an adhesive or the like.
[0015]
The connecting portion (4) is for rotatably connecting the first molding die (2) and the second molding die (3). Although the structure of the connecting part (4) is not particularly limited, in the illustrated example, it extends from the peripheral part of the first molding part (2) and the peripheral part of the second molding part (3). Plate-shaped piece. Since this plate-like piece is made of a flexible synthetic resin member, it can be easily bent. In the illustrated example, the connecting portion (4) is provided at a position facing each extension portion (12) of the first molding die portion (2) and the second molding die portion (3).
[0016]
A method for producing rice using this rice jig (1) will be described below.
As described above, the jig (1) for making rice is prepared by putting rice (6) (see FIG. 5) into the jig (1) for making rice and closing the jig (1). By applying an impact force to the ingredient (1) from the outside, the rice (6) is made into a compressed rice (5) in which only the vicinity of the surface is compressed.
As means for applying the impact force, there are a means for applying the force by hand and a means for automatically applying the force using a machine.
[0017]
Here, a case where an impact force is applied by hand will be described.
As shown in FIG. 5, the jig (1) for making rice is opened, and the rice (6) is plumped in the first mold part (2) and the second mold part (3), respectively. Put in. Next, the jig (1) for making rice is closed (see FIG. 2). At this time, the extension piece (12) of the first mold part (2) and the extension piece (12) of the second mold part (3) may or may not be fixed to each other. May be.
[0018]
The gripping rice production jig (1) is gripped so that one surface (34) (see FIG. 2) and the other surface (35) of the rice noodle production jig (1) in the closed state face sideways (FIG. 6), and the jig (1) for making rice is shaken a plurality of times in the vertical direction. At this time, the jig (1) for making rice is slightly rotated around the axis each time it is shaken once or several times. When the jig (1) for making rice is shaken in the vertical direction, the inner rice (6) is instantaneously subjected to an instantaneous force, that is, an impact force (F) from the inner surface of the jig (1) for making rice (see FIGS. 7 to 10). ). Most of the impact force (F) acts near the surface of the rice (6) (the contact surface (A) with the jig for making rice (1)) and hardly reaches the inside of the rice (6). . Therefore, only the vicinity of the surface of the rice (6) is firmly tightened, and the inside of the rice (6) is maintained in a soft and plump state. By performing such a swinging operation each time the jig for making rice (1) is rotated, the entire vicinity of the surface of the rice (6) is tightly tightened uniformly, while the inside of the rice (6) is soft and plump. Is maintained. As a result, it is possible to produce a rice cooker (5) having a good texture and texture. The deformation of the rice (6) when the jig (1) for shaping rice and shaking is applied to the rice (6) in this manner is sequentially illustrated in FIGS. After that, the jig (1) for making rice can be opened, and the rice (5) (see FIG. 10) inside can be taken out. During the compaction operation, compression by the length (L) is performed.
Note that the description of the case of automatically producing the rice (5) using a machine will be made after the description of the rice production device.
[0019]
Hereinafter, a first embodiment of a rice cooker according to the present invention will be described.
FIG. 11 is a perspective view showing the rice cooker according to the first embodiment. FIG. 12 is a front view of the rice-rice production apparatus shown in FIG. FIGS. 13 to 16 are front views showing the operation of the rice brewing apparatus shown in FIG.
The rice cooker (13) according to the first embodiment includes a guide member (14), a support member (15), and a vertical drive device (16).
Hereinafter, these components will be sequentially described in detail.
[0020]
The guide member (14) has a first molding die (2) (see FIGS. 1 and 2) for molding one side of the rice and the other side of the rice. A jig (1) for making rice boiled rice, comprising a peripheral portion of a molding die portion (2) and a second molding die portion (3) that can be disengaged, is attached to one surface (34) of the jig (1). The jig (1) guides the jig (1) to rotate to the downstream side with the other surface (35) facing sideways (see FIG. 2). The jig for making rice (1) described above can be used for the jig for making rice (1) used here.
The guide member (14) may be in any form as long as it can guide the jig for making rice (1) in this way, but in the illustrated example, a strip-shaped bottom plate portion (19) and this The bottom plate (19) is formed in a groove shape composed of strip-shaped side plates (20) and (20) rising from both side edges of the bottom plate (19). In the stopped state, the rocking center side is positioned slightly downstream. It is provided in an inclined state.
[0021]
The jig for making rice (1) jumps and moves while rotating on the guide member (14) toward the downstream side. When landing on the guide member (14), the rice cooker (1) receives an impact force (F) (see FIGS. 7 to 10) from the guide member (14). As described above, this impact force (F) compacts only the vicinity of the surface of the rice (6), that is, the vicinity of the contact surface (A) with the jig (1). Since the jig for making rice (1) rotates during the movement, the surface receiving the impact force (F) is different each time it comes into contact. Therefore, by repeating the landing many times, the entire surface of the rice (6) is compacted uniformly, while the inside of the rice (6) is maintained in a soft and plump state.
[0022]
The support member (15) supports the base end (21) so that the guide member (14) can swing around the base end (21). The support member (15) and the base end (21) of the guide member (14) are pin-joined in the illustrated example.
[0023]
The vertical driving device (16) causes the free end (22) of the guide member (14) to repeatedly perform a dropping motion and an instantaneous ascending motion, and places the jig (1) for producing rice on the guide member (14). To make it jump repeatedly. The vertical driving device (16) is not particularly limited as long as it can perform such an operation. In the illustrated example, the vertical driving device (16) supports the guide member (14) and then drops the guide member (14). And a spring (24) which applies an upward elastic force to the falling guide member (14) to instantaneously raise the guide member (14).
[0024]
Next, a method for producing rice (5) using the rice production apparatus (13) will be described.
Open the jig for making rice (1) (see FIG. 5) and put the rice (6) in a plump state into the first mold part (2) and the second mold part (3), respectively. . Next, the jig (1) for making rice is closed (see FIG. 2). At this time, it is preferable that the extension piece (12) of the first mold part (2) and the extension piece (12) of the second mold part (3) are fixed to each other. By fixing the extension pieces (12) to each other, it is ensured that the jig (1) is opened and the rice (6) jumps out while the jig (1) for making rice is jumping. Can be prevented.
[0025]
The vertical driving device (16) is actuated to cause the free end (22) of the guide member (14) to repeatedly perform the falling motion and the instantaneous rising motion. As shown in FIG. 13, the jig (1) for making rice is placed near the upstream portion of the guide member (14). After the free end (22) of the guide member (14) makes a dropping motion (see FIG. 14), the spring (24) contracts and elastic energy is stored in the spring (24), and the elastic energy is stored in the spring (24). ) Extends upward (see FIG. 15). The upper end of the spring (24) is fixed to the lower surface of the guide member (14), and the lower end of the spring (24) is fixed to the pedestal (36). Moves away from the guide member (14) during the ascent (see FIG. 15), and thereafter collides with the guide member (14) (see FIG. 16). Since the guide member (14) moves in an arc, a rotating force is applied to the jig (1) for making rice. Therefore, the jig (1) for making rice rice repeatedly jumps on the guide member (14) while rotating on the guide member (14), and gradually moves to the downstream side of the guide member (14).
[0026]
When the jig for making rice (1) reaches near the downstream end of the guide member (14), the entire surface of the rice (6) in the jig for making rice (1) receives an impact force evenly around the surface. While being compressed, the inside of the rice (6) is kept plump and soft without receiving an impact force. As a result, it is possible to produce a rice cooker (5) (see FIG. 10) having a good texture and texture. After that, the jig (1) for making rice can be opened and the rice (5) inside can be taken out. Even when this apparatus is used, the rice (6) is sequentially deformed in the jig (1) for producing rice and the rice (5) is finally formed as illustrated in FIGS. You.
With the above, the manufacturing process of the rice (5) is completed.
[0027]
According to the rice cooker manufacturing apparatus according to the first embodiment, the rice cooker is manufactured by simply placing the jig (1) for rice manufacture on the guide member (14) and operating the vertical driving device (16). The entire surface of the rice (6) in the jig (1) is uniformly compressed by receiving an impact force, while the inside of the rice (6) is maintained soft and plump without receiving the impact force. . This makes it possible to easily and surely produce a simmered rice (5) having a good texture and texture.
[0028]
In the present invention, the upper surface of the bottom plate (19) of the guide member (14) may be formed in a corrugated shape as shown in the figure. It is preferable that the interval between adjacent peaks of the wave is the interval between landing points when the jig (1) for making rice is bounced. By forming the upper surface of the bottom plate portion (19) of the guide member (14) in a corrugated manner in this way, the jig (1) for making rice-grinding reliably receives the upward force from the guide member (14) and jumps up greatly. be able to. In addition, the jig (1) for making rice rice can collide with the surface of the guide member (14) at an angle close to a right angle, so that the jig (1) reliably receives the impact force from the guide member (14) and 6) The area near the surface can be securely compacted.
[0029]
Next, a second embodiment of the rice cooker (13) according to the present invention will be described.
FIG. 17 is a perspective view showing a rice brewing apparatus according to the second embodiment. FIGS. 18 to 21 are front views showing the operation of the rice brewing apparatus shown in FIG.
The rice cooker manufacturing apparatus (13) according to the second embodiment includes a cylindrical rotating body (25) having both end faces laterally oriented, and a rotation driving device (26).
Hereinafter, these components will be sequentially described in detail.
[0030]
The cylindrical rotating body (25) accommodates the jig (1) for producing rice in a closed state with one surface and the other surface of the jig (1) facing sideways, and for producing the rice. It is a cylindrical rotating body of a horizontal type that rotates the jig (1) around the axis of the jig (1). As illustrated in FIGS. 1 and 2, the jig (1) for making rice is a first mold part (2) for molding one surface of the rice (5) and the other of the rice (5). Of the first molding die portion (2) and a second molding die portion (3) detachable from the peripheral edge portion of the first molding die portion (2). It is said that. The reason why the circumferential contour in the closed state of the jig for rice production (1) is polygonal is that when the jig for rice production (1) is rotated in the cylindrical rotary body (25), the rice for jig production is made. This is for making the jig (1) jump.
[0031]
The cylindrical rotating body (25) has a cylindrical portion (27) for applying a rotating force and a jumping force to the jig (1) for making rice, and ends provided at both ends of the cylindrical portion (27). And a face plate (28). The shape of the cylindrical portion (27) is not particularly limited, but is a cylindrical body in the illustrated example. In the illustrated example, each end plate (28) is a circular plate in accordance with the cylindrical body.
Further, the cylindrical portion (27) can be partially opened and closed. In the illustrated example, an opening (29) is formed in a part of the tubular portion (27), and the tubular portion (30) is provided via a hinge (30) provided at an end of the opening (29). A lid (31) forming a part of 27) opens and closes the opening (29). Further, a lock mechanism (not shown) for maintaining the lid (31) in a closed state is provided.
[0032]
The rotation drive device (26) rotates the cylindrical rotating body (25) at such a speed that the jig for making rice (1) jumps and rotates in the cylindrical rotating body (25). The rotation drive device (26) includes a drive source (32) such as an electric motor and a rotation shaft (33) provided on the drive source (32). The rotation shaft (33) extends laterally from the drive source (32), and is fixed to the end plate (28) while penetrating the end plate (28) of the cylindrical rotator (25). I have.
[0033]
Next, a method for producing rice using the rice production apparatus (13) will be described.
Open the jig for making rice (1) (see FIG. 5) and put the rice (6) in a plump state into the first mold part (2) and the second mold part (3), respectively. . Next, the jig (1) for making rice is closed (see FIG. 2). At this time, it is preferable that the extension piece (12) of the first mold part (2) and the extension piece (12) of the second mold part (3) are fixed to each other. By fixing the extension pieces (12) to each other, it is ensured that the jig (1) is opened and the rice (6) jumps out while the jig (1) for making rice is jumping. Can be prevented.
[0034]
In the rice making device (13), the lid (31) of the tubular portion (27) is opened, and the jig (1) for rice production is inserted through the opening (29) (see FIG. 18). At this time, the number of jigs (1) for making rice meal may be one or more.
With the lid (31) closed and locked, the rotary drive (26) is activated (see FIG. 19). Then, the cylindrical rotating body (25) rotates at such a speed that the jig (1) for making rice rice jumps in the cylindrical rotating body (25). The jig (1) for making rice rice has a polygonal circumferential contour in the closed state. Therefore, the jig for making rice (1) jumps while rotating in the cylindrical rotating body (25) (see FIG. 20) and collides with the inner surface of the cylindrical portion (27) (see FIG. 21). As a result, the rice (6) in the jig (1) for making rice rice is compressed by receiving the impact force (F) (see FIGS. 7 to 10) from the cylindrical portion (27) uniformly over the entire surface. On the other hand, the inside of the rice (6) is kept plump and soft without receiving the impact force (F). As a result, it is possible to manufacture a rice cooker (5) having a good texture and texture. Then, the lid (31) is opened, the jig (1) for making rice is taken out from the opening (29), and the rice (5) is taken out of the jig.
With the above, the manufacturing process of the rice (5) is completed.
[0035]
According to the rice cooker manufacturing apparatus (1) according to the second embodiment, the rice cooker is manufactured simply by putting the jig (1) for rice manufacture into the cylindrical rotating body (25) and operating the rotation drive device (26). The entire surface of the rice (6) in the tool (1) is uniformly compressed by receiving an impact force while the inside of the rice (6) is kept plump and soft without the impact force. You. This makes it possible to easily and surely produce a simmered rice (5) having a good texture and texture.
[0036]
【The invention's effect】
According to the jig for rice production according to
[0037]
According to the rice making method of the second aspect, after the rice is plumped into the jig for rice production and the jig is closed, the jig is gripped by hand and shaken many times while turning it. Alternatively, by mechanically applying a rotational force and an impact force to the jig, the entire vicinity of the surface of the rice is firmly tightened, and the inside of the rice is maintained in a soft and plump state. As a result, even a person who has no experience of making rice can easily and surely produce rice with good texture and texture.
[0038]
According to the rice cooker according to the third aspect, the rice cooker is placed on the guide member and the vertical drive device is actuated. While being compressed by the impact force, the inside of the rice remains plump and soft without the impact force. As a result, even a person who has no experience of making rice can easily and surely produce rice with good crunch and texture.
[0039]
According to the rice cooker according to the fourth aspect, the vertical driving device can be configured with a simple device configuration.
[0040]
According to the rice cooker manufacturing apparatus of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an example of a jig for manufacturing rice cooked rice according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of the jig for making rice shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a front view showing a state in which the jig for making rice shown in FIG. 1 is opened.
FIG. 4 is a rear view showing a state in which the jig for making rice shown in FIG. 1 is opened.
FIG. 5 is a side view showing a state in which the jig for making rice shown in FIG. 1 is opened.
FIG. 6 is a front view showing the use state of the jig for making rice shown in FIG. 1;
FIG. 7 is a cross-sectional view illustrating a use state of the jig for producing rice shown in FIG. 1;
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a use state of the jig for making rice shown in FIG. 1;
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a use state of the jig for making rice shown in FIG. 1;
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a use state of the jig for making rice shown in FIG. 1;
FIG. 11 is a perspective view showing a first embodiment of a rice cooker according to the present invention.
FIG. 12 is a front view of the rice cooker shown in FIG. 11;
FIG. 13 is a front view showing a use state of the rice cooker shown in FIG. 11;
FIG. 14 is a front view showing a use state of the rice cooker shown in FIG. 11;
FIG. 15 is a front view showing a use state of the rice-rice production apparatus shown in FIG. 11;
FIG. 16 is a front view showing a use state of the rice cooker shown in FIG. 11;
FIG. 17 is a perspective view showing a second embodiment of the rice cooker according to the present invention.
FIG. 18 is a cross-sectional view showing a use state of the rice cooker shown in FIG. 17;
FIG. 19 is a cross-sectional view showing a use state of the rice cooker shown in FIG. 17;
FIG. 20 is a cross-sectional view illustrating a use state of the rice cooker shown in FIG. 17;
FIG. 21 is a cross-sectional view showing the use state of the rice cooker shown in FIG. 17;
[Explanation of symbols]
1 ... Jig for making rice
2. First mold part
3... Second mold part
4 ... Connection part
5 ... rice
13 .... rice making equipment
14. Guide member
15 Support members
16 ····· Vertical drive
23 ... Cam device
24 ... Spring
25 ····· Cylindrical rotating body
26 .... Rotary drive device
Claims (5)
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