JP3543252B2 - Silver halide photographic material and processing method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関するものであり、特に赤外から近赤外光波長域の分光感度が高められ、かつ残色汚染のないハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光材料とも称する)に用いられるハロゲン化銀乳剤(以下、単に乳剤等とも称する。)の感光波長域を拡大し、かつ感度を高める手段は分光増感技術として周知であり、この目的に用いられる分光増感色素は、シアニン色素やメロシアニン色素等の多数の化合物が知られている。
【0003】
これらの分光増感色素は単にハロゲン化銀乳剤の感光波長域を拡大するだけでなく、以下の諸条件を満足させるものでなければならない。
【0004】
1)分光増感域が適切であること
2)分光増感効率が高いこと
3)カブリ発生やガンマ変化等示性曲線に悪影響を与えないこと
4)増感色素を含有したハロゲン化銀写真感光材料を経時させたとき(特に、
高温・高湿下に保存した場合)カブリ等の写真性能を変化させないこと
5)添加された感光色素が異なる感光波長域の層へ拡散して色濁りを起こさな
いこと
6)現像、定着、水洗された後は感光色素が抜けて、色汚染を引き起こさない
こと
しかしながら、従来開示されている分光増感色素は、未だこれら諸条件の全てを充分満足する水準には至っていない。
【0005】
近年、現像処理時間が短縮化され、無水洗・処理補充液の低減化が取り入れられるようになるに従い、色素が残留し易くなっている。その結果、処理後の感光材料に色汚染(以下残色汚染と称する)が現われるようになり、商品価値を著しく低下させる問題が生じている。即ち、感光色素に於いては、残色汚染の改良が重要な技術課題となってきた。
【0006】
特に、LED(レーザー・エミッション・ダイオード)用感光材料は高感度が必要であり、残色汚染のある分光増感色素を使わざるを得なかった。
【0007】
また、近年、廃液の海洋投棄が禁止され、処理補充液の低減化が進み、処理補充液を低減せしめた感光材料の処理では、残色汚染などのトラブルの少ない処理方法が望まれていた。
【0008】
近年開示された欧州特許363,104号、同363,107号に記載の色素は著しい残色汚染の改良効果が認められるものであるが、これら色素を用いて分光増感した感光材料を経時させた場合、写真性能が変動するという問題がみられた。
【0009】
また特開昭54−18726号、同59−135461号、同62−246045号等には強色増感剤とともに用いることに依って分光感度を高めて残色汚染の負荷を下げる技術が開示されているが、未だ不充分な水準であり、更なる改良が求められていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、赤色光波長域で高感度、残色汚染が無く、現像安定性に優れた感光材料及びその処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は下記により達成される。
【0012】
1.支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀粒子が、(粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100で表される変動係数が15%以下である単分散粒子であって、塩化銀含有率50モル%以上であり、下記一般式(2−a)又は一般式(2−b)で表される分光増感色素の一種を含有し、かつ下記一般式(D)で表される化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
2.支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀粒子が塩化銀含有率50モル%以上であり、下記一般式(4−a)又は一般式(4−b)で表される分光増感色素を含有し、かつ下記一般式(A)、(B)、(C)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0013】
【化11】
【0014】
〔式中、R11、R12、R13及びR14は、各々、置換又は無置換の脂肪族基を表し、R12及びR14の少なくとも一方は水可溶化基を置換する、V11、V12、V13、V14、V15、V16、V17及びV18は各々、水素原子又は置換基を表し、V11とV12、V12とV13、V13とV14、V15とV16、V16とV17及びV17とV18の間で各々、縮合環を形成してもよく、但し、V11〜V14並びにV15〜V18は各々、加算したハメットσp値の総和が0.12より大きくなる置換基であり、L11、L12、L13、L14及びL15は各々、メチン基を表し、M11は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、l11は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0015】
【化12】
【0016】
〔式中、R1はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、L1は電子吸引性基を有する2価の連結基を表し、Y1はアニオン性基またはヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を表す。〕
【0017】
【化13】
【0018】
〔式中、R2はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、L2は2価の連結基を表し、Y2はアニオン性基またはヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を表す。〕
【0019】
【化14】
【0020】
〔式中、X3はベンゼン環に置換可能な基を表し、R3はアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基またはアミノ基を表し、Y3はアニオン性基またはヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を表す。m3は0〜4の整数であり、n3は1または2である。n3が1のときR3は電子吸引性基を有する。〕
【0021】
【化15】
【0022】
〔式中、Y21、Y22、Y23及びY24は、各々、独立に−N(R24)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を表し、Y23とY24のいずれか一方は−N(R24)−基であり、Y21、Y22及びY23或いはY21、Y22及びY24は同時に硫黄原子とはならない、R21は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表し、R24、R22及びR23は各々、脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR24、R22及びR23の少なくとも二つの基は水可溶化基を置換する、Z21は縮合されてもよい5員又は6員の含窒素複素環基を形成するに必要な非金属原子群を表し、W21は酸素原子、硫黄原子、
=N(AR)基、=C<(E21)(E22)基を表し、ARは芳香族環又は複素環基を表し、L21、L22は各々独立に置換、無置換のメチン炭素を表し、E21及びE22は各々、独立に電子吸引性の基を表し、互いに結合してケト環又は酸性の複素環を形成してもよい、l21は0又は1を表し、M21は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n21は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0023】
【化16】
【0024】
〔式中、Y25、Y26及びY27は、各々、独立に−N(R29)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子を表し、R25は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表し、R29、R26、R27及びR28は各々、脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR29、R26、R27及びR28の少なくとも三つの基は水可溶化基を置換し、Z22は縮合されてもよい含窒素複素環基を形成するに必要な非金属原子群を表し、L23、L24は各々に置換、無置換のメチン炭素を表し、M22は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n22は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0025】
【化17】
【0026】
〔式中、Y31、Y32及びY33は、各々、独立に−N(R34)−基、酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表し、R31は水可溶化基を置換した炭素数10以下の脂肪族基を表し、R34、R32及びR33は各々、脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR34、R32及びR33の少なくとも二つの基は水可溶化基を置換する、V31、V32は、各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基或いはV31、V32と結合してアゾール環と共に縮合環を形成する基を表し、L31、L32は各々、独立に置換、無置換のメチレン炭素を表し、M31は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n31は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0027】
【化18】
【0028】
〔式中、Z41は縮合されていてもよい5員又は6員の含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子を表し、Y41及びY42は、各々、独立に−N(R44)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を表し、W41は=N(AR)基、酸素原子、硫黄原子、=C<(E41)(E42)基を表し、R4 1は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表し、R44、R42及びR43は各々脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR44、R42及びR43の少なくとも二つの基は水可溶化基を置換し、E41及びE42は各々、独立に電子吸引性基或いはE41とE42が互いに結合して酸性の複素環を形成する非金属原子群を表し、ARは芳香族環又は複素環基を表し、L4 1、L4 2、L4 3、L4 4は各々、独立に置換或いは無置換のメチン炭素を表し、l41は0又は1の整数を表し、M41は分子の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n41は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0029】
【化19】
【0030】
〔式中、Z42は縮合されていてもよい5員又は6員の含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子を表し、Y43及びY44は各々、独立に−N(R48)−基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、テルル原子を表し、R45は水可溶化基を置換した炭素数8以下の脂肪族基を表し、R48、R46及びR47は各々脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR48、R46及びR47の少なくとも二つの基は水可溶化基を置換し、W42は酸素原子、硫黄原子を表し、L45、L46、L47、L48は各々、メチン炭素を表し、L45、L46、L47及びL48の少なくとも一つは置換されたメチン炭素で、M42は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n41は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
【0031】
【化20】
【0032】
〔式中、R51は水可溶化基を置換した炭素数10以下の脂肪族基を表し、R52、R53及びR54は各々脂肪族基、アリール基又は複素環基を表し、かつR52、R53及びR54の少なくとも二つの基は水可溶化基を置換する、V51、V52は各々、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基或いはV51、V52と結合してアゾール環と共に縮合環を形成する基を表し、L51、L52は各々、置換、無置換のメチン炭素を表し、W51は=N(AR)基、酸素原子、硫黄原子、=C<(E51)(E52)基を表し、ARは芳香族環又は複素環基を表し、E51、E52は各々独立に電子吸引性基を表し、或いは互いに結合してケト環又は酸性の複素環を形成してもよく、M51は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、n51は分子の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕
3.前記、ハロゲン化銀写真感光材料のハロゲン化銀粒子がRh、Ru,Re、Os又はIrの錯体から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする1または2項に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0033】
4.前記3に記載のハロゲン化銀写真感光材料を現像液の補充量が225ml/m2以下で処理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0034】
以下、本発明を詳述する。
【0035】
本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤は、塩化銀が少なくとも50モル%以上であるハロゲン組成の乳剤であり、好ましくはRh、Ru,Re、Os又はIrの錯体から選ばれる少なくとも1種を含む乳剤であり、銀1モル当り10−8〜10−4モルのイリジウム化合物を含むことがより好ましい。
【0036】
本発明の一般式(A)〜(C)で表されるヒドラジン化合物について更に詳細に説明する。
【0037】
本発明の一般式(A)〜(C)で表されるヒドラジン化合物はヒドラジン基の近傍にアニオン性基又はヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基を有することを特徴とする増核剤である。
【0038】
更に具体的には、上記アニオン性基としてはカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、リン酸、ホスホン酸及びそれらの塩が挙げられる。ここでヒドラジン基の近傍とは、ヒドラジンのアニオン性基に近い窒素原子とアニオン性基の間に炭素原子、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選ばれる原子2〜5個で形成される結合鎖が介在することを意味する。中でも好ましくは炭素原子と窒素原子の中から選ばれる原子2〜5個で形成される結合鎖が介在する場合であり、更に好ましくは炭素原子2〜3個で形成される結合鎖が介在する場合である。
【0039】
ヒドラジンの水素原子と分子内水素結合を形成するノニオン性基としては、孤立電子対が5ないし7員環でヒドラジンの水素原子と水素結合を形成する基であり、酸素原子、窒素原子、硫黄原子又はリン原子の少なくとも一つを有する基である。
【0040】
ノニオン性基としてはアルコキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、アシルオキシ基、アシルアミノ基等が挙げられる。これらのうちアニオン性基が好ましく、更にアニオン性基としてはカルボン酸及びその塩が最も好ましい。
【0041】
次に、一般式(A)〜(C)について説明する。
【0042】
一般式(A)〜(C)において、R1、R2のアルキル基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、アリル、プロパルギル、2−ブテニル、2−ヒドロキシエチル、ベンジル、ベンズヒドリル、トリチル、4−メチルベンジル、2−メトキシエチル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチルである。
【0043】
アリール基としては炭素数6〜24、好ましくは炭素数6〜12のアリール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−アルコキシフェニル、p−スルホンアミドフェニル、p−ウレイドフェニル、p−アミドフェニルである。
【0044】
ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員または6員の飽和または不飽和のヘテロ環であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニル、4−ピリジルである。
【0045】
R1、R2として好ましくはアリール基、芳香族ヘテロ環基またはアリール置換メチル基であり、更に好ましくはアリール基(例えば、フェニル、ナフチル)である。
【0046】
R1、R2は置換基で置換されていてもよく、置換基としては例えば、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アルキルまたはアリール置換アミノ基、アミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、ウレタン基、アリールオキシ基、スルファモイル基、カルバモイル、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル基、スルフィニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、リン酸アミド基である。
【0047】
これらの基は更に置換されていてもよい。これらのうちスルホンアミド基、ウレイド基、アミド基、アルコキシ基、ウレタン基が好ましく、スルホンアミド基、ウレイド基が更に好ましい。これらの基は可能なときは互いに連結して環を形成してもよい。
【0048】
R3のアルキル基、アリール基、ヘテロ環基はR1で述べたものが挙げられる。アルケニル基としては炭素数2〜18、好ましくは2〜10のもので、例えば、ビニル、2−スチリルである。アルキニル基としては炭素数2〜18、好ましくは2〜10のもので、例えば、エチニル、フェニルエチニルである。アルコキシ基としては炭素数1ないし16、好ましくは炭素数1ないし10の直鎖、分岐鎖または環状のアルコキシ基であり、例えば、メトキシ、イソプロポキシ、ベンジルオキシである。アミノ基としては炭素数0〜16、好ましくは炭素数1〜10のもので、エチルアミノ、ベンジルアミノ、フェニルアミノである。n3=1のときR3としてはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基が好ましい。n3=2のときR3としてはアミノ基、アルコキシ基が好ましい。
【0049】
R3の有する電子吸引性基としては、ハメットのσmの値が0.2以上のもの、好ましくは0.3以上のもので、例えば、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素)、シアノ基、スルホニル基(メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル)、スルフィニル基(メタンスルフィニル)、アシル基(アセチル、ベンゾイル)、オキシカルボニル基(メトキシカルボニル)、カルバモイル基(N−メチルカルバモイル)、スルファモイル基(メチルスルファモイル)、ハロゲン置換アルキル基(トリフルオロメチル)、ヘテロ環基(2−ベンズオキサゾリル、ピロロ)、4級オニウム基(トリフェニルホスホニウム、トリアルキルアンモニウム、ピリジニウム)が挙げられる。電子吸引性基を有するR3としては、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、シアノメチル、メタンスルホニルメチル、アセチルエチル、トリフルオロメチルエチニル、エトキシカルボニルメチルが挙げられる。
【0050】
L1、L2は2価の連結基を表し、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、二価のヘテロ環基およびそれらを−O−、−S−、−NH−、−CO−、−SO2−等の単独または組み合わせからなる基で連結したものである。L1、L2はR1の置換基として述べた基で置換されていてもよい。アルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、2−ブテン−1,4−イル、2−ブチン−1,4−イルである。アルケニレン基としては、例えば、ビニレンである。アルキニレン基としてはエチニレンである。アリーレン基としては、例えはフェニレンである。二価のヘテロ環基としては、例えば、フラン−1,4−ジイルである。L1としてはアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基が好ましく、アルキレン基がより好ましい。更に鎖長が炭素数2〜3のアルキレン基が最も好ましい。L2としてはアルキレン基、アリーレン基、−NH−アルキレン−、−O−アルキレン−、−NH−アリーレン−が好ましく、−NH−アルキレン−、−O−アルキレン−がより好ましい。
【0051】
L1の有する電子吸引性基としては、R3の有する電子吸引性基として述べたものが挙げられる。L1として例えば、テトラフルオロエチレン、フルオロメチレン、ヘキサフルオロトリメチレン、パーフルオロフェニレン、ジフルオロビニレン、シアノメチレン、メタンスルホニルエチレンが挙げられる。
【0052】
Y1、Y2、Y3としてはすでに述べたものであり、アニオン性基または孤立電子対が5ないし7員環でヒドラジン水素と水素結合を形成するノニオン性基である。更に具体的には、アニオン性基としてはカルボン酸、スルホン酸、フルフィン酸、リン酸、ホスホン酸およびそれらの塩が挙げられる。塩としてはアルカリ金属イオン(ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属イオン(カルシウム、マグネシウム)、アンモニウム(アンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ピリジウム)、ホスホニウム(テトラフェニルホスホニウム)が挙げられる。ノニオン性基としては酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはリン原子の少なくとも一つを有する基で、アルコキシ基、アミノ基、アルキルチオ基、カルボニル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ウレタン基、ウレイド基、アシルオキシ基、アシルアミノ基が挙げられる。Y1、Y2、Y3としてはアニオン性基が好ましく、カルボン酸およびその塩が更に好ましい。
【0053】
X3のベンゼン環に置換可能な基およびその好ましいものは、一般式(1)のR1が有する置換基として述べたものが挙げられる。m3が2以上の時それぞれは同じでも異なっていてもよい。
【0054】
R1、R2、R3、またはX3は写真用カプラーで用いられる耐拡散基を有してもよいし、ハロゲン化銀への吸着促進基を有してもよい。耐拡散基としては炭素数8以上30以下のもので、炭素数12以上25以下のものが好ましい。ハロゲン化銀への吸着促進基としては、好ましくはチオアミド類(例えば、チオウレタン、チオウレイド、チオアミド)、メルカプト類(例えば、5−メルカプトテトラゾール、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾール等のヘテロ環メルカプト、アルキルメルカプト、アリールメルカプト)およびイミノ銀を生成する5ないし6員の含窒素ヘテロ環(例えば、ベンゾトリアゾール)である。ハロゲン化銀吸着促進基を有するものとしては、吸着基が保護されており現像処理時に保護基が除去されてハロゲン化銀への吸着性が高まる構造のものも含まれる。
【0055】
一般式(A)〜(C)において、それぞれ二つの化合物の水素原子が除去されたラジカルどうしが結合してビス型を形成してもよい。一般式(A)〜(C)において、一般式(A)及び(B)が好ましく、一般式(A)がより好ましい。更に一般式(A)〜(C)において以下に示す一般式(D)〜(F)がより好ましく、一般式(D)が最も好ましい。
【0056】
【化21】
【0057】
〔式中、R4、X4及びm4はそれぞれ一般式(C)のR3、X3及びm3と同義であり、L4、Y4は一般式(A)のL1、Y1と同義である。〕
【0058】
【化22】
【0059】
〔式中、R5、X5及びm5はそれぞれ一般式(C)のR3、X3及びm3と同義であり、L5、Y5は一般式(B)のL2、Y2と同義である。〕
【0060】
【化23】
【0061】
〔式中、R6、X6、m6、n6及びYは一般式(C)のR3、X3、m3、n3及びY3と同義である。〕
以下に本発明の一般式(A)、(B)、(C)で表されるヒドラジン化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0062】
【化24】
【0063】
【化25】
【0064】
【化26】
【0065】
【化27】
【0066】
【化28】
【0067】
【化29】
【0068】
本発明のヒドラジン化合物は、適当な水混和性有機溶媒、例えば、アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノール、フッ素化アルコール)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン)、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メチルセルソルブなどに溶解して用いることができる。また、既によく知られている乳化分散法によって、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェート、グリセリルトリアセテートあるいはジエチルフタレートなどのオイル、酢酸エチルやシクロヘキサノンなどの補助溶媒を用いて溶解し、機械的に乳化分散物を作製して用いることができる。あるいは固体分散法として知られている方法によって、ヒドラジン誘導体の粉末を水の中にボールミル、コロイドミル、あるいは超音波によって分散し用いることができる。
【0069】
本発明のヒドラジン化合物は、支持体に対してハロゲン化銀乳剤層側の該ハロゲン化銀乳剤層あるいは他の親水性コロイド層のどの層に添加してもよいが、該ハロゲン化銀乳剤層あるいはそれに隣接する親水性コロイド層に添加することが好ましい。本発明のヒドラジン化合物の添加量はハロゲン化銀1モルに対し1×10−6〜1×10−2モルが好ましく、1×10−5〜5×10−3モルがより好ましく、5×10−5〜1×10−3モルが最も好ましい。
【0070】
本発明ではアミン誘導体、オニウム塩、ジスルフィド誘導体、又はヒドロキシメチル誘導体は造核促進剤として使用することができる。アミン誘導体としては、例えば、特開昭60−140340号、同62−50829号、同62−222241号、同62−250439号、同62−280733号、同63−124045号、同63−133145号、同63−286840号等に記載の化合物を挙げることができる。アミン誘導体としてより好ましくは、特開昭63−124045号、同63−133145号、同63−386840号等に記載されているハロゲン化銀に吸着する基を有する化合物、又は特開昭62−222241号等に記載されている炭素数の和が20個以上の化合物である。
【0071】
オニウム塩としては、アンモニウム塩またはホスホニウム塩が好ましい。好ましいアンモニウム塩またはホスホニウム塩が好ましい。好ましいアンモニウム塩の例としては、特願平5−97866号、特開昭62−250439号、同62−280733号等に記載されている化合物を挙げることができる。また、好ましいホスホニウム塩の例としては特開昭61−167939号、同62−280733号等に記載されている化合物を挙げることができる。ジスルフィド誘導体としては、例えば、特開昭61−198147号記載の化合物を挙げることができる。ヒドロキシメチル誘導体としては、例えば、米国特許第4,693,956号、同4,777,118号、EP231,850号、特開昭62−50829号等記載の化合物を挙げることができ、より好ましくはジアリールメタノール誘導体である。
【0072】
次に、一般式(1)で表される本発明の化合物について説明する。
【0073】
一般式(1)において、R11、R12、R13及びR14が各々表す脂肪族基としては、例えば、炭素原子数1〜10の分岐或いは直鎖のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、イソブチル等の各基)、ビニル基、原子数2〜10のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、2−プロペニル等の各基)或いは炭素原子数3〜10のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)が挙げられる。R12及びR14の少なくとも一方の基に置換する水可溶化基としては、例えば、スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルファート基、スルフィノ基等の各酸基が挙げられる。
【0074】
R11、R12、R13及びR14が各々表す各脂肪族基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−スルホフェノキシ基等)、シアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基等)、メタンスルホニル基、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフェニル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基等)等の置換基で置換されていても良く、水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例としては、カルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル、スルホペンチル、3−スルホブチル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロポキシカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカルボニルメチル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノプロピル、4−スルホ−3−ブテニル、2−カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P−スルホフェネチル、P−カルボキシベンジル等の各基が挙げられる。
【0075】
V11、V12、V13、V14、V15、V16、V17及びV18が各々表す置換基としては、加算したハメットσp値の総和が0.12より大きくなる用に選ばれた電子供与性の基や電子吸引性の任意の基が挙げられる。具体的には、シアノ基、カルボキシ基、直鎖或いは分岐のアルキル基(例えばメチル、エチル、iso−プロピル、t−ブチル、iso−ブチル、t−ペンチル、ヘキシル等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等の各基)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基)、例えば、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ペンタメチレンカルバモイル等の各基)、スルファモイル基(例えば、N−メチルスルファモイル、モルフォリノスルホニル、ピペリジノスルホニル等の各基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ等の各基)、スルホニルアミノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ、m−クルルベンゼンスルホニルアミノ、ペルフルオロメタンスルホニルアミノ等の各基)、アルコキシカルボニル基(例えば、メチキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニル等の各基)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、トリフルオロメタンスルホニル等の各基)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル等の基)、アシル基(例えば、アセチル、ベンゾイル等の各基)、ペルフルオロアルキル基(例えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル等の各基)、ペルフルオロアルコキシ基(例えば、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ等の各基)、ペルフルオロアルキルチオ基(例えば、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ等の各基)アリール基(例えば、フェニル、m−クロロフェニル等の各基)、複素環基(例えば、ピロリル、ピリジル、イミダゾリル、フリル、チフェニル等の各基がある。
【0076】
ハメットのσp値はHammett等により安息香酸エチルエステルの加水分解速度に及ぼす値環基の電子効果から求められた置換基定数であり、各基の値は例えば、ケミカル・レヴュー(Chemical Rewies)17,125−136(1935)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)23巻、420−427(1958)、実験化学講座14巻(丸善出版社)、フィジカル・オーガニック・ケミストリー(Physical Organic Chemistry;Mc Graw Hill Book:1940)、ドラッグデザインVII巻(Drug design VII Academic Press;New York:1970)、薬物の構造活性相関(南江堂:1979年)、サブスティテューアント・コンスタンツ・フォー・コリレイション・アナリシス・イン・ケミストリー・アンド・バイオロジー(Substituent Constants for Correlation Analysis in Chemistry and Biology;John Wiley and Sons:1979)等に詳しく記載されている。
【0077】
V11、V12、V13、V14、V15、V16、V17及びV18が各々表すアリール基、複素環基並びにアルキル基は、任意の位置に前述した任意の置換基を有していても良い。V11とV12、V12とV13、V13とV14、V15とV16、V16とV17及びV17とV18の間で各々、形成される縮合環としては5〜7員の飽和炭素環、芳香性炭素環、複素環等の環基が挙げられ、任意の位置に前述した任意の置換基を有していても良い。
【0078】
L11、L12、L13、L14及びL15で表されるメチン炭素に置換される基としては、例えば、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル等の各基)環状アルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル等の各基)、置換アルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−チエニルメチル等の各基)、アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)、フェニル基(例えば、フェニル、カルボキシフェニル等の各基)、複素環基(例えば、チエニル、フリル、イミダゾリル、等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等の各基)フッ素原子等の基がある。L11はR11又はR12と、L12はR13又はR14と各々、縮合環を形成することができる。M11はカチオンあるいは酸アニオンを表し、カチオンの具体例としては、プロトン、有機ユンモニウムイオン(例えば、トリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオン)、無機カチオン(例えば、リチウム、ナトリウム、カルシウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具体例としては例えば、ハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4フッ化ホウ素イオン等が挙げられる。
【0079】
l11は、分子内塩を形成して総電荷が相殺される場合は0となる。
【0080】
一般式(1)で表される感光色素の具体例を以下に示すが、本発明に用いられる感光色素はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0081】
【化30】
【0082】
【化31】
【0083】
【化32】
【0084】
【化33】
【0085】
【化34】
【0086】
【化35】
【0087】
【化36】
【0088】
【化37】
【0089】
【化38】
【0090】
【化39】
【0091】
【化40】
【0092】
【化41】
【0093】
【化42】
【0094】
【化43】
【0095】
【化44】
【0096】
【化45】
【0097】
【化46】
【0098】
【化47】
【0099】
【化48】
【0100】
【化49】
【0101】
本発明の化合物は、例えば、エフ・エム・ハーマ著「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド・コンパウンズ」(1964,インター・サイエンス・パブリッシャーズ発刊)英国特許第980,234号、米国特許第3,684,517号、特開昭61−203446号明細書等、Ukr.Khim.Zh.,1977,43(4)381−4に記載された従来公知の方法を参考にして容易に合成することができる。
【0102】
次に、本発明の一般式(2−a)、(2−b)で表される本発明の化合物について説明する。
【0103】
本発明の上記一般式(2−a)、(2−b)で示される化合物において、Y21、Y22、Y23、Y24、Y25、Y26及びY27は各々独立に−NR24、−NR29基、酸素原子、硫黄原子、セレン原子を表す。
【0104】
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28及びR29に置換する水可溶化基としては、例えばスルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルファート基、スルフィノ基等の各酸基が挙げられる。
【0105】
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28及びR29で表される脂肪族基としては例えば、炭素原子数1〜8の分岐或は直鎖のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、イソブチル等の各基)、原子数3〜8のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、2−プロペニル等の各基)或は炭素原子数3〜8のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)が挙げられる。
【0106】
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28及びR29で表されるアリール基としては例えば、フェニル基が挙げられ、複素環基としては例えば、ピリジル基(2−、4−)、ピラジル基、フリル基(2−)、チエニル基(2−)、スルホラニル基、テトラヒドロフリル基、ピペリジニル基、ピロール基、イミダゾリル基等が挙げられる。
【0107】
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28及びR29の各基は、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、シアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基等)、メタンスルホニル基、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフェニル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)等の置換基で置換されていても良い。
【0108】
水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例として、カルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル、スルホペンチル、3−スルホブチル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロポキシキカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカルボニルメチル、、N−エチル−N−スルホプロピル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノプロピル、4−スルホ−3−ブテニル、2−カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P−スルホフェネチル、p−カルボキシベンジル等の各基があり、水可溶化基を置換したアリール基の具体的例として、p−スルホフェニル基、p−カルボキシフェニル基等の各基があり、水可溶化基を置換した複素環基の具体的例として、4−スルホチエニル基、3−カルボキシピリジル基等の各基がある。
【0109】
これらにおいて、R21及びR25はスルホ基で置換されたアルキル基であり、
R22、R23、R24、R26、R27、R28及びR29のいづれか少なくとも二つの基が各々、カルボキシメチル基であるものが好ましい。
【0110】
Z21、Z22で表される5員又は6員の含窒素複素環基としてはシアニン色素を形成する塩基性の複素環が挙げられ、例えば、オキサゾール環(例えば、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール等)、チアゾール環(例えば、チアゾリジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール等)、イミダゾール環(例えば、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール等)、セレナゾール環(例えば、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール等)、テトラゾール環(例えば、テトラゾール、ベンゾテトラゾール、ナフトテトラゾール等)、ピリジン環(例えば、ピリジン、キノリン等)、ピロール環(例えば、ピロール、インドール、インドレニン等)等の環が挙げられる。
【0111】
Z21で表される含窒素複素5員環としては、Z21で示した上記の複素環のうち5員のものが挙げられる。
【0112】
Z21及びZ22で表した前述の複素環上には任意の位置に置換基を有していても良く、例えば、ハロゲン原子(フッソ原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)、トリフルオロメチル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等の非置換アルコキシ各基、2−メトキシエトキシ、ベンジルオキシ等の置換アルコキシ各基)、ヒドロキシ基、シアノ基、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、トリルオキシ等の置換、非置換の各基)、またはアリール基(例えば、フェニル、p−クロロフェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル等の置換、非置換の各基)、スチリル基、複素環基(例えば、フリル、チエニル等の各基)、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−エチルカルバモイル等の各基)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル等の各基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ等の各基)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル等の基)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホニルアミド、ベンゼンスルホンアミド等の各基)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、p−トルエンスルホニル等の各基)カルボキシ基、アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル等の各基)等の任意の基が挙げられる。
【0113】
L21、L22、L23及びL24で表されるメチン炭素に置換される基としては、例えば、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル等の各基)、フェニル基(例えば、フェニル、カルボキシフェニル等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等の各基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、カルボキシフェノキシ等の各基)、アラルキル(例えば、ベンジル等の基)、フッソ原子等の基がある。
【0114】
本発明の色素は、L21及びL22で示されるメチン炭素のいづれか一方が置換されている場合に、概して高い分光感度が得られるが、色素が処理浴中で漂泊され易い特性を与えることが分かり、残色汚染を軽減させる好ましい効果を有する。
【0115】
E21及びE22で表される電子吸引性の基としてはハメットσp値が0.3より大きな基から選択され、具体的にはシアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、モルホリノカルボニル基、N−メチルカルバモイル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、モルフォリノスルホニル基、N,N−ジメチルスルファモイル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等)等が挙げられる。
【0116】
ハメットσp値はHammett等によって安息香酸エステルの加水分解に及ぼす置換基の電子的効果から求められた置換基定数であり、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,23巻,420−427(1958)、実験化学講座14巻(丸善出版社)、フィジカル・オーガニック・ケミストリー(Mc Graw Hill Book社,1940年)、ドラックデザイン,VII巻(Academic Press New York 1976)、薬物の構造活性相関(南江堂1979年)等に詳しく記載されている。
【0117】
E21及びE22で形成されるケト環、並びに酸性の複素環としては例えば以下に示す化合物群が挙げられる。
【0118】
【化50】
【0119】
〔式中、Ra及びRbは各々、低級アルキル基、アリール基、複素環基を表し、低級アルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、トリフルオロエチル、アリル、カルボキシメチル、カルボキシエチル、2−スルホエチル、ベンジル等の置換・非置換の各基が挙げられる。Ra及びRbで表されるアリール基、複素環基としては、前記R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27及びR28で示した内容のものが挙げられる。
【0120】
M21及びM22は各々、カチオンあるいは酸アニオンを表し、カチオンの具体例としてはプロトン、有機アンモニウムイオン(例えばトリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオン)、無機カチオン(例えばリチウム、ナトリウム、カルシウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具体例としては例えばハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4−フッ化ホウ素イオン等が挙げられる。n21及びn22は分子内塩を形成して分子内の総電荷が相殺される場合は0となる。〕
本発明の一般式〔2−a〕及び〔2−b〕で表される感光色素の具体例を以下に示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
【0121】
【化51】
【0122】
【化52】
【0123】
【化53】
【0124】
【化54】
【0125】
【化55】
【0126】
【化56】
【0127】
【化57】
【0128】
上記の化合物は、例えばエフ・エム・ハーマ著「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド・コンパウンズ」(1964,インター・サイエンス・パブリッシャーズ発刊)、米国特許2,454,629号、同2,493,748号、英国特許489,335号、欧州特許730,008号等に記載された従来公知の方法を参考にして容易に合成することができる。
【0129】
以下に具体的合成例を挙げるが、他の例示化合物も同様の方法によって合成することができる。
【0130】
合成例1(例示化合物2−9)
4−オキソ−5−[3−カルボキシメチル−4−オキソ−5−[1−[[3−(3−スルホプロピル)−2(3H)−ベンゾオキサゾリリデン]メチル]プロピリデン]1,3−チアゾリジン−2−イリデン]−2−チオキソチアゾリジン−3−イル酢酸3.29gをジメチル硫酸6.3gと混合して130℃で120分間加熱撹拌した。室温に戻し、粘ちょう反応物にイソプロピルエーテルを加えて撹拌靜置した後、上澄み液を傾斜して除いた。これに4−オキソ−2−チオキソオキサゾリジン−3−イル酢酸0.9gを加え、続いてピリジン10mlを加えて、20分間おだやかに加熱還流し、その後冷却して晶析させた。沈澱物はろ取してエタノール溶媒で洗浄した。得られた粗結晶をメタノール溶媒から再結晶して色素を0.5g得た。メタノール溶液中の吸収極大波長は589nmであった。
【0131】
次に、一般式(3)の化合物について説明する。
【0132】
一般式(3)において、Y31、Y32及びY33は、各々、独立に−N(R34)−基、酸素原子、硫黄原子又はセレン原子を表す。
【0133】
R31、R32及びR33に置換する水可溶化基としては例えば、スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルファート基、スルフィノ基等の各酸基が挙げられる。
【0134】
R31、R32及びR33で表される脂肪族基としては例えば、炭素原子数1〜10の分岐或は直鎖のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、イソブチル等の各基)、炭素原子数3〜10のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、2−プロペニル等の各基)或は炭素原子数3〜10のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)が挙げられる。
【0135】
R32、R33及びR34で表されるアリール基としては例えば、フェニル基が挙げられ、複素環基としては例えば、ピリジル基(2−、4−)、フリル基(2−)、チエニル基(2−)、スルホラニル基、テトラヒドロフリル基、ピペリジニル基等が挙げられる。
【0136】
R31、R32及びR33の各基は、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、シアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基等)、メタンスルホニル基、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフェニル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)等の置換基で置換されていてもよい。
【0137】
水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例として、カルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル、スルホペンチル、3−スルホブチル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロポキシキカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカルボニルメチル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノプロピル、4−スルホ−3−ブテニル、2−カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P−スルホフェネチル、P−カルボキシベンジル等の各基があり、水可溶化基を置換したアリール基の具体的例として、p−スルホフェニル基、p−カルボキシフェニル基等の各基があり、水可溶化基を置換した複素環基の具体的例として、4−スルホチエニル基、5−カルボキシピリジル基等の各基がある。
【0138】
V31及びV32で表されるアルキル基としては、直鎖或は分岐の基(例えばメチル、エチル、iso−プロピル、t−ブチル、iso−ブチル、t−ペンチル、ヘキシル等の各基)が挙げられる。V31及びV32で表されるアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等の各基)が挙げられる。
【0139】
V31及びV32で表されるアリール基としては、任意の位置に置換基を有していても良く、例えばフェニル、p−トリル、p−ヒドロキシフェニル、p−メトキシフェニル等の各基が挙げられる。V31とV32が互いに結合してアゾール環と共に形成する縮合環としては例えば、ベンゾオキサゾール、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾオキサゾール、ナフト[1,2−d]オキサゾール、ナフト[2,3−d]オキサゾール、ベンゾチアゾール、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾール、ナフト[1,2−d]チアゾール、ナフト[2,3−d]チアゾール、ベンゾセレナゾール、ナフト[1,2−d]セレナゾール等の縮合環が挙げられる。
【0140】
V31及びV32で表した前述の置換基、並びに形成される縮合環上には任意の位置に置換基を有していても良く、例えばハロゲン原子(フッソ原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)、トリフルオロメチル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等の非置換アルキル各基、2−メトキシエトキシ、ベンジルオキシ等の置換アルコキシ各基)、ヒドロキシ基、シアノ基、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、トリルオキシ等の置換、非置換の各基)、またはアリール基(例えば、フェニル、p−クロロフェニル等の置換、非置換の各基)、スチリル基、複素環基(例えば、フリル、チエニル等の各基)、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−エチルカルバモイル等の各基)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル等の各基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ等の各基)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル等の基)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホニルアミド、ベンゼンスルホンアミド等の各基)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、p−トルエンスルホニル等の各基)カルボキシ基等の任意の基が挙げられる。
【0141】
L31及びL32で表されるメチン炭素に置換される基としては、例えば低級アルキル基(例えば、メチル、エチル等の各基)、フェニル基(例えば、フェニル、カルボキシフェニル等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等の各基)アラルキル(例えば、ベンジル等の基)等の基がある。
【0142】
M31はカチオンあるいは酸アニオンを表し、カチオンの具体例としてはプロトン、有機アンモニウムイオン(例えばトリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオン)、無機カチオン(例えばリチウム、ナトリウム、カルシウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具体例としては例えばハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4−フッ化ホウ素イオン等が挙げられる。n31は分子内塩を形成して分子内の総電荷が相殺される場合は0となる。
【0143】
上記一般式(3)において、R31がスルホ基で置換されたアルキル基であり、R32、R33及びR34のいずれか少なくとも二つの基がカルボキシメチルであるものが好ましい。
【0144】
一般式(3)で表される感光色素の具体例を以下に示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
【0145】
【化58】
【0146】
【化59】
【0147】
【化60】
【0148】
【化61】
【0149】
【化62】
【0150】
上記の化合物は、例えばエフ・エム・ハーマ著「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド・コンパウンズ」(1964,インター・サイエンス・パブリッシャ−ズ発刊)、米国特許2,454,629号、同2,493,748号等に記載された従来公知の方法を参考にして容易に合成することができる。
【0151】
以下に具体的合成例を挙げるが、他の例示化合物も同様の方法によって合成することができる。
【0152】
合成例2(例示化合物3−9)
4−オキソ−5−[2−[3−(3−スルホプロピル)−2(3H)−ベンゾオキサゾリリデン]エチリデン]−2−チオキソチアゾリジン−3−イル酢酸2.28gをp−トルエンスルホン酸メチルエステル5.6gと混合して130℃で120分間加熱撹拌した。室温に戻し、粘ちょう反応物にイソプロピルエーテルを加えて撹拌靜置した後、上澄み液を傾斜して除いた。これに4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−3−イル酢酸1gを加え、続いてピリジン10mlを加えて、20分間おだやかに加熱還流し、その後冷却して晶析させた。沈澱物はろ取してエタノール溶媒で洗浄した。得られた粗結晶をメタノール溶媒から再結晶して色素を1.1g得た。メタノール溶液中の吸収極大波長は540nmであった。
【0153】
合成例2(例示化合物3−24)
4−オキソ−5−[2−[7−(3−スルホプロピル)−6(7H)−ジオキソロ[4,5−f]ベンゾオキサゾリリデン]プロピリデン]−2−チオキソチアゾリジン−3−イル酢酸2.6gをジメチル硫酸2.5gと混合して130℃で60分間加熱撹拌した。室温に戻し、粘ちょう反応物にイソプロピルエーテルを加えて撹拌靜置した後、上澄み液を傾斜して除いた。これに4−オキソ−2−チオキソチアゾリジン−3−イル酢酸1gを加え、続いてピリジン10mlとトリエチルアミン1mlを加えて、20分間おだやかに加熱還流し、その後冷却して晶析させた。沈澱物はろ取してエタノール溶媒で洗浄した。得られた粗結晶をメタノール溶媒から再結晶して色素を1.2g得た。メタノール溶液中の吸収極大波長は576nmであった。
【0154】
次に、本発明の一般式(4−a)、(4−b)で表される本発明の化合物について説明する。
【0155】
一般式(4−a)、(4−b)において、
R41、R42、R43及びR44及びR45、R46、R47及びR48で表される脂肪族基としては例えば、炭素数1〜8の分岐或は直鎖のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、イソブチル等の各基)、原子数3〜8のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、2−プロペニル等の各基)或は炭素原子数3〜8のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)が挙げられる。
【0156】
R42、R43及びR44及びR46、R47及びR48で表されるアリール基としては例えば、フェニル基が挙げられ、複素環基としては例えば、ピリジル基(2−、4−)、ピラジル基、フリル基(2−)、チエニル基(2−)、スルホラニル基、テトラヒドロフリル基、ピペリジニル基、ピロール基、イミダゾリル基等が挙げられる。
【0157】
R41、R42、R43及びR44、R45、R46、R47及びR48の各基は、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、シアノ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基等)、メタンスルホニル基、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフェニル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、アミド基(例えば、アセトアミド基、メタンスルホンアミド基、ベンゾイルアミド基)等の置換基で置換されていてもよい。
【0158】
水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例としては、(例えばカルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル、スルホペンチル、3−スルホブチル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロポキシキカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカルボニルメチル、、N−エチル−N−スルホプロピル、N−エチル−N−スルホプロピル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノプロピル、4−スルホ−3−ブテニル、2−カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P−スルホフェネチル、p−カルボキシベンジル等の各基)があり、水可溶化基を置換したアリール基の具体的例としては(例えば、p−スルホフェニル基、p−カルボキシフェニル基等の各基)があり、水可溶化基を置換した複素環基の具体的例としては(例えば、4−スルホチエニル基、3−カルボキシピリジル基等の各基)がある。
【0159】
これらにおいて、R41及びR45はスルホ基で置換されたアルキル基であり、R44、R42、R43及びR46、R47及びR48のいづれか少なくとも二つの基が各々、カルボキシメチル基であるものが好ましい。
【0160】
Z41、Z42で表される5員又は6員の含窒素複素環基としてはシアニン色素を形成する塩基性の複素環が挙げられ、例えば、オキサゾール環(例えば、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール等の各環)、チアゾール環(例えば、チアゾリジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール等の各環)、イミダゾール環(例えば、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール等の各環)、セレナゾール環(例えば、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール等の各環)、テルラゾール環(例えば、テルラゾール、ベンゾテルラゾール、ナフトテルラゾール等の各環)、ピリジン環(例えば、ピリジン、キノリン等の各環)、ピロール環(例えば、ピロール、インドール、インドレニン等の各環)等の環が挙げられる。
【0161】
Z41、Z42で表した前述の複素環上には任意の位置に置換基を有していても良く、例えば、ハロゲン原子(フッソ原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子)、トリフルオロメチル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等の非置換アルコキシ各基、2−メトキシエトキシ、ベンジルオキシ等の置換アルコキシ各基)、ヒドロキシ基、シアノ基、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、トリルオキシ等の置換、非置換の各基)、またはアリール基(例えば、フェニル、p−クロロフェニル、p−トリル、p−メトキシフェニル等の置換、非置換の各基)、スチリル基、複素環基(例えば、フリル、チエニル等の各基)、カルバモイル基(例えば、カルバモイル、N−エチルカルバモイル等の各基)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル等の各基)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ等の各基)、アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル等の各基)、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル等の基)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホニルアミド、ベンゼンスルホンアミド等の各基)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、p−トルエンスルホニル等の各基)カルボキシ基、アルキル基(例えば、メチル、エチル、イソプロピル等の各基)等の任意の基が挙げられる。
【0162】
L41、L42、L43、L44及びL45、L46、L47、L48で表されるメチン炭素に置換される基としては、例えば、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル等の各基)、フェニル基(例えば、フェニル、カルボキシフェニル等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等の各基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、カルボキシフェノキシ等の各基)、アラルキル基(例えば、ベンジル等の基)等のよい各基、複素環基(例えばピリジル基、ピロリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、フリル基、ペンタヒドロオキサジニル基等の各基)及びフッソ原子等がある。
【0163】
本発明の色素は、L41、L42、L43、L44及びL45、L46、L47、L48で示されるメチン炭素のいづれか一方が置換されている場合に、概して高い分光感度が得られるが、色素が処理浴中で漂泊され易い特性を与えることが分かり、残色汚染を軽減させる好ましい効果を有する。
【0164】
W41、W42は酸素原子、硫黄原子、=C<(E41)(E42)、又は=C<(E43)(E44)を表し、E41及びE42又はE43及びE44は各々、独立に電子吸引性の基を表し、互いに結合してケト環又は酸性の複素環を形成してもよい、l41は0又は1の整数を表し、M41、M42はカチオンあるいは酸アニオンを表し、カチオンの具体例としてはプロトン、有機アンモニウムイオン(例えばトリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオン)、無機カチオン(例えばリチウム、ナトリウム、カルシウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具体例としては例えばハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4−フッ化ホウ素イオン等が挙げられる。n41、n42は分子内塩を形成して分子内の総電荷が相殺される場合は0となる。
【0165】
E41、E42又はE43、E44で表される電子吸引性の基としてはハメットσp値が0.3より大きな基から選択され、具体的にはシアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、モルホリノカルボニル基、N−メチルカルバモイル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、モルフォリノスルホニル基、N,N−ジメチルスルファモイル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等)等が挙げられる。
【0166】
ハメットσp値はHammett等によって安息香酸エステルの加水分解に及ぼす置換基の電子的効果から求められた置換基定数であり、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,23巻,420−427(1958)、実験化学講座14巻(丸善出版社)、フィジカル・オーガニック・ケミストリー(Mc Graw Hill Book社,1940年)、ドラックデザイン,VII巻(Academic Press New York 1976)、薬物の構造活性相関(南江堂1979年)等に詳しく記載されている。
【0167】
E41、E42又はE43、E44でで形成されるケト環、並びに酸性の複素環としては、前記一般式(2−a)のE21、E22で形成されるケト環並びに酸性の複素環と同じである。
【0168】
式中、Ra及びRbは各々、低級アルキル基、アリール基、複素環基を表し、低級アルキル基の具体例としてはメチル、エチル、プロピル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、トリフルオロエチル、アリル、カルボキシメチル、カルボキシエチル、2−スルホエチル、ベンジル等の置換・非置換の各基が挙げられる。Ra及びRbで表されるアリール基、複素環基としては、前記R44、R42、R43、R48、R46及びR47で示した内容のものが挙げられる。
【0169】
本発明の一般式(4−a)、(4−b)で表される感光色素の具体例を以下に示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
【0170】
【化63】
【0171】
【化64】
【0172】
【化65】
【0173】
【化66】
【0174】
【化67】
【0175】
【化68】
【0176】
【化69】
【0177】
次に、一般式(5)で表される本発明の化合物について説明する。
【0178】
一般式(5)において、R51、R52、R53及びR54に置換する水可溶化基としては例えば、スルホ基、カルボキシ基、ホスフォノ基、スルフェート基、スルフィノ基等の各酸基が挙げられる。
【0179】
R51、R52、R53及びR54で表される脂肪族基としては例えば、炭素数1〜8の分岐或は直鎖のアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ペンチル、イソブチル等の各基)、炭素原子数3〜8のアルケニル基(例えば、3−ブテニル、2−プロペニル等の各基)或は炭素原子数3〜8のアラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル等の各基)が挙げられる。
【0180】
R51、R52、R53及びR54で表されるアリール基としては例えば、フェニル基が挙げられ、複素環基としては(例えば、ピリジル基(2−、4−)、ピラジル基、フリル基(2−)、チエニル基(2−)、スルホラニル基、テトラヒドロフリル基、ピペリジニル基、ピロール基、イミダゾリル基等)の各基が挙げられる。
【0181】
R51、R52、R53及びR54の各基は、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、p−トリルオキシ基等)、シアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基、N,N−テトラメチレンカルバモイル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、N,N−3−オキサペンタメチレンアミノスルホニル基等)、メタンスルホニル基、アルコキシカルボニル基(例えば、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等)、アリール基(例えば、フェニル基、カルボキシフェニル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)等の置換基で置換されていても良い。
【0182】
水可溶化基を置換した脂肪族基の具体的例としては、(例えばカルボキシメチル、スルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル、スルホペンチル、3−スルホブチル、6−スルホ−3−オキサヘキシル、ω−スルホプロポキシキカルボニルメチル、ω−スルホプロピルアミノカルボニルメチル、、N−エチル−N−スルホプロピル、3−スルフィノブチル、3−ホスフォノプロピル、4−スルホ−3−ブテニル、2−カルボキシ−2−プロペニル、O−スルホベンジル、P−スルホフェネチル、p−カルボキシベンジル等の各基)があり、水可溶化基を置換したアリール基の具体的例としては(例えば、p−スルホフェニル基、p−カルボキシフェニル基等の各基)があり、水可溶化基を置換した複素環基の具体的例としては(例えば、4−スルホチエニル基、3−カルボキシピリジル基等の各基)がある。
【0183】
これらにおいて、R52及びR53はスルホ基で置換されたアルキル基であり、R51、R52、R53及びR54のいづれか少なくとも二つの基が各々、カルボキシメチル基であるものが好ましい。
【0184】
Z51で表される5員又は6員の含窒素複素環基としてはシアニン色素を形成する塩基性の複素環が挙げられ、例えば、オキサゾール環(例えば、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール等)、チアゾール環(例えば、チアゾリジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール等の各環)、イミダゾール環(例えば、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾール等)、セレナゾール環(例えば、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、ナフトセレナゾール等)、テトラゾール環(例えば、テトラゾール、ベンゾテトラゾール、ナフトテトラゾール等)、ピリジン環(例えば、ピリジン、キノリン等の各環)、ピロール環(例えば、ピロール、インドール、インドレニン等の各環)等の環が挙げられる。
【0185】
L51、L52で表されるメチン炭素に置換される基としては、例えば、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル等の各基)、フェニル基(例えば、フェニル、カルボキシフェニル等の各基)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ等の各基)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、カルボキシフェノキシ等の各基)、アラルキル(例えば、ベンジル等の基)、フッソ原子等の基がある。
【0186】
本発明の色素は、L51及びL52で示されるメチン炭素のいづれか一方が置換されている場合に、概して高い分光感度が得られるが、色素が処理浴中で漂泊され易い特性を与えることが分かり、残色汚染を軽減させる好ましい効果を有する。
【0187】
W51は酸素原子、硫黄原子、=C<(E51)(E52)基を表す、L51、L52は各々に置換、無置換のメチレン炭素を表し、E51及びE52は各々、独立に電子吸引性の基を表し、互いに結合してケト環又は酸性の複素環を形成してもよい。
【0188】
E51及びE52で表される電子吸引性の基としてはハメットσp値が0.3より大きな基から選択され、具体的にはシアノ基、カルバモイル基(例えば、カルバモイル基、モルホリノカルボニル基、N−メチルカルバモイル基等)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、スルファモイル基(例えば、スルファモイル基、モルフォリノスルホニル基、N,N−ジメチルスルファモイル基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等)等が挙げられる。
【0189】
ハメットσp値はHammett等によって安息香酸エステルの加水分解に及ぼす置換基の電子的効果から求められた置換基定数であり、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー,23巻,420−427(1958)、実験化学講座14巻(丸善出版社)、フィジカル・オーガニック・ケミストリー(Mc Graw Hill Book社,1940年)、ドラックデザイン,VII巻(Academic Press New York 1976)、薬物の構造活性相関(南江堂1979年)等に詳しく記載されている。
【0190】
E51及びE52で形成されるケト環、並びに酸性の複素環としては例えば前記一般式(2−a)におけるE21及びE22で形成されるケト環並びに酸性の複素環と同じである。
【0191】
複素環基としては、前記R51、R52、R53及びR54で示した内容のものが挙げられる。
【0192】
M51は各々、カチオンあるいは酸アニオンを表し、カチオンの具体例としてはプロトン、有機アンモニウムイオン(例えばトリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等の各イオン)、無機カチオン(例えばリチウム、ナトリウム、カルシウム等の各カチオン)が挙げられ、酸アニオンの具体例としては例えばハロゲンイオン(例えば塩素イオン、臭素イオン、沃素イオン等)、p−トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオン、4−フッ化ホウ素イオン等が挙げられる。n51は分子内塩を形成して分子内の総電荷が相殺される場合は0となる。
【0193】
一般式(5)で表される感光色素の具体例を以下に示すが、これらの化合物に限定されるものではない。
【0194】
【化70】
【0195】
【化71】
【0196】
【化72】
【0197】
【化73】
【0198】
【化74】
【0199】
【化75】
【0200】
【化76】
【0201】
上記の化合物は、例えばエフ・エム・ハーマ著「シアニン・ダイズ・アンド・リレーテッド・コンパウンズ」(1964,インター・サイエンス・パブリッシャーズ発刊)、米国特許2,454,629号、同2,493,748号、英国特許489,335号、欧州特許730,008号等に記載された従来公知の方法を参考にして容易に合成することができる。
【0202】
本発明の一般式(2−a)、(2−b)、(4−a)又は(4−b)の化合物の添加量は使用される条件や乳剤の種類に大きく依存して変化するが、好ましくはハロゲン化銀1モル当り1×10-6〜5×10-3モル、より好ましくは2×10-6〜2×10-3モルの範囲である。
【0203】
本発明において使用される前記一般式(2−a)、(2−b)、(4−a)又は(4−b)で表される化合物は、従来公知の方法でハロゲン化銀乳剤に添加することができる。例えば、特開昭50−80826号、同50−80827号公報記載のプロトン化溶解添加方法、米国特許3,822,135号、特開昭50−11419号記載の界面活性剤と共に分散添加する方法、米国特許3,676,147号、同3,469,987号、同4,247,627号、特開昭51−59942号、同53−16624号、同53−102732号、同53−102733号、同53−137131号記載の親水性基質に分散して添加する方法、東独特許143,324号記載の固溶体として添加する方法、或はリサーチ・ディスクロージャー第21,802号、特公昭50−40659号、特開昭59−148053号に代表される色素を溶解する水溶性溶剤(例えば、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、アセトン、フッソ化アルコール等の低沸点溶媒、ジメチルフォルムアミド、メチルセロソルブ、フェニルセロソルブ等の高沸点溶媒)単独またはそれらの混合溶媒に溶解して添加する方法等を任意に選択使用して乳剤中に加えられる。
【0204】
前記一般式(2−a)、(2−b)、(4−a)又は(4−b)で表される感光色素の添加時期は、物理熟成から化学熟成及び塗布までの乳剤製造工程中のいずれの段階であっても良いが、物理熟成から化学熟成終了までの間に添加されることが好ましい。物理熟成中、或は化学熟成工程において化学増感剤の添加に先立って、または化学増感剤の添加直後での、本発明に係る化合物の添加はより高い分光感度が得られる効果を有し、好ましく用いられる。
【0205】
また、一般式(2−a)、(2−b)、(4−a)又は(4−b)で表される感光色素は、他の感光色素と組み合わせて用いることもできる。この場合には各々の感光色素を同時にまたは異なる時期に別々に乳剤に添加しても良く、その際の順序、時間間隔は目的により任意に決められる。
【0206】
本発明で用いられる感光色素は、強色増感作用をもたらす化合物を併用することによって一層の分光感度が得られる。この様な強色増感作用を有する化合物としては例えば米国特許2,933,390号、同3,416,927号、同3,511,664号、同3,615,613号、同3,615,632号、同3,635,721号、特開平3−15042号、同3−110545号、同4−255841号等に記載のピリミジニルアミノ基或はトリアジニルアミノ基を有する化合物、英国特許第1,137,580号、特開昭61−169833号等記載の芳香族有機ホルムアルデヒド縮合物、特開平4−184332号記載のカリックスアレーン誘導体、米国特許第4,030,927号記載のハロゲン化ベンゾトリアゾール誘導体、特開昭59−142541号、同59−188641号記載のビスピリジニウム化合物、特開昭59−191032号記載の芳香族複素環4級塩化合物、特開昭60−79348号記載の電子供与性化合物、米国特許4,307,183号記載のアミノアリリデンマロノニトリル単位を含む重合物、特開昭4−149937号記載のヒドロキシテトラザインデン誘導体、米国特許3,615,633号記載の1,3−オキサジアゾール誘導体、米国特許4,780,404号記載のアミノ−1,2,3,4−チアトリアゾール誘導体等が挙げられる。これら強色増感剤の添加時期は特に制限なく、本発明に係る感光色素の添加時期に準じて任意に添加できる。添加量はハロゲン化銀1モル当り1×10−6〜1×10−1モルの範囲で選択され、感光色素とは1/10〜10/1の添加モル比で使用される。
【0207】
本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤は、塩化銀が少なくとも50モル%であるハロゲン組成の乳剤である。好ましくは銀1モル当たり10−8〜10−4モルのロジウム化合物を含む塩化銀が少なくとも50モル%以上であるハロゲン化銀乳剤であり、より好ましくは、ロジウム化合物銀1モル当たり10−7〜10−5モル含まれる乳剤である。
【0208】
本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀粒子は立方晶、八面体晶、アスペクト比が5以上の平板晶等の任意のものを使用できるが、(粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100で表される変動係数が15%以下である単分散粒子が好ましい。
【0209】
ハロゲン化銀粒子の平均粒径は特に限定されないが、0.05〜2.0μm、好ましくは0.1〜1.0μmである。
【0210】
本発明の感光材料に好ましく用いられるRh、Re、Ru、Os、Irの錯体としては、特開昭63−2042号、特開平1−285941号、同2−20852号,同2−20855号などの記載された水溶性錯塩の形で添加される。特に好ましいものとしては、下記に示す六配位錯体が挙げられる。
【0211】
〔ML6〕−n
式中、MはRh、Re、Ru、Os又はIrを表し、Lは架橋配位子を表す。−nは1、1、2又は3を表す)。この場合、対イオンは重要性を持たず、アンモニウム若しくはアルカリ金属イオンが用いられる。また、好ましい配位子としては、ハロゲン化物配位子、シアン化物配位子、シアン酸化物配位子、ニトロシル、チオニトロシル配位子などが挙げられる。
【0212】
次に、本発明に用いられる具体的錯体の例を示すが、これらの金属錯体は粉末若しくはNaClやKClと一緒に溶解して粒子形成中、ハロゲン溶液に添加することが好ましい。
【0213】
〔RhCl6〕−3、〔RhCl5(H2O〕−2、〔RhBr5(NO)〕−2、〔RhCl5(NS〕−2、〔RhCl4(NO)(CN)〕−1、〔RhCl4(NO)(CN)4〕−2、〔ReCl6〕−3、〔ReBr6〕−3、〔ReCl5(NO)〕−2、〔Re(NS)Br3〕−2、〔Re(NO)(CN)3〕−2、〔RuCl6〕−3、〔RuCl4(H2O2〕−1、〔RuCl5(NO〕−2、〔RuBr5(NS)〕−2、〔OsCl6〕−3、〔Os(NO)(CN)3〕−2、〔Os(NS)Br5〕−2、〔IrCl6〕−3、〔Ir(NO)(CN)3〕−2、〔Ir(NS)Br5〕−2ハロゲン化銀粒子は高感度化のために他の金属塩をドープしてもよくん例えばK3IrCl6、K4〔Fe(CN)6〕のごときIr塩、Fe塩のドープが有利に行われる。
【0214】
乳剤の調製は片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせなどのいずれを用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、即ちいわゆるコントロールド・ダブルジェット法を用いることができ、この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0215】
本発明の感光材料のハロゲン化銀乳剤には、硫黄増感、セレン増感、テルル増感、還元増感及び貴金属増感等公知の化学増感を施すことができる。
【0216】
本発明の感光材料には以下に記載する技術を採用するのが好ましい。
【0217】
1)染料の固体分散微粒子:特開平7−5629号(3)頁段落「0017」〜第(16)頁段落「0024」
2)酸基を有する化合物:特開昭62−237445号292(8)頁左下欄11行目〜第309(25)頁右下欄3行目
3)酸性ポリマー:特開平6−186659号(10)頁段落「0036]〜第17頁段落「0062」
4)強色増感剤
特開平6−347938号第(3)頁段落「0011」〜第(16)頁段落「0066」
5)造核促進剤
特開平7−114126号第(32)頁段落「0158」〜第(36)頁段落「0169」
6)テトラゾリウム化合物
特開平6−208188号第(8)頁段落「0059」〜第(10)頁段落「0067」
7)ピリジニウム化合物
特開平7−110556号第(5)頁段落「0028」〜第(29)頁段落「0068」
8)レドックス化合物
特開平4−245253号第235(7)頁〜第250(29)頁
9)シンジオタクチックポリスチレン支持体
特開平3−131843号第324(2)頁〜第327(5)頁
その他、添加剤については、例えばリサーチ・ディスクロージャーNo.17643(1978年12月)、同No.18716(1979年11月)及び同No.308119(1989年12月)に記載の化合物を採用することができる。
【0218】
本発明の感光材料を作成するために用いられる親水性保護コロイドには、通常のハロゲン化銀乳剤に用いられるゼラチンの他にアセチル化ゼラチンやフタル化ゼラチン等のゼラチン誘導体、水溶性セルロース誘導体その他の合成または天然の親水性ポリマーが含まれる。
【0219】
本発明の感光材料には必要に応じて当業界公知の各種技術、添加剤を用いることができる。例えば、感光性ハロゲン化銀乳剤層に加えて保護層、フィルター層、ハレーション防止層、クロスオーバー光カット層、バッキング層等の補助層を設けることができ、これらの層中には各種の化学増感剤、カプラー、高沸点溶剤、カブリ防止剤、安定剤、現像抑制剤、漂白促進剤、定着促進剤、混色防止剤、ホルマリンスカベンジャー、色調剤、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、スベリ剤、紫外線吸収剤、イラジエーション防止染料、フィルター光吸収染料、ポリマーラテックス、重金属、帯電防止剤、マット剤等を各種の方法で含有させることができる。
【0220】
次に本発明の処理方法では、写真用処理剤として公知のものは何れも使用することができる。
【0221】
例えば現像主薬としてはハイドロキノン、クロロハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノスルホン酸カリウムなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類、N−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェノール類等あるいはこれらの混合物、またアスコルビン酸類としてアスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩など、あるいは金属錯塩としてEDTA鉄塩、DTPA鉄塩、DTPAニッケル塩などを単独又は組み合わせて用いることができる。
【0222】
なかでもアスコルビン酸及びその誘導体と上記の3−ピラゾリドン類又はジヒドロキシベンゼン類との組み合わせで使用することが好ましい。
【0223】
現像液にはアルカリ剤(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)及びpH緩衝剤(例えば炭酸塩、燐酸塩、硼酸塩、硼酸、酢酸、枸櫞酸、アルカノールアミン等)が添加されることが好ましい。pH緩衝剤としては炭酸塩が好ましく、その添加量は1リットル当たり0.5モル以上、2.5モル以下が好ましく、更に好ましくは0.75モル以上、1.5モル以下の範囲である。
【0224】
また必要により溶解助剤(例えばポリエチレングリコール類、それらのエステル、アルカノールアミン等)、増感剤、界面活性剤、消泡剤、カブリ防止剤(例えば臭化カリウム、臭化ナトリウムの如きハロゲン化物、ニトロベンズインダゾール、ニトロベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾール、テトラゾール類、チアゾール類等)、キレート化剤(例えばエチレンジアミン四酢酸又はそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸塩、ポリ燐酸塩等)、現像促進剤(例えば米国特許2,304,025号、特公昭47−45541号に記載の化合物等)、硬膜剤(例えばグルタルアルデヒド又は、その重亜硫酸塩付加物等)、あるいは消泡剤などを添加することができる。
【0225】
本発明の処理方法に於いて、本発明のハロゲン化銀写真感光材料を露光後、上述した公知の素材を含む現像液で処理される。本発明で使用される現像液は使用時のpHが9.0〜11に調整された現像液で処理される。特に好ましくはpH9.5以上、10.6以下の現像液で処理されることである。このpHは通常の現像液pHよりも低く、取り扱いに際しての安全性、或いは公害性の面からも好ましい。
【0226】
定着液としては一般に用いられる組成のものを用いることができ、定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム等のチオ硫酸塩、チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸アンモニウム等のチオシアン酸塩の他、可溶性安定銀錯塩を生成し得る有機硫黄化合物で定着剤として知られているものを用いることができる。
【0227】
定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミニウム塩、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明礬、アルデヒド化合物(例えば、グルタルアルデヒドやグルタルアルデヒドの亜硫酸付加物等)などを加えることができる。
【0228】
さらに所望により、保恒剤(例えば亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衡剤(例えば酢酸、クエン酸)、pH調整剤(例えば硫酸)、硬水軟化能のあるキレート剤等の化合物を含むことができる。
【0229】
定着液のpHは3以上、8未満であることが好ましい。定着処理後、水洗及び/または安定化浴で処理される。安定化浴としては画像を安定化させる目的で、膜pHを調整(処理後の膜面pHを3〜8に)するための無機及び有機の酸及びその塩、またはアルカリ剤及びその塩(例えばほう酸塩、メタほう酸塩、ホウ砂、リン酸塩、炭酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア水、モノカルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、クエン酸、蓚酸、リンゴ酸、酢酸等を組み合わせて使用)、アルデヒド類(例えばホルマリン、グリオキザール、グルタルアルデヒド等)、キレート剤(例えばエチレンジアミン四酢酸又はそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸塩、ポリ燐酸塩等)、防バイ剤(例えばフェノール、4−クロロフェノール、クレゾール、O−フェニルフェノール、クロロフェン、ジクロロフェン、ホルムアルデヒド、P−ヒドロキシ安息香酸エステル、2−(4−チアゾリン)−ベンゾイミダゾール、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ドデシル−ベンジル−メチルアンモニウム−クロライド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フタルイミド、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロオキシジフェニルエーテル等)、色調調整剤及び/または残色改良剤(例えばメルカプト基を置換基として有する含窒素ヘテロ環化合物;具体的には2−メルカプト−5−スルホン酸ナトリウム−ベンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、2−メルカプトベンズチアゾール、2−メルカプト−5−プロピル−1,3,4−トリアゾール、2−メルカプトヒポキサンチン等)を含有させる。その中でも安定化浴中には防バイ剤が含まれることが好ましい。これらは液状でも固体状で補充されてもよい。
【0230】
本発明の感光材料を現像する際の現像液補充量はは1m2当たり225mlで、より好ましくは1m2当たり50〜150mlであり、さらに好ましくは1m2当たり30〜130mlである。
【0231】
ここでいう現像液補充量とは、補充される量を示す。具体的には顆粒現像補充剤又は液体濃縮液を水で溶解又は希釈した液の容積である。
【0232】
現像補充液および定着補充液はそれぞれ自動現像機のタンク内の現像開始液および定着開始液と同じ液でも、異なった液でもよい。現像開始液および定着開始液は、顆粒処理剤から調製されてもよく、液体濃縮液から調製されたものでもよく、また使用液状態になっている液を使用してもよい。
【0233】
現像、定着、水洗及び/または安定化浴の温度は10〜45℃の間であることが好ましく、それぞれが別々に温度調整されていてもよい。
【0234】
本発明では現像時間短縮の要望から自動現像機を用いて処理する時にフィルム先端が自動現像機に挿入されてから乾燥ゾーンから出て来るまでの全処理時間(Dry to Dry)が10秒〜60秒で処理されることが好ましい。
【0235】
ここでいう全処理時間とは黒白感光材料を処理するのに必要な全工程時間を含み、具体的には処理に必要な現像、定着、水洗、安定化処理、乾燥等の工程の時間を全て含んだ時間である。全処理時間が10秒未満では減感、軟調化等で満足な写真性能が得られない。好ましくは全処理時間(Dry to Dry)が15〜60秒である。また、100m2以上の大量の感光材料を安定にランニング処理するためには、現像時間は2秒以上、22秒以下であることが好ましい。
【0236】
本発明の効果を顕著に発現させるためには、自動現像機には60℃以上の伝熱体(例えば60℃〜130℃のヒートローラー等)あるいは150℃以上の輻射物体(例えばタングステン、炭素、ニクロム、酸化ジルコニウム・酸化イットリウム・酸化トリウムの混合物、炭化ケイ素などに直接電流を通して発熱放射させたり、抵抗発熱体から熱エネルギーを銅、ステンレス、ニッケル、各種セラミックなどの放射体に伝達させて発熱させたりして赤外線を放出するもの)で乾燥するゾーンを持つものが好ましく用いられる。
【0237】
用いられる60℃以上の伝熱体としては、ヒートローラーが例として挙げられる。ヒートローラーはアルミ製の中空とされたローラーの外周部がシリコンゴム、ポリウレタン、テフロンによって被覆されていることが好ましい。このヒートローラーの両端部は、耐熱性樹脂(例えば商品名ルーロン)の軸受によって乾燥部の搬送口近傍内側に配設され側壁に回転自在に軸支されていることが好ましい。
【0238】
また、ヒートローラーの一方の端部にはギアが固着されており、駆動手段及び駆動伝達手段によって搬送方向に回転されることが好ましい。ヒートローラーのローラー内には、ハロゲンヒーターが挿入されており、このハロゲンヒーターは自動現像機に配設された温度コントローラーに接続されていることが好ましい。
【0239】
また、温度コントローラーには、ヒートローラーの外周面に接触配置されたサーミスタが接続されており、温度コントローラーはサーミスタからの検出温度が60℃〜150℃、好ましくは70℃〜130℃となるように、ハロゲンヒーターをオンオフ制御するようになっていることが好ましい。
【0240】
150℃以上の放射温度を発する輻射物体としては以下の例が挙げられる。(好ましくは250℃以上が良い)タングステン、炭素、タンタル、ニクロム、酸化ジルコニウム・酸化イットリウム・酸化トリウムの混合物、炭化ケイ素、二ケイ化モリブデン、クロム酸ランタンに直接電流を通して発熱放射させて放射温度を制御するか、抵抗発熱体から熱エネルギーを放射体に伝達させて制御する方法があるが、放射体例として銅、ステンレス、ニッケル、各種セラミックスなどが挙げられる。
【0241】
本発明では60℃以上の伝熱体と150℃以上の反射温度の輻射物体を組み合わせてもよい。又、従来のような60℃以下の温風を組み合わせてもよい。
【0242】
また、本発明には下記に記載された方法及び機構を有する自動現像機を好ましく用いることができる。
【0243】
(1)脱臭装置:特開昭64−37560号(2)頁左上欄〜(3)頁左上欄
(2)水洗水再生浄化剤及び装置:特開平6−250352号(3)頁「0011」〜(8)頁「0058」
(3)廃液処理方法:特開平2−64638号(2)頁左下欄〜(5)頁左下欄(4)現像浴と定着浴の間のリンス浴:特開平4−313749号(18)「0054」〜(21)頁「0065」
(5)水補充方法:特開平1−281446号(2)頁左下欄〜右下欄
(6)外気温度湿度検出して自動現像機の乾燥風を制御する方法:特開平1−315745号(2)頁右下欄〜(7)頁右下欄および特開平2−108051号(2)頁左下欄〜(3)頁左下欄
(7)定着廃液の銀回収方法:特開平6−27623号(4)頁「0012」〜(7)頁「0071」。
【0244】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0245】
実施例1
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
硝酸銀水溶液及びNaCl、KBrの混合物水溶液を同時混合法を用いて塩化銀70モル%、残りは化銀からなるハロゲン化銀粒子を成長させた。此の際、混合は50℃、pAg7.8、pH3.0の条件で行い、粒子形成中に水溶性ロジウム塩を銀1モル当たり2×10−7モルを添加した。その後、フロキュレーション法により脱塩水洗し、下記化合物〔A〕、〔B〕、〔C〕の混合物からなる殺菌剤とオセインゼラチンを添加し再分散した。再分散後の銀電位EAgは220mVであった。
【0246】
得られた乳剤は、平均粒径0.19μm、粒径分布の変動係数12%の単分散乳剤であった。
【0247】
こうして得られた乳剤をクエン酸でpHを調整後、KBrでpAgを調整し、銀1モル当たり0.5mgの塩化金酸と0.5mgのイオウ華を加え、53℃で50分間化学熟成を行った。熟成終了後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを銀1モル当たり300mg加えハロゲン化銀乳剤を得た。
【0248】
(本発明の感光材料の調製)
両面に厚さ0.1μmの下引層(特開昭59−19941号公報の実施例1参照)を設けた厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート支持体の片面に、下記処方(1)の感光性ハロゲン化銀乳剤層と下記処方(2)及び(3)の乳剤保護層下層及び上層とを同時に塗設し、他面に下記処方(4)のバッキング層及び下記処方(5)のバッキング保護層を同時に塗設して本発明の感光材料試料5〜8、13〜16、21〜24、29〜32、37〜40を得た。
【0249】
処方(1)(感光性ハロゲン化銀乳剤層組成)
ゼラチン 1.5mg/m2
ハロゲン化銀乳剤銀量 3.5mg/m2
増感色素:表1,2,3,4,5に記載量 10mg/m2
ヒドラジン化合物例示H−3 3×10−5モル/m2
増核促進剤1 10mg/m2
増核促進剤2 10mg/m2
ポリマーラテックス1 0.5g/m2
コロイダルシリカ 0.25g/m2
ハイドロキノン 50mg/m2
水溶性ポリマーV−1 20mg/m2
界面活性剤:サポニン 0.1mg/m2
界面活性剤:スルホコハク酸ナトリウムイソ
ペンチルノルマルデシルエステル 8.0mg/m2
処方(2)(乳剤保護層下層組成)
ゼラチン 0.6mg/m2
界面活性剤:サポニン 100mg/m2
処方(3)(乳剤保護層上層組成)
ゼラチン 0.6g/m2
マット剤:平均粒径3.5μmのポリメチルメタクリレートビーズ
10mg/m2
界面活性剤:スルホコハク酸ナトリウムジ(2−エチルヘキシル)エステル
10mg/m2
界面活性剤:F−1 0.6g/m2
コロイダルシリカ 0.15g/m2
HA−1 150mg/m2
処方(4)(バッキング層組成)
ゼラチン 2.0mg/m2
界面活性剤:サポニン 0.12mg/m2
D−1 90mg/m2
D−2 23mg/m2
D−3 130mg/m2
コロイダルシリカ 0.3g/m2
HA−2 110mg/m2
処方(5)(バッキング保護層組成)
ゼラチン 1.0mg/m2
マット剤:平均粒径4.0μmのポリメチルメタクリレートビーズ
19mg/m2
マット剤:コロイダルシリカ 19mg/m2
界面活性剤:スルホコハク酸ナトリウムジ(2−エチルヘキシル)エステル
10mg/m2
HA−3 150mg/m2
【0250】
【化77】
【0251】
【化78】
【0252】
【化79】
【0253】
【化80】
【0254】
得られた感光材料を光学ウエッジ及び660nmの干渉フィルターを介して10−5秒のXeフラッシュ露光を行った。次いで下記の現像液及び定着液を用いて自動現像機GX−680を用い新液と表1〜5記載の補充量で黒化率50%、20m2の感光材料を処理したランニング条件で現像処理した。
【0255】
試料を光学濃度計PDA−65(コニカ(株)製)を用いて感度及びカブリを測定した。また残色性の評価を行った。
【0256】
(感度、カブリ)
感度は光学濃度3が得られる露光量の逆数の対数値で表し、比較試料No.1の感度を100とした場合の相対値で示した。カブリは未露光部分の支持体の濃度を濃度値である
(残色性)
未露光の感光材料を前記条件で処理し、処理した感光材料を5枚重ねて目視で5段階評価した。3以下は実用上耐えられないレベルである。
【0257】
これらの結果は下記の様にまとめて表1〜5に示した。
【0258】
(現像液処方)
亜硫酸ナトリウム 50g
1−フェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン
0.85mg
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 20mg
ジエチレントリアミン5酢酸 1.5g
硼酸 8g
臭化カリウム 4g
炭酸カリウム 55g
5−メチルベンゾトリアゾール 200mg
ハイドロキノン 20g
水酸化カリウム 使用液のpHを10.4にする量
使用時に水を加えて1リットルに仕上げた。
【0259】
(ランニング液の作製)
上記の現像液を用いて下記の条件で感光材料50m2処理した液をランニング液とした。
【0260】
(定着液処方)
チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml
亜硫酸ナトリウム 22g
硼酸 9.8g
酢酸ナトリウム・3水塩 34g
酢酸(90%水溶液) 14.5g
酒石酸 3.0g
硫酸アルミニウム(27%水溶液) 25ml
使用時のpH4.9
実施例2
実施例1における一般式(1)の化合物に代えて一般式(2)で表される化合物を用いた以外は実施例1と同様にした結果を表2に示す。
【0261】
実施例3
実施例1における一般式(1)の化合物に代えて一般式(3)で表される化合物を用いた以外は実施例1と同様にした結果を表3に示す。
【0262】
実施例4
実施例1における一般式(1)の化合物に代えて一般式(4)で表される化合物を用いた以外は実施例1と同様にした結果を表4に示す。
【0263】
実施例5
実施例1における一般式(1)の化合物に代えて一般式(5)で表される化合物を用いた以外は実施例1と同様にした結果を表5に示す。
【0264】
【表1】
【0265】
【表2】
【0266】
【表3】
【0267】
【表4】
【0268】
【表5】
【0269】
表2、4から明らかなように、本発明の試料は比較試料に対して赤色光感度が高く且つ、残色汚染が少なかった。即ち本発明の化合物は高い色増感効率と高い溶出性という両特性を満足していることがわかる。
【0270】
【発明の効果】
本発明により、赤色から近赤外光波長域の分光感度が高められ、かつ残色汚染を無くしたハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法を提供することができた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a silver halide photographic light-sensitive material, and more particularly to a silver halide photographic light-sensitive material having enhanced spectral sensitivity in the infrared to near-infrared light wavelength region and free from residual color contamination, and a processing method therefor. is there.
[0002]
[Prior art]
Means for expanding the photosensitive wavelength range of a silver halide emulsion (hereinafter, also simply referred to as an emulsion or the like) used for a silver halide photographic light-sensitive material (hereinafter, also simply referred to as a light-sensitive material) and increasing the sensitivity are spectral sensitization techniques. Numerous compounds such as cyanine dyes and merocyanine dyes are well known as spectral sensitizing dyes used for this purpose.
[0003]
These spectral sensitizing dyes must not only broaden the photosensitive wavelength range of the silver halide emulsion but also satisfy the following conditions.
[0004]
1) The spectral sensitization range is appropriate
2) High spectral sensitization efficiency
3) Do not adversely affect the characteristic curve such as fogging or gamma change
4) When a silver halide photographic material containing a sensitizing dye is aged (particularly,
Do not change photographic performance such as fog when stored under high temperature and high humidity.
5) The added photosensitive dye does not diffuse into layers having different photosensitive wavelength ranges to cause color turbidity.
Things
6) After development, fixing and washing with water, the photosensitive dye comes off and does not cause color contamination
thing
However, the spectral sensitizing dyes disclosed hitherto have not yet reached a level that sufficiently satisfies all of these conditions.
[0005]
In recent years, as the development processing time has been shortened and the reduction in the amount of the anhydrous washing / processing replenisher has been introduced, the dye tends to remain. As a result, color contamination (hereinafter referred to as residual color contamination) appears on the processed photosensitive material, and there is a problem that the commercial value is significantly reduced. That is, in photosensitive dyes, improvement of residual color contamination has become an important technical problem.
[0006]
In particular, a photosensitive material for an LED (laser emission diode) requires high sensitivity, and a spectral sensitizing dye having residual color contamination has to be used.
[0007]
In recent years, ocean dumping of waste liquid has been prohibited, and the amount of processing replenisher has been reduced. In the processing of photosensitive materials in which the processing replenisher has been reduced, there has been a demand for a processing method with less trouble such as residual color contamination.
[0008]
The dyes described in European Patent Nos. 363,104 and 363,107, which have recently been disclosed, have a remarkable effect of improving residual color contamination. However, a photosensitive material spectrally sensitized using these dyes is aged. In this case, there was a problem that the photographic performance fluctuated.
[0009]
JP-A-54-18726, JP-A-59-135461, JP-A-62-246045 and the like disclose techniques for increasing the spectral sensitivity and reducing the load of residual color contamination by using a supersensitizer. However, the level was still insufficient, and further improvement was required.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a photosensitive material having high sensitivity in a red light wavelength region, no residual color contamination, and excellent development stability, and a processing method thereof.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention is achieved by the following.
[0012]
1. In a silver halide photographic material having at least one silver halide emulsion layer on a support, the silver halide grains of the silver halide emulsion layer areMonodisperse particles having a coefficient of variation represented by (standard deviation of particle size) / (average value of particle size) × 100 of 15% or less,The silver chloride content is 50 mol% or more, and the following general formula (2-a) or the general formula (2-b)) Spectral sensitizing dye represented byKind ofAnd the following general formula (D)ThingsA silver halide photographic light-sensitive material characterized by comprising:
2. In a silver halide photographic light-sensitive material having at least one silver halide emulsion layer on a support, the silver halide grains of the silver halide emulsion layer have a silver chloride content of 50 mol% or more, and have the following general formula ( 4-a) or at least one compound selected from compounds represented by the following formulas (A), (B) and (C), which contains a spectral sensitizing dye represented by the formula (4-b): A silver halide photographic light-sensitive material comprising:
[0013]
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[0014]
[Wherein, R11, R12, RThirteenAnd R14Each represents a substituted or unsubstituted aliphatic group;12And R14At least one of which replaces a water solubilizing group, V11, V12, VThirteen, V14, VFifteen, V16, V17And V18Each represents a hydrogen atom or a substituent;11And V12, V12And VThirteen, VThirteenAnd V14, VFifteenAnd V16, V16And V17And V17And V18And each may form a condensed ring, provided that V11~ V14And VFifteen~ V18Is a substituent whose sum of the added Hammett σp values is greater than 0.12.11, L12, LThirteen, L14And LFifteenEach represents a methine group;11Represents the ions required to offset the total charge in the molecule, and l11Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0015]
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[0016]
[Wherein, R1Represents an alkyl group, an aryl group or a heterocyclic group;1Represents a divalent linking group having an electron-withdrawing group;1Represents an anionic group or a nonionic group which forms an intramolecular hydrogen bond with a hydrogen atom of hydrazine. ]
[0017]
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[0018]
[Wherein, R2Represents an alkyl group, an aryl group or a heterocyclic group;2Represents a divalent linking group;2Represents an anionic group or a nonionic group which forms an intramolecular hydrogen bond with a hydrogen atom of hydrazine. ]
[0019]
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[0020]
[Where XThreeRepresents a group that can be substituted on a benzene ring;ThreeRepresents an alkyl group, an alkenyl group, an alkynyl group, an aryl group, a heterocyclic group, an alkoxy group or an amino group;ThreeRepresents an anionic group or a nonionic group which forms an intramolecular hydrogen bond with a hydrogen atom of hydrazine. mThreeIs an integer of 0 to 4, and nThreeIs 1 or 2. nThreeWhen 1 is RThreeHas an electron-withdrawing group. ]
[0021]
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[0022]
[Where Y21, Y22, Y23And Y24Are each independently -N (R24)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom, a selenium atom, a tellurium atom;23And Y24Is -N (R24)-Group;21, Y22And Y23Or Y21, Y22And Y24Is not simultaneously a sulfur atom, R21Represents an aliphatic group having 8 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;24, R22And R23Each represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group;24, R22And R23At least two groups displace a water solubilizing group, Z21Represents a group of non-metallic atoms necessary for forming a 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic group which may be condensed;21Is an oxygen atom, a sulfur atom,
= N (AR) groups, = C <(E21) (E22AR represents an aromatic ring or a heterocyclic group;21, L22Each independently represents a substituted or unsubstituted methine carbon;21And E22Each independently represents an electron-withdrawing group, which may combine with each other to form a keto ring or an acidic heterocyclic ring;21Represents 0 or 1, and M21Represents an ion required to offset the total charge in the molecule, and n21Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0023]
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[0024]
[Where Ytwenty five, Y26And Y27Are each independently -N (R29)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom or a selenium atom;twenty fiveRepresents an aliphatic group having 8 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;29, R26, R27And R28Each represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group;29, R26, R27And R28At least three groups displace a water solubilizing group;twenty twoRepresents a group of nonmetallic atoms necessary for forming a nitrogen-containing heterocyclic group which may be condensed;twenty three, Ltwenty fourRepresents a substituted or unsubstituted methine carbon;twenty twoRepresents an ion required to offset the total charge in the molecule, and ntwenty twoRepresents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0025]
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[0026]
[Where Y31, Y32And Y33Are each independently -N (R34)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom or a selenium atom;31Represents an aliphatic group having 10 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;34, R32And R33Each represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group;34, R32And R33At least two groups replace a water solubilizing group, V31, V32Is a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group, an aryl group or V31, V32And a group which forms a condensed ring together with an azole ring,31, L32Each independently represents a substituted or unsubstituted methylene carbon;31Represents an ion required to offset the total charge in the molecule, and n31Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0027]
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[0028]
[Wherein, Z41Represents a nonmetallic atom necessary for forming a 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic ring which may be condensed;41And Y42Are each independently -N (R44)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom, a selenium atom, a tellurium atom;41Is an = N (AR) group, an oxygen atom, a sulfur atom, and = C <(E41) (E42) Represents a group, R4 1Represents an aliphatic group having 8 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;44, R42And R43Represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group, and R44, R42And R43At least two groups displace a water solubilizing group;41And E42Are each independently an electron-withdrawing group or E41And E42Represents a group of non-metallic atoms that combine with each other to form an acidic heterocyclic ring; AR represents an aromatic ring or a heterocyclic group;4 1, L4 2, L4 3, L4 4Each independently represents a substituted or unsubstituted methine carbon;41Represents an integer of 0 or 1, and M41Represents the ions required to offset the total charge of the molecule, and n41Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0029]
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[0030]
[Wherein, Z42Represents a nonmetallic atom necessary for forming a 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic ring which may be condensed;43And Y44Are each independently -N (R48)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom, a selenium atom, a tellurium atom;45Represents an aliphatic group having 8 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;48, R46And R47Represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group, and R48, R46And R47At least two groups displace a water solubilizing group;42Represents an oxygen atom or a sulfur atom;45, L46, L47, L48Each represents a methine carbon;45, L46, L47And L48At least one is a substituted methine carbon;42Represents an ion required to offset the total charge in the molecule, and n41Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
[0031]
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[0032]
[Wherein, R51Represents an aliphatic group having 10 or less carbon atoms substituted with a water solubilizing group;52, R53And R54Represents an aliphatic group, an aryl group or a heterocyclic group, and R52, R53And R54At least two groups replace a water solubilizing group, V51, V52Is a hydrogen atom, an alkyl group, an alkoxy group, an aryl group or V51, V52And a group which forms a condensed ring together with an azole ring,51, L52Each represents a substituted or unsubstituted methine carbon;51Is an = N (AR) group, an oxygen atom, a sulfur atom, and = C <(E51) (E52AR represents an aromatic ring or a heterocyclic group;51, E52Each independently represents an electron-withdrawing group, or may combine with each other to form a keto ring or an acidic heterocyclic ring;51Represents an ion required to offset the total charge in the molecule, and n51Represents the number of ions required to offset the total charge of the molecule. ]
3. Wherein the silver halide grains of the silver halide photographic light-sensitive material contain at least one selected from complexes of Rh, Ru, Re, Os and Ir.Or 26. The silver halide photographic light-sensitive material according to item 1.
[0033]
4. Said3The replenishment rate of the developing solution was 225 ml / m2.TwoA method for processing a silver halide photographic light-sensitive material, wherein the method is processed as follows.
[0034]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0035]
The silver halide emulsion of the photographic material of the present invention is an emulsion having a halogen composition in which silver chloride is at least 50 mol% or more, and preferably contains at least one selected from complexes of Rh, Ru, Re, Os and Ir. Emulsion, 10 per mole of silver-8-10-4More preferably, it comprises moles of the iridium compound.
[0036]
The hydrazine compounds represented by formulas (A) to (C) of the present invention will be described in more detail.
[0037]
The hydrazine compounds represented by the general formulas (A) to (C) of the present invention are characterized by having an anionic group or a nonionic group forming an intramolecular hydrogen bond with a hydrogen atom of hydrazine near the hydrazine group. It is a nucleating agent.
[0038]
More specifically, examples of the anionic group include carboxylic acid, sulfonic acid, sulfinic acid, phosphoric acid, phosphonic acid, and salts thereof. Here, the vicinity of the hydrazine group refers to a bond chain formed by 2 to 5 atoms selected from a carbon atom, a nitrogen atom, an oxygen atom, or a sulfur atom between a nitrogen atom close to an anionic group of hydrazine and an anionic group. Means that there is intervening. Among them, a case where a bond chain formed of 2 to 5 atoms selected from a carbon atom and a nitrogen atom is preferred, and a case where a bond chain formed of 2 to 3 carbon atoms is more preferred It is.
[0039]
The nonionic group that forms an intramolecular hydrogen bond with the hydrogen atom of hydrazine is a group in which a lone electron pair forms a hydrogen bond with a hydrogen atom of hydrazine in a 5- to 7-membered ring, and includes an oxygen atom, a nitrogen atom, and a sulfur atom. Or a group having at least one phosphorus atom.
[0040]
Examples of the nonionic group include an alkoxy group, an amino group, an alkylthio group, a carbonyl group, a carbamoyl group, an alkoxycarbonyl group, a urethane group, a ureido group, an acyloxy group, and an acylamino group. Of these, anionic groups are preferred, and carboxylic acids and salts thereof are most preferred as anionic groups.
[0041]
Next, general formulas (A) to (C) will be described.
[0042]
In the general formulas (A) to (C), R1, R2Is an alkyl group having 1 to 16 carbon atoms, preferably a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, such as methyl, ethyl, propyl, isopropyl, t-butyl, allyl, propargyl, 2-butenyl, 2-hydroxyethyl, benzyl, benzhydryl, trityl, 4-methylbenzyl, 2-methoxyethyl, cyclopentyl, 2-acetamidoethyl.
[0043]
The aryl group is an aryl group having 6 to 24 carbon atoms, preferably 6 to 12 carbon atoms, such as phenyl, naphthyl, p-alkoxyphenyl, p-sulfonamidophenyl, p-ureidophenyl, and p-amidophenyl.
[0044]
The heterocyclic group is a 5- or 6-membered saturated or unsaturated heterocyclic ring containing at least one oxygen atom, nitrogen atom or sulfur atom having 1 to 5 carbon atoms, and the number of hetero atoms constituting the ring and One or more kinds of elements may be used, for example, 2-furyl, 2-thienyl, and 4-pyridyl.
[0045]
R1, R2Is preferably an aryl group, an aromatic heterocyclic group or an aryl-substituted methyl group, and more preferably an aryl group (eg, phenyl, naphthyl).
[0046]
R1, R2May be substituted with a substituent, for example, an alkyl group, an aralkyl group, an alkoxy group, an alkyl or aryl substituted amino group, an amide group, a sulfonamide group, a ureido group, a urethane group, an aryloxy group, A sulfamoyl group, a carbamoyl, an aryl group, an alkylthio group, an arylthio group, a sulfonyl group, a sulfinyl group, a hydroxy group, a halogen atom, a cyano group, a sulfo group, a carboxyl group, and a phosphoric acid amide group.
[0047]
These groups may be further substituted. Of these, a sulfonamide group, a ureido group, an amide group, an alkoxy group, and a urethane group are preferred, and a sulfonamide group and a ureido group are more preferred. When possible, these groups may be linked to each other to form a ring.
[0048]
R3Is an alkyl group, an aryl group, and a heterocyclic group represented by R1The above-mentioned is mentioned. The alkenyl group has 2 to 18 carbon atoms, preferably 2 to 10 carbon atoms, such as vinyl and 2-styryl. The alkynyl group has 2 to 18 carbon atoms, preferably 2 to 10 carbon atoms, such as ethynyl and phenylethynyl. The alkoxy group is a linear, branched or cyclic alkoxy group having 1 to 16, preferably 1 to 10 carbon atoms, such as methoxy, isopropoxy and benzyloxy. The amino group has 0 to 16 carbon atoms, preferably 1 to 10 carbon atoms, and includes ethylamino, benzylamino and phenylamino. n3R when = 13Are preferably an alkyl group, an alkenyl group and an alkynyl group. n3= 2 when R3Are preferably an amino group and an alkoxy group.
[0049]
R3Examples of the electron-withdrawing group possessed by Hammett's σmIs at least 0.2, preferably at least 0.3, for example, halogen atom (fluorine, chlorine, bromine), cyano group, sulfonyl group (methanesulfonyl, benzenesulfonyl), sulfinyl group (methanesulfinyl) ), An acyl group (acetyl, benzoyl), an oxycarbonyl group (methoxycarbonyl), a carbamoyl group (N-methylcarbamoyl), a sulfamoyl group (methylsulfamoyl), a halogen-substituted alkyl group (trifluoromethyl), a heterocyclic group ( 2-benzoxazolyl, pyrrolo) and quaternary onium groups (triphenylphosphonium, trialkylammonium, pyridinium). R having an electron-withdrawing group3Examples thereof include trifluoromethyl, difluoromethyl, pentafluoroethyl, cyanomethyl, methanesulfonylmethyl, acetylethyl, trifluoromethylethynyl, and ethoxycarbonylmethyl.
[0050]
L1, L2Represents a divalent linking group, and includes an alkylene group, alkenylene group, alkynylene group, arylene group, divalent heterocyclic group and those represented by -O-, -S-, -NH-, -CO-, -SO2-Or the like, alone or in combination. L1, L2Is R1May be substituted with the groups described as the substituents. Examples of the alkylene group include methylene, ethylene, trimethylene, propylene, 2-buten-1,4-yl, and 2-butyn-1,4-yl. The alkenylene group is, for example, vinylene. The alkynylene group is ethynylene. An example of the arylene group is phenylene. The divalent heterocyclic group is, for example, furan-1,4-diyl. L1Are preferably an alkylene group, an alkenylene group, an alkynylene group, and an arylene group, and more preferably an alkylene group. Further, an alkylene group having a chain length of 2 to 3 carbon atoms is most preferable. L2Are preferably an alkylene group, an arylene group, -NH-alkylene-, -O-alkylene-, and -NH-arylene-, more preferably -NH-alkylene- and -O-alkylene-.
[0051]
L1The electron-withdrawing group possessed by3Examples of the electron-withdrawing group included in are described. L1Examples thereof include tetrafluoroethylene, fluoromethylene, hexafluorotrimethylene, perfluorophenylene, difluorovinylene, cyanomethylene, and methanesulfonylethylene.
[0052]
Y1, Y2, Y3Is a nonionic group in which an anionic group or a lone pair of electrons forms a hydrogen bond with hydrazine hydrogen in a 5- to 7-membered ring. More specifically, examples of the anionic group include carboxylic acid, sulfonic acid, fulphinic acid, phosphoric acid, phosphonic acid, and salts thereof. Examples of the salt include alkali metal ions (sodium and potassium), alkaline earth metal ions (calcium and magnesium), ammonium (ammonium, triethylammonium, tetrabutylammonium, pyridium), and phosphonium (tetraphenylphosphonium). As the nonionic group, an oxygen atom, a nitrogen atom, a group having at least one of a sulfur atom and a phosphorus atom, an alkoxy group, an amino group, an alkylthio group, a carbonyl group, a carbamoyl group, an alkoxycarbonyl group, a urethane group, a ureido group, An acyloxy group and an acylamino group are exemplified. Y1, Y2, Y3Are preferably anionic groups, and more preferably carboxylic acids and salts thereof.
[0053]
X3And a group capable of substituting for a benzene ring of the formula1And the substituents described above. m3When they are two or more, they may be the same or different.
[0054]
R1, R2, R3Or X3May have a diffusion-resistant group used in photographic couplers, or may have a group promoting adsorption to silver halide. The diffusion-resistant group has 8 to 30 carbon atoms, and preferably has 12 to 25 carbon atoms. As the group for promoting adsorption to silver halide, thioamides (eg, thiourethane, thioureido, thioamide), mercaptos (eg, 5-mercaptotetrazole, 3-mercapto-1,2,4-triazole, 2- Heterocyclic mercaptos such as mercapto-1,3,4-thiadiazole and 2-mercapto-1,3,4-oxadiazole, alkylmercapto, arylmercapto) and 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic ring capable of forming imino silver (For example, benzotriazole). Examples of those having a silver halide adsorption promoting group include those having a structure in which the adsorbing group is protected and the protective group is removed during the development processing so that the adsorptivity to silver halide is enhanced.
[0055]
In the general formulas (A) to (C), the radicals of each of the two compounds from which the hydrogen atoms have been removed may combine to form a bis-type. In the general formulas (A) to (C), the general formulas (A) and (B) are preferable, and the general formula (A) is more preferable. Further, in the general formulas (A) to (C), the following general formulas (D) to (F) are more preferable, and the general formula (D) is most preferable.
[0056]
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[0057]
[Wherein, R4, X4And m4Is R in the general formula (C)3, X3And m3Is synonymous with4, Y4Is L of the general formula (A)1, Y1Is synonymous with ]
[0058]
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[0059]
[Wherein, R5, X5And m5Is R in the general formula (C)3, X3And m3Is synonymous with5, Y5Is L of the general formula (B)2, Y2Is synonymous with ]
[0060]
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[0061]
[Wherein, R6, X6, M6, N6And Y are R of the general formula (C)3, X3, M3, N3And Y3Is synonymous with ]
Hereinafter, specific examples of the hydrazine compound represented by formulas (A), (B), and (C) of the present invention are shown, but the present invention is not limited thereto.
[0062]
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[0063]
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[0064]
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[0065]
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[0066]
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[0067]
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[0068]
The hydrazine compound of the present invention can be used in a suitable water-miscible organic solvent such as alcohols (methanol, ethanol, propanol, fluorinated alcohol), ketones (acetone, methylethylketone), dimethylformamide, dimethylsulfoxide, methylcellosolve and the like. It can be dissolved and used. In addition, by an already well-known emulsification dispersion method, an oil such as dibutyl phthalate, tricresyl phosphate, glyceryl triacetate or diethyl phthalate, and an auxiliary solvent such as ethyl acetate or cyclohexanone are dissolved and mechanically emulsified and dispersed. A product can be prepared and used. Alternatively, a powder of a hydrazine derivative can be dispersed in water by a ball mill, a colloid mill, or ultrasonic waves by a method known as a solid dispersion method and used.
[0069]
The hydrazine compound of the present invention may be added to any layer of the silver halide emulsion layer or another hydrophilic colloid layer on the side of the silver halide emulsion layer with respect to the support. It is preferably added to the hydrophilic colloid layer adjacent thereto. The amount of the hydrazine compound of the present invention is 1 × 10 5 per mol of silver halide.-6~ 1 × 10-2Mole is preferred and 1 × 10-5~ 5 × 10-3More preferably 5 × 10-5~ 1 × 10-3Molar is most preferred.
[0070]
In the present invention, an amine derivative, an onium salt, a disulfide derivative, or a hydroxymethyl derivative can be used as a nucleation accelerator. Examples of the amine derivative include, for example, JP-A Nos. 60-140340, 62-50829, 62-222241, 62-250439, 62-280733, 63-1224045, and 63-133145. And the compounds described in JP-A-63-286840 and the like. More preferably, the amine derivative is a compound having a group that adsorbs to silver halide described in JP-A-63-124445, JP-A-63-133145, JP-A-63-386840, or the like, or JP-A-62-222241. Compounds having a total number of carbon atoms of 20 or more described in Nos. And the like.
[0071]
As the onium salt, an ammonium salt or a phosphonium salt is preferable. Preferred ammonium or phosphonium salts are preferred. Preferred examples of the ammonium salt include the compounds described in Japanese Patent Application Nos. 5-97866, 62-250439 and 62-280733. Preferred examples of the phosphonium salt include compounds described in JP-A Nos. 61-167939 and 62-280733. Examples of the disulfide derivative include compounds described in JP-A-61-198147. Examples of the hydroxymethyl derivative include, for example, compounds described in U.S. Pat. Nos. 4,693,956, 4,777,118, EP 231,850 and JP-A-62-50829, and more preferably. Is a diarylmethanol derivative.
[0072]
Next, the compound of the present invention represented by the general formula (1) will be described.
[0073]
In the general formula (1), R11, R12, R13And R14Examples of the aliphatic group represented by each include, for example, a branched or linear alkyl group having 1 to 10 carbon atoms (for example, each group such as methyl, ethyl, n-propyl, n-pentyl, and isobutyl), a vinyl group, Examples thereof include an alkenyl group having 2 to 10 atoms (for example, each group such as 3-butenyl and 2-propenyl) or an aralkyl group having 3 to 10 carbon atoms (for example, each group such as benzyl and phenethyl). R12And R14Examples of the water-solubilizing group that substitutes for at least one of the groups include acid groups such as a sulfo group, a carboxy group, a phosphono group, a sulfate group, and a sulfino group.
[0074]
R11, R12, RThirteenAnd R14Each represents a hydroxy group, a halogen atom (eg, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, etc.), an alkoxy group (eg, a methoxy group, an ethoxy group, etc.), an aryloxy group (eg, a phenoxy group, p-sulfophenoxy group, etc.), cyano group, carbamoyl group (eg, carbamoyl group, N-methylcarbamoyl group, N, N-tetramethylenecarbamoyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, N, N-3-) Oxapentamethyleneaminosulfonyl group, etc.), methanesulfonyl group, alkoxycarbonyl group (eg, ethoxycarbonyl group, butoxycarbonyl group, etc.), aryl group (eg, phenyl group, carboxyphenyl group, etc.), acyl group (eg, acetyl group) Benzoyl group, etc.), acylamino group (for example, And a water-solubilizing group, and specific examples of the aliphatic group include carboxymethyl, sulfoethyl, sulfopropyl, sulfobutyl, sulfopentyl, 3-sulfobutyl, and the like. 6-sulfo-3-oxahexyl, ω-sulfopropoxycarbonylmethyl, ω-sulfopropylaminocarbonylmethyl, 3-sulfinobutyl, 3-phosphonopropyl, 4-sulfo-3-butenyl, 2-carboxy-2- Each group includes propenyl, O-sulfobenzyl, P-sulfophenethyl, P-carboxybenzyl and the like.
[0075]
V11, V12, VThirteen, V14, VFifteen, V16, V17And V18May be an electron donating group or any electron withdrawing group selected so that the sum of the added Hammett σp values is greater than 0.12. Specifically, a cyano group, a carboxy group, a linear or branched alkyl group (for example, each group such as methyl, ethyl, iso-propyl, t-butyl, iso-butyl, t-pentyl, and hexyl), an alkoxy group ( For example, each group such as methoxy, ethoxy, propoxy, etc.), alkylthio group (for example, methylthio group), for example, halogen atom such as fluorine, chlorine, bromine and the like, carbamoyl group (for example, carbamoyl, N-methylcarbamoyl, N, N- Groups such as pentamethylenecarbamoyl), sulfamoyl groups (eg, groups such as N-methylsulfamoyl, morpholinosulfonyl, piperidinosulfonyl), and acylamino groups (eg, acetylamino, propionylamino, benzoylamino, etc.) Each group), a sulfonylamino group (for example, methanesulfonylamino Benzenesulfonylamino, m-chlorobenzenesulfonylamino, perfluoromethanesulfonylamino, etc.), alkoxycarbonyl groups (eg, methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, butoxycarbonyl, etc.), alkylsulfonyl groups (eg, methane Groups such as sulfonyl, ethanesulfonyl, and trifluoromethanesulfonyl), arylsulfonyl groups (for example, groups such as benzenesulfonyl), acyl groups (for example, groups such as acetyl and benzoyl), and perfluoroalkyl groups (for example, trifluoromethyl) , Pentafluoroethyl, etc.), perfluoroalkoxy groups (eg, trifluoromethoxy, pentafluoroethoxy, etc.), perfluoroalkylthio groups (eg, trifluoromethylthio, pen Each group) an aryl group fluoroethylthio like (e.g., phenyl, m- each group chlorophenyl), a Hajime Tamaki (e.g., pyrrolyl, pyridyl, imidazolyl, furyl, each group such Chifeniru.
[0076]
The Hammett's σp value is a substituent constant determined from the electronic effect of the ring group on the hydrolysis rate of benzoic acid ethyl ester by Hammett et al. The value of each group is, for example, Chemical Review 17, 125-136 (1935), Journal of Organic Chemistry 23, 420-427 (1958), Experimental Chemistry Course 14 (Maruzen Publishing Co.), Physical Organic Chemistry (Physical Organic Chemistry) McGraw Hill Book: 1940), Drug Design VII Academic Press; New York: 1970; Activity-Relationship (Nankodo: 1979), Substituent Constants for Correlation Analysis in Chemistry and Biology 79: Physiology and Biology; Etc. are described in detail.
[0077]
V11, V12, VThirteen, V14, VFifteen, V16, V17And V18The aryl group, the heterocyclic group and the alkyl group each represented by may have the above-mentioned optional substituent at an arbitrary position. V11And V12, V12And VThirteen, VThirteenAnd V14, VFifteenAnd V16, V16And V17And V17And V18Each of the condensed rings to be formed includes a 5- to 7-membered saturated carbocyclic ring, aromatic carbocyclic ring, heterocyclic ring or other ring group, and has any of the above-mentioned substituents at any position. May be.
[0078]
L11, L12, LThirteen, L14And LFifteenExamples of the group substituted with a methine carbon represented by a lower alkyl group (for example, each group such as methyl and ethyl), a cyclic alkyl group (for example, each group such as cyclopropyl and cyclopentyl), and a substituted alkyl group ( For example, each group such as 2-methoxyethyl and 2-thienylmethyl), an aralkyl group (for example, each group such as benzyl and phenethyl), a phenyl group (for example, each group such as phenyl and carboxyphenyl), and a heterocyclic group ( For example, there are groups such as thienyl, furyl, imidazolyl, etc.), alkoxy groups (eg, each group such as methoxy, ethoxy, etc.) and fluorine atoms. L11Is R11Or R12And L12Is RThirteenOr R14And each can form a fused ring. M11Represents a cation or an acid anion. Specific examples of the cation include a proton, an organic yunmonium ion (for example, each ion such as triethylammonium and triethanolammonium), and an inorganic cation (for example, each cation such as lithium, sodium, and calcium). And specific examples of the acid anion include a halogen ion (for example, a chloride ion, a bromine ion, an iodine ion, etc.), a p-toluenesulfonic acid ion, a perchlorate ion, a boron tetrafluoride ion and the like. .
[0079]
l11Is zero if the internal charge is formed and the total charge is offset.
[0080]
Specific examples of the photosensitive dye represented by the general formula (1) are shown below, but the photosensitive dye used in the present invention is not limited to these compounds.
[0081]
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[0082]
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[0100]
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[0101]
The compound of the present invention can be prepared, for example, by the method described in "Cyanine Soybeans and Related Compounds" by F.M.Hama (1964, published by Inter Science Publishers), British Patent No. 980,234, U.S. Pat. No. 684,517, JP-A-61-203446, Ukr. Khim. Zh. , 1977, 43 (4) 381-4.
[0102]
Next, the compounds of the present invention represented by formulas (2-a) and (2-b) of the present invention will be described.
[0103]
In the compounds of the present invention represented by the general formulas (2-a) and (2-b), Y21, Y22, Y23, Y24, Y25, Y26And Y27Are each independently -NR24, -NR29Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom, or a selenium atom.
[0104]
R21, R22, R23, R24, R25, R26, R27, R28And R29Examples of the water-solubilizing group to be substituted include acid groups such as a sulfo group, a carboxy group, a phosphono group, a sulfate group, and a sulfino group.
[0105]
R21, R22, R23, R24, R25, R26, R27, R28And R29Examples of the aliphatic group represented by are a branched or straight-chain alkyl group having 1 to 8 carbon atoms (for example, each group such as methyl, ethyl, n-propyl, n-pentyl, and isobutyl), and the number of atoms. Examples thereof include a 3 to 8 alkenyl group (for example, each group such as 3-butenyl and 2-propenyl) and an aralkyl group having 3 to 8 carbon atoms (for example, each group such as benzyl and phenethyl).
[0106]
R21, R22, R23, R24, R25, R26, R27, R28And R29Examples of the aryl group represented by are a phenyl group, and examples of the heterocyclic group include a pyridyl group (2-, 4-), a pyrazyl group, a furyl group (2-), a thienyl group (2-), Examples include a sulfolanyl group, a tetrahydrofuryl group, a piperidinyl group, a pyrrole group, and an imidazolyl group.
[0107]
R21, R22, R23, R24, R25, R26, R27, R28And R29Are a halogen atom (for example, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, etc.), an alkoxy group (for example, a methoxy group, an ethoxy group, etc.), an aryloxy group (for example, a phenoxy group, a p-tolyloxy group, etc.), Cyano group, carbamoyl group (eg, carbamoyl group, N-methylcarbamoyl group, N, N-tetramethylenecarbamoyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, N, N-3-oxapentamethyleneaminosulfonyl group, etc.) , Methanesulfonyl group, alkoxycarbonyl group (eg, ethoxycarbonyl group, butoxycarbonyl group, etc.), aryl group (eg, phenyl group, carboxyphenyl group, etc.), and acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.) May be substituted with a group.
[0108]
Specific examples of the aliphatic group substituted with a water-solubilizing group include carboxymethyl, sulfoethyl, sulfopropyl, sulfobutyl, sulfopentyl, 3-sulfobutyl, 6-sulfo-3-oxahexyl, ω-sulfopropoxycarbonylmethyl, ω-sulfopropylaminocarbonylmethyl, N-ethyl-N-sulfopropyl, 3-sulfinobutyl, 3-phosphonopropyl, 4-sulfo-3-butenyl, 2-carboxy-2-propenyl, O-sulfobenzyl , P-sulfophenethyl, p-carboxybenzyl and the like, and specific examples of the aryl group substituted with a water-solubilizing group include p-sulfophenyl and p-carboxyphenyl. Specific examples of the heterocyclic group substituted with a water-solubilizing group include a 4-sulfothienyl group and a 3-carboxypi group. There are various groups such as a lysyl group.
[0109]
In these, R21And R25Is an alkyl group substituted with a sulfo group,
R22, R23, R24, R26, R27, R28And R29Preferably, at least one of the two groups is each a carboxymethyl group.
[0110]
Z21, Z22Examples of the 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic group represented by the formula include a basic heterocyclic ring forming a cyanine dye, such as an oxazole ring (for example, oxazole, benzoxazole, naphthoxazole and the like), and a thiazole ring. (Eg, thiazolidine, thiazole, benzothiazole, naphthothiazole, etc.), imidazole ring (eg, imidazole, benzimidazole, naphthimidazole, etc.), selenazole ring (eg, selenazole, benzoselenazole, naphthoselenazole, etc.), tetrazole ring (eg, Examples thereof include rings such as tetrazole, benzotetrazole, naphthotetrazole, etc., pyridine rings (eg, pyridine, quinoline, etc.), and pyrrole rings (eg, pyrrole, indole, indolenine, etc.).
[0111]
Z21As the nitrogen-containing 5-membered heterocyclic ring represented by21Among the above-mentioned heterocycles represented by, those having 5 members are mentioned.
[0112]
Z21And Z22May have a substituent at an arbitrary position on the above-mentioned heterocyclic ring represented by, for example, a halogen atom (a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, an iodine atom), a trifluoromethyl group, an alkoxy group ( For example, unsubstituted alkoxy groups such as methoxy, ethoxy and butoxy, substituted alkoxy groups such as 2-methoxyethoxy and benzyloxy), hydroxy groups, cyano groups and aryloxy groups (for example, substituted and unsubstituted groups such as phenoxy and tolyloxy) Substituted groups), aryl groups (substituted or unsubstituted groups such as phenyl, p-chlorophenyl, p-tolyl, and p-methoxyphenyl), styryl groups, and heterocyclic groups (such as furyl and thienyl) ), A carbamoyl group (for example, each group such as carbamoyl and N-ethylcarbamoyl), a sulfamoyl group (for example, sulfoyl) Moyl, N, N-dimethylsulfamoyl, etc.), acylamino group (eg, acetylamino, propionylamino, benzoylamino, etc.), acyl group (eg, acetyl, benzoyl, etc.), alkoxycarbonyl Groups (e.g., groups such as ethoxycarbonyl), sulfonamide groups (e.g., groups such as methanesulfonylamide, benzenesulfonamide), sulfonyl groups (e.g., groups such as methanesulfonyl, p-toluenesulfonyl), carboxy group, Arbitrary groups such as an alkyl group (for example, each group such as methyl, ethyl, and isopropyl) are exemplified.
[0113]
L21, L22, L23And L24Examples of the group substituted with a methine carbon represented by a lower alkyl group (for example, each group such as methyl and ethyl), a phenyl group (for example, each group such as phenyl and carboxyphenyl), and an alkoxy group (for example, , Methoxy, ethoxy and the like), aryloxy groups (for example, phenoxy, carboxyphenoxy and the like), aralkyl (for example, benzyl and the like), and groups such as a fluorine atom.
[0114]
The dye of the present invention has L21And L22In the case where one of the methine carbons represented by is substituted, high spectral sensitivity is generally obtained, but it has been found that the dye has the property of being easily drifted in the processing bath, and a favorable effect of reducing residual color contamination is obtained. Have.
[0115]
E21And E22Hammett σ is an electron-withdrawing group represented bypThe group is selected from groups having a value greater than 0.3, specifically, a cyano group, a carbamoyl group (eg, carbamoyl group, morpholinocarbonyl group, N-methylcarbamoyl group, etc.), an alkoxycarbonyl group (eg, methoxycarbonyl group, ethoxy group) Carbonyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, morpholinosulfonyl group, N, N-dimethylsulfamoyl group, etc.), acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.), sulfonyl group (eg, methanesulfonyl) Group, ethanesulfonyl group, benzenesulfonyl group, toluenesulfonyl group, etc.).
[0116]
Hammett σpThe values are substituent constants determined by Hammett et al. From the electronic effect of substituents on the hydrolysis of benzoic acid esters. Journal of Organic Chemistry, Vol. 23, 420-427 (1958), Laboratory Chemistry Volume 14 (Maruzen Publishing Co., Ltd.), Physical Organic Chemistry (McGraw Hill Book, 1940), Drug Design, Volume VII (Academic Press New York 1976), Structure-activity relationship of drugs (Nankodo 1979), etc. Has been described.
[0117]
E21And E22Examples of the keto ring and the acidic heterocyclic ring include the following compounds.
[0118]
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[0119]
[Wherein, RaAnd RbEach represents a lower alkyl group, an aryl group, or a heterocyclic group, and specific examples of the lower alkyl group include methyl, ethyl, propyl, 2-hydroxyethyl, 2-methoxyethyl, trifluoroethyl, allyl, carboxymethyl, and carboxy. Examples include substituted and unsubstituted groups such as ethyl, 2-sulfoethyl, and benzyl. RaAnd RbThe aryl group and the heterocyclic group represented by21, R22, R23, R24, R25, R26, R27And R28The contents indicated by are indicated.
[0120]
M21And M22Represents a cation or an acid anion, and specific examples of the cation include a proton, an organic ammonium ion (for example, each ion such as triethylammonium and triethanolammonium), and an inorganic cation (for example, each cation such as lithium, sodium, and calcium). Specific examples of the acid anion include, for example, a halogen ion (for example, a chloride ion, a bromine ion, an iodine ion, etc.), p-toluenesulfonic acid ion, perchlorate ion, 4-boron fluoride ion and the like. n21And n22Is 0 when an internal salt is formed and the total charge in the molecule is offset. ]
Specific examples of the photosensitive dye represented by formulas [2-a] and [2-b] of the present invention are shown below, but are not limited to these compounds.
[0121]
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[0122]
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[0124]
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[0128]
The above compounds are described, for example, in "Cyanine Soybeans and Related Compounds" by FM Hama (1964, published by Inter Science Publishers), U.S. Pat. Nos. 2,454,629 and 2,493. No. 748, British Patent 489,335, European Patent 730,008, etc., and can be easily synthesized with reference to conventionally known methods.
[0129]
Although specific synthesis examples are shown below, other exemplified compounds can be synthesized by the same method.
[0130]
Synthesis Example 1 (Exemplified compound 2-9)
4-oxo-5- [3-carboxymethyl-4-oxo-5- [1-[[3- (3-sulfopropyl) -2 (3H) -benzooxazolylidene] methyl] propylidene] 1,3- 3.29 g of [thiazolidine-2-ylidene] -2-thioxothiazolidine-3-ylacetic acid was mixed with 6.3 g of dimethyl sulfate, and the mixture was heated and stirred at 130 ° C. for 120 minutes. After the temperature was returned to room temperature, isopropyl ether was added to the viscous reaction product, and the mixture was stirred and allowed to stand. Then, the supernatant was decanted and removed. To this was added 0.9 g of 4-oxo-2-thioxooxazolidin-3-ylacetic acid, followed by 10 ml of pyridine, and the mixture was heated under gentle reflux for 20 minutes, then cooled and crystallized. The precipitate was collected by filtration and washed with an ethanol solvent. The obtained crude crystals were recrystallized from a methanol solvent to obtain 0.5 g of a dye. The maximum absorption wavelength in the methanol solution was 589 nm.
[0131]
next,oneThe compound of the general formula (3) will be described.
[0132]
In the general formula (3), Y31, Y32And Y33Are each independently -N (R34)-Represents a group, an oxygen atom, a sulfur atom or a selenium atom.
[0133]
R31, R32And R33Examples of the water-solubilizing group to be substituted include, for example, acid groups such as a sulfo group, a carboxy group, a phosphono group, a sulfate group, and a sulfino group.
[0134]
R31, R32And R33Examples of the aliphatic group represented by are a branched or linear alkyl group having 1 to 10 carbon atoms (for example, each group such as methyl, ethyl, n-propyl, n-pentyl, and isobutyl), and a carbon atom Examples thereof include an alkenyl group having 3 to 10 carbon atoms (e.g., 3-butenyl and 2-propenyl) and an aralkyl group having 3 to 10 carbon atoms (e.g., benzyl and phenethyl).
[0135]
R32, R33And R34Examples of the aryl group represented by include a phenyl group, and examples of the heterocyclic group include a pyridyl group (2-, 4-), a furyl group (2-), a thienyl group (2-), a sulfolanyl group, Examples include a tetrahydrofuryl group and a piperidinyl group.
[0136]
R31, R32And R33Are a halogen atom (for example, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, etc.), an alkoxy group (for example, a methoxy group, an ethoxy group, etc.), an aryloxy group (for example, a phenoxy group, a p-tolyloxy group, etc.), Cyano group, carbamoyl group (eg, carbamoyl group, N-methylcarbamoyl group, N, N-tetramethylenecarbamoyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, N, N-3-oxapentamethyleneaminosulfonyl group, etc.) , Methanesulfonyl group, alkoxycarbonyl group (eg, ethoxycarbonyl group, butoxycarbonyl group, etc.), aryl group (eg, phenyl group, carboxyphenyl group, etc.), and acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.) May be substituted with a group.
[0137]
Specific examples of the aliphatic group substituted with a water-solubilizing group include carboxymethyl, sulfoethyl, sulfopropyl, sulfobutyl, sulfopentyl, 3-sulfobutyl, 6-sulfo-3-oxahexyl, ω-sulfopropoxycarbonylmethyl, ω-sulfopropylaminocarbonylmethyl, 3-sulfinobutyl, 3-phosphonopropyl, 4-sulfo-3-butenyl, 2-carboxy-2-propenyl, O-sulfobenzyl, P-sulfophenethyl, P-carboxybenzyl Specific examples of the aryl group substituted with a water-solubilizing group include a heterocyclic group substituted with a water-solubilizing group, such as a p-sulfophenyl group and a p-carboxyphenyl group. Specific examples include groups such as a 4-sulfothienyl group and a 5-carboxypyridyl group.
[0138]
V31And V32Examples of the alkyl group represented by are linear or branched groups (eg, methyl, ethyl, iso-propyl, t-butyl, iso-butyl, t-pentyl, hexyl, etc.). V31And V32(For example, methoxy, ethoxy, propoxy, etc.).
[0139]
V31And V32The aryl group represented by may have a substituent at any position, and examples thereof include phenyl, p-tolyl, p-hydroxyphenyl, and p-methoxyphenyl. V31And V32Are fused with each other to form a condensed ring together with an azole ring, for example, benzoxazole, 4,5,6,7-tetrahydrobenzoxazole, naphtho [1,2-d] oxazole, naphtho [2,3-d] oxazole , Benzothiazole, 4,5,6,7-tetrahydrobenzothiazole, naphtho [1,2-d] thiazole, naphtho [2,3-d] thiazole, benzoselenazole, naphtho [1,2-d] selenazole and the like And a condensed ring of
[0140]
V31And V32The above-mentioned substituent represented by the formula (1) and the formed condensed ring may have a substituent at an arbitrary position, for example, a halogen atom (fluorine atom, chlorine atom, bromine atom, iodine atom), trifluoro Methyl group, alkoxy group (for example, unsubstituted alkyl groups such as methoxy, ethoxy, butoxy, substituted alkoxy groups such as 2-methoxyethoxy, benzyloxy), hydroxy group, cyano group, aryloxy group (for example, phenoxy, Substituted or unsubstituted groups such as tolyloxy, or aryl groups (for example, substituted or unsubstituted groups such as phenyl and p-chlorophenyl), styryl groups, and heterocyclic groups (such as furyl and thienyl) ), A carbamoyl group (for example, each group such as carbamoyl and N-ethylcarbamoyl), a sulfamoyl group (for example, sulfamoyl, N, Groups such as dimethylsulfamoyl), acylamino groups (such as acetylamino, propionylamino and benzoylamino), acyl groups (such as acetyl and benzoyl) and alkoxycarbonyl groups (such as ethoxy) Any group such as a carbonyl group or the like, a sulfonamide group (for example, each group such as methanesulfonylamide, benzenesulfonamide), a sulfonyl group (for example, each group such as methanesulfonyl or p-toluenesulfonyl), a carboxy group, etc. No.
[0141]
L31And L32Examples of the group substituted with a methine carbon represented by a lower alkyl group (eg, each group such as methyl and ethyl), a phenyl group (eg, each group such as phenyl and carboxyphenyl), and an alkoxy group (eg. Groups such as methoxy and ethoxy) and aralkyl (eg, groups such as benzyl).
[0142]
M31Represents a cation or an acid anion, and specific examples of the cation include a proton, an organic ammonium ion (for example, each ion such as triethylammonium and triethanolammonium), and an inorganic cation (for example, each cation such as lithium, sodium, and calcium). Specific examples of the acid anion include, for example, a halogen ion (eg, a chloride ion, a bromine ion, an iodine ion), a p-toluenesulfonic acid ion, a perchlorate ion, a 4-boron fluoride ion, and the like. n31Is 0 when an internal salt is formed and the total charge in the molecule is offset.
[0143]
In the general formula (3), R31Is an alkyl group substituted with a sulfo group, and R32, R33And R34Wherein at least two groups are carboxymethyl.
[0144]
Specific examples of the photosensitive dye represented by the general formula (3) are shown below, but are not limited to these compounds.
[0145]
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[0146]
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[0147]
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[0148]
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[0149]
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[0150]
The above compounds are described, for example, in "Cyanine Soybeans and Related Compounds" (published by Inter Science Publishers, 1964) by FM Hama, U.S. Pat. Nos. 2,454,629 and 2,493. , 748, etc., and can be easily synthesized with reference to a conventionally known method.
[0151]
Although specific synthesis examples are shown below, other exemplified compounds can be synthesized by the same method.
[0152]
Synthesis Example 2 (Exemplified compound 3-9)
2.28 g of 4-oxo-5- [2- [3- (3-sulfopropyl) -2 (3H) -benzoxazolylidene] ethylidene] -2-thioxothiazolidine-3-ylacetic acid was added to p-toluenesulfone The mixture was mixed with 5.6 g of acid methyl ester, and heated and stirred at 130 ° C. for 120 minutes. After the temperature was returned to room temperature, isopropyl ether was added to the viscous reaction product, and the mixture was stirred and allowed to stand. Then, the supernatant was decanted and removed. To this was added 1 g of 4-oxo-2-thioxothiazolidine-3-ylacetic acid, followed by 10 ml of pyridine, and the mixture was gently heated to reflux for 20 minutes, and then cooled for crystallization. The precipitate was collected by filtration and washed with an ethanol solvent. The obtained crude crystals were recrystallized from a methanol solvent to obtain 1.1 g of a dye. The maximum absorption wavelength in the methanol solution was 540 nm.
[0153]
Synthesis Example 2 (Exemplified compound 3-24)
4-oxo-5- [2- [7- (3-sulfopropyl) -6 (7H) -dioxolo [4,5-f] benzoxazolylidene] propylidene] -2-thioxothiazolidine-3-ylacetic acid 2.6 g of dimethyl sulfuric acid was mixed with 2.6 g, and the mixture was heated and stirred at 130 ° C. for 60 minutes. After the temperature was returned to room temperature, isopropyl ether was added to the viscous reaction product, and the mixture was stirred and allowed to stand. Then, the supernatant was decanted and removed. To this was added 1 g of 4-oxo-2-thioxothiazolidin-3-ylacetic acid, followed by 10 ml of pyridine and 1 ml of triethylamine, and the mixture was gently heated to reflux for 20 minutes, and then cooled for crystallization. The precipitate was collected by filtration and washed with an ethanol solvent. The obtained crude crystals were recrystallized from a methanol solvent to obtain 1.2 g of a dye. The maximum absorption wavelength in the methanol solution was 576 nm.
[0154]
Next, the compounds of the present invention represented by formulas (4-a) and (4-b) will be described.
[0155]
In the general formulas (4-a) and (4-b),
R41, R42, R43And R44And R45, R46, R47And R48Examples of the aliphatic group represented by are a branched or straight-chain alkyl group having 1 to 8 carbon atoms (for example, each group such as methyl, ethyl, n-propyl, n-pentyl, and isobutyl); And alkenyl groups (e.g., 3-butenyl, 2-propenyl, etc.) and aralkyl groups having 3-8 carbon atoms (e.g., benzyl, phenethyl, etc.).
[0156]
R42, R43And R44And R46, R47And R48Examples of the aryl group represented by are a phenyl group, and examples of the heterocyclic group include a pyridyl group (2-, 4-), a pyrazyl group, a furyl group (2-), a thienyl group (2-), Examples include a sulfolanyl group, a tetrahydrofuryl group, a piperidinyl group, a pyrrole group, and an imidazolyl group.
[0157]
R41, R42, R43And R44, R45, R46, R47And R48Are a halogen atom (for example, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, etc.), an alkoxy group (for example, a methoxy group, an ethoxy group, etc.), an aryloxy group (for example, a phenoxy group, a p-tolyloxy group, etc.), Cyano group, hydroxyl group, carbamoyl group (eg, carbamoyl group, N-methylcarbamoyl group, N, N-tetramethylenecarbamoyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, N, N-3-oxapentamethyleneaminosulfonyl) Group), methanesulfonyl group, alkoxycarbonyl group (eg, ethoxycarbonyl group, butoxycarbonyl group, etc.), aryl group (eg, phenyl group, carboxyphenyl group, etc.), acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.) , Amide group (for example, acetamido group, methanesulfur N'amido group, may be substituted by benzoyl amide group) substituents.
[0158]
Specific examples of the aliphatic group substituted with a water-solubilizing group include (for example, carboxymethyl, sulfoethyl, sulfopropyl, sulfobutyl, sulfopentyl, 3-sulfobutyl, 6-sulfo-3-oxahexyl, and ω-sulfopropoxy). Carbonylmethyl, ω-sulfopropylaminocarbonylmethyl, N-ethyl-N-sulfopropyl, N-ethyl-N-sulfopropyl, 3-sulfinobutyl, 3-phosphonopropyl, 4-sulfo-3-butenyl, 2-carboxy-2-propenyl, O-sulfobenzyl, P-sulfophenethyl, p-carboxybenzyl, etc.), and specific examples of the aryl group substituted with a water-solubilizing group (for example, p- A heterocyclic group having a sulfophenyl group, a p-carboxyphenyl group, etc.) and a water-solubilizing group substituted. Are (for example, respective groups such as a 4-sulfothienyl group and a 3-carboxypyridyl group).
[0159]
In these, R41And R45Is an alkyl group substituted with a sulfo group,44, R42, R43And R46, R47And R48Preferably, at least one of the two groups is each a carboxymethyl group.
[0160]
Z41, Z42Examples of the 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic group represented by the formula include a basic heterocyclic ring forming a cyanine dye, and examples thereof include an oxazole ring (for example, each ring such as oxazole, benzoxazole, and naphthoxazole). , A thiazole ring (eg, each ring such as thiazolidine, thiazole, benzothiazole, naphthothiazole), an imidazole ring (eg, each ring such as imidazole, benzimidazole, naphthimidazole), a selenazole ring (eg, selenazole, benzoselenazole, Each ring such as naphthoselenazole), tellurazole ring (for example, each ring of tellurazole, benzotellurazole, naphthoterazole, etc.), pyridine ring (for example, each ring of pyridine, quinoline, etc.), pyrrole ring (for example, pyrrole, Rings of indole, indolenine, etc.) And the like.
[0161]
Z41, Z42May have a substituent at an arbitrary position on the above-mentioned heterocyclic ring represented by, for example, a halogen atom (a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, an iodine atom), a trifluoromethyl group, an alkoxy group ( For example, unsubstituted alkoxy groups such as methoxy, ethoxy and butoxy, substituted alkoxy groups such as 2-methoxyethoxy and benzyloxy), hydroxy groups, cyano groups and aryloxy groups (for example, substituted and unsubstituted groups such as phenoxy and tolyloxy) Substituted groups), aryl groups (substituted or unsubstituted groups such as phenyl, p-chlorophenyl, p-tolyl, and p-methoxyphenyl), styryl groups, and heterocyclic groups (such as furyl and thienyl) ), A carbamoyl group (for example, each group such as carbamoyl and N-ethylcarbamoyl), a sulfamoyl group (for example, sulfoyl) Moyl, N, N-dimethylsulfamoyl, etc.), acylamino group (eg, acetylamino, propionylamino, benzoylamino, etc.), acyl group (eg, acetyl, benzoyl, etc.), alkoxycarbonyl Groups (e.g., groups such as ethoxycarbonyl), sulfonamide groups (e.g., groups such as methanesulfonylamide, benzenesulfonamide), sulfonyl groups (e.g., groups such as methanesulfonyl, p-toluenesulfonyl), carboxy group, Arbitrary groups such as an alkyl group (for example, each group such as methyl, ethyl, and isopropyl) are exemplified.
[0162]
L41, L42, L43, L44And L45, L46, L47, L48Examples of the group substituted with a methine carbon represented by a lower alkyl group (eg, each group such as methyl and ethyl), a phenyl group (eg, each group such as phenyl and carboxyphenyl), and an alkoxy group (eg. , Methoxy, ethoxy, etc.), aryloxy groups (eg, phenoxy, carboxyphenoxy, etc.), aralkyl groups (eg, benzyl, etc.) and other good groups, heterocyclic groups (eg, pyridyl group, Pyrrolyl group, tetrahydrofuryl group, thienyl group, furyl group, pentahydrooxazinyl group, etc.), and a fluorine atom.
[0163]
The dye of the present invention has L41, L42, L43, L44And L45, L46, L47, L48In the case where one of the methine carbons represented by is substituted, high spectral sensitivity is generally obtained, but it has been found that the dye has the property of being easily drifted in the processing bath, and a favorable effect of reducing residual color contamination is obtained. Have.
[0164]
W41, W42Is an oxygen atom, a sulfur atom, = C <(E41) (E42) Or = C <(E43) (E44), And E41And E42Or E43And E44Each independently represents an electron-withdrawing group, which may combine with each other to form a keto ring or an acidic heterocyclic ring;41Represents an integer of 0 or 1, and M41, M42Represents a cation or an acid anion, and specific examples of the cation include a proton, an organic ammonium ion (for example, each ion such as triethylammonium and triethanolammonium), and an inorganic cation (for example, each cation such as lithium, sodium, and calcium). Specific examples of the acid anion include, for example, a halogen ion (eg, a chloride ion, a bromine ion, an iodine ion), a p-toluenesulfonic acid ion, a perchlorate ion, a 4-boron fluoride ion, and the like. n41, N42Is 0 when an internal salt is formed and the total charge in the molecule is offset.
[0165]
E41, E42Or E43, E44Hammett σ is an electron-withdrawing group represented bypThe group is selected from groups having a value greater than 0.3, specifically, a cyano group, a carbamoyl group (eg, carbamoyl group, morpholinocarbonyl group, N-methylcarbamoyl group, etc.), an alkoxycarbonyl group (eg, methoxycarbonyl group, ethoxy group) Carbonyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, morpholinosulfonyl group, N, N-dimethylsulfamoyl group, etc.), acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.), sulfonyl group (eg, methanesulfonyl) Group, ethanesulfonyl group, benzenesulfonyl group, toluenesulfonyl group, etc.).
[0166]
Hammett σpThe values are substituent constants determined by Hammett et al. From the electronic effect of substituents on the hydrolysis of benzoic acid esters. Journal of Organic Chemistry, Vol. 23, 420-427 (1958), Laboratory Chemistry Volume 14 (Maruzen Publishing Co., Ltd.), Physical Organic Chemistry (McGraw Hill Book, 1940), Drug Design, Volume VII (Academic Press New York 1976), Structure-activity relationship of drugs (Nankodo 1979), etc. Has been described.
[0167]
E41, E42Or E43, E44The keto ring formed by the above and the acidic heterocyclic ring include those represented by E in the general formula (2-a).21, E22And the same as the keto ring and the acidic heterocyclic ring.
[0168]
Where RaAnd RbEach represents a lower alkyl group, an aryl group, or a heterocyclic group, and specific examples of the lower alkyl group include methyl, ethyl, propyl, 2-hydroxyethyl, 2-methoxyethyl, trifluoroethyl, allyl, carboxymethyl, and carboxy. Examples include substituted and unsubstituted groups such as ethyl, 2-sulfoethyl, and benzyl. RaAnd RbThe aryl group and the heterocyclic group represented by44, R42, R43, R48, R46And R47The contents indicated by are indicated.
[0169]
Specific examples of the photosensitive dye represented by formulas (4-a) and (4-b) of the invention are shown below, but the invention is not limited to these compounds.
[0170]
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[0171]
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[0177]
next,oneThe compound of the present invention represented by the general formula (5) will be described.
[0178]
In the general formula (5), R51, R52, R53And R54Examples of the water-solubilizing group to be substituted include, for example, acid groups such as a sulfo group, a carboxy group, a phosphono group, a sulfate group, and a sulfino group.
[0179]
R51, R52, R53And R54Examples of the aliphatic group represented by are a branched or straight-chain alkyl group having 1 to 8 carbon atoms (for example, each group such as methyl, ethyl, n-propyl, n-pentyl, and isobutyl), and the number of carbon atoms. Examples thereof include an alkenyl group having 3 to 8 atoms (for example, 3-butenyl and 2-propenyl) and an aralkyl group having 3 to 8 carbon atoms (for example, benzyl and phenethyl).
[0180]
R51, R52, R53And R54The aryl group represented by is, for example, a phenyl group, and the heterocyclic group is, for example, a pyridyl group (2-, 4-), a pyrazyl group, a furyl group (2-), a thienyl group (2-). , Sulfolanyl group, tetrahydrofuryl group, piperidinyl group, pyrrole group, imidazolyl group, etc.).
[0181]
R51, R52, R53And R54Are a halogen atom (for example, a fluorine atom, a chlorine atom, a bromine atom, etc.), an alkoxy group (for example, a methoxy group, an ethoxy group, etc.), an aryloxy group (for example, a phenoxy group, a p-tolyloxy group, etc.), Cyano group, carbamoyl group (eg, carbamoyl group, N-methylcarbamoyl group, N, N-tetramethylenecarbamoyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, N, N-3-oxapentamethyleneaminosulfonyl group, etc.) , Methanesulfonyl group, alkoxycarbonyl group (eg, ethoxycarbonyl group, butoxycarbonyl group, etc.), aryl group (eg, phenyl group, carboxyphenyl group, etc.), and acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.) May be substituted with a group.
[0182]
Specific examples of the aliphatic group substituted with a water-solubilizing group include (for example, carboxymethyl, sulfoethyl, sulfopropyl, sulfobutyl, sulfopentyl, 3-sulfobutyl, 6-sulfo-3-oxahexyl, and ω-sulfopropoxy). Carbonylmethyl, ω-sulfopropylaminocarbonylmethyl, N-ethyl-N-sulfopropyl, 3-sulfinobutyl, 3-phosphonopropyl, 4-sulfo-3-butenyl, 2-carboxy-2-propenyl, O -Sulfobenzyl, P-sulfophenethyl, p-carboxybenzyl, etc.), and specific examples of the aryl group substituted with a water-solubilizing group include (for example, p-sulfophenyl group, p-carboxyphenyl group). And specific examples of the heterocyclic group substituted with a water-solubilizing group (for example, 4- Sulfothienyl group, 3-carboxypyridyl group, etc.).
[0183]
In these, R52And R53Is an alkyl group substituted with a sulfo group,51, R52, R53And R54Preferably, at least one of the two groups is each a carboxymethyl group.
[0184]
Z51Examples of the 5- or 6-membered nitrogen-containing heterocyclic group represented by the formula include a basic heterocyclic ring forming a cyanine dye, such as an oxazole ring (eg, oxazole, benzoxazole, naphthooxazole, etc.), and a thiazole ring. (E.g., thiazolidine, thiazole, benzothiazole, naphthothiazole, etc.), imidazole ring (e.g., imidazole, benzimidazole, naphthimidazole, etc.), selenazole ring (e.g., selenazole, benzoselenazole, naphthoselenazole, etc.), Rings such as a tetrazole ring (eg, tetrazole, benzotetrazole, naphthotetrazole, etc.), a pyridine ring (eg, each ring of pyridine, quinoline, etc.), a pyrrole ring (eg, each ring of pyrrole, indole, indolenine, etc.), etc. Can be
[0185]
L51, L52Examples of the group substituted with a methine carbon represented by a lower alkyl group (for example, each group such as methyl and ethyl), a phenyl group (for example, each group such as phenyl and carboxyphenyl), and an alkoxy group (for example, , Methoxy, ethoxy and the like), aryloxy groups (for example, phenoxy, carboxyphenoxy and the like), aralkyl (for example, benzyl and the like), and groups such as a fluorine atom.
[0186]
The dye of the present invention has L51And L52In the case where one of the methine carbons represented by is substituted, high spectral sensitivity is generally obtained, but it has been found that the dye has the property of being easily drifted in the processing bath, and a favorable effect of reducing residual color contamination is obtained. Have.
[0187]
W51Is an oxygen atom, a sulfur atom, = C <(E51) (E52L) representing a group51, L52Represents a substituted or unsubstituted methylene carbon, and51And E52Each independently represents an electron-withdrawing group, which may combine with each other to form a keto ring or an acidic heterocyclic ring.
[0188]
E51And E52Hammett σ is an electron-withdrawing group represented bypThe group is selected from groups having a value greater than 0.3, specifically, a cyano group, a carbamoyl group (eg, carbamoyl group, morpholinocarbonyl group, N-methylcarbamoyl group, etc.), an alkoxycarbonyl group (eg, methoxycarbonyl group, ethoxy group) Carbonyl group, etc.), sulfamoyl group (eg, sulfamoyl group, morpholinosulfonyl group, N, N-dimethylsulfamoyl group, etc.), acyl group (eg, acetyl group, benzoyl group, etc.), sulfonyl group (eg, methanesulfonyl) Group, ethanesulfonyl group, benzenesulfonyl group, toluenesulfonyl group, etc.).
[0189]
Hammett σpThe values are substituent constants determined by Hammett et al. From the electronic effect of substituents on the hydrolysis of benzoic acid esters. Journal of Organic Chemistry, Vol. 23, 420-427 (1958), Laboratory Chemistry Volume 14 (Maruzen Publishing Co., Ltd.), Physical Organic Chemistry (McGraw Hill Book, 1940), Drug Design, Volume VII (Academic Press New York 1976), Structure-activity relationship of drugs (Nankodo 1979), etc. Has been described.
[0190]
E51And E52Examples of the keto ring and the acidic heterocyclic ring represented by the general formula (2-a)21And E22And the same as the keto ring and the acidic heterocyclic ring.
[0191]
As the heterocyclic group, the aforementioned R51, R52, R53And R54The contents indicated by are indicated.
[0192]
M51Represents a cation or an acid anion, and specific examples of the cation include a proton, an organic ammonium ion (for example, each ion such as triethylammonium and triethanolammonium), and an inorganic cation (for example, each cation such as lithium, sodium, and calcium). Specific examples of the acid anion include, for example, a halogen ion (for example, a chloride ion, a bromine ion, an iodine ion, etc.), p-toluenesulfonic acid ion, perchlorate ion, 4-boron fluoride ion and the like. n51Is 0 when an internal salt is formed and the total charge in the molecule is offset.
[0193]
Specific examples of the photosensitive dye represented by the general formula (5) are shown below, but are not limited to these compounds.
[0194]
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[0200]
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[0201]
The above compounds are described, for example, in "Cyanine Soybeans and Related Compounds" by FM Hama (1964, published by Inter Science Publishers), U.S. Pat. Nos. 2,454,629 and 2,493. No. 748, British Patent 489,335, European Patent 730,008, etc., and can be easily synthesized with reference to conventionally known methods.
[0202]
The general formula of the present invention (2-a), (2-b), (4-a) or (4-b)The amount of the compound varies greatly depending on the conditions used and the type of emulsion, but is preferably 1 × 10 5 per mol of silver halide.-6~ 5 × 10-3Moles, more preferably 2 × 10-6~ 2 × 10-3Range of moles.
[0203]
The general formula (2-a), (2-b), (4-a) or (4-b)The compound represented by the formula (1) can be added to a silver halide emulsion by a conventionally known method. For example, the protonation dissolution addition method described in JP-A-50-80826 and 50-80827, and the dispersion addition method with a surfactant described in U.S. Pat. No. 3,822,135 and JP-A-50-11419. U.S. Pat. Nos. 3,676,147, 3,469,987, 4,247,627, JP-A-51-59942, JP-A-53-16624, JP-A-53-102732, and JP-A-53-102733. No. 53-137131, a method of dispersing and adding to a hydrophilic substrate, a method of adding as a solid solution described in East German Patent No. 143,324, or Research Disclosure No. 21,802, Japanese Patent Publication No. 50-40659. And water-soluble solvents (e.g., water, methanol, ethanol, propyl alcohol) dissolving dyes represented by JP-A-59-148053. , Acetone, fluorinated alcohols, etc., low boiling solvents such as dimethylformamide, methyl cellosolve, phenyl cellosolve, etc.) alone or in a mixed solvent thereof. Is added to
[0204]
The general formula (2-a), (2-b), (4-a) or (4-b)The photosensitive dye represented by) may be added at any stage during the emulsion production process from physical ripening to chemical ripening and coating, but it should be added between physical ripening and completion of chemical ripening. Is preferred. The addition of the compound according to the present invention during physical ripening, prior to the addition of the chemical sensitizer in the chemical ripening step, or immediately after the addition of the chemical sensitizer, has the effect of obtaining higher spectral sensitivity. Are preferably used.
[0205]
In addition, the general formula (2-a), (2-b), (4-a) or (4-b)The photosensitive dye represented by ()) can be used in combination with another photosensitive dye. In this case, the respective photosensitive dyes may be added to the emulsion simultaneously or separately at different times, and the order and time interval at that time may be arbitrarily determined depending on the purpose.
[0206]
The spectral sensitivity of the photosensitive dye used in the present invention can be further increased by using a compound having a supersensitizing effect. Compounds having such a supersensitizing effect include, for example, U.S. Pat. Nos. 2,933,390, 3,416,927, 3,511,664, 3,615,613 and 3,615. Compounds having a pyrimidinylamino group or a triazinylamino group described in 615,632, 3,635,721, JP-A-3-15042, 3-110545, 4-2555841, etc., United Kingdom Patent No. 1,137,580, aromatic organic formaldehyde condensate described in JP-A-61-169833, calixarene derivative described in JP-A-4-184332, halogen described in U.S. Pat. No. 4,030,927 Benzotriazole derivatives, bispyridinium compounds described in JP-A-59-142541 and JP-A-59-188641, JP-A-59-191332 Aromatic heterocyclic quaternary salt compound described above, an electron donating compound described in JP-A-60-79348, a polymer containing an aminoallylidenemalononitrile unit described in U.S. Pat. No. 4,307,183, -149937, a hydroxytetrazaindene derivative described in U.S. Pat. No. 3,615,633, a 1,3-oxadiazole derivative, and amino-1,2,3,4-described in U.S. Pat. No. 4,780,404. Thiatriazole derivatives and the like can be mentioned. The timing of adding these supersensitizers is not particularly limited, and they can be arbitrarily added according to the timing of adding the photosensitive dye according to the present invention. The addition amount is 1 × 10 per mol of silver halide.-6~ 1 × 10-1It is selected in the range of mol, and the photosensitive dye is used in an addition molar ratio of 1/10 to 10/1.
[0207]
The silver halide emulsion of the light-sensitive material of the present invention is an emulsion having a halogen composition in which silver chloride is at least 50 mol%. Preferably 10 per mole of silver-8-10-4A silver halide emulsion containing at least 50 mol% of silver chloride containing at least 50 mol% of a rhodium compound;-7-10-5It is an emulsion that contains moles.
[0208]
The silver halide grains of the silver halide emulsion of the light-sensitive material of the present invention may be any of cubic, octahedral, and tabular crystals having an aspect ratio of 5 or more. Monodisperse particles having a coefficient of variation represented by (average particle size) × 100 of 15% or less are preferred.
[0209]
The average grain size of the silver halide grains is not particularly limited, but is 0.05 to 2.0 μm, preferably 0.1 to 1.0 μm.
[0210]
The complexes of Rh, Re, Ru, Os and Ir preferably used in the light-sensitive material of the present invention include, for example, JP-A-63-2042, JP-A-1-2855941, JP-A-2-20852, JP-A-2-20855 and the like. Is added in the form of a water-soluble complex salt described in the above. Particularly preferred are the six-coordinate complexes shown below.
[0211]
[ML6]-N
In the formula, M represents Rh, Re, Ru, Os or Ir, and L represents a bridging ligand. -N represents 1, 1, 2 or 3). In this case, the counter ion has no significance, and an ammonium or alkali metal ion is used. Preferred ligands include halide ligands, cyanide ligands, cyanide ligands, nitrosyl, thionitrosyl ligands, and the like.
[0212]
Next, specific examples of the complexes used in the present invention will be described. These metal complexes are preferably added to the halogen solution during the formation of particles by dissolving together with powder or NaCl or KCl.
[0213]
[RhCl6]-3, [RhCl5(H2O]-2, [RhBr5(NO)]-2, [RhCl5(NS)-2, [RhCl4(NO) (CN)]-1, [RhCl4(NO) (CN)4]-2, [ReCl6]-3, [ReBr6]-3, [ReCl5(NO)]-2, [Re (NS) Br3]-2, [Re (NO) (CN)3]-2, [RuCl6]-3, [RuCl4(H2O2]-1, [RuCl5(NO)-2, [RuBr5(NS)]-2, [OsCl6]-3, [Os (NO) (CN)3]-2, [Os (NS) Br5]-2, [IrCl6]-3, [Ir (NO) (CN)3]-2, [Ir (NS) Br5]-2The silver halide grains may be doped with another metal salt to increase sensitivity.3IrCl6, K4[Fe (CN)6], Doping of an Ir salt or an Fe salt is advantageously performed.
[0214]
The emulsion may be prepared by any one of a one-side mixing method, a simultaneous mixing method, and a combination thereof. A method of forming grains in the presence of excess silver ions (a so-called reverse mixing method) can also be used. As one type of the double jet method, a method of maintaining a constant pAg in a liquid phase in which silver halide is formed, that is, a so-called controlled double jet method can be used. Thus, a silver halide emulsion having a nearly uniform grain size can be obtained.
[0215]
The silver halide emulsion of the light-sensitive material of the present invention can be subjected to known chemical sensitization such as sulfur sensitization, selenium sensitization, tellurium sensitization, reduction sensitization, and noble metal sensitization.
[0216]
It is preferable to employ the following technology for the light-sensitive material of the present invention.
[0217]
1) Solid dispersed fine particles of dye: JP-A-7-5629, paragraph (0017) on page (3) to paragraph "0024" on page (16)
2) Compound having an acid group: JP-A-62-237445, page 292 (8), lower left column, line 11 to page 309 (25), lower right column, line 3
3) Acidic polymer: JP-A-6-186659, page (10), paragraph "0036" to page 17, paragraph "0062"
4) Supersensitizer
JP-A-6-347938, page (3), paragraph "0011" to page (16), paragraph "0066"
5) Nucleation accelerator
JP-A-7-114126, page (32), paragraph "0158" to page (36), paragraph "0169"
6) Tetrazolium compound
JP-A-6-208188, page (8), paragraph "0059" to page (10), paragraph "0067"
7) Pyridinium compounds
JP-A-7-110556, page (5), paragraph "0028" to page (29), paragraph "0068"
8) Redox compounds
JP-A-4-245253, pages 235 (7) to 250 (29)
9) Syndiotactic polystyrene support
JP-A-3-131845, pages 324 (2) to 327 (5)
For other additives, for example, Research Disclosure No. No. 17643 (December 1978); 18716 (November 1979) and No. 18716. 308119 (December 1989).
[0218]
The hydrophilic protective colloid used to prepare the light-sensitive material of the present invention includes gelatin derivatives such as acetylated gelatin and phthalated gelatin, water-soluble cellulose derivatives and other gelatins in addition to the gelatin used in ordinary silver halide emulsions. Synthetic or natural hydrophilic polymers are included.
[0219]
Various techniques and additives known in the art can be used as needed in the light-sensitive material of the present invention. For example, in addition to the photosensitive silver halide emulsion layer, auxiliary layers such as a protective layer, a filter layer, an antihalation layer, a crossover light cut layer, and a backing layer can be provided. Sensitizers, couplers, high-boiling solvents, antifoggants, stabilizers, development inhibitors, bleaching accelerators, fixing accelerators, color mixing inhibitors, formalin scavengers, colorants, hardeners, surfactants, thickeners, A plasticizer, a sliding agent, an ultraviolet absorber, an anti-irradiation dye, a filter light-absorbing dye, a polymer latex, a heavy metal, an antistatic agent, a matting agent and the like can be contained by various methods.
[0220]
Next, in the processing method of the present invention, any of the known photographic processing agents can be used.
[0221]
For example, as a developing agent, dihydroxybenzenes such as hydroquinone, chlorohydroquinone, methylhydroquinone, potassium hydroquinone monosulfonate, 1-phenyl-3-pyrazolidone, 1-phenyl-4-methyl-3-pyrazolidone, 1-phenyl-4, 3-pyrazolidones such as 4-dimethyl-3-pyrazolidone, 1-phenyl-4-methyl-4-hydroxymethyl-3-pyrazolidone, 1-phenyl-4,4-dihydroxymethyl-3-pyrazolidone, N-methyl- Aminophenols such as p-aminophenol or mixtures thereof, ascorbic acids and salts thereof such as ascorbic acid and salts thereof, erythorbic acid and salts thereof, and metal complex salts such as iron salts of EDTA, DTPA, and DTPA nickel salts. It can be used in combination.
[0222]
Among them, it is preferable to use ascorbic acid and its derivatives in combination with the above-mentioned 3-pyrazolidones or dihydroxybenzenes.
[0223]
It is preferable that an alkali agent (such as sodium hydroxide and potassium hydroxide) and a pH buffer (such as carbonate, phosphate, borate, boric acid, acetic acid, citric acid, and alkanolamine) are added to the developer. . The pH buffering agent is preferably a carbonate, and the amount thereof is preferably 0.5 mol or more and 2.5 mol or less per liter, more preferably 0.75 mol or more and 1.5 mol or less.
[0224]
If necessary, dissolution aids (eg, polyethylene glycols, esters thereof, alkanolamines, etc.), sensitizers, surfactants, defoamers, antifoggants (eg, halides such as potassium bromide and sodium bromide, Nitrobenzindazole, nitrobenzimidazole, benzotriazole, benzothiazole, tetrazole, thiazole, etc., chelating agent (eg, ethylenediaminetetraacetic acid or its alkali metal salt, nitrilotriacetate, polyphosphate, etc.), development accelerator (For example, compounds described in U.S. Pat. No. 2,304,025 and JP-B-47-45541), a hardening agent (for example, glutaraldehyde or a bisulfite adduct thereof), or an antifoaming agent. be able to.
[0225]
In the processing method of the present invention, after the silver halide photographic material of the present invention is exposed, it is processed with a developer containing the above-mentioned known material. The developer used in the present invention is treated with a developer whose pH at the time of use is adjusted to 9.0 to 11. Particularly preferably, it is processed with a developer having a pH of 9.5 or more and 10.6 or less. This pH is lower than a normal developer pH, and is preferable from the viewpoint of safety during handling or pollution.
[0226]
As the fixing solution, those having a commonly used composition can be used, and as the fixing agent, thiosulfates such as sodium thiosulfate, potassium thiosulfate, and ammonium thiosulfate; and thiocyanates such as sodium thiocyanate, potassium thiocyanate, and ammonium thiocyanate. In addition to acid salts, organic sulfur compounds capable of forming soluble stable silver complex salts and known as fixing agents can be used.
[0227]
To the fixing solution, a water-soluble aluminum salt acting as a hardener, for example, aluminum chloride, aluminum sulfate, potassium alum, an aldehyde compound (for example, glutaraldehyde or a glutaraldehyde sulfite adduct) can be added.
[0228]
Further, if desired, compounds such as preservatives (for example, sulfites and bisulfites), pH buffering agents (for example, acetic acid and citric acid), pH adjusters (for example, sulfuric acid), and chelating agents capable of softening water can be contained. Can be.
[0229]
The pH of the fixing solution is preferably 3 or more and less than 8. After the fixing treatment, the sheet is washed with water and / or treated in a stabilizing bath. As a stabilizing bath, for the purpose of stabilizing an image, inorganic and organic acids and salts thereof, or alkali agents and salts thereof for adjusting the film pH (to adjust the film surface pH after treatment to 3 to 8) (for example, Borate, metaborate, borax, phosphate, carbonate, potassium hydroxide, sodium hydroxide, aqueous ammonia, monocarboxylic acid, dicarboxylic acid, polycarboxylic acid, citric acid, oxalic acid, malic acid, acetic acid, etc. Used in combination), aldehydes (eg, formalin, glyoxal, glutaraldehyde, etc.), chelating agents (eg, ethylenediaminetetraacetic acid or its alkali metal salts, nitrilotriacetic acid salts, polyphosphates, etc.), and anti-bacterial agents (eg, phenol, 4 -Chlorophenol, cresol, O-phenylphenol, chlorophen, dichlorophen, formaldehyde, P-hydrid Xybenzoic acid ester, 2- (4-thiazoline) -benzimidazole, benzoisothiazolin-3-one, dodecyl-benzyl-methylammonium-chloride, N- (fluorodichloromethylthio) phthalimide, 2,4,4'-trichloro- 2'-hydroxydiphenyl ether, etc.), color tone adjuster and / or residual color improver (for example, a nitrogen-containing heterocyclic compound having a mercapto group as a substituent; specifically, sodium 2-mercapto-5-sulfonate-benzimidazole) , 1-phenyl-5-mercaptotetrazole, 2-mercaptobenzthiazole, 2-mercapto-5-propyl-1,3,4-triazole, 2-mercaptohypoxanthine, etc.). Among them, it is preferable that the stabilizing bath contains an anti-binder. These may be replenished in liquid or solid form.
[0230]
The developer replenishment amount when developing the light-sensitive material of the present invention is 1 m2225ml per 1m, more preferably 1m250-150 ml, more preferably 1 m2It is 30 to 130 ml per unit.
[0231]
Here, the replenishing amount of the developer indicates the replenishing amount. Specifically, it is the volume of a solution obtained by dissolving or diluting a granule developing replenisher or a liquid concentrate with water.
[0232]
The developing replenisher and the fixing replenisher may be the same or different from the developing starter and the fixing starter in the tank of the automatic developing machine, respectively. The development start solution and the fix start solution may be prepared from a granule processing agent, may be prepared from a liquid concentrate, or may be a liquid in use.
[0233]
The temperature of the developing, fixing, washing and / or stabilizing baths is preferably between 10 and 45 ° C., and each may be separately adjusted.
[0234]
In the present invention, the total processing time (Dry to Dry) from when the leading end of the film is inserted into the automatic developing machine to when it comes out of the drying zone is 10 seconds to 60 when processing is performed using the automatic developing machine due to a demand for shortening the developing time. It is preferably processed in seconds.
[0235]
The term "total processing time" as used herein includes the total processing time required for processing the black-and-white photosensitive material, and specifically includes the time required for the processing such as development, fixing, washing, stabilization, and drying. It is time including. If the total processing time is less than 10 seconds, satisfactory photographic performance cannot be obtained due to desensitization and softening. Preferably, the total processing time (Dry to Dry) is 15 to 60 seconds. Also, 100m2In order to stably process a large amount of the photosensitive material described above, the development time is preferably 2 seconds or more and 22 seconds or less.
[0236]
In order to remarkably exert the effects of the present invention, an automatic developing machine is required to have a heat transfer material of 60 ° C. or more (for example, a heat roller of 60 ° C. to 130 ° C.) or a radiant object of 150 ° C. or more (for example, tungsten, carbon, Nichrome, a mixture of zirconium oxide, yttrium oxide, and thorium oxide, silicon carbide, etc., generate heat by direct electric current and radiate heat, or transfer heat energy from a resistance heating element to radiators such as copper, stainless steel, nickel, and various ceramics to generate heat. That emits infrared rays) and have a drying zone.
[0237]
A heat roller is used as an example of the heat transfer material having a temperature of 60 ° C. or higher. The heat roller preferably has an aluminum hollow roller whose outer peripheral portion is covered with silicon rubber, polyurethane, or Teflon. Both ends of the heat roller are preferably disposed inside the vicinity of the transport port of the drying unit by bearings made of a heat-resistant resin (for example, Lulon) and are rotatably supported on the side wall.
[0238]
Further, it is preferable that a gear is fixed to one end of the heat roller, and the heat roller is rotated in the transport direction by a drive unit and a drive transmission unit. A halogen heater is inserted in the roller of the heat roller, and the halogen heater is preferably connected to a temperature controller provided in the automatic developing machine.
[0239]
Further, a thermistor arranged in contact with the outer peripheral surface of the heat roller is connected to the temperature controller, so that the temperature controller detects the temperature from the thermistor at 60 ° C to 150 ° C, preferably at 70 ° C to 130 ° C. It is preferable that the halogen heater be turned on and off.
[0240]
The following examples are given as radiating objects emitting a radiation temperature of 150 ° C. or higher. (Preferably 250 ° C. or higher) Tungsten, carbon, tantalum, nichrome, a mixture of zirconium oxide, yttrium oxide, and thorium oxide, silicon carbide, molybdenum disilicide, and lanthanum chromate are directly heated and radiated to generate radiation. There is a method of controlling or transmitting heat energy from the resistance heating element to the radiator, and examples of the radiator include copper, stainless steel, nickel, and various ceramics.
[0241]
In the present invention, a heat transfer body having a temperature of 60 ° C. or higher and a radiator having a reflection temperature of 150 ° C. or higher may be combined. Moreover, you may combine the warm air of 60 degrees C or less like the conventional.
[0242]
In the present invention, an automatic developing machine having a method and a mechanism described below can be preferably used.
[0243]
(1) Deodorizer: JP-A-64-37560 (2) upper left column to (3) upper left column
(2) Washing water regenerating purifying agent and apparatus: JP-A-6-250352, page (3) "0011" to page (8) "0058"
(3) Waste liquid treatment method: JP-A-2-64638, lower left column on page (2) to lower left column on page (5) (4) Rinse bath between developing bath and fixing bath: JP-A-4-313949 (18) 0054 ”to (21)“ 0065 ”
(5) Water replenishment method: JP-A-1-281446, page (2), lower left column to lower right column
(6) Method of detecting the outside air temperature and humidity to control the drying wind of the automatic developing machine: JP-A-1-315745, page 2, lower right column to page (7), lower right column and JP-A-2-108051 (2) ) Page lower left column-(3) Page lower left column
(7) Silver recovery method for fixing waste liquid: JP-A-6-27623, page (4), "0012" to page (7), "0071".
[0244]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but embodiments of the present invention are not limited thereto.
[0245]
Example 1
(Preparation of silver halide emulsion)
An aqueous silver nitrate solution and an aqueous solution of a mixture of NaCl and KBr were grown by simultaneous mixing to grow silver halide grains comprising 70 mol% of silver chloride and the balance silver halide. At this time, the mixing was carried out under the conditions of 50 ° C., pAg 7.8, and pH 3.0.-7Mole was added. Thereafter, the resultant was washed with desalinated water by a flocculation method, and a bactericide consisting of a mixture of the following compounds [A], [B] and [C] and ossein gelatin were added and redispersed. The silver potential EAg after redispersion was 220 mV.
[0246]
The obtained emulsion was a monodisperse emulsion having an average particle size of 0.19 μm and a variation coefficient of the particle size distribution of 12%.
[0247]
After adjusting the pH of the thus obtained emulsion with citric acid, adjusting the pAg with KBr, adding 0.5 mg of chloroauric acid and 0.5 mg of sulfur per mole of silver, and chemically ripening at 53 ° C. for 50 minutes. went. After ripening, 300 mg of 4-hydroxy-6-methyl-1,3,3a, 7-tetrazaindene was added per mole of silver to obtain a silver halide emulsion.
[0248]
(Preparation of photosensitive material of the present invention)
A 100 μm-thick polyethylene terephthalate support provided with a 0.1 μm-thick undercoat layer on both sides (see Example 1 of JP-A-59-19941) was coated on one side with a photosensitive halogen having the following formula (1). A silver halide emulsion layer and a lower layer and an upper layer of an emulsion protective layer of the following formulas (2) and (3) are simultaneously coated, and a backing layer of the following formula (4) and a backing protective layer of the following formula (5) are provided on the other surface. At the same time, coating was performed to obtain photosensitive material samples 5 to 8, 13 to 16, 21 to 24, 29 to 32, and 37 to 40 of the present invention.
[0249]
Formulation (1) (photosensitive silver halide emulsion layer composition)
Gelatin 1.5mg / m2
Silver halide emulsion silver amount 3.5 mg / m2
Sensitizing dye: described in Tables 1, 2, 3, 4, and 5: 10 mg / m2
Example of hydrazine compound H-3 3 × 10-5Mol / m2
Nucleation enhancer 1 10mg / m2
Nucleation enhancer 2 10mg / m2
Polymer latex 1 0.5g / m2
Colloidal silica 0.25 g / m2
Hydroquinone 50mg / m2
Water-soluble polymer V-1 20mg / m2
Surfactant: saponin 0.1 mg / m2
Surfactant: Sodium sulfosuccinate iso
Pentyl normal decyl ester 8.0 mg / m2
Formulation (2) (Emulsion protective layer lower layer composition)
Gelatin 0.6mg / m2
Surfactant: saponin 100mg / m2
Formulation (3) (Emulsion protective layer upper layer composition)
Gelatin 0.6g / m2
Matting agent: polymethyl methacrylate beads having an average particle size of 3.5 μm
10mg / m2
Surfactant: sodium sulfosuccinate di (2-ethylhexyl) ester
10mg / m2
Surfactant: F-1 0.6 g / m2
Colloidal silica 0.15 g / m2
HA-1 150mg / m2
Formulation (4) (backing layer composition)
Gelatin 2.0mg / m2
Surfactant: saponin 0.12 mg / m2
D-1 90mg / m2
D-2 23mg / m2
D-3 130mg / m2
Colloidal silica 0.3g / m2
HA-2 110mg / m2
Formulation (5) (backing protective layer composition)
Gelatin 1.0mg / m2
Matting agent: polymethyl methacrylate beads having an average particle size of 4.0 μm
19mg / m2
Matting agent: colloidal silica 19 mg / m2
Surfactant: sodium sulfosuccinate di (2-ethylhexyl) ester
10mg / m2
HA-3 150mg / m2
[0250]
Embedded image
[0251]
Embedded image
[0252]
Embedded image
[0253]
Embedded image
[0254]
The obtained light-sensitive material was passed through an optical wedge and a 660 nm interference filter for 10 minutes.-5A second Xe flash exposure was performed. Then, using the following developing solution and fixing solution, a new solution and a replenishing amount shown in Tables 1 to 5 were used and the blackening ratio was 50% and 20 m using an automatic developing machine GX-680.2The photosensitive material was subjected to development processing under the running conditions.
[0255]
The sensitivity and fog of the sample were measured using an optical densitometer PDA-65 (manufactured by Konica Corporation). The evaluation of the residual color was also performed.
[0256]
(Sensitivity, fog)
The sensitivity is represented by the logarithm of the reciprocal of the exposure amount at which an optical density of 3 is obtained. The relative values are shown assuming that the sensitivity of 1 is 100. Fog is the density value of the density of the support in the unexposed area
(Remaining color)
Unexposed light-sensitive materials were processed under the above conditions, and five processed light-sensitive materials were superimposed and visually evaluated on a 5-point scale. A value of 3 or less is a level that cannot be practically used.
[0257]
These resultsIs as followsTable together1-5It was shown to.
[0258]
(Developer formulation)
Sodium sulfite 50g
1-phenyl-4-methyl-4'-hydroxymethyl-3-pyrazolidone
0.85mg
1-phenyl-5-mercaptotetrazole 20mg
1.5 g of diethylenetriaminepentaacetic acid
8g boric acid
Potassium bromide 4g
55 g of potassium carbonate
200 mg of 5-methylbenzotriazole
Hydroquinone 20g
Potassium hydroxide Amount to adjust pH of working solution to 10.4
Water was added to make up to 1 liter when used.
[0259]
(Preparation of running liquid)
Using the above developer, the photosensitive material 50m under the following conditions2The treated liquid was used as a running liquid.
[0260]
(Fixer formulation)
Ammonium thiosulfate (70% aqueous solution) 200ml
Sodium sulfite 22g
9.8 g of boric acid
Sodium acetate trihydrate 34g
Acetic acid (90% aqueous solution) 14.5 g
Tartaric acid 3.0g
Aluminum sulfate (27% aqueous solution) 25ml
PH 4.9 when used
Example 2
Table 2 shows the results obtained in the same manner as in Example 1 except that the compound represented by the general formula (2) was used instead of the compound represented by the general formula (1) in Example 1.
[0261]
Example 3
Table 3 shows the results obtained in the same manner as in Example 1 except that the compound represented by the general formula (3) was used instead of the compound represented by the general formula (1) in Example 1.
[0262]
Example 4
Table 4 shows the results obtained in the same manner as in Example 1 except that the compound represented by the general formula (4) was used instead of the compound represented by the general formula (1) in Example 1.
[0263]
Example 5
Table 5 shows the results obtained in the same manner as in Example 1 except that the compound represented by the general formula (5) was used instead of the compound represented by the general formula (1) in Example 1.
[0264]
[Table 1]
[0265]
[Table 2]
[0266]
[Table 3]
[0267]
[Table 4]
[0268]
[Table 5]
[0269]
tableTwo, fourAs is clear from the above, the sample of the present invention had higher red light sensitivity and less residual color contamination than the comparative sample. That is, it is understood that the compound of the present invention satisfies both characteristics of high color sensitization efficiency and high dissolution.
[0270]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a silver halide photographic light-sensitive material in which the spectral sensitivity in the red to near-infrared light wavelength region is improved and the residual color contamination is eliminated, and a processing method therefor.
Claims (4)
=N(AR)基、=C<(E= N (AR) groups, = C <(E 21twenty one )(E) (E 22twenty two )基を表し、ARは芳香族環又は複素環基を表し、LAR represents an aromatic ring or a heterocyclic group; 21twenty one 、L, L 22twenty two は各々独立に置換、無置換のメチン炭素を表し、いづれか一方が置換されたメチン炭素であり、EEach independently represents a substituted or unsubstituted methine carbon, one of which is a substituted methine carbon; 21twenty one 及びEAnd E 22twenty two は各々、独立に電子吸引性の基を表し、互いに結合してケト環又は酸性の複素環を形成してもよい、lEach independently represents an electron-withdrawing group, which may combine with each other to form a keto ring or an acidic heterocyclic ring; 21twenty one は0又は1を表し、MRepresents 0 or 1, and M 21twenty one は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンを表し、nRepresents an ion required to offset the total charge in the molecule, and n 21twenty one は分子内の総電荷を相殺させるに必要なイオンの数を表す。〕Represents the number of ions required to offset the total charge in the molecule. ]
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