JP3543274B2 - Concrete product and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、主に、土木建築業界で使用される、高強度ヒューム管や薄型ボックスカルバートなどのコンクリート製品に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
従来、例えば、ヒューム管やボックスカルバートなどのコンクリート管、パイル、ポール、及び鋼管コンクリート複合体等のようなコンクリート製品の製造は、一般に、普通ポルトランドセメントを主材料として製造していた(コンクリート工学ハンドブック 朝倉書店発行)。
【0003】
ここで、ヒューム管とは、コンクリートを充填した型枠を高速で回転し、遠心力を利用して締固めた鉄筋コンクリート管であって、普通管の他に、形状を用途に適応させて変形した推進管やシームレス管等を総称するものであり、特に、膨張性のセメント混和材を適量セメントに混和した膨張コンクリートを使用し、ケミカルプレストレスを導入したものを高強度ヒューム管という。
そして、高強度ヒューム管とは、2種又は3種ヒューム管を意味するものであり、具体的には、2種ヒューム管は1種ヒューム管の約2倍のひびわれ強さを有するものであり、3種ヒューム管は1種ヒューム管の約3倍のひびわれ強さを有するものである。
【0004】
しかしながら、ケミカルプレストレスを導入する方法では、潜在水硬性物質を配合したコンクリートにおいては、十分なケミカルプレストレスを導入できないという課題があった。
また、拘束力の効かない管端部に膨張ひびわれが発生するなど、製品価値が損なわれるという課題もあった。
【0005】
一方、ボックスカルバートとは、暗渠用の箱型断面をもった鉄筋コンクリート製品であって、特に、JIS G 3112で規定する異型鉄筋を使用した、レインフォースコンクリート構造(RC構造)に比して、断面肉厚が20〜40%少ないRCボックスカルバートを薄型RCボックスカルバートという。
このように、薄型RCボックスカルバートは、通常のRCボックスカルバートに比して製品重量が20〜40%軽くなるため、運搬費や施工機械の省力化が図れ、また、断面肉厚の減少により、掘削土量の減少や山留工用材料費の削減が可能となるなどの利点を有するものである。
従来、薄型ボックスカルバートを製造するには、単位セメント量480kg/m3、水/セメント比32重量%程度の高強度コンクリートを配合し、さらに、コンクリート硬化後、機械的方法によりプレストレスを導入し、曲げ引っ張り抵抗性を増大せしめるプレストレストコンクリート工法(PC工法)、又は、高張力鉄筋を使用し、曲げ引っ張り抵抗性を高める工法などが用いられている。
しかしながら、PC工法では、多大のPC工法用材料費や機械導入費が必要であり、高張力鉄筋を使用する工法では、高価な高張力鉄筋を使用しなければならず、両工法とも、かなり施工費が高騰する等の課題があった。
【0006】
本発明者は、前述の課題を解消すべく、鋭意検討を重ねた結果、特定のセメント混和材を混和したコンクリートを養生するだけで、普通異型鉄筋を使用しても、従来法によるものと同等あるいはそれ以上の品質の高強度ヒューム管や薄型ボックスカルバートなどのコンクリート製品の製作が可能であることを知見し本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明を解決するための手段】
即ち、本発明は、CaO原料とCaF2原料を含む混合物を熱処理して生成する膨張物
質であって、CaOとCaF2を有効成分とする鉱物からなり、かつ、該鉱物中のCaF2が、CaOとCaF2の合計100重量部中、10〜30重量部である膨張物質90〜50重量部と、無水セッコウ10〜50重量部とを含有してなるセメント混和材を配合したコンクリートを成形してなるコンクリート製品であり、該膨張物質85〜35重量部と、非晶質カルシウムアルミネート5〜25重量部と、無水セッコウ10〜40重量部とを含有してなるセメント混和材を配合したコンクリートを成形してなるコンクリート製品であり、該コンクリート製品が高強度ヒューム管又は薄型RCボックスカルバートであるものであり、さらには、該コンクリート製品の製造方法である。
【0008】
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0009】
本発明で使用する膨張物質の原料は、純度やコストにより、任意に選択されうるものであり、特に限定されるものではないが、例えば、CaO原料としては、石灰石や消石灰などのCaCO3質やCa(OH)2質などが、また、CaF2原料としては、天然に産出するホタル石や工業副産物としてのCaF2などが挙げられる。
原料中に存在するSiO2、Fe2O3、CaSO4、MgO、及びTiO2等の不純物の混入は、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲内では特に限定されるものではない。
【0010】
本発明における原料の配合割合は、生成物である膨張物質の化学組成として、CaF2が、CaOとCaF2の合計100重量部中、10〜30重量部となるようにすることが必要であり、15〜25重量部が好ましい。CaF2が10重量部未満では、例えば、材令1日までに急激な膨張性を示し、その膨張物質を用いたセメント硬化体の拘束力の効かない部分にクラックが発生したり、強度発現性が低下する場合があり、CaF2が30重量部を超えると強度発現性、膨張性、及びプレストレス導入量が低下する傾向がある。
【0011】
本発明では、原料の混合物の配合比や不純物の含有量により、CaF2の分解温度が大きく変化するため、焼成時の焼成温度は特に限定されるものではないが、通常、焼成温度は1,000〜1,450℃程度が好ましい。
原料の混合方法は特に限定されるものではなく、通常の方法が可能である。
膨張物質を製造する熱処理方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、ロータリーキルンによる焼成や電炉による溶融などのいずれの方法も可能である。
【0012】
膨張物質の粒度は、使用する目的や用途に依存するため、特に限定されるものではないが、ブレーン値で1,500〜8,000cm2/gが好ましい。1,500cm2/g未満では強度発現性が悪くなる傾向があり、8,000cm2/gを越えると膨張性が十分に発揮されない場合がある。
【0013】
膨張物質の使用量は、膨張物質と、後述の無水セッコウとからなるセメント混和材100重量部中、50〜90重量部が好ましく、60〜80重量部がより好ましい。50重量部未満では膨張性が低下する場合があり、90重量部を超えると強度発現効果が十分に得られない場合がある。
また、後述の非晶質カルシウムアルミネートを併用する場合は、膨張物質、非晶質カルシウムアルミネート、及び無水セッコウからなるセメント混和材100重量部中、50〜80重量部が好ましく、55〜65重量部がより好ましい。50重量部未満では膨張性が低下する場合があり、80重量部を超えると強度発現効果が十分に得られない場合がある。
【0014】
本発明で使用する無水セッコウは、特に限定されるものではなく、天然に産出する天然無水セッコウ、半水セッコウや二水セッコウを熱処理して脱水した無水セッコウ、及び工業副産物として発生する無水セッコウ等が使用できる。
無水セッコウの粒度は、特に限定されるものではないが、ブレーン値で2,500〜9,000cm2/gが好ましい。2,500cm2/g未満では長期耐久性が悪化する場合があり、9,000cm2/gを越えると膨張性が十分に発揮されない場合がある。
【0015】
無水セッコウの使用量は、膨張物質と無水セッコウからなるセメント混和材100重量部中、10〜50重量部が好ましく、20〜40重量部がより好ましい。10重量部未満では、ケミカルプレストレス導入量が小さくなる場合、十分な強度発現効果が得られない場合、及び拘束力の効かない端部が膨張破壊を起こす場合があり、50重量部を超えると膨張性が不十分になる場合やプレストレス導入量が小さくなる場合がある。
また、非晶質カルシウムアルミネートを併用する場合は、膨張物質、非晶質カルシウムアルミネート、及び無水セッコウからなるセメント混和材100重量部中、10〜40重量部が好ましく、20〜30重量部がより好ましい。10重量部未満では、ケミカルプレストレス導入量が小さくなる場合、十分な強度発現効果が得られない場合、及び拘束力の効かない端部が膨張破壊を起こす場合があり、40重量部を超えると膨張性が不十分になる場合やプレストレス導入量が小さくなる場合がある。
【0016】
本発明で使用する非晶質カルシウムアルミネートは、CaO含有量が35〜45重量%のものが好ましい。CaO含有量が35重量%未満では膨張性や強度発現性が不十分になる場合や十分なひびわれ強さが得られない場合があり、45重量%を超えると流動性が低下して作業性が悪くなる恐れがある。
非晶質カルシウムアルミネートは、CaO原料とAl2O3原料を溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕することによって得られる。
非晶質カルシウムアルミネートの溶融温度は、不純物によって変化するが、通常、1,500〜1,700℃が好ましい。
非晶質カルシウムアルミネートの粒度は、特に限定されるものではないが、ブレーン値で1,500〜6,000cm2/gが好ましい。1,500cm2/g未満では十分な膨張性やひびわれ強さが得られない場合があり、6,000cm2/gを超えると作業性が悪くなる場合がある。
【0017】
非晶質カルシウムアルミネートの使用量は、膨張物質、非晶質カルシウムアルミネート、及び無水セッコウからなるセメント混和材100重量部中、5〜25重量部が好ましく、10〜20重量部がより好ましい。非晶質カルシウムアルミネ−トの使用量がこの範囲にないと、十分なひび割れ強さが得られない場合がある。
【0018】
本発明のセメント混和材の粒度は、使用する目的や用途に依存し、特に限定されるものではないが、通常、ブレーン値で1,500〜8,000cm2/gの範囲で使用することが好ましい。1,500cm2/g未満では、強度発現性に悪影響をおよぼす場合があり、8,000cm2/gを越えると膨張性が十分に発揮されない場合がある。
【0019】
本発明のセメント混和材の使用量は、使用する目的により異なるが、セメント混和材が膨張物質と無水セッコウからなる場合は、セメントとセメント混和材の合計(以下結合材という)100重量部中、3〜15重量部が好ましく、5〜12重量部がより好ましい。3重量部未満では膨張性やプレストレス導入量が十分ではなく、15重量部を超えると異常膨張を起こす場合があり、使用効果の増加が期待できない。
また、セメント混和材が、膨張物質、非晶質カルシウムアルミネート、及び無水セッコウからなる場合は、結合材100重量部中、セメント混和材3〜20重量部が好ましく、5〜15重量部がより好ましい。3重量部未満では膨張性やプレストレス導入量が十分ではなく、20重量部を越えると異常膨張を起こす場合があり、使用効果の増加が期待できない。
【0020】
セメントとしては、普通、早強、超早強、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに、高炉スラグやシリカなどのポゾラン物質を混合した各種混合セメント、及びアルミナセメント等が挙げられる。
本発明のセメント混和材は、特に混合セメントと併用する場合においてその効果が顕著である。
【0021】
本発明において、水の使用量は、使用する材料の種類や配合量によって、一義的に決定されるものではないが、通常、水/結合材比25〜50重量%が好ましく、30〜40重量%がより好ましい。25重量%未満では、十分な作業性が得られない場合があり、50重量%を越えると十分な強度発現性が得られない場合がある。
また、このような混練水で練り上げたコンクリートの性状は、例えば、ヒューム管、パイル、及びポール等の遠心力成形品の場合には、スランプ値で2〜8cm程度の比較的硬いコンクリートを使用することが、遠心力成形時に発生するノロの抑制や材料分離抵抗性の面から好ましく、U字型コンクリートやボックスカルバートなどでは、スランプ値で10〜22cm程度の比較的軟らかいコンクリートを使用することが、充填性を向上させる面から好ましい。
【0022】
本発明では、セメントやセメント混和材の他に、凝結調整剤、減水剤、高性能減水剤、AE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤、増粘剤、砂や砂利などの骨材、セメント急硬材、防錆剤、防凍剤、高分子エマルジョン、ベントナイト等の粘土鉱物、ゼオライト、ハイドロタルサイト、及びハイドロカルマイト等のイオン交換体、硫酸アルミニウムや硫酸ナトリウムなどの無機硫酸塩、無機リン酸塩、並びに、ホウ酸等のうちの一種又は二種以上を本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用することが可能である。
【0023】
本発明において、各材料の混合方法は特に限定されるものでなく、それぞれの材料を施工時に混合してもよいし、あらかじめ一部を、あるいは全部を混合しておいても差し支えない。
混合装置としては、既存のいかなる撹拌装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサー、オムニミキサー、V型ミキサー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキサー等の使用が可能である。
【0024】
本発明のコンクリート製品の成形方法は、特に限定されるものではなく、型枠内にコンクリートが正常に充填できればよく、例えば、ヒューム管、パイル、及びポール等では、遠心力成形法が一般的に行われ、U字型コンクリートやボックスカルバートなどでは、バイブレーター等により、振動を与えて締固めを行ったり、コンクリート自体を流動化して、締固め不要なコンクリートとし、流し込みにより充填する方法などがある。
また、遠心力成形品を成形する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、スランプ5cm程度のコンクリートを充填し、遠心力成形することが一般的であり、通常、1〜50G程度の加速度で遠心力成形を行うことが多く、成形時、低速、中速、及び高速の3〜4段階に分けて遠心力成形することも行われている。
【0025】
本発明のコンクリート製品を製造する際の養生方法は、特に限定されるものではなく、例えば、通常行われる常温・常圧養生、加温養生、加圧養生、蒸気養生、及び高温・高圧蒸気養生(オートクレーブ養生)等のいずれの養生方法も適用可能であるが、蒸気養生やオートクレーブ養生のように、水分の涸渇を防止しながら加温し、セメントの水和を促進させる方法が好ましい。
また、型枠から露出した部分にシート等を被覆することも可能である。
ここで、加温条件としては、例えば、昇温、保温、及び冷却の3段階で養生を行うことが一般的であり、昇温速度は、通常、5〜25℃/h程度が好ましく、10〜20℃/h程度がより好ましい。5℃/h未満では、養生時間が長くなり、不経済になりやすく、25℃/hを越えると寸法安定性が悪くなる場合がある。
また、保温は、特に限定されるものではなく、通常、40〜80℃程度であり、50〜70℃程度がより好ましい。40℃未満では、十分な強度発現性が得られない場合があり、80℃を越えると寸法安定性が悪くなる場合がある。
そして、保温時間は、通常、1〜10時間程度が好ましく、2〜8時間がより好ましい。1時間未満では十分な強度発現性が得られない場合があり、10時間を越えると寸法安定性が悪くなる場合がある。
さらに、冷却速度は、自然放冷のように、急激な冷却をさけることが好ましく、通常、30℃/h以下の冷却速度とすることが好ましい。30℃/hを越えるとコンクリートにクラックが入りやすくなる傾向がある。
蒸気養生やオートクレーブ養生などを行う場合には、練り上げたコンクリートを型枠に充填した後、常温で3〜8時間程度前置き養生を行うことが好ましい。前置き養生を行わないと、強度発現性や寸法安定性が悪くなる場合がある。
本発明におけるコンクリート製品は、脱型後も養生することが一般的であり、通常、水中養生、散水養生、及び湿布養生等のように、水分の涸渇を防止しながら養生を行うことが強度発現性や寸法安定性の面から好ましい。
【0026】
また、配筋方法は、従来のRC構造のボックスカルバートやヒューム管と同一でよく、混練方法は、一般に用いられる方法でよく、特に限定されるものではない。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
【0028】
実施例1
CaO原料として石灰石粉を、CaF2原料としてホタル石を使用し、その混合物を最高焼成温度1,300℃で、ロ−タリ−キルンを用いて焼成し、得られたクリンカ−を粉砕し、ブレ−ン値3,000±200cm2/gに調整して膨張物質を得た。
各単位量を、結合材500kg/m3、細骨材708kg/m3、粗骨材953kg/m3、及び水193kg/m3として、膨張物質70重量部と無水セッコウ30重量部からなるセメント混和材を結合材100重量部中、7重量部配合し、コンクリート混練物を練り上げた。
練り上げたコンクリートを使用し、φ1,200mm、L2,430mmのヒューム管で、規格値が8,400kgf/mの3種管を遠心力成形した。
遠心力成形条件は、200rpmの低速2分、350rpmの中速2分、600rpmの高速6分とした。
遠心力成形後、4時間、常温で前置き養生を行い、成形したヒューム管を、昇温速度16℃/hで昇温し、65℃で4時間の蒸気養生を行い、自然放冷した。
コンクリート混練終了から24時間後に脱型し、以後6日間散水養生して材令7日におけるひびわれ強さを測定した。結果を表1に示す。
【0029】
<使用材料>
CaO原料 :電気化学工業社青海鉱山産石灰石粉末、4,230cm2/g
CaF2原料 :松下鉱産社製天然ホタル石粉末
膨張物質A :CaOとCaF2の合計100重量部中、CaF25重量部
膨張物質B :CaOとCaF2の合計100重量部中、CaF210重量部
膨張物質C :CaOとCaF2の合計100重量部中、CaF220重量部
膨張物質D :CaOとCaF2の合計100重量部中、CaF230重量部
膨張物質E :CaOとCaF2の合計100重量部中、CaF235重量部
膨張物質F :電気化学工業社製商品名「デンカCSA#20」、従来品
無水セッコウ:天然無水セッコウ
セメントα :電気化学工業社製普通ポルトランドセメント
粗骨材 :新潟県姫川産、Gmax=15mm、比重2.67
細骨材 :新潟県姫川産、比重2.63
水 :水道水
なお、膨張物質の組成は、JIS R 5202に従って、CaOとF2量を分析し、さらにそのF2量をCaF2に換算して求めた。
【0030】
<試験方法>
ひびわれ強さ:ひびわれ強さσbtはヒューム管のひびわれ荷重Pcrから、σbt=M/20t2、M=0.318Pcr+0.238W・r、ここで、Mは外圧試験荷重載荷時管底部に生じる曲げモーメント(kgf/cm)、tは管厚(cm)、Pcrはひびわれ荷重(kgf/m)、Wは管自重(kgf/m)、rは管厚中心までの半径(cm)である。
【0031】
【表1】
【0032】
実施例2
セメントとして高炉セメントのセメントβを用いたこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0033】
<使用材料>
セメントβ :電気化学工業社製高炉セメントB種
【0034】
【表2】
【0035】
実施例3
膨張物質Cを使用し、膨張物質の粒度を表3に示すように変化したこと以外は実施例2と同様に行った。結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】
実施例4
膨張物質Cを使用し、セメント混和材100重量部中の無水セッコウの使用量を変化したこと以外は実施例2と同様に行った。結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】
実施例5
表5に示すように膨張物質60重量部、非晶質カルシウムアルミネート(A−CA)15重量部、及び無水セッコウ25重量部からなるセメント混和材を、結合材100重量部中、10重量部使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表5に示す。
【0040】
<使用材料>
A−CAイ :試薬1級の炭酸カルシウムと酸化アルミニウムとのモル比が10:8の混合物を1,650℃で溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕してブレーン値3,410cm2/gとした。CaO含有量41重量%
【0041】
【表5】
【0042】
実施例6
セメントとしてセメントβを用いたこと以外は実施例5と同様に行った。結果を表6に示す。
【0043】
【表6】
【0044】
実施例7
膨張物質CとA−CAイを使用し、セメント混和材100重量部中の無水セッコウの量を変え、膨張物質とA−CAの量を等量づつ増減してセメント混和材の量を一定にしたこと以外は実施例6と同様に行った。結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
【0046】
実施例8
膨張物質Cを使用し、セメント混和材100重量部中のA−CAの種類と量を変え、膨張物質と無水セッコウの量を等量づつ増減してセメント混和材の量を一定にしたこと以外は実施例6と同様に行った。結果を表8に示す。
【0047】
<使用材料>
A−CAロ :試薬1級の炭酸カルシウムと酸化アルミニウムとのモル比が10:11の混合物を1,650℃で溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕してブレーン値3,010cm2/gとした。CaO含有量33重量%
A−CAハ :試薬1級の炭酸カルシウムと酸化アルミニウムとのモル比が10:10の混合物を1,650℃で溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕してブレーン値3,150cm2/gとした。CaO含有量35重量%
A−CAニ :試薬1級の炭酸カルシウムと酸化アルミニウムとのモル比が10:7の混合物を1,650℃で溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕してブレーン値3,090cm2/gとした。CaO含有量44重量%
A−CAホ :試薬1級の炭酸カルシウムと酸化アルミニウムとのモル比が10:6の混合物を1,650℃で溶融し、急冷して得られたクリンカーを粉砕してブレーン値2,980cm2/gとした。CaO含有量48重量%
【0048】
【表8】
【0049】
実施例9
セメントとセメント混和材を実施例1と同様に使用し、単位量が、各々結合材480kg/m3、細骨材680kg/m3、粗骨材1,085kg/m3、及び水150kg/m3とし、さらに、結合材100重量部に対して、高性能減水剤1重量部を水の一部に置き換えて使用して練り上げたコンクリートを、JIS G 3112で規定された10mmと13mmの異型鉄筋を常法により配筋した型枠に打設し、寸法1,200×1,500mm、厚さ100mmで設計荷重が10.4tonの薄型RCボックスカルバートを成形した。
成形した薄型RCボックスカルバートを、前置き4時間の後、昇温速度16℃/hで昇温し、65℃で4時間の蒸気養生を行い、自然放冷し、材令7日のひびわれ強さの測定を行った。結果を表9に併記する。
比較のため、セメント混和材を添加せず、PC工法や高張力鉄筋を使用する従来法によって得られた結果を表9に併記する。
なお、PC工法や高張力鉄筋を使用する従来法で、セメント混和材を添加すると逆効果となる。
【0050】
<使用材料>
減水剤 :電気化学工業社製「デンカFT−500G」主成分ナフタリン系
【0051】
<試験方法>
ひびわれ強さ:底板の側壁中立軸下の2点ピン支持、頂板中央1点載荷
【0052】
【表9】
【0053】
実施例10
セメントとしてセメントβを用いたこと以外はすべて実施例9と同様に行った。結果を表10に示す。
【0054】
【表10】
【0055】
実施例11
膨張物質Cを使用し、膨張物質の粒度を表11に示すように変化したこと以外は実施例10と同様に行った。結果を表11に示す。
【0056】
【表11】
【0057】
実施例12
実施例5で使用したセメント混和材を、結合材100重量部中、10重量部配合したこと以外は実施例10と同様に行った。結果を表12に示す。
【0058】
【表12】
【0059】
実施例13
セメントとしてセメントβを用いたこと以外は実施例12と同様に行った。結果を表13に示す。
【0060】
【表13】
【0061】
【発明の効果】
本発明のセメント製品としては、従来品と比較して、ひびわれ強さの大きいヒューム管や、ひびわれ荷重抵抗性の大きな薄型ボックスカルバートが製造できる。[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to concrete products, such as high-strength fume tubes and thin box culverts, used mainly in the civil engineering industry.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, for example, the manufacture of concrete products such as concrete pipes such as fume pipes and box culverts, piles, poles, and steel pipe concrete composites has generally been manufactured mainly using ordinary Portland cement (Concrete Engineering Handbook). Published by Asakura Shoten).
[0003]
Here, the fume pipe is a reinforced concrete pipe obtained by rotating a formwork filled with concrete at high speed and compacting using centrifugal force. It is a general term for a propulsion pipe, a seamless pipe, and the like. In particular, a pipe that uses expanded concrete obtained by mixing an expandable cement admixture with an appropriate amount of cement and introduces chemical prestress is called a high-strength fume pipe.
And high-strength fume pipe means two or three fume pipes. Specifically, a two-fume pipe has about twice the crack strength of a single fume pipe. The three-type fume tube has about three times the crack strength of the one-type fume tube.
[0004]
However, the method of introducing a chemical prestress has a problem that it is impossible to introduce a sufficient chemical prestress in concrete containing a latent hydraulic substance.
In addition, there has been a problem that the product value is impaired, for example, an expansion crack is generated at an end of the pipe where the binding force is not effective.
[0005]
On the other hand, a box culvert is a reinforced concrete product having a box-shaped section for culverts, and in particular, has a cross-section that is different from that of a reinforce concrete structure (RC structure) using deformed reinforcing bars specified in JIS G 3112. An RC box culvert whose wall thickness is smaller by 20 to 40% is called a thin RC box culvert.
As described above, since the product weight of the thin RC box culvert is 20 to 40% lighter than that of the normal RC box culvert, it is possible to reduce the transportation cost and the labor of the construction machine. It has the advantage that the amount of excavated soil can be reduced and the material cost for piers can be reduced.
Conventionally, to manufacture a thin box culvert, high-strength concrete having a unit cement amount of 480 kg / m 3 and a water / cement ratio of about 32% by weight is blended, and after the concrete is hardened, prestress is introduced by a mechanical method. A prestressed concrete method (PC method) for increasing the bending and tensile resistance, or a method for increasing the bending and tensile resistance by using a high-strength rebar is used.
However, the PC method requires a great deal of material cost for the PC method and a large amount of equipment introduction cost. The method using high-strength rebar requires the use of expensive high-strength rebar. There were issues such as rising costs.
[0006]
The present inventor has conducted intensive studies in order to solve the above-mentioned problems, and as a result, only curing concrete mixed with a specific cement admixture, and using ordinary deformed reinforcing bars, is equivalent to that obtained by the conventional method. Alternatively, the present inventors have found that it is possible to manufacture concrete products such as high-strength fume tubes and thin box culverts of higher quality, and have completed the present invention.
[0007]
[Means for Solving the Invention]
That is, the present invention provides an expandable material that produced by heat-treating the mixture containing a CaO material and CaF 2 material consists mineral containing, as an active ingredient, CaO and CaF 2, and the CaF 2 in the mineral, In a total of 100 parts by weight of CaO and CaF 2 , concrete containing a cement admixture containing 90 to 50 parts by weight of an intumescent substance, which is 10 to 30 parts by weight, and 10 to 50 parts by weight of anhydrous gypsum is molded. Concrete product comprising a cement admixture containing 85 to 35 parts by weight of the expansive substance, 5 to 25 parts by weight of amorphous calcium aluminate, and 10 to 40 parts by weight of anhydrous gypsum. , And the concrete product is a high-strength fume tube or a thin RC box culvert, and a method for producing the concrete product.
[0008]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0009]
The raw material of the expanding substance used in the present invention can be arbitrarily selected depending on the purity and cost, and is not particularly limited. For example, the CaO raw material includes CaCO 3 such as limestone and slaked lime. Ca (OH) 2 and the like, and examples of the CaF 2 raw material include fluorite produced naturally and CaF 2 as an industrial by-product.
The contamination of impurities such as SiO 2 , Fe 2 O 3 , CaSO 4 , MgO, and TiO 2 present in the raw material is not particularly limited as long as the object of the present invention is not substantially impaired.
[0010]
It is necessary that the compounding ratio of the raw materials in the present invention is such that the chemical composition of the expanding material as the product is such that CaF 2 is 10 to 30 parts by weight in the total of 100 parts by weight of CaO and CaF 2 . , 15 to 25 parts by weight. When the content of CaF 2 is less than 10 parts by weight, for example, the material exhibits a rapid expansion property by one day of the material age, and cracks are generated in a portion of the hardened cement body using the expanded material, where the binding force is not effective, or the strength is increased. When CaF 2 exceeds 30 parts by weight, strength developability, expandability, and the amount of prestress introduced tend to decrease.
[0011]
In the present invention, since the decomposition temperature of CaF 2 changes greatly depending on the mixing ratio of the mixture of the raw materials and the content of impurities, the firing temperature during firing is not particularly limited. The temperature is preferably about 000 to 1,450 ° C.
The method of mixing the raw materials is not particularly limited, and an ordinary method can be used.
The heat treatment method for producing the expanding material is not particularly limited, and for example, any method such as firing using a rotary kiln or melting using an electric furnace is possible.
[0012]
The particle size of the expansive substance is not particularly limited because it depends on the purpose and use of the expansive substance, but a Blaine value of 1,500 to 8,000 cm 2 / g is preferable. If it is less than 1,500 cm 2 / g, the strength expression tends to be poor, and if it exceeds 8,000 cm 2 / g, the expandability may not be sufficiently exhibited.
[0013]
The amount of the expanding material used is preferably 50 to 90 parts by weight, more preferably 60 to 80 parts by weight, based on 100 parts by weight of the cement admixture comprising the expanding material and the anhydrous gypsum described below. If the amount is less than 50 parts by weight, the expandability may decrease, and if it exceeds 90 parts by weight, a sufficient strength developing effect may not be obtained.
When an amorphous calcium aluminate described below is used in combination, 50 to 80 parts by weight, preferably 55 to 65 parts by weight, is used in 100 parts by weight of a cement admixture comprising an expanding material, amorphous calcium aluminate, and anhydrous gypsum. Parts by weight are more preferred. If the amount is less than 50 parts by weight, the expandability may decrease, and if the amount is more than 80 parts by weight, a sufficient strength developing effect may not be obtained.
[0014]
The anhydrous gypsum used in the present invention is not particularly limited, and natural anhydrous gypsum naturally produced, anhydrous gypsum dehydrated by heat treating gypsum hemihydrate or gypsum, and anhydrous gypsum generated as an industrial by-product, etc. Can be used.
The particle size of the anhydrous gypsum is not particularly limited, but is preferably 2,500 to 9,000 cm 2 / g in Blaine value. If it is less than 2,500 cm 2 / g, the long-term durability may deteriorate, and if it exceeds 9,000 cm 2 / g, the expandability may not be sufficiently exhibited.
[0015]
The amount of the anhydrous gypsum is preferably 10 to 50 parts by weight, more preferably 20 to 40 parts by weight, per 100 parts by weight of the cement admixture comprising the expanding material and the anhydrous gypsum. If the amount is less than 10 parts by weight, the amount of chemical prestress introduced is small, the effect of exhibiting a sufficient strength cannot be obtained, and the ineffective end portion may cause expansion failure, and if it exceeds 50 parts by weight, In some cases, the expandability becomes insufficient or the amount of prestress introduced becomes small.
When amorphous calcium aluminate is used in combination, it is preferably 10 to 40 parts by weight, preferably 20 to 30 parts by weight, based on 100 parts by weight of the cement admixture comprising the expanding material, the amorphous calcium aluminate, and anhydrous gypsum. Is more preferred. If the amount is less than 10 parts by weight, the amount of introduced chemical prestress is reduced, the effect of exerting a sufficient strength is not obtained, and the ineffective end portion may cause expansion failure, and if it exceeds 40 parts by weight, In some cases, the expandability becomes insufficient or the amount of prestress introduced becomes small.
[0016]
The amorphous calcium aluminate used in the present invention preferably has a CaO content of 35 to 45% by weight. If the CaO content is less than 35% by weight, the swelling property and strength development may become insufficient or sufficient crack strength may not be obtained. If the CaO content exceeds 45% by weight, the fluidity is reduced and the workability is reduced. There is a risk of going bad.
Amorphous calcium aluminate is obtained by melting a CaO raw material and an Al 2 O 3 raw material and crushing clinker obtained by quenching.
The melting temperature of the amorphous calcium aluminate varies depending on impurities, but is usually preferably 1,500 to 1,700 ° C.
The particle size of the amorphous calcium aluminate is not particularly limited, but is preferably from 1,500 to 6,000 cm 2 / g in Blaine value. If it is less than 1,500 cm 2 / g, sufficient expandability and crack strength may not be obtained, and if it exceeds 6,000 cm 2 / g, workability may be poor.
[0017]
The amount of the amorphous calcium aluminate used is preferably 5 to 25 parts by weight, more preferably 10 to 20 parts by weight, based on 100 parts by weight of the cement admixture comprising the expanding material, the amorphous calcium aluminate, and anhydrous gypsum. . If the amount of the amorphous calcium aluminate is not within this range, sufficient crack strength may not be obtained.
[0018]
The particle size of the cement admixture of the present invention depends on the purpose and use of the cement admixture, and is not particularly limited. However, it is usually used in the range of 1,500 to 8,000 cm 2 / g in Blaine value. preferable. If it is less than 1,500 cm 2 / g, the strength development may be adversely affected, and if it exceeds 8,000 cm 2 / g, the expandability may not be sufficiently exhibited.
[0019]
The amount of the cement admixture of the present invention varies depending on the purpose of use. When the cement admixture is composed of an expanding substance and anhydrous gypsum, the total amount of cement and cement admixture (hereinafter referred to as binder) is 100 parts by weight. The amount is preferably 3 to 15 parts by weight, more preferably 5 to 12 parts by weight. If the amount is less than 3 parts by weight, the expandability and the amount of prestress introduced are not sufficient.
When the cement admixture is composed of an expanding substance, amorphous calcium aluminate, and anhydrous gypsum, 3 to 20 parts by weight of the cement admixture is preferable in 100 parts by weight of the binder, and 5 to 15 parts by weight is more preferable. preferable. If the amount is less than 3 parts by weight, the expandability and the amount of prestress introduced are not sufficient.
[0020]
Examples of the cement include various portland cements having ordinary, high strength, ultra-high strength and moderate heat, various mixed cements obtained by mixing a pozzolan material such as blast furnace slag and silica with these portland cements, and alumina cement.
The effect of the cement admixture of the present invention is remarkable especially when used in combination with a mixed cement.
[0021]
In the present invention, the amount of water used is not uniquely determined by the type and blending amount of the material used, but usually the water / binder ratio is preferably 25 to 50% by weight, and 30 to 40% by weight. % Is more preferred. If it is less than 25% by weight, sufficient workability may not be obtained, and if it exceeds 50% by weight, sufficient strength development may not be obtained.
In addition, for properties of concrete kneaded with such kneading water, for example, in the case of centrifugal force molded products such as fume tubes, piles, and poles, use relatively hard concrete having a slump value of about 2 to 8 cm. It is preferable in terms of the suppression of slag generated during centrifugal force forming and the resistance to material separation, and in the case of U-shaped concrete or box culvert, it is preferable to use relatively soft concrete with a slump value of about 10 to 22 cm. It is preferable from the viewpoint of improving the filling property.
[0022]
In the present invention, in addition to cement and cement admixtures, setting regulators, water reducing agents, high performance water reducing agents, AE agents, AE water reducing agents, high performance AE water reducing agents, thickeners, aggregates such as sand and gravel, Cement hardened materials, rust preventives, antifreezes, polymer emulsions, clay minerals such as bentonite, ion exchangers such as zeolite, hydrotalcite and hydrocalumite, inorganic sulfates such as aluminum sulfate and sodium sulfate, inorganic One or more of phosphate, boric acid, and the like can be used in combination as long as the object of the present invention is not substantially inhibited.
[0023]
In the present invention, the mixing method of each material is not particularly limited, and each material may be mixed at the time of construction, or a part or all may be mixed in advance.
As the mixing device, any existing stirring device can be used, and for example, a tilting mixer, an omni mixer, a V-type mixer, a Henschel mixer, a Nauter mixer and the like can be used.
[0024]
The method for molding the concrete product of the present invention is not particularly limited, as long as the mold can be normally filled with concrete.For example, for fume pipes, piles, poles, etc., centrifugal force molding is generally used. For U-shaped concrete and box culverts, there is a method of compacting by applying vibration with a vibrator or the like, or fluidizing the concrete itself to make concrete unnecessary to compact, and filling by pouring.
The method of forming the centrifugal molded product is not particularly limited. For example, it is common to fill a slump of about 5 cm of concrete and perform centrifugal molding, and usually, an acceleration of about 1 to 50 G is used. In many cases, centrifugal forming is performed in three to four stages of low speed, medium speed, and high speed.
[0025]
The curing method for producing the concrete product of the present invention is not particularly limited, and includes, for example, normal temperature / normal pressure curing, heating curing, pressure curing, steam curing, and high temperature / high pressure steam curing. Although any curing method such as (autoclave curing) can be applied, a method of promoting the hydration of cement by heating while preventing moisture depletion, such as steam curing or autoclave curing, is preferable.
It is also possible to cover a portion exposed from the mold with a sheet or the like.
Here, as the heating conditions, for example, curing is generally performed in three stages of heating, keeping and cooling, and the heating rate is usually preferably about 5 to 25 ° C./h, preferably 10 to 25 ° C./h. ~ 20 ° C / h is more preferable. If it is less than 5 ° C./h, the curing time will be long, and it will be uneconomical. If it exceeds 25 ° C./h, the dimensional stability may be poor.
Further, the heat retention is not particularly limited, and is usually about 40 to 80 ° C, and more preferably about 50 to 70 ° C. If the temperature is lower than 40 ° C., sufficient strength development may not be obtained. If the temperature exceeds 80 ° C., dimensional stability may be deteriorated.
And the heat retention time is usually preferably about 1 to 10 hours, more preferably 2 to 8 hours. If the time is less than 1 hour, sufficient strength development may not be obtained, and if the time exceeds 10 hours, dimensional stability may be deteriorated.
Further, the cooling rate is preferably such as to allow rapid cooling, such as natural cooling, and is usually preferably 30 ° C./h or less. If it exceeds 30 ° C./h, cracks tend to be easily formed in the concrete.
When performing steam curing, autoclave curing, or the like, it is preferable to perform pre-curing at room temperature for about 3 to 8 hours after filling the kneaded concrete into a mold. If pre-curing is not performed, strength development and dimensional stability may deteriorate.
The concrete product of the present invention is generally cured even after demolding.In general, curing such as underwater curing, watering curing, and compress curing is performed while preventing moisture depletion. It is preferable from the viewpoints of properties and dimensional stability.
[0026]
The reinforcing method may be the same as that of a conventional box culvert or fume tube having an RC structure, and the kneading method may be a commonly used method, and is not particularly limited.
[0027]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples.
[0028]
Example 1
Limestone flour as a CaO material, using fluorite as CaF 2 raw material, the mixture at the highest firing temperature 1,300 ° C., b - Tali - kiln fired by using the resulting clinker - was crushed and shake The swelling material was obtained by adjusting the negative value to 3,000 ± 200 cm 2 / g.
Each unit dose, binder 500 kg / m 3, fine aggregates 708kg / m 3, coarse aggregate 953kg / m 3, and the water 193 kg / m 3, a cement consisting of expanded material 70 parts by weight of anhydrous gypsum 30 parts by weight 7 parts by weight of the admixture was mixed with 100 parts by weight of the binder, and the concrete kneaded material was kneaded.
Using the kneaded concrete, three kinds of pipes having a standard value of 8,400 kgf / m were formed by centrifugal force using fume pipes of φ1,200 mm and L2,430 mm.
The centrifugal force forming conditions were a low speed of 200 rpm for 2 minutes, a medium speed of 350 rpm for 2 minutes, and a high speed of 600 rpm for 6 minutes.
After centrifugal force forming, pre-curing was performed at room temperature for 4 hours, the formed fume tube was heated at a heating rate of 16 ° C./h, steam-cured at 65 ° C. for 4 hours, and allowed to cool naturally.
After 24 hours from the end of concrete kneading, the mold was released, water-cured for 6 days thereafter, and the crack strength was measured on the 7th day. Table 1 shows the results.
[0029]
<Material used>
CaO raw material: Limestone powder from Aomi mine, Denki Kagaku Kogyosha, 4,230 cm 2 / g
CaF 2 raw material: Matsushita Mining Co., Ltd. natural fluorite powder expanding material A: CaO and CaF 2 in 100 parts by weight in total, 5 parts by weight of CaF 2 Expanding material B: CaO and CaF 2 in 100 parts by weight in total, CaF 2 10 parts inflation material C: total of 100 parts by weight of CaO and CaF 2, CaF 2 20 parts by weight expandable substance D: total of 100 parts by weight of CaO and CaF 2, CaF 2 30 parts by inflation material E: CaO and CaF 2 35 parts by weight of CaF 2 in a total of 100 parts by weight Expanding substance F: trade name “DENKA CSA # 20” manufactured by Denki Kagaku Kogyo, conventional anhydrous gypsum: natural anhydrous gypsum cement α: ordinary Portland cement coarse made by Denki Kagaku Aggregate: Himekawa, Niigata, Gmax = 15mm, specific gravity 2.67
Fine aggregate: from Himekawa, Niigata Prefecture, specific gravity 2.63
Water: tap water The composition of the swelling substance was determined by analyzing the amounts of CaO and F 2 according to JIS R5202, and further converting the F 2 amount to CaF 2 .
[0030]
<Test method>
Crack strength: Crack strength σ bt is σ bt = M / 20t 2 , M = 0.318P cr +0.238 W · r from crack load P cr of the fume tube, where M is a tube when an external pressure test load is loaded. Bending moment (kgf / cm) generated at the bottom, t is the pipe thickness (cm), P cr is the crack load (kgf / m), W is the pipe's own weight (kgf / m), r is the radius to the center of the pipe thickness (cm) ).
[0031]
[Table 1]
[0032]
Example 2
The procedure was performed in the same manner as in Example 1, except that cement β of blast furnace cement was used as the cement. Table 2 shows the results.
[0033]
<Material used>
Cement β: Blast furnace cement B type manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd. [0034]
[Table 2]
[0035]
Example 3
The procedure was as in Example 2, except that the expanding material C was used and the particle size of the expanding material was changed as shown in Table 3. Table 3 shows the results.
[0036]
[Table 3]
[0037]
Example 4
The procedure was performed in the same manner as in Example 2 except that the amount of the anhydrous gypsum in 100 parts by weight of the cement admixture was changed by using the expanding material C. Table 4 shows the results.
[0038]
[Table 4]
[0039]
Example 5
As shown in Table 5, a cement admixture consisting of 60 parts by weight of the intumescent material, 15 parts by weight of amorphous calcium aluminate (A-CA), and 25 parts by weight of anhydrous gypsum was added to 10 parts by weight in 100 parts by weight of the binder. Except having used, it carried out similarly to Example 1. Table 5 shows the results.
[0040]
<Material used>
A-CAA: A mixture of reagent grade 1 calcium carbonate and aluminum oxide at a molar ratio of 10: 8 was melted at 1,650 ° C., and the resulting clinker was crushed and pulverized to obtain a Blaine value of 3,410 cm 2. / G. CaO content 41% by weight
[0041]
[Table 5]
[0042]
Example 6
The procedure was performed in the same manner as in Example 5 except that cement β was used as the cement. Table 6 shows the results.
[0043]
[Table 6]
[0044]
Example 7
Using the intumescent material C and A-CA, the amount of anhydrous gypsum in 100 parts by weight of the cement admixture is changed, and the amount of the intumescent material and A-CA are increased and decreased by an equal amount to keep the amount of the cement admixture constant. Except having performed, it carried out similarly to Example 6. Table 7 shows the results.
[0045]
[Table 7]
[0046]
Example 8
Except that the amount and type of A-CA in 100 parts by weight of cement admixture were changed using expandable substance C, and the amounts of expandable substance and anhydrous gypsum were increased and decreased by an equal amount to keep the amount of cement admixture constant. Was performed in the same manner as in Example 6. Table 8 shows the results.
[0047]
<Material used>
A-CAro: A mixture of reagent first-class calcium carbonate and aluminum oxide at a molar ratio of 10:11 was melted at 1,650 ° C., quenched, and the resulting clinker was pulverized to a Blaine value of 3,010 cm 2. / G. CaO content 33% by weight
A-CAha: A mixture of reagent first-grade calcium carbonate and aluminum oxide at a molar ratio of 10:10 was melted at 1,650 ° C., and the resulting clinker obtained by quenching was pulverized to a Blaine value of 3,150 cm 2. / G. CaO content 35% by weight
A-CAN: A mixture of reagent-grade calcium carbonate and aluminum oxide at a molar ratio of 10: 7 was melted at 1,650 ° C., and the resulting quenched clinker was pulverized to a Blaine value of 3,090 cm 2. / G. CaO content 44% by weight
A-CAho: A mixture of a reagent-grade calcium carbonate and aluminum oxide at a molar ratio of 10: 6 was melted at 1,650 ° C., quenched, and the resulting clinker was pulverized to a Blaine value of 2,980 cm 2. / G. CaO content 48% by weight
[0048]
[Table 8]
[0049]
Example 9
Cement and cement admixture used in the same manner as in Example 1, the amount of units, each binder 480 kg / m 3, fine aggregates 680 kg / m 3, coarse aggregate 1,085kg / m 3, and water 150 kg / m The concrete was kneaded using 1 part by weight of a high-performance water reducing agent with a part of water with respect to 100 parts by weight of a binder, and then deformed into 10 mm and 13 mm deformed reinforcing bars specified by JIS G 3112. Was cast into a formwork arranged in a conventional manner to form a thin RC box culvert having dimensions of 1,200 × 1,500 mm, a thickness of 100 mm and a design load of 10.4 ton.
The molded thin RC box culvert is heated at a heating rate of 16 ° C./h after 4 hours in front, steam cured at 65 ° C. for 4 hours, allowed to cool naturally, and cracked on 7 days of age. Was measured. The results are shown in Table 9.
For comparison, Table 9 also shows the results obtained by the PC method and the conventional method using a high-strength rebar without adding the cement admixture.
In the conventional method using a PC method or a high-strength reinforcing bar, the addition of a cement admixture has an adverse effect.
[0050]
<Material used>
Water reducing agent: Denka FT-500G manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd. Main component: naphthalene-based
<Test method>
Cracking strength: Two pins supported below the neutral axis on the side wall of the bottom plate, and one point loaded at the center of the top plate.
[Table 9]
[0053]
Example 10
The same procedure was performed as in Example 9 except that cement β was used as the cement. Table 10 shows the results.
[0054]
[Table 10]
[0055]
Example 11
The procedure was the same as in Example 10, except that the expanding material C was used and the particle size of the expanding material was changed as shown in Table 11. Table 11 shows the results.
[0056]
[Table 11]
[0057]
Example 12
Example 10 was carried out in the same manner as in Example 10, except that 10 parts by weight of the cement admixture used in Example 5 was added to 100 parts by weight of the binder. Table 12 shows the results.
[0058]
[Table 12]
[0059]
Example 13
Example 12 was repeated except that cement β was used as the cement. Table 13 shows the results.
[0060]
[Table 13]
[0061]
【The invention's effect】
As the cement product of the present invention, a fume tube having a large crack strength and a thin box culvert having a large crack load resistance can be manufactured as compared with conventional products.
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